JP5510219B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

この発明は、周面に凹部が設けられた転写ローラーを用いてベルト状の像担持体上の像を転写材に転写する画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
周面に凹部が設けられた転写ローラーを用いて画像を転写材に転写する画像形成装置として、例えば特許文献1に記載の装置が知られている。この装置では、グリッパなどの把持部が転写ローラーの凹部に配設され、転写材の先端部を把持するとともに、その転写材が凹部を除く転写ローラーの周面と中間転写ベルトとで形成される転写ニップ(転写位置)を通過しながら所定方向に移動させられる。そして、転写ローラーが所定角度だけ回転すると、把持部による転写材先端部の把持が解放されて転写材の先端部は転写ローラーの周面から剥離され、定着ユニットに向けて移動させられる。このように転写材を移動させながら転写ニップで転写材に対して中間転写ベルト上の像が転写される。
特開2010−170004号公報(例えば、図1)
ところで、特許文献1に記載の装置では、転写ローラーの凹部と中間転写ベルトとが対向する間、転写ローラーと中間転写ベルトとによる転写ニップの形成を解消するとともに転写材の先端を把持部で把持する。そして、転写ローラーの凹部が転写位置を通過した後に、転写ローラーの周面と中間転写ベルトとが相互に当接し始めて転写ニップを形成するが、その転写ニップに作用する転写荷重が適正な値となるには一定の時間経過が必要である。よって、転写荷重が適正化されるまで転写材に画像が転写されないように中間転写ベルト上の画像位置を移動方向の上流側にずらす必要があり、その結果、転写材の先端余白を大きくせざるを得ないという問題があった。
この発明にかかるいくつかの態様は、転写荷重の適正化を早めて転写材の先端余白を抑制する技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる画像形成装置は、上記目的を達成するため、周面に凹部を有する転写ローラーと、転写ローラーを回転駆動させる駆動部と、像を担持する像担持体ベルトと、転写ローラーに対して移動可能で、像担持体ベルトを巻き掛けて、像担持体ベルトを介して転写ローラーと当接する張架ローラーと、張架ローラーを転写ローラーへ付勢する付勢部と、凹部が張架ローラーに対向しているときに、転写ローラーの周面を凹部に延長した仮想周面と像担持体ベルトとが交差する位置に張架ローラーを位置させる位置規制部と、を備えることを特徴としている。
また、この発明にかかる画像形成方法は、上記目的を達成するため、転写ローラーの周面に形成された凹部と像担持体ベルトを巻き掛けた張架ローラーとが対向したときに張架ローラーを付勢して移動させて、転写ローラーの周面を延長した仮想周面と像担持体ベルトとを交差させ、転写ローラーを回転させて転写ローラーと像担持体ベルトとを転写材を介して当接させ、転写ローラーと像担持体ベルトとを当接させた後、転写ローラーの周面と像担持体ベルトとで形成された転写ニップで像担持体に担持された像を転写材に転写させることを特徴としている。
このように構成された発明(画像形成装置および画像形成方法)では、転写ローラーの周面を延長した仮想周面と像担持体ベルトとが交差しているときに転写ローラーと像担持体ベルトとが転写材を介して当接した後で、転写ローラーの周面と像担持体ベルトとで形成された転写ニップで像担持体ベルトに担持された像が転写材に転写される。このように凹部が張架ローラーから離れるのと並行して転写ローラーの周面への像担持体ベルトの当接が開始されて従来技術よりも早期に転写荷重が適正化される。その結果、従来装置より転写材の先端側から画像を転写材に転写することが可能となり、転写材の先端余白を抑制することができる。
ここで、位置規制部材は、転写ローラーの回転軸と同じ回転軸で回転する回転部材張架ローラーと同じ回転軸で回転し張架ローラーの径より小さい支持部材とを有し、凹部が張架ローラーに対向しているときに、回転部材と支持部材が当接して転写ローラーと張架ローラーとの間の軸間距離を規制すように構成してもよい。このように構成された位置規制部材を用いることで、凹部が張架ローラーに対向する時および対向しない時のいずれにおいても、張架ローラーの位置変化を確実に行うことができ、転写ローラーに対する像担持体ベルトの位置を安定化させることができる。
また、張架ローラーの位置変化に応じて像担持体ベルトの這い回しが変化するが、像担持体ベルトに当接して該像担持体ベルトの張力を調整するテンションローラーを少なくとも1つ以上設けることで、像担持体ベルトの張力が安定化されて良好な画像を転写材に転写することができる。
また、転写ローラーは、凹部に配設されて転写材を把持する把持部を備えるように構成してもよい。このような構成を採用することで像担持体ベルトに担持される像を転写材に転写した後に当該転写材を像担持体ベルトから確実に剥離することが可能となる。
また、位置規制部は、転写ローラーと像担持体ベルトとが当接するときに、把持部と像担持体ベルトとが接触しない位置に規制するように構成してもよく、これにより把持部と像担持体ベルトとの干渉が防止される。
さらに、張架ローラーの外径は、転写ローラーの外径よりも小さくしてもよい。
本発明にかかる画像形成装置の第1実施形態を示す図。 図1の装置の電気的構成を示すブロック図。 二次転写ローラーの全体構成を示す斜視図。 第1実施形態における度当て部材の作用を説明する図。 凹部と中間転写ベルトとの位置関係を示す図。 第2実施形態における凹部と中間転写ベルトとの位置関係を示す図。 本発明にかかる画像形成装置の第3実施形態を示す図。 本発明にかかる画像形成装置の第4実施形態を示す図。 本発明にかかる画像形成装置の第5実施形態を示す図。
図1は本発明にかかる画像形成装置の第1実施形態を示す図である。また、図2は図1の装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置1は、互いに異なる色の画像を形成する4個の画像形成ステーション2Y(イエロー用)、2M(マゼンタ用)、2C(シアン用)および2K(ブラック用)を備えている。そして、画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてカラー画像を形成するカラーモードと、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成するモノクロモードとを選択的に実行可能となっている。この画像形成装置1では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像形成指令がCPUやメモリーなどを有するコントローラー10に与えられると、このコントローラー10が装置各部を制御して所定の画像形成動作を実行し、複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシート状の転写材Sに画像形成指令に対応する画像を形成する。
各画像形成ステーション2Y、2M、2Cおよび2Kには、それぞれの色のトナー像がその表面に形成される、感光体ドラム21が設けられている。各感光体ドラム21は、その回転軸が主走査方向(図1の紙面に対して垂直な方向)に平行もしくは略平行となるように配置されており、図1中矢印D21の方向に所定速度で回転駆動される。
各感光体ドラム21の周囲には、感光体ドラム21表面を所定の電位に帯電させるコロナ帯電器である帯電器22と、感光体ドラム21表面を画像信号に応じて露光することで静電潜像を形成する露光ユニット23と、該静電潜像をトナー像として顕像化する現像ユニット24と、第1スクイーズ部25と、第2スクイーズ部26と、該トナー像を中間転写ベルト31に一次転写する一次転写ユニットと、転写後の感光体ドラム21の表面をクリーニングするクリーニングブレードとが、それぞれこれらの順に感光体ドラム21の回転方向D21(図1では、時計回り)に沿って配設されている。
帯電器22は感光体ドラム21の表面に接触しないものであり、この帯電器22には、従来周知慣用のコロナ帯電器を用いることができる。コロナ帯電器にスコロトロン帯電器を用いた場合には、スコロトロン帯電器のチャージワイヤにはワイヤ電流が流されるとともに、グリッドには直流(DC)のグリッド帯電バイアスが印加される。帯電器22によるコロナ放電で感光体ドラム21が帯電されることで、感光体ドラム21の表面の電位が略均一の電位に設定される。
露光ユニット23は、外部装置から与えられた画像信号に応じて光ビームにより感光体ドラム21表面を露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。この露光ユニット23としては、半導体レーザからの光ビームをポリゴンミラーにより走査させるもの、あるいは発光素子を主走査方向に配列したラインヘッド等により構成することができる。
こうして形成された静電潜像に対して現像ユニット24に設けられた現像ローラー241からトナーが付与されて、静電潜像がトナーにより現像される。なお、この画像形成装置1の現像ユニット24では、キャリア液内にトナーを概略重量比20%程度に分散させた液体現像剤を用いてトナー現像が行われる。この実施形態で用いられる液体現像剤は、従来一般的に使用されている、Isopar(商標:エクソン)をキャリア液とした低濃度(1〜2wt%)かつ低粘度の常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本実施形態における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料などの着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形粒子を、有機溶媒、シリコーンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%とした高粘度(HAAKE RheoStress RS600を用いて25℃の時のせん断速度1000(1/S)のときの粘弾性が30〜300mPa・s程度)の液体現像剤である。
感光体ドラム21の回転方向D21において現像位置の下流側に、第1スクイーズ部25が配置されるとともに、さらに第1スクイーズ部25の下流側に第2スクイーズ部26が配置されている。これらのスクイーズ部25、26にはスクイーズローラーがそれぞれ設けられている。そして、各スクイーズローラーが感光体ドラム21の表面と当接してトナー像の余剰キャリア液やカブリトナーを除去する。なお、本実施形態では2つのスクイーズ部25、26により余剰キャリア液やカブリトナーを除去しているが、スクイーズ部の個数や配置などはこれに限定されるものではなく、例えば1個のスクイーズ部を配置してもよい。
スクイーズ部25、26を通過してきたトナー像は一次転写ユニットにより中間転写ベルト31に一次転写される。中間転写ベルト31は、その表面、より詳しくはその外周面にトナー像を一時的に担持可能な像担持体としての無端状ベルトであり、複数のローラー32、33および34に掛け渡されている。これらのうちローラー32はベルト駆動モーターM3に機械的に接続されて、中間転写ベルト31を図1の矢印方向D31に周回駆動するベルト駆動ローラーとして機能している。図2に示すように、この画像形成装置ではベルト駆動モーターM3を駆動させるためにドライバー11が設けられており、ドライバー11は、コントローラー10から与えられる指令パルスに応じた駆動信号をベルト駆動モーターM3に出力する。これにより、ベルト駆動ローラー32は指令パルスに対応する周速度で回転し、中間転写ベルト31の表面は一定の速度で方向D31に周回移動する。
中間転写ベルト31を掛け渡されたローラー32ないし34のうち、モーターにより駆動されるのは上記したベルト駆動ローラー32のみであり、他のローラー33、34は駆動源を有しない従動ローラーである。また、ベルト駆動ローラー32は、ベルト移動方向D31において一次転写位置TR1の下流側、かつ後述する二次転写位置TR2の上流側で中間転写ベルト31を巻き掛けている。
一次転写ユニットは一次転写バックアップローラー271を有しており、一次転写バックアップローラー271は中間転写ベルト31を挟んで感光体ドラム21と対向して配設されている。感光体ドラム21と中間転写ベルト31とが当接する一次転写位置TR1では、これらの当接によって一次転写ニップが形成されており、該一次転写ニップで感光体ドラム21上のトナー像が中間転写ベルト31の外周面(一次転写位置TR1において下面)に転写される。各画像形成ステーション2Y、2M、2Cおよび2Kでトナー像の転写が実行されることで、各色のトナー像が中間転写ベルト31上に順次重ね合わされ、フルカラーのトナー像が形成される。一方、モノクロトナー像が形成される際には、ブラック色に対応した画像形成ステーション2Kのみにおいて、中間転写ベルト31へのトナー像転写が行われる。
こうして中間転写ベルト31に転写されたトナー像は、ベルト駆動ローラー32への巻き掛け位置を経由して二次転写位置TR2に搬送される。この二次転写位置TR2では、中間転写ベルト31を巻き掛けられたローラー33に対して二次転写ローラー4が中間転写ベルト31を挟んで対向して固定的に配置されており、中間転写ベルト31表面と転写ローラー4の周面(ただし、凹部41を除く)とが互いに当接して転写ニップNPを形成している。すなわち、ローラー33は二次転写バックアップローラーとして機能しており、バックアップローラー33の回転軸33aは、例えばバネのような弾性部材である付勢部331によって弾性的に、かつ中間転写ベルト31に対して近接・離間移動自在に支持されている。
この二次転写位置TR2では、中間転写ベルト31上に形成された単色、あるいは複数色のトナー像がゲートローラー51(一対のローラー51a,51b)から搬送経路PTに沿って搬送される転写材Sに二次転写される。また、ゲートローラー51と二次転写位置TR2との間には、転写材Sを二次転写ローラー4や中間転写ベルト31に接触させることなく二次転写位置TR2に送り込むための転写材ガイド52が配設されている。なお、この実施形態では、液体現像剤を用いてトナー像を形成する湿式現像方式でトナー像を形成しているので、良好な転写特性を得るために、二次転写ニップNPにおいては中間転写ベルト31に対し転写材Sが高い押圧力で押圧されることが望まれる。また、液体現像剤を介在させるため、転写材Sが中間転写ベルト31に貼り付きジャムとなる可能性が高い。そこで、この画像形成装置1では、後で詳述するように周面の一部に凹部を設け、この凹部に把持部を配設した二次転写ローラー4が用いられている。
トナー像が二次転写された転写材Sは、二次転写ローラー4から搬送経路PT上に設けられた定着ユニット7へ送出される。定着ユニット7では、転写材Sに転写されたトナー像に熱や圧力などが加えられて転写材Sへのトナー像の定着が行われる。
図3は二次転写ローラーの全体構成を示す斜視図である。図1および図3に示すように、二次転写ローラー4は、円筒の外周面の一部を切り欠いてなる凹部41が設けられたローラー基材42を有している。このローラー基材42では、回転軸4211中心に方向D4に回転自在の回転シャフト421が二次転写バックアップローラー33の回転軸33aと平行または略平行に配置されている。そして、後述するようにモーターからの回転駆動力を受けて定位置で回転軸4211中心に方向D4に回転する。
また、当該回転シャフト421の両端部に側板422、422がそれぞれ取り付けられている。より詳しくは、これらの側板422、422はいずれも円盤形状の金属プレートに対して切欠部422aを設けた形状を有している。そして、図3に示すように切欠部422a、422aが互いに対向しながら中間転写ベルト31の幅よりも少し長い距離だけ離間して回転シャフト421に取り付けられている。こうして、全体的にはドラム形状を有するものの、その外周面の一部に回転シャフト421と平行または略平行に延びる凹部41を有する、ローラー基材42が形成されている。
また、ローラー基材42の外周面、つまり金属プレート表面のうち凹部41の内部に相当する領域を除く表面領域にゴムや樹脂などの弾性層43が形成されている。この弾性層43はバックアップローラー33に巻き掛けられた中間転写ベルト31と対向して二次転写ニップNPを形成する。二次転写ニップNPでは、バックアップローラー33が付勢部331により二次転写ローラー4側に付勢されて、二次転写ローラー4とバックアップローラー33に巻き掛けられた中間転写ベルト31との間に所定の荷重が付加されている。
また、凹部41の内部には、転写材Sを把持するための把持部44が配設されている。この把持部44は、凹部41の内底部からローラー基材42の外周面に立設されたグリッパ支持部材441と、グリッパ支持部材441の先端部に対して接離自在に支持されたグリッパ部材442と、転写材剥離部材449とを有している。また、グリッパ部材442はグリッパ駆動部(図示省略)と接続されている。そして、コントローラー10からのアングリップ指令を受けてグリッパ駆動部が作動することでグリッパ部材442の先端部がグリッパ支持部材441の先端部から離間して転写材Sの把持準備や把持解放を行う。一方、コントローラー10からのグリップ指令を受けてグリッパ駆動部が作動することでグリッパ部材442の先端部がグリッパ支持部材441の先端部に移動して転写材Sを把持する。このように把持部44を設けたことにより転写材Sを確実に保持することができ、また中間転写ベルト31に担持されるトナー像を転写材Sに転写した後に当該転写材Sを中間転写ベルト31から剥離することが可能となる。
また、転写材剥離部材449は、グリッパ部材442とグリッパ支持部材441とからなるペアの間に、二次転写ローラー4の軸方向にわたって適宜配されている。そして、転写材剥離部材449は、二次転写ローラー4の径方向外側に向かって突出移動することで、グリッパ部材442とグリッパ支持部材441とで把持していた転写材Sを二次転写ローラー4から離れる方向に押し出すように作用する。したがって、グリッパ部材442の先端部をグリッパ支持部材441の先端部から離間させて転写材Sの把持解放を行った上で、さらに転写材剥離部材449を作用させることで転写材Sを二次転写ローラー4から確実に剥離させることができる。なお、把持部44の構成については、本実施形態に限定されるものではなく、従来より公知の他の把持機構を採用してもよい。
二次転写ローラー4の両端部では、各側板422の外側面に支持部材46が取り付けられており、ローラー基材42と一体的に回転可能となっている。また、支持部材46には凹部41に対応して平面領域461が形成されている。そして、平面領域461に転写ローラー側度当て部材(転写ベアラ)47がそれぞれ取り付けられている。したがって、二次転写ローラー4と一緒に回転軸4211を回転中心として度当て部材47は回転する。この度当て部材47では、基台部位471が支持部材46に取り付けられるとともに、基台部位471から度当て部位472が平面領域461の法線方向に延設されており、度当て部位472の先端部は凹部41の開口側端部の近傍まで延びている。つまり、回転シャフト421の端部からローラー基材42を見ると、度当て部材47が凹部41を塞ぐように配置されている。したがって、二次転写ローラー4の回転によって凹部41が中間転写ベルト31と対向する位置に到達した場合には、度当て部材47が二次転写バックアップローラー33の回転軸33aに取り付けられたベアリング332の周面に当接して転写ニップNPを消失させる。また、度当て部位472の先端周面は所定の曲率を有しており、凹部41と二次転写バックアップローラー33とが対向する間、二次転写ローラー4の回転軸4221に対する二次転写バックアップローラー33の回転軸33aの離間距離、つまり二次転写ローラー4と二次転写バックアップローラー33の軸間距離が調整される。このように、本実施形態では、ベアリング332および転写ローラー側度当て部材47がそれぞれ本発明の「支持部材」および「回転部材」に相当し、これらによって本発明の「位置規制部」が構成されている。この点については、後で図4および図5を参照しつつ詳述する。
二次転写ローラー4の回転シャフト421に対して、転写ローラー駆動モーターM4が機械的に接続されている。また、本実施形態では、転写ローラー駆動モーターM4を駆動させるためにドライバー12が設けられている。ドライバー12は、コントローラー10から与えられる指令に応じてモーターM4を駆動して二次転写ローラー4を図1紙面において時計回りの方向D4、つまりベルト移動方向D31に対しウィズ方向に回転駆動する。一方、二次転写バックアップローラー33は、それ自身は駆動源を有しない従動ローラーである。このようにモーター駆動される二次転写ローラー4に対向する二次転写バックアップローラー33を従動ローラーとすることで、転写ニップNPにおける二次転写ローラー4と中間転写ベルト31との間、あるいは中間転写ベルト31と二次転写バックアップローラー33との間での滑りを防止することができる。
なお、本実施形態では、特にモーターM4としてACサーボモーターを用いるとともに、当該ACサーボモーターをドライバー12により位置制御したり、トルク制御することができるように構成されている。すなわち、ドライバー12は位置制御回路およびトルク制御回路を有しており、位置制御およびトルク制御を選択的に実行可能となっている。このドライバー12に対し、コントローラー10は位置情報に関連する指令パルスおよび制御切替信号を入力可能となっている。
また、この装置1は、装置各部に供給するバイアス電圧を発生する電圧発生部や、上記した二次転写ローラー4およびベルト駆動ローラー32以外に、図2に示すように、ゲートローラー51を回転させるためのモーターM5、該モーターM5を駆動するドライバー13、その他の装置各部を駆動するための各種の駆動機構などを備えており、これらの動作はいずれもコントローラー10により制御される。
また、以下のようにして二次転写ローラー4の回転位相を検出可能となっている。すなわち、図1に示すように、二次転写ローラー4の回転シャフト421には被検出部91が配設されている。被検出部91は、周面の一部にスリット状の切り欠き部911を有する円盤状に形成され、二次転写ローラー4の回転とともに回転する。一方、装置筐体側には例えばフォトインタラプターなどのフォトセンサーからなる検出部92が設けられている。二次転写ローラー4の回転に伴って被検出部91の切り欠き部911が検出部92による検出位置を通過する度に、検出部92は、二次転写ローラー4の回転に同期した同期信号Vsync信号を出力する。これにより二次転写ローラー4の回転位相が検出され、コントローラー10は、この同期信号Vsyncに基づいて装置各部の動作タイミングを制御し、二次転写位置TR2に送り込まれた転写材Sの先端部を二次転写ローラー4の把持部44で把持して転写材Sを所定の移動方向D4に移動し、転写材Sにトナー像(画像)を転写する。なお、この実施形態では、転写ローラー側度当て部材47の位置規制作用により、把持部44による転写材Sの把持は凹部41が二次転写バックアップローラー33と対向する間に行われた後、凹部41が二次転写位置TR2から離れる前に中間転写ベルト31が二次転写ローラー4の周面(弾性層43)に押圧されて二次転写が開始される。これについて、図4および図5を参照しつつ詳述する。
図4はこの実施形態における度当て部材(回転部材)の作用を説明する図である。また、図5は凹部と中間転写ベルトとの位置関係を示す図である。これらの図面のうち図4(a)は凹部41と二次転写バックアップローラー33と対向するときの両ローラー4、33を軸方向から見た図であり、同図(b)は凹部41を除く二次転写ローラー4の周面が二次転写バックアップローラー33と対向するときの両ローラー4、33を軸方向から見た図であり、同図(c)は同図(a)の部分拡大図であり、同図(d)は同図(b)の部分拡大図であり、同図(e)は同図(a)、(c)での各点の位置関係を示す模式図である。また、図5中の模式図は各タイミングT1〜T3での図4(a)の破線部の拡大図であるが、二次転写バックアップローラー33に巻き掛けられた中間転写ベルト31(以下、当該ベルト部分を「対向部31a」と称する)と、凹部41との位置関係を明確にするため、転写材剥離部材449、度当て部材47およびベアリング332の図示を省略する一方、二次転写ローラー4の周面を凹部41に延長した仮想周面VSを1点鎖線で追加図示している。
また、中間転写ベルト31と二次転写ローラー4との位置関係を明確にするため、図4に示すように、各点OP、AP、BPを以下のように定義した、
点OP:二次転写ローラー4の回転軸4211と二次転写バックアップローラー33の回転軸33aとを結ぶ軸AXと、二次転写ローラー4の外周面または仮想外周面VSとが交差する点、
点AP:中間転写ベルト31の外周面と上記軸AXとが交差する点、
点BP:二次転写ローラー4の外周と上記軸AXとが交差する点
これらの点のうち点BPは、軸AX上に凹部41が位置するとき図4(c)に示すように凹部41の内底面であるのに対し、軸AX上に弾性層43が位置するとき図4(e)に示すように点OPと一致する。
また、図5に示すように、中間転写ベルト31と二次転写ローラー4との位置関係の変化が上記のように定義した点AP、BPの位置変化量で示されている。なお、図5では、基準点OPから二次転写ローラー4の回転軸4211に対して近づく方向をマイナス側とし、遠ざかる方向をプラス側と定義する。また、図4および図5中の符号ΔEDは、中間転写ベルト31が二次転写ローラー4の弾性層43に当接した際に弾性層43が弾性変形し、その弾性変形量に相当する。したがって、二次転写ローラー4に弾性層43が設けられていることで、転写ニップNPの形成時での点APは基準点OPから当該弾性変形量だけ二次転写ローラー4の回転軸4211に対して近づいている。なお、二次転写ローラー4に弾性層43が設けられておらず、二次転写ローラー4の周面が剛体である場合、点APは基準点OPと一致する。
図4に示すように、度当て部材47の外周面の形状は、二次転写ローラー4の凹部41に臨む領域において二次転写ローラー4の回転軸4211を中心とする略円弧形状となっている。一方、二次転写バックアップローラー33の端部には、該二次転写バックアップローラー33の直径よりも小さな外径を有し、二次転写バックアップローラー33と同軸でかつこれとは独立して回転自在のベアリング332が設けられている。
凹部41が転写ニップNPの位置(二次転写位置TR2)に移動してくると、二次転写ローラー4の度当て部材47が二次転写バックアップローラー33側を向き、度当て部材47の外周面とベアリング332の外周面とが互いに当接する(図4(a))。これにより、転写ニップNPが解消されるとともに、二次転写ローラー4と二次転写バックアップローラー33の軸間距離が調整され、付勢部331の付勢力に抗して二次転写ローラー4の回転軸4211と中間転写ベルト31表面との間隔が規定される。
より具体的に説明すると、図4に示すように、二次転写ローラー4は定位置に配置されており、凹部41が二次転写位置TR2に位置して度当て部材47がベアリング332と当接するときの軸間距離は距離Hだけ短くなるように、度当て部材47が構成されている。このため、二次転写ローラー4の回転軸4211から中間転写ベルト31の対向部31aまでの距離は、弾性層43が形成された二次転写ローラー4の半径よりも距離Hだけ小さく、図4(a)および図5のタイミングT1に示すように、対向部31aは仮想周面VSよりも回転軸4211側に位置しており、凹部41内に入り込んでいる。ただし、対向部31aが凹部41内に深く入り込むと、把持部44と干渉するため、本実施形態では対向部31aが仮想周面VSと把持部44との間に位置するように度当て部材47が設計されている。
そして、二次転写ローラー4が移動方向D4に回転して凹部41の上流端が二次転写位置TR2に近づくにしたがって中間転写ベルト31の対向部31aは回転軸4211側から仮想周面VSに向かって移動し、凹部41が二次転写位置TR2から離れた時点(タイミングT2)で対向部31aが凹部41の上流側開口側面に位置する弾性層43と当接し始め、転写ニップNPの形成が開始される。さらに、二次転写ローラー4が回転して中間転写ベルト31の対向部31aが凹部41を除く二次転写ローラー4の周面と当接した時点(タイミングT3)で転写ニップNPの形成が完了し、付勢部331により適正な荷重で転写材Sを挟んで中間転写ベルト31が転写ローラー4の周面(弾性層43)に押し付けられる。
以上のように、本実施形態によれば、二次転写ローラー4の周面を延長した仮想周面VSと中間転写ベルト31とが交差しているときに二次転写ローラー4と中間転写ベルト31とが転写材Sを介して当接した後で、二次転写ローラー4の周面と中間転写ベルト31とで形成された転写ニップNPで中間転写ベルト31に担持された像が転写材Sに転写される。このように凹部41がバックアップローラー33から離れるのと並行して二次転写ローラー4の周面への中間転写ベルト31の当接が開始される。このため、凹部41が二次転写位置TR2を離れた直後より適正な荷重を二次転写位置TR2に付与することができ、凹部41に近い周面で良好な転写ニップNPを形成することができる。よって、転写材Sの先端側から画像を転写材Sに転写することが可能となり、転写材Sの先端余白を抑制することができる。
また、度当て部材47が二次転写ローラー4と一体的に回転軸4211を中心として回転し、凹部41と二次転写バックアップローラー33とが対向するときにベアリング332を介して度当て部材47はバックアップローラー33と当接する一方、凹部41を除く二次転写ローラー4の周面とバックアップローラー33とが対向するときにはベアリング332から離間する。このようにベアリング332を介したバックアップローラー33への度当て部材47の離当接によって凹部41がバックアップローラー33に対向する時および対向しない時のいずれにおいても、バックアップローラー33の位置変化を確実に行うことができ、二次転写ローラー4に対する中間転写ベルト31の対向部31aの位置を安定化させることができる。なお、この実施形態では度当て部材47がベアリング332を介してバックアップローラー33に間接的に当接するように構成しているが、直接当接するように構成してもよい。
また、二次転写バックアップローラー33は二次転写ローラー4よりも小さなローラー径を有しており、図4(a)に示すように凹部41がバックアップローラー33と対向する時に、バックアップローラー33により中間転写ベルト31を仮想周面VSよりも二次転写ローラー4の回転軸4211側に位置させるのに好適となっている。
上記のように、この実施形態では、二次転写ローラー4が本発明の「転写ローラー」に相当し、モーターM4が本発明の「駆動部」に相当し、中間転写ベルト31が本発明の「像担持体ベルト」に相当し、バックアップローラー33が本発明の「張架ローラー」に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、図5に示すように凹部41が二次転写バックアップローラー33と対向する間、中間転写ベルト31の対向部31aは常に仮想周面VSよりも回転軸4211側に位置させられて凹部41内に入り込んでいるが、例えば図6に示すように対向部31aを変位させるように構成してもよい。
図6は第2実施形態における凹部と中間転写ベルトとの位置関係を示す図である。この第2実施形態では、凹部41が二次転写バックアップローラー33と対向している期間のうち前半部分において度当て部材47がベアリング332に当接して付勢部331の付勢力に逆らいながらバックアップローラー33を反回転軸4211側(例えば図4中の下側)に移動させて凹部41から離間させる。一方、後半部分では中間転写ベルト31の対向部31aが仮想周面VSまで戻された後、上記第1実施形態と同様に、一度、仮想周面VSよりも回転軸4211側に位置させられて凹部41内に入り込まされた(タイミングT1)後、仮想周面VSまで戻される(タイミングT3)。このとき、上記実施形態と同様に、二次転写ローラー4が移動方向D4に回転して凹部41が二次転写位置TR2から離れた時点(タイミングT2)で対向部31aが凹部41の上流側開口側面に位置する弾性層43と当接し始め、転写ニップNPの形成が開始される。さらに、二次転写ローラー4が回転して中間転写ベルト31の対向部31aが凹部41を除く二次転写ローラー4の周面と当接した時点(タイミングT3)で転写ニップNPの形成が完了し、付勢部331により適正な荷重で転写材Sを挟んで中間転写ベルト31が転写ローラー4の周面(弾性層43)に押し付けられる。
このように第2実施形態においても、仮想周面VSと中間転写ベルト31とが交差している状態で二次転写ローラー4と中間転写ベルト31とが転写材Sを介して当接し始め、その後で二次転写ローラー4の周面と中間転写ベルト31とで形成された転写ニップNPで中間転写ベルト31に担持された像が転写材Sに転写される。したがって、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、図7は本発明にかかる画像形成装置の第3実施形態を示す図である。この第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、2つのテンションローラー35、36と、ローラー35,36にそれぞれ付勢力を与える付勢部351、361とが追加されている点であり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同一である。したがって、以下においては相違点を中心に説明する。
この第3実施形態では、中間転写ベルト31はローラー32、33、34、35および36に掛け渡されている。これらのうちローラー32〜34は第1実施形態と同一機能を担っている。一方、ローラー35および36はテンションローラーである。すなわち、ローラー35は、ベルト駆動ローラー32と二次転写バックアップローラー33との間、つまりベルト移動方向D31においてベルト駆動ローラー32の巻き掛け位置よりも下流側で、かつ二次転写バックアップローラー33の巻き掛け位置よりも上流側に設けられた従動ローラーであり、その回転軸がバネなどの付勢部351によって弾性的に支持されて中間転写ベルト31の張力を調整する。より詳しくは、テンションローラー35の回転軸は、駆動ローラー32の外周面と二次転写バックアップローラー33の外周面との双方に接する仮想的な平面に略直交する方向に伸縮自在の付勢部351によって弾性的に支持されており、これにより、テンションローラー35は、中間転写ベルト31を巻き掛けられた状態で同方向に所定量移動自在となっている。そして、定常状態では、ベルト駆動ローラー32と二次転写バックアップローラー33との間に張架された中間転写ベルト31を外側に向けて押し広げるように、テンションローラー35は付勢部351によって付勢されている。
また、もう一方のローラー36は二次転写バックアップローラー33と従動ローラー34との間、つまりベルト移動方向D31において二次転写バックアップローラー33の巻き掛け位置よりも下流側で、かつ従動ローラー34の巻き掛け位置よりも上流側に設けられた従動ローラーであり、その回転軸がバネなどの付勢部361によって弾性的に支持されて中間転写ベルト31の張力を調整する。なお、その基本的な構成はテンションローラー35と同一であるため、その説明は省略する。
このように第3実施形態では、ベルト移動方向D31において二次転写バックアップローラー33の上流側および下流側にテンションローラー35、36が配設されているため、次の作用効果が得られる。すなわち、本発明では、二次転写ローラー4は所定位置で回転軸4211を中心に回転するとともに、凹部41が二次転写バックアップローラー33と対向するときに二次転写ローラー4の回転軸4211側に二次転写バックアップローラー33が変位する、つまり回転軸4211とバックアップローラー33の回転軸との軸間距離が縮まり、バックアップローラー33に巻き掛けられた中間転写ベルト31、つまり対向部31aが距離Hだけ仮想周面VSから凹部41内に入り込む。一方、凹部41が二次転写位置TR2から離れて転写ニップNPが形成されるときにはバックアップローラー33は戻される。このようにバックアップローラー33の変位に応じて中間転写ベルト31の這い回しが変化する。また、第2実施形態のようにバックアップローラー33が仮想周面VSより外側位置と内側位置との間で変位させる場合には、バックアップローラー33の変位量も増大し、中間転写ベルト31の這い回しも大きく変化する。その結果、これらに起因して中間転写ベルト31の速度変動や振動が生じ、ベルト31の張力が一時的に変化する可能性を完全に否定することはできない。そして、ベルト31の張力変化によって発生する一次転写位置TR1における中間転写ベルト31の速度変動や振動は、画像形成ステーションから転写されるトナー像を乱し画像品質を低下させてしまう。例えば、各色のトナー像が互いにずれた位置で重ね合わされてしまうと色ずれの原因となる。
しかしながら、この第3実施形態では、2つのテンションローラー35、36が、その回転軸を移動させることによって張力の変動を打ち消すように作用する。このため、二次転写位置TR2における中間転写ベルト31の速度変動や振動が各画像形成ステーション2Y、2M、2Cおよび2Kに対応する一次転写位置TR1に及ぶのが防止される。ここで、例えば各色のトナー像が互いにずれた位置で重ね合わされてしまうと色ずれの原因となるが、この第3実施形態ではこのような像形成への影響が確実に防止される。
また、各テンションローラー35、36は、中間転写ベルト31の内側、つまり中間転写ベルト31の像担持面である表面とは反対側の裏面側から中間転写ベルト31に当接している。その理由は以下の通りである。まず、像担持面の反対側に当接することにより、テンションローラー35、36が中間転写ベルト31に担持されるトナー像を乱したり、逆に中間転写ベルト31に残留付着するトナー等によって汚されるのを確実に防止することができる。また、テンションローラーによる張力の調整効果を大きくするためには中間転写ベルト31の巻き掛け角を大きく取ることが有効であるが、テンションローラーを像担持面に当接させ、しかも巻き掛け角を大きくしようとすると、中間転写ベルト31の表面に負の大きな曲率を持たせる必要があり、トナー像への影響が懸念され、構造的にも問題がある。これらの理由から、テンションローラー35、36は中間転写ベルト31の裏面に当接するようにしている。なお、第3実施形態では、2つのテンションローラー35、36を設けているが、テンションローラーの個数および配設位置はこれに限定されるものではなく、任意である。
また、上記実施形態では、度当て部材47がベアリング332に当接することで、二次転写ローラー4と中間転写ベルト31とが転写材Sを介して当接し始める前に中間転写ベルト31の対向部31aが仮想周面VSから凹部41内に入り込むように位置させている。つまり、度当て部材47およびベアリング332により本発明の「位置規制部」を構成している。しかしながら、位置規制部はこれに限定されるものではなく、例えば第1実施形態における付勢部331の付勢力を調整し、この付勢部331を本発明の「位置規制部」として機能させてもよい。より詳しくは、図8に示すように、度当て部材47およびベアリング332を取り除き、凹部41がバックアップローラー33と対向する際、中間転写ベルト31に作用するベルト張力と付勢部331の付勢力とが釣り合って中間転写ベルト31の対向部31aが仮想周面VSから凹部41内に入り込むように構成してもよい。この第4実施形態では、度当て部材47およびベアリング332が不要となり、装置構成が簡素化される。また、第2実施形態においても、第4実施形態と同様に、度当て部材47およびベアリング332を省略する一方、上記釣り合い状態が得られるように付勢部311、351、361の付勢力を調整してもよい。
さらに、本発明については、例えば図9に示すように中間転写ベルト31をバックアップローラー33に巻き掛けて転写ニップNPを形成する画像形成装置にも適用することができる。なお、この装置における点OP、APおよびBPの位置関係は同図(c)〜(e)に示す通りである。したがって、上記第1実施形態と同様に、二次転写ローラー4の周面を延長した仮想周面VSと中間転写ベルト31とが交差しているときに二次転写ローラー4と中間転写ベルト31とが転写材Sを介して当接した後で、二次転写ローラー4の周面と中間転写ベルト31とで形成された転写ニップNPで中間転写ベルト31に担持された像が転写材Sに転写される。その結果、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
1…画像形成装置、 4…二次転写ローラー、 31…中間転写ベルト(像担持体ベルト)、 31a…(像担持体ベルトの)対向部、 33…二次転写バックアップローラー(張架ローラー)、 33a…(二次転写バックアップローラーの)回転軸、 35、36…テンションローラー、 41…(二次転写ローラーの)凹部、 44…把持部、 331…付勢部、 421…回転シャフト、 4211…回転軸、 D31…ベルト移動方向、 M4…転写ローラー駆動モーター(駆動部)、 NP…転写ニップ、 S…転写材、 TR2…二次転写位置、 VS…仮想周面

Claims (6)

  1. 周面に凹部を有する転写ローラーと、
    前記転写ローラーを回転駆動させる駆動部と、
    像を担持する像担持体ベルトと、
    前記転写ローラーに対して移動可能で、前記像担持体ベルトを巻き掛けて、前記像担持体ベルトを介して前記転写ローラーと当接する張架ローラーと、
    前記張架ローラーを前記転写ローラーへ付勢する付勢部と、
    前記凹部が前記張架ローラーに対向しているときに、前記転写ローラーの周面を前記凹部に延長した仮想周面と前記像担持体ベルトとが交差する位置に前記張架ローラーを位置させる位置規制部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置規制部は、前記転写ローラーの回転軸と同じ回転軸で回転する回転部材前記張架ローラーと同じ回転軸で回転し前記張架ローラーの径より小さい支持部材とを有し、前記凹部が前記張架ローラーに対向しているときに、前記回転部材と前記支持部材が当接して前記転写ローラーと前記張架ローラーとの間の軸間距離を規制する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体ベルトと当接して該像担持体ベルトの張力を調整するテンションローラーを備える請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記位置規制部は、前記転写ローラーと前記像担持体ベルトとが当接するときに、前記凹部に配設されて転写材を把持する把持部と前記像担持体ベルトとが接触しない位置に規制する請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記張架ローラーの外径は、前記転写ローラーの外径よりも小さい請求項1ないしのいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 転写ローラーの周面に形成された凹部と像担持体ベルトを巻き掛けた張架ローラーとが対向したときに前記張架ローラーを付勢して移動させて、前記転写ローラーの周面を延長した仮想周面と前記像担持体ベルトとを交差させ、
    前記転写ローラーを回転させて前記転写ローラーと前記像担持体ベルトとを転写材を介して当接させ、
    前記転写ローラーと前記像担持体ベルトとを当接させた後、転写ローラーの周面と前記像担持体ベルトとで形成された転写ニップで前記像担持体に担持された像を前記転写材に転写させることを特徴とする画像形成方法。
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