JP5511120B2 - ガス濃度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス濃度検出装置に係り、例えば水素ガスなどの被測定ガスの濃度を検出するガス濃度検出装置に関するものである。
上述したガス濃度検出装置としては、発熱して温度に依存して抵抗値が変化する測温抵抗体を用いたものが知られている。まず、この測温抵抗体を用いたガス濃度検出装置の原理について説明する。上記測温抵抗体は、被測定ガスである水素(H2)ガスの供給路に配置される。供給されるH2ガスの濃度が高くなるに従ってH2ガスの熱伝導率が高くなり、H2ガスがより多くの熱量を測温抵抗体から奪う。この結果、測温抵抗体の抵抗値が下がる。即ち、測温抵抗体の抵抗値はH2ガスの濃度に応じた値となり、この測温抵抗体の抵抗値に基づいてガス濃度を検出することができる。
上述したガス濃度検出装置の一例として図9に示されたものが提案されている(特許文献1)。図中、RsはH2ガスの供給路に配置された測温抵抗体である。この測温抵抗体Rsには、抵抗R11が直列に接続されている。測温抵抗体Rs及び抵抗R11から成る直列回路には、抵抗R12及び抵抗R13から成る直列回路が並列に接続されている。即ち、測温抵抗体Rs、抵抗R11、R12、R13によりブリッジ回路が組まれている。上記ガス濃度検出装置は、差動増幅器OP1と、熱伝導率算出部10と、濃度算出部11と、ROM12とを備えている。
上記構成のガス濃度検出装置の検出動作について以下説明する。まず、測温抵抗体RsにH2ガスを供給すると、そのH2ガスは測温抵抗体Rsからその濃度に応じた熱量を奪う。これにより、測温抵抗体Rsの温度が変化し、その抵抗値が変化する。上述したように測温抵抗体Rs及び抵抗R11の接続点に生ずる電圧が出力電圧V11として差動増幅器OP1の非反転入力に、抵抗R12及び抵抗R13の接続点に生ずる電圧として出力電圧V12が反転入力に供給される。
上述した差動増幅器OP1は、出力電圧V11と出力電圧V12との差ΔV11(=V12−V11)をブリッジ回路に供給する。即ち、差動増幅器OP1は、測温抵抗体Rsの抵抗値が一定に保たれるように(Rs=(R11+R12)/R13)、測温抵抗体Rsに流れる電流iを制御する。従って、ガス濃度に応じた測温抵抗体Rsの抵抗値変化を出力電圧V11の変化として検出することができる。そして、熱伝導率算出部10が出力電圧V11に基づいてH2ガスの熱伝導率を算出し、濃度算出部11が熱伝導率算出部10により算出した熱伝導率とROM12に格納されている検量線データに基づいてH2濃度を算出する。
特開平7−248304号公報
しかしながら、上記測温抵抗体Rsの温度はH2ガスの濃度だけでなく、ガス温度によっても変動する。例えば、同じ濃度のH2ガスを測温抵抗体Rsに供給しても、ガス温度の低いH2ガスが測温抵抗体Rsから奪う熱量の方が、ガス温度の高いH2ガスが測温抵抗体Rsから奪う熱量よりも多い。このため、従来のガス濃度検出装置では、ガス温度の影響を受け正確にガス濃度を検出することができないという問題があった。
また、上述した差動増幅器OP1の出力ΔV11は周囲温度の影響を受けて変動する。このため、高い精度で測温抵抗体Rsの抵抗を一定にする電流制御ができない。従って、従来のガス濃度検出装置では周囲温度の影響を受け正確にガス濃度を検出することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、被測定ガスのガス温度の影響を受けずに正確にガス濃度を検出することができるガス濃度検出装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、被測定ガスの供給路に配置されて温度に依存して抵抗値が変化する第1測温抵抗体と、該第1測温抵抗体の温度が周囲温度よりも高くなるような大きさの第1の電流を前記第1測温抵抗体に供給して当該第1測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧を発生させる第1抵抗/電圧変換手段と、該第1抵抗/電圧変換手段が発生した前記第1測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧を検出する第1電圧検出手段と、該第1電圧検出手段が検出した前記第1測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧に基づいて前記被測定ガスの濃度を検出する濃度検出手段とを備えたガス濃度検出装置において、前記被測定ガスの供給路に配置されて温度に依存して抵抗が変化する第2測温抵抗体と、前記第2測温抵抗体の温度が周囲温度と等しくなるような大きさであり、前記第1の電流より小さい第2の電流を前記第2測温抵抗体に供給して当該第2測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧を発生させる第2抵抗/電圧変換手段と、該第2抵抗/電圧変換手段が発生した前記第2測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧を検出する第2電圧検出手段と、を備え、前記第1抵抗/電圧変換手段が、前記第1測温抵抗体に直列接続される第1抵抗と、前記第1測温抵抗体及び前記第1抵抗と共に第1ブリッジ回路を形成する抵抗と、前記第1測温抵抗体及び前記第1抵抗からなる直列回路に定電圧を供給する定電圧源と、を備え、 前記第2抵抗/電圧変換手段が、前記第2測温抵抗体と直列接続される第2抵抗と、前記第2測温抵抗体及び前記第2抵抗と共に前記第1ブリッジ回路とは異なる第2ブリッジ回路を形成する抵抗と、を備え、前記定電圧源が、前記第2測温抵抗体及び前記第2抵抗からなる直列回路に前記定電圧を供給して、前記第1測温抵抗体及び前記第2測温抵抗体に同時に前記第1の電流及び前記第2の電流を流し、前記第1電圧検出手段が、前記第1ブリッジ回路の中点電圧を前記第1測温抵抗体に応じた電圧として検出し、前記第2電圧検出手段が、前記第2ブリッジ回路の中点電圧を前記第2測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧として検出することを特徴とするガス濃度検出装置に存する。
請求項2記載の発明は、前記定電圧源から供給される定電圧を検出する定電圧検出手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のガス濃度検出装置に存する。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、測温抵抗体を用いてガス濃度の影響を受けずにガス温度を正確に検出することができる。そして、濃度検出手段が、第2電圧検出手段が検出した第2測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧に基づいて被測定ガスの濃度の温度補正を行うことができるので、被測定ガスのガス温度の影響を受けずに正確にガス濃度を検出することができる。
請求項2記載の発明によれば、濃度検出手段が、定電圧検出手段が検出した定電圧に基づいて第1電圧検出手段が検出した第1測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧を補正することができる。このため、周囲温度の影響を受けて定電圧が変動しても、その定電圧の変動の影響を除去したガス濃度を検出することができるので、周囲温度に影響されない正確なガス濃度を検出することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のガス濃度検出装置の一実施形態を示す回路図である。同図に示すように、ガス濃度検出装置は、被測定ガスとしての水素(H2)ガスの供給路に配置されて温度に依存して抵抗値が変化する測温抵抗体Rs(第1測温抵抗体)と、測温抵抗体Rsの温度が周囲温度よりも高くなるような大きさの電流Isを測温抵抗体Rsに供給して測温抵抗体Rsの抵抗値に応じた出力電圧ΔV11を発生させる第1抵抗/電圧変換回路20(第1抵抗/電圧変換手段)とを備えている。
上述した第1抵抗/電圧変換回路20は、測温抵抗体Rsと共にブリッジ回路を形成する抵抗R11、R12、R13と、定電圧源22と、差動増幅器OP1とから構成されている。抵抗R11(第1抵抗)は、測温抵抗体Rsに直列接続されている。測温抵抗体Rs及び抵抗R11から成る直列回路には、抵抗R12及び抵抗R13から成る直列回路が並列に接続されている。
定電圧源22は、上記測温抵抗体Rs及び抵抗R11から成る直列回路と、抵抗R12及び抵抗R13から成る直列回路とに定電圧Vを供給している。上記測温抵抗体Rsに流れる電流Is(第1の電流)は下記の式(1)で表される。
Is=V/(R11+Rs) …(1)
Rs》R11に設定されていると、測温抵抗体Rsに流れる電流Isは下記の式(2)で表される。
Is=V/Rs …(2)
式(2)に示す電流Isを測温抵抗体Rsに流すと、測温抵抗体Rsにジュール熱が発生する。そして、この測温抵抗体Rsに発生するジュール熱によって測温抵抗体Rsの温度が周囲温度よりも高くなるように、電流Isの大きさが設定されている。より詳しく説明すると、電流Isを流すことにより測温抵抗体Rsに発生する熱量が周囲に放熱される熱量より多いと測温抵抗体Rsの温度が周囲温度よりも高くなる。
上記差動増幅器OP1の反転入力には抵抗R11及び測温抵抗体Rs間の接続点に生ずる電圧が出力電圧V11として供給されている。差動増幅器OP1の非反転入力には抵抗R12及び抵抗R13間の接続点に生ずる電圧が出力電圧V12として供給されている。差動増幅器OP1が出力電圧V11と出力電圧V12との差ΔV11(=V12−V11)を出力する。
上述した出力電圧V11は下記の式(3)で表される値となる。
V11={R11/(R11+Rs)}×V …(3)
一方、出力電圧V12は下記の式(4)で表される値となる。
V12={R13/(R12+R13)}×V …(4)
従って、差ΔV11は下記の式(5)で表される値となる。
ΔV11={R13/(R12+R13)−R11/(R11+Rs)}×V …(5)
今、R13=R11、R12≫R13、Rs≫R11となるように測温抵抗体Rs、抵抗R11〜R13の値が設定されていると、差ΔV11は下記の式(6)で表される値となる。
ΔV11=R13×(1/R12−1/Rs)×V …(6)
上述した抵抗R11、R12、R13は温度に依存して抵抗値が変わるものではなく、抵抗値は常に一定である。従って、差ΔV11は、測温抵抗体Rsの抵抗値に応じた電圧である。
また、ガス濃度検出装置は、H2ガスの供給路に配置されて温度に依存して抵抗値が変化する測温抵抗体Rt(第2測温抵抗体)と、測温抵抗体Rtの温度が周囲温度と等しくなるような大きさの電流を測温抵抗体Rtに供給して測温抵抗体Rtの抵抗値に応じた出力電圧ΔV21を発生させる第2抵抗/電圧変換回路21(第2抵抗/電圧変換手段)とを備えている。
上述した第2抵抗/電圧変換回路21は、測温抵抗体Rtと共にブリッジ回路を形成する抵抗R21、R22、R23と、上記定電圧源22と、差動増幅器OP2とから構成されている。抵抗R21(第2抵抗)は、測温抵抗体Rtに直列接続されている。測温抵抗体Rt及び抵抗R21から成る直列回路には、抵抗R22及び抵抗R23から成る直列回路が並列に接続されている。
定電圧源22は、上記測温抵抗体Rt及び抵抗R21から成る直列回路と、抵抗R22及び抵抗R23から成る直列回路とに定電圧Vを供給している。上記測温抵抗体Rtに流れる電流It(第2の電流)は下記の式(7)で表される。
It=V/(Rt+R21) …(7)
R21》Rtに設定されていると、測温抵抗体Rtに流れる電流Itは下記の式(8)で表される。
It=V/R21 …(8)
電流Itを測温抵抗体Rtに流すと、測温抵抗体Rtにジュール熱が発生する。電流Itの大きさは、上記測温抵抗体Rtにジュール熱が発生しても測温抵抗体Rtの温度が周囲温度より高くならず、周囲温度と等しくなるよう微少に設定されている。即ち、電流Itの大きさは、測温抵抗体Rtが自己発熱しないように設定されている。より詳しく説明すると、電流Itを流すことにより測温抵抗体Rtに発生する熱量が周囲に放熱される熱量より小さいと測温抵抗体Rtの温度は周囲温度と等しいままである。
差動増幅器OP2の反転入力には抵抗R21及び測温抵抗体Rt間の接続点に生ずる電圧が出力電圧V21が供給されている。差動増幅器OP2の非反転入力には抵抗R22及び抵抗R23間の接続点に生ずる電圧が出力電圧V22として供給されている。差動増幅器OP2が出力電圧V21と出力電圧V22との差ΔV21(=V22−V21)を出力する。
上述した出力電圧V21は下記の式(9)で表される値となる。
V21={R21/(Rt+R21)}×V …(9)
一方、出力電圧V22は下記の式(10)で表される値となる。
V22={R22/(R22+R23)}×V …(10)
従って、差ΔV21は下記の式(11)で表される値となる。
ΔV21={−R22/(R22+R23)+R21/(Rt+R21)}×V …(11)
今、R21=R22、R22≫R23、R21≫Rtとなるように測温抵抗体Rt、抵抗R21〜R23の値が設定されていると、差ΔV21は下記の式(12)で表される値となる。
ΔV21={(R23−Rt)/R22}×V …(12)
上述した抵抗R21、R22、R23は温度に依存して抵抗値が変わるものではなく、抵抗値は常に一定である。従って、差ΔV21は、測温抵抗体Rtの抵抗値が大きくなるに従って小さくなり、測温抵抗体Rtの抵抗値が小さくなるに従って大きくなる。即ち、差ΔV21は測温抵抗体Rtの抵抗値に応じた電圧と言える。
上述した定電圧V、差ΔV11、ΔV21はマルチプレクサ23に供給される。マルチプレクサ23は定電圧V、差ΔV11、ΔV21のうち一つを選択して、アナログ/デジタル(A/D)コンバーター24に出力する選択動作を行う。マルチプレクサ23の選択動作はμCOM25によって制御されている。上記A/Dコンバーター24は、マルチプレクサ23から出力されたアナログの定電圧V、差ΔV11、ΔV21をデジタル値に変換してμCOM25に対して供給する。
μCOM25は、処理プログラムに従って各種の処理を行う演算処理装置(以下CPU)25aと、CPU25aが行う処理のプログラムなどを格納した読出専用のメモリであるROM25bと、CPU25aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM25cとを備えている。
なお、上述した測温抵抗体Rs、Rtは、図2に示すようにSi基板26によって支持されるダイヤフラム27上に設けられている。
次に、上述したように測温抵抗体Rsが自己発熱する大きさの電流Isを流したときの測温抵抗体Rsの抵抗値変化と、測温抵抗体Rtが自己発熱しない大きさの電流Itを流したときの測温抵抗体Rtの抵抗値変化について図3〜図6を参照して以下説明する。一般的に抵抗に電流を流すと熱が発生する。この熱量は抵抗に流す電流の大きさに依存する。抵抗に流す電流が大きくなるに従って抵抗には大きな熱量が発生する。抵抗に流す電流が小さくなるに従って抵抗には小さな熱量が発生する。
今、測温抵抗体Rtが自己発熱しない電流Itを測温抵抗体Rtに流してH2ガスを供給すると、図3に示すように、測温抵抗体Rtの抵抗値はH2ガスのガス温度に応じた値となる。測温抵抗体Rtが自己発熱せずにその温度が周囲温度、即ちガス温度と等しいときは、H2ガスによって奪われる熱量がない。このため、図6に示すように、測温抵抗体Rtの抵抗値はH2ガスのガス濃度に対してまったく不感となる。
測温抵抗体Rtの温度は、その周囲温度、即ちガス温度が高くなるに従って高くなり、ガス温度が低くなるに従って低くなる。このため、自己発熱しない電流Itを供給している間、測温抵抗体Rtの抵抗値はH2ガスのガス温度に応じた値となる。
一方、測温抵抗体Rsが自己発熱する大きさの電流Isを測温抵抗体Rsに流すと、測温抵抗体Rsが自己発熱してその温度が周囲温度、即ちガス温度より高くなる。このとき測温抵抗体RsにH2ガスを供給すると、H2ガスはその濃度に応じた熱量を測温抵抗体Rsから奪う。従って、図4に示すように、測温抵抗体Rsの温度はH2ガスのガス濃度に応じた値となる。測温抵抗体Rsは温度に応じて抵抗値が変化する抵抗であるため、図5に示すように測温抵抗体Rsの抵抗値はH2ガスのガス濃度に応じた値となる。
上述した構成のガス濃度検出装置の動作について図7を参照して以下説明する。図7はガス濃度検出装置を構成するCPU25aの処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU25aは所定のタイミングで濃度検出処理を行う。
まず、CPU25aは、第1電圧検出手段として働き、上記測温抵抗体Rsの抵抗値に応じた電圧である差ΔV11を検出する(ステップS1)。ステップS1においてCPU25aは、マルチプレクサ23を制御して差動増幅器OP1から出力される差ΔV11をA/Dコンバーター24に出力させる。そして、CPU25aは、このときA/Dコンバーター24から出力されるデジタル値を差ΔV11として検出する。この差ΔV11は上述したようにH2ガスのガス濃度に応じた値である。
次に、CPU25aは、第2電圧検出手段として働き、上記測温抵抗体Rtの抵抗値に応じた電圧である差Δ21を検出する(ステップS2)。ステップS2においてCPU25aは、マルチプレクサ23を制御して差動増幅器OP2から出力される差ΔV21をA/Dコンバーター24に出力させる。そして、CPU25aは、このときA/Dコンバーター24から出力されるデジタル値を差ΔV21として検出する。この差ΔV21は上述したようにH2ガスのガス温度に応じた値である。
その後、CPU25aは、定電圧検出手段として働き、上記定電圧Vを検出する(ステップS3)。ステップS3においてCPU25aは、マルチプレクサ23を制御して定電圧VをA/Dコンバーター24に出力させる。そして、CPU25aは、このときA/Dコンバータ24から出力されるデジタル値を定電圧Vとして検出する。
次に、CPU25aは、上記定電圧Vを差ΔV11で除算して差ΔV11を補正して、測温抵抗体Rsの抵抗値を求める(ステップS4)。差ΔV11は上述したように下記の式(4)で表される。
ΔV11=R13×(1/R12−1/Rs)×V …(6)
定電圧Vをこの差ΔV11で除算することで、下記の式(13)に示すようにΔV11の項Vがキャンセルされる。
V/ΔV11=1/{R13×(1/R12−1/Rs)} …(13)
即ち、定電圧Vの変動に応じた差ΔV11の変動分を除去することができる。その後、予め分かっている抵抗R13、R12を上記(9)式に代入して測温抵抗体Rsの値を求める。上記測温抵抗体Rsは定電圧Vの変動に影響されない。
次に、CPU25aは、上記定電圧Vを差ΔV21で除算して差ΔV21を補正して、測温抵抗体Rtの抵抗値を求める(ステップS5)。上述した差ΔV21は上述したように下記の式(8)で表される。
ΔV21={(R23−Rt)/R22}×V …(12)
定電圧Vをこの差ΔV21で除算することで、下記の式(14)に示すようにΔV21の項Vがキャンセルされる。
V/ΔV21=1/{(R23−Rt)/R22} …(14)
即ち、定電圧Vの変動に応じた差ΔV21の変動分を除去することができる。その後、予め分かっている抵抗R23、R22を上記式(14)に代入して測温抵抗体Rtの値を求める。この測温抵抗体Rtは定電圧Vの変動に影響されないガス温度に応じた値である。
その後、CPU25aは、ガス濃度に応じた測温抵抗体Rsとガス温度に応じた測温抵抗体Rtとに基づいて補正演算することでガス温度の影響を除去したガス濃度を検出して(ステップS6)、処理を終了する。以上のことから明らかなようにステップS4〜S6においてCPU25aは濃度検出手段として働く。上述した測温抵抗体Rsはガス濃度に応じた値である。また、測温抵抗体Rtもガス温度に応じた値である。従って、上記補正演算が一次関数で済み、補正演算を簡素化することができる。
上述したガス濃度検出装置によれば、第2抵抗/電圧変換回路21が、測温抵抗体Rtの抵抗値がH2ガスのガス温度に応じて変化するような大きさの電流を測温抵抗体Rtに供給してその測温抵抗体Rtの抵抗値に応じた電圧を発生させる。CPU25aが、第2抵抗/電圧変換回路21が発生した測温抵抗体Rtの抵抗値に応じた電圧である差ΔV21を検出して、差ΔV21に基づいてH2ガスの濃度の温度補正を行う。従って、測温抵抗体Rs、Rtを用いてガス濃度の影響を受けずにガス温度を正確に検出することができる。そして、検出したガス温度に基づいてガス温度の影響を除去したガスの濃度を検出することができ、H2ガスのガス温度の影響を受けずに正確にガス濃度を検出することができる。
また、上述したガス濃度検出装置によれば、CPU25aが、検出した定電圧Vに基づいて差ΔV11を補正する。従って、周囲温度の影響を受けて定電圧Vが変動しても、その定電圧の変動の影響を除去したガス濃度を検出することができる。このため、周囲温度に影響されない正確なガス濃度を検出することができる。
また、上述したガス濃度検出装置によれば、CPU25aが、定電圧Vに基づいて差ΔV21を補正する。従って、周囲温度の影響を受けて定電圧Vが変動しても、その定電圧Vの変動の影響を除去したΔV21/Vに基づいてガス濃度の温度補正を行うことができる。このため、周囲温度に影響されない正確なガス濃度を検出することができる。
なお、上述した実施形態では、第1抵抗/電圧変換回路20は測温抵抗体Rsを含むブリッジ回路により構成されていたが、本発明はこれに限ったものではない。即ち、第1抵抗/電流回路20は、測温抵抗体Rsの抵抗値がH2ガスの濃度に応じて変化するような大きさの電流を測温抵抗体Rsに供給して測温抵抗体Rsの抵抗値に応じた電圧を発生させる回路であればよく、例えば図8に示すような構成であってもよい。
同図に示すように、第1抵抗/電圧変換回路20は、測温抵抗体Rsに直列に接続された抵抗R11と、この抵抗R11の両端に生じる電圧を出力する差動増幅器OP1とから構成されている。この場合、差動増幅器OP1から出力される差ΔV11は下記の式(15)に示す値となる。
ΔV11={R11/(R11+Rs)}×V …(15)
今、R11≪Rsとなるように測温抵抗体Rs、抵抗R11の値が設定されていると、差ΔV11は下記の式(16)で表される値となる。
ΔV11=(R11/Rs)×V …(16)
上述した抵抗R11は温度に依存して抵抗値が変わるものではなく、抵抗値は常に一定である。従って、式(16)に示す差ΔV11は、測温抵抗体Rsの抵抗値が大きくなるに従って小さくなり、測温抵抗体Rsの抵抗値が小さくなるに従って大きくなる。即ち、上記実施形態と同様に式(16)に示す差ΔV11は測温抵抗体Rsの抵抗値に応じた電圧と言える。
上述した実施形態と同様に、定電圧Vを式(16)に示す差ΔV11で除算すれば、式(17)に示すように測温抵抗体Rsに比例した値を得ることができる。
V/ΔV11=Rs/R11 …(17)
また、従来のように測温抵抗体Rsの抵抗変化を電圧変化として出力するようなものであってもよい。
また、上述した実施形態では、第2抵抗/電圧変換回路21は測温抵抗体Rtを含むブリッジ回路により構成されていたが、本発明はこれに限ったものではない。即ち、第2抵抗/電圧変換回路21は、測温抵抗体Rtの抵抗値がH2ガスの温度に応じて変化するような大きさの電流を測温抵抗体Rtに供給して測温抵抗体Rtの抵抗値に応じた電圧を発生させる回路であればなんでもよい。例えば、差動増幅器OP2によって、測温抵抗体Rtや、測温抵抗体Rtに直列に接続された抵抗R21に生じる両端電圧を測温抵抗体Rtの抵抗値に応じた電圧として出力させてもよい。
また、上述した実施形態では、定電圧源22を用いて測温抵抗体Rs、Rtに電流を流していたが、本発明はこれに限ったものではなく、定電流源を用いて測温抵抗体Rs、Rtに電流を流してもよい。
また、上述した実施形態では、定電圧源22としては、測温抵抗体Rs、Rtに対して共通のものを用いていたが、本発明はこれに限ったものではない。定電圧源としては、測温抵抗体Rs、Rtに対応して各々別々に設けても良い。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明のガス濃度検出装置の一実施形態を示す回路図である。 図1に示すガス濃度検出装置を構成する測温抵抗体及び抵抗が搭載されたSi基台及びダイヤフラムを示す図である。 測温抵抗体Rtに微少電流を流したときの測温抵抗体Rtの抵抗値とガス温度との関係を示すグラフである。 測温抵抗体Rsに大電流を流したときの測温抵抗体Rsの温度とガス濃度との関係を示すグラフである。 測温抵抗体Rsに大電流を流したときの測温抵抗体Rsの抵抗値とガス濃度との関係を示すグラフである。 測温抵抗体Rtに小電流を流したときの測温抵抗体Rtの抵抗値とガス濃度との関係を示すグラフである。 図1に示すガス濃度検出装置を構成するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 他の実施形態におけるガス濃度検出装置を示す回路図である。 従来のガス濃度検出装置の一例を示す回路図である。
符号の説明
20 第1抵抗/電圧変換回路(第1抵抗/電圧変換手段)
21 第2抵抗/電圧変換回路(第2抵抗/電圧変換手段)
22 定電圧源
25a CPU(第1電圧検出手段、第2電圧検出手段、濃度検出手段)
Is 電流(第1の電流)
It 電流(第2の電流)
Rs 測温抵抗体(第1測温抵抗体)
Rt 測温抵抗体(第2測温抵抗体)
R11 抵抗(第1抵抗)
R21 抵抗(第2抵抗)

Claims (2)

  1. 被測定ガスの供給路に配置されて温度に依存して抵抗値が変化する第1測温抵抗体と、該第1測温抵抗体の温度が周囲温度よりも高くなるような大きさの第1の電流を前記第1測温抵抗体に供給して当該第1測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧を発生させる第1抵抗/電圧変換手段と、該第1抵抗/電圧変換手段が発生した前記第1測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧を検出する第1電圧検出手段と、該第1電圧検出手段が検出した前記第1測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧に基づいて前記被測定ガスの濃度を検出する濃度検出手段とを備えたガス濃度検出装置において、
    前記被測定ガスの供給路に配置されて温度に依存して抵抗が変化する第2測温抵抗体と、
    前記第2測温抵抗体の温度が周囲温度と等しくなるような大きさであり、前記第1の電流より小さい第2の電流を前記第2測温抵抗体に供給して当該第2測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧を発生させる第2抵抗/電圧変換手段と、
    該第2抵抗/電圧変換手段が発生した前記第2測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧を検出する第2電圧検出手段と、を備え、
    前記第1抵抗/電圧変換手段が、前記第1測温抵抗体に直列接続される第1抵抗と、前記第1測温抵抗体及び前記第1抵抗と共に第1ブリッジ回路を形成する抵抗と、前記第1測温抵抗体及び前記第1抵抗からなる直列回路に定電圧を供給する定電圧源と、を備え、
    前記第2抵抗/電圧変換手段が、前記第2測温抵抗体と直列接続される第2抵抗と、前記第2測温抵抗体及び前記第2抵抗と共に前記第1ブリッジ回路とは異なる第2ブリッジ回路を形成する抵抗と、を備え、
    前記定電圧源が、前記第2測温抵抗体及び前記第2抵抗からなる直列回路に前記定電圧を供給して、前記第1測温抵抗体及び前記第2測温抵抗体に同時に前記第1の電流及び前記第2の電流を流し、
    前記第1電圧検出手段が、前記第1ブリッジ回路の中点電圧を前記第1測温抵抗体に応じた電圧として検出し、
    前記第2電圧検出手段が、前記第2ブリッジ回路の中点電圧を前記第2測温抵抗体の抵抗値に応じた電圧として検出する
    ことを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 前記定電圧源から供給される定電圧を検出する定電圧検出手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のガス濃度検出装置。
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