JP2019203854A - 位置検出装置 - Google Patents

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真一 武田
Shinichi Takeda
真一 武田
大貴 岸
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Abstract

【課題】検出対象の位置検出の精度を確保可能にした位置検出装置を提供する。【解決手段】スイッチ回路24が制御されて、第1分割抵抗電圧ΔV1が測定されるとともに、第2分割抵抗電圧ΔV2が測定される。補正処理部28は、第1ブリッジ回路8aの出力に基づく第1差動増幅センサ信号St1を、第1分割抵抗電圧ΔV1及び第2分割抵抗電圧ΔV2を基に補正する。同様に、補正処理部28は、第2ブリッジ回路8bに基づく第2差動増幅センサ信号St2を、第3分割抵抗電圧ΔV3及び第4分割抵抗電圧ΔV4を基に補正する。デジタル処理回路11は、補正後の第1差動増幅センサ信号St1及び第2差動増幅センサ信号St2により、検出対象の位置(角度)を演算する。【選択図】図2

Description

本発明は、検出対象の位置を検出する位置検出装置に関する。
従来、一対のハーフブリッジ回路を並列接続したフルブリッジ回路の出力から検出対象の位置(角度)を求める位置検出装置が周知である(特許文献1等参照)。この位置検出装置では、各ハーフブリッジ回路において磁気抵抗素子の中点の電位を出力し、これら中点電位の差分を、フルブリッジ回路のセンサ信号として出力する。そして、このセンサ信号から検出対象の位置(角度)を算出する。
特開2015−94724号公報
ところで、この種の位置検出装置の場合、例えば経時や温度等により、磁気抵抗素子の抵抗値が変動する可能性がある。この場合、フルブリッジ回路のセンサ出力に誤差が発生するので、位置検出の精度が悪化してしまう問題があった。
本発明の目的は、検出対象の位置検出の精度を確保可能にした位置検出装置を提供することにある。
前記問題点を解決する位置検出装置は、検出対象の位置を検出する複数の検出素子がブリッジ状に組まれたセンサ回路と、前記センサ回路のセンサ出力を基に、前記検出対象の位置を演算する信号処理回路とを備え、前記信号処理回路は、前記検出素子の出力の変動を要因とする前記センサ出力の誤差を測定により検出し、当該誤差を基に前記センサ出力を補正する補正部を備えた。
本構成によれば、センサ回路のセンサ出力から検出対象の位置を検出する場合に、センサ回路のセンサ出力に検出素子の出力変動を要因とする誤差が発生していても、補正部により誤差が打ち消されるようにセンサ出力が補正される。これにより、位置検出の演算を、誤差影響の少ないセンサ出力によって行うことが可能となる。よって、位置検出の精度を確保することが可能となる。
前記位置検出装置において、前記センサ回路は、複数の前記検出素子をブリッジ状に組んだ第1ブリッジ回路と、複数の前記検出素子を前記第1ブリッジ回路に対して配置向きを変えてブリッジ状に組んだ第2ブリッジ回路とを備え、前記信号処理回路は、前記第1ブリッジ回路の各分割抵抗の出力を差動増幅することにより得られる第1差動増幅センサ信号と、前記第2ブリッジ回路の各分割抵抗の出力を差動増幅することにより得られる第2差動増幅センサ信号とを基に、前記検出対象の位置を演算することが好ましい。この構成によれば、第1ブリッジ回路及び第2ブリッジ回路の2つの出力の組み合わせから検出対象の位置を演算することが可能となるので、位置検出の精度確保に一層有利となる。
前記位置検出装置において、前記補正部は、前記センサ回路の電源と当該センサ回路の各分割抵抗との間に各々設けられた複数の抵抗素子と、前記センサ回路の各分割抵抗の出力を差動増幅部に通して得られる差動増幅センサ信号を量子化するADコンバータの入力に、前記分割抵抗のいずれかを選択的に接続することにより、当該分割抵抗の各々の分割抵抗電圧を前記ADコンバータに出力させるスイッチ回路と、前記分割抵抗電圧を基に前記差動増幅センサ信号を補正する補正処理部とを備えることが好ましい。この構成によれば、センサ回路の各分割抵抗を、それぞれ組をなす抵抗素子を介して電源に接続する。そして、スイッチ回路の接続を切り替えて、各々の分割抵抗及び電源の間の電位を、各分割抵抗の電圧として測定し、これら電圧を基に差動増幅センサ信号を補正する。このように、本構成の場合、抵抗素子やスイッチ回路を用いた簡素な構成により、差動増幅センサ信号の補正が可能となる。
前記位置検出装置において、前記補正部は、初期時において分割抵抗ごとに求めた前記分割抵抗電圧の互いの差を算出し、当該差を誤差データとして記憶素子に保存し、前記信号処理回路は、前記記憶素子に保存した前記誤差データを用いて、前記検出対象の位置を演算することが好ましい。この構成によれば、検出素子の初期の製造誤差等がキャンセルされるので、位置検出の精度確保に一層有利となる。
前記位置検出装置において、前記抵抗素子は、前記検出素子としての磁気抵抗素子よりも抵抗値が小さく設定されていることが好ましい。この構成によれば、出力補正のために抵抗素子を設けても、磁気抵抗素子に発生する電圧を確保することが可能となる。よって、位置検出に十分な電圧のセンサ出力を得ることが可能となるので、位置検出の精度確保に一層有利となる。
本発明によれば、検出対象の位置検出の精度を確保することができる。
一実施形態の位置検出装置の構成図。 位置検出装置の作動図。 (a)は経時及び温度による磁気抵抗素子の変動を示す波形図、(b)は経時及び温度によるオフセット誤差の変動を示す波形図。 ブリッジ回路のセンサ出力の波形図。 差動増幅センサ信号の波形図。 (a),(b)は位置検出装置のスイッチ状態を示す作動図。 位置検出装置のスイッチ状態を示す作動図。
以下、位置検出装置の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、位置検出装置1は、検出対象の位置の変化を検知するセンサ回路2と、センサ回路2のセンサ出力Skを基に検出対象の位置を演算する。信号処理回路3とを備える。本例の位置検出装置1は、回転する検出対象の角度を検出する角度検出装置である。
センサ回路2は、検出素子6としての磁気抵抗素子7をブリッジ状に組んだブリッジ回路8を複数備える。本例の場合、ブリッジ回路8は、4つの磁気抵抗素子7をブリッジ状に組んだ第1ブリッジ回路8aと、4つの磁気抵抗素子7を第1ブリッジ回路8aの磁気抵抗素子7に対して配置向きを変えてブリッジ状に組んだ第2ブリッジ回路8bとを備える。第1ブリッジ回路8a及び第2ブリッジ回路8bは、磁気抵抗素子7のハーフブリッジ回路を並列接続したフルブリッジ回路からなる。信号処理回路3は、センサ回路2の出力を差動増幅する差動増幅部9と、差動増幅後の信号(差動増幅センサ信号St)をA/D変換(量子化)するADコンバータ10と、A/D変換後の信号をデジタル処理するデジタル回路11と、検出対象の位置検出に必要な各種データの書き込み保存が可能な記憶素子12とを備える。
第1ブリッジ回路8aは、第1磁気抵抗素子7a及び第3磁気抵抗素子7cが直列接続された分割抵抗14(第1分割抵抗14a)と、第2磁気抵抗素子7b及び第4磁気抵抗素子7dが直列接続された分割抵抗14(第2分割抵抗14b)とを備える。第1分割抵抗14aの中点P1は、スイッチ部15bを介して差動増幅部9の一方の端子に接続されている。第2分割抵抗14bの中点P2は、スイッチ部15aを介して差動増幅部9の他方の端子に接続されている。第1ブリッジ回路8aは、差動増幅センサ信号Stとして、検出対象の位置変化に応じて出力が正弦波状の変化をとる第1差動増幅センサ信号St1(sin信号)を出力する。
第2ブリッジ回路8bは、第5磁気抵抗素子7e及び第7磁気抵抗素子7gが直列接続された分割抵抗14(第3分割抵抗14c)と、第6磁気抵抗素子7f及び第8磁気抵抗素子7hが直列接続された分割抵抗14(第4分割抵抗14d)とを備える。第3分割抵抗14cの中点P3は、スイッチ部15bを介して差動増幅部9の一方の端子に接続されている。第4分割抵抗14dの中点P4は、スイッチ部15aを介して差動増幅部9の他方の端子に接続されている。第2ブリッジ回路8bは、差動増幅センサ信号Stとして、検出対象の位置変化に応じて出力が余弦波状の変化をとる第2差動増幅センサ信号St2(cos信号)を出力する。
信号処理回路3は、センサ回路2の出力(差動増幅後の出力)を補正する補正部20を備える。本例の補正部20は、磁気抵抗素子7の出力の変動を要因とするセンサ出力の誤差(オフセット誤差ΔV)を測定により検出し、その誤差を基にセンサ出力(差動増幅後の出力)を補正する。
補正部20は、分離された各分割抵抗14と電源Vcとの間に各々接続された複数の抵抗素子21を備える。本例の抵抗素子21は、第1分割抵抗14a及び電源Vcの間に接続された第1抵抗素子21aと、第2分割抵抗14b及び電源Vcの間に接続された第2抵抗素子21bと、第3分割抵抗14c及び電源Vcの間に接続された第3抵抗素子21cと、第4分割抵抗14d及び電源Vcの間に接続された第4抵抗素子21dとを備える。このように、本例の場合、抵抗素子21(第1抵抗素子21a〜第4抵抗素子21d)を介して、電源Vcを分割抵抗14ごとに分離して接続する。抵抗素子21は、磁気抵抗素子7に対して十分に小さい抵抗群からなる。
補正部20は、ADコンバータ10の接続相手を切り替えるスイッチ回路24を備える。本例のスイッチ回路24は、例えば5chのマルチプレクサからなる。この場合、スイッチ回路24は、可動接点25と、差動増幅部9の出力端子に接続された基準固定接点26と、第1分割抵抗14aに接続された第1固定接点27aと、第2分割抵抗14bに接続された第2固定接点27bと、第3分割抵抗14cに接続された第3固定接点27cと、第4分割抵抗14dに接続された第4固定接点27dとを備える。
可動接点25が基準固定接点26に接続された場合、ADコンバータ10には、差動増幅部9の差動増幅センサ信号Stが入力される。可動接点25が第1固定接点27aに接続された場合、ADコンバータ10には、第1分割抵抗14aの電圧である第1分割抵抗電圧ΔV1が入力される。可動接点25が第2固定接点27bに接続された場合、ADコンバータ10には、第2分割抵抗14bの電圧である第2分割抵抗電圧ΔV2が入力される。可動接点25が第3固定接点27cに接続された場合、ADコンバータ10には、第3分割抵抗14cの電圧である第3分割抵抗電圧ΔV3が入力される。可動接点25が第4固定接点27dに接続された場合、ADコンバータ10には、第4分割抵抗14dの電圧である第4分割抵抗電圧ΔV4が入力される。
補正部20は、各分割抵抗14の電圧を基に差動増幅センサ信号Stを補正する補正処理部28を備える。補正処理部28は、デジタル回路11に設けられている。補正処理部28は、センサ回路2からの出力(センサ出力Sk、差動増幅センサ信号St)を、第1分割抵抗電圧ΔV1〜第4分割抵抗電圧ΔV4を基に補正する。デジタル回路11は、補正処理部28によって補正された後の差動増幅センサ信号Stを基に、検出対象の位置(角度)を算出する。
次に、図2〜図7を用いて、本実施形態の位置検出装置1の作用及び効果について説明する。
図2に示すように、スイッチ回路24は、第1ブリッジ回路8aの差動増幅出力を得るために、可動接点25を基準固定接点26に接続することにより、差動増幅部9をADコンバータ10に接続する。このとき、差動増幅部9は、スイッチ部15aの可動接点を第2分割抵抗14b側の固定接点に接続するとともに、スイッチ部15bの可動接点を第1分割抵抗14a側の固定接点に接続する。これにより、差動増幅部9は、一方側(スイッチ部15a側)の端子で第2分割抵抗14bの分圧(プラス側センサ出力Sk+)を入力し、他方側(スイッチ部15b側)の端子で第1分割抵抗14aの分圧(マイナス側センサ出力Sk−)を入力する。
差動増幅部9は、プラス側センサ出力Sk+及びマイナス側センサ出力Sk−の差分(電位差)を求めるとともに、この差分を増幅する。そして、差動増幅部9は、差動増幅後の差動増幅センサ信号Stとして、第1差動増幅センサ信号St1をADコンバータ10に出力する。
ここで、第1ブリッジ回路8aのセンサ出力を差動増幅することにより得られる第1差動増幅センサ信号St1は、例えば磁気抵抗素子7に誤差が発生していない理想値をとると仮定した場合、次式(1)により表される。なお、ここでは、第1分割抵抗14aに流れる電流を「I1」、第2分割抵抗14bに流れる電流を「I2」とする。また、第1磁気抵抗素子7aの抵抗を「R1」、第2磁気抵抗素子7bの抵抗を「R2」、第3磁気抵抗素子7cを「R3」、第4磁気抵抗素子7dを「R4」とする。
ところで、例えば第2磁気抵抗素子7bに変動値ΔR2が発生した場合、第1差動増幅センサ信号St1には、変動値ΔR2に応じた誤差が含まれる。本例の誤差は、例えば第1差動増幅センサ信号St1をオフセット変動させてしまう「オフセット誤差ΔV」として現れる。変動値ΔR2は、例えば経時や温度等を要因として第2磁気抵抗素子7bの出力に現れるものである。この場合、第1差動増幅センサ信号St1は、次式(2)で表すことができる。
図3(a),(b)に、経時や温度変化による第2磁気抵抗素子7bの抵抗値R2とオフセット誤差ΔVとの変動例を示す。同図からも分かるように、経時や温度変化による出力の変動傾向や変動量は、第2磁気抵抗素子7bの製造品質や使用条件により変わる。このため、予め変動をキャンセルするような機構を装置に組み込んでおくのは困難であり、変動が位置検出の精度悪化に直接影響を及ぼす。なお、経時及び温度のうち、変動にどちらがどの程度影響を及ぼすかは、第2磁気抵抗素子7bの製造品質や環境により変わる。
図4に、第2磁気抵抗素子7bに「ΔR2」の変動が生じた場合のプラス側センサ出力Sk+及びマイナス側センサ出力Sk−の波形図を図示する。同図においては、理想のセンサ信号を実線で示し、誤差を含むセンサ信号を鎖線で示す。図5に、第2磁気抵抗素子7bに「ΔR2」の変動が生じた場合の差動増幅センサ信号Stの波形図を図示する。同図においても、理想のセンサ信号を実線で示し、誤差を含むセンサ信号を破線で示す。これら図からも分かるように、第2磁気抵抗素子7bに変動値ΔR2が乗った場合、センサ出力Skや差動増幅センサ信号Stには、変動値ΔR2に準じたオフセット誤差ΔVが発生し、角度検出の精度悪化の懸念がある。本例は、これに対処する対策である。
本例の場合、図6(a)に示すように、スイッチ回路24は、第1分割抵抗電圧ΔV1を算出するために、可動接点25を第1固定接点27aに接続する。このとき、ADコンバータ10には、第1分割抵抗14aの電圧である第1分割抵抗電圧ΔV1が入力される。また、図6(b)に示すように、スイッチ回路24は、第2分割抵抗電圧ΔV2を算出するために、可動接点25を第2固定接点27bに接続する。このとき、ADコンバータ10には、第2分割抵抗14bの電圧である第2分割抵抗電圧ΔV2が入力される。第1分割抵抗電圧ΔV1及び第2分割抵抗電圧ΔV2は、ADコンバータ10によって量子化される。量子化された第1分割抵抗電圧ΔV1及び第2分割抵抗電圧ΔV2は、次式(3)により表される。
ここで、式(2)でも、変動値ΔR2が影響するため、式(2)に式(3)の第1分割抵抗電圧ΔV1及び第2分割抵抗電圧ΔV2を補正値として加える。この場合、式(2)は、次式(4)に変換される。
式(4)から分かるように、第2磁気抵抗素子7bに変動値ΔR2が発生した場合、ΔV2の項にも変動値ΔR2が表れる。これにより、この変動値ΔR2をセンサ出力側へ補正することで、オフセット誤差ΔVを打ち消すことができる。なお、式(4)において、「ΔV1−ΔV2」を「2」で割るのは、誤差となるオフセット誤差ΔVは、1/2に分割されて変動するためである。
また、式(4)の「ΔV1−ΔV2」は、誤差発生していない理想状態では、「0」となる。但し、磁気抵抗素子7において製造時に製造誤差が発生することから、「ΔV1−ΔV2」の値である誤差分は、誤差データDaとして記憶素子12に書き込み保存される。よって、位置演算時には、この誤差データDa(抵抗値ばらつき)を計算に反映させて角度演算する必要がある。
続いて、図7に示すように、スイッチ回路24は、第2ブリッジ回路8bの差動増幅出力を得るために、可動接点25を基準固定接点26に接続し直し、差動増幅部9をADコンバータ10に接続する。このとき、差動増幅部9は、スイッチ部15aの可動接点を第4分割抵抗14d側の固定接点に接続するとともに、スイッチ部15bの可動接点を第3分割抵抗14c側の固定接点に接続する。これにより差動増幅部9は、一方側(スイッチ部15a側)の端子で第4分割抵抗14dの分圧(プラス側センサ出力Sk+)を入力し、他方側(スイッチ部15b側)の端子で第3分割抵抗14cの分圧(マイナス側センサ出力Sk−)を入力する。
差動増幅部9は、プラス側センサ出力Sk+及びマイナス側センサ出力Sk−の差分(電位差)を求めるとともに、この差分を増幅する。そして、差動増幅部9は、差動増幅後の差動増幅センサ信号Stとして、第2差動増幅センサ信号St2をADコンバータ10に出力する。
そして、補正部20は、第1差動増幅センサ信号St1から誤差(オフセット誤差ΔV)を打ち消したときと同様の処理により、第2差動増幅センサ信号St2から誤差を消去する。この場合、スイッチ回路24の可動接点25を第3固定接点27cに接続することにより、第3分割抵抗14cの電圧である第3分割抵抗電圧ΔV3を求め、スイッチ回路24の可動接点25を第4固定接点27dに接続することにより、第4分割抵抗14dの電圧である第4分割抵抗電圧ΔV4を求める。そして、第3分割抵抗電圧ΔV3及び第4分割抵抗電圧ΔV4を用いて、第2差動増幅センサ信号St2を補正する。なお、この補正の演算は、第1差動増幅センサ信号St1を補正したときと同様であるので、説明を省略する。
信号処理回路3は、以上の処理を繰り返すことにより、検出対象の位置(角度)を演算する。すなわち、信号処理回路3は、各ブリッジ回路8の差動増幅センサ信号Stを補正して補正後の差動増幅部9から検出対象の位置を演算する処理を、所定の演算サイクルに従って繰り返し実行する。信号処理回路3は、演算した位置データを、この位置データを必要とする他のECUに出力する。
さて、本例の場合、センサ回路2のセンサ出力Sk(差動増幅センサ信号St)から検出対象の位置(角度)を検出する場合に、センサ回路2のセンサ出力Sk(差動増幅センサ信号St)に磁気抵抗素子7の出力変動を要因とする誤差(オフセット誤差ΔV)が発生していても、補正部20により誤差(オフセット誤差ΔV)が打ち消されるようにセンサ出力Sk(差動増幅センサ信号St)が補正される。これにより、位置検出の演算を、誤差影響の少ないセンサ出力Sk(差動増幅センサ信号St)によって行うことが可能となる。よって、位置検出の精度を確保することができる。
また、オフセット誤差ΔVを常時補正できるので、センサ自体のオフセット誤差ΔVに対するスペックを緩和することができる。よって、製品の歩留まりやコスト削減に有利となる。さらに、オフセット誤差ΔVに対するスペックの緩和が期待できれば、例えばその他の性能(振幅、歪み、感度アップ、体格縮小など)に対し、性能アップに繋がる開発に結び付くことにもなる。
センサ回路2は、第1ブリッジ回路8a及び第2ブリッジ回路8bの2つのブリッジ回路8を備える。信号処理回路3は、第1ブリッジ回路8aの各分割抵抗14の出力を差動増幅することにより得られる第1差動増幅センサ信号St1と、ブリッジ回路8の各分割抵抗14の出力を差動増幅することにより得られる第2差動増幅センサ信号St2とを基に、検出対象の位置(角度)を演算する。よって、第1ブリッジ回路8a及び第2ブリッジ回路8bの2つの出力の組み合わせから検出対象の位置(角度)を演算することが可能となるので、位置検出の精度確保に一層有利となる。
補正部20は、複数の抵抗素子21、スイッチ回路24及び補正処理部28から構築される。本例の場合、センサ回路2の各分割抵抗14を、それぞれ組をなす抵抗素子21を介して電源Vcに接続する。そして、スイッチ回路24の接続を切り替えて、各々の分割抵抗14及び電源Vcの間の電位を、各分割抵抗14の電圧(第1分割抵抗電圧ΔV1〜第4分割抵抗電圧ΔV4)として測定し、これら電圧を基に差動増幅センサ信号Stを補正する。このように、本例では、抵抗素子21やスイッチ回路24を用いた簡素な構成により、差動増幅センサ信号Stを補正することができる。
補正部20は、初期時において分割抵抗14ごとに求めた第1分割抵抗電圧ΔV1〜第4分割抵抗電圧ΔV4の互いの差を算出し、この差を誤差データDaとして記憶素子12に保存する。信号処理回路3(デジタル回路11)は、記憶素子12に保存した誤差データDaを用いて、検出対象の位置(角度)を演算する。よって、磁気抵抗素子7の初期の製造誤差等がキャンセルされるので、位置検出の精度確保に一層有利となる。
抵抗素子21は、磁気抵抗素子7よりも抵抗値が小さく設定されている。このため、出力補正のために抵抗素子21を設けても、磁気抵抗素子7に発生する電圧を確保することが可能となる。よって、位置検出に十分な電圧のセンサ出力Skを得ることが可能となるので、位置検出の精度確保に一層有利となる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1分割抵抗電圧ΔV1〜第4分割抵抗電圧ΔV4を検出するために設ける素子は、抵抗素子21に限定されず、他の素子を通じて第1分割抵抗電圧ΔV1〜第4分割抵抗電圧ΔV4を測定してもよい。
・位置演算は、センサ出力を量子化した後のデジタル値から回転角度を検出する方式に限定されない。例えば、アナログのセンサ出力をそのまま用いて位置検出する方式としてもよい。
・抵抗素子21は、電源Vcと分割抵抗14との間に接続されることに限らず、例えば分割抵抗14とGNDとの間に接続されてもよい。
・誤差補正の演算は、位置検出を行うタイミングであれば、いつ実施されてもよい。
・センサ回路2は、2つのブリッジ回路8から構築されることに限らず、ブリッジ回路8が1つでもよい。また、3つ以上のブリッジ回路8としてもよい。
・検出素子6は、磁気抵抗素子7に限定されず、検出対象の位置を検出できる素子であればよい。
・信号処理回路3は、差動増幅部9、ADコンバータ10、デジタル回路11及び記憶素子12を備える構成に限定されず、センサ回路2の出力から検出対象の位置を演算できる回路であればよい。
・検出素子の出力変動の要因は、経時や温度の変化に限定されず、種々のパラメータを適用可能である。
・ブリッジ回路8は、フルブリッジ回路に限定されず、例えばハーフブリッジ回路としてもよい。
・補正部20は、実施例以外の構成に変更してもよい。
・検出対象は、例えばスイッチなどの種々の部材が適用可能である。
・位置検出装置1は、角度検出装置に限らず、直線移動する部材の位置を検出する装置や、部材の傾き位置を検出する装置など、種々の装置に変更可能である。
1…位置検出装置、2…センサ回路、3…信号処理回路、6…検出素子、7…磁気抵抗素子、8…ブリッジ回路、8a…第1ブリッジ回路、8b…第2ブリッジ回路、9…差動増幅部、10…ADコンバータ、12…記憶素子、14…分割抵抗、20…補正部、21…抵抗素子、24…スイッチ回路、28…補正処理部、Sk…センサ出力、St…差動増幅センサ信号、St1…第1差動増幅センサ信号、St2…第2差動増幅センサ信号、ΔR2…変動値ΔV…オフセット誤差、Vc…電源、ΔV1…第1分割抵抗電圧、ΔV2…第2分割抵抗電圧、ΔV3…第3分割抵抗電圧、ΔV4…第4分割抵抗電圧、Da…誤差データ。

Claims (5)

  1. 検出対象の位置を検出する複数の検出素子がブリッジ状に組まれたセンサ回路と、
    前記センサ回路のセンサ出力を基に、前記検出対象の位置を演算する信号処理回路とを備え、
    前記信号処理回路は、
    前記検出素子の出力の変動を要因とする前記センサ出力の誤差を測定により検出し、当該誤差を基に前記センサ出力を補正する補正部を備えた位置検出装置。
  2. 前記センサ回路は、
    複数の前記検出素子をブリッジ状に組んだ第1ブリッジ回路と、
    複数の前記検出素子を前記第1ブリッジ回路に対して配置向きを変えてブリッジ状に組んだ第2ブリッジ回路とを備え、
    前記信号処理回路は、前記第1ブリッジ回路の各分割抵抗の出力を差動増幅することにより得られる第1差動増幅センサ信号と、前記第2ブリッジ回路の各分割抵抗の出力を差動増幅することにより得られる第2差動増幅センサ信号とを基に、前記検出対象の位置を演算する
    請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記補正部は、
    前記センサ回路の電源と当該センサ回路の各分割抵抗との間に各々設けられた複数の抵抗素子と、
    前記センサ回路の各分割抵抗の出力を差動増幅部に通して得られる差動増幅センサ信号を量子化するADコンバータの入力に、前記分割抵抗のいずれかを選択的に接続することにより、当該分割抵抗の各々の分割抵抗電圧を前記ADコンバータに出力させるスイッチ回路と、
    前記分割抵抗電圧を基に前記差動増幅センサ信号を補正する補正処理部と
    を備える請求項1又は2に記載の位置検出装置。
  4. 前記補正部は、初期時において分割抵抗ごとに求めた前記分割抵抗電圧の互いの差を算出し、当該差を誤差データとして記憶素子に保存し、
    前記信号処理回路は、前記記憶素子に保存した前記誤差データを用いて、前記検出対象の位置を演算する
    請求項3に記載の位置検出装置。
  5. 前記抵抗素子は、前記検出素子としての磁気抵抗素子よりも抵抗値が小さく設定されている
    請求項3又は4に記載の位置検出装置。
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