JP4289610B2 - 無線通信端末装置 - Google Patents

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本発明は、送受信アンテナおよび受信専用アンテナを備え、それぞれ独立した受信RF回路によって受信信号を増幅処理した後に両信号の合成によりダイバーシティ受信を行う無線通信端末装置に関し、特にアンテナ間の干渉により発生するアンテナ効率の劣化を低減するダイバーシティ方式を採用した無線通信端末装置に関するものである。
携帯無線機のような無線通信端末装置(単に通信端末ともいう)に複数のアンテナを設けてそれぞれのアンテナの受信状況に応じてアンテナを切り替えたり、両受信信号の合成の重み付けを変化させることによって、受信特性の向上を図るダイバーシティシステムがある。ダイバーシティの方式としては大別して次の2つの方式に分類することができる。
第1の方式は、複数のアンテナおよび単一の受信RF回路を用い、受信信号間の空きスロット間に各アンテナでの受信電界強度を比較し、より大きい電力が得られたアンテナブランチで次の受信信号を受信する方式であり、空きスロット時間のあるTDMAシステムで多く採用される。この方式は国内においてPDC(Personal Digital Cellular)方式に採用されている。
第2のダイバーシティの方式としては、複数のアンテナおよびそれぞれのアンテナに接続された複数の受信RF回路を用い、増幅された両受信信号のS/Nなどを比較することで信号処理回路での各受信信号の重み付けを最適化することによってダイバーシティを行うものである。この方式はCDMA2000 EVDO(Evolution Data Only)に採用されている。またW−CDMA HSDPA(High Speed Data Packet Access)にも採用が検討されている。
ダイバーシティアンテナを実際の携帯端末に採用する場合、アンテナ間の距離が近接するとアンテナ間干渉が生じ、アンテナ効率が数dBも劣化することが問題になる。この問題に関して以下に挙げるような技術が提案されている。
特許文献1に記載の「携帯無線機」は、上述した第1のダイバーシティ方式、すなわち単一の受信回路と切り替え可能な複数のアンテナを用いる方式のダイバーシティシステムにおいて、非選択側アンテナの後段にある無線部から切り離されているアンテナの給電線の長さを変化させる、または単一または複数の共振周波数可変アンテナを有し、無線部と接続されているアンテナの使用中の周波数帯域に依存して、無線部と切り離されているアンテナの共振周波数を変化させるものである。
この方式は、アンテナを切り替えるダイバーシティでのみ有効であり、複数の受信RF回路を用いてダイバーシティを行うシステムには適用できない。また、アンテナの共振周波数を変化させてアンテナ間の干渉を防ぐ場合も、選択しているアンテナの使用周波数帯でのインピーダンスによっては十分にアンテナ間干渉を低減することはできない。
特許文献2に記載の「ダイバーシティ受信機」も、単一の受信回路と切り替え可能な複数のアンテナを用いる方式のダイバーシティシステムにおいてのみ有効な技術である。この技術は、非選択側アンテナ後段における無線部から切り離されているアンテナの給電線に帯域通過フィルタから所定の長さをもって並列に切り替えスイッチを設け、終端のインピーダンス特性を調整することによって、非選択側のアンテナが選択側アンテナと干渉することを防ぐものである。
この方式も、単一の受信回路の前段でアンテナを切り替えるダイバーシティでのみ有効であり、複数の受信RF回路を用いてダイバーシティを行うシステムには適用できない。またスイッチが必要になるため、高コストになり、さらに実装面積が増加することが問題になる。同時にスイッチはoff時もキャパシタとして動作するためアンテナの整合が複雑になり、また通過損失の発生によりアンテナ効率を劣化させる懸念もある。さらにスイッチでの消費電力も問題になる。
その他、特許文献3、4にも、単一の受信回路と切り替え可能な複数のアンテナを設けた場合のダイバーシティシステムに関する技術が開示されている。
特開2003−46407号公報 特開平9−289483号公報 特開2000−216716号公報 特開2000−286767号公報
上記いずれの公知技術も単一の受信回路の前段でアンテナを切り替えるダイバーシティでのみ有効であり、複数の受信RF回路を用いてダイバーシティを行うシステムには適用できない。また、いずれも、送信と受信は時分割で切り替えられる方式を対象とするものであり、送受信が同時に実行される方式は想定されていない。
本発明は、送受信アンテナおよび受信専用アンテナを備え、それぞれ独立した受信回路によって受信信号を増幅処理した後に両信号の合成によりダイバーシティ受信を行う無線通信端末装置において、実装面積やコストを低減するとともに、通過損失などが問題になるスイッチを使用することなくアンテナ間干渉により発生するアンテナ効率の劣化を低減することを目的としている。
本発明による無線通信端末装置は、送受信アンテナおよび受信専用アンテナを備え、前記送受信アンテナおよび受信専用アンテナからの受信信号をそれぞれ独立した受信回路によって増幅処理した後に両受信信号の合成によりダイバーシティ受信を行うとともに送受信を同時に行う無線通信端末装置において、前記受信専用アンテナに接続される帯域通過フィルタの前段に位相器を備える。この位相器は、前記帯域通過フィルタの帯域外インピーダンス特性を調整することよって前記送受信アンテナにおける送信帯域のアンテナ効率の劣化を低減することを特徴とする。そのために、位相器は、前記受信専用アンテナ側から前記帯域通過フィルタ側を見たインピーダンスを、前記帯域通過フィルタの通過帯域内については特性インピーダンス付近に維持すると共に前記送受信アンテナの送信帯域についてはほぼオープン状態とする。
二つ折りの筐体構造を持つ無線通信端末装置においては、好ましくは、前記受信回路を第1の回路基板上に設けるとともに、前記アンテナ整合回路、前記位相器および前記帯域通過フィルタを第2の回路基板上に設け、前記第1および第2の回路基板間を同軸ケーブルで接続する。これにより、アンテナ間間隔を確保するとともに、基板間の同軸ケーブルによるインピーダンス調整の困難を回避することができる。また、前記第1の回路基板において、前記同軸ケーブルと前記受信回路との間に第2の帯域通過フィルタを設けてもよい。受信専用アンテナの後段に接続される帯域通過フィルタを2つ直列に設けることにより、十分なフィルタ効果が得られる。
本発明による他の無線通信端末装置は、送受信アンテナおよび受信専用アンテナを備え、送受信アンテナのみが動作しダイバーシティを行わない第1の受信モードと、各アンテナに接続され独立した第1および第2の受信回路によってそれぞれ受信信号を増幅処理した後に各信号の合成を行うダイバーシティを行う第2の受信モードの2通りの受信モードを有する無線通信端末装置において、前記受信専用アンテナが、周波数の異なる他の通信システムのアンテナを兼ね、前記他の通信システム用の帯域通過フィルタおよび第3の受信回路と、前記第2および第3の受信回路を切り替えるスイッチ手段と、このスイッチ手段と前記他の通信システム用の帯域通過フィルタとの間に配置された位相器とを備える。ダイバーシティを行わない第1の受信モードのときに、前記スイッチ手段を前記第3の受信回路に切り替え、かつ前記位相器は、前記他の通信システム用の帯域通過フィルタの帯域外インピーダンス特性を調整することよって前記送受信アンテナにおける送信帯域のアンテナ効率の劣化を低減する。そのために、前記位相器は、前記受信専用アンテナ側から前記帯域通過フィルタ側を見たインピーダンスを、前記帯域通過フィルタの通過帯域内については特性インピーダンス付近に維持すると共に前記送受信アンテナの送信帯域についてはほぼオープン状態とする。
本発明によれば、送受信アンテナおよび受信専用アンテナを備え、それぞれ独立した受信回路によって受信信号を増幅処理した後に両信号の合成によりダイバーシティ受信を行う無線通信端末において、スイッチなどを使用せずにアンテナ間の干渉により発生するアンテナ効率の劣化を低減することができる。これにより、低コスト化および低実装面積を実現するとともに、スイッチの通過損失によるアンテナ効率の劣化をなくすことを実現できる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面により詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る無線通信端末の構成を表したブロック図である。この無線通信端末は、送受信アンテナ1と受信専用アンテナ11がそれぞれ第1整合回路2、第2整合回路12に接続されており、送受信アンテナ1は送受分波器3を介して送信回路4および第1受信回路5に接続されている。第1整合回路2は、送受分波器3から見た送受信アンテナ1のインピーダンスを所定の特性インピーダンスに整合させるための回路である。第2整合回路12は、同様に、位相器14から見た受信専用アンテナ11のインピーダンスを所定の特性インピーダンスに整合させるための回路である。送受分波器3は送受信アンテナ1を送受信に共用するための一種のフィルタであるアンテナ共用器を構成している。
受信専用アンテナ11に接続された第2整合回路12の後段には、伝送線路13、位相器14および帯域通過フィルタ(BPF)15を介して、第2受信回路16が接続されている。受信専用アンテナ11は、外部ノイズを遮断するために受信帯域のみでアンテナとして動作することが望ましいが、通常は受信帯域外でも利得は低いものの動作する。このため帯域通過フィルタ15を挿入し、送受信アンテナ1から放射された受信帯への送信ノイズが第2受信回路16で受信されることを防いでいる。
第1受信回路5および第2受信回路16はそれぞれダイバーシティ合成回路21に接続されている。ダイバーシティ合成回路21と送信回路4は通信処理部30に接続されている。ダイバーシティ合成回路21は第1受信回路5および第2受信回路16の両出力を、受信状況に応じて(両受信信号のS/Nに基づいて)重み付けして合成する回路である。通信処理部30は、受信信号の復調および復号等の処理を行うとともに、送信信号の符号化および変調等の処理を行う。
通信処理部30は制御部50に接続される。制御部50はスピーカ51およびマイク52、表示部53および入力部54に接続され、これらの出力および入力を制御する。なお、図の例では、要素2〜5、12〜16、21、30は回路基板60上に設けられている。
この無線通信端末は、送受信アンテナ1のみが動作し、ダイバーシティを行わない第1の受信モードと、各アンテナに接続され独立した受信回路によってそれぞれ受信信号を増幅処理した後に両信号の合成を行うダイバーシティを行う第2の受信モードの2通りの受信モードを持つ。但し、本発明はこれに限るものではなく、第2の受信モードのみを固定的に使用するものであってもよい。
図1に示した構成では、送受信アンテナ1および受信専用アンテナ11を備え、それぞれ独立した整合回路2,12、受信回路5,16によって受信信号を増幅処理した後に両信号の合成によりダイバーシティ受信を行う無線通信端末の一般的な構成に加え、受信専用アンテナ11の第2整合回路12の後段に伝送線路13と位相器14を付加している。他の部分の構成および動作については一般的なものの範囲を超えないため説明を省略する。
本実施の形態における位相器14の構成および働きについて説明する。
前述した帯域通過フィルタ15は、主にアンテナ11側から見た帯域通過フィルタ15の入力インピーダンス特性における帯域外の送信帯域の反射係数を大きくし、ノイズの通過を防いでいる。ここで反射係数が大きい場合、インピーダンス特性における位相はフィルタの仕様により決定されるため、通常の受信専用アンテナ11の第2整合回路12の後段に特別な伝送線路13または位相器14が付加されていない構成では位相は不確定なものになる。このため、フィルタの通過帯域外の周波数においては位相によって、送受信アンテナ1の送信帯とアンテナ間干渉を発生しアンテナ効率を著しく劣化させることがあることが問題になる。
図5に、本実施の形態の無線通信端末に使用される周波数範囲に応じたインピーダンス特性をプロットしたスミスチャート(円の中心点は50Ω)を示す。図5(a)は位相器14の出力端から帯域通過フィルタ15側を見たインピーダンスの特性を示している。この図から分かるように、第2受信回路16の受信周波数帯Rxのインピーダンスが特性インピーダンス(ここでは50Ω)付近にプロットされているのに対して、送信回路4の送信周波数帯Txのインピーダンスは所定のリアクタンスを示している。このリアクタンスが、前述した「フィルタの通過帯域外の周波数においては位相によって、送受信アンテナ1の送信帯とアンテナ間干渉を発生しアンテナ効率を著しく劣化させることがある」という問題に関連している。送信周波数帯の信号は、帯域通過フィルタ15でその反射係数Γに応じて除去されるが、フィルタで反射される電波の位相条件によっては、もう一方のアンテナに悪影響を与える。
そこで、本実施の形態では、帯域通過フィルタ15の前段に位相器14を追加して、この位相器14の作用により、送受信アンテナにおける送信帯域のアンテナ効率の劣化が最も少なくなるように受信信号の位相を調整を行う。
本実施の形態における位相器14の作用について、より具体的に図5のスミスチャートにより説明する。第2整合回路12の出力端から後段を見たインピーダンス特性を図5(b)に示す。図5(b)のインピーダンス特性では、第2受信回路16の受信周波数帯域Rxのインピーダンスは依然スミスチャートの中央部に位置しているが、送信周波数帯Txのインピーダンスはスミスチャートの右端のインピーダンス無限大に近い領域に移動している。これによって、送信周波数帯Txでは受信専用アンテナ11からみて位相器14において回路がオープン状態となったように見える。したがって、受信専用アンテナ11から混入した送信周波数帯Txの信号が後段へ通過することが阻止される。受信周波数帯域Rxについてのインピーダンスはほとんど変わらないので、問題なく位相器14を通過する。このような作用は、スイッチを用いることなく得ることができるので、スイッチを設けることによる信号損失や消費電力の問題は解消される。
なお、位相器14は、図6(a)(b)に示すように、集中定数素子としてのインダクタおよびキャパシタをπ型またはT型に組み合わせた回路により構成される。図6(a)のキャパシタおよびインダクタは互いに入れ替えた構成もありうる。図6(b)についても同様である。
次に図2に、図1の実施の形態の変形例を示す。図1に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付してあり、重複した説明は省略する。この変形例では、伝送線路13および位相器14の代わりに同軸ケーブル23を用いている。同軸ケーブル23は伝送線路13および位相器14と同様の作用を行うために所定の長さに調整する必要がある。この長さは、例えば送信周波数800MHzとした場合、40mm程度である。なお、同軸ケーブル23の代わりに、基板上に構成された所定の長さのストリップラインによって構成することもできる。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る無線通信端末の構成を示すブロック図である。図1に示した構成と同様の要素には同じ参照符号を付してあり、重複した説明は省略する。
図3の実施の形態において特徴的なことは、図1の実施の形態における受信専用アンテナ11の代わりに受信専用の共用アンテナ55を用い、第2の受信回路16の受信帯域信号の他に、周波数の異なる他の通信システムの無線回路(第3の受信回路)44の受信帯域信号の受信を行い、アンテナに接続されたスイッチによって第2受信回路16と無線回路44を切り替える構成になっている。無線回路44はこの例ではGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)用の受信回路である。共用アンテナ11に接続された第2整合回路12の後段に高周波スイッチ40が設けられ、入力信号が選択的に分岐され、一方は第1の実施の形態と同様に、伝送線路13、位相器14および帯域通過フィルタ15を介して第2受信回路16に接続されている。高周波スイッチ40で分岐されたもう一方は、伝送線路41、第2位相器42および帯域通過フィルタ43を介して他の通信システムの無線回路44に接続されている。この無線回路44は通信処理部30にも接続されている。
図3では送受信アンテナおよび受信専用アンテナが備わった無線通信端末において、上述した送受信アンテナのみが動作しダイバーシティを行わない第1の受信モードと、各アンテナに接続され独立した受信回路によってそれぞれ受信信号を増幅処理した後に両信号の合成を行うダイバーシティを行う第2の受信モードの2通りの受信モードを持ち、ダイバーシティを行わない第1の受信モードのときには、スイッチ40を他の通信システムの無線回路44に切り替え、かつ第2位相器42の調整により、最も送受信アンテナ1の効率の劣化が低減するように送受信アンテナ1で使用する送受信帯域について後段に接続される帯域通過フィルタ43の帯域外インピーダンス特性を最適化する。
図7に、図3の構成についての図5と同様なスミスチャートを示す。本実施の形態の場合、帯域通過フィルタ43に関連した無線回路44の受信周波数帯域は、図7(a)に示したスミスチャートの中央部の「GPS」と付記した部分が目的の受信周波数帯域であり、「CDMA」が「帯域外」の周波数帯に相当する。位相器42の作用がない図7(a)の場合、CDMAの受信周波数帯域でのインピーダンスは所定のリアクタンスを有するが、位相器42の付加によって図7(b)に示すように、CDMAの受信周波数帯域のインピーダンスがスミスチャートの右端のインピーダンス無限大の領域に近づくように移動している。これによって、CDMAの受信周波数帯域では共用アンテナ55からみて位相器42において回路がオープン状態となったように見える。したがって、共用アンテナ55から混入したCDMAの受信周波数帯域の信号が後段へ通過することが阻止される。GPSの受信周波数帯域についてのインピーダンスはほとんど変わらないので、問題なく位相器42を通過する。
このような作用を実現するために、本来はスイッチを1入力ポート3出力ポートのスイッチにして短絡用の出力ポートを設ける必要があったが、本実施の形態によれば1入力ポート2出力ポートのスイッチで構成でき、これにより部品コストを低減することができる。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る無線通信端末の構成を示している。例えば、二つ折りの筐体構造を持つ無線通信端末の場合、アンテナの設置される基板とRF回路が実装される基板とが異なる場合がある。その場合、RF回路からアンテナまでの給電線を可撓性の同軸ケーブルによって接続する方法が一般的に使用されている。しかし、本発明を適用して同軸ケーブルの後段に位相器を設置した場合に、同軸ケーブルの長さによっては、位相が回りすぎてしまい十分にインピーダンスの調整ができない場合がある。この実施の形態では、同軸ケーブル33の長さは図2に示した同軸ケーブル23より長く、図2の実施の形態を応用することができない場合を想定している。このため、図4の実施の形態ではアンテナが設置された回路基板60において第2整合回路12の後段に位相器24および帯域通過フィルタ15を設け、この位相器24の後段に同軸ケーブル33を接続する工夫を行っている。この例では、RF回路が設置される回路基板60にも補助的な帯域通過フィルタ15aを設置している。この帯域通過フィルタ15aは必須の要素ではないが、同軸ケーブル33の特性によっては、十分なフィルタ効果が得られない場合に対処するためのものである。本実施の形態において、上記アンテナ間干渉の問題は位相器24および帯域通過フィルタ15により解決されるので、同軸ケーブル33は位相器としてではなく単なる伝送線として機能する。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る無線通信端末の構成を表したブロック図である。 図1の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線通信端末の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る無線通信端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の無線通信端末に使用される周波数範囲に応じたインピーダンス特性をプロットしたスミスチャートである。 図1における位相器の構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に関する、図5と同様なスミスチャートである。
符号の説明
1…送受信アンテナ、2…整合回路、3…送受分波器、4…送信回路、5…受信回路、11…受信専用アンテナ、12…整合回路、13…伝送線路、14…位相器、15,15a…帯域通過フィルタ、16…受信回路、21…ダイバーシティ合成回路、23…同軸ケーブル、24…位相器、30…通信処理部、33…同軸ケーブル、40…高周波スイッチ、41…伝送線路、42…位相器、44…無線回路、50…制御部、51…スピーカ、52…マイク、53…表示部、54…入力部、55…共用アンテナ、60,61…回路基板

Claims (9)

  1. 送受信アンテナおよび受信専用アンテナを備え、前記送受信アンテナおよび受信専用アンテナからの受信信号をそれぞれ独立した受信回路によって増幅処理した後に両受信信号の合成によりダイバーシティ受信を行うとともに送受信を同時に行う無線通信端末装置において、
    前記受信専用アンテナに接続される帯域通過フィルタの前段に位相器を備え、この位相器は、前記帯域通過フィルタの帯域外インピーダンス特性を調整することよって前記送受信アンテナにおける送信帯域のアンテナ効率の劣化を低減することを特徴とする無線通信端末装置。
  2. 送受信アンテナおよび受信専用アンテナを備え、前記送受信アンテナおよび受信専用アンテナからの受信信号をそれぞれ独立した受信回路によって増幅処理した後に両受信信号の合成によりダイバーシティ受信を行うとともに送受信を同時に行う無線通信端末装置において、
    前記受信専用アンテナに接続される帯域通過フィルタの前段に位相器を備え、この位相器は、前記受信専用アンテナ側から前記帯域通過フィルタ側を見たインピーダンスを、前記帯域通過フィルタの通過帯域内については特性インピーダンス付近に維持すると共に前記送受信アンテナの送信帯域についてはほぼオープン状態とすることを特徴とする無線通信端末装置。
  3. 前記受信専用アンテナに接続されたアンテナ整合回路を備え、前記位相器は、前記アンテナ整合回路と前記帯域通過フィルタとの間に配置されたことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末装置。
  4. 前記位相器は所定の長さの同軸ケーブルまたはストリップラインで構成したことを特徴とする請求項1、2または3記載の無線通信端末装置。
  5. 前記位相器はインダクタおよびキャパシタを組み合わせて構成したことを特徴とする請求項1、2または3記載の無線通信端末装置。
  6. 前記受信回路を第1の回路基板上に設けるとともに、前記アンテナ整合回路、前記位相器および前記帯域通過フィルタを第2の回路基板上に設け、前記第1および第2の回路基板間を同軸ケーブルで接続したことを特徴とする請求項2記載の無線通信端末装置。
  7. 前記第1の回路基板において、前記同軸ケーブルと前記受信回路との間に第2の帯域通過フィルタを設けたことを特徴とする請求項6記載の無線通信端末装置。
  8. 送受信アンテナおよび受信専用アンテナを備え、送受信アンテナのみが動作しダイバーシティを行わない第1の受信モードと、各アンテナに接続され独立した第1および第2の受信回路によってそれぞれ受信信号を増幅処理した後に各信号の合成を行うダイバーシティを行う第2の受信モードの2通りの受信モードを有する無線通信端末装置において、
    前記受信専用アンテナが、周波数の異なる他の通信システムのアンテナを兼ね、
    前記他の通信システム用の帯域通過フィルタおよび第3の受信回路と、前記第2および第3の受信回路を切り替えるスイッチ手段と、このスイッチ手段と前記他の通信システム用の帯域通過フィルタとの間に配置された位相器とを備え、
    ダイバーシティを行わない第1の受信モードのときに、前記スイッチ手段を前記第3の受信回路に切り替え、かつ前記位相器は、前記他の通信システム用の帯域通過フィルタの帯域外インピーダンス特性を調整することよって前記送受信アンテナにおける送信帯域のアンテナ効率の劣化を低減する
    ことを特徴とする無線通信端末装置。
  9. 送受信アンテナおよび受信専用アンテナを備え、前記送受信アンテナのみが動作し、ダイバーシティを行わない第1の受信モードと、各アンテナに接続され独立した第1および第2の受信回路によってそれぞれ受信信号を増幅処理した後に各信号の合成を行うダイバーシティを行う第2の受信モードの2通りの受信モードを有する無線通信端末装置において、
    前記受信専用アンテナが、周波数の異なる他の通信システムのアンテナを兼ね、
    前記他の通信システム用の帯域通過フィルタおよび第3の受信回路と、前記第2および第3の受信回路を切り替えるスイッチ手段と、このスイッチ手段と前記他の通信システム用の帯域通過フィルタとの間に配置された位相器とを備え、
    ダイバーシティを行わない第1の受信モードのときに、前記スイッチ手段を前記第3の受信回路に切り替え、かつ前記位相器は、前記受信専用アンテナ側から前記帯域通過フィルタ側を見たインピーダンスを、前記帯域通過フィルタの通過帯域内については特性インピーダンス付近に維持すると共に前記送受信アンテナの送信帯域についてはほぼオープン状態とする
    ことを特徴とする無線通信端末装置。
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