JPWO2009019782A1 - アンテナ装置および携帯無線装置 - Google Patents
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Abstract
小型でデザイン性や操作性を損なうことなく、広い周波数帯域において高いアンテナ性能を確保できる携帯無線装置に内蔵したアンテナシステム及び携帯無線装置を提供する。
第1の周波数に共振特性を有するアンテナA1と、第2の周波数に共振特性を有しアンテナA1と所定の距離を隔てて配設されるアンテナA2と、携帯電話機10内に配置された回路基板Pと、回路基板P上に配置され高周波電力を供給あるいは受信する無線部16と、回路基板P上に配置され無線部16の出力あるいは入力端とアンテナA1又またはアンテナA2の給電点との接続をアンテナA1又またはアンテナA2の給電点のうちの一方を切り替え可能に選択して無線部16に接続する高周波スイッチ13を備える。
第1の周波数に共振特性を有するアンテナA1と、第2の周波数に共振特性を有しアンテナA1と所定の距離を隔てて配設されるアンテナA2と、携帯電話機10内に配置された回路基板Pと、回路基板P上に配置され高周波電力を供給あるいは受信する無線部16と、回路基板P上に配置され無線部16の出力あるいは入力端とアンテナA1又またはアンテナA2の給電点との接続をアンテナA1又またはアンテナA2の給電点のうちの一方を切り替え可能に選択して無線部16に接続する高周波スイッチ13を備える。
Description
本発明は、アンテナ装置に係り、特に携帯無線装置に設けるアンテナ装置およびこのアンテナ装置を備えた携帯無線装置に関する。
近年、携帯電話機に代表される携帯無線装置は、多機能化が進み、ディジタルテレビジョン放送受信機能やGPS(Global Positioning System;汎地球測位システム)機能などの電話通信以外の機能を搭載しているもの(以下、「多機能携帯無線装置」とよぶ)が普及している。このような多機能携帯無線装置のうち、ディジタルテレビジョン放送受信機能を搭載したものにあっては、連続した広いディジタルテレビジョン放送周波数帯域(470MHz〜770MHz:比帯域48%)に対応した広帯域アンテナシステムが必要になる。また、この他の電話通信以外の様々な通信機能(以下、「アプリケーション」と呼ぶ)を搭載したものには、それぞれのアプリケーションの動作周波数に対応して動作する広帯域なアンテナシステムが必要になる。
ところで、従来の携帯無線装置に搭載されている広帯域なアンテナシステムとしては、アンテナ素子近傍に無給電素子を配置した構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、アンテナ素子近傍にアンテナ素子の地板となるアースに接続した無給電素子を配置する構成のものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
これらの上述したアンテナシステムは、アンテナ素子と無給電素子の2つの素子を用いて、2つの素子のそれぞれの共振周波数において高いアンテナ性能を確保できるため、アンテナ素子が1本の場合に比べて広帯域化できるものである。
特開2005−20228号公報
特開2004−40154号公報
しかしながら、携帯無線装置内に配置された2つの素子を用いて2つの共振周波数に対応する上記アンテナシステムをディジタルテレビジョン放送受信用として使用する場合には、携帯無線装置の内部に設置されるヒンジ金属、カメラ、バッテリー、基板のパターンなどの金属部品とアンテナ素子とが近接する。このため、アンテナの放射抵抗が下がり、それぞれの素子から得られる周波数帯域幅が狭くなってしまい、ディジタルテレビジョン放送受信に必要な周波数帯域全てにおいて高いアンテナ性能が確保できないという課題があった。また、広帯域化のためアンテナ素子と携帯無線装置の内部に設置される金属部品との距離を大きくすると、装置の大型化を招きデザイン性や操作性が損なわれるという課題もあった。
また、上記アンテナシステムのように、携帯電話内に配置された放射抵抗の低いアンテナでは、1本のアンテナで得られる共振は周波数帯域の狭い1つである。そのため、上記アンテナシステムを、複数のアプリケーション用のアンテナシステムとして用いる場合には、アンテナの素子数以上の多くの種類の周波数帯域での共振を得ることができないため、アンテナの素子数に応じた無線システム数用のアンテナとしてしか使用できないという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、小型化が可能でデザイン性や操作性を損なうことがなく、広い周波数帯域において高いアンテナ性能を確保できるアンテナ装置および携帯無線装置を提供することを目的とする。
本発明のアンテナ装置は、第1の周波数に共振特性を有する第1のアンテナ素子と、第2の周波数に共振特性を有し前記第1のアンテナ素子と所定の距離を隔てて配設される第2のアンテナ素子と、高周波電力を供給あるいは受信する無線回路部と、前記無線回路部の出力端あるいは入力端と前記第1のアンテナ素子または前記第2のアンテナ素子の給電点とを選択して接続させることにより、前記無線回路部と前記第1のアンテナ素子及び前記第2のアンテナ素子のいずれか一方との切り替え接続を行う切替手段と、を備え、前記第2のアンテナ素子は、アンテナ有効長さを前記第1のアンテナ素子よりも短く構成し、かつ、前記切替手段が前記無線回路部と前記第2のアンテナ素子の給電点とを接続し前記第2のアンテナから電力を送信あるいは受信する際には前記第1のアンテナ素子が前記第2のアンテナ素子の無給電素子として動作することで前記第2のアンテナ素子の周波数特性が前記第2の周波数近傍と第2の周波数よりも高い第3の周波数に共振特性を有することを特徴とするものである。
この構成により、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応させることができるので広帯域化が可能になると共に、2つのアンテナ素子だけ済むため小型に構成することができ、デザイン性や操作性が損なわれることがない。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子の長さが前記第1の周波数の略1/4波長であり、前記第2のアンテナ素子の長さが前記第2の周波数の略1/4波長である。
この構成により、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応できるので、広帯域化できると共に、高いアンテナ性能を確保できる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子の長さが、前記第3の周波数の略1/2波長である。
この構成によっても、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応できるので、広帯域化できると共に、高いアンテナ性能を確保できる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子の間隔が、前記第2の周波数の略1/4波長以下である。
この構成により、前記第2のアンテナ素子に給電する場合に前記第1のアンテナ素子にアンテナ電流が励起され易くなるため、高いアンテナ性能を確保できる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子が、前記第2のアンテナ素子より前記携帯無線装置内の端部側に配設されている。
この構成により、前記第1の周波数の電波は前記第2及び第3の周波数の電波に比べ波長が長いため、特に放射抵抗の低下を軽減する必要がある前記第1の周波数の放射源となる前記第1のアンテナ素子と携帯無線装置内の金属部品からの距離を大きくすることができる。その結果、放射抵抗を高くでき、高いアンテナ性能を確保することができる。
また、本発明のアンテナ装置は、回路基板と、前記回路基板に配置された前記切替手段と前記回路基板のグランドパターンとの間に第1リアクタンス素子を備え、前記第1のアンテナ素子と前記無線回路部が前記切替手段を介して接続された場合に、前記第2のアンテナ素子は、前記切替手段と前記第1リアクタンス素子とを介して前記回路基板のグランドパターンに接続される。
この構成により、前記第1のアンテナ素子に給電する場合に、前記第1のアンテナ素子に前記第2のアンテナ素子が近接し放射抵抗が低下することによるアンテナ性能の劣化を、前記第2のアンテナ素子と前記回路基板のグランドパターンとの間に第1の周波数が第2のアンテナ素子に励起されないようリアクタンス値を適切に選択したリアクタンス素子を挿入することにより、抑制することができる。その結果、放射抵抗を高くでき、高いアンテナ性能を確保できる。
また、本発明のアンテナ装置は、回路基板と、前記回路基板に配置された前記切替手段と前記回路基板のグランドパターンとの間に第2リアクタンス素子を備え、前記第2のアンテナ素子と前記無線回路部が接続された場合に、前記第の1アンテナ素子は、前記第2リアクタンス素子を介して前記回路基板のグランドパターンに接続される。
この構成により、第2のアンテナ素子に給電する場合に、第2リアクタンス素子のリアクタンス値を変化させることにより、無給電素子として動作する第1のアンテナ素子の共振周波数を変化させることができ、所望の周波数のアンテナ性能を向上させることができる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記無線回路部は、3以上の複数の無線回路部を有するものであって、第1無線回路部と、前記第1無線回路部より高い動作周波数の第2無線回路部と、前記第2無線回路部より高い動作周波数の第3無線回路部と、前記切替手段と前記第1無線回路部との間に前記第1無線回路部の動作周波数以外の信号を減衰させる第1フィルタと、前記切替手段と前記第2無線回路部との間に前記第2無線回路部の動作周波数以外の信号を減衰させる第2フィルタと、前記切替手段と前記第3無線回路部との間に前記第3無線回路部の動作周波数以外の信号を減衰させる第3フィルタと、を備える。
この構成により、アンテナ素子数より多い数の共振を得ることができるので、共振の数以上の複数アプリケーションの動作を可能とすることができるようになり、小型に構成できるためデザイン性や操作性を向上できる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子の前記切替手段側の端部と、前記第2のアンテナ素子の前記切替手段側の端部との距離が、前記第2の周波数の1/8波長以内である。
この構成により、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子の両方の近傍に前記切替手段を配置することができ、前記切替手段からアンテナ素子の間に高周波信号が流れる線路を長く引き回す必要がなくなる。その結果、線路による高周波信号の劣化を軽減できるため、高いアンテナ性能を得ることができる。
また、本発明の携帯無線装置は、請求項1から9のいずれか1項に記載のアンテナ装置を備えた携帯無線装置である。
この構成により、小型で広帯域なアンテナシステムを搭載した携帯無線装置を提供できる。
本発明によれば、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応させることができるので広帯域化できると共に、2つのアンテナ素子だけ済むため小型に構成することができ、デザイン性や操作性が損なわれることがなく、広い周波数帯域において高いアンテナ性能を確保できるアンテナ装置及びこれを備えた携帯無線装置を提供することができる。
1、2 アンテナ装置
10、20 携帯電話機(携帯無線装置)
10A、20A 筐体
11、12 整合回路
13 高周波スイッチ(切替手段)
14、15 リアクタンス素子
16 無線部(無線回路部)
25、26、27 無線部(第1〜第3無線回路部)
17 制御部
21 アンテナ共用器
22、23、24 フィルタ(第1〜第3フィルタ)
A1、A2 アンテナ(第1のアンテナ素子、第2のアンテナ素子)
P 回路基板
α、β、γ、δ、ε 関数曲線(VSWR特性)
10、20 携帯電話機(携帯無線装置)
10A、20A 筐体
11、12 整合回路
13 高周波スイッチ(切替手段)
14、15 リアクタンス素子
16 無線部(無線回路部)
25、26、27 無線部(第1〜第3無線回路部)
17 制御部
21 アンテナ共用器
22、23、24 フィルタ(第1〜第3フィルタ)
A1、A2 アンテナ(第1のアンテナ素子、第2のアンテナ素子)
P 回路基板
α、β、γ、δ、ε 関数曲線(VSWR特性)
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1を備えた携帯無線装置である携帯電話機10の構成を示す図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1におけるアンテナ素子の代表的形状となるメアンダ状素子の構成を示す図である。また、図3は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1及びこのアンテナ装置1を備えた携帯電話機10のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio;電圧定在波比)特性を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1を備えた携帯無線装置である携帯電話機10の構成を示す図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1におけるアンテナ素子の代表的形状となるメアンダ状素子の構成を示す図である。また、図3は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1及びこのアンテナ装置1を備えた携帯電話機10のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio;電圧定在波比)特性を示す図である。
アンテナ装置1は、地上デジタル放送や地上デジタル音声放送(周波数が470MHzから770MHz程度)を受信可能な機能を備えている。即ち、このアンテナ装置1において、アンテナで地上デジタル放送以外の周波数帯域を利用する場合は、アンテナ素子長を変更することで対応できる。なお、このアンテナ装置1は、本実施形態のような受信専用のみならず、送信用又は送受信用の無線通信システムでの利用も勿論可能であり、同等の効果が期待できる。
図1において、本発明の携帯無線装置を構成する携帯電話機10の筐体10A内部には、第1のアンテナ素子を構成するアンテナA1と、第2のアンテナ素子を構成するアンテナA2と、回路基板Pなどが設けられている。
携帯電話機10には、音声通信機能とディジタルテレビジョン放送受信機能との双方の機能を備えている。なお、この携帯電話機10の筐体10Aは、全長L3が140mm、全幅L4が50mmの樹脂ケースで構成される。
アンテナA1は、図2に示すようなメアンダ状の板金で構成されており、携帯電話機10の上端の筐体10A、具体的には筐体ケースの内壁に係着されて固定されている。アンテナA1の長さL1は、70mmであるが、メアンダ状に構成されているため、電気的な長さ(実質的な電気長)はディジタルテレビジョン放送周波数の下限である470MHz(f1)での波長の1/4波長に相当する約160mmである。この470MHz(f1)を中心とするおおよそ±80MHzが第1周波数帯である。
アンテナA1の一方の端部は、図2において、素子を折り曲げることにより形成されるバネ構造になっており、そのバネ部分が回路基板P上の銅箔の印刷パターン上に電気的に接続されるとともに、後述する整合回路11に電気的に接続される。
アンテナA2も、アンテナA1と同様に、メアンダ状の板金18(図2参照)で構成されており、アンテナA1から3mmの間隙(G1)を隔てた位置の筐体10A(筐体ケースの内壁)に係着されて固定されている。アンテナA2の長さL2は、45mmであるが、メアンダ状に構成されているため、電気的な長さ(実質的な電気長)はディジタルテレビジョン放送周波数の中心周波数である620MHz(f2)での波長の1/4波長に相当する約120mmである。この620MHz(f2)を中心とするおよそ±80MHzが第2周波数帯である。
アンテナA2の一方の端部は、アンテナA1と同様、素子を折り曲げることにより形成されるバネ構造になっており、そのバネ部分が回路基板P上の銅箔の印刷パターン上に電気的に接続されるとともに、後述する整合回路12に電気的に接続される。なお、アンテナA2の一方の端部とアンテナA1の一方の端部との距離は2mm程度の間隔(G2)を隔てて配置される。
回路基板Pは、本実施形態の携帯電話機10の各種機能を実現する回路部品が実装されたプリント基板であり、その略全面に回路の接地電位となるグランドパターン(図示略)が形成されている。この回路基板Pには、前述したアンテナA1及びアンテナA2とそれぞれ接続する整合回路11及び12と、高周波スイッチ13と、第1リアクタンス素子14と、第2リアクタンス素子15と、無線部16と、制御部17などを実装させている。
整合回路11は、アンテナA1のインピーダンス整合を無線部16の入力インピーダンス(一般的には75Ω)に整合する役割を果たしており、回路基板P上の導体パターンを介して(切替手段を構成する)高周波スイッチ13に接続される。
整合回路12は、整合回路11と同様、アンテナA2のインピーダンス整合を無線部16の入力インピーダンス(一般的には75Ω)に整合する役割を果たしており、回路基板P上の導体パターンを介して高周波スイッチ13に接続される。
高周波スイッチ13は、回路基板P上の導体パターンを介して無線回路部を構成する無線部16と、第1リアクタンス素子14と、第2リアクタンス素子15とに接続されており、制御部17からの制御信号により、整合回路11と第1リアクタンス素子14又は無線部16、整合回路12と第2リアクタンス素子15又は無線部16とを電気的に接続する。
無線部16は、無線回路部を構成するものであり、アンテナA1及びアンテナA2で受信した受信信号を復調する。
第1リアクタンス素子14と第2リアクタンス素子15は、容量性又は誘導性のチップ部品で構成されており、それぞれ、一方の端部が回路基板Pのグランドパターンに接続される。
上述したように、このように構成された本実施形態に係る携帯電話機10において、高周波スイッチ13の動作によりアンテナA1が整合回路11を介して無線部16に接続された場合には、アンテナA1が放射素子として動作し、図3に示す関数曲線αのVSWR特性(共振周波数f1=470MHz)を得る。ここで、VSWR値は、低いほどアンテナ性能が高く、一般にVSWR<3であれば良好なアンテナ性能を確保できるものである。
このとき、アンテナA2は、整合回路12と第2リアクタンス素子15とを介してグランドパターンに電気的に接続される。その際、第2リアクタンス素子15のリアクタンス値は、アンテナA1とアンテナA2の近接による電磁結合劣化影響を最小限に抑えるように、あらかじめ適正な値に設定される。しかるにアンテナA1は、アンテナA2の近接影響を軽減した状態で、共振周波数f1=470MHzの近傍において高いアンテナ性能を確保できる。
また、高周波スイッチ13の動作により、アンテナA2が整合回路12を介して無線部16に接続された場合には、アンテナA2が放射素子として動作し、関数曲線βのVSWR特性(共振周波数f2=620MHz)を得る。一方、アンテナA1は、放射素子であるアンテナA2に近接して配置されているため、アンテナA2の無給電素子として動作する。そのため、放射素子と無給電素子とから、関数曲線γのVSWR特性を得る。
ここで、一般に、両端が電気的に開放された無給電素子の共振周波数は、アンテナ素子長の約1/2波長に共振するため、本実施形態では940MHz(f1=470MHz、の2倍)になってしまう。一方、地上デジタル放送の周波数帯は、最大770MHz(f3)である。このため、ディジタルテレビジョン放送受信機能を付与するためには、無給電素子の共振周波数を下げる必要がある。
そこで、本実施形態では、前述したように、高周波スイッチ13の動作によりアンテナA2が無線部16に接続された場合、同時にアンテナA1は第1リアクタンス回路14を介してグランドパターンに電気的に接続される。ところが、その際、第1リアクタンス回路14のリアクタンス値は、(無給電素子として動作する)アンテナA1の共振周波数(f3)を770MHzにするよう設定してある。この770MHz(f3)を中心とするおおよそ±80MHzが第3周波数帯である。
しかるに、本実施形態では、アンテナA2に給電することで、アンテナA2が放射素子、アンテナA1が無給電素子として動作し、共振周波数がf2=620MHzとf3=770MHzの2共振アンテナとして作用する。このため、高いアンテナ性能を確保できる周波数帯域幅を、アンテナA1を無給電素子として活用することで、広げることができる。
よって、本実施形態では、アンテナA1に給電する状態と、アンテナA2に給電する状態とを切替えることで、図3に示すように、共振周波数f1=470MHzからf3=770MHzまで広帯域に渡り、良好なアンテナ性能が得られる条件であるVSWR<3を確保でき、テレビジョン放送周波数帯においても高いアンテナ性能を確保できる。
このように、本実施形態の携帯電話機10では、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯f1、f2、f3に対応することができるので、広帯域アンテナシステムを小型に構成できるようになり、デザイン性や操作性が高い。
なお、この本実施形態の場合と、単に2つのアンテナ素子で2つの共振周波数を得て広帯域化する場合とを比較してみると、後者はそれぞれのアンテナ素子の周波数帯域幅を広くするため、アンテナ素子とグランドパターンとの距離を離し放射抵抗を大きくする必要がある。このため、アンテナ素子とグランドパターンとを、前者(本実施形態)に比べて5mm程度余計に離す必要があり、大型になる。
さらに、周波数が低く波長が長い場合は、周波数が高く波長が短い場合に比べて、放射抵抗を高くするために、グランドパターンや回路基板P上の金属部品、例えばヒンジ金属、カメラ、バッテリー、基板のパターンなどとの距離を大きくする必要がある。これは、電気的な距離が波長比で決まるためである。このため、本実施形態では、共振周波数の低い(つまり、波長が長い)アンテナA1をアンテナA2に対し携帯電話機10の外側に配置することで、広帯域に渡り高いアンテナ性能を確保することができるように構成してある。
さらに、本実施形態では、アンテナA1に給電する場合に、アンテナA1にアンテナA2が近接する電磁結合影響で放射抵抗下がることによるアンテナ性能の劣化を、第1リアクタンス素子14により調整している。つまり、これは、リアクタンス値を適切に選択した第1リアクタンス素子14を、アンテナA2と回路基板Pのグランドパターンとの間に挿入することにより、アンテナA1が放射源となる周波数がアンテナA2に励起されないようになっており、これによって放射抵抗を高くでき、高いアンテナ性能を確保できる。
さらに、本実施形態では、アンテナA2に給電する場合に、第2リアクタンス素子15のリアクタンス値を変化させることにより、無給電素子として動作するアンテナA1の共振周波数を変化させることができ、所望の周波数のアンテナ性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、アンテナ(A1、A2)をメアンダ状素子としたが、これに限るものではなく、ヘリカルアンテナなどその他のアンテナであっても同様の効果が得られる。特に、動作周波数が異なるアンテナシステムに応用する場合には、共振が得られればモノポールアンテナなどであっても同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、アンテナA2の一方の端部とアンテナA1の一方の端部との距離(G2)は2mm程度としたが、これに限るものではない。例えば、この距離(G2)が2mmより大きい場合には、高周波スイッチ13とアンテナA1及びアンテナA2の少なくとも一方との距離が離れてしまい、伝送線路の通過損失分の性能が劣化して若干効果を損なうものの、同様の効果が得られる。
また、アンテナA1とアンテナA2は間隙(G1)3mmを隔てて配置したがこれに限るものではない。例えば、間隙(G1)はアンテナA2の動作周波数の1/4波長以下であれば、無給電素子として動作するアンテナA1にアンテナ電流を励起でき、効果に差はあるが同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、携帯無線装置として通信機能を有する携帯電話機10としたがこれに限るものではなく、放送受信専用端末などの携帯無線装置であれば、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、テレビジョン放送受信用アンテナとしたがこれに限るものではなく、送受信無線通信システムにおいても同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置2を備えた携帯無線装置である携帯電話機20の構成を示す図である。また、図5は、本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置2を備えた携帯無線装置である携帯電話機20の構成を示す図である。また、図5は、本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。
本実施形態に係る携帯電話機20は、第1の実施形態で説明した携帯電話機10と略同様の構成であるが、第1の実施形態の携帯電話機10との違いは、周波数帯の異なる無線部を2以上の複数、つまり第1回路無線部、第2回路無線部、第3回路無線部を構成する3つの無線部(25、26、27)有している点と、各無線部(25、26、27)がアンテナ共用器21を介して高周波スイッチ13に接続されている点である。
無線部25は、動作周波数が830MHz〜960MHzの通信用に対応しており、無線部26は、動作周波数が1575MHz近傍のGPS受信用に対応しており、無線部27は、動作周波数が1920〜2170MHzの通信用に対応している。
本実施形態のアンテナA1は、長さが900MHzのときの波長の1/4波長に相当する約8cmの直線状の板金で構成されている。
一方、本実施形態のアンテナA2も、長さが1575MHzのときの波長の1/4波長に相当する約5cmの直線状の板金で構成されている。
アンテナ共用器21の内部には、無線部(第1無線回路部を構成する)25の動作周波数を通過させその他の周波数帯を減衰させるフィルタ(第1フィルタを構成する)22と、無線部(第2無線回路部を構成する)26の動作周波数を通過させその他の周波数帯を減衰させるフィルタ(第2フィルタを構成する)23と、無線部(第3無線回路部を構成する)27の動作周波数を通過させその他の周波数帯を減衰させるフィルタ(第3フィルタを構成する)24とがそれぞれ高周波スイッチ13に接続され配置されている。
フィルタ22は、無線部25に回路基板P上の印刷パターンを介して電気的に接続される。一方、フィルタ23は、無線部26に回路基板P上の印刷パターンを介して電気的に接続される。また、フィルタ24は、無線部27に回路基板P上の印刷パターンを介して電気的に接続される。
上記ように構成された携帯電話機20において、制御部17により無線部25を動作させる。つまり、制御部17の制御により高周波スイッチ13が作動し、整合回路11とアンテナ共用器21を介して、アンテナA1と無線部25とを電気的に接続する。
これにより、アンテナA1が放射素子として動作し、図5に示す関数曲線δのVSWR特性(共振周波数f1=900MHz)を得る。このとき、アンテナA2は、整合回路12と第2リアクタンス素子15とを介して、グランドパターンに電気的に接続される。その際、第2リアクタンス素子15のリアクタンス値は、アンテナA1とアンテナA2の近接による電磁結合劣化影響を最小限に抑えるように、あらかじめ設定されている。しかるに、アンテナA1は、アンテナA2の近接影響を軽減した状態で、共振周波数f1=900MHzの近傍において高いアンテナ性能を確保できる。
また、制御部17により無線部26を動作させた場合には、制御部17の制御により、高周波スイッチ13が、整合回路12とアンテナ共用器21を介して、アンテナA2と無線部26とを電気的に接続する。
これにより、アンテナA2が放射素子として動作し、図5に示す関数曲線εのVSWR特性(共振周波数f2=1575MHz)を得る。また、アンテナA1は、放射素子であるアンテナA2に近接して配置されているため、アンテナA2の無給電素子として動作する。そのため、放射素子と無給電素子から、関数曲線εのVSWR特性を得る。
ここで、第1の実施形態でも説明したように、両端が電気的に開放された無給電素子の共振周波数は、一般に、アンテナ素子長の約1/2波長に共振する。このため、本実施形態では、f3=1800MHz(f1=900MHz、の2倍)になってしまう。しかしながら、無線部27での動作周波数は、1920MHzから2170MHzであるため、無給電素子の共振周波数を上げる必要がある。
そこで、本実施形態では、高周波スイッチ13の動作によりアンテナA2がアンテナ共用器21に接続された場合には、同時にアンテナA1は第1リアクタンス回路14を介してグランドパターンに電気的に接続される。その際、第1リアクタンス回路14のリアクタンス値は、無給電素子として動作するアンテナA1の共振周波数f3を2000MHzにするよう設定している。
このように周波数を高くするような調整の場合、リアクタンス値は容量性である。しかるに、アンテナA2に給電することで、アンテナA2が放射素子、アンテナA1が無給電素子として動作し、共振周波数がf2=1575MHzとf3=2000MHzの2共振アンテナとして作用する。
このため、本実施形態では、高いアンテナ性能を確保できる周波数帯域幅を、アンテナA1を無給電素子として活用することで広げることができる。よって、アンテナA1に給電した状態と、アンテナA2に給電した状態とを切替え操作することで、図5に示すように、無線部25、無線部26、無線部27のそれぞれの動作周波数において、VSWR<3を確保でき、高いアンテナ性能を確保できるわけである。
このように、本実施形態の携帯電話機20では、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応することができ、複数の無線アプリケーションに対応したアンテナシステムを小型に構成できるようになり、デザイン性や操作性が高いものが実現できる。
さらに、無線部26と無線部27はアンテナ共用器21を介してアンテナA2に接続されるため、同時に動作することが可能となり、使用者の利便性を向上することができる。
さらに、例えば、無線部25、無線部26、無線部27のそれぞれに求められるアンテナ性能が異なる場合には、アンテナA1とアンテナA2の間隔(G1)を調整することで、アンテナ性能を調整できる。即ち、最も動作周波数の高い無線部27のアンテナ性能を高くしたい場合には、無給電素子として動作するアンテナA1にアンテナ電流を多く励起するように、間隔(G1)を小さくすればよい。
なお、本実施形態では、アンテナ(A1、A2)を直線状素子としたが、これに限るものではなく、ヘリカルアンテナやメアンダアンテナなどその他のアンテナであっても同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、アンテナA2の一方の端部とアンテナA1の一方の端部との距離(G2)は2mm程度としたが、これに限るものではない。例えば、その距離(G2)が2mmより大きい場合には、高周波スイッチ13とアンテナA1及びアンテナA2の少なくとも一方との距離が離れてしまい、伝送線路の通過損失分の性能が劣化して若干効果を損なうものの、同様の効果が得られる。
また、アンテナA1とアンテナA2は間隙(G1)が3mmを隔てて配置したが、これに限るものではない。要は、この間隙(G1)がアンテナA2の動作周波数での1/4波長以下であれば、無給電素子として動作するアンテナ1にアンテナ電流を励起でき、効果に差はあるが同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態でも、通信機能を有する携帯電話機20としたが、特にこれに限るものではなく、放送受信専用端末などの携帯無線装置であれば同様の効果を得ることができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本発明のアンテナ装置は、小型化が実現可能でデザイン性や操作性を損なうことなく、広い周波数帯域において高いアンテナ性能を確保できるといった効果を有し、テレビジョン放送の受信や無線通信が可能な携帯無線装置への適用が可能である。
本発明は、アンテナ装置に係り、特に携帯無線装置に設けるアンテナ装置およびこのアンテナ装置を備えた携帯無線装置に関する。
近年、携帯電話機に代表される携帯無線装置は、多機能化が進み、ディジタルテレビジョン放送受信機能やGPS(Global Positioning System;汎地球測位システム)機能などの電話通信以外の機能を搭載しているもの(以下、「多機能携帯無線装置」とよぶ)が普及している。このような多機能携帯無線装置のうち、ディジタルテレビジョン放送受信機能を搭載したものにあっては、連続した広いディジタルテレビジョン放送周波数帯域(470MHz〜770MHz:比帯域48%)に対応した広帯域アンテナシステムが必要になる。また、この他の電話通信以外の様々な通信機能(以下、「アプリケーション」と呼ぶ)を搭載したものには、それぞれのアプリケーションの動作周波数に対応して動作する広帯域なアンテナシステムが必要になる。
ところで、従来の携帯無線装置に搭載されている広帯域なアンテナシステムとしては、アンテナ素子近傍に無給電素子を配置した構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、アンテナ素子近傍にアンテナ素子の地板となるアースに接続した無給電素子を配置する構成のものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
これらの上述したアンテナシステムは、アンテナ素子と無給電素子の2つの素子を用いて、2つの素子のそれぞれの共振周波数において高いアンテナ性能を確保できるため、アンテナ素子が1本の場合に比べて広帯域化できるものである。
しかしながら、携帯無線装置内に配置された2つの素子を用いて2つの共振周波数に対応する上記アンテナシステムをディジタルテレビジョン放送受信用として使用する場合には、携帯無線装置の内部に設置されるヒンジ金属、カメラ、バッテリー、基板のパターンなどの金属部品とアンテナ素子とが近接する。このため、アンテナの放射抵抗が下がり、それぞれの素子から得られる周波数帯域幅が狭くなってしまい、ディジタルテレビジョン放送受信に必要な周波数帯域全てにおいて高いアンテナ性能が確保できないという課題があった。また、広帯域化のためアンテナ素子と携帯無線装置の内部に設置される金属部品との距離を大きくすると、装置の大型化を招きデザイン性や操作性が損なわれるという課題もあった。
また、上記アンテナシステムのように、携帯電話内に配置された放射抵抗の低いアンテナでは、1本のアンテナで得られる共振は周波数帯域の狭い1つである。そのため、上記アンテナシステムを、複数のアプリケーション用のアンテナシステムとして用いる場合には、アンテナの素子数以上の多くの種類の周波数帯域での共振を得ることができないため、アンテナの素子数に応じた無線システム数用のアンテナとしてしか使用できないという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、小型化が可能でデザイン性や操作性を損なうことがなく、広い周波数帯域において高いアンテナ性能を確保できるアンテナ装置および携帯無線装置を提供することを目的とする。
本発明のアンテナ装置は、第1の周波数に共振特性を有する第1のアンテナ素子と、第2の周波数に共振特性を有し前記第1のアンテナ素子と所定の距離を隔てて配設される第2のアンテナ素子と、高周波電力を供給あるいは受信する無線回路部と、前記無線回路部の出力端あるいは入力端と前記第1のアンテナ素子または前記第2のアンテナ素子の給電点とを選択して接続させることにより、前記無線回路部と前記第1のアンテナ素子及び前記第2のアンテナ素子のいずれか一方との切り替え接続を行う切替手段と、を備え、前記第2のアンテナ素子は、アンテナ有効長さを前記第1のアンテナ素子よりも短く構成し、かつ、前記切替手段が前記無線回路部と前記第2のアンテナ素子の給電点とを接続し前記第2のアンテナから電力を送信あるいは受信する際には前記第1のアンテナ素子が前記第2のアンテナ素子の無給電素子として動作することで前記第2のアンテナ素子の周波数特性が前記第2の周波数近傍と第2の周波数よりも高い第3の周波数に共振特性を有することを特徴とするものである。
この構成により、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応させることができるので広帯域化が可能になると共に、2つのアンテナ素子だけ済むため小型に構成することができ、デザイン性や操作性が損なわれることがない。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子の長さが前記第1の周波数の略1/4波長であり、前記第2のアンテナ素子の長さが前記第2の周波数の略1/4波長である。
この構成により、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応できるので、広帯域化できると共に、高いアンテナ性能を確保できる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子の長さが、前記第3の周波数の略1/2波長である。
この構成によっても、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応できるので、広帯域化できると共に、高いアンテナ性能を確保できる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子の間隔が、前記第2の周波数の略1/4波長以下である。
この構成により、前記第2のアンテナ素子に給電する場合に前記第1のアンテナ素子にアンテナ電流が励起され易くなるため、高いアンテナ性能を確保できる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子が、前記第2のアンテナ素子より前記携帯無線装置内の端部側に配設されている。
この構成により、前記第1の周波数の電波は前記第2及び第3の周波数の電波に比べ波長が長いため、特に放射抵抗の低下を軽減する必要がある前記第1の周波数の放射源となる前記第1のアンテナ素子と携帯無線装置内の金属部品からの距離を大きくすることができる。その結果、放射抵抗を高くでき、高いアンテナ性能を確保することができる。
また、本発明のアンテナ装置は、回路基板と、前記回路基板に配置された前記切替手段と前記回路基板のグランドパターンとの間に第1リアクタンス素子を備え、前記第1のアンテナ素子と前記無線回路部が前記切替手段を介して接続された場合に、前記第2のアンテナ素子は、前記切替手段と前記第1リアクタンス素子とを介して前記回路基板のグランドパターンに接続される。
この構成により、前記第1のアンテナ素子に給電する場合に、前記第1のアンテナ素子に前記第2のアンテナ素子が近接し放射抵抗が低下することによるアンテナ性能の劣化を、前記第2のアンテナ素子と前記回路基板のグランドパターンとの間に第1の周波数が第2のアンテナ素子に励起されないようリアクタンス値を適切に選択したリアクタンス素子を挿入することにより、抑制することができる。その結果、放射抵抗を高くでき、高いアンテナ性能を確保できる。
また、本発明のアンテナ装置は、回路基板と、前記回路基板に配置された前記切替手段と前記回路基板のグランドパターンとの間に第2リアクタンス素子を備え、前記第2のアンテナ素子と前記無線回路部が接続された場合に、前記第の1アンテナ素子は、前記第2リアクタンス素子を介して前記回路基板のグランドパターンに接続される。
この構成により、第2のアンテナ素子に給電する場合に、第2リアクタンス素子のリアクタンス値を変化させることにより、無給電素子として動作する第1のアンテナ素子の共振周波数を変化させることができ、所望の周波数のアンテナ性能を向上させることができる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記無線回路部は、3以上の複数の無線回路部を有するものであって、第1無線回路部と、前記第1無線回路部より高い動作周波数の第2無線回路部と、前記第2無線回路部より高い動作周波数の第3無線回路部と、前記切替手段と前記第1無線回路部との間に前記第1無線回路部の動作周波数以外の信号を減衰させる第1フィルタと、前記切替手段と前記第2無線回路部との間に前記第2無線回路部の動作周波数以外の信号を減衰させる第2フィルタと、前記切替手段と前記第3無線回路部との間に前記第3無線回路部の動作周波数以外の信号を減衰させる第3フィルタと、を備える。
この構成により、アンテナ素子数より多い数の共振を得ることができるので、共振の数以上の複数アプリケーションの動作を可能とすることができるようになり、小型に構成できるためデザイン性や操作性を向上できる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1のアンテナ素子の前記切替手段側の端部と、前記第2のアンテナ素子の前記切替手段側の端部との距離が、前記第2の周波数の1/8波長以内である。
この構成により、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子の両方の近傍に前記切替手段を配置することができ、前記切替手段からアンテナ素子の間に高周波信号が流れる線路を長く引き回す必要がなくなる。その結果、線路による高周波信号の劣化を軽減できるため、高いアンテナ性能を得ることができる。
また、本発明の携帯無線装置は、請求項1から9のいずれか1項に記載のアンテナ装置を備えた携帯無線装置である。
この構成により、小型で広帯域なアンテナシステムを搭載した携帯無線装置を提供できる。
本発明によれば、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応させることができるので広帯域化できると共に、2つのアンテナ素子だけ済むため小型に構成することができ、デザイン性や操作性が損なわれることがなく、広い周波数帯域において高いアンテナ性能を確保できるアンテナ装置及びこれを備えた携帯無線装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1を備えた携帯無線装置である携帯電話機10の構成を示す図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1におけるアンテナ素子の代表的形状となるメアンダ状素子の構成を示す図である。また、図3は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1及びこのアンテナ装置1を備えた携帯電話機10のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio;電圧定在波比)特性を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1を備えた携帯無線装置である携帯電話機10の構成を示す図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1におけるアンテナ素子の代表的形状となるメアンダ状素子の構成を示す図である。また、図3は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1及びこのアンテナ装置1を備えた携帯電話機10のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio;電圧定在波比)特性を示す図である。
アンテナ装置1は、地上デジタル放送や地上デジタル音声放送(周波数が470MHzから770MHz程度)を受信可能な機能を備えている。即ち、このアンテナ装置1において、アンテナで地上デジタル放送以外の周波数帯域を利用する場合は、アンテナ素子長を変更することで対応できる。なお、このアンテナ装置1は、本実施形態のような受信専用のみならず、送信用又は送受信用の無線通信システムでの利用も勿論可能であり、同等の効果が期待できる。
図1において、本発明の携帯無線装置を構成する携帯電話機10の筐体10A内部には、第1のアンテナ素子を構成するアンテナA1と、第2のアンテナ素子を構成するアンテナA2と、回路基板Pなどが設けられている。
携帯電話機10には、音声通信機能とディジタルテレビジョン放送受信機能との双方の機能を備えている。なお、この携帯電話機10の筐体10Aは、全長L3が140mm、全幅L4が50mmの樹脂ケースで構成される。
アンテナA1は、図2に示すようなメアンダ状の板金で構成されており、携帯電話機10の上端の筐体10A、具体的には筐体ケースの内壁に係着されて固定されている。アンテナA1の長さL1は、70mmであるが、メアンダ状に構成されているため、電気的な長さ(実質的な電気長)はディジタルテレビジョン放送周波数の下限である470MHz(f1)での波長の1/4波長に相当する約160mmである。この470MHz(f1)を中心とするおおよそ±80MHzが第1周波数帯である。
アンテナA1の一方の端部は、図2において、素子を折り曲げることにより形成されるバネ構造になっており、そのバネ部分が回路基板P上の銅箔の印刷パターン上に電気的に接続されるとともに、後述する整合回路11に電気的に接続される。
アンテナA2も、アンテナA1と同様に、メアンダ状の板金18(図2参照)で構成されており、アンテナA1から3mmの間隙(G1)を隔てた位置の筐体10A(筐体ケースの内壁)に係着されて固定されている。アンテナA2の長さL2は、45mmであるが、メアンダ状に構成されているため、電気的な長さ(実質的な電気長)はディジタルテレビジョン放送周波数の中心周波数である620MHz(f2)での波長の1/4波長に相当する約120mmである。この620MHz(f2)を中心とするおよそ±80MHzが第2周波数帯である。
アンテナA2の一方の端部は、アンテナA1と同様、素子を折り曲げることにより形成されるバネ構造になっており、そのバネ部分が回路基板P上の銅箔の印刷パターン上に電気的に接続されるとともに、後述する整合回路12に電気的に接続される。なお、アンテナA2の一方の端部とアンテナA1の一方の端部との距離は2mm程度の間隔(G2)を隔てて配置される。
回路基板Pは、本実施形態の携帯電話機10の各種機能を実現する回路部品が実装されたプリント基板であり、その略全面に回路の接地電位となるグランドパターン(図示略)が形成されている。この回路基板Pには、前述したアンテナA1及びアンテナA2とそれぞれ接続する整合回路11及び12と、高周波スイッチ13と、第1リアクタンス素子14と、第2リアクタンス素子15と、無線部16と、制御部17などを実装させている。
整合回路11は、アンテナA1のインピーダンス整合を無線部16の入力インピーダンス(一般的には75Ω)に整合する役割を果たしており、回路基板P上の導体パターンを介して(切替手段を構成する)高周波スイッチ13に接続される。
整合回路12は、整合回路11と同様、アンテナA2のインピーダンス整合を無線部16の入力インピーダンス(一般的には75Ω)に整合する役割を果たしており、回路基板P上の導体パターンを介して高周波スイッチ13に接続される。
高周波スイッチ13は、回路基板P上の導体パターンを介して無線回路部を構成する無線部16と、第1リアクタンス素子14と、第2リアクタンス素子15とに接続されており、制御部17からの制御信号により、整合回路11と第1リアクタンス素子14又は無線部16、整合回路12と第2リアクタンス素子15又は無線部16とを電気的に接続する。
無線部16は、無線回路部を構成するものであり、アンテナA1及びアンテナA2で受信した受信信号を復調する。
第1リアクタンス素子14と第2リアクタンス素子15は、容量性又は誘導性のチップ部品で構成されており、それぞれ、一方の端部が回路基板Pのグランドパターンに接続される。
上述したように、このように構成された本実施形態に係る携帯電話機10において、高周波スイッチ13の動作によりアンテナA1が整合回路11を介して無線部16に接続された場合には、アンテナA1が放射素子として動作し、図3に示す関数曲線αのVSWR特性(共振周波数f1=470MHz)を得る。ここで、VSWR値は、低いほどアンテナ性能が高く、一般にVSWR<3であれば良好なアンテナ性能を確保できるものである。
このとき、アンテナA2は、整合回路12と第2リアクタンス素子15とを介してグランドパターンに電気的に接続される。その際、第2リアクタンス素子15のリアクタンス値は、アンテナA1とアンテナA2の近接による電磁結合劣化影響を最小限に抑えるように、あらかじめ適正な値に設定される。しかるにアンテナA1は、アンテナA2の近接影響を軽減した状態で、共振周波数f1=470MHzの近傍において高いアンテナ性能を確保できる。
また、高周波スイッチ13の動作により、アンテナA2が整合回路12を介して無線部16に接続された場合には、アンテナA2が放射素子として動作し、関数曲線βのVSWR特性(共振周波数f2=620MHz)を得る。一方、アンテナA1は、放射素子であるアンテナA2に近接して配置されているため、アンテナA2の無給電素子として動作する。そのため、放射素子と無給電素子とから、関数曲線γのVSWR特性を得る。
ここで、一般に、両端が電気的に開放された無給電素子の共振周波数は、アンテナ素子長の約1/2波長に共振するため、本実施形態では940MHz(f1=470MHz、の2倍)になってしまう。一方、地上デジタル放送の周波数帯は、最大770MHz(f3)である。このため、ディジタルテレビジョン放送受信機能を付与するためには、無給電素子の共振周波数を下げる必要がある。
そこで、本実施形態では、前述したように、高周波スイッチ13の動作によりアンテナA2が無線部16に接続された場合、同時にアンテナA1は第1リアクタンス素子14を介してグランドパターンに電気的に接続される。ところが、その際、第1リアクタンス素子14のリアクタンス値は、(無給電素子として動作する)アンテナA1の共振周波数(f3)を770MHzにするよう設定してある。この770MHz(f3)を中心とするおおよそ±80MHzが第3周波数帯である。
しかるに、本実施形態では、アンテナA2に給電することで、アンテナA2が放射素子、アンテナA1が無給電素子として動作し、共振周波数がf2=620MHzとf3=770MHzの2共振アンテナとして作用する。このため、高いアンテナ性能を確保できる周波数帯域幅を、アンテナA1を無給電素子として活用することで、広げることができる。
よって、本実施形態では、アンテナA1に給電する状態と、アンテナA2に給電する状態とを切替えることで、図3に示すように、共振周波数f1=470MHzからf3=770MHzまで広帯域に渡り、良好なアンテナ性能が得られる条件であるVSWR<3を確保でき、テレビジョン放送周波数帯においても高いアンテナ性能を確保できる。
このように、本実施形態の携帯電話機10では、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯f1、f2、f3に対応することができるので、広帯域アンテナシステムを小型に構成できるようになり、デザイン性や操作性が高い。
なお、この本実施形態の場合と、単に2つのアンテナ素子で2つの共振周波数を得て広帯域化する場合とを比較してみると、後者はそれぞれのアンテナ素子の周波数帯域幅を広くするため、アンテナ素子とグランドパターンとの距離を離し放射抵抗を大きくする必要がある。このため、アンテナ素子とグランドパターンとを、前者(本実施形態)に比べて5mm程度余計に離す必要があり、大型になる。
さらに、周波数が低く波長が長い場合は、周波数が高く波長が短い場合に比べて、放射抵抗を高くするために、グランドパターンや回路基板P上の金属部品、例えばヒンジ金属、カメラ、バッテリー、基板のパターンなどとの距離を大きくする必要がある。これは、電気的な距離が波長比で決まるためである。このため、本実施形態では、共振周波数の低い(つまり、波長が長い)アンテナA1をアンテナA2に対し携帯電話機10の外側に配置することで、広帯域に渡り高いアンテナ性能を確保することができるように構成してある。
さらに、本実施形態では、アンテナA1に給電する場合に、アンテナA1にアンテナA2が近接する電磁結合影響で放射抵抗が下がることによるアンテナ性能の劣化を、第1リアクタンス素子14により調整している。つまり、これは、リアクタンス値を適切に選択した第1リアクタンス素子14を、アンテナA2と回路基板Pのグランドパターンとの間に挿入することにより、アンテナA1が放射源となる周波数がアンテナA2に励起されないようになっており、これによって放射抵抗を高くでき、高いアンテナ性能を確保できる。
さらに、本実施形態では、アンテナA2に給電する場合に、第2リアクタンス素子15のリアクタンス値を変化させることにより、無給電素子として動作するアンテナA1の共振周波数を変化させることができ、所望の周波数のアンテナ性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、アンテナ(A1、A2)をメアンダ状素子としたが、これに限るものではなく、ヘリカルアンテナなどその他のアンテナであっても同様の効果が得られる。特に、動作周波数が異なるアンテナシステムに応用する場合には、共振が得られればモノポールアンテナなどであっても同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、アンテナA2の一方の端部とアンテナA1の一方の端部との距離(G2)は2mm程度としたが、これに限るものではない。例えば、この距離(G2)が2mmより大きい場合には、高周波スイッチ13とアンテナA1及びアンテナA2の少なくとも一方との距離が離れてしまい、伝送線路の通過損失分の性能が劣化して若干効果を損なうものの、同様の効果が得られる。
また、アンテナA1とアンテナA2は間隙(G1)3mmを隔てて配置したがこれに限るものではない。例えば、間隙(G1)はアンテナA2の動作周波数の1/4波長以下であれば、無給電素子として動作するアンテナA1にアンテナ電流を励起でき、効果に差はあるが同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、携帯無線装置として通信機能を有する携帯電話機10としたがこれに限るものではなく、放送受信専用端末などの携帯無線装置であれば、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、テレビジョン放送受信用アンテナとしたがこれに限るものではなく、送受信無線通信システムにおいても同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置2を備えた携帯無線装置である携帯電話機20の構成を示す図である。また、図5は、本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置2を備えた携帯無線装置である携帯電話機20の構成を示す図である。また、図5は、本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。
本実施形態に係る携帯電話機20は、第1の実施形態で説明した携帯電話機10と略同様の構成であるが、第1の実施形態の携帯電話機10との違いは、周波数帯の異なる無線部を2以上の複数、つまり第1回路無線部、第2回路無線部、第3回路無線部を構成する3つの無線部(25、26、27)有している点と、各無線部(25、26、27)がアンテナ共用器21を介して高周波スイッチ13に接続されている点である。
無線部25は、動作周波数が830MHz〜960MHzの通信用に対応しており、無線部26は、動作周波数が1575MHz近傍のGPS受信用に対応しており、無線部27は、動作周波数が1920〜2170MHzの通信用に対応している。
本実施形態のアンテナA1は、長さが900MHzのときの波長の1/4波長に相当する約8cmの直線状の板金で構成されている。
一方、本実施形態のアンテナA2も、長さが1575MHzのときの波長の1/4波長に相当する約5cmの直線状の板金で構成されている。
アンテナ共用器21の内部には、無線部(第1無線回路部を構成する)25の動作周波数を通過させその他の周波数帯を減衰させるフィルタ(第1フィルタを構成する)22と、無線部(第2無線回路部を構成する)26の動作周波数を通過させその他の周波数帯を減衰させるフィルタ(第2フィルタを構成する)23と、無線部(第3無線回路部を構成する)27の動作周波数を通過させその他の周波数帯を減衰させるフィルタ(第3フィルタを構成する)24とがそれぞれ高周波スイッチ13に接続され配置されている。
フィルタ22は、無線部25に回路基板P上の印刷パターンを介して電気的に接続される。一方、フィルタ23は、無線部26に回路基板P上の印刷パターンを介して電気的に接続される。また、フィルタ24は、無線部27に回路基板P上の印刷パターンを介して電気的に接続される。
上記ように構成された携帯電話機20において、制御部17により無線部25を動作させる。つまり、制御部17の制御により高周波スイッチ13が作動し、整合回路11とアンテナ共用器21を介して、アンテナA1と無線部25とを電気的に接続する。
これにより、アンテナA1が放射素子として動作し、図5に示す関数曲線δのVSWR特性(共振周波数f1=900MHz)を得る。このとき、アンテナA2は、整合回路12と第2リアクタンス素子15とを介して、グランドパターンに電気的に接続される。その際、第2リアクタンス素子15のリアクタンス値は、アンテナA1とアンテナA2の近接による電磁結合劣化影響を最小限に抑えるように、あらかじめ設定されている。しかるに、アンテナA1は、アンテナA2の近接影響を軽減した状態で、共振周波数f1=900MHzの近傍において高いアンテナ性能を確保できる。
また、制御部17により無線部26を動作させた場合には、制御部17の制御により、高周波スイッチ13が、整合回路12とアンテナ共用器21を介して、アンテナA2と無線部26とを電気的に接続する。
これにより、アンテナA2が放射素子として動作し、図5に示す関数曲線εのVSWR特性(共振周波数f2=1575MHz)を得る。また、アンテナA1は、放射素子であるアンテナA2に近接して配置されているため、アンテナA2の無給電素子として動作する。そのため、放射素子と無給電素子から、関数曲線εのVSWR特性を得る。
ここで、第1の実施形態でも説明したように、両端が電気的に開放された無給電素子の共振周波数は、一般に、アンテナ素子長の約1/2波長に共振する。このため、本実施形態では、f3=1800MHz(f1=900MHz、の2倍)になってしまう。しかしながら、無線部27での動作周波数は、1920MHzから2170MHzであるため、無給電素子の共振周波数を上げる必要がある。
そこで、本実施形態では、高周波スイッチ13の動作によりアンテナA2がアンテナ共用器21に接続された場合には、同時にアンテナA1は第1リアクタンス素子14を介してグランドパターンに電気的に接続される。その際、第1リアクタンス素子14のリアクタンス値は、無給電素子として動作するアンテナA1の共振周波数f3を2000MHzにするよう設定している。
このように周波数を高くするような調整の場合、リアクタンス値は容量性である。しかるに、アンテナA2に給電することで、アンテナA2が放射素子、アンテナA1が無給電素子として動作し、共振周波数がf2=1575MHzとf3=2000MHzの2共振アンテナとして作用する。
このため、本実施形態では、高いアンテナ性能を確保できる周波数帯域幅を、アンテナA1を無給電素子として活用することで広げることができる。よって、アンテナA1に給電した状態と、アンテナA2に給電した状態とを切替え操作することで、図5に示すように、無線部25、無線部26、無線部27のそれぞれの動作周波数において、VSWR<3を確保でき、高いアンテナ性能を確保できるわけである。
このように、本実施形態の携帯電話機20では、2つのアンテナ素子を用いて3つの周波数帯に対応することができ、複数の無線アプリケーションに対応したアンテナシステムを小型に構成できるようになり、デザイン性や操作性が高いものが実現できる。
さらに、無線部26と無線部27はアンテナ共用器21を介してアンテナA2に接続されるため、同時に動作することが可能となり、使用者の利便性を向上することができる。
さらに、例えば、無線部25、無線部26、無線部27のそれぞれに求められるアンテナ性能が異なる場合には、アンテナA1とアンテナA2の間隔(G1)を調整することで、アンテナ性能を調整できる。即ち、最も動作周波数の高い無線部27のアンテナ性能を高くしたい場合には、無給電素子として動作するアンテナA1にアンテナ電流を多く励起するように、間隔(G1)を小さくすればよい。
なお、本実施形態では、アンテナ(A1、A2)を直線状素子としたが、これに限るものではなく、ヘリカルアンテナやメアンダアンテナなどその他のアンテナであっても同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、アンテナA2の一方の端部とアンテナA1の一方の端部との距離(G2)は2mm程度としたが、これに限るものではない。例えば、その距離(G2)が2mmより大きい場合には、高周波スイッチ13とアンテナA1及びアンテナA2の少なくとも一方との距離が離れてしまい、伝送線路の通過損失分の性能が劣化して若干効果を損なうものの、同様の効果が得られる。
また、アンテナA1とアンテナA2は間隙(G1)が3mmを隔てて配置したが、これに限るものではない。要は、この間隙(G1)がアンテナA2の動作周波数での1/4波長以下であれば、無給電素子として動作するアンテナ1にアンテナ電流を励起でき、効果に差はあるが同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態でも、通信機能を有する携帯電話機20としたが、特にこれに限るものではなく、放送受信専用端末などの携帯無線装置であれば同様の効果を得ることができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本発明のアンテナ装置は、小型化が実現可能でデザイン性や操作性を損なうことなく、広い周波数帯域において高いアンテナ性能を確保できるといった効果を有し、テレビジョン放送の受信や無線通信が可能な携帯無線装置への適用が可能である。
1、2 アンテナ装置
10、20 携帯電話機(携帯無線装置)
10A、20A 筐体
11、12 整合回路
13 高周波スイッチ(切替手段)
14、15 リアクタンス素子
16 無線部(無線回路部)
25、26、27 無線部(第1〜第3無線回路部)
17 制御部
21 アンテナ共用器
22、23、24 フィルタ(第1〜第3フィルタ)
A1、A2 アンテナ(第1のアンテナ素子、第2のアンテナ素子)
P 回路基板
α、β、γ、δ、ε 関数曲線(VSWR特性)
10、20 携帯電話機(携帯無線装置)
10A、20A 筐体
11、12 整合回路
13 高周波スイッチ(切替手段)
14、15 リアクタンス素子
16 無線部(無線回路部)
25、26、27 無線部(第1〜第3無線回路部)
17 制御部
21 アンテナ共用器
22、23、24 フィルタ(第1〜第3フィルタ)
A1、A2 アンテナ(第1のアンテナ素子、第2のアンテナ素子)
P 回路基板
α、β、γ、δ、ε 関数曲線(VSWR特性)
Claims (10)
- 第1の周波数に共振特性を有する第1のアンテナ素子と、
第2の周波数に共振特性を有し前記第1のアンテナ素子と所定の距離を隔てて配設される第2のアンテナ素子と、
高周波電力を供給あるいは受信する無線回路部と、
前記無線回路部の出力端あるいは入力端と前記第1のアンテナ素子または前記第2のアンテナ素子の給電点とを選択して接続させることにより、前記無線回路部と前記第1のアンテナ素子及び前記第2のアンテナ素子のいずれか一方との切り替え接続を行う切替手段と、
を備え、
前記第2のアンテナ素子は、アンテナ有効長さを前記第1のアンテナ素子よりも短く構成し、かつ、前記切替手段が前記無線回路部と前記第2のアンテナ素子の給電点とを接続し前記第2のアンテナから電力を送信あるいは受信する際には前記第1のアンテナ素子が前記第2のアンテナ素子の無給電素子として動作することで前記第2のアンテナ素子の周波数特性が前記第2の周波数近傍と第2の周波数よりも高い第3の周波数に共振特性を有することを特徴とする
アンテナ装置。 - 前記第1のアンテナ素子の長さは前記第1の周波数の略1/4波長であり、
前記第2のアンテナ素子の長さは前記第2の周波数の略1/4波長であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。 - 前記第1のアンテナ素子の長さは、前記第3の周波数の略1/2波長であることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
- 前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子の間隔は、前記第2の周波数の略1/4波長以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記第1のアンテナ素子は、前記第2のアンテナ素子より前記携帯無線装置内の端部側に配設されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 回路基板と、
前記回路基板上に配置された前記切替手段と前記回路基板のグランドパターンとの間に第1リアクタンス素子を備え、
前記第1のアンテナ素子と前記無線回路部が前記切替手段を介して接続された場合に、前記第2のアンテナ素子は、前記切替手段と前記第1リアクタンス素子とを介して前記回路基板のグランドパターンに接続されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。 - 回路基板と、
前記回路基板上に配置された前記切替手段と前記回路基板のグランドパターンとの間に第2リアクタンス素子を備え、
前記第2のアンテナ素子と前記無線回路部が接続された場合に、前記第の1アンテナ素子は、前記第2リアクタンス素子を介して前記回路基板のグランドパターンに接続されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のアンテナ装置。 - 前記無線回路部は、3以上の複数の無線回路部を有するものであって、
第1無線回路部と、
前記第1無線回路部より高い動作周波数の第2無線回路部と、
前記第2無線回路部より高い動作周波数の第3無線回路部と、
前記切替手段と前記第1無線回路部との間に前記第1無線回路部の動作周波数以外の信号を減衰させる第1フィルタと、
前記切替手段と前記第2無線回路部との間に前記第2無線回路部の動作周波数以外の信号を減衰させる第2フィルタと、
前記切替手段と前記第3無線回路部との間に前記第3無線回路部の動作周波数以外の信号を減衰させる第3フィルタと、
を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のアンテナ装置。 - 前記第1のアンテナ素子の前記切替手段側の端部と、前記第2のアンテナ素子の前記切替手段側の端部との距離が、前記第2の周波数の1/8波長以内であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 請求項1から9のいずれか1項に記載のアンテナ装置を備えた携帯無線装置。
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