JPH1068647A - 熱式空気流量計 - Google Patents

熱式空気流量計

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JPH1068647A
JPH1068647A JP8226905A JP22690596A JPH1068647A JP H1068647 A JPH1068647 A JP H1068647A JP 8226905 A JP8226905 A JP 8226905A JP 22690596 A JP22690596 A JP 22690596A JP H1068647 A JPH1068647 A JP H1068647A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気通路中に設置された流量測定用感温抵抗
と温度補償用感温抵抗のいずれの断線も検出できるよう
にする。 【解決手段】 流量測定用感温抵抗11と温度補償用感
温抵抗12とを並列に設けたブリッジ回路16の中間点
B,C間の電位差に応じてオペアンプ20がパワートラ
ンジスタ19を制御することで、ブリッジ回路16を平
衡状態に保ち、流量測定用感温抵抗11側の中間点Bの
電位VB をオペアンプ24で増幅し、その出力電圧VG
から空気流量を測定する。ブリッジ回路16の両中間点
B,Cにトランジスタ23のベースとエミッタを接続
し、このトランジスタ23のコレクタをオペアンプ24
の反転入力端子(−)に接続する。これにより、流量測
定用感温抵抗11と温度補償用感温抵抗12のいずれが
断線した場合でも、オペアンプ24の出力電圧VG が正
常動作電圧範囲外となり、断線が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブリッジ回路に設
けられた流量測定用感温抵抗によって空気流量を測定す
る熱式空気流量計に関し、特にブリッジ回路の断線検出
機能を備えた熱式空気流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱式空気流量計は、特開昭6
3−300915号公報に示すように空気通路中に設置
された流量測定用感温抵抗と温度補償用感温抵抗とを並
列に設けてブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の
流量測定用感温抵抗側の中間点の電位(以下「ブリッジ
回路の出力電圧」という)によって空気流量を測定する
ようにしている。このものでは、ブリッジ回路が平衡状
態(ブリッジ回路の2つの中間点の電位が等しくなる状
態)となるように、ブリッジ回路に流す電流値を制御す
ることで、空気温度の変動による流量測定用感温抵抗の
抵抗値の変動(ブリッジ回路の出力電圧の変動)を温度
補償用感温抵抗によって補償し、空気流量の測定値が空
気温度の変動の影響を受けないようにしている。従っ
て、ブリッジ回路の断線検出は、流量測定用感温抵抗の
みならず、温度補償用感温抵抗についても行う必要があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報のものでは、
流量測定用感温抵抗が断線すると、ブリッジ回路の出力
電圧(流量測定用感温抵抗側の中間点の電位)が0Vに
なる点に着目し、ブリッジ回路の出力電圧を比較器で基
準電圧と比較して流量測定用感温抵抗の断線の有無を検
出を行うようにしている。しかし、この断線検出法で
は、温度補償用感温抵抗の断線を検出することができな
い。つまり、温度補償用感温抵抗が断線すると、流量測
定用感温抵抗に最大電流が供給されるが、それによって
流量測定用感温抵抗の発熱量が増加して抵抗値が上昇す
るため、特にバッテリ電圧低下時、始動時では、よりブ
リッジ回路の出力電圧が正常動作電圧範囲内となる。こ
のため、上記公報のように、ブリッジ回路の出力電圧を
基にして断線検出を行ったのでは、温度補償用感温抵抗
の断線を検出することができない。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、流量測定用感温抵抗
と温度補償用感温抵抗のいずれの断線も検出することが
でき、信頼性を向上することができる熱式空気流量計を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の熱式空気流量計によれば、ブリ
ッジ回路の出力電圧を出力する出力手段は、ブリッジ回
路の中間点間の電位差を監視し、該ブリッジ回路が異常
になった時に該ブリッジ回路の出力電圧を該ブリッジ回
路の正常動作電圧範囲外の電圧に変化させて出力する。
この場合、流量測定用感温抵抗と温度補償用感温抵抗の
いずれが断線した場合でも、ブリッジ回路の中間点間の
電位差が異常になるため、ブリッジ回路の中間点間の電
位差を監視することで、流量測定用感温抵抗と温度補償
用感温抵抗のいずれが断線した場合でも、それを検出し
て出力手段の出力電圧をブリッジ回路の正常動作電圧範
囲外の電圧に変化させることができる。従って、この出
力手段の出力電圧から、流量測定用感温抵抗と温度補償
用感温抵抗のいずれの断線も検出することができ、信頼
性を向上することができる。
【0006】この場合、請求項2のように、前記出力手
段は、前記ブリッジ回路の出力電圧を増幅して出力する
オペアンプと、前記ブリッジ回路の中間点間の電位差を
駆動電圧とするトランジスタとを備え、前記ブリッジ回
路の前記温度補償用感温抵抗側の中間点を前記トランジ
スタを介して前記オペアンプの入力端子に接続した構成
とすることが好ましい。
【0007】この構成では、正常時には、ブリッジ回路
が平衡状態に保たれて、ブリッジ回路の中間点間の電位
差がほぼ0Vに維持され、トランジスタがオフ状態に維
持されると共に、ブリッジ回路の出力電圧がオペアンプ
で増幅される。これに対し、温度補償用感温抵抗が断線
すると、ブリッジ回路の中間点間の電位差が大きくなっ
て、トランジスタがオンし、それによってオペアンプの
入力電圧が変化して、該オペアンプの出力電圧(=出力
手段の出力電圧)がブリッジ回路の正常動作電圧範囲外
の電圧に変化する。この回路構成では、従来の出力回路
に1個のトランジスタを追加するだけで良いため、回路
構成が極めて簡単であり、小型化・低コスト化の要求を
満たすことができる。
【0008】また、請求項3では、出力手段の出力電圧
を異常判定手段に入力し、該出力手段の出力電圧をブリ
ッジ回路の正常動作電圧範囲に対応して設定された異常
判定値と比較して該ブリッジ回路の異常の有無を判定す
る。ここで、異常判定手段は、マイクロコンピュータに
よるソフトウエアで構成したり、比較器を用いたハード
ウエアで構成しても良く、いずれの場合でも構成は極め
て簡単である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図4に基づいて説明する。まず、図1に基づいて熱
式空気流量計10の回路構成を説明する。流量測定用感
温抵抗11と温度補償用感温抵抗12は、エンジンの吸
気管等の空気通路(図示せず)内に設置され、空気の流
れに晒されている。これら流量測定用感温抵抗11と温
度補償用感温抵抗12は、いずれも正の温度係数を有
し、温度が上昇するほど、抵抗値が増加するようになっ
ている。
【0010】流量測定用感温抵抗11と基準抵抗13と
の直列回路に対して、温度補償用感温抵抗12と基準抵
抗14,15との直列回路が並列に接続されてブリッジ
回路16が構成され、流量測定用感温抵抗11側の中間
点Bの電位VB (これがブリッジ回路16の出力電圧と
なる)によって空気流量が測定される。このブリッジ回
路16の電源側端子Aには、バッテリ17の電圧がダイ
オード18とパワートランジスタ19を介して印加さ
れ、流量測定用感温抵抗11と温度補償用感温抵抗12
を流れる電流がそれぞれ基準抵抗13または14,15
を介してグランド端子に流れる。
【0011】このブリッジ回路16へ電圧供給するパワ
ートランジスタ19は、オペアンプ20によってブリッ
ジ回路16の中間点B,C間の電位差を0V(平衡状
態)とするように制御される。具体的には、オペアンプ
20の非反転入力端子(+)と流量測定用感温抵抗11
側の中間点Bとが接続され、オペアンプ20の反転入力
端子(−)と温度補償用感温抵抗12側の中間点Cとが
接続され、該オペアンプ20の出力端子が固定抵抗21
を介してパワートランジスタ19のベースに接続されて
いる。オペアンプ20には、電源としてバッテリ17の
電圧が固定抵抗22を介して供給される。
【0012】この場合、空気流量が増加すると、流量測
定用感温抵抗11の冷却が促進されて、流量測定用感温
抵抗11の温度が低下し、その抵抗値が減少する。これ
により、流量測定用感温抵抗11側の中間点Bの電位V
B が上昇して温度補償用感温抵抗12側の中間点Cの電
位VC よりも高くなる(VB >VC )。これに伴って、
中間点B,Cの電位差を増幅するオペアンプ20の出力
電圧が増大して、パワートランジスタ19をオンさせ、
ブリッジ回路16に流す電流値を増加させる。この結
果、流量測定用感温抵抗11の発熱量が増加して流量測
定用感温抵抗11の温度が上昇し、その抵抗値が増加し
て中間点Bの電位VB が低下し、ブリッジ回路16の平
衡状態(VB =VC )が回復される。このようにして、
オペアンプ20とパワートランジスタ19は、ブリッジ
回路16が平衡状態となるようにブリッジ回路16に流
す電流値を制御し、特許請求の範囲でいう電流制御手段
として機能する。
【0013】また、空気温度が低下すると、流量測定用
感温抵抗11が冷却されてその抵抗値が減少するが、同
じ雰囲気中にある温度補償用感温抵抗12も冷却されて
その抵抗値が減少する。これにより、空気温度の変動に
よる流量測定用感温抵抗11の抵抗値の変動(流量測定
用感温抵抗11側の中間点Bの電位VB の変動)が温度
補償用感温抵抗12によって補償され、流量測定用感温
抵抗11側の中間点Bの電位VB から測定する空気流量
の測定値が空気温度の変動の影響を受けないようになっ
ている。
【0014】次に、流量測定用感温抵抗11または温度
補償用感温抵抗12の断線時に異常電圧を出力する機能
を備えた出力回路30(出力手段)の構成を説明する。
断線検出用のNPN型トランジスタ23のベースに流量
測定用感温抵抗11側の中間点Bが接続され、該トラン
ジスタ23のエミッタに温度補償用感温抵抗12側の中
間点Cが接続されている。正常時は、両中間点B,Cの
電位VB ,VC がほぼ等しいので、トランジスタ23は
オフ状態に維持される。一方、温度補償用感温抵抗12
が断線すると、中間点Cの電位VC が0Vになり、トラ
ンジスタ23がオンする。
【0015】このトランジスタ23のコレクタは、ブリ
ッジ回路16の出力電圧VB を増幅するオペアンプ24
の反転入力端子(−)に保護抵抗25を介して接続され
ている。このオペアンプ24の非反転入力端子(+)に
は、保護抵抗26を介して流量測定用感温抵抗11側の
中間点Bが接続されている。このオペアンプ24は、直
流電源電圧Vs (例えば7.6V)を電源とし、基準電
圧発生回路27で発生した基準電圧Vo (例えば0.7
V)が抵抗R1を介してオペアンプ24の反転入力端子
(−)に印加される。抵抗R1はオペアンプ24の負帰
還抵抗R2と接続されている。この回路構成において、
オペアンプ24の出力電圧VG は、次の(1)式で表さ
れる。 VG =R2/R1・(VB −Vo )+VD ……(1) (VD :抵抗R1,R2間の接続点Dの電位)
【0016】このオペアンプ24の出力電圧VG は、図
3に示すように、正常時には例えば0.3V〜4.7V
の範囲内で変化し、流量測定用感温抵抗11または温度
補償用感温抵抗12が断線したときには、後述するよう
にオペアンプ24の出力電圧VG が上記正常動作電圧範
囲外に変更されるようになっている。
【0017】このオペアンプ24の出力電圧VG は図2
に示すようにエンジン制御回路31内のA/D変換器3
2でディジタル値に変換されて読み込まれる。エンジン
制御回路31は、マイクロコンピュータを主体として構
成され、読み込んだ出力電圧VG を予め設定された空気
流量変換テーブル(図3参照)により空気流量に変換す
ることで空気流量を測定すると共に、後述する図4に示
す断線検出プログラムを実行することで、流量測定用感
温抵抗11または温度補償用感温抵抗12の断線の有無
を判定する。従って、エンジン制御回路31は、特許請
求の範囲でいう異常判定手段としての役割も果たす。
【0018】図4の断線検出プログラムでは、まずステ
ップ100で、熱式空気流量計10の出力電圧VG を読
み込み、次のステップ101で、熱式空気流量計10の
出力電圧VG を異常判定値と比較して正常動作電圧範囲
(0.3V〜4.7V)内であるか否かを判定する。こ
の場合、正常動作電圧範囲(0.3V〜4.7V)の上
下限値と誤差を考慮して、異常判定値は0.2Vと4.
9Vに設定されている。そして、0.2V<VG <4.
9Vの状態が一定時間継続すれば、正常(断線無し)と
判断し(ステップ102)、ステップ100に戻って、
上述した処理を繰り返す。
【0019】一方、ブリッジ回路16の断線が発生した
ときには、後述するように、熱式空気流量計10の出力
電圧VG が4.9V以上または0.1V以下となる。こ
の場合には、ステップ101で「No」と判定され、断
線有りと判断し(ステップ103)、警告ランプ(図示
せず)の点灯等、フェールセーフ処理を行う(ステップ
104)。
【0020】次に、熱式空気流量計10のブリッジ回路
16が断線した時の出力電圧VG の挙動を説明する。
【0021】〔正常時〕正常時には、ブリッジ回路16
が平衡状態になるように制御されるため、ブリッジ回路
16の両中間点B,C間の電位差がほぼ0Vに維持され
る。このため、両中間点B,Cの電位差をベース・エミ
ッタ間電圧とするトランジスタ23は、オフ状態に維持
される。この状態では、ブリッジ回路16の出力電圧V
B (流量測定用感温抵抗11側の中間点Bの電位)をオ
ペアンプ24で差動増幅し、前述した(1)式で表され
る出力電圧VG をエンジン制御回路31へ出力する。こ
の時の出力電圧VG は、例えば0.3V〜4.7Vの範
囲内で変化する。
【0022】〔流量測定用感温抵抗11の断線時〕流量
測定用感温抵抗11が断線した時には、ブリッジ回路1
6の出力電圧VB(流量測定用感温抵抗11側の中間点
Bの電位)が0Vになる。この場合には、トランジスタ
23のベース電圧が0Vになるため、トランジスタ23
はオフ状態に維持されるが、オペアンプ24の非反転入
力端子(+)の入力電圧が0Vになるため、オペアンプ
24の出力電圧VG が0.1V以下となり、図4のステ
ップ101,103で断線有りと判定される。
【0023】〔温度補償用感温抵抗12の断線時〕温度
補償用感温抵抗12が断線したときには、温度補償用感
温抵抗12側の中間点Cの電位VC が0Vになるが、流
量測定用感温抵抗11側の中間点Bの電位VB は、電源
電圧を流量測定用感温抵抗11と基準抵抗13とで分圧
した電圧となるため、両中間点B,Cの電位差をベース
・エミッタ間電圧とするトランジスタ23がオンする。
これにより、オペアンプ24の反転入力端子(−)がト
ランジスタ23を介して温度補償用感温抵抗12側の中
間点C(=0V)と導通した状態となり、オペアンプ2
4の反転入力端子(−)の入力電圧が非反転入力端子
(+)の入力電圧よりほぼトランジスタ23のベース・
エミッタ間電圧分だけ低下する。これにより、オペアン
プ24の両端子の入力電圧の差が大きくなって、オペア
ンプ24の出力電圧VG が4.9V以上となり、図4の
ステップ101,103で断線有りと判定される。
【0024】以上説明した実施形態では、ブリッジ回路
16の両中間点B,Cにトランジスタ23のベースとエ
ミッタを接続し、このトランジスタ23のコレクタをオ
ペアンプ24の反転入力端子(−)に接続することで、
流量測定用感温抵抗11と温度補償用感温抵抗12のい
ずれが断線した場合でも、オペアンプ24の出力電圧V
G を正常動作電圧範囲外の電圧に変化させることができ
て、流量測定用感温抵抗11と温度補償用感温抵抗12
のいずれの断線も検出することができ、信頼性を向上す
ることができる。しかも、従来の出力回路(オペアンプ
24のみの回路)に1個のトランジスタ23を追加する
だけで良いため、回路構成が極めて簡単であり、小型化
・低コスト化の要求を満たすことができる。
【0025】尚、上記実施形態では、トランジスタ23
のコレクタをオペアンプ24の反転入力端子(−)に接
続したが、図5に示す他の実施形態のように、トランジ
スタ23のコレクタをオペアンプ24の非反転入力端子
(+)に接続しても良い。この場合には、温度補償用感
温抵抗12が断線して温度補償用感温抵抗12側の中間
点Cの電位VC が0Vになると、トランジスタ23がオ
ンして、オペアンプ24の非反転入力端子(+)がトラ
ンジスタ23を介して温度補償用感温抵抗12側の中間
点C(=0V)と導通した状態となり、オペアンプ24
の非反転入力端子(+)の入力電圧が低下する。これに
より、オペアンプ24の出力電圧VG が0.1V以下と
なり、図4のステップ101,103で断線有りと判定
される。
【0026】このように、上記各実施形態では、流量測
定用感温抵抗を含む抵抗分圧回路と温度補償用感温抵抗
を含む抵抗分圧回路とを電源に対して並列に位置させて
ブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路をオペアンプ
20とパワ−トランジスタ19とを含むフィ−ドバック
制御回路によって、それらの分圧電圧の差、すなわちブ
リッジ回路の電位差が平衡状態となるようにフィ−ドバ
ック制御して、流量に対応した出力信号を得るよう構成
されている。
【0027】すなわち、流量測定用感温抵抗値に基づき
得られる電圧と温度補償用感温抵抗の抵抗値に基づき得
られる電圧とが所定の関係(ここでは平衡状態と呼ぶ)
になるように両感温抵抗への通電電流をフィ−ドバック
制御し、流量に応じた信号を発生する平衡回路を構成し
ている。そして、トランジスタ23よりなる出力固定回
路によってブリッジ回路の電位差が平衡状態から逸脱し
たことを検出してフィ−ドバック制御回路を含むブリッ
ジ回路の異常を検出し、出力用増幅回路としてのオペア
ンプ24の基準電圧を強制的に変化させて出力信号を正
常時の信号とは異なる異常時信号レベルに強制的に切り
換えている。
【0028】このような実施形態の技術的手段に代え
て、以下の技術的手段を採用しても良い。例えば、両感
温抵抗の抵抗分圧回路の中間点の電位は、直接的に検出
する他に、その電位と対応する電位を用いることがで
き、オペアンプなど増幅回路を介して検出するよう構成
しても良い。
【0029】また、上記実施形態では、ブリッジ回路の
電位差は平衡状態で零になるようにブリッジ回路とフィ
−ドバック制御回路とを含む平衡回路を構成したが、平
衡状態では所定の電位差を生じるように構成しても良
い。また、ランジスタ23よりなる出力固定回路の応答
性にコンデンサなどの遅延回路によって所定の応答遅れ
を持たせて、フィ−ドバック制御回路の応答遅れによっ
て、流量急変時や温度急変時に誤った異常検出をしない
ように構成しても良い。
【0030】また、出力固定回路としてのランジスタ2
3によりオペアンプ24の出力側に直接的に異常時信号
レベルを与えても良い。また、ブリッジ回路は、実施形
態のように単純な抵抗のみの回路とする他に、温度補償
性能の安定性などを向上するためにオペアンプなどの付
加的回路を含む回路としても良く、一見しただけではい
わゆるブリッジを構成していないかのような複雑な回路
として構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における熱式空気流量計の
電気回路図
【図2】システム全体のブロック図
【図3】熱式空気流量計の出力電圧VG と空気流量との
関係を示す図
【図4】断線検出プログラムの処理の流れを示すフロー
チャート
【図5】本発明の他の実施形態における熱式空気流量計
の電気回路図
【符号の説明】
11…流量測定用感温抵抗、12…温度補償用感温抵
抗、13〜14…基準抵抗、16…ブリッジ回路、19
…パワートランジスタ、20…オペアンプ(電流制御手
段)、23…トランジスタ、24…オペアンプ、27…
基準電圧発生回路、30…出力回路(出力手段)、31
…エンジン制御回路(異常判定手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路中に設置された流量測定用感温
    抵抗と温度補償用感温抵抗とを並列に設けたブリッジ回
    路と、このブリッジ回路が平衡状態となるように該ブリ
    ッジ回路に流す電流値を制御する電流制御手段とを備
    え、前記ブリッジ回路が平衡状態になっている時の該ブ
    リッジ回路の前記流量測定用感温抵抗側の中間点の電位
    (以下「ブリッジ回路の出力電圧」という)に基づいて
    空気流量を測定する熱式空気流量計において、 前記ブリッジ回路の中間点間の電位差を監視し、該ブリ
    ッジ回路が異常になった時に該ブリッジ回路の出力電圧
    を該ブリッジ回路の正常動作電圧範囲外の電圧に変化さ
    せて出力する出力手段を備えていることを特徴とする熱
    式空気流量計。
  2. 【請求項2】 前記出力手段は、前記ブリッジ回路の出
    力電圧を増幅して出力するオペアンプと、前記ブリッジ
    回路の中間点間の電位差を駆動電圧とするトランジスタ
    とを備え、前記ブリッジ回路の前記温度補償用感温抵抗
    側の中間点を前記トランジスタを介して前記オペアンプ
    の入力端子に接続したことを特徴とする請求項1に記載
    の熱式空気流量計。
  3. 【請求項3】 前記出力手段の出力電圧を前記ブリッジ
    回路の正常動作電圧範囲に対応して設定された異常判定
    値と比較して該ブリッジ回路の異常の有無を判定する異
    常判定手段を備えていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の熱式空気流量計。
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