JP5499652B2 - 負極および二次電池 - Google Patents
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Description
1.負極
2.負極を用いた電気化学デバイス(二次電池)
2−1.第1の二次電池(円筒型)
2−2.第2の二次電池(ラミネートフィルム型)
2−3.第3の二次電池(角型)
図1は、本発明の一実施の形態に係る負極の断面構成を表している。この負極は、例えば電池などの電気化学デバイスに用いられるものであり、対向する一対の面を有する負極集電体101と、その負極集電体101に設けられた負極活物質層102とを有している。負極活物質層102は、負極集電体101の両面に設けられていてもよいし、片面に設けられていてもよい。
この負極は、例えば、以下の手順により製造される。
本実施の形態の負極では、負極活物質層102のうち、負極集電体101と接する側に位置する第1の領域102Aに含まれる炭素の少なくとも一部がSi−C結合を構成している。このため、負極集電体101に対する負極活物質層102の密着力を向上させることができる。そのうえ、負極活物質層102が物理的に強固なものとなる。したがって、この負極を二次電池などの電気化学デバイスに用いた場合に、優れたサイクル特性をもたらすことが可能となる。
次に、上記した負極の使用例について説明する。ここで、電気化学デバイスの一例として二次電池を例に挙げると、上記の負極は、以下のようにして用いられる。
図8および図9は、第1の二次電池の断面構成を表しており、図9では、図8に示した巻回電極体40を拡大している。ここで説明する二次電池は、例えば、負極の容量が電極反応物質であるリチウムイオンの吸蔵および放出により表されるリチウムイオン二次電池である。
図2および図3は第1の二次電池の断面構成を表しており、図3では図2に示した巻回電極体120の一部を拡大して示している。ここで説明する二次電池は、例えば、負極122の容量がリチウムの吸蔵および放出に基づいて表されるリチウムイオン二次電池である。
正極121は、例えば、一対の面を有する正極集電体121Aの両面に正極活物質層121Bが設けられたものである。この正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム、ニッケル、あるいはステンレスなどの金属材料によって構成されている。なお、正極活物質層121Bは、正極活物質を含んでおり、必要に応じて結着剤や導電剤などの他の材料を含んでいてもよい。
負極122は、上記した負極と同様の構成を有しており、例えば、一対の面を有する負極集電体122Aの両面に負極活物質層122Bが設けられたものである。負極集電体122Aおよび負極活物質層122Bの構成は、それぞれ上記した負極における負極集電体101および負極活物質層102の構成と同様である。この負極122では、リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料の充電容量が正極121の充電容量よりも大きくなっているのが好ましい。満充電時においても、負極122にリチウムがデンドライトとなって析出する可能性が低くなるからである。
セパレータ123は、正極121と負極122とを隔離し、両極の接触に起因する電流の短絡(ショート)を防止しながらリチウムイオンを通過させるものである。このセパレータ123は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンなどの合成樹脂からなる多孔質膜や、セラミックからなる多孔質膜などによって構成されており、これらの2種以上の多孔質膜が積層されたものであってもよい。中でも、ポリオレフィン製の多孔質膜は、ショート防止効果に優れ、かつシャットダウン効果による二次電池の安全性向上を図ることができるので好ましい。特に、ポリエチレンは、100℃以上160℃以下でシャットダウン効果を得ることができると共に、電気化学的安定性が優れているので好ましい。また、ポリプロピレンも好ましく、他にも化学的安定性を備えた樹脂であれば、ポリエチレンあるいはポリプロピレンと共重合させたものや、ブレンド化したものであってもよい。
このセパレータ123には、液状の電解質である電解液が含浸されている。この電解液は、溶媒と、それに溶解された電解質塩とを含んでいる。
この二次電池は、例えば、以下の手順により製造される。
この二次電池では、充電を行うと、例えば、正極121からリチウムイオンが放出され、セパレータ123に含浸された電解液を介して負極122に吸蔵される。一方、放電を行うと、例えば、負極122からリチウムイオンが放出され、セパレータ123に含浸された電解液を介して正極121に吸蔵される。
この第1の二次電池によれば、負極122が図1に示した負極と同様の構成を有しているので、サイクル特性を向上させることができる。この第1の二次電池に関する他の効果は、上記した負極と同様である。
図4は、第2の二次電池の分解斜視構成を表しており、図5は、図4に示した巻回電極体130のV−V線に沿った断面を拡大して示している。
図7および図8は、第3の二次電池の断面構成を表している。図7に示された断面と図8に示された断面とは、互いに直交する位置関係にある。すなわち、図8は、図7に示したXIII−XIII線に沿った矢視方向における断面図である。この二次電池は、いわゆる角型といわれるものであり、ほぼ中空直方体形状をなす外装缶151の内部に、偏平形状の巻回電極体160を収容したリチウムイオン二次電池である。
以下の手順により、図9に示したコイン型の二次電池を作製した。この際、負極の容量がリチウムイオンの吸蔵および放出により表されるリチウムイオン二次電池となるようにした。
負極172を以下のように作製したことを除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。具体的には、まず、負極集電体172Aの表面にCイオンのみを注入し、銅および炭素からなる第1の領域172B1としての拡散層を形成した。そののち、電子線蒸着法により、第1の領域172B1を覆うようにケイ素からなる第2の領域172B2を6μmの厚さとなるまで堆積させ、負極活物質層172Bを得た。その際、蒸着源として表面が窒化硼素の被膜によって覆われた坩堝に入れた単結晶シリコンを用い、これを電子線で加熱して蒸発させることで第2の領域172B2に炭素が混入しないようにした。
負極集電体172Aの表面にSiイオンのみを注入し、銅およびケイ素からなる第1の領域172B1としての拡散層を形成するようにしたことを除き、他は実験例1−2と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。
負極172を以下のように作製したことを除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。具体的には、まず、電解銅箔(厚さ=20μm)を準備し、その電解銅箔上に炭素とケイ素との混合層を電子線蒸着法により1μmの厚さとなるように形成し、負極集電体172Aを作製した。ここでは蒸着源として炭素からなる坩堝に入れた単結晶シリコンを用いた。そののち、負極集電体172Aを300℃で6時間に亘ってアニールすることにより、炭素とケイ素との混合層へ銅を拡散させ、銅、ケイ素、および炭素からなる第1の領域172B1としての拡散層を形成した。さらに、電子線蒸着法により、第1の領域172B1を覆うようにケイ素からなる第2の領域172B2を6μmの厚さとなるまで堆積させ、負極活物質層172Bを得た。その際、蒸着源として表面が窒化硼素の被膜によって覆われた坩堝に入れた単結晶シリコンを用い、これを電子線で加熱して蒸発させることで第2の領域172B2に炭素が混入しないようにした。このようにして作製した負極172の断面をクロスセクションポリッシャーで切り出し、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)を用いて観察および元素分析を行ったところ、負極集電体172Aと第2の領域172B2との間に、銅、ケイ素、および炭素からなる第1の領域172B1の存在が確認された。
負極集電体172Aに対してアニール処理を行わなかったことを除き、他は実験例2−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。
負極集電体172Aを作製するにあたり、混合層の代わりにケイ素のみからなる被覆層を電解銅箔上に1μmの厚さとなるように形成したことを除き、他は実験例2−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。電解銅箔上への被覆層の形成は電子線蒸着法により行い、蒸着源としては表面が窒化硼素の被膜によって覆われた坩堝へ単結晶シリコンを収容したものを用いた。
負極集電体172Aに対してアニール処理を行わなかったことを除き、他は実験例2−3と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。
負極集電体172Aに対するアニール処理の温度を表2に示したように変更したことを除き、他は実験例2−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。
負極172を以下のように作製したことを除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。具体的には、まず、いずれも1μm以下の粒径を有するSiC粉末、炭素粉末および銅粉末を原子比で5:5:1となるように混合して混合粉末を作製した。次に、この混合粉末80質量部と、熱可塑性ポリイミド20質量部とをN−メチル−2−ピロリドンに分散させてペースト状のスラリーとしたのち、そのスラリーを電解銅箔(厚さ=20μm)の上に2μmの厚さとなるように塗布することで第1の領域172B1を形成した。続いて、以下のようにして第2の領域172B2を形成し、負極活物質層172Bを得た。具体的には、負極活物質としてケイ素(平均粒径=10μm)70質量部と、導電剤として炭素粒子(平均粒径=2μm)10質量部と、負極結着剤として熱可塑性ポリイミド5質量部とを混合した負極合剤をN−メチル−2−ピロリドンに分散させてペースト状の負極合剤スラリーを作製した。そののち、この負極合剤スラリーを、バーコータにより第1の領域172B1の表面を覆うように均一塗布して乾燥させたのち、ロールプレス機により圧縮成型し、真空雰囲気中において700℃×3時間の条件で加熱した。
第1の領域172B1を形成する際、混合粉末にSiC粉末を加えなかったことを除き、他は実験例3−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。
負極172を以下のように作製したことを除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。具体的には、まず、電解銅箔(厚さ=20μm)を準備し、その電解銅箔上に炭素とケイ素との混合層を電子線蒸着法により1μmの厚さとなるように形成し、負極集電体172Aを作製した。ここでは蒸着源として炭素からなる坩堝に入れた単結晶シリコンを用いた。そののち、負極集電体172Aを300℃で6時間に亘ってアニールすることにより、炭素とケイ素との混合層へ銅を拡散させ、銅、ケイ素、および炭素からなる第1の領域172B1としての拡散層を形成した。さらに、溶射法により、第1の領域172B1を覆うようにケイ素からなる第2の領域172B2を6μmの厚さで形成し、負極活物質層172Bを得た。ここでは、ガスフレーム溶射法により、溶融材料としてのケイ素粉末(メジアン径=1μm〜300μm)を溶融状態あるいは半溶融状態で、約45m/秒〜55m/秒の噴き付け速度で噴き付けるようにした。なお、溶射炎の発生用ガスとしては酸素ガスおよび水素ガス、噴き付け用ガスとしては窒素ガスを用いた。
第1の領域172B1におけるケイ素に対する炭素の含有率(原子%)を変化させたことを除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。ここで、イオン注入時の拡散深度は1μmに固定した。これらの実験例5−1〜5−10についてもサイクル特性(放電容量維持率)を調べたところ、表3に表した結果が得られた。また、表3には、併せて容量のデータも示す。
負極集電体172Aへのイオン注入時の拡散深度を調整することにより第1の領域172B1の厚みを変化させたことを除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。これらの実験例6−1〜6−4についてもサイクル特性(放電容量維持率)を調べたところ、表4に表した結果が得られた。
負極172の作製時において、SiイオンおよびCイオンの注入量を調整することにより第1の領域172B1に含まれる炭素のうちSi−C結合を構成するものの割合を変化させた。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。これらの実験例7−1〜7−7についてもサイクル特性(放電容量維持率)を調べたところ、表5に表した結果が得られた。
負極172の作製時において、SiイオンおよびCイオンと共に鉄(Fe)イオンを注入することにより、第1の領域172B1がSi−C結合と共にFe−C結合を含むようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。ここでは、第1の領域172B1に含まれる炭素のうち、Si−C結合を構成するものの割合、およびFe−C結合を構成するものの割合をそれぞれ表6に表したように変化させた。具体的には、実験例8−1〜8−7では、Fe−C結合を構成する炭素の割合を20%とする一方、Si−C結合を構成する炭素の割合を80%から5%まで変化させた。実験例8−8〜8−14では、Fe−C結合を構成する炭素の割合を40%とする一方、Si−C結合を構成する炭素の割合を60%から5%まで変化させた。実験例8−15〜8−18では、Fe−C結合を構成する炭素の割合を60%とする一方、Si−C結合を構成する炭素の割合を40%から15%まで変化させた。これらの実験例8−1〜8−18についてもサイクル特性(放電容量維持率)を調べたところ、表6に表した結果が得られた。
負極172の作製時において、SiイオンおよびCイオンの注入量を調整することにより第1の領域172B1に含まれる炭素のうちSi−C結合を構成するものの割合を35.5%とした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。
負極172の作製時において、SiイオンおよびCイオンと共にFeイオンを注入することにより、第1の領域172B1がSi−C結合と共にFe−C結合を含むようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。ここでは、第1の領域172B1に含まれる炭素のうち、Si−C結合を構成するものの割合と、Fe−C結合を構成するものの割合との合計を35.0%とした。
負極172の作製時において、SiイオンおよびCイオンと共にクロム(Cr)イオンを注入することにより、第1の領域172B1がSi−C結合と共にCr−C結合を含むようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。ここでは、第1の領域172B1に含まれる炭素のうち、Si−C結合を構成するものの割合と、Cr−C結合を構成するものの割合との合計を34.5%とした。
負極172の作製時において、SiイオンおよびCイオンと共にニッケル(Ni)イオンを注入することにより、第1の領域172B1がSi−C結合と共にNi−C結合を含むようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。ここでは、第1の領域172B1に含まれる炭素のうち、Si−C結合を構成するものの割合と、Ni−C結合を構成するものの割合との合計を36.0%とした。
負極172の作製時において、SiイオンおよびCイオンと共にチタン(Ti)イオンを注入することにより、第1の領域172B1がSi−C結合と共にTi−C結合を含むようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。ここでは、第1の領域172B1に含まれる炭素のうち、Si−C結合を構成するものの割合と、Ti−C結合を構成するものの割合との合計を35.5%とした。
負極172の作製時において、SiイオンおよびCイオンと共に亜鉛(Zn)イオンを注入することにより、第1の領域172B1がSi−C結合と共にZn−C結合を含むようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。ここでは、第1の領域172B1に含まれる炭素のうち、Si−C結合を構成するものの割合と、Zn−C結合を構成するものの割合との合計を35.5%とした。
負極172の作製時において、SiイオンおよびCイオンと共にコバルト(Co)イオンを注入することにより、第1の領域172B1がSi−C結合と共にCo−C結合を含むようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。ここでは、第1の領域172B1に含まれる炭素のうち、Si−C結合を構成するものの割合と、Co−C結合を構成するものの割合との合計を35.5%とした。
負極172の作製時において、負極集電体172Aの表面粗さ(10点平均粗さ)Rz値を表8に示したように変化させた。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。具体的には、実験例1−1では、電解銅箔(厚さ=25μm)の表面をダイヤモンド粒によって研磨したものを用いた。これに対し、実験例10−1〜10−4では、銅イオンが溶解された電解液中に金属製の電解ドラムを浸漬し、この電解ドラムを回転させながら電流を流すことにより、その表面に析出させた電解銅箔を用いた。
表9に示したように、電解液の組成を変化させたことを除き、他は実験例1−1と同様にして図9に示したコイン型の二次電池を作製した。ここでは、溶媒として4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン(FEC)あるいは4,5−ジフルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン(DFEC)を用いた。他の溶媒として、無水スルホ安息香酸(SBAH)あるいは無水スルホプロピオン酸(SPAH)を用いた。電解質塩として、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4 )を用いた。他の溶媒については、溶媒を混合したのち、それに対して所定の割合となるように加えた。これらの実験例11−1〜11−5の二次電池についてもサイクル特性(放電容量維持率)を調べたところ、表9に示した結果が得られた。
Claims (8)
- 電解質を備えた二次電池に用いられる負極であって、
負極集電体に、負極活物質としてケイ素(Si)を含む負極活物質層が設けられており、
前記負極活物質層は、厚み方向において前記負極集電体と接する側から順に、ケイ素と共に炭素(C)を含む第1の領域と、第2の領域とを有し、
前記第1の領域に含まれる炭素の少なくとも一部がSi−C結合を構成しており、
前記第2の領域には炭素が存在せず、または前記第2の領域におけるSi−C結合を構成する炭素の存在割合が前記第1の領域におけるSi−C結合を構成する炭素の存在割合よりも低い
負極。 - 前記負極集電体は銅(Cu)からなり、前記第1の領域が銅を含んでいる
請求項1記載の負極。 - 前記第1の領域において、ケイ素に対する銅の割合が原子数比で0.2以上1以下である
請求項2記載の負極。 - 前記第1の領域において、ケイ素に対する炭素の割合が原子数比で0.0001以上0.2以下である
請求項1記載の負極。 - 前記第1の領域は、クロム(Cr),鉄(Fe),ニッケル(Ni),亜鉛(Zn),チタン(Ti)およびコバルト(Co)のうちの少なくとも1種の元素をさらに含み、
前記第1の領域に含まれる炭素の一部がX−C結合(Xは、Cr,Fe,Ni,Zn,TiまたはCoを表す)を構成している
請求項1記載の負極。 - 前記第1の領域における炭素のうちSi−C結合およびX−C結合を構成するものの割合が、全体の20原子%以上である
請求項5記載の負極。 - 正極および負極と共に電解質を備えた二次電池であって、
前記負極は、負極集電体に、負極活物質としてケイ素(Si)を含む負極活物質層が設けられたものであり、
前記負極活物質層は、厚み方向において前記負極集電体と接する側から順に、ケイ素と共に炭素(C)を含む第1の領域と、第2の領域とを有し、
前記第1の領域に含まれる炭素の少なくとも一部がSi−C結合を構成しており、
前記第2の領域には炭素が存在せず、または前記第2の領域におけるSi−C結合を構成する炭素の存在割合が前記第1の領域におけるSi−C結合を構成する炭素の存在割合よりも低い
二次電池。 - 前第1の領域は、クロム(Cr),鉄(Fe),ニッケル(Ni),亜鉛(Zn),チタン(Ti)およびコバルト(Co)のうちの少なくとも1種の元素をさらに含み、
前記第1の領域に含まれる炭素の一部がX−C結合(Xは、Cr,Fe,Ni,Zn,TiまたはCoを表す)を構成している
請求項7記載の二次電池。
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