JP5509677B2 - 電動機の特性を算出する装置、方法、電動機、電動機搭載装置およびコンピュータープログラム - Google Patents

電動機の特性を算出する装置、方法、電動機、電動機搭載装置およびコンピュータープログラム Download PDF

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Description

本発明は、電動機の特性を算出する装置、方法およびプログラムに関するものである。
従来、電動機の特性を機械的なトルク負荷を掛けたトルク測定器で、その機械的と電気的な特性による演算によって求めていた(例えば特許文献1)。
特開平06−109564号公報
かかる場合、演算によって算出される始動トルクの値は、実際の始動トルクの値とは異なってしまうという不具合があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、電動機の特性を従来とは異なる方法で適切に算出することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
電動機の特性を算出する装置であって、
(a)前記電動機の逆起電力定数をKeとし、前記電動機の始動時における電流値である始動電流値をIstとし、前記電動機の始動時におけるトルクである始動トルクをTstとした場合において、
Tst=Ke×Ist
の式にしたがって、前記始動トルクを算出し、
(b)前記電動機の無負荷回転時における電流値である無負荷電流値をInlとし、前記逆起電力定数とは異なる定数である補正トルク定数をKtzとした場合において、
Ktz=Tst/(Ist−Inl)
の式にしたがって、前記補正トルク定数を算出し、
(c)前記補正トルク定数を用いて前記電動機の特性を算出する、装置。
この構成によれば、補正トルク定数を用いて電動機の特性を算出するので、電動機の特性を従来とは異なる方法で、銅損失におけるジュール熱の影響を受けることなく、理論的に適切に算出することができる。また、実際の始動トルクの値に近い値として、始動トルクを算出することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の電動機の特性を算出する装置であって、
前記電動機の無負荷回転時における逆起電力である無負荷逆起電力をEgnlとし、前記電動機の無負荷回転時における角速度である無負荷角速度をωnlとし、前記逆起電力定数をKeとした場合において、
Ke=Egnl/ωnl
の式にしたがって、前記逆起電力定数を算出する、装置。
この構成によれば、電動機の逆起電力定数Keを適切に算出することができる。
[適用例3]
適用例1または2に記載の電動機の特性を算出する装置であって、
前記電動機へ供給される電圧の電圧値をEsとし、前記電動機が有する電磁コイルの抵抗値をRdcとし、前記無負荷電流値をInlとし、前記電動機の無負荷回転時における逆起電力である無負荷逆起電力をEgnlとした場合において、
Egnl=Es−Rdc×Inl
の式にしたがって、前記無負荷逆起電力を算出する、装置。
この構成によれば、電動機の無負荷逆起電力を適切に算出することができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
前記電動機へ供給される電圧の電圧値をEsとし、前記電動機が有する電磁コイルの抵抗値をRdcとし、前記始動電流値をIstとした場合において、
Ist=Es/Rdc
の式にしたがって、前記始動電流値を算出する、装置。
この構成によれば、電動機の始動電流値を適切に算出することができる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
前記算出部は、前記電動機のトルクをTとし、前記補正トルク定数をKtzとし、前記無負荷電流値をInlとし、前記電動機の電流値をIとした場合において、
I=T/Ktz+Inl
の式にしたがって、前記電流値を算出する、装置。
この構成によれば、電動機の電流値を適切に算出することができる。
[適用例6]
適用例1ないし5のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
前記算出部は、前記電動機へ供給される電圧の電圧値をEsとし、前記電動機が有する電磁コイルの抵抗値をRdcとし、前記電動機の電流値をIとし、前記電動機の逆起電力をEgとした場合において、
Eg=Es−Rdc×I
の式にしたがって、前記逆起電力を算出する、装置。
この構成によれば、電動機の逆起電力を適切に算出することができる。
[適用例7]
適用例1ないし6のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
前記算出部は、前記電動機の逆起電力をEgとし、前記逆起電力定数をKeとし、前記電動機の角速度をωとした場合において、
ω=Eg/Ke
の式にしたがって、前記角速度を算出する、装置。
この構成によれば、電動機の角速度を適切に算出することができる。
[適用例8]
適用例1ないし7のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
前記算出部は、前記電動機の角速度をωとし、前記電動機のトルクをTとし、前記電動機の仕事をWとした場合において、
W=ω×T
の式にしたがって、前記仕事を算出する、装置。
この構成によれば、電動機の仕事を適切に算出することができる。
[適用例9]
適用例1ないし8のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
前記算出部は、前記電動機の仕事をWとし、前記電動機へ供給される電圧の電圧値をEsとし、前記電動機の電流値をIとし、前記電動機の効率をηとした場合において、
η=100×W/(Es×I)
の式にしたがって、前記効率を算出する、装置。
この構成によれば、電動機の効率を適切に算出することができる。
[適用例10]
適用例1ないし9のいずれかに記載の装置であって、
前記電動機に対してPWM駆動する場合には、供給電圧にデューティー比を掛けた値を実効電圧値として用いて、前記特性を算出する、装置。
この適用例によれば、PWM駆動の場合は、ディーティ比を掛けた実効電圧値を用いることにより、PWM駆動下における電動機の特性を容易に算出することができる。
[適用例11]
適用例1ないし10のいずれかに記載の装置であって、
前記電磁コイルが3相スター結線されている場合には、前記電動機の電磁コイルの総抵抗として、前記電磁コイル単体の抵抗値の2倍の抵抗値を用いて、前記特性を算出する、装置。
この適用例によれば、電動機の電磁コイルが3相スター結線されている場合でも、電動機の特性を容易に算出することができる。
[適用例12]
適用例1ないし11のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、さらに、
前記算出された電動機の特性を表示する表示部を備える、装置。
この構成によれば、算出された電動機の特性を表示することができる。
[適用例13]
適用例1ないし12のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、さらに、
前記算出された電動機の特性に基づいて前記電動機を制御する制御部を備える、装置。
この構成によれば、電動機を適切に制御することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、電動機の特性算出方法および装置、電動機の特性算出システム、それらの方法または装置の機能を実現するための集積回路、コンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。また、本発明は、本発明による特性算出装置を備えた電動機制御装置、その制御装置を備えた電動機、その電動機を備えた電子機器、プロジェクタ、携帯機器、ロボット、移動体等の形態で実現することもできる。
本発明の一実施例としての測定対象となる電動機100の構成を示す模式図である。 第1実施例における電動機特性取得装置200の構成を示すブロック図である。 電動機の特性を取得する工程を示すフローチャートである。 電動機100の始動時におけるトルクの算出方法を示すグラフである。 電動機100が発生させるトルクTと電動機100の電流値Iとの関係を示すグラフである。 電動機100が発生させるトルクTと電動機100の回転数Nとの関係を示すグラフである。 電動機100が発生させるトルクTと電動機100の出力Pとの関係を示すグラフである。 電動機100が発生させるトルクTと電動機100の効率ηとの関係を示すグラフである。 実施例および比較例において、電動機の各種の特性を重ねて表記するグラフである。 実施例におけるプログラムをコンピューターで実行した場合に、モニタに表示される画像を示す説明図である。 電動機の構成を、電磁コイルのインダクタンスを考慮して示す説明図である。 PWM駆動における供給電圧と、電磁コイルに流れる電流を示す説明図である。 1つの電気角の中に2つの駆動パルスが存在している状態を示す説明図である。 第3の実施例を示す説明図である。 変形例を示す説明図である。 本発明の変形例によるモーターを利用したプロジェクタを示す説明図である。 本発明の変形例によるモーターを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。 本発明の変形例によるモーター/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。 本発明の変形例によるモーターを利用したロボットの一例を示す説明図である。 本発明の変形例によるモーターを利用した鉄道車両を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.第3の実施例:
D.変形例:
A.第1の実施例:
図1は、本発明の一実施例としての測定対象となる電動機100の構成を示す模式図である。電動機100は、永久磁石を有するローター部10と、電磁コイル20と、PWMドライバー22と、ホールIC26と、PWM制御部28とを備えている。また、電動機100は、電源24に接続されており、電源電圧として供給電圧値Es[V]が供給されている。
ホールIC26は、ローター部10の回転位置に応じたセンサー信号SSAを生成する。センサー信号SSAは、PWM制御部28に供給される。PWM制御部28は、センサー信号SSAに応じて、PWMドライバー22の2つのスイッチS1、S2を切り替える。この結果、電磁コイル20に流れる電流の向きが入れ替わる。そして、電磁コイル20に流れる電流の向きが入れ替わることによって、電磁コイル20の磁化方向が入れ替わり、ローター部10は回転することができる。電磁コイル20は、内部抵抗31と、逆起電力Egとして模擬されている。逆起電力Eg[V]は、電磁コイル20に流れる電流の方向とは逆向きに発生する。内部抵抗31は、抵抗値Rdc[Ω]を有する。
本実施例では、電磁コイル20の抵抗値Rdcと、供給電圧値Esと、無負荷で電動機100を回転させた場合の回転数Nnl[rpm]と、無負荷で電動機100を回転させた場合に電磁コイル20に流れる電流値Inl[A]とを測定することによって、電動機100の各種の特性を算出する。ここで、電動機の特性とは、逆起電力定数Ke、トルク−電流特性、トルク−回転数特性、トルク−仕事特性、トルク−効率特性等を意味する。また、本明細書において、「無負荷」とは、ローター部10に外部負荷が接続されていない状態を意味する。
図2は、第1実施例における電動機特性取得装置200の構成を示すブロック図である。電動機特性取得装置200は、回転速度測定部202と、抵抗値測定部204と、供給電圧値測定部206と、電流値測定部208と、演算部210とを備えている。回転速度測定部202は、カップリング214を介して、電動機100の回転軸102と接続されている。回転速度測定部202は、無負荷で電動機100を回転させて無負荷回転数Nnlを測定する。以下では、無負荷で電動機100を回転させた場合の回転数Nnlを「無負荷回転数Nnl」とも呼ぶ。この無負荷回転数Nnlは、演算部210に供給される。なお、回転速度測定部202は、被測定電動機の回転に影響を与えない負荷である構造が好ましい。
供給電圧値測定部206は、電源24(図1)から電動機100に供給される供給電圧値Esを測定する。電流値測定部208は、無負荷で電動機100を回転させた場合に電磁コイル20(図1)に流れる電流値Inlを測定する。以下では、無負荷で電動機100を回転させた場合に電磁コイル20に流れる電流値Inlを、「無負荷電流値Inl」とも呼ぶ。この無負荷電流値Inlは、演算部210に供給される。
抵抗値測定部204は、電磁コイル20の内部抵抗31(図1)の抵抗値Rdcを測定する。電磁コイル20の抵抗値Rdcは、逆起電力Egが発生していない状態において電磁コイル20に流れている電流値Iと、供給電圧値Esとの関係から求めることができる。その際、抵抗値Rdcがジュール熱の影響を受けないように、電流値Iまたは供給電圧値Esを制御することが好ましい。なお、逆起電力Egが発生していない状態は、例えば、ローター部10を停止させる目的の機械角位置で回転しないように固定し、PWMドライバー22のスイッチS1,S2を固定した状態にすることによって実現することができる。測定された抵抗値Rdcは、演算部210に供給される。
演算部210は、抵抗値Rdcと、供給電圧値Esと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとに基づいて、電動機の特性を算出する。この算出方法については後述する。演算部210によって算出された電動機100の特性は、表示装置212によって表示される。
図3は、電動機の特性を取得する工程を示すフローチャートである。ステップS10では、抵抗値測定部204は、電磁コイル20の抵抗値Rdcを測定する。ステップS20では、供給電圧値測定部206は、電動機100への供給電圧値Esを測定する。ステップS30では、回転速度測定部202は、無負荷で電動機100を回転させた場合における回転数Nnlを測定する。ステップS40では、電流値測定部208は、無負荷で電動機100を回転させた場合における電流値Inlを測定する。ステップS50では、演算部210は、抵抗値Rdcと、供給電圧値Esと、無負荷回転数Nnlと、無負荷電流値Inlとに基づいて、電動機100の特性を算出する。以下では、演算部210が電動機100の特性を算出する過程について説明する。また、実際の駆動にはPWM制御を用いるため、実際の無負荷電流値Inlの測定値は、実効値である。
まず、演算部210は、無負荷で電動機100を回転させた場合に電磁コイル20に発生する逆起電力(以下では、無負荷逆起電力Egnlとも呼ぶ。)を求める。演算部210は、無負荷逆起電力Egnl[V]を、電圧の釣り合いより、以下の(1)式で求める。
Figure 0005509677
次に、演算部210は、無負荷で電動機100を回転させた場合の角速度(以下では、無負荷角速度ωnlとも呼ぶ。)を求める。演算部210は、無負荷角速度ωnl[rad/s]を、無負荷回転数Nnl[rpm]を用いて、以下の(2)式で求める。
Figure 0005509677
そして、演算部210は、電動機100の逆起電力定数Ke[V・s/rad]を、無負荷逆起電力Egnlと、無負荷角速度ωnlとを用いて、以下の(3)式で求める。
Figure 0005509677
次に、演算部210は、電動機100の始動時に流れる電流値(以下では、始動電流値Istとも呼ぶ。)を求める。回転数N=0の場合は、逆起電力が発生していない。したがって、演算部210は、始動電流値Istを、以下の(4)式で求める。
Figure 0005509677
図4は、電動機100の始動時におけるトルク(以下では、始動トルクTstとも呼ぶ。)の算出方法を示すグラフである。なお、この図4には、比較例としての始動トルク(以下では、比較例の始動トルクTstcとも呼ぶ。)の算出方法も示している。実施例において、演算部210は、始動トルクTstを、以下の(5)式で求める。
Figure 0005509677
また、比較例の始動トルクTstcは、以下の(6)式で求められる。
Figure 0005509677
ここで、上記(5)式で求められる始動トルクTstは、上記(6)式で求められる比較例の始動トルクTstcとは異なる値となる。しかし、実際には、電動機に発生する始動トルクの値は、上記(5)式で算出される始動トルクTstの値により近いものとなる。この理由は、電動機の始動時には回転による損失が発生しておらず、純粋にBLI則によって始動トルクが定まるためであると考えられる。
すなわち、横軸のトルクTの原点と、縦軸のInl=0の原点が一致した場合は、従来のKe=Ktとした表記でTst=Tstcとなるが、縦軸のInl>0となった場合でも始動トルクTstは変わることがないためにKe≠Ktとなり、KtはKtzとして新たな傾きの定義が必要となる。換言すれば、トルクTが0を示す点において無負荷電流値Inlが0を示すようにグラフを描く場合には、Inl=0となるため、従来のように逆起電力定数Ke=トルク定数Ktとして計算を行うと、Tst=Tstcとなる。しかし、トルクTが0を示す点において無負荷電流値Inlが0より大きい値を示すようにグラフを描く場合において、逆起電力定数Keとトルク定数Ktとを同じ値として演算に用いると、実際の始動トルクの値は上記(5)式で求める値に近い値であるにもかかわらず、始動トルクの値が上記(6)式の値として算出されてしまうという不具合が生じることになる。したがって、トルク定数Ktは、補正トルク定数Ktzとしての新たな定義が必要となる。
そして、逆起電力定数Keとは異なる値である補正トルク定数Ktzを以下の(7)式で定義する。
Figure 0005509677
この補正トルク定数Ktzは、図4に示されるように、始動トルクTstの発生状態を示す点Pstと、無負荷回転状態を示す点Pnlとを結ぶ直線G1の傾きに相当する。以下の実施例では、この補正トルク定数Ktzを用いて、電動機の特性を算出する。
図5は、電動機100が発生させるトルクTと、電動機100の電流値Iとの関係を示すグラフである。演算部210は、トルクT[N・m]と電流値I[A]との関係を、上述した補正トルク定数Ktzを用いて、以下の(8)式で求める。
Figure 0005509677
また、比較例では、トルクTと電流値Iとの関係は、トルク定数Kt(=逆起電力定数Ke)を用いて、以下の(9)式で求められる。
Figure 0005509677
図5に示されるように、実施例では、補正トルク定数Ktzを用いているので、トルクTの最大値を始動トルクTstとし、電流値Iの最大値を始動電流値IstとするグラフG1を描くことが可能となる。比較例では、電流値Iの最大値(始動電流値Ist)は、実施例と同じ値となっているが、トルクTの最大値(比較例の始動トルクTstc)は、実施例の始動トルクTstよりも小さな値となっている。この理由は、比較例では、トルク定数Kt(=逆起電力定数Ke)を用いているからである。なお、トルクTと電流値Iとの関係は、供給電圧値Esと、抵抗値Rdcと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとを測定することによって求めることができる。また、図5におけるグラフG1の切片は、無負荷電流値Inlである。
図6は、電動機100が発生させるトルクTと、電動機100の回転数Nとの関係を示すグラフである。トルクTと回転数Nとの関係を示すグラフを描くために、演算部210は、まず、電動機100に発生する逆起電力Egを以下の(10)式で求める。
Figure 0005509677
ここで、実施例では、(10)式の電流値Iには、(8)式で得られた電流値Iを代入する。一方、比較例では、(10)式の電流値Iには、(9)式で得られた電流値Iを代入する。
また、演算部210は、角速度ωを以下の(11)式で求める。
Figure 0005509677
そして、演算部210は、回転数Nを以下の(12)式で求める。
Figure 0005509677
この(12)式の右辺は、実施例では、上述した(8)、(10)、(11)式を用いて、トルクTの関数に変形することができる。一方、比較例では、(12)式の右辺は、上述した(9)、(10)、(11)式を用いて、トルクTの関数に変形することができる。すなわち、実施例では、
Figure 0005509677
となり、比較例では、
Figure 0005509677
となる。
このように、演算部210は、トルクTを変数として、トルクTに応じた回転数Nを算出することができる。また、トルクTと回転数Nとの関係は、供給電圧値Esと、抵抗値Rdcと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとを測定することによって求めることができる。なお、図6におけるグラフの切片は、無負荷回転数Nnlである。なお、上記(12)式は、以下の(15)式に変形することもできる。
Figure 0005509677
図7は、電動機100が発生させるトルクTと、電動機100の出力Pとの関係を示すグラフである。演算部210は、出力P[W]を、以下の(16)式で求める。
Figure 0005509677
この(16)式の右辺は、実施例では、上述した(8)、(10)、(11)式を用いて、トルクTの関数に変形することができる。一方、比較例では、(16)式の右辺は、上述した(9)、(10)、(11)式を用いて、トルクTの関数に変形することができる。すなわち、実施例では、
Figure 0005509677
となり、比較例では、
Figure 0005509677
となる。なお、K1、K2は定数となる。
このように、演算部210は、トルクTを変数として、トルクTに応じた出力Pを算出することができる。また、トルクTと出力Pとの関係は、供給電圧値Esと、抵抗値Rdcと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとを測定することによって求めることができる。なお、上記(16)式は、以下の(19)式に変形することもできる。
Figure 0005509677
また、上記K1、K2は、以下の値となる。
Figure 0005509677
Figure 0005509677
図8は、電動機100が発生させるトルクTと、電動機100の効率ηとの関係を示すグラフである。演算部210は、効率η[%]を、以下の(22)式で求める。
Figure 0005509677
この(22)式の右辺は、実施例では、上述した(8)、(10)、(11)、(16)式を用いて、トルクTの関数に変形することができる。一方、比較例では、(22)式の右辺は、上述した(9)、(10)、(11)、(16)式を用いて、トルクTの関数に変形することができる。
このように、演算部210は、トルクTを変数として、トルクTに応じた効率ηを算出することができる。また、トルクTと効率ηとの関係は、供給電圧値Esと、抵抗値Rdcと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとを測定することによって求めることができる。
図9(A)は、実施例における電動機の各種の特性を重ねて表記するグラフである。図9(B)は、比較例における電動機の各種の特性を重ねて表記するグラフである。この図9(A)、(B)によれば、実施例と比較例とで異なったグラフとなっていることが理解できる。
このように、本実施例では、供給電圧値Esと、抵抗値Rdcと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとを測定することによって、電動機100の各種の特性を算出することが可能である。また、ブラシレスモーターの場合において、駆動制御方法が変更された場合には、再び上記4つの値を測定することによって、変更後の新たな特性を算出することが可能である。さらに、演算部210は、補正トルク定数Ktzを用いて電動機の特性を算出するので、トルクTの最大値は、始動トルクTstとなる。すなわち、演算部210は、実際の始動トルクの値に近い値として、始動トルクを算出することができる。
なお、参考として、電動機の特性を算出し、上記したグラフを描くためのプログラムの一例を以下に示す。
[基礎計算関数部]
入力:供給電圧値Es、無負荷回転数Nnl、無負荷電流値Inl、抵抗値Rdc;
出力:無負荷角速度ωnl、無負荷逆起電力Egnl、逆起電力定数Ke、補正トルク定数Kt、始動電流値Ist、始動トルクTst;
ωnl=2π・Nnl/60;
Egnl=Es−Rdc・Inl;
Ke=Egnl/ωnl;
Kt=Ke;
Ist=Es/Rdc;
Tst=Kt・Ist;
Ktz=Tst/(Ist−Inl);
[X軸関数部]
入力:Tst、Xm;
出力:Tx[Xm];
int n;
float Tstp;
Tstp=Tst/(Xm−1);
n=0;
while(n < Xm){
Tx[n]=n・Tstp;
n++;
[描画関数部]
入力:Xm、Es、Rdc、Kt、Ke、Tx[m];
出力:Iy[Xm]、Ny[Xm]、Wy[Xm]、Py[Xm]、ηy[Xm];
int i;
float Eg;
i=0;
while(i<Xm){
Iy[i]=Tx[i]/Ktz+Inl;
Eg=Es−Rdc・Iy[i];
Ny[i]=60/(2π)・Eg/Ke;
Wy[i]=0.10472・Tx[i]・Ny[i];
Py[i]=Es・Iy[i];
ηy[i]=Wy[i]/Py[i]・100;
i++;
なお、上記プログラムにおいて、「Iy」は電流値であり、「Eg」は逆起電力であり、「Ny」は回転数であり、「Wy」は出力(仕事率)であり、「Py」は供給電力であり、「ηy」は効率である。以上のようなプログラムによれば、電動機の特性を適切に算出し、適切にグラフを描くことができる。
図10は、上記プログラムをコンピューターで実行した場合に、モニタに表示される画像を示す説明図である。このプログラムでは、供給電圧値Esと、抵抗値Rdcと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとを入力することによって、電動機の特性を適切に描くことができる。
B.第2の実施例:
第1の実施例では、デューティー比が1の場合について説明したが、第2の実施例では、電動機100をデューティー比Dr(0<Dr<1)でPWM駆動する場合について説明する。デューティー比Drが1でない場合には、電磁コイル20への電圧の供給がオンになる期間とオフになる期間があるため、電流が変化する。電動機100は、電磁コイル20を有しているため、PWM駆動においては、電流の変化による電磁コイル20の誘導起電力を考慮する必要がある。
図11は、電動機の構成を、電磁コイルのインダクタンスを考慮して示す説明図である。図11に示す電動機は、図1に示す電動機と同じであるが、図11では、電磁コイル20のインダクタンスLが示されている点が異なる。
図12は、PWM駆動における供給電圧と、電磁コイルに流れる電流を示す説明図である。ここでは、供給電圧Esのデューティー比をDrとし、デューティーの制御期間の長さをUとしている。このとき、時刻0から時刻Dr×Uまでの期間は、電圧の供給がオンの期間である。電圧の供給がオフからオンに変化する場合、電磁コイル20には、急に最大の電流が流れる訳ではなく、電流が徐々に増加していく。時刻Dr×Uから時刻Uまでの期間は、電圧の供給がオフの期間である。電圧の供給がオンからオフに変化する場合も同様に、電磁コイル20に流れる電流は、急にゼロになる訳ではなく、徐々に減少していく。
電磁コイル20への電圧の供給がオンの期間とオフの期間に分けて電動機100の回路方程式を立てる。電磁コイル20への電圧の供給がオンの期間(0≦t≦Dr×U)では、電動機100の回路方程式は(23)式に示す式となる。この(23)式は、第1の実施例の(1)式に電磁コイル20による誘導起電力を加えた式である。
Figure 0005509677
(23)式を解くと、(24)式が得られる。
Figure 0005509677
ここで、定数Aの具体的な値は、境界条件を定めることにより、求めることが可能である。しかし、定数Aの値は、後の計算により相殺されて消えるので、ここではAのまま残しておく。次に、電磁コイル20への電圧の供給がオフの期間(Dr×U≦t≦U)の回路方程式を立てる、この場合、電動機100の回路方程式は、(23)式においてEs=0とすればよく、具体的には、(25)式に示す式となる。
Figure 0005509677
(25)式を解くと、(26)式が得られる。なお、定数Bの値も同様に求めることが可能であるが、定数Aの値と同様に、後の計算により相殺されて消えるので、ここではBのまま残しておく。
Figure 0005509677
ここで、(27)式に示す境界条件により(28)式が得られる。この境界条件は、(24)式の終点(t=Dr×U)と、(26)式の始点(t=Dr×U)とが、一致することによるものである。
Figure 0005509677
Figure 0005509677
(28)式を変形すると(29)式が得られる。
Figure 0005509677
また、(30)式に示す境界条件により(31)式が得られ、同様に(31)式を変形すると、(32)式が得られる。なお、この境界条件は、(24)式の始点(t=0)と、(26)式の終点(t=U)とが、一致することによるものである。
Figure 0005509677
Figure 0005509677
Figure 0005509677
次に、電動機100の平均電流を求める。平均電流Iは、(33)式で算出することができる。
Figure 0005509677
(33)式の分子第1項は、(34)式のように変形することができ、分子第2項は、(35)式のように変形することができる。
Figure 0005509677
Figure 0005509677
ここで、(34)式の第1項と(35)式の第1項を加えると、(36)式が得られる。
Figure 0005509677
(36)式に(29)式、(32)式を代入すると、(37)式が得られる。すなわち、(34)式の第1項と(35)式の第1項と、を加えた和はゼロとなる。
Figure 0005509677
次に(34)式の第2項と(35)式の第2項を加えると、(38)式が得られる。
Figure 0005509677
その結果、(33)式に、(37)式、(38)式の結果を代入することにより、(33)式は、(39)式のように変形することができる。(39)式を見ればわかるように、(24)式、(26)式にあった定数A、Bは、相殺され、消えている。
Figure 0005509677
(39)式から明らかなように、電磁コイル20のインダクタンスLは、(39)式に現れていない。これは、電磁コイル20のインダクタンスとしての特徴を反映している。すなわち、電磁コイルを含む回路では、電圧の供給がオンの時には、電磁コイル20にエネルギーが蓄積され、逆に電圧の供給がオフの時には、逆に電磁コイル20からエネルギーが放出される。PWMの一周期を考えれば、電圧の供給がオンの時に電磁コイル20に蓄積されるエネルギーの量と、電圧の供給がオフの時に電磁コイル20から放出されるエネルギーの量は同じであることが判る。このように、電磁コイル20では、インダクタンス成分により、エネルギーが消費されない。電磁コイル20のインダクタンスLの効果は、電圧の供給がオンの期間だけ、あるいは電圧の供給がオフの期間だけで見れば考慮する必要があるが、PWM駆動の一周期を考えれば、相殺されるため、考慮する必要がない。その結果、PWM駆動下では、Lの値を考慮する必要が無く、代わりにデューティー比Drを考慮すればよい。(39)式を変形すると、(40)式が得られる。
Figure 0005509677
(40)式は、(1)式と比較すると、供給電圧が、(1)式ではEsとなっているのに対し、(40)式ではEs×Drになっている点が、異なるだけである。すなわち、第1の実施例におけるEsをEs×Drとすることにより、PWM駆動下における電動機100の各種特性を求めることが可能となる。同様に、他の式においても、デューティー比DrのPWM駆動下では、それぞれ、電圧EsをEs×Drで置き換えた式とすればよい。
以上のように、供給電圧値Esと、抵抗値Rdcと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとを測定し、供給電圧値として供給電圧値Esにデューティー比Drを掛けたEs×Drを新たな供給電圧値として用いることにより、PWM駆動下における電動機100の各種特性を算出することが可能である。
図13は、1つの電気角の中に2つの駆動パルスが存在している状態を示す説明図である。ここでは、駆動パルスのオンの期間(D1×U+(D3×U−D2×U)を電気角の周期Uで割った値をデューティー比Drと呼ぶ。デューティー比は、D1+(D3−D2)となる。
同様にオンオフで4つの期間に分けて、各期間における方程式を立てて、各期間における電流を求めると、(41)式〜(44)式が得られる。なお、定数A〜Dの値は境界条件を定めることにより具体的に求めることができるが、第3の実施例のときと同様に、後の計算により相殺されるので、ここでは、A〜Dのままにしておく。
Figure 0005509677
Figure 0005509677
Figure 0005509677
Figure 0005509677
(41)式の終点=(42)式の始点(点Xで一致)、(42)式の終点=(43)式の始点(点Yで一致)、(43)式の終点=(44)式の始点(点Zで一致)、(41)式の始点=(44)式の終点(点Wで一致)、の4つの境界条件により、(45)式〜(48)式が得られる。
Figure 0005509677
Figure 0005509677
Figure 0005509677
Figure 0005509677
平均電流Iは、(49)式で示すことができる。
Figure 0005509677
(49)式の右辺分子第1項〜第4項はそれぞれ、(50)式〜(53)式のように変形できる。
Figure 0005509677
Figure 0005509677
Figure 0005509677
Figure 0005509677
(50)式〜(53)式の第1項を加えた後変形し、(53)式〜(56)式の結果を代入すると、(54)式が得られる。すなわち、(50)式〜(53)式の第1項を加えた和はゼロになる。
Figure 0005509677
(50)式〜(53)式の第2項を加えると、(55)式が得られる。
Figure 0005509677
したがって、平均電流Iは、(56)式で示すことが出来る。
Figure 0005509677
(56)式の結果は、(39)式の結果と同じである。ここでは、電気角の1周期に2つのパルスがある場合について説明したが、3つ以上のパルスがある場合も同様に考えることが可能である。すなわち、(56)式を適用することが可能である。なお、図13(B)においては、各区間の電流のグラフが交わる点(点W,X、Y、Z)における電流の値は、同じであるとして模式的にグラフを描いているが、これらの点における電流の値はD1〜D3の値により変動する。
C.第3の実施例:
図14は、第3の実施例を示す説明図である。第3の実施例は、図14(A)に示すように、電動機の3つの電磁コイル20をスター結線にしている。ここで、スター結線の3つの端子をそれぞれ、端子Vu、Vv、Vwと呼ぶ。図14(B)は、端子Vu、Vv、Vwに印可される電圧を示す説明図である。図14(C)は、図14(B)における期間Q3を拡大して示す説明図である。
図14(C)に示す期間T2、T4では、図14(A)の端子VuとVvの間に電圧Esが印可され、端子Vwは、ハイ・インピーダンスになっている。そして、電流は端子Vuから端子Vvに流れる。また、電磁コイル20の内部抵抗をRdcとすると、端子Vuと端子Vvの間の合成抵抗は、2Rdcである。また、期間T3では、端子VuとVwの間に電圧Esが印可され、端子Vvは、ハイ・インピーダンスになっている。そして、電流は端子Vuから端子Vwに流れる。なお、端子Vuと端子Vwの間の合成抵抗は、2Rdcである。また、期間T1、T5では、いずれの端子もハイ・インピーダンスになっており、いずれの端子Vu、Vv、Vwにも電流は流れない。
このような3相PWM駆動においては、供給電圧値として、第2の実施例で示したように、供給電圧Esにデューティー比Drを掛けたEs×Drを代わりに用いることができる。また、電磁コイルの抵抗値として、2Rdcを代わりに用いることが可能となる。例えば、実施例1で使用した(1)式は、(57)式のようになる。他の式も同様である。
Figure 0005509677
ここで、合成抵抗値2Rdcは、逆起電力Egが発生していない状態において電動機100に流れている電流値Iと、供給電圧値Esとの関係から求めることができる。具体的には、この逆起電力Egが発生していない状態は、例えば、ローター部10(図1参照)を回転しないように固定し、図14(C)の期間T2に示す状態を維持することにより、実現することが可能である。なお、このとき算出される抵抗値は、合成抵抗2Rdcである。
以上のように、3相PWM駆動においても、供給電圧値Esと、抵抗値2Rdcと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとを測定することによって、PWM駆動下における電動機100の各種特性を算出することが可能である。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例では、供給電圧値測定部206が供給電圧値Esを測定しているが、電動機100に供給される電源の電圧値が判明している場合には、供給電圧値Esを測定することなく、判明している供給電圧値Esを演算部210に供給することとしてもよい。すなわち、電動機特性取得装置200は、供給電圧値Esを取得すればよい。
D2.変形例2:
上記実施例では、抵抗値測定部204が抵抗値Rdcを測定しているが、電磁コイル20の抵抗値が判明している場合には、抵抗値Rdcを測定することなく、判明している抵抗値Rdcを演算部210に供給することとしてもよい。すなわち、電動機特性取得装置200は、抵抗値Rdcを取得すればよい。
D3.変形例3:
上記実施例では、回転速度測定部202は、電動機100の回転速度を、回転数N[rpm]として測定している。しかし、回転速度測定部202は、電動機100の回転速度を、角速度ω[rad/s]として測定し、角速度ωを演算部210に供給することとしてもよい。
D4.変形例4:
電動機の特性の算出をコンピュータープログラムで実現する場合には、供給電圧値Esと、抵抗値Rdcと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlとを予め測定しておき、得られた4つの値をコンピュータープログラムに取得させることとしてもよい。また、本発明は、電動機の特性の算出方法としても実現することができる。
D5.変形例5:
上記実施例においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
D6.変形例6:
図15は、変形例を示す説明図である。本発明は、電動機の制御装置にも適用可能である。すなわち、電動機の制御装置は、電動機の特性を算出する特性算出部(演算部210)と、算出される電動機の特性に基づいて電動機を制御する制御部213と、を備える。この特性算出部は、上述した実施例のように、抵抗値Rdcと、供給電圧値Esと、無負荷電流値Inlと、無負荷回転数Nnlと、に基づいて電動機の特性を算出する。このような制御装置によれば、適切に電動機を制御することが可能となる。また、この制御装置を備える電動機を実現することもできる。
D7.変形例7:
本発明は、各種の装置に適用可能である。例えば、本発明は、ファンモーター、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モーターなどの種々の装置のモーターに適用可能である。本発明をファンモーターに適用した場合には、上述した種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモーターは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式パソコン、燃料電池式デジタルカメラ、燃料電池式ビデオカメラ、燃料電池式携帯電話などの燃料電池使用機器、プロジェクタ等の各種装置のファンモーターとして使用することができる。本発明のモーターは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモーターとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモーターをスピンドルモーターとして使用することが可能である。また、本発明によるモーターは、移動体やロボット用のモーターとしても利用可能である。
図16は、本発明の変形例によるモーターを利用したプロジェクタを示す説明図である。このプロジェクタ3100は、赤、緑、青の3色の色光を発光する3つの光源3110R、3110G、3110Bと、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ3140R、3140G、3140Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム3150と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系3160と、プロジェクタ内部を冷却するための冷却ファン3170と、プロジェクタ3100の全体を制御する制御部3180と、を備えている。冷却ファン3170を駆動するモーターとしては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することができる。
図17(A)〜(C)は、本発明の変形例によるモーターを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。図17(A)は携帯電話3200の外観を示しており、図17(B)は、内部構成の例を示している。携帯電話3200は、携帯電話3200の動作を制御するMPU3210と、ファン3220と、燃料電池3230とを備えている。燃料電池3230は、MPU3210やファン3220に電源を供給する。ファン3220は、燃料電池3230への空気供給のために携帯電話3200の外から内部へ送風するため、或いは、燃料電池3230で生成される水分を携帯電話3200の内部から外に排出するためのものである。なお、ファン3220を図17(C)のようにMPU3210の上に配置して、MPU3210を冷却するようにしてもよい。ファン3220を駆動するモーターとしては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することができる。
図18は、本発明の変形例によるモーター/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。この自転車3300は、前輪にモーター3310が設けられており、サドルの下方のフレームに制御回路3320と充電池3330とが設けられている。モーター3310は、充電池3330からの電力を利用して前輪を駆動することによって、走行をアシストする。また、ブレーキ時にはモーター3310で回生された電力が充電池3330に充電される。制御回路3320は、モーターの駆動と回生とを制御する回路である。このモーター3310としては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することが可能である。
図19は、本発明の変形例によるモーターを利用したロボットの一例を示す説明図である。このロボット3400は、第1と第2のアーム3410,3420と、モーター3430とを有している。このモーター3430は、被駆動部材としての第2のアーム3420を水平回転させる際に使用される。このモーター3430としては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することが可能である。
図20は、本発明の変形例によるモーターを利用した鉄道車両を示す説明図である。この鉄道車両3500は、モーター3510と、車輪3520とを有している。このモーター3510は、車輪3520を駆動する。さらに、モーター3510は、鉄道車両3500の制動時には発電機として利用され、電力が回生される。このモーター3510としては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することができる。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…ローター部
20…電磁コイル
22…PWMドライバー
24…電源
28…PWM制御部
31…内部抵抗
100…電動機
102…回転軸
200…電動機特性取得装置
202…回転速度測定部
204…抵抗値測定部
206…供給電圧値測定部
208…電流値測定部
210…演算部
212…表示装置
213…制御部
214…カップリング
3100…プロジェクタ
3110…光源
3140…液晶ライトバルブ
3150…クロスダイクロイックプリズム
3160…投写レンズ系
3170…冷却ファン
3180…制御部
3200…携帯電話
3220…ファン
3230…燃料電池
3300…自転車
3310…モーター
3320…制御回路
3330…充電池
3400…ロボット
3410…第1のアーム
3420…第2のアーム
3430…モーター
3500…鉄道車両
3510…モーター
3520…車輪

Claims (21)

  1. 電動機の特性を算出する装置であって、
    (a)前記電動機の逆起電力定数をKeとし、前記電動機の始動時における電流値である始動電流値をIstとし、前記電動機の始動時におけるトルクである始動トルクをTstとした場合において、
    Tst=Ke×Ist
    の式にしたがって、前記始動トルクを算出し、
    (b)前記電動機の無負荷回転時における電流値である無負荷電流値をInlとし、前記逆起電力定数とは異なる定数である補正トルク定数をKtzとした場合において、
    Ktz=Tst/(Ist−Inl)
    の式にしたがって、前記補正トルク定数を算出し、
    (c)前記補正トルク定数を用いて前記電動機の特性を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  2. 請求項1に記載の電動機の特性を算出する装置であって、
    前記電動機の無負荷回転時における逆起電力である無負荷逆起電力をEgnlとし、前記電動機の無負荷回転時における角速度である無負荷角速度をωnlとし、前記逆起電力定数をKeとした場合において、
    Ke=Egnl/ωnl
    の式にしたがって、前記逆起電力定数を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  3. 請求項1または2に記載の電動機の特性を算出する装置であって、
    前記電動機へ供給される電圧の電圧値をEsとし、前記電動機が有する電磁コイルの抵抗値をRdcとし、前記無負荷電流値をInlとし、前記電動機の無負荷回転時における逆起電力である無負荷逆起電力をEgnlとした場合において、
    Egnl=Es−Rdc×Inl
    の式にしたがって、前記無負荷逆起電力を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
    前記電動機へ供給される電圧の電圧値をEsとし、前記電動機が有する電磁コイルの抵抗値をRdcとし、前記始動電流値をIstとした場合において、
    Ist=Es/Rdc
    の式にしたがって、前記始動電流値を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
    前記算出部は、前記電動機のトルクをTとし、前記補正トルク定数をKtzとし、前記無負荷電流値をInlとし、前記電動機の電流値をIとした場合において、
    I=T/Ktz+Inl
    の式にしたがって、前記電流値を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
    前記算出部は、前記電動機へ供給される電圧の電圧値をEsとし、前記電動機が有する電磁コイルの抵抗値をRdcとし、前記電動機の電流値をIとし、前記電動機の逆起電力をEgとした場合において、
    Eg=Es−Rdc×I
    の式にしたがって、前記逆起電力を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
    前記算出部は、前記電動機の逆起電力をEgとし、前記逆起電力定数をKeとし、前記電動機の角速度をωとした場合において、
    ω=Eg/Ke
    の式にしたがって、前記角速度を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
    前記算出部は、前記電動機の角速度をωとし、前記電動機のトルクをTとし、前記電動機の仕事をWとした場合において、
    W=ω×T
    の式にしたがって、前記仕事を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
    前記算出部は、前記電動機の仕事をWとし、前記電動機へ供給される電圧の電圧値をEsとし、前記電動機の電流値をIとし、前記電動機の効率をηとした場合において、
    η=100×W/(Es×I)
    の式にしたがって、前記効率を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の装置であって、
    前記電動機に対してPWM駆動する場合には、供給電圧にデューティー比を掛けた値を実効電圧値として用いて、前記特性を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、
    前記電磁コイルが3相スター結線されている場合には、前記電動機の電磁コイルの総抵抗として、前記電磁コイル単体の抵抗値の2倍の抵抗値を用いて、前記特性を算出する、電動機の特性を算出する装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、さらに、
    前記算出された電動機の特性を表示する表示部を備える、電動機の特性を算出する装置。
  13. 請求項1ないし11のいずれかに記載の電動機の特性を算出する装置であって、さらに、
    前記算出された電動機の特性に基づいて前記電動機を制御する制御部を備える、電動機の特性を算出する装置。
  14. 請求項13に記載の電動機の特性を算出する装置を備える、電動機。
  15. 請求項14に記載の電動機を備える、電動機搭載装置。
  16. 請求項15に記載の電動機搭載装置であって、
    前記電動機搭載装置は、電子機器である、電動機搭載装置。
  17. 請求項15に記載の電動機搭載装置であって、
    前記電動機搭載装置は、プロジェクタである、電動機搭載装置。
  18. 請求項15に記載の電動機搭載装置であって、
    前記電動機搭載装置は、移動体である、電動機搭載装置。
  19. 請求項15に記載の電動機搭載装置であって、
    前記電動機搭載装置は、ロボットである、電動機搭載装置。
  20. 電動機の特性を算出する方法であって、
    (a)前記電動機の逆起電力定数をKeとし、前記電動機の始動時における電流値である始動電流値をIstとし、前記電動機の始動時におけるトルクである始動トルクをTstとした場合において、
    Tst=Ke×Ist
    の式にしたがって、前記始動トルクを算出する工程と、
    (b)前記電動機の無負荷回転時における電流値である無負荷電流値をInlとし、前記逆起電力定数とは異なる定数である補正トルク定数をKtzとした場合において、
    Ktz=Tst/(Ist−Inl)
    の式にしたがって、前記補正トルク定数を算出する工程と、
    (c)前記補正トルク定数を用いて前記電動機の特性を算出する工程と、を含む、電動機の特性を算出する方法。
  21. 電動機の特性を算出する処理をコンピューターに実行させるためのコンピュータープログラムであって、
    (a)前記電動機の逆起電力定数をKeとし、前記電動機の始動時における電流値である始動電流値をIstとし、前記電動機の始動時におけるトルクである始動トルクをTstとした場合において、
    Tst=Ke×Ist
    の式にしたがって、前記始動トルクを算出する機能と、
    (b)前記電動機の無負荷回転時における電流値である無負荷電流値をInlとし、前記逆起電力定数とは異なる定数である補正トルク定数をKtzとした場合において、
    Ktz=Tst/(Ist−Inl)
    の式にしたがって、前記補正トルク定数を算出する機能と、
    (c)前記補正トルク定数を用いて前記電動機の特性を算出する機能と、
    を前記コンピューターに実現させるコンピュータープログラム。
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