JPH1146113A - アレーアンテナ受信装置及び受信信号の位相回転量補正方法 - Google Patents

アレーアンテナ受信装置及び受信信号の位相回転量補正方法

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JPH1146113A
JPH1146113A JP10147598A JP14759898A JPH1146113A JP H1146113 A JPH1146113 A JP H1146113A JP 10147598 A JP10147598 A JP 10147598A JP 14759898 A JP14759898 A JP 14759898A JP H1146113 A JPH1146113 A JP H1146113A
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JP
Japan
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gain
phase
amount
phase control
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JP10147598A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Hiramatsu
勝彦 平松
Kazuyuki Miya
和行 宮
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アダプティブアレーアンテナ受信回路へ
の入力信号がアンテナ端での位相差を保持できるように
補正すること。 【解決手段】 位相制御量テーブル119、120は、
入力する利得制御信号Sg1、Sg2の示す利得を引数
として対応する位相回転量を示す位相制御信号Sc1、
Sc2を、ベクトル乗算回路117、118に出力す
る。ベクトル乗算回路117、118は、この位相制御
信号Sc1、Sc2に従って、アンテナ2の同相成分S
13、S23と直交成分S14、S24との位相を反対
方向に回転させる。これにより、アンテナ毎の入力信号
がアンテナ端での位相差を保持できるように受信アンプ
による位相回転量が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアレーアンテナを用
いて受信を行うアレーアンテナ受信装置及び受信信号の
位相回転量補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アレーアンテナを用いて受信装置
は、指向性受信を行うために、複数のアンテナからの受
信信号を、それそれのアンテナ端での位相差を保持した
まま受信するように構成されている。
【0003】図13は、このようなアレーアンテナ受信
装置の一例を示すものである。
【0004】まず、アンテナ1301、1302での受
信信号S1、S2は、受信アンプ1303、1304で
増幅される。次いで、ミキサ1305、1306で発振
器1307からの信号を乗算して、バンドパスフィルタ
BPF1308、1309で低域側の信号を取り出す。
直交検波回路1310、1311では、発振器1312
からの信号を用いて直交検波を行い、同相成分S11、
S21と直交成分S21、S22とを出力し、これらの
出力信号をA/D変換器1313、1314、131
5、1316によりディジタル値に変換され、アダプテ
ィブアレーアンテナ受信回路1317に出力される。
【0005】一方、RSSI検出回路1318、131
9では、バンドパスフィルタ(BPF)1308、13
09で抽出した低域側の信号をモニタして、受信信号の
レベルを検出する。この受信信号レベルに応じて利得制
御回路1320、1321により受信アンプ1303、
1304の利得が制御される。
【0006】無線通信においては受信信号のレベルが時
間と共に変化する。特に移動通信の環境では、フェージ
ングや伝播距離の変化、建造物等によるシャドウイング
により受信信号のレベルが短時間に大きく変動する。
【0007】上記従来のアレーアンテナ受信装置では、
RSSI検出回路1318、1319、利得制御回路1
320、1321により、受信アンプ1303、130
4の利得を制御して、受信信号レベルを補正しA/D変
換器への入力を最適化している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的に、受
信アンプでは利得に応じて位相回転量が変化する。この
位相変化量は受信アンプ毎に異なる。また、その位相回
転量は周波数や受信アンプの温度毎に異なる。さらに、
アンテナからA/D変換器までの電気長(波長で換算し
た長さ)も周波数毎に異なる。
【0009】このため、上記従来の構成では、アンテナ
端での各アンテナの受信信号の位相差を一定に保持する
ことができない。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、アンテナ端での各アンテナの受信信号の位相差
を保持したまま受信回路へ受信信号を入力できるアレー
アンテナ受信装置を提供することを目的とする。
【0011】また、アンテナ端での各アンテナの受信信
号の位相差を保持したまま受信回路へ受信信号を入力で
きる受信信号の位相回転量補正方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の構成を採る。
【0013】請求項1記載のアレーアンテナ受信装置に
係る発明は、アレーアンテナを構成する複数のアンテナ
素子と、前記各アンテナ素子に接続された、前記アンテ
ナ素子から出力された受信信号を増幅する受信アンプ
と、受信アンプの利得対位相回転量特性に基づいて、前
記受信アンプの利得に対応する前記受信信号の位相制御
量を決定する位相制御量決定手段と、前記位相制御量決
定手段が決定した位相制御量を用いて前記受信信号の位
相回転量を補正する位相回転量補正手段とを、具備する
構成を採る。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載のア
レーアンテナ受信装置の発明において、位相回転補正手
段は、受信アンプの利得を制御する利得制御手段から受
信アンプの利得を得ることした。
【0015】請求項11記載の受信信号の位相回転量補
正方法に関する発明は、アレーアンテナを構成する複数
のアンテナ素子から出力された受信信号を増幅する受信
アンプの利得を得る工程と、受信アンプの利得対位相回
転量特性に基づいて前記受信アンプの利得に対応する前
記受信信号の位相制御量を決定する工程と、前記決定し
た位相制御量を用いて前記受信信号の位相回転量を補正
する工程と、を具備する構成を採る。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の受信信号の位相回転量補正方法の発明において、受信
アンプの利得を制御する利得制御手段から受信アンプの
利得を得ることとした。
【0017】これらの構成により、アンテナ毎に主に受
信アンプによって生ずる位相回転量を、受信信号レベル
に応じた利得制御量に対応づけてアンテナ毎に補正する
ことにより、受信信号をアンテナ端での位相差を保持し
たままアダプティブアレーアンテナ受信回路へ入力する
ことができる。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載のア
レーアンテナ受信装置の発明において、位相制御量決定
手段は、使用周波数毎に各々利得対位相回転量特性を有
することした。
【0019】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の受信信号の位相回転量補正方法の発明において、受信
信号の位相制御量を、使用周波数毎の各々利得対位相回
転量特性に基づいて決定することとした。
【0020】この構成により、予め使用周波数毎の利得
対位相回転量特性を測定しておくことにより、使用する
すべての周波数に対してアンテナ端での位相差を保持し
たままアダプティブアレーアンテナ受信回路へ信号を入
力することができる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1記載のア
レーアンテナ受信装置の発明において、位相制御量決定
手段は、受信アンプの温度毎に各々利得対位相回転量特
性を有することとした。
【0022】請求項14記載の発明は、請求項11記載
の受信信号の位相回転量補正方法の発明において、受信
信号の位相制御量を、受信アンプの温度毎の各々利得対
位相回転量特性に基づいて決定することとした。
【0023】この構成により、予め温度毎の利得対位相
回転量特性を測定しておくことにより、全ての温度に対
してアンテナ端での位相差を保持したままアダプティブ
アレーアンテナ受信回路へ信号を入力することができ
る。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1記載のア
レーアンテナ受信装置の発明において、位相制御量決定
手段は、使用周波数及び受信アンプの温度毎に受信アン
プの利得対位相回転量特性を有することとした。
【0025】請求項15記載の発明は、請求項11記載
の受信信号の位相回転量補正方法の発明において、受信
信号の位相制御量を、使用周波数及び受信アンプの温度
毎に受信アンプの利得対位相回転量特性に基づいて決定
することとした。
【0026】この構成により、予め測定した使用周波数
及び温度毎の利得対位相回転量特性を使用することによ
り、全ての使用周波数及び温度に対してアンテナ端での
位相差を保持したままアダプティブアレーアンテナ受信
回路へ信号を入力することができる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれかに記載のアレーアンテナ受信装置の発明
において、位相制御量決定手段は受信アンプの利得に対
応する位相制御量を保持するテーブルを有し、かつ、位
相回転補正手段は前記テーブルから得た位相制御量に従
って受信信号を位相回転して出力するベクトル乗算回路
を有することとした。
【0028】この構成により、テーブルに受信アンプの
利得をテーブルに入力して、対応する位相制御量を得
て、この位相制御量に従ってベクトル乗算回路が受信信
号を位相回転して、受信信号の位相回転量を補正する。
従って、簡単な構成により、受信信号をアンテナ端での
位相差を保持したままアダプティブアレーアンテナ受信
回路へ入力することができる。
【0029】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項6のいずれかに記載のアレーアンテナ受信装置の発明
において、位相制御量決定手段は、予め記憶した2つの
利得対位相回転量特性値から、それらの間に位置する利
得対位相回転量特性値を算出する演算手段を具備する構
成を採る。
【0030】請求項16記載の発明は、請求項11乃至
請求項15のいずれかに記載の受信信号の位相回転量補
正方法の発明において、受信信号の位相制御量を、予め
記憶した2つの利得対位相回転量特性値から、それらの
間に位置する利得対位相回転量特性値を算出した値に基
づいて決定することとした。
【0031】この構成により、数点のデータをもとに補
間処理により必要とする利得に対する位相回転量を算出
し、少ないメモリ量で、全ての使用周波数及び温度に対
してアンテナ端での位相差を保持したままアダプティブ
アレーアンテナ受信回路へ信号を入力することができ
る。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求
項7のいずれかに記載のアレーアンテナ受信装置の発明
において、位相制御量決定手段は、各アンテナから位相
回転量補正手段の入力段に至る経路長の違いによる受信
信号の位相回転量の差に基づいて、決定した位相制御量
を補正するための補正手段を有する構成を採る。
【0033】請求項17記載の発明は、請求項11乃至
請求項16のいずれかに記載の受信信号の位相回転量補
正方法において、経路長の違いによる受信信号の位相回
転量の差に基づき、決定した位相制御量を補正する構成
を採る。
【0034】この構成により、位相回転量の補正に、経
路長の違いを反映させることができる。
【0035】請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求
項8記載のアレーアンテナ受信装置を基地局に適用する
こととした。
【0036】請求項10記載の発明は、請求項1乃至請
求項8記載のアレーアンテナ受信装置を移動局に適用す
ることとした。
【0037】請求項18記載のアレーアンテナ受信装置
に係る発明は、アレーアンテナを構成する複数のアンテ
ナ素子と、前記各アンテナ素子に接続された、前記アン
テナ素子から出力された受信信号を増幅する受信アンプ
と、受信アンプの利得対位相回転量特性に基づいて、前
記受信アンプの利得に対応する前記受信信号の位相制御
量を決定する位相制御量決定手段と、周波数のオフセッ
ト制御情報に基づいて前記受信信号の位相回転量を補正
する位相回転量補正手段と、を具備する構成を採る。
【0038】請求項19記載のアレーアンテナ受信装置
に関する発明は、アレーアンテナを構成する複数のアン
テナ素子と、前記各アンテナ素子に接続された、前記ア
ンテナ素子から出力された受信信号を増幅する受信アン
プと、受信アンプの利得対位相回転量特性に基づいて、
前記受信アンプの利得に対応する前記受信信号の位相制
御量を決定する位相制御量決定手段と、前記決定した位
相制御量及び周波数オフセット信号に基づいて周波数オ
フセット補正値を出力する周波数オフセット制御手段
と、前記周波数オフセット補正値に従って前記受信信号
の位相回転量を補正する位相回転量補正手段と、を具備
する構成を採る。
【0039】請求項20記載の発明は、請求項11記載
のアレーアンテナ受信装置の発明において、周波数オフ
セット制御手段は、位相回転量積算値に対応する周波数
オフセット補正値を保持するテーブルを具備し、決定し
た位相制御量及び周波数オフセットを積算して位相回転
量積算値を算出し、次いで、前記テーブルに従って前記
算出した位相回転量積算値に対応する周波数オフセット
補正値を出力する構成を採る。
【0040】請求項21記載の受信信号の位相回転量補
正方法に係る発明は、アレーアンテナを構成する複数の
アンテナ素子から出力された受信信号を増幅する受信ア
ンプの利得を得る工程と、前記受信アンプの利得対位相
回転量特性に基づいて、前記受信アンプの利得に対応す
る前記受信信号の位相制御量を決定する工程と、前記決
定した位相制御量及び周波数オフセット信号に基づいて
周波数オフセット補正値を出力する工程と、前記周波数
オフセット補正値に従って前記受信信号の位相回転量を
補正する工程と、を具備する構成を採る。
【0041】請求項22記載の発明は、請求項21記載
の受信信号の位相回転量補正方法の発明において、決定
した位相制御量及び周波数オフセット信号を積算して位
相回転量積算値を算出し、次いで、前記算出した位相回
転量積算値に対応する周波数オフセット補正値を出力す
ることを特徴とする構成を採る。
【0042】これらの構成により、AFC(Automatic
Frequency Control)処理と、受信アンプの利得に基づ
く受信信号の位相制御量を決定する処理とを組み合わせ
ることによって補正手段をAFC処理及び位相回転量補
正のための回路を併用することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて具体的に説明する。
【0044】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形
態1のアレーアンテナ受信装置のブロック図を示す。説
明を簡単にするためにアンテナ数を2本とするが、アン
テナ数を3本以上とした場合も基本的な動作は同様であ
る。
【0045】まず、第1及び第2アンテナ101、10
2での受信信号S1、S2は、受信アンプ103、10
4で増幅される。次いで、ミキサ105、106で発振
器107からの信号を乗算して、バンドパスフィルタ
(以下、BPFという)108、109で低域側の信号
を取り出す。直交検波回路110、111では、発振器
112からの信号を用いて直交検波を行い、同相成分S
11、S21と直交成分S21、S22とを出力し、こ
れらの出力信号をA/D変換器113、114、11
5、116によりディジタル値に変換する。この結果
は、ベクトル乗算回路117、118に入力される。こ
のベクトル乗算回路117、118は、位相制御量テー
ブル119、120からの制御信号SC1、SC2に従
って、入力信号S13、S14、S23、S24を位相
回転してアダプティブアレーアンテナ受信回路121に
出力する。
【0046】一方、RSSI検出回路122、123で
は、BPF108、109で抽出した低域側の信号をモ
ニタして、受信信号のレベルを検出する。この受信信号
レベルに応じて利得制御回路124、125で受信アン
プ103、104の利得を制御する。
【0047】この利得制御信号は、同時にA/D変換器
126、127でディジタル値に変換されて第1及び第
2位相制御量テーブル119、120に夫々入力され
る。この位相制御量テーブル119、120では、利得
制御信号Sg1、Sg2の示す利得を引数として対応す
る位相回転量を示す位相制御信号Sc1、Sc2を、ベ
クトル乗算回路117、118に出力する。
【0048】位相制御量テーブル119、120には、
予め測定した受信アンプの利得対位相回転量が記憶され
ている。図2は、受信アンプの利得対位相回転量特性を
示す図であり、実線が第1アンテナ101の受信アンプ
の利得対位相回転量特性であり、破線が第2アンテナ1
02の受信アンプの利得対位相回転量特性である。
【0049】位相制御量テーブル119、120には、
この特性が利得を引数として格納されている。受信アン
プはn本アンテナの場合はn個あるので、それぞれの特
性を測定しておいてテーブルに格納する。
【0050】このように、アンテナ毎に主に受信アンプ
によって生ずる位相回転量を、受信信号レベルに応じた
利得制御量に対応づけてアンテナ毎に補正することによ
り、受信信号をアンテナ端での位相差を保持したままア
ダプティブアレーアンテナ受信回路121へ入力するこ
とができる。
【0051】ここで、各第1及び第2アンテナ101、
102からベクトル乗算回路117、118の入力段、
すなわちA/D変換器113、114、115、116
までの経路長の違いにより生じる位相回転量の差に基づ
いて、決定した位相制御量を補正しても良い。例えば、
第1及び第2アンテナ101、102側の経路の端部に
おける受信信号a x exp(jb)と、A/D変換機113〜
116の前での受信信号c x exp(jb)を夫々比較して
(d−b)を求める。この(d−b)の値が経路による
位相回転量になる。従って、この(d−b)の値に基づ
いて上記決定した位相制御量を補正する。
【0052】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の形
態2のアレーアンテナ受信装置の要部ブロック図を示
す。説明を簡単にするために、同図は、図1に示したア
レーアンテナ受信装置のブロックからアンテナ端子及び
受信RF部を省略する。
【0053】実施の形態1では、受信アンプの制御利得
に対する位相回転量を補正することによって、アンテナ
端での受信位相差を保持したままアダプティブアレーア
ンテナ受信回路に信号を入力する構成とした。
【0054】しかしながら、通常は複数のキャリア周波
数の中から1つのキャリア周波数を選択して用いてい
る。そのため、受信アンプは周波数に対しても位相回転
量が変化する。そこで、実施の形態2では、使用周波数
に対しても位相回転量の補正を行う。
【0055】まず、図4に示すように、第1アンテナ1
01の受信アンプと第2アンテナ102の受信アンプと
の双方について、使用周波数f1、f2毎に各々利得対
位相回転量特性を測定しておき、第1及び第2位相制御
量テーブル319、320に格納する。従って、第1位
相制御量テーブル319は、第1アンテナ101の受信
アンプの利得対位相回転量特性が格納されている。ま
た、第2位相制御量テーブルには、第2アンテナ102
の受信アンプの利得対位相回転量特性が格納されてい
る。
【0056】そして、引数として受信アンプの利得制御
信号Sg1、Sg2と使用周波数信号Sfとを位相制御
量テーブル319、320に入力し、位相回転量を示す
位相制御信号Sc1、Sc2を得る。ベクトル乗算回路
317、318では、この位相制御信号Sc1、Sc2
に従って、第1、第2アンテナ101、102の同相成
分S13、S23と直交成分S14、S24との位相を
反対方向に回転させる。
【0057】このように、実施の形態2によれば、予め
使用周波数毎の利得対位相回転量特性を測定しておくこ
とにより、使用するすべての周波数に対してアンテナ端
での位相差を保持したままアダプティブアレーアンテナ
受信回路321へ信号を入力することができる。
【0058】なお、実施の形態1と同様に、経路長の違
いにより生じる位相回転量の差に基づいて、決定した位
相制御量を補正しても良い。
【0059】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の形
態3のアレーアンテナ受信装置の要部ブロック図を示
す。実施の形態2と同様に、説明を簡単にするために、
アンテナ端子及び受信RF部を省略する。
【0060】実施の形態3は、受信アンプの動作温度を
考慮して位相回転量を制御するようにした。本発明のア
レーアンテナ受信装置は、通常送受信装置の一部として
用いるが、送信RF部は非常に電力消費量が多いために
高温になる。受信アンプによっては温度に対しても位相
回転量が変化する場合があるため、温度毎の利得対位相
回転量特性のテーブルを用いて、受信アンプの温度変化
に対しても位相回転量の補正を行うことが望ましい。
【0061】まず、図6に示すように、第1アンテナ1
01の受信アンプと第2アンテナ102の受信アンプと
の双方について、動作温度T1、T2毎に各々利得対位
相回転量特性を測定しておき、第1及び第2位相制御量
テーブル519、520に格納する。
【0062】そして、引数として受信アンプの利得制御
信号Sg1、Sg2と動作温度信号St1、St2とを
位相制御量テーブル519、520に入力し、位相回転
量を示す位相制御信号Sc1、Sc2を得る。ベクトル
乗算回路517、518では、この位相制御信号Sc
1、Sc2に従って、第1及び第2アンテナ101、1
02の同相成分S13、S23と直交成分S14、S2
4との位相を反対方向に回転させる。
【0063】このように、実施の形態3においては、予
め温度毎の利得対位相回転量特性を測定しておくことに
より、全ての温度に対してアンテナ端での位相差を保持
したままアダプティブアレーアンテナ受信回路521へ
信号を入力することができる。
【0064】なお、実施の形態1と同様に、経路長の違
いにより生じる位相回転量の差に基づいて、決定した位
相制御量を補正しても良い。
【0065】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の形
態4のアレーアンテナ受信装置の要部ブロック図を示
す。実施の形態3と同様に、説明を簡単にするために、
アンテナ端子及び受信RF部を省略する。
【0066】実施の形態4では、使用周波数と温度毎の
利得対位相回転量特性のテーブルを用いて、使用周波数
と温度との双方を考慮した位相回転量の補正を行う。
【0067】まず、使用周波数と温度毎に利得対位相回
転量特性を測定しておく。例えば、図8に示すように、
2種類の周波数(f1とf2)及び2種類の温度(T1とT
2)の組み合わせで4種類の利得対位相回転量特性を測
定しておき、アンテナ101、102の受信アンプ10
3、104の特性を各々第1及び第2位相制御量テーブ
ル719、720に格納しておく。
【0068】そして、引数として受信アンプ103、1
04の利得信号Sg1、Sg2と使用周波数信号Sfと
温度信号St1、St2とを位相制御量テーブル71
9、720に入力し、位相回転量を示す位相制御信号S
c1、Sc2を得る。ベクトル乗算回路717、718
では、この位相制御信号Sc1、Sc2に従って、アン
テナ101、102の同相成分S13、S23と直交成
分S14、S24との位相を反対方向に回転させる。
【0069】このように、実施の形態4においては、予
め使用周波数及び温度毎の利得対位相回転量特性を測定
しておくことにより、全ての使用周波数及び温度に対し
てアンテナ端での位相差を保持したままアダプティブア
レーアンテナ受信回路721へ信号を入力することがで
きる。
【0070】なお、実施の形態1と同様に、経路長の違
いにより生じる位相回転量の差に基づいて、決定した位
相制御量を補正しても良い。
【0071】(実施の形態5)図9は、本発明の実施の形
態5のアレーアンテナ受信装置の要部ブロック図を示
す。実施の形態4と同様に、説明を簡単にするために、
アンテナ端子及び受信RF部を省略する。
【0072】実施の形態4では、使用周波数及び温度毎
の受信アンプの利得に対する位相回転量を補正すること
によって、アンテナ端での受信位相差を保持したままア
ダプティブアレーアンテナ受信部に信号を入力している
が、使用する周波数や想定する温度環境の種類が増える
とテーブルは膨大な量となる。
【0073】そこで、実施の形態5では、使用周波数と
温度に対して数点の測定しておいて、この数点のデータ
をもとに補間処理により必要とする利得に対する位相回
転量を算出する。
【0074】まず、図10に示すように、使用周波数と
温度毎に利得対位相回転量特性を数点だけ測定してお
く。例として、図11に示すように、2種類の周波数
(f1とf2)及び2種類の温度(T1とT2)の組み合わせ
からなる4種類の利得対位相回転量特性を、利得G1に
対する位相回転量aij(iは周波数番号、jは温度番
号)、利得G2に対する位相回転量bij、利得G3に
対する位相回転量cijを測定しておき、受信アンプ1
03の特性を位相制御量テーブル919に、受信アンプ
104の特性を位相制御量テーブル920に各々格納し
ておく。
【0075】そして、第1アンテナ101の信号処理系
に関しては、引数として使用周波数信号Sfと温度St
1とを第1位相制御量テーブル919に入力し位相回転
量ベクトル(aij,bij,cij)を得る。
【0076】この位相回転量ベクトルを示す信号Sr1
と受信アンプの利得信号Sg1とを補間回路930に入
力し、受信アンプの利得信号Sr1に対応する位相制御
信号Sc1を算出する。ベクトル乗算回路917では、
この位相制御信号Sc1を用いて、第1アンテナ101
の同相成分S13と直交成分S14との位相を反対方向
に回転させる。
【0077】同様に、第2アンテナ102の信号処理系
に関しても、引数として使用周波数信号Sfと温度St
2とを第2位相制御量テーブル920に入力し位相回転
量ベクトル(aij,bij,cij)を得る。
【0078】この位相回転量ベクトルを示す信号Sr2
と受信アンプの利得信号Sg2とを補間回路931に入
力し、受信アンプの利得信号Sg2に対応する位相制御
信号Sc2を算出する。ベクトル乗算回路918では、
この位相制御信号Sc2を用いて、第2アンテナ102
の同相成分S23と直交成分S24との位相を反対方向
に回転させる。
【0079】このように、実施の形態5においては、使
用周波数と温度に対して数点の測定しておいて、この数
点のデータをもとに補間処理により必要とする利得に対
する位相回転量を算出し、少ないメモリ量で、全ての使
用周波数及び温度に対してアンテナ端での位相差を保持
したままアダプティブアレーアンテナ受信回路921へ
信号を入力することができる。
【0080】(実施の形態6)図12は、本発明の実施の
形態6のアレーアンテナ受信装置のブロック図を示す。
実施の形態5と同様に、説明を簡単にするために、アン
テナ端子及び受信RF部を省略する。
【0081】実施の形態1から実施の形態5では、使用
周波数及び温度を含めた環境での受信アンプの利得に対
する位相回転量を補正することによって、アンテナ端で
の受信位相差を保持したままアダプティブアレーアンテ
ナ受信回路に信号を入力する。
【0082】しかしながら、通常の受信装置において
は、送信装置の周波数と受信装置の周波数の差を補正す
るために、AFC(Automatic Frequency Control)処
理を行う。実施の形態6では、受信アンプによって生ず
る位相回転量の補正と、このAFC処理との双方を効率
良く行うことを考慮した。
【0083】第1アンテナ101の信号処理系の受信ア
ンプ103の利得Sg1を位相制御量テーブル1219
へ入力して、位相回転量ベクトルを示す信号Sr1を周
波数オフセット制御回路1232に設定する。周波数オ
フセット制御回路1232では、周波数オフセット信号
Soと信号Sr1とを用いて、周波数オフセット補正テ
ーブル1234を検索し、周波数オフセット補正値So
c1に対応する位相制御信号Sc1を出力する。ベクト
ル乗算回路1217では、この位相制御信号Sc1に従
って、第1アンテナの同相成分S13と直交成分S14
との位相を反対方向に回転させる。
【0084】第2アンテナの信号処理系においても、同
様の信号処理が行われる。すなわち、第2アンテナ10
2の信号処理系の受信アンプ104の利得Sg2を位相
制御量テーブル1220へ入力して、位相回転量ベクト
ルを示す信号Sr2を周波数オフセット制御回路123
3に設定する。周波数オフセット制御回路1233で
は、周波数オフセット信号Soと信号Sr2とを用い
て、周波数オフセット補正テーブル1234を検索し、
周波数オフセット補正値Soc2に対応する位相制御信
号Sc2を出力する。ベクトル乗算回路1218では、
位相制御信号Sc2に従って、第2アンテナ102の同
相成分S23と直交成分S24との位相を反対方向に回
転させる。
【0085】ベクトル乗算回路1217、1218で位
相回転された受信信号の同相成分S13、23と直交成
分S14、S24はアダプティブアレーアンテナ受信回
路1221に入力される。
【0086】ここで、周波数オフセット信号Soは、次
のような演算を行う周波数オフセット検出回路1240
により得られる。
【0087】シンボル時間間隔をTとすると、送信信号
tx(kT) = a(kT)×exp(jθ(kT))を送信する。周波数オフ
セットがある場合、受信信号は、下式(1)の通りであ
る。
【0088】
【数1】 式(1)で、a(kT)は時刻kTの振幅である。θ(kT)は時
刻kTの位相である。b(kT)は回線上での振幅変動であ
る。δは時刻T間隔の位相変化量である。βは受信機の
初期位相である。
【0089】上記式(1)において、送信機と受信機で
既知の信号パターンを送信している時刻が分かっている
と仮定する。言い換えれば、その時刻では、受信機がa
(kT)×exp(jθ(kT))を知っている。そこで、受信信号rx
(kT)に対して、既知信号の複素共役を乗算すると、下式
(2)が得られる。
【0090】
【数2】 さらに、1シンボル時間間隔で,x(kT)を複素乗算する
と、下式(3)が得られる。
【0091】
【数3】 この結果、1シンボル時間間隔での周波数オフセット成
分δが算出される。
【0092】上記周波数オフセット補正値Soc1、S
oc2の算出は、具体的に以下のように行う。
【0093】位相回転量(φ1)を初期値として、1シン
ボル時間当たりの周波数オフセットにより、位相回転量
をθとして、1シンボル時間毎に位相回転量積算値(nθ
+φ1;nはシンボル番号)を算出する。この位相回転量積
算値に対応したsin((nθ+φ1)%2π)とcos((nθ+φ1)
%2π)とをテーブル検索により検出する。その出力結果
が周波数オフセット補正値Soc1であり、これが位相
制御信号Sc1としてベクトル乗算回路1217に出力
される。
【0094】なお、%はモジューロ演算である。また、
図12では周波数オフセット補正テーブルを参照するこ
とによりsin((nθ+φ1)%2π)とcos((nθ+φ1)%2π)
を算出しているが、テーブルを用いずに近似式等により
直接算出しても良い。
【0095】実施の形態6によれば、位相回転量補正の
ためのベクトル乗算回路とAFCのためのベクトル乗算
回路との2つのベクトル乗算回路を1つに削減すること
ができる。
【0096】以上の実施の形態1〜6の説明から明らか
なように、受信信号をアンテナ毎の受信アンプの利得に
対する位相回転量の補正を行うことにより、アンテナ端
での位相差を保持したままアダプティブアレーアンテナ
受信回路へ信号を入力することができる。
【0097】この位相回転量の補正テーブルは、周波数
に対して持つこともできるし、温度に対して持つことも
できるし、周波数と温度に対しても持つことができる。
【0098】また、メモリ量を削減するために利得に対
する位相回転量を粗く設定しておいて、予め求めた数値
を基準に補間処理によって所望の利得に対する位相回転
量を算出することもできる。
【0099】さらに、これらの構成とAFCとを組み合
わせることによって、位相回転量補正のためのベクトル
乗算回路とAFCのためのベクトル乗算回路との2つの
ベクトル乗算回路を1つに削減することができる。
【0100】以上説明した本発明のアレーアンテナ受信
装置は、基地局用及び移動局用の受信装置に適用するこ
とができる。
【0101】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、受信信
号をアンテナ毎の受信アンプの利得に対する位相回転量
の補正を行うことにより、アンテナ端での位相差を保持
したままアダプティブアレーアンテナ受信回路へ信号を
入力することができる。
【0102】この位相回転量の補正テーブルは、周波数
に対して持つこともできるし、温度に対して持つことも
できるし、周波数と温度に対しても持つことができる。
【0103】また、メモリ量を削減するために利得に対
する位相回転量を粗く設定しておいて、予め求めた数値
を基準に補間処理によって所望の利得に対する位相回転
量を算出することもできる。
【0104】さらに、これらの構成とAFCとを組み合
わせることによって、位相回転量補正のためのベクトル
乗算回路とAFCのためのベクトル乗算回路との2つの
ベクトル乗算回路を1つに削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ受
信装置のブロック図。
【図2】実施の形態1の利得対位相回転量特性を示す
図。
【図3】本発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ受
信装置の要部ブロック図。
【図4】実施の形態2の利得対位相回転量特性を示す
図。
【図5】本発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ受
信装置の要部ブロック図。
【図6】実施の形態3の利得対位相回転量特性を示す
図。
【図7】本発明の実施の形態4に係るアレーアンテナ受
信装置の要部ブロック図。
【図8】実施の形態4の利得対位相回転量特性を示す
図。
【図9】本発明の実施の形態5に係るアレーアンテナ受
信装置の要部ブロック図。
【図10】実施の形態5の利得対位相回転量特性を示す
図。
【図11】実施の形態5の利得対位相回転量特性を示す
図。
【図12】本発明の実施の形態6に係るアレーアンテナ
受信装置の要部ブロック図。
【図13】従来のアレーアンテナ受信装置のブロック
図。
【符号の説明】
101,102 アンテナ 103,104 受信アンプ 124,125 利得制御回路 117,118 ベクトル乗算回路 119,120 位相制御量テーブル 121 アダプティブアレーアンテナ受信回路 930,931 補間回路 1232,1233 周波数オフセット制御回路 1234 周波数オフセット補正テーブル

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレーアンテナを構成する複数のアンテ
    ナ素子と、前記各アンテナ素子に接続された、前記アン
    テナ素子から出力された受信信号を増幅する受信アンプ
    と、受信アンプの利得対位相回転量特性に基づいて、前
    記受信アンプの利得に対応する前記受信信号の位相制御
    量を決定する位相制御量決定手段と、前記位相制御量決
    定手段が決定した位相制御量を用いて前記受信信号の位
    相回転量を補正する位相回転量補正手段とを、具備する
    ことを特徴とするアレーアンテナ受信装置。
  2. 【請求項2】 位相回転補正手段は、受信アンプの利得
    を制御する利得制御手段から受信アンプの利得を得るこ
    とを特徴とする請求項1記載のアレーアンテナ受信装
    置。
  3. 【請求項3】 位相制御量決定手段は、使用周波数毎に
    各々利得対位相回転量特性を有することを特徴とする請
    求項1記載のアレーアンテナ受信装置。
  4. 【請求項4】 位相制御量決定手段は、受信アンプの温
    度毎に各々利得対位相回転量特性を有することを特徴と
    する請求項1記載のアレーアンテナ受信装置。
  5. 【請求項5】 位相制御量決定手段は、使用周波数及び
    受信アンプの温度毎に受信アンプの利得対位相回転量特
    性を有することを特徴とする請求項1記載のアレーアン
    テナ受信装置。
  6. 【請求項6】 位相制御量決定手段は受信アンプの利得
    に対応する位相制御量を保持するテーブルを有し、か
    つ、位相回転補正手段は前記テーブルから得た位相制御
    量に従って受信信号を位相回転して出力するベクトル乗
    算回路を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載のアレーアンテナ受信装置。
  7. 【請求項7】 位相制御量決定手段は、予め記憶した2
    つの利得対位相回転量特性値から、それらの間に位置す
    る利得対位相回転量特性値を算出する演算手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに
    記載のアレーアンテナ受信装置。
  8. 【請求項8】 位相制御量決定手段は、各アンテナから
    位相回転量補正手段の入力段に至る経路長の違いによる
    受信信号の位相回転量の差に基づいて、決定した位相制
    御量を補正するための補正手段を有することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のアレーアン
    テナ受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8記載のアレーアン
    テナ受信装置を具備する基地局。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項8記載のアレーア
    ンテナ受信装置を具備する移動局。
  11. 【請求項11】 アレーアンテナを構成する複数のアン
    テナ素子から出力された受信信号を増幅する受信アンプ
    の利得を得る工程と、受信アンプの利得対位相回転量特
    性に基づいて前記受信アンプの利得に対応する前記受信
    信号の位相制御量を決定する工程と、前記決定した位相
    制御量を用いて前記受信信号の位相回転量を補正する工
    程と、を具備することを特徴とする受信信号の位相回転
    量補正方法。
  12. 【請求項12】 受信アンプの利得を制御する利得制御
    手段から受信アンプの利得を得ることを特徴とする請求
    項11記載の受信信号の位相回転量補正方法。
  13. 【請求項13】 受信信号の位相制御量を、使用周波数
    毎の各々利得対位相回転量特性に基づいて決定すること
    を特徴とする請求項11記載の受信信号の位相回転量補
    正方法。
  14. 【請求項14】 受信信号の位相制御量を、受信アンプ
    の温度毎の各々利得対位相回転量特性に基づいて決定す
    ることを特徴とする請求項11記載の受信信号の位相回
    転量補正方法。
  15. 【請求項15】 受信信号の位相制御量を、使用周波数
    及び受信アンプの温度毎に受信アンプの利得対位相回転
    量特性に基づいて決定することを特徴とする請求項11
    記載の受信信号の位相回転量補正方法。
  16. 【請求項16】 受信信号の位相制御量を、予め記憶し
    た2つの利得対位相回転量特性値から、それらの間に位
    置する利得対位相回転量特性値を算出した値に基づいて
    決定することを特徴とする請求項11記載の受信信号の
    位相回転量補正方法。
  17. 【請求項17】 経路長の違いによる受信信号の位相回
    転量の差に基づき、決定した位相制御量を補正すること
    を特徴とする請求項11記載の受信信号の位相回転量補
    正方法。
  18. 【請求項18】 アレーアンテナを構成する複数のアン
    テナ素子と、前記各アンテナ素子に接続された、前記ア
    ンテナ素子から出力された受信信号を増幅する受信アン
    プと、受信アンプの利得対位相回転量特性に基づいて、
    前記受信アンプの利得に対応する前記受信信号の位相制
    御量を決定する位相制御量決定手段と、周波数のオフセ
    ット制御情報に基づいて前記受信信号の位相回転量を補
    正する位相回転量補正手段と、を具備することを特徴と
    するアレーアンテナ受信装置。
  19. 【請求項19】 アレーアンテナを構成する複数のアン
    テナ素子と、前記各アンテナ素子に接続された、前記ア
    ンテナ素子から出力された受信信号を増幅する受信アン
    プと、受信アンプの利得対位相回転量特性に基づいて、
    前記受信アンプの利得に対応する前記受信信号の位相制
    御量を決定する位相制御量決定手段と、前記決定した位
    相制御量及び周波数オフセット信号に基づいて周波数オ
    フセット補正値を出力する周波数オフセット制御手段
    と、前記周波数オフセット補正値に従って前記受信信号
    の位相回転量を補正する位相回転量補正手段と、を具備
    することを特徴とするアレーアンテナ受信装置。
  20. 【請求項20】 周波数オフセット制御手段は、位相回
    転量積算値に対応する周波数オフセット補正値を保持す
    るテーブルを具備し、決定した位相制御量及び周波数オ
    フセットを積算して位相回転量積算値を算出し、次い
    で、前記テーブルに従って前記算出した位相回転量積算
    値に対応する周波数オフセット補正値を出力することを
    特徴とする請求項19記載のアレーアンテナ受信装置。
  21. 【請求項21】 アレーアンテナを構成する複数のアン
    テナ素子から出力された受信信号を増幅する受信アンプ
    の利得を得る工程と、前記受信アンプの利得対位相回転
    量特性に基づいて、前記受信アンプの利得に対応する前
    記受信信号の位相制御量を決定する工程と、前記決定し
    た位相制御量及び周波数オフセット信号に基づいて周波
    数オフセット補正値を出力する工程と、前記周波数オフ
    セット補正値に従って前記受信信号の位相回転量を補正
    する工程と、を具備することを特徴とする受信信号の位
    相回転量補正方法。
  22. 【請求項22】 決定した位相制御量及び周波数オフセ
    ット信号を積算して位相回転量積算値を算出し、次い
    で、前記算出した位相回転量積算値に対応する周波数オ
    フセット補正値を出力することを特徴とする請求項21
    記載の受信信号の位相回転量補正方法。
JP10147598A 1997-05-30 1998-05-28 アレーアンテナ受信装置及び受信信号の位相回転量補正方法 Pending JPH1146113A (ja)

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