JP5512423B2 - 燃料電池自動車 - Google Patents

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Description

この発明は、走行モータを含む負荷に対して車両電源システムから電力を供給する燃料電池自動車に関する。
燃料電池を動力源とする燃料電池自動車が開発されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の燃料電池自動車では、モータ(26)に対し、スタック構造の燃料電池(22)とバッテリ(24)を並列に接続する(図1参照)。そして、バッテリの出力電圧をDC/DCコンバータ(36)により変圧し、DC/DCコンバータの2次側の電圧を調整することにより燃料電池の出力を制御する(例えば、段落[0047]〜[0050]参照)。また、モータが高出力で作動する際やバッテリを充電する際は、DC/DCコンバータでの変圧を行わない直結制御を用いる(例えば、段落[0066]〜[0069])。
さらに、負荷の変化に伴う燃料電池の劣化を防止するための技術も開発されている(特許文献2)。特許文献2では、燃料電池(10)に含まれる白金の酸化反応及び酸化白金の還元反応(以下では、両者をまとめて「白金の酸化還元反応」という。)による白金の溶解及び溶出を避けるため(段落[0022])、単位セル電圧が、白金の酸化が促進される値以上である時間が所定値を超えて続いた場合、酸化白金の還元電位を超えるように運転制御を行う(段落[0027]〜[0029])。或いは、単位セル電圧が、白金の酸化が促進される値を超える時間が所定値を超えて続いた場合、一旦、単位セル電圧の低下を小さくした上で、単位セル電圧を低くする(段落[0034]〜[0036])。また、要求負荷に対して燃料電池の電力が不足した場合には、燃料電池に並列に接続した二次電池(25)から電力供給を行うことによって、不足する電力を補う(段落[0014])。
特開2009―232631号公報 特開2008−077884号公報
上記のような特許文献2の制御では、単位セル電圧を高く維持することが必要となる。一般に、燃料電池の電流−電圧(IV)特性は、特許文献1の図4に示されるように、電圧が下がるほど、電流が増加する。このため、特許文献2のように単位セル電圧を高く維持すると、燃料電池からの出力電流が低く抑えられることとなり、その結果、二次電池からの電力供給が増加することとなる。
また、二次電池からの電力供給を、特許文献1のようにDC/DCコンバータを介して行う場合、電圧変換に伴う電力損失が発生する。例えば、図17に示すように、DC/DCコンバータの入力電圧と出力電圧の差Din−out[V]が大きくなるほど、DC/DCコンバータによる電力損失L[W]が大きくなる。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、燃料電池スタックの劣化を抑制しつつ、DC/DCコンバータにおける電力損失を低減することが可能な燃料電池自動車を提供することを目的とする。
この発明に係る燃料電池自動車は、走行モータを含む負荷に対して車両電源システムから電力を供給するものであって、前記車両電源システムは、複数の燃料電池セルを有する燃料電池スタックと、前記走行モータに対して前記燃料電池スタックと並列に接続され、複数の蓄電装置セルを有する蓄電装置と、前記走行モータ及び前記燃料電池スタックと前記蓄電装置との間に配置されたDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータの制御装置とを備え、前記DC/DCコンバータは、電圧変換を伴って前記燃料電池スタックと前記蓄電装置とを接続する電圧変換動作と、電圧変換を伴わずに前記燃料電池スタックと前記蓄電装置とを接続する直結動作とを行い、前記蓄電装置の総電圧値が、酸化還元反応に起因して前記燃料電池スタックの劣化が促進される電圧領域であるスタック劣化促進領域の下限電圧値よりも低く且つ前記燃料電池スタックの使用可能下限電圧値よりも高くなるように、前記燃料電池セルの直列接続数と前記蓄電装置セルの直列接続数が設定され、前記スタック劣化促進領域の下限電圧値は、酸化還元反応に起因して前記燃料電池セルの劣化が促進される電圧領域であるセル劣化促進領域の下限電圧値に、前記燃料電池セルの直列接続数を乗じた電圧値として表され、前記燃料電池スタックの使用可能下限電圧値は、前記燃料電池セルを使用可能な下限電圧値に、前記燃料電池セルの直列接続数を乗じた電圧値として表され、前記制御装置は、前記負荷の必要電力値を演算するシステム負荷演算部と、前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせるか否かを判定するための直結動作判定電力閾値と、前記システム負荷演算部で演算された前記負荷の必要電力値とを比較し、前記負荷の必要電力値が、前記直結動作判定電力閾値を超えているとき、前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせる直結処理部とを有し、前記燃料電池スタックの出力電力が、前記負荷の必要電力値を下回る場合、前記燃料電池及び前記蓄電装置から前記負荷側に電力が供給され、前記燃料電池スタックの出力電力が、前記負荷の必要電力値を上回る場合、前記燃料電池から前記負荷側及び前記蓄電装置側に電力が供給されることを特徴とする。
この発明によれば、燃料電池スタックの劣化を防止しつつ、DC/DCコンバータによる電力損失を抑制することが可能となる。
前記制御装置は、さらに、前記蓄電装置の残容量を演算する残容量演算部と、前記DC/DCコンバータを介して前記燃料電池スタックの出力を切り替える燃料電池出力切替部とを備え、前記燃料電池出力切替部は、前記残容量が使用下限値を下回ったとき、前記DC/DCコンバータを制御して前記燃料電池スタックの総電圧値を、前記使用可能下限電圧値以上且つ前記スタック劣化促進領域の下限電圧値以下に設定された下側目標電圧値とし、前記残容量が使用上限値を上回ったとき、前記DC/DCコンバータを制御して前記燃料電池スタックの総電圧値を、前記スタック劣化促進領域の上限電圧値以上且つ第2スタック劣化促進領域の下限電圧値以下に設定された上側目標電圧値とし、前記使用下限値は、前記燃料電池の走行中に用いる前記残容量の下限値として設定され、前記使用上限値は、前記燃料電池の走行中に用いる前記残容量の上限値として設定され、前記第2スタック劣化促進領域は、前記スタック劣化促進領域よりも高電位側にあり、酸化反応に起因して前記燃料電池スタックの劣化が促進される電圧領域であってもよい。
この発明に係る燃料電池自動車は、走行モータを含む負荷に対して車両電源システムから電力を供給するものであって、前記車両電源システムは、複数の燃料電池セルを有する燃料電池スタックと、前記走行モータに対して前記燃料電池スタックと並列に接続され、複数の蓄電装置セルを有する蓄電装置と、前記走行モータ及び前記燃料電池スタックと前記蓄電装置との間に配置されたDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータの制御装置とを備え、前記DC/DCコンバータは、電圧変換を伴って前記燃料電池スタックと前記蓄電装置とを接続する電圧変換動作と、電圧変換を伴わずに前記燃料電池スタックと前記蓄電装置とを接続する直結動作とを行い、前記蓄電装置の総電圧値が、酸化還元反応に起因して前記燃料電池スタックの劣化が促進される電圧領域であるスタック劣化促進領域の下限電圧値よりも低く且つ前記燃料電池スタックの使用可能下限電圧値よりも高くなるように、前記燃料電池セルの直列接続数と前記蓄電装置セルの直列接続数が設定され、前記スタック劣化促進領域の下限電圧値は、酸化還元反応に起因して前記燃料電池セルの劣化が促進される電圧領域であるセル劣化促進領域の下限電圧値に、前記燃料電池セルの直列接続数を乗じた電圧値として表され、前記燃料電池スタックの使用可能下限電圧値は、前記燃料電池セルを使用可能な下限電圧値に、前記燃料電池セルの直列接続数を乗じた電圧値として表され、前記制御装置は、前記蓄電装置の残容量を演算する残容量演算部と、前記燃料電池スタックの発電電圧が、前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせるか否かを判定するための電圧閾値である直結動作開始電圧以下であると共に、前記蓄電装置の残容量が、前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせるか否かを判定するための残容量閾値である直結動作開始残容量以下であるとき、前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせる直結処理部とを有し、前記燃料電池スタックの出力電力が、前記負荷の必要電力値を下回る場合、前記燃料電池及び前記蓄電装置から前記負荷側に電力が供給され、前記燃料電池スタックの出力電力が、前記負荷の必要電力値を上回る場合、前記燃料電池から前記負荷側及び前記蓄電装置側に電力が供給されることを特徴とする。
この発明によれば、燃料電池スタックの劣化を防止しつつ、DC/DCコンバータによる電力損失を抑制することが可能となる。
この発明の一実施形態に係る燃料電池自動車の概略全体構成図である。 前記実施形態に係るDC/DCコンバータの詳細な構成を示す回路図である。 ECUにおける基本的な制御のフローチャートである。 システム負荷を計算するフローチャートである。 アクセルペダルの開度及びエンジンの回転数と、モータの予想消費電力との関係を規定するマップを示す図である。 燃料電池セルの電位と、燃料電池セルの劣化量との関係を示す図である。 燃料電池セルの電位の変動速度が異なる場合の酸化の進行と還元の進行の様子の例を示すサイクリックボルタンメトリ図である。 燃料電池スタックの電流―電圧特性と、バッテリの電流―電圧特性を示す図である。 車両電源システムのエネルギマネジメントを行うフローチャートである。 FC周辺制御のフローチャートである。 燃料電池スタックの発電電圧と、燃料電池スタックの目標電流との関係を規定するマップを示す図である。 燃料電池スタックの目標電流と、エアポンプの目標回転数との関係を規定するマップを示す図である。 燃料電池スタックの目標電流と、背圧弁の目標開度との関係を規定するマップを示す図である。 モータのトルク制御のフローチャートである。 前記実施形態における各種制御を用いた場合のタイムチャートの第1例である。 前記実施形態における各種制御を用いた場合のタイムチャートの第2例である。 DC/DCコンバータの入力電圧と出力電圧の差と、DC/DCコンバータによる電力損失との関係の一例を示す図である。
1.全体的な構成の説明
[全体構成]
図1は、この発明の一実施形態に係る燃料電池自動車10(以下「FC自動車10」という。)の概略全体構成図である。FC自動車10は、車両電源システム12(以下「電源システム12」ともいう。)と、走行用のモータ14と、インバータ16とを有する。
電源システム12は、燃料電池ユニット18(以下「FCユニット18」という。)と、バッテリ20と、DC/DCコンバータ22と、電子制御装置24(以下「ECU24」という。)とを有する。
[駆動系]
モータ14は、FCユニット18及びバッテリ20から供給される電力に基づいて駆動力を生成し、当該駆動力によりトランスミッション26を通じて車輪28を回転する。また、モータ14は、回生を行うことで生成した電力(回生電力Preg)[W]をバッテリ20に出力する。回生電力Pregは、図示しない補機に対して出力してもよい。
インバータ16は、3相フルブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、直流を3相の交流に変換してモータ14に供給する一方、回生動作に伴う交流/直流変換後の直流をDC/DCコンバータ22を通じてバッテリ20等に供給する。
なお、モータ14とインバータ16を併せて負荷30という。但し、負荷30には、後述するエアポンプ36、ウォータポンプ68等の構成要素を含めることもできる。
[FCユニット18]
FCユニット18の燃料電池スタック32(以下「FCスタック32」という。)は、例えば、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成された燃料電池セル(以下「FCセル」という。)を積層した構造を有する。FCスタック32には、水素タンク34とエアポンプ36が経路38、40を通じて接続されており、水素タンク34からは一方の反応ガスである水素(燃料ガス)が、エアポンプ36からは他方の反応ガスである圧縮空気(酸化剤ガス)が供給される。水素タンク34及びエアポンプ36からFCスタック32に供給された水素と空気がFCスタック32内で電気化学反応を起こすことにより発電が行われ、発電電力(FC電力Pfc)[W]がモータ14とバッテリ20に供給される。
FCスタック32の発電電圧(以下「FC電圧Vfc」という。)[V]は、電圧センサ42により検出され、FCスタック32の発電電流(以下「FC電流Ifc」という。)[A]は、電流センサ44により検出され、それぞれECU24に出力される。また、FCスタック32を構成する各FCセルの発電電圧(以下「セル電圧Vcell」という。)[V]は、電圧センサ46により検出され、ECU24に出力される。
水素タンク34とFCスタック32とを結ぶ経路38には、ノーマルクローズタイプのレギュレータ50が設けられている。このレギュレータ50には、エアポンプ36とFCスタック32とを結ぶ経路40から分岐した経路52が連結されており、エアポンプ36からの圧縮空気が供給される。レギュレータ50は、供給された圧縮空気の圧力に応じて弁の開度を変化させ、FCスタック32に供給する水素の流量を調整する。
FCスタック32の出口側に設けられた水素用の経路54及び空気用の経路56には、出口側の水素及び空気の圧力を調整する背圧弁58、60が設けられている。また、水素用の入口側の経路38と出口側の経路54とを結ぶ経路62が設けられている。FCスタック32から排出された水素は、この経路62を介してFCスタック32の入口側に戻される。出口側の経路54、56には、圧力センサ64、66が設けられ、その検出値(圧力値)は、それぞれECU24に出力される。
さらに、FCスタック32を冷却するためのウォータポンプ68がFCスタック32に隣接して設けられている。
FCユニット18の詳細な構成については、例えば、特開2007−149496号公報又は特開2002−352826号公報に記載のものを用いることができる。
[バッテリ20]
バッテリ20は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えばリチウムイオン2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。本実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。バッテリ20の出力電圧(以下「バッテリ電圧Vbat」という。)[V]は、電圧センサ70により検出され、バッテリ20の出力電流(以下「バッテリ電流Ibat」という。)[A]は、電流センサ72により検出され、それぞれECU24に出力される。さらに、バッテリ20の残容量(以下「SOC」という。)[%]は、SOCセンサ74により検出され、ECU24に出力される。
[DC/DCコンバータ22]
DC/DCコンバータ22は、FCユニット18からのFC電力Pfcと、バッテリ20から供給された電力(以下「バッテリ電力Pbat」という。)[W]と、モータ14からの回生電力Pregとの供給先を制御する。
図2には、本実施形態におけるDC/DCコンバータ22の詳細が示されている。図2に示すように、DC/DCコンバータ22は、一方がバッテリ20のある1次側1Sに接続され、他方が負荷30とFCスタック32との接続点である2次側2Sに接続されている。
DC/DCコンバータ22は、1次側1Sの電圧(1次電圧V1)[V]を2次側2Sの電圧(2次電圧V2)[V](V1≦V2)に昇圧するとともに、2次電圧V2を1次電圧V1に降圧する昇降圧型且つチョッパ型の電圧変換装置である。
図2に示すように、DC/DCコンバータ22は、1次側1Sと2次側2Sとの間に配される相アームUAと、リアクトル80とから構成される。
相アームUAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子82とダイオード84)と下アーム素子(下アームスイッチング素子86とダイオード88)とで構成される。上アームスイッチング素子82と下アームスイッチング素子86には、それぞれ例えばMOSFET又はIGBT等が採用される。
リアクトル80は、相アームUAの中点(共通接続点)とバッテリ20の正極との間に挿入され、DC/DCコンバータ22により1次電圧V1と2次電圧V2との間で電圧を変換する際に、エネルギを放出及び蓄積する作用を有する。
上アームスイッチング素子82は、ECU24から出力されるゲート駆動信号(駆動電圧)UHのハイレベルによりオンにされ、下アームスイッチング素子86は、ゲートの駆動信号(駆動電圧)ULのハイレベルによりオンにされる。
なお、ECU24は、1次側の平滑コンデンサ92に並列に設けられた電圧センサ90により1次電圧V1を検出し、電流センサ94により1次側の電流(1次電流I1)[A]を検出する。また、ECU24は、2次側の平滑コンデンサ98に並列に設けられた電圧センサ96により2次電圧V2を検出し、電流センサ100により2次側の電流(2次電流I2)[A]を検出する。
[ECU24]
ECU24は、通信線78を介して、モータ14、インバータ16、FCユニット18、バッテリ20及びDC/DCコンバータ22を制御する。当該制御に際しては、メモリ(ROM)に格納されたプログラムを実行し、また、電圧センサ42、46、70、90,96、電流センサ44、72、94,100、圧力センサ64、66、SOCセンサ74等の各種センサの検出値を用いる。
ここでの各種センサには、開度センサ110、回転数センサ112及び車速センサ114(図1)が含まれる。開度センサ110は、アクセルペダル116の開度θ[度]を検出する。回転数センサ112は、モータ14の回転数Nm[rpm]を検出する。車速センサ114は、FC自動車10の車速V[km/h]を検出する。さらに、ECU24には、メインスイッチ118(以下「メインSW118」という。)。メインSW118は、FCユニット18及びバッテリ20からモータ14への電力供給の可否を切り替えるものであり、ユーザにより操作可能である。
ECU24は、マイクロコンピュータを含み、必要に応じて、タイマ、A/D変換器、D/A変換器等の入出力インタフェースを有する。なお、ECU24は、1つのECUのみからなるのではなく、モータ14、FCユニット18、バッテリ20及びDC/DCコンバータ22毎の複数のECUから構成することもできる。
ECU24は、FCスタック32の状態、バッテリ20の状態、及びモータ14の状態の他、各種スイッチ及び各種センサからの入力(負荷要求)に基づき決定したFC自動車10全体として電源システム12に要求される負荷から、FCスタック32が負担すべき負荷と、バッテリ20が負担すべき負荷と、回生電源(モータ14)が負担すべき負荷の配分(分担)を調停しながら決定し、モータ14、インバータ16、FCユニット18、バッテリ20及びDC/DCコンバータ22に指令を送出する。
2.本実施形態の制御
次に、ECU24における制御について説明する。
図3には、ECU24における基本的な制御のフローチャートが示されている。ステップS1において、ECU24は、メインSW118がオンであるかどうかを判定する。メインSW118がオンでない場合(S1:NO)、ステップS1を繰り返す。メインSW118がオンである場合(S1:YES)、ステップS2に進む。
ステップS2において、ECU24は、電源システム12に要求される負荷(システム負荷Ls)[W]を計算する。
図4には、システム負荷Lsを計算するフローチャートが示されている。ステップS11において、ECU24は、開度センサ110からアクセルペダル116の開度θを読み込む。ステップS12において、ECU24は、回転数センサ112からモータ14の回転数Nm[rpm]を読み込む。
ステップS13において、ECU24は、開度θと回転数Nmに基づいてモータ14の予想消費電力Pm[W]を算出する。具体的には、図5に示すマップにおいて、開度θ毎に回転数Nmと予想消費電力Pmの関係を記憶しておく。例えば、開度θがθ1であるとき、特性120を用いる。同様に、開度θがθ2、θ3、θ4、θ5、θ6であるとき、それぞれ特性122、124、126、128、130を用いる。そして、開度θに基づいて回転数Nmと予想消費電力Pmとの関係を示す特性を特定した上で、回転数Nmに応じた予想消費電力Pmを特定する。
ステップS14において、ECU24は、各補機から現在の動作状況を読み込む。ここでの補機には、例えば、エアポンプ36、ウォータポンプ68及びエアコンディショナ(図示せず)が含まれる。エアポンプ36及びウォータポンプ68であれば、例えば、ポンプ回転数[rpm]を読み込む。エアコンディショナであれば、その出力設定を読み込む。
ステップS15において、ECU24は、各補機の現在の動作状況に応じて補機の消費電力Pa[W]を算出する。ステップS16において、ECU24は、モータ14の予想消費電力Pmと補機の消費電力Paを加算してFC自動車10全体での予想消費電力(すなわち、システム負荷Ls)を算出する。
図3に戻り、ステップS3において、ECU24は、電源システム12のエネルギマネジメントを行う。
まず、本実施形態における電源システム12のエネルギマネジメントの概要について説明しておく。同エネルギマネジメントでは、FCスタック32の劣化を抑制しつつ、FCスタック32から効率的に電力を引き出すことを企図している。
図6は、FCスタック32を構成するFCセルの電位(セル電圧Vcell)[V]とセルの劣化量Dとの関係の一例を示している。すなわち、図6中の曲線140は、セル電圧Vcellと劣化量Dとの関係を示す。
図6において、電位V1(例えば、0.5V)を下回る領域(白金凝集増加領域R1)では、FCセルに含まれる白金(酸化白金)について還元反応が激しく進行し、白金が過度に凝集する。電位V1から電位V2(例えば、0.8V)までは、還元反応が安定的に進行する領域(白金還元領域R2)である。
電位V2から電位V3(例えば、0.9V)までは、白金について酸化還元反応が進行する領域(白金酸化還元進行領域R3)である。電位V3から電位V4(例えば、0.95V)までは、白金について酸化反応が安定的に進行する領域(白金酸化安定領域R4)である。電位V4からOCV(開放電圧)までは、セルに含まれるカーボンの酸化が進行する領域(カーボン酸化領域R5)である。
上記のように、図6では、セル電圧Vcellが白金還元領域R2又は白金酸化安定領域R4にあれば、FCセルの劣化の進行度合が小さい。一方、セル電圧Vcellが白金凝集増加領域R1、白金酸化還元進行領域R3、又はカーボン酸化領域R5にあれば、FCセルの劣化の進行度合が大きい。
なお、図6では、曲線140を一義的に定まるような表記としているが、実際は、単位時間当たりにおけるセル電圧Vcellの変動量(変動速度Acell)[V/sec]に応じて曲線140は変化する。
図7には、変動速度Acellが異なる場合の酸化の進行と還元の進行の様子の例を示すサイクリックボルタンメトリ図である。図7において、曲線150は、変動速度Acellが高い場合を示し、曲線152は、変動速度Acellが低い場合を示す。図7からわかるように、変動速度Acellに応じて酸化又は還元の進行度合が異なるため、必ずしも各電位V1〜V4は一義的に特定されない。また、FCセルの個体差によっても各電位V1〜V4は変化し得る。このため、電位V1〜V4は、理論値、シミュレーション値又は実測値に誤差分を反映させたものとして設定することが好ましい。
また、FCセルの電流−電圧(IV)特性は、一般的な燃料電池セルと同様、セル電圧Vcellが下がるほど、セル電流Icell[A]が増加する(図8も参照)。加えて、FCスタック32の発電電圧(FC電圧Vfc)は、セル電圧VcellにFCスタック32内の直列接続数Nfc(FCスタック32内で直列に接続されるFCセルの数)を乗算したものである。
以上を踏まえ、本実施形態では、DC/DCコンバータ22が、電圧変換動作を行っている際、FCスタック32の目標電圧(FC目標電圧Vfc_tar)[V]を、白金還元領域R2におけるもの(下側目標電圧Vfc_tar_l)と、白金酸化安定領域R4におけるもの(上側目標電圧Vfc_tar_h)とを適宜切り替えて行う(具体例は、図15及び図16を用いて説明する。)。このようなFC目標電圧Vfc_tarの切替えを行うことにより、FC電圧Vfcが、領域R1、R3、R5(特に、白金酸化還元進行領域R3)内にある時間を極力短縮し、FCスタック32の劣化を防止することができる。
なお、上記の処理では、FCスタック32の供給電力(FC電力Pfc)と、システム負荷Lsが等しくならない場合が存在する。この点、FC電力Pfcがシステム負荷Lsを下回っている場合、その不足分は、バッテリ20から供給する。また、FC電力Pfcがシステム負荷Lsを上回っている場合、その余剰分は、バッテリ20に充電する(具体的な処理については後述する。)。
なお、図6では、電位V1〜V4を具体的な数値として特定したが、これは、後述する制御を行うためであり、当該数値は、あくまで制御の便宜を考慮して決定するものである。換言すると、曲線140からもわかるように、劣化量Dは連続的に変化するため、制御の仕様に応じて、電位V1〜V4は、適宜設定することができる。
但し、白金還元領域R2は、曲線140の極小値(第1極小値Vlmi1)を含む。白金酸化還元進行領域R3では、曲線140の極大値(極大値Vlmx)を含む。白金酸化安定領域R4は、曲線140の別の極小値(第2極小値Vlmi2)を含む。
また、DC/DCコンバータ22が直結動作を行っている際、FC目標電圧Vfc_tarによる制御は行わない。直結時のFC電圧Vfcは、バッテリ電圧Vbatと略等しくなる。本実施形態では、直結時にFCスタック32の劣化を抑制しつつ、FC電力Pfcを高くするため、バッテリ電圧Vbatが、白金還元領域R2に収まるように設定する。例えば、図8に示すように、FCスタック32の電流−電圧(IV)特性160と、バッテリ20の電流―電圧(IV)特性162とを設定する。
すなわち、図8中の電圧値V1×Nfcは、図6の電位V1にFCセルの直列接続数Nfcを乗算したものである。電圧値V2×Nfcは、図6の電位V2にFCセルの直列接続数Nfcを乗算したものである。図8に示すように、FCスタック32のIV特性160と、バッテリ20のIV特性162が交差するのは、V1×Nfcより高く、V2×Nfcより低い値である。このため、DC/DCコンバータ22に直結動作をさせた際、FCスタック32を構成する各FCセルのセル電圧Vcellは、白金還元領域R2内にあることとなる。
換言すると、本実施形態では、バッテリ電圧Vbatが、V1×Nfcより大きくV2×Nfcより小さい値になるように、バッテリ20を構成するバッテリセルの直列接続数Nbatと、FCスタック32を構成するFCセルの直列接続数Nfcを調整している。例えば、バッテリ20を構成するバッテリセルの電圧をセル電圧Vbat_cell[V]とするとき、FCスタック32のIV特性160とバッテリ20のIV特性162が交差する電圧(すなわち、DC/DCコンバータ22が直結動作をする時の電圧)では、次の式(1)の関係が成立する。
V1×Nfc<Vbat_cell×Nbat<V2×Nfc (1)
図9には、ECU24が、電源システム12のエネルギマネジメント(図3のS3)を行うフローチャートが示されている。ステップS21において、ECU24は、ステップS2で計算したシステム負荷Lsが、直結動作下限電力値Pdir_low(以下「下限電力値Pdir_low」ともいう。)[W]以上であるかどうかを判定する。下限電力値Pdir_lowは、DC/DCコンバータ22に直結動作をさせたときにFCスタック32及びバッテリ20から供給可能な電力の下限値(例えば、10〜40kW)である。すなわち、DC/DCコンバータ22に直結動作をさせた状態でFCスタック32及びバッテリ20からモータ14に電力を供給するとき、2次電圧V2は、バッテリ電圧Vbatと等しくなるため、FCスタック32の発電電流(FC電流Ifc)は大きくなる。そこで、モータ14の出力が高くなったときのみ、DC/DCコンバータ22の直結動作が可能となる。
システム負荷Lsが、下限電力値Pdir_low[W]以上である場合(S21:YES)、ステップS22において、ECU24は、DC/DCコンバータ22の駆動デューティDUTを100%とし、DC/DCコンバータ22に直結動作をさせる。その結果、FC電圧Vfcとバッテリ電圧Vbatが等しくなり、FCスタック32及びバッテリ20からの出力が最大値を取り得ることとなる。
システム負荷Lsが、下限電力値Pdir_low[W]以上でない場合(S21:NO)、ステップS23において、ECU24は、電圧センサ42からFC電圧Vfcを読み込むと共に、SOCセンサ74からバッテリ20のSOCを読み込む。
ステップS24において、ECU24は、FC電圧Vfcが直結動作開始電圧Vfc_dir[V]以下であり、且つSOCが直結動作開始残容量SOC_dir[%]以下であるかどうかを判定する。直結動作開始電圧Vfc_dir及び直結動作開始残容量SOC_dirは、いずれも高負荷状態を判定するための閾値である。
すなわち、直結動作開始電圧Vfc_dirは、FCスタック32の劣化促進領域の下限電圧値(すなわち、セル劣化促進領域R3の下限電圧値V2にFCセルの直列接続数Nfcを乗算したもの)よりも低く、且つFCスタック32の使用可能下限電圧値(すなわち、FCセルを使用可能な下限電圧値V1にFCセルの直列接続数Nncを乗算したもの)よりも高くなるように設定される。特に、本実施形態では、直結動作開始電圧Vfc_dirは、後述する下側目標電圧Vfc_tar_lよりも低く設定される(図15及び図16参照)。
また、直結動作開始残容量SOC_dirは、本実施形態では、使用下限値SOC_low[%]より所定値だけ低い値に設定される(図15及び図16参照)。使用下限値SOC_lowは、FC自動車10の走行中におけるSOCの下限値として設定するものであり、例えば、その時点でメインSW118をオフにした場合でも、次回の起動時に必要となる電力を確保できる値(例えば、35〜50%)に設定する。また、前記所定値は、例えば、0〜5%の範囲から選択された値とすることができる。或いは、直結動作開始残容量SOC_dirは、使用下限値SOC_lowと同じ値又はそれよりも高い値であってもよい。
FC電圧Vfcが直結動作開始電圧Vfc_dir以下であり、且つSOCが直結動作開始残容量SOC_dir以下である場合(S24:YES)、ECU24は、DC/DCコンバータ22の駆動デューティDUTを100%とし、DC/DCコンバータ22に直結動作をさせる。その結果、FC電力Pfcは、例えば、負荷30及びバッテリ20の両方に供給され、バッテリ20が充電される。
FC電圧Vfcが直結動作開始電圧Vfc_dirを超え、又はSOCが直結動作開始残容量SOC_dirを超える場合(S24:NO)、ステップS25に進む。
ステップS25において、ECU24は、SOCが前記使用下限値SOC_low[%]以上であるかどうかを判定する。SOCが使用下限値SOC_low以上でない場合(S25:NO)、ステップS26において、ECU24は、フラグFLGが1であるかどうかを判定する。
フラグFLGは、FC目標電圧Vfc_tarとして、下側目標電圧Vfc_tar_l又は上側目標電圧Vfc_tar_hのいずれを用いるかを示すものである。すなわち、フラグFLGが0のとき、上側目標電圧Vfc_tar_hを用い、フラグFLGが1のとき、下側目標電圧Vfc_tar_lを用いる。上述の通り、FC電力Pfcを大きくするとき、下側目標電圧Vfc_tar_lを用い、FC電力Pfcを小さくするとき、上側目標電圧Vfc_tar_hを用いる。
また、フラグFLGは、SOCが使用下限値SOC_lowに到達したときに「1」とされ、SOCが使用上限値SOC_highに到達したときに「0」とされるものである。使用上限値SOC_highは、FC自動車10の走行中におけるSOCの上限値として設定するものであり、例えば、バッテリ20の劣化の進行度合が低い値(例えば、50〜65%)に設定する。
上記のような処理を行うことで、バッテリ20のSOCが使用下限値SOC_lowに到達したときは、FC電力Pfcを大きくし、バッテリ20を充電する。一方、SOCが使用上限値SOC_highに到達したときは、FC電力Pfcを小さくし、バッテリ20からの放電を可能とする。
ステップS26においてフラグFLGが1である場合(S26:YES)、フラグFLGを変更せずにステップS31に進む。すなわち、フラグFLGは1のまま維持される。フラグFLGが1でない場合(S26:NO)、ステップS27において、ECU24は、フラグFLGを0から1に変更する。すなわち、この場合、それまで上側目標電圧Vfc_tar_hを用いており、これに伴って、バッテリ20が放電をしてきたが、SOCが使用下限値SOC_lowに到達したため、今度は、下側目標電圧Vfc_tar_lを用いてバッテリ20に充電することとなる。
ステップS25に戻り、SOCが使用下限値SOC_low以上である場合(S25:YES)、ステップS28において、ECU24は、SOCが使用上限値SOC_high以下であるかどうかを判定する。SOCが使用上限値SOC_high以下である場合(S28:YES)、フラグFLGを変更せずにステップS31に進む。SOCが使用上限値SOC_high以下でない場合(S28:NO)、ステップS29に進む。
ステップS29において、ECU24は、フラグFLGが1であるかどうかを判定する。フラグFLGが1でない場合、すなわち、フラグFLGが0である場合(S29:NO)、フラグFLGを変更せずにステップS31に進む。フラグFLGが1である場合(S29:YES)、ステップS30において、ECU24は、フラグFLGを1から0に変更する。すなわち、この場合、それまで下側目標電圧Vfc_tar_lを用いており、これに伴って、バッテリ20を充電してきたが、SOCが使用上限値SOC_highに到達したため、今度は、上側目標電圧Vfc_tar_lを用いてバッテリ20を放電させることとなる。
ステップS31において、ECU24は、フラグFLGが1であるかどうかを判定する。フラグFLGが1でない場合(S31:NO)、ステップS32において、ECU24は、FC目標電圧Vfc_tarとして上側目標電圧Vfc_tar_hを設定する。そして、ECU24は、FC電圧Vfcが上側目標電圧Vfc_tar_hとなるように、DC/DCコンバータ22のデューティ比DUTを制御する。これにより、FC電力Pfcを小さくし、バッテリ20からの放電を可能とする。
フラグFLGが1である場合(S31:YES)、ステップS33において、ECU24は、FC目標電圧Vfcとして下側目標電圧Vfc_tar_lを設定する。そして、ECU24は、FC電圧Vfcが下側目標電圧Vfc_tar_lとなるように、DC/DCコンバータ22のデューティ比DUTを制御する。これにより、FC電力Pfcを大きくし、バッテリ20を充電する。
図3に戻り、ステップS4において、ECU24は、FCスタック32の周辺機器、すなわち、エアポンプ36と背圧弁58、60の制御(FC周辺制御)を行う。
図10には、FC周辺制御のフローチャートが示されている。ステップS41において、ECU24は、電圧センサ42からFC電圧Vfcを読み込む。ステップS42において、ECU24は、FC電圧Vfcに基づいてFCスタック32の目標電流(FC目標電流Ifc_tar)[A]を設定する。具体的には、図11に示すマップを事前にECU24の記憶手段(図示せず)に記憶しておく。そして、FC電圧Vfcに対応するFC目標電流Ifc_tarを当該マップから読み出す。
ステップS43において、ECU24は、FC目標電流Ifcに基づいてエアポンプ36の回転数Napの目標値(目標回転数Nap_tar)[rpm]を設定する。具体的には、図12に示すマップを事前にECU24の記憶手段に記憶しておく。そして、FC目標電流Ifc_tarに対応する目標回転数Nap_tarを当該マップから読み出す。
ステップS44において、ECU24は、FC目標電流Ifcに基づいて背圧弁58、60の開度θvの目標値(目標開度θv_tar)[度]を設定する。具体的には、図13に示すマップを事前にECU24の記憶手段に記憶しておく。そして、FC目標電流Ifc_tarに対応する目標開度θv_tarを当該マップから読み出す。
ステップS45において、ECU24は、エアポンプ36の回転数Napについて経路56における流量FRに基づくフィードバック制御を行う。具体的には、ECU24は、圧力センサ66からの圧力P2(流量FRに対応する)に基づいて回転数Napと目標回転数Nap_tarとの差を判定する。すなわち、圧力P2と回転数Napとの関係を予めマップとして記憶しておき、当該マップと圧力P2に基づいて回転数Napを算出する。そして、算出した回転数Napと目標回転数Nap_tarとの差を算出して当該差をフィードバック項に反映する。
ステップS46において、ECU24は、背圧弁58、60の開度θvについて圧力センサ64、66からの圧力P1、P2に基づくフィードバック制御を行う。具体的には、ECU24は、圧力センサ64、66からの圧力P1、P2に基づいて開度θvと目標開度θv_tarとの差を判定する。すなわち、圧力P1、P2と開度θvとの関係を予めマップとして記憶しておき、当該マップと圧力P1、P2に基づいて開度θvを算出する。そして、算出した開度θvと目標回転数Nap_tarとの差を算出して当該差をフィードバック項に反映する。
図3に戻り、ステップS5において、ECU24は、モータ14のトルク制御を行う。
図14には、モータ14のトルク制御のフローチャートが示されている。ステップS51において、ECU24は、車速センサ114から車速Vを読み込む。ステップS52において、ECU24は、開度センサ110からアクセルペダル116の開度θを読み込む。
ステップS53において、ECU24は、車速Vと開度θに基づいてモータ14の仮目標トルクTtar_p[N・m]を算出する。具体的には、図示しない記憶手段に車速Vと開度θと仮目標トルクTtar_pを関連付けたマップを記憶しておき、当該マップと、車速V及び開度θとに基づいて仮目標トルクTtar_pを算出する。
ステップS54において、ECU24は、電源システム12からモータ14に供給可能な電力の限界値(限界供給電力Ps_lim)[W]に等しいモータ14の限界出力(モータ限界出力Pm_lim)[W]を算出する。具体的には、限界供給電力Ps_lim及びモータ限界出力Pm_limは、FCスタック32からのFC電力Pfcとバッテリ20から供給可能な電力の限界値(限界出力Pbat_lim)[W]との和から補機の消費電力Paを引いたものである(Pm_lim=Ps_lim←Pfc+Pbat_lim−Pa)。
ステップS55において、ECU24は、モータ14のトルク制限値Tlim[N・m]を算出する。具体的には、モータ限界出力Pm_limを車速Vで除したものをトルク制限値Tlimとする(Tlim←Pm_lim/V)。
ステップS56において、ECU24は、目標トルクTtar[N・m]を算出する。具体的には、ECU24は、仮目標トルクTtar_pに対してトルク制限値Tlimによる制限を加えたものを目標トルクTtarとする。例えば、仮目標トルクTtar_pがトルク制限値Tlim以下である場合(Ttar_p≦Tlim)、仮目標トルクTtar_pをそのまま目標トルクTtarとする(Ttar←Ttar_p)。一方、仮目標トルクTtar_pがトルク制限値Tlimを超える場合(Ttar_p>Tlim)、トルク制限値Tlimを目標トルクTtarとする(Ttar←Tlim)。
そして、算出した目標トルクTtarを用いてモータ14を制御する。
図3に戻り、ステップS6において、ECU24は、メインSW118がオフであるかどうかを判定する。メインSW118がオフでない場合(S6:NO)、ステップS2に戻る。メインSW118がオフである場合(S6:YES)、今回の処理を終了する。
3.各種制御の例
図15には、本実施形態における各種制御を用いた場合のタイムチャートの第1例が示されている。図15において、波形200は、システム負荷Lsを示し、波形202は、バッテリ20のSOCを示し、波形204は、FC目標電圧Vfc_tarを示し、波形206は、FC電圧Vfcを示し、波形208は、バッテリ電圧Vbatを示し、曲線210は、DC/DCコンバータ22における損失Lc[W]を示す。
時点t1において、SOCが使用下限値SOC_lowを下回ると、FC目標電圧Vfc_tarが、上側目標電圧Vfc_tar_hから下側目標電圧Vfc_tar_lに切り替わる。これに対応して、FC電圧Vfcも上側目標電圧Vfc_tar_hに対応する値から下側目標電圧Vfc_tar_lに対応する値に変化する。これにより、FC電力Pfcが高くなり、バッテリ20への充電が開始される。
時点t2において、SOCが使用上限値SOC_highに到達すると、FC目標電圧Vfc_tarが、下側目標電圧Vfc_tar_lから上側目標電圧Vfc_tar_hに切り替わる。これに対応して、FC電圧Vfcも下側目標電圧Vfc_tar_lに対応する値から上側目標電圧Vfc_tar_hに対応する値に変化する。これにより、FC電力Pfcが低くなり、バッテリ20は放電を開始する。
時点t3において、システム負荷Lsが直結動作下限電力値Pdir_low以上になると、DC/DCコンバータ22は、直結動作を開始する。これに伴って、FCスタック32及びバッテリ20からの出力が増大し、バッテリ電圧Vbatの低下にFC電圧Vfcが追従することで高負荷に対応する。なお、直結動作の間、FC目標電圧Vfc_tarは設定されない。
時点t4において、システム負荷Lsが下限電力値Pdir_low未満になると、DC/DCコンバータ22は、直結動作から電圧変換動作に切り替わる。これに伴って、FC目標電圧Vfc_tarを用いた制御が再開される。
図16には、本実施形態における各種制御を用いた場合のタイムチャートの第2例が示されている。図16において、波形300は、システム負荷Lsを示し、波形302は、バッテリ20のSOCを示し、波形304は、FC目標電圧Vfc_tarを示し、波形306は、FC電圧Vfcを示し、波形308は、バッテリ電圧Vbatを示し、曲線310は、DC/DCコンバータ22における損失Lc[W]を示す。
時点t11において、SOCが使用下限値SOC_lowを下回ると、FC目標電圧Vfc_tarが、上側目標電圧Vfc_tar_hから下側目標電圧Vfc_tar_lに切り替わる。これに対応して、FC電圧Vfcも上側目標電圧Vfc_tar_hに対応する値から下側目標電圧Vfc_tar_lに対応する値に変化する。但し、第2例では、直結動作下限電力値Pdir_lowが比較的高く設定されており、また、システム負荷Lsが比較的高いまま維持されているため、FC目標電圧Vfc_tarが下側目標電圧Vfc_tar_lに切り替えられても、SOC及びバッテリ電圧Vbatは上がって行かない。
時点t12において、SOCが使用下限値SOC_lowに到達するが、SOCが直結動作開始残容量SOC_dirに到達しないため、DC/DCコンバータ22の直結動作には至らない。
時点t13において、SOCが直結動作開始残容量SOC_dirに到達すると、DC/DCコンバータ22は、直結動作を開始する。これに伴って、FCスタック32からの出力が増大し、バッテリ電圧Vbatの低下にFC電圧Vfcが追従することで高負荷に対応する。また、FC電力Pfcは、バッテリ20にも充電される。なお、直結動作の間、FC目標電圧Vfc_tarは設定されない。
時点t14において、SOCが直結動作開始残容量SOC_dir未満になると、DC/DCコンバータ22は、直結動作から電圧変換動作に切り替わる。これに伴って、FC目標電圧Vfc_tarを用いた制御が再開される。
4.本実施形態の効果
以上説明したように、本実施形態によれば、FCスタック32の劣化を防止しつつ、DC/DCコンバータ22による変換損失を抑制することが可能となる。
すなわち、負荷30に電力を供給する際にDC/DCコンバータ22に直結動作をさせると、FC電圧Vfcは、バッテリ電圧Vbatに等しくなる。ここで、DC/DCコンバータ22が直結動作をする際のバッテリ電圧Vbatは、酸化還元劣化進行領域R3の下限値である電位V2にFCセルの直列接続数Nfcを乗算した値(V2×Nfc)よりも低く、FCスタック32の使用可能下限電圧(すなわち、電位V1に直列接続数Nfcを乗算した値)よりも高くなるように設定される(図8)。このため、DC/DCコンバータ22の直結時のFC電圧Vfcも、V2×Nfcよりも低く、V1×Nfcよりも高くなる。従って、DC/DCコンバータ22の直結動作時において、FCスタック32の劣化を防止することができる。加えて、システム負荷Lsが直結動作下限電力値Pdir_lowを超えたときに直結動作を行うため、直結動作を有効活用し、DC/DCコンバータ22による電力損失Lcを抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、バッテリ20のSOCが使用下限値SOC_lowを下回ったとき、FC電圧Vfcは、V1×Nfc以上且つV2×Nfc以下にされ、SOCが使用上限値SOC_highを上回ったとき、FC電圧Vfcは、V3×Nfc以上且つV4×Nfc以下にされる。従って、FC電圧Vfcが、白金酸化還元進行領域R3又はカーボン酸化領域R5内に留まることを防止することが可能となる。従って、FCスタック32及びバッテリ20の電力を有効活用しつつ、FCスタック32の劣化を防止することが可能となる。
本実施形態によれば、FC電圧Vfcが直結動作開始電圧Vfc_dir以下であり、且つSOCが直結動作開始残容量SOC_dir以下であるとき、DC/DCコンバータ22は直結動作を行う。従って、FCスタック32の劣化を防止しつつ、DC/DCコンバータ22による電力損失を抑制することが可能となる。
すなわち、直結動作を行う際、FC電圧Vfcは、V2×Nfcよりも低く、V1×Nfcよりも高くなる。従って、DC/DCコンバータ22の直結動作時において、FCスタック32の劣化を防止することができる。加えて、直結動作開始電圧Vfc_dirと直結動作開始残容量SOC_dirを用いて高負荷状態を判定し、高負荷状態であると判定したとき、直結動作を利用する。従って、直結動作を利用することにより、高負荷状態におけるDC/DCコンバータ22による電力損失を抑制することが可能となる。
5.変形例
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
上記実施形態では、電源システム12をFC自動車10に搭載したが、これに限らず、別の対象に搭載してもよい。例えば、電源システム12を船舶や航空機等の移動体に用いることもできる。或いは、電源システム12を家庭用電力システムに適用してもよい。
上記実施形態では、DC/DCコンバータ22における上アームスイッチング素子82及び下アームスイッチング素子86の数をそれぞれ1つとしたが、これに限らず、2つ以上としてもよい。
10…燃料電池自動車 12…車両電源システム
14…モータ 20…バッテリ
22…DC/DCコンバータ
24…ECU(DC/DCコンバータの制御装置)
30…負荷 32…FCスタック
74…SOCセンサ(残容量演算部) Ls…システム負荷(負荷の必要電力値) Nfc…FCセルの直列接続数 Nbat…バッテリセルの直列接続数 Pdir_low…直結動作下限電力値
R3…白金酸化還元進行領域(セル劣化促進領域)
R5…カーボン酸化領域 SOC…バッテリの残容量
SOC_dir…直結動作開始残容量
Vbat…バッテリ電圧(蓄電装置の総電圧値)
Vfc…FC電圧(FCスタックの総電圧値)Vfc_dir…直結動作開始電圧
Vfc_tar_h…上側FC目標電圧 Vfc_tar_l…下側FC目標電圧
V1…電位(FCセルを使用可能な下限電圧値)
V2…電位(セル劣化促進領域の下限電圧値)

Claims (3)

  1. 走行モータを含む負荷に対して車両電源システムから電力を供給する燃料電池自動車であって、
    前記車両電源システムは、
    複数の燃料電池セルを有する燃料電池スタックと、
    前記走行モータに対して前記燃料電池スタックと並列に接続され、複数の蓄電装置セルを有する蓄電装置と、
    前記走行モータ及び前記燃料電池スタックと前記蓄電装置との間に配置されたDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータの制御装置と
    を備え、
    前記DC/DCコンバータは、電圧変換を伴って前記燃料電池スタックと前記蓄電装置とを接続する電圧変換動作と、電圧変換を伴わずに前記燃料電池スタックと前記蓄電装置とを接続する直結動作とを行い、
    前記蓄電装置の総電圧値が、酸化還元反応に起因して前記燃料電池スタックの劣化が促進される電圧領域であるスタック劣化促進領域の下限電圧値よりも低く且つ前記燃料電池スタックの使用可能下限電圧値よりも高くなるように、前記燃料電池セルの直列接続数と前記蓄電装置セルの直列接続数が設定され、
    前記スタック劣化促進領域の下限電圧値は、酸化還元反応に起因して前記燃料電池セルの劣化が促進される電圧領域であるセル劣化促進領域の下限電圧値に、前記燃料電池セルの直列接続数を乗じた電圧値として表され、
    前記燃料電池スタックの使用可能下限電圧値は、前記燃料電池セルを使用可能な下限電圧値に、前記燃料電池セルの直列接続数を乗じた電圧値として表され、
    前記制御装置は、
    前記負荷の必要電力値を演算するシステム負荷演算部と、
    前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせるか否かを判定するための直結動作判定電力閾値と、前記システム負荷演算部で演算された前記負荷の必要電力値とを比較し、前記負荷の必要電力値が、前記直結動作判定電力閾値を超えているとき、前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせる直結処理部と
    を有し、
    前記燃料電池スタックの出力電力が、前記負荷の必要電力値を下回る場合、前記燃料電池及び前記蓄電装置から前記負荷側に電力が供給され、
    前記燃料電池スタックの出力電力が、前記負荷の必要電力値を上回る場合、前記燃料電池から前記負荷側及び前記蓄電装置側に電力が供給される
    ことを特徴とする燃料電池自動車。
  2. 請求項1記載の燃料電池自動車において、
    前記制御装置は、さらに、
    前記蓄電装置の残容量を演算する残容量演算部と、
    前記DC/DCコンバータを介して前記燃料電池スタックの出力を切り替える燃料電池出力切替部と
    を備え、
    前記燃料電池出力切替部は、
    前記残容量が使用下限値を下回ったとき、前記DC/DCコンバータを制御して前記燃料電池スタックの総電圧値を、前記使用可能下限電圧値以上且つ前記スタック劣化促進領域の下限電圧値以下に設定された下側目標電圧値とし、
    前記残容量が使用上限値を上回ったとき、前記DC/DCコンバータを制御して前記燃料電池スタックの総電圧値を、前記スタック劣化促進領域の上限電圧値以上且つ第2スタック劣化促進領域の下限電圧値以下に設定された上側目標電圧値とし、
    前記使用下限値は、前記燃料電池の走行中に用いる前記残容量の下限値として設定され、
    前記使用上限値は、前記燃料電池の走行中に用いる前記残容量の上限値として設定され、
    前記第2スタック劣化促進領域は、前記スタック劣化促進領域よりも高電位側にあり、酸化反応に起因して前記燃料電池スタックの劣化が促進される電圧領域である
    ことを特徴とする燃料電池自動車。
  3. 走行モータを含む負荷に対して車両電源システムから電力を供給する燃料電池自動車であって、
    前記車両電源システムは、
    複数の燃料電池セルを有する燃料電池スタックと、
    前記走行モータに対して前記燃料電池スタックと並列に接続され、複数の蓄電装置セルを有する蓄電装置と、
    前記走行モータ及び前記燃料電池スタックと前記蓄電装置との間に配置されたDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータの制御装置と
    を備え、
    前記DC/DCコンバータは、電圧変換を伴って前記燃料電池スタックと前記蓄電装置とを接続する電圧変換動作と、電圧変換を伴わずに前記燃料電池スタックと前記蓄電装置とを接続する直結動作とを行い、
    前記蓄電装置の総電圧値が、酸化還元反応に起因して前記燃料電池スタックの劣化が促進される電圧領域であるスタック劣化促進領域の下限電圧値よりも低く且つ前記燃料電池スタックの使用可能下限電圧値よりも高くなるように、前記燃料電池セルの直列接続数と前記蓄電装置セルの直列接続数が設定され、
    前記スタック劣化促進領域の下限電圧値は、酸化還元反応に起因して前記燃料電池セルの劣化が促進される電圧領域であるセル劣化促進領域の下限電圧値に、前記燃料電池セルの直列接続数を乗じた電圧値として表され、
    前記燃料電池スタックの使用可能下限電圧値は、前記燃料電池セルを使用可能な下限電圧値に、前記燃料電池セルの直列接続数を乗じた電圧値として表され、
    前記制御装置は、
    前記蓄電装置の残容量を演算する残容量演算部と、
    前記燃料電池スタックの発電電圧が、前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせるか否かを判定するための電圧閾値である直結動作開始電圧以下であると共に、前記蓄電装置の残容量が、前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせるか否かを判定するための残容量閾値である直結動作開始残容量以下であるとき、前記DC/DCコンバータに前記直結動作をさせる直結処理部と
    を有し、
    前記燃料電池スタックの出力電力が、前記負荷の必要電力値を下回る場合、前記燃料電池及び前記蓄電装置から前記負荷側に電力が供給され、
    前記燃料電池スタックの出力電力が、前記負荷の必要電力値を上回る場合、前記燃料電池から前記負荷側及び前記蓄電装置側に電力が供給される
    ことを特徴とする燃料電池自動車。
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