JP2008107162A - センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】抵抗性の湿度センサなどで得られる出力電圧の温度による変動を抑制し、湿度などの測定有効範囲を拡大できるようしたセンサの提供
【解決手段】このセンサは、湿度検出素子101と、抵抗値が異なる基準抵抗102〜104と、マルチプレクサ105と、温度検出部12などを備える。湿度検出素子101は、湿度に応じて抵抗が変化し、かつその抵抗が温度依存性を有する。マルチプレクサ105は、温度検出部12の検出温度に応じて、基準抵抗102〜104のうちの1つを選択し、この選択した基準抵抗と湿度検出素子101とで直列回路を形成させる。その直列回路には、所定の交流電圧が印加され、基準抵抗102と湿度検出素子101の共通接続部から出力電圧が取り出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、抵抗性の湿度センサやガスセンサなどのセンサに関し、特にダイナミックレンジを拡大するようにしたセンサに関する。
図8は、従来の抵抗性の湿度センサの一例を示す。
この湿度センサは、抵抗性の湿度検出素子1と基準抵抗2とが直列に接続された直列回路と、その直列回路の両端に接続されるスイッチ3、4と、ボルテージホロワ回路5と、を備えている。
このような構成からなる湿度センサでは、スイッチ3、4を切り替えることにより、湿度検出素子1と基準抵抗2からなる直列回路に所定の交流電圧が印加される。そして、湿度検出素子1と基準抵抗2の共通接続部の電圧(分圧電圧V)を、ボルテージホロワ回路5を介して出力電圧VHとして取り出すようにしている。
次に、図8で示す湿度センサの具体的な動作例について説明する。
例えば、湿度検出素子1は、図9に示すような特性を有しており、その温度Taが25℃の場合に、湿度が30%RHでは抵抗値が694kΩになり、湿度が90%RHでは抵抗値が1.68kΩになる。
さらに、湿度検出素子1は、温度特性を持っており、Ta=5℃における抵抗値は、30%RHでは4.9MΩ、90%RHでは5.35kΩになる。また、Ta=45℃における抵抗値は、30%RHでは115kΩ、90%RHでは0.93kΩになる。
いま、基準抵抗2の抵抗値を300kΩ、電源電圧VCCをVCC=5Vとすると、Ta=25℃において、湿度が30%RH、90%RHの場合の分圧電圧Vは、以下の(1)、(2)式のようになる。
V(25)=〔694/(694+300)〕×5=3.49〔V〕・・・(1)
V(25)=〔1.68/(1.68+300)〕×5=0.03〔V〕・・・(2)
また、Ta=5℃において、湿度が30%RH、90%RHの場合の分圧電圧Vは、以下の(3)、(4)式のようになる。
V(5)=〔4900/(4900+300)〕×5=4.71〔V〕・・・(3)
V(5)=〔5.35/(5.35+300)〕×5=0.09〔V〕・・・(4)
さらに、Ta=45℃において、湿度が30%RH、90%RHの場合の分圧電圧Vは、以下の(5)、(6)式のようになる。
V(45)=〔115/(115+300)〕×5=1.39〔V〕・・・(5)
V(45)=〔0.93/(0.93+300)〕×5=0.02〔V〕・・・(6)
ところで、図8の湿度センサにおいて、分圧電圧Vは、オペアンプからなるボルテージホロワ回路5に入力される。この場合に、オペアンプが単一電源タイプのときには、同相入力電圧範囲は0〜(VCC−1.5V)程度であり、VCC=5Vの場合には、入力電圧の最大値は3.5Vとなる。
以上の説明からわかるように、抵抗性の湿度センサの場合には、湿度が同じであっても、温度(環境温度)の差異によって抵抗値が大きく変化する。このため、温度が0℃のように常温よりも低い場合には、分圧電圧V、すなわち、出力電圧VHの幅が大きすぎてボルテージホロワ回路5がその機能を損なうおそれがある((3)、(4)式参照)。また、温度が45℃のように常温よりも高い場合には、出力電圧VHの幅が小さくなって、ダイナミックレンジが狭くなるという不具合がある((5)、(6)式参照)。
ところで、湿度センサを用いたバッテリの電解液の比重測定装置が知られている(特許文献1参照)。
この装置は、湿度センサと、ダイオードと、信号処理回路とを備えている。湿度センサは、湿度または液比重の変化と温度変化に応じてインピーダンスが変化する。ダイオードは、温度に応じてインピーダンスが変化する。信号処理回路は、湿度センサの出力の温度変動をダイオードの出力で補償して湿度または液比重相当信号を出力し、さらにダイオードの出力に基づいて温度相当信号を出力する。
しかし、特許文献1に開示される装置では、湿度センサの出力について、上記のように適切な値に変換できず、ダイナミックレンジが狭くなってしまうという不具合を解消することはできない。
特開平6−27011号公報
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、抵抗性の湿度センサなどで得られる出力電圧の温度による変動を抑制し、湿度などの測定有効範囲を拡大できるようしたセンサを提供することにある。
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、各発明は、以下のような構成からなる。
第1の発明は、湿度に応じて抵抗が変化し、かつその抵抗が温度依存性を有する湿度検出素子と、抵抗値の異なる複数の基準抵抗と、前記湿度検出素子の使用環境温度に応じて前記複数の基準抵抗のうちの1つを選択し、この選択した基準抵抗と前記湿度検出素子とで直列回路を形成させる選択手段と、を備え、前記直列回路に所定の交流電圧を印加するとともに、前記基準抵抗と前記湿度検出素子の共通接続部から出力信号を取り出すようになっている。
第2の発明は、第1の発明において、前記湿度検出素子の使用環境温度を検出する温度センサをさらに備え、前記選択手段は、前記温度センサの検出温度によって前記複数の基準抵抗のうちの1つを選択するようになっている。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記共通接続部からの出力信号に基づいて湿度を求める際に、前記選択手段で選択された基準抵抗に応じてその湿度を補正するようにした。
第4の発明は、第1の発明において、前記湿度検出素子の使用環境温度を検出する温度センサと、前記共通接続部からの出力信号と前記温度センサの出力信号とを選択的に出力するマルチプレクサと、前記マルチプレクサの出力をA/D変換するA/Dコンバータと、をさらに備え、前記選択手段は、前記温度センサの出力信号を前記A/DコンバータでA/D変換したデジタル信号に基づいて前記複数の基準抵抗のうちの1つを選択するようになっている。
第5の発明は、第4の発明において、前記直列回路の共通接続部からの出力信号を前記A/DコンバータでA/D変換したデジタル信号に基づいて湿度を求める際に、前記選択手段で選択された基準抵抗に応じてその湿度を補正するようにした。
第6の発明は、湿度に応じて抵抗が変化し、かつその抵抗が温度依存性を有する湿度検出素子と、前記湿度検出素子の両端に接続され、その湿度検出素子に所望の交流電圧を印加させる第1および第2のD/Aコンバータと、前記湿度検出素子に印加する前記交流電圧を、第1および第2のD/Aコンバータの入力により調整し、この調整を前記湿度検出素子の使用環境温度に応じて行う電圧調整手段と、を備え、前記湿度検出素子と前記第1のD/Aコンバータの共通接続部から出力信号を取り出すようになっている。
第7の発明は、第6の発明において、前記湿度検出素子の使用環境温度を検出する温度センサをさらに備え、前記電圧調整手段は、前記温度センサの検出温度によって前記印加電圧を調整するようになっている。
第8の発明は、第6または第7の発明において、前記共通接続部の出力信号は、前記温度センサの検出温度に応じて補正されるようになっている。
第9の発明は、湿度に応じて抵抗が変化し、かつその抵抗が温度依存性を有する湿度検出素子と、抵抗値の異なる複数の基準抵抗と、前記複数の基準抵抗を所定のタイミングで順次選択していき、この選択した基準抵抗と前記湿度検出素子とで直列回路を形成させる選択手段と、を備え、前記直列回路に所定の交流電圧を印加するとともに、その直列回路が形成されるたびに基準抵抗と湿度検出素子の共通接続部から出力信号を順次取り出し、この取り出した出力信号のうちの1つを前記湿度検出素子の使用環境温度に応じて選択するようになっている。
第10の発明は、気体中に含まれる特定の成分ガスに応じて抵抗が変化し、かつ温度依存性を有するガス検出素子と、抵抗値の異なる複数の基準抵抗と、前記ガス検出素子の使用環境温度に応じて前記複数の基準抵抗のうちの1つを選択し、この選択した基準抵抗と前記ガス検出素子とで直列回路を形成させる選択手段と、を備え、前記直列回路に所定の電圧を印加するとともに、前記直列回路の共通接続部から出力信号を取り出すようになっている。
このような構成からなるセンサによれば、湿度検出素子などが温度特性を有し、湿度が同じであっても環境温度によって抵抗値が変動する場合に、この抵抗値の変動を抑制して出力電圧の変動を抑制できる。この結果、湿度の有効測定範囲を拡大できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明のセンサの第1実施形態の構成について、図1を参照して説明する。
この第1実施形態は、図1に示すように、湿度を検出するための湿度検出部10と、温度を検出するための温度検出部12と、各種の信号処理や制御などを行う制御回路14とを備えている。
湿度検出部10は、湿度検出素子(湿度センサ)101と、抵抗値がそれぞれ異なる複数の基準抵抗102〜104と、選択手段としてのマルチプレクサ105と、スイッチ106、107と、ボルテージホロワ回路108と、を備えている。
湿度検出素子101は、湿度に応じて抵抗が変化し、かつ、その抵抗が温度依存性を有するセンサからなり、例えば図9に示すような特性を有する。
この湿度検出素子101の一端側は、スイッチ107を介して接地あるいは電源VCCに接続されるようになっている。また、湿度検出素子101の他端側は、ボルテージホロワ回路108の+入力端子に接続され、かつ、マルチプレクサ105を介して複数の基準抵抗102〜104のうちの1つと直列接続できるようになっている。
マルチプレクサ105は、複数の基準抵抗102〜104のうちの1つを選択し、この選択した抵抗と湿度検出素子101とを直列接続させ、直列回路を形成するようになっている。マルチプレクサ105の選択動作は、温度検出部12の出力電圧から得られる温度に基づき、制御回路14が行うようになっている。
複数の基準抵抗102〜104は、その各一端側がマルチプレクス回路105の各端子に接続され、その各他端側がスイッチ107を介して接地あるいは電源VCCに接続されるようになっている。
スイッチ106、107は、湿度検出部10が湿度の検出をする際には、制御回路14の制御によって切り換え動作を行うようになっている。従って、その切り換え動作により、マルチプレクス回路105で選択される基準抵抗102〜104のうちの1つと湿度検出素子101とで形成される直列回路(分圧回路)に対し、所望の交流電圧を印加するようになっている。
このため、その交流電圧は、選択された基準抵抗と湿度検出素子101で分圧(分割)され、湿度に応じた分圧電圧が得られるようになっている。その分圧電圧は、ボルテージホロワ回路108を介して制御回路14に入力されるようになっている。
温度検出部12は、感温素子としてのサーミスタ121と、基準抵抗122と、ボルテージホロワ回路123と、を備えている。
サーミスタ121と基準抵抗122とは直列接続され、その直列回路の基準抵抗122側が電源VCCに接続され、サーミスタ121側が接地されている。その直列回路の共通接続部はボルテージホロワ回路123の非反転入力端子に接続され、ボルテージホロワ回路123の出力電圧は制御回路14に入力されるようになっている。
制御回路14は、温度検出部12の出力電圧から得られる温度に基づき、複数の基準抵抗102〜104のうちのから所定の1つを選択するために、マルチプレクサ105の選択動作を制御する。また、制御回路14は、後述のように、湿度検出部10の出力電圧から得られる湿度について補正したり、温度補償する。
次に、このような構成からなる第1実施形態の動作例について、図1を参照して説明する。
ここで、基準抵抗102〜104は抵抗値がR1、R2、R3であり、R1<R2<R3の関係にあるものとする。また、湿度検出素子101は、図9に示すような特性を有しているものとする。
温度検出部12は、湿度検出部10の湿度検出素子101が使用される環境温度に応じた電圧を出力し、その出力電圧VTが制御回路14に入力される。
いま、サーミスタ121の抵抗値がRT、基準抵抗122の抵抗値がR4、電源の電圧がVCCとすると、出力電圧VTは次の(7)式のようになる。
VT=〔RT/(R4+RT)〕×VCC・・・(7)
制御回路14は、温度検出部12の出力電圧VTに基づいて温度(環境温度)を求め、この求めた温度に従ってマルチプレクス回路105の切り換え接点を所定の位置に切り換え、複数の基準抵抗102〜104のうちの1つを選択する。
例えば、その求めた環境温度が所定の常温範囲に属する場合には、抵抗値R2からなる基準抵抗103が選択される。その環境温度が常温範囲よりも低い所定の低温範囲に属する場合には、抵抗値R3からなる基準抵抗104が選択される。また、その環境温度が常温範囲よりも高い所定の高温範囲に属する場合には、抵抗値R1からなる基準抵抗102が選択される。
図1に示すように、マルチプレクス回路105によって抵抗値R1の基準抵抗102が選択された場合には、この選択された基準抵抗102と湿度検出素子101の直列回路が形成される。そして、湿度検出部10の出力電圧VHは、次の(8)式のようになる。
VH=〔RH/(R1+RH)〕×VCC・・・(8)
ここで、RHは湿度検出素子101の湿度に応じた抵抗値である。
このように、環境温度が高温のときには、湿度検出素子101の抵抗値RHが常温の場合よりも相対的に小さくなる(図9参照)。そこで、低い抵抗値R1の基準抵抗102を選択するようにしたので、(8)式からわかるように、中間の抵抗値R2の基準抵抗103を選択した場合に比べて出力電圧VHの低下を抑えることができる。
逆に、環境温度が低温のときには、湿度検出素子101の抵抗値RHが常温の場合よりも相対的に大きくなる(図9参照)。そこで、高い抵抗値R3の基準抵抗104を選択するようにしたので、中間の抵抗値R2を選択した場合に比べて出力電圧VHの低下を抑えることができる。
このように第1実施形態では、(8)式で得られる出力電圧VHに基づいて湿度を求めるが、そのときに選択されている基準抵抗102〜104が異なる。このため、その湿度を求める際に、その選択されている基準抵抗に基づき、その求めた湿度を補正する必要がある。この補正は、制御回路14によって行なわれる。例えばこの補正は、その基準抵抗102〜104に応じて予め補正値を求めておき、その補正値を使用してテーブル処理などで行うようにすれば良い。
さらに、第1実施形態では、湿度検出素子101の抵抗値には温度依存性があるので(図9参照)、その補正した湿度に対してさらに温度補償する必要がある。この温度補償は、上記のように制御回路14が求めた温度に基づいて行うようにしている。
以上説明したように、第1実施形態によれば、湿度検出素子101が温度特性を有し、湿度が同じであっても環境温度によって抵抗値が変動する場合に、この抵抗値の変動を抑制して出力電圧VHの変動を抑制できる。この結果、湿度の有効測定範囲(ダイナミックレンジ)を拡大できる。
(第2実施形態)
本発明のセンサの第2実施形態の構成について、図2を参照して説明する。
この第2実施形態は、図2に示すように、湿度を検出するための湿度検出部10と、温度を検出するための温度検出部12と、アナログマルチプレクサ20と、A/Dコンバータ22と、各種の処理や制御を行うマイクロコンピュータ24と、を備えている。
すなわち、この第2実施形態は、湿度検出部10および温度検出部12の各出力をマイクロコンピュータ24で処理するために、その間にアナログマルチプレクサ20とA/Dコンバータ22を配置するようにしたものである。
従って、この第2実施形態は、湿度検出部10および温度検出部12の構成は図1に示す第1実施形態の構成と同様である。そこで、同一の構成要素には同一符号を付してその説明はできるだけ省略し、第2実施形態に固有の構成、動作などについて説明する。
アナログマルチプレクサ20は、湿度検出部10の出力電圧VHと温度検出部12の出力電圧VTを選択的に出力するようになっている。アナログマルチプレクサ20から出力される出力電圧VHまたは出力電圧VTはアナログ信号である。そこで、A/Dコンバータ22は、そのアナログ信号を所定のデジタル信号に変換するようになっている。A/Dコンバータ22で変換されたデジタル信号は、マイクロコンピュータ24に入力されるようになっている。
マイクロコンピュータ24は、CPUやメモリなどを有し、後述のように所定の演算処理などを行うようになっている。また、マイクロコンピュータ24は、スイッチ106、107の切り換え制御、マルチプレクサ105の選択制御、およびアナログマルチプレクサ20の選択制御などを行うようになっている。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作例について、図2を参照して説明する。
まず、温度検出部12の出力電圧VTが、アナログマルチプレクサ20を経てA/Dコンバータ22でデジタル信号に変換され、この変換されたデジタル信号がマイクロコンピュータ24に取り込まれてそのメモリに記憶される。
マイクロコンピュータ24は、その取り込んだデジタル信号に基づいて温度を求め、この求めた温度が予め定めてある常温範囲、低温範囲、および高温範囲のうちのいずれに属するかを判定する。そして、この判定結果に基づいてマルチプレクサ105の選択動作を制御する。
すなわち、その温度が常温範囲に属する場合には、マルチプレクサ105は中抵抗値の基準抵抗103を選択する。また、温度データが低温範囲に属する場合には高抵抗値の基準抵抗104を選択し、温度データが高温範囲に属する場合には低抵抗値の基準抵抗102を選択する。
この結果、マルチプレクサ105により基準抵抗102〜104のうちの1つが選択される。これにより、湿度検出部10の出力電圧VHが、アナログマルチプレクサ20を経てA/Dコンバータ22でデジタル信号に変換され、このデジタル信号がマイクロコンピュータ24に取り込まれてそのメモリに記憶される。
さらに、マイクロコンピュータ24は、その取り込んだデジタル信号に基づいて湿度を求める。さらには、その求めた湿度を選択されている基準抵抗に基づいて補正したり、あるいはその補正した湿度を温度補償する。この点の処理は、第1実施形態の場合と同様である。
以上のように、この第2実施形態によれば、第1実施形態の作用、効果に加えて、以下の効果が得られる。すなわち、第2実施形態では、アナログマルチプレクサ20とA/Dコンバータ22を設けるようにしたので、マイクロコンピュータ24で湿度検出部10および温度検出部12の各出力電圧を処理できて便宜である。
(第3実施形態)
本発明のセンサの第3実施形態の構成について、図3を参照して説明する。
この第3実施形態は、図1に示す第1実施形態の湿度検出部10、または図2に示す第2実施形態の湿度検出部10を、図3に示す湿度検出部10Aに置き換えるようにしたものである。
湿度検出部10Aは、図3に示すように、図1または図2の湿度検出部10に増幅回路109を追加したものである。増幅回路109は、オペアンプ(演算増幅器)OPと、入力抵抗RSと、帰還抵抗RFとからなる。この増幅回路109は、入力抵抗RSと帰還抵抗RFの各値を任意に設定することにより、所望の利得を得ることができる。
このような構成からなる第3実施形態によれば、第1および第2実施形態の作用、効果に加えて、以下の効果が得られる。すなわち、例えば、第2実施形態に適用した場合には、A/Dコンバータ22に供給される入力電圧として十分な電圧変化(感度)が得られる。
(第4実施形態)
本発明のセンサの第4実施形態の構成について、図4を参照して説明する。
この第4実施形態は、図4に示すように、湿度を検出するための湿度検出部10Bと、温度を検出するための温度検出部12と、アナログマルチプレクサ20と、A/Dコンバータ22と、各種の処理や制御を行うマイクロコンピュータ24と、を備えている。
すなわち、この第4実施形態は、図2に示す第2実施形態の湿度検出部10を図4に示す湿度検出部10Bに置き換えたものである。
したがって、この第4実施形態の構成は、湿度検出部10B以外の構成は、図2に示す第2実施形態の構成と基本的に同様である。そこで、同一の構成要素には同一符号を付してその説明はできるだけ省略し、第4実施形態に固有の構成、動作などについて、2実施形態の構成、動作と比較しながら説明する。
図2に示す第2実施形態の湿度検出部10は、マルチプレクサ105で選択される1つの基準抵抗と湿度検出素子101で直列回路を形成し、この直列回路にスイッチ106、107を切り換えることにより所望の交流電圧を印加し、その直列回路の共通接続部の電圧を取り出すようにしている。
これに対して、図4に示す第4実施形態の湿度検出部10Bは、湿度検出素子101の両端に2つのD/Aコンバータ111、112を直列に接続し、そのD/Aコンバータ111、112の出力電圧を湿度検出素子101に印加し、D/Aコンバータ111と湿度検出素子101の共通接続部の電圧を取り出すようにしている。
D/Aコンバータ111、112は、デジタル信号を入力し、このデジタル信号に応じて図5のV(A)、V(B)に示すような交流電圧に変換する。このD/Aコンバータ111、112に入力されるデジタル信号のパターンは例えば3つあり、これらはマイクロコンピュータ24に含まれるメモリ(不揮発性メモリ)にあらかじめ格納されている。
マイクロコンピュータ24は、温度検出部12の出力電圧VTに基づいて得られるデジタル信号に基づいて温度を求め、この求めた温度が所定の常温範囲、低温範囲、および高温範囲のうちのいずれに属するかを判定する。そして、この判定結果に基づいてD/Aコンバータ111、112に入力するデジタル信号のパターンを3つのうちから選択する。さらに、その選択したパターンのデジタル信号をメモリから読み出し、D/Aコンバータ111、112の入力側に供給する。
この結果、検出温度が常温範囲に属する場合には、D/Aコンバータ111、112からの出力電圧は、例えば図5のV(A)、V(B)に示すようになる。また、その温度が低温範囲に属する場合には、図5のV(A)、V(B)よりもそのレベルが低くなる。さらに、その温度が高温範囲に属する場合には、図5のV(A)、V(B)よりもそのレベルが高くなる。
さらに、マイクロコンピュータ24は、湿度検出部10の出力電圧VHに基づいて得られるデジタル信号に基づいて湿度を求める。さらに、その求めた湿度を選択されている基準抵抗に基づいて補正し、あるいはその補正した湿度を温度補償する。
以上の説明によれば、第4実施形態の湿度検出部10Bは、図1や図2に示す湿度検出部10と実質的に同様の動作をすることになる。
(第5実施形態)
本発明のセンサの第5実施形態の構成について、図6を参照して説明する。
図2に示す第2実施形態では、マイクロコンピュータ24が、温度検出部10からの出力電圧VTに基づいて環境温度を求め、その温度が予め定めてある常温範囲、低温範囲、および高温範囲のうちのいずれに属するかを判定し、この判定結果に基づいてマルチプレクサ105の選択動作を制御するようにした。
図6に示す第5実施形態は、マイクロコンピュータ24のそのような機能の一部を、切り換え制御回路30に行わせるようにしたものである。このため、この第5実施形態は、図2に示す第2実施形態に切り換え制御回路30を追加するようにしたものである。
従って、第5実施形態は、切り換え制御回路30以外の構成は、図2に示す第2実施形態の構成と基本的に同様である。そこで、同一の構成要素には同一符号を付してその説明はできるだけ省略し、第5実施形態に固有の構成、動作などについて説明する。
切り換え制御回路30は、この第5実施形態の動作中に、例えば、湿度検出素子101が基準抵抗102、基準抵抗103、および基準抵抗104の順序で接続するように、アナログマルチプレクサ20の切り換え制御を所定のタイミングで行う。また、このときには、湿度検出部10の各出力電圧がA/Dコンバータ22に入力されるように、アナログマルチプレクサ20の切り換え制御を行う。これらの制御が終了すると、温度検出部12の出力電圧がA/Dコンバータ22に入力されるように、アナログマルチプレクサ20の切り換え制御を行う。また、切り換え制御回路30は、これらの一連の制御を周期的に行う。
この結果、湿度検出素子101が基準抵抗102との接続時には、その接続による湿度検出部10の出力電圧VH1が、図7(A)のタイミングでA/Dコンバータ22に入力される。また、湿度検出素子101が基準抵抗103、104との接続時には、その各接続による湿度検出部10の各出力電圧VH2、VH3が、図7(B)、(C)のタイミングでA/Dコンバータ22に入力される。さらに、温度検出部12の出力電圧VTは、図7(D)のタイミングでA/Dコンバータ22に入力される。
マイクロコンピュータ24は、湿度検出部10の出力電圧VH1、VH2、VH3に基づいて得られるデジタル信号を順次取り込んでメモリに記憶し、さらに温度検出部12の出力電圧VTに基づいて得られるデジタル信号を取り込りこんでメモリに記憶する。そして、その出力電圧VTに基づいて得られるデジタル信号から温度を求め、この温度によって出力電圧VH1、VH2、VH3に係るデジタル信号のうちから所定の一つを選択し、この選択したデジタル信号により湿度を求める。
さらに、マイクロコンピュータ24は、その求めた湿度を選択された出力電圧(この出力電圧に係る基準抵抗)に基づいて補正し、あるいはその補正した湿度を温度補償する。
以上のように、この第5実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果を実現することができる。
(その他の実施形態)
上記の各実施形態では、湿度検出素子101を用いて湿度を検出する、湿度センサに適用した場合について説明した。
しかし、本発明のセンサは、湿度センサのみならず、気体中に含まれる特定の成分ガスを検出する、抵抗性であって温度依存性のあるガスセンサにも適用することができる。
この場合には、上記の各実施形態において、湿度検出素子101を、気体中に含まれる特定の成分ガスに応じて抵抗が変化し、かつその抵抗が温度依存性を有するガス検出素子に置き換えれば良い(図1〜図4、図6参照)。
このように、本発明のセンサは、湿度センサやガスサンサのように、測定量(湿度やガス)を抵抗に変換し、かつ温度依存性を有する抵抗性センサであれば、各種のセンサに適用可能である。
本発明のセンサの第1実施形態の構成を示す回路図である。 本発明のセンサの第2実施形態の構成を示す回路図である。 本発明のセンサの第3実施形態の構成を示す回路図である。 本発明のセンサの第4実施形態の構成を示す回路図である。 その第4実施形態のD/Aコンバータの出力波形例を示す図である。 本発明のセンサの第5実施形態の構成を示す回路図である。 その第5実施形態のA/Dコンバータの入力電圧のタイミングの一例を示す図である。 従来のセンサの構成を示す回路図である。 湿度検出素子(湿度センサ)の湿度−抵抗特性を一例を示す図である。
符号の説明
10、10A、10B・・・湿度検出部、12・・・温度検出部、14・・・制御回路、20・・・アナログマルチプレクサ、22・・・A/Dコンバータ、24・・・マイクロコンピュータ、30・・・切り換え制御回路、101・・・湿度検出素子(湿度センサ)、102〜104・・・基準抵抗、105・・・マルチプレクサ、106、107・・・スイッチ、108・・・ボルテージホロワ回路、109・・・増幅回路、111、112・・・D/Aコンバータ

Claims (10)

  1. 湿度に応じて抵抗が変化し、かつその抵抗が温度依存性を有する湿度検出素子と、
    抵抗値の異なる複数の基準抵抗と、
    前記湿度検出素子の使用環境温度に応じて前記複数の基準抵抗のうちの1つを選択し、この選択した基準抵抗と前記湿度検出素子とで直列回路を形成させる選択手段と、を備え、
    前記直列回路に所定の交流電圧を印加するとともに、前記基準抵抗と前記湿度検出素子の共通接続部から出力信号を取り出すようになっていることを特徴とするセンサ。
  2. 前記湿度検出素子の使用環境温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記選択手段は、前記温度センサの検出温度によって前記複数の基準抵抗のうちの1つを選択するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記共通接続部からの出力信号に基づいて湿度を求める際に、前記選択手段で選択された基準抵抗に応じてその湿度を補正することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記湿度検出素子の使用環境温度を検出する温度センサと、
    前記共通接続部からの出力信号と前記温度センサの出力信号とを選択的に出力するマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサの出力をA/D変換するA/Dコンバータと、をさらに備え、
    前記選択手段は、前記温度センサの出力信号を前記A/DコンバータでA/D変換したデジタル信号に基づいて前記複数の基準抵抗のうちの1つを選択するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  5. 前記直列回路の共通接続部からの出力信号を前記A/DコンバータでA/D変換したデジタル信号に基づいて湿度を求める際に、前記選択手段で選択された基準抵抗に応じてその湿度を補正することを特徴とする請求項4に記載のセンサ。
  6. 湿度に応じて抵抗が変化し、かつその抵抗が温度依存性を有する湿度検出素子と、
    前記湿度検出素子の両端に接続され、その湿度検出素子に所望の交流電圧を印加させる第1および第2のD/Aコンバータと、
    前記湿度検出素子に印加する前記交流電圧を、第1および第2のD/Aコンバータの入力により調整し、この調整を前記湿度検出素子の使用環境温度に応じて行う電圧調整手段と、を備え、
    前記湿度検出素子と前記第1のD/Aコンバータの共通接続部から出力信号を取り出すようになっていることを特徴とするセンサ。
  7. 前記湿度検出素子の使用環境温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記電圧調整手段は、前記温度センサの検出温度によって前記印加電圧を調整するようになっていることを特徴とする請求項6に記載のセンサ。
  8. 前記共通接続部の出力信号は、前記温度センサの検出温度に応じて補正されるようになっていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のセンサ。
  9. 湿度に応じて抵抗が変化し、かつその抵抗が温度依存性を有する湿度検出素子と、
    抵抗値の異なる複数の基準抵抗と、
    前記複数の基準抵抗を所定のタイミングで順次選択していき、この選択した基準抵抗と前記湿度検出素子とで直列回路を形成させる選択手段と、を備え、
    前記直列回路に所定の交流電圧を印加するとともに、その直列回路が形成されるたびに基準抵抗と湿度検出素子の共通接続部から出力信号を順次取り出し、この取り出した出力信号のうちの1つを前記湿度検出素子の使用環境温度に応じて選択するようになっていることを特徴とするセンサ。
  10. 気体中に含まれる特定の成分ガスに応じて抵抗が変化し、かつ温度依存性を有するガス検出素子と、
    抵抗値の異なる複数の基準抵抗と、
    前記ガス検出素子の使用環境温度に応じて前記複数の基準抵抗のうちの1つを選択し、この選択した基準抵抗と前記ガス検出素子とで直列回路を形成させる選択手段と、を備え、
    前記直列回路に所定の電圧を印加するとともに、前記直列回路の共通接続部から出力信号を取り出すようになっていることを特徴とするセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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