JP4542980B2 - 無線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、MIMO(Multi Input Multi Output)通信システムを使用してデータの送受信を行う無線装置に関する。
従来より、通信性能の高い無線装置として、アダプティブアレーアンテナやスマートアンテナのように、複数のアンテナを備えた無線装置が開発されている。これらの無線装置は、通信状況に合わせて複数のアンテナの指向性を変化させたり、通信状態のよいアンテナを選んで通信を行ったりすることで、無線装置の通信性能を向上させている。
ところが、無線装置の小型化が進み、複数のアンテナを備えた無線装置では、それぞれ独立した送受信回路を有するアンテナ同士の距離が短くなってきている。そのため、アンテナ間の結合量の増加による問題が発生するようになった。ここでアンテナ間の結合量とは、あるアンテナAから送信された信号が別のアンテナBにどれくらい吸収されたかを示す値のことである。結合量が増加するとは、アンテナBが吸収する信号の量が増えることを意味する。
この結合量の増加による問題には、例えば送信時に、アンテナAが送信した信号をアンテナBが吸収することによって起こるものがある。アンテナBが吸収した信号は、アンテナBに接続されたパワーアンプへと逆流し、パワーアンプの動作を不安定にしてしまう。また、この逆流によりアンテナBから送信される信号レベルが低下してしまい、所望の送信信号レベルを得るために、さらに信号を増幅しなければならなくなる。このように、アンテナ間の結合量が大きい場合に信号を送信しようとすると、パワーアンプの動作を安定にするための電力と、送信信号レベルを大きくするための電力が、結合量が小さい場合に比べ余計に必要となり、消費電力が大きくなってしまうという問題や、送信信号が所望の受信機までとどかなくなり、通信性能が劣化するといった問題が発生する。
また、受信時には、アンテナAが受信した信号がアンテナBに吸収され、アンテナBもこの信号を受信したかのように見えてしまう。複数のアンテナを利用した場合、アンテナごとに処理したはずの信号に別のアンテナの信号が混ざってしまい、データを復元できなくなってしまう問題が発生する。
このように、アンテナ間の結合量が大きいと送受信のどちらの場合にも問題が発生する。そのため、従来より複数のアンテナを備えた無線装置では、アンテナ間の結合が小さくなるようにアンテナが配置されている。
ところで、複数のアンテナを備えた無線装置の中に、MIMO(Multi Input Multi Output)通信システムを使用して送受信を行う無線装置(以下、「MIMO無線装置」と称する。)がある。このMIMO無線装置は、複数のアンテナ、ベースバンド信号を処理するベースバンド信号処理部、ベースバンド信号を送信信号に処理する複数の送信部、受信信号をベースバンド信号に処理する複数の受信部などを備えている。
送信の場合、MIMO無線装置は、ベースバンド信号処理部で1つの情報を複数の送信データに分割し、分割したデータごとに対応する複数の送信部を介して各アンテナから同じ周波数で送信する。また、受信の場合、アンテナごとに受信した信号は、複数の受信部を介してベースバンド信号処理部へ入力される。各受信信号はベースバンド信号処理部で統合されて、もとの1つのデータに復元される。
MIMO無線装置では、各アンテナで受信した信号を分割し、統合することで1つの情報を復元しているため、ある受信信号に別の受信信号がある程度混信していても、元の情報を復元することができる。そのため、上述したような受信時のアンテナ間の結合量による問題は発生しにくい。しかしながら、アンテナ間の結合量を大きくしてしまうと、前述したように送信時に消費電力が増加したり通信性能が劣化してしまう。
また、MIMO無線装置の受信部にはA/D変換器が備えられており、受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換している。このA/D変換器に入力できる信号レベルはある一定範囲内のレベルに限られるため、同じく受信部に備える可変増幅器で、受信信号レベルをA/D変換器に入力できるレベルに変換する必要がある。受信信号レベルは時間ごとに変化するため、最適な信号レベルを得るための可変増幅器の増幅率も時間ごとに変化する。この時間変化に応じて信号レベルの増幅率の制御を行っており、これを自動利得制御と呼ぶ。自動利得制御は、各アンテナに接続された可変増幅器ごとに行っており、MIMO無線装置全体からみた自動利得制御は、受信機を一つしか持たない一般的な無線機に比べて非常に複雑となってしまう。
この自動利得制御を容易とするものとして、通信相手の送信電力を制御するものがある(例えば、特許文献1参照。)。これは、1つのアンテナが受信する受信信号レベルの時間ごとの変化を小さくするために、通信相手の送信電力を制御するものであり、アンテナごとに受信する受信信号のレベルの差を小さくするものではない。そのため、各アンテナの自動利得制御は容易となっても、MIMO無線装置全体からみた自動利得制御を容易とするものではない。
特開2005−73221公報(13頁、図15―22)
上述したように、MIMO無線装置においては、受信時には各アンテナ間の結合量がある程度あってもよいが、送信時には結合量が多いと消費電力の増加を招く恐れがあった。また、MIMO無線装置においては、自動利得制御をアンテナの受信系統ごとに行っていたため、その構成ならびに回路制御が複雑になっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、送信時の消費電力の増加を招くことなく、簡易な構成の無線装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無線装置は、複数のアンテナと、前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、前記通信相手から前記信号を受信する場合には前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記アンテナ間の結合量を減少させる結合手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線装置は、複数のアンテナと、前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、前記アンテナの間に配置され、前記通信相手から前記信号を受信する場合には内部スイッチの短絡により前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記スイッチの開放により前記アンテナ間の結合量を減少させる無給電素子とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線装置は、複数のアンテナと、前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、前記アンテナの間に配置され、前記通信相手から前記信号を受信する場合には内部可変容量素子により前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記可変容量素子により前記アンテナ間の結合量を減少させる無給電素子とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線装置は、同じ方向を向いた複数のアンテナと、前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、一端が前記アンテナの一つに接続され他端がスイッチを介して接地にされ、前記通信相手から前記信号を受信する場合には前記スイッチのオフにより前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記スイッチのオンにより前記アンテナ間の結合量を減少させる線状素子とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線装置は、先端が離れる方向を向いた第1および第2のアンテナと、 前記第1及び第2のアンテナの間にあって、前記第2のアンテナの先端と向かい合う第3のアンテナと、前記第1のアンテナ又は第3のアンテナとの接続を切り替えるスイッチと、前記スイッチ及び前記第2のアンテナにそれぞれ接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する2つの受信手段とを有し、前記通信相手から前記信号を受信する場合には前記スイッチにより前記第3のアンテナと接続して前記アンテナ間の結合量が大きい第3及び第2のアンテナを用いて受信し、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記スイッチにより前記第1のアンテナと接続して前記アンテナ間の結合量が小さい第1及び第2のアンテナンを用いて送信することを特徴とする。
また、本発明の無線装置は、一つの筐体に設置された複数のアンテナと、前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、前記筐体に設けられた開放端を有する切込みと、前記開放端に設けられたスイッチを具備し、前記通信相手から前記信号を受信する場合には前記スイッチのオンにより前記開放端を短絡して前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記スイッチのオフにより前記開放端を開放して前記アンテナ間の結合量を減少させることを特徴とする。
本発明の無線装置によると、送信時の消費電力の増加を招くことなく、自動利得制御を容易とする簡易な構成の無線装置を開発することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1乃至図4を用いて、本発明の第1の実施例を説明する。
図1は、第1の実施例における無線装置の構成を示している。無線装置は、金属筐体1と、この金属筐体1に設置されたアンテナAおよびアンテナBと、アンテナAに電力を供給する給電線2aと、アンテナBに電力を供給する給電線2bと、アンテナAとアンテナBの間にあり、給電線2aと給電線2bとに接続され、アンテナ間の結合量を変化させる可変結合器3と、金属筐体1内部に存在し、アンテナAおよびアンテナBを介してデータの通信を行う無線回路4を備えている。前記金属筐体1は、アンテナAおよびアンテナBの接地板として働く。
さらに、無線回路4は、変調後または復調前の高周波信号を処理しアンテナAを介して信号を送受信する無線高周波部41aと、アンテナBを介して信号を送受信する無線高周波部41bと、変調前または復調後の低周波信号の処理を行い、無線高周波部41aおよび無線高周波部41bと信号のやり取りを行うベースバンド処理部42と、ベースバンド処理部42からの情報を受けて、無線高周波部41a、無線高周波部41b、ベースバンド処理部42および可変結合器3の制御や、送受信の切り替えを行う制御回路43を備えている。また、アンテナAと給電線2aの接続点を給電点5aと呼び、アンテナBと給電線2bの接続点を給電点5bと呼ぶ。
制御回路43は、無線高周波部41a,41b内に設けられる各可変増幅器の増幅率を制御する自動利得制御装置431と、可変結合器3の制御を行う結合制御装置432を備えている。
次に、第1の実施例の無線装置の構成を詳細に説明する。
図2(a)乃至(c)は、アンテナAおよびアンテナBの具体的な構成例を示す。図2(a)に示すアンテナは、ヘリカルアンテナ101である。ヘリカルアンテナ101は給電点5を介して金属筐体1に接続されている。このヘリカルアンテナ101の全長は、データ送受信に用いる周波数の四分の一波長よりやや長い。これは、ヘリカルアンテナ101に特有の短縮効果があるためで、電気的には四分の一波長として働く。
次に、図2(b)に示すアンテナは、逆F型アンテナ102である。逆F型アンテナ102は、金属筐体1に接地される短絡部を持っている。また、この逆F型アンテナ102の先端から給電点5までの長さは、四分の一波長となっている。これらヘリカルアンテナ101および逆F型アンテナ102は、短縮された四分の一モノポールアンテナであるが、単純に直線状のモノポールアンテナを用いても良い。
図2(c)に示すアンテナは、ダイポールアンテナ103である。このダイポールアンテナ103は、金属筐体1から給電線2が伸び、その先端の給電点5に四分の一波長素子が接続された構成となっている。アンテナAおよびアンテナBは、上述した図2(a)乃至(c)に示すアンテナのいずれを用いても、また上述した以外のアンテナを用いてもかまわない。
次に、図3(a)乃至図3(c)を用いて可変結合器3の具体的な構成を説明する。図3(a)の可変結合器3は、可変容量素子301で構成される。この可変容量素子301の容量値が変化すると、給電線2aと給電線2bの間の接続状態が変化し、アンテナAとアンテナBの結合量が変化する。可変容量素子301には、現在開発途中で今後開発が進むと考えられるRF−MEMS技術を用いた可変容量素子などを適用することができる。
図3(b)の可変結合器3は、容量値の異なる複数の容量素子Cak(k=1,・・・,4)を並列に配置し、この容量素子CakごとにスイッチSkを直列に接続した構成になっている。この場合、各スイッチSkのオン・オフを切り替えることで、可変結合器3全体の容量値を変化させることができる。
図3(c)に示す可変結合器3は、移相器302で構成される。この移相器302は、線路長の異なる複数の線路Lm(m=1,・・・,4)を並列に配置し、各線路LmにスイッチSmを直列に接続した構成になっている。この移相器302では、各スイッチSmのオン・オフを切り替えることで、アンテナ間の結合量を変化させるとともに、各アンテナに供給される電力の位相を変化させる。
次に、図4を用いて、無線高周波部41aと無線高周波部41bの構成について説明する。図4は、無線高周波部41aの受信系の回路構成を示したものである。本実施例の無線装置は、2つのアンテナが異なったデータを送受信するMIMO通信システムを使用しているため、アンテナA,Bごとに送受信データを行う無線高周波部41aと無線高周波部41bが存在する。ここでは、各無線高周波部41a,41bは、ほぼ同じ構成となるため、無線高周波部41aについてのみ説明を行う。
無線高周波部41aは、アンテナAで受信した受信信号から雑音を除去するフィルタ411aと、雑音を除去した受信信号を増幅する低雑音増幅器412aと、増幅した受信信号を低周波に変換する周波数変換器413aと、変換した受信信号のレベルをA/D変換器415aに入力できるレベルに調整する可変増幅器414aと、受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器415aを備えている。このA/D変換器415aは、制御回路43内に設けられた自動利得制御装置431とベースバンド部42に変換結果であるデジタル信号を出力する。
次に、図1乃至図4を用いて第1の実施例の無線装置の動作について説明する。通信相手から送信された信号を受信する場合は、まず結合制御装置432が可変結合器3を制御して、アンテナAとアンテナBの間の結合量を増加させる。可変結合器3が図3(a)に示す可変容量素子301で構成される場合は、結合制御装置432は、可変容量素子301の容量値が大きくなるよう制御する。
また、可変結合器3が図3(b)に示す容量素子CakとスイッチSkで構成される場合は、結合制御装置432は、可変結合器3全体の容量値が大きくなるようスイッチSkのオン・オフを制御する。このときのスイッチSkのオン・オフ切り替えは、実装する容量素子Cakの各容量値や通信状態に応じて異なる。通信状態に応じた可変結合器3の制御については後述する。
更に、可変結合器3が図3(c)に示す移相器302で構成される場合は、結合制御装置432は、スイッチSmのうち、少なくとも1つが短絡するよう制御する。少なくとも1つのスイッチSmを短絡させることで、アンテナAとアンテナBの間の結合量が増加する。さらに、アンテナAとアンテナBが移相器302を介して結合されることで、移相器を入れることにより、結合した信号の位相を制御することが可能となる。信号によっては、不用意に位相を変化させると、元の信号と結合によって流入してきた信号同士が打ち消しあう場合があり、これによって受信特性が劣化する場合が発生する。通信状態を監視しながら、移相器の値を制御することで、上記のような信号の打ち消しあいなどの発生を避けることが可能となり、安定した通信をおこなうことが可能となる。
この移相給電アンテナの効果は、移相器302のスイッチのオン・オフを切り替えて移相量を変化させる場合だけでなく、容量素子の容量値を変化させる場合にもあらわれる。
上記のようにして、無線装置はアンテナAとアンテナBの間の結合量を増加させ、各アンテナA,Bを介して受信信号を受信する。その受信信号は、無線高周波部41aと無線高周波部41bに入力される。各無線高周波部41a,41bの動作はほぼ同じであるので、ここでは図4を用いて無線高周波部41aについての動作説明を行う。
無線高周波部41aに入力された受信信号は、まず、フィルタ411aにて雑音を除去され、低雑音増幅器412aで増幅される。次に、受信信号は、周波数変換器413aで低周波に変換される。さらに、可変増幅器414aで、変換した受信信号のレベルをA/D変換器415aに入力できるレベルに増幅する。増幅された受信信号は、A/D変換器415aにてアナログ信号からデジタル信号に変換され、ベースバンド処理部42へ出力されると同時に、自動利得制御装置431へ出力される。自動利得制御装置431は、入力された信号のレベルとA/D変換器415aへの出力信号レベルの情報から、可変増幅器414aの増幅率を計算し、計算した増幅率に基づき可変増幅器414aを制御する。
この自動利得制御は、無線高周波部41b内に存在するA/D変換器415bでも同様に行われる。本実施例では、受信時にはアンテナAとアンテナBの間の結合量を増加させているため、各無線高周波部41a,41bで処理する受信信号の信号レベル差は小さくなる。そこで、自動利得制御装置431は、A/D変換器415aとA/D変換器415bからの受信信号を元に、可変増幅器414aと可変増幅器414bの増幅率の計算を一括して行うことができる。
そして、無線高周波部41a,41bごとに変換された受信信号は、ベースバンド処理部42における信号処理によって、1つの受信信号に統合され復元される。また、ベースバンド処理部42で信号処理を行う際に、受信信号の誤り率や受信電界強度など通信状態に関する情報を計算する。ベースバンド処理部42は、求めた情報を制御回路43の結合制御装置432に通知する。結合制御装置432は、ベースバンド部処理42から受信した情報を元に可変結合器3を制御して、通信状態が良くなるようにアンテナ間の結合量を調整し、各アンテナA,Bの放射パターンの指向性を制御する。
次に、無線装置から通信相手に送信信号を送信する場合は、結合制御装置432は、アンテナAとアンテナBの間の結合量を減少させるよう可変結合器3を制御する。
可変結合器3が図3(a)に示す可変容量素子301で構成される場合、結合制御装置432は、可変容量素子301の容量値が小さくなるよう制御する。また、可変結合器3が図3(b)に示す容量素子CakとスイッチSkで構成される場合、結合制御装置432は、可変結合器3全体の容量値が小さくなるようスイッチSkのオン・オフを制御する。このときのスイッチSkのオン・オフ切り替えは、実装する容量素子Cakの容量値に応じて異なる。可変結合器3が移相器302の場合、結合制御装置432は、スイッチSmを全て開放するよう制御する。
上記のようにして、アンテナAとアンテナBの間の結合量を減少させた後、ベースバンド処理部42から無線高周波部41aおよび無線高周波部41bに渡された送信信号は、アンテナAおよびアンテナBを介して送信される。
以上のように第1の実施例によれば、送信時にはアンテナAとアンテナBの間の結合量を減少させることで、アンテナAおよびアンテナBが互いの送信信号を吸収することを防ぎ、送信時の消費電力の増加を抑えることができる。また、受信時にはアンテナAとアンテナBの間の結合量を増加させることで、各無線高周波部41a,41bで処理する受信信号の信号レベル差は小さくなることから、その自動利得制御を自動利得制御装置431で容易に行うことができるため、無線装置の構成を簡易とすることができる。さらに、可変結合器3に容量素子や移相器を用いることで、各アンテナA,Bに移相給電アンテナと同等の効果が生じ、任意の方向から到来する電波を効率よく受信することが可能となり、通信性能が向上する。
次に、図5および図6を用いて本発明の第2の実施例を説明する。第2の実施例の無線装置は、第1の実施例における可変結合器3は備えておらず、代わりにアンテナAとアンテナBの間に無給電素子6を備えている。その他は、第1の実施例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
この無給電素子6の詳細な構成を、図5を用いて説明する。無給電素子6は、線状で、スイッチSを介して金属筐体1に接地される。さらに、無給電素子6は、アンテナAとアンテナBからそれぞれ四分の一波長離れた位置に配置される。前記スイッチSには、制御回路43の結合制御装置432がスイッチSのオン・オフを制御するための制御線61が接続される。また、アンテナAおよびアンテナBには、モノポールアンテナを用いる。このとき、アンテナAおよびアンテナBの全長を、無給電素子6の素子長より長くなるようにする。
次に、第2の実施例の無線装置の動作を説明する。まず、無線装置が通信相手からの信号を受信する場合、結合制御装置432は、制御線61を介してスイッチSをオンにし、無給電素子6と金属筐体1を短絡させる。この第2の実施例によれば、無給電素子6の素子長が、アンテナAおよびアンテナBの全長より短いため、スイッチSがオンになると、無給電素子6は導波器として働く。このため、アンテナAとアンテナBの放射パターンの指向性がお互いに向き合い、アンテナAとアンテナBの間の結合量が増加する。スイッチSをオンにした後は、第1の実施例と同様に動作して受信信号を受信し、データを復元する。
次に、無線装置から通信相手に送信信号を送信する場合、結合制御装置432は、スイッチSをオフにし、無給電素子6と金属筐体1の間を開放する。これにより、無給電素子6は導波器として働かなくなるため、アンテナAとアンテナBの放射パターンは無指向性となり、結合量が減少する。スイッチSをオフにした後は、第1の実施例と同様に動作して送信信号を送信する。
次に、第2の実施例の変形例として、図5のスイッチSの代わりに可変容量素子Caを用いた場合を説明する。この場合、可変容量素子Caの容量値を変化させることで、無給電素子6の電気的な長さをアンテナAとアンテナBより長くすることも、また短くすることも可能となる。
この変形例の構成で、無線装置が通信相手からの信号を受信する場合、結合制御装置432は、無給電素子6の電気的な長さがアンテナAとアンテナBより短くなるように容量素子Caの容量値を制御する。これにより、無給電素子6は導波器として働き、アンテナAとアンテナBの放射パターンの指向性が互いに向き合う。その結果、アンテナAとアンテナBの間の結合量が増加する。アンテナAとアンテナBの間の結合量を増加させた後は、第1の実施例と同様に動作して受信信号を受信し、データを復元する。
次に、無線装置から通信相手に送信信号を送信する場合、結合制御装置432は、無給電素子6の電気的な長さがアンテナAとアンテナBより長くなるように容量素子Caの容量値を制御する。これにより、無給電素子6は反射器として働き、アンテナAとアンテナBの放射パターンの指向性がお互いに逆向きとなる。その結果、アンテナあとアンテナBの間の結合量が減少する。アンテナAとアンテナBの間の結合量を減少させた後は、第1の実施例と同様に動作して送信信号を送信する。
さらに、第2の実施例の変形例として、無給電素子6を、アンテナBを中心にアンテナAと対称に配置する、またはアンテナAを中心にアンテナBと対称に配置することもできる。この場合、アンテナAおよびアンテナBの全長を、無給電素子6の素子長より短くする。これにより、スイッチSがオンになると、無給電素子6は反射器として働き、アンテナA(又はアンテナB)の放射パターンの指向性がアンテナB(又はアンテナA)に向かうため、アンテナ間の結合量が増加する。上記変形例の場合も、受信時にはスイッチSをオンにし、送信時にはスイッチSをオフにすることで、アンテナ間の結合量の増減を切り替えて送受信を行う。
次に、図6を用いて第3の実施例を説明する。図6は、第3の無線装置の構成を示す。第3の無線装置の構成と図5に示す無線装置の同じ構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施例の無線装置では、アンテナAおよびアンテナBは、逆F型アンテナを用いる。このアンテナAおよびアンテナBは、先端が互いに向き合うように配置される。さらに、アンテナAとアンテナBの間に、線状の無給電素子6を、無給電素子6の各先端と各アンテナA,Bの先端が近接するように配置する。このとき、無給電素子6の各先端と各アンテナA,Bの先端との距離が、十分の一波長以下になるようにする。
また、この無給電素子6は、素子長が半波長となる。さらに無給電素子6は、中央にスイッチSを有しており、スイッチSをオフにすると無給電素子6が2つに分断される構造になっている。スイッチSには、結合制御装置432からスイッチSのオン・オフを制御するための制御線61が接続される。
次に、この第3の実施例の無線装置の動作を説明する。無線装置が通信相手からの信号を受信する場合、まず制御回路43の結合制御装置432は、スイッチSをオンにする。これにより、無給電素子6の素子長が半波長となり、無給電素子6はアンテナAおよびアンテナBと正弦波形で共振するモードとなる。この共振により、無給電素子6の各先端に電荷がたまり、この電荷の発生によって無給電素子6の各先端と各アンテナA,Bの先端の間のに発生している容量性の結合量が増加する。無給電素子6の各先端とアンテナA,Bの間の結合量を増加させた後は、第1の実施例と同様に動作して受信信号を受信し、データを復元する。
次に、無線装置から通信相手に送信信号を送信する場合、結合制御装置432は、スイッチSをオフ状態とする。これにより2つに分断された無給電素子6の素子長は、半波長より短くなる。そのため、無給電素子6は、アンテナAおよびアンテナBと共振せず、受信時と比較してアンテナ間の結合量は減少する。無給電素子6の各先端とアンテナA,Bの間の結合量を減少させた後は、第1の実施例と同様に動作して送信信号を送信する。
以上のように第2の実施例および第3の実施例によれば、送信時にはアンテナAとアンテナBの間の結合量を減少させることで、アンテナAおよびアンテナBが互いの送信信号を吸収することを防ぎ、送信時の消費電力の増加を抑えることができる。また、受信時にはアンテナAとアンテナBの間の結合量を増加させることで、各無線高周波部41a,41bで処理する受信信号の信号レベル差は小さくなることから、その自動利得制御を自動利得制御装置431で容易に行うことができるため、無線装置の構成を簡易とすることができる。さらに、線状の無給電素子6とスイッチSという簡易な構成で、結合量を変化させることが可能となる。また各アンテナA,Bの給電線2aおよび給電線2bや、給電点5aや給電点5bに新たな回路を付加する必要がないため、付加回路による電力損失を抑制することが可能となる。
次に、図7を用いて第4の実施例の無線装置について説明する。この第4の無線装置は、アンテナAおよびアンテナBと、アンテナAに接続された線状素子7と、この線状素子7と金属筐体1との間にあり、これらを接続するスイッチSと、無線回路4を備えている。無線回路4の構成は、第1の実施例と同様であるため、同一符号を付して説明は省略する。
さらに、第4の実施例の無線装置の詳細な構成を説明する。アンテナAおよびアンテナBは逆F型アンテナである。アンテナAの先端はアンテナBと離れる方向を向いており、アンテナBの先端はアンテナAの方向を向いている。また、アンテナAのアンテナB側には、線状素子7が接続されている。このアンテナAの先端から給電点5aまでの長さは、四分の一波長である。また、この線状素子7の先端から給電点5aまでの長さは、四分の一波長である。また、この線状素子7の先端とアンテナBの先端との距離は、十分の一波長以下になるようにする。さらに、線状素子7の先端は、スイッチSを介して金属筐体1に接地されている。
次に、この第4の実施例の無線装置の動作を説明する。無線装置が通信相手からの信号を受信する場合、まず制御回路43の結合制御装置432はスイッチSをオフにし、線状素子7と金属筐体1の間を開放する。これにより、線状素子7への電力伝送が強まり、線状素子7の先端に電荷がたまる。線状素子7とアンテナBはお互いの先端が近接しているため、線状素子7とアンテナBの結合量が増加する。その結果、線状素子7と接続しているアンテナAとアンテナBの結合量も増加する。上記のようにアンテナAとアンテナBの結合量を増加させた後に、第1の実施例と同様に動作してデータの受信を行う。
次に、無線装置から通信相手に送信信号を送信する場合、結合制御装置432はスイッチSをオンにし、線状素子7と金属筐体1の間を短絡する。短絡した場合、給電点5aからは、線状素子7が四分の一波長の短絡素子にみえ、この短絡素子がハイインピーダンス化するため、線状素子7へ電流が流れにくくなる。そのため、線状素子7への電力伝送が弱まり、線状素子7とアンテナBの間の結合量は減少する。結果、アンテナAとアンテナBの結合量も減少する。上記のようにアンテナAとアンテナBの結合量を減少させた後に、第1の実施例と同様に動作してデータの送信を行う。
以上のように第4の実施例によれば、送信時にはアンテナAとアンテナBの間の結合量を減少させることで、アンテナAおよびアンテナBが互いの送信信号を吸収することを防ぎ、送信時の消費電力の増加を抑えることができる。また、受信時にはアンテナAとアンテナBの間の結合量を増加させることで、各無線高周波部41a,41bで処理する受信信号の信号レベル差は小さくなることから、その自動利得制御を自動利得制御装置431で容易に行うことができるため、無線装置の構成を簡易とすることができる。さらに線状素子7とスイッチSという簡易な構成で結合量を変化させることが可能となる。また、逆F型アンテナは、低姿勢なアンテナであるため、小型化が必要な端末などへの実装が容易となる。
次に、図8を用いて第5の実施例の無線装置を説明する。第5の実施例の無線装置は、第1の実施例の無線装置に加えて、アンテナAとアンテナBとの間に設けられたアンテナCと、アンテナCに電力を供給する給電線2cと、変調後または復調前の高周波信号を処理しアンテナCを介してデータの送受信を行う無線高周波部41cを備えるが、第1の実施例で備えていた可変結合器3は備えていない。また、ベースバンド処理部42は、無線高周波部41cとも接続され、信号のやり取りを行う。アンテナCと給電線2cの接続点を給電点5cと呼ぶ。その他は、第1の実施例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。なお、ここでは3つのアンテナと限定したが、これに限ることなく少なくとも3つ以上のアンテナであれば良い。
次に、第5の実施例のアンテナA,B,Cの詳細な構成を説明する。アンテナAとアンテナBの間隔、およびアンテナBとアンテナCの間隔が、それぞれ四分の一波長となるよう各アンテナA,B,Cを配置する。また、アンテナAとアンテナCは、二分の一波長の間隔をあけて配置する。
アンテナA、アンテナBおよびアンテナCは、モノポールアンテナを用いる。モノポールアンテナの放射界は、四分の一波長離れた場合において大きくなり、二分の一波長離れた場合において小さくなる。そのため、アンテナAとアンテナB、またはアンテナBとアンテナCの間の結合量は、アンテナAとアンテナCの間の結合量と比較して大きくなる。
次に、第5の実施例の無線装置の動作を説明する。無線装置が通信相手からの信号を受信する場合、まず制御回路43の結合制御装置432は、アンテナ間の結合量を増加させるため、アンテナAとアンテナB、またはアンテナBとアンテナC(4つ以上の場合は、上記距離関係を有する全てのアンテナの組み合わせから)を選択して受信を行う。ここでは、アンテナAとアンテナBの組み合わせを選択した場合を例に説明を行う。
この場合、結合制御装置432は、ベースバンド処理部42にアンテナAおよびアンテナBを介してデータの受信を行う旨を通知する。上述の通りアンテナAとアンテナBと間の結合量は、アンテナAとアンテナCの間の結合量と比較して大きい。したがって、アンテナAとアンテナBと間の結合量が増加した状態で、ベースバンド処理部42は、無線高周波部41aと無線高周波部41bからの入力のみを用いて信号受信を行い、データを復元する。
次に、無線装置から通信相手に送信信号を送信する場合、結合制御装置432は、アンテナ間の結合量を減少させるために、アンテナAとアンテナCをデータ送信に使用することをベースバンド処理部42に通知する。通知を受け取ったベースバンド処理部42は、無線高周波部41aと無線高周波部41cに送信データを出力する。データを受け取った無線高周波部41aと無線高周波部41cは、アンテナAとアンテナCを介してデータを送信する。
以上のように第5の実施例によれば、アンテナを3つ以上のアンテナで構成する場合、送信時には結合量の小さいアンテナの組み合わせを選んでデータを送信することで、各アンテナが互いの送信信号を受信することを防ぎ、送信時の消費電力の増加を抑えることができる。また、受信時には結合量の大きいアンテナの組み合わせを選んでデータを受信することで、各無線高周波部41a,41bで処理する受信信号の信号レベル差は小さくなることから、その自動利得制御を自動利得制御装置431で容易に行うことができるため、無線装置の構成を簡易とすることができる。さらに、アンテナ間隔を四分の一波長とすることで、新たな回路を付加することなく、簡易な構成で結合量を変化させることが可能となる。
次に、図9を用いて第6の実施例の無線装置を説明する。第6の実施例の無線装置は、アンテナA、アンテナBおよびアンテナCの少なくとも3つのアンテナと、アンテナAとアンテナCの使用を切り替えるスイッチSwと、無線回路4を備えている。無線回路4の構成は、第1の実施例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第6の実施例の無線装置の詳細な説明を行う。アンテナA、アンテナBおよびアンテナCには逆L型アンテナを用いる。このとき3つのアンテナは、アンテナA、アンテナC、アンテナBの順に一列に配置される。また、各アンテナは、アンテナAとアンテナBの先端が離れ、かつアンテナBとアンテナCの先端が近接するように配置する。また、スイッチSwはアンテナAの給電点5aおよびアンテナCの給電点5cと、無線高周波部41aの間にあり、アンテナAとアンテナCのどちらと無線高周波部41aを接続するかを切り替える。このスイッチSwの切り替えは、結合制御装置432によって行われる。
次に、第6の実施例の無線装置の動作を説明する。無線装置が通信相手からの信号を受信する場合は、まず制御回路43の結合制御装置432は、スイッチSwを制御し、アンテナCと無線高周波部41aを接続する。これにより、アンテナBおよびアンテナCが受信に使用されることになる。アンテナBとアンテナCは、互いの先端が近接するように配置されているため、この2つのアンテナB,C間の結合量は大きくなる。これは、逆L型アンテナのように折り曲げて低姿勢化されたアンテナでは、アンテナの結合点から先端に向かって強い電力が伝送され、先端が近接したアンテナ同士の結合量が非常に大きくなるためである。そのため、逆L型アンテナと同様に低姿勢化された逆F型アンテナや、板状逆F型アンテナ、マイクロストリップアンテナなどを本実施例のアンテナとして使用してもよい。上記のようにアンテナBとアンテナCの結合量を増加させた後は、第1の実施例と同様に動作してデータの受信を行う。
次に、無線装置から通信相手に送信信号を送信する場合は、結合制御装置432は、スイッチSwを制御し、アンテナAと無線高周波部41aを接続する。これにより、アンテナAとアンテナBが送信に使用されることになる。アンテナAとアンテナBは、互いの先端が離れるように配置されているため、受信時と比較してアンテナ間の結合量を減少させることができる。上記のようにアンテナAとアンテナBの結合量を増加させた後は、第1の実施例と同様に動作してデータの送信を行う。
以上のように第6の実施例によれば、3つ以上のアンテナを選択可能に構成した場合、送信時には先端が離れているアンテナA,Bを選択して、アンテナ間の結合量を減少させることで、各アンテナA,Bが互いの送信信号を受信することを防ぎ、送信時の消費電力の増加を抑えることができる。また、受信時には先端が近接したアンテナA,Cを選択して、アンテナ間の結合量を増加させることで、各無線高周波部41a,41bで処理する受信信号の信号レベル差は小さくなることから、その自動利得制御を自動利得制御装置431で容易に行うことができるため、無線装置の構成を簡易とすることができる。さらに逆L型アンテナの向きを変えるだけといった簡易な構成で結合量を変化させることが可能となる。また逆L型アンテナは、低姿勢なアンテナであるため、小型化が必要な端末などへの実装が容易となる。
次に、図10および図11を用いて第7の実施例を説明する。
図10に示すように、第7の実施例の無線装置は、金属筐体1の一部に切り込みTが入った構成になっており、この切り込みTの開放端近くには端部を短絡させるスイッチSが接続されている。そして、このスイッチSは、結合制御装置432によってオン・オフ制御される構成となっている。その他の構成は、第1の実施例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
図11は、第7の実施例の無線装置を、ディスプレイ8を有する携帯無線端末に適用した例を示している。アンテナAおよびアンテナBと切り込みTは、ディスプレイパネル8内部に設けられ、無線回路4はヒンジ機構なので接続された端末本体内部に設けられている。また、配線9は各アンテナA,Bと無線回路4を結ぶ給電線などをまとめたものである。
また、アンテナAおよびアンテナBは、小型化したモノポールアンテナを使用する。図11では小型化したモノポールアンテナの一種である逆F型アンテナの例を示している。逆F型アンテナの場合は、二つのアンテナの先端が互いに向き合うように配置する。金属筐体1には、切り込みTが形成されている。このとき、図10のように、金属筐体1の外周に切り込みTをいれても良いし、図11のようにアンテナが設置されているディスプレイパネル8(金属筐体1の一部)に切り込みTを入れてもよい。
次に、第7の実施例の無線装置の動作を説明する。無線装置が通信相手からの信号を受信する場合は、まず、制御回路43の結合制御装置432はスイッチSをオンにし、切り込みTの端部を短絡させる。この短絡により、金属筐体1には、切り込みTがない場合と同じようにアンテナAからアンテナBへ流れる電流と、アンテナBからアンテナAへと流れる電流が発生する。その結果、アンテナAの信号電流がアンテナBに流れ込み、アンテナBの信号電流がアンテナAに流れ込むように見え、アンテナAとアンテナBの間の結合量は増加する。上記のようにアンテナAとアンテナBの結合量を増加させた後は、第1の実施例と同様に動作してデータの受信を行う。
次に、無線装置から通信相手に送信信号を送信する場合は、結合制御装置432がスイッチSをオフにし、切り込みTの端部を開放させる。この開放により、ディプレイパネル8には、アンテナBから切り込みTに沿って大きな電流が流れる。そのため、アンテナBからアンテナAへと流れていた電流量が減少し、アンテナAとアンテナBの間の結合量も減少する。上記のようにアンテナAとアンテナBの結合量を減少させた後は、第1の実施例と同様に動作してデータの送信を行う。
以上のように第7の実施例によれば、送信時にはアンテナAとアンテナBの間の結合量を減少させることで、アンテナAおよびアンテナBが互いの送信信号を吸収することを防ぎ、送信時の消費電力の増加を抑えることができる。また、受信時にはアンテナAとアンテナBの間の結合量を増加させることで、各無線高周波部の自動利得制御を自動利得制御装置431で容易に行うことができるため、無線装置の構成を簡易とすることができる。さらに金属筐体1に切り込みTを設けることで、金属筐体1に無駄な突出部を設けることなく、簡易な構成で結合量を変化させることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。第1乃至第7の実施例では、2つまたは3つのアンテナについて示したが、3つ以上のアンテナについても、これらの実施例が適用可能である。例えば、第1の実施例において、4つのアンテナを使用する場合は、各アンテナの間に可変結合器3を配置する。この場合、可変結合器3は計3つ配置することになる。結合制御装置432は、送信時には結合を強め、受信時には結合を弱めるように、3つの可変結合器3それぞれの制御を行う。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施例に係る無線装置を示すブロック図。 図1のアンテナの構成例を示す図。 図1の可変結合器3の構成例を示す図。 図1の無線高周波部の受信系の構成を示す図。 本発明の第2の実施例に係る無線装置を示すブロック図。 本発明の第3の実施例に係る無線装置を示すブロック図。 本発明の第4の実施例に係る無線装置を示すブロック図。 本発明の第5の実施例に係る無線装置を示すブロック図。 本発明の第6の実施例に係る無線装置を示すブロック図。 本発明の第7の実施例に係る無線装置を示すブロック図。 本発明の第7の実施例に係る無線装置の詳細を示すブロック図。
符号の説明
1…金属筐体
2,2a,2b,2c…給電線
3…可変結合器
301,Ca1〜Ca4,Ca…容量素子
302…移相器
4…無線回路
41a,41b,41c…無線高周波部
411a,411b…フィルタ
412a,412b…低雑音増幅器
413a,413b…周波数変換器
415a,415b…A/D変換器
42…ベースバンド処理部
43…制御回路
431…自動利得制御装置
432…結合制御装置
5,5a,5b,5c…給電点
6…無給電素子
61…制御線
7…線状素子
8…ディスプレイ
9…配線
A,B,C,101〜103…アンテナ
S1〜S4,S,Sw…スイッチ
T…切り込み

Claims (19)

  1. 多入力多出力(Multiple Input Multiple Output: MIMO)方式の無線通信システムにおける無線装置であって
    複数のアンテナと、
    前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、
    前記通信相手から前記信号を受信する場合には前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記アンテナ間の結合量を減少させる結合手段と
    を備えることを特徴とする無線装置。
  2. 前記結合手段は、結合素子と、前記結合素子を制御して、受信時には前記アンテナ間の結合量を増加させ、送信時には前記アンテナ間の結合量を減少させる結合制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記結合素子は、可変容量素子であることを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記結合素子は、容量値の異なる複数の容量素子と、前記容量素子に直列に接続されたスイッチを備えることを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  5. 前記結合素子は、前記受信信号の位相を変化させるための移相器を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  6. 前記複数のアンテナは3つ以上であり、少なくとも2つ以上のアンテナの間隔が前記送信される信号の周波数の二分の一波長となるように配置され、かつ少なくとも2つ以上のアンテナの間隔が前記周波数の四分の一波長となるように配置されており、前記結合手段は、前記アンテナの中から前記アンテナの間隔が前記周波数の二分の一波長であるアンテナの組み合わせ、もしくは前記アンテナの間隔が前記周波数の四分の一波長であるアンテナの組み合わせを選択する手段であることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  7. 前記複数のアンテナは3つ以上であり、少なくとも2つ以上のアンテナの先端が近接するように配置され、かつ少なくとも2つ以上のアンテナの先端が離隔するように配置されており、前記結合手段は、前記アンテナの中から、前記アンテナの先端が近接するアンテナの組み合わせ、もしくは前記アンテナの先端が離隔するアンテナの組み合わせを選択する手段であることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  8. 多入力多出力(Multiple Input Multiple Output: MIMO)方式の無線通信システムにおける無線装置であって
    複数のアンテナと、
    前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、
    前記通信相手から前記信号を受信する場合には内部スイッチの短絡により前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記スイッチの開放により前記アンテナ間の結合量を減少させる無給電素子と
    を備えることを特徴とする無線装置。
  9. 前記無給電素子の前記スイッチは接地され、前記無給電素子の素子長は前記複数のアンテナのアンテナ長と異なることを特徴とする請求項8に記載の無線装置。
  10. 前記無給電素子と前記複数のアンテナの距離が前記周波数の四分の一波長であることを特徴とする請求項8に記載の無線装置。
  11. 前記無給電素子は、素子長が前記周波数の二分の一波長であり、前記スイッチによって2以上の素子に分断されることを特徴とする請求項8に記載の無線装置。
  12. 前記アンテナは、先端が互いに向き合うように配置され、前記無給電素子の各先端と前記アンテナの先端との距離が前記周波数の十分の一波長以下であることを特徴とする請求項8に記載の無線装置。
  13. 多入力多出力(Multiple Input Multiple Output: MIMO)方式の無線通信システムにおける無線装置であって
    複数のアンテナと、
    前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、
    前記アンテナの間に配置され、前記アンテナ長より素子長が長く、前記通信相手から前記信号を受信する場合には内部スイッチの開放により前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記スイッチの短絡により前記アンテナ間の結合量を減少させる無給電素子と
    を備えることを特徴とする無線装置。
  14. 多入力多出力(Multiple Input Multiple Output: MIMO)方式の無線通信システムにおける無線装置であって
    複数のアンテナと、
    前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、
    前記アンテナの間に配置され、前記通信相手から前記信号を受信する場合には内部可変容量素子により前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記可変容量素子により前記アンテナ間の結合量を減少させる無給電素子と
    を備えることを特徴とする無線装置。
  15. 多入力多出力(Multiple Input Multiple Output: MIMO)方式の無線通信システムにおける無線装置であって
    同じ方向を向いた複数のアンテナと、
    前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、
    一端が前記アンテナの一つに接続され他端がスイッチを介して接地にされ、前記通信相手から前記信号を受信する場合には前記スイッチの開放により前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記スイッチの短絡により前記アンテナ間の結合量を減少させる線状素子と
    を備えることを特徴とする無線装置。
  16. 前記線状素子は、前記他端から前記接続されたアンテナの給電点までの距離が前記周波数の四分の一波長であり、前記他端と他のアンテナの先端との距離が前記周波数の十分の一波長以下であることを特徴とする請求項14に記載の無線装置。
  17. 多入力多出力(Multiple Input Multiple Output: MIMO)方式の無線通信システムにおける無線装置であって
    先端が離れる方向を向いた第1および第2のアンテナと、
    前記第1及び第2のアンテナの間にあって、前記第2のアンテナの先端と向かい合う第3のアンテナと、
    前記第1のアンテナ又は第3のアンテナとの接続を切り替えるスイッチと、
    前記スイッチ及び前記第2のアンテナにそれぞれ接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する2つの受信手段とを有し、
    前記通信相手から前記信号を受信する場合には前記スイッチにより前記第3のアンテナと接続して前記アンテナ間の結合量が大きい第3及び第2のアンテナを用いて受信し、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記スイッチにより前記第1のアンテナと接続して前記アンテナ間の結合量が小さい第1及び第2のアンテナンを用いて送信することを特徴とする無線装置。
  18. 多入力多出力(Multiple Input Multiple Output: MIMO)方式の無線通信システムにおける無線装置であって
    一つの筐体に設置された複数のアンテナと、
    前記アンテナそれぞれに対応するよう接続され、通信相手から同一の周波数で送信された複数の異なる信号を受信する複数の受信手段と、
    前記筐体に設けられた開放端を有する切込みと、
    前記開放端に設けられたスイッチを具備し、
    前記通信相手から前記信号を受信する場合には前記スイッチのオンにより前記開放端を短絡して前記アンテナ間の結合量を増加させ、前記通信相手に対して送信データを送信する場合には前記スイッチのオフにより前記開放端を開放して前記アンテナ間の結合量を減少させることを特徴とする無線装置。
  19. 前記受信手段は、前記アンテナからそれぞれ受信した前記信号を増幅する複数の可変増幅器と、前記複数の可変増幅器の利得を一括して制御する自動利得制御部とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項8又は請求項14又は請求項15又は請求項17又は請求項18に記載の無線装置。
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