JP5504054B2 - インプリントマスク、その製造方法、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

インプリントマスク、その製造方法、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、インプリントマスク、その製造方法、及び半導体装置の製造方法に関する。
従来、半導体装置の製造には、フォトリソグラフィ法が用いられてきた。しかしながら、半導体装置の微細化に伴い、フォトリソグラフィ法では解像力が不足し、パターンの形成が困難になりつつある。そこで、近年、フォトリソグラフィ法に代わり、ナノインプリント法が用いられるようになってきている。
ナノインプリント法においては、石英基板の表面を選択的に除去することにより凹凸を形成し、形成したいレジストパターンを反転させたパターン(デバイスパターン)と、位置合わせ用のアライメントマークを形成して、インプリントマスクを作製する。そして、加工対象となる基板上に紫外線硬化型のレジスト材料を塗布し、このレジスト材料にインプリントマスクを押し付ける。次に、インプリントマスクを押し付けたまま、インプリントマスクを通してレジスト材料に紫外線を照射し、レジスト材料を硬化させる。このようにして、インプリントマスクに形成されているデバイスパターンを、レジスト材料に転写して、レジストパターンを形成する。ナノインプリント法では、従来のフォトリソグラフィ法で問題となっていた焦点深度、収差及び露光量等の変動要因が少ないため、1枚のインプリントマスクを作製すれば、これを用いて、極めて簡便にかつ精度よく、多数のレジストパターンを形成することができる。
ところで、半導体装置の製造には、予めパターンが形成された基板の上に新たなパターンを形成する工程が含まれる。このような工程にナノインプリント法を用いる場合には、インプリントマスクを基板に対して高い精度で位置合わせ(アライメント)する必要がある。この位置合わせは、インプリントマスクに形成されたアライメントマークを、基板上に形成されたアライメントマークに重ね合わせて、可視光により観察しながら行う。
しかしながら、インプリントマスクの材料である石英の可視光に対する屈折率は、紫外線硬化型のレジスト材料の可視光に対する屈折率とほぼ等しいため、インプリントマスクがレジスト材料に押し付けられ、アライメントマークの凹部内にレジスト材料が進入すると、アライメントマークが見えなくなってしまう。このため、十分な精度で位置合わせができないという問題がある。
特開2009−200505号公報
本発明の実施形態の目的は、精度よく位置合わせを行うことができるインプリントマスク、その製造方法、及び半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の一態様に係るインプリントマスクは、石英板からなり、上面の一部に複数の凹部が形成されており、前記石英板における前記凹部間の部分には不純物が含有されている。前記石英板の厚さ方向において、前記凹部間の部分及びその直下域における前記不純物の濃度プロファイルは、前記凹部間の部分内にピークを持つ。
本発明の更に他の一態様に係るインプリントマスクの製造方法は、石英板上に金属からなるパターンを形成する工程と、前記パターンをマスクとして前記石英板をエッチングする工程と、前記石英板における前記エッチングされた領域の少なくとも一部に不純物を導入する工程と、を備える。そして、前記不純物の導入深さを、前記エッチングの深さよりも浅くする。
本発明の更に他の一態様に係るインプリントマスクの製造方法は、石英板上に金属からなるパターンを形成する工程と、前記パターンをマスクとして、前記石英板の少なくとも一部に不純物を導入する工程と、前記パターンをマスクとして、前記石英板における少なくとも前記不純物が導入された領域をエッチングする工程と、を備える。そして、前記エッチングの深さを、前記不純物の導入深さよりも深くする。
本発明の更に他の一態様に係る半導体装置の製造方法は、基板上にレジスト材料を配置する工程と、下面にデバイスパターン及びアライメントマークが形成されたインプリントマスクを、前記アライメントマークを用いて前記基板に対して位置合わせしながら、前記レジスト材料に押し付ける工程と、前記インプリントマスクを押し付けた状態で、前記レジスト材料を硬化させることにより、前記レジスト材料からなるレジストパターンを形成する工程と、前記インプリントマスクを前記レジストパターンから離隔させる工程と、前記レジストパターンをマスクとして、前記基板に対して処理を施す工程と、を備える。そして、前記インプリントマスクは石英板からなり、前記アライメントマークは複数の凹部によって形成されており、前記凹部間の部分には不純物が含有されている。前記石英板の厚さ方向において、前記凹部間の部分及びその直下域における前記不純物の濃度プロファイルは、前記凹部間の部分内にピークを持つ。
第1の実施形態に係るインプリントマスクを例示する平面図である。 図1に示すアライメントマーク領域を例示する平面図である。 図2に示すA−A’線による断面図である。 (a)〜(d)は、第1の実施形態に係るインプリントマスクの製造方法を例示する工程断面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係るインプリントマスクの製造方法を例示する工程断面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程断面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程断面図である。 横軸にガリウムイオンのドーズ量をとり、縦軸に可視光の屈折率及び紫外線の透過率をとって、ガリウムの導入量と石英板の光学的特性との関係を例示するグラフ図である。 横軸にイオンの加速電圧をとり、縦軸にイオンの注入深さをとって、イオンの加速電圧と石英中の注入深さの関係を例示するグラフ図である。 第2の実施形態に係るインプリントマスクのアライメントマーク領域を例示する断面図である。 (a)〜(d)は、第2の実施形態に係るインプリントマスクの製造方法を例示する工程断面図である。 (a)は、第2の実施形態の試験例のサンプルを例示する断面図であり、(b)は、横軸にクロム膜の上面からの深さをとり、縦軸にガリウム濃度をとって、(a)に示す直線Bに沿ったガリウム濃度プロファイルを例示するグラフ図である。 第3の実施形態に係るインプリントマスクのアライメントマーク領域を例示する断面図である。 (a)〜(d)は、第3の実施形態に係るインプリントマスクの製造方法を例示する工程断面図である。 (a)は、第3の実施形態の試験例のサンプルを例示する断面図であり、(b)は、横軸にクロム膜の上面からの深さをとり、縦軸に原子濃度比をとって、(a)に示す直線Cに沿った組成のプロファイルを例示するグラフ図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るインプリントマスクを例示する平面図であり、
図2は、図1に示すアライメントマーク領域を例示する平面図であり、
図3は、図2に示すA−A’線による断面図である。
なお、図2においては、図示の便宜上、凹部にハッチングを付して示している。また、これらの図は模式的なものであり、各部の寸法の比率は実際の製品とは必ずしも一致していない。後述する他の図についても同様である。
図1に示すように、本実施形態に係るインプリントマスク1は石英板10からなる。石英板10は二酸化珪素(SiO)の単結晶からなり、その形状は板状であり、例えば、正方形の板状である。なお、石英の可視光に対する屈折率は約1.4である。インプリントマスク1の中央部には、矩形のデバイス領域Rdが設定されており、デバイス領域Rdの周囲は枠状の周辺領域Rsとなっている。また、周辺領域Rsには、1ヶ所以上、例えば4ヶ所のアライメントマーク領域Raが設定されている。アライメントマーク領域Raの形状は、例えば正方形である。一例では、石英板10の厚さは数mmであり、一辺の長さは152mmであり、デバイス領域Rdの一辺の長さは26mmであり、他辺の長さは33mmであり、アライメントマーク領域Raの一辺の長さは0.5mm(500μm)である。
図2及び図3に示すように、アライメントマーク領域Raにおいては、石英板10の上面に複数の凹部11が形成されており、石英板10における凹部11間の部分が凸部12となっている。上方、すなわち、石英板10の上面に対して垂直な方向から見て、凹部11及び凸部12の形状は例えば正方形であり、市松模様状に配置されている。すなわち、凹部11及び凸部12は、相互に直交する2方向に沿って交互に配列されている。また、凹部11及び凸部12の一辺の長さは例えば2μmである。更に、凹部11の深さ、すなわち、凸部12の高さ、すなわち、凸部12の上面12aと凹部11の底面11aとの間の距離は、例えば50nmである。凹部11及び凸部12により、アライメントマーク13が構成されている。
そして、凸部12、すなわち、凹部11間の部分には、不純物としてガリウム(Ga)が含有されている。このガリウムは、上方からイオン注入されて導入されたものである。これにより、凸部12内には、ガリウム拡散層16が形成されている。ガリウム拡散層16は石英を母材とし、ガリウムが含有された層である。石英板10の厚さ方向において、凸部12及びその直下域におけるガリウムの濃度は正規分布しており、その濃度プロファイルのピークは凸部12内に位置している。例えば、このピークは、厚さ方向における凸部12の側面の中心と同じ高さに位置している。例えば、凸部12の高さが50nmである場合、ガリウムの濃度プロファイルのピークは、凸部12の上面12aから25nm下方に位置している。
また、石英板10における凹部11の直下域に相当する部分にも、ガリウムが含有されており、ガリウム拡散層17が形成されている。ガリウム拡散層17も、ガリウム拡散層16と同様に、石英を母材とし、ガリウムが含有された層である。ガリウム拡散層17におけるガリウムの濃度分布は、ガリウム拡散層16におけるガリウムの濃度分布と同様である。すなわち、ガリウム拡散層17のガリウム濃度は厚さ方向に関して正規分布しており、凸部12の高さが50nmである場合、ガリウム拡散層17のガリウム濃度のプロファイルのピークは、凹部11の底面11aから25nm下方に位置している。ガリウム拡散層16及び17は石英板10の一部であり、石英板10におけるガリウム拡散層16及び17以外の部分と一体的に形成されている。
一方、インプリントマスク1のデバイス領域Rdにおいては、石英板10の上面にデバイスパターン15(図6参照)が形成されている。デバイスパターンも石英板10の上面に形成された凹部によって構成されているが、デバイスパターンを構成する凹部はアライメントマークを構成する凹部11よりも微細で、その幅は15〜20nm程度である。なお、デバイスパターンの凹部の深さはアライメントマークの凹部11の深さと等しく、例えば50nmである。
石英板が不純物を含有していると、含有していない場合と比較して、光の屈折率が異なる。石英板がガリウムを含有している場合は、可視光に対する屈折率が大きくなる。このため、インプリントマスク1においては、アライメントマーク領域Raにおける光の屈折率は、デバイス領域Rdにおける光の屈折率よりも高い。また、石英板がガリウムを含有していると、含有していない場合と比較して、可視光及び紫外線の透過率が低くなる。このため、インプリントマスク1においては、石英板10の厚さ方向に関して、アライメントマーク領域Raにおける光の透過率は、デバイス領域Rdにおける光の透過率よりも低い。
次に、本実施形態に係るインプリントマスクの製造方法について説明する。
図4(a)〜(d)及び図5(a)〜(c)は、本実施形態に係るインプリントマスクの製造方法を例示する工程断面図である。
なお、図4及び図5においては、アライメントマーク領域の一部のみを示している。後述する図11及び図14においても同様である。
先ず、図4(a)に示すように、石英板10を用意する。そして、石英板10の上面上に、膜厚が数nm程度のクロム膜21を例えばスパッタ法によって成膜する。次に、クロム膜21上に、電子ビーム用レジスト膜22を例えば塗布法によって成膜する。次に、電子ビーム用レジスト膜22に対して選択的に電子ビームEBを照射して電子ビーム描画を行い、デバイスパターン及びアライメントマークを描画する。
次に、図4(b)に示すように、電子ビーム用レジスト膜22を現像する。これにより、電子ビーム用レジスト膜22における電子ビームが照射された部分が除去され、電子ビーム用レジスト膜22がパターニングされる。
次に、図4(c)に示すように、パターニングされた電子ビーム用レジスト膜22をマスクとし、例えば塩素ガス(Cl)及び酸素ガス(O)をエッチングガスとして、ドライエッチングを行い、クロム膜21を選択的に除去する。これにより、クロム膜21が電子ビーム用レジスト膜22と同じパターンにパターニングされる。
次に、図4(d)に示すように、電子ビーム用レジスト膜22を除去する。
次に、図5(a)に示すように、パターニングされたクロム膜21をマスクとし、例えば四フッ化メタンガス(CF)等のフッ素系のガスをエッチングガスとして、ドライエッチングを行い、石英板10をエッチングする。これにより、石英板10が選択的に除去され、石英板10の上面に深さが例えば50nmの凹部が形成される。この結果、石英板10の上面にデバイスパターン及びアライメントマークが形成される。なお、このとき、アライメントマーク領域Raにおいては、石英板10における凹部11間の部分が凸部12となる。その後、デバイスパターン及びアライメントマークの検査及び修正を行う。
次に、図5(b)に示すように、クロム膜21を除去する。
次に、図5(c)に示すように、上方から、石英板10のアライメントマーク領域Ra(図1参照)に対して、ガリウムイオンを注入する。このとき、ガリウムの注入深さを、図5(a)に示した石英板10に対するエッチングの深さよりも浅くする。これにより、凸部12内にガリウムが導入されてガリウム拡散層16が形成されると共に、凹部11の直下域にもガリウムが導入されてガリウム拡散層17が形成される。ガリウムイオンを注入する際の加速電圧は例えば30kVとし、ドーズ量は例えば2×1015ions/cmとする。このイオン注入は、例えば、SII−NT社製収束イオンビーム装置を用いて行うことができるが、これに限らず、イオン照射が可能な装置であれば、例えばイオン顕微鏡又は試料切出し用の加工装置を使用してもよい。また、このとき、デバイス領域Rdにはガリウムイオンを注入しない。これにより、本実施形態に係るインプリントマスク1が製造される。
次に、本実施形態に係るインプリントマスク1の使用方法、すなわち、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
図6(a)〜(c)及び図7(a)〜(c)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する工程断面図である。
なお、図6及び図7においては、図示の便宜上、アライメントマーク領域Raを1ヶ所のみ示している。
先ず、図6(a)に示すように、加工対象となる基板101を用意する。基板101は、例えば、シリコンウェーハでもよく、シリコンウェーハ上に絶縁膜、半導体膜又は導電膜が成膜されたものでもよい。また、基板101には既に何らかの処理が施されていてもよい。基板101の上面の一部には、アライメントマーク103が形成されている。基板101のアライメントマーク103は、インプリントマスク1のアライメントマーク13と同様なパターンであり、例えば、凹部と凸部が市松模様状に配置されたパターンであるが、凹部の配列周期がアライメントマーク13における配列周期と少し異なっている。次に、基板101上の全面にレジスト材料102を塗布する。レジスト材料102は紫外線硬化型のレジスト材料であり、可視光に対する屈折率は例えば1.4である。また、この段階では、レジスト材料102は液体状又は半液体状である。
次に、図6(b)に示すように、基板101の上方に、インプリントマスク1を、デバイスパターン15及びアライメントマーク13が下方に向くように配置する。そして、インプリントマスク1を基板101に向けて移動させる。このとき、インプリントマスク1の上方から可視光VSを照射し、インプリントマスク1のアライメントマーク13と基板101のアライメントマーク103を重ねて検出し、その検出結果に基づいて、インプリントマスク1を基板101に対して位置決めする。具体的には、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラ等の光学的検出手段により、アライメントマーク13における凹部11の配列周期とアライメントマーク103における凹部の配列周期との差によって生じるモアレを検出して、インプリントマスク1を数nm以内の誤差で位置決めする。なお、アライメントマーク13がレジスト材料102に接触する前であれば、石英板と空気との界面は光学的に明瞭に検出できるため、アライメントマーク13を精度よく検出することができる。一方、アライメントマーク103は、例えばシリコンウェーハである基板101に形成されたものであるため、明瞭に検出することができる。
そして、図6(c)に示すように、インプリントマスク1を基板101に近づけていくと、やがてインプリントマスク1がレジスト材料102に接触する。その後も引き続き、インプリントマスク1の上方から可視光VSを照射し、アライメントマーク13とアライメントマーク103とを重ねて検出することにより、インプリントマスク1を基板101に対して位置決めしつつ、インプリントマスク1をレジスト材料102に押し付ける。これにより、レジスト材料102は基板101とインプリントマスク1との間に充填される。その後、インプリントマスク1を基板101に対して静止させる。
このとき、仮に、インプリントマスク1にガリウム拡散層16及び17(図3参照)が形成されていないと、インプリントマスク1の材料である石英の屈折率はレジスト材料102の屈折率とほぼ等しいため、アライメントマーク13がレジスト材料102に接触した後は、石英板10とレジスト材料102との界面を光学的に検出しにくくなり、アライメントマーク13の検出が困難になる。このため、アライメントが困難になる。
しかしながら、本実施形態においては、アライメントマーク領域Raにおいて、凸部12内にガリウム拡散層16が形成されており、凹部11の直下域にガリウム拡散層17が形成されている。ガリウム拡散層16及び17における可視光に対する屈折率は、石英の屈折率よりも高く、また、少なくともガリウム拡散層16は凸部12の側面に露出している。このため、少なくとも凸部12の側面とレジスト材料102との界面は、屈折率が大きく異なる2種類の材料の界面となるため、検出が容易である。従って、アライメントマーク13の検出が容易である。この結果、本実施形態においては、アライメントマーク13がレジスト材料102に接触した後も、精度よくアライメントをすることができる。
次に、図7(a)に示すように、インプリントマスク1をレジスト材料102に押し付けた状態で、上方から、インプリントマスク1を介して、レジスト材料102に対して紫外線UVを照射する。これにより、レジスト材料102が硬化し、固化する。この結果、レジスト材料102にインプリントマスク1のデバイスパターン15が転写されて、レジスト材料102からなるレジストパターン104が形成される。
次に、図7(b)に示すように、インプリントマスク1を上方に移動させて、レジストパターン104から離隔させる。
次に、図7(c)に示すように、レジストパターン104をマスクとして、基板101に対して処理を施す。この処理は、例えば、エッチングであってもよく、不純物の注入であってもよい。例えば、基板101がシリコンウェーハである場合には、レジストパターン104をマスクとしてドライエッチングを施すことにより、基板101の上層部分を選択的に除去し、溝を形成する。若しくは、レジストパターン104をマスクとして不純物を選択的に注入することにより、基板101の上層部分に不純物拡散層を形成する。又は、基板101がシリコンウェーハ上に絶縁膜及び導電膜が形成されたものである場合には、レジストパターン104をマスクとしてドライエッチングを施すことにより、絶縁膜に溝又はホールを形成したり、導電膜を配線に加工したりする。このようにして、半導体装置が製造される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態に係るインプリントマスク1においては、アライメントマーク領域Raの凸部12にガリウムが含有されている。また、石英板10における凹部11の直下域に相当する部分にもガリウムが含有されている。これにより、アライメントマーク領域Raにおいて、石英板10の可視光に対する屈折率が、ガリウムが含有されていない場合よりも高くなり、レジスト材料102の屈折率との差が大きくなる。この結果、図6(c)に示すように、アライメントマーク13がレジスト材料102に接触した後においても、アライメントマーク13を光学的に容易に検出することができ、インプリントマスク1のアライメントが容易になる。この結果、インプリントマスク1を基板101に対して精度よく位置決めすることができる。
これに対して、アライメントマーク領域にガリウムが含有されていないインプリントマスクを用いると、石英の屈折率とレジスト材料の屈折率とがほぼ等しいため、アライメントマークがレジスト材料に接触した後はアライメントが困難になる。このため、インプリントマスクをレジスト材料に押し付ける工程においては、インプリントマスクがレジスト材料に接触する前にアライメントを終了させておき、その後は、なるべく位置がずれないようにインプリントマスクをレジスト材料に押し付ける必要がある。しかし、押し付ける過程でインプリントマスクを上下に動かすため、不可避的に位置ずれが生じてしまう。このため、インプリントマスクの押し付けが終了した時点において、十分なアライメント精度を得ることが難しく、半導体装置の製造歩留まりを低下させる原因となる。一例では、ガリウムが含有されていないインプリントマスクを用いた場合、アライメント精度は8〜10nmであるが、本実施形態によれば、6nmのアライメント精度を実現することができる。なお、ハーフピッチが22nmのパターンを形成する場合、許容されるアライメント精度は7nm程度である。
また、本実施形態においては、石英板10の厚さ方向において、ガリウムの濃度プロファイルは、凸部12内にピークを持っている。これにより、石英板10内に導入したガリウムを効率的に凸部12内に配置することができ、少量のガリウムで大きな効果を得ることができる。
更に、本実施形態においては、石英板10上からクロム膜21を除去しており、インプリントマスク1を石英板10のみによって構成している。これにより、インプリントマスク1を繰り返し洗浄しても、インプリントマスク1の構成が変化することがなく、耐洗浄性が優れている。これに対して、石英板にクロム膜等の他の材料を被着させてインプリントマスクを構成すると、インプリントマスクを洗浄する度に被着材料が消失していき、製造直後のインプリントマスクの特性を保持することが困難である。
本実施形態に係るインプリントマスクの製造方法においては、図5(c)に示す工程において、ガリウムをイオン注入することにより、石英板10のアライメントマーク領域Raに導入している。このとき、ガリウムの注入深さを、図5(a)に示すエッチングの深さよりも浅くしている。これにより、凸部12の上面12aに注入したガリウムの大部分を、凸部12内に留まらせることができ、凸部12内にガリウム拡散層16を効率的に形成することができる。また、ガリウム拡散層16は凸部12の側面において露出するため、アライメントマーク13がレジスト材料102と接触したときに、凸部12の側面を明瞭に検出することができ、アライメントの精度が向上する。
また、本実施形態においては、ガリウムをアライメントマーク領域Raのみに注入し、デバイス領域Rdには注入していない。これにより、少量のガリウムを効率的に使用して、上述の効果を得ることができる。この結果、ガリウムのイオン注入に要するコスト及び時間を抑制することができる。また、デバイス領域Rdにおいて、紫外線の透過率が低下することを回避できる。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、上述の如く、インプリントマスク1のアライメント精度を高めることができるため、半導体装置の歩留まりを向上させることができる。この結果、半導体装置の製造コストを低減することが可能となる。本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、例えば、半導体装置のクリティカルレイヤー、すなわち、加工寸法が最も微細な層の加工に適用することができる。一例を挙げると、NAND型フラッシュメモリのアクティブエリアの形成に適用することができる。
次に、本実施形態の試験例について説明する。
本試験例においては、ガリウムイオンの注入条件を、以下の手順で決定した。
図8は、横軸にガリウムイオンのドーズ量をとり、縦軸に可視光の屈折率及び紫外線の透過率をとって、ガリウムの導入量と石英板の光学的特性との関係を例示するグラフ図であり、
図9は、横軸にイオンの加速電圧をとり、縦軸にイオンの注入深さをとって、イオンの加速電圧と石英中の注入深さの関係を例示するグラフ図である。
なお、図8の縦軸に示す可視光の屈折率及び紫外線の透過率は、ガリウムを導入していない場合を1とする相対値によって表している。
図8に示すように、ガリウムのドーズ量が増加すると、ガリウムが導入された石英の可視光に対する屈折率は増加し、紫外線に対する透過率は減少する。すなわち、石英の屈折率を増加させてレジスト材料の屈折率との差を大きくし、アライメントマークを認識しやすくするためには、ガリウムのドーズ量は多い方が好ましいが、レジスト材料を硬化させるために紫外線の照射量を確保するためには、ガリウムのドーズ量は少ない方が好ましい。そこで、ガリウムのドーズ量は、可視光に対する屈折率と紫外線に対する透過率の双方の要求を満たす範囲の値とする必要がある。
本試験例においては、実用的な条件でレジスト材料を硬化させるために必要な石英板10の紫外線の透過率を、ガリウムを導入していない石英板の80%とした。この場合、ガリウムイオンのドーズ量は2×1015ions/cmである。また、図8に示すように、このドーズ量により、石英の可視光に対する屈折率は、ガリウムを導入していない石英の屈折率の128%まで増加するため、アライメントに際して十分な屈折率を得ることができる。従って、ガリウムイオンのドーズ量は2×1015ions/cmとした。
また、図9に示すように、イオンの加速電圧が増加すると、それにほぼ比例して、注入深さが増加する。注入された不純物は、この注入深さに相当する位置を中心として、石英板の厚さ方向に沿ってほぼ正規分布する。このため、不純物を凸部12内に効率的に注入するためには、注入深さを凹部11のエッチング深さよりも浅くすることが好ましい。特に、不純物の注入深さをエッチング深さの半分とすれば、厚さ方向における凸部12の中心に不純物プロファイルのピークを位置させることができるため、不純物を凸部12内により効果的に導入することができる。
本試験例においては、エッチング深さ、すなわち、凹部11の深さを50nmとした。従って、ガリウムの注入深さは25nmとすることが好ましい。図9より、ガリウムの注入深さを25nmとするためには、加速電圧は30kV程度とする必要がある。従って、ガリウムの加速電圧は30kVとした。
次に、第2の実施形態について説明する。
図10は、本実施形態に係るインプリントマスクのアライメントマーク領域を例示する断面図である。
図10に示すように、本実施形態に係るインプリントマスク2は、前述の第1の実施形態に係るインプリントマスク1(図3参照)と比較して、石英板10における凸部12内にはガリウム拡散層18が形成されているが、凹部11の直下域に相当する部分にはガリウム拡散層が形成されていない点が異なっている。ガリウム拡散層18は、前述の第1の実施形態におけるガリウム拡散層16及び17(図3参照)と同様に、石英を母材とし、ガリウムが含有された層であり、石英板10における他の部分と一体的に形成されている。インプリントマスク2における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態に係るインプリントマスク1と同様である。
次に、本実施形態に係るインプリントマスクの製造方法について説明する。
図11(a)〜(d)は、本実施形態に係るインプリントマスクの製造方法を例示する工程断面図である。
先ず、前述の図4(a)〜(d)に示す工程を実施し、石英板10上にパターニングされたクロム膜21を形成する。
次に、図11(a)に示すように、上方から、石英板10のアライメントマーク領域Ra(図1参照)に対して、ガリウムイオンを注入する。このとき、ガリウムイオンの加速電圧は、ガリウムイオンの少なくとも一部がクロム膜21を貫通して石英板10に到達するような値とする。これにより、クロム膜21が残留している領域においては、ガリウムイオンがクロム膜21を貫通して石英板10内に注入される。一方、クロム膜21が除去された領域においては、ガリウムイオンが石英板10内に直接注入される。
この結果、図11(b)に示すように、クロム膜21が残留している領域においては、石英板10の最上層にガリウム拡散層18が形成される。一方、クロム膜21が除去された領域においては、ガリウム拡散層18よりも深い位置にガリウム拡散層19が形成される。これは、クロム膜21を通過したガリウムイオンはエネルギーを失い、クロム膜21を通過していないガリウムイオンと比較して、石英板10の浅い部分にしか到達できないからである。
次に、図11(c)に示すように、クロム膜21をマスクとしてドライエッチングを施し、石英板10をエッチングする。これにより、クロム膜21が除去された領域において石英板が選択的に除去されて、石英板10の上面に凹部が形成される。この結果、デバイスパターン15及びアライメントマーク13が形成される。このとき、ドライエッチングの深さを、図11(a)に示す工程におけるガリウムイオンの導入深さ、すなわち、ガリウム拡散層19の形成深さよりも深くする。これにより、ガリウム拡散層19は、ドライエッチングによって石英と共に除去される。一方、ガリウム拡散層18は、クロム膜21の直下域に形成されているため、除去されない。この結果、アライメントマーク領域Raにおいて、凸部12内にはガリウム拡散層18が形成され、凹部11の直下域にはガリウム拡散層が形成されない。その後、デバイスパターン及びアライメントマークの検査及び修正を行う。
なお、石英板10に導入されたガリウムは、石英板10の厚さ方向において連続的に分布するため、ドライエッチングの深さをガリウムイオンの導入深さより深くしても、凹部11の直下域に導入されたガリウムが完全には除去されない場合もある。この場合においても、石英板10における凹部11の直下域に相当する部分におけるガリウムの含有量は、石英板10における凸部12及びその直下域に相当する部分におけるガリウムの含有量よりも少なくなる。
次に、図11(d)に示すように、クロム膜21を除去する。このようにして、本実施形態に係るインプリントマスク2が製造される。本実施形態における上記以外の製造方法は、前述の第1の実施形態と同様である。また、本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、インプリントマスク2を使用すること以外は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態に係るインプリントマスク2においては、アライメントマーク領域Raにおいて、凸部12にはガリウムが含有されているが、凹部11の直下域にはガリウムが含有されていない。上述の如く、石英に不純物が導入されると光の透過率が変化し、例えば、ガリウムが導入された場合には、可視光の透過率が低下する。このため、石英板10の厚さ方向における可視光の透過率は、凹部11に相当する領域よりも凸部12に相当する領域の方が低い。これにより、図6(b)及び(c)に示す工程において、基板101によって反射される可視光によってアライメントマーク13を観察したときに、凹部11と凸部12との間にコントラストが形成される。この結果、アライメントマーク13の検出がより一層容易になる。
すなわち、前述の第1の実施形態においては、アライメントマーク領域Raにおける石英板10の屈折率をレジスト材料102の屈折率と異ならせて、石英板10とレジスト材料102との界面を検出しやすくした上で、アライメントマーク13とアライメントマーク103との間の位相変調を利用して、基板101に対するインプリントマスク1の位置を検出した。これに対して、本実施形態においては、この第1の実施形態の効果に加えて、凹部11と凸部12との間で光の透過率を異ならせることによりアライメントマーク13を強度変調格子として用いることができるため、アライメントの精度がより一層向上する。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の試験例について説明する。
本試験例においては、ガリウムイオンの注入条件を、以下の手順で決定した。
図12(a)は、本試験例のサンプルを例示する断面図であり、(b)は、横軸にクロム膜の上面からの深さをとり、縦軸にガリウム濃度をとって、(a)に示す直線Bに沿ったガリウム濃度プロファイルを例示するグラフ図である。
図11(b)に示すように、クロム膜21が除去された領域、すなわち、石英板10が露出している領域においては、ガリウムイオンの注入深さは、図11(c)に示す工程において石英板10をエッチングする予定の深さを超えないことが必要である。ガリウムイオンの注入深さがエッチングされる予定の深さを超えると、ガリウム拡散層の大部分がエッチングによって除去されなくなるからである。このため、ガリウムイオンの加速電圧の上限は、エッチング深さによって決定される。一方、クロム膜21が残留している領域においては、ガリウムイオンの少なくとも一部がクロム膜21を貫通して石英板10に到達する必要がある。このため、ガリウムイオンの加速電圧の下限は、クロム膜21の膜厚によって決定される。
本試験例においては、エッチング深さ、すなわち、凹部11の深さを50nmとした。この場合、ガリウムイオンの加速電圧の上限は、40kV程度となる。一方、加速電圧の下限値については、以下のように見積もることができる。図12(a)に示すように、クロム膜21の膜厚を10nmとしたサンプル51に対して、加速電圧を15kVとし、ドーズ量を6×1015ions/cmとしてガリウムイオンを注入した場合を想定し、サンプル51内のガリウム濃度をシミュレーションにより算出した。結果を図12(b)に示す。図12(b)の縦軸は、サンプル51を厚さが1nmの複数の層に分けた場合に、各層内に存在するガリウムの原子数を示している。
図12(b)に示すように、ガリウム濃度プロファイルのピークは、深さが約6nmの位置にあり、この位置はクロム膜21の内部に相当する。すなわち、このサンプルにおいては、ガリウム原子の大部分はクロム膜21内に留まっており、ガリウム原子が石英板10内に効率的に注入されたとは言えない。この場合は、クロム膜21の膜厚を6nm未満、例えば5nm以下とすると、ガリウム濃度プロファイルのピークが石英板10内に位置し、ガリウムが効率的に石英板10内に注入されることになる。逆に、クロム膜21の厚さを5nmとした場合、加速電圧の下限値は約15kVである。以上の結果より、エッチング深さを50nm以上とし、クロム膜21の厚さを5nm以下とし、ガリウムイオンの加速電圧を15〜40kVとすれば、第2の実施形態に係るインプリントマスクを製造することができる。
また、ガリウムイオンのドーズ量は、以下の手順で決定することができる。
図11(a)に示すガリウム注入工程において、ガリウムイオンのドーズ量が少なすぎると、凸部12の屈折率及び透過率をアライメントに必要な程度に変化させることができなくなる。従って、ガリウムイオンのドーズ量の下限は、凸部12に要求される屈折率及び透過率から決定される。一方、ガリウムイオンのドーズ量が多すぎると、クロム膜21がスパッタリングされて薄くなり、図11(c)に示すエッチング工程において、クロム膜21をマスクとして使用することができなくなる。従って、ガリウムイオンのドーズ量の上限は、クロム膜21の初期膜厚及びガリウムイオンの加速電圧によって決定される。このように、ガリウムイオンのドーズ量の最適値は、アライメント時に要求される凸部12の光学的特性とドライエッチング時に要求される耐性とのバランスを考慮して決定する必要がある。
本試験例においては、ガリウムイオンの加速電圧を30kVとし、ドーズ量を1×1016ions/cmとしたときに、このイオン注入に伴って、クロム膜21の膜厚は約2nm減少した。従って、この条件でガリウムイオンを注入する場合には、クロム膜21の初期膜厚を、エッチングのマスクとして必要な膜厚に2nmを加えた膜厚以上とすればよい。
次に、第3の実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係るインプリントマスクのアライメントマーク領域を例示する断面図である。
図13に示すように、本実施形態に係るインプリントマスク3は、前述の第2の実施形態に係るインプリントマスク2(図10参照)と比較して、石英板10における凸部12の最上層に、ミキシング層20が形成されている点が異なっている。ミキシング層20には、クロム、シリコン、酸素及びガリウムが含有されている。ミキシング層20内においては、厚さ方向において組成が傾斜しており、ミキシング層20の組成におけるガリウム濃度を除いた部分においては、クロム濃度は上方にいくほど高く、シリコン濃度及び酸素濃度は下方にいくほど高い。凸部12におけるミキシング層20の下方にはガリウム拡散層18が設けられており、ミキシング層20はガリウム拡散層18に接している。インプリントマスク3における上記以外の構成は、前述の第2の実施形態に係るインプリントマスク2と同様である。
次に、本実施形態に係るインプリントマスクの製造方法について説明する。
図14(a)〜(d)は、本実施形態に係るインプリントマスクの製造方法を例示する工程断面図である。
先ず、前述の図4(a)〜(d)に示す工程を実施し、石英板10上にパターニングされたクロム膜21を形成する。但し、クロム膜21の膜厚は前述の第2の実施形態よりも薄くし、例えば5nm以下とする。
次に、図14(a)に示すように、上方から、石英板10のアライメントマーク領域Ra(図1参照)に対して、ガリウムイオンを注入する。このとき、ガリウムイオンの加速電圧は、前述の第2の実施形態よりも高くし、例えば40kVとする。これにより、クロム膜21と石英板10との間でミキシング現象が発生する。このミキシング現象は、ガリウムイオンを打ち込むことにより、クロム膜21と石英板10との界面において、クロム膜21を構成するクロム原子が石英板10内に押し出されると共に、石英板10を構成するシリコン原子及び酸素原子がクロム膜21内に跳ね返るために生じる現象である。
これにより、図14(b)に示すように、クロム膜21が残留している領域においては、石英板10の最上層にミキシング層20が形成され、その直下域にガリウム拡散層18が形成される。すなわち、クロム膜21が残留している領域においては、上方から下方に向けて、クロム膜21、ミキシング層20及びガリウム拡散層18がこの順に配列される。本実施形態においては、ミキシング層20は、少なくともクロム、シリコン及び酸素を含有する層と定義する。逆に、クロム膜21にはシリコン及び酸素は実質的に含有されていないものとし、ガリウム拡散層18にはクロムは実質的に含有されていないものとする。また、クロム膜21及びミキシング層20には、ガリウムが含有されていてもよい。
一方、クロム膜21が除去された領域においては、ガリウム拡散層18よりも深い位置にガリウム拡散層19が形成される。また、この領域にはクロム膜21が残留していないため、ミキシング層は形成されない。
次に、図14(c)に示すように、クロム膜21をマスクとし、四フッ化メタンガス(CF)等のフッ素系のガスをエッチングガスとしてドライエッチングを施し、石英板10をエッチングする。これにより、クロム膜21が除去された領域において石英板が選択的に除去されて、石英板10の上面に凹部が形成される。このとき、ドライエッチングの深さを、図14(a)に示す工程におけるガリウムイオンの導入深さよりも深くする。これにより、ガリウム拡散層19は、ドライエッチングによって石英と共に除去される。
次に、図14(d)に示すように、クロム膜21を除去する。このとき、ミキシング層20の上部もクロム膜21と共に除去される場合があるが、少なくともミキシング層20の下部、すなわち、石英板10にクロム原子が注入された部分は残留する。このようにして、本実施形態に係るインプリントマスク3が製造される。本実施形態における上記以外の製造方法は、前述の第2の実施形態と同様である。また、本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、インプリントマスク3を使用すること以外は、前述の第1の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、インプリントマスク3のアライメントマーク領域Raにおいて、凸部12内にガリウム拡散層18と共にミキシング層20が形成されている。ミキシング層20は金属元素であるクロムを含有するため、可視光の透過率が低い。このため、アライメントマーク13において、より高いコントラストを実現することができる。これにより、インプリント時のアライメント精度がより一層向上する。
なお、前述の第2の実施形態においても、上述のミキシング現象が生じると考えられるが、本実施形態はクロム膜21の膜厚を薄くし、ガリウムイオンの加速電圧を高くすることによって、ミキシング現象を積極的に利用している。ガリウムイオンの加速電圧を高くすることにより、ガリウムイオンの運動エネルギーが増加し、ミキシングが生じやすくなる。また、クロム膜の初期膜厚を薄くすることにより、ガリウムイオンがクロム膜を通過する際のエネルギーの損失が抑えられ、ミキシングが生じやすくなる。
また、本実施形態においては、クロム膜21の初期膜厚が薄いため、図14(a)に示すガリウムイオンの注入工程において、スパッタリングによってクロム膜21の一部が消失することも考えられる。しかし、この場合においても、フッ素系のエッチングガスによってドライエッチングを行えば、クロムを含有するミキシング層20はほとんどエッチングされない。このため、図14(c)に示す石英板10のエッチング工程において、ミキシング層20をマスクとして使用することができる。
次に、本実施形態の試験例について説明する。
図15(a)は、本試験例のサンプルを例示する断面図であり、(b)は、横軸にクロム膜の上面からの深さをとり、縦軸に原子濃度比をとって、(a)に示す直線Cに沿った組成のプロファイルを例示するグラフ図である。
なお、図15(b)においては、シリコンと酸素の濃度を二酸化珪素(SiO)に換算した値を示している。
図15(a)に示すように、本試験例においては、石英板10上に膜厚が10nmのクロム膜21を形成したサンプル52について、クロム膜21の上方から、ガリウムイオンのビームを照射して、ミキシング層20を形成する場合を想定した。ガリウムイオンの加速電圧は15kVとした。そして、上方から見て1cm角の正方形の領域について、深さ1nm毎に原子数をシミュレーションによって算出し、図15(b)に示すプロファイルを作成した。
図15(b)に示すように、サンプル52の最上層においては、シリコン及び酸素が実質的に含有されていない。そして、シリコン及び酸素の濃度は、深さが6nmの位置から深さが10nmの位置までは深くなるにつれて単調増加し、深さが10nmの位置から21nmの位置までは深くなるにつれて単調減少した。一方、クロム濃度は最上層から深さ21nmの位置まで、深くなるにつれて単調減少した。これにより、クロム膜21の膜厚は、ガリウムイオンの注入により、約6nmに減少することがわかる。また、ミキシング層20は、深さが約6nmの位置から、少なくとも深さが約21nmの位置までは形成されることがわかる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
例えば、前述の第1の実施形態においては、イオンの注入深さをエッチング深さの半分とする例を示したが、これに限定されず、凸部内にガリウムが導入されればよい。
また、前述の各実施形態においては、石英板に注入する不純物をガリウムとする例を示したが、これに限定されない。石英板に注入する不純物は、石英の組成を変化させるものであればよく、例えば、ガリウム、キセノン、アンチモン、アルゴン、シリコン、窒素及び鉛からなる群から選択された1種の元素としてもよい。この場合、イオン注入の際の加速電圧は、イオン種に応じて適宜選択することができる。
更に、前述の各実施形態においては、石英板をエッチングする際のマスクとしてクロム膜を形成する例を示したが、これに限定されない。このマスクは石英板との間でエッチング選択比がとれる膜であればよく、例えば金属膜が好適である。金属膜としては、例えば、クロム、タンタル及びルテニウムからなる群から選択された1種以上の金属からなる膜を用いることができる。又は、これらの金属の化合物からなる膜であってもよく、これらの金属又は化合物が複合的に含有された膜であってもよい。この場合、前述の第3の実施形態において、ミキシング層にはこれらの金属が含有されることになる。
更にまた、前述の各実施形態においては、アライメントマーク領域全体にガリウムイオンを注入したが、凹部11と凸部12との境界部分のみに選択的にガリウムイオンを注入してもよい。この場合、製造後のインプリントマスクにおいては、凸部12の側面を含む部分のガリウム濃度は、上方から見た凸部12の中央部分のガリウム濃度よりも高くなる。これにより、より少ない注入量のガリウムにより、アライメントマークの被検出性を向上させることができる。
以上説明した本発明の実施形態によれば、精度よく位置合わせを行うことができるインプリントマスク、その製造方法、及び半導体装置の製造方法を実現することができる。
1、2、3:インプリントマスク、10:石英板、11:凹部、11a:底面、12:凸部、12a:上面、13:アライメントマーク、15:デバイスパターン、16、17、18、19:ガリウム拡散層、20:ミキシング層、21:クロム膜、22:電子ビーム用レジスト膜、51、52:サンプル、101:基板、102:レジスト材料、103:アライメントマーク、104:レジストパターン、EB:電子ビーム、Ra:アライメントマーク領域、Rd:デバイス領域、Rs:周辺領域、UV:紫外線、VS:可視光

Claims (14)

  1. 石英板からなり、上面の一部に複数の凹部が形成されており、前記石英板における前記凹部間の部分には不純物が含有され、前記石英板の厚さ方向において、前記凹部間の部分及びその直下域における前記不純物の濃度プロファイルは、前記凹部間の部分内にピークを持つことを特徴とするインプリントマスク。
  2. 前記石英板における前記凹部の直下域に相当する部分にも、前記不純物が含有されていることを特徴とする請求項1記載のインプリントマスク。
  3. 前記石英板の前記凹部の直下域に相当する部分における前記不純物の含有量は、前記凹部間の部分及びその直下域に相当する部分における前記不純物の含有量よりも少ないことを特徴とする請求項1記載のインプリントマスク。
  4. 前記凹部間の部分には前記不純物の他に金属が含有されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のインプリントマスク。
  5. 前記金属は、クロム、タンタル及びルテニウムからなる群から選択された1種以上の金属であることを特徴とする請求項4記載のインプリントマスク。
  6. 前記不純物は、ガリウム、キセノン、アンチモン、アルゴン、シリコン、窒素及び鉛からなる群から選択された1種の元素であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のインプリントマスク。
  7. 前記石英板の上面の他の一部には複数の他の凹部が形成されており、前記石英板における前記上面の他の一部の直下域に相当する部分には前記不純物が含有されていないことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のインプリントマスク。
  8. 前記凹部間の部分の側面を含む部分における前記不純物の濃度は、上方から見た前記凹部間の部分の中央部分における前記不純物の濃度よりも高いことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のインプリントマスク。
  9. 石英板上に金属からなるパターンを形成する工程と、
    前記パターンをマスクとして前記石英板をエッチングする工程と、
    前記石英板における前記エッチングされた領域の少なくとも一部に不純物を導入する工程と、
    を備え、
    前記不純物の導入深さを、前記エッチングの深さよりも浅くすることを特徴とするインプリントマスクの製造方法。
  10. 石英板上に金属からなるパターンを形成する工程と、
    前記パターンをマスクとして、前記石英板の少なくとも一部に不純物を導入する工程と、
    前記パターンをマスクとして、前記石英板における少なくとも前記不純物が導入された領域をエッチングする工程と、
    を備え、
    前記エッチングの深さを、前記不純物の導入深さよりも深くすることを特徴とするインプリントマスクの製造方法。
  11. 前記パターンを除去する工程をさらに備えたことを特徴とする請求項または10に記載のインプリントマスクの製造方法。
  12. 前記金属を、クロム、タンタル及びルテニウムからなる群から選択された1種以上の金属とすることを特徴とする請求項11のいずれか1つに記載のインプリントマスクの製造方法。
  13. 前記不純物を、ガリウム、キセノン、アンチモン、アルゴン、シリコン、窒素及び鉛からなる群から選択された1種の元素とすることを特徴とする請求項12のいずれか1つに記載のインプリントマスクの製造方法。
  14. 基板上にレジスト材料を配置する工程と、
    下面にデバイスパターン及びアライメントマークが形成されたインプリントマスクを、前記アライメントマークを用いて前記基板に対して位置合わせしながら、前記レジスト材料に押し付ける工程と、
    前記インプリントマスクを押し付けた状態で、前記レジスト材料を硬化させることにより、前記レジスト材料からなるレジストパターンを形成する工程と、
    前記インプリントマスクを前記レジストパターンから離隔させる工程と、
    前記レジストパターンをマスクとして、前記基板に対して処理を施す工程と、
    を備え、
    前記インプリントマスクは石英板からなり、前記アライメントマークは複数の凹部によって形成されており、前記凹部間の部分には不純物が含有され、前記石英板の厚さ方向において、前記凹部間の部分及びその直下域における前記不純物の濃度プロファイルは、前記凹部間の部分内にピークを持つことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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