JP5493723B2 - ディスクローダの保護カバー - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体としてのディスクを取り扱うディスクローダの補強や防塵のためにローダシャーシに取り付けられるディスクローダの保護カバーに関する。特に、板金製のカバー本体に形成した外向き膨出状の絞り部の作用によって静荷重や応力によるローダシャーシの変形に抗する強度を高めているにもかかわらず、振動減衰作用を発揮しやすく、配線基板に実装されている電気電子部品の配置スペースを上記絞り部が狭めてしまうおそれを少なくし、当該保護カバーを装着したディスクローダの薄形化を促進しやすくするための対策を講じた保護カバーに関する。
記録媒体としてのディスクを取り扱うディスクローダでは、ディスクトレイによってローダシャーシの内部に搬入されてきたディスクをターンテーブルによって受け取らせ、そのターンテーブルがクランパと共働してディスクを挟持した状態でディスクを回転させ、そのようなディスクの回転中に光ピックアップがディスクの記録面を光学的に処理するという動作が行われる。
この種のディスクローダにおいて、金属加工品に比べて強度に劣る樹脂成形体がローダシャーシに用いられていると、保管中や運搬中に積載荷重などの静荷重や応力の影響を受けてローダシャーシが変形したりローダシャーシに歪みが生じたりする可能性がある。また、ローダシャーシの開放された上面からの塵埃の侵入を防ぐための防塵対策を講じておくことは、ディスクローダの動作性能の低下を防ぐ上で有益である。さらに、振動減衰機能をディスクローダに付与しておくことが、ディスク回転中などに発生する振動を抑制して製品性能の品位を高める上で有益である。
そこで、樹脂成形体でなるローダシャーシに板金製の保護カバーを取り付けることによって、ローダシャーシの強度を高めると同時に、その保護カバーによってローダシャーシの上面を塞いで防塵を行い、さらに、その保護カバーに振動減衰機能を具備させることがある。また、保護カバーを取り付けたディスクローダの上部に電気電子部品を実装した配線基板が配備されることがあり、その場合には、配線基板を含むディスクローダの全体の薄形化を図るために、配線基板をできるだけ保護カバーに近付けて配備することが行われる。
一方、ディスクローダに関して、ターンテーブルと共働してディスクを挟持するクランパは、ローダシャーシに横架した板金製プレートに装備されていることが多いけれども、上記したような保護カバーをローダシャーシに取り付けたディスクローダでは、保護カバーにクランパが装備されるクランパ取付け部を設けることによって、上記プレートを省略して部品点数の削減や薄形化を図ることもある。
以上説明した事情を背景として開発された比較例としての保護カバーを図9に外観斜視図で示してある。同図の保護カバー10は、矩形に形作られた板金製のカバー本体20の周縁部の複数箇所にビス挿通孔21や位置決め孔22が備わっている。そして、それらのビス挿通孔21や位置決め孔22を利用してローダシャーシの縁枠部(不図示)に位置決め状態でビス止めされる。
カバー本体20は、矢印Aで示した前後方向で矩形の第1領域Z1と矩形の第2領域Z2とに区画されていて、それらの各領域Z1,Z2に、カバー本体20を外側(上側)に膨出させてなる第1絞り部30と第2絞り部40とが振り分けて形成されていると共に、第1領域Z1の略中央部分に上記したクランパ取付け部50が凹入状に形成されている。すなわち、凹入状のクランパ取付け部50は、カバー本体20の前部(前半部分)に位置する第1領域Z1の当該クランパ取付け部50の形成箇所を除く部分を外側に膨出させてなる上記第1絞り部30によって取り囲まれていて、クランパの首部(不図示)が昇降可能に遊嵌される円形の孔部51と、この孔部51の周縁部により形成された円環状の受座52とを備えていて、上記首部が孔部51に遊嵌されたクランパに設けられている鍔形座部(不図示)を上記受座52が受け止めるように構成されている。
図9に示した比較例としての保護カバー10において、第1絞り部30は、第1領域Z1の周縁部23だけを残してそのほゞ全体に拡がっていて、その平面視形状は矩形に形作られている。また、凹入状のクランパ取付け部50は、ターンテーブルと共働してディスクを挟持するときに持ち上げられたクランパが、そのクランパ取付け部50の外側(上方)に突出しない程度の深さを有している必要がある。これは、クランパが凹入状のクランパ取付け部50の上方に突出してしまうと、カバー本体20の上側に配線基板に実装された電気電子部品が配備されている場合に、クランパが配線基板や電気電子部品と干渉するおそれが生じることによる。そのため、凹入状のクランパ取付け部50を形成している第1絞り部30のカバー本体20の板面(基準面)からの膨出高さは、クランパ取付け部50に要求される深さを満たす程度に十分に高くしておくことを要する。
これに対し、カバー本体20の後部(後半部分)に位置する第2領域Z2に、カバー本体20を外側に膨出させてなる第2絞り部40が形成されている。この第2絞り部40は、カバー本体20の後端部でその幅方向(横方向)に延びる1つの辺部41とこの辺部41の長手方向両端に連設されてカバー本体20の前端部に向けて延び出た一対の延出部42,42とを備えていて、その平面視形状はU字状に形作られている。一対の延出部42,42はその全体が第2領域Z2に位置している。そして、第2領域Z2にその全体が位置しているU字状の第2絞り部40と第1領域Z1にその全体が位置している平面視矩形の第1絞り部3とによって取り囲まれる空間を、カバー本体20の外側(上側)に配備される配線基板(不図示)に実装された電気電子部品(不図示)の収容空間Sとして活用することができるようになっている。第2絞り部40のカバー本体20の上記板面からの膨出高さは第1絞り部30の膨出高さよりも低くなっている。これは、カバー本体20の上側、言い換えると、膨出高さの高い第1絞り部30の上側から第2絞り部40の上側に亘って配線基板が配備されている場合に、配線基板に実装されている背低の電気電子部品の配置スペースを第2絞り部40と配線基板との相互間に確保しやすくすることなどによる。
以上のように構成されている保護カバー10をローダシャーシの縁枠部にビス止めしておくと、第1及び第2の各絞り部30,40により保護カバー10自体の剛性が高まって静荷重や応力によるローダシャーシの変形が抑制される。それにもかかわらず、カバー本体20の全体に亘って1つの絞り部を形成しているのではなくて、カバー本体20の前半部分の第1領域Z1と後半部分の第2領域Z2とに第1絞り部30と第2絞り部40とを分けて形成してあるので、それらの絞り部30,40が形成されていない箇所によって振動吸収作用が発揮されやすくなる。さらに、配線基板に実装されている電気電子部品の配置スペースを、上記した絞り部30,40が形成されていない箇所や第2絞り部40の上側、あるいは、上記収容空間Sに確保しやすくなり、当該保護カバー10を装着したディスクローダの薄形化を促進しやすくなる。さらに、カバー本体20が防塵作用をも発揮してディスクローダの動作性能の低下を防ぐことが可能になる。
図9に示した比較例としての保護カバー10では、上記した構成のほかに、第2絞り部40の一対の延出部42,42の相互間に、第2領域Z2に位置してカバー本体20の内側に膨出されてなる細長の第3絞り部60が形成されている。この第3絞り部60は、下降位置のターンテーブルの上方に搬入されてきたディスクを受け止めてそのディスクの後方への飛出しを防止するディスクストッパとして形成されている。このディスクストッパとしての第3絞り部60は、第2領域Z2で第2絞り部40と共にカバー本体20を補強するリブとしても作用する。
一方、先行例では、板金フレームとしてのメインシャーシに、横長のステー部を形成し、そのステー部を隔てて前側と後側との2箇所に絞り部を設けることによって、フレーム強度を高め、振動減衰作用を大きくするという工夫についての提案がなされている(たとえば、特許文献1参照)。
他の先行例では、筐体に鋼板製のクランパプレートを横架し、そのクランパプレートにクランパを装備させることが示されている(たとえば、特許文献2参照)。
さらに他の先行例では、ディスク装置のシャーシ外装にアルミ合金やマグネシウム合金のような剛性の低い材料を用いた場合に、その変形を防止するために、シャーシ外装に互いに反対側に突出する第1及び第2の2種類の絞り溝を形成しておく、という技術が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開平8−139471号公報 特開2005−149561号公報 特開2006−107589号公報
図9を参照して説明した比較例としての保護カバー10によると、既述したように、第1及び第2の各絞り部30,40により保護カバー10自体の剛性が高まって静荷重や応力によるローダシャーシの変形が抑制されるにもかかわらず、カバー本体20の第1領域Z1と第2領域Z2とに第1絞り部30と第2絞り部40とを分けて形成してあることにより、それらの絞り部30,40が形成されていない箇所によって振動吸収作用が発揮されやすくなり、電気電子部品の配置スペースを確保しやすくなってディスクローダの薄形化を促進しやすくなる。さらに、カバー本体20の防塵作用によってディスクローダの動作性能の低下を防ぐことも可能になる。
この状況の下で、本願発明者は、保護カバー10の振動吸収作用やディスクローダの薄形化の促進作用、さらは防塵作用を損なうことなく、その剛性をさらに高めて静荷重や応力によるローダシャーシの変形がいっそう抑制されるようにするために鋭意研究を続け、本発明を完成させるに至った。
したがって、本発明は、ディスクローダの保護カバーに関して、振動吸収作用やディスクローダの薄形化の促進作用、さらには防塵作用を損なうことなく、その剛性をさらに高めて静荷重や応力によるローダシャーシの変形を、上記した比較例としての保護カバーに比べていっそう抑制することのできる保護カバーを提供することを目的としている。
本発明に係るディスクローダの保護カバーは、昇降可能なターンテーブルを内蔵するローダシャーシの縁枠部に固着されてそのローダシャーシの上面を覆う板金製のカバー本体と、このカバー本体に設けられて、上記ターンテーブルの上昇動作を介してそのターンテーブルと共働してディスクを挟持するクランパが装備される凹入状のクランパ取付け部と、このクランパ取付け部に設けられて、上記クランパの首部が昇降可能に遊嵌された孔部と、クランパ取付け部の上記孔部の周縁部により形成されて、上記クランパに設けられた鍔形座部を受け止める受座と、を備えている。
そして、上記カバー本体が、上記クランパ取付け部を備える第1領域とこの第1領域を除く余剰部分によって形成された第2領域とに前後方向で区画され、凹入状の上記クランパ取付け部が、カバー本体の前部に位置する上記第1領域の当該クランパ取付け部の形成箇所を除く部分を外側に膨出させてなる第1絞り部によって取り囲まれている。また、カバー本体の上記第2領域に、カバー本体を外側に膨出させてなる第2絞り部が形成され、この第2絞り部が、カバー本体の後端部でその幅方向に延びる1つの辺部とこの辺部の長手方向両端に連設されてカバー本体の前端部に向けて延び出た一対の延出部とを備える平面視U字状に形成され、この第2絞り部の一対の上記延出部が、上記第1領域の内部にまで延び出てそれらの延出部の相互間に上記第1絞り部が位置している。さらに、この第2絞り部の一対の延出部と上記第1絞り部とによって取り囲まれる空間が、上記カバー本体の外側に配備される配線基板に搭載されている電気電子部品の収容空間として形成されている。
このように構成された保護カバーによると、第2絞り部の一対の延出部が、第1領域の内部にまで延び出てそれらの延出部の相互間に第1絞り部が位置しているという構成により、カバー本体の第1領域と第2領域との境界部分が、第2領域の内部から第1領域の内部にまで延び出ている第2絞り部の一対の延出部によって補強されるので、それだけ保護カバーの強度(剛性)が高まり、静荷重や応力によるローダシャーシの変形が図9を参照して説明した比較例としての保護カバーに比べていっそう抑制されるようになる。振動吸収作用やディスクローダの薄形化の促進作用、防塵作用については、図9を参照して説明した比較例としての保護カバーに比べても遜色なく発揮される。
本発明では、カバー本体の上面からの上記第2絞り部の膨出高さが、カバー本体の上面からの上記第1絞り部の膨出高さよりも小さく定められ、かつ、第1絞り部の膨出高さによって定まる凹入状の上記クランパ取付け部の深さは、上記ターンテーブルと共働してディスクを挟持するときに持ち上げられたクランパが、そのクランパ取付け部の外側に突出しない深さに定められていることが望ましい。この構成であると、カバー本体の上側に配線基板を配備した場合でも、クランパ取付け部の上方に突出したクランパが配線基板やその配線基板に実装されている電気電子部品と干渉するという余地がなくなる。
本発明では、第2絞り部の一対の上記延出部の相互間に、上記第2領域に位置してカバー本体の内側に膨出されてなる細長の第3絞り部が形成され、この第3絞り部が、下降位置の上記ターンテーブルの上方に搬入されてきたディスクを受け止めてそのディスクの後方への飛出しを防止するディスクストッパとして形成されている、という構成を採用することが可能である。この構成であると、ターンテーブルの上方に搬入されてきたディスクが後方へ飛び出してディスクローダの機構部品と干渉したり機構部品の間に噛み込んでしまうといった事故を未然に防止することが可能になる。
以上のように、本発明のディスクローダの保護カバーによると、比較例としての保護カバーに比べて、振動吸収作用やディスクローダの薄形化の促進作用、さらには防塵作用を損なうことなく、その剛性を高めて静荷重や応力によるローダシャーシの変形をいっそう抑制することが可能になる。
本発明の実施形態としての保護カバーの外観斜視図である。 同保護カバーの平面図である。 図2のIII−III線に沿う部分の概略拡大断面図である。 クランパなどの作用と共にクランパ取付け部の構成を示した概略拡大断面図である。 電気電子部品の配置状況を概略で示した要部の拡大断面図である。 第3絞り部の形状及び作用を概略で示した要部の拡大断面図である。 変形例による保護カバーの平面図である。 他の変形例による保護カバーの平面図である。 比較例としての保護カバーの外観斜視図である。
図1は本発明の実施形態としての保護カバー10の外観斜視図、図2は同保護カバー10の平面図である。また、図3は図2のIII−III線に沿う部分の概略拡大断面図である。さらに、図4はクランパ・などの作用と共にクランパ取付け部50の構成を示した概略拡大断面図、図5は電気電子部品の配置状況を概略で示した要部の拡大断面図、図6は第3絞り部60の形状及び作用を概略で示した要部の拡大断面図である。
図1及び図2のように、保護カバー10は、矩形に形作られた板金製のカバー本体20の周縁部の複数箇所(図例では5箇所)にビス挿通孔21や位置決め孔22が備わっている。それらのビス挿通孔21や位置決め孔22は、当該保護カバー10をローダシャーシの縁枠部(不図示)に位置決め状態でビス止めすることに利用される。
カバー本体20は、矢印Aで示した前後方向で矩形の第1領域Z1と矩形の第2領域Z2とに区画されていて、それらの各領域Z1,Z2に、カバー本体20を外側(上側)に膨出させてなる第1絞り部30と第2絞り部40とが振り分けて形成されていると共に、第1領域Z1の略中央部分にクランパ取付け部50が凹入状に形成されている。凹入状のクランパ取付け部50は、カバー本体20の前部(前半部分)に位置する第1領域Z1で外側に膨出している第1絞り部30によって取り囲まれていて、円形の孔部51と、この孔部51の周縁部により形成された円環状の受座52とを備え、受座52の上面はカバー本体20の板面によって形成される基準面20a(図4参照)と同一の高さに位置している。
図4のように、クランパ70は、円筒面を有する首部71と、この首部71の上端に設けられた円環状の鍔形座部72と、首部71の下端に設けられた円環状の押え部73とを有していて、首部71又は押え部73に永久磁石(不図示)が内蔵され、かつ、それらにはターンテーブル80の中心突部81が嵌まり込む嵌合孔(不図示)が形成されている。ターンテーブル80の中心突部81には、上記首部71に内蔵されている永久磁石と引き合う吸着具が内蔵されている。図4において、82はモータ、83はモータ82の回転軸を示していて、ターンテーブル80はモータ82の回転軸83に直結されている。そして、同図のように、クランパ70の首部71がクランパ取付け部50の孔部51に遊嵌合されている。図示していないけれども、クランパ70が使用されていないとき、すなわちディスクDが搬入されていないときには、クランパ70の自重によって鍔形座部72がクランパ取付け部50の受座52によって受け止められている。また、クランパ70が使用されているとき、すなわち、図示していないディスクトレイによって搬入されてきたディスクDがターンテーブル80により受け取られ、そのターンテーブル80が上昇してクランパ70と共働してディスクDが挟持されている状態では、図示のようにクランパ70がディスクDにより持ち上げられてその鍔形座部72がクランパ取付け部50の受座52から浮き上がっている。
図1及び図2のように、第1絞り部30は、クランパ取付け部50の形成箇所でその横幅が狭まっていて、その第1絞り部30の前端部分(幅広部)31とクランパ取付け部50の形成箇所(幅狭部)32とによって、横方向2箇所に位置する入隅部33,33が形成されている。これらの入隅部33,33の板面はカバー本体20の板面によって形成される基準面20a(図4参照)と同一の高さに位置している(図3参照)。なお、第1絞り部30の幅広部31は、第1領域Z1の周縁部23だけを残してそのほゞ横幅全体に拡がっている。
図4に示したように、凹入状のクランパ取付け部50は、ターンテーブル80と共働してディスクDを挟持するときに持ち上げられたクランパ70が、そのクランパ取付け部50の外側(上方)に突出しない程度の深さを有している。これは、クランパ70が凹入状のクランパ取付け部50の上方に突出してしまうと、図5に仮想線で示したようにカバー本体20の上側に配線基板100が配備されている場合に、クランパ取付け部50の上方に突出したクランパ70が配線基板100やその配線基板100に実装されている電気電子部品と干渉するおそれが生じることによる。したがって、図4のように、凹入状のクランパ取付け部50を形成している第1絞り部30のカバー本体20の板面(基準面)からの膨出高さH1を、クランパ70の鍔形座部72が受座52から浮き上がったときの浮き上がり高さH2と同等か、それよりもやゝ高くしてある。こうしておくと、クランパ取付け部50に要求される深さが満たされて、クランパ70が配線基板100などに干渉するおそれがなくなる。
図1及び図2のように、第2絞り部40は、カバー本体20の後端部でその幅方向に延びる1つの辺部41とこの辺部41の長手方向両端に連設されてカバー本体20の前端部に向けて延び出た一対の延出部42,42とを備えていて、その平面視形状はU字状に形作られている。この第2絞り部40において、一対の延出部42,42は、カバー本体20の第2領域Z2から第1領域Z1の内部にまで延び出ていて、それらの先端部43,43が第1絞り部30の幅狭部32の横方向両側に位置している入隅部33,33に達している。そして、延出部42の先端部43と第1絞り部30の幅広部31及び幅狭部32とが間隔を隔てて位置している。
図3のように、第2絞り部40のカバー本体20の板面からの膨出高さH3は第1絞り部30の膨出高さH1よりも低くなっていて、両方の絞り部30,40の膨出高さには符号H4で示した寸法差が存在している。また、第1絞り部30の幅狭部32が一対の延出部42,42の相互間に位置し、しかも、第2絞り部40と第1絞り部30とによって取り囲まれる空間を、配線基板に実装された電気電子部品の収容空間Sとして活用することができるようになっている。このため、図5のように、カバー本体20の上側、言い換えると、膨出高さの高い第1絞り部30の上側から膨出高さの低い第2絞り部40の上側に亘って配線基板100を配備した場合に、配線基板100に実装されている背低の電気電子部品T1の配置スペースを第2絞り部40と配線基板との相互間に確保しやすく、また、背高の電気電子部品T2を上記収容空間Sに配置しやすくなっている。
上記保護カバー10では、上記した構成のほかに、第2絞り部40の一対の延出部42,42の相互間に、第2領域Z2に位置してカバー本体20の内側に膨出されてなる細長の第3絞り部60が形成されている。図6に示したように、第3絞り部60は、ディスクトレイ(不図示)に載架されて、下降位置のターンテーブルの上方に搬入されてきたディスクDが、慣性によってディスクトレイの後方へ飛び出した場合に、そのディスクDを受け止めて後方への飛出しを防止するディスクストッパとして形成されている。このディスクストッパとしての第3絞り部60は、第2領域Z2で第2絞り部40と共にカバー本体20を補強するリブとしても作用する。
以上のように構成されている保護カバー10を、図5又は図6に仮想線で示したローダシャーシ90の縁枠部にビス止めしておくと、第1及び第2の各絞り部30,40により保護カバー10自体の剛性が高まって静荷重や応力によるローダシャーシの変形が抑制される。特に、第2絞り部40の一対の延出部42,42が、第1領域Z1の内部にまで延び出てそれらの延出部42,42の相互間に第1絞り部30が位置しているという構成を採用しているので、カバー本体20の第1領域30と第2領域40との境界部分L(図1又は図2参照)が、第2領域Z2の内部から第1領域Z1の内部にまで延び出ている第2絞り部40の一対の延出部42,42によって補強されるので、それだけ保護カバー10の強度(剛性)が高まり、静荷重や応力によるローダシャーシ90の変形が図9を参照して説明した比較例に比べていっそう抑制されるようになる。
それにもかかわらず、カバー本体20に第1絞り部30と第2絞り部40とを分けて形成してあるので、それらの絞り部30,40が形成されていない箇所によって振動吸収作用が発揮されやすくなる。さらに、配線基板100に実装されている電気電子部品T1,T2の配置スペースを、絞り部30,40が形成されていない箇所や第2絞り部40の上側、あるいは、上記収容空間Sに確保しやすくなり、当該保護カバー10を装着したディスクローダの薄形化を促進しやすくなる。さらに、カバー本体20が防塵作用をも発揮してディスクローダの動作性能の低下を防ぐことが可能になる。
図7は変形例による保護カバー10の平面図である。この事例による保護カバー10では、第1絞り部30を幅狭矩形に形成してあると共に、第2絞り部40の一対の延出部42,42を第2領域Z2の内部から第1領域Z1の内部にまで延ばして、それらの先端部43,43をカバー本体20の前端部に位置させている。
図8は他の変形例による保護カバー10の平面図である。この事例による保護カバー10では、図2に示した形状の第2絞り部40を基本形状として、第2絞り部40の一対の延出部42,42の幅を、第2領域Z2内で内側に拡げてある。符号44,44は延出部42,42の幅広部分を示している。
図7や図8を参照して説明した各変形例による保護カバー10によっても、図1〜図6を参照して説明した保護カバー10と同等の作用が発揮される。
本発明者は、図9に示した比較例としての保護カバー10と図1〜図6を参照して説明した保護カバー10とについて、15kgの静荷重を加えたときの変形状態や応力分布状態を観察した。保護カバー10の拘束条件や負荷位置は両方の保護カバー10について同一に設定した。
その結果、比較例としての保護カバー10では、クランパ取付け部50の受座52の付近で0.500mmの最大幅の変形が見られ、その影響を受けて受座52の周辺部にも比較的大きな変形が見られたのに対し、図1〜図6の保護カバー10では、クランパ取付け部50の鍔形座部52の付近での最大幅の変形が0.425mmにとどまり、その影響を受けた受座52の周辺部の変形も小さく抑えられていた。また、応力分布については、比較例としての保護カバー10では、カバー本体20の前端側の1つのコーナに349.8MPaの最大応力が加わっていたのに対し、図1〜図6の保護カバー10では、カバー本体20の前端側の1つのビス挿通孔21の付近に274.2MPaの最大応力が加わっていたに過ぎなかった。このことからも、本発明に係る保護カバー10は、その強度(剛性)が高まり、静荷重や応力による変形が図9を参照して説明した比較例としての保護カバーに比べて抑制されることが立証された。
10 保護カバー
20 カバー本体
30 第1絞り部
40 第2絞り部
41 辺部
42 延出部
50 クランパ取付け部
51 孔部
52 受座
60 第3絞り部
70 クランパ
71 クランパの首部
72 クランパの鍔形座部
80 ターンテーブル
90 ローダシャーシ
100 配線基板
A 前後方向
H1 第1絞り部の膨出高さ
H3 第2絞り部の膨出高さ
S 収容空間
T1,T2 電気電子部品
Z1 第1領域
Z2 第2領域

Claims (3)


  1. ターンテーブルを内蔵するローダシャーシの上面を覆うよう配置されたカバー本体と、前記カバー本体に設けられて、前記ターンテーブルと共働してディスクを挟持可能なクランパが装備される凹入状のクランパ取付け部と、前記クランパ取付け部に設けられて、前記クランパの首部が昇降可能に遊嵌された孔部と、を備えているディスクローダの保護カバーにおいて、
    前記カバー本体が、前記クランパ取付け部を備える第1領域と該第1領域を除く余剰部分によって形成された第2領域とに前後方向で区画され、
    前記クランパ取付け部が、前記カバー本体の前部に位置する前記第1領域の当該クランパ取付け部の形成箇所を除く部分を外側に膨出させてなる第1絞り部によって取り囲まれ、
    前記カバー本体の前記第2領域に、前記カバー本体を外側に膨出させてなる第2絞り部が形成され、
    前記第2絞り部が、前記カバー本体の後端部でその幅方向に延びる1つの辺部と該辺部の長手方向両端に連設されてカバー本体の前端部に向けてそれぞれ前記第1領域の内部にまで延び出た一対の延出部とを備える平面視U字状に形成され、
    前記第1絞り部は、平面視において前記一対の延出部の相互間に位置するよう構成されている
    ことを特徴とするディスクローダの保護カバー。
  2. 前記第2絞り部は、前記カバー本体の外縁部よりも内側に形成されており、該第2絞り部はそれぞれが矩形状の辺部および一対の延出部の組み合わせによる平面視U字状に形成されており、
    前記第1絞り部は、前記カバー本体の外縁部よりも内側に形成されており、該第1絞り部は、前記クランパ取付部の周辺に矩形状に形成されたクランパ周辺部と、該クランパ周辺部における前記カバー本体の前端部方向の辺に沿って左右に延出した一対の延出部との組み合わせによる平面視T字状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクローダの保護カバー。

  3. 第2絞り部の一対の前記延出部の相互間に、前記第2領域に位置してカバー本体の内側に膨出されてなる細長の第3絞り部が形成され、この第3絞り部が、下降位置の前記ターンテーブルの上方に搬入されてきたディスクを受け止めてそのディスクの後方への飛出しを防止するディスクストッパとして形成されている請求項1又は請求項2に記載したディスクローダの保護カバー。
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