JP2004003691A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常外気温度での安定した空調運転を行なうことは、勿論、低外気温度でも安定した空調運転を行なえる空気調和装置を提供することにある。
【解決手段】室外熱交換器12を複数個に分割して、冷媒制御弁11a〜11d、および、室外電動弁13a、bを設けて並列に接続し、室内ユニット2の室内制御部22からの冷暖信号や、運転信号により、外気温度センサ30や、室内冷媒温度センサ24で検出される温度信号に基づいて、前記冷媒制御弁11a〜11d、および、室外電動弁13を制御して、使用する室外熱交換器を選択し、運転を行なわせる。
これにより、外気温度、或いは、冷媒温度に適した熱交換容量の室外熱交換器での空調運転が可能となるため、通常外気温度では勿論、低外気温度でも安定した空調運転を行うことが可能となる。
【選択図】 図2
【解決手段】室外熱交換器12を複数個に分割して、冷媒制御弁11a〜11d、および、室外電動弁13a、bを設けて並列に接続し、室内ユニット2の室内制御部22からの冷暖信号や、運転信号により、外気温度センサ30や、室内冷媒温度センサ24で検出される温度信号に基づいて、前記冷媒制御弁11a〜11d、および、室外電動弁13を制御して、使用する室外熱交換器を選択し、運転を行なわせる。
これにより、外気温度、或いは、冷媒温度に適した熱交換容量の室外熱交換器での空調運転が可能となるため、通常外気温度では勿論、低外気温度でも安定した空調運転を行うことが可能となる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
室外ユニットと、室内ユニットとを有し、空調運転を行なう空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱源となる装置が多数設置された部屋や、高温となる装置が置かれた部屋では、冬季でも前記装置からの発熱により、部屋内部の温度は上昇してしまうため、空気調和装置を設置し、年間を通して、冷房運転が行なわれ、特に、コンピュータルームなどの情報機器を運転している部屋では、その部屋内を冷房して、室内温度を所定の温度に保つ必要があった。
【0003】
同様に、美術館や図書館などでは、熱源となる装置などが無いため、部屋内を冷暖房して、室内温度を所定の温度に保つ必要があった。
【0004】
これまでの空気調和装置での冷房運転では、圧縮機で冷媒を圧縮して高温高圧の冷媒ガスとし、この冷媒ガスを室外ユニットに内蔵された室外熱交換器で外気と熱交換させて放熱、凝縮させ、前記冷媒を低温高圧の液冷媒にし、途中、減圧弁を経由させて、低温低圧の液冷媒として室内ユニットへ送り、この液冷媒を前記室内ユニットに内蔵された室内熱交換器で室内空気と熱交換させて吸熱させ、前記液冷媒を蒸発させて低温低圧の冷媒ガスとして、前記室外ユニットへ戻し、再度、圧縮機へ流入させて循環させ、また、暖房運転では、前記高温高圧の冷媒ガスを前記室内熱交換器で室内空気と熱交換させて放熱、凝縮させ、前記冷媒を低温高圧の液冷媒にし、途中、減圧弁を経由させて、低温低圧の液冷媒として前記室外熱交換器へと送り、この液冷媒を前記室外熱交換器で外気と熱交換させて吸熱させ、前記液冷媒を蒸発させて低温低圧の冷媒ガスとして、再度、圧縮機へ流入させて循環させていた。
【0005】
このため、前記冷房運転では、前記外気の温度が高温に成れば成る程、前記冷媒の前記室外熱交換器での放熱能力は低下してしまうことから、冷房能力も低下てしまう結果となり、前記暖房運転では、前記外気の温度が低温に成れば成る程、前記冷媒の前記室外熱交換器での吸熱能力が低下してしまうことから、暖房能力も低下してしまう傾向にあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記冷房運転が行なえる外気温度の温度範囲については限界があり、例えば、外気温度が0℃以下の温度まで低下してしまった場合、前記室外熱交換器での必要以上の放熱が行なわれ、室内ユニットへ送られる前記冷媒の圧力までも低下してしまい、前記冷媒の室内ユニットへの搬送能力が低下し、循環する冷媒量も減少してしまうため、前記室内熱交換器では、一種の冷媒ガス欠状態と同様の症状となり、この室内熱交換器での蒸発能力は低下し、冷房能力が低下してしまう結果となってしまっていた。
【0007】
また、前記暖房運転では、前記外気温度がそれ程低く無い場合、前記外気からの吸熱量が多くなり、前記室内ユニットが高負荷ぎみでの運転となるため、前記圧縮機をインバータなどの能力制御が可能な機種を除いては、圧縮機を運転、停止させる間欠運転を行なうこととなってしまっていた。
【0008】
このため、この低外気温度での冷房運転における冷房運転能力の確保と、高外気温度から低外気温度に至るまで、安定した冷房運転を行えるとともに、暖房運転でも、高負荷とならない安定した暖房運転が行なえることが望まれていた。
【0009】
このことより、本発明の目的は、通常外気温度での安定した空調運転を行なうことは、勿論、低外気温度でも安定した空調運転を行なえる空気調和装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、室外ユニットと、室内ユニットとを有する空気調和装置において、前記室外ユニットに内蔵された室外熱交換器を、複数に分割した小熱交換器を並列に接続したものとし、外気温度、或いは、冷媒温度を検出して、前記小室外熱交換器を選択させたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記小熱交換器と、前記室外ユニットに内蔵された圧縮機側とを結ぶ冷媒配管を設け、分岐して、一方を第1冷媒制御弁を介して前記圧縮機の吐出側へ接続し、他方を第2冷媒制御弁を介して前記圧縮機の吸込み側へ接続したことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のものにおいて、前記圧縮機の吐出側の冷媒配管と、吸込み側の冷媒配管と、前記室内ユニットへ延びる冷媒配管のガス管とを接続する三方弁を設け、前記小熱交換器と、圧縮機との間に設けた前記第1、および、第2冷媒制御弁と、前記三方弁とを制御することにより、前記圧縮機から吐出される冷媒の循環方向を切替えたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のものにおいて、前記小熱交換器の前記圧縮機の吸込み側に設けた前記第2冷媒制御弁を、暖房運転時には、該小熱交換器が選択されていない時でも開放させたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図3を用いて説明する。
【0015】
図1は、本発明による複数に分割された室外熱交換器を備えた室外ユニットを有する空気調和装置の冷媒回路図である。
【0016】
この空気調和装置100の構成について説明すると、室外ユニット1には、圧縮機10と、冷媒制御弁11a〜11dと、室外熱交換器12と、室外電動弁13と、三方弁14と、アキュームレータ15とが冷媒配管で接続されて内蔵されている。
【0017】
室外熱交換器12は、熱交換容量の小さい室外熱交換器12aと、熱交換容量の大きい室外熱交換器12bとの異容量の複数の熱交換器で構成され、室外熱交換器12aより延びる冷媒配管の一方は、分岐されて、冷媒制御弁11aを介して、圧縮機10の吐出側へ接続されるとともに、冷媒制御弁11bを介して、アキュームレータ15の吸込側へ接続され、他方は、室外電動弁13aを介して、室外熱交換器12bより延びる冷媒配管を接続して、ユニット間配管3の液管3aへと接続されており、室外熱交換器12bより延びる冷媒配管の一方は、分岐されて、冷媒制御弁11cを介して、圧縮機10の吐出側へ接続されるとともに、冷媒制御弁11dを介して、アキュームレータ15の吸込側へ接続され、他方は、室外電動弁13bを介して、室外熱交換器12aより延びる冷媒配管を接続して、ユニット間配管3の液管3aへと接続されている。
【0018】
また、室外ユニット1には、室外熱交換器12a、12bへ送風を行なう室外送風機17と、外気温度センサ30と、室外冷媒温度センサ31と、室外制御部18とが内蔵されている。
【0019】
室内ユニット2には、室内電動弁20と、室内熱交換器21とが冷媒配管で接続されて内蔵され、さらに、室内熱交換器21へ送風を行なう室内送風機23と、室内冷媒温度センサ24と、室内制御部22とが内蔵されている。
【0020】
この室外ユニット1と、室内ユニット2とは、液管3aと、ガス管3bとからなるユニット間配管3と、ユニット間配線4とで接続されて構成されている。
【0021】
ここで、本実施の形態では、上記説明の様に、冷媒制御弁11a〜11d、および、三方弁14を制御することにより、冷媒の循環方向を反転させるとともに、前記冷媒の室外熱交換器12a、12bでの寝込み防止をも行なっている。
【0022】
また、この三方弁14は、通常の空気調和装置で冷媒の循環方向の反転に使用している四方弁の1方を閉塞して、3方弁として用いることも可能である。
【0023】
そして、室内ユニット2に内蔵された室内制御部22より、室外ユニット1に内蔵された室外制御部18へ、ユニット間配線4を通じ、冷暖と、運転開始との指示が出されると、室外制御部18では、室内制御部22からの冷暖信号や、外気温度センサ30、或いは、室外冷媒温度センサ31からの温度信号に基づいて、室外熱交換器12a、12bの選択を行ない、冷媒制御弁11a〜11d、および、三方弁14を制御して、圧縮機10と、室外送風機17とを運転させる。
【0024】
これを、図2に示すフローチャートを用いて説明すると、まず、室外制御部18では、本空気調和装置100が運転中であるか否かの確認を行ない(S1)、運転中であれば、ステップ2へと進み、運転中で無ければ、タイマaをリセットして(S3)、室内制御部22からの運転信号の有無を確認し(S4)、前記運転信号があれば、ステップ7へと進み、前記運転信号が無ければ、圧縮機10と、室外送風機17を停止させて、ステップ1へと戻る。
【0025】
ここで、上記タイマaは、リセット操作を行なわない限り、勝手に時間をカウントするフリーランタイマで、外気温度センサ30で検出された温度信号が、使用する室外熱交換器の切替え判断を行う温度付近であった場合、前記室外熱交換器の切替え操作が頻繁に行なわれてしまうことを防止するためのマスクタイマである。
【0026】
ステップ2では、室内制御部22からの停止信号の有無を確認し、前記停止信号が有れば、ステップ3へと進み、停止信号が無ければ、タイマaでカウントした時間が一定時間以上であるか否かを確認し(S6)、前記一定時間が経過していなければ、ステップ1へと戻り、前記一定時間が経過していれば、室内制御部22からの運転信号が、冷房運転であるか否かの判断を行なう(S7)。
【0027】
ステップ7で、冷房運転では無く、暖房運転と判断されると、ステップ17へ進み、冷房運転であると判断されると、三方弁14をオフとして(S8)、外気温度センサ30からの温度信号が、10℃未満であるか否かを確認し(S9)、前記温度信号が、10℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11a、11cをオンとし、冷媒制御弁11b、11dをオフとして、室外電動弁13a、13bを全開として、室外熱交換器12a、12bの双方の室外熱交換器を選択し(S10)、これまでの運転で使用していた室外熱交換器と、今回、選択された室外熱交換器とが同じであるか否かを確認し(S14)、同じであれば、ステップ16へ進み、異なれば、タイマaをリセットして(S15)、圧縮機10と、室外送風機17とを運転させて(S16)、ステップ1へと戻る。
【0028】
ステップ9で、前記温度信号が、10℃未満であると判断されると、外気温度センサ30からの前記温度信号が、5℃未満であるか否かを確認し(S11)、前記温度信号が5℃以上であれば、冷媒制御弁11cをオンとし、冷媒制御弁11a、11b、11dをオフとして、室外電動弁13aを全閉、室外電動弁13bを全開として、室外熱交換器12bを選択し(S12)、ステップ14へと進む。
【0029】
ステップ11で、前記温度信号が、5℃未満であると判断されると、冷媒制御弁11aをオンとし、冷媒制御弁11b〜11dをオフとして、室外電動弁13bを全閉、室外電動弁13aを全開として、室外熱交換器12aを選択し(S13)、ステップ14へと進む。
【0030】
また、上記ステップ7で、暖房運転と判断されると、三方弁14をオンとして(S17)、室内冷媒温度センサ24からの温度信号が、60℃未満であるか否かを確認し(S18)、前記温度信号が、60℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13aを絞った開度、室外電動弁13bを全閉とし、室外熱交換器12aを選択して(S19)、ステップ14へと進む。
【0031】
ステップ18で、前記温度信号が、60℃未満であると判断されると、室内冷媒温度センサ24からの前記温度信号が、50℃以上であるか否か確認し(S20)、前記温度信号が、50℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13aを全閉、室外電動弁13bを絞った開度とし、室外熱交換器12bを選択して(S21)、ステップ14へと進む。
【0032】
ステップ20で、前記温度信号が、50℃未満であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13a、13bを絞った開度とし、室外熱交換器12a、12bを選択して(S22)、ステップ14へと進む。
【0033】
ここで、この暖房運転時に、室外熱交換器12a、12bの選択に関わらず、アキュームレータ15へ接続される冷媒制御弁11b、11dをオンとしている理由は、選択されていない室外熱交換器での冷媒寝込みを防止するためである。
【0034】
この様に、室外熱交換器12を、容量の異なる複数の室外熱交換器12a、12bとし、外気温度センサ30、および、室内冷媒温度センサ24からの温度信号に基づいて、前記室外熱交換器12a、12bの少なくともいずれかを選択させて運転させることにより、冷房運転では、外気温度に適した熱交換容量の室外熱交換器での運転が可能となるため、冷媒の必要以上の放熱を防止して、室内ユニットへ循環させる冷媒の搬送能力が低減してしまうことが回避でき、また、暖房運転では、室内ユニット2の高負荷状態を回避しながらの運転が可能となるため、通常の外気温度から低外気温度まで、安定した冷暖房の空調運転を行わせることが可能となる。
【0035】
また、この外気温度に適した容量の室外熱交換器を選択させた運転については、上記外気温度センサ30で無く、室外冷媒温度センサ31に基づいて行なわせることも可能である。
【0036】
特に、本空気調和装置100が運転中である場合、外気温度センサ30からの温度信号を検出して制御を行うよりも、この室外冷媒温度センサ31からの温度信号を検出して行なわせる制御の方が、本空気調和装置100の運転状態に則した室外熱交換器の選択が行なえる。
【0037】
そこで、図3のフローチャートに示す様に、運転開始時には、外気温度センサ30からの温度信号での室外熱交換器の選択を行ない、運転中は、室外冷媒温度センサ31からの温度信号での室外熱交換器の選択について説明する。
【0038】
まず、室外制御部18では、本空気調和装置100が運転中であるか否かの確認を行ない(S23)、運転中で有れば、ステップ24へと進み、運転中で無ければ、タイマaをリセットして(S25)、レジスタbへ外気温度センサ30で検出された温度信号をセットし、レジスタc、dをそれぞれ10℃、5℃に相当する温度信号の値として(S26)、室内制御部22からの運転信号の有無を確認し(S27)、前記運転信号が有れば、ステップ31へと進み、前記運転信号が無ければ、圧縮機10と、室外送風機17を停止させて(S28)、ステップ23へと戻る。
【0039】
ステップ24では、室内制御部22からの停止信号の有無を確認し、前記停止信号が有れば、ステップ25へと進み、停止信号が無ければ、タイマaでカウントした時間が一定時間以上であるか否かを確認し(S29)、前記一定時間が経過していなければ、ステップ23へと戻り、前記一定時間が経過していれば、レジスタbへ室外冷媒温度センサ31で検出された温度信号をセットし、レジスタc、dをそれぞれ25℃、15℃に相当する温度信号の値として(S30)、室内制御部22からの運転信号が、冷房運転であるか否かの判断を行なう(S31)。
【0040】
ステップ31で、冷房運転では無く、暖房運転と判断されると、ステップ41へ進み、冷房運転であると判断されると、三方弁14をオフとして(S32)、上記ステップ26、或いは、ステップ30でレジスタbにセットされた温度信号が、レジスタcにセットされた値未満であるか否かを確認し(S33)、前記レジスタbの温度信号が、レジスタcの値以上であると判断されると、冷媒制御弁11a、11cをオンとし、冷媒制御弁11b、11dをオフとして、室外電動弁13a、13bを全開として、室外熱交換器12a、12bの双方の室外熱交換器を選択し(S34)、これまでの運転で使用していた室外熱交換器と、今回、選択された室外熱交換器とが同じであるか否かを確認し(S38)、同じであれば、ステップ40へ進み、異なれば、タイマaをリセットして(S39)、圧縮機10と、室外送風機17とを運転させて(S40)、ステップ23へと戻る。
【0041】
ステップ33で、前記レジスタbにセットされた温度信号が、レジスタcにセットされた値未満であると判断されると、今度は、レジスタbにセットされた前記温度信号が、レジスタdにセットされた値未満であるか否かを確認し(S35)、前記レジスタbの温度信号が、レジスタdにセットされた値以上であれば、冷媒制御弁11cをオンとし、冷媒制御弁11a、11b、11dをオフとして、室外電動弁13aを全閉、室外電動弁13bを全開として、室外熱交換器12bを選択し(S36)、ステップ38へと進む。
【0042】
ステップ35で、前記レジスタbにセットされた温度信号が、レジスタdにセットされた値未満であると判断されると、冷媒制御弁11aをオンとし、冷媒制御弁11b〜11dをオフとして、室外電動弁13bを全閉、室外電動弁13aを全開として、室外熱交換器12aを選択し(S37)、ステップ38へと進む。
【0043】
また、上記ステップ31で、暖房運転と判断されると、三方弁14をオンとして(S41)、室内冷媒温度センサ24からの温度信号が、60℃以上であるか否かを確認し(S42)、前記温度信号が、60℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13aを絞った開度、室外電動弁13bを全閉とし、室外熱交換器12aを選択して(S43)、ステップ38へと進む。
【0044】
ステップ42で、前記温度信号が、60℃未満であると判断されると、室内冷媒温度センサ24からの前記温度信号が、50℃以上であるか否か確認し(S44)、前記温度信号が、50℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13aを全閉、室外電動弁13bを絞った開度とし、室外熱交換器12bを選択して(S45)、ステップ38へと進む。
【0045】
ステップ44で、前記温度信号が、50℃未満であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13a、13bを絞った開度とし、室外熱交換器12a、12bを選択して(S46)、ステップ38へと進む。
【0046】
この様に、外気温度センサ30と、室外冷媒温度センサ31と、室内冷媒温度センサ24とからの温度信号に基づいて、前記室外熱交換器12a、12bの少なくともいずれかを選択させて運転させることにより、冷房運転では、外気温度、或いは、冷媒温度に適した容量の室外熱交換器での運転ができ、暖房運転では、室内ユニット2の高負荷状態を回避しながらの運転が可能となるため、通常の外気温度から低外気温度まで、安定した冷暖房の空調運転を行わせることが可能となる。
【0047】
さらに、この外気温度センサ30、或いは、室外冷媒温度センサ31や、室内冷媒温度センサ24からの温度信号に基づいて、室外熱交換器の容量を選択させることに加え、前記少なくともいずれかの温度センサからの温度信号に基づいて、室外送風機17の風速を速調させることにより、その時点で使用している室外熱交換器の熱交換容量の微調整が行なえる様になるため、より安定した空調運転を行わせることが可能となる。
【0048】
なお、本願実施の形態では、室外熱交換器を、熱交換容量の小さい室外熱交換器12aと、熱交換容量の大きい室外熱交換器12bとの2つの熱交換器に分割し、これら室外熱交換器の少なくともいずれかを選択させて、空調運転を行なわせるものとして説明して来たが、特に、上記複数に分割する熱交換器は、2つとする必要は無く、また、異なる熱交換容量とする必要は無い。
【0049】
室外熱交換器は、同じ熱交換容量として分割することも可能であれば、2つ以上の熱交換器に分割し、外気温度センサ30、或いは、室外冷媒温度センサ31や、室内冷媒温度センサ24からの温度信号により選択させて、最適な熱交換器容量での空調運転を行なわせるものとしても良い。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明より、室外ユニットと、室内ユニットとを有した空気調和装置において、この室外ユニットに内蔵される室外熱交換器を同容量、或いは、異容量の複数の熱交換器に分割し、前記室外ユニットの外気温度、或いは、前記室外ユニット、および、前記室内ユニットを循環する冷媒の少なくともいずれかの温度を検出して、使用する前記熱交換器を選択させて、空調運転を行わせることにより、最適な熱交換容量の室外熱交換器での運転ができるため、通常外気温度での安定した冷房運転を行なうことは、勿論、低外気温度でも安定した空調運転を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和装置の冷媒回路について示した冷媒回路図である。
【図2】外気温度により使用する室外熱交換器を選択させた空調運転について示したフローチャートである。
【図3】外気温度、および、冷媒温度により使用する室外熱交換器を選択させた空調運転について示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 室外ユニット
2 室内ユニット
11a〜11d 冷媒制御弁
12a、12b 室外熱交換器
14 三方弁
21 室内熱交換器
24 室内冷媒温度センサ
30 外気温度センサ
31 室外冷媒温度センサ
【発明の属する技術分野】
室外ユニットと、室内ユニットとを有し、空調運転を行なう空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱源となる装置が多数設置された部屋や、高温となる装置が置かれた部屋では、冬季でも前記装置からの発熱により、部屋内部の温度は上昇してしまうため、空気調和装置を設置し、年間を通して、冷房運転が行なわれ、特に、コンピュータルームなどの情報機器を運転している部屋では、その部屋内を冷房して、室内温度を所定の温度に保つ必要があった。
【0003】
同様に、美術館や図書館などでは、熱源となる装置などが無いため、部屋内を冷暖房して、室内温度を所定の温度に保つ必要があった。
【0004】
これまでの空気調和装置での冷房運転では、圧縮機で冷媒を圧縮して高温高圧の冷媒ガスとし、この冷媒ガスを室外ユニットに内蔵された室外熱交換器で外気と熱交換させて放熱、凝縮させ、前記冷媒を低温高圧の液冷媒にし、途中、減圧弁を経由させて、低温低圧の液冷媒として室内ユニットへ送り、この液冷媒を前記室内ユニットに内蔵された室内熱交換器で室内空気と熱交換させて吸熱させ、前記液冷媒を蒸発させて低温低圧の冷媒ガスとして、前記室外ユニットへ戻し、再度、圧縮機へ流入させて循環させ、また、暖房運転では、前記高温高圧の冷媒ガスを前記室内熱交換器で室内空気と熱交換させて放熱、凝縮させ、前記冷媒を低温高圧の液冷媒にし、途中、減圧弁を経由させて、低温低圧の液冷媒として前記室外熱交換器へと送り、この液冷媒を前記室外熱交換器で外気と熱交換させて吸熱させ、前記液冷媒を蒸発させて低温低圧の冷媒ガスとして、再度、圧縮機へ流入させて循環させていた。
【0005】
このため、前記冷房運転では、前記外気の温度が高温に成れば成る程、前記冷媒の前記室外熱交換器での放熱能力は低下してしまうことから、冷房能力も低下てしまう結果となり、前記暖房運転では、前記外気の温度が低温に成れば成る程、前記冷媒の前記室外熱交換器での吸熱能力が低下してしまうことから、暖房能力も低下してしまう傾向にあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記冷房運転が行なえる外気温度の温度範囲については限界があり、例えば、外気温度が0℃以下の温度まで低下してしまった場合、前記室外熱交換器での必要以上の放熱が行なわれ、室内ユニットへ送られる前記冷媒の圧力までも低下してしまい、前記冷媒の室内ユニットへの搬送能力が低下し、循環する冷媒量も減少してしまうため、前記室内熱交換器では、一種の冷媒ガス欠状態と同様の症状となり、この室内熱交換器での蒸発能力は低下し、冷房能力が低下してしまう結果となってしまっていた。
【0007】
また、前記暖房運転では、前記外気温度がそれ程低く無い場合、前記外気からの吸熱量が多くなり、前記室内ユニットが高負荷ぎみでの運転となるため、前記圧縮機をインバータなどの能力制御が可能な機種を除いては、圧縮機を運転、停止させる間欠運転を行なうこととなってしまっていた。
【0008】
このため、この低外気温度での冷房運転における冷房運転能力の確保と、高外気温度から低外気温度に至るまで、安定した冷房運転を行えるとともに、暖房運転でも、高負荷とならない安定した暖房運転が行なえることが望まれていた。
【0009】
このことより、本発明の目的は、通常外気温度での安定した空調運転を行なうことは、勿論、低外気温度でも安定した空調運転を行なえる空気調和装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、室外ユニットと、室内ユニットとを有する空気調和装置において、前記室外ユニットに内蔵された室外熱交換器を、複数に分割した小熱交換器を並列に接続したものとし、外気温度、或いは、冷媒温度を検出して、前記小室外熱交換器を選択させたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記小熱交換器と、前記室外ユニットに内蔵された圧縮機側とを結ぶ冷媒配管を設け、分岐して、一方を第1冷媒制御弁を介して前記圧縮機の吐出側へ接続し、他方を第2冷媒制御弁を介して前記圧縮機の吸込み側へ接続したことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のものにおいて、前記圧縮機の吐出側の冷媒配管と、吸込み側の冷媒配管と、前記室内ユニットへ延びる冷媒配管のガス管とを接続する三方弁を設け、前記小熱交換器と、圧縮機との間に設けた前記第1、および、第2冷媒制御弁と、前記三方弁とを制御することにより、前記圧縮機から吐出される冷媒の循環方向を切替えたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のものにおいて、前記小熱交換器の前記圧縮機の吸込み側に設けた前記第2冷媒制御弁を、暖房運転時には、該小熱交換器が選択されていない時でも開放させたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図3を用いて説明する。
【0015】
図1は、本発明による複数に分割された室外熱交換器を備えた室外ユニットを有する空気調和装置の冷媒回路図である。
【0016】
この空気調和装置100の構成について説明すると、室外ユニット1には、圧縮機10と、冷媒制御弁11a〜11dと、室外熱交換器12と、室外電動弁13と、三方弁14と、アキュームレータ15とが冷媒配管で接続されて内蔵されている。
【0017】
室外熱交換器12は、熱交換容量の小さい室外熱交換器12aと、熱交換容量の大きい室外熱交換器12bとの異容量の複数の熱交換器で構成され、室外熱交換器12aより延びる冷媒配管の一方は、分岐されて、冷媒制御弁11aを介して、圧縮機10の吐出側へ接続されるとともに、冷媒制御弁11bを介して、アキュームレータ15の吸込側へ接続され、他方は、室外電動弁13aを介して、室外熱交換器12bより延びる冷媒配管を接続して、ユニット間配管3の液管3aへと接続されており、室外熱交換器12bより延びる冷媒配管の一方は、分岐されて、冷媒制御弁11cを介して、圧縮機10の吐出側へ接続されるとともに、冷媒制御弁11dを介して、アキュームレータ15の吸込側へ接続され、他方は、室外電動弁13bを介して、室外熱交換器12aより延びる冷媒配管を接続して、ユニット間配管3の液管3aへと接続されている。
【0018】
また、室外ユニット1には、室外熱交換器12a、12bへ送風を行なう室外送風機17と、外気温度センサ30と、室外冷媒温度センサ31と、室外制御部18とが内蔵されている。
【0019】
室内ユニット2には、室内電動弁20と、室内熱交換器21とが冷媒配管で接続されて内蔵され、さらに、室内熱交換器21へ送風を行なう室内送風機23と、室内冷媒温度センサ24と、室内制御部22とが内蔵されている。
【0020】
この室外ユニット1と、室内ユニット2とは、液管3aと、ガス管3bとからなるユニット間配管3と、ユニット間配線4とで接続されて構成されている。
【0021】
ここで、本実施の形態では、上記説明の様に、冷媒制御弁11a〜11d、および、三方弁14を制御することにより、冷媒の循環方向を反転させるとともに、前記冷媒の室外熱交換器12a、12bでの寝込み防止をも行なっている。
【0022】
また、この三方弁14は、通常の空気調和装置で冷媒の循環方向の反転に使用している四方弁の1方を閉塞して、3方弁として用いることも可能である。
【0023】
そして、室内ユニット2に内蔵された室内制御部22より、室外ユニット1に内蔵された室外制御部18へ、ユニット間配線4を通じ、冷暖と、運転開始との指示が出されると、室外制御部18では、室内制御部22からの冷暖信号や、外気温度センサ30、或いは、室外冷媒温度センサ31からの温度信号に基づいて、室外熱交換器12a、12bの選択を行ない、冷媒制御弁11a〜11d、および、三方弁14を制御して、圧縮機10と、室外送風機17とを運転させる。
【0024】
これを、図2に示すフローチャートを用いて説明すると、まず、室外制御部18では、本空気調和装置100が運転中であるか否かの確認を行ない(S1)、運転中であれば、ステップ2へと進み、運転中で無ければ、タイマaをリセットして(S3)、室内制御部22からの運転信号の有無を確認し(S4)、前記運転信号があれば、ステップ7へと進み、前記運転信号が無ければ、圧縮機10と、室外送風機17を停止させて、ステップ1へと戻る。
【0025】
ここで、上記タイマaは、リセット操作を行なわない限り、勝手に時間をカウントするフリーランタイマで、外気温度センサ30で検出された温度信号が、使用する室外熱交換器の切替え判断を行う温度付近であった場合、前記室外熱交換器の切替え操作が頻繁に行なわれてしまうことを防止するためのマスクタイマである。
【0026】
ステップ2では、室内制御部22からの停止信号の有無を確認し、前記停止信号が有れば、ステップ3へと進み、停止信号が無ければ、タイマaでカウントした時間が一定時間以上であるか否かを確認し(S6)、前記一定時間が経過していなければ、ステップ1へと戻り、前記一定時間が経過していれば、室内制御部22からの運転信号が、冷房運転であるか否かの判断を行なう(S7)。
【0027】
ステップ7で、冷房運転では無く、暖房運転と判断されると、ステップ17へ進み、冷房運転であると判断されると、三方弁14をオフとして(S8)、外気温度センサ30からの温度信号が、10℃未満であるか否かを確認し(S9)、前記温度信号が、10℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11a、11cをオンとし、冷媒制御弁11b、11dをオフとして、室外電動弁13a、13bを全開として、室外熱交換器12a、12bの双方の室外熱交換器を選択し(S10)、これまでの運転で使用していた室外熱交換器と、今回、選択された室外熱交換器とが同じであるか否かを確認し(S14)、同じであれば、ステップ16へ進み、異なれば、タイマaをリセットして(S15)、圧縮機10と、室外送風機17とを運転させて(S16)、ステップ1へと戻る。
【0028】
ステップ9で、前記温度信号が、10℃未満であると判断されると、外気温度センサ30からの前記温度信号が、5℃未満であるか否かを確認し(S11)、前記温度信号が5℃以上であれば、冷媒制御弁11cをオンとし、冷媒制御弁11a、11b、11dをオフとして、室外電動弁13aを全閉、室外電動弁13bを全開として、室外熱交換器12bを選択し(S12)、ステップ14へと進む。
【0029】
ステップ11で、前記温度信号が、5℃未満であると判断されると、冷媒制御弁11aをオンとし、冷媒制御弁11b〜11dをオフとして、室外電動弁13bを全閉、室外電動弁13aを全開として、室外熱交換器12aを選択し(S13)、ステップ14へと進む。
【0030】
また、上記ステップ7で、暖房運転と判断されると、三方弁14をオンとして(S17)、室内冷媒温度センサ24からの温度信号が、60℃未満であるか否かを確認し(S18)、前記温度信号が、60℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13aを絞った開度、室外電動弁13bを全閉とし、室外熱交換器12aを選択して(S19)、ステップ14へと進む。
【0031】
ステップ18で、前記温度信号が、60℃未満であると判断されると、室内冷媒温度センサ24からの前記温度信号が、50℃以上であるか否か確認し(S20)、前記温度信号が、50℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13aを全閉、室外電動弁13bを絞った開度とし、室外熱交換器12bを選択して(S21)、ステップ14へと進む。
【0032】
ステップ20で、前記温度信号が、50℃未満であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13a、13bを絞った開度とし、室外熱交換器12a、12bを選択して(S22)、ステップ14へと進む。
【0033】
ここで、この暖房運転時に、室外熱交換器12a、12bの選択に関わらず、アキュームレータ15へ接続される冷媒制御弁11b、11dをオンとしている理由は、選択されていない室外熱交換器での冷媒寝込みを防止するためである。
【0034】
この様に、室外熱交換器12を、容量の異なる複数の室外熱交換器12a、12bとし、外気温度センサ30、および、室内冷媒温度センサ24からの温度信号に基づいて、前記室外熱交換器12a、12bの少なくともいずれかを選択させて運転させることにより、冷房運転では、外気温度に適した熱交換容量の室外熱交換器での運転が可能となるため、冷媒の必要以上の放熱を防止して、室内ユニットへ循環させる冷媒の搬送能力が低減してしまうことが回避でき、また、暖房運転では、室内ユニット2の高負荷状態を回避しながらの運転が可能となるため、通常の外気温度から低外気温度まで、安定した冷暖房の空調運転を行わせることが可能となる。
【0035】
また、この外気温度に適した容量の室外熱交換器を選択させた運転については、上記外気温度センサ30で無く、室外冷媒温度センサ31に基づいて行なわせることも可能である。
【0036】
特に、本空気調和装置100が運転中である場合、外気温度センサ30からの温度信号を検出して制御を行うよりも、この室外冷媒温度センサ31からの温度信号を検出して行なわせる制御の方が、本空気調和装置100の運転状態に則した室外熱交換器の選択が行なえる。
【0037】
そこで、図3のフローチャートに示す様に、運転開始時には、外気温度センサ30からの温度信号での室外熱交換器の選択を行ない、運転中は、室外冷媒温度センサ31からの温度信号での室外熱交換器の選択について説明する。
【0038】
まず、室外制御部18では、本空気調和装置100が運転中であるか否かの確認を行ない(S23)、運転中で有れば、ステップ24へと進み、運転中で無ければ、タイマaをリセットして(S25)、レジスタbへ外気温度センサ30で検出された温度信号をセットし、レジスタc、dをそれぞれ10℃、5℃に相当する温度信号の値として(S26)、室内制御部22からの運転信号の有無を確認し(S27)、前記運転信号が有れば、ステップ31へと進み、前記運転信号が無ければ、圧縮機10と、室外送風機17を停止させて(S28)、ステップ23へと戻る。
【0039】
ステップ24では、室内制御部22からの停止信号の有無を確認し、前記停止信号が有れば、ステップ25へと進み、停止信号が無ければ、タイマaでカウントした時間が一定時間以上であるか否かを確認し(S29)、前記一定時間が経過していなければ、ステップ23へと戻り、前記一定時間が経過していれば、レジスタbへ室外冷媒温度センサ31で検出された温度信号をセットし、レジスタc、dをそれぞれ25℃、15℃に相当する温度信号の値として(S30)、室内制御部22からの運転信号が、冷房運転であるか否かの判断を行なう(S31)。
【0040】
ステップ31で、冷房運転では無く、暖房運転と判断されると、ステップ41へ進み、冷房運転であると判断されると、三方弁14をオフとして(S32)、上記ステップ26、或いは、ステップ30でレジスタbにセットされた温度信号が、レジスタcにセットされた値未満であるか否かを確認し(S33)、前記レジスタbの温度信号が、レジスタcの値以上であると判断されると、冷媒制御弁11a、11cをオンとし、冷媒制御弁11b、11dをオフとして、室外電動弁13a、13bを全開として、室外熱交換器12a、12bの双方の室外熱交換器を選択し(S34)、これまでの運転で使用していた室外熱交換器と、今回、選択された室外熱交換器とが同じであるか否かを確認し(S38)、同じであれば、ステップ40へ進み、異なれば、タイマaをリセットして(S39)、圧縮機10と、室外送風機17とを運転させて(S40)、ステップ23へと戻る。
【0041】
ステップ33で、前記レジスタbにセットされた温度信号が、レジスタcにセットされた値未満であると判断されると、今度は、レジスタbにセットされた前記温度信号が、レジスタdにセットされた値未満であるか否かを確認し(S35)、前記レジスタbの温度信号が、レジスタdにセットされた値以上であれば、冷媒制御弁11cをオンとし、冷媒制御弁11a、11b、11dをオフとして、室外電動弁13aを全閉、室外電動弁13bを全開として、室外熱交換器12bを選択し(S36)、ステップ38へと進む。
【0042】
ステップ35で、前記レジスタbにセットされた温度信号が、レジスタdにセットされた値未満であると判断されると、冷媒制御弁11aをオンとし、冷媒制御弁11b〜11dをオフとして、室外電動弁13bを全閉、室外電動弁13aを全開として、室外熱交換器12aを選択し(S37)、ステップ38へと進む。
【0043】
また、上記ステップ31で、暖房運転と判断されると、三方弁14をオンとして(S41)、室内冷媒温度センサ24からの温度信号が、60℃以上であるか否かを確認し(S42)、前記温度信号が、60℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13aを絞った開度、室外電動弁13bを全閉とし、室外熱交換器12aを選択して(S43)、ステップ38へと進む。
【0044】
ステップ42で、前記温度信号が、60℃未満であると判断されると、室内冷媒温度センサ24からの前記温度信号が、50℃以上であるか否か確認し(S44)、前記温度信号が、50℃以上であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13aを全閉、室外電動弁13bを絞った開度とし、室外熱交換器12bを選択して(S45)、ステップ38へと進む。
【0045】
ステップ44で、前記温度信号が、50℃未満であると判断されると、冷媒制御弁11b、11dをオンとし、冷媒制御弁11a、11cをオフとして、室外電動弁13a、13bを絞った開度とし、室外熱交換器12a、12bを選択して(S46)、ステップ38へと進む。
【0046】
この様に、外気温度センサ30と、室外冷媒温度センサ31と、室内冷媒温度センサ24とからの温度信号に基づいて、前記室外熱交換器12a、12bの少なくともいずれかを選択させて運転させることにより、冷房運転では、外気温度、或いは、冷媒温度に適した容量の室外熱交換器での運転ができ、暖房運転では、室内ユニット2の高負荷状態を回避しながらの運転が可能となるため、通常の外気温度から低外気温度まで、安定した冷暖房の空調運転を行わせることが可能となる。
【0047】
さらに、この外気温度センサ30、或いは、室外冷媒温度センサ31や、室内冷媒温度センサ24からの温度信号に基づいて、室外熱交換器の容量を選択させることに加え、前記少なくともいずれかの温度センサからの温度信号に基づいて、室外送風機17の風速を速調させることにより、その時点で使用している室外熱交換器の熱交換容量の微調整が行なえる様になるため、より安定した空調運転を行わせることが可能となる。
【0048】
なお、本願実施の形態では、室外熱交換器を、熱交換容量の小さい室外熱交換器12aと、熱交換容量の大きい室外熱交換器12bとの2つの熱交換器に分割し、これら室外熱交換器の少なくともいずれかを選択させて、空調運転を行なわせるものとして説明して来たが、特に、上記複数に分割する熱交換器は、2つとする必要は無く、また、異なる熱交換容量とする必要は無い。
【0049】
室外熱交換器は、同じ熱交換容量として分割することも可能であれば、2つ以上の熱交換器に分割し、外気温度センサ30、或いは、室外冷媒温度センサ31や、室内冷媒温度センサ24からの温度信号により選択させて、最適な熱交換器容量での空調運転を行なわせるものとしても良い。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明より、室外ユニットと、室内ユニットとを有した空気調和装置において、この室外ユニットに内蔵される室外熱交換器を同容量、或いは、異容量の複数の熱交換器に分割し、前記室外ユニットの外気温度、或いは、前記室外ユニット、および、前記室内ユニットを循環する冷媒の少なくともいずれかの温度を検出して、使用する前記熱交換器を選択させて、空調運転を行わせることにより、最適な熱交換容量の室外熱交換器での運転ができるため、通常外気温度での安定した冷房運転を行なうことは、勿論、低外気温度でも安定した空調運転を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和装置の冷媒回路について示した冷媒回路図である。
【図2】外気温度により使用する室外熱交換器を選択させた空調運転について示したフローチャートである。
【図3】外気温度、および、冷媒温度により使用する室外熱交換器を選択させた空調運転について示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 室外ユニット
2 室内ユニット
11a〜11d 冷媒制御弁
12a、12b 室外熱交換器
14 三方弁
21 室内熱交換器
24 室内冷媒温度センサ
30 外気温度センサ
31 室外冷媒温度センサ
Claims (4)
- 室外ユニットと、室内ユニットとを有する空気調和装置において、
前記室外ユニットに内蔵された室外熱交換器を、複数に分割した小熱交換器を並列に接続したものとし、外気温度、或いは、冷媒温度を検出して、前記小室外熱交換器を選択させたことを特徴とする空気調和装置。 - 前記小熱交換器と、前記室外ユニットに内蔵された圧縮機側とを結ぶ冷媒配管を設け、分岐して、一方を第1冷媒制御弁を介して前記圧縮機の吐出側へ接続し、他方を第2冷媒制御弁を介して前記圧縮機の吸込み側へ接続したことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
- 前記圧縮機の吐出側の冷媒配管と、吸込み側の冷媒配管と、前記室内ユニットへ延びる冷媒配管のガス管とを接続する三方弁を設け、前記小熱交換器と、圧縮機との間に設けた前記第1、および、第2冷媒制御弁と、前記三方弁とを制御することにより、前記圧縮機から吐出される冷媒の循環方向を切替えたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。
- 前記小熱交換器の前記圧縮機の吸込み側に設けた前記第2冷媒制御弁を、暖房運転時には、該小熱交換器が選択されていない時でも開放させたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和装置。
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