JP2009243958A - 熱式流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサの異常判定をより詳細に、何が原因であるかを判定できる熱式流量計を提供する。
【解決手段】流体が流れる流路に配置され、該流体を加熱するヒータ素子Rhと、ヒータ素子によって加熱された流体の温度を測定する感温素子Ru,Rdを備えたセンサチップと、ヒータ素子へ印加する電気的信号に基づく判定と、感温素子から出力される電気的信号に基づく判定との相関関係からこれに対応する異常を判定し出力する出力制御部を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ヒータ素子へ印加する電気的信号と、流量であるセンサ信号とによって異常の原因を判定できる熱式フローセンサ及びその異常判定方法に関する。
各種流体の質量流量を高精度に検出可能な流量センサとして、従来より、センサチップが知られている。図8は、半導体基板B(センサチップ)の斜視図であり、図9はその断面図を示したものである。このようなセンサチップは、例えばシリコン基板からなる半導体基板Bの表面上に絶縁膜層を形成し、その内部には、ヒータ素子Rhを間にして一対の感温素子Ru、Rdが形成されている。これらヒータ素子Rh及び一対の感温素子Ru、Rdは、例えば白金(Pt)の薄膜抵抗体によって形成されている。
これらのヒータ素子Rhを間にして一対の感温素子Ru、Rdは、半導体基板Bの中央部がキャビティ(凹部)Cとして異方性エッチングにより除去され、基板と熱的に絶縁された肉薄のダイヤフラムD上に流体の通流方向Fに沿って並べて設けられている。図8、図9中において、Rrは、半導体基板BのダイヤフラムDから離れた位置に設けられ、センサチップの周囲温度(流体温度)を検出する温度検出素子である。つまり、このような構成のセンサチップの検出面上に流れが生ずると、図9(b)に示すように、ヒータ両側の温度分布の対称性が崩れ、上流側温度センサRuの受ける温度は低下し、下流側温度センサRdの受ける温度は上昇する。
このようなセンサチップを用いた熱式流量計によって、発熱体の異常を検出する技術としては、いくつかの技術が開示されている。例えば、低流量域を測定する熱式流量計(マイクロフローセンサ(登録商標))と、高流量域を測定するカルマン流量計等の流量計を組み合わせた複合型流量計によって、熱式流量計の流量信号と流量計の流量信号等をマイコンに入力して、この両者の信号を比較することにより、熱式流量計に特有の故障モードを明確に判定する技術が知られている(特許文献1参照)。
また、他の開示された技術では、ヒータエレメントと、そのヒータエレメント上を移動する流体により引き起こされる熱移動により抵抗値を変化させる測温抵抗エレメントで構成され、流速センサを用いて流体の流速を検出し、流速の測定中に流速センサが異常であるか否かを常時検出する流速検出装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、測温抵抗エレメントを用いて、ヒータエレメントの上を移動する流体により引き起こされる熱移動を検出することで、流速を検出する場合、ヒータエレメントの加熱を一時的に停止させ、その場合に測温抵抗エレメントから発生される検出信号が規定の値であるか否かにより、流速センサが故障しているか否か、つまり断線しているか否かを検出する流速検出装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平04−113228号公報(2頁、図1) 特開平10−19626号公報(3、4頁、図2) 特開平10−38653号公報(3頁、図5)
しかしながら、上記特許文献1〜3のものは、測温体が抵抗体やサーモパイルによって構成され、また、発熱体はヒータとしての抵抗体であるため、いずれも断線という事態が起こりうる。つまりこの断線を異常と見なして異常判定が行われていた。
また、同出願人による特開2003−247876号公報において、所要とする定常流量域での流体流量を測定すると共に、定常流量域を外れた大量の流体が通流する場合に、その流量を検出する熱式流量計の技術を出願している。
これは、一対の感温素子の近傍温度をその周囲温度よりも一定温度だけ高く維持するに必要な熱エネルギーに相当するヒータ素子の駆動電力が流体の流量に応じて変化すると、大流量時で一対の感温素子が検出する温度差に基づいて高精度に求められる流量がその流量計測域を外れた過大流量について計測できる熱式流量計の技術を有している。
ここで、上述したようなこれらの技術において、異常の原因として考えられるものは、第一に上述したような熱式流量計のセンサチップの測温体の断線が考えられる。第二に熱式流量計の最大検出流量を超える場合、すなわち過大流量が挙げられる。これは、実際の流量が上限付近までは流量は比例的にその信号出力を上昇させるが、上限を超えたある程度まではある一定の信号出力を維持してしまう。この一定の信号出力が行われている時点では、異常は認められるものの測温体が断線しているのか過大流量であるのか特定することができない。第三に実際の流量が更に増加すると、発熱体から生じた熱のうち、被測定流体に奪われる熱が多くなり、発熱体から測温抵抗体まで熱が届かなくなる事態が発生するので、出力信号は比例的に低下しているが出力流量は正常値を示してしまう。また第四に、発熱体は実際の流量がゼロになるとセンサ信号もゼロとなるが、被測定流体の流れ方向が正方向ではなく逆方向になった場合は、前記逆方向の流れに応じた出力信号に対応した出力流量が出力されるので、被測定流体が正方向で流れているのか逆方向で流れているのか特定することができない。
このように従来の熱式流量計における測温体の異常判定は、測温体からの信号出力によって行われているため、断線なのか過大流量によるものなのか何が原因であるかが特定できないといった問題があった。
本発明の目的は、ヒータ異常判定とともにセンサの異常判定を組み合わせて、より詳細に、何が原因であるかを判定できる熱式流量計を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の熱式流量計は、
流体が流れる流路に配置され、該流体を加熱するヒータ素子と、該ヒータ素子によって加熱された流体の温度を測定する感温素子を備えたセンサチップと、
ヒータ素子へ印加する電気的信号に基づく判定と、感温素子から出力される電気的信号に基づく判定との相関関係からこれに対応する異常を判定し出力する出力制御部を有することを特徴としている。
今までは、逆流発生や使用範囲を超えた過大流量を原因とする異常が特定できなかったが、ヒータ素子と感温素子とからの電気的信号とを組み合わせてそれらの相関関係から異常判定を行うことで異常原因を特定することが可能となった。
また、本発明の請求項2に記載の熱式流量計は、請求項1に記載の熱式流量計において、
前記ヒータ素子へ印加する電気的信号はヒータ信号であり、前記感温素子から出力される電気的信号はセンサ信号である前記請求項1に記載の熱式流量計であって、
流体が流れる流路に配置され、該流体を加熱するヒータ素子と、該ヒータ素子によって加熱された流体の温度を測定する感温素子を備えたセンサチップと、
ブリッジ回路に印加される駆動電圧と前記ヒータ素子に印加される電圧とから電圧差であるヒータ信号を出力するヒータ駆動回路と、
前記センサチップに沿って通流する流量をセンサ信号として出力する流量検出回路と、
前記ヒータ駆動回路から出力されたヒータ信号と前記流量検出回路から出力されたセンサ信号から異常を判定し出力する出力制御部を有し、
前記出力制御部は、
前記ヒータ駆動回路から前記ヒータ信号を取得するヒータ信号取得手段と、
前記流量検出回路から前記センサ信号を取得するセンサ信号取得手段と、
前記ヒータ信号取得手段が取得した前記ヒータ信号と前記センサ信号取得手段が取得した前記センサ信号とが記憶される記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記ヒータ信号と前記センサ信号とを読み出してそれぞれの異常の判定し、異常と判定された場合にそれらの判定結果の相関関係からこれに対応する異常を判定する判定手段と、
前記ヒータ信号取得手段が取得した前記ヒータ信号と、前記センサ信号取得手段が取得した前記センサ信号と、異常の有無を判定した結果を外部の出力部に出力する出力手段からなることを特徴としている。
また、本発明の請求項3に記載の熱式流量計は、請求項1または2に記載の熱式流量計において、
前記感温素子が前記流路の上流側と下流側に配置され、かつ前記ヒータ素子が前記一対の感温素子間に配置されていることを特徴としている。
感温素子及びヒータ素子がこのように配置されていることによって、熱式流量計の異常判定を確実に行うことができる。
また、本発明の請求項4に記載の熱式流量計は、請求項1乃至3の何れかに記載の熱式流量計において、
前記感温素子が発熱可能で、前記感温素子とヒータ素子が別々に備わる代わりに前記感温素子が、前記ヒータ素子の役目を兼ねていることを特徴としている。
感温素子とヒータ素子とが兼用されてこのように配置されていても、熱式流量計の異常判定を確実に行うことができる。
また、本発明の請求項5に記載の熱式流量計は、請求項1乃至4の何れかに記載の熱式流量計において、
前記ヒータ素子の周囲のガス種類と、該ガスによって異常判定を行う際のヒータ信号とセンサ信号のそれぞれの閾値が記憶される前記記憶手段と、
使用するガスを設定する入力部と、
前記入力部で設定されたガスの前記閾値それぞれに基づき前記ヒータ信号と、
前記センサ信号とを組み合わせて異常を判定する前記判定手段と、
異常の有無を判定した結果を外部の前記出力部に出力することを特徴としている。
熱式流量計がこのような構成を有することで、今までは、逆流発生や使用範囲を超えた過大流量を原因とする異常が、ガス種類が変わることによって特定できなかったが、ヒータ素子の周囲のガス種類を設定することで、設定されたガス種類に対応する閾値に基づいてヒータ信号とセンサ信号とを組み合わせて異常判定を行うことでさらに正確な異常原因を特定することが可能となった。
また、本発明の請求項6に記載の熱式流量計は、請求項1乃至5の何れかに記載の熱式流量計において、
前記ヒータ信号V2が、略ゼロ値V2z>ヒータ信号V2であるかを判定すると共に上限値V2a>ヒータ信号V2であるかを判定するヒータ信号判定を行うと共に、
前記センサ信号V1が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bであるかを判定し、この判定結果が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bでない場合、下限値V1a>センサ信号V1であるかを判定するセンサ信号判定を行ない、
前記ヒータ信号判定の結果が、上限値V2a>ヒータ信号V2でない場合であって、前記センサ信号判定の結果が、下限値V1a>センサ信号V1である場合に計測範囲外の逆流検知と判定することを特徴としている。
流体の逆流を確実に検知して異常判断を行なうことができるようになる。
また、本発明の請求項7に記載の熱式流量計は、請求項1乃至5の何れかに記載の熱式流量計において、
前記ヒータ信号V2が、略ゼロ値V2z>ヒータ信号V2であるかを第一に判定すると共に、上限値V2b>ヒータ信号V2であるかを判定するヒータ信号判定を行うと共に、
前記センサ信号V1が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bであるかを判定し、この判定結果が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bでない場合、下限値V1a>センサ信号V1であるかを判定し、この判定結果が、下限値V1a>センサ信号V1でない場合、上限値V1b<センサ信号V1であるかを判定するセンサ信号判定を行い、
前記ヒータ信号判定の結果が、上限値V2b>ヒータ信号V2でない場合であって、前記センサ信号判定の結果が、上限値V1b<センサ信号V1である場合に計測範囲外の過大流量検知と判定することを特徴としている。
流体の過大流量によってヒータが熱を奪われてセンサ出力が正常値と誤判断されるのを防止できるようになる。
また、本発明の請求項8に記載の熱式流量計は、請求項1乃至5の何れかに記載の熱式流量計において、
前記ヒータ信号V2が、略ゼロ値V2z>ヒータ信号V2であるかを判定すると共に上限値V2b<ヒータ信号V2であるかを判定するヒータ信号判定を行うと共に、
前記センサ信号V1が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bであるかを判定するセンサ信号判定を行い、
前記ヒータ信号判定の結果が、上限値V2b<ヒータ信号V2であって、前記センサ信号判定の結果が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bである場合に過大流量検知と判定することを特徴としている。
これにより、センサ信号が上限値であるにもかかわらず、ヒータがさらに加熱されることを防止できるようになる。
本発明の請求項9に記載の熱式流量計は、請求項1乃至8の何れかに記載の熱式流量計において、
前記ヒータ素子の周囲の温度は、前記ガス種類によって異なり、該温度による閾値を前記記憶手段に記憶させることを特徴としている。
熱式流量計がこのような構成を有することで、今までは、逆流発生や使用範囲を超えた過大流量を原因とする異常がヒータ素子周辺のガス温度が変わることによって特定できなかったが、ヒータ素子の周囲のガス温度を検出し、そのガス温度に対応する閾値に基づいてヒータ信号とセンサ信号とを組み合わせて異常判定を行うことでさらに正確な異常原因を特定することが可能となった。
本発明によると、流量に応じたセンサ素子の出力信号と、ヒータ素子の出力信号との両者を組み合わせてその両者の相関関係からこれに対応する異常判定を行うことで、異常の原因を正確に特定する熱式流量計を提供することができる。
以下、本発明の第一の実施形態に係る熱式流量計を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る熱式流量計を実施するための回路図である。図1中、点線で囲まれた回路は、上記背景技術にて説明した流量センサであり、温度検出素子Rr、感温素子(上流側)Ru、ヒータ素子Rh、感温素子(下流側)Rdからなる。
また、この熱式流量計の回路は、ヒータ駆動回路3として、ヒータ素子Rhの発熱温度を制御し、流量検出回路4は、感温素子Ru、Rdの抵抗値変化から流体の流量を検出するように構成されている。つまり、感温素子Ru、Rdによって検出される温度差ΔTから流体の流量Qを求めることができる。
また、出力制御部(マイコン)5は、本実施形態では例えば、CPU、ROM、RAM、IOポートなどを有するワンチップマイコンを用いることが好適である。さらに、この出力制御部(マイコン)5には、出力部6が接続されている。出力部6は、例えばプリンタ、液晶ディスプレイ装置やELディスプレイ装置などの表示装置、通信ポートなどであり、ヒータ信号やセンサ信号、あるいは異常を判定した結果を文字や図形などで報知する、あるいは通信ポートによって遠隔位置の表示装置やプリンタ等に報知できるように構成されている。
ヒータ駆動回路3は、ヒータ素子Rhと、温度検出素子Rrと、一対の固定抵抗体R1、R2により構成される温度制御用の第一ブリッジ回路3aと、電流電圧Vccの印加により第一ブリッジ回路3aの駆動電圧を可変するトランジスタ3bと、第一ブリッジ回路3aのブリッジ出力電圧VaとVbの電位差がゼロとなるようにトランジスタ3bの作動を帰還制御する差動増幅器3cからなる。この差動増幅器3cは、その出力によるトランジスタ3bの帰還制御によりヒータ素子Rhの発熱温度が温度検出素子Rrによって検出される周囲温度Tよりも常に一定温度ΔTだけ高くなるように制御している。
流量検出回路4は、ヒータ素子Rhを間にして流体の通流方向に設けられた一対の感温素子Ru、Rdと、固定抵抗体Rx、Ryからなる第二ブリッジ回路4aと、第二ブリッジ回路4a感温素子Ru、Rdの抵抗値の変化に応じたブリッジ出力電圧V1の電位差を検出する差動増幅器4bにより構成されている。
この流量検出回路4は、前述した温度検出素子Rrによって検出される温度Tよりも、感温素子Ru、Rd付近の温度を一定温度ΔTだけ高くするために、ヒータ素子Rhを発熱駆動している。これは流量Qが増加すると、流体によって奪われる熱が増加する。流量検出回路4は、この奪われた熱を補うためにヒータ素子Rhの発熱量を増加させる。結果、ヒータ素子Rhによるヒータ信号V2は流量が100%を超えても増加し続けることとなる。
そして、熱式流量計の状態は、ヒータ駆動回路3によって出力されたブリッジ出力電圧Vaとヒータ素子Rhに印加される電圧Vbと、流量検出回路4によって得られたブリッジ出力電圧(センサ信号)V1から、出力制御部(マイコン)5によって判定されるものである。回路図(図1)では、ヒータ信号V2は、Va−Vbで求められる。ここで本実施形態では、熱式流量計は流量によって電流(I)の変化を検出しており、抵抗R1の値が一定であることから、電流Iを検出して流量換算する。つまりVa−Vb=I*(R1+Rh)−I*Rh=I*R1によって流量変換される。
次に、上述した出力制御部(マイコン)5について詳細に説明する。図2は、出力制御部(マイコン)5を構成するブロック構成図である。ヒータ信号取得手段51は、ヒータ駆動回路3からブリッジ出力電圧Va、Vbを受けて、ヒータ信号V2を取得する。センサ信号取得手段52は、流量検出回路4からセンサ信号V1を取得する。記憶手段53は、上述したように出力制御部5を構成するRAMやフラッシュメモリからなり、センサ信号値やヒータ信号値を記憶するようになっている。
CPU54は、演算手段であり実際の演算を行う。判定手段55は、例えばROMなどであり、判定する手順としての実行プログラム等を記憶しており、実際に演算を行うのはCPU54であるが、判定手段55によって判定処理を行う。
出力手段(IOポート)56は、判定手段55によって判定された結果や、出力制御部5が取得したヒータ信号V2の値やセンサ信号V1の値を、外部に接続されているディスプレイ装置やプリンタ装置に信号を出力するか、あるいは遠隔地に配置されたディスプレイ装置やプリンタ装置などの出力部6に信号を出力するものである。
ここで、熱式流量計の測温体の出力特性と、発熱体の出力特性について説明する。図3は、熱式流量計のセンサ信号特性と発熱体のヒータ信号特性の変化の様子を示した図である。同図において、横軸は計測範囲の流量Q(%)を示し、縦軸はセンサ信号V1(電圧)とヒータ信号V2(電流)の換算値を示しており、実線は図1での出力制御部5で得られるセンサ信号V1、点線は出力制御部5で得られるヒータ信号V2を示している。特性において、V1aは、逆流によって最小出力電圧を示し、V1bは最大出力電圧を示しており、ここで飽和状態となる。V2aは、流量がマイナスでありここで逆流し始める。また、V2bより流量が増えると過大電流となる。さらにV2zは流量が略ゼロの時のヒータ電流を示し、これ以下だとヒータに異常があるものとする。このような状態の判定は出力制御部(マイコン)5によって行われ、図4に熱式流量計の異常判定の組合せを示す。本発明では、このヒータ素子へ印加する電気的信号に基づく判定と、感温素子から出力される電気的信号に基づく判定との相関関係からこれに対応する熱式流量計の様々な異常のうちどの異常であるかを判定して出力するようになっている。
なお、ここでヒータ異常およびセンサ異常は、図5に示すように、ヒータ異常はV2a以下及び略ゼロあるいはV2b以上の場合であり、ヒータ素子に流れる電流が逆流及び略ゼロあるいは過大電流が流れることである。また、センサ異常はV1a以下及びV1b以上の場合であり、逆流によってこれ以上変化が見られない最小出力電圧に達した時と、流量が飽和状態によってこれ以上変化が見られない場合上述した例外を除き最大出力電圧に達した時を示すものである。
図4のこれらの組合せは、正常状態を含め8通りの結果が得られる。一例を挙げて説明すると、センサ信号V1が図4でのV1a<V1<V1bの範囲にあって、なおかつヒータ信号V2がV2z<V2<V2bの範囲にあるとき、つまりセンサ信号V1とヒータ信号V2の両者が使用範囲にある場合には「正常」であると判定される。
また、例えば、センサ信号V1がV1bより大きく、ヒータ信号V2がV2bと等しいか大きい場合には「計測範囲外の過大流量」であると判定される。これはセンサ信号V1とヒータ信号V2の両者とも範囲外にある場合である。
さらに例えば、センサ信号V1が、V1a<V1<V1b、ヒータ信号V2がV2bより大きい場合には、センサ信号V1は使用範囲内であるがヒータ信号V2は使用範囲より大きいため「過大流量」と判定される。このような判定は出力制御部5によって実行される。
図5は、出力制御部5(マイコン)によって、異常判定をおこなう手順を示したフローチャートである。なお、以下のヒータ信号とセンサ信号に基づく異常判定のフローチャートについては一例を示したに過ぎず、ヒータ信号判定とセンサ信号判定の順序は、逆に行っても良く、又は同時に行っても良い。
出力制御部5のセンサ信号取得手段52は、流量検出回路4からセンサ信号V1を取得して(ステップS1)、記憶手段53に記憶する。また、ヒータ信号取得手段51はヒータ駆動回路3からブリッジ出力電圧Vaとヒータ素子Rhに印加される電圧Vbを取得して、V2=Vb−Vaの演算を行い、記憶手段53に記憶すると共にヒータ信号V2を取得する(ステップS2)。
次に、この時点の瞬間流量Qを計算する(ステップS3)。この計算は、例えば、センサ信号の瞬間流量Q1=f(V1)、ヒータ信号の瞬間流量Q2=g(V2)で取得する。取得した瞬間流量Q1、Q2が範囲内であるか否かの判定を行う(ステップS4)。これは、図3の特性からも明らかであるが、瞬間流量が略100%を超えた場合や、略−30%以下になった場合には異常となる。
ここで、瞬間流量の演算を行うことで熱式流量計の回路において、センサ信号の上限値V1bと下限値V1a、ヒータ信号の上限値V2bと下限値V2aが分かる。好適にはこれらの上限値と下限値を記憶手段53に記憶しておく。ここで留意しなければならないのは、発明が解決しようとする課題で上述したように、センサ信号V1は、ある一定の流量までは上昇し、その後一定となり、さらに流量が増加するとセンサ信号値が減少するといった現象が生ずるために、単にセンサ信号の上限値V1bのみでは異常であるか否かが判定できないためである。
出力制御部5の判定手段55は、図4に示したような組合せの判定を行う。センサ信号V1とヒータ信号V2を得ると、比較手段55によってヒータ信号V2の値が流量V2zよりも小さい(流量がゼロ付近)であるか否かの判定を行う(ステップS4)。ヒータ信号V2の値が流量V2zよりも小さい場合には、ヒータ異常である「異常3」を検出し(ステップS5)、出力手段56に出力を指示する。
次に、ヒータ信号V2がV2zよりも大きい場合には、次の処理を行う。ヒータ信号V2の値が流量V2zよりも小さくない場合には、センサ信号がV1aよりも大きくV1bより小さいか、つまりセンサ信号が使用範囲内であるか否かの判定を行う(ステップS6)。センサ信号が使用範囲内である場合(Yes)には、次のステップS6処理を行い、使用範囲外であれば、ステップS13の処理を行う。
次に、ヒータ信号V2が、V2bより大きいか否かの判定を行い(ステップS7)、V2が大きい場合には過大流量である「異常7」を検出し(ステップS8)、出力手段56に「異常7」の出力を指示する。また、ヒータ信号V2が、V2zより大きく、V2bより小さいかの判定を行う(ステップS9)。つまりV2z<V2<V2bであった場合には、正常値として出力手段56へ出力し(ステップS11)、さらに外部の出力部(ディスプレイ装置など)へ正常な状態として出力する(ステップS12)。一連の正常処理が終了するとステップS1の処理に戻る。
ステップS6の処理において、センサ信号が使用範囲内でなかった場合(No)には、次にセンサ信号V1がV1aより小さいかの判定を行う(ステップS13)。センサ信号V1がV1aより小さい場合には、何らかの異常であるがそれを明確にするために、さらにヒータ信号V2がV2aより小さいか否かの判定を行う(ステップS14)。ヒータ信号V2がV2aより小さい場合には、センサ又はヒータの異常であり「異常1」を検出し(ステップS15)、出力手段56に出力を指示する。ヒータ信号V2がV2aより小さくない場合には、計測範囲外の逆流として「異常5」を検出し(ステップS16)、同様に出力手段56に出力を指示する。
ステップS13の処理において、センサ信号V1がV1aより小さくない場合には、次にセンサ信号V1がV1bより大きいか否かの判定を行う(ステップS17)。ここで大きくない場合には、センサあるいはヒータの異常として「異常4」検出して(ステップS18)出力手段56に出力を指示する。ステップS17の処理で、センサ信号V1がV1bより大きい場合には、続いてヒータ信号V2がV2bより小さいかの判定を行い(ステップ19)、ヒータ信号V2がV2bより小さい場合には、センサ又はヒータの異常として「異常2」を検出し出力手段56に出力を指示する。ヒータ信号V2がV2bより小さくない場合には、計測範囲外の過大流量として「異常6」を検出し、出力手段56に出力を指示する。
この出力手段56は、一例として「異常7」に着目すると、外部に接続されたディスプレイ装置6(出力部)に、異常内容として「過大流量を検知しました」、異常の詳細としては「センサ信号は使用範囲内ですが、ヒータ信号が使用範囲を超えています」などのメッセージを表示するようにしてもよく、異常時には報知音を出力するようにしてもよく、状況に応じて表示内容や報知音を適宜選択できるようにしてもよい。これにより、担当者は、視覚や聴覚により異常を知ることができるようになる。
なお、上記図5に示した異常判定の方法は、ヒータ信号による使用範囲と、センサ信号による使用範囲を、正常・異常種類に基づいて判定するものとして説明したが、他に、センサ信号による使用範囲を判定し、つぎにヒータ信号による使用範囲を判定し、その後、センサ信号による判定結果とヒータ信号による判定結果を組み合わせて、異常判定を行ってもよく、センサ信号とヒータ信号の両者を用いて異常判定を行う方法であれば、異常判定の順序や組合せといった方法は特に限定しないものとする。
上述したように、熱式流量計の回路により、センサ信号V1とヒータ信号V2の両者を取得して異常判定を行い、センサ異常やヒータ異常、あるいは過大流量などの異常を検知すると共に、外部の出力部へ表示などによって報知することができるようになり、速やかに異常状態を得ることができる。特に上記「異常3」の場合は、流量のみが大幅に増加しているが、見かけ上は正常値であるため、本発明による異常判定を行う大きな利点となる。
また、熱式流量計には、上述した感温式の他に自己加熱式が用いられることもあり、上記感温式の流量計を自己加熱方式の流量計に置き換えて異常判定を行うことも可能である。図6は、自己加熱方式の熱式流量計の回路図である。これは、上記図1のヒータ駆動回路3のVaを取得する回路に相当し、この場合は電流Iが一定なのでVaにより温度変化を検出することで流量Qを変換することが可能となる。このような自己加熱式の熱式流量計の回路は、特開2000−258215号公報の段落(0025)、(0026)に記載されているように公知である。そして、このような自己加熱式の熱式フローセンサも上述したように本発明に当然に適用可能である。
また、上述の実施形態に係る熱式流量計の異常判定方法を実施するにあたって、ヒータ素子と感温素子が必ずしもブリッジ回路を形成する必要はなく、本発明の作用を発揮しうる範囲で様々な回路構成が適用可能である。
続いて、本発明の第二の実施形態に係る熱式流量計の異常判定方法について説明する。一般に流路を流れる流量は、そのガスの種類によって変化する特性を有している。そこで、第二の実施の形態として、予めガスの種類によってV2a、V2b、V2zのいわゆる閾値の変化を考慮した熱式流量計による判定方法について説明する。なお、判定方法は、図5で説明した上述の方法を用いるため、その詳細な説明は省略する。
この第二の実施形態に係る熱式流量計による異常判定方法で使用する複数のガスの種類A、B、・・・、Xは、好適には、水素ガス、都市ガス、プロパンガス、ヘリウムなどであるが、本実施形態では、そのガス種類A、B、・・・、Xは特に限定はしないものとする。
図7は、ガスの種類A、B、・・・、Xによって、閾値を補正するためのフローチャートである。この場合、補正されたV2a´、V2b´、V2z´は、出力制御部5の記憶手段53に記憶しておく。
まず、ガスの種類A、B、・・・、Xの設定を行う(ステップS31)。このガス種類A、B、・・・、Xの設定は、予め記憶手段53記憶されており、例えば、設定手段としての入力部7(図2参照)からディスプレイ装置(出力部)に表示されたガス種類A、B、・・・、Xの一覧を表示して、担当者が選ぶようにしてもよい。この場合設定手段である入力部7は、キーボードやマウス、あるいはディスプレイ装置と一体のタッチパネル装置などである。ガス種類A、B、・・・、Xが選択されると、選択されたガス種類A、B、・・・、Xにおけるそれぞれの流量VzAをV2zに、VaAをV2aに、VbAをV2bとする(ステップS32、ステップS33、ステップS34)。
そして、周囲温度T(流体温度)を取得する(ステップS35)。取得した周囲温度Tとガス種類A、B、・・・、Xによる閾値を算出する(ステップS36)。これは、例えば所定の関数fによって、V2a´は、f(V2a、T)、V2b´はf(V2b、T)、V2z´はf(V2z、T)によって得られる。これらの補正されたV2a´、V2b´、V2z´は、記憶手段53に記憶され、初期値として図5のフローチャートの前に設定される。このように熱式流量計の異常判定方法にガス種類による特性を考慮することで、異常原因を特定すると共にさらに厳密な異常判定を行うことができるようになる。
この場合も、本発明の第一の実施形態の場合と同様に、熱式流量計として上述した感温式の他に自己加熱式を用いることが可能である。即ち、本発明の第二の実施形態において図6に示す回路図を有する自己加熱式の熱式流量計を用いることが可能である。また、ヒータ素子と感温素子が必ずしもブリッジ回路を形成する必要はなく、本発明の作用を発揮しうる範囲で様々な回路構成が適用可能である。
本発明に係る熱式流量計の回路図である。 本発明に係る熱式流量計のブロック構成図である。 本発明に係る熱式流量計のセンサ信号特性とヒータ信号特性を説明する説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る熱式流量計による異常判定の組合せを説明する説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る熱式流量計による異常判定の機能を説明するフローチャートである。 本発明に係る自己加熱方式の熱式流量計の回路図である。 本発明の第二の実施形態に係るガス種類を設定する機能を説明するフローチャートである。 センサチップの概略構成を説明する斜視図である。 図8のセンサチップの断面図である。
符号の説明
3 ヒータ駆動回路
3a 第一ブリッジ回路
3b トランジスタ
3c 差動増幅器
4 流量検出回路
4a 第二ブリッジ回路
4b 差動増幅器
5 出力制御部(マイコン)
6 出力部
7 入力部
51 ヒータ信号取得手段
52 センサ信号取得手段
53 記憶手段
54 CPU
55 判定手段
56 出力手段(IOポート)
B 半導体基板
C キャビティ
D ダイヤフラム
F 流体の通流方向
R1,R2 固定抵抗体
Rh ヒータ素子
Ru,Rd 感温素子
Rr 温度検出素子
Rx,Ry 固定抵抗体
V1 ブリッジ出力電圧
V2 ヒータ信号
Va,Vb ブリッジ出力電圧
V1a 出力電圧ゼロ
V1b 最大出力電圧値
V2a マイナス流量の閾値
V2b 過大電流の閾値
V2z 流量ゼロ

Claims (9)

  1. 流体が流れる流路に配置され、該流体を加熱するヒータ素子と、該ヒータ素子によって加熱された流体の温度を測定する感温素子を備えたセンサチップと、
    ヒータ素子へ印加する電気的信号に基づく判定と、感温素子から出力される電気的信号に基づく判定との相関関係からこれに対応する異常を判定し出力する出力制御部を有することを特徴とする熱式流量計。
  2. 前記ヒータ素子へ印加する電気的信号はヒータ信号であり、前記感温素子から出力される電気的信号はセンサ信号である請求項1に記載の熱式流量計であって、
    流体が流れる流路に配置され、該流体を加熱するヒータ素子と、該ヒータ素子によって加熱された流体の温度を測定する感温素子を備えたセンサチップと、
    ブリッジ回路に印加される駆動電圧と前記ヒータ素子に印加される電圧とから電圧差であるヒータ信号を出力するヒータ駆動回路と、
    前記センサチップに沿って通流する流量をセンサ信号として出力する流量検出回路と、
    前記ヒータ駆動回路から出力されたヒータ信号と前記流量検出回路から出力されたセンサ信号から異常を判定し出力する出力制御部を有し、
    前記出力制御部は、
    前記ヒータ駆動回路から前記ヒータ信号を取得するヒータ信号取得手段と、
    前記流量検出回路から前記センサ信号を取得するセンサ信号取得手段と、
    前記ヒータ信号取得手段が取得した前記ヒータ信号と前記センサ信号取得手段が取得した前記センサ信号とが記憶される記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記ヒータ信号と前記センサ信号とを読み出してそれぞれの異常の判定し、異常と判定された場合にそれらの判定結果の相関関係からこれに対応する異常を判定する判定手段と、
    前記ヒータ信号取得手段が取得した前記ヒータ信号と、前記センサ信号取得手段が取得した前記センサ信号と、異常の有無を判定した結果を外部の出力部に出力する出力手段からなることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量計。
  3. 前記感温素子が前記流路の上流側と下流側に配置され、かつ前記ヒータ素子が前記一対の感温素子間に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱式流量計。
  4. 前記感温素子が発熱可能で、前記感温素子とヒータ素子が別々に備わる代わりに前記感温素子が、前記ヒータ素子の役目を兼ねていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の熱式流量計。
  5. 前記ヒータ素子の周囲のガス種類と、該ガスによって異常判定を行う際のヒータ信号とセンサ信号のそれぞれの閾値が記憶される前記記憶手段と、
    使用するガスを設定する入力部と、
    前記入力部で設定されたガスの前記閾値それぞれに基づき前記ヒータ信号と、前記センサ信号とを組み合わせて異常を判定する前記判定手段と、
    異常の有無を判定した結果を外部の前記出力部に出力することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の熱式流量計。
  6. 前記ヒータ信号V2が、略ゼロ値V2z>ヒータ信号V2であるかを判定すると共に上限値V2a>ヒータ信号V2であるかを判定するヒータ信号判定を行うと共に、
    前記センサ信号V1が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bであるかを判定し、この判定結果が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bでない場合、下限値V1a>センサ信号V1であるかを判定するセンサ信号判定を行ない、
    前記ヒータ信号判定の結果が、上限値V2a>ヒータ信号V2でない場合であって、前記センサ信号判定の結果が、下限値V1a>センサ信号V1である場合に計測範囲外の逆流検知と判定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の熱式流量計。
  7. 前記ヒータ信号V2が、略ゼロ値V2z>ヒータ信号V2であるかを第一に判定すると共に、上限値V2b>ヒータ信号V2であるかを判定するヒータ信号判定を行うと共に、
    前記センサ信号V1が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bであるかを判定し、この判定結果が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bでない場合、下限値V1a>センサ信号V1であるかを判定し、この判定結果が、下限値V1a>センサ信号V1でない場合、上限値V1b<センサ信号V1であるかを判定するセンサ信号判定を行い、
    前記ヒータ信号判定の結果が、上限値V2b>ヒータ信号V2でない場合であって、前記センサ信号判定の結果が、上限値V1b<センサ信号V1である場合に計測範囲外の過大流量検知と判定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の熱式流量計。
  8. 前記ヒータ信号V2が、略ゼロ値V2z>ヒータ信号V2であるかを判定すると共に上限値V2b<ヒータ信号V2であるかを判定するヒータ信号判定を行うと共に、
    前記センサ信号V1が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bであるかを判定するセンサ信号判定を行い、
    前記ヒータ信号判定の結果が、上限値V2b<ヒータ信号V2であって、前記センサ信号判定の結果が、下限値V1a<センサ信号V1<上限値V1bである場合に過大流量検知と判定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の熱式流量計。
  9. 前記ヒータ素子へ印加する電気的信号は、周囲の温度によって異なり、該温度による閾値を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の熱式流量計。
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