JP2012084998A - 通信装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナの性能を効率よく改善する。
【解決手段】第1の調整回路は、第1のアンテナのインピーダンスを調整し、第2の調整回路は、第2のアンテナのインピーダンスを調整する。結合低減回路は、第1のアンテナと第2のアンテナの結合量を低減する。第1の受信電力測定部は、第1のアンテナから受信する第1の受信電力を測定し、第2の受信電力測定部は、第2のアンテナから受信する第2の受信電力を測定する。選択部は、第1の調整回路、第2の調整回路、または、結合低減回路のいずれかの回路を選択する。回路制御部は、第1の受信電力と第2の受信電力の積に比例する評価関数の値が大きくなるように、選択された回路のインピーダンスを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置と、通信装置に備えられたアンテナの調整方法に関する。
今後、サービスの提供が予定されているLong Term Evolution(LTE)では、周波数の利用効率を向上させるためにMultiple Input Multiple Output(MIMO)方式が利用される。MIMO方式に対応した端末は、複数のアンテナを備えており、端末と基地局との間で複数のチャネルを同時に用いて通信することができる。しかし、端末が複数のアンテナを備えていると、アンテナ間の結合により、伝送特性が劣化するという問題がある。例えば、アンテナAとアンテナBを備えている端末において、アンテナAから送信された信号が別のアンテナBに吸収されるために伝送特性が劣化することがある。この問題を解決するために、アンテナAとアンテナBの間に可変結合器を配置し、アンテナAとアンテナBの間の可変結合器の結合量が受信時には増加し、送信時には減少するように制御する装置が提案されている。
特開2007−124581号公報
複数のアンテナの間の結合量を制御しても、各アンテナのインピーダンスが適切な値に調整されていない場合には、伝送特性を改善できないという問題がある。近年は、端末の内部にアンテナが搭載されることが多いため、アンテナのインピーダンスは端末の使用状況によって変動しやすい。アンテナの性能が良好な場合はスループットが良好になるので、アンテナの性能を効率よく改善することが望ましい。また、背景技術では、LTEの場合について述べたがLTEに限らず、複数のアンテナを備えた通信装置が用いられる際に各アンテナの性能を効率よく改善することが望ましい。
本発明は、アンテナの性能を効率よく改善できる通信装置を提供することを目的とする。
ある実施形態に係る通信装置は、第1のアンテナ、第2のアンテナ、第1の調整回路、第2の調整回路、結合低減回路、第1の受信電力測定部、第2の受信電力測定部、選択部、および、回路制御部を備える。第1の調整回路は、前記第1のアンテナのインピーダンスを調整する。第2の調整回路は、前記第2のアンテナのインピーダンスを調整する。結合低減回路は、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの結合量を低減する。第1の受信電力測定部は、前記第1のアンテナから受信する第1の受信電力を測定する。第2の受信電力測定部は、前記第2のアンテナから受信する第2の受信電力を測定する。選択部は、前記第1の調整回路、前記第2の調整回路、または、前記結合低減回路のいずれかの回路を選択する。回路制御部は、前記第1の受信電力と前記第2の受信電力の積に比例する評価関数の値が大きくなるように、選択された回路のインピーダンスを制御する。
アンテナの性能を効率よく改善できる。
通信装置の動作の例を説明する図である。 第1の実施形態にかかる通信装置の構成の例を示す図である。 通信装置の構成の例を説明する図である。 アンテナが受信する干渉電力の例を説明する図である。 回路選択テーブルの例を示す図である。 調整対象の回路の選択方法の例を説明するフローチャートである。 整合回路と結合低減回路の調整の例を説明する図である。 条件数テーブルの例を示す図である。 第2の実施形態にかかる通信装置の動作の例を説明するフローチャートである。 第3の実施形態にかかる通信装置の構成の例を説明する図である。 第3の実施形態にかかる通信装置が調整対象の回路を選択するときの動作の例を説明するフローチャートである。 コンデンサの容量の変動量と周波数の関係の例を表す図である。 インダクタンス値の変動量と周波数の関係の例を表す図である。 通信装置の構成の例を説明する図である。 通信装置の構成の例を説明する図である。 通信装置で用いられる条件数テーブルの例を示す図である。
図1は、通信装置10の動作の例を説明する図である。図1に示す通信装置10は、アンテナ11(11a、11b)、整合回路12(12a、12b)、結合低減回路13、回路制御部21、および、選択部30を備えている。なお、図1は、理解を助けるために、通信装置10が備えている回路等の一部を記載する。
ここで、整合回路12aは、アンテナ11aのインピーダンスを調整し、整合回路12bは、アンテナ11bのインピーダンスを調整するものとする。また、通信装置10は、結合低減回路13のリアクタンスを調整することにより、アンテナ11aとアンテナ11bの結合量を変更することができる。以下の説明では、2つのアンテナの間において一方のアンテナと他方のアンテナの間で発生する損失の量を「結合量」と記載する。
選択部30は、アンテナ11aと11bの各々での受信電力を大きくするためにインピーダンスを調整する回路を、整合回路12a、整合回路12b、および、結合低減回路13から選択する。選択部30は、選択した回路を回路制御部21に通知する。回路制御部21は、選択部30から通知された回路のインピーダンスを調整する。例えば、回路制御部21は、整合回路12aと結合低減回路13が選択された場合、選択された各々の回路に含まれているコンデンサの容量やインダクタのインダクタンス値を変更する。回路制御部21は、コンデンサの容量やインダクタのインダクタンス値を変更するたびに受信電力の測定結果に基づいて、評価関数の値を計算する。ここで、評価関数は、アンテナ11aと11bの受信電力の積に比例するものとする。回路制御部21は、求めた評価関数の値を、各回路のコンデンサの容量やインダクタのインダクタンス値に対応付けて記憶する。さらに、回路制御部21は、コンデンサの容量やインダクタのインダクタンス値を変更する前の評価関数も求めて記憶する。その後、回路制御部21は、記憶している評価関数の値を比較し、評価関数の値が最も大きくなったコンデンサの容量やインダクタのインダクタンス値に、選択部30で選択された回路を調整する。
このように、整合回路12a、整合回路12b、結合低減回路13から、受信電力に応じて調整対象の回路を選択し、選択された回路の調整を行うことにより、アンテナ11a、11bの受信電力を大きくすることができる。従って、通信装置10では、アンテナ11aと11bでの受信電力の大きさに応じて結合低減回路13に加えて整合回路12aと整合回路12bを調整できるため、アンテナの性能を改善しやすい。
<装置構成>
図2は、第1の実施形態にかかる通信装置10の構成の例を示す図である。通信装置10は、アンテナ11a、11b、整合回路12a、12b、結合低減回路13、Radio Frequency(RF)回路20、ベースバンド(BB)信号処理回路40、および、メモリ1を備える。RF回路20は、回路制御部21を含み、選択部30で選択された回路の調整を行う。また、RF回路20は、通信装置10と基地局の間で送受信される信号の変調と復調も行う。ベースバンド信号処理回路40は、選択部30を含む。ベースバンド信号処理回路40では、調整対象の回路の選択が行われる他、ベースバンド信号の処理や干渉電力の測定なども行われる。メモリ1は、RF回路20やベースバンド信号処理回路40の処理に用いられる閾値やデータ等を記憶する。以下、結合量として結合電力が測定される場合の通信装置10について、詳しく説明する。以下の説明では、2つのアンテナを備える機器の一方のアンテナから出力された信号を、他方のアンテナが受信したことにより他方のアンテナを介して観測される電力のことを「結合電力」と記載する。なお、結合量は、結合電力に限られず、例えば、アンテナAから送信された信号が別のアンテナBに吸収された場合、アンテナBで観測された信号の強度を「結合量」とすることもできる。
図3は、通信装置10の構成の例を説明する図である。図3は、RF回路20とベースバンド信号処理回路40の構成を詳しく表している。RF回路20は、回路制御部21、送受信切り替え部22(22a、22b)、結合電力測定部23、受信電力測定部24(24a、24b)、復調部25(25a、25b)、変調部26、および、切り替え部27として動作する。ベースバンド信号処理回路40は、ベースバンド信号処理部41、干渉電力測定部42、比較部43、および、選択部30として動作する。また、図3の例では、通信装置10は、アンテナ11aとアンテナ11bの両方を介して基地局からの信号を受信し、アンテナ11bを介して信号を基地局に送信するものとする。
回路制御部21は、選択部30により選択された回路に含まれるコンデンサの容量やインダクタのインダクタンス値を変更する。さらに、回路制御部21は、コンデンサの容量やインダクタのインダクタンス値を変更した後のアンテナ11a、11bでの受信電力等に基づいて評価関数を求める。回路制御部21は、評価関数の値が大きくなるように、選択された回路を制御する。すなわち、回路制御部21は、求めた評価関数の値の中で最大の値が得られたときの条件を取得し、取得した条件に従って調整対象の回路を調整する。回路制御部21の動作については後で詳しく説明する。
送受信切り替え部22aは、通信装置10が信号を受信するときに、アンテナ11aと受信電力測定部24aを接続する。このため、通信装置10が信号を受信すると、アンテナ11aを介して受信された信号は、受信電力測定部24aを介して復調部25aに入力される。また、通信装置10が基地局に向けて信号を送信するときに、送受信切り替え部22aは、アンテナ11aを結合電力測定部23に接続する。ここで、図3の例では通信装置10から基地局に信号が送信される際には、アンテナ11aからは信号が送信されない。従って、通信装置10からの送信の際に、結合電力測定部23は、アンテナ11bからアンテナ11aに回りこむ電力を測定することができる。結合電力測定部23は、測定した結合電力を回路制御部21に通知する。
送受信切り替え部22bは、通信装置10が信号を受信するときに、アンテナ11bと受信電力測定部24bを接続する。従って、アンテナ11bを介して受信された信号は、受信電力測定部24bを介して復調部25bに入力される。一方、送受信切り替え部22bは、通信装置10が信号を基地局に送信する際に、アンテナ11bと変調部26を接続することにより、変調部26で変調された信号がアンテナ11bに出力されるようにする。
復調部25a、25bは、入力された信号を復調して、ベースバンド信号に変換する。ベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部41に入力される。ベースバンド信号処理部41は、ベースバンド信号を処理する。また、ベースバンド信号処理部41は、基地局に送信される信号を処理した後、変調部26に出力する。変調部26は、ベースバンド信号処理部41から入力された信号を変調し、変調した信号を、送受信切り替え部22bを介してアンテナ11bに出力する。
受信電力測定部24aは、アンテナ11aを介して受信した信号の電力を測定する。一方、受信電力測定部24bは、アンテナ11bを介して受信した信号の電力を測定する。受信電力測定部24a、24bは、得られた受信電力を回路制御部21に通知する。
干渉電力測定部42は、通信装置10が通信先の基地局以外の基地局から、アンテナ11bを介して受信する干渉電力(外部干渉電力)を測定する。比較部43は、予め1つ以上の閾値を記憶しており、干渉電力の大きさを閾値と比較する。比較部43は、得られた結果を選択部30に通知する。
選択部30は、比較結果に基づいて、調整対象の回路を選択する。調整対象の回路の選択方法の例については、後で詳しく説明する。選択部30は、選択した回路を切り替え部27に通知する。例えば、選択部30は、切り替え部27に制御信号を送ることにより、選択した回路を通知することができる。切り替え部27は、選択部30から通知された制御信号を確認して、回路制御部21と整合回路12a、12b、結合低減回路13の間のスイッチングを行う。例えば、整合回路12aと結合低減回路13とが調整対象の回路に選択されている場合、切り替え部27は、回路制御部21が整合回路12aと結合低減回路13にアクセスできるように、回路を切り替える。さらに、切り替え部27は、選択部30で選択された回路を回路制御部21に通知する。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態で行われる動作の例について説明する。通信装置10は、予め決められた周期で整合回路12や結合低減回路13から調整する対象の回路を選択し、調整する。例えば、通信装置10は、基地局にパイロット信号を送信するたびに、整合回路12や結合低減回路13を調整することができる。回路の調整を開始すると、通信装置10は、外部干渉電力の大きさと基準閾値(Th)の比較結果に応じて調整対象の回路を決定する。
図4は、アンテナ11が受信する干渉電力の例を説明する図である。図4(a)に示すように、通信装置10が基地局2aと通信しているとする。ここで、基地局2aは、セル3aを形成しているものとする。セル3bとセル3cは、セル3aに隣接している。また、セル3bは基地局2bにより形成され、セル3cは基地局2cにより形成されているものとする。
このとき、通信装置10にとって、基地局2aから受信する信号を希望信号(S)とする。一方、通信装置10が基地局2bや基地局2cから受信している信号は、干渉信号となる。図4(a)に示すように、通信装置10は基地局2a〜2c以外から信号を受信していない場合、外部干渉(I)の強さは、通信装置10が基地局2bと基地局2cから受信している信号の合計となる。
さらに、アンテナ11が使用されている際には、熱雑音による内部干渉(N)も発生する。従って、アンテナ11が希望信号を受信するときに生じる干渉信号は、図4(b)に示すように外部干渉と内部干渉で表すことができる。そこで、信号対干渉比(Signal to Interference Ratio、SIR)は、アンテナ利得Gを用いると次式で表される。
ここで、比較部43が記憶している閾値のうちの1つを基準閾値Thとする。また、基準閾値Thとアンテナ利得の積はNに対して十分に大きな数である(ThG≫N)ものとする。従って、アンテナ11で受信した外部干渉の電力の大きさが基準閾値以上である場合(すなわち、I≧Th)、GIはアンテナ11の内部干渉に対して十分に大きい。すなわち、GI≫Nとなる。すると、信号対干渉比は次のように表される。
従って、外部干渉の電力強度が基準閾値以上の場合、アンテナ利得は信号対干渉比に影響しないため、整合回路12を調整してアンテナ利得を変更しても、信号対干渉比はほとんど改善されない。一方、外部干渉の電力が基準閾値より小さい場合、アンテナ11の外部干渉は内部干渉に対して十分に大きくない。従って、信号対干渉比は(1)式に示した通りに表されるため、アンテナ利得Gを大きくすることにより、アンテナ11の信号対干渉比が改善する。換言すると、外部干渉の電力強度が基準閾値よりも小さい場合は、整合回路12のインピーダンスを変更してアンテナ利得を大きくすると、アンテナの性能が改善され、通信装置10の受信状況も改善される。一方、外部干渉の電力強度が基準閾値以上の場合、整合回路12のインピーダンスの変更によりアンテナ利得Gを変更しても、アンテナの性能はほとんど改善されず、通信装置10の受信状況も改善されないといえる。従って、通信装置10は、外部干渉の電力強度が基準閾値以上の場合、結合低減回路13の調整によって、整合回路12を調整する場合よりもアンテナの性能を大きく改善できる場合がある。
図4を参照して説明したように、干渉電力と基準閾値を比較した結果は、整合回路12を調整することによって信号対干渉比や受信電力を改善できるかを判定する指標として用いられる。ここで、通信装置10に備えられた2本のアンテナ11のうちでアンテナ利得が大きい方のアンテナ11の干渉電力に基づいて、選択部30は、調整対象の回路を選択する。例えば、図3に示す通信装置10でアンテナ11aのアンテナ利得(Ga)よりもアンテナ11bのアンテナ利得(Gb)が大きいとする。すると、通信装置10に備えられている干渉電力測定部42は、アンテナ11bから受信された干渉電力(Ib)を測定する。干渉電力測定部42は、干渉電力Ibの値を比較部43に通知する。
比較部43は、干渉電力測定部42から通知された干渉電力を閾値と比較する。ここでは、比較部43がTh−LとThの2つの閾値を記憶しており、閾値Th+Xを算出する場合について説明するが、比較部43が記憶する閾値の数、もしくは、算出する閾値の数は任意に変更することができる。以下の説明では、Thは、アンテナ11bの内部干渉Nbよりも十分に大きい値であるとする。また、Xはアンテナ11aとアンテナ11bの間でのアンテナ利得の差分であり、次式で表せる。
また、Lは、任意の正の値とすることができ、実装に応じて適宜変更することができる。例えば、Lは、Thを基準として5dB程度にすることもできる。比較部43は、干渉電力と閾値を比較した結果を、選択部30に出力する。
図5は、回路選択テーブルの例を示す図である。回路選択テーブルは、干渉電力と閾値の大きさの関係と調整対象の回路の種類を対応付けて記録する。選択部30は、図5のテーブルを備えており、比較部43から受け取った結果に応じて、調整対象の回路を選択する。
例えば、アンテナ11bを介して受信した外部干渉の電力値(Ib)がTh−Lよりも小さい場合、図4を参照しながら説明したように、整合回路12bのインピーダンスの調整によりアンテナ利得Gbが大きくされると、信号対干渉比が改善される。また、アンテナ11bよりもアンテナ利得が小さいアンテナ11aでも、外部干渉電力(Ia)とアンテナ利得(Ga)の積は、アンテナ11aの内部干渉(Na)に比べて十分に大きくないと予測できる。Ia×Gaの値がアンテナ11aの内部干渉に比べて十分に大きくなければ、整合回路12aのインピーダンスの調整によりアンテナ利得(Ga)が増大すると、アンテナ11aの信号対干渉比も改善される。そこで、IbがTh−Lよりも小さい場合、選択部30は、整合回路12aと整合回路12bを調整することを決定する。
外部干渉電力IbがTh−L以上であるがThより小さい場合も、整合回路12bや整合回路12aの調整により、通信装置10の受信状況が改善される。ここで、図4を参照しながら述べたように、外部干渉電力が小さいほどアンテナ利得の改善により信号対干渉比を改善しやすい。従って、アンテナ11bのインピーダンスを調整しても、通信装置10の受信状況の改善は、IbがTh−Lよりも小さいときに比べて小さいと考えられる。そこで、選択部30は、整合回路12a、整合回路12bに加えて、結合低減回路13も調整することを決定する。
外部干渉電力IbがTh以上であるがTh+Xより小さい場合、アンテナ11bについては外部干渉電力が基準閾値より大きいため、式(2)が成り立つ。従って、回路制御部21がアンテナ11bのアンテナ利得Gbを変更しても、アンテナ11bの信号対干渉比は改善しない。すなわち、整合回路12bのインピーダンスを調整しても通信装置10の受信状況はほとんど変更されない。そこで、選択部30は、整合回路12bを調整対象の回路に選択しない。一方、アンテナ11aは、アンテナ11bに比べてアンテナ利得がX(dB)小さいので、アンテナ11aついては式(1)が成り立つ可能性がある。そこで、選択部30は、整合回路12aと結合低減回路13を調整することを決定する。
外部干渉電力IbがTh+X以上である場合、アンテナ11bについては外部干渉電力が基準閾値より大きいため、式(2)が成り立つ。また、アンテナ11aについても、アンテナ11bと同様に、外部干渉電力が大きいことが予測されるため、式(2)が成り立つ可能性が高い。従って、アンテナ11bのアンテナ利得Gbとアンテナ11aのアンテナ利得Gaを変更しても信号対干渉比は改善しない可能性が高い。すなわち、整合回路12a、12bのインピーダンスを調整しても通信装置10の受信状況はほとんど変更されない可能性が高い。そこで、選択部30は、整合回路12aと整合回路12bは調整せずに、結合低減回路13を調整することを決定する。
図6は、調整対象の回路の選択方法の例を説明するフローチャートである。なお、図6は、通信装置10の動作の一例を示しており、例えば、ステップS2、S3、S6の判定の順序が変更されるなど、通信装置10の動作が変更される場合がある。
干渉電力測定部42は、アンテナ11bの干渉電力の強度を測定する(ステップS1)。比較部43は、アンテナ11bを介して受信された干渉電力Ibの強度が基準閾値Th以上であるかを確認する(ステップS2)。ステップS2において、干渉電力の値が基準閾値以上であると判定された場合、比較部43は、アンテナ11aのアンテナ利得とアンテナ11bのアンテナ利得の差の絶対値Xを求める。比較部43は、干渉電力Ibを閾値Th+Xとさらに比較する(ステップS2でYes、ステップS3)。干渉電力Ibが閾値Th+X以上である場合、選択部30は、結合低減回路13を調整対象に選択するが、整合回路12aと整合回路12bは調整対象としない(ステップS3でYes、ステップS4)。干渉電力Ibが閾値Th+X未満である場合、選択部30は、アンテナ11aに接続されている整合回路12aと結合低減回路13を調整対象に選択し、整合回路12bを調整対象としない(ステップS3でNo、ステップS5)。
ステップS2において、干渉電力の値が基準閾値未満であると判定された場合、比較部43は、干渉電力Ibを閾値Th−Lとさらに比較する(ステップS2でNo、ステップS6)。干渉電力Ibが閾値Th−L以上である場合、選択部30は、整合回路12a、整合回路12b、および、結合低減回路13を調整対象に選択する(ステップS6でYes、ステップS7)。干渉電力Ibが閾値Th−L未満である場合、選択部30は、整合回路12aと整合回路12bを調整対象に選択し、結合低減回路13を調整対象としない(ステップS6でYes、ステップS8)。
このように、干渉電力の値が基準閾値以上である場合、選択部30は、アンテナ11bに接続されている整合回路12bを調整対象に選択しない。一方、干渉電力の値が基準閾値未満である場合、選択部30は、整合回路12bを調整対象とする。
選択部30は、調整対象の回路を選択すると、選択結果を切り替え部27に出力する。図5に示す回路選択テーブルの例では、調整対象の回路の組み合わせに対応付けて、調整対象の回路を識別するための制御信号が記録されている。例えば、整合回路12aと整合回路12bが制御される場合、制御信号「1」が切り替え部27に通知される。すると、切り替え部27は、整合回路12aと整合回路12bに回路制御部21がアクセスできるようにスイッチングした上で、回路制御部21に制御信号を通知する。同様に、整合回路12a、12b、結合低減回路13が制御される場合の制御信号は「2」、結合低減回路13だけが制御される場合の制御信号は「4」となる。
以下、整合回路12aと結合低減回路13が選択された場合を例として説明する。このとき、選択部30は、制御信号「3」を切り替え部27に通知する。切り替え部27は、整合回路12aと結合低減回路13に回路制御部21がアクセスできるようにスイッチングする。さらに、切り替え部27は、回路制御部21に制御信号を通知する。
図7は、整合回路12と結合低減回路13の調整の例を説明する図である。図7(a)は、結合低減回路13に含まれている可変インダクタと可変コンデンサを示す。以下の説明では、結合低減回路13に含まれている可変インダクタをL、可変コンデンサをCconと記載する。図7(b)は整合回路12に含まれている可変コンデンサを示す。以下、整合回路12aに含まれている可変コンデンサをCma、整合回路12bに含まれている可変コンデンサをCmbと表すものとする。
回路制御部21は、切り替え部27からの通知に応じて、整合回路12aのインピーダンスや結合低減回路13のリアクタンスを調整する。まず、回路制御部21は、整合回路12aや結合低減回路13に含まれている可変コンデンサの容量、可変インダクタのインダクタンス値を変更する。次に、回路制御部21は、可変コンデンサの容量や可変インダクタのインダクタンス値を変更するたびに、評価関数を求める。さらに、回路制御部21は、得られた評価関数を比較し、評価関数が最大値となったときの可変コンデンサの容量や可変インダクタのインダクタンス値を求める。得られたインダクタンス値やコンデンサの容量を用いることにより、整合回路12aと結合低減回路13を調整する。ここで、コンデンサの容量の変更量や、インダクタンス値の変更量は、実装に応じて任意に設定することができる。例えば、可変コンデンサの値を1pFずつ変更し、可変インダクタのインダクタンス値を5nHずつ変更するように回路制御部21を設定することができる。
次に、評価関数について述べる。回路制御部21は、アンテナの性能が良好であるほど値が大きくなるような評価関数を予め記憶している。ここでは、アンテナ11aとアンテナ11bの受信特性から得られる相関行列の行列式から評価関数が求められた場合を例として説明する。まず、評価関数の求め方の例を説明する。通信装置10の伝送容量Rは次のように表される。
ここで、Pは通信装置10の受信電力、Eは単位行列、Nは内部干渉電力、Hはチャネル行列を表す。伝送容量Rのアンサンブル平均は次式で表すことができる。
ここで、<HH>は相関行列であり、以下のように記載される。
ここで、x(t)とx(t)は複素受信信号を表す。さらに、Paは受信電力測定部24aの測定値、Pbは受信電力測定部24bの測定値、αはアンテナ11aとアンテナ11bで受信された信号の相関(受信相関)を表す。従って、相関行列の行列式は、以下のようになる。
散乱パラメータを用いた計算により、相関αは以下のように書き換えられる。
ここで、Qaは結合電力測定部23の測定値、Qtは通信装置10がアンテナ11bから送信した信号の送信電力、Wは重み係数である。なお、回路制御部21は、予め変調部26からQtの値を通知されているものとする。すると、評価関数fは、次式で表される。
重み係数は、アンテナ11aおよびアンテナ11bの受信電力の評価関数への寄与の大きさと、結合電力の大きさが評価関数に及ぼす寄与の大きさとを調整するために用いられる。重み係数Wは、受信の状態によって異なるが、例えば、0.35に設定される場合がある。
例えば、回路の調整を開始したときのCmaの容量、Cconの容量、Lのインダクタンス値は以下のとおりであるとする。
回路の調整を開始したときのCmaの容量 :C
回路の調整を開始したときのCconの容量 :C11
回路の調整を開始したときのLのインダクタンス値:L
回路制御部21は、Cmaの容量がC、C、C、Cconの容量がC11、C12、C13、結合低減回路13の可変インダクタLのインダクタンス値がL、L、L、L、Lの場合の各々について、評価関数を計算するものとする。ここで可変コンデンサについては、容量の変更量の最小値がΔCであり、可変インダクタについては、インダクタンス値の変更量の最小値がΔLであるとする。すると、回路制御部21は、選択部30で選択された回路に含まれているコンデンサの容量をΔCの整数倍の値だけ変動させる。また、回路制御部21は、選択された回路に含まれているインダクタのインダクタンス値をΔLの整数倍の値だけ変動させる。例えば、C、C、C12、C13、L、L、L、Lは、C、C11、Lを用いて以下のように表せるとする。
=C+ΔC
=C−ΔC
12=C11+ΔC
13=C11−ΔC
=C+ΔL
=C−ΔL
=C+2ΔL
=C−2ΔL
図7(c)は、得られた評価関数の値をCconおよびCmaの容量とLのインダクタンス値に、対応付けて記録したテーブルの例である。図7(c)には、Lの場合の評価関数の値までを示している。回路制御部21は、得られた評価関数の値を比較する。ここで、求められた評価関数の値のうちでFの値が最も大きかったとする。すると、回路制御部21は、CをCmaの調整後の値、C12をCconの調整後の値、LをLの調整後の値に決定し、CmaとCconの容量とLのインダクタンス値を調整する。
このように、通信装置10では、結合低減回路13、整合回路12a、整合回路12bから選択された回路が調整される。結合低減回路13に加えて整合回路12a、12bも調整できることから、結合低減回路13だけを調整の対象とした場合に比べて通信装置10では、アンテナの性能の改善が容易である。端末の内部にアンテナ11が搭載されている場合は、ユーザの端末の持ち方によってアンテナ11のインピーダンスが大きく変動することがある。また、折りたたみ式の端末では、端末を折りたたんだときと端末を開いたときでも、アンテナ11のインピーダンスが変動する。従って、アンテナ11の整合回路12を調整の対象にすることにより、アンテナ11の性能を容易に改善することができる。
さらに、通信装置10では、整合回路12の調整によるアンテナ11の性能の改善の大きさを判定する指標として、外部干渉の電力強度を用いている。従って、アンテナ利得を変更しても伝送特性がほとんど改善されない場合に整合回路12の調整を行うことを避けることができる。従って、本実施形態に係る通信装置10は、効率的にアンテナ11の性能を改善することができる。また、アンテナ11の性能の改善により、通信装置10の受信状況も改善される。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、回路制御部21で行う計算量の上限を決めていないため、回路制御部21で行われる計算量が多くなり、処理時間が長くなる場合がある。そこで、第2の実施形態では、予め決められた処理時間内で回路を調整する通信装置について説明する。第2の実施形態にかかる通信装置10が備えている回路制御部21は、条件数テーブル31(図8)を備えるものとする。なお、条件数テーブル31は、メモリ1に記憶される場合もある。
第2の実施形態に係る通信装置10では、予め、決められた処理時間内に回路制御部21が評価関数を求めることができる条件の総数が求められている。条件数テーブル31は、回路制御部21で求められる評価関数の数が求められた総数以下になるように決められている。例えば、処理時間内に12通りの評価関数の算出を行う通信装置10の場合について説明する。なお、回路制御部21は、予め決められた処理時間内に、選択された回路のインピーダンスもしくはリアクタンスの変更、変更後の評価関数の算出、得られた評価関数の比較、および、選択部30で選択された回路の調整を行うものとする。
図8は、条件数テーブル31の例を示す図である。条件数テーブル31には、整合回路12a、整合回路12b、結合低減回路13の各々について1回の調整で比較される条件数が決められている。
図8の制御信号1に対応付けられた条件では、結合低減回路13の条件数は1通りなので、回路制御部21は、結合低減回路13に含まれているコンデンサの容量やインダクタのインダクタンス値を変更しない。一方、整合回路12aに対応付けられた条件数は3なので、整合回路12は、整合回路12aに含まれているコンデンサCaの容量を、C、C、Cの3通りに設定できる。同様に、整合回路12bに対応付けられた条件数は4なので、整合回路12は、整合回路12bに含まれているコンデンサCbの容量を、C、C、C、Cの4通りに設定できる。CaがCに設定された場合についてCbは4通りの値をとることができ、CaがCやCに設定されたときも、Cbは4通りの値をとることができるので、回路制御部21は、3×4=12通りの条件に回路を調整することになる。回路制御部21は、各々の条件で評価関数を求め、評価関数の比較を行う。評価関数の計算方法、コンデンサの容量の変更方法、および、インダクタンス値の変更方法は、第1の実施形態と同様である。また、回路制御部21は、コンデンサの容量やインダクタのインダクタンス値を、得られた評価関数の値が最も大きい条件で用いられた値に調整する。
制御信号が2の場合では、整合回路12aの条件数が2、整合回路12bの条件数が3、および、結合低減回路13が2である。従って、回路制御部21は、2×3×2=12通りの条件に選択された回路を調整し、各々の場合の評価関数の値を求める。同様に、制御信号が3の場合は、整合回路12aの条件数が3、整合回路12bの条件数が1、結合低減回路13が4であるので、12通りの条件の評価関数が比較される。制御信号が4の場合も同様に、結合低減回路13が12通りの条件に設定され、各々の条件において評価関数が求められる。
図9は、第2の実施形態にかかる通信装置10の動作の例を説明するフローチャートである。図9中のK、M、Nは定数であり、Kは整合回路12aの条件数、Mは整合回路12bの条件数、Nは結合低減回路13の条件数を表すものとする。K、M、Nはいずれも1以上の整数である。また、kは、評価関数の算出に用いられた整合回路12aの条件の数を計数する変数であり、mは、評価関数の算出に用いられた整合回路12bの条件の数を計数する変数である。さらに、評価関数の算出に用いられた結合低減回路13の条件の数は、変数nにより計数されるものとする。なお、図9のフローチャートでは、回路制御部21は、整合回路12a、整合回路12b、結合低減回路13の順に条件を変更しているが、調整対象の回路の条件を変更する順序は任意に変更することができる。
干渉電力測定部42は、アンテナ11bを介して受信された干渉電力の強度を求める(ステップS11)。選択部30は、干渉電力の値と閾値の比較結果に応じて調整対象の回路を選択する(ステップS12)。なお、ステップS12の動作は、図6を参照しながら説明した第1の実施形態の場合と同様である。選択部30で選択された回路を特定する制御信号を回路制御部21が受信すると、回路制御部21は、条件数テーブル31を参照し、整合回路12a、整合回路12b、結合低減回路13の各々について条件数を取得する(ステップS13)。
回路制御部21は、変数nを1に設定し、変数kも1に設定する(ステップS14、S15)。回路制御部21は、k番目の条件に従って整合回路12aに含まれているコンデンサの容量を変更し、整合回路12aのインピーダンスを変更する(ステップS16)。回路制御部21は、変数mを1に設定する(ステップS17)。回路制御部21は、m番目の条件に従って整合回路12bに含まれているコンデンサの容量を変更し、整合回路12bのインピーダンスを変更する(ステップS18)。次に、回路制御部21は、結合電力測定部23、受信電力測定部24a、受信電力測定部24bの各々から得られた測定結果を用いて評価関数を求め、得られた値をメモリ1に記憶する(ステップS19)。回路制御部21は、その後、変数mを1つインクリメントし、変数mが定数Mよりも大きいかを判定する(ステップS20、S21)。変数mがMよりも大きくなるまで、回路制御部21は、ステップS18〜S21を繰り返す。一方、mがMよりも大きい場合、回路制御部21は、変数kを1つインクリメントし、変数kが定数Kよりも大きいかを判定する(ステップS21でYes、ステップS22、S23)。回路制御部21は、変数kがKよりも大きくなるまでステップS16〜S23を繰り返す。ステップS23で変数kがKより大きいと判定されると、回路制御部21は、変数nを1つインクリメントした後、Nよりもnが大きいかを判定する(ステップS24、S25)。変数nがN以下の場合、回路制御部21は、n番目の条件により、結合低減回路13のリアクタンスを変更する(ステップS26)。ここで、回路制御部21は、結合低減回路13に含まれている可変コンデンサの容量値と可変インダクタのインダクタンス値の1つ以上を変更することができる。その後、回路制御部21は、ステップS15〜S26を繰り返す。一方、nがNよりも大きい場合、回路制御部21は、メモリ1を参照して、得られた評価関数を比較する。回路制御部21は、整合回路12a、整合回路12b、および、結合低減回路13に含まれているコンデンサやインダクタを、評価関数の値が最も大きい条件で用いられた値に調整する(ステップS27)。
このように、条件の組み合わせの数を一定にした条件数テーブル31を用いることにより、回路制御部21は、選択された回路の数や種類に関わらずに、一定の演算量で、選択された回路に設定するインピーダンスもしくはリアクタンスを求めることができる。従って、通信装置10は、予め決められた処理時間内に選択された回路を制御できる。端末にアンテナ11が内蔵されている場合、ユーザの端末の持ち方などによってもインピーダンスが変動するため、アンテナ11の性能の変動に応じてリアルタイムに回路の調整を行うことが求められる。本実施形態に係る通信装置10では、1回の調整に使用する条件の数を条件数テーブル31に設定することにより、調整にかかる時間を一定の時間以下に抑えることができる。このため、通信装置10は伝送特性の変動に応じてリアルタイムに回路の調整を行うことができる。
<第3の実施形態>
図10は、第3の実施形態に係る通信装置50の構成の例を説明する図である。通信装置50は、RF回路20とベースバンド信号処理回路51の構成を詳しく表している。通信装置50のRF回路20の構成や動作は、第1および第2の実施形態と同様である。ベースバンド信号処理回路51は、ベースバンド信号処理部41、干渉電力測定部42、干渉電力測定部52、比較部53、および、選択部54として動作する。ベースバンド信号処理部41と干渉電力測定部42の動作は、第1および第2の実施形態と同様である。
干渉電力測定部52は、アンテナ11aを介して、通信装置10が通信先の基地局以外の基地局から受信する干渉電力(Ia)を測定する。比較部53は、干渉電力測定部42および干渉電力測定部52から通知された干渉電力の大きさと閾値を比較する。比較部53は、予め、2つの基準閾値ThaとThbを記憶しているものとする。基準閾値Thaは、アンテナ11aの内部干渉Naに対して十分に大きいと判定することができる値である。同様に、基準閾値Thbは、アンテナ11bの内部干渉Nbに対して十分に大きいと判定することができる値である。なお、比較部53は、適宜、基準閾値以外の閾値を記憶しているものとする。比較部53は、得られた結果を選択部54に通知する。
選択部54は、比較部53から通知された比較結果に基づいて、調整対象の回路を選択する。選択部54は、アンテナ11aを介して受信する干渉電力の大きさが基準閾値Thaよりも大きい場合、アンテナ11aのアンテナ利得の大きさを変更してもアンテナ11aの性能は改善されないと判断する。そこで、干渉電力Iaが基準閾値Thaよりも大きいと、選択部54は、アンテナ11aに接続されている整合回路12aを調整対象としない。同様に、干渉電力測定部42で測定された干渉電力の大きさ(Ib)が基準閾値Thbよりも大きい場合、選択部54は、アンテナ11bのアンテナ利得の大きさを変更することによっては、アンテナ11bの性能は改善されないと判断する。そこで、干渉電力Ibが基準閾値Thbよりも大きいと、選択部54は、アンテナ11bに接続されている整合回路12bを調整対象としない。選択部54は、選択した回路を切り替え部27に通知する。
図11は、第3の実施形態に係る通信装置50が調整対象の回路を選択するときの動作の例を説明するフローチャートである。図11の例では、比較部53は、2つの基準閾値ThaとThbの他にTha−LとThb−Lの2つの閾値を記憶しているものとする。なお、図11は動作の一例であり、例えば、ステップS32とステップS33の順所を入れ替えた上で、ステップS36では干渉電力Ibと基準閾値Thbを比較するなど、通信装置50の動作が変更される場合がある。
干渉電力測定部42は、アンテナ11bの干渉電力の強度Ibを測定し、干渉電力測定部52は、アンテナ11aの干渉電力の強度Iaを測定する(ステップS31)。干渉電力測定部42と干渉電力測定部52は、測定した値を比較部53に通知する。比較部53は、干渉電力測定部42から通知された干渉電力Ibを、基準閾値Thbと比較する(ステップS32)。干渉電力Ibが基準閾値Thb以上である場合、比較部53は、干渉電力測定部52から通知された干渉電力Iaを、基準閾値Thaと比較する(ステップS32でYes、ステップS33)。比較部53は、ステップS32とS33で得られた比較結果を選択部54に通知する。アンテナ11bからの干渉電力IbがThb以上で、アンテナ11aからの干渉電力IaがTha以上である場合、選択部54は、結合低減回路13を調整対象の回路に選択する(ステップS34)。一方、アンテナ11bからの干渉電力IbがThb以上で、アンテナ11aからの干渉電力IaがTha未満である場合、選択部54は、結合低減回路13と整合回路12aを調整対象の回路に選択する(ステップS35)。
ステップS32で干渉電力Ibが基準閾値Thb未満であると判定された場合も、比較部53は、干渉電力測定部52から通知された干渉電力Iaを、基準閾値Thaと比較する(ステップS32でNo、ステップS36)。ステップS36で干渉電力Iaが基準閾値Tha以上であると判定された場合、比較部53は、ステップS32とS36で得られた比較結果を選択部54に通知する。すると、選択部54は、結合低減回路13と整合回路12bを調整対象の回路に選択する(ステップS36でYes、ステップS37)。
一方、ステップS36で干渉電力Iaが基準閾値Tha未満であると判定された場合、比較部53は、干渉電力Iaと閾値Tha−Lとの比較、および、干渉電力Ibと閾値Thb−Lとの比較を行う(ステップS36でNo、ステップS38)。比較部53は、ステップS32、S36、S38で得られた比較結果を選択部54に通知する。ステップS38で、IaがTha−L以上であるという条件と、IbがThb−L以上であるという条件のうちの1つ以上を満たすと、選択部54は、整合回路12a、整合回路12b、および、結合低減回路13を調整対象に選択する(ステップS39)。一方、IaがTha−L未満で、かつ、IbがThb−L未満である場合、選択部54は、整合回路12aと整合回路12bを調整対象に選択する(ステップS40)。
このように、通信装置50では、各々のアンテナで受信する干渉電力の大きさに応じて調整対象の回路が選択される。従って、比較部53は、通信装置50に備えられているアンテナの間の利得の差分を求めずに、閾値と干渉電力の大きさを比較できる。このため、第1の実施形態のように、2本のアンテナの利得の差を用いて閾値を設定している場合とは異なり、比較部53の記憶している閾値は固定の値とすることができる。従って、閾値と干渉電力の大きさを比較する際の比較部53の負担が軽減される。
<第4の実施形態>
第4の実施形態では、通信に用いられる周波数に応じてコンデンサの容量の変更量やインダクタンス値の変更量を変更できる通信装置10について説明する。以下の記載では、ΔCをコンデンサの容量の変動量と記載する。また、ΔLをインダクタのインダクタンス値の変動量と記載する。
回路制御部21は、インピーダンスもしくはリアクタンスの変更量の最小値に応じて、コンデンサの容量やインダクタンス値の変動量を計算する。インピーダンスもしくはリアクタンスの変更量の最小値は、予め、メモリ1に記憶しているか、回路制御部21が記憶している。ここで、例えば、インピーダンスやリアクタンスの変更量の最小値は、例えば、ユーザの通信装置10の持ち方の違いによって生じるアンテナのインピーダンス特性の変化量とすることができる。また、折りたたみ式の通信装置10である場合、通信装置10が折りたたまれた状態のアンテナのインピーダンス特性と通信装置10が開かれた状態のインピーダンス特性の違いが、リアクタンス等の変更量の最小値とされることもある。回路制御部21は、通信に用いられる周波数を、例えば、ベースバンド信号処理部41から取得することができる。
まず、コンデンサの容量の変動量の求め方について説明する。コンデンサから得られるリアクタンスXは、次式で表される。
そこで、リアクタンスの変動量ΔXをコンデンサで変動させるとすると、コンデンサの容量の変動量ΔCは、式(11)のように表せる。
ここで、jは虚数単位、fは周波数であるとする。従って、例えば、リアクタンスの変更量の最小値ΔXが80Ωで、周波数が2GHzである場合ΔCは0.99(pF)になる。
次に、インダクタンス値の変動量の求め方について説明する。インダクタから得られるリアクタンスXは、次式で表される。
そこで、リアクタンスの変更量の最小値ΔXをインダクタで変動させるとすると、インダクタンス値の変動量ΔLは、式(13)のように表せる。
従って、例えば、リアクタンスの変更量の最小値ΔXが80Ωで、周波数が1GHzである場合、ΔLは12.7(nH)になる。
回路制御部21は、コンデンサの容量やインダクタンス値を、取得した変動量の整数倍の値だけ変更して、評価関数を求める。なお、調整対象の回路の選択方法、選択された回路の調整方法、評価関数の求め方などは、第1および第2の実施形態と同様である。
さらに、回路制御部21の負担を軽減するために、通信装置10は、変動量を通信に用いられる周波数と関連付けたデータをメモリ1に記憶することもできる。この場合、回路制御部21は、選択された回路を調整する際に、メモリ1にアクセスしてコンデンサの容量の変動量や、インダクタの変動量を取得する。
図12は、コンデンサの容量の変動量と周波数の関係の例を表す図である。図12(a)は、コンデンサによって変更するリアクタンスの最小量が79.5ΩのときのΔCの値を周波数に対応付けてプロットしている。なお、メモリ1には、図12(b)に示すような、周波数とΔCの値が対応付けて記録された容量テーブルが保持されているものとする。図12(a)、図12(b)に示すように、通信に用いられる周波数が高いほど、ΔCの値は小さくなる。
通信装置10は、インダクタンス値についても同様に、周波数とΔLを対応付けたデータを記憶することができる。図13は、インダクタンス値の変動量と周波数の関係の例を表す図である。図13(a)は、インダクタによって変更するリアクタンスの最小量が79.5ΩのときのΔLの値を周波数に対応付けたグラフである。なお、メモリ1には、図13(b)に示すような、周波数とΔLの値が対応付けて記録されたインダクタンス値テーブルが保持されているものとする。図13(a)、図12(b)に示すように、通信に用いられる周波数が高いほど、ΔLの値は小さくなる。
なお、以上の説明では、通信装置10が変動量を変更する場合について述べているが、通信装置50も同様に、通信に用いられる周波数に応じて変動量を変更することができる。この場合、調整対象の回路の選択方法、選択された回路の調整方法、評価関数の求め方などは、第3の実施形態と同様である。周波数に応じて変動量を変更することにより、通信装置10、50は、より効率的にアンテナの性能を改善することができる。
<その他>
なお、実施形態は上記に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
通信装置10は、アンテナの受信電力が所定の値よりも小さい場合やアンテナ11aとアンテナ11bの間の結合電力が一定の値以上になった場合に、整合回路12や結合低減回路13を調整することもできる。この場合、受信電力測定部24a、受信電力測定部24b、および、結合電力測定部23での測定結果に応じて、回路制御部21が調整を開始する。
評価関数は、実装に応じて変更することができる。例えば、評価関数は、アンテナ11aの受信電力とアンテナ11bの受信電力の積に比例する関数とすることができる。また、アンテナ11aとアンテナ11bの結合電力が大きいほど小さな値をとるような評価関数を用いることもできる。
図14は、通信装置60の構成の例を説明する図である。通信装置60は、RF回路に選択部35を備える。選択部35は、調整対象の回路を選択する。通信装置60は、ベースバンド信号処理回路61を備える。通信装置60に備えられた比較部43は、干渉電力測定部42で測定された干渉電力値を基準閾値および閾値と比較して、得られた結果を選択部35に通知する。なお、基準閾値および閾値と干渉電力値の比較の方法は、第1の実施形態と同様である。選択部35は、比較部43から通知された比較結果に基づいて、調整対象とする回路を選択する。回路の選択方法は、第1の実施形態と同様である。このように、調整対象の回路の選択は、RF回路20で行われてもよく、また、第1〜第4の実施形態に示されているように、ベースバンド信号処理回路61で行われてもよい。
なお、通信装置60が備えるアンテナ11a、11b、整合回路12a、12b、結合低減回路13、回路制御部21、送受信切り替え部22a、22b、結合電力測定部23、受信電力測定部24、復調部25a、25b、変調部26の動作は、第1もしくは第2の実施形態と同様である。また、ベースバンド信号処理部41と干渉電力測定部42の動作も、第1もしくは第2の実施形態と同様である。
図15は、通信装置70の構成の例を説明する図である。通信装置70は、式(7)に従って評価関数を求める。そこで、相関測定部74は、アンテナ11aを介して受信された信号とアンテナ11bを介して受信された信号の相関を測定する。通信装置70は、ベースバンド信号処理回路71に、結合電力測定部72、受信電力測定部73も備える。結合電力測定部72は、送受信切り替え部22a、22bの動作を監視して、通信装置70が基地局に信号を送信しているときにアンテナ11aから受信された電力強度を求める。受信電力測定部73は、アンテナ11a、11bの両方から受信された受信信号の電力強度を求める。回路制御部75は、結合電力測定部72、受信電力測定部73、および相関測定部74から得られた結果を用い、式(7)に基づいて評価関数を求める。なお、回路制御部75が評価関数の値を使用して調整量を決定する方法は、第1の実施形態と同様である。また、通信装置70が備えるアンテナ11a、11b、整合回路12a、12b、結合低減回路13、送受信切り替え部22a、22b、復調部25a、25b、変調部26、切り替え部27の動作は、第1の実施形態と同様である。また、通信装置70が備えるベースバンド信号処理部41と干渉電力測定部42、比較部43、および、選択部30の動作も、第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態に係る通信装置50でも、第2の実施形態で説明したように、評価関数の計算に用いられる条件数の上限値を決めることができる。図16に、通信装置50で用いられる条件数テーブル31の例を示す。図16の例では、整合回路12aと整合回路12bが調整対象に選択されたときの制御信号が「1」、整合回路12a、整合回路12b、および結合低減回路13が選択されたときの制御信号が「2」である。また、整合回路12bと結合低減回路13が選択されたときは「3」、整合回路12aと結合低減回路13が選択されたときは「4」、結合低減回路13が調整対象とされたときは「5」が、制御信号として用いられる。なお、図16に示されている制御信号や条件数は、一例であり、実装に応じて任意に変更されることがある。
さらに、回路制御部21は、端末の電池の残量が少ない場合などに、条件数テーブル31に記録されている条件数よりも少ない条件数で、選択された回路の調整を行うように変形することもできる。この場合、回路制御部21は、電池の残量が一定の閾値を下回ると、ベースバンド信号処理部41から通知を受けるものとする。ベースバンド信号処理部41からの通知を受けると、回路制御部21は、例えば、条件数テーブル31に記録された2以上の条件数から1を引いた数を、回路の変更を行う条件の数として用いることができる。
以上の説明では、可変コンデンサや可変インダクタにより整合回路12や結合低減回路13が調整される場合について述べたが、Micro Electro Mechanical Systems(MEMS)を用いて整合回路12や結合低減回路13を調整することもできる。この場合、条件数テーブル31に記録される条件数は、整合回路12や結合低減回路13で切り替えることができるMEMSの数となる。
1 メモリ
2 基地局
3 セル
10、50、60、70 通信装置
11 アンテナ
12 整合回路
13 結合低減回路
20 RF回路
21、75 回路制御部
22 送受信切り替え部
23、72 結合電力測定部
24、73 受信電力測定部
25 復調部
26 変調部
27 切り替え部
30、35、54 選択部
31 条件数テーブル
40、51、61、71 ベースバンド信号処理回路
41 ベースバンド信号処理部
42、52 干渉電力測定部
43、53 比較部
74 相関測定部

Claims (8)

  1. 第1のアンテナと、
    第2のアンテナと、
    前記第1のアンテナのインピーダンスを調整する第1の調整回路と、
    前記第2のアンテナのインピーダンスを調整する第2の調整回路と、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの結合量を低減する結合低減回路と、
    前記第1のアンテナから受信する第1の受信電力を測定する第1の受信電力測定部と、
    前記第2のアンテナから受信する第2の受信電力を測定する第2の受信電力測定部と、
    前記第1の調整回路、前記第2の調整回路、または、前記結合低減回路のいずれかの回路を選択する選択部と、
    前記第1の受信電力と前記第2の受信電力の積に比例する評価関数の値が大きくなるように、選択された回路のインピーダンスを制御する回路制御部
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記第1のアンテナで受信される干渉電力を測定する干渉電力測定部をさらに備え、
    前記第1のアンテナで受信される信号の電力と前記干渉電力の比を前記第1のアンテナの利得を大きくすることにより改善できない干渉電力の大きさを表す閾値よりも、前記干渉電力が小さい場合、前記選択部は、前記第1の調整回路を選択し、前記干渉電力が前記閾値以上の場合、前記第1の調整回路を選択せずに前記結合低減回路を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記選択部により選択される回路の組合せを識別する制御信号に対応付けて、前記第1の調整回路、前記第2の調整回路、および、前記結合低減回路の各々についての前記インピーダンスを変更する回数を記録した調整テーブルをさらに備え、
    前記回路制御部は、前記選択部から受信した制御信号で識別される組合せに含まれる回路について、前記インピーダンスの変更、および、前記評価関数の算出を、前記制御信号に対応付けられている回数行い、
    前記回路制御部は、前記評価関数が最も大きいときのインピーダンスに前記選択された回路を調整する
    ことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の通信装置。
  4. 前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの結合電力の大きさを測定する結合電力測定部をさらに備え、
    前記評価関数は、前記結合電力の値が大きいほど小さくなるように設定される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記第1のアンテナで受信される第1の干渉電力を測定する第1の干渉電力測定部と、
    前記第2のアンテナで受信される第2の干渉電力を測定する第2の干渉電力測定部
    をさらに備え、
    前記選択部は、前記第1のアンテナで受信される信号の電力と前記第1の干渉電力の比を前記第1のアンテナの利得を大きくすることにより改善できない干渉電力の大きさを表す第1の閾値と、前記第1の干渉電力とを比較すると共に、前記第2のアンテナで受信される信号の電力と前記第2の干渉電力の比を前記第2のアンテナの利得を大きくすることにより改善できない干渉電力の大きさを表す第2の閾値と、前記第2の干渉電力とを比較し、
    前記選択部は、前記第1の干渉電力が前記第1の閾値より小さい場合、前記第1の調整回路を選択し、前記第2の干渉電力が前記第2の閾値より小さい場合、前記第2の調整回路を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. 受信される信号の周波数帯域とコンデンサの容量の変動量を対応付けた容量テーブルをさらに備え、
    前記回路制御部は、前記第1および第2のアンテナで受信される信号の周波数に対応付けられた容量の変動量を取得し、選択された回路に含まれるコンデンサの容量を、取得した変動量ずつ変更して前記評価関数を求める
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の通信装置。
  7. 受信される信号の周波数帯域とインダクタのインダクタンス値の変動量を対応付けたインダクタンス値テーブルをさらに備え、
    前記回路制御部は、前記第1および第2のアンテナで受信される信号の周波数に対応付けられたインダクタンス値の変動量を取得し、選択された回路に含まれるインダクタのインダクタンス値を、取得した変動量ずつ変更して前記評価関数を求める
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の通信装置。
  8. 第1のアンテナと第2のアンテナを含む通信装置において、
    前記第1のアンテナから受信する第1の受信電力を測定し、
    前記第2のアンテナから受信する第2の受信電力を測定し、
    前記第1のアンテナのインピーダンスを調整する第1の調整回路、前記第2のアンテナのインピーダンスを調整する第2の調整回路、または、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの結合量を低減する結合低減回路のいずれかの回路を選択し、
    前記第1の受信電力と前記第2の受信電力の積に比例する評価関数の値が大きくなるように、選択された回路のインピーダンスを制御する
    処理を前記通信装置に実行させることを特徴とする制御方法。
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