JP5493741B2 - 表示装置およびその駆動方法ならびに電子機器 - Google Patents
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Description
1.実施の形態(信号電圧の3値化(信号書き込みの2ステップ化)による階調補間例)
2.モジュールおよび適用例
3.変形例
[表示装置の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示装置1の概略構成をブロック図で表したものである。この表示装置1は、表示パネル10(表示部)および駆動回路20を備えている。
表示パネル10は、複数の画素11がマトリクス状に配置された画素アレイ部13を有しており、外部から入力される映像信号20Aおよび同期信号20Bに基づいて、アクティブマトリクス駆動により画像表示を行うものである。ここでは、各画素11は、赤色用の画素11R、緑色用の画素11Gおよび青色用の画素11Bにより構成されている。なお、以下では、画素11R,11G,11Bの総称として、画素11を適宜用いるものとする。
駆動回路20は、画素アレイ部13(表示パネル10)を駆動する(表示駆動を行う)ものである。具体的には、詳細は後述するが、画素アレイ部13における複数の画素11(11R,11G,11B)を順次選択しつつ、選択された画素11に対して映像信号20Aに基づく信号電圧を書き込むことにより、複数の画素11に対する表示駆動を行うようになっている。この駆動回路20は、図1に示したように、映像信号処理回路21、タイミング生成回路22、走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25を有している。
続いて、本実施の形態の表示装置1の作用および効果について説明する。
この表示装置1では、図1および図2に示したように、駆動回路20が、表示パネル10(画素アレイ部13)内の各画素11(11R,11G,11B)に対し、映像信号20Aおよび同期信号20Bに基づく表示駆動を行う。これにより、各画素11内の有機EL素子12へ駆動電流が注入され、正孔と電子とが再結合して発光が起こる。この発光による光は、有機EL素子12における陽極(図示せず)と陰極(図示せず)との間で多重反射され、陰極等を透過して外部に取り出される。その結果、表示パネル10において、映像信号20Aに基づく画像表示がなされる。
図3は、表示装置1における表示動作の際(駆動回路20による表示駆動の際)の各種波形の一例を、タイミング図で表したものである。ここで、図3(A)〜(C)はそれぞれ、信号線DTL、走査線WSLおよび電源線DSLの電圧波形を示している。具体的には、信号線DTLの電圧が、電圧Vofs、階調補間電圧Vsig1および信号電圧Vsig2の間で周期的に変化している様子(図3(A))と、走査線WSLの電圧が、電圧Voff,Vonの間で周期的に変化している様子(図3(B))と、電源線DSLの電圧が、電圧Vcc,Viniの間で周期的に変化している様子(図3(C))と、をそれぞれ示している。また、図3(D),(E)はそれぞれ、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。
最初に、駆動回路20は、発光期間T0の終了(タイミングt1)後、各画素11(11R,11G,11B)内の駆動トランジスタTr2における閾値電圧Vthの補正(Vth補正)の準備を行う。具体的には、まず、タイミングt1において、電源線駆動回路25が、電源線DSLの電圧を電圧Vccから電圧Viniに下げる(図3(C))。そして、走査線駆動回路23が、信号線DTLの電圧が電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Viniとなっている期間中のタイミングt2〜t3において、走査線WSLの電圧を、電圧Voffから電圧Vonへと上げた状態に設定する(図3(B))。これにより、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが下降して電圧Viniとなり(図3(E))、有機EL素子12が消光する。なお、タイミングt1から、後述する発光動作を開始するタイミングt14までの期間は、有機EL素子12が消光状態である消光期間T10となっている。一方、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、上記したソース電位Vsの下降に伴い、保持容量素子Csを介した容量カップリングによって下降する(図3(D))。そして、上記したように走査線WSLの電圧が電圧Vonとなり、書き込みトランジスタTr1がオン状態となることにより、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgは、最終的に、このときの信号線DTLの電圧に対応する電圧Vofsとなる(図3(D))。これにより、図3中に示したように、駆動トランジスタTr2におけるゲート−ソース間電圧Vgsが、この駆動トランジスタTr2の閾値電圧Vthよりも大きくなり(Vgs>Vth)、Vth補正の準備が完了する。なお、その後は、信号線DTLの電圧が電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Viniとなっている期間中のタイミングt4において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を、電圧Voffから電圧Vonへと上げる(図3(B))。
次に、駆動回路20は、駆動トランジスタTr2における1回目のVth補正を行う。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が電圧Vofsとなっており、かつ走査線WSLの電圧が電圧Vonとなっている期間中のタイミングt5において、電源線駆動回路25が電源線DSLの電圧を、電圧Viniから電圧Vccに上げる(図3(C))。すると、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れ、ソース電位Vsが上昇する(図3(E))。次に、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、電圧Vofs,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt6において、走査線駆動回路23が走査線WSLの電圧を、電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、Vth補正が一旦停止する(以下の1回目のVth補正休止期間T3へと移行する)。
次に、タイミングt6から後述するタイミングt7までの期間は、上記したように、Vth補正が一旦停止している。ただし、上記した1回目のVth補正が不十分である場合、すなわち、駆動トランジスタTr2におけるゲート−ソース間電圧Vgsが、この駆動トランジスタTr2の閾値電圧Vthと比べて依然として大きい場合(Vgs>Vth)には、以下のようになる。すなわち、このVth補正休止期間T3中においても、Vgs>Vthとなっていることから、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に依然として電流Idが流れることになり、ソース電位Vsが上昇し続ける(図3(E))。一方、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、このようなソース電位Vsの上昇に伴い、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより上昇する(図3(D))。
次に、駆動回路20は、駆動トランジスタTr2におけるVth補正を再び行う(2回目のVth補正を行う)。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt7において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが再び、このときの信号線DTLの電圧に対応する電圧Vofsとなる(図3(D))。このとき、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが、電圧値(Vofs(=Vg)−Vth)よりも低い場合(Vs<(Vg−Vth))、換言すると、ゲート−ソース間電圧Vgsが依然として閾値電圧Vthよりも大きい場合(Vgs>Vth;Vth補正がまだ完了していない場合)には、以下のようになる。すなわち、駆動トランジスタTr2がカットオフするまで(Vgs=Vthになるまで)、1回目のVth補正期間と同様に、この駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れることになり、ソース電位Vsが上昇し続ける(図3(E))。ただし、ここでは以下のようにして、Vgs=Vthとなる前に、Vth補正を再び一旦停止させている。すなわち、その後、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、電圧Vofs,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt8において、走査線駆動回路23が走査線WSLの電圧を、電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、Vth補正が再び一旦停止する(以下の2回目のVth補正休止期間T3へと移行する)。
次に、タイミングt8から後述するタイミングt9までの期間は、上記したように、Vth補正が再び一旦停止している。ただし、ここでは、上記したように2回目のVth補正がまだ不十分であることから(Vgs>Vth)、この2回目のVth補正休止期間T3中にも、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に依然として電流Idが流れ、ソース電位Vsが上昇し続ける(図3(E))。また、1回目のVth補正休止期間T3中と同様に、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより上昇する(図3(D))。
次に、駆動回路20は、駆動トランジスタTr2におけるVth補正を再び行う(3回目のVth補正を行う)。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が電圧Vofsとなっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt9において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが再び、このときの信号線DTLの電圧に対応する電圧Vofsとなる(図3(D))。そして、これまでのVth補正期間T2と同様に、駆動トランジスタTr2がカットオフするまで(Vgs=Vthになるまで)、この駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れ、ソース電位Vsが上昇する(図3(E))。ここでは、図3中に示したように、この3回目のVth補正期間T2の終了時にVgs=Vthとなり、Vth補正が完了するものとする。すなわち、保持容量素子Csの両端間の電圧が閾値電圧Vthとなるように充電され、その結果、駆動トランジスタTr2におけるゲート−ソース間電圧Vgsが、閾値電圧Vthとなる。その後、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、電圧Vofs,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt10において、走査線駆動回路23が走査線WSLの電圧を、電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、その結果、その後の信号線DTLの電圧の大きさによらず、ゲート−ソース間電圧Vgsを閾値電圧Vthのまま保持することができる。なお、このタイミングt10から後述するタイミングt11までの期間は、3回目のVth補正休止期間T3となっている。
次に、駆動回路20は、以下説明するようにして、階調補間電圧Vsig1の書き込み(階調補間書き込み)を行いつつ、駆動トランジスタTr2における移動度μの補正(1回目の移動度補正)を行う。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が階調補間電圧Vsig1となっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt11において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが、電圧Vofsから、このときの信号線DTLの電圧に対応する階調補間電圧Vsig1へと上昇する(図3(D))。このとき、有機EL素子12のアノード電圧は、この段階ではまだ、有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも小さいため、有機EL素子12はカットオフ状態となっている。すなわち、この段階ではまだ、有機EL素子12のアノード−カソード間には電流が流れない(有機EL素子12が発光しない)。したがって、駆動トランジスタTr2から供給される電流Idは、有機EL素子12のアノード−カソード間に並列に存在する素子容量(図示せず)へと流れ、この素子容量が充電される。その結果、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが電位差ΔV1だけ上昇し(図3(E))、ゲート−ソース間電圧Vgsが(Vsig1+Vth−ΔV1)となる。
次に、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、階調補間電圧Vsig1,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt12において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなり、移動度補正が一旦停止する。また、このとき、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsも浮遊電位となっており、かつ、図3中に示したように、ゲート−ソース間電圧Vgsが再び閾値電圧Vthよりも大きくなっている(Vgs>Vth)。このため、駆動トランジスタTr2がブートストラップし、そのソース電位Vsが上昇する(図3(E);ブートストラップ期間T5)。つまり、このブートストラップ期間T5もまた、前述した移動度補正と同様の動作がなされることになる。ただし、ここでは、上記したように駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなっているため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより上昇している(図3(D))。
次に、駆動回路20は、以下説明するようにして、信号電圧Vsig2の書き込み(信号書き込み)を行いつつ、2回目の移動度補正を行う。具体的には、まず、信号線DTLの電圧が信号電圧Vsig2となっており、かつ電源線DSLの電圧が電圧Vccとなっている期間中のタイミングt13において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Voffから電圧Vonに上げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオン状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgが、このときの信号線DTLの電圧に対応する信号電圧Vsig2へと上昇する(図3(D))。このとき、有機EL素子12のアノード電圧は、この段階でもまだ、有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも小さく、有機EL素子12は依然としてカットオフ状態となっている。すなわち、この段階でもまだ、有機EL素子12のアノード−カソード間には電流が流れない(有機EL素子12が発光しない)。したがって、駆動トランジスタTr2から供給される電流Idは、前述した有機EL素子12における素子容量(図示せず)へと流れ、この素子容量が充電される。その結果、ここでは、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが電位差ΔV2だけ上昇し(図3(E))、ゲート−ソース間電圧Vgsが、(Vsig2+Vth−(ΔV1+ΔV2))となる。
次に、信号線DTLおよび電源線DSLの電圧がそれぞれ、階調補間電圧Vsig2,電圧Vccのまま保持されている期間中のタイミングt14において、走査線駆動回路23が、走査線WSLの電圧を電圧Vonから電圧Voffに下げる(図3(B))。これにより、書き込みトランジスタTr1がオフ状態となるため、駆動トランジスタTr2のゲートがフローティングとなる。すると、この駆動トランジスタTr2のゲート−ソース間電圧Vgsが一定に保持された状態で、駆動トランジスタTr2のドレイン−ソース間に電流Idが流れる。その結果、この駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが上昇する(図3(E))と共に、駆動トランジスタTr2のゲート電位Vgもまた、保持容量素子Csを介した容量カップリングにより、連動して上昇する(図3(D))。そして、これにより、有機EL素子12のアノード電圧が、この有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも大きくなる。よって、有機EL素子12のアノード−カソード間に電流Idが流れ、有機EL素子12が所望の輝度で発光する(発光期間T7(T0))。
次に、駆動回路20は、所定の期間が経過したのち、発光期間T7(T0)を終了させる。具体的には、前述したのと同様に、タイミングt1において、電源線駆動回路25が、電源線DSLの電圧を電圧Vccから電圧Viniに下げる(図3(C))。すると、駆動トランジスタTr2のソース電位Vsが下降していき、最終的に電圧Viniとなる(図3(E))。このため、有機EL素子12のアノード電圧が、この有機EL素子12における閾値電圧Velとカソード電圧Vcaとを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも小さくなり、アノード−カソード間に電流Idが流れなくなる。その結果、このタイミングt1以降、有機EL素子12が消光する(前述した消光期間T10へと移行する)。なお、その後は、駆動回路20は、これまで説明した各期間T1〜T7(T0)がフレーム期間ごとに周期的に繰り返されるように、表示駆動を行う。また、それと共に、駆動回路20は、例えば1水平期間(1H期間)ごとに、電源線DSLに印加する選択パルスおよび走査線WSLに印加する制御パルスをそれぞれ、行方向に走査させる。以上のようにして、表示装置1における表示動作(駆動回路20による表示駆動)がなされる。
続いて、本実施の形態の表示装置1における表示動作の際の特徴的部分の1つである、駆動回路20による階調補間動作(各有機EL素子12における発光輝度の階調を補間する動作)について、比較例の表示動作と比較しつつ詳細に説明する。
図4は、比較例に係る従来の表示装置における表示動作の際の各種波形の一例を、タイミング図で表したものである(タイミングt101〜t112)。ここで、図4(A)〜(C)はそれぞれ、前述した図3(A)〜(C)と同様に、信号線DTL、走査線WSLおよび電源線DSLの電圧波形を示している。ただし、ここでは図4(A)については、図3(A)とは異なり、信号線DTLの電圧が、電圧Vofsおよび信号電圧Vsig(2値の電圧)の間で周期的に変化している様子を示している。また、図4(D),(E)はそれぞれ、前述した図3(D),(E)と同様に、駆動トランジスタTr2におけるゲート電位Vgおよびソース電位Vsの波形を示している。
これに対して、本実施の形態の表示装置1では、まず、上記比較例とは異なり、信号書き込みの2ステップ化が図られている。具体的には、図3に示したように、タイミングt11〜t14の期間において、ブートストラップ期間T5を挟んで2回の移動度補正・信号書き込み期間(移動度補正・階調補間書き込み期間T4および移動度補正・信号書き込み期間T6)が設けられている。また、信号線駆動回路24は、映像信号20Aに基づく信号電圧である階調補間電圧Vsig1および信号電圧Vsig2と、電圧Vofsとの3つの電圧(3値の電圧)を出力することが可能となっている。そして、この信号線駆動回路24は、これら2つの信号電圧を、図3に示したように、階調補完電圧Vsig1および信号電圧Vsig2の順に各信号線DTLに対して印加すると共に、以下説明するように、階調補完電圧Vsig1および信号電圧Vsig2の電圧値を個別に変化させている。
続いて、図9〜図14を参照して、上記実施の形態で説明した表示装置1の適用例について説明する。上記実施の形態の表示装置1は、テレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、この表示装置1は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
表示装置1は、例えば、図9に示したようなモジュールとして、後述する適用例1〜5などの種々の電子機器に組み込まれる。このモジュールは、例えば、基板31の一辺に、封止用基板32から露出した領域210を設け、この露出した領域210に、駆動回路20の配線を延長して外部接続端子(図示せず)を形成したものである。この外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)220が設けられていてもよい。
図10は、表示装置1が適用されるテレビジョン装置の外観を表したものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル310およびフィルターガラス320を含む映像表示画面部300を有しており、この映像表示画面部300が表示装置1により構成されている。
図11は、表示装置1が適用されるデジタルカメラの外観を表したものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部410、表示部420、メニュースイッチ430およびシャッターボタン440を有しており、この表示部420が表示装置1により構成されている。
図12は、表示装置1が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表したものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体510,文字等の入力操作のためのキーボード520および画像を表示する表示部530を有しており、この表示部530が表示装置1により構成されている。
図13は、表示装置1が適用されるビデオカメラの外観を表したものである。このビデオカメラは、例えば、本体部610,この本体部610の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ620,撮影時のスタート/ストップスイッチ630および表示部640を有している。そして、この表示部640が表示装置1により構成されている。
図14は、表示装置1が適用される携帯電話機の外観を表したものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740,サブディスプレイ750,ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そして、これらのうちのディスプレイ740またはサブディスプレイ750が、表示装置1により構成されている。
以上、実施の形態および適用例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
Claims (7)
- 各々が発光素子と書き込みトランジスタおよび駆動トランジスタを含む画素回路とを有する複数の画素を含む表示部と、
前記複数の画素を順次選択しつつ、選択された画素に対して映像信号に基づく第1および第2の信号電圧をこの順に書き込むことにより、前記複数の画素に対する表示駆動を行う駆動回路と
を備え、
前記駆動回路は、
前記駆動トランジスタの閾値電圧補正を複数回繰り返して行い、
前記複数回の前記閾値電圧補正を行った後に、
前記第1の信号電圧を複数の補間階調電圧間で変化させることにより、前記発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行うと共に、
前記第2の信号電圧を、前記映像信号により設定可能な複数の階調のうちの一の階調に対応する一の基本階調電圧に固定して設定する
表示装置。 - 前記駆動回路は、
前記第1および第2の信号電圧の書き込みを行いつつ、前記駆動トランジスタの移動度補正を行うと共に、
前記第1の信号電圧の書き込みおよび前記移動度補正の期間と、前記第2の信号電圧の書き込みおよび前記移動度補正の期間との間で、前記駆動トランジスタをブートストラップさせる
請求項1に記載の表示装置。 - 前記表示部は、複数の走査線と、複数の信号線と、複数の電源線とを有する
請求項1または請求項2に記載の表示装置。 - 前記駆動回路は、
前記複数の走査線の各々に対して選択パルスを順次印加することにより、前記複数の画素から1ライン分ずつの画素を順次選択する走査線駆動回路と、
前記第1および第2の信号電圧をこの順に前記複数の信号線の各々に対して印加することにより、前記走査線駆動回路により選択された画素に対して映像信号の書き込みを行う信号線駆動回路と、
前記複数の電源線の各々に対して制御パルスを順次印加することにより、各発光素子の発光動作および消光動作の制御を行う電源線駆動回路とを有する
請求項3に記載の表示装置。 - 前記発光素子は、アノードとカソードとを有し、
前記画素回路は、ゲート、ソースおよびドレインをそれぞれ有する、前記書き込みトランジスタとしての第1のトランジスタおよび前記駆動トランジスタとしての第2のトランジスタと、保持容量素子とを有し、
前記第1のトランジスタのゲートが、前記走査線に接続され、
前記第1のトランジスタにおけるドレインおよびソースのうち、一方が、前記信号線に接続されると共に、他方が、前記第2のトランジスタのゲートおよび前記保持容量素子の一端に接続され、
前記第2のトランジスタにおけるドレインおよびソースのうち、一方が、前記電源線に接続されると共に、他方が、前記保持容量素子の他端および前記発光素子のアノードに接続され、
前記発光素子のカソードが、固定電位に設定されている
請求項3または請求項4に記載の表示装置。 - 各々が発光素子と書き込みトランジスタおよび駆動トランジスタを含む画素回路とを有する複数の画素を含む表示部における各画素に対し、前記複数の画素を順次選択しつつ、選択された画素に対して映像信号に基づく第1および第2の信号電圧をこの順に書き込むことにより、表示駆動を行うと共に、
この表示駆動の際に、
前記駆動トランジスタの閾値電圧補正を複数回繰り返して行い、
前記複数回の前記閾値電圧補正を行った後に、
前記第1の信号電圧を複数の補間階調電圧間で変化させることにより、前記発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行うと共に、
前記第2の信号電圧を、前記映像信号により設定可能な複数の階調のうちの一の階調に対応する一の基本階調電圧に固定して設定する
表示装置の駆動方法。 - 表示装置を備え、
前記表示装置は、
各々が発光素子と書き込みトランジスタおよび駆動トランジスタを含む画素回路とを有する複数の画素を含む表示部と、
前記複数の画素を順次選択しつつ、選択された画素に対して映像信号に基づく第1および第2の信号電圧をこの順に書き込むことにより、前記複数の画素に対する表示駆動を行う駆動回路と
を有し、
前記駆動回路は、
前記駆動トランジスタの閾値電圧補正を複数回繰り返して行い、
前記複数回の前記閾値電圧補正を行った後に、
前記第1の信号電圧を複数の補間階調電圧間で変化させることにより、前記発光素子における発光輝度の階調を補間する階調補間動作を行うと共に、
前記第2の信号電圧を、前記映像信号により設定可能な複数の階調のうちの一の階調に対応する一の基本階調電圧に固定して設定する
電子機器。
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