JP6272584B1 - 減結合回路 - Google Patents

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Abstract

第1の入出力ポート(1)及び第3の入出力ポート(3)のそれぞれと接続されており、第1の入出力ポート(1)と第3の入出力ポート(3)との間の結合を低減する可変減結合回路(10)と、第1の入出力ポート(1)から信号が入力された際に可変減結合回路(10)から第2の入出力ポートに向けて出力された信号と、第4の入出力ポートから信号が入力された際に第4の入出力ポートから可変減結合回路(10)に向けて出力された信号とから、第2の入出力ポートと第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を測定する結合測定回路(20)とを設け、コントローラ(30)が、結合測定回路(20)により測定された結合振幅及び結合位相に従って第1の入出力ポート(1)と第3の入出力ポート(3)との間の結合振幅が零になるように、可変減結合回路(10)を制御する。

Description

この発明は、複数の入出力ポート間の結合を低減する減結合回路に関するものである。
近年、スマートフォンなどの通信端末は、複数の通信方式に対応していることがある。
例えば、通信端末が、ブルートゥース(登録商標/以下、記載を省略する。)(Bluetooth(登録商標))を用いる通信方式と、2.4GHz帯の無線LAN(Local Area Network)を用いる通信方式とに対応しており、2つの通信方式で独立に無線通信を行うことができることがある。
ブルートゥースは、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)によって標準化されている短距離無線通信技術である。
通信端末が2つの通信方式で独立に無線通信を行う場合、一方の通信方式で無線通信を行う信号が、他方の通信方式で無線通信を行う際のノイズとなって、通信品質が劣化することがある。
このため、2つの通信方式での通信品質の劣化を抑えるには、例えば、ブルートゥースで無線通信を行う際に用いるアンテナと、無線LANで無線通信を行う際に用いるアンテナとの間の結合を抑える必要がある。
また、無線通信の高速化及び高品質化の要求に伴って、ダイバーシチ及びMIMO(Multiple Input Multiple Output)を適用する場合、複数のアンテナを用いることがある。ダイバーシチ及びMIMOの効果を十分に発揮するには、複数のアンテナ間の結合をできる限り抑制して、複数のアンテナの相関を低くする必要がある。
一般に、複数のアンテナ間の結合を抑えるには、複数のアンテナの間隔を十分に長くすることが求められる。しかし、通信端末が小型の端末である場合、アンテナを搭載することが可能な領域が狭いため、複数のアンテナの間隔を十分に長くすることが困難であることが多い。
以下の特許文献1には、複数のアンテナの間隔を十分に長くすることが困難であっても、複数のアンテナ間の結合を抑えることができるようにするため、複数のアンテナ間の結合を低減する減結合回路を実装している無線通信装置が開示されている。
この減結合回路は、2つのアンテナ間に可変リアクタンス回路を設け、一定時間毎に可変リアクタンス回路のリアクタンス値を切り替える機能を備えている。
一定時間毎に切り替えるリアクタンス値が無線通信装置の使用環境に適合している値であれば、複数のアンテナ間の結合を抑えることができる。
一定時間毎のリアクタンス値の切り替えは、事前に複数のリアクタンス素子を用意し、使用環境に応じて、複数のリアクタンス素子の中から、使用対象のリアクタンス素子を選択する。
特開2011−109440号公報
従来の減結合回路は以上のように構成されているので、事前に用意するリアクタンス素子の数が多ければ、無線通信装置の使用環境に適合しているリアクタンス値を選択できる可能性が高まる。しかし、事前に用意しているリアクタンス素子の数が多いほど、処理負荷が大きくなり、使用対象のリアクタンス素子を選択するまでに多くの時間を要することがある。
一方、事前に用意しているリアクタンス素子の数が少なければ、無線通信装置の使用環境に適合しているリアクタンス値を選択できる可能性が低くなり、複数のアンテナ間の結合を十分に抑えることができないことがあるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、数多くのリアクタンス素子の中から、使用対象のリアクタンス素子を選択する処理を実施することなく、複数の入出力ポート間の結合を抑えることができる減結合回路を得ることを目的とする。
この発明に係る減結合回路は、第1の入出力ポート及び第3の入出力ポートのそれぞれと接続されており、第1の入出力ポートと第3の入出力ポートとの間の結合を低減する可変減結合回路と、第1の入出力ポートから信号が入力された際に可変減結合回路から第2の入出力ポートに向けて出力された信号と、第4の入出力ポートから信号が入力された際に第4の入出力ポートから可変減結合回路に向けて出力された信号とから、第2の入出力ポートと第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を測定する結合測定回路と、結合測定回路により測定された結合振幅及び結合位相に従って第1の入出力ポートと第3の入出力ポートとの間の結合振幅が零になるように、可変減結合回路を制御するコントローラとを備え、結合測定回路は、可変減結合回路から第2の入出力ポートに向けて出力された信号の一部を取り出す第1の結合器と、第4の入出力ポートから可変減結合回路に向けて出力された信号の一部を取り出す第2の結合器と、第1の結合器により取り出された信号と、第2の結合器により取り出された信号とから同相成分及び直交成分を検出する直交検出器と、直交検出器により検出された同相成分及び直交成分から、第2の入出力ポートと第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を演算する演算器とを備えるよう構成したものである。
この発明によれば、第1の入出力ポート及び第3の入出力ポートのそれぞれと接続されており、第1の入出力ポートと第3の入出力ポートとの間の結合を低減する可変減結合回路と、第1の入出力ポートから信号が入力された際に可変減結合回路から第2の入出力ポートに向けて出力された信号と、第4の入出力ポートから信号が入力された際に第4の入出力ポートから可変減結合回路に向けて出力された信号とから、第2の入出力ポートと第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を測定する結合測定回路とを設け、コントローラが、結合測定回路により測定された結合振幅及び結合位相に従って第1の入出力ポートと第3の入出力ポートとの間の結合振幅が零になるように、可変減結合回路を制御するように構成したので、数多くのリアクタンス素子の中から、使用対象のリアクタンス素子を選択する処理を実施することなく、第1の入出力ポートと第3の入出力ポートとの間の結合を抑えることができる効果がある。
この発明の実施の形態1による減結合回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による減結合回路の結合測定回路20を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による減結合回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による他の減結合回路を示す構成図である。 結合度C=0.01、結合振幅α=0.1、結合位相φ=π/2であるときの|pout|の変化を示す説明図である。 この発明の実施の形態3による減結合回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による減結合回路の結合測定回路20を示す構成図である。 この発明の実施の形態5による減結合回路の可変減結合回路10を示す構成図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による減結合回路を示す構成図である。
図1において、第1の入出力ポート1は信号を入出力する入出力ポートである。
信号を入出力する第2の入出力ポートはアンテナ2である。
第3の入出力ポート3は信号を入出力する入出力ポートである。
信号を入出力する第4の入出力ポートはアンテナ4である。
この実施の形態1では、第1の入出力ポート1から高周波信号が入力され、アンテナ2から高周波信号である電波が空間に放射される。
これにより、アンテナ2から放射された電波の一部がアンテナ4で受信され、第3の入出力ポート3から高周波信号が出力される例を説明する。
ただし、アンテナ4は、高周波信号である電波を空間に放射する送信アンテナとしても用いることができるため、図1では、アンテナ4から電波が放射されている様子を示している。
この実施の形態1では、第2及び第4の入出力ポートがアンテナ2,4である例を示しているが、これに限るものではなく、例えば、第2及び第4の入出力ポートが回路基板などであってもよい。
可変減結合回路10は第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13を備えている。
可変減結合回路10は第1の入出力ポート1及び第3の入出力ポート3のそれぞれと接続されており、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合を低減する回路である。
第1の可変リアクタンス回路11は一端が第1の入出力ポート1と接続され、他端が結合測定回路20を介してアンテナ2と接続されている可変リアクタンス回路である。
第2の可変リアクタンス回路12は一端が第3の入出力ポート3と接続され、他端が結合測定回路20を介してアンテナ4と接続されている可変リアクタンス回路である。
第3の可変リアクタンス回路13は一端が第1の入出力ポート1と接続され、他端が第3の入出力ポート3と接続されている可変リアクタンス回路である。
第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13は、誘導性のリアクタンス値及び容量性のリアクタンス値の両方を取れることが求められる。
このような可変リアクタンス回路の一般的な回路構成としては、例えば、リレーのような物理的なスイッチ又は半導体の電気的スイッチを用いて、固定のリアクタンス値を有する集中定数素子又は分布定数素子を切り替える構成が考えられる。しかし、この回路構成の場合、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13を制御するコントローラ30は、数多くの集中定数素子又は分布定数素子の中から、使用対象の集中定数素子又は分布定数素子を選択する処理を実施する必要がある。このため、実施の形態1では、この回路構成を想定していない。
この実施の形態1では、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13の回路構成として、リアクタンス値が固定のインダクタ及びリアクタンス値が固定のキャパシタを備えた第1の回路と、リアクタンス値が可変のインダクタ及びリアクタンス値が可変のキャパシタを備えた第2の回路とが並列又は直列に接続された構成を想定している。
これにより、コントローラ30は、数多くのリアクタンス素子の中から、使用対象のリアクタンス素子を選択する処理を実施することなく、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値を誘導性又は容量性に切り替えることができる。
また、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13に対する制御量のそれぞれが1つとなるため、コントローラ30の処理負荷が小さいものとなる。
ここでは、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13が、第1の回路と第2の回路とが並列又は直列に接続されている例を示しているが、第1の回路と第2の回路の回路構成は、上記の例に限るものではない。例えば、第1の回路が備えるインダクタ及びキャパシタのうち、リアクタンス値が固定のインダクタを可変のインダクタに代えてもよい。あるいは、リアクタンス値が固定のキャパシタを可変のキャパシタに代えてもよい。
結合測定回路20は第1の入出力ポート1から高周波信号が入力された際に可変減結合回路10からアンテナ2に向けて出力された高周波信号と、アンテナ4から高周波信号である電波が入力された際にアンテナ4から可変減結合回路10に向けて出力された高周波信号とから、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを測定する回路である。
コントローラ30はメモリ31及びCPU(Central Processing Unit)32を備えている。
コントローラ30は結合測定回路20により測定された結合振幅α及び結合位相φに従って第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になるように、可変減結合回路10を制御する。
コントローラ30のメモリ31はアンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φと、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値との対応関係を示すテーブルを記憶している。
コントローラ30のCPU32はメモリ31に記憶されているテーブルを参照して、結合測定回路20により測定された結合振幅α及び結合位相φに対応する第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値を取得する。
CPU32は第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値が、取得したリアクタンス値となるように、可変リアクタンス回路11〜13のリアクタンス値を制御する。
この実施の形態1では、CPU32が、メモリ31に記憶されているテーブルを参照して、リアクタンス値を取得する例を説明するが、CPU32が、以下の式(2)及び式(3)、または、式(4)及び式(5)を用いて、リアクタンス値を算出するようにしてもよい。
図2はこの発明の実施の形態1による減結合回路の結合測定回路20を示す構成図である。
図2において、第1の結合器21は例えばウィルキンソン電力分配器、方向性結合器などで実現され、可変減結合回路10の可変リアクタンス回路11から出力された高周波信号の一部を取り出して、取り出した高周波信号Sを直交検出器23に出力する。
第2の結合器22は例えばウィルキンソン電力分配器、方向性結合器などで実現され、アンテナ4から出力された高周波信号の一部を取り出して、取り出した高周波信号Sを直交検出器23に出力する。
第1の結合器21及び第2の結合器22が方向性結合器で実現される場合、アンテナ2とアンテナ4の送受が入れ替わった場合でも、高周波信号の一部を取り出すことができる。したがって、アンテナ2とアンテナ4の送受が動的に変化する通信装置では、1つのアンテナにつき、送信用の結合器と受信用の結合器とを設ける必要がないため、回路規模を小さくすることができる。
直交検出器23はIQ検出器と呼ばれることがある回路であり、例えば、ミキサ、移相器、分配器、検波器などを含む回路である。
直交検出器23は第1の結合器21の出力信号である高周波信号Sと第2の結合器22の出力信号である高周波信号Sとから、I成分(同相成分)及びQ成分(直交成分)を検出して、I成分を示す直流電圧VとQ成分を示す直流電圧Vとを出力する。
A/D変換器24は直交検出器23から出力された直流電圧Vをアナログ信号からデジタル信号Dに変換し、デジタル信号Dを演算器26に出力するアナログデジタル変換器である。
A/D変換器25は直交検出器23から出力された直流電圧Vをアナログ信号からデジタル信号Dに変換し、デジタル信号Dを演算器26に出力するアナログデジタル変換器である。
演算器26はA/D変換器24から出力されたデジタル信号DとA/D変換器25から出力されたデジタル信号Dとから、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを演算し、結合振幅α及び結合位相φをコントローラ30に出力する。
ここでは、結合測定回路20が演算器26を備えている例を示しているが、例えば、コントローラ30のCPU32が演算器26の演算機能を備えて、CPU32が結合振幅α及び結合位相φを演算するようにしてもよい。
また、A/D変換器24とA/D変換器25の両方又は一方が演算器26又はコントローラ30の一部に組み込まれているものであってもよい。
次に動作について説明する。
この実施の形態1では、送信機が第1の入出力ポート1に接続され、受信機が第3の入出力ポート3に接続されているものとして説明する。
この場合、送信機から出力された高周波信号が第1の入出力ポート1に与えられた際、アンテナ2から高周波信号が電波として空間に放射され、その電波の一部がアンテナ4で受信される。アンテナ4で受信された電波である高周波信号は、結合信号として、第3の入出力ポート3に伝わる。
この実施の形態1では、アンテナ2は、第1の入出力ポート1のインピーダンスと整合しているものとする。また、アンテナ4は、第3の入出力ポート3のインピーダンスと整合しているものとする。
参照面Aからアンテナ2に入力された信号とアンテナ4から参照面Aに入力された信号の比をS21で表すものとする。
21=α×exp(jφ) (1)
式(1)において、αは結合振幅、φは結合位相、jは虚数単位である。
例えば、図1の減結合回路を製造する際に、テーブルを作成し、そのテーブルをコントローラ30のメモリ31に格納しておくようにする。
即ち、図1の減結合回路は、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φと、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値との対応関係を示すテーブルを作成し、そのテーブルをコントローラ30のメモリ31に格納しておくようにする。
以下、テーブルの作成例を説明する。
例えば、図1の減結合回路を製造する際に、送信機がテスト信号を第1の入出力ポート1に与えて、結合測定回路20が結合振幅α及び結合位相φを測定する。
コントローラ30のCPU32は、結合測定回路20により測定された結合振幅α及び結合位相φをメモリ31内のテーブルに格納する。
次に、CPU32は、結合測定回路20により測定された結合振幅α及び結合位相φをモニタしながら、事前に設定されている手順に従って第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値を切り替える制御を行う。
このとき、CPU32は、結合測定回路20により測定された結合振幅α及び結合位相φに従って、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になる第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値を探索する。
CPU32は、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になるリアクタンス値を探索すると、先にメモリ31内のテーブルに格納した結合振幅α及び結合位相φに対応するリアクタンス値として、探索したリアクタンス値をメモリ31内のテーブルに格納する。
送信機が複数のテスト信号を第1の入出力ポート1に与えて、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になるリアクタンス値を探索する処理を繰り返し実施する。
これにより、結合振幅α及び結合位相φと、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値との対応関係を示すテーブルを作成することができる。
第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になる状況下では、第1の入出力ポート1から第3の入出力ポート3を見た結合が0となる。
このとき、第1の入出力ポート1から第3の入出力ポート3を見た結合と、第3の入出力ポート3から第1の入出力ポート1を見た結合とは等しい。このため、送信機が第1の入出力ポート1に接続されて、受信機が第3の入出力ポート3に接続される場合だけでなく、送信機が第3の入出力ポート3に接続されて、受信機が第1の入出力ポート1に接続される場合でも、上記のテーブルを利用することができる。
ここでは、図1の減結合回路を製造する際に、テーブルを作成する例を示しているが、テーブルの作成は、一定の時間間隔毎に実行するようにしてもよい。また、テーブルの作成は、例えば、振動の変化など、アンテナ周囲の環境変動を観測可能なセンサからの情報をトリガとして実行するようにしてもよい。これにより、アンテナ周囲の環境が変動しても、常に2つのアンテナ間の結合を低減する状態を維持することが可能になる。
なお、高周波信号が結合測定回路20を通過する際の通過損と通過移相量を、参照面Aでの結合信号と参照面Bでの結合信号とが同一と見なせる程度に小さくできれば、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になるサセプタンス値Bは、以下の式(2)で表される。サセプタンス値Bは、第1の可変リアクタンス回路11及び第2の可変リアクタンス回路12におけるリアクタンス値の逆数である。
Figure 0006272584
また、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になる第3の可変リアクタンス回路13におけるリアクタンス値の逆数であるサセプタンス値Bは、以下の式(3)で表される。
Figure 0006272584
式(2)及び式(3)において、Yは規格化アドミタンスである。
一方、結合測定回路20が通過損βと電気長θを有しているために、高周波信号が結合測定回路20を通過する際の通過損と通過移相量を、参照面Aでの結合信号と参照面Bでの結合信号とが同一と見なせる程度に小さくすることができない場合がある。
この場合、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になる第1及び第2の可変リアクタンス回路11,12におけるリアクタンス値の逆数であるサセプタンス値Bは、以下の式(4)で表される。
Figure 0006272584
また、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になる第3の可変リアクタンス回路13におけるリアクタンス値の逆数であるサセプタンス値Bは、以下の式(5)で表される。
Figure 0006272584
次に、送信機が通信信号である高周波信号を第1の入出力ポート1に与えると、その高周波信号は、可変減結合回路10における第1の可変リアクタンス回路11を通過して、結合測定回路20の第1の結合器21に到達する。
結合測定回路20の第1の結合器21は、到達した高周波信号をアンテナ2に出力するとともに、その高周波信号の一部を取り出して、取り出した高周波信号Sを直交検出器23に出力する。
これにより、アンテナ2から高周波信号が電波として空間に放射される。
アンテナ2から放射された電力のうち、アンテナ4で受信された電力を参照面Aで観測された電力である結合信号S21は、高周波信号として結合測定回路20の第2の結合器22に到達する。
結合測定回路20の第2の結合器22は、到達した高周波信号を可変減結合回路10の第2の可変リアクタンス回路12に出力するとともに、その高周波信号の一部を取り出して、取り出した高周波信号Sを直交検出器23に出力する。
この実施の形態1では、説明の簡単化のために、第1の結合器21と第2の結合器22の特性が同じであるものとする。高周波信号S,Sは、高周波信号Sの振幅で規格化されているものとすると、以下の式(6)及び式(7)で表される。
Figure 0006272584

Figure 0006272584
なお、高周波信号Sの振幅は、送信機から第1の入出力ポート1に与えられる高周波信号に依存するため既知の値である。
結合測定回路20の直交検出器23は、第1の結合器21の出力信号である高周波信号Sと第2の結合器22の出力信号である高周波信号Sとから、I成分及びQ成分を検出する。
直交検出器23は、I成分及びQ成分を検出すると、以下の式(8)に示すようなI成分を示す直流電圧VをA/D変換器24に出力し、以下の式(9)に示すようなQ成分を示す直流電圧VをA/D変換器25に出力する。
Figure 0006272584

Figure 0006272584
結合測定回路20のA/D変換器24は、直交検出器23から直流電圧Vを受けると、直流電圧Vをアナログ信号からデジタル信号Dに変換し、デジタル信号Dを演算器26に出力する。
結合測定回路20のA/D変換器25は、直交検出器23から直流電圧Vを受けると、直流電圧Vをアナログ信号からデジタル信号Dに変換し、デジタル信号Dを演算器26に出力する。
結合測定回路20の演算器26は、A/D変換器24から出力されたデジタル信号DとA/D変換器25から出力されたデジタル信号Dとから、以下の式(10)及び式(11)に示すように、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを演算し、結合振幅α及び結合位相φをコントローラ30に出力する。
Figure 0006272584

Figure 0006272584
コントローラ30のCPU32は、メモリ31に記憶されているテーブルを参照して、結合測定回路20の演算器26から出力された結合振幅α及び結合位相φに対応する第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値を取得する。
そして、CPU32は、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値が、取得したリアクタンス値となるように、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値を制御する。
ここでは、CPU32が、メモリ31に記憶されているテーブルを参照して、演算器26から出力された結合振幅α及び結合位相φに対応するリアクタンス値を取得する例を示しているが、これに限るものではなく、以下のようにしてもよい。
例えば、CPU32は、高周波信号が結合測定回路20を通過する際の通過損と通過移相量を、参照面Aでの結合信号と参照面Bでの結合信号とが同一と見なせる程度に小さくできる場合、結合位相φを式(2)に代入し、結合振幅α及び結合位相φを式(3)に代入する。
これにより、CPU32は、第1の可変リアクタンス回路11及び第2の可変リアクタンス回路12のサセプタンス値Bと、第3の可変リアクタンス回路13のサセプタンス値Bとを算出する。
そして、CPU32は、第1の可変リアクタンス回路11及び第2の可変リアクタンス回路12のサセプタンス値Bから第1の可変リアクタンス回路11及び第2の可変リアクタンス回路12のリアクタンス値1/Bを算出する。
また、CPU32は、第3の可変リアクタンス回路13のサセプタンス値Bから第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値1/Bを算出する。
例えば、CPU32は、高周波信号が結合測定回路20を通過する際の通過損と通過移相量を、参照面Aでの結合信号と参照面Bでの結合信号とが同一と見なせる程度に小さくできない場合、結合位相φを式(4)に代入し、結合振幅α及び結合位相φを式(5)に代入する。
これにより、CPU32は、第1の可変リアクタンス回路11及び第2の可変リアクタンス回路12のサセプタンス値Bと、第3の可変リアクタンス回路13のサセプタンス値Bとを算出する。
そして、CPU32は、第1の可変リアクタンス回路11及び第2の可変リアクタンス回路12のサセプタンス値Bから第1の可変リアクタンス回路11及び第2の可変リアクタンス回路12のリアクタンス値1/Bを算出する。
また、CPU32は、第3の可変リアクタンス回路13のサセプタンス値Bから第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値1/Bを算出する。
CPU32が式(2)及び式(3)、または、式(4)及び式(5)を用いて、第1の可変リアクタンス回路11及び第2の可変リアクタンス回路12のリアクタンス値1/Bと、第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値1/Bとを算出する場合、テーブルを参照する必要がなくなる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、第1の入出力ポート1及び第3の入出力ポート3のそれぞれと接続されており、第1の入出力ポートと第3の入出力ポートとの間の結合を低減する可変減結合回路10と、第1の入出力ポート1から信号が入力された際に可変減結合回路10から第2の入出力ポートに向けて出力された信号と、第4の入出力ポートから信号が入力された際に第4の入出力ポートから可変減結合回路10に向けて出力された信号とから、第2の入出力ポートと第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を測定する結合測定回路20とを設け、コントローラ30が、結合測定回路20により測定された結合振幅α及び結合位相φに従って第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になるように、可変減結合回路10を制御するように構成したので、数多くのリアクタンス素子の中から、使用対象のリアクタンス素子を選択する処理を実施することなく、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合を抑えることができる効果を奏する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、結合測定回路20が直交検出器23などを備えている例を示しているが、この実施の形態2では、結合測定回路20が直交検出器23を備えていない例を説明する。
図3はこの発明の実施の形態2による減結合回路を示す構成図である。図3において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
可変移相器41は第1の結合器21により取り出された高周波信号の位相を調整し、位相調整後の高周波信号を可変減衰器42に出力する。
可変減衰器42は可変移相器41から出力された高周波信号の振幅を減衰し、振幅減衰後の高周波信号を電力合成器43に出力する。
電力合成器43は可変減衰器42により振幅が減衰された高周波信号と、第2の結合器22により取り出された高周波信号とを合成し、合成後の高周波信号を検波器44に出力する。
検波器44は電力合成器43により合成された高周波信号を検波する。
演算器45は検波器44により検波される信号が零になるように、可変移相器41による位相の調整量である移相量Ψ及び可変減衰器42の減衰量Dattを制御する。
また、演算器45は検波器44により検波される信号が零になる移相量Ψ及び減衰量Dattから、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを演算し、演算した結合振幅α及び結合位相φをコントローラ30に出力する。
図3では、結合測定回路20が演算器45を備えている例を示しているが、図4に示すように、演算器45がコントローラ30に含まれているものであってもよい。
図4はこの発明の実施の形態2による他の減結合回路を示す構成図である。
次に動作について説明する。
結合測定回路20以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、結合測定回路20の動作のみを説明する。
結合測定回路20の第1の結合器21は、可変減結合回路10の第1の可変リアクタンス回路11から出力された高周波信号をアンテナ2に出力するとともに、その高周波信号の一部を取り出して、取り出した高周波信号Sを可変移相器41に出力する。
結合測定回路20の可変移相器41は、第1の結合器21から高周波信号Sを受けると、高周波信号Sの位相を調整し、位相調整後の高周波信号を可変減衰器42に出力する。
結合測定回路20の可変減衰器42は、可変移相器41から位相調整後の高周波信号を受けると、位相調整後の高周波信号の振幅を減衰し、振幅減衰後の高周波信号pを電力合成器43に出力する。
結合測定回路20の第2の結合器22は、アンテナ4から出力された高周波信号を可変減結合回路10の第2の可変リアクタンス回路12に出力するとともに、その高周波信号の一部を取り出して、取り出した高周波信号Sをpとして電力合成器43に出力する。
ここで、第1の結合器21の結合度と第2の結合器22の結合度とが同じであり、その結合度がCであるとする。また、結合度C及び可変減衰器42の減衰量Dattが、0〜1の正の実数であるとする。
可変減衰器42から電力合成器43に出力される高周波信号pは、可変減結合回路10から第1の結合器21に出力される高周波信号で規格化すると、以下の式(12)で表される。

Figure 0006272584

また、第2の結合器22から電力合成器43に出力される高周波信号pは、式(1)に示す結合信号S21を用いると、以下の式(13)で表される。
Figure 0006272584
結合測定回路20の電力合成器43は、可変減衰器42から出力された高周波信号pと、第2の結合器22から出力された高周波信号pとを合成し、合成後の高周波信号poutを検波器44に出力する。合成後の高周波信号poutは、以下の式(14)で表される。

Figure 0006272584
結合測定回路20の検波器44は、電力合成器43から合成後の高周波信号poutを受けると、合成後の高周波信号poutを検波し、検波した信号である|pout|を演算器45に出力する。|pout|は、以下の式(15)で表される。

Figure 0006272584
検波器44により検波された信号|pout|が最小値である0になるのは、高周波信号p,pの振幅が0、即ち、Datt=0かつα=0の場合を除けば、以下の式(16)及び式(17)が成立する場合である。
Figure 0006272584

Figure 0006272584
検波器44により検波された信号|pout|が最小値である0になるときの可変移相器41の移相量Ψ及び可変減衰器42の減衰量Dattから、結合振幅αと結合位相φを一意に求めることができる。
図5は結合度C=0.01、結合振幅α=0.1、結合位相φ=π/2であるときの|pout|の変化を示す説明図である。
図5では、図を見易くするために減衰量Dattの範囲を0〜0.2、移相量Ψの範囲を−π〜+πとしている。
検波器44により検波された信号|pout|は、図5からも明らかなように、移相量Ψと減衰量Dattの組み合わせが特定の組み合わせになるときに最小値である0になり、移相量Ψと減衰量Dattを変数とする単峰性の関数で表される。
演算器45は、検波器44により検波される信号|pout|をモニタしながら、信号|pout|が0になる可変移相器41の移相量Ψ及び可変減衰器42の減衰量Dattを探索する。
演算器45は、信号|pout|が0になる移相量Ψ及び減衰量Dattを探索すると、信号|pout|が0になる減衰量Dattを式(16)に代入することで、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅αを演算し、結合振幅αをコントローラ30に出力する。
また、演算器45は、信号|pout|が0になる移相量Ψを式(17)に代入することで、アンテナ2とアンテナ4との間の結合位相φを演算し、結合位相φをコントローラ30に出力する。
信号|pout|が0になる移相量Ψ及び減衰量Dattの組み合わせは、検波器44により検波される信号|pout|をモニタしながら、移相量Ψ及び減衰量Dattの組み合わせを総当りで試行することで見つけることができる。
ただし、信号|pout|が移相量Ψと減衰量Dattを変数とする単峰性の関数で表されることを踏まえると、演算器45が、信号|pout|を最小化するアルゴリズムとして、最急降下法を用いれば、信号|pout|が0になる移相量Ψ及び減衰量Dattの組み合わせを容易に探索することができる。
ここでは、信号|pout|を最小化するアルゴリズムとして、最急降下法を用いる例を示しているが、最急降下法に限るものではなく、他の最小化アルゴリズムを用いるようにしてもよいことは言うまでもない。
この実施の形態2によれば、結合測定回路20が図2に示すような直交検出器23を備えることなく、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを測定することができる。
直交検出器23は、複数のミキサを含む大規模なアナログ回路であるため、直交検出器23を含む減結合回路を通信装置に搭載することができないことがある。
この実施の形態2の減結合回路は、大規模なアナログ回路である直交検出器23を含んでいないため、上記実施の形態1の減結合回路よりも小型化を図ることができる。
この実施の形態2では、送信機が第1の入出力ポート1に接続されて、受信機が第3の入出力ポート3に接続される例を示しているが、送信機が第3の入出力ポート3に接続されて、受信機が第1の入出力ポート1に接続されているものであってもよい。ただし、この場合、例えば、切替スイッチなどを用いて、第1の結合器21の出力が電力合成器43に与えられ、第2の結合器22の出力が可変移相器41に与えられるように、第1の結合器21及び第2の結合器22の出力先を切り替える必要がある。
実施の形態3.
上記実施の形態2では、演算器45が、信号|pout|が0になる移相量Ψ及び減衰量Dattの組み合わせを探索して、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを演算する例を示している。
この実施の形態3では、演算器45が、信号|pout|が0になる移相量Ψ及び減衰量Dattの組み合わせを探索することなく、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを演算する例を説明する。
図6はこの発明の実施の形態3による減結合回路を示す構成図である。図6において、図1及び図3と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
可変移相器51は移相量Ψとして、0度の移相量又は90度(π/2)の移相量のいずれかが設定される2値の可変移相器であり、第1の結合器21により取り出された高周波信号の位相を移相量Ψだけシフトする。
可変減衰器52は減衰量Dattとして、0の減衰量又は高周波信号を遮断する減衰量のいずれかが設定される2値の可変減衰器であり、可変移相器51から出力された高周波信号の振幅を減衰量Dattだけ減衰させて、振幅減衰後の高周波信号を電力合成器43に出力する。
演算器53は可変移相器51の移相量Ψ及び可変減衰器52の減衰量Dattを切り替えながら、検波器44により検波された信号|pout|をそれぞれ取得し、それぞれ取得した信号|pout|から、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを演算する。
図6では、結合測定回路20が演算器53を備えている例を示しているが、演算器53がコントローラ30に含まれているものであってもよい。
次に動作について説明する。
検波器44により検波された信号|pout|は、式(15)に示すように、定式化されている。
式(15)において、移相量Ψ及び減衰量Dattは変数であり、結合振幅α及び結合位相φは未知数である。
信号|pout|を検波する際の2つの変数(移相量Ψ、減衰量Datt)の組み合わせ数が3以上であれば、2つの未知数を求めることができる。したがって、最低3つの信号|pout|を測定すれば、結合振幅α及び結合位相φを算出することができるため、最小化アルゴリズムを実施する場合よりも、容易に結合振幅α及び結合位相φを算出することができる。
以下、3つの信号|pout|を測定して、結合振幅α及び結合位相φを算出する例を説明する。
(1)演算器53は、減衰量Dattとして、Datt=0、移相量Ψとして、Ψ=0(またはΨ=π/2)を設定する。Datt=0は、高周波信号を遮断する減衰量であることを意味する。
演算器53によりDatt=0、Ψ=0(またはΨ=π/2)が設定された場合、検波器44により検波された信号|pout|は、以下の式(18)のように表される。
Figure 0006272584
式(18)において、結合度Cは既知であるため、式(18)から結合振幅αを求めることができる。
(2)演算器53は、減衰量Dattとして、Datt=1、移相量Ψとして、Ψ=0を設定する。Datt=1は、0の減衰量を意味する。
演算器53によりDatt=1、Ψ=0が設定された場合、検波器44により検波された信号|pout|は、以下の式(19)のように表される。
Figure 0006272584
結合振幅αは既に求められているため、式(19)からcos(φ)が求められる。
(3)演算器53は、減衰量Dattとして、Datt=1、移相量Ψとして、Ψ=π/2を設定する。
演算器53によりDatt=1、Ψ=π/2が設定された場合、検波器44により検波された信号|pout|は、以下の式(20)のように表される。
Figure 0006272584
結合振幅αは既に求められているため、式(20)からsin(φ)が求められる。
演算器53は、求めたcos(φ)とsin(φ)から結合位相φを演算する。
この実施の形態3によれば、最小化アルゴリズムを実施する上記実施の形態2の演算器45よりも、演算器53における結合振幅α及び結合位相φの演算量を削減することができる。また、結合測定回路20の回路構造を簡易化することができるとともに、演算時間を短縮することができる。
3つの信号|pout|を測定する場合、可変移相器51の移相量Ψ及び可変減衰器52の減衰量Dattが連続的な値に設定される必要がない。このため、可変移相器51は2値の可変移相器で十分であり、可変減衰器52は2値の可変減衰器で十分である。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、結合測定回路20が直交検出器23などを備えている例を示しているが、この実施の形態4では、結合測定回路20が直交検出器23を備えていない例を説明する。
図7はこの発明の実施の形態4による減結合回路の結合測定回路20を示す構成図である。図7において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。減結合回路の全体構成は、上記実施の形態1と同様に図1である。
第1の分配器61は第1の結合器21により取り出された高周波信号を3つに等分配して、3つの高周波信号のそれぞれを終端器63、第1の電力合成器64及び90度移相器65に出力する。
第2の分配器62は第2の結合器22により取り出された高周波信号を3つに等分配して、3つの高周波信号のそれぞれを第1の電力合成器64、第2の電力合成器66及び第3の検波器69に出力する。
終端器63は第1の分配器61から出力された高周波信号を反射せずに消費する。
第1の電力合成器64は第1の分配器61により分配された高周波信号と第2の分配器62により分配された高周波信号とを合成し、合成した高周波信号を第1の検波器67に出力する。
90度移相器65は第1の分配器61により分配された高周波信号の位相を90度移相し、90度移相後の高周波信号を第2の電力合成器66に出力する。
第2の電力合成器66は90度移相器65により位相が90度移相された高周波信号と第2の分配器62により分配された高周波信号とを合成し、合成した高周波信号を第2の検波器68に出力する。
第1の検波器67は第1の電力合成器64により合成された高周波信号を検波し、検波した信号を演算器70に出力する。
第2の検波器68は第2の電力合成器66により合成された高周波信号を検波し、検波した信号を演算器70に出力する。
第3の検波器69は第2の分配器62により分配された高周波信号検波し、検波した信号を演算器70に出力する。
演算器70は第1の検波器67,第2の検波器68及び第3の検波器69により検波された信号から、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを演算し、演算した結合振幅α及び結合位相φをコントローラ30に出力する。
次に動作について説明する。
結合測定回路20以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、結合測定回路20の動作のみを説明する。
結合測定回路20の第1の結合器21は、可変減結合回路10の第1の可変リアクタンス回路11から出力された高周波信号をアンテナ2に出力するとともに、その高周波信号の一部を取り出して、取り出した高周波信号を第1の分配器61に出力する。
結合測定回路20の第2の結合器22は、アンテナ4から出力された高周波信号を可変減結合回路10の第2の可変リアクタンス回路12に出力するとともに、その高周波信号の一部を取り出して、取り出した高周波信号を第2の分配器62に出力する。
第1の分配器61は、第1の結合器21から高周波信号を受けると、その高周波信号を3つに等分配して、3つの高周波信号のそれぞれを終端器63、第1の電力合成器64及び90度移相器65に出力する。
90度移相器65は、第1の分配器61から高周波信号を受けると、その高周波信号の位相を90度移相し、90度移相後の高周波信号を第2の電力合成器66に出力する。
第1の電力合成器64は、第1の分配器61により分配された高周波信号と第2の分配器62により分配された高周波信号とを合成し、合成した高周波信号を第1の検波器67に出力する。
第2の電力合成器66は、90度移相器65により位相が90度移相された高周波信号と第2の分配器62により分配された高周波信号とを合成し、合成した高周波信号を第2の検波器68に出力する。
第1の検波器67は、第1の電力合成器64から出力された合成後の高周波信号を検波し、検波した信号を演算器70に出力する。
第2の検波器68は、第2の電力合成器66から出力された合成後の高周波信号を検波し、検波した信号を演算器70に出力する。
第3の検波器69は、第2の分配器62により分配された高周波信号検波し、検波した信号を演算器70に出力する。
演算器70は、第1の検波器67、第2の検波器68及び第3の検波器69により検波された信号から、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを演算し、演算した結合振幅α及び結合位相φをコントローラ30に出力する。
ここで、第2の結合器22から第2の分配器62に出力される高周波信号は、第1の結合器21及び第2の結合器22の結合度C、結合振幅α及び結合位相φに依存している信号である。
第1の電力合成器64により合成された高周波信号は、第1の結合器21及び第2の結合器22の結合度C、結合振幅α及び結合位相φの余弦(cosφ)に依存している信号である。
また、第2の電力合成器66により合成された高周波信号は、第1の結合器21及び第2の結合器22の結合度C、結合振幅α及び結合位相φの正弦(sinφ)に依存している信号である。
したがって、演算器70は、第3の検波器69により検波された信号から、減衰量Datt=1、移相量Ψ=π/2が設定された図6の演算器53と同様に、結合振幅αを求めることができる。
また、演算器70は、第1の検波器67により検波された信号から、減衰量Datt=1、移相量Ψ=0が設定された図6の演算器53と同様に、結合位相φの余弦(cosφ)を求めることができる。
さらに、演算器70は、第2の検波器68により検波された信号から、減衰量Datt=1、移相量Ψ=π/2が設定された図6の演算器53と同様に、結合位相φの正弦(sinφ)を求めることができる。
演算器70は、図6の演算器53と同様に、cos(φ)とsin(φ)から結合位相φを演算する。
この実施の形態4によれば、結合測定回路20が図2に示すような直交検出器23を備えることなく、アンテナ2とアンテナ4との間の結合振幅α及び結合位相φを測定することができる。
また、この実施の形態4によれば、結合測定回路20が図3、図4及び図6に示すような可変移相器41(または51)と可変減衰器42(または52)を用いずに、全て固定の受動回路で回路を構成することができる。また、可変移相器41(または51)の移相量と可変減衰器42(または52)の減衰量とを制御する必要がないため、結合振幅α及び結合位相φの測定時間を短縮することができるとともに、演算器70の処理負荷を軽減することができる。
この実施の形態4では、90度移相器65が、第1の分配器61から出力された高周波信号の位相を90度移相して、90度移相後の高周波信号を第2の電力合成器66に出力する例を示しているが、これに限るものではない。例えば、90度移相器65が、第2の分配器62から出力された高周波信号の位相を90度移相して、90度移相後の高周波信号を第2の電力合成器66に出力するようにしてもよい。
この実施の形態4では、結合測定回路20が終端器63を備える例を示しているが、これに限るものではない。例えば、結合測定回路20が、終端器63を備えずに、第1の分配器61を2分配回路としてもよい。この場合、第1の分配器61から第1の電力合成器64に出力される高周波信号の電力が、終端器63を備えている場合と終端器63を備えていない場合とで等しくなり、かつ、90度移相器65から第2の電力合成器66に出力される高周波信号の電力が、終端器63を備えている場合と終端器63を備えていない場合とで等しくなるように、減衰器を備えるようにしても良いし、第1の結合器21の結合度を小さくするようにしても良い。
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4では、可変減結合回路10が、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13を備えている例を示している。
この実施の形態5では、可変減結合回路10が、第1の結合器81、可変移相器82、可変減衰器83及び第2の結合器84を備えている例を説明する。
図8はこの発明の実施の形態5による減結合回路の可変減結合回路10を示す構成図である。減結合回路の全体構成は、上記実施の形態1と同様に図1である。
図8において、第1の結合器81は第1の入出力ポート1から入力された高周波信号を結合測定回路20に出力する際、高周波信号の一部を取り出して可変移相器82に出力する。
可変移相器82は第1の結合器81から出力された高周波信号の位相を調整し、位相調整後の高周波信号を可変減衰器83に出力する。
可変減衰器83は可変移相器82から出力された位相調整後の高周波信号の振幅を減衰し、振幅減衰後の高周波信号を第2の結合器84に出力する。
第2の結合器84は可変減衰器83から出力された振幅減衰後の高周波信号と結合測定回路20から出力された高周波信号とを結合し、結合した高周波信号を第3の入出力ポート3に出力する。
この実施の形態5でも、コントローラ30は、上記実施の形態1〜4と同様に、結合測定回路20により測定された結合振幅α及び結合位相φに従って第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になるように、可変減結合回路10を制御する。
ただし、この実施の形態5では、コントローラ30は、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13のリアクタンス値を制御するのではなく、可変移相器82による位相の調整量である移相量及び可変減衰器83の減衰量を制御する点で、上記実施の形態1〜4と相違している。
次に動作について説明する。
ただし、結合測定回路20の動作は、上記実施の形態1〜4と同様であるため詳細な説明を省略する。
この実施の形態5でも、送信機が第1の入出力ポート1に接続され、受信機が第3の入出力ポート3に接続されているものとして説明する。
可変減結合回路10における第1の結合器81は、送信機が通信信号である高周波信号を第1の入出力ポート1に与えると、その高周波信号を結合測定回路20に出力するとともに、その高周波信号の一部を取り出して、取り出した高周波信号を可変移相器82に出力する。
可変減結合回路10における第1の結合器81から結合測定回路20に出力された高周波信号は、上記実施の形態1〜4と同様に、アンテナ2から電波として空間に放射される。
アンテナ2から放射された電波の一部はアンテナ4で受信され、アンテナ4で受信された電波である結合信号は、高周波信号として、可変減結合回路10における第2の結合器84に到達する。
可変減結合回路10の可変移相器82は、コントローラ30により設定された移相量だけ、第1の結合器81から出力された高周波信号の位相を調整し、位相調整後の高周波信号を可変減衰器83に出力する。
可変減結合回路10の可変減衰器83は、コントローラ30により設定された減衰量だけ、可変移相器82から出力された位相調整後の高周波信号の振幅を減衰し、振幅減衰後の高周波信号を第2の結合器84に出力する。
可変減結合回路10における第2の結合器84は、可変減衰器83から出力された振幅減衰後の高周波信号と結合測定回路20から出力された高周波信号とを合成し、合成した高周波信号を第3の入出力ポート3に出力する。
ここで、可変減衰器83から出力された振幅減衰後の高周波信号と、結合測定回路20から出力された高周波信号とが、振幅が同一振幅で位相が逆位相(以下、「等振幅逆位相」と称する)であれば、2つの高周波信号が打ち消し合って、第2の結合器84により合成された高周波信号が第3の入出力ポート3に出力されなくなる。
つまり、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になる。
コントローラ30は、結合測定回路20が結合振幅α及び結合位相φを測定すると、結合測定回路20により測定された結合振幅α及び結合位相φに従って第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になるように可変移相器82の移相量を制御する。
また、コントローラ30は、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になるように可変減衰器83の減衰量を制御する。
コントローラ30による移相量及び減衰量の制御の結果、可変減衰器83から出力された振幅減衰後の高周波信号と、結合測定回路20から出力された高周波信号とが、等振幅逆位相になれば、第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になる。
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、可変減結合回路10が、第1の結合器81、可変移相器82、可変減衰器83及び第2の結合器84を備える場合でも、上記実施の形態1〜4と同様に、数多くのリアクタンス素子の中から、使用対象のリアクタンス素子を選択する処理を実施することなく、第2の入出力ポートと第4の入出力ポートとの間の結合を抑えることができる効果を奏する。
上記実施の形態1〜4のように、可変減結合回路10が、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13を備える構成では、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13の状態が変化することがある。状態が変化することで、第1の入出力ポート1及び第3の入出力ポート3と、可変減結合回路10との間でインピーダンスの整合状態が変化する。
このように、第1の可変リアクタンス回路11、第2の可変リアクタンス回路12及び第3の可変リアクタンス回路13の状態が変化しても、アンテナ2とアンテナ4との間の結合を抑えるには、第1の入出力ポート1及び第3の入出力ポート3と、可変減結合回路10との間に可変整合回路を設けることが望ましい。
しかし、この実施の形態5では、可変減結合回路10が備える可変移相器82及び可変減衰器83は、状態が変化しても、第1の入出力ポート1及び第3の入出力ポート3と可変減結合回路10との間でのインピーダンス整合状態に及ぼす影響は僅かである。影響が僅かである理由は、第1の結合器81と第2の結合器84を介して接続されているからである。
このため、この実施の形態5では、第1の入出力ポート1及び第3の入出力ポート3と、可変減結合回路10との間に可変整合回路を設ける必要がないという効果が得られる。
また、アンテナ2とアンテナ4との間の結合は、アンテナ2,4により送受信される電波の周波数毎に異なるが、可変減結合回路10が備える可変移相器82及び可変減衰器83に周波数特性を持たせれば、広範囲の周波数に亘ってアンテナ2とアンテナ4との間の結合を抑えることができる。
上記実施の形態1〜5では、アンテナ2とアンテナ4との間の結合を抑えることが可能な減結合回路を例示しているが、これに限るものではなく、3つ以上のアンテナ間の結合を抑えることも可能である。
3つ以上のアンテナ間の結合を抑える場合、可変減結合回路10及び結合測定回路20を各々のアンテナ間に設け、それぞれのアンテナのペアについて結合測定回路20がアンテナ間の結合振幅及び結合位相を測定し、コントローラ30が結合測定回路20により測定された結合振幅及び結合位相に従って第1の入出力ポート1と第3の入出力ポート3との間の結合振幅が零になるように可変減結合回路10を制御すればよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明は、複数の入出力ポート間の結合を低減する減結合回路に適している。
1 第1の入出力ポート、2 アンテナ(第2の入出力ポート)、3 第3の入出力ポート、4 アンテナ(第4の入出力ポート)、10 可変減結合回路、11 第1の可変リアクタンス回路、12 第2の可変リアクタンス回路、13 可変リアクタンス回路、20 結合測定回路、21 第1の結合器、22 第2の結合器、23 直交検出器、24,25 A/D変換器、26 演算器、30 コントローラ、31 メモリ、32 CPU、41 可変移相器、42 可変減衰器、43 電力合成器、44 検波器、45 演算器、51 可変移相器、52 可変減衰器、53 演算器、61 第1の分配器、62 第2の分配器、63 終端器、64 第1の電力合成器、65 90度移相器、66 第2の電力合成器、67 第1の検波器、68 第2の検波器、69 第3の検波器、70 演算器、81 第1の結合器、82 可変移相器、83 可変減衰器、84 第2の結合器。

Claims (12)

  1. 第1の入出力ポート及び第3の入出力ポートのそれぞれと接続されており、前記第1の入出力ポートと前記第3の入出力ポートとの間の結合を低減する可変減結合回路と、
    前記第1の入出力ポートから信号が入力された際に前記可変減結合回路から第2の入出力ポートに向けて出力された信号と、第4の入出力ポートから信号が入力された際に前記第4の入出力ポートから前記可変減結合回路に向けて出力された信号とから、前記第2の入出力ポートと前記第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を測定する結合測定回路と、
    前記結合測定回路により測定された結合振幅及び結合位相に従って前記第1の入出力ポートと前記第3の入出力ポートとの間の結合振幅が零になるように、前記可変減結合回路を制御するコントローラと
    を備え、
    前記結合測定回路は、
    前記可変減結合回路から前記第2の入出力ポートに向けて出力された信号の一部を取り出す第1の結合器と、
    前記第4の入出力ポートから前記可変減結合回路に向けて出力された信号の一部を取り出す第2の結合器と、
    前記第1の結合器により取り出された信号と、前記第2の結合器により取り出された信号とから同相成分及び直交成分を検出する直交検出器と、
    前記直交検出器により検出された同相成分及び直交成分から、前記第2の入出力ポートと前記第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を演算する演算器とを備えた減結合回路。
  2. 第1の入出力ポート及び第3の入出力ポートのそれぞれと接続されており、前記第1の入出力ポートと前記第3の入出力ポートとの間の結合を低減する可変減結合回路と、
    前記第1の入出力ポートから信号が入力された際に前記可変減結合回路から第2の入出力ポートに向けて出力された信号と、第4の入出力ポートから信号が入力された際に前記第4の入出力ポートから前記可変減結合回路に向けて出力された信号とから、前記第2の入出力ポートと前記第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を測定する結合測定回路と、
    前記結合測定回路により測定された結合振幅及び結合位相に従って前記第1の入出力ポートと前記第3の入出力ポートとの間の結合振幅が零になるように、前記可変減結合回路を制御するコントローラと
    を備え、
    前記結合測定回路は、
    前記可変減結合回路から前記第2の入出力ポートに向けて出力された信号の一部を取り出す第1の結合器と、
    前記第4の入出力ポートから前記可変減結合回路に向けて出力された信号の一部を取り出す第2の結合器と、
    前記第1の結合器により取り出された信号の位相を調整する可変移相器と、
    前記可変移相器により位相が調整された信号の振幅を減衰する可変減衰器と、
    前記可変減衰器により振幅が減衰された信号と、前記第2の結合器により取り出された信号とを合成する電力合成器と、
    前記電力合成器により合成された信号を検波する検波器と、
    前記可変移相器の移相量と前記可変減衰器の減衰量を設定する演算器とを備え、
    前記演算器は、前記可変移相器の移相量と、前記可変減衰器の減衰量と、前記検波器により検波された信号から、前記第2の入出力ポートと前記第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を演算する演算器であることを特徴とする減結合回路。
  3. 第1の入出力ポート及び第3の入出力ポートのそれぞれと接続されており、前記第1の入出力ポートと前記第3の入出力ポートとの間の結合を低減する可変減結合回路と、
    前記第1の入出力ポートから信号が入力された際に前記可変減結合回路から第2の入出力ポートに向けて出力された信号と、第4の入出力ポートから信号が入力された際に前記第4の入出力ポートから前記可変減結合回路に向けて出力された信号とから、前記第2の入出力ポートと前記第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を測定する結合測定回路と、
    前記結合測定回路により測定された結合振幅及び結合位相に従って前記第1の入出力ポートと前記第3の入出力ポートとの間の結合振幅が零になるように、前記可変減結合回路を制御するコントローラと
    を備え、
    前記結合測定回路は、
    前記可変減結合回路から前記第2の入出力ポートに向けて出力された信号の一部を取り出す第1の結合器と、
    前記第4の入出力ポートから前記可変減結合回路に向けて出力された信号の一部を取り出す第2の結合器と、
    前記第1の結合器により取り出された信号を分配する第1の分配器と、
    前記第2の結合器により取り出された信号を分配する第2の分配器と、
    前記第1の分配器により分配された信号と前記第2の分配器により分配された信号とを合成する第1の電力合成器と、
    前記第1の分配器により分配された信号の位相を90度移相する90度移相器と、
    前記90度移相器により位相が90度移相された信号と前記第2の分配器により分配された信号とを合成する第2の電力合成器と、
    前記第1の電力合成器により合成された信号を検波する第1の検波器と、
    前記第2の電力合成器により合成された信号を検波する第2の検波器と、
    前記第2の分配器により分配された信号を検波する第3の検波器と、
    前記第1から第3の検波器により検波された信号から、前記第2の入出力ポートと前記第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を演算する演算器とを備えた減結合回路。
  4. 前記可変減結合回路は、
    一端が前記第1の入出力ポートと接続され、他端が前記結合測定回路を介して前記第2の入出力ポートと接続されている第1の可変リアクタンス回路と、
    一端が前記第3の入出力ポートと接続され、他端が前記結合測定回路を介して前記第4の入出力ポートと接続されている第2の可変リアクタンス回路と、
    一端が前記第1の入出力ポートと接続され、他端が前記第3の入出力ポートと接続されている第3の可変リアクタンス回路とを備えており、
    前記コントローラは、前記結合測定回路により測定された結合振幅及び結合位相に従って前記第1の入出力ポートと前記第3の入出力ポートとの間の結合振幅が零になるように、前記第1から第3の可変リアクタンス回路のリアクタンス値を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の減結合回路。
  5. 前記可変減結合回路は、
    前記第1の入出力ポートから入力された信号を前記結合測定回路に出力する際、前記入力された信号の一部を取り出す第1の結合器と、
    前記可変減結合回路の第1の結合器により取り出された信号の位相を調整する可変移相器と、
    前記可変減結合回路の可変移相器により位相が調整された信号の振幅を減衰する可変減衰器と、
    前記可変減結合回路の可変減衰器により振幅が減衰された信号と、前記第4の入出力ポートから入力された信号とを結合し、前記結合した信号を前記第3の入出力ポートに出力する第2の結合器とを備えており、
    前記コントローラは、前記結合測定回路により測定された結合振幅及び結合位相に従って前記第1の入出力ポートと前記第3の入出力ポートとの間の結合振幅が零になるように、前記可変減結合回路の可変移相器による位相の調整量である移相量及び前記可変減結合回路の可変減衰器の減衰量を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の減結合回路。
  6. 前記結合測定回路における前記演算器が前記コントローラに含まれていることを特徴とする請求項記載の減結合回路。
  7. 前記演算器は、前記検波器により検波される信号が零になるように、前記可変移相器による位相の調整量である移相量及び前記可変減衰器の減衰量を制御し、前記検波器により検波される信号が零になる移相量及び減衰量から、前記第2の入出力ポートと前記第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を演算することを特徴とする請求項記載の減結合回路。
  8. 前記演算器は、最急降下法を用いて、前記検波器により検波される信号が零になる移相量及び減衰量を演算することを特徴とする請求項7記載の減結合回路。
  9. 前記可変移相器は、0度の移相量又は90度の移相量のいずれかに設定される2値の可変移相器であり、
    前記可変減衰器は、0の減衰量又は前記可変移相器により位相が調整された信号を遮断する減衰量のいずれかに設定される2値の可変減衰器であり、
    前記演算器は、前記可変移相器の移相量及び前記可変減衰器の減衰量を切り替えながら、前記検波器により検波された信号をそれぞれ取得し、前記取得した信号から、前記第2の入出力ポートと前記第4の入出力ポートとの間の結合振幅及び結合位相を演算することを特徴とする請求項記載の減結合回路。
  10. 前記コントローラは、
    前記第1及び第2の可変リアクタンス回路におけるリアクタンス値の逆数であるサセプタンス値Bを以下の式で算出し、前記サセプタンス値Bに従って前記第1及び第2の可変リアクタンス回路のリアクタンス値を制御し、
    前記第3の可変リアクタンス回路におけるリアクタンス値の逆数であるサセプタンス値Bを以下の式で算出し、前記サセプタンス値Bに従って前記第3の可変リアクタンス回路のリアクタンス値を制御することを特徴とする請求項記載の減結合回路。
    Figure 0006272584

    Figure 0006272584
    ただし、Yは規格化アドミタンス、αは前記結合測定回路により測定された結合振幅、φは前記結合測定回路により測定された結合位相である。
  11. 前記コントローラは、
    前記第1及び第2の可変リアクタンス回路におけるリアクタンス値の逆数であるサセプタンス値Bを以下の式で算出し、前記サセプタンス値Bに従って前記第1及び第2の可変リアクタンス回路のリアクタンス値を制御し、
    前記第3の可変リアクタンス回路におけるリアクタンス値の逆数であるサセプタンス値Bを以下の式で算出し、前記サセプタンス値Bに従って前記第3の可変リアクタンス回路のリアクタンス値を制御することを特徴とする請求項記載の減結合回路。
    Figure 0006272584

    Figure 0006272584
    ただし、Yは規格化アドミタンス、αは前記結合測定回路により測定された結合振幅、φは前記結合測定回路により測定された結合位相、βは前記結合測定回路における通過損、θは前記結合測定回路が有する電気長である。
  12. 前記コントローラは、前記可変減結合回路の可変減衰器により振幅が減衰された信号と、前記第4の入出力ポートから前記可変減結合回路に向けて出力された信号とが、振幅が同一振幅で位相が逆位相になるように、前記可変減結合回路の可変移相器の移相量及び前記可変減結合回路の可変減衰器の減衰量を制御することを特徴とする請求項記載の減結合回路。
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