JP5513192B2 - 溶液製膜方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶液製膜方法に関するものである。
ポリマーフィルム(以下、フィルムと称する)は、優れた光透過性を有し、軽量化及び薄膜化が可能であるなどの特長から光学機能性フィルムとして多岐に利用されている。中でも、セルロースアシレートなどを用いたセルロースエステル系フィルムは、高い強靭性を有し、低複屈折率であることから、写真感光用フィルムをはじめとして、近年市場が拡大している液晶表示装置の構成部材である偏光板の保護フィルムに用いられている。更に、製造されたフィルムに所定の延伸処理を施すことで、所望の光学特性を有する光学補償フィルムを製造することも可能となる。以下、偏光板の保護フィルムや光学補償フィルム等を光学機能性フィルムと称する。
フィルムの製造方法の1つである溶液製膜方法は、ポリマーと溶剤とを含む高分子溶液(以下、ドープと称する)を、流延ダイを用いて支持体上に吐出し、支持体上に形成した流延膜が自己支持性を有するものとなった後、流延膜を支持体から剥がして湿潤フィルムとし、さらに、この湿潤フィルムを乾燥してフィルムとする方法である。溶液製膜方法は、溶融ポリマーの押し出しによりフィルムを製造する溶融押出方法に比べて、膜厚の均一性に優れるとともに、異物の含有量が小さいフィルムを得ることができる。したがって、光学機能性フィルムの製造方法には、溶液製膜方法が採用されている(例えば、特許文献1)。
上記の方法により製造されたフィルムは、幅方向両端にナーリング加工が施された後、巻き芯に巻き取られ、フィルムロールとなる。そして、フィルムを所定の圧力で押し付けながら巻き取ることにより、フィルムロールにおいて重なり合うフィルムの間に所定の大きさの圧力を生じさせることができるため、巻き芯に巻き取られたフィルムの巻き崩れを防ぐことができる。
厚みのばらつきが生じたフィルムを巻き芯に巻き取ると、重なり合うフィルムの間には、この厚みのばらつきに起因する圧力分布が生じる。通常、厚みのばらつきの傾向はフィルムの長手方向において一様であることが多いことから、この圧力分布の傾向もフィルムの長手方向において一様となる。そして、重なり合うフィルムの間に生じる圧力が一定値以上になった部分は、黒い筋となってフィルムロールに現れてしまう(以下、黒帯故障と称する)。このような黒帯故障が発生すると、光学機能性フィルムとしての商品価値が損なわれてしまう。また、黒帯故障が発生しているフィルムロールから送り出されたフィルムには、帯電ムラが生じてしまう。帯電ムラとは、帯電電位が不均一である状態あるいは不均一であることを意味する。そして、フィルムロールから送り出されたフィルムに塗布液を塗布して、フィルム上に塗布膜を形成する場合には、この帯電ムラが、塗布液の塗布ムラや塗布膜の厚さムラを誘発し、最終的には、スジムラ(すじ状のムラ)を誘発してしまう。このような経緯から、黒帯故障の防止が望まれている。黒帯故障の防止策として、例えば、特許文献1では、フィルムの厚み分布を所定のものにする方法が開示されている。
特開2003−285367号公報
近年、液晶表示装置の大画面化に伴い、従来のものよりも幅が広い光学機能性フィルムが求められている。ところが、幅の広い光学機能性フィルムを製造すると、特許文献1に開示されるような方策を行ってもなお、この黒帯故障が頻発した。また、この黒帯故障は、光学機能性フィルムの巻き取り長さの増大に伴い、同様の傾向を示し、問題となっていた。
本発明は、黒帯故障の発生を抑えつつ、フィルムを製造することのできる溶液製膜方法を提供することを目的とする。
本発明の溶液製膜方法は、走行する支持体に向けて、流延ダイに設けられるスリットから、ポリマー及び溶剤を含むドープを吐出し、厚みが幅方向中央に向かって漸減する厚み漸減部を幅方向両端のみに有する長尺状の膜を前記支持体上に形成する膜形成工程と、膜を支持体から剥ぎ取り帯状の湿潤フィルムを作る剥取工程と、湿潤フィルムを一方向に搬送しながら乾燥してフィルムを作る乾燥工程と、フィルムにおける厚み漸減部にナーリングを付与するナーリング付与工程と、湿潤フィルム又はナーリングを付与したフィルムについて、フィルムの搬送方向と交差する測定ライン上の厚み分布を、フィルムの搬送にともなって測定ラインをずらしながら順次に測定する測定工程と、ナーリングよりも幅方向中央側の厚み漸減部に基準位置を設け、1対の厚み漸減部の間にある製品部が基準位置の厚みよりも厚い部分を含まないことを第1条件とし、測定工程で求めた1つの測定ラインを第1測定ラインとして、第1測定ライン上の厚み分布が第1条件を満たすか否かを判定する第1判定工程と、第1判定工程で第1条件を満たさないと判定された場合に、第1測定ライン上の厚み分布と第1測定ラインとは異なる第2測定ライン上の厚み分布とを積算する積算工程と、積算工程で求めた製品部における厚み分布の積算値が基準位置の積算値以下であることを第2条件として、第2条件を満たすか否かを判定する第2判定工程と、第2条件を満たさない場合に、第1条件及び第2条件を満たすように、走行方向におけるスリットの間隔を調節するスリット調節工程と、測定工程で測定されたフィルムをロール状に巻き取る巻取り工程と、を有するものである
また、第1判定工程で第1条件を満す場合、又は第2判定工程で第2条件を満す場合に、測定工程で測定した新たな測定ラインを新たな第1測定ラインとし、新たな第1測定ライン上の厚み分布を利用して第1判定工程を行うことが好ましい。さらに、製品部の厚みのうち、最大値及び最小値の差が3μm以下であることが好ましい。
本発明によれば、フィルムの厚み分布、またはフィルムの厚み分布の積算値が所定条件を満たすように、流延ダイのスリットの間隔を調節するため、フィルムの厚みのばらつき量が低減する結果、黒帯故障の発生を抑えることができる。したがって、本発明によれば、黒帯故障の発生を抑えつつ、フィルムを製造することができる。
溶液製膜設備の概略を示す説明図である。 流延ダイ及び流延ドラムの概要を示す斜視図である。 流延ダイ及び流延ドラムについて、B方向に直交する面における断面図である。 ナーリング付与ローラ、耳切装置、及び膜厚測定装置の概要を示す平面図である。 B方向におけるフィルムの厚み分布を示す説明図である。
(溶液製膜方法)
図1に示すように、溶液製膜設備10は、流延室12とピンテンタ13とクリップテンタ14と乾燥室15と冷却室16と巻取室17とを有する。流延室12には、流延ダイ21、流延ドラム22、減圧チャンバ23、及び剥取ローラ24が設けられる。
(流延ダイ)
図1及び図2に示すように、流延ダイ21は、ポリマーと溶剤とを含むドープ28を、流延ドラム22に向けて吐出するものであり、ダイ本体31と調節ボルト32とを有する。図2及び図3に示すように、ダイ本体31は、第1リップ板31aと第2リップ板31bとから構成される。第1リップ板31aの接合面及び第2リップ板31bの接合面には、所定の形状の凹部がそれぞれ設けられる。これらの接合面同士が接合するように、第1リップ板31aと第2リップ板31bを組み合わせることで、それぞれの凹部からなるスロット31cがダイ本体31に形成される。また、ダイ本体31の下方の先端には、スロット31cの出口であるスリット31dが流延ドラム22の長手方向(B方向と称する)に伸びるように形成される。このB方向は、流延膜40の幅方向に一致し、図2においては、矢線Bを付してある。
第1リップ板31aは、溝35及びボルト穴36を有する。溝35は、スリット31dに沿って設けられる。複数のボルト穴36は、B方向に並ぶように設けられ、溝35を横切るように形成される。すなわち、溝は、ボルト穴36の先端部を有する肉薄部と、ボルト穴36の後端部を有する肉厚部とに、第1リップ板31aの一部を分かつように形成されている。ボルト穴36の内壁面にネジが切られているため、ボルト穴36に挿入された調節ボルト32は第1リップ板31aに固定される。
図1及び図3に示すように、コントローラ37の制御の下、調節ボルト32は所定の方向に所定の量だけ回動する。調節ボルト32の回動により、調節ボルト32の先端が第1リップ板31aの先端を第2リップ板31bに向けて押し付けると、回動した調節ボルト32の位置に対応するスリット31dの間隔CL1を、調節ボルト32の回動量に応じて狭くすることができる。すなわち、調節ボルト32の先端がボルト穴36の底に当接してからさらに調節ボルト32を締め込むと、調節ボルト32は、第1リップ板31aの前記肉薄部に対して送り出され、肉薄部を、スリット31dの間隔CL1が狭くなる方向に向けて押す。
なお、調節ボルト32の温度を調節し、調節ボルト32の熱膨張を利用してスリット31dの間隔CL1を調節してもよい。調節ボルト32の温度調節には、調節ボルト32を加熱する加熱部(図示無し)、及び調節ボルト32を冷却する冷却部(図示無し)を用いればよい。
(流延ドラム)
流延ドラム22は、駆動装置(図示しない)により軸22aを中心に回転する。流延ドラム22の回転により、周面22bは周方向(A方向と称する)へ所定の速度で走行する。図1〜図3においては、A方向に矢線Aを付してある。流延ドラム22は、周面22bがスリット31dに近接するように配される。流延ダイ21のスリット31dから吐出したドープ28は、スリット31dから周面22bにかけて流延ビードを形成し、周面22b上では流延膜40を形成する。
流延ドラム22のB方向における長さは特に限定されるものではないが、B方向におけるスリット31dの長さの1.1倍〜2.0倍の範囲のものを用いることが好ましい。周面22bの表面粗さは0.01m以下となるように研磨したものを用いることが好ましい。周面22bの表面欠陥は最小限に抑制する必要がある。具体的には、30μm以上のピンホールが無く、10μm以上30μm未満のピンホールは1個/m以下であり、10μm未満のピンホールは2個/m以下であることが好ましい。流延ドラム22の回転に伴う周面22bの径方向の位置変動は200μm以下であることが好ましい。流延ドラム22の速度変動を3%以下とし、流延ドラム22が一回転する際に生じるB方向での蛇行は3mm以下とすることが好ましい。
流延ドラム22は、ステンレス製であることが好ましく、十分な耐腐食性と強度とを有する点から、SUS316製であることがより好ましい。流延ドラム22の周面22bに施されるクロムメッキ処理はビッカース硬さHv700以上、膜厚2μm以上の、いわゆる硬質クロムメッキであることが好ましい。
図1に示すように、流延ドラム22には温調装置43が接続される。流延ドラム22の内部には、伝熱媒体の流路が形成されてある。温調装置43は、所望の温度に調節された伝熱媒体を、流延ドラム22の流路に送り込み、流延ドラム22との間で伝熱媒体を循環させる。この伝熱媒体の循環により、流延ドラム22の周面22bの温度を所望の温度に保つことができる。また、図示は省略するが、流延室12内に気化した溶剤を凝縮する凝縮装置、液化した溶剤を回収する回収装置を設けることにより、流延室12内にて気体となっている溶剤が液化する温度を所定の範囲に保つことができる。
減圧チャンバ23を、流延ダイ21よりもA方向の上流側に配置してもよい。減圧チャンバ23は、流延ビードのA方向の上流側を所望の圧力まで減圧する。図示しない制御部の制御の下、減圧チャンバ23は、流延ビードの上流側の圧力が下流側に対して−10Pa以上−2000Pa以下となるように、流延ビードの上流側を減圧することができる。
剥取ローラ24は、流延ダイ21よりもA方向の下流側に配される。剥取ローラ24は、周面22b上に形成された流延膜40を剥ぎ取って、湿潤フィルム44として、流延室12の下流側へ案内する。
流延室12の下流には、渡り部、ピンテンタ13、クリップテンタ14、乾燥室15、冷却室16、及び巻取室17が順に設置されている。渡り部45では、流延室12から送り出された湿潤フィルム44をローラ46で搬送した後、ピンテンタ13に導入する。ピンテンタ13は、湿潤フィルム44のB方向の両端を貫通して保持する多数のピンプレートを有し、このピンプレートが軌道上を走行する。ピンプレートの保持により走行する湿潤フィルム44に対し乾燥風が送られ、湿潤フィルム44は乾燥し、フィルム50となる。
クリップテンタ14は、フィルム50のB方向の両端を把持する多数のクリップを有し、このクリップが延伸軌道上を走行する。クリップにより走行するフィルム50に対し乾燥風が送られ、フィルム50には、フィルム幅方向への延伸処理とともに乾燥処理が施される。なお、クリップテンタ14は省略しても良い。
ピンテンタ13及びクリップテンタ14の下流にはそれぞれ耳切装置52a、52bが設けられている。耳切装置52a、52bはフィルム50のB方向の両端を切り離す。この切り離された部分は、送風によりクラッシャ(図示しない)に送られて、細かく切断され、ドープ28等の原料として再利用される。
乾燥室15には、多数のローラ54が設けられており、これらにフィルム50が巻き掛けられて搬送される。乾燥室15内の雰囲気の温度や湿度などは、図示しない空調機により調節されており、乾燥室15の通過によりフィルム50の乾燥処理が行われる。乾燥室15には吸着回収装置55が接続される。吸着回収装置55は、フィルム50から蒸発した溶剤を吸着により回収する。
乾燥室15の出口側には冷却室16が設けられており、この冷却室16でフィルム50が室温となるまで冷却される。冷却室16及び巻取室17の間では、上流側から順に、除電バー61、ナーリング付与ローラ62、耳切装置63、及び膜厚測定装置64が設けられる。除電バー61は、冷却室16から送り出され、帯電したフィルム50から電気を除く除電処理を行う。
図1及び図4に示すように、ナーリング付与ローラ62は、フィルム50のB方向両端部近傍にそれぞれ配される。ナーリング付与ローラ62は、フィルム50をニップする1対のニップローラ62a、62bから構成される。ローラ62aの周面には、角錐台状の突起部67が複数設けられ、それぞれ所定のピッチで配される。なお、突起部67は、角錐台状のものに限られず、円錐台状や、円丘状のものでもよい。また、突起部67と同様の突起部を、ローラ62aの周面ではなく、ローラ62bの周面に設けてもよいし、ローラ62a及び62bの周面にそれぞれ設けてもよい。
耳切装置63は、円盤状のカッター(図示せず)を有する。カッターは、フィルム50のB方向両端部にそれぞれ配される。カッターは、フィルム50のうち、B方向において1対のナーリング部51a、51bよりも外側の部分を切り離す。この切り離された部分は、送風によりクラッシャ(図示しない)に送られて、細かく切断され、ドープ28等の原料として再利用される。
図4に示すように、膜厚測定装置64は、B方向におけるフィルム50の全体の厚み分布を測定する。膜厚測定装置64としては、赤外線透過型膜厚計等、公知の膜厚測定装置を用いることが好ましい。なお、厚み分布の測定方向は、フィルム50の走行方向に交差する方向であれば、B方向でも、B方向と交差する方向でもよい。
コントローラ37は、膜厚測定装置64から、B方向におけるフィルム50の厚み分布を読み取り、フィルム50が所定の条件を満たすか否かの判定を行う判定処理を行う。判定処理の詳細は後述する。
巻取室17には、プレスローラ71と巻き芯72を有する巻取機73とが設置されており、巻取室17に送られたフィルム50は、プレスローラ71によって押し付けられながら巻き芯72に巻き取られ、ロール状となる。巻き芯72の直径は、特に限定されない。
次に、本発明の作用について説明する。図1に示すように、ドープ28は流延ダイ21へ送られる。流延ダイ21に設けられた温調機(図示せず)により、ドープ28の温度は、30℃以上35℃以下の範囲で略一定に調節される。
温調装置43は、流延ドラム22の周面22bの温度が、−20℃以上0℃以下の範囲で略一定になるように調節する。流延ドラム22は、軸22aを中心に回転する。これにより、周面22bはA方向へ走行する。周面22bの走行速度は、35m/分以上200m/分以下であることが好ましく、70m/分以上150m/分以下であることがより好ましい。
流延ダイ21は、スリット31d(図3参照)からドープ28を流延ドラム22の周面22bに向けて吐出する。吐出したドープ28により、周面22b上には流延膜40が形成する。調節ボルト32の調節により、流延膜40は、B方向中央部に位置する製品部と、B方向両端部に位置する厚み漸減部とからなる。製品部の厚みは、B方向において略一定であり、厚み漸減部の厚みは、製品部に向かって減少する。流延膜40をなすドープ28は、周面22b上で冷却され、ゲル状となる結果、流延膜40に自己支持性が発現する。その後、剥取ローラ24は、自己支持性を有するものとなった流延膜40を、流延ドラム22から湿潤フィルム44として剥ぎ取り、渡り部45を介して、ピンテンタ13へ案内する。
ここで、ゲル化とは、コロイド溶液がジェリー状に固化した状態の他、ドープの流動性が失われた状態を含む。なお、「ドープの流動性が失われた」とは、溶質が高分子の場合において、溶剤が溶質の分子鎖の中で保持された状態で流動性を失い、結果的に溶液の流動性が失われた状態と、溶質が低分子の場合において、溶剤の分子と溶質の分子との相互作用により、結果的に溶液の流動性が失われた状態とを含む。
剥ぎ取り時の流延膜40の残留溶剤量は、250重量%以上300重量%以下であることが好ましい。なお、本発明では、流延膜40や各フィルム中に残留する溶剤量を乾量基準で示したものを残留溶剤量とする。また、その測定方法は、対象のフィルムからサンプルを採取し、このサンプルの重量をx、サンプルを乾燥した後の重量をyとするとき、{(x−y)/y}×100で算出する。
ピンテンタ13では、多数のピンを湿潤フィルム44の両端に差し込んで固定した後、この湿潤フィルム44を搬送する間に乾燥を促進させてフィルム50とする。そして、まだ溶剤を含んでいる状態のフィルム50をクリップテンタ14に送り込む。ピンテンタ13及びクリップテンタ14を出たフィルム50は、耳切装置52a、52bにより、フィルム50の両端が切り離される。
両端が切り離されたフィルム50は、乾燥室15及び冷却室16を順次通過し、各室において所定の処理が施される。冷却室16から送り出されたフィルム50には、除電バー61による除電処理が施される。
図1及び図4に示すように、ナーリング付与ローラ62は、除電処理が施されたフィルム50をニップして、耳切装置63へ送る。ナーリング付与ローラ62のニップにより、フィルム50のB方向両端に位置する1対の厚み漸減部50a、50bには、ナーリング部51a、51aが形成される。その後、耳切装置63は、フィルム50のうち、B方向において1対のナーリング部51a、51bよりも外側の部分を切り離す。
膜厚測定装置64は、1対のナーリング部51a、51bよりも外側の部分が切り離されたフィルム50について、厚み分布を測定する。図5にフィルム50の厚み分布を示す。図5において、縦軸は膜厚を表し、横軸はB方向における位置を表す。このように、厚み分布の測定では、所定方向の複数の位置で厚みを測定し、厚みの測定値と測定した位置との対応付けとが行われる。
コントローラ37は、フィルム50に対し所定の判定処理を行う。以下、コントローラ37による判定処理の詳細について説明する。
まず、コントローラ37は、膜厚測定装置64からフィルム50の厚み分布を読み取り、第1判定処理を行う。第1判定処理では、膜厚測定装置64から読み取ったフィルム50の厚み分布が、判定条件を満たすか否かについて判定する。ここで、判定条件は、「製品部50cが、厚み漸減部50a、50bに設けられた基準位置Psの厚みTHsよりも厚い部分を含まない」である。
第1判定処理において、フィルム50の厚み分布が判定条件を満たさないと判定した場合には、コントローラ37は、新たな厚み分布を膜厚測定装置64から読み取る。そして、読み取った複数の厚み分布から、フィルム50の厚み分布の積算値を算出する。引き続いて、コントローラ37は、第2判定処理を行う。第2判定処理では、フィルム50の厚み分布の積算値が、判定条件を満たすか否かについて判定する。ここでの判定条件は、「製品部50cにおける厚みの積算値が、基準位置Psの厚みTHsの積算値以下である」である。
フィルム50の厚み分布の積算値は、例えば、次のように行う。まず、読み取った複数の厚み分布において、一方の端からB方向に距離Xだけ離れた位置の厚さ同士を足し合わせる。距離Xが0からフィルムの幅Wまでの範囲にて、この足し合わせを行うことにより、読み取った複数の厚み分布から、フィルム50の厚み分布の積算値を算出することができる。この積算値の算出に用いる厚み分布の数は、2つ以上であればよいが、より好ましいのは、3つまたは4つである。
第2判定処理において、厚み分布の積算値が判定条件を満たさないと判定した場合には、各判定処理の結果をフィードバックして、フィルム50の厚み分布、またはフィルム50の厚み分布の積算値が判定条件を満たすように、スリット31dの間隔CL1(図3参照)を調節する。
一方、第1判定処理及び第2判定処理において、判定条件を満たすと判定した場合には、新たな厚み分布を膜厚測定装置64から読み取り、新たな厚み分布について第1判定処理を行う。
このように、本発明では、第1判定処理と第2判定処理との結果をフィードバックして、スリット31dの間隔CL1を調節するため、フィルム50を巻き芯72に巻き取っても、重なり合うフィルム50同士の強い接触が抑えられる。したがって、本発明によれば、黒帯故障の発生を抑えつつ、フィルム50を製造することができる。
巻取機73で巻き取られるフィルム50の長さLは、長手方向(流延方向)に少なくとも100m以上とすることが好ましい。また、フィルム50の幅Wは1000mm以上3500mm以下であることがより好ましい。また、本発明は、フィルム50の幅が2500mmより広い場合にも効果がある。さらに、フィルム50の厚みが5μm以上80μm以下の薄いフィルムを製造する際にも本発明は適用される。ここで、フィルム50の厚みとは、フィルム50の体積をVとするときに、V/(L・W)で表される。なお、体積Vの求め方としては、フィルム50の重量をフィルム50の比重で除してもよい。
1対のナーリング部51a、51b及び基準位置PsのB方向における間隔CL2は、フィルム50の幅Wの4.0×10−3倍以上20×10−3倍以下であることが好ましく、例えば1mm以上15mm以下であることが好ましい。また、1対のナーリング部51a、51bのB方向の長さWeは、2.5×10−3倍以上35×10−3倍以下であることが好ましく、例えば5mm以上30mm以下であることが好ましい。なお、B方向において、1対のナーリング部51a、51bの製品部50c側からフィルム50の両端までの長さをWeとしてもよい。
製品部50cの厚みのうち、最大値及び最小値の差ΔTHは、3μm以下であることが好ましく、1μm以下であることがより好ましい。
なお、1対の基準位置Psの厚みが異なる場合には、厚いほうの厚みをTHsとすることが好ましい。
上記実施形態では、厚み分布の測定を、耳切装置63を経たフィルム50について行ったが、本発明はこれに限られず、湿潤フィルム44やピンテンタ13を出たフィルム50について厚み分布の測定し、この測定結果に基づいて、スリット31dの間隔CL1を調節してもよい。
上記実施形態では、冷却により流延膜40に自己支持性を発現させたが、本発明はこれに限られず、流延膜40に含まれる溶剤の蒸発により流延膜40に自己支持性を発現させてもよい。
上記実施形態では、支持体として流延ドラム22を用いたが、本発明はこれに限られず、ローラに掛け渡され、ローラの回転により、エンドレス(連続的)に走行する流延バンドを用いてもよい。
以下、本発明においてドープ28を調製する際に使用する原料について説明する。
(ポリマー)
本実施形態では、ポリマーとしてセルロースアシレートを用いており、セルロースアシレートとしては、セルローストリアセテート(TAC)が特に好ましい。そして、セルロースアシレートの中でも、セルロースの水酸基へのアシル基の置換度が下記式(I)〜(III)の全てを満足するものがより好ましい。なお、以下の式(I)〜(III)において、AおよびBは、セルロースの水酸基中の水素原子に対するアシル基の置換度を表わし、Aはアセチル基の置換度、Bは炭素原子数が3〜22のアシル基の置換度である。なお、TACの90重量%以上が0.1〜4mmの粒子径をもつ粒子であることが好ましい。ただし、本発明に用いることができるポリマーは、セルロースアシレートに限定されるものではない。
(I) 2.5≦A+B≦3.0
(II) 0≦A≦3.0
(III) 0≦B≦2.9
セルロースを構成するβ−1,4結合しているグルコース単位は、2位,3位および6位に遊離の水酸基を有している。セルロースアシレートは、これらの水酸基の一部または全部を炭素数2以上のアシル基によりエステル化した重合体(ポリマー)である。アシル置換度は、2位,3位および6位それぞれについて、セルロースの水酸基がエステル化している割合(100%のエステル化の場合を置換度1とする)を意味する。
全アシル置換度、すなわち、DS2+DS3+DS6の値は、2.00〜3.00が好ましく、より好ましくは2.22〜2.90であり、特に好ましくは2.40〜2.88である。また、DS6/(DS2+DS3+DS6)の値は、0.28以上が好ましく、より好ましくは0.30以上であり、特に好ましくは0.31〜0.34である。ここで、DS2は、グルコース単位における2位の水酸基の水素がアシル基によって置換されている割合(以下、2位のアシル置換度と称する)であり、DS3は、グルコース単位における3位の水酸基の水素がアシル基によって置換されている割合(以下、3位のアシル置換度と称する)であり、DS6は、グルコース単位において、6位の水酸基の水素がアシル基によって置換されている割合(以下、6位のアシル置換度と称する)である。
本発明のセルロースアシレートに用いられるアシル基は1種類だけでもよいし、あるいは2種類以上のアシル基が使用されていてもよい。2種類以上のアシル基を用いるときには、その1つがアセチル基であることが好ましい。2位,3位および6位の水酸基がアセチル基により置換されている度合いの総和をDSAとし、2位,3位および6位の水酸基がアセチル基以外のアシル基によって置換されている度合いの総和をDSBとすると、DSA+DSBの値は、2.22〜2.90であることが好ましく、特に好ましくは2.40〜2.88である。
また、DSBは0.30以上であることが好ましく、特に好ましくは0.7以上である。さらにDSBは、その20%以上が6位水酸基の置換基であることが好ましく、より好ましくは25%以上であり、30%以上がさらに好ましく、特には33%以上であることが好ましい。さらに、セルロースアシレートの6位におけるDSA+DSBの値が0.75以上であり、さらに好ましくは、0.80以上であり、特には0.85以上であるセルロースアシレートも好ましく、これらのセルロースアシレートを用いることで、より溶解性に優れた溶液(ドープ)を作製することができる。特に、非塩素系有機溶剤を使用すると、優れた溶解性を示し、低粘度で濾過性に優れるドープを作製することができる。
セルロースアシレートの原料であるセルロースは、リンター,パルプのどちらから得られたものでもよい。
本発明におけるセルロースアシレートの炭素数2以上のアシル基としては、脂肪族基でもアリール基でもよく、特に限定はされない。例えば、セルロースのアルキルカルボニルエステル、アルケニルカルボニルエステル、芳香族カルボニルエステル、芳香族アルキルカルボニルエステルなどが挙げられ、それぞれ、さらに置換された基を有していてもよい。これらの好ましい例としては、プロピオニル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、iso−ブタノイル基、t−ブタノイル基、シクロヘキサンカルボニル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基などが挙げられる。これらの中でも、プロピオニル基、ブタノイル基、ドデカノイル基、オクタデカノイル基、t−ブタノイル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基などがより好ましく、特に好ましくは、プロピオニル基、ブタノイル基である。
(溶剤)
ドープを調製する溶剤としては、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン,トルエンなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン,クロロベンゼンなど)、アルコール(例えば、メタノール,エタノール,n−プロパノール,n−ブタノール,ジエチレングリコールなど)、ケトン(例えば、アセトン,メチルエチルケトンなど)、エステル(例えば、酢酸メチル,酢酸エチル,酢酸プロピルなど)およびエーテル(例えば、テトラヒドロフラン,メチルセロソルブなど)などが挙げられる。なお、本発明においてドープとは、ポリマーを溶剤に溶解または分散させることで得られるポリマー溶液または分散液を意味している。
上記のハロゲン化炭化水素の中でも、炭素原子数1〜7のハロゲン化炭化水素が好ましく用いられ、ジクロロメタンが最も好ましく用いられる。ポリマーの溶解性、流延膜の支持体からの剥ぎ取り性、フィルムの機械的強度および光学特性などの物性の観点から、ジクロロメタンの他に炭素原子数1〜5のアルコールを1種ないし数種類混合することが好ましい。アルコールの含有量は、溶剤全体に対して2〜25重量%が好ましく、より好ましくは、5〜20重量%である。アルコールとしては、メタノール,エタノール,n−プロパノール,イソプロパノール,n−ブタノールなどが挙げられるが、メタノール,エタノール,n−ブタノール、あるいはこれらの混合物が好ましく用いられる。
最近、環境に対する影響を最小限に抑えることを目的に、ジクロロメタンを使用しない溶剤組成も検討されている。この場合には、炭素原子数が4〜12のエーテル、炭素原子数が3〜12のケトン、炭素原子数が3〜12のエステル、炭素数1〜12のアルコールが好ましく、これらを適宜混合して用いる場合もある。例えば、酢酸メチル,アセトン,エタノール,n−ブタノールの混合溶剤が挙げられる。これらのエーテル、ケトン,エステルおよびアルコールは、環状構造を有するものであってもよい。また、エーテル、ケトン,エステルおよびアルコールの官能基(すなわち、−O−,−CO−,−COO−および−OH)のいずれかを2つ以上有する化合物も溶剤として用いることができる。
セルロースアシレートの詳細については、特開2005−104148号の[0140]段落から[0195]段落に記載されており、これらの記載も本発明に適用することができる。また、溶剤および可塑剤,劣化防止剤,紫外線吸収剤(UV剤),光学異方性コントロール剤,レターデーション制御剤,染料,マット剤,剥離剤,剥離促進剤などの添加剤についても、同じく特開2005−104148号の[0196]段落から[0516]段落に詳細に記載されており、これらの記載も本発明に適用することができる。
10 溶液製膜設備
12 流延室
13 ピンテンタ
14 クリップテンタ
15 乾燥室
16 冷却室
17 巻取室
21 流延ダイ
22 流延ドラム
22b 周面
31d スリット
32 調節ボルト
37 コントローラ
50 フィルム
50a、50b 厚み漸減部
50c 製品部
51a、51b ナーリング部
62 ナーリング付与ローラ
64 膜厚測定装置

Claims (3)

  1. 走行する支持体に向けて、流延ダイに設けられるスリットから、ポリマー及び溶剤を含むドープを吐出し、厚みが幅方向中央に向かって漸減する厚み漸減部を幅方向両端のみに有する長尺状の膜を前記支持体上に形成する膜形成工程と、
    前記膜を前記支持体から剥ぎ取り帯状の湿潤フィルムを作る剥取工程と、
    前記湿潤フィルムを一方向に搬送しながら乾燥してフィルムを作る乾燥工程と、
    前記フィルムにおける前記厚み漸減部にナーリングを付与するナーリング付与工程と、
    前記湿潤フィルム又は前記ナーリングを付与した前記フィルムについて、前記フィルムの搬送方向と交差する測定ライン上の厚み分布を、前記フィルムの搬送にともなって測定ラインをずらしながら順次に測定する測定工程と、
    前記ナーリングよりも前記幅方向中央側の前記厚み漸減部に基準位置を設け、1対の前記厚み漸減部の間にある製品部が前記基準位置の厚みよりも厚い部分を含まないことを第1条件とし、前記測定工程で求めた1つの測定ラインを第1測定ラインとして、第1測定ライン上の厚み分布が前記第1条件を満たすか否かを判定する第1判定工程と、
    前記第1判定工程で前記第1条件を満たさないと判定された場合に、前記第1測定ライン上の厚み分布と前記第1測定ラインとは異なる第2測定ライン上の厚み分布とを積算する積算工程と、
    前記積算工程で求めた前記製品部における厚み分布の積算値が前記基準位置の積算値以下であることを第2条件として、前記第2条件を満たすか否かを判定する第2判定工程と、
    前記第2条件を満たさない場合に、前記第1条件及び前記第2条件を満たすように、前記走行方向における前記スリットの間隔を調節するスリット調節工程と、
    前記測定工程で測定された前記フィルムをロール状に巻き取る巻取り工程と、
    を有することを特徴とする溶液製膜方法。
  2. 前記第1判定工程で前記第1条件を満す場合、又は前記第2判定工程で前記第2条件を満す場合に、前記測定工程で測定した新たな測定ラインを新たな第1測定ラインとし、前記新たな第1測定ライン上の厚み分布を利用して第1判定工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の溶液製膜方法。
  3. 前記製品部の厚みのうち、最大値及び最小値の差が3μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の溶液製膜方法。
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