JP2017072342A - 排熱回収ボイラ及び排熱回収ボイラのガスシール方法 - Google Patents

排熱回収ボイラ及び排熱回収ボイラのガスシール方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伝熱管が配置されていないダクト内壁面近傍のガス流れを生じる間隙を一層に低減することが可能な排熱回収ボイラ及び排熱回収ボイラのガスシール方法を提供することを目的とする。【解決手段】排熱回収ボイラは、ダクト2と、ダクト2内部に配置された伝熱管7と、伝熱管7よりもダクト2の内壁面側に、内壁面から離隔して配置されるバッフル板10と、長手方向がダクト2の内部を流れる排ガスの流れ方向に対して直交するように配置され、バッフル板10からダクト2の内壁面側に突出した長尺状の第1シール板11と、長手方向が第1シール板11の長手方向に沿うように配置され、第1シール板11側の短手方向端部が自由端として第1シール板11に接触するよう内壁面に対して固定して設けられる、長尺状の第2シール板13とを備え、第2シール板13は、複数の薄板13Aが積層されている。【選択図】図5

Description

本発明は、排熱回収ボイラ及び排熱回収ボイラのガスシール方法に関するものである。
排熱回収ボイラ(HRSG)は、ガスタービン等から排出される排ガスがダクト内を通過し、排ガスと伝熱管内の水又は蒸気とが熱交換することによって、蒸気を生成する。排熱回収ボイラのダクト内部には、水や蒸気が流通する多数の伝熱管が配置されている。
したがって、伝熱管が配置されている領域は、排ガス流れに対する流路抵抗が高く圧力損失が大きい。そのため、排ガスは、伝熱管が配置されておらず、流路抵抗が低いダクトの内壁面近傍の領域へ流れやすい。その結果、熱交換を行う伝熱管が存在しない領域へ排ガスの一部が流れ、熱交換効率が低下する。
そこで、ダクトの内壁面近傍に板材を設けて、流路抵抗を高めることで、内壁面近傍の領域へ流れる排ガス量を低減させている。具体的には、伝熱管とダクト内壁面の間に、ショートパス防止板が設けられている。
下記の特許文献1には、ダクト内壁面に沿って配置されるバッフルと、ダクト内壁面の間の空間に、ショートパス防止板及びガスシール板が配置され、空間をショートパスする排ガスを遮ることが開示されている。
特開2011−122808号公報
上述した特許文献1に記載された発明は、ショートパス防止板が、バッフルからダクトに向けて張り出しており、長尺のガスシール板が、短手方向の一端が固定端で他端が自由端であって、ショートパス防止板とダクトとの間に形成された間隙のガス流れを塞ぐように配置されている。また、上記のガスシール板は、固定端と自由端との間が排ガスの流れる方向の下流側へ凸となるように湾曲している。
ところが、上記特許文献1に記載された発明では、バッフル及びショートパス防止板の振動などによって、湾曲したガスシール板が、ダクト内壁面に押し付けられたとき、ダクト内壁面との抵抗が小さい結果、ガスシール板が接触位置でスライドして接触状態を維持すれば問題がないが、ダクト内壁面が粗面となっている場合など、ガスシール板が接触位置でうまくスライドしない場合がある。この場合、ガスシール板に過大な力がかかり、ガスシール板が塑性変形する可能性がある。特許文献1に記載された発明では、ガスシール板は、1枚の板で構成されていることから、ガスシール板の塑性変形が生じると、ガスシール板とダクト内壁面の間にガス流れを生じる間隙が発生するおそれがある。
また、排熱回収ボイラのダクト内壁面の排ガス流れ方向に直交する1辺の長さは、例えば10m〜20mと長い。そのため、上記特許文献1に記載された発明では、ダクト内壁面の排ガス流れ方向に直交する方向でガスシール板の長尺な長手方向全てにわたってガスの流通を生じる間隙を塞ぐように、長尺のガスシール板によって接触状態を維持させて、ガスの流通を抑制するようにシールすることは困難であるという知見が発明者らによって得られた。すなわち、ガスシール板を支持するバッフルが温度分布などによる熱膨張差等によって湾曲することで、長手方向の一部(例えば中間部分)で、バッフルとダクト内壁面との間隔が広くなる。その結果、ガスシール板が復元力によって短手方向に伸張できる長さ以上に、ガスシール板の固定端側がダクト内壁面から離れたとき、ガスシール板とダクト内壁面の間にガスの流通を生じる間隙が形成される。したがって、特許文献1に記載のガスシール板は、排ガスの流れ方向の下流側へ凸となるように湾曲しているものの、例えば10m〜20mと長い区間にわたって、ガスの流通を生じる間隙を形成させないことは困難である。
また、近年では排熱回収ボイラにおいて、更なる熱交換効率の向上が要求されているが、熱交換効率を向上させるためには、上述したガスシール板で生じるガスの流通を生じる間隙を低減させ、伝熱管が配置されていない領域に流れる排ガス量を減少させる必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、伝熱管が配置されていないダクト内壁面近傍のガスの流通を生じる間隙を一層低減することが可能な排熱回収ボイラ及び排熱回収ボイラのガスシール方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の排熱回収ボイラ及び排熱回収ボイラのガスシール方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る排熱回収ボイラは、ダクトと、前記ダクト内部に配置された伝熱管と、前記伝熱管よりも前記ダクトの内壁面側に、前記内壁面から離隔して配置されるバッフル板と、長手方向が前記ダクト内部を流れる排ガスの流れ方向に対して直交するように配置され、前記バッフル板から前記内壁面側に突出した長尺状の第1シール板と、長手方向が前記第1シール板の長手方向に沿うように配置され、前記第1シール板側の短手方向端部が自由端として前記第1シール板に接触するよう前記内壁面に対して固定して設けられる、長尺状の第2シール板とを備え、前記第2シール板は、複数の薄板が積層されている。
この構成によれば、ダクトの内壁面から離隔してバッフル板が配置され、バッフル板には、長尺状の第1シール板が、長手方向がダクト内部を流れる排ガスの流れ方向に対して直交するように配置され、バッフル板から内壁面側に突出して設けられる。そして、長尺状の第2シール板は、長手方向が第1シール板の長手方向に沿うように配置される。また、第2シール板は、複数の薄板が積層された状態でダクトの内壁面に対して固定され、第1シール板側の短手方向端部が自由端になって第1シール板と接触している。これにより、バッフル板と内壁面の間を排ガスが流れることを防止できる。また、第2シール板が薄板から構成されていることから、弾性を有しており、第1シール板との接触性が高まる。さらに、第2シール板が複数の薄板からなり、薄板が積層されていることから、バッフル板と内壁面との間の接触領域が増加できるので、バッフル板と内壁面との間の排ガスの通過を一層に防止することができる。
なお、バッフル板、第1シール板及び第2シール板は、各部材の長手方向が、伝熱管の長手方向に沿って設けられてもよいし、ヘッダの長手方向に沿って設けられてもよい。
上記発明において、前記第2シール板は、自由端側の短手方向端部が、固定端側の短手方向端部よりも前記伝熱管側に位置するように、前記第1シール板と接触しており、前記第2シール板は、前記第1シール板が離隔しているとき、自由端側の端部が、前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で固定端側の端部よりも前記伝熱管側に位置する形状を有する。
この構成によれば、第1シール板と第2シール板が接触しているとき、第2シール板の自由端側の端部は、固定端側の端部よりも伝熱管側に位置している。一方、第1シール板と第2シール板が離隔した状態でも、第2シール板の自由端側は、第2シール板の復元力によってダクトの内壁面側に移動せず、第2シール板は、自由端側の端部が固定端側の端部よりも伝熱管側に位置する形状を有する。したがって、一時的な荷重や地震などで、伝熱管及び第1シール板が第2シール板から一時的に離隔した後、通常の位置に戻ったとき、移動前と同一の状態で第1シール板と第2シール板が接触することができる。すなわち、第2シール板は、伝熱管及び第1シール板が移動する前と同一又は略同一の位置で、第1シール板と接触する。
上記発明において、前記第2シール板は、前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で折れ形状又は湾曲形状を有する。
この構成によれば、予め折れ加工又は曲げ加工されて折れ形状又は湾曲形状を有する第2シール板が、ダクトの内壁面に対して固定され、第2シール板の自由端側の端部が、固定端側の端部よりも伝熱管側に位置するようになる。
上記発明において、前記第2シール板を前記内壁面に対して固定する固定部を更に備え、前記固定部は、前記第2シール板を前記ダクトの内壁面側で支持する支持部を有し、前記支持部の前記第1シール板側の端部が、前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で前記第2シール板の固定端側の端部よりも前記伝熱管側に位置する。
この構成によれば、固定部において第2シール板をダクトの内壁面側で支持する支持部の第1シール板側の端部が、排ガスの流れ方向に対して直交する方向で第2シール板の固定端側の端部よりも伝熱管側に位置する。したがって、第2シール板が平板状のものである場合でも、支持部の形状に合わせ沿うようにして、第2シール板の自由端側の端部が、固定端側の端部よりも伝熱管側に位置するようになる。
上記発明において、前記第2シール板を前記内壁面に対して固定する固定部を更に備え、前記固定部は、前記第2シール板を前記ダクトの内壁面側で支持する支持部と、前記支持部及び前記第2シール板の間に設けられる案内板とを有し、前記案内板の前記第1シール板側の端部が、前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で前記第2シール板の固定端側の端部よりも前記伝熱管側に位置する。
この構成によれば、案内板の第1シール板側の端部が、排ガスの流れ方向に対して直交する方向で第2シール板の固定端側の端部よりも伝熱管側に位置する。したがって、第2シール板が平板状のものである場合でも、案内板の形状に合わせ沿うようにして、第2シール板の自由端側の端部が、固定端側の端部よりも伝熱管側に位置するようになる。
上記発明において、積層されている複数の前記薄板は、自由端側の幅方向端部の位置が前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で異なる。
この構成によれば、薄板の自由端側の幅方向端部における薄板同士の接触を低減できる。その結果、幅方向端部のエッジが同じ位置に重なって引っかかってしまい、各薄板が動かなくなり第1シール板との接触が低下することを防止できる。
上記発明において、前記薄板の少なくとも1枚は、前記第2シール板の長手方向に沿う方向で分割されて、互いに隣接して配置される分割薄板を有する。
この構成によれば、薄板が第2シール板の長手方向に沿う方向で分割されない場合に比べ、薄板の取り付け作業が容易になる。また、第2シール板が折れ形状又は湾曲形状を有する場合、折れ加工又は曲げ加工を簡単に行うことができる。
上記発明において、積層されている複数の前記分割薄板のうち、少なくとも1枚の前記分割薄板における前記第2シール板の長手方向の端部は、他の前記分割薄板における前記第2シール板の長手方向の端部と異なる位置に配置される。
この構成によれば、少なくとも1枚の分割薄板における第2シール板の長手方向の端部と、他の分割薄板における第2シール板の長手方向の端部とが、異なる位置にあるため、積層された薄板全部が長手方向に同一位置で分割されて設けられる場合に比べて、隣接している2枚の分割薄板の間を通過する排ガスの流れ量を低減できる。
本発明に係る排熱回収ボイラのガスシール方法は、ダクトと、前記ダクト内部に配置された伝熱管と、前記伝熱管よりも前記ダクトの内壁面側に、前記内壁面から離隔して配置されるバッフル板と、長手方向が前記ダクト内部を流れる排ガスの流れ方向に対して直交するように配置され、前記バッフル板から前記内壁面側に突出した長尺状の第1シール板と、長手方向が前記第1シール板の長手方向に沿うように配置され、前記第1シール板側の短手方向端部が自由端として前記第1シール板に接触するよう前記内壁面に対して固定して設けられる、長尺状の第2シール板とを備え、前記第2シール板は、複数の薄板が積層されている排熱回収ボイラのガスシール方法であって、前記第1シール板が前記第2シール板から離れるステップと、前記第1シール板が、前記第2シール板から離れる前の位置に戻るステップと、前記第1シール板が、前記第2シール板から離れる前の位置に戻ったとき、前記第1シール板の移動前と同一の状態で前記第1シール板と前記第2シール板が接触するステップとを有する。
本発明によれば、伝熱管が配置されていないダクト内壁面近傍の間隙を一層に低減することができ、ダクト内壁面近傍を流れる排ガス量を減少させることができる。その結果、排熱回収ボイラにおいて、伝熱管が配置されている領域に流れる排ガス量を増加させて、熱交換効率を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る排熱回収ボイラを示す構成図である。 本発明の第1実施形態に係る排熱回収ボイラを示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る排熱回収ボイラの伝熱管、ヘッダ、バッフル板及び第1ガスシール板を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る排熱回収ボイラを示す横断面図である。 本発明の第1実施形態に係るガスシール部を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るガスシール部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るガスシール部の第2ガスシール板を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るガスシール部の第2ガスシール板の変形例を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る第1ガスシール板及びガスシール部の第2ガスシール板を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る第1ガスシール板及びガスシール部の第2ガスシール板の変形例を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係るガスシール部を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るガスシール部を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るガスシール部の変形例を示す平面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る排熱回収ボイラ及びガスシール部について、図1から図11を用いて説明する。
まず、図1から図4を参照して、本発明の実施形態に係る排熱回収ボイラを説明する。
なお、以下では、図1に示す排ガスが水平方向に流れる横型の排熱回収ボイラについて説明する。本実施形態では、排ガス流れ方向が水平方向で、これに直交する方向が鉛直方向となり、また、伝熱管の長手方向が鉛直方向になるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、排熱回収ボイラは、排ガスが鉛直方向に流れる縦型でもよい。この場合も、後述するガスシール部を伝熱管とダクト内壁面の間に設けて、ダクト内壁面近傍の排ガス流れ量を低減できる。
また、後述するガスシール部は、伝熱管とダクト内壁面の間に設けるものである。なお、排ガスが水平方向に流れる横型の排熱回収ボイラでは、伝熱管7の鉛直方向上下両端に設けたヘッダ8とダクト内壁の鉛直上面又は下面との間の空間についても、排ガスの通過を防止する構造(図示せず。)が設けられている。
本実施形態に係る排熱回収ボイラ1は、図1に示すように、水平方向に延設されたダクト2の内部に、節炭器、蒸発器又は過熱器等の熱交換部5と、脱硝装置6などを備える。ガスタービン等から排出された排ガスは、ダクト入口3からダクト2内に導入され、複数の熱交換部5を順次通過した後にダクト出口4を介して煙突(図示せず。)から排出される。
熱交換部5は、排ガス流れ方向と交差するように鉛直方向に延設された複数の伝熱管7を有する。また、複数の伝熱管7を連結するヘッダ8が、ダクト2内部に設けられ、ドラム9がダクト2の外部に設けられる。ヘッダ8のそれぞれは、連絡管及び下降管を介してドラム9と接続される。なお、伝熱管7は、図1では複数の伝熱管7を集約して熱交換部5として表示しており、また、図2及び図3においても、伝熱管7の設置本数を概略的に表示している。
ヘッダ8は、ダクト2内の鉛直方向で上方と下方それぞれに設けられる。複数の伝熱管7は、ヘッダ8の間に設けられて、ダクト2内の所定位置に配置される。
バッフル板10は、図2から図4に示すように、長尺の板状部材であって、複数の伝熱管7よりも外側、すなわち、ダクト2の内壁面側に配置される。バッフル板10は、ダクト2の内壁面に沿ってほぼ平行に、ダクト2の内壁面から離隔して配置される。本実施形態では、バッフル板10は、例えばダクト2の内壁面から300mm程度の位置にある。バッフル板10は、上方のヘッダ8から吊り下げ支持される。バッフル板10は、鋼板等の高温排ガス中でも剛性を有する材料で形成される。
図4及び図5に示すように、ダクト2の内壁面とバッフル板10の外面との間には空間20が形成される。この空間20に、第1ガスシール板11及びガスシール部12が設置される。第1ガスシール板11及びガスシール部12は、ダクト2の内壁面とバッフル板10の外面との間の空間20を排ガスが通過することを効果的に抑制する。なお、第1ガスシール板11は、第1シール板の一例である。
第1ガスシール板11は、図2から図5に示すように、長尺の板状部材であって、バッフル板10の板面に対してほぼ鉛直方向に設けられる。すなわち、第1ガスシール板11は、ダクト2の内壁面とバッフル板10の外面との間の空間20に、排ガス流れ方向に対して略垂直に配置される。第1ガスシール板11は、幅方向の一側の端部11aがバッフル板10に固定され、バッフル板10からダクト2の内壁面に向けて突出して配設される。第1ガスシール板11の他側の端部11bは、ダクト2と離隔している。本実施形態では、第1ガスシール板11の端部11bは、例えばダクト2の内壁面から30mm〜100mm程度の位置にあり、排ガスによる温度上昇でダクト2と熱交換部5の熱膨張差による変形や相互位置変位による接触を防止している。第1ガスシール板11は、鋼板等の高温排ガス中でも剛性を有する材料で形成される。
ガスシール部12は、図5及び図6に示すように、第2ガスシール板13と固定部14などからなる。ガスシール部12は、ダクト2と第1ガスシール板11との間の間隙を塞ぐように配置される。なお、図6は、第2ガスシール板13を第1ガスシール板11から分離して図示した分離斜視図である。
第2ガスシール板13は、長尺の板状部材であって、一端の端部13a側が固定部14に固定されて、固定部14を介してダクト2側に固定される。第2ガスシール板13は、長手方向がダクト2の内部を流れる排ガスの流れ方向に対して直交するように配置される。第2ガスシール板13は、一端の端部13aが固定端で他端の端部13bが自由端である。第2ガスシール板13の端部13bは、第1ガスシール板11と全長に渡り離隔可能に接触している。第2ガスシール板13は、複数の薄板からなり、複数の薄板の各々の他端の端部13bが自由端となるように積層された構造を有する。なお、第2ガスシール板13は、第2シール板の一例である。
上記構成により、第2ガスシール板13は、第1ガスシール板11とダクト2内壁面との間の間隙の排ガスの流通を塞ぐように配置される。第2ガスシール板13は、ダクト2を流通する排ガスの温度において弾性を有する材料で、自由端の端部13bで数10mm程度のたわむような負荷がかかった後、復元力を有する厚さと材質であることが好ましい。
固定部14は、ダクト2の壁面に接続される支持部15と、支持部15との間に第2ガスシール板13を挟み込む平板16と、ボルト17,18及びナット19などからなる。
支持部15及び平板16は、例えば厚さ3mm〜5mmの金属板であり、ダクト2の壁面の鉛直方向に沿って延在する長尺の部材である。支持部15及び平板16は、排熱回収ボイラ1内の中低温領域で用いられる場合は、SS400などの一般構造鋼材が適用され、高温領域で用いられる場合は、耐久性を確保するため、SUS410、SUH409などが適用される。
支持部15は、長尺の板状部材であって、一端がダクト2の内壁面に固定されて固定端となり、他端が自由端である。支持部15は、固定端側で、ボルト17によってダクト2の内壁面に固定される。なお、ダクト2の内壁面の部材に応じてボルト17を用いずに溶接接合など他の手段で固定を行ってもよい。
支持部15の自由端側では、平板16、ボルト18及びナット19を用いて、第2ガスシール板13が支持される。第2ガスシール板13は、支持部15と平板16の間に挟み込まれて支持される。第2ガスシール板13は、複数の薄板から構成されることから、荷重が比較的軽く、比較的簡易な支持構造で第2ガスシール板13を支持することができる。
支持部15の自由端側は、本実施形態ではダクト2の内壁面から30mm〜100mm程度離隔している。このように、支持部15の自由端がダクト2の内壁面から離隔して配置されることで、ダクト2内壁面にボルト等の別用途構造物が突出している場合でも、凹凸を回避して支持部15を取り付けて、薄板から構成される第2ガスシール板13と接触や干渉することなく、ダクト2に対して第2ガスシール板13を支持できる。
第2ガスシール板13を構成する各薄板は、厚さが例えばt0.1mmからt0.7mm程度である。第2ガスシール板13は、図5に示すように、金属製の複数枚の薄板13Aからなり、各薄板13Aは、例えばt0.2mmである。各薄板13Aは、幅方向(ガス流れ方向)端部の固定端側が共通して固定されているが、他端の自由端側はそれぞれの薄板13Aが個別に移動可能である。なお、第2ガスシール板13は、図7及び図8に示すように、固定端側においてボルト18が挿通されるボルト穴13cが形成されている。これにより、支持部15と平板16の間に挟み込まれる第2ガスシール板13の面積が増加するため、より強固に支持されるので好ましい。
また、各薄板13Aの幅方向端部の固定端側は、各薄板13A同士がスポット溶接などで仮接続されていると、支持部15への取り付け作業が容易となり好ましい。
第2ガスシール板13は、複数枚の薄板13Aで構成され、積層されたそれぞれの薄板13Aが弾性を有することによって、第2ガスシール板13自体の第1ガスシール板11との密着性を向上させて、排ガスの流通を抑制するシール性を向上することができる。また、第2ガスシール板13は、複数の薄板のうちの1枚の薄板13Aが破損等した場合でも、残りの薄板13Aがシール性を保つことができ、1枚のみの金属板からなる場合に比べて、冗長性を高めることができる。
第2ガスシール板13は、薄いために減肉しにくいことが必要であり、耐酸化性、耐食性を保有することが望ましく、ステンレス板(SUS304,SUS310等)が適切である。
第2ガスシール板13は、自由端側の端部13bが、固定端側の端部13aよりも伝熱管7側に位置するように、第1ガスシール板11と接触している。また、第2ガスシール板13は、図5,図6及び図11に示すように、折れ形状又は湾曲形状を有する。第2ガスシール板13は、例えば、平板に対して折れ加工又は曲げ加工が行われて形成される。第2ガスシール板13は、折れ形状の場合、折れ曲げ部分の外面側がダクト2側であり、折れ曲げ部分の内面側が伝熱管7側となる形状を有し、又は、湾曲形状の場合、湾曲面の外面側がダクト2側であり、湾曲面の内面側が伝熱管7側となる形状を有する。外面側とは、折れ形状又は湾曲形状の凸側をいい、内面側とは、折れ形状又は湾曲形状の凹側をいう。これにより、第1ガスシール板11と第2ガスシール板13が離隔しているとき、第2ガスシール板13の自由端側の端部13bは、固定端側の端部13aよりも伝熱管7側に位置する形状を有する。
第2ガスシール板13が上述の形状を有することにより、通常運転時(又は初期状態)において、第2ガスシール板13が所定の負荷以上で第1ガスシール板11に押し付けられ、第1ガスシール板11との密着性及び排ガスの流通を抑制するシール性が確保される。
ここで、図11に示すように、第1ガスシール板11と第2ガスシール板13が接触しているとき、第2ガスシール板13の自由端側の端部13bは、固定端側の端部13aよりも伝熱管7側に位置している。一方、第1ガスシール板11と第2ガスシール板13が離隔した状態でも、第2ガスシール板13の自由端側は、第2ガスシール板13の復元力によってダクト2の内壁面側に移動せず、第2ガスシール板13は、自由端側の端部13bが固定端側の端部13aよりも伝熱管7側に位置する形状を有する。したがって、一時的な荷重や地震などで、図11の破線で示す位置に伝熱管7及び第1ガスシール板11が第2ガスシール板13から一時的に離れたとする。その後に伝熱管7及び第1ガスシール板11が元の位置に戻った際に、第2ガスシール板13が折れ形状や湾曲形状を有する場合は、移動前と同一の状態で第1ガスシール板11と第2ガスシール板13が接触することができる。すなわち、第2ガスシール板13は、移動前と同一又は略同一の位置で、第1ガスシール板11と接触する。
反対に、第2ガスシール板13が折れ形状や湾曲形状を有さない場合は、図11の破線部分で示すように、第2ガスシール板13は平板の状態に戻るため、伝熱管7及び第1ガスシール板11が元の位置に戻ったとき、移動前と同一の状態で第1ガスシール板11と第2ガスシール板13が接触することがなく、第2ガスシール板13の自由端の端部13bはダクト2の内壁面側に外れた状態となってしまう。したがって、これに対し、第2ガスシール板13が固定部14で支持される際に、折れ形状や湾曲形状を有して第2ガスシール板13の自由端の端部13bが正規の接触位置付近に位置することで、伝熱管7及び第1ガスシール板11の位置が一旦変わり、その後に元の位置に戻った際に、第1ガスシール板11と第2ガスシール板13との間の密着性及び排ガスの流通を抑制するシール性を回復させることができる。
各薄板13Aは、図8に示すように、長手方向に分割された分割薄板13A−1から構成されてもよい。分割薄板13A−1は、例えば500mm〜1000mm程度の長さを有する。分割薄板13A−1は、互いに隣接して配置される。図9に示すように、薄板13Aを分割せずに、長手方向全てにわたって1枚の薄板13Aで構成しようとする場合において、第1ガスシール板11が長手方向の位置によって変形量が異なるとき、薄板13Aは、第1ガスシール板11の変形に対する追従性が悪く、結果として間隙21が生じ、密着性及び排ガスの流通を抑制するシール性が低下するおそれがある。第1ガスシール板11の変形は、温度分布などによる熱膨張量の差等によって生じる。また、薄板13Aから第1ガスシール板11までの距離が部分的に長くなった場合などにおいても、薄板13Aは、第1ガスシール板11の移動に対する追従性が悪くなる。
これに対し、図8に示すような分割薄板13A−1で構成される場合、図9に示すように、各分割薄板13A−1は、所定の長さごとに、第1ガスシール板11と接触する。このとき、分割薄板13A−1ごとに撓み量(変形量)を異ならせることができる。すなわち、第1ガスシール板11の変形量が大きい領域(図10では長手方向上下端方向部分)では、分割薄板13A−1の撓み量が大きくなり、反対に、第1ガスシール板11の変形量が小さい領域(図10では長手方向中間部分)では、分割薄板13A−1の撓み量が小さくなる。したがって、第1ガスシール板11が長手方向の位置によって変形量が異なる場合でも、分割薄板13A−1ごとに、分割薄板13A−1を第1ガスシール板11の変形に追従させることができ、第1ガスシール板11の長手方向に対する第2ガスシール板13による排ガスの流通を抑制するシール性を向上させることができる。さらに、分割薄板13A−1は、1枚の薄板13Aで形成しようとする場合に比べてそれぞれが軽量であるため、取り付け作業が容易となる。また、折れ形状又は湾曲形状を有する分割薄板13A−1を形成する際、1枚の薄板13Aで形成しようとする場合に比べて長手方向の長さがそれぞれ短いため、折れ加工又は曲げ加工を容易に行うことができる。
また、図8に示すように、積層された複数枚の分割薄板13A−1のうち、1枚の分割薄板13A−1の長手方向端部が、他の分割薄板13A−1の長手方向端部と異なる位置に配置されてもよい。すなわち、1枚の分割薄板13A−1に対し、他の分割薄板13A−1が覆うように設置される。これにより、隣り合う分割薄板13A−1間の間隙を通過する排ガスの流量を低減できる。
更に、薄板13Aの幅は、積層される薄板13A全てが同一であってもよいし、図7及び図8に示すように、積層される薄板13Aごとに幅を徐々に変化させるように異ならせてもよい。図7では、各薄板13Aの幅をW,W,Wで示した。積層方向で薄板13Aの幅を異ならせること、すなわち、薄板13Aの自由端側の幅方向端部である端部13bの位置を異ならせることによって、薄板13Aの端部13bにおける薄板13A同士の接触を低減できる。その結果、端部13bの位置が相互に重ならないので、エッジが引っかかってしまい、各薄板13Aが動かなくなることを防止できる。
以上、本実施形態の第2ガスシール板13を適用することで、第1ガスシール板11との密着性が向上し、ダクト2の内壁面近傍に流れる排ガス流量をより低減できる。その結果、排ガスが伝熱管7の配置された領域を通過するようになり、排熱回収ボイラ1の熱交換効率を向上させることができる。
[第2実施形態]
以下、図12を参照して、本発明の第2実施形態に係る排熱回収ボイラについて説明する。
上述した第1実施形態では、第2ガスシール板13が折れ加工又は曲げ加工される場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。すなわち、以下で説明するとおり、第2ガスシール板23には、固定部24に取り付ける前には、平板状のものが用いられる。なお、第1実施形態と重複する構成要素については詳細な説明を省略する。
ガスシール部22は、第2ガスシール板23と固定部24などからなる。ガスシール部22は、ダクト2と第1ガスシール板11との間の間隙の排ガスの流通を塞ぐように配置される。なお、第2ガスシール板23は、第2シール板の一例である。
固定部24は、ダクト2の壁面に接続される支持部25と、支持部25との間に第2ガスシール板13を挟み込む平板26と、ボルト27,28及びナット29などからなる。
支持部25の固定端側は、第1実施形態と同様に、ボルト27によってダクト2の内壁面に固定される。なお、ボルト27を用いずに他の手段で固定を行ってもよい。
支持部25の自由端側では、平板26、ボルト28及びナット29を用いて、第2ガスシール板23が支持される。第2ガスシール板23は、支持部25と平板26の間に挟み込まれて支持される。第2ガスシール板23は、第1実施形態の第2ガスシール板13と同様に積層された複数の薄板から構成される。
支持部25は、平板26よりもダクト2の内壁側に配置されていて、支持部25の自由端側の端部25a側は、ダクト2の内壁面から遠ざかるように湾曲した形状を有する。すなわち、湾曲面の外面側がダクト2側であり、湾曲面の内面側が伝熱管7側となる形状を有する。また、支持部25の端部25aは、平板26の端部26aよりも突出した位置、すなわち第1ガスシール板11側にある。
これにより、第2ガスシール板23が、支持部25と平板26の間に挟み込まれることによって、平板状の第2ガスシール板23は、第1ガスシール板11側に湾曲して保持される。また、ボルト28及びナット29の締め付け具合によって、第2ガスシール板23の湾曲状態を調整できる。これにより、第1ガスシール板11が第2ガスシール板23と接触する状態での密着性や押し付ける力を調整するので、排ガスの流通を抑制するシール性を調整できる。
本実施形態における場合も、第1実施形態において第2ガスシール板13が折れ形状又は湾曲形状を有する場合と同様に、一時的な荷重や地震などで、伝熱管7及び第1ガスシール板11が第2ガスシール板23から離れたとしても、伝熱管7及び第1ガスシール板11が元の位置に戻ったとき、移動前と同一の状態で第1ガスシール板11と第2ガスシール板23が接触することができる。
また、本実施形態の場合、第2ガスシール板23が固定部24に取り付ける前には平板状であるため、折れ加工や曲げ加工等の加工作業が不要になり、簡易に組み立てることができる。
なお、ガスシール部22の固定部24の支持部25が湾曲している場合を説明したが、本発明はこの例に限定されない。たとえば、図13に示すとおり、ダクト2の内壁から遠ざかるように折れ形状又は湾曲形状を有した案内板30を支持部25と第2ガスシール板23との間に配置してもよい。
この場合、支持部25は、第1実施形態と同様に湾曲形状を有さない。支持部25の自由端側では、平板26、ボルト28及びナット29を用いて、第2ガスシール板23と案内板30が支持される。案内板30は、支持部25及び第2ガスシール板23の間に設けられる。案内板30の自由端側の端部25a側は、ダクト2の内壁面から遠ざかるように湾曲した形状を有する。すなわち、湾曲面の外面側がダクト2側であり、湾曲面の内面側が伝熱管7側となる形状を有する。また、案内板30の端部30aは、平板26の端部26aよりも突出した位置、すなわち第1ガスシール板11側にある。これにより、第2ガスシール板23が、案内板30と平板26の間に挟み込まれることによって、平板状の第2ガスシール板23は、第1ガスシール板11側に湾曲して保持される。
なお、上述した実施形態では、バッフル板10が伝熱管7の長手方向に沿って設けられ、それに伴い、第1ガスシール板11及びガスシール部12,22が伝熱管7の長手方向に沿って設けられる場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、ヘッダの長手方向に沿って、伝熱管やヘッダよりもダクトの内壁面側にバッフル板が設けられ、ヘッダに沿って設けられたバッフル板に対して、上述した第1ガスシール板11及びガスシール部12,22が設けられてもよい。
1 :排熱回収ボイラ
2 :ダクト
3 :ダクト入口
4 :ダクト出口
5 :熱交換部
6 :脱硝装置
7 :伝熱管
8 :ヘッダ
9 :ドラム
10 :バッフル板
11 :第1ガスシール板
12 :ガスシール部
13 :第2ガスシール板
13A :薄板
13A−1 :分割薄板
13c :ボルト穴
14 :固定部
15 :支持部
16 :平板
22 :ガスシール部
23 :第2ガスシール板
24 :固定部
25 :支持部
26 :平板
30 :案内板

Claims (9)

  1. ダクトと、
    前記ダクト内部に配置された伝熱管と、
    前記伝熱管よりも前記ダクトの内壁面側に、前記内壁面から離隔して配置されるバッフル板と、
    長手方向が前記ダクト内部を流れる排ガスの流れ方向に対して直交するように配置され、前記バッフル板から前記内壁面側に突出した長尺状の第1シール板と、
    長手方向が前記第1シール板の長手方向に沿うように配置され、前記第1シール板側の短手方向端部が自由端として前記第1シール板に接触するよう前記内壁面に対して固定して設けられる、長尺状の第2シール板と、
    を備え、
    前記第2シール板は、複数の薄板が積層されている排熱回収ボイラ。
  2. 前記第2シール板は、自由端側の短手方向端部が、固定端側の短手方向端部よりも前記伝熱管側に位置するように、前記第1シール板と接触しており、
    前記第2シール板は、前記第1シール板が離隔しているとき、自由端側の端部が、前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で固定端側の端部よりも前記伝熱管側に位置する形状を有する請求項1に記載の排熱回収ボイラ。
  3. 前記第2シール板は、前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で折れ形状又は湾曲形状を有する請求項2に記載の排熱回収ボイラ。
  4. 前記第2シール板を前記内壁面に対して固定する固定部を更に備え、
    前記固定部は、前記第2シール板を前記ダクトの内壁面側で支持する支持部を有し、前記支持部の前記第1シール板側の端部が、前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で前記第2シール板の固定端側の端部よりも前記伝熱管側に位置する請求項2に記載の排熱回収ボイラ。
  5. 前記第2シール板を前記内壁面に対して固定する固定部を更に備え、
    前記固定部は、
    前記第2シール板を前記ダクトの内壁面側で支持する支持部と、
    前記支持部及び前記第2シール板の間に設けられる案内板と、
    を有し、
    前記案内板の前記第1シール板側の端部が、前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で前記第2シール板の固定端側の端部よりも前記伝熱管側に位置する請求項2に記載の排熱回収ボイラ。
  6. 積層されている複数の前記薄板は、自由端側の幅方向端部の位置が前記排ガスの流れ方向に対して直交する方向で異なる請求項1から5のいずれか1項に記載の排熱回収ボイラ。
  7. 前記薄板の少なくとも1枚は、前記第2シール板の長手方向に沿う方向で分割されて、互いに隣接して配置される分割薄板を有する請求項1から6のいずれか1項に記載の排熱回収ボイラ。
  8. 積層されている複数の前記分割薄板のうち、少なくとも1枚の前記分割薄板における前記第2シール板の長手方向の端部は、他の前記分割薄板における前記第2シール板の長手方向の端部と異なる位置に配置される請求項7に記載の排熱回収ボイラ。
  9. ダクトと、前記ダクト内部に配置された伝熱管と、前記伝熱管よりも前記ダクトの内壁面側に、前記内壁面から離隔して配置されるバッフル板と、長手方向が前記ダクト内部を流れる排ガスの流れ方向に対して直交するように配置され、前記バッフル板から前記内壁面側に突出した長尺状の第1シール板と、長手方向が前記第1シール板の長手方向に沿うように配置され、前記第1シール板側の短手方向端部が自由端として前記第1シール板に接触するよう前記内壁面に対して固定して設けられる、長尺状の第2シール板とを備え、前記第2シール板は、複数の薄板が積層されている排熱回収ボイラのガスシール方法であって、
    前記第1シール板が前記第2シール板から離れるステップと、
    前記第1シール板が、前記第2シール板から離れる前の位置に戻るステップと、
    前記第1シール板が、前記第2シール板から離れる前の位置に戻ったとき、前記第1シール板の移動前と同一の状態で前記第1シール板と前記第2シール板が接触するステップと、
    を有する排熱回収ボイラのガスシール方法。
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