JPH08330996A - アンテナ共用器 - Google Patents

アンテナ共用器

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JPH08330996A
JPH08330996A JP7157198A JP15719895A JPH08330996A JP H08330996 A JPH08330996 A JP H08330996A JP 7157198 A JP7157198 A JP 7157198A JP 15719895 A JP15719895 A JP 15719895A JP H08330996 A JPH08330996 A JP H08330996A
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JP
Japan
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antenna
diode
switch
transmission
terminal
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Application number
JP7157198A
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English (en)
Inventor
Kazuto Kitakubo
和人 北久保
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to DE69614922T priority patent/DE69614922T2/de
Priority to CN96110399A priority patent/CN1132340C/zh
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/10Auxiliary devices for switching or interrupting
    • H01P1/15Auxiliary devices for switching or interrupting by semiconductor devices

Landscapes

  • Transceivers (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はアンテナ共用器に関し、従来に比して
全体を小型化し得ると共に、挿入損失を低減し得るアン
テナ共用器を実現する。 【構成】第1の端子(CTX)が送信回路に接続され、
かつ第2の端子(CANT)が第1のアンテナ(4)に
接続され、かつ第3の端子(CRX)が第1のスイツチ
素子(62)を介して終端抵抗(64)に接続し得るよ
うになされた3端子のサーキユレータ素子(63)と、
サーキユレータ素子の第3の端子を受信回路に接続し得
る第2のスイツチ素子(60)と、第2のアンテナ(2
2)を受信回路に接続し得る第3のスイツチ素子(6
1)とによつてアンテナ共用器(55)を形成するよう
にしたことにより、挿入損失の大きいデユプレクサ回路
を用いなくても良くなり、全体を小型化し得ると共に、
挿入損失を低減し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図6〜図11) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 (1)第1実施例(図1〜図4) (2)第2実施例(図5) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はアンテナ共用器に関し、
例えば時分割多重方式の無線通信装置に適用して好適な
ものである。
【0003】
【従来の技術】従来、デイジタル自動車電話等の時分割
多重方式の無線通信装置においては、アンテナ共用器を
使用することにより送信及び受信で1つのアンテナを共
用するようになされている。自動車電話の場合、殊に携
帯電話のように利用者の利便性を考慮して端末装置を小
型化したものでは、アンテナの設置場所が限られ、送信
及び受信で専用アンテナを設置することが困難であり、
このため上述のようにアンテナ共用器を使用して1本の
アンテナを送信及び受信で共用するようになされてい
る。
【0004】このアンテナ共用器の代表的なものとし
て、例えば図6に示すように、フイルタを用いたデユプ
レクサ回路が上げられる。このデユプレクサ回路1で
は、送信部(図示せず)から出力される送信信号STX
をバンドパスフイルタ(BPF)2、移相回路3を順に
介して送受信共用のアンテナ4に供給する。またアンテ
ナ4は移相回路5にも接続されており、アンテナ4で受
信された受信信号SRXは移相回路5、バンドパスフイ
ルタ6を順に介して受信部(図示せず)に出力される。
【0005】ここで図7に示すように、バンドパスフイ
ルタ2は通過帯域が送信信号STXの周波数帯域fTに
なるように選定され、しかも帯域外減衰特性が急峻にな
るように選定されており、受信信号SRXを十分に抑圧
し得るようになされている。また同様に、バンドパスフ
イルタ6は通過帯域が受信信号SRXの周波数帯域fR
になるように選定され、しかも帯域外減衰特性が急峻に
なるように選定されており、送信信号STXを十分に抑
圧し得るようになされている。これによりデユプレクサ
回路1では、送信部から出力される送信信号STXを選
択的にアンテナ4に出力し、またアンテナ4で受信した
受信信号SRXを選択的に受信部に出力するようになさ
れている。
【0006】因みに、移相回路3、5は必ずしも必要な
ものではなく、バンドパスフイルタ2、6との接続点に
おいて各信号の位相を調整することによりアイソレーシ
ヨンを向上させるために通常設けられている。この場
合、移相回路3、5の位相特性としては挿入損失が最も
少なく、かつアイソレーシヨンが最大になるように選定
される。
【0007】このようにしてデユプレクサ回路1は、原
理的に送信と受信の周波数帯域が異なる方式に対しての
み適用することができる。また送信と受信を同時に行う
通信方式に対しても適用することができる特徴がある。
【0008】また自動車電話のような移動体通信では、
電波の到来する経路が多重伝播路になり、フエージング
等によつて受信性能が劣化することがある。これを回避
するため受信専用補助アンテナを1本別に設け、2つの
アンテナのうちより多くの希望波を受信している方を選
択して受信する、いわゆるアンテナ切り換えダイバーシ
チ受信が端末装置に用いられることがある。この場合、
この2系統のアンテナを切り換えて選択する部分には、
通常、所定のスイツチ回路が用いられる。
【0009】また自動車電話のような移動体通信に用い
られるアンテナは、周囲の状況変化に対して特性インピ
ーダンスが変化し易いという特徴がある。例えばアンテ
ナを手で触れると、送信部の電力増幅器から送出された
高周波電力の多くがアンテナの不整合によつて反射し、
電力増幅器に戻ることがある。このような場合、電力増
幅器が不安定になり、その結果、発振したり、或いは歪
みを発生して送信帯域外への不要輻射が発生し、他の通
信に対して妨害を与えることがある。
【0010】これを回避するため、従来、送信側の電力
増幅器とアンテナとの間にアイソレータと呼ばれる信号
分離素子を挿入することが行われている。このアイソレ
ータは3端子のサーキユレータ素子(フエライトの性質
を応用した非可逆回路素子)のうち1つの端子を抵抗で
終端したものであり、送信電力の進行波は低損失で通過
するが、アンテナ端で反射した反射波の電力は終端抵抗
に導かれて熱に変換され、送信側の電力増幅器には戻ら
ないようにするものである。
【0011】ここでこのアイソレータについて図8を用
いて説明する。この図8に示すように、通常、アイソレ
ータ10はサーキユレータ11と終端抵抗12の組み合
わせによつて形成される。サーキユレータ11は端子
a、b及びcの3つの端子を有しており、端子aは送信
部の電力増幅器13の出力端に、端子bはアンテナ4
に、端子cは終端抵抗12にそれぞれ接続される。この
場合、サーキユレータ11は図8に示すように時計回り
に信号を伝達するものとする。まず送信部の電力増幅器
13から出力された送信信号STXは端子a、サーキユ
レータ11を順に介して端子bに出力される。端子bに
はアンテナ4が接続されているため、送信信号STXは
当該アンテナ4から空中に放射される。
【0012】ここでアンテナ4に不整合が生じると、ア
ンテナ4から空中に放射されるべき電力の一部が当該ア
ンテナ4で反射し、端子bに戻る。しかしながら反射波
は端子bから時計回りに伝達されて端子cに出力される
ため、終端抵抗12によつて熱に変換され、電力増幅器
13に戻ることはない。このようにしてアイソレータ1
0を用いることにより、アンテナ4の不整合によつて発
生した反射波から電力増幅器13等の送信部を保護する
ことができる。
【0013】ここまでに、アンテナ共用器、アンテナ切
り換えダイバーシチ受信及びアイソレータの必要性と動
作について述べてきたが、これらを組み合わせたアンテ
ナ共用器が従来ある。このアンテナ共用器について図9
を用いて以下に説明する。図9に示すように、このアン
テナ共用器20では、電力増幅器13によつて所定の送
信電力に増幅された送信信号STXはアイソレータ10
を経由してデユプレクサ回路1に入力される。デユプレ
クサ回路1において送信周波数帯fTの送信信号STX
はバンドパスフイルタ2によつて選択的にアンテナ端子
に導かれ、これにより当該送信信号STXは送受信共用
のアンテナ4から空間に放射される。
【0014】これに対して受信時、送受信共用のアンテ
ナ4によつて受信された受信信号SRXは、デユプレク
サ回路1に導かれる。デユプレクサ回路1において受信
周波数帯fRの受信信号SRXはバンドパスフイルタ6
によつて選択的にスイツチ21に導かれる。このときバ
ンドパスフイルタ6には受信帯域外の不要な電波を減衰
させる効果もある。またダイバーシチ受信用の第2のア
ンテナ22によつて受信された受信信号SRXは、受信
帯域外の不要な電波を減衰させるためのバンドパスフイ
ルタ23を経由してスイツチ24に導かれる。
【0015】ここでスイツチ21、24はダイバーシチ
受信に際してアンテナを切り換えるためのスイツチであ
り、送受信共用のアンテナ4を選択するときにはスイツ
チ21はオン状態、スイツチ24はオフ状態になり、受
信専用のアンテナ22を選択するときにはスイツチ21
はオフ状態、スイツチ24はオン状態になる。かくして
このスイツチ21、24のオンオフによつて選択された
信号強度の高い方の受信信号SRXが受信部の高周波増
幅器25に導かれる。
【0016】ここでスイツチ21、24について以下に
説明する。まずダイオードを高周波スイツチ素子として
用いた場合には、図10に示すような回路が用いられ
る。この図10において、ダイオード30は高周波スイ
ツチとして働き、一般的に高周波特性の良いPINダイ
オードが用いられる。コンデンサ31、32は直流成分
を阻止し、高周波信号だけを通過させる働きがある。コ
イル33、34は高周波信号を阻止し、直流成分を通過
させる働きがある。コンデンサ35はコイル33と共に
フイルタを形成し、電源36に高周波信号が漏れるのを
防ぎ、回路を安定化する働きがある。抵抗37はダイオ
ード30に流れる電流を制限する働きがある。スイツチ
38は直流電源でなる電源36の供給を制御し、ダイオ
ード30のオンオフを切り換える働きがある。
【0017】このような構成において、スイツチ38を
オン状態にすると、電源36から供給されたバイアス電
流は抵抗37を通り、コイル33を経由してダイオード
30を順方向にバイアスし、コイル34を介して電源3
6の負極側に流れる。このとき順方向にバイアス電流が
流れたダイオード30は高周波的に低インピーダンス状
態になり、ダイオードスイツチはオン状態になる。これ
により端子P1に入力された受信信号SRXは端子P2
から出力されることになる。またスイツチ38をオフ状
態にすると、ダイオード30にはバイアス電流が流れ
ず、当該ダイオード30は高周波的に高インピーダンス
状態になり、ダイオードスイツチはオフ状態になる。こ
れにより端子P2からは受信信号SRXが出力されなく
なる。
【0018】またFET(すなわち電界効果トランジス
タ)を高周波スイツチ素子として用いた場合には、図1
1に示すような回路が用いられる。この図11におい
て、FET40は高周波スイツチとして働き、一般的に
高周波特性の良いGaAs(ガリウム・ひ素)FETが
用いられる。因みに、FETをスイツチングデバイスと
して用いる場合には、通常、FETのピンチオフ電圧よ
りも十分に高いゲートバイアスを印加してドレイン・ソ
ース間を低インピーダンス化することによりFETをオ
ン状態に制御し、逆にFETのピンチオフ電圧よりも十
分に低いゲートバイアスを印加してドレイン・ソース間
を高インピーダンス化することによりFETをオフ状態
に制御する。
【0019】コンデンサ41、42は直流成分を阻止
し、高周波信号だけを通過させる働きがある。抵抗43
〜45はそれぞれ高周波的に高インピーダンスのもので
あり、バイアス電圧をFET40に与える働きがある。
抵抗46はFET40をオフ状態にするときゲート電圧
をアース電位にする働きがある。コンデンサ47は抵抗
43と共にフイルタを形成し、電源48に高周波信号が
漏れるのを防ぎ、回路を安定化する働きがある。スイツ
チ49は直流電源でなる電源48の供給を制御し、FE
T40のオンオフを切り換える働きがある。
【0020】ここでFET40のドレイン及びソースの
電位は、抵抗43、44を通じて電源48により正の電
圧にバイアスされている。この状態において、スイツチ
49をオン状態にすると、FET40のゲート電位は抵
抗45を通じて正の電圧にバイアスされ、その結果、F
ET40のドレイン・ソース間は高周波的に低インピー
ダンス状態になり、FETスイツチはオン状態になる。
これにより端子P1に入力された受信信号SRXは端子
P2から出力されることになる。
【0021】またスイツチ49をオフ状態にすると、F
ET40のゲート電位は抵抗45、46を通じてアース
電位になり、FET40はピンチオフ電圧よりも低くバ
イアスされた状態になる。その結果、ドレイン・ソース
間は高周波的に高インピーダンス状態になり、FETス
イツチはオフ状態になる。これにより端子P2からは受
信信号SRXが出力されなくなる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで図9に示した
ような従来のアンテナ共用器20では、電力増幅器13
から出力された電力はアイソレータ10とデユプレクサ
回路1のバンドパスフイルタ2を経由してアンテナ4に
供給される。ところがバンドパスフイルタ2は一般的に
帯域外減衰特性の急峻なものが用いられるため挿入損失
が大きく、その結果、アンテナ共用器20として無駄な
電力消費が発生する問題がある。またアンテナ共用器2
0では、帯域外減衰特性の急峻なフイルタの組み合わせ
であるデユプレクサ回路1自体の物理的形状が大きいと
いう欠点もある。
【0023】またアンテナ共用器20では、受信動作
時、アンテナ切り換え用のスイツチ21及び24のうち
いずれか一方をオン状態にするが、その場合、スイツチ
21及び24を図10に示したようなダイオードスイツ
チで形成すると、ダイオード30に流れるバイアス電流
の分だけ消費電流が増大し、結果的に消費電力を増大し
てしまう欠点がある。特に、電池で動作する携帯型機器
の場合には、待ち受け動作時間を短くしてしまうおそれ
がある。
【0024】さらに図11に示したようなダイオードス
イツチの場合、ダイオード30がオフ状態のときアノー
ドとカソードの電位が等しくなるが、アイソレーシヨン
を高くする上ではダイオード30に逆バイアスを与える
ことが望ましい。しかしながらこれを実現するため、D
C−DCコンバータ等の電源回路を追加してダイオード
30のアノードに負の電圧を与える方法は回路規模の増
大をまねき、小型の携帯型機器では現実的な方法ではな
いと考えられる。
【0025】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して全体を小型化し得ると共に、挿入損失
を低減し得るアンテナ共用器を提案しようとするもので
ある。
【0026】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、第1の端子が送信回路に接続さ
れ、かつ第2の端子が第1のアンテナに接続され、かつ
第3の端子が第1のスイツチ素子を介して終端抵抗に接
続し得るようになされた3端子のサーキユレータ素子
と、サーキユレータ素子の第3の端子を受信回路に接続
し得る第2のスイツチ素子と、第2のアンテナを受信回
路に接続し得る第3のスイツチ素子とによつてアンテナ
共用器を形成するようにした。
【0027】また本発明においては、第1、第2及び第
3のスイツチ素子がダイオード素子からなる場合、ダイ
オード素子のカソード側をそれぞれ直流的に接続するよ
うにした。
【0028】また本発明においては、第1、第2及び第
3のスイツチ素子がダイオード素子からなる場合、ダイ
オード素子のカソード側をそれぞれ所定回路の電源入力
端に接続するようにした。
【0029】また本発明においては、第1、第2及び第
3のスイツチ素子がダイオード素子又はトランジスタ素
子からなる場合、第1、第2又は第3のスイツチ素子を
オフ状態にする際、送信回路の送信電力増幅器を駆動す
る際に使用する負電圧をバイアス電圧として用いるよう
にした。
【0030】
【作用】第1の端子が送信回路に接続され、かつ第2の
端子が第1のアンテナに接続され、かつ第3の端子が第
1のスイツチ素子を介して終端抵抗に接続し得るように
なされた3端子のサーキユレータ素子と、サーキユレー
タ素子の第3の端子を受信回路に接続し得る第2のスイ
ツチ素子と、第2のアンテナを受信回路に接続し得る第
3のスイツチ素子とによつてアンテナ共用器を形成する
ようにしたことにより、従来のような挿入損失の大きい
デユプレクサ回路を用いなくても、第1のアンテナを送
信と受信で共用し得る。
【0031】また第1、第2及び第3のスイツチ素子が
ダイオード素子からなる場合、ダイオード素子のカソー
ド側をそれぞれ直流的に接続するようにしたことによ
り、3つのスイツチ素子のうち1つをバイアス電流を流
してオン状態にすれば、当該バイアス電流によつてオフ
状態のスイツチ素子を逆バイアス状態にし得る。
【0032】また第1、第2及び第3のスイツチ素子が
ダイオード素子からなる場合、ダイオード素子のカソー
ド側をそれぞれ所定回路の電源入力端に接続するように
したことにより、スイツチ素子をオン状態にさせる際の
バイアス電流を無駄に消費せず、所定回路で有効に利用
し得る。
【0033】また第1、第2又は第3のスイツチ素子を
オフ状態にする際、送信回路の増幅する送信電力増幅器
を駆動する際に使用する負電圧をバイアス電圧として用
いるようにしたことにより、オフ状態のスイツチ素子を
深く逆バイアス状態に陥らせることができ、送信電力に
よるスイツチ素子の歪みを低減し得ると共に、スイツチ
素子のアイソレーシヨンを向上し得る。
【0034】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0035】(1)第1実施例 図1において、50は全体として本発明を適用するデイ
ジタル自動車電話を示し、時分割多重方式(TDMA:
Time Division Multiple Access )によつて送受信を行
い、所望の通話対象と通話するようになされている。こ
のデイジタル自動車電話50は送信周波数1429〜1
453〔MHz 〕、受信周波数1477〜1501〔MHz
〕の帯域を使用して約20ミリ秒の周期で送信及び受
信を繰り返し、所定の基地局に対してデイジタル信号を
送出すると共に、当該基地局から送信されたデイジタル
信号を受信する。これによりデイジタル自動車電話50
は基地局を介して所望の通話対象と通話することができ
る。因みに、送受信の周波数は互いに48〔MHz 〕離間
するように設定されている。
【0036】このデイジタル自動車電話50において
は、ハンドセツト51のマイクロホンに入力された音声
は当該マイクロホンによつて音声信号に変換され、送信
ベースバンド信号処理部でなるTX信号処理回路52に
送出される。TX信号処理回路52は入力された音声信
号をデイジタル信号に変換した後、送信スロツトに合つ
た送信データに変換して変調器(MOD)53に出力す
る。変調器(MOD)53はこの送信データをπ/4シ
フトDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift
Keying)信号に変調し、続く送信部(TX)54に出力
する。送信部54はπ/4シフトDQPSK信号を指定
された送信周波数の信号に変換すると共に電力増幅し、
送信信号STXとしてアンテナ共用器55に出力する。
アンテナ共用器55は入力された送信信号STXを送受
信共用のアンテナ4に供給する。これによりデイジタル
自動車電話50は音声信号を所定の形式でアンテナ4か
ら送信する。
【0037】一方、受信時、デイジタル自動車電話50
においては、送受信共用のアンテナ4によつて受信した
高周波信号とダイバーシチ受信用のアンテナ22によつ
て受信した高周波信号のうち、信号強度の高い方をアン
テナ共用器55により選択し、受信信号SRXとして受
信部(RX)56に入力する。受信部56は入力された
受信信号SRXを周波数変換して所定のチヤンネルを受
信する。復調器(DEMOD)57はこの受信部56に
よつて受信したπ/4シフトDQPSK信号をデイジタ
ル信号に復調し、受信ベースバンド信号処理部でなるR
X信号処理回路58に出力する。RX信号処理回路58
は入力されたデイジタル信号から音声信号を復調する。
かくしてデイジタル自動車電話50では、復調された音
声信号がハンドセツト51のスピーカから送出される。
【0038】ここでアンテナ共用器55は、送信時、送
信電力をアンテナ4に効率良く伝送すると共に、送信電
力によつて受信部56が破壊されないように当該受信部
56を高周波的に分離し、また受信時、送受信共用のア
ンテナ4とダイバーシチ受信用のアンテナ22によつて
受信された高周波信号のうち信号強度の高い方を選択し
て効率良く受信部56に伝送する。
【0039】このためアンテナ共用器55は、図2に示
すような基本的な回路構成で形成されている。但し、こ
こでは説明を簡略化するため、まず基本構成を示す接続
図を用いて説明する。図2に示すように、アンテナ共用
器55は、3つの高周波スイツチ60〜62、サーキユ
レータ63及び終端抵抗64によつて構成されている。
サーキユレータ63の3つの端子のうち端子CTXは送
信部54(図示せず)に接続され、端子CANTは送受
信共用のアンテナ4に接続され、端子CRXは高周波ス
イツチ62を介して終端抵抗64に接続されるようにな
されている。またサーキユレータ63の端子CRXは高
周波スイツチ60を介して受信部56(図示せず)に接
続されるようになされている。さらにダイバーシチ受信
用のアンテナ22は高周波スイツチ61を介して受信部
56に接続されるようになされている。
【0040】ここでアンテナ共用器55においては、送
信時、高周波スイツチ60及び61をオフ状態、高周波
スイツチ62をオン状態にし、送信部54の電力増幅器
から出力された送信信号STXをサーキユレータ63の
端子CTXに入力する。サーキユレータ63では図2に
示すように時計回りの方向に信号が伝達されるため、送
信信号STXは端子CTXから端子CANTに導かれ
る。これにより送信信号STXは送受信共用のアンテナ
4に供給され、空間へ放射される。
【0041】このときサーキユレータ63の端子CRX
は高周波スイツチ62を介して終端抵抗64で終端され
ているため、サーキユレータ63はアイソレータとして
働くことになる。すなわちアンテナ4の不整合によつて
生じた反射波は送信部54側には戻らず、終端抵抗64
で消費され、これにより送信部54を反射波から保護す
ることができる。
【0042】これに対して受信時、送受信共用のアンテ
ナ4を選択して受信する場合には、高周波スイツチ61
及び62をオフ状態、高周波スイツチ60をオン状態に
する。アンテナ4で受信された受信信号SRXはサーキ
ユレータ63の端子CANTに導かれるが、サーキユレ
ータ63では時計回りの方向に信号が伝達されるため、
受信信号SRXは端子CRXに導かれることになる。こ
れにより受信信号SRXは高周波スイツチ60を介して
受信部56に供給される。
【0043】また受信時、ダイバーシチ受信用のアンテ
ナ22を選択して受信する場合には、高周波スイツチ6
1をオン状態、高周波スイツチ60及び62をオフ状態
にする。これによりアンテナ22で受信された受信信号
SRXは高周波スイツチ61を介して受信部56に供給
される。
【0044】このようにアンテナ共用器55では、サー
キユレータ63と終端抵抗64との間に高周波スイツチ
62を設けると共に、サーキユレータ63と受信部56
との間に高周波スイツチ60を設け、当該サーキユレー
タ63を受信信号SRXの分離素子として利用すること
により、挿入損失が大きくかつ形状の大きなデユプレク
サ回路を使用せずに、アンテナ4を送信と受信で共用す
ることができ、全体として構成を簡易にすることができ
ると共に、挿入損失を従来に比して低減することができ
る。またダイバーシチ受信用のアンテナ22と受信部5
6との間に高周波スイツチ61を設け、当該高周波スイ
ツチ61と上述の高周波スイツチ60のオンオフを制御
することにより、アンテナ4、22を切り換えてダイバ
ーシチ受信することができ、受信性能を向上させること
ができる。
【0045】ここで図2に示したアンテナ共用器55を
具体的に実現した回路を図3に示す。この図3におい
て、ダイオード70〜72はそれぞれ図2における高周
波スイツチ60〜62に対応する素子である。ダイオー
ド70と並列に接続されたコンデンサ73、ダイオード
70とサーキユレータ63との間に介挿されたコンデン
サ74、ダイオード71と並列に接続されたコンデンサ
75、ダイオード71ととダイバーシチ受信用のアンテ
ナ22との間に介挿されたコンデンサ76、ダイオード
71のカソード側に接続されたコンデンサ77、ダイオ
ード72と並列に接続されたコンデンサ78及びダイオ
ード72とサーキユレータ63との間に介挿されたコン
デンサ79は、それぞれ直流成分阻止用のコンデンサで
ある。
【0046】またダイオード70のアノード側に接続さ
れたコイル80、ダイオード71のアノード側に接続さ
れたコイル81、ダイオード72のアノード側に接続さ
れたコイル82及びダイオード71のカソード側に接続
されたコイル92は、それぞれダイオード70、71及
び72に対してバイアス電流を供給するためのチヨーク
コイルである。
【0047】またコイル80〜82の一端に接続された
コンデンサ83〜85及びコイル92の一端に接続され
たコンデンサ93並びにコンデンサ86は、それぞれデ
カツプリングのためのコンデンサであり、制御端子CT
RLR、CTRLD及びCTRLTを介して電源に高周
波信号が漏れるのを防止し、回路を安定化する働きがあ
る。
【0048】またダイオード70〜72に並列に接続さ
れたコイル87〜89はそれぞれダイオード70〜72
のアイソレーシヨンを改善するためのコイルである。因
みに、このアイソレーシヨンを改善するためのコイルに
ついては、特開平6−291696号公報に開示されて
おり、ここで簡単に説明すれば、高周波スイツチ素子
(ここではダイオード70〜72)と並列にコイルを接
続することにより、高周波スイツチ素子のキヤパシタン
ス成分とコイルのインダクタンス成分とによつて並列共
振が起こり、これにより高周波スイツチ素子がオフ状態
のときのアイソレーシヨンを改善できるというものであ
る。
【0049】またダイオード72のカソード側に直列に
接続された抵抗90はサーキユレータ63の終端抵抗で
あり、送信時、アンテナ4の不整合によつて生じた反射
波はこの抵抗90で消費される。またこの抵抗90に接
続された抵抗91はダイオード70〜72に流れるバイ
アス電流の電流制限用抵抗である。
【0050】ここでアンテナ共用器55においては、ダ
イオードスイツチ(70〜72)のオンオフを制御する
ため3つの制御端子CTRLR、CTRLD及びCTR
LTが設けられており、この制御端子CTRLR、CT
RLD及びCTRLTに与える電圧をコントロールする
ことによりダイオードスイツチのオンオフを制御する。
【0051】具体的には、送信時、制御端子CTRLT
に正の電圧を与え、制御端子CTRLR及びCTRLD
に例えば0〔V〕の電圧を与えると、ダイオード72は
バイアス電流が流れるためオン状態になり、ダイオード
70及び71はバイアス電流が流れないためオフ状態に
なる。これにより送信部54から送出された送信信号S
TXはサーキユレータ63を介してアンテナ4に供給さ
れ、空間に放射される。またアンテナ4の不整合によつ
て生じた反射波はサーキユレータ63を介して抵抗90
に流れ、ここで熱に変換されて消費される(すなわちサ
ーキユレータ63はアイソレータとして動作することに
なる)。このときダイオード70、71がオフ状態にな
るため、受信部56(図示せず)は高周波的に切り離さ
れ、受信部56に送信信号STXが回り込むのを防止す
ることができる。
【0052】これに対して受信時、送受信共用のアンテ
ナ4を選択して受信する場合には、制御端子CTRLR
に正の電圧を与え、制御端子CTRLD及びCTRLT
に例えば0〔V〕の電圧を与える。このようにすると、
ダイオード70はバイアス電流が流れるためオン状態に
なり、ダイオード71及び72はバイアス電流が流れな
いためオフ状態になる。これによりアンテナ4によつて
受信された高周波信号が選択され、受信信号SRXとし
て受信部56に供給される。
【0053】また受信時、ダイバーシチ受信用のアンテ
ナ22を選択して受信する場合には、制御端子CTRL
Dに正の電圧を与え、制御端子CTRLR及びCTRL
Tに例えば0〔V〕の電圧を与える。このようにする
と、ダイオード71はバイアス電流が流れるためオン状
態になり、ダイオード70及び72はバイアス電流が流
れないためオフ状態になる。これによりアンテナ22に
よつて受信された高周波信号が選択され、受信信号SR
Xとして受信部56に供給される。
【0054】このようにしてアンテナ共用器55では、
送信時、サーキユレータ63をアイソレータとして動作
させて電力増幅器等の送信部54を反射波から保護する
ことができると共に、従来のようにデユプレクサ回路を
介さないため送信電力を低損失で送受信共用のアンテナ
4に供給することができる。またアンテナ共用器55で
は、送信時、ダイオードスイツチ(70、71)をオフ
状態にすることにより受信部56を高周波的に切り離す
ため、送信信号STXが受信部56に漏れることを防止
し得、送信信号STXによる受信部56の破壊を有効に
回避することができる。さらにアンテナ共用器55で
は、受信時、ダイオードスイツチ(70、71)のオン
オフを制御することにより、送受信共用のアンテナ4及
びダイバーシチ受信用のアンテナ22によつて受信した
希望波を選択することができ、低損失で受信部56に供
給することができる。
【0055】ところでダイオードスイツチ(70〜7
2)の制御端子CTRLR、CTRLD及びCTRLT
を例えば0〔V〕と+5〔V〕の電圧で制御し、ダイオ
ード(70〜72)をオン状態にするために必要なバイ
アス電流を約1〔mA〕とし、ダイオード(70〜7
2)の順方向電圧Vfを 0.8〔V〕とすると、送信時、
制御端子CTRLTの電圧が+5〔V〕であるため、ダ
イオード72のカソードは+ 4.2〔V〕になる。終端抵
抗(90)は高周波回路の特性インピーダンスであるか
ら通常、50〔Ω〕程度であり、バイアス電流が1〔m
A〕の場合には終端抵抗における電圧降下はほぼ無視す
ることができるため、電流制限用の抵抗91には約 4.2
〔V〕の電圧が発生する(すなわち抵抗91は約 4.2
〔KΩ〕ということである)。
【0056】ところが電流制限用の抵抗91は直流的に
他の2つのダイオード70、71のカソードに接続され
ているため、これらのダイオード70、71は約 4.2
〔V〕の逆バイアス状態になる。なぜならこの場合には
ダイオード70、71をオフ状態にするため当該ダイオ
ード70、71のアノードには約0〔V〕の電圧が印加
されており、上述のようにカソード側に約+ 4.2〔V〕
の電圧が印加されれば、ダイオード70、71は約 4.2
〔V〕の逆バイアス状態になる。このようにしてダイオ
ード70、71は逆バイアス状態に陥るため、送信電力
が大きい場合に当該送信電力につられてダイオード7
0、71がオン状態になるようなことを防止し得、ダイ
オードスイツチ(70、71)のアイソレーシヨンを向
上させることができる。因みに、このアイソレーシヨン
を向上させる作用は、アンテナ4を選択して受信する場
合やアンテナ22を選択して受信する場合にも同様に当
てはまる。
【0057】このようにしてアンテナ共用器55では、
ダイオード70〜72のカソード側を直流的に接続する
ようにしたことにより、3つのダイオード70〜72の
うち1つをオン状態にすると残り2つのダイオードは自
動的に逆バイアス状態になり、ダイオードスイツチ(7
0〜72)のアイソレーシヨンを向上させることができ
る。
【0058】ここで各制御端子CTRLR、CTRLD
及びCTRLTを介してダイオード70〜71にバイア
ス電流を与えるためのバイアス回路について図4を用い
て説明する。電池で動作する携帯型機器の場合、送信側
の電力増幅器には効率の良いGaAs(ガリウム・ひ
素)FETが一般的に用いられている。通常、このFE
Tはピンチオフ電圧が負であるため、ゲートバイアス用
として負電圧が必要になる。この実施例の場合にも、実
際上、図4に示すように、送信側の電力増幅器100に
はGaAsFET101が用いられており、このFET
101を駆動するために負電圧電源107が設けられて
いる。
【0059】この電力増幅器100には入力(PI)、
出力(PO)、ドレイン電源(PD)及びゲートバイア
ス(PG)の4つの端子があり、ゲートバイアス端子
(PG)には負電圧を与えるために負電圧電源107の
出力端が接続されている。因みに、負電圧電源107に
は通常DC−DCコンバータ回路等が用いられており、
電源108から出力される例えば+6〔V〕の電圧を基
に−5〔V〕の電圧を生成して出力する。また負電圧電
源107は非送信時に動作を停止して消費電流を低減し
得るようになさている。
【0060】この負電圧電源107の出力端はさらにス
イツチ109〜111の一端にそれぞれ接続されてい
る。このスイツチ109〜111の他端にはそれぞれ+
5〔V〕の電圧が接続されている。これによりスイツチ
109〜111は−5〔V〕又は+5〔V〕を選択する
ことができる。この選択された電圧はダイオード70〜
72のオンオフを制御するための電圧としてそれぞれ上
述の制御端子CTRLR、CTRLD、CTRLTに供
給される。すなわちダイオード70〜72をオン状態に
する場合にはバイアス電圧として+5〔V〕が供給さ
れ、ダイオード70〜72をオフ状態にする場合には逆
バイアス電圧として−5〔V〕が供給される。
【0061】但し、負電圧電源107は非送信時に動作
を停止して0〔V〕の電圧を出力するため、実際には、
ダイオード70〜72は送信時に+5〔V〕と−5
〔V〕によつてオンオフが制御され、待ち受け動作等の
非送信時に+5〔V〕と0〔V〕によつてオンオフが制
御される。
【0062】このようにしてアンテナ共用器55では、
送信側の電力増幅器100に使用する負電圧をバイアス
電圧として用いることにより、送信時に、逆バイアス電
圧が増大し、オフ状態のダイオードを深く逆バイアス状
態にすることができる。このように送信時にオフ状態の
ダイオードを深く逆バイアス状態にすると、送信電力が
大きい場合に送信電力によるオフ状態のダイオードの歪
みを減少させることができ、不要なスプリアス発射を抑
制できると共に、オフ状態のダイオードのアイソレーシ
ヨンを増大させて受信部56の破壊を防止することがで
きる。
【0063】以上の構成において、アンテナ共用器55
では、送信時、図3に示すダイオードスイツチ(72)
をオン状態、ダイオードスイツチ(70、71)をオフ
状態にする。これにより送信部54の電力増幅器から送
出された送信信号STXはサーキユレータ63を介して
送受信共用のアンテナ4に供給され、空間に放射され
る。このときサーキユレータ63の端子CRXはダイオ
ードスイツチ(72)を介して終端抵抗90に接続され
ているため、サーキユレータ63はアイソレータとして
働く。
【0064】これに対して受信時、送受信共用のアンテ
ナ4を選択して受信する場合、アンテナ共用器55で
は、ダイオードスイツチ(70)をオン状態、ダイオー
ドスイツチ(71、72)をオフ状態にする。これによ
りアンテナ4で受信された受信信号SRXはサーキユレ
ータ63及びダイオードスイツチ(70)によつて受信
部56に導かれる。すなわちサーキユレータ63は従来
のデユプレクサ回路のように送信時と受信時でアンテナ
の接続ルートを切り換える。またダイバーシチ受信用の
アンテナ22を選択して受信する場合、アンテナ共用器
55では、ダイオードスイツチ(71)をオン状態、ダ
イオードスイツチ(70、72)をオフ状態にする。こ
れによりアンテナ22で受信された受信信号SRXはダ
イオードスイツチ(71)によつて受信部56に導かれ
る。
【0065】このようにアンテナ共用器55では、アイ
ソレータとして動作するサーキユレータ63をアンテナ
4の接続ルートを切り換える素子として利用することに
より、従来のような挿入損失の大きいデユプレクサ回路
を使用しなくても良くなり、これにより従来に比して挿
入損失を低減できると共に、デユプレクサ回路を用いな
い分だけ全体として構成を小型化することができる。
【0066】またこの実施例の場合、ダイオードスイツ
チ(70〜72)のカソード側をそれぞれ直流的に接続
するようにしたことにより、ダイオードスイツチ(70
〜72)のうち1つをオン状態にすれば、オフ状態の他
のダイオードスイツチに対して逆バイアス電圧を与える
ことができる。これによりオフ状態のダイオードスイツ
チを逆バイアス状態に陥らせることができ、ダイオード
スイツチのアイソレーシヨンを向上させることができ
る。
【0067】またこの実施例の場合、図4に示すよう
に、送信部54の電力増幅器100に用いる負電圧電源
107から得られる負電圧を、ダイオードスイツチ(7
0〜72)のバイアス電圧として利用したことにより、
送信時、オフ状態のダイオードスイツチを深く逆バイア
ス状態に陥らせることができ、ダイオードスイツチの歪
みを低減することができると共に、ダイオードスイツチ
のアイソレーシヨンをさらに向上させることができる。
【0068】かくするにつき以上の構成によれば、端子
CTXが送信部54側に接続され、端子CANTが送受
信共用のアンテナ4に接続され、端子CRXがダイオー
ドスイツチ72を介して終端抵抗90に接続され得るよ
うになされた3端子のサーキユレータ63と、サーキユ
レータ63の端子CRXを受信部56側に接続し得るダ
イオードスイツチ70と、ダイバーシチ受信用のアンテ
ナ22を受信部56側に接続し得るダイオードスイツチ
71とによつてアンテナ共用器55を形成するようにし
たことにより、従来に比して全体を小型化することがで
きると共に、挿入損失を低減することができる。
【0069】(2)第2実施例 図3との対応部分に同一符号を付して示す図5におい
て、120は全体として第2実施例によるアンテナ共用
器を示し、第1実施例のダイオード70〜72をFET
に置き換えたものである。この図5において、FET1
21〜123はそれぞれ図2における高周波スイツチ6
0〜62に対応する素子である。またFET121とサ
ーキユレータ63との間に介挿されたコンデンサ12
4、ダイバーシチ受信用のアンテナ22とFET122
との間に介挿されたコンデンサ125、FET122と
受信部側との間に介挿されたコンデンサ126及びFE
T123のソース側に接続されたコンデンサ127は、
それぞれ直流成分阻止用のコンデンサである。
【0070】またFET121のドレイン・ソース間に
接続されたコイル128、FET122のドレイン・ソ
ース間に接続されたコイル129及びFET123のド
レイン・ソース間に接続されたコイル130は、それぞ
れFET121〜123のアイソレーシヨンを改善する
ためのコイルである。すなわちこのコイル128〜13
0は、第1実施例と同様に、FET121〜123のキ
ヤパシタンス成分と並列共振を起こすことにより、FE
T121〜123がオフ状態のときのアイソレーシヨン
を改善するものである。
【0071】またFET121〜123のゲートに接続
された抵抗131〜133はそれぞれ制御端子CTRL
R、CTRLD及びCTRLTを介して電源に高周波信
号が漏れるのを防止し、回路を安定化する働きがある。
因みに、この抵抗131〜133には高インピーダンス
のものが用いられる。
【0072】またFET123のソース側に接続された
抵抗134はサーキユレータ63の終端抵抗であり、送
信時、アンテナ4の不整合によつて生じた反射波はこの
抵抗134で消費される。また抵抗135はFET12
1〜123のドレイン及びソースを+5〔V〕にバイア
スするプルアツプ抵抗である。
【0073】因みに、制御端子CTRLR、CTRLD
及びCTRLTにバイアス電圧を与えるバイアス回路と
しては、第1実施例と同様に図4に示したバイアス回路
が用いられている。
【0074】以上の構成において、アンテナ共用器12
0では、送信時、制御端子CTRLTに例えば+5
〔V〕を与えてFETスイツチ(123)をオン状態に
し、制御端子CTRLR及びCTRLDに第1実施例と
同様に負電圧を与えてFETスイツチ(121、12
2)をオフ状態にする。これにより送信信号STXはサ
ーキユレータ63を介して送受信共用のアンテナ4に供
給され、空間に放射される。このときサーキユレータ6
3の端子CRXはFETスイツチ(123)を介して終
端抵抗134に接続されているため、サーキユレータ6
3はアイソレータとして働く。
【0075】これに対して受信時、送受信共用のアンテ
ナ4を選択して受信する場合、アンテナ共用器120で
は、制御端子CTRLRに例えば+5〔V〕を与えてF
ETスイツチ(121)をオン状態にし、制御端子CT
RLD及びCTRLTに第1実施例と同様に0〔V〕を
与えてFETスイツチ(122、123)をオフ状態に
する。これによりアンテナ4で受信された受信信号SR
Xはサーキユレータ63及びFETスイツチ(121)
によつて受信部56に導かれる。またダイバーシチ受信
用のアンテナ22を選択して受信する場合、アンテナ共
用器120では、制御端子CTRLDに例えば+5
〔V〕を与えてFETスイツチ(122)をオン状態に
し、制御端子CTRLR及びCTRLTに第1実施例と
同様に0〔V〕を与えてFETスイツチ(121、12
3)をオフ状態にする。これによりアンテナ22で受信
された受信信号SRXはFETスイツチ(122)を介
して受信部56に導かれる。
【0076】このようにこの実施例の場合にも、アイソ
レータとして動作するサーキユレータ63をアンテナ4
の接続ルートを切り換える素子として利用することによ
り、従来のような挿入損失の大きいデユプレクサ回路を
使用しなくても良くなり、これにより従来に比して挿入
損失を低減できると共に、デユプレクサ回路を用いない
分だけ全体として構成を小型化することができる。また
この実施例の場合、FET121〜123は電圧駆動素
子であるため制御端子CTRLR、CTRLD及びCT
RLTには電圧を与えるだけで良く、電流は殆ど消費さ
れない。このためこの実施例のアンテナ共用器120で
は、第1実施例のアンテナ共用器55に比して一段と消
費電流を低減することができる。
【0077】かくするにつき以上の構成によれば、端子
CTXが送信部54側に接続され、端子CANTが送受
信共用のアンテナ4に接続され、端子CRXがFETス
イツチ123を介して終端抵抗134に接続され得るよ
うになされた3端子のサーキユレータ63と、サーキユ
レータ63の端子CRXを受信部56側に接続し得るF
ETスイツチ121と、ダイバーシチ受信用のアンテナ
22を受信部56側に接続し得るFETスイツチ122
とによつてアンテナ共用器120を形成するようにした
ことにより、従来に比して全体を小型化することができ
ると共に、挿入損失を低減することができる。また高周
波スイツチ素子としてFET121〜123を用いたこ
とにより、消費電流を低減することができる。
【0078】(3)他の実施例 なお上述の第1実施例においては、ダイオード70、7
1又は72に流すバイアス電流を抵抗91によつて消費
させた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
抵抗91を所定回路に置き換え、バイアス回路を当該所
定回路の電源入力端に直列接続するようにすれば(すな
わちダイオード70、71及び72のカソード側を所定
回路の電源入力端に接続すれば)、バイアス電流を無駄
に消費することなく有効利用することができる。
【0079】この点について以下に具体的に説明する。
アンテナ共用器55においては、送信時又は受信時いづ
れの場合にもダイオード70〜72のうち1つはオン状
態になる。このため電流制限用の抵抗91にはいづれの
状態でも約1〔mA〕の電流が流れ、その両端には約
4.2〔V〕の電圧が発生する。すなわちこの抵抗91で
は約 4.2〔mW〕の電力が消費されている。従つてこの
抵抗91を他の所定電気回路に置き換えることにより抵
抗91に消費させていた電力を有効利用することができ
る。特に、受信中間周波増幅器等の受信部56の一部の
電源として利用すれば、電池で動作する携帯型機器の場
合には消費電流を低減して電池を長持ちさせることがで
き、待ち受け動作時間を長くすることができる。
【0080】また上述の実施例においては、デイジタル
自動車電話50にアンテナ共用器55、120を用いた
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アンテ
ナ共用器55、120を例えば携帯電話等の他の無線通
信装置に適用しても上述の場合と同様の効果を得ること
ができる。要は、送受信共用の第1のアンテナとダイバ
ーシチ受信用の第2のアンテナとを有し、送信時には第
1のアンテナで送信し、受信時には第1及び第2のアン
テナでダイバーシチ受信するような無線通信装置であれ
ば、本発明を広く適用し得る。
【0081】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1の端
子が送信回路に接続され、かつ第2の端子が第1のアン
テナに接続され、かつ第3の端子が第1のスイツチ素子
を介して終端抵抗に接続し得るようになされた3端子の
サーキユレータ素子と、サーキユレータ素子の第3の端
子を受信回路に接続し得る第2のスイツチ素子と、第2
のアンテナを受信回路に接続し得る第3のスイツチ素子
とによつてアンテナ共用器を形成するようにしたことに
より、挿入損失の大きいデユプレクサ回路を用いなくて
も良くなり、かくして従来に比して全体を小型化し得る
と共に、挿入損失を低減し得る。
【0082】また第1、第2及び第3のスイツチ素子が
ダイオード素子からなる場合、ダイオード素子のカソー
ド側をそれぞれ直流的に接続するようにしたことによ
り、3つのスイツチ素子のうち1つをバイアス電流を流
してオン状態にすれば、当該バイアス電流によつてオフ
状態のスイツチ素子を逆バイアス状態にし得、スイツチ
素子のアイソレーシヨンを向上し得る。
【0083】また第1、第2及び第3のスイツチ素子が
ダイオード素子からなる場合、ダイオード素子のカソー
ド側をそれぞれ所定回路の電源入力端に接続するように
したことにより、スイツチ素子をオン状態にさせる際の
バイアス電流を無駄に消費せず、所定回路で有効に利用
し得、これにより装置の消費電力を低減し得る。
【0084】また第1、第2又は第3のスイツチ素子を
オフ状態にする際、送信回路の送信電力増幅器を駆動す
る際に使用する負電圧をバイアス電圧として用いるよう
にしたことにより、オフ状態のスイツチ素子を深く逆バ
イアス状態に陥らせることができ、送信電力によるスイ
ツチ素子の歪みを低減し得ると共に、スイツチ素子のア
イソレーシヨンを向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ共用器を適用するデイジタル
自動車電話の構成を示すブロツク図である。
【図2】本発明の一実施例によるアンテナ共用器の基本
構成を示す接続図である。
【図3】ダイオードスイツチを用いた場合のアンテナ共
用器の具体的な構成を示す接続図である。
【図4】負電圧電源を利用したバイアス回路の構成を示
す接続図である。
【図5】FETスイツチを用いた第2実施例によるアン
テナ共用器の構成を示す接続図である。
【図6】デユプレクサ回路の構成を示すブロツク図であ
る。
【図7】デユプレクサ回路のバンドパスフイルタの特性
を示す特性曲線図である。
【図8】アイソレータの構成を示す接続図である。
【図9】従来のアンテナ共用器の構成を示す接続図であ
る。
【図10】高周波スイツチとしてダイオードを用いた場
合の接続図である。
【図11】高周波スイツチとしてFETを用いた場合の
接続図である。
【符号の説明】
1……デユプレクサ回路、4……送受信共用のアンテ
ナ、10……アイソレータ、11、63……サーキユレ
ータ、12、64、90、134……終端抵抗、20、
55、120……アンテナ共用器、22……ダイバーシ
チ受信用のアンテナ、30、70〜72……ダイオー
ド、40、101、121〜123……FET、60〜
62……高周波スイツチ、100……電力増幅器、10
7……負電圧電源。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2のアンテナを有し、第1のア
    ンテナを送受信共用とし、かつ第2のアンテナをダイバ
    ーシチ受信用として使用する無線通信装置に用いられる
    アンテナ共用器において、 第1の端子が上記無線通信装置の送信回路に接続され、
    かつ第2の端子が上記第1のアンテナに接続され、かつ
    第3の端子が第1のスイツチ素子を介して終端抵抗に接
    続し得るようになされた3端子のサーキユレータ素子
    と、 上記サーキユレータ素子の第3の端子を上記無線通信装
    置の受信回路に接続し得る第2のスイツチ素子と、 上記第2のアンテナを上記受信回路に接続し得る第3の
    スイツチ素子とを具えることを特徴とするアンテナ共用
    器。
  2. 【請求項2】上記第1、第2及び第3のスイツチ素子
    は、ダイオード素子又はトランジスタ素子からなること
    を特徴とする請求項1に記載のアンテナ共用器。
  3. 【請求項3】上記第1、第2及び第3のスイツチ素子が
    ダイオード素子からなる場合、ダイオード素子のカソー
    ド側をそれぞれ直流的に接続するようにしたことを特徴
    とする請求項2に記載のアンテナ共用器。
  4. 【請求項4】上記第1、第2及び第3のスイツチ素子が
    ダイオード素子からなる場合、ダイオード素子のカソー
    ド側をそれぞれ所定回路の電源入力端に接続するように
    したことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ共用
    器。
  5. 【請求項5】上記第1、第2又は第3のスイツチ素子を
    オフ状態にする際、上記送信回路の送信電力増幅器を駆
    動する際に使用する負電圧をバイアス電圧として用いる
    ようにしたことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ
    共用器。
  6. 【請求項6】上記第1、第2及び第3のスイツチ素子が
    ダイオード素子からなる場合、ダイオード素子のカソー
    ド側をそれぞれ直流的に接続すると共に、当該ダイオー
    ド素子のカソード側をそれぞれ所定回路の電源入力端に
    接続するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
    アンテナ共用器。
  7. 【請求項7】上記第1、第2及び第3のスイツチ素子が
    ダイオード素子からなる場合、ダイオード素子のカソー
    ド側をそれぞれ直流的に接続すると共に、ダイオード素
    子をオフ状態にする際、上記送信回路の送信電力増幅器
    を駆動する際に使用する負電圧をバイアス電圧として用
    いるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のアン
    テナ共用器。
  8. 【請求項8】上記第1、第2及び第3のスイツチ素子が
    ダイオード素子からなる場合、ダイオード素子のカソー
    ド側をそれぞれ所定回路の電源入力端に接続すると共
    に、ダイオード素子をオフ状態にする際、上記送信回路
    の送信電力増幅器を駆動する際に使用する負電圧をバイ
    アス電圧として用いるようにしたことを特徴とする請求
    項2に記載のアンテナ共用器。
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