JP5493778B2 - 空気調和装置、空気調和装置の運転方法 - Google Patents

空気調和装置、空気調和装置の運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、室外機に複数の熱交換器を有する空気調和装置及びその運転方法に関するものである。
近年、一般的な空気調和装置の使用時の負荷の割合に関して、年間を通してみた場合には空気調和装置の100%の運転容量を必要とする負荷よりも50%程度の運転容量を必要とする負荷(以下、50%程度の負荷を含め、100%負荷でない負荷を部分負荷という)が発生する割合が高いことがわかってきた。そこで、室外機の最大運転容量よりも低い運転容量で運転を行う部分負荷運転の効率を含めて空気調和装置の年間の省エネ性を評価するAPF(Annual Performannce Factor、通年エネルギー消費効率)がJISで基準化される(JIS B8616)など、運転容量100%である最大負荷運転よりも低い運転容量で運転を行う部分負荷運転での運転効率が重要視されつつある。
従来の空気調和装置として、図11に図示するように複数の熱源側熱交換器103、104を有する室外機を備え、空気の流れに対して熱源側熱交換器103を流れる冷媒と熱源側熱交換器104を流れる冷媒の両方が常に同一方向である空気調和装置が記載されている。図11の空気調和装置では、暖房運転の場合、圧縮機101で圧縮された高温高圧の冷媒が四方弁102を介して、利用側熱交換器106で熱交換した後、絞り装置105で減圧され、熱源側熱交換器103と熱源側熱交換器104に流入するが、熱源側熱交換器103、104に流れる冷媒はどちらも送風機103aにより生じる空気の流れに対して並行流である。また、冷房運転の場合では、圧縮機101で圧縮された冷媒が四方弁102を介して熱源側熱交換器103と熱源側熱交換器104に流入するが、熱源側熱交換器103、104に流れる冷媒はどちらも対向流となる。(例えば、特許文献1)。
特開平8−178445号公報(図1、図3乃至図5)
従来の空気調和装置では室外機に複数の熱源側熱交換器を備えていても、対向流又は並行流となる熱交換器を選択して冷媒を流すことができないという課題があった。
また、部分負荷運転時に対向流となる熱源側熱交換器に選択して冷媒を流すことができないので、省エネ性が低いという課題があった。
また、熱源側熱交換器の熱交換量が大きすぎて、冷房運転では低外気温度運転時などに凝縮圧力が低く、過冷却が取れにくくなり、利用側熱交換器の入口で冷媒温度が極端に低下することで凍結したり、絞り装置周辺配管から冷媒流動音が発生したりする課題があった。また、暖房運転の場合には、圧縮機の最小運転容量において、運転中における高圧圧力が過剰に上昇し、圧縮機の信頼性において問題が発生するといった課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、室外機に複数の熱交換器を設け、部分負荷運転時に冷媒の流れと風の流れが対向流となる熱交換器に選択的に冷媒を流すことで省エネ性の高い空気調和装置を得ることを目的とする。
また、本発明は室外機に複数の熱交換器を設け、冷媒の流れと風の流れが並行流となる熱交換器に冷媒を流すことで圧縮機の過剰な圧力上昇や圧力低下を防ぎ、不快な冷媒の流動音を防ぐ空気調和装置を得ることを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、前記冷媒と室外空気が熱交換し、前記冷媒の流れに対して熱交換する空気の流れが対向流若しくは並行流となる第1の熱源側熱交換器と、前記第1の熱源側熱交換器で前記冷媒と空気が対向流となって熱交換している場合は前記冷媒の流れと熱交換する空気の流れが並行流となり、前記第1の熱源側熱交換器で前記冷媒と空気が並行流となって熱交換している場合は前記冷媒の流れと熱交換する空気の流れが対向流となる第2の熱源側熱交換器と、前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器の少なくとも一方に冷媒を流す流路選択手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置の運転方法は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、冷房運転と暖房運転を切換える四方弁と、房運転時は前記冷媒の流れと第1の送風機が送風する空気の流れが対向流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第1の送風機が送風する空気の流れが並行流となる第1の熱源側熱交換器と、房運転時は前記冷媒の流れと第2の送風機が送風する空気の流れが並行流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第2の送風機が送風する空気の流れが対向流となる第2の熱源側熱交換器と、前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器の少なくとも一方に冷媒を流す流路選択手段と、を備えた空気調和装置の運転方法において、記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流す最大負荷運転工程と、記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器のいずれかに冷媒を流す部分負荷運転工程と、を備え、前記部分負荷工程において冷房運転時には前記流路選択手段が前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止め、暖房運転時には前記流路選択手段が前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止めることを特徴とする。
また、本発明に係る空気調和装置の運転方法は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、冷房運転と暖房運転を切換える四方弁と、冷房運転時は前記冷媒の流れと第1の送風機が送風する空気の流れが対向流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第1の送風機が送風する空気の流れが並行流となる第1の熱源側熱交換器と、冷房運転時は前記冷媒の流れと第2の送風機が送風する空気の流れが並行流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第2の送風機が送風する空気の流れが対向流となる第2の熱源側熱交換器と、前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器の少なくとも一方に冷媒を流す流路選択手段と、前記圧縮機が吐出する冷媒の圧力を検出する圧力センサと、を備えた空気調和装置の運転方法において、前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流す最大負荷運転工程と、前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器のいずれかに冷媒を流す部分負荷運転工程と、を備え、前記部分負荷工程において、冷房運転時に前記流路選択手段が前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める運転状態で、前記圧力センサの検出値が所定値より下がった場合は、前記流路選択手段は前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止め、暖房運転時に前記流路選択手段が前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める運転状態で、前記圧力センサの検出値が所定値より上がった場合は、前記流路選択手段は前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止めることを特徴とする。
本発明は、部分負荷運転時の運転効率を上げることで年間を通しての省エネ性を上げることができるという効果を奏する。
また、圧縮機の過剰な圧力上昇や圧力低下を防ぎ、圧縮機の信頼性を上げることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1の空気調和装置の冷媒配管図である。 本発明の実施の形態1の空気調和装置の回路図である。 本発明の実施の形態1の熱源側熱交換器の斜視図である。 本発明の実施の形態1の別の熱源側熱交換器の斜視図である。 本発明の実施の形態1の空気調和装置の運転方法のフローチャート図である。 本発明の実施の形態1の対向流と並行流の熱交換量を示すグラフである。 本発明の実施の形態1の送風機と圧縮機の消費電力の関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1の空気調和装置の冷暖房時におけるCOPを示すグラフである。 本発明の実施の形態2の空気調和装置の運転方法のフローチャート図である。 本発明の実施の形態3の空気調和装置の運転方法のフローチャート図である。 従来の空気調和装置を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の空気調和装置の冷媒回路図である。図1に図示しているのは非共沸混合冷媒や二酸化炭素冷媒などが用いられるヒートポンプサイクルタイプの冷媒回路であって、圧縮機1と、熱源側熱交換器3、4と、絞り装置5と、利用側熱交換器6とを環状に接続して構成されており、圧縮機1には圧縮して吐出する高圧冷媒の圧力を検出する圧力センサ1aが設けられている。室外機は図1の破線より左側の圧縮機1、四方弁2、熱源側熱交換器3、4等から構成されており、室内機は図1の破線より右側の利用側熱交換器6等から構成されている。絞り装置5は室内機、室外機のどちらにあってもよい。尚、図1には1台の利用側熱交換器6を図示しているが、一台の室外機に複数の室内機が接続されているマルチユニット型としてもよい。
圧縮機1は吸入した低温低圧の冷媒を高温高圧にして吐出し、吐出される冷媒の圧力を圧力センサ1aが検出する。2は冷媒流路を切替える四方弁であり、四方弁2で圧縮機1から吐出された冷媒の流路を変更して冷房運転と暖房運転の切替えることができる。圧縮機1から放出された高温高圧の冷媒は、冷房運転の場合は四方弁2を介して熱源側熱交換器3、4に流れ(実線矢印)、暖房運転の場合は四方弁2を介して利用側熱交換器6に流れる(点線矢印)。室内機の利用側熱交換器6の近傍に送風機61が設けられており、利用側熱交換器6が熱交換した空気、暖房運転では温風を、冷房運転では冷風を室内へ送風する。
熱源側熱交換器は熱源側熱交換器3と熱源側熱交換器4の2つの熱交換器から構成されており、熱源側熱交換器3と熱源側熱交換器4の前後の配管分岐点7a、7bで1本の冷媒配管が2本に分岐してそれぞれ熱源側熱交換器3と熱源側熱交換器4に接続されている。また、配管分岐点7aと熱源側熱交換器3の間に電磁弁11aが、配管分岐点7aと熱源側熱交換器4の間に電磁弁21aが、配管分岐点7bと熱源側熱交換器3の間に電磁弁11bが配管分岐点7bと熱源側熱交換器4の間に電磁弁21bが冷媒配管に設けられており、これら電磁弁は冷媒の流路選択手段として使用でき、電磁弁が開くと冷媒が流れ、閉じると冷媒の流れが遮断される。尚、本実施の形態では電磁弁を熱源側熱交換器3、4の前後にそれぞれ設けているが、熱源側熱交換器3、4の前後の少なくとも一方に設ける構成としてよい。また電磁弁の代わりに配管分岐点7a、7bの少なくとも一方に流路選択手段となる三方弁を設けもよい。
次に冷媒の流れについて説明する。冷房運転時において、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は四方弁2を介して配管分岐点7aで1本から2本の冷媒配管に分かれて2本の冷媒配管からそれぞれ熱源側熱交換器3、4に流入する。高温高圧のガス冷媒は熱源側熱交換器3、4で熱交換により放熱することで高圧液冷媒となる。熱源側熱交換器3、4から出た冷媒は配管分岐点7bで1本の冷媒配管に統合され、室内機の絞り装置5に流入し、低圧二相冷媒となる。絞り装置5を出た低圧二相冷媒は、室内機内の利用側熱交換器6に流入し、熱交換により蒸発することで低圧ガス冷媒となる。その後、四方弁2を介して圧縮機1に吸入される。
暖房運転時において、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は四方弁2を介して室内機内の利用側熱交換器6に流入する。高温高圧のガス冷媒は利用側熱交換器6で熱交換により放熱することで高圧液冷媒となる。利用側熱交換器6から出た冷媒は室内機内の絞り装置で減圧され、低圧二相冷媒となる。絞り装置5を出た冷媒は、配管分岐点7bで1本から2本の冷媒配管に分かれて2本の冷媒配管からそれぞれ熱源側熱交換器3、4に流入する。低圧二相冷媒は熱源側熱交換器3、4で熱交換により蒸発することで低圧ガス冷媒となる。熱源側熱交換器3、4から出た冷媒は配管分岐点7aで1本の冷媒配管に統合され、四方弁2を介して圧縮機1に吸入される。
図3は熱源側熱交換器3、4の冷媒の流れと空気の流れの関係を示した図である。
冷房運転時には図中の実線矢印の方向に冷媒が流れ、暖房運転時には図中の点線矢印の方向に冷媒が流れる。熱源側熱交換器3、4は冷媒と大気の熱を熱交換して冷媒に伝達する複数枚からなるフィン32、42とフィン32、42を貫通して冷媒が流れる伝熱管3d、4dとから構成されている。熱源側熱交換器3が右側に配置されており、熱源側熱交換器4が左側に配置されている。さらに熱源側熱交換器3の右側に送風機31が配置されており、熱源側熱交換器3の左から右に風が流れる。対して、熱源側熱交換器4は左側に送風機41が配置されており、熱源側熱交換器4の右から左に風が流れる。
熱源側熱交換器3と熱源側熱交換器4は同一の構成、形状をしている。冷房運転時には、熱源側熱交換器3を流れる冷媒は右側出入口3bから流入して伝熱管3dを通って左側出入口3aから流出し、熱源側熱交換器4を流れる冷媒も同様に右側出入口4bから流入して伝熱管4dを通って左側出入口4aから流出する。暖房運転時には、熱源側熱交換器3を流れる冷媒は左側出入口3aから流入して伝熱管3dを通って右側出入口3bから流出し、熱源側熱交換器4を流れる冷媒も同様に左側出入口4aから流入して伝熱管4dを通って右側出入口4bから流出する。
つまり、冷房運転時には、熱源側熱交換器3は冷媒の流れと送風機31に送風される空気の流れが対向流となり、熱源側熱交換器4は冷媒の流れと送風機41に送風される空気の流れは並行流となる。対して、暖房運転時には熱源側熱交換器3は冷媒の流れと空気の流れが並行流となり、熱源側熱交換器4は対向流となる。
尚、並行流とは風上側の伝熱管から冷媒が流入して風下側の伝熱管から冷媒が流出する場合だけでなく、風上側の伝熱管から冷媒が流入して風下側の伝熱管の流れた後、風上側の伝熱管から冷媒が流出する場合も含むものとしてもよい。同様に対向流も風下側の伝熱管から冷媒が流入して風上側の伝熱管から冷媒が流出する場合だけでなく、風下側の伝熱管から冷媒が流入して風上側の伝熱管の流れた後、風下側の伝熱管から冷媒が流出する場合も含むものとしてもよい。
室外機の熱源側熱交換器3、4にて空気と冷媒の熱交換量が最大であって運転容量が100%になる最大負荷運転より低い運転容量となるように圧縮機1と送風機31、41を駆動する部分負荷運転において、冷房運転時には電磁弁21a、21bを閉じて熱源側熱交換器4に流れる冷媒を遮断し、暖房運転時には電磁弁11a、11bを閉じて熱源側熱交換器3に流れる冷媒を遮断することにより、冷暖房運転でそれぞれで対向流となる熱交換器を選択して運転することができる。
尚、図3には熱源側熱交換器3、4の左右に送風機31、41を配置した構成を図示して説明したが、図4に示すように熱源側熱交換器3、4の上方に送風機31、41を設置することもできる。図4に図示する熱源側熱交換器3、4は同一形状の熱交換器が水平断面略コ字状に折り曲げられている。熱源側熱交換器3は冷媒の左側出入口3aと右側出入口3bから右側に折れ曲がってコ字状を形成しており、熱源側熱交換器4は冷媒の左側出入口4aと右側出入口4bから左側に折れ曲がってコ字状を形成している。上方に設置された送風機31、41が風を吸い上げることによって、外部から熱交換器の内側空間33、43に向けて断面コ字状の側壁を形成する垂直に配置されたフィンの間を風が通り、熱源側熱交換器3、4と熱交換を行う。図3に図示する熱交換器のフィンは断面コ字状の内側に配置される内側フィン32a、42aと外側に配置される外側フィン32b、42bの2枚のフィンからそれぞれ構成されている。熱源側熱交換器3、4は折れ曲がり部34、44にてアール加工されており、内側と外側のアール差により冷媒の出入口とは反対側の端部において内側フィン32a、42aの方が外側フィン32b、42bよりも前まで配置されている。このような構成の熱源側熱交換器3、4は図3に図示するようなフィンが一列に並んだ略直方体形状の熱交換器をアール加工する際に、熱源側熱交換器3は右側に、熱源側熱交換器4は左側に折り曲げて形成することができるので、同一形状の熱交換器から熱源側熱効果器3、4をそれぞれ作製することができる。
図2に本実施の形態1における空気調和装置の制御回路図を示す。制御装置10は、操作部12で設定される室内の設定温度や運転モードといった運転情報、室内の温度を検出する温度センサ13の検出値、圧力センサ1aの検出値などの情報から圧縮機1の出力、四方弁2の流路、絞り装置5の開度、送風機31、41、61の回転数、電磁弁11a、11b、21a、21bの開閉を定めてこれらの制御を行う。尚、制御装置10にはインバータ回路が組み込まれており、圧縮機1に可変周波数の電圧を印加して出力を制御することができる。尚、同様にインバータ回路を用いて送風機の回転数も制御することができる。
次に図5に基づいて本実施の形態1における空気調和装置の運転方法について説明する。操作部にて設定された運転モードや設定室温といった運転情報に基づいて運転が開始されるとS1aにて冷房運転か否かを判定する。冷房運転である場合はS10aに移行し、冷房運転でない場合はS1bに移行する。S1bでは暖房運転か否かを判定する。暖房運転である場合はS10bに移行し、暖房運転でない場合はS1aに戻る。
まず冷房運転時における運転方法について説明する。S10aでは運転開始と同時に操作部で設定された運転情報と温度センサ13で検出される室内温度の温度に基づいて制御装置10が圧縮機1や絞り装置5や送風機31、41、61を駆動した後にS11aに移行する。
S11aではS10aで駆動して運転中の室外機が部分負荷運転か否かを判断する。部分負荷運転である場合はS13aに移行し、そうでない場合はS12aに移行する。部分負荷運転の判断は、以下の「数1」に基いて制御装置10に組み込まれたインバータ回路が圧縮機1に印加する電圧の周波数から判断することができ、熱交換量が最大となる最大負荷運転時に圧縮機1に印加する電圧の周波数を分母とし、S11aの判断時に圧縮機1に印加する電圧の周波数を分子として運転容量を求め、運転容量が所定値以下である場合に部分負荷運転とする。尚、周波数以外にインバータ回路のデューティー比からも最大負荷運転時を分母として同様に求めることができる。
Figure 0005493778
S12aでは、熱源側熱交換器3、4の両方を用いて運転を行うので、熱源側熱交換器3、4の両方に冷媒が流れるように制御装置10は4つの電磁弁11a、11b、21a、21bを開く。それに伴って、送風機31、41の両方を駆動して、熱源側熱交換器3、4に風を送る。その後S10aに戻り、操作部12で設定された設定温度と温度センサ13で検出される室内温度の差に基づいて制御装置10が圧縮機1、絞り装置5、送風機31等を再設定して駆動する。
S13aでは、冷媒流れが空気流れに対して対向流となる熱源側熱交換器3のみを用いて運転を行うので、制御装置10は電磁弁11a、11bを開き、電磁弁21a、21bを閉じる。それに伴って、送風機31を駆動して、送風機41を停止する。その後、S10aに戻る。
続いて暖房運転時における運転方法について説明するが、S10b乃至S12bの制御工程はS10a乃至S12aと同様なので説明は省略する。S11bで部分負荷運転と判断された後のS13bでは、冷媒流れが空気流れに対して対向流となる熱源側熱交換器4のみを用いて運転を行うので、制御装置10は電磁弁21a、21bを開き、電磁弁11a、11bを閉じる。それに伴って、送風機41を駆動して、送風機31を停止する。
尚、S11aとS11bの判断は圧縮機1が吐出する冷媒量や冷媒圧力からも判断することができ、圧縮機1の吐出口に流量センサを設けて「数1」と同様に運転中の圧縮機1が吐出する冷媒量を最大負荷運転時に圧縮機1が吐出する冷媒量で割った値から判断しても良い。また、圧縮機1が吐出する冷媒圧力の圧力値から判断することもでき、S11aでは圧力センサ1aの検出値が所定値以下の場合、S12aではS11aで定めた所定値とは異なる所定値以上の場合にそれぞれS12a、S12bに移行するものとしてもよい。尚、圧縮機1に印加する印加電圧の周波数に運転能力が比例しない場合は「数1」の右辺に予め求めた周波数と運転容量のずれを補正する関数を掛けて判断してもよい。
次に本実施の形態1における運転効率について説明する。まず図7に示すのは、送風機と圧縮機における消費電力と運転容量の関係図である。80aは送風機1台分の消費電力、80bは送風機2台分の消費電力を示しており、80bは80aの2倍の消費電力となる。図示しているのは一定回転数の送風機の場合を示しているが、運転容量の増加に伴って回転数を上げてもよく、その場合は回転数の増加と供に消費電力も増大する。室外機で一定の熱量を熱交換すると仮定して、81aは送風機1台を使用する場合、すなわち熱源側熱交換器3、4のいずれか一方に冷媒を流す場合における圧縮機1の消費電力、81bは送風機2台を使用する場合、すなわち熱源側熱交換器3、4の両方に冷媒を流す場合における圧縮機1の消費電力を示している。
本実施の形態1においては熱源側熱交換器3、4の両方に冷媒を流した方が圧縮機1の消費電力が低く高効率な運転であるといえるが、本実施の形態1では2台の送風機31、41を搭載するため、圧縮機1の消費電力低減分(81aと81bの差)に比べ、送風機の消費電力増加分(80bと80aの差)の方が大きくなるので、結果的に熱源側熱交換器3、4の両方に冷媒を流す方が非効率となる。
さらに図6に示すのは、熱交換器を流れる冷媒流量と熱交換器での熱交換量の関係図であり、80aは冷媒の流れと熱交換器を流れる空気の流れが対向流の場合、80bは並行流の場合を示している。図示するように一般的に対向流の方が並行流に比べて熱交換量が高くなる。本実施の形態1の構成の熱源側熱交換器3、4のいずれか一方に冷媒を流す場合、対向流となる方の熱交換器に冷媒を流すと運転効率を上げることができる。
図8(a)は冷房運転時のCOP(Coefficient Of Performance、成績係数)と運転容量の関係を示している。83aは対向流となる熱源側熱交換器3にのみ冷媒を流して送風機31を駆動した場合、83bには並行流となる熱源側熱交換器4にのみ冷媒を流して送風機41を場合の運転容量とCOPの関係を示している。また、84aは図11に示すように対向流となる2台の熱源側熱交換器に冷媒を流して2台の送風機を駆動した場合、84bは熱源側熱交換器3、4に冷媒を流して送風機31、41を駆動した場合の運転容量とCOPの関係を示している。図6で示すように並行流に比べて対向流となる熱交換器の方が熱交換量は高いので、83bと比べて83aが、84bに比べて84aの方がCOPは高い。
83aや83bのように1つの熱交換器に冷媒を流す場合は、最大負荷運転時や例えば略50%近傍の所定運転容量範囲よりも高い運転容量時には冷媒が流れている1台の熱源側熱交換器に対して求められる熱交換量が過剰に増大するので圧縮機1にかかる負荷が大きくなるのでCOPが低下し、84aや84bのよりも運転効率が低下する。しかし、部分負荷運転となる運転容量範囲では83aと83bの方が84aと84bよりもCOPが高く運転効率が高い。
図8(b)は暖房運転時のCOPと運転容量の関係を示している。85aは対向流となる熱源側熱交換器4にのみ冷媒を流して送風機41を駆動した場合、85bには並行流となる熱源側熱交換器3にのみ冷媒を流して送風機31を駆動した場合の運転容量とCOPの関係を示している。また、86aは熱源側熱交換器3、4に冷媒を流して送風機31、41を駆動した場合、86bは図11に示すように並行流となる2台の熱源側熱交換器に冷媒を流して2台の送風機を駆動した場合の運転容量とCOPの関係を示している。図6で示すように並行流に比べて対向流となる熱交換器の方が熱交換量は高いので、85bと比べて85aが、86bに比べて86aの方がCOPは高い。
冷房運転時と同様に暖房運転時においても、85aや85bのように1つの熱交換器に冷媒を流す場合は、最大負荷運転時や例えば略50%近傍の所定運転容量範囲よりも高い運転容量時には冷媒が流れている1台の熱源側熱交換器に対して求められる熱交換量が過剰に増大するので圧縮機1にかかる負荷が大きくなるのでCOPが低下し、86aや86bのよりも運転効率が低下する。しかし、部分負荷運転となる運転容量範囲では83aと83bの方が84aと84bよりもCOPが高く運転効率が高い。
空気調和装置は運転容量が最大となる最大負荷運転を行う時期は夏期や冬期の中でも数週間であり、春季や秋季を考慮するとほとんど時期において部分負荷運転で運転が行われている。また、部屋毎に設置された複数台の室内機に接続された1台の室外機を使用するマルチユニット式の空気調和装置においては、すべての部屋で同時に室内機を使用することは稀であり、部分負荷運転で運転が行われることが多い。
以上のように、本実施の形態1では部分負荷運転時に対向流となる熱源側熱源側熱交換器に選択的に冷媒を流すことによって、部分負荷運転時のCOPを上げることによって、年間を通しての空気調和装置の効率(APF)を上げることができ、空気調和装置の省エネ性が向上する。
実施の形態2.
本実施の形態2では、図9のフローチャートに基いて圧縮機1の吐出冷媒の圧力値が低くなりすぎる場合や高くなりすぎる場合に並行流となる熱源側熱交換器に選択的に冷媒を流す運転方法について説明する。尚、本実施の形態2の空気調和装置は実施の形態1と同様である。図9に示すS2a、S2b、S20a、S20bはそれぞれ実施の形態1の図5のS1a、S1b、S10a、S10bと同様であるので説明は省略する。
冷房運転時において、S21aでは圧力センサ1aが検出する圧力値Pdが予め定めた値Xに対して、Pd<Xとなる場合はS22aに移行し、ならない場合はS20aに戻る。S22aでは、冷媒流れが空気流れに対して並行流となる熱源側熱交換器4のみを用いて運転を行うので、制御装置10は電磁弁11a、11bを閉じ、電磁弁21a、21bを開く。それに伴って、送風機41を駆動して、送風機31を停止する。その後、S23aに移行する。
S23aでは圧力センサ1aが検出する圧力値PdをS21aの値Xと予め定めた値dXとの和で比較する。Pd>X+dXとなる場合はS24aに移行し、そうでない場合はS20aに戻る。尚、dXはXよりも小さい微小量の差分(ディファレンシャル)であって制御の安定性の観点から設けているので、Pd>Xで判定を行ってもよい。
S24aでは、熱源側熱交換器3、4の両方を用いて運転を行うので、熱源側熱交換器3、4の両方に冷媒が流れるように制御装置10は4つの電磁弁11a、11b、21a、21bを開く。それに伴って、送風機31、41の両方を駆動して、熱源側熱交換器3、4に風を送る。その後S20aに戻り、操作部12で設定された設定温度と温度センサ13で検出される室内温度の差に基づいて制御装置10が圧縮機1、絞り装置5、送風機31等を再設定して駆動する。
暖房運転時において、S23bでは圧力センサ1aが検出する圧力値Pdを予め定めた値Yに対して、Pd>Yとなる場合はS22bに移行し、ならない場合はS20に戻る。S22bでは冷媒が空気流れに対して並行流となる熱源側熱交換器3のみを用いて運転を行うので、制御装置10は電磁弁11a、11bを開き、電磁弁21a、21bを閉じる。それに伴って、送風機31を駆動して、送風機41を停止する。その後、S23bに移行する。
S23bでは圧力センサ1aが検出する圧力値PdをS21bの値Yと予め定めた値dYとの差で比較する。Pd<Y−dYとなる場合はS24bに移行し、そうでない場合はS20bに戻る。尚、dYはYよりも小さい微小量の差分(ディファレンシャル)であって制御の安定性の観点から設けているので、Pd>Yで判定を行ってもよい。
S24bでは、S24aと同様に熱源側熱交換器3、4と送風機31、41を用いて運転を行う。その後S20bに戻り、操作部12で設定された設定温度と温度センサ13で検出される室内温度の差に基づいて制御装置10が圧縮機1、絞り装置5、送風機31等を再設定して駆動する。
以上のように本実施の形態2では、熱源側熱交換器の熱交換量が大きすぎて、冷房運転では低外気温度運転時などに凝縮圧力が低く、過冷却が取れにくくなり、利用側熱交換器の入口で冷媒温度が極端に低下することで凍結したり、絞り装置周辺配管から冷媒流動音が発生したりすることを防止できる。また、暖房運転の場合には、圧縮機の最小運転容量において、運転中における高圧圧力が過剰に上昇し、高圧圧力保護のために異常停止することを防止し、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、図10のフローチャートに基いて部分負荷運転時に熱源側熱交換器3、4のいずれかを選択して冷媒を流す運転方法について説明する。尚、本実施の形態3の空気調和装置は実施の形態1と同様である。図10に示すS3a、S3b、S30a、S30b、S31a、S31b、S32a、S32b、S33a、S33bはそれぞれ実施の形態1の図5のS1a、S1b、S10a、S10b、S11a、S11b、S12a、S12b、S13a、S13bと同様であるので説明は省略する。
尚、S31a、S31bに関して、部分負荷運転か否かを冷媒圧力から判断する場合は、S31aにおいては以下S34aで説明する値Xよりも大きな値X1と比較して、圧力センサ1aが検出する圧力値がX1より大きい場合はS32aに移行し、小さい場合はS33aに移行する。S31bにおいては以下S34bで説明する値Yより小さな値Y1と比較して圧力センサ1aが検出する圧力値がY1より小さい場合はS32bに移行し、大きい場合はS33bに移行する。
S34a、S34b、S35a、S35bは実施の形態2の図9のS21a、S21b、S22a、S22bと同様であるので説明は省略する。
S36aでは実施の形態2のS23aと同様に圧力センサ1aが検出する圧力値PdをS21aの値Xと予め定めた値dXとの和で比較する。Pd>X+dXとなる場合はS30aに移行し、そうでない場合はS35aに戻る。S36bでも実施の形態2のS23bと同様に圧力センサ1aが検出する圧力値PdをS21bの値Yと予め定めた値dYとの差で比較する。Pd<Y−dYとなる場合はS30bに移行し、そうでない場合はS35bに戻る。
以上のように本実施の形態3では、部分負荷運転時には並行流となる熱交換器の冷媒の流れを停止して対向流となる熱交換器に選択的に冷媒を流すことにより、部分負荷運転時の運転効率を上げることができる。さらに、冷房運転時に部分負荷運転時に圧縮機1の吐出圧力が所定値より低くなることによって、過冷却が取れにくくなったり、利用側熱交換器の入口で冷媒温度が極端に低下することで凍結したり、絞り装置周辺配管から冷媒流動音が発生したりすることを防止できる。また、暖房運転時に圧縮機1の吐出圧力が所定値より高くなることを防止して圧縮機1の信頼性を向上することができる。
本願発明は、室外機を有する空気調和装置、その運転方法に利用することができる。
1 圧縮機、
1a 圧力センサ
12 操作部
13 温度センサ
2 四方弁、
3、4 熱源側熱交換器、
5 絞り装置
6 利用側熱交換器
10 制御装置
11a、11b、21a、21b 電磁弁
3d、4d 伝熱管
31、41、61 送風機
3a、4a 左側出入口
3b、4b 右側出入口、
32a、42a 内側フィン、
32b、42b 外側フィン、
33、43 内側空間、
34、44 折れ曲がり部。

Claims (12)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    前記冷媒と室外空気が熱交換し、前記冷媒の流れに対して熱交換する空気の流れが対向流若しくは並行流となる第1の熱源側熱交換器と、
    前記第1の熱源側熱交換器で前記冷媒と空気が対向流となって熱交換している場合は前記冷媒の流れと熱交換する空気の流れが並行流となり、前記第1の熱源側熱交換器で前記冷媒と空気が並行流となって熱交換している場合は前記冷媒の流れと熱交換する空気の流れが対向流となる第2の熱源側熱交換器と
    前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器の少なくとも一方に冷媒を流す流路選択手段と、
    備えたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 冷房運転と暖房運転を切換える四方弁と、
    前記第1の熱源側熱交換器に送風する第1の送風機と、
    前記第2の熱源側熱交換器に送風する第2の送風機とを備え、
    前記第1の熱源側熱交換器は、冷房運転時は前記冷媒の流れと前記第1の送風機が送風する空気の流れが対向流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第1の送風機が送風する空気の流れが並行流となり、
    前記第2の熱源側熱交換器は、冷房運転時は前記冷媒の流れと前記第2の送風機が送風する空気の流れが並行流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第2の送風機が送風する空気の流れが対向流となる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 冷房運転時に運転容量が所定値以下になった場合に
    前記流路選択手段は前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器の少なくとも一方に冷媒を流す流路選択手段とを備え、
    暖房運転時に運転容量が所定値以下になった場合に
    前記流路選択手段は前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  5. 前記圧縮機が吐出する冷媒の圧力を検出する圧力センサと、を備え、
    冷房運転時に前記流路選択手段が前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める運転状態で、前記圧力センサの検出値が所定値より下がった場合は、
    前記流路選択手段は前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止めることを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
  6. 前記圧縮機が吐出する冷媒の圧力を検出する圧力センサと、を備え、
    暖房運転時に前記流路選択手段が前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める運転状態で、前記圧力センサの検出値が所定値より上がった場合は、
    前記流路選択手段は前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止めることを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
  7. 前記圧縮機に電圧を印加するインバータ回路を備え、
    前記運転容量は前記圧縮機に印加する印加電圧の周波数に基づいて定めることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の空気調和装置。
  8. 前記圧縮機が吐出する冷媒の圧力を検出する圧力センサを備え、
    運転容量は前記圧力センサの検出値に基づいて定めることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の空気調和装置。
  9. 前記圧縮機が吐出する冷媒の圧力を検出する圧力センサを備え、
    冷房運転時に前記圧力センサの検出値が所定値以下になった場合に、前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流して前記第2の送風機を駆動し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止めて前記第1の送風機を停止する
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  10. 前記圧縮機が吐出する冷媒の圧力を検出する圧力センサを備え、
    暖房運転時に前記圧力センサの検出値が所定値以上になった場合に、前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流して前記第1の送風機を駆動し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止めて前記第2の送風機を停止する
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  11. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    冷房運転と暖房運転を切換える四方弁と、
    房運転時は前記冷媒の流れと第1の送風機が送風する空気の流れが対向流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第1の送風機が送風する空気の流れが並行流となる第1の熱源側熱交換器と、
    房運転時は前記冷媒の流れと第2の送風機が送風する空気の流れが並行流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第2の送風機が送風する空気の流れが対向流となる第2の熱源側熱交換器と、
    前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器の少なくとも一方に冷媒を流す流路選択手段と、を備えた空気調和装置の運転方法において、
    記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流す最大負荷運転工程と、
    記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器のいずれかに冷媒を流す部分負荷運転工程と、を備え
    前記部分負荷工程において
    冷房運転時には前記流路選択手段が前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止め、
    暖房運転時には前記流路選択手段が前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める
    ことを特徴とする空気調和装置の運転方法。
  12. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    冷房運転と暖房運転を切換える四方弁と、
    冷房運転時は前記冷媒の流れと第1の送風機が送風する空気の流れが対向流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第1の送風機が送風する空気の流れが並行流となる第1の熱源側熱交換器と、
    冷房運転時は前記冷媒の流れと第2の送風機が送風する空気の流れが並行流、暖房運転時は前記冷媒の流れと前記第2の送風機が送風する空気の流れが対向流となる第2の熱源側熱交換器と、
    前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器の少なくとも一方に冷媒を流す流路選択手段と、
    前記圧縮機が吐出する冷媒の圧力を検出する圧力センサと、
    を備えた空気調和装置の運転方法において、
    前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流す最大負荷運転工程と、
    前記第1の熱源側熱交換器と前記第2の熱源側熱交換器のいずれかに冷媒を流す部分負荷運転工程と、を備え、
    前記部分負荷工程において、
    冷房運転時に前記流路選択手段が前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める運転状態で、前記圧力センサの検出値が所定値より下がった場合は、前記流路選択手段は前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止め、
    暖房運転時に前記流路選択手段が前記第2の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第1の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める運転状態で、前記圧力センサの検出値が所定値より上がった場合は、前記流路選択手段は前記第1の熱源側熱交換器に冷媒を流し、前記第2の熱源側熱交換器に流れる冷媒を止める
    ことを特徴とする空気調和装置の運転方法。
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