JPH074602A - 廃熱ボイラ - Google Patents
廃熱ボイラInfo
- Publication number
- JPH074602A JPH074602A JP14194493A JP14194493A JPH074602A JP H074602 A JPH074602 A JP H074602A JP 14194493 A JP14194493 A JP 14194493A JP 14194493 A JP14194493 A JP 14194493A JP H074602 A JPH074602 A JP H074602A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- superheater
- boiler
- heat exchanger
- gas
- temperature
- Prior art date
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 HCL ，SOX 等を含有する腐性ガスを利用する
廃熱ボイラにおいて、過熱器管の鉄面温度を下げてガス
中の飛灰が溶融付着して過熱器管が腐食することを防止
する。 【構成】 管群を有しない水冷構造部１，２の下流側に
過熱器４を設けた腐食性ガスを利用する廃熱ボイラにお
いて、過熱器４の前にボイラ給水を加熱する熱交換器３
を設置し、温度の低い熱交換器３内のボイラ給水とガス
の熱交換を行って、過熱器４へ流れるガスの温度を下げ
るようにした。
廃熱ボイラにおいて、過熱器管の鉄面温度を下げてガス
中の飛灰が溶融付着して過熱器管が腐食することを防止
する。 【構成】 管群を有しない水冷構造部１，２の下流側に
過熱器４を設けた腐食性ガスを利用する廃熱ボイラにお
いて、過熱器４の前にボイラ給水を加熱する熱交換器３
を設置し、温度の低い熱交換器３内のボイラ給水とガス
の熱交換を行って、過熱器４へ流れるガスの温度を下げ
るようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却炉等の腐食性
ガスを利用する廃熱ボイラに関する。
ガスを利用する廃熱ボイラに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のごみ焼却炉等の腐食性ガスを利用
する廃熱ボイラでは、図２に示すように、管群を有しな
い水冷壁構造部（ボイラチューブで囲まれた箱型構造
部）１，２の下流側に順次過熱器４及び蒸発管（エバポ
レータ）５を配置して、水冷壁構造物１，２で過熱器４
の前のガス温度を下げるか、図３に示すように、管群を
有しない水冷壁部分１，２でガス温度を下げた後の位置
に蒸発管５を配置して、過熱器４の前の排ガス温度を下
げるようにしている。また、図３に示される廃熱ボイラ
では、過熱器４の後流側にも蒸発管５が配置されてい
る。なお、図２及び図３中６はボイラドラムである。
する廃熱ボイラでは、図２に示すように、管群を有しな
い水冷壁構造部（ボイラチューブで囲まれた箱型構造
部）１，２の下流側に順次過熱器４及び蒸発管（エバポ
レータ）５を配置して、水冷壁構造物１，２で過熱器４
の前のガス温度を下げるか、図３に示すように、管群を
有しない水冷壁部分１，２でガス温度を下げた後の位置
に蒸発管５を配置して、過熱器４の前の排ガス温度を下
げるようにしている。また、図３に示される廃熱ボイラ
では、過熱器４の後流側にも蒸発管５が配置されてい
る。なお、図２及び図３中６はボイラドラムである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ごみ焼却炉等の腐食性
ガスを利用す廃熱ボイラにおいては、過熱器によって得
られる蒸気温度が高温（例えば３７０〜４００℃）の場
合は過熱器管の鉄面温度が高くなるため、排ガス中の飛
灰が溶融付着し過熱器管が腐食する。
ガスを利用す廃熱ボイラにおいては、過熱器によって得
られる蒸気温度が高温（例えば３７０〜４００℃）の場
合は過熱器管の鉄面温度が高くなるため、排ガス中の飛
灰が溶融付着し過熱器管が腐食する。
【０００４】これを防止するためには過熱器管を比較的
低温部に設置する必要があり、図２に示すように、その
上流側は内部に管群を有しない水冷壁構造部とするか、
又は図３に示すように内部に管群を有しない水冷壁構造
部と過熱管との間にボイラの蒸発管を入れさらに温度を
下げる構造としている。
低温部に設置する必要があり、図２に示すように、その
上流側は内部に管群を有しない水冷壁構造部とするか、
又は図３に示すように内部に管群を有しない水冷壁構造
部と過熱管との間にボイラの蒸発管を入れさらに温度を
下げる構造としている。
【０００５】しかしながら、前記水冷壁構造部のみでガ
ス温度を下げた場合には、輻射による熱伝達しか利用で
きないため比較的大きな伝熱面積を必要とする。また、
前記水冷壁構造部分と過熱器との間にボイラの蒸発管を
入れた場合には、水冷壁構造部を小さくできるが、ボイ
ラの圧力が高い時（４０barg以上）には、蒸発管内の温
度（２５０℃以上）とガス温度の差が比較的小さくなる
ためある程度の伝熱面積が必要であり蒸発管の鉄面温度
も高くなってくる。
ス温度を下げた場合には、輻射による熱伝達しか利用で
きないため比較的大きな伝熱面積を必要とする。また、
前記水冷壁構造部分と過熱器との間にボイラの蒸発管を
入れた場合には、水冷壁構造部を小さくできるが、ボイ
ラの圧力が高い時（４０barg以上）には、蒸発管内の温
度（２５０℃以上）とガス温度の差が比較的小さくなる
ためある程度の伝熱面積が必要であり蒸発管の鉄面温度
も高くなってくる。
【０００６】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる廃熱ボイラを提供しようとするものである。
できる廃熱ボイラを提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、管群を有しな
い水冷壁構造部の下流側に過熱器を設けた腐食性ガスを
利用する廃熱ボイラにおいて、過熱器の前にボイラ給水
を加熱する熱交換器を設置したことを特徴とする。
い水冷壁構造部の下流側に過熱器を設けた腐食性ガスを
利用する廃熱ボイラにおいて、過熱器の前にボイラ給水
を加熱する熱交換器を設置したことを特徴とする。
【０００８】
【作用】本発明において、ボイラ給水を加熱する熱交換
器内には１４０℃程度のボイラ給水が流れるため、ガス
温度との温度差が大きく、管群を有しない水冷壁構造部
のみでガス温度を下げる場合や水冷壁構造部と過熱器と
の間に配置された蒸発管で温度を下げる場合より効率よ
く温度を下げることができる。
器内には１４０℃程度のボイラ給水が流れるため、ガス
温度との温度差が大きく、管群を有しない水冷壁構造部
のみでガス温度を下げる場合や水冷壁構造部と過熱器と
の間に配置された蒸発管で温度を下げる場合より効率よ
く温度を下げることができる。
【０００９】また、前記熱交換器内のボイラ給水の温度
が低いので、その表面温度も低く飛灰の溶融固着による
腐食の危険性がない。更に、前記熱交換器を過熱器の上
流側に配置しているために、飛灰をある程度熱交換器で
捕捉し、過熱器に飛んでいく飛灰の量を減らすことがで
きる。しかも、前記熱交換器に付着した飛灰は、前記の
ように熱交換器の表面温度が低いために溶融固着するこ
とがなく、スーツブロー等によって容易に除去すること
ができる。
が低いので、その表面温度も低く飛灰の溶融固着による
腐食の危険性がない。更に、前記熱交換器を過熱器の上
流側に配置しているために、飛灰をある程度熱交換器で
捕捉し、過熱器に飛んでいく飛灰の量を減らすことがで
きる。しかも、前記熱交換器に付着した飛灰は、前記の
ように熱交換器の表面温度が低いために溶融固着するこ
とがなく、スーツブロー等によって容易に除去すること
ができる。
【００１０】
【実施例】本発明の一実施例を、図１によって説明す
る。本実施例は、ごみ焼却炉の排ガス等の HCl, SOX 等
を含有する燃焼ガス等の腐食性ガスを利用する廃熱ボイ
ラであり、上流側に、図２及び図３に示す従来の廃熱ボ
イラと同様に、内部に管群を有しない水冷壁構造部（ボ
イラチューブで囲まれた箱形構造部）１，２が設置され
ている。前記水冷壁構造部１，２の下流側には、順次熱
交換器３、過熱器４及び蒸発管５が配置されている。前
記熱交換器３には図示しない脱気器からのボイラ給水７
が供給され、同熱交換器３で加熱されたボイラ給水８
は、エコノマイザー入口へ送られるようになっている。
また、ガス中の飛灰が熱交換器３の管群で捕捉され、過
熱器４の管群へ飛ぶ飛灰の量を減小することができるよ
うに、前記熱交換器３の管群は、下流側の過熱器４の管
群と同一の配列で配置されている。なお、図１中６はボ
イラドラム、矢印ａ〜ｄはガスの流れを示す。
る。本実施例は、ごみ焼却炉の排ガス等の HCl, SOX 等
を含有する燃焼ガス等の腐食性ガスを利用する廃熱ボイ
ラであり、上流側に、図２及び図３に示す従来の廃熱ボ
イラと同様に、内部に管群を有しない水冷壁構造部（ボ
イラチューブで囲まれた箱形構造部）１，２が設置され
ている。前記水冷壁構造部１，２の下流側には、順次熱
交換器３、過熱器４及び蒸発管５が配置されている。前
記熱交換器３には図示しない脱気器からのボイラ給水７
が供給され、同熱交換器３で加熱されたボイラ給水８
は、エコノマイザー入口へ送られるようになっている。
また、ガス中の飛灰が熱交換器３の管群で捕捉され、過
熱器４の管群へ飛ぶ飛灰の量を減小することができるよ
うに、前記熱交換器３の管群は、下流側の過熱器４の管
群と同一の配列で配置されている。なお、図１中６はボ
イラドラム、矢印ａ〜ｄはガスの流れを示す。
【００１１】本実施例において、腐食性ガスは、水冷壁
部１，２を通過した後、脱気器からのボイラ給水が供給
される熱交換器３の管群（温水熱交換器）でさらに温度
を下げられ、過熱器４、蒸発管５の部分を通過して排出
される。熱交換器３へ供給される脱気器からのボイラ給
水は、加熱されて温水のボイラ給水８となり、エコノマ
イザーへ送られる。
部１，２を通過した後、脱気器からのボイラ給水が供給
される熱交換器３の管群（温水熱交換器）でさらに温度
を下げられ、過熱器４、蒸発管５の部分を通過して排出
される。熱交換器３へ供給される脱気器からのボイラ給
水は、加熱されて温水のボイラ給水８となり、エコノマ
イザーへ送られる。
【００１２】熱交換器３へ供給される脱気器からのボイ
ラ給水は、１４０℃程度の低温であるために、腐食性ガ
スとの温度差が大きく、小さい伝熱面積で過熱器４へ流
れる腐食性ガスの温度を効率よく低下させ、腐食性ガス
中の飛灰溶融が付着して過熱器管が腐食されることが防
止される。また、熱交換器３内のボイラ給水の温度が低
いのでその鉄面温度も低く、飛灰の溶融固化が発生して
腐食を生ずる危険性もなく、かつ、付着した飛灰をスー
ツブロー等によって容易に熱交換器３の管群から除去す
ることができる。また更に、熱交換器３は過熱器４の上
流側にあるために、腐食ガス中の飛灰はある程度熱交換
器３で捕捉され、過熱器４へ飛んでいく飛灰の量を減ら
すことができる。
ラ給水は、１４０℃程度の低温であるために、腐食性ガ
スとの温度差が大きく、小さい伝熱面積で過熱器４へ流
れる腐食性ガスの温度を効率よく低下させ、腐食性ガス
中の飛灰溶融が付着して過熱器管が腐食されることが防
止される。また、熱交換器３内のボイラ給水の温度が低
いのでその鉄面温度も低く、飛灰の溶融固化が発生して
腐食を生ずる危険性もなく、かつ、付着した飛灰をスー
ツブロー等によって容易に熱交換器３の管群から除去す
ることができる。また更に、熱交換器３は過熱器４の上
流側にあるために、腐食ガス中の飛灰はある程度熱交換
器３で捕捉され、過熱器４へ飛んでいく飛灰の量を減ら
すことができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、管群を有しない水冷構造部の
下流側に過熱器を設けた腐食性ガスを利用する廃熱ボイ
ラにおいて、過熱器の前にボイラ給水を加熱する熱交換
器を設置しているために、次の効果を奏することができ
る。 １．低温度のボイラ給水を過熱器で加熱しているため
に、効果的にガスの温度を降下させることができ、過熱
器の上流側のボイラ部分の伝熱面積を減らすことがで
き、かつ、過熱器の表面温度を低くしてガス中の飛灰が
溶融付着して過熱器が腐食することを防止することがで
きる。 ２．熱交換器によってある程度の飛灰を捕捉して、過熱
器へ飛んで行く飛灰の量を減らすことができる。また、
過熱器に飛灰が付着しても表面温度が低いので溶融固着
することはないため腐食の危険性はない。 ３．ボイラ給水は、過熱器でガスとの熱交換により温度
が上昇する。従って、給水過熱器を省略することができ
る。
下流側に過熱器を設けた腐食性ガスを利用する廃熱ボイ
ラにおいて、過熱器の前にボイラ給水を加熱する熱交換
器を設置しているために、次の効果を奏することができ
る。 １．低温度のボイラ給水を過熱器で加熱しているため
に、効果的にガスの温度を降下させることができ、過熱
器の上流側のボイラ部分の伝熱面積を減らすことがで
き、かつ、過熱器の表面温度を低くしてガス中の飛灰が
溶融付着して過熱器が腐食することを防止することがで
きる。 ２．熱交換器によってある程度の飛灰を捕捉して、過熱
器へ飛んで行く飛灰の量を減らすことができる。また、
過熱器に飛灰が付着しても表面温度が低いので溶融固着
することはないため腐食の危険性はない。 ３．ボイラ給水は、過熱器でガスとの熱交換により温度
が上昇する。従って、給水過熱器を省略することができ
る。
【図１】本発明の一実施例の概略図である。
【図２】従来の廃熱ボイラの一例の概略図である。
【図３】従来の廃熱ボイラの他の例の概略図である。
１，２ 水冷壁構造部 ３ 熱交換器 ４ 過熱器 ５ 蒸発管 ６ ボイラドラム ７，８ ボイラ給水
Claims (1)
- 【請求項１】 管群を有しない水冷壁構造部の下流側に
過熱器を設けた腐食性ガスを利用する廃熱ボイラにおい
て、過熱器の前にボイラ給水を加熱する熱交換器を設置
したことを特徴とする廃熱ボイラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14194493A JPH074602A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 廃熱ボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14194493A JPH074602A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 廃熱ボイラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH074602A true JPH074602A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15303775
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14194493A Withdrawn JPH074602A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 廃熱ボイラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH074602A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001235101A (ja) * | 2000-02-21 | 2001-08-31 | Takuma Co Ltd | 廃棄物を燃料とする高温高圧循環流動層ボイラ |
| CN103471075A (zh) * | 2013-09-23 | 2013-12-25 | 中国瑞林工程技术有限公司 | 强制循环和自然循环并用的铜精炼炉余热锅炉 |
| CN103574569A (zh) * | 2013-10-26 | 2014-02-12 | 安徽海螺川崎节能设备制造有限公司 | 水泥窑窑头余热锅炉 |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP14194493A patent/JPH074602A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001235101A (ja) * | 2000-02-21 | 2001-08-31 | Takuma Co Ltd | 廃棄物を燃料とする高温高圧循環流動層ボイラ |
| CN103471075A (zh) * | 2013-09-23 | 2013-12-25 | 中国瑞林工程技术有限公司 | 强制循环和自然循环并用的铜精炼炉余热锅炉 |
| CN103574569A (zh) * | 2013-10-26 | 2014-02-12 | 安徽海螺川崎节能设备制造有限公司 | 水泥窑窑头余热锅炉 |
| CN103574569B (zh) * | 2013-10-26 | 2016-04-13 | 安徽海螺川崎节能设备制造有限公司 | 水泥窑窑头余热锅炉 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |