JP5499871B2 - 窓付き封筒 - Google Patents

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Description

本発明は、封筒の一部に情報が目視可能な透明な窓を設けた窓付き封筒において、特にその窓にホログラムを有する窓付き封筒に関するものである。
本明細書において、配合を示す「部」は特に断わらない限り質量基準である。また、 「ホログラム」はホログラムと、回折格子などの光回折性機能を有するものも含む。
(主なる用途)本発明の窓付き封筒の主なる用途としては、
長形、角形、洋形封筒であって、定形郵便物や定形外郵便物の大きさの封筒、
第一種郵便物、第二種郵便物、第三種郵便物、第四種郵便物、市内特別郵便物、異種合装等の通常郵便物、及び小包郵便物等に用いられる封筒、
書留、速達、引受時刻証明、配達証明、内容証明、代金引換特別送達、年賀特別郵便、翌朝郵便、新超特急郵便、配達日指定郵便、巡回郵便、新特急郵便、配達記録郵便、保冷郵便、本人限定受取郵便等に用いられる封筒、
郵便規則(平成一四年最終改正)第二章第一節第七条における「窓のある封筒及び袋は、当該窓を薄い透明物又はこれに類するもので密着させて閉じたものに限り、これを郵便物の包装に使用することができる」とするものに対応する封筒、
同規則第二章第二節第一款第十一条における、「定形郵便物について郵便法第二十一条第二項第一号に掲げる厚さ及びその他の形状の基準を満足するものであって、表面に窓を設けたものにあつては、(イ)郵便物のあて名を記載した部分又は第九条第一項ただし書の規定によりあて名を透視できるようにした部分の下部(横に長いものにあつては、左側部)に窓を設けたもの(ロ)横に長いもので、長さ六センチメートル、幅三センチメートルを超えない大きさの窓一か所を第九条第一項ただし書の規定によりあて名を透視できるようにした部分の右側部に設けたもの(ハ)ビニール樹脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂を主たる材料とする封筒若しくは袋を包装に使用したもの又は第七条第一項ただし書の規定により包装を省略したもので当該合成樹脂を主たる材料としたものにあつては、別に告示する形状のものであること、のいずれかに該当するものであること」とするものに対応する封筒など。
また、中貼、左横貼、右横逆貼、内カマス貼、外カマス貼、ダイヤ貼の封筒、
窓付き封筒として窓の素材、あて名用窓の大きさが郵便規則に準拠しているもの、すなわち、「セロファンのように透明度の高いもの(JIS P 8138試験による不透明度が20%以下のもの)及び、あて名用窓の大きさが短辺45mm以上、長辺80mm以上のもの」に対応するものであって、その多くは、郵便区分機等による仕分け処理に対応している封筒、
もしくは、運送会社による宅配配送物の中から、「紛失時の損害額の減額」,「小サイズに限定」,「ポストインで判取り不要」を条件に、配送伝票のコストダウンを図り、バーコード追跡システムを維持しつつ配送費用のコストダウンを実現した「メール便」と呼ばれる宅配サービスにおいて、郵便規則等の制限なく用いられる封筒、
また、各種の通知や案内状又は請求書などの書面を送付する手段として、さらには、親展書類等を送付する手段として利用され、その内の一つの形態として封筒本体に窓部を有してその窓部を透明なフィルムで覆って封筒本体の内部を見ることができる窓開き封筒であって、書面の方に受取人住所氏名を印字して封筒本体内に入れることで、その受取人住所氏名が窓部を通して外から確認することができ、封筒本体の表面に受取人住所氏名の記載、印字を行なう手間を無くす利点があり、各種の会社が顧客宛への書面送付などに際して利用する封筒、
主に過去に利用したことのある小売店や、入会しているクレジットカード会社などの 顧客情報のデータベースから購入頻度などの属性で抽出され、郵便やメール便を利用して届けられるダイレクトメールとして、銀行、証券会社、クレジットカード会社、百貨店、量販店などが、大量に顧客に送付しているもの等であって、多くは自動封入封緘機によりその封筒への封入物の挿入・封緘が行われる封筒など。
さらに、各種の商品、商品見本、おまけ、割引券、さらには、商品券、手形、小切手等の各種金券の封入物を封入するもの、商品やサービスの宣伝であるが、通信販売では定期的にカタログが最新のものとして送られて来て、消費者はこれを見て商品やサービスを購入することが出来き、また、これら通信販売の楽しみ方として、定期的に送られてくるカタログを眺めることを趣味とするなど、一定のメディアとしての機能も持ち、通信販売会社側では読まれたらすぐに捨てられるカタログではなく、一種の雑誌として編集、情報価値をもたせる封筒、
さらには、書類、冊子、カタログ、ポスター、カレンダーやパンフレット、Tシャツなどをメール便で送る、メール便用板紙封筒、耐ショック構造で書籍・書類等の内容物をしっかり保護する再生紙使用の板ボール製小包ケース、ダンボールの目を利用してフリーサイズで折込が可能なダンボール製ケース、ワンタッチで組立が出来、底貼り作業不要なダンボール製組函ケース、再生紙使用の板ボール製冊子小包用封筒、エアクッション入封筒、再生紙使用の板ボール製マチ付封筒、片面ダンボール製封筒、透明度抜群のOPP規格袋等、
飲食店、通信販売、貸金業、不動産会社などにおいて、広告・ 宣伝を目的に、ビラやチラシを、各個宅の 郵便受けへ直接投入する行為に用いられるものや、商業目的ではない公共性を有する例として、地方自治体(地域限定の行事案内やお知らせ)や水道局(主に工事による断水やにごり水、交通規制のお知らせ)によって行われる場合に用いられる封筒等、市場において流通する全ての窓付き封筒に用いられる。
これらの中には、あらかじめ封筒を展開した形状に仕上げ、封筒製袋機にて窓用フィルムを供給しつつ貼付し製袋するもの、及び、連続帳票を印刷・加工し、その工程内にて窓用フィルムを供給、貼着して、窓付き封筒として仕上げるもの、さらには、銀行等の各種預金口座、公共料金自動払い、カード発行等の申込みや、各種会員制組織への入会等のための申込書等のごとく、申込者が必要事項記入後に自ら製袋するもの等がある。
以上の分野の中でも、特に、意匠性に優れ、且つ、その開封率を高める必要のある分野に好適である。
(先行技術)
近時、透視窓に透明フィルムを貼着した、紙製の透視窓付きの郵便封筒などが、広く使われている。それは、ラインプリンター等で請求書等を作成する際に、その請求書等の一部に送付先の住所・氏名等を印字して窓付封筒の窓から見えるようにすれば、封筒に送付先の住所・氏名等を印字する手間が省け、事務能率を大巾に向上することが出来るからである。かかる窓付封筒に関する文献として、特開昭57−28756号公報,実開昭60−161045号公報,実開昭61−40338号公報等が挙げられる。特開昭57−28756号公報の窓付き連続封筒およびその製造装置は、透明窓を有する封筒体形成連続紙と中入れ用連続紙とをそれぞれバーストして封筒単位の封筒体形成片と中入れ片とし、封筒体形成片を二つ折りする際に中入れ片を封筒体形成片内に挿入し、次いで封筒体形成片の周縁を封閉接着するものであり、中入れ片を封筒体内にフリーな状態で納め、封筒の表層用連続紙,通信文等の連続紙,封筒の裏層用連続紙を連続紙のまま重ね合わせ、封筒単位毎に縁辺を接着した後、連続紙をバーストしている、それまでの連続封筒では、通信文等の縁辺が封筒体の表裏の縁辺に貼着され、封筒体の一部を開封しただけでは通信文を取り出すことが出来なかった点を改良している。
また、実開昭60−161045号公報の窓つき封筒は、窓つき封筒の裏側用紙部にその上縁又は下縁から窓に向かって突出する切欠きを設け、その切欠きから露出する表側用紙部の一部に封緘用舌片の一部を貼着するもので、封筒内で伝票ががさつくのを防止するものである。
この透視窓に貼着する透明フィルムとしては、強度と透明度とが優れた、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムやポリエステルフィルムなどの、プラスチックフィルムが用いられているものである。
このような窓付き封筒を用いて、上記したように、受取人以外にその内容を知られたくない親展書類を送付する場合や、葉書には書ききれない多量の情報などの複数枚におよぶ書類を送付する場合に、それらの書類を封筒に封入して郵送したり、また、バーゲン情報や新装開店の情報、通信販売のカタログなどを封筒に封入したダイレクトメールを、特定の顧客に直接送付することが、さかんに行われているため、各顧客のポストには、1日に多数の郵便物や配送物が投函され、その多数の郵便物や配送物のなかから、封筒送付人や、その窓から確認できる範囲で、各人が必要な郵便物や配送物を選択し、その選択された郵便物や配送物のみ開封され、他の郵便物や配送物は開封もされず廃棄されることが多かった。
これに対処すべく、例えば、ダイレクトメールの開封率の向上をはかるために、本来の郵送・配送目的である「広告」のほかに、商品見本や、おまけ、若しくは割引券などの「封入物」を封筒に封入することが行われており、「封入」される帳票(書面)には、所定窓部用の宛名等の印字に加えて、例えば、郵便の場合には(郵便法や、郵便規則等の制限あり。)、郵便法等で認められる範囲で、他の窓を設け、この窓から、封筒内部の帳票に印刷された内容の一部や、同封された景品等の内容が見えるようにして、封筒の開封率を高める工夫がなされている。(例えば、特開平8−282678公報参照。)
さらには、封筒部材に宛名部ではなく、「別の窓」を新たに設け、その位置に光回折パターンを設けて、他の郵便物に対して、封筒の外観の差別化を行い、もって、封筒の開封率の向上を図る工夫もなされている。(例えば、特開平8−175546公報参照。)
しかしながら、多量に且つ、多数回送付するものに、毎回、高価な景品等を封入することはできず、また、封筒の窓として、所定の位置に大きいサイズを確保できる宛名用の窓部ではなく、別途窓を設けて、その位置に合わせて光回折パターンを形成しただけでは、他の封筒との差別化の効果も薄く、また、その封筒の外観を視認するだけで、その「光回折パターンのデザイン」を確認できるため、特に開封する必要もなく、「直接的に開封率を向上する」という効果の小さいものであった。
さらに、「封入物」そのものに光回折パターンを設け、やはり宛名用の窓部以外の別に設けた窓から覗けるように配置する方法も、個別情報を印字する帳票等に個々に光回折等の特殊加工を施すことが求められ、煩雑であるとともに、やはりコストのかかるものとなっていた。
その上、得意先毎に、さらには、送付する目的ごとに、封筒の宛名用窓部以外の所に別途開口部(別の窓)を設け、その位置に合わせて、光回折パターンを設けたシートを貼付する工程は、その検査工程をも含め、多品種、小ロット生産が求められる今日においては、煩雑そのものであり、効率が低く、量産性に欠けるものであった。
特開平8−282678公報 特開平8−175546公報
本発明は、上記した問題を解決すべく、窓付き封筒において、大きい領域を確保可能な「窓」部に、すなわち、受取人が本人なのか若しくは家族等であるのかを確認するため、必ず視認する宛名用窓部に、その下にある宛名等の印字を目視にて十分視認でき、及び/又は、郵便区分け機等の光学的機械読み取りに支障なく認識可能である、透明レリーフホログラムシートを設けることにより、封筒における所定の一つの位置に十分な大きさを確保でき、且つ、顧客の注意を十分に喚起して、その開封率を向上し、さらに、量産性に優れる、窓付き封筒を提供することにある。
さらに、その透明レリーフホログラムシートに僅かな屈折率差を有する剥離可能な層を設け、封筒を開封して、その層を剥さないと所望のホログラムを鑑賞できなくし、若しくは、封筒の窓部サイズより、一回り大きいサイズの透明レリーフホログラムシートを設けて、その開封率を直接的に向上させる、窓付き封筒を提供する。
また、これらの窓付きフィルムを生分解性プラスチックで構成することにより、環境負荷を低減可能なこともアピールし、窓付きフィルムを剥して観賞用に保管する等の行為を促進し、より開封率を向上できる窓付き封筒を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の窓付き封筒の第1の態様は、
透明な窓を備えた窓付き封筒において、前記透明な窓が、少なくともその一方の面にレリーフホログラムが形成された透明レリーフホログラムシートで構成されているとともに、前記透明レリーフホログラムシートの前記レリーフホログラムが形成された前記面に、剥離可能な層を積層してなり、前記剥離可能な層の屈折率と、前記透明レリーフホログラムシートの屈折率の差が、0.1〜0.5であることを特徴とするものである。
上記第1の態様の窓付き封筒によれば、
透明な窓を備えた窓付き封筒において、前記透明な窓が、少なくともその一方の面にレリーフホログラムが形成された透明レリーフホログラムシートで構成されていることを特徴とする窓付き封筒を提供することができる。
また、上記第の態様の窓付き封筒によれば、
前記透明な窓が、前記透明レリーフホログラムシートの前記レリーフホログラムが形成された前記面に、剥離可能な層を積層してなり、前記剥離可能な層の屈折率と、前記透明レリーフホログラムシートの屈折率の差が、0.1〜0.5であることを特徴とする窓付き封筒を提供することができる。
本発明の窓付き封筒の第の態様は、
前記透明レリーフホログラムシートの大きさが、前記透明な窓の大きさの1.5倍〜4倍であることを特徴とするものである。
上記第の態様の窓付き封筒によれば、
前記透明レリーフホログラムシートの大きさが、前記透明な窓の大きさの1.5倍〜4倍であることを特徴とする請求項1に記載の窓付き封筒を提供することができる。
本発明の窓付き封筒の第の態様は、
前記透明レリーフホログラムシートが生分解プラスチックからなることを特徴とするものである。
上記第の態様の窓付き封筒によれば、
前記透明レリーフホログラムシートが生分解プラスチックからなることを特徴とする請求項1または2に記載の窓付き封筒を提供することができる。
封筒に用いられる紙、若しくは板紙は、一般的には、その使用目的により、印刷用紙・情報用紙、包装用紙、衛生用紙、雑種紙、若しくは、段ボール原紙、紙器用板紙に大別される。
さらに小分類としては、
上質紙、中質紙、色上質紙、アート紙、コート紙、マットコート紙、ミラーコート紙、アートポスト、ケント紙、更紙、ノーカーボン紙、模造紙、グラシン紙、再生紙、白板紙、色板紙、加工紙、上級印刷紙、中級印刷紙、下級印刷紙、微塗工紙、軽量コート紙、インクジェット用紙、POD用紙、昇華熱転写用紙等のプリンター用紙、フォーム用紙、ノーカーボン紙、感熱紙、OCR用紙、OMR用紙、磁気記録紙等(情報用紙)、未晒クラフト紙・半晒クラフト紙、塗工晒クラフト紙、再生可能防湿紙等(包装用紙)、表面に様々なエンボス加工を加えた紙、他の素材を混ぜ合わせた紙、風合いを出した紙、パール加工紙、ライナー、中芯原紙等(段ボール原紙)、表面に顔料が塗られていないもので、木材(原料)を化学処理した化学パルプと、木材(原料)をほぐしただけの機械パルプを混ぜた、非塗工紙、上質紙、中質紙をベースに片面または両面に塗料を塗って、圧力をかけたロールの間を通し光沢を出した、塗工紙等、木材パルプを原料とし、機械により大量生産された洋紙に対して、楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ) 、麻、檀(まゆみ)等を原料とした和紙等がある。
封筒に用いられる素材としては、上記の他に、樹脂含浸紙、合成紙、樹脂フィルム等も用いられる。樹脂フィルムとしては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリスチレン(PS)、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂(ABS)、ポリ塩化ビニル等が用いられる。
これらの紙、若しくは板紙、さらには、樹脂フィルムを用いて、上記した様々な用途に用いられる「窓付き封筒」を、枚葉製袋機や、窓貼装置・口糊付装置を組み込んだ輪転製袋機、各種のフォーム印刷加工機等を用いることにより作製することができる。
これら製袋機は、作製する封筒の名称を用いて、平盤製袋機ガゼット製袋機、縦型封筒用洋封筒製袋機、横型封筒用製袋機、若しくは、外カマス製袋機枚葉型角底製袋機等とも呼ばれるものである。
窓付き封筒は、菊判や四六判等の平判の枚葉用紙を、断裁機、若しくは所定の形に打ち抜くことが可能な型抜き刃を有する型抜き機等を用いて、所定の形(封筒を展開した形。所定の位置に窓としての開口を設けておくことができる。)とし、この1片1片を、製袋機によって、窓用フィルムを貼りながら、所定の箇所を糊付けして、作製することができる。
この時、製袋用の糊と、封筒封緘用の糊とは別のものとし、製袋用の糊は、乾燥することで固着する水系アクリルエマルジョン接着剤や、部分的に加圧することで接着する感圧接着剤・粘着剤、加熱により固化反応が促進される感熱接着剤・粘着剤、さらには、高周波乾燥性の接着剤等、窓付き封筒に用いられる封筒素材に対応して、種々のものを用いることができる。
封筒封緘用の糊は、封筒封緘部にアラビア糊等の再湿性の糊を設けておき、封緘時に水等を付着し、封緘するものや、両面テープ方式のもの、さらには、封筒封緘部の「フタ」の部分と「折り返し」部分の両方に糊を設けておく、アドヘアタイプが用いられる。
また、窓用フィルムに用いられる接着剤・粘着剤も上記のものなどを適用することができるが、本発明の透明な窓に用いられる窓用フィルムには、その一方の面にレリーフホログラムが形成された透明レリーフホログラムシートを用いるため、この透明レリーフホログラムシートと、封筒用紙との接着が可能な接着剤を選定する。
特に、この透明レリーフホログラムシートを、その窓付き封筒開封後に、封筒用紙から剥して、鑑賞用として保管する場合に、その「接着剤・粘着剤の跡」(接着・粘着残渣を意味する。)が残らない、「再剥離性」を有するものを使用することが好適である。
窓付き封筒は、封筒本体の片面に窓部を備えてその窓部の周辺に透明なフィルムの辺部を貼着することでその窓部を覆った基本構造を有する。
封筒本体は、例えば、窓部を有する封筒上紙とこの封筒上紙に重ね合わせる封筒下紙とからなり、相対する四辺に設けた接着手段を介して四方が封着されたものからなる。
この形状の窓付き封筒は、ロール状の封筒上しとロール状の封筒下紙に、用紙送りのためのマージナルパンチ部を設け、それらを分離された状態で準備し、さらに複数枚の封筒上紙が切り取りミシン目を介して連続しているとともに、複数枚の封筒下紙も切り取りミシン目を介して連続していて、一枚ずつ封筒上紙と、窓用の透明なフィルム片とを対応させ、封筒上紙の窓用開口部のその開口より少し内側に感圧接着剤をパターン状に設け、その上にその透明なフィルムを重ねて、四方を圧着して、透明なフィルムを封筒上紙に接着し、そして、再度、一枚ずつの封筒上紙と封筒下紙とを対応させて、四方を封着することで複数単位の窓付き封筒を分離可能にして、連続して得ることができるものである。
封筒本体を構成している封筒上紙と封筒下紙とは、フォーム上質紙等からなるものである。
封筒下紙の重ね合わせ面には封筒上紙の窓部に対応する位置に宛名部が設けられているとともに、封着部分に囲まれた内部領域であってその窓部に対応しない位置に情報記録部が設けられていて、この宛名部と情報記録部とは、予め、フォーム印刷用インキ等を用いて、所要情報、罫線、図柄などの印刷すべき事項が印刷形成され、さらに、宛て名人毎の個別情報等をノンインパクト・プリンター等により印字形成し、また、封筒上紙の重ね合わせ面に地紋等が印刷されていて、情報記録部側に表示する情報を外部から見えないようにしたりして、一体の窓付き封筒とする。
また、例えば、郵便物として郵送する場合には、封筒上紙の外表面(封筒本体としての外面)には郵便料金前納表示マークが印刷され、封筒上紙のマーク以外の領域と封筒下紙の外表面(封筒本体としての外面)にも必要に応じて印刷すべき事項を設ける。
このようにして、所定の印刷が行なわれた後に各種の個別可変情報の印字がなされ、そして、封筒上紙と封筒下紙とが重ね合わされて四方が封着されることで、複数単位が連続している窓付き封筒が得られ、この後、切り取りミシン目から分離して一単位としての窓付き封筒が得られる。
この場合にも、その窓部に、その一方の面にレリーフホログラムが形成された透明レリーフホログラムシートを用いるため、上記同様に、この透明レリーフホログラムシートと、封筒用紙との接着が可能な接着剤を用いる。
但し、上記加工は、高速、且つ、連続処理により行われるため、一方の面にレリーフホログラムが形成された透明レリーフホログラムシートが貼着された状態で、多数の搬送用ガイドロール(フォーム印刷加工機等の金属ガイドロールを意味する。)にその上面及び下面が接触することになる。
従って、この接触によって、そのレリーフホログラムのレリーフが傷ついたり、そのレリーフが変形されることのないよう、十分な表面硬度を有する、透明レリーフホログラムシートを用いることが好適である。
このことから、透明レリーフホログラムを形成する材料として、電離放射線硬化タイプのものを使用することはさらに望ましい。透明レリーフホログラムシートが多層構成であるならば、少なくともそのレリーフホログラムが形成されている層において使用する。
また、返信用封筒を内臓する、窓付き封筒としては、例えば、
上記の様にして作成した、宛名用の窓部を有する窓付き封筒内に、新たに、返信用封筒上紙と返信用封筒下紙の対向面の封着すべき三周縁は剥離困難に、他の部分は剥離可能に接着し、宛名情報を印字した一辺開口型の返信用封筒を、その宛名情報が、窓付き封筒のその窓部と対応位置するように封入することで作成することができる。
その返信用封筒上紙と返信用封筒下紙の対向面の封着すべき三周縁は剥離困難に、他の部分は剥離可能に接着する構成として、例えば、対向面の一方の全面に接着後に剥離可能な感圧性接着剤による接着剤層を設け、対向面の他方の三周縁にその感圧性接着剤の接着力を増強する接着力増強層を設ける構成を挙げることができる。接着力増強層としては、平均粒子系の小さい微細シリカ粉末をポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、セルロースエーテル、でんぷん、及びその誘導体、ゼラチン、アルブミン、アラビアゴムアルキネート類、ポリアクリルアミド、または、ポリビニルピロリドン、あるいはこれらの混合物等からなる樹脂組成物と等量以上混合したものを数μmの厚さで所定のパターン状に形成することで得られる。
この様な返信用封筒は、返信用封筒上紙と返信用封筒下紙の対向面が剥離可能に接着されるので、返信用封筒面上等へのノンインパクト・プリンター印字等による隙間発生がなく、返信用封筒表面を適正な電荷状態とでき、ドラムとの接触状態も適正なものとなり、確実な印字が可能となる。また、返信用封筒はあたかも1枚のシートのようになるので、窓付き封筒に挿入する作業が容易であって、返信時には、返信用封筒上紙と返信用封筒下紙の剥離可能な接着面を剥離して、申込書等の各種書面を封入することができるものとなる。
さらに、例えば、窓付き封筒は、1枚のシートを折って糊代部を接着してなる通常の封筒であり、開口部を透明フィルムで閉塞して窓部を形成している。そして、この窓付き封筒内に返信用封筒と申込書とを封入することもできる。申込書は、例えば、切り用ミシン目を境として入会申込書と入会案内書とに区分けされ、その入会申込書には表面に「入会申込書」なる表題のほか、入会申込文、申込年月日記入欄、入会者住所氏名記入欄、捺印欄等が印刷される一方、入会案内書には表面に「○○会へ入会のご案内」なる表題と入会案内文が、裏面に返信用封筒の使用説明文が、それぞれ印刷される。
返信用封筒は、宛名情報印字部を表面に有する返信用封筒上紙と表面が返信先情報印字部となった返信用封筒下紙からなり、宛名情報印字部は窓付き封筒に返信用封筒を封入した際に、窓部に対応する位置に設けられている。封筒上紙の裏面である封筒下紙との対向面には、接着後に剥離可能な感圧性接着剤が全面的に塗布されてなる接着剤層が設けられ、封筒下紙の裏面である封筒上紙との対向面には、封着すべき三周縁に接着力増強層が設けられている。
返信用封筒は当初、折り兼切り用ミシン目を介して単位封筒が連接された連続状態にあり、返信用封筒上紙の右端と封筒下紙の左右端には、それぞれ切り用ミシン目が設けられ、これら切り用ミシン目を境として移送孔を設けた用紙搬送用のマージナル部が形成されている。
接着後に剥離可能な感圧性接着剤としては、また、天然ゴムに、スチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させた天然ゴムラテックスにテルペン樹脂系等の粘着付与剤等を添加したものも用いることができる。
返信用封筒上紙と返信用封筒下紙とは、感圧性接着剤の接着条件である所定の圧を加えることにより、封着すべき三周縁では接着力増強層に感圧性接着剤が浸透して接着力が増強されることによって剥離困難に強接着し、他の部分においては剥離可能に弱接着している。このようにして、返信用封筒は、返信用封筒上紙と返信用封筒下紙の対向面が密着したシート状態となっている。
従って、この連続状態にある返信用封筒を、各移送マージナル穴を利用してトラクタ装置により移送しながら、ノンインパクト・プリンターにかけても、封筒上紙と封筒下紙との間に隙間を生じないので、適正状態で電荷がかかり、また、適正状態でドラムと接触するので、返信用封筒上紙の宛名情報印字部に対する宛名情報がカスレ等なく確実になされる。
同様にして、返信用封筒下紙の表出面に印字する返信先情報もカスレ等なく確実になされる。なお、この返信先情報は全ての返信用封筒に共通の不変情報であるから、あらかじめ印刷しておいてもよい。
そして、印字後の連続状態にある返信用封筒は、封筒ごとに切り用ミシン目で分離され、各宛名情報が窓付き封筒の窓部に対応位置するようにして、申込書とともに、窓付き封筒内に封入・封緘装置等を用いて封入・封緘される。この封入・封緘作業は、返信用封筒が1枚のシート状になっているので、円滑かつ確実になされる。
但し、窓付き封筒には、既に、窓用フィルムとして、透明レリーフホログラムシートが貼着されているため、この挿入時に、返信用封筒等が、この透明レリーフホログラムシートに引っ掛かって折れ曲がったり、逆に透明レリーフホログラムシートを封筒面から剥離することの無いよう(元々、剥離可能な程度の接着力しか持たないため。)、その挿入時に衝突防止用の「ガイド」(薄く平坦な金属へらを、透明レリーフホログラムシートの上にあてておく等の処理を行うという意味。)を用いることも好適である。
以上の工程によって、窓付き封筒は、一般の封筒と同様に投函可能となって、宛て名人に対して郵送若しくは配送される。
この窓付き封筒を受け取った宛て名人(受取人)は、その窓部に設けられている「宛名」を確認し、自分宛のものか、若しくは、家族宛のものか、さらには、全く他人宛の誤配送のものか等を、確認するが、その時に、その窓部にある「ホログラム」を確実に視認し、その「ホログラムデザイン」をほぼ100%の確率で「鑑賞」することになる。
もちろん、その宛名が家族もしくはその他の人のものであったならば、その窓付き封筒は、いずれ、その「該当者」に渡され、その際、再び、その「該当者」がほぼ100%の確率で、「鑑賞」することになる。
この「鑑賞」率の高さが、すなわち、開封率向上に寄与することは言うまでも無い。
その後、開封して返信用封筒及び申込書を取り出し、この入会案内書の案内文及び説明文を読み、入会を希望する場合には、入会申込書の各記入欄に所定事項を記入したうえ、捺印欄に自己の印鑑を捺印し、さらに、切り用ミシン目を破断して入会申込書と入会案内書を分離する。そして、返信用封筒の封筒上紙と封筒下紙の剥離可能な接着部分を離反し、入会申込書を挿入したうえ、糊付けして封緘する。これによって、返信用封筒は一般の封筒と同様な投函可能状態となり、返信先に対して郵送される。
そして、窓付き封筒そのもの、若しくは、透明レリーフホログラムシートを、窓付き封筒の封筒本体より分離し、個人の鑑賞用として保管することもできる。
さらに、透明レリーフホログラムシートは、通過する光を回折する機能を持つため、その透明レリーフホログラムシートの直下にある「宛名等の情報」を、斜め上方から視認する行為に対して、その視認性を低下させる効果を有する。
窓付き封筒の宛名等は、「個人情報」として保護すべき対象であって、不要な開示を避ける必要があるが、宛名等の上に、透明レリーフホログラムシートを設けることで、斜めからの不要な視認(本人の横又は後ろから覗き見したり、封筒を離れた位置から見ようとするなど。)を抑制することができる。特に、メール便等への対応限定となるが、形成するホログラムの回折効率を高いものとすることで、悪意を持った宛名部分の複写等(コピー機や、デジタルカメラ等での光学的な複写を意味する。)までをも抑制することが可能となる。
なお、例えば、返信用封筒の封筒上紙と封筒下紙を剥離可能に接着する構造として、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、合成ゴム系樹脂をベースにした感圧性接着剤を用いてもよい。また、返信用封筒の封緘は糊付けによるほか、あらかじめ両面接着テープを設けて、一方を剥離紙で被覆保護するよう構成してもよい。さらに、返信用封筒は連続状態ではなく、当初から単位状態にあってもよい。この場合には、移送用マージナル穴を有するマージナル部は不要になる。
また、この窓付き封筒に封入するものとしては、返信用封筒と申込書の組合わせに限らず、返信用封筒は必須要件であるが、申込書に加えて関連する他の文書類を同封したり、申込書に換えて、残高通知等に対する確認書等を同封することもできる。さらに、返信用封筒の宛名情報と返信先情報を同一面に印字してもよい。
一方の面にレリーフホログラムが形成された透明レリーフホログラムシートは、透明なフィルムそのものを、ホログラムレリーフを有する「ホログラム形成層」とする方法、又は、透明基材の少なくともその一方の面に、透明な樹脂をコーティングして、ホログラムレリーフを有する「ホログラム形成層」を設けた積層体とする方法により得られる。
前者の方法においては、ホログラム形成層は、透明な樹脂材料又は、透明な樹脂フィルム(以下、総称して「樹脂」とも称する。)で構成される。
その透明な樹脂としては、アクリル酸エステル樹脂等の各種の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、もしくはエポキシアクリレート等の電離放射線硬化性樹脂を用いることができる。
上記の樹脂を用いてホログラム形成層を形成するには、感光性樹脂材料にホログラムの干渉露光を行なって現像することによって直接的に形成することもできるが、予め作成したレリーフホログラムもしくはその複製物、またはそれらのメッキ型等を複製用型として用い、その型面(ホログラムレリーフをその表面に有する。)を上記の樹脂に押し付けることにより、賦型を行なう。
若しくは、成形用型に上記ホログラムレリーフを形成し、押出成形法、ブロー成形法、真空成形法、カレンダー加工法等の各種成形方法により、樹脂を成形すると同時にホログラムレリーフを形成して、ホログラム形成層とすることもできる。
そのホログラム形成層の厚さは、5μm〜200μmとする。好適には、20μm〜50μmである。もちろん、この厚さは薄い方がコスト面や、透明性を確保するためには有利であるが、5μm未満では、シートとしての強度が不十分で封筒加工適正や、郵送や配送適正に欠け、200μmを超えると、窓部とその他の部分とに大きな段差が生じ、封筒加工時に引っ掛かりが起きる等、封筒加工適正や、郵送や配送適正に欠けるものとなる。
以上の方法は、樹脂を担持するための透明基材を介することなく、直接樹脂から形成することができるため、あらかじめ透明基材に樹脂をコーティングしておく工程が不要となり、コスト面及び、管理面において優れる。
また、後者の方法においては、その透明基材として、厚みを薄くすることが可能であって、機械的強度や、透明レリーフホログラムシートを製造する際の処理や加工、さらには、窓付き封筒加工時の封筒用紙との接触や、各種加工機の搬送用ガイドロールとの接触に対する耐磨耗性等が高く、それらの処理や、加工に適した耐溶剤性、耐熱性及び耐摩耗性等を有するものであって、封筒に用いる材料との適度な接着性および再剥離性を有する、透明基材を用いることが好ましい。
その加工方法にもよるので、限定されるものではないが、フィルム状もしくはシート状のプラスチックが好ましい。
例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、ポリエチレン/ビニルアルコール等の各種のプラスチックフィルムを例示することができる。
透明基材の厚さは、通常5〜100μmであるが、その取り扱い適正から25〜100μmとすることが望ましい。
この透明基材上にコーティングした透明な樹脂に、上記と同様な手法を用いてホログラムレリーフを形成することができる。
ホログラムは物体光と参照光との光の干渉による干渉縞を凹凸のレリーフ形状で記録されたもので、例えば、フレネルホログラムなどのレーザ再生ホログラム、イメージホログラム及びレインボーホログラムなどの白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータジェネレーティッドホログラム(CGH)、ホログラフィック回折格子などがある。また、マシンリーダブルホログラムのように、その再生光を受光部でデータに変換し所定の情報として伝達したり、真偽判定を行うものであってもよい。
但し、ホログラム形成層上にその中心を置き、その前後に像を再生するイメージホログラムや、ホログラムとしての再生効率が高いものは、ホログラム形成層中での光の屈折・散乱若しくは光を反射する率が高く、透明レリーフホログラムシートを通過して、その下にある宛名情報等を光学的に認識する場合には不向きであるため、上記した郵便規則で定められている光学的特性を満足するものとするためには、ホログラム再生像の再生する位置(結像位置)を、そのホログラム形成面から2.0mm〜20mmの距離とした、レーザ再生ホログラム、白色光再生ホログラム、カラーホログラム、CGH及びマシンリーダブルホログラムとする。また、回折格子であっては、その回折効率が、1%〜10%のものとする。1%未満では、ホログラムそのものを認識し難く、10%を超えると、その光の回折により、0次回折光(これが宛名等の光学的読み取りに寄与する。)の強度を低下させ、上記した郵便規則を満足しなくなる。
もちろん、郵便によらず、直接配送を行う場合には、この制限がないため、あらゆるホログラムが使用できるが、あくまで宛名等を視認する必要があることから、その回折効率は、20%以下とする。回折効率が20%を超えると、その0次回折光が、透明レリーフホログラムシートを通過して、その下に配置された宛名等の情報記録面で反射され、再び、透明レリーフホログラムシートを通過して戻ってくるときには、その光の強度は、最初の通過時に±1次回折(例えば、その2つの回折光が均等に存在する場合。)により0次回折光が60%となり、情報記録面において、光の吸収・散乱により、さらに低下し、例えば、50%程度となり、そして、2度目の通過で、30%以下となって、情報そのものを視認することが難しくなる。
窓付き封筒に封入された書面等の上に記録された宛名等の情報は、その封筒に封入された状態において、その宛名等と透明レリーフホログラムシートのホログラムレリーフ面とは、通常、接しているか、透明レリーフホログラムシートの厚さ分だけ離れているのみであるため、ホログラム結像位置が、ホログラム形成面(ホログラムレリーフ面)から、2.0mm以上離れていることで、その光学的読み取りへの影響を抑制することができる。また、レリーフホログラムにおいて、その結像位置が、20mm以上離れるとその再生像の視認性が低下する。
また、上記した意味において、リップマンホログラム等の体積ホログラムは不適当であって、本発明の対象を、透明性に優れ、通過する光の散乱性の低い、「レリーフホログラム」とする。
ところで、レリーフホログラムは、その微細な凹凸によって、それを通過する光、もしくはそれによって反射する光に位相差を与え、この位相差がホログラムを再生するものである。以下、一方の面にのみホログラムレリーフを形成した例について説明するが、透明な樹脂フィルムの両面に形成してもよいし、積層体とする場合には、透明基材の両面にホログラム形成層を設けてもよい。
位相差は、通過する場合は、単純に凹凸深さをdとし、構成する樹脂の屈折率をnとして、単純に、樹脂を通過する場合のn×dから、空気(屈折率=1)を通過する場合の1×dを差し引いたもの、すなわち、位相差=(n−1)d となる。
しかし、反射する場合には、その状況がより複雑であって、その凹凸が接している「空気」との界面において反射が起きる為、例えば、その凹凸面側から光を照射し、樹脂に光が入る前に、その「空気と樹脂との界面(ここに凹凸が存在する。)」にて反射する場合には、空気の屈折率が1であるため、位相差は2d(位相差=2d)となる。
もしくは、その樹脂面から光を照射し、樹脂中を光が通過し、その光が樹脂を出る前に、その「空気と樹脂との界面(ここに凹凸が存在する。)」にて反射する場合には、樹脂の屈折率がnであるため、その位相差は2nd(位相差=2nd)となる。
ホログラムの再生効率を、回折格子の回折効率、例えば、最も単純化して、微細凹凸の深さをhとした、樹脂屈折率n=1.5のラミナー格子において、説明すると、以下の様になる。
・入射光の波長λ、入射光の入射角α、回折光の回折角βとすると、その回折効率が最大となる「h」の最適値(最適深さ)は、
・空気側からの入射: 最適深さh1=λ/2(cosα+cosβ)
・樹脂側からの入射: 最適深さh2=λ/2×1.5(cosα+cosβ)
従って、樹脂側からの入射時の最適深さを基準とすると、空気側からの入射時の最適深さは、その1.5倍の深さとなる。
例えば、透明レリーフホログラムシートの裏面にホログラムレリーフを設けた場合、電子線レジストやフォトレジストの現像において、現像時間を調整し、その深さを、裏面鑑賞用に調節する(空気側からの入射を最適化。)と、裏面からは鮮明なホログラム再生像を視認でき、表(おもて)面からは、その深さが最適値に対して2/3(約7割)しかない深さを持つホログラムレリーフに相当することになり、その回折効率は大きく低下して、不鮮明、且つ、暗いホログラムしか見ることができないものとなる。
樹脂の屈折率(最大で1.8程度)、若しくは、このホログラム形成部分を透明な無機材料としてさらにその屈折率を大きく(最大で3.0程度)すると、その傾向はより顕著なものとなる。
以上のごとく、ホログラム再生像の鮮明度は、参照する光に与える位相差にによって大きく影響を受け、理論的には、参照光と物体光が形成した「光の干渉縞」領域におけるここの微細領域における微細な「位相分布」に等しい「位相差」を与えるものが、歪みやボケの無い、最も鮮明な再生像を与え、この「位相分布」から外れた「位相差」を与えた場合には、再生像の鮮明性が著しく劣化する。
このことは、透明レリーフホログラムシートを封筒の窓に貼着し、その封筒を開封する前に反射光にてホログラムを観察する場合(表からの観察)と、開封後にやはり反射方式にてホログラムを観察する場合(裏からの観察)とにおいて、上記した「位相差」に樹脂の屈折率n倍の差が存在することを意味しており、本発明の場合には、「裏からの観察」に合わせて、その微細凹凸(すなわち、ホログラムレリーフ)の深さを調整する。
これにより、窓付き封筒を開封する前には、ホログラムの存在は判別できるものの、その鮮明さに劣るものしか視認できず、その封筒上等に記載したメッセージ、例えば、「ホログラムは裏面よりご鑑賞下さい。」との説明書きにより、受取人は、窓付き封筒を開封する意欲を喚起され、開封後に視認することで、本来の鮮明なホログラムを見ることができるように構成することができ、窓付き封筒の「開封率」を大きく改善することが可能となる。
このため、上記したラミナー格子を想定した場合には、その屈折率nは、1.3以上、さらには1.5以上であることが好ましい。また、上記したように屈折率が大きくなりすぎると、表(おもて)面から観察した時のホログラム再生像が暗くなりすぎるため、その屈折率nは、1.8以下であることが好ましい。
もちろん、「開封しなければ見ることができない」、すなわち、「開封してその透明レリーフホログラムシートをその封筒から剥して、そして、照明光源にそのシートをかざすことによってしかみることができない」、「透過光によるホログラム鑑賞」を、その最大回折(再生)効率のものとして、「開封を促す」ことも好適である。
微細な凹凸を精密に作成するため、光学的な方法だけでなく、電子線描画装置を用いて、精密に設計されたレリーフ構造を作り出し、より精密で複雑な再生光を作り出すものであってもよい。このレリーフ形状は、ホログラムを再現もしくは再生する光もしくは光源の波長(域)と、再現もしくは再生する方向、及び強度によって、そして上記の設定条件を加味して、その凹凸のピッチや、深さ、もしくは特定の周期的形状が設計される。凹凸のピッチ(周期)は再現もしくは再生角度に依存するが、通常0.1μm〜数μmであり、凹凸の深さは、再現もしくは再生強度に大きな影響を与える要素であるが、通常0.1μm〜1μmである。
さらに、ホログラムレリーフ界面における反射率を向上するため、このホログラムレリーフに追従して、透明金属化合物薄膜等の透明性と反射性を兼ね備えた薄膜を形成することも好適である。
また、透明レリーフホログラムシートのレリーフホログラムが形成された面に、そのホログラムレリーフを覆うように、且つ、その透明レリーフホログラムシートとの屈折率差が、0.1〜0.5である、透明な「層」、すなわち、「剥離可能な層」を積層することで、ホログラムレリーフ界面での反射率を制御して、窓付き封筒を開封前では、ホログラムを鮮明には視認することができないように構成し、開封後に、そのホログラムレリーフを覆っている透明な「層」を剥すことで、「空気」と「ホログラム形成層」とからなる「屈折率差の大きい界面」を出現させ、鮮明なホログラムを見ることができるようにすると、その開封率をより高くすることができる。
もちろん、適宜なメッセージをその封筒上に記載することも重要となる。
上記した屈折率差は、0.1未満であると、透明レリーフホログラムシートの表面、裏面のどちらから観察してもほとんどホログラムを視認することができなくなり、他の郵便物・配送物との差別化が不十分となる。また、上記した屈折率差が0.5を超えると、こん透明な「層」を剥さなくても比較的鮮明なホログラムを視認することができるようになるため、上記した開封促進効果が低下する。従って、この透明な「層」と、ホログラムレリーフを形成している「層」との屈折率差を上記の値とする。
透明な樹脂の屈折率は、例えば、ポリメチルメタクリレート(屈折率n=1.49)、ポリメチルアクリレート(n=1.47)、ポリベンジルメタクリレート(n=1.57)、ポリブチルアクリレート(n=1.44)、ポリイソブチルアクリレート(n=1.48)、硝酸セルロース(n=1.54)、メチルセルロース(n=1.50)、セルロース・アセテートプロピオネート(n=1.47)、ポリスチレン(n=1.60)、ポリエチレンテレフタレート(n=1.64)、ポリ酢酸ビニル(n=1.47)、ポリ塩化ビニル・酢酸ビニル(n=1.54)、メラミン樹脂(n=1.56)、エポキシ樹脂(n=1.61)、フェノール樹脂(n=1.60)等であり、これらの樹脂単独、もしくは、この混合体等を適宜用いることができ、ホログラム形成層の屈折率に対して、所定の屈折率差の透明な「層」を設けることができる。
さらに、この透明な「層」は、ホログラム形成層から容易に剥すことができるものとする必要があるため、すなわち、「剥離可能な層」とする必要があるため、ホログラム形成層との接着性を低下させるための、マイクロシリカや、流動パラフィン、シリコーン系材料(樹脂やオイル、パウダー等)、フッ素系材料(同左)等の離型剤を混合し、その「剥離可能」性を安定なものとすることが好適である。
もちろん、離型性を有するシリコン樹脂やフッ素樹脂等を、上記した透明な樹脂の合成時に挿入し、共重合体等とすることも、さらに好適である。
ホログラム鑑賞時の鮮明さを確保するため、この「層」を剥離後は、ホログラムレリーフ上には、何らの樹脂等の残渣なく剥離でき、「空気」と「ホログラム形成層」との界面は、設定したホログラムレリーフそのものとなるよう工夫する必要があり、シリコーンオイル等の中でも低分子量のものであって、その界面にそのオイルがブリードして、剥離後にホログラムレリーフ上にそのオイルが残渣として残り、ホログラムレリーフ界面の形状を歪ませるものは除外する。
さらに、その透明な「層」の剥離をし易くするために、粘着性を有しない上記樹脂等に「粘着性成分」を所定量加えて、その「層」を剥離するときの初期剥離強度を低く抑え且一定の強度に安定化することも好適である。
このため、従来公知の溶剤系及び水系等の粘着剤成分、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂や、天然ゴム、クロロプレンゴムなどのゴム系樹脂などを使用することができる。自然にやさしい材料構成とするために、特に、天然ゴムを主成分とするラテックス、それを変性したもの、特に天然ゴムにスチレン特にメタクリルさんメチルとをグラフト重合させて得た天然ゴムラテックス等の天然素材から作製されたものを用いても良く、また、屈折率を調整して、粘着剤単独でこの「層」を構成してもよい。
さらには、その粘着性成分を加えた、もしくは、粘着剤そのものの上に、「さらなる透明基材」を積層して、その透明基材を起点として剥すように工夫し、より剥しやすくすることも好適である。
その「さらなる透明基材」としては、ホログラム形成層を担持する透明基材と同様のものを用いることができる。
また、透明レリーフホログラムシートの大きさを、窓付き封筒に設けた開口部の大きさより、一回り大きくし、窓付き封筒の窓からは、その透明レリーフホログラムシートの一部しか視認できず、残りの部分は、封筒を開封し、その透明レリーフホログラムシートを封筒から剥して確認しないと認識することができないように構成して、所定のメッセージ記載のもと、開封を促すことも好適である。
この透明レリーフホログラムシートの大きさは、封筒の開口部の大きさの面積比で1.5倍〜4倍とする。
従って、封筒開口部のサイズが、タテ45mm×ヨコ80mmであった場合は、透明レリーフホログラムシートの大きさを、
タテ×ヨコ : 55×130mm(2.0倍)
同上 : 60×240mm(4.0倍)
同上 : 90×100mm(2.5倍)
等とする。
1.5倍未満であれば、上記した見えない部分の面積が小さく、開封意欲の促進効果が不十分となり、4.0倍を超えると、窓付き封筒に入りきらなくなる。
さらに、最も受取人の注意をひくことができる、「環境対応」を施した製品とするため、窓付き封筒そのものを環境にやさしい材料で構成することで、受取人に好感をもたせるとともに、他の郵便物・配送物との差別化を図る。
このために、透明レリーフホログラムシートを生分解プラスチックで構成する。
生分解性プラスチックとは、1種類の生分解性プラスチック単独であることのみならず、1種類の生分解性プラスチックに澱粉を混ぜたもの、あるいは複数種類の生分解性プラスチックの混合物、あるいはこれらの混合物に可塑剤が添加された組成物等をも包含する。
一方の面にレリーフホログラムが形成された透明レリーフホログラムシートとして、透明なフィルムそのものを、ホログラムレリーフを有する「ホログラム形成層」とする方法においては、「ホログラム形成層」を生分解性プラスチックとし、、
又は、透明基材の少なくともその一方の面に、透明な樹脂をコーティングして、ホログラムレリーフを有する「ホログラム形成層」を設けた積層体とする方法においては、その透明基材及び、その透明な樹脂を生分解性プラスチックとする。
また、ホログラム形成層のホログラムレリーフ面に剥離可能に形成する「層」を設ける場合には、この「層」そのものをも、生分解性プラスチックとする。
さらに、この剥離可能に形成する「層」上に、新たにその剥離を容易化する基材を設ける場合にも、この基材を生分解性プラスチックとする。
以上のごとく、一方の面にレリーフホログラムが形成された透明レリーフホログラムシートとして、窓付き封筒に設けられるシートの全てを生分解性プラスチックで構成するものとする。
もちろん、この透明レリーフホログラムシートを窓付き封筒に貼着する接着剤も可能な限り、生分解性プラスチックとする。
さらには、封筒本体を構成している封筒上紙と封筒下紙等を非木材紙から構成することも好適である。
非木材紙の原料には農産廃棄物、草木類、繊維作物などが利用でき、
例えば農産廃棄物としては、さとうきびの糖汁を搾り取った後のカス(バガス)、麦わら、稲わら、パーム椰子(パーム油抽出後に廃棄される房の部分)、バナナ(収穫後の幹の部分)など、
草木類としては、竹、葦、エスパルト(北アフリカ、南スペインが主生育地で固く強い草)、雑草など、
さらには、繊維作物としてケフナ、アバカ、サイザル、ジュート、亜麻、コットンリンター、こうぞ、雁皮、みつまたなど用いることができる。
この窓付き封筒を湿性の土中に埋めることで、封筒全体も分解できるようになるものである。
上記したように、封筒下紙の重ね合わせ面には封筒上紙の窓部に対応する位置に宛名部が設けられているとともに、封着部分に囲まれた内部領域であってその窓部に対応しない位置に情報記録部が設けられているが、この宛名部と情報記録部とは、大豆油を溶剤として含有する大豆油インキを用いて所要な情報、罫線、図柄など、印刷すべき事項や、地紋等が印刷されており、また、封筒上紙の外表面(封筒本体としての外面)には郵便料金前納表示マーク等が印刷されていて、これらの印刷を大豆油インキにて印刷形成することがまた好適である。
さらに封筒上紙のマーク以外の領域と封筒下紙の外表面(封筒本体としての外面)にも必要に応じて印刷すべき事項を設けることができ、その場合にも大豆油インキを用いて印刷することができる。
この印刷に際して、大豆油インキはインキ皮膜の硬度が高いので、耐熱性、耐摩擦性に優れ、印字装置の搬送部やトナー定着部(ノンインパクトプリンタの場合)、印字ヘッド(感熱プリンタの場合)へのインキの付着による汚れが生じ難く、この汚れに伴う封筒側への転移も生じないようになり、連続して大量の印字動作が可能となる。
従って、使用後の窓付き封筒は、土壌中あるいは堆肥中に廃棄することで加水分解あるいは/および微生物により炭酸ガスと水に分解され、ゴミとして自然界に残留することがなく、景観悪化や環境破壊が抑制される。また、窓付き封筒や、その印刷インキのみが生分解性プラスチックで、透明レリーフホログラムシートが通常の透明な樹脂(もしくは、透明基材上に透明な樹脂を設けた積層体。)にて形成されていれば、窓付き封筒から個々に、透明レリーフホログラムシートを剥がして分別処理しなければならないが、本発明ではそのような手間もかからないので、窓付き封筒の回収、処理が容易である。
本発明において、生分解性プラスチックとして、
脂肪族ポリエステル系の生分解性プラスチックが使用され得る。
脂肪族ポリエステル系の生分解性プラスチックとしては、ラクトン系樹脂あるいはポリブチレンサクシネート系樹脂あるいはポリ乳酸系樹脂、ポリブチレンサクシネート/テレフタレート共重合体を挙げることができる。
ラクトン系樹脂とポリブチレンサクシネート系樹脂と生分解性の可塑剤との混合物、またはポリ乳酸系樹脂と生分解性の可塑剤との混合物、またはポリ乳酸系樹脂と澱粉との混合物、あるいは変性ポリビニルアルコールと澱粉と脂肪族ポリエステル系樹脂との混合物から形成されてなるものが好ましく、それによって押出成形が容易で、使用時の物性、廃棄後の生化学的分解性等においてバランスがとれた透明レリーフホログラムシートを提供することができる。
ラクトン系樹脂は、生分解性であり、具体的には、ε−カプロラクトン、4−メチルカプロラクトン、3,5,5−トリメチルカプロラクトン、3,3,5−トリメチルカプロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、エナントラクトンの単独重合体またはこれら2種以上のモノマーの共重合体、これらの単独または共重合体の混合物が挙げられる。これらの重合体または共重合体は、常温で軟化しないものが好ましく、この観点から、高分子量であって融点が60℃以上で、安定した性質を有するものが適当である。中でも、数平均分子量が10,000〜200,000程度のポリカプロラクトンが好ましい。以下、単に脂肪族ポリエステル系樹脂と呼ぶ場合は、ラクトン系樹脂以外の脂肪族ポリエステル樹脂を意味するものとする。
また、脂肪族ポリエステル樹脂は、例えば、ポリ乳酸、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート等の生分解性のポリエステル樹脂(ポリブチレンサクシネート系樹脂としては、昭和高分子株式会社のビオノーレに代表される低分子量脂肪族ジカルボン酸と低分子量脂肪族ジオールより合成されるポリエステル樹脂を例示することができる)、特開平9−235360号、同9−233956号公報記載の三元共重合体の脂肪族ポリエステル、特開平7−177826号公報記載の乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、また、特開平11−275987号公報記載のε−カプロラクトンとε−カプロラクタムより合成されるポリアミドエステル樹脂、ポリアミノ酸樹脂等が挙げられる。
なお、脂肪族ポリエステル樹脂は、特開平9−67513号公報記載の低分子量の脂肪族ポリエステルに脂肪族イソシアネートを添加、反応させてウレタン結合により高分子量化したものでもよい。脂肪族ジイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートメチルエステル{OCN‐(CH2)4‐CH(‐NCO)(‐COOCH3)}、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられ、中でもヘキサメチレンジイソシアネートが好ましい。ウレタン結合を含む脂肪族ポリエステル樹脂は、数平均分子量が20,000以上のものが好ましい。また、特開平9−67513号公報に記載されているようなコハク酸と1,4−ブタンジオールとから得られるポリエステル樹脂、コハク酸とエチレングリコールとから得られるポリエステル樹脂、シュウ酸とネオペンチルグリコールとから得られるポリエステル樹脂、シュウ酸と1,4−ブタンジオールとから得られるポリエステル樹脂、シュウ酸とエチレングリコールとから得られるポリエステル樹脂等が例示できる。これらの脂肪族ポリエステル樹脂としては、GPCによる標準ポリスチレン換算で数平均分子量が20,000以上200,000以下、好ましくは40,000以上200,000以下のものが使用できる。
生分解性可塑剤としては、例えば、グリセリンジアセトモノラウレート、グリセリンジアセトモノオレート、グリセリンモノアセトモノステアレート等のグリセリン脂肪酸エステルを単独または組み合わせて、好適に使用することができる。また、この可塑剤に加えて、生分解性を有する滑剤を使用してもよい。そのような滑剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸等の高級脂肪酸等の単独または混合物が挙げられる。
生分解性プラスチックとしては、ラクトン系樹脂とポリブチレンサクシネート系樹脂との混合物に対して、可塑剤を、2〜20/105〜150程度、さらに2〜12/105〜150程度、2〜8/105〜150程度の重量比で添加することがネット成形時の安定性や成形されたネット袋体の柔らかさにおいて好ましい。また、ラクトン系樹脂とポリブチレンサクシネート系樹脂は、5〜50:100程度の重量比が適当である。したがって、本発明の生分解性プラスチック(組成物)においては、ラクトン系樹脂:ポリブチレンサクシネート系樹脂:可塑剤が5〜50:100:2〜20程度の重量比で混合されていることが好ましい。
さらに、透明レリーフホログラムシート等に用いられる生分解プラスチックは、低温処理に適するものもより好適であって、
化学合成系として、ラクトン系樹脂:εーカプロラクトン、4−メチルカプロラクトン、3,3,5−トリメチルカプロラクトン、βープロピオラクトン、γーブチロラクトン、δーバレロラクトン、エナントラクトンの単独重合体またはこれら2種以上のモノマーの共重合体、これらの混合物融点60℃〜100℃、ポリカプロラクトン(融点60℃)、もしくは、ポリブチレンサクシネート系樹脂:ポリブチレンサクシネート・アジペート(融点95℃)、ポリブチレンサクシネートとポリカプロラクトンとの混合物(融点65℃〜110℃)、ポリブチレンサクシネートとポリブチレンサクシネート・アジペートとの混合物(融点95℃〜110℃)、ポリブチレンサクシネート・アジペートとポリ乳酸との混合物(融点95℃〜110℃)、もしくは、ポリ乳酸、ポリ乳酸とD−乳酸との混合物などにおいて融点が55℃〜110℃のもの、もしくは、低分子量脂肪族ジカルボン酸と低分子量脂肪族ジオールより合成したポリエステル樹脂、例えばコハク酸とブタンジオール、エチレングリコールとの組み合わせや、シュウ酸とネオペンチルグリコール、ブタンジオール、エチレングリコールとの組み合わせなど、変性ポリビニルアルコールと脂肪族ポリエステル樹脂と澱粉の混合物、低分子量脂肪族ポリエステルに脂肪族イソシアネートを添加して重合させたものなどの中で、融点が55℃〜110℃のものが好適である。
また、天然物系として、ゼラチンなどの動物性天然物質、セルロースなどの植物性天然物質など:澱粉脂肪酸エステル、澱粉キトナン・セルロースなど、微生物生産系として、ポリヒドロキシブチレートや、ポリエステル系:炭素源として3−ヒドロキシプロピオン酸、4−ヒドロキシ酪酸、γ―ブチロラクトンをベースとするP(3HB−CO―4HB)、炭素源としてプロピオン酸、吉草酸をベースとしたP(3HB−CO―3HV)などの中で融点が比較的低いものが好適である。
これらの生分解プラスチックは、ポリ乳酸(融点180℃)、ポリブチレンサクシネート・テレフタレート共重合体(融点190℃)、分子量が数十万を越えるポリエステル系樹脂(融点160℃以上)、菌体内にポリ(3−ヒドロキシ酪酸)ホモポリマーを顆粒状態で蓄積しこれを取り出した高結晶性ポリエステル(融点180℃)などより生分解性に優れるという特徴を有する。
透明レリーフホログラムシート等に用いられる生分解プラスチックの層構成、やそれぞれの厚さは、上記した厚さと同様とする。但し、透明性が若干劣る場合には、その範囲の内、より薄いものを用いる。
但し、その厚さが小さいと、熱処理による歪み、変形の影響を受けやすくなるため、また、環境に配慮して使用材料を削減するためにも、エネルギー使用量を低減するためにも、ホログラム形成層や、その上のホログラムレリーフを形成する際、より低温処理とすることがさらに望ましい。そのため、上記材料や、処理方法のうち、可能な限り、低温処理可能な材料や、処理方法を採用することが好適である。
本発明によれば、窓付き封筒において、大きい領域を確保可能な、宛名等に割り当てられた「窓」部に、すなわち、受取人が本人なのか若しくは家族等であるのかを確認するため、必ず視認する宛名用窓部に、その下にある宛名等の印字を目視にて十分視認でき、及び/又は、郵便区分け機等の光学的機械読み取りに支障なく認識可能である、透明レリーフホログラムシートを設けることにより、封筒における所定の一つの位置に十分な大きさを確保でき、且つ、顧客の注意を十分に喚起して、その開封率を向上し、さらに、量産性に優れる、窓付き封筒を提供することができる。
さらに、その透明レリーフホログラムシートに所定の屈折率差を有する剥離可能な層を設け、封筒を開封して、その層を剥さないと所望のホログラムを鑑賞できなくし、若しくは、封筒の窓部サイズより、一回り大きいサイズの透明レリーフホログラムシートを設けて、その開封率を直接的に向上させる、窓付き封筒を提供することができる。
また、これらの窓付きフィルムを生分解性プラスチックで構成することにより、環境負荷を低減可能なこともアピールし、窓付きフィルムを剥して観賞用に保管する等の行為を促進し、より開封率を向上できる窓付き封筒を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
本発明の1実施例を示す窓付き封筒の加工中の図である。 本発明の1実施例を示す窓付き封筒(封緘前)である。 本発明の別の実施例を示す窓付き封筒である。 本発明の1実施例に用いられる透明レリーフホログラムシートの断面図を示す 図(その一方の面にホログラムレリーフが形成されている例。)である。 本発明の1実施例に用いられる別の透明レリーフホログラムシートの断面図 を示す図(その一方の面にホログラムレリーフが形成され、さらに、その反 対面において、透明基材に担持されている例。)である。 本発明の1実施例に用いられるさらに別の透明レリーフホログラムシートの 断面図を示す図(その一方の面にホログラムレリーフが形成され、さらに、 その反対面において、透明基材に担持されている、さらにその反対面である 、他方の面に、剥離可能な層が形成されている例。)である。
(窓付き封筒、封筒本体)
本発明の窓付き封筒1は、上記したように、種々の製袋機を用いて、加工可能であるが、その一例としては、封筒本体2の窓部3に、透明レリーフホログラムシート4を上記した適宜な接着剤(図示せず。)を用いて、貼着したものとする。
但し、この接着剤は、一般的な粘着剤や接着剤を用いることができるが、特に、「再剥離性」を有することが好ましい。
接着剤には、エポキシ・変成シリコーン樹脂系等の弾性系接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、オレフィン樹脂系、EVA系などのホットメルト系接着剤、酢酸ビニル系、EVA系、アクリル系などのエマルジョン系接着剤、エラストマー系接着剤、熱硬化性樹脂系接着剤、アルキル-α-シアノアクリレート系等の瞬間系接着剤、粘着・接着形接着剤、ゴム系接着剤、一液形接着剤、二液混合形接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、反応形アクリル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、塩化ビニル・酢酸ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、ニトロセルロース系などの樹脂系溶剤形接着剤、クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、SBRゴム系などのゴム系溶剤形接着剤、エポキシ変性、ポリビニルアセタール変性、ニトリルゴム変性などのフェノール樹脂、ポリ乳酸系接着剤(環境配慮)、さらには、再湿接着剤(水分を加えることで接着性を復活させるもの)等を用いることができる。
粘着剤には、天然ゴム系、合成ゴム系、熱可塑性エラストマー系などのゴム系粘着剤、溶剤型アクリル系、エマルション型アクリル系、、液状紫外線硬化型、電子線硬化型などのアクリル系粘着剤、過酸化物硬化型シリコーン系、付加型シリコーン系などのシリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等に、適宜、ロジン系、テルペン系、石油樹脂系などの粘着付与剤を添加したものや、これらのエマルション型やホットメルト型等、さらに、再剥離型アクリル系粘着剤、微粘着型シリコーン系粘着剤、ポリ乳酸系粘着剤(環境配慮)、さらには、再湿粘着剤(水分を加えることで粘着性を復活させるもの)等を用いることができる。
また、これらの混合系を用いることができ、さらに、種々の添加剤、すなわち、マイクロシリカ、炭酸カルシウム等の体質顔料など、種々の通常用いられる添加剤も用いることができ、本発明においても、用途に応じ、これらを適宜入れ替えたり、混合したりして用いることができる。
これらは、処理する方法により、例えば、圧力を掛けて処理する場合には、感圧接着剤・粘着剤と呼ばれ、加熱処理する場合には、感熱接着剤・粘着剤と呼ばれる。
その形成厚さは、「紙」の上に適用する場合は、「紙」への浸透を考慮し、3μm〜10μmの厚さで、「フィルム」の上に適用する場合には、その浸透がないため、薄くすることができ、0.5μm〜3μmの厚さで形成する。
もちろん、これら材料をパターン印刷処理する代わりに、適宜な幅の両面テープを適用して接着(粘着)させることも好適である。特に、受取人に封緘処理をさせる場合などは、その封緘部分に両面テープを剥離紙を残したまま適用する。(再湿接着剤や再湿粘着剤も用いうる。)
一般的には、封筒上紙の開口部の開口位置から数mmの位置に、幅1mm程度で、厚さ5μm程度のパターン状に形成され、透明レリーフホログラムシート4をその上に載せた後、透明レリーフホログラムシート4全体に圧力を掛け、接着剤形成部にて圧着されることで、透明レリーフホログラムシート4を固定する。
このとき、ホログラムレリーフ形成面は、表側にあっても、裏側(封筒内部側)にあってもよいが、開封率を向上させるために、ホログラムレリーフ深さを調節する場合は、裏側を向いていた方が設計が容易である。その上、郵送、乃至は、配送される際にそのホログラムレリーフ面が他の郵便物や、配送物等と接触しないため、損傷を受けにくいという利点を有する。
封筒本体2は、封筒上紙5と、封筒紙6とを製袋処理ユニットをセットした、一般的なフォーム印刷機等を用いて、上記した適宜な接着剤から選択した、封筒製袋用の接着剤11により製袋され、バースト処理されて、個々の封筒となる。封筒上紙5には、必要に応じ所定のマーク10(郵便マーク等)が印刷されている。
封筒本体2、封筒上紙5と、封筒紙6には、その用途の応じ、封筒に用いられる紙、若しくは板紙は、一般的には、印刷用紙・情報用紙、包装用紙、雑種紙、若しくは、段ボール原紙、紙器用板紙等を適宜選択し用いる。その厚さは、用途により適宜選択するが、例えば、連量が45kg/四六判(メートル坪量52.3g/m2)〜180kg/四六判(メートル坪量209.3g/m2)の上質紙等を用いる。
この個々の封筒本体2には、一般的な封入・封緘機を用いて、別途準備した、所定の位置に印字された宛名部8や、その他の部分に印字された情報記録部9をその表面に持つ、書面等12からなる封入物が挿入され、封緘されて、郵便物もしくは配送物となって、郵便配達乃至は、宅配配送される。郵便物の場合には、郵便法及び郵便規則に準拠して、材料選択及び加工処理される。
製袋加工時や、封入・封緘時に貼着されている透明レリーフホログラムシート4のホログラムレリーフ面が損傷を受けないよう配慮することが必要である。もちろん、その反対面が傷ついた場合にも、その透明性が低下するため、いずれの面も擦り傷等の損傷を受けないよう十分な配慮が必要となる。
(透明レリーフホログラムシート、ホログラム形成層及び透明基材)
透明レリーフホログラムシート4(以下A又はA´とも称す。)は、透明レリーフホログラムシートAを構成するホログラム形成層13(以下、ホログラム形成層13ともいう。)単独構成、もしくは、透明透明レリーフホログラムシートA´を構成する透明基材14(以下、透明基材14とも称す。)と、ホログラム形成層13との2層、さらには、それらのホログラムレリーフ面に追従するように設ける金属化合物材料からなる反射性透明薄膜(図示せず。)や、その上にさらに適宜な透明性を有する樹脂からなる保護層(図示せず。)や、透明基材14のホログラム形成層13とは反対の面に、耐擦傷性の離型処理層(図示せず。)等を設けたものを用いることができる。それぞれの層は一般的に用いられる方法を用いて、適宜な厚さに形成される。
ホログラム形成層13は、透明な樹脂材料又は、透明な樹脂フィルムで構成される。
その透明な樹脂材料又は、樹脂フィルムとしては、各種の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、もしくは電離放射線硬化性樹脂を用いることができる。熱可塑性樹脂としてはアクリル酸エステル樹脂、アクリルアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂、もしくはポリスチレン樹脂等が、また、熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、エポキシ変性アクリル樹脂、エポキシ変性不飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、もしくはフェノール樹脂等が挙げられる。
これらの熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂は、1種もしくは2種以上を使用することができる。これらの樹脂の1種もしくは2種以上は、各種イソシアネート樹脂を用いて架橋させてもよいし、あるいは、各種の硬化触媒、例えば、ナフテン酸コバルト、もしくはナフテン酸亜鉛等の金属石鹸を配合するか、または、熱もしくは紫外線で重合を開始させるためのベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物、ベンゾフェノン、アセトフェノン、アントラキノン、ナフトキノン、アゾビスイソブチロニトリル、もしくはジフェニルスルフィド等を配合しても良い。
また、電離放射線硬化性樹脂としては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、アクリル変性ポリエステル等を挙げることができ、このような電離放射線硬化性樹脂に架橋構造を導入するか、もしくは粘度を調整する目的で、単官能モノマーもしくは多官能モノマー、またはオリゴマー等を配合して用いてもよい。
さらに、環境に配慮して、上記した生分解プラスチックをホログラム形成層13として用いることができる。
上記の樹脂材料を用いてホログラム形成層を形成するには、直接的に形成することもできるが、複製用型を用い、賦型を行なうこともできる。
熱硬化性樹脂や電離放射線硬化性樹脂を用いる場合には、型面に未硬化の樹脂を密着させたまま、加熱もしくは電離放射線照射により、硬化を行わせ、硬化後に剥離することによって、硬化した透明な樹脂材料からなる層の片面にレリーフホログラムの微細凹凸を形成することができる。なお、同様な方法によりパターン状に形成して模様状とした回折格子を有する回折格子形成層も光回折構造として使用できる。
若しくは、押出成形法、ブロー成形法、真空成形法、カレンダー加工法等の各種成形方法により、樹脂を成形すると同時にホログラムレリーフを形成して、ホログラム形成層とすることもできる。
ホログラムは、レーザ再生ホログラム、白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータジェネレーティッドホログラム(CGH)、ホログラフィック回折格子、複合回折格子で構成されるホログラムや、マシンリーダブルホログラムなどを用いることができる。
本発明において、「ホログラム」を鑑賞用とし、「開封率向上」をその目的として設けているが、その窓付き封筒が信頼できる送付人から送られてきたことを示すという、いわゆる、偽造防止性を併せ持つことも好適である。例えば、送付人が窓付き封筒を送付した後、受け取り人が、その中にある申込書等に所定の個人情報等を記入して、同封されている返信用封筒をその送付人に送付する際に、その申込書が正しい送付人に送付されるものであることを保証するような目的で使われることも好適である。
但し、宛名情報等を光学的に認識する場合には、上述したように、所定の条件を満足したホログラムとすることが必要である。
凹凸のピッチ(周期)は、通常0.1μm〜数μmであり、凹凸の深さは、通常0.1μm〜1μmである。
単一回折格子のように、全く同一形状の凹凸の繰り返しであるものは、隣り合う凹凸が同じ形状であればある程、反射する光の干渉度合いが増しその強度が強くなり、最大値へと収束する。回折方向のぶれも最小となる。立体像のように、画像の個々の点が焦点に収束するものは、その焦点への収束精度が向上し、再現もしくは再生画像が鮮明となる。
さらに、透明金属化合物薄膜の場合は、その薄膜の上下の面が、同一レリーフ形状であり且つ、その面と面の距離(すなわち膜厚さ)が均一であればあるほど、再現もしくは再生強度が大きくなる。また、レリーフ面にホログラム画像の凹凸とは異なる周期、形状の凹凸が存在すると、それはホログラムもしくは回折格子の再現もしくは再生時のノイズとなり、画像を不鮮明にする要因となる。
レリーフ形状を賦形(複製ともいう)する方法は、回折格子や干渉縞が凹凸の形で記録された原版をプレス型(スタンパという)として用い、上記ホログラム形成層13上に、もしくは、反射性薄膜層(図示せず。)上から、その原版を重ねて加熱ロールなどの適宜手段により、両者を加熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製することができる。形成するホログラムパターンは単独でも、複数でもよい。
上記の極微細な形状を精密に再現するため、また、複製後の熱収縮などの歪みや変形を最小とするため、原版は金属を使用し、低温・高圧下で複製を行う。
従って、生分解性プラスチックも、低温処理の可能なもの、すなわち、その融点が低いものが好ましく、その融点が110℃以下のものは特に好ましい。
原版は、Niなどの硬度の高い金属を用いる。光学的撮影もしくは、電子線描画などにより形成したガラスマスターなどの表面にCr、Ni薄膜を真空蒸着法、スパッタリングなどにより5〜50nm形成後、Niなどを電着法(電気めっき、無電解めっき、さらには複合めっきなど)により50〜1000μm形成した後、金属を剥離することで作ることができる。
高圧回転式の複製に用いるためには、このNi層の厚み精度を高くする必要があり、通常±10μm、好ましくは、±1μmとする。このため、裏面の研磨や、平坦化方法を用いてもよい。
複製方式は、高圧とするため、平板式でなく、回転式を用い、線圧0.1トン/m〜10トン/m、好ましくは、5トン/m以上とする。複製用シリンダーは、その直径が小さいとレリーフの再現性が低下するため、複製シリンダー直径は大きい方が好ましく、通常、直径0.1m〜2.0m、好ましくは、1.0m以上の弧を使用する。
例えば、透明基材14上のホログラム形成層13をこの複製用シリンダーに沿って押し当て、裏面より(透明基材14側から)金属製シリンダーにより上記圧力にて複製を実施する。複製後の熱収縮などの歪みや変形を最小限とするためには、透明な基材14全体を加熱するのではなく、ホログラム形成層13面側の一部のみを加熱する方法が望ましい。通常60℃〜110℃に加熱する。さらには、裏面の金属製シリンダーを常温に保つ、もしくは冷却することで、さらにその精度を向上させることができる。
透明基材14は、厚みを薄くすることが可能であって、機械的強度や、透明レリーフホログラムシートを製造する際の処理や加工に適した耐溶剤性および耐熱性を有するものが好ましい。使用目的にもよるので、限定されるものではないが、フィルム状もしくはシート状のプラスチックが好ましい。
例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、ポリエチレン/ビニルアルコール等の各種のプラスチックフィルムを例示することができる。
さらに、環境に配慮して、上記した生分解プラスチックを透明基材14として用いることも好適である。
透明レリーフホログラムシート4においては、ホログラム形成層13の上に形成されているホログラムレリーフに接して、且つ、追従するように反射性薄膜層(図示せず。)を形成することができ、これにより、ホログラム再生像の視認性を向上させることができる。
この薄膜は、入射した光を反射する必要があるため、ホログラム形成層13よりも高い屈折率を有する透明性薄膜であれば、特に限定されない。
(剥離可能な層(透明な「層」))
剥離可能な層15は、透明性を有し、ホログラム形成層13のホログラムレリーフ面と再剥離性を有して、接着若しくは粘着する樹脂であって、ホログラム形成層13の屈折率との屈折率差が、0.1〜0.5の範囲内であるものであれば、いずれも用いることができ、ホログラム形成層13のホログラムレリーフ面に、直接、接して設けられ、透明レリーフホログラムシート4(A´´)となる。
剥離可能な層15は、剥離後廃棄することになるため、環境に配慮して、剥離可能な層15を上記したような生分解プラスチックとすることも好適である。もちろん、剥離可能な層15を剥離して、ホログラムを鑑賞後、その保護層代わりに、再度ホログラムレリーフ面に貼着することも考えられ、その際に、間に空気はいったり、シワが入ったりして、ホログラム再生の阻害となることの無いように、柔軟性を有し、比較的小さい圧力によって、容易にホログラムレリーフに追従し、密着するものが、さらに好適である。
直接接して設けることにより、このホログラムレリーフ面、すなわち、ホログラム形成層13と、それに直接接している、剥離可能な、透明な「層」15との「界面」における界面反射率を所望の大きさに制御することができる。
この層15は、その表面が比較的粘性の少ないものであれば、単独で形成でき、その厚さは、窓付き封筒1を開封後に、透明レリーフホログラムシート4からその層15を剥離しやすいものとするため、10μm〜50μmとする。
その形成方法には、グラビア方式や、ロール方式等の種々のコーティング方式や、シルクスクリーン印刷等、種々の印刷方式をも強いることができるが、ホログラム再生像の鮮明度を維持する為、その層15の形成時に、ホログラム形成層13のホログラムレリーフ面の平滑性(レリーフ曲面の表面が滑らか出るという意味。)を劣化させないことが必要であり、使用する溶剤系や、樹脂等は、ホログラム形成層13を溶解したり、ホログラム形成層13内に浸透したりし難いものを選定する。
また、この層15の上に、さらに別途透明な基材(図示せず。)を設けて、この層15をさらに剥離しやすくしてもよい。この場合には、その基材の厚さを、5μm〜25μmとし、層15の厚さを5μm〜25μmと薄くすることができる。
この層15や、その基材は、前述した材料のみならず、ホログラム形成層13に用い得る樹脂や、透明基材13に用い得る材料から適宜選択することできる。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではない。なお、溶媒を除き、各層の各組成物は固形分換算の質量部である。
(実施例1)
図1のごとく、封筒上紙5と、封筒紙6に、連量が70kg/四六のロール状の上質紙を用い、フォーム輪転印刷機を用いて、マージナル部7の加工や、ミシン加工その他の加工、及び、窓部3(宛名部8用開口部、45mm×80mm)の開口処理をしながら、通常の印刷用インキ、及び通常用いる接着剤11(封筒製袋用糊)等にて、マーク10を含む所定の固定情報の印刷加工や糊加工を行った。
その後、インクジェットプリンターにて、宛名部8や、情報記録部9に個別情報や、追加の固定情報を印字した後、製袋ユニット及び窓加工部を有する連続製袋機にて、長形3号(235mm×120mm)の封筒本体2を作製し、別途作製した書面等12の所望の封入物を封入して、実施例1の窓付き封筒1とした。
この時、窓用フィルムとして、透明レリーフホログラムシート4をタテ55mm×ヨコ90mmにカットしたものを準備した。
これに用いたホログラムは、レーザー光学系を用いて、30mm×70mmサイズの「絵画モチーフ」をレインボーホログラムとして、その結像位置を、記録面から10mmの位置として撮影し、現像処理してレリーフホログラムとし、そのレリーフ面を型取りしたNi原盤によって、回転方式にて、線圧1トン/m、150℃にて、30μmの透明な無延伸ポリエチレンフィルムにエンボス加工して、実施例1の窓付き封筒1に用いられる実施例1の透明レリーフホログラムシート4(A)としたものを用いた。
その回折効率(入射光に対する回折光の強度。)は5%とし、ホログラムレリーフを封筒の内側に向くようにした。
透明レリーフホログラムシート4用の粘着剤(図示せず。)は、微粒子マイクロシリカを混入させたゴム系(再剥離性を有する。)とし、2mm幅で厚さ5μmの開口部より一回り大きい長方形のパターンとした。
封入物は別途印刷加工し、所望の印刷及び宛名等、個別情報印字をして、A4サイズの3つ折とし、書面等12としたものを、その宛名等が、封筒本体1の窓部4位置に合うよう調整して、封入し、実施例1の窓付き封筒1を作製し、その後、封緘した。
この実施例1の窓付き封筒1を封緘した郵便物は、通常郵便物第一種郵便物(封書)に準拠しており、郵送時、郵便区分け機によ光学的宛名読み取りに支障のないものであった。
この郵便物の窓部を視認すると、「絵画モチーフ」を鑑賞することができた。
また、この郵便物を開封し、その窓部3から、透明レリーフホログラムシート4(A)を剥したところ、粘着残渣は全く無く、観賞用として適していると思われた。
(実施例2)
透明レリーフホログラムシート4(A)に用いるホログラムを、同一デザインとし、その回折効率を20%としたこと、及び、そのホログラムレリーフ面に、使用した無延伸ポリエチレンフィルム(屈折率1.45)と屈折率が同一の透明なアクリル樹脂(屈折率1.45)を2mm四方の市松模様に厚さ1μmでシルクスクリーン印刷にて形成したこと(図示せず。)以外は、実施例1と同様にして、実施例2の窓付き封筒1、そして、その郵便物を得た。
実施例1と同様に観察すると、ホログラム再生像が明るく鮮明に見え、且つ、郵送時、郵便区分け機による光学的宛名読み取りに支障のないものであった。
これは、ホログラムレリーフを市松模様状にとし、2mm四方のホログラム領域に並んで2mm四方の透明な領域が設けられていることにより、その透明な領域が光学的読み取り時には、光の回折を受けない領域となって、「透明度を増加させ(不透明度を減少させ)」たものと思われた。この市松模様の大きさは、0.5mm〜3mmが適当であった。0.5mm未満では、一つの領域のホログラム再生が十分とならず、3mmを超えるとその透明領域がホログラム再生像の視認を妨げるようになった。
ホログラム再生像は、その冗長性により、回折光領域が飛び飛びとなっていることによる影響が小さく、鮮明、且つ、明るいものであった。
(実施例3)
透明レリーフホログラムシート4を、透明レリーフホログラムシートを構成する透明基材14として、16μm透明ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その上に、下記ホログラム形成用組成物をグラビアリバースコーティング方式により塗布し、乾燥して厚さ5μmの透明レリーフホログラムシートを構成するホログラム形成層13とした積層体(A´)にしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3の窓付き封筒1、そして、その郵便物を得た。
〈ホログラム形成用組成物〉
メラミン樹脂(n=1.56) 20部
トルエン 40部
メチルエチルケトン 40部
封筒本体2の加工処理時のハンドリング性が向上したこと、以外は、実施例1と同様であり、実施例1と同様に観察すると、実施例1と同様の良好な結果を得た。
(実施例4)
透明基材14のホログラム形成層13を形成した面と反対側に、下記組成の耐擦傷性層用組成物を、グラビアリバースコーティング方式により塗布し、乾燥後、120度2分の硬化処理をして厚さ1μmの耐擦傷性層を設けたこと(図示せず。)以外は、実施例3と同様にして、実施例4の窓付き封筒1、そして、その郵便物を得た。
〈耐擦傷性層用組成物〉
メラミン樹脂 20部
シリコン樹脂 3部
トルエン 37部
メチルエチルケトン 40部
封筒本体2の加工処理時に、透明レリーフホログラムシート4(A´)の表面に擦り傷が全く発生しなかったこと以外は、実施例3と同様であり、実施例3と同様に観察すると、実施例3と同様の良好な結果を得た。
(実施例5)
透明レリーフホログラムシート4(A´)をタテ90mm×ヨコ100mmにカットしたものを準備したこと、70mm×70mmサイズの「絵画モチーフ」をレインボーホログラムとしたこと、及び、窓フィルム用の糊パターンの位置を開口部よりタテ方向に5mmの位置と20mmの位置の2箇所、そしてヨコ方向には、開口部より2mmの位置としたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5の窓付き封筒1、そして、そのメール便配送物を得た。
実施例1と同様の観察において、実施例1と同様の良好な結果を得た。
そして、窓付き封筒1の表面に、「大きいホログラムが貼付されています。」との文言を加えたことで、この窓付き封筒1を受け取った人が、この窓付き封筒1を開封する率が大幅に向上するものと思われた。
(実施例6)
ホログラムを電子線描画方式で同様の「絵画モチーフ」のホログラムレリーフを電子線レジストに露光し、その現像処理において、凹凸形状の深さを、「空気」とホログラム形成層13との界面において、空気側から観察した時が、最大回折効率となるようその現像時間を調整したこと以外は、実施例4と同様として、実施例6の窓付き封筒1、そして、そのメール便配送物を得た。
透明レリーフホログラムシート4(A´)をその封筒への加工前に観察したところ、ホログラム形成面から観察した際には、光学式撮影方式で撮影したものより鮮明なホログラムが観察できたが、その反対面である透明基材14側から観察した際には、ホログラム再生像があることは判別できたが、明るさ及び鮮明度に劣るホログラムしか再生しなかった。
このことをもとに、窓付き封筒1の表面に、「ホログラムは、裏面より観察願います。」との文言を加えることで、この窓付き封筒1を受け取った人が、この窓付き封筒1を開封する率が大幅に向上し、且つ、その鮮明さの差を実感するものと思われた。
(実施例7)
透明レリーフホログラムシート4(A´´)を構成する「剥離可能な層」(透明な「層」)15として、使用した無延伸ポリエチレンフィルム(屈折率1.45)と屈折率を調整した透明なメタアクリル樹脂(屈折率1.55)を厚さ10μmでシルクスクリーン印刷で形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例7の窓付き封筒1、そして、その郵便物を得た。
透明レリーフホログラムシート4(A´´)をその封筒への加工前に観察したところ、ホログラム形成面から観察した際には、ホログラム再生像があることはなんとか判別できたが、明るさ及び鮮明度にかなり劣るホログラムしか再生しなかった。
このことをもとに、窓付き封筒1の表面に、「ホログラムは、裏面の透明な層を剥がして観察願います。」との文言を加えることで、この窓付き封筒1を受け取った人が、この窓付き封筒1を開封する率が大幅に向上し、且つ、剥離可能な層(透明な層)を剥して、その鮮明さの差を実感するものと思われた。
(実施例8)
三菱樹脂製エコロージュ(ポリ乳酸フィルム)25μmにエンボス加工して、透明レリーフホログラムシート4(A)とした以外は、実施例1と同様にして、実施例8の窓付き封筒1、そして、その郵便物を得た。
実施例1と同様に観察したところ実施例1と同様の良好な結果を得た。
また、窓付き封筒1の表面に、「ホログラムは、環境にやさしい材料により作製されています。」との文言を加えることで、この窓付き封筒1を受け取った人の注意を惹くとともに、このことにより、この窓付き封筒1を開封する率が大幅に向上し、且つ、このホログラムを剥して手元に保管しやすくくなるものと思われた。
(比較例)
(比較例1)30μmの透明な無延伸ポリエチレンフィルムにホログラムレリーフをエンボス加工しないこと以外は、実施例1と同様にし、比較例1の窓付き封筒を得た。
この窓付き封筒を実施例1と同様に評価したところ、なんら特徴がなく、受け取り人の注意も惹かず、開封率の向上は見込めないものと思われた。
[回折効率測定方法]
:光源:半導体レーザー:キコー技研 MLX標準コリメートレーザー
:電圧DC4.8〜6.5V・平行光時ビーム径拡大6mm
:効率:反射光強度/入射光強度*100(%)
A 透明透明レリーフホログラムシート(1層構成)
A´ 透明透明レリーフホログラムシート(2層構成)
A´´ 透明透明レリーフホログラムシート(3層構成)
1 窓付き封筒
2 封筒本体
3 窓部
4 透明レリーフホログラムシート
5 封筒上紙
6 封筒下紙
7 マージナル部
8 宛名部
9 情報記録部
10 マーク
11 接着剤(封筒製袋用糊)
12 書面等
13 透明レリーフホログラムシートを構成するホログラム形成層
14 透明レリーフホログラムシートを構成する透明基材
15 透明レリーフホログラムシートを構成する剥離可能な層(透明な「層」)

Claims (3)

  1. 透明な窓を備えた窓付き封筒において、
    前記透明な窓が、少なくともその一方の面にレリーフホログラムが形成された透明レリーフホログラムシートで構成されているとともに、前記透明レリーフホログラムシートの前記レリーフホログラムが形成された前記面に、剥離可能な層を積層してなり、
    前記剥離可能な層の屈折率と、前記透明レリーフホログラムシートの屈折率の差が、0.1〜0.5であることを特徴とする窓付き封筒。
  2. 前記透明レリーフホログラムシートの大きさが、前記透明な窓の大きさの1.5倍〜4倍であることを特徴とする請求項1に記載の窓付き封筒。
  3. 前記透明レリーフホログラムシートが生分解プラスチックからなることを特徴とする請求項1または2に記載の窓付き封筒。
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