JP2003232554A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2003232554A
JP2003232554A JP2002030281A JP2002030281A JP2003232554A JP 2003232554 A JP2003232554 A JP 2003232554A JP 2002030281 A JP2002030281 A JP 2002030281A JP 2002030281 A JP2002030281 A JP 2002030281A JP 2003232554 A JP2003232554 A JP 2003232554A
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JP
Japan
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heat exchanger
outdoor
reheat
air conditioner
dehumidifying operation
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JP2002030281A
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English (en)
Inventor
Manabu Yoshimi
学 吉見
Hiroshi Komano
宏 駒野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外での放熱量を抑えて、より低外気温の温
度範囲まで室温低下が抑えられた再熱除湿運転可能な空
気調和機を提供する。 【解決手段】 室外熱交換器9を第1熱交換器21と第
2熱交換器22とに分割し、これらを互いに並列に接続
すると共に、第1熱交換器21を通しての冷媒流れを遮
断するための第1開閉弁23を設ける。低外気温時、電
装品の冷却のために室外ファン20を最低回転数で駆動
している状態でも、第1開閉弁23を閉弁した運転状態
とすることで、室外での放熱量をより小さくすることが
できる。この結果、より低外気温の温度範囲まで室温低
下が抑えられた除湿運転を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室温変化を抑え
た除湿運転が可能な空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような空気調和機は、例えば図4に
示すように、室内熱交換器51を再熱用熱交換器52と
蒸発用熱交換器53とに分割形成し、これらの間に室内
減圧器54を介設して構成されている。除湿運転は、室
外減圧器55を全開状態にし、室内減圧器54を適度に
絞った状態にして、圧縮機56からの吐出ガス冷媒を室
外熱交換器57から室内熱交換器51へと回流させて行
われる。このとき、冷媒の凝縮が室外熱交換器57から
再熱用熱交換器52にわたる範囲で生じた後、蒸発用熱
交換器53で蒸発して圧縮機56に返流される。これに
より、蒸発用熱交換器53を通過する室内空気は冷却さ
れて除湿され、同時に、再熱用熱交換器52を通過する
室内空気は加熱される。そして、これらが混合されて室
内に吹き出されることで、除湿された空調空気を吹出温
度が吸込温度とほぼ同等にして室内に吹出す再熱除湿運
転を行い得るようになっている。
【0003】なおこの除湿運転時における再熱用熱交換
器52での再熱能力は、室外熱交換器57での放熱量、
すなわち室外ファン58の回転数と外気温とに大きく左
右される。したがって、例えば特開平7−63399号
公報記載の空気調和機では、外気温が低くなるほど除湿
運転時の室外ファンの回転数を低速にして室外側での凝
縮を抑え、これにより、室内側の再熱用熱交換器で室温
変化を抑えた再熱能力が確保されるように制御する構成
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような再熱除湿運転を行う従来の空気調和機では、低
外気温時に充分な再熱能力が得られなくなって、室温低
下を生じる場合があるという問題を有している。つま
り、室外ファンは、通常、室外機に内装されている電装
品の冷却ファンとしても兼用されている。したがってこ
れを停止したのでは電装品の過熱を生じて信頼性が損な
われることになる。このため上記公報記載の空気調和機
においても、外気温が低くなっても室外ファンを停止状
態とはせずに、これを極低速の最低回転数で駆動するよ
うになっている。
【0005】したがって、室外熱交換器を通過する外気
風量は少ないものの、その温度が低いために、室外熱交
換器での放熱量を低く抑えることができず、この結果、
室内側で必要な再熱能力が確保されずに室温低下を生じ
るものになっている。
【0006】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、例えば外気温
がより低い温度域まで、室内温度の変化を抑えた除湿運
転が可能な空気調和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、圧縮機3に室外熱交換器9、室外減圧器11、
室内熱交換器15を順次接続して冷媒循環回路を形成す
ると共に、室内熱交換器15を室外減圧器11側から再
熱用熱交換器16と蒸発用熱交換器17とに分割してこ
れら再熱用熱交換器16と蒸発用熱交換器17との間に
室内減圧器18を介設し、圧縮機3からの吐出ガス冷媒
を室外熱交換器9から室内熱交換器15へと回流させ再
熱用熱交換器16で冷媒の凝縮を、蒸発用熱交換器17
で冷媒の蒸発をそれぞれ生じさせて除湿運転を行う空気
調和機であって、室外熱交換器9を第1熱交換器21と
第2熱交換器22とに分割してこれら熱交換器を圧縮機
3と室外減圧器11との間に互いに並列に接続すると共
に、第1熱交換器21を圧縮機3と室外減圧器11との
間に接続する接続配管に開閉弁23を介設し、除湿運転
時に再熱用熱交換器16で得られる再熱能力に応じて上
記開閉弁23を開閉制御する制御手段を設けていること
を特徴としている。
【0008】このような構成によれば、開閉弁23を閉
弁した状態での除湿運転では、圧縮機3からの吐出ガス
冷媒は、第2熱交換器22のみを通過して室内側へと回
流する。これにより、冷媒と外気との熱交換面積が少な
くなり、冷媒から外気への放熱量が小さくなって、再熱
用熱交換器16での再熱能力が大きくなる。したがっ
て、例えば低外気温時に室外ファン20を最低回転数の
動作状態にしても、室外側での外気への放熱量が大きく
なるような場合に上記のように開閉弁23を閉弁するこ
とで、所要の再熱能力が確保されるようにすることが可
能になる。これによって、室温低下が極力抑えられた除
湿運転を行うことができる。
【0009】上記の開閉弁23の開閉については、例え
ば請求項2のように、開閉弁23を開弁した状態での除
湿運転中、再熱用熱交換器16で所要の再熱能力が得ら
れるように室外ファン20の回転数を調整する制御を行
う過程において、室外ファン20の回転数を所定の最低
回転数にしても再熱用熱交換器16で所要の再熱能力が
得られなくなったときに、開閉弁23を閉弁するような
制御構成とすることができる。
【0010】このような制御によれば、通常は第1熱交
換器21と第2熱交換器22との両者を通して冷媒が流
通する。これに対し、例えば除湿運転時に常時開閉弁2
3を閉弁し、第2熱交換器22のみを通して冷媒を流通
させる場合には、第2熱交換器22で凝縮した冷媒の一
部が第1熱交換器21に次第に流入して液溜まりを生
じ、これによって冷媒循環量が変化して運転が不安定に
なるおそれがある。そこで、通常時は第1熱交換器21
と第2熱交換器22との両者を通して冷媒が流通する状
態とし、室外ファン20を最低回転数に設定しても所要
の再熱能力が得られなくなったときだけに開閉弁23を
閉弁するように制御することで、上記した液溜まりの発
生が極力抑えられ、これによって、より安定した運転状
態を維持することができる。
【0011】一方、開閉弁23の閉弁について、例えば
請求項3のように、除湿運転開始時の外気温が所定温度
を超えているときには開閉弁23を開弁した状態で除湿
運転を開始する一方、外気温が所定温度以下のときには
開閉弁23を閉弁した状態で除湿運転を開始するような
制御構成とすることも可能である。
【0012】このような制御構成によれば、開閉弁23
を閉弁して冷媒の流通が遮断される第1熱交換器21に
液溜まりが生じることが少なくなる。つまり、低外気温
時において、開閉弁23を開弁して第1・第2熱交換器
22の双方に冷媒を流通させる状態として除湿運転を開
始し、その後に再熱用熱交換器16で所要の再熱能力が
得られないことが判別された時点で開閉弁23を閉弁し
たのでは、第1熱交換器21内に流入した冷媒がそのま
ま残留して液溜まりが生じる。そこで、外気温が所定温
度以下で、再熱用熱交換器16で所要の再熱能力が得難
い状態であると見込まれるときは、予め開閉弁23を閉
弁した状態で除湿運転を開始する。これにより、液溜ま
りの発生を極力抑えることができる。
【0013】請求項4の空気調和機は、圧縮機3に室外
熱交換器9、室外減圧器11、室内熱交換器15を順次
接続して冷媒循環回路を形成すると共に、室内熱交換器
15を室外減圧器11側から再熱用熱交換器16と蒸発
用熱交換器17とに分割してこれら再熱用熱交換器16
と蒸発用熱交換器17との間に室内減圧器18を介設
し、圧縮機3からの吐出ガス冷媒を室外熱交換器9から
室内熱交換器15へと回流させ再熱用熱交換器16で冷
媒の凝縮を生じさせると共に蒸発用熱交換器17で冷媒
を蒸発させて除湿運転を行う空気調和機であって、室外
機1内に、電装品収納部35を含む第1空気通路31と
電装品収納部35を含まない第2空気通路32との相互
に分離された空気通路を設け、室外熱交換器9を第1熱
交換器21と第2熱交換器22とに分割して、第1空気
通路31に第1熱交換器21と第1室外ファン33を、
第2空気通路32に第2熱交換器22と第2室外ファン
34とをそれぞれ配置し、除湿運転時に再熱用熱交換器
16で所要の再熱能力が得られなくなったときに、第1
室外ファン33を所定の最低回転数にして運転を継続す
る一方、第2室外ファン34を停止する制御を行う制御
手段を設けていることを特徴としている。
【0014】このような構成によれば、除湿運転時に再
熱用熱交換器16で所要の再熱能力が得られなくなった
とき、第1室外ファン33については、電装品の過熱防
止に必要な最低回転数での運転が継続されるが、第2室
外ファン34が停止されるので、第2熱交換器22では
これを通過する冷媒と外気との熱交換が殆ど生じなくな
る。したがって、低外気温時に室外側で冷媒から外気へ
の放熱量が大きくなるような場合に、上記のような室外
ファン制御を行うことで、室内側で、所要の再熱能力が
確保されるようにすることができる。
【0015】請求項5の空気調和機は、請求項4の空気
調和機において、第1熱交換器21と第2熱交換器22
とを圧縮機3と室外減圧器11との間に互いに並列に接
続すると共に、第1熱交換器21を圧縮機3と室外減圧
器11との間に接続する接続配管に開閉弁23を介設
し、除湿運転時に再熱用熱交換器16で得られる再熱能
力に応じて上記制御手段が上記開閉弁23を開閉制御す
るように構成していることを特徴としている。
【0016】すなわちこの構成では、上記した第1室外
ファン33と第2室外ファン34とのファン制御に加
え、前記同様に、第1熱交換器21通しての冷媒の流通
と遮断とが開閉弁23で切換え得るように構成されてい
る。したがってこの場合には、第2室外ファン34が前
記のように停止されることで、第2熱交換器22での外
気との熱交換が殆ど生じなくなるのに加え、第1室外フ
ァン33が最低回転数で運転される第1熱交換器21側
でも、この第1熱交換器21を通しての冷媒の流通を遮
断した状態とすることで、この熱交換器側でも外気との
熱交換が生じなくなる。この結果、低外気温時でも、室
内側で所要の再熱能力がさらに確実に確保されるように
することが可能になる。
【0017】なおこの場合の開閉弁23を閉弁するタイ
ミングについても、前記とほぼ同様に、例えば請求項6
のように、開閉弁23を開弁した状態での除湿運転中、
再熱用熱交換器16で所要の再熱能力が得られるように
第1室外ファン33と第2室外ファン34との回転数を
調整する制御を行い、この制御の過程で第1室外ファン
33を所定の最低回転数、第2室外ファン34を停止し
た状態で再熱用熱交換器16で所要の再熱能力が得られ
なくなったときに、上記開閉弁23を閉弁するような構
成とすることが可能である。
【0018】また請求項7のように、除湿運転開始時の
外気温が所定温度を超えているときには開閉弁23を開
弁した状態で除湿運転を開始する一方、外気温が所定温
度以下のときには開閉弁23を閉弁した状態で除湿運転
を開始する制御を上記制御手段が行うように構成するこ
とができる。
【0019】請求項8の空気調和機は、請求項1〜3ま
たは請求項5〜7のいずれかの空気調和機において、開
閉弁23を閉弁した状態での除湿運転中にガス欠になっ
たとき、開閉弁23を開弁すると共に除湿運転時の冷媒
循環サイクルとは逆サイクルに冷媒循環方向を一時的に
切換えて冷媒回収運転を行った後、除湿運転を再開する
制御を前記制御手段が行うように構成していることを特
徴としている。
【0020】すなわち、開閉弁23を閉弁した状態で除
湿運転を継続すると、開閉弁23によって流路が閉じら
れた第1熱交換器21に液溜まりが生じ、ガス欠になっ
て運転が不安定になるおそれがある。そこで、例えば蒸
発圧力の異常低下等が検出されてガス欠状態であること
が判別された場合に、開閉弁23を開弁し、冷媒循環方
向を上記のような逆サイクルに一時的に切換えること
で、第1熱交換器21は圧縮機3の吸込側に連通するこ
とになり、冷媒回収が行われる。この結果、その後の除
湿運転を安定して行わせることができる。
【0021】請求項9の空気調和機は、請求項1〜3ま
たは請求項5〜7のいずれかの空気調和機において、第
1熱交換器21をバイパス用開閉弁38の介設されたバ
イパス配管36で圧縮機3の吸込側に接続していること
を特徴としている。
【0022】このような構成によれば、上記したように
ガス欠状態であることが判別された場合に、バイパス用
開閉弁38を開弁することで、液溜まりが生じている第
1熱交換器21が圧縮機3の吸込側に連通して冷媒回収
が行われる。したがって、この場合には、冷媒循環サイ
クルを逆サイクルに切換える必要がなく、これにより、
冷媒回収に伴う室温変動などが極力抑えられて、より快
適な除湿運転状態を継続することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕次に、この発明の
空気調和機の具体的な実施の形態について図1を参照し
て詳細に説明する。同図には、室外機1に室内機2を接
続して構成されたセパレート形空気調和機の冷媒回路図
を示している。
【0024】室外機1には圧縮機3が内装されており、
この圧縮機3の吐出配管4と吸込配管5とは、それぞれ
四路切換弁6の1次側ポートに各々接続されている。こ
の四路切換弁6の2次側ポートには第1ガス管7と第2
ガス管8とが接続され、第1ガス管8に、後で詳述する
室外熱交換器9と、第1液管10と、電動膨張弁から成
る室外減圧器11と、第2液管12とが順次接続されて
いる。そして、上記第2ガス管8と第2液管12とに、
ガス側連絡配管13および液側連絡配管14を各々介し
て、室内機2に内装された室内熱交換器15が接続され
て、冷媒循環回路が形成されている。
【0025】室内熱交換器15は、液側連絡配管14に
接続される再熱用熱交換器16と、ガス側連絡配管13
に接続される蒸発用熱交換器17とに分割され、これら
熱交換器16・17は、電動膨張弁から成る室内減圧器
18が介設された接続管を介して相互に接続されてい
る。
【0026】一方、室外ファン20が付設された前記室
外熱交換器9も、第1ガス管7と第1液管10との間に
互いに並列に接続された第1熱交換器21と第2熱交換
器22とに分割され、これら熱交換器21・22を各々
第1ガス管7に接続する各接続管に、それぞれ電磁弁か
らなる第1・第2開閉弁23・24を各々介設して構成
されている。なお第2開閉弁24は必ずしも設けなくて
も良い。
【0027】室外機1内には、図示してはいないが、例
えばマイクロピュータを設けて構成された運転制御装置
(制御手段)を収納した電装品収納部が設けられてい
る。この電装品収納部は、室外ファン20を作動したと
きに機内を通過する外気の一部によって冷却されるよう
になっている。上記運転制御装置により、後述する冷暖
房運転や除湿運転時に要求される空調負荷や除湿能力に
応じて、圧縮機の回転数がインバータ制御され、また、
室外減圧器11・室内減圧器18の開度制御、室外ファ
ン20および図示しない室内ファンの回転数制御、さら
に上記した第1・第2開閉弁23・24の開閉制御が行
われる。
【0028】上記構成の空気調和機において、まず冷房
運転は、室内減圧器18を全開状態、第1・第2開閉弁
23・24をそれぞれ開弁状態にして、四路切換弁6を
図において実線で示す切換位置に位置させ、この状態で
圧縮機3を駆動することによって行われる。このとき、
圧縮機3からの吐出冷媒は、第1熱交換器21・第2熱
交換器22に分流してこれらを通過した後、室外減圧器
11で減圧膨脹して、室内側の再熱用熱交換器16・蒸
発用熱交換器17を順次通過し、四路切換弁6を経て圧
縮機3に返流される。このような冷房サイクルにおい
て、室外側の第1熱交換器21・第2熱交換器22が凝
縮器、室内側の再熱用熱交換器16・蒸発用熱交換器1
7が蒸発器として各々機能し、室内から吸収した熱量を
室外へ放出して室内冷房が行われる。
【0029】一方、暖房運転は、上記から四路切換弁6
を図において破線で示す切換位置に切換えて圧縮機3を
駆動することにより行われる。このとき、圧縮機3から
の吐出冷媒は、上記とは逆に、室内側の蒸発用熱交換器
17・再熱用熱交換器16を順次通過した後に室外減圧
器11で減圧膨脹し、第1熱交換器21・第2熱交換器
22に分流してこれらを通過後、圧縮機3に返流され
る。このような暖房サイクルにおいて、室内側の各熱交
換器17・16が凝縮器、室外側の各熱交換器21・2
2が蒸発器として各々機能し、室外から吸収した熱量が
室内へ放出されて室内暖房が行われる。
【0030】除湿運転は、四路切換弁6を図中実線で示
す切換位置に位置させ、したがって、前記した冷房サイ
クルと同様の方向で冷媒の循環が生じるように設定し、
室外減圧器11を全開状態、また、第1・第2開閉弁2
3・24を当初はそれぞれ開弁状態に設定する。そし
て、室内減圧器18を適度に絞り、室外ファン20は低
速回転状態として運転を開始する。この運転状態では、
圧縮機3からの吐出冷媒は、室外側の第1・第2熱交換
器21・22を経由して室内側の再熱用熱交換器16で
凝縮し、室内減圧器18通過時に減圧膨脹して、蒸発用
熱交換器17で蒸発する。したがって、室内機2内に吸
込まれる室内空気の一部が蒸発用熱交換器17通過時に
冷却され、これに含まれる水分が結露し除湿される。同
時に、再熱用熱交換器16を通過する空気は加熱され
る。これら加熱空気と冷却空気とが混合されて室内機2
の吹出口から室内に吹き出される。したがって、再熱用
熱交換器16では、蒸発用熱交換器17で温度低下を生
じた室内空気を元の吸込温度に復帰させるために必要な
熱量を付与する加熱能力(以下、所要の再熱能力とい
う)が得られる状態とすることで、室温変化を生じさせ
ない再熱除湿運転が行われる。
【0031】上記のような除湿運転中、室外ファン20
は、再熱用熱交換器16で上記した所要の再熱能力が得
られるように、前記した運転制御装置によって回転数が
制御される。すなわち、除湿運転時の冷媒循環サイクル
では、圧縮機3からの吐出ガス冷媒は、再熱用熱交換器
16に流入する前に、室外側での第1熱交換器21、第
2熱交換器22でも幾分かの凝縮が生じて外気に放熱す
る。この放熱量は、室外ファン20の回転数、また、外
気温に応じて変化し、これに伴い再熱用熱交換器16で
の再熱能力が変化する。そこで、外気温が低い場合には
室外ファン20の回転数を低くし、外気温が高くなって
くると、室外ファン20の回転数を適度に上げるよう
に、この室外ファン20の回転数制御が行われる。これ
により、再熱用熱交換器16で所要の再熱能力が得られ
る状態が維持され、室温変化を生じさせない除湿運転が
行われる。
【0032】なお、室外ファン20を作動させたときに
室外機1内を通過する外気によって、前記した電装品収
納部内の電装部品冷却が行わるようにもなっている。こ
のため、上記した室外ファン20の回転数制御において
は、その最低回転数が予め設定されており、この最低回
転数以上の範囲でこの制御(以下、この制御を外ファン
風量制御という)が行われるようになっている。
【0033】したがって、例えば冬場などの外気温がさ
らに低いときの除湿運転時には、上記のような外ファン
風量制御の過程で、室外ファン20を最低回転数に設定
し、機内を流れる外気を超微風状態としても、再熱用熱
交換器16で所要の再熱能力が得られない状態になるこ
とが想定される。このとき、本実施形態では、例えば室
内機2における室内空気の吸込温度と吹き出し温度との
温度差、或いは再熱用熱交換器16での凝縮圧力の検出
手段を設けており、その検出値から再熱用熱交換器16
での再熱能力の低下が判別されると、前記第1開閉弁2
3を閉弁する制御が前記運転制御装置によって行われ
る。
【0034】このときの運転状態では、圧縮機3からの
吐出ガス冷媒は、第2熱交換器22のみを通過して室内
側へと回流する。これにより、冷媒と外気との熱交換面
積が少なくなり、室外側で冷媒から外気への放熱量が小
さくなって、再熱用熱交換器16での再熱能力が大きく
なる。この結果、上記のような低外気温時でも、室外フ
ァン20を停止することなく超微風で運転を継続し、こ
れによって電装品の過熱を防止した状態として、室温低
下がより抑えられた快適な除湿運転を継続させることが
可能になる。
【0035】なお、第1開閉弁23の開閉については、
除湿運転時に常時この第1開閉弁23を閉弁した状態と
して前記した外ファン風量制御を行うことも考えられ
る。しかしながらこの場合には、第2熱交換器22で凝
縮した液冷媒の一部が、第1液管10側における第1熱
交換器21と第2熱交換器22との接続管を通して次第
に第1熱交換器21に流入して液溜まりを生じ、これに
よって冷媒循環量が変化して運転が不安定になるおそれ
がある。
【0036】そこで本実施形態のように、通常は第1熱
交換器21と第2熱交換器22との両者を通して冷媒が
流通する状態とし、室外ファン20を最低回転数に設定
しても所要の再熱能力が得られなくなったときだけに第
1開閉弁23を閉弁するように限定することで、上記し
た液溜まりの発生が極力抑えられ、これによって、より
安定した運転状態を維持することができる。
【0037】一方、本実施形態では、除湿運転開始時点
において、室外機1内に配置されている外気温センサ
(図示せず)によって検出される外気温に基づき、第1
開閉弁23の開閉を制御するようにもなっている。すな
わち、この検出される外気温が所定温度を超えていると
きには第1開閉弁23を開弁した状態で除湿運転を開始
する一方、外気温が所定温度以下のときには第1開閉弁
23を閉弁した状態で除湿運転を開始する。これによ
り、第1熱交換器21での液溜まりがさらに抑えられ
る。
【0038】つまり、低外気温時において、第1開閉弁
23を開弁して第1・第2熱交換器21・22の双方に
冷媒を流通させる状態として除湿運転を開始し、その後
に、再熱用熱交換器で所要の再熱能力が得られないこと
が判別された時点で第1開閉弁23を閉弁したのでは、
第1熱交換器21内に流入した冷媒がそのまま残留して
液溜まりが生じる。そこで、外気温が所定温度以下で、
再熱用熱交換器で所要の再熱能力が得難い状態であると
予め見込まれるときは、当初から第1開閉弁23を閉弁
した状態で除湿運転を開始する。これにより上記した液
溜まりが抑えられて、さらに安定した運転状態を維持す
ることが可能になる。
【0039】なお、第1開閉弁23を閉弁した状態での
除湿運転を継続すると、前記したように、第1熱交換器
21内に次第に液溜まりが生じる。これによってガス欠
状態になっていることが、例えば蒸発圧力の異常低下等
を検出することによって判別されると、前記運転制御装
置は、除湿運転を中断して冷媒回収運転を行うようにな
っている。この運転は、第1開閉弁23を開弁し、四路
切換弁6を前記した暖房運転時の切換位置に切換えて、
冷媒循環サイクルを逆サイクルに一時的に切換えて行わ
れる。このサイクルへの切換えで、第1熱交換器21は
第1開閉弁23を通して圧縮機3の吸込側に連通し、こ
れにより第1熱交換器21内の冷媒が回収される。その
後、第1開閉弁23を閉弁した状態で除湿運転を再開す
ることで、安定した除湿運転を続けて行うことができ
る。
【0040】〔実施形態2〕次に、この発明の他の実施
形態について図2を参照して説明する。なお説明の便宜
上、前記実施形態1で図1を参照して説明した部材と同
一の機能を有する部材には、同一の符号を付記して詳細
な説明を省略する。後述するさらに他の実施形態でも同
様とする。
【0041】本実施形態の空気調和機では、室外機1内
に、三枚の仕切り板30…によって相互に分離された第
1空気通路31と第2空気通路32とが設けられてい
る。そして、前記実施形態1と同様に分割構成された室
外熱交換器9の第1熱交換器21と第2熱交換器22と
にそれぞれ対応させて、第1室外ファン33と第2室外
ファン34とが設けられ、第1熱交換器21と第1室外
ファン33とが第1空気通路31に、第2熱交換器22
と第2室外ファン34とが第2空気通路32にそれぞれ
配置されている。なお図において、35は前記した運転
制御装置等を構成する電装品が収納された電装品収納部
であって、この電装品収納部35は第1空気通路31に
配置されている。したがって、第1室外ファン33が作
動されるときに第1空気通路31を流れる外気によっ
て、電装品の冷却が行われるようになっている。
【0042】このように構成された空気調和機におい
て、外気温がそれほど低くないときの除湿運転では、前
記同様に第1・第2開閉弁23・24を開弁して両熱交
換器21・22を冷媒が流通する状態とし、第1室外フ
ァン33と第2室外ファン34との両者を駆動して、前
記外ファン風量制御が行われる。
【0043】そして、外気温の低下に伴い、第1室外フ
ァン33と第2室外ファン34との回転数を次第に低下
させる制御を行う過程で、これら室外ファン33・34
を最低回転数に設定した状態になり、さらにこの状態
で、再熱用熱交換器16で所要の再熱能力が得難くなる
と、第1室外ファン33は最低回転数に固定し、第2室
外ファン34については、これが停止状態なるまでの範
囲で、上記外ファン風量制御が継続される。第2室外フ
ァン34が停止状態になったときには、第2熱交換器2
2側では、これを流れる冷媒と外気との熱交換を殆ど生
じず、第1室外ファン33が最低回転数で駆動されてい
る第1熱交換器21側で冷媒から外気への放熱が生じる
だけになる。この結果、熱交換による放熱の観点では、
第2熱交換器22への冷媒流通を遮断した状態と実質的
に同一となる。この結果、前記実施形態同様に、外気温
がより低い温度範囲まで、再熱用熱交換器16で所要の
再熱能力が得られて室温変化のない除湿運転を継続する
ことができる。
【0044】さらに本実施形態では、上記のように第1
室外ファン33を最低回転数で駆動し、第2室外ファン
34を停止した状態において、再熱用熱交換器16で所
要の再熱能力が得られない状態になったことが判別され
ると、前記実施形態1と同様に、第1開閉弁23を閉弁
する制御が前記運転制御装置によって行われる。
【0045】この運転状態では、第1室外ファン33は
最低回転数で運転されているものの、第1熱交換器21
を冷媒が流通しないことから、この第1熱交換器34側
での外気への放熱を殆ど生じない。しかも、冷媒が流通
する第2熱交換器22側でも、前記のように第2室外フ
ァン34が停止されて外気との熱交換が殆ど生じないこ
とから、室外側での外気への放熱量がさらに小さくな
る。この結果、さらに低外気温に至るまで、室内側で所
要の再熱能力を確保することが可能になって、室温低下
が抑えられた除湿運転を継続することができる。
【0046】なお本実施形態においても、除湿運転開始
時点において、外気温が所定温度以下で第1開閉弁23
を開弁した運転では室内側で所要の再熱能力が得れない
と見込まれるときは、当初から第1開閉弁23を閉弁し
た状態で除湿運転を開始する。これにより、前記同様に
第1熱交換器21での液溜まりが抑えられて、さらに安
定した運転状態を維持することができる。
【0047】〔実施形態3〕次に、この発明のさらに他
の実施形態について図3を参照して説明する。同図に示
す空気調和機も、前記実施形態2とほぼ同様に構成され
ている(但し、図2に示した仕切り板30…については
これを図示省略している)。したがって本実施形態で
も、除湿運転は前記実施形態2と同様に行われる。
【0048】実施形態2との相違は、第1・第2熱交換
器21・22を第1液管10に接続する各接続管と、圧
縮機3の吸込配管5とを接続するバイパス配管36・3
7が設けられている点にある。これらバイパス配管36
・37には、後述する冷媒回収時を除いて閉弁状態で保
持される電磁弁よりなるバイパス開閉弁38・39がそ
れぞれ介設されている。なお第2熱交換器22を吸込配
管5に接続するバイパス配管37は必ずしも設けなくて
も良い。
【0049】このように構成された空気調和機では、第
1開閉弁23を閉弁した状態での除湿運転の継続に伴っ
て第1熱交換器21内に次第に液溜まりが生じ、これに
よって、前記したようにガス欠状態になっていることが
判別されると、前記運転制御装置によって第1熱交換器
21側のバイパス開閉弁38を開弁する制御が行われ
る。この結果、第1熱交換器21が圧縮機3の吸込配管
5にバイパス配管36を通して連通し、これによって、
第1熱交換器21内から冷媒が回収される。したがって
本実施形態では、冷媒循環サイクルを逆サイクルに切換
える必要がなく、これにより、冷媒回収に伴う室温変動
などが極力抑えられて、より快適な除湿運転状態を継続
することができる。
【0050】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更することが可能
である。例えば図1を参照して説明した実施形態1で
は、室外熱交換器9を第1熱交換器21と第2熱交換器
22とに分割した構成を例示したが、第1熱交換器21
をさらに複数の熱交換器に分割し、これら熱交換器を各
々開閉弁が介設された接続管を設けて互いに並列に接続
した構成とすることが可能である。
【0051】この場合に、室外ファン20を最低回転数
にした状態において、例えば外気温の低下に伴って再熱
用熱交換器16で所要の再熱能力が得られなくなった場
合には、上記複数の開閉弁を一つずつ順次閉弁していく
ような制御を行うことが望ましい。すなわち、前記外フ
ァン風量制御で再熱能力が確保できなくなった後でも、
再熱能力の変化に追随させて室外熱交換器の容量制御を
行うことで、より低外気温の温度範囲まで室内温度変化
を生じさせない除湿運転を継続することができる。
【0052】一方、図2や図3に示した実施形態2・3
においても、電装品収納部35を含まない側の第2空気
通路をさらに複数に区画して、これら各区画領域にそれ
ぞれ熱交換器と室外ファンとを配置し、これらを複数の
熱交換器と室外ファンとを第2熱交換器22・第2室外
ファン34として、実施形態2で説明したと同様の制御
を行って除湿運転を行うように構成することが可能であ
る。なお上記における電装品収納部35とは、冷却する
必要がある半導体素子が実装されている基板の配置され
ている部分を指す場合があるし、また冷却する必要があ
る電装品が収納された電装品箱を指す場合もある。
【0053】なお、このように室外側の複数の熱交換器
に各々対応させて室外ファンを設ける場合に、この発明
の請求項4の範囲では、各熱交換器への流通を遮断する
ための開閉弁は必ずしも設ける必要はない。すなわち、
各熱交換器それぞれに冷媒が流通している状態でも、室
外ファンを停止させることで外気との熱交換の観点から
は実質的に冷媒の流通を遮断している状態とほぼ同様に
なり、したがって、より低外気温の範囲まで、所望の再
熱能力が得られる状態を維持することができる。さら
に、室外側の各熱交換器にそれぞれ対応させて室外ファ
ンを設ける構成では、これら各熱交換器を互いに直列に
接続した構成とすることも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上の説明のように、請求項1の空気調
和機においては、室外熱交換器を第1熱交換器と第2熱
交換器とに分割すると共に、第1熱交換器を通しての冷
媒流れを遮断するための開閉弁を設けているので、例え
ば低外気温時の除湿運転時、電装品の冷却のために室外
ファンを最低回転数で駆動している状態でも、開閉弁を
閉弁した運転状態とすることで室外側での放熱量をより
小さくすることができる。この結果、室温低下が極力抑
えられた快適な除湿運転を行うことが可能になる。
【0055】請求項2の空気調和機においては、外気温
の変化に応じて室外ファンの回転数を所定の最低回転数
にしても再熱用熱交換器で所要の再熱能力が得られなく
なったときに、開閉弁を閉弁する構成である。すなわ
ち、通常は第1熱交換器と第2熱交換器との両者を通し
て冷媒を流通させて除湿運転が行われ、開閉弁を閉弁し
た運転頻度は極力少なくなるように制御される。これに
より、第1熱交換器への液溜まりの発生が抑えられ、こ
れによって、より安定した運転状態を維持することがで
きる。
【0056】請求項3の空気調和機においては、除湿運
転開始時、外気温が所定温度以下のときには開閉弁を閉
弁した状態で除湿運転を開始するので、例えば開閉弁を
開弁して除湿運転を開始した後に開閉弁を閉弁する場合
に生じる第1熱交換器での液溜まりを防止することがで
きる。
【0057】請求項4の空気調和機においては、室外機
内の電装品収納部を含む第1空気通路に第1熱交換器と
第1室外ファンを、第2空気通路に第2熱交換器と第2
室外ファンとをそれぞれ配置し、除湿運転時に再熱用熱
交換器で所要の再熱能力が得られなくなったとき、第1
室外ファンを所定の最低回転数、第2室外ファンを停止
する制御が行われ、これによって、室外側での放熱量が
より小さくなる。この結果、外気温がより低い温度範囲
まで室内側で所要の再熱能力が確保された除湿運転を行
うことができる。
【0058】請求項5の空気調和機の空気調和機におい
ては、請求項4の構成に加えて、第1・第2熱交換器を
対外に並列に接続すると共に、第1熱交換器を通しての
冷媒流れを遮断するための開閉弁を設けている。これに
より、例えば第1室外ファンを所定の最低回転数・第2
室外ファンを停止し、さらに上記記開閉弁を閉弁するこ
とで、より低外気温の温度範囲まで室内側で所要の再熱
能力が確保された運転を継続させることができる。
【0059】請求項6の空気調和機においては、再熱用
熱交換器で所要の再熱能力が得られるように第1室外フ
ァンと第2室外ファンとの回転数を調整する制御を行
い、この制御の過程で第1室外ファンを所定の最低回転
数、第2室外ファンを停止した状態で再熱用熱交換器で
所要の再熱能力が得られなくなったときに、上記開閉弁
を閉弁する構成である。これにより、請求項2の場合と
同様に、第1熱交換器への液溜まりの発生が抑えられ、
これによって、より安定した運転状態を維持することが
できる。
【0060】請求項7の空気調和機においては、除湿運
転開始時、外気温が所定温度以下のときには開閉弁を閉
弁した状態で除湿運転を開始する構成であり、したがっ
て、請求項3の場合と同様に、除湿運転開始時における
第1熱交換器での液溜まりを防止することができる。
【0061】請求項8の空気調和機においては、開閉弁
を閉弁した状態での除湿運転中にガス欠になったとき、
除湿運転時の冷媒循環サイクルとは逆サイクルに冷媒循
環方向を一時的に切換えて冷媒回収運転を行った後、除
湿運転が再開される。これによって、より安定した除湿
運転を継続させることができる。
【0062】請求項9の空気調和機においては、第1熱
交換器をバイパス用開閉弁の介設されたバイパス配管で
圧縮機の吸込側に接続して構成である。したがって上記
したようにガス欠状態であることが判別された場合、バ
イパス用開閉弁を開弁することで、第1熱交換器から冷
媒が回収される。この場合には、冷媒循環サイクルを逆
サイクルに切換える必要がなく、これにより、冷媒回収
に伴う室温変動などが極力抑えられて、より快適な除湿
運転状態を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における空気調和機の冷
媒回路図である。
【図2】この発明の他の実施形態における空気調和機の
冷媒回路図である。
【図3】この発明のさらに他の実施形態における空気調
和機の冷媒回路図である。
【図4】従来の空気調和機の冷媒回路図である。
【符号の説明】
1 室外機 3 圧縮機 9 室外熱交換器 11 室外減圧器 15 室内熱交換器 16 再熱用熱交換器 17 蒸発用熱交換器 18 室内減圧器 20 室外ファン 21 第1熱交換器 22 第2熱交換器 23 第1開閉弁 31 第1空気通路 32 第2空気通路 33 第1室外ファン 34 第2室外ファン 35 電装品収納部 36 バイパス配管 38 バイパス開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 29/00 411 F25B 29/00 411H

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(3)に室外熱交換器(9)、室
    外減圧器(11)、室内熱交換器(15)を順次接続し
    て冷媒循環回路を形成すると共に、室内熱交換器(1
    5)を室外減圧器(11)側から再熱用熱交換器(1
    6)と蒸発用熱交換器(17)とに分割してこれら再熱
    用熱交換器(16)と蒸発用熱交換器(17)との間に
    室内減圧器(18)を介設し、 圧縮機(3)からの吐出ガス冷媒を室外熱交換器(9)
    から室内熱交換器(15)へと回流させ再熱用熱交換器
    (16)で冷媒の凝縮を、蒸発用熱交換器(17)で冷
    媒の蒸発をそれぞれ生じさせて除湿運転を行う空気調和
    機であって、 室外熱交換器(9)を第1熱交換器(21)と第2熱交
    換器(22)とに分割してこれら熱交換器(21)(2
    2)を圧縮機(3)と室外減圧器(11)との間に互い
    に並列に接続すると共に、第1熱交換器(21)を圧縮
    機(3)と室外減圧器(11)との間に接続する接続配
    管に開閉弁(23)を介設し、 除湿運転時に再熱用熱交換器(16)で得られる再熱能
    力に応じて上記開閉弁(23)を開閉制御する制御手段
    を設けていることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1の空気調和機であって、開閉弁
    (23)を開弁した状態での除湿運転中、再熱用熱交換
    器(16)で所要の再熱能力が得られるように室外ファ
    ン(20)の回転数を調整する制御を上記制御手段が行
    うと共に、室外ファン(20)の回転数を所定の最低回
    転数にした状態で再熱用熱交換器(16)で所要の再熱
    能力が得られなくなったときに、上記開閉弁(23)を
    閉弁するように構成していることを特徴とする空気調和
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の空気調和機で
    あって、除湿運転開始時の外気温が所定温度を超えてい
    るときには開閉弁(23)を開弁した状態で除湿運転を
    開始する一方、外気温が所定温度以下のときには開閉弁
    (23)を閉弁した状態で除湿運転を開始する制御を上
    記制御手段が行うように構成していることを特徴とする
    空気調和機。
  4. 【請求項4】 圧縮機(3)に室外熱交換器(9)、室
    外減圧器(11)、室内熱交換器(15)を順次接続し
    て冷媒循環回路を形成すると共に、室内熱交換器(1
    5)を室外減圧器(11)側から再熱用熱交換器(1
    6)と蒸発用熱交換器(17)とに分割してこれら再熱
    用熱交換器(16)と蒸発用熱交換器(17)との間に
    室内減圧器(18)を介設し、 圧縮機(3)からの吐出ガス冷媒を室外熱交換器(9)
    から室内熱交換器(15)へと回流させ再熱用熱交換器
    (16)で冷媒の凝縮を生じさせると共に蒸発用熱交換
    器(17)で冷媒を蒸発させて除湿運転を行う空気調和
    機であって、 室外機(1)内に、電装品収納部(35)を含む第1空
    気通路(31)と電装品収納部(35)を含まない第2
    空気通路(32)との相互に分離された空気通路を設
    け、室外熱交換器(9)を第1熱交換器(21)と第2
    熱交換器(22)とに分割して、第1空気通路(31)
    に第1熱交換器(21)と第1室外ファン(33)を、
    第2空気通路(32)に第2熱交換器(22)と第2室
    外ファン(34)とをそれぞれ配置し、 除湿運転時に再熱用熱交換器(16)で所要の再熱能力
    が得られなくなったときに、第1室外ファン(33)を
    所定の最低回転数にして運転を継続する一方、第2室外
    ファン(34)を停止する制御を行う制御手段を設けて
    いることを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項4の空気調和機であって、第1熱
    交換器(21)と第2熱交換器(22)とを圧縮機
    (3)と室外減圧器(11)との間に互いに並列に接続
    すると共に、第1熱交換器(21)を圧縮機(3)と室
    外減圧器(11)との間に接続する接続配管に開閉弁
    (23)を介設し、 除湿運転時に再熱用熱交換器(16)で得られる再熱能
    力に応じて上記制御手段が上記開閉弁(23)を開閉制
    御するように構成していることを特徴とする空気調和
    機。
  6. 【請求項6】 請求項5の空気調和機であって、開閉弁
    (23)を開弁した状態での除湿運転中、再熱用熱交換
    器(16)で所要の再熱能力が得られるように第1室外
    ファン(33)と第2室外ファン(34)との回転数を
    調整する制御を上記制御手段が行うと共に、第1室外フ
    ァン(33)を所定の最低回転数、第2室外ファン(3
    4)を停止した状態で再熱用熱交換器(16)で所要の
    再熱能力が得られなくなったときに、上記開閉弁(2
    3)を閉弁するように構成していることを特徴とする空
    気調和機。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6の空気調和機で
    あって、除湿運転開始時の外気温が所定温度を超えてい
    るときには開閉弁(23)を開弁した状態で除湿運転を
    開始する一方、外気温が所定温度以下のときには開閉弁
    (23)を閉弁した状態で除湿運転を開始する制御を上
    記制御手段が行うように構成していることを特徴とする
    空気調和機。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項3または請求項5か
    ら請求項7のいずれかの空気調和機であって、 開閉弁(23)を閉弁した状態での除湿運転中にガス欠
    になったとき、開閉弁(23)を開弁すると共に除湿運
    転時の冷媒循環サイクルとは逆サイクルに冷媒循環方向
    を一時的に切換えて冷媒回収運転を行った後、除湿運転
    を再開する制御を上記制御手段が行うように構成してい
    ることを特徴とする空気調和機。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項3または請求項5か
    ら請求項7のいずれかの空気調和機であって、 第1熱交換器(21)をバイパス用開閉弁(38)の介
    設されたバイパス配管(36)で圧縮機(3)の吸込側
    に接続していることを特徴とする空気調和機。
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