JP5505561B2 - 結合度調整回路、アンテナ装置および通信端末装置 - Google Patents

結合度調整回路、アンテナ装置および通信端末装置 Download PDF

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Description

本発明はマルチバンド用の結合度調整回路、アンテナ装置およびそれを備えた通信端末装置に関するものである。
適用周波数帯域を広げることを目的として、放射素子と放射素子とを結合させた複共振アンテナが特許文献1、2に開示されている。これらの複共振アンテナは、給電素子と無給電素子とを磁界成分の高い領域で並走させることにより互いに磁界結合させて、それぞれの素子を放射素子として作用させるようにしている。
特開平6−69715号公報 特開2003−8326号公報
特許文献1,2に示されているような従来の複共振アンテナの典型的な構成は、図1(A)に示すように、給電素子である第1放射素子RE1と無給電素子である第2放射素子RE2とを備え、第1放射素子RE1の給電部付近と第2放射素子RE2のグランド端付近とを近接させるとともに並走させることにより互いに磁界結合させるものである。
第1放射素子RE1の共振周波数をf1、第2放射素子RE2の共振周波数をf2とすると、第1放射素子RE1と第2放射素子RE2とが結合することにより、図1(B)に示すように、第2放射素子RE2はf2で共振する。この複共振アンテナ全体の反射損失特性は、第1放射素子RE1の共振特性と第2放射素子RE2の共振特性との合成であり、図1(B)の実線で示すような特性となる。
ところが、第1放射素子RE1と第2放射素子RE2との結合の強さは両者間の間隔で定めることになるが、第1放射素子RE1の給電部付近と第2放射素子RE2のグランド端付近とを近接させるとともに並走させることが条件となる。そのため、第1放射素子RE1および第2放射素子RE2のパターンの自由度が低い。また、第1放射素子RE1と第2放射素子RE2とを近づけすぎると、給電回路と複共振アンテナとの整合がとれなくなる、さらには、並走部分(磁気結合している部分)の近くに他の部品(特に金属物)があると、第1放射素子RE1と第2放射素子RE2との結合度が変化してしまう、という問題が生じる。
本発明は上記の課題を解消して、放射素子パターンの設計上の自由度が高く、二つの放射素子が近接している近接していないに関わらず両者間の結合度を設定できるようにした結合度調整回路、アンテナ装置、およびそのアンテナ装置を備えた通信端末装置を提供することを目的としている。
本発明の結合度調整回路は、給電回路に接続される第1放射素子と、グランドに接続される第2放射素子とを有する複共振アンテナにおける前記第1放射素子と前記第2放射素子との結合度を調整するための回路であって、第1コイル素子を含み、第1放射素子が接続される一次側回路と、前記第1コイル素子に対してトランス結合する第2コイル素子を含み、前記第2放射素子が接続される二次側回路と、を有することを特徴とする。
本発明のアンテナ装置は、給電回路に接続される第1放射素子と、グランドに接続される第2放射素子とを有する複共振アンテナと、前記第1放射素子前記第2放射素子との結合度を調整するための結合度調整回路とを有し、
前記結合度調整回路は、第1コイル素子を含み、前記第1放射素子に接続された一次側回路と、前記第1コイル素子に対してトランス結合する第2コイル素子を含み、前記第2放射素子に接続された二次側回路と、を有することを特徴とする。
本発明の通信端末装置は、給電回路に接続される第1放射素子と、グランドに接続される第2放射素子とを有する複共振アンテナと、前記第1放射素子前記第2放射素子との結合度を調整するための結合度調整回路とを有するアンテナ装置を備え、
前記結合度調整回路は、第1コイル素子を含み、前記第1放射素子に接続された一次側回路と、前記第1コイル素子に対してトランス結合する第2コイル素子を含み、前記第2放射素子に接続された二次側回路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1放射素子と第2放射素子とを並走させなくてもよいので、それらのパターンの設計上の自由度があがる。また、第1放射素子と第2放射素子とをより近づけても所定の結合度に定めることができるので、給電回路と複共振アンテナとの整合が容易になる。
図1(A)は従来の複共振アンテナの典型的な構成を示す図である。図1(B)は、その複共振アンテナの反射損失特性を示す図である。
図2A、図2Bは第1の実施形態のアンテナ装置101の回路図である。
図3は第1の実施形態のアンテナ装置の構成を示す図である。
図4(A)は第2の実施形態のアンテナ装置102の構成図である。図4(B)は給電回路からみたアンテナ装置102の反射損失特性である。
図5は第3の実施形態のアンテナ装置103Aの構成図である。
図6は第3の実施形態のアンテナ装置103Bの構成図である。
図7は第3の実施形態のアンテナ装置103Cの構成図である。
図8は第3の実施形態のアンテナ装置103Dの構成図である。
図9は第4の実施形態の結合度調整回路24を備えたアンテナ装置104の回路図である。
図10は第4の実施形態に係る結合度調整回路24を多層基板に構成した場合の各層の導体パターンの例を示す図である。
図11は第5の実施形態の結合度調整回路25を備えたアンテナ装置105の回路図である。
図12は第5の実施形態の結合度調整回路25の分解斜視図である。
図13は第6の実施形態に係るアンテナ装置106の主要部の斜視図である。
図14はアンテナ装置106の回路図である。
図15は給電回路から見たアンテナ装置106の反射損失特性である。
図16は第7の実施形態に係るアンテナ装置107の回路図である。
図17は第8の実施形態に係るアンテナ装置108の回路図である。
図18は第9の実施形態に係るアンテナ装置109の回路図である。
図19は、図18に示した結合素子とは構成の異なる結合素子22Bの回路図である。
図20は第10の実施形態の通信端末装置の構成を示すブロック図である。
《第1の実施形態》
図2(A)、図2(B)は第1の実施形態のアンテナ装置101の回路図である。図2(A)では結合度調整回路21部分を簡略化して表している。図2(B)では、結合度調整回路21の構成をより具体的に表している。このアンテナ装置101は結合度調整回路21、第1放射素子11および第2放射素子12を備えている。第1放射素子11は結合度調整回路21の第1ポート(給電ポート)P1に接続されている。第2放射素子12は結合度調整回路21の第2ポートP2に接続されている。
結合度調整回路21は、第1コイル素子L1で構成される一次側回路と、第2コイル素子L2で構成される二次側回路とを有する。第1コイル素子L1には第1放射素子11が接続され、第2コイル素子L2には第2放射素子12が接続される。
結合度調整回路21は、互いに電磁界結合する第1コイル素子L1および第2コイル素子L2を含んで構成される。したがって、第1放射素子11と第2放射素子12とは結合度調整回路21を介して結合する。そして、第1放射素子11と第2放射素子12との結合度は結合度調整回路21の結合度で定めることができる。結合度調整回路21の結合度は、例えば第1コイル素子L1と第2コイル素子L2とのコイル間隔で定めることができる。なお、各コイル素子の電磁界結合は主に磁界を介しての結合であるが、電界結合が一部含まれていてもよい。
ここで、特に結合度調整回路21の作用について、図2(B)を参照して説明する。
図2(B)に示すように、第1コイル素子L1はコイル素子L1a,L1bで構成されていて、第2コイル素子L2はコイル素子L2a,L2bで構成されている。給電回路30から図中矢印a方向に電流が供給されたとき、コイル素子L1aに図中矢印b方向に電流が流れるとともに、コイル素子L1bには図中矢印c方向に電流が流れる。そして、これらの電流により、図中矢印Aで示されるように、閉磁路を通る磁束が形成される。
コイル素子L1aとコイル素子L2aは、コイル巻回軸を共有していて、且つ平面視状態(コイル巻回軸方向に見た状態)でこの二つのコイル素子の導体パターンが互いに並走しているので、コイル素子L1aに電流bが流れて生じる磁界がコイル素子L2aに結合して、コイル素子L2aに誘導電流dが逆方向に流れる。同様に、コイル素子L1bとコイル素子L2bは、コイル巻回軸を共有していて、且つ互いに並走しているので、コイル素子L1bに電流cが流れて生じる磁界がコイル素子L2bに結合して、コイル素子L2bに誘導電流eが逆方向に流れる。そして、これらの電流により、図中矢印Bで示されるように、閉磁路を通る磁束が形成される。
コイル素子L1a,L1bによる閉磁路を通る磁束と、コイル素子L2a,L2bによる閉磁路を通る磁束とは反発する関係であるので、第1コイル素子L1と第2コイル素子L2との間には等価的な磁気障壁MWが生じることになる。
また、コイル素子L1aとコイル素子L2aとは電界によっても結合されている。同様に、コイル素子L1bとコイル素子L2bとは電界によっても結合されている。したがって、コイル素子L1aおよびコイル素子L1bに交流信号が流れるとき、コイル素子L2aおよびコイル素子L2bには電界結合により電流が励起される。図2(B)中のキャパシタCa,Cbは前記電界結合のための結合容量を表象的に表した記号である。
第1コイル素子L1に交流電流が流れるとき、前記磁界を介した結合により第2コイル素子L2に流れる電流の向きと、前記電界を介した結合により第2コイル素子L2に流れる電流の向きとは同じである。したがって、第1コイル素子L1と第2コイル素子L2とは磁界と電界の両方で強く結合することになる。すなわち、損失を抑え、高周波エネルギーを伝搬させることができる。
図3は第1の実施形態のアンテナ装置のより具体的な構成例を示すものである。この例では、直方体形状の誘電体素体10の第1面PSに第1放射素子11が形成されていて、誘電体素体10の第2面SSに第2放射素子12が形成されている。第1放射素子11と第2放射素子12は、それぞれの第1端から第2端(開放端)まで延びるL字状の線状導体である。第1放射素子11および第2放射素子12は、それぞれの第1端から第2端(開放端)方向へ並走している。第1放射素子11の共振周波数をf1、第2放射素子12の共振周波数をf2で表すと、f1<f2の関係であるので、第2放射素子12は第1放射素子11より短い。
第1放射素子11の第1端は結合度調整回路21の第1ポートP1に接続されていて、第2放射素子12の第1端は結合度調整回路21の第2ポートP2に接続されている。第1放射素子11と第2放射素子12との(結合度調整回路21を介さない)結合度は0.2〜0.3であるが、結合度調整回路21の結合度は0.5以上(望ましくは0.7以上)である。このように一次側回路と二次側回路との結合度が、結合度調整回路を介さない第1放射素子と第2放射素子との結合度より高いことにより、第1放射素子11と第2放射素子12とは主に結合度調整回路21で結合することになる。
なお、誘電体素体10に形成した第1放射素子11と第2放射素子12との結合度を調整するために、従来技術では第1放射素子11と第2放射素子12との間隔(誘電体素体10の厚み)を調整する必要があったが、本発明によれば結合度調整回路21の第1コイル素子L1と第2コイル素子L2との結合度で定めることができる。そのため、誘電体素体10に対する第1放射素子11および第2放射素子12のパターンや誘電体素体10の設計上の自由度が高い。
《第2の実施形態》
図4(A)は第2の実施形態のアンテナ装置102の構成図である。このアンテナ装置102は、結合度調整回路21、第1放射素子11および第2放射素子12を備えている。結合度調整回路21は、第1コイル素子L1を含む一次側回路と、第2コイル素子L2を含む二次側回路とを有し、第1コイル素子L1と第2コイル素子L2とが互いに電磁界結合する。
直方体形状の誘電体素体10の第1面PSには第1放射素子11および第3放射素子13が形成されていて、誘電体素体10の第2面SSには第2放射素子12が形成されている。第1放射素子11と第2放射素子12は、それぞれの矩形の渦巻き状をなす導体である。この第1放射素子11および第2放射素子12は、それぞれの第1端から第2端(開放端)方向へ並走している。第3放射素子13も矩形の渦巻き状をなす導体である。第3放射素子13の第1端は第1放射素子11および第2放射素子12の第1端とは互いに遠い側になるように配置されている。第3放射素子13は第1放射素子11に電磁界を介して結合する。
第1放射素子11は結合度調整回路21の第1ポート(給電ポート)P1に接続されている。第2放射素子12は結合度調整回路21の第2ポートP2に接続されている。そのため、第1放射素子11と第2放射素子12とは結合度調整回路21を介して結合する。そして、第1放射素子11と第2放射素子12との結合度は結合度調整回路21の結合度で定まる。また、第1放射素子11と第3放射素子13とは互いに部分的に近接していることにより電磁界結合する。そして、第1放射素子11と第3放射素子13との結合度は、それぞれのパターンを変えないとすれば、互いの近接距離で定まる。
第1放射素子11の共振周波数をf1、第2放射素子12の共振周波数をf2、第3放射素子13の共振周波数をf3で表すと、この例ではf3<f1<f2の関係である。
図4(B)は給電回路からみたアンテナ装置102の反射損失特性である。このアンテナ装置の反射損失特性は、図4(B)中で破線で示す、第1放射素子RE1の共振特性、第2放射素子RE2の共振特性、および第3放射素子RE3の共振特性の合成であり、図4(B)の実線で示すような広帯域の周波数特性となる。
《第3の実施形態》
図5は第3の実施形態のアンテナ装置103Aの構成図である。このアンテナ装置103Aは、結合度調整回路23A、第1放射素子11および第2放射素子12を備えている。結合度調整回路23Aは、第1コイル素子L1を含む一次側回路と、第2コイル素子L2を含む二次側回路とを有し、第1コイル素子L1と第2コイル素子L2とが互いに電磁界結合する。第1放射素子11は直方体形状の誘電体素体10の第1面PSに形成されていて、第2放射素子12は誘電体素体10の第2面SSに形成されている。第1放射素子11と第2放射素子12は、それぞれの第1端から第2端(開放端)まで延びるL字状の線状導体である。第1放射素子11および第2放射素子12は、それぞれの第1端から第2端(開放端)方向へ並走している。
第1放射素子11および第2放射素子12と給電回路30との間に結合度調整回路23Aが接続されている。結合度調整回路23Aの第1コイル素子L1と第1放射素子11との間には第1整合回路91が接続されている。また、結合度調整回路23Aの2コイル素子L2と第2放射素子12との間には第2整合回路92が接続されている。第1整合回路91は結合度調整回路23Aの第1コイル素子L1のインピーダンスを第1放射素子11のインピーダンスに整合させる。第2整合回路92は結合度調整回路23Aの第2コイル素子L2のインピーダンスを第2放射素子12のインピーダンスに整合させる。
第1放射素子11と第2放射素子12とは結合度調整回路23Aを介して結合する。そして、第1放射素子11と第2放射素子12との結合度は結合度調整回路23Aの結合度で定まる。
このように、結合度調整回路23Aの第1コイル素子L1と第1放射素子11との間に第1整合回路91を備えたことにより、第1放射素子11の特性に応じて結合度調整回路23Aの第1コイル素子L1のインピーダンスを第1放射素子11のインピーダンスに整合させることができる。同様に、結合度調整回路23Aの第2コイル素子L2と第2放射素子12との間に第2整合回路92を備えたことにより、第2放射素子12の特性に応じて結合度調整回路23Aの第2コイル素子L2のインピーダンスを第2放射素子12のインピーダンスに整合させることができる。なお、これらの整合回路はインダクタやキャパシタの単独素子で構成されていてもよいし、LC共振回路(π型、T型、直列型、並列型など)で構成されていてもよい。以降に示す実施形態についても同様である。
図6は第3の実施形態のアンテナ装置103Bの構成図である。このアンテナ装置103Bは、結合度調整回路23B、第1放射素子11および第2放射素子12を備えている。結合度調整回路23Bは、第1コイル素子L1を含む一次側回路と、第2コイル素子L2を含む二次側回路とを有し、第1コイル素子L1と第2コイル素子L2とが互いに電磁界結合する。
第1放射素子11および第2放射素子12と給電回路30との間に結合度調整回路23Bが接続されている。結合度調整回路23Bの第1コイル素子L1と第1放射素子11との間には第1整合回路91が接続されている。また、結合度調整回路23Bの第2コイル素子L2と第2放射素子12との間には第2整合回路92が接続されている。さらに、結合度調整回路23Bの第1コイル素子L1と給電回路30との間には第3整合回路93が接続されている。この第3整合回路93は結合度調整回路23Bの第1コイル素子L1のインピーダンスを給電回路30のインピーダンスに整合させる。その他の構成および作用はアンテナ装置103Aと同じである。
図7は第3の実施形態のアンテナ装置103Cの構成図である。このアンテナ装置103Cは、結合度調整回路23C、第1放射素子11および第2放射素子12を備えている。結合度調整回路23Cは、第1コイル素子L1を含む一次側回路と、第2コイル素子L2を含む二次側回路とを有し、第1コイル素子L1と第2コイル素子L2とが互いに電磁界結合する。
第1放射素子11および第2放射素子12と給電回路30との間に結合度調整回路23Cが接続されている。結合度調整回路23Cの第1コイル素子L1と第1放射素子11との間には第1整合回路91が接続されている。また、結合度調整回路23Cの第2コイル素子L2と第2放射素子12との間には第2整合回路92が接続されている。また、結合度調整回路23Cの第1コイル素子L1と給電回路30との間には第3整合回路93が接続されている。また、結合度調整回路23Cの第1コイル素子L1とグランドとの間には第4整合回路94が接続されている。さらに、結合度調整回路23Cの第2コイル素子L2とグランドとの間には第5整合回路95が接続されている。第1整合回路91、第3整合回路93、第4整合回路94は結合度調整回路23Cの第1コイル素子L1と給電回路30とのインピーダンス整合、および第1コイル素子L1と第1放射素子11とのインピーダンス整合をはかっている。第2整合回路92および第5整合回路95は結合度調整回路23Cの第2コイル素子L2と第2放射素子12とのインピーダンス整合をはかっている。その他の構成および作用はアンテナ装置103A,103Bと同じである。
図8は第3の実施形態のアンテナ装置103Dの構成図である。このアンテナ装置103Dは、結合度調整回路23D、第1放射素子11および第2放射素子12を備えている。結合度調整回路23Dは、第1コイル素子L1を含む一次側回路と、第2コイル素子L2を含む二次側回路とを有し、第1コイル素子L1と第2コイル素子L2とが互いに電磁界結合する。
第1コイル素子L1と第2コイル素子L2との間には第6整合回路96が接続されている。また、第1コイル素子L1と給電回路30との間には、シャントに第7の整合回路97が接続されている。さらに、第2コイル素子L2と第2放射素子12との間には、シャントに第8の整合回路98が接続されている。
第6の整合回路96は第1コイル素子L1と第2コイル素子L2との整合をはかる。第7の整合回路97は整合回路91,93,94と共に給電回路30と第1コイル素子L1との間の整合をはかる。第8の整合回路98は整合回路92,95と共に第2コイル素子L2と第2放射素子12との間の整合をはかる。
《第4の実施形態》
図9は第4の実施形態の結合度調整回路24を備えたアンテナ装置104の回路図である。
第4の実施形態は、結合度調整回路24の一次側コイルと二次側コイルとがそれぞれ二つのコイル素子で構成されている。そして、給電回路30と第1放射素子11との間に、結合度調整回路24の一次側回路がシリーズに接続され、結合度調整回路24の二次側回路に第2放射素子12が接続されている。
この例は、一次側コイルと二次側コイルとが高い結合度で結合(密結合)されたものである。すなわち、一次側コイルはコイル素子L1aおよびコイル素子L1bで構成されていて、これらのコイル素子は互いに直列的に接続され、且つ閉磁路が構成されるように巻回されている。また、二次側コイルはコイル素子L2aおよびコイル素子L2bで構成されていて、これらのコイル素子は互いに直列的に接続され、且つ閉磁路を構成するように巻回されている。換言すると、コイル素子L1aとコイル素子L1bとは逆相で結合(加極性結合)し、コイル素子L2aとコイル素子L2bとは逆相で結合(加極性結合)する。
さらに、コイル素子L1aとコイル素子L2aとは同相で結合(減極性結合)するとともに、コイル素子L1bとコイル素子L2bとは同相で結合(減極性結合)することが好ましい。
図10は、第4の実施形態に係る結合度調整回路24を、複数の誘電体層または磁性体層の積層体である多層基板に構成した場合の各層の導体パターンの例を示す図である。各層は誘電体シートまたは磁性体シートで構成され、基材層51a〜51fに導体パターンが形成されている。
図10に示した範囲で、基材層51aに導体パターン74が形成されている。基材層51bには導体パターン72が形成され、基材層51cに導体パターン71,73が形成されている。基材層51dに導体パターン61,63が形成され、基材層51eに導体パターン62が形成され、基材層51fの下面に給電端子41、グランド端子43、第1放射素子の接続ポートであるアンテナ端子42および第2放射素子の接続ポートであるアンテナ端子44がそれぞれ形成されている。図10中の縦方向に延びる破線はビア電極であり、導体パターンと導体パターンとを層間で接続する。
図10において、導体パターン72の右半分と導体パターン71とによってコイル素子L1aを構成している。また、導体パターン72の左半分と導体パターン73とによってコイル素子L1bを構成している。また、導体パターン61と導体パターン62の右半分とによってコイル素子L2aを構成している。また、導体パターン62の左半分と導体パターン63とによってコイル素子L2bを構成している。
図10において破線の楕円形は閉磁路を表している。閉磁路CM12はコイル素子L1aとL1bとに鎖交する。また、閉磁路CM34はコイル素子L2aとL2bとに鎖交する。
図10において、閉磁路CM12とCM34とは磁束が反発する関係であるので、閉磁路CM12とCM34との間に磁気障壁が生じる。この磁気障壁で閉磁路CM12,CM34の磁束の閉じ込め性が高まる。そのため、結合係数の非常に大きなトランスとして作用させることができる。
また、コイル素子L1aとコイル素子L2aとは電界によっても結合されている。同様に、コイル素子L1bとコイル素子L2bとは電界によっても結合されている。したがって、コイル素子L1aおよびコイル素子L1bに交流信号が流れるとき、コイル素子L2aおよびコイル素子L2bには電界結合により電流が励起される。
第1コイル素子L1に交流電流が流れるとき、前記磁界を介した結合により第2コイル素子L2に流れる電流の向きと、前記電界を介した結合により第2コイル素子L2に流れる電流の向きとは同じである。したがって、第1コイル素子L1と第2コイル素子L2とは磁界と電界の両方で強く結合することになる。
《第5の実施形態》
図11は第5の実施形態の結合度調整回路25を備えたアンテナ装置105の回路図である。
第5の実施形態は、結合度調整回路25の一次側コイルが四つのコイル素子L1a,L1b,L1c,L1d、二次側コイルが二つのコイル素子L2a,L2bで構成されている。そして、給電回路30と第1放射素子11との間に、結合度調整回路25の一次側回路がシリーズに接続され、結合度調整回路25の二次側回路に第2放射素子12が接続されている。
コイル素子L1a,L1bは逆相で電磁界結合している。また、コイル素子L1c,L1dも逆相で電磁界結合している。さらに、コイル素子L2a,L2bは逆相で電磁界結合している。コイル素子L2a,L1aは同相で電磁界結合していて、コイル素子L2a,L1cも同相で電磁界結合している。また、コイル素子L2b,L1bは同相で電磁界結合していて、コイル素子L2b,L1dも同相で電磁界結合している。
図12は第5の実施形態の結合度調整回路25の分解斜視図である。
図12に示すように、基材層51a〜51kは磁性体シートで構成され、基材層51b〜51kに導体パターンが形成されている。基材層51bに導体パターン73が形成され、基材層51cに導体パターン72,74が形成され、基材層51dに導体パターン71,75が形成され、基材層51eに導体パターン83が形成され、基材層51fに導体パターン82,84が形成され、基材層51gに導体パターン81,85が形成され、基材層51hに導体パターン61,65が形成され、基材層51iに導体パターン62,64が形成され、基材層51jに導体パターン63が形成されている。基材層51kの下面には、給電端子41、グランド端子43、第1放射素子の接続ポートであるアンテナ端子42、第2放射素子の接続ポートであるアンテナ端子44等が形成されている。図12中の縦方向に延びる線はビア電極であり、導体パターンと導体パターンとを層間で接続する。
図12において、導体パターン61〜65によってコイル素子L1a,L1bを構成していて、導体パターン71〜75によってコイル素子L1c,L1dを構成している。また、導体パターン81〜85によってコイル素子L2a,L2bを構成している。
この第5の実施形態においては、二次側コイル(L2a,L2b)を一次側コイル(L1a,L1b)と(L1c,L1d)とで挟み込むように配置することによって、一次側コイル(L1a,L1b,L1c,L1d)と二次側コイル(L2a,L2b)とがより密結合し、つまり、漏れ磁界が少なくなり、一次側コイルと二次側コイルとの間の高周波信号のエネルギー伝達ロスが少なくなる。
《第6の実施形態》
図13は第6の実施形態に係るアンテナ装置106の主要部の斜視図である。図14はアンテナ装置106の回路図である。
第6の実施形態では、第1放射素子11、第2放射素子12、第3放射素子13を備えている。これらの放射素子11,12,13の給電部と給電回路30との間に結合度調整回路26Aが接続されている。
結合度調整回路26Aは、整合回路93、結合素子20、コイル素子L1,L3を備えている。結合素子20は、コイル素子L2を含む一次側回路と、コイル素子L4を含む二次側回路とを有し、コイル素子L2とコイル素子L4とが互いに電磁界結合する。コイル素子L2と第2放射素子12との間にはリアクタンス素子15が挿入されている。同様に、コイル素子L4と第3放射素子13との間にはリアクタンス素子16が挿入されている。
第1放射素子11と整合回路93との間にはコイル素子L1,L3の直列回路が接続されていて、その接続点と接地との間に結合素子20が接続されている。
図14に示した回路により、第2放射素子12と第3放射素子13との結合度は結合素子20のコイル素子L2,L4間の相互誘導M24によって定めることができる。
図15は給電回路から見た前記アンテナ装置106の反射損失特性である。図15において"Low Band" は第1放射素子11による反射損失特性、"High Band" は第2放射素子12および第3放射素子13による反射損失特性である。すなわち、第1放射素子11でローバンドをカバーし、第2放射素子12および第3放射素子13でハイバンドをカバーする。ハイバンドの帯域幅は第2放射素子12の長さ、第3放射素子13の長さ、リアクタンス素子15,16のリアクタンスおよび結合素子20の結合度によって定めることができる。
このように、複数の放射素子を結合度調整回路(26A)の一次側回路に接続してもよい。また、複数の放射素子を結合度調整回路の二次側回路に接続してもよい。
《第7の実施形態》
図16は第7の実施形態に係るアンテナ装置107の回路図である。第7の実施形態では、3つの放射素子11,12,13を備えている。これらの放射素子11,12,13の給電部と給電回路30との間に結合度調整回路26Bが接続されている。
結合度調整回路26Bは、整合回路93、結合素子19、コイル素子L1,L2を備えている。結合素子19は、コイル素子L3を含む一次側回路と、コイル素子L4を含む二次側回路とを有し、コイル素子L3とコイル素子L4とが互いに電磁界結合する。コイル素子L4と第3放射素子13との間にはリアクタンス素子16が挿入されている。
第1放射素子11と結合素子19との間にはコイル素子L1が接続されていて、第2放射素子12と結合素子19との間にはコイル素子L2が接続されている。
第1放射素子11、第2放射素子12および第3放射素子13はそれぞれ所定の周波数帯域をカバーする。例えば、第1放射素子11はローバンドをカバーし、第2放射素子12および第3放射素子13はハイバンドをカバーする。ハイバンドの帯域幅は第2放射素子12の長さ、第3放射素子13の長さ、リアクタンス素子16のリアクタンス、コイル素子L2のインダクタンスおよび結合素子19の結合度によって定めることができる。
このような構成で、2つまたはそれ以上の複数の放射素子を結合度調整回路の一次側回路または二次側回路に接続してもよい。
《第8の実施形態》
図17は第8の実施形態に係るアンテナ装置108の回路図である。第8の実施形態では、3つの放射素子11,12,13を備えている。これらの放射素子11,12,13の給電部と給電回路30との間に結合度調整回路26Cが接続されている。
結合度調整回路26Cは、結合素子19、コイル素子L1,L2,L3を備えている。結合素子19は、コイル素子L5を含む一次側回路と、コイル素子L4を含む二次側回路とを有し、コイル素子L5とコイル素子L4とが互いに電磁界結合する。コイル素子L4と第3放射素子13との間にはリアクタンス素子16が挿入されている。
第1放射素子11と結合素子19との間にはコイル素子L1,L3が接続されていて、第2放射素子12と結合素子19との間にはコイル素子L2,L3が接続されている。コイル素子L1,L2,L3は分岐回路と整合回路とを兼ねている。
第1放射素子11、第2放射素子12および第3放射素子13はそれぞれ所定の周波数帯域をカバーする。例えば、第1放射素子11はローバンドをカバーし、第2放射素子12および第3放射素子13はハイバンドをカバーする。ハイバンドの帯域幅は第2放射素子12の長さ、第3放射素子13の長さ、リアクタンス素子16のリアクタンス、コイル素子L2,L3のインダクタンスおよび結合素子19の結合度によって定めることができる。
このように結合度調整回路の一次側回路の放射素子側に整合回路を設けてもよい。
《第9の実施形態》
図18は第9の実施形態に係るアンテナ装置109Aの回路図である。第9の実施形態では、3つの放射素子11,12,13を備えている。これらの放射素子11,12,13の給電部と給電回路30との間に結合度調整回路26Dが接続されている。
結合度調整回路26Dは、結合素子22A、コイル素子L1,L2,L3を備えている。結合素子22Aは、コイル素子L5,L6を含む一次側回路と、コイル素子L4を含む二次側回路とを有し、コイル素子L6とコイル素子L4とが互いに電磁界結合する。コイル素子L4と第3放射素子13との間にはリアクタンス素子16が挿入されている。
第1放射素子11と結合素子22Aとの間にはコイル素子L1,L3が接続されていて、第2放射素子12と結合素子22Aとの間にはコイル素子L2,L3が接続されている。コイル素子L1,L2,L3は分岐回路と整合回路を兼ねている。
結合素子22Aを構成する3つのコイル素子L4,L5,L6のうち、コイル素子L6−L4間の相互誘導M46、コイル素子L6−L5間の相互誘導M56、コイル素子L5−L4間の相互誘導M45が生じる。前記3つのコイル素子L4,L5,L6およびこれらの相互誘導M46,M56,M45によって一次側回路のインピーダンス、二次側回路のインピーダンスおよび結合度を定めることができる。
第1放射素子11、第2放射素子12および第3放射素子13はそれぞれ所定の周波数帯域をカバーする。例えば、第1放射素子11はローバンドをカバーし、第2放射素子12および第3放射素子13はハイバンドをカバーする。ハイバンドの帯域幅は第2放射素子12の長さ、第3放射素子13の長さ、リアクタンス素子16のリアクタンス、コイル素子L2,L3のインダクタンスおよび結合素子22Aの結合度によって定めることができる。
このように3つ以上のコイル素子で結合素子を構成してもよい。
図19は、前記結合素子22Aとは構成の異なる結合素子22Bを備えたアンテナ装置109Bの回路図である。一次側回路にはコイル素子L6a,L6b,L5が設けられている。すなわち、図18に示したコイル素子L6をコイル素子L6a,L6bに分割して、コイル素子L6aとコイル素子L5とが結合し、コイル素子L6bとコイル素子L4とが結合するようにしている。このように結合量およびインダクタンスを個別に設定するように構成してもよい。
《第10の実施形態》
図20は第10の実施形態の通信端末装置の構成を示すブロック図である。この通信端末装置は例えば携帯電話端末であり、アンテナ装置101、高周波モジュール7、送信回路6,受信回路8およびベースバンド回路5を備えている。アンテナ装置101は結合度調整回路21と第1放射素子11および第2放射素子12を備えている。高周波モジュール7は、ローバンドとハイバンドの送信信号の切替、およびローバンドとハイバンドの受信信号の切替を行う高周波スイッチや分波/合波回路を備えている。送信回路6はローバンド用の送信回路とハイバンド用の送信回路で構成されている。また、受信回路8はローバンド用の受信回路とハイバンド用の受信回路で構成されている。
前記結合度調整回路21は第1の実施形態または第2の実施形態で示した結合度調整回路21であるが、これ以外に第3〜第9の実施形態で示した結合度調整回路を適用してもよい。
なお、前記高周波モジュール7に結合度調整回路21を組み込んで一つのモジュールにしてもよい。
CM12,CM34…閉磁路
L1…第1コイル素子
L2…第2コイル素子
L1a,L1b,L1c,L1d…コイル素子
P1…第1ポート
P2…第2ポート
RE1…第1放射素子
RE2…第2放射素子
RE3…第3放射素子
5…ベースバンド回路
6…送信回路
7…高周波モジュール
8…受信回路
10…誘電体素体
11…第1放射素子
12…第2放射素子
13…第3放射素子
15,16…リアクタンス素子
19,20,22,22A…結合素子
21,24,25…結合度調整回路
23A〜23D…結合度調整回路
26A〜26D…結合度調整回路
30…給電回路
41…給電端子
42,44…アンテナ端子
43…グランド端子
51a〜51k…基材層
61〜65…導体パターン
71〜75…導体パターン
81〜85…導体パターン
91〜98…整合回路
101,102,104〜108,109A,109B…アンテナ装置
103A,103B,103C,103D…アンテナ装置

Claims (11)

  1. 給電回路に接続される第1放射素子と、グランドに接続される第2放射素子とを有する複共振アンテナにおける前記第1放射素子と前記第2放射素子との結合度を調整するための回路であって、
    第1コイル素子を含み、第1放射素子が接続される一次側回路と、
    前記第1コイル素子に対してトランス結合する第2コイル素子を含み、前記第2放射素子が接続される二次側回路と、を有することを特徴とする結合度調整回路。
  2. 前記第1コイル素子および前記第2コイル素子は、複数の誘電体層または磁性体層を積層してなる積層体に一体的に構成されている、請求項1に記載の結合度調整回路。
  3. 前記第1コイル素子は、直列接続されるとともに閉磁路が構成されるよう隣接配置された複数のコイル導体で構成され、前記第2コイル素子は、直列接続されるとともに閉磁路が構成されるように隣接配置された複数のコイル導体で構成された、請求項1または2に記載の結合度調整回路。
  4. 前記一次側回路は、前記第1コイル素子と前記第1放射素子の接続ポートとの間、または前記第2コイル素子と前記第2放射素子の接続ポートとの間に接続された整合回路を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の結合度調整回路。
  5. 前記一次側回路は、給電回路が接続される給電ポートと前記第2放射素子との間に接続された整合回路を備える、請求項1〜4のいずれかに記載の結合度調整回路。
  6. 前記一次側回路は、前記第1コイル素子とグランドとの間に接続された整合回路を備える、請求項1〜5のいずれかに記載の結合度調整回路。
  7. 前記二次側回路は、前記第2コイル素子とグランドとの間に接続された整合回路を備える、請求項1〜6のいずれかに記載の結合度調整回路。
  8. 前記一次側回路と前記二次側回路との間に接続された整合回路を備える、請求項1〜7のいずれかに記載の結合度調整回路。
  9. 給電回路に接続される第1放射素子と、グランドに接続される第2放射素子とを有する複共振アンテナと
    前記第1放射素子前記第2放射素子との結合度を調整するための結合度調整回路とを有し、
    前記結合度調整回路は、
    第1コイル素子を含み、前記第1放射素子に接続された一次側回路と、
    前記第1コイル素子に対してトランス結合する第2コイル素子を含み、前記第2放射素子に接続された二次側回路と、を有することを特徴とするアンテナ装置。
  10. 前記一次側回路と前記二次側回路との結合度は、前記結合度調整回路を介さない前記第1放射素子と前記第2放射素子との結合度より高い、請求項9に記載のアンテナ装置。
  11. 給電回路に接続される第1放射素子と、グランドに接続される第2放射素子とを有する複共振アンテナと、前記第1放射素子前記第2放射素子との結合度を調整するための結合度調整回路とを有するアンテナ装置を備え、
    前記結合度調整回路は、
    第1コイル素子を含み、前記第1放射素子に接続された一次側回路と、
    前記第1コイル素子に対してトランス結合する第2コイル素子を含み、前記第2放射素子に接続された二次側回路と、を有することを特徴とする通信端末装置。
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