JP5492458B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、誘導電流を利用するモータに関する。
主発電巻線と励磁巻線を有するステータと、界磁巻線と界磁補助巻線を有するロータと、を備えるモータにおいて、ダイオードを介してステータの励磁巻線を短絡し、ロータの界磁補助巻線から界磁巻線に流れる電流を整流器で整流するブラシレス発電機が開示されている(特許文献1)。また、励磁巻線をステータに設ける代わりに、集中全節巻きされたステータの主発電巻線にリアクトルを接続した構成も開示されている(特許文献2)。また、ロータの界磁補助巻線を省略し、全節巻きされたロータの界磁巻線をダイオードを介して短絡した構成も開示されている(特許文献3)。さらに、全節巻きされたロータの界磁巻線を並列接続することで、界磁巻線に流れる界磁電流の増大を図った構成も開示されている(特許文献4)。
ここで、ステータに主発電巻線以外に励磁巻線またはリアクトルを設け、ロータにも界磁巻線以外に界磁補助巻線を設けた構造においては、巻線構造が複雑になり、小型化が困難である。また、ダイオードを介してロータの界磁巻線を短絡することで、ロータの界磁補助巻線を省略したとしても、ステータに主発電巻線以外に励磁巻線またはリアクトルが設けられている分、巻線構造が複雑化する。また、ロータの界磁巻線が全節巻であると、ロータの界磁巻線に空間高調波成分による誘導起電力を効率よく発生させることが困難であり、ステータの主発電巻線以外の励磁巻線またはリアクトルを利用して、ロータの界磁巻線に空間高調波成分による誘導起電力を発生させる必要がある。
そこで、ロータ巻線に高調波成分による誘導起電力を効率よく発生させてロータのトルクを効率よく増大させる構成も考えられている。例えば、図16及び図17に示すような構成のモータが考えられている。
ステータ502は、ステータコア50と、ステータコア50に配設された複数相(より具体的には奇数相で例えば3相)のステータ巻線52u,52v,52wと、を含んで構成される。ステータコア50には、径方向内側(ロータ500側)へ突出した複数のティース54が回転軸40の周方向(以下単に周方向とする)に沿って互いに間隔をおいて配列される。各ティース54間はスロット56となる。各相のステータ巻線52u,52v,52wは、スロット56を通ってティース54に短節集中巻で巻回されて構成される。複数相(3相もしくは奇数相)のステータ巻線52u,52v,52wに複数相(3相もしくは奇数相)の交流電流を流すことで、周方向に並べられたティース54が順次磁化される。これにより、ティース54の先端面からロータ500が配置されている空間に周方向に回転する回転磁界を形成することができる。
ロータ500は、ロータコア42を含んで構成される。ロータコア42には、径方向外側(ステータ502側)へ突出した突極46が回転軸40の周方向(以下単に周方向とする)に沿って互いに間隔をおいて配列される。周方向において1つおきに配置されたロータ巻線44a同士を電気的に直列接続し、周方向において1つおきに配置されたロータ巻線44b同士を電気的に直列接続した構成とされる。すなわち、同じ磁極(N極)の磁石として機能する突極46に巻装されたロータ巻線44a同士を電気的に直列接続し、同じ磁極(S極)の磁石として機能する突極46に巻装されたロータ巻線44b同士を電気的に直列接続する。このとき、周方向に隣接する(異なる磁極の磁石が形成される)突極46に巻装されたロータ巻線44a,44bは、互いに電気的に分断されている。ダイオード48a,48bは、電気的に分断されたロータ巻線44a,44bの組毎に設けられ、ダイオード48aは、電気的に直列接続されたロータ巻線44aに流れる電流を整流し、ダイオード48bは、電気的に直列接続されたロータ巻線44bに流れる電流を整流する。ロータ巻線44aが巻装された突極46とロータ巻線44bが巻装された突極46とで(周方向に隣接する突極46同士で)異なる磁極の磁石が形成されるように、ダイオード48a,48bによるロータ巻線44a,44bの電流の整流方向を互いに逆方向にする。
また、図17に示すよう、ロータ巻線44a,44bをトロイダル巻にすることもできる。ロータコア42は環状コア部47を含み、各突極46は、環状コア部47から径方向外側へ(ステータ502へ向けて)突出している。ロータ巻線44a,44bは、環状コア部47における各突極46付近の位置にトロイダル巻で巻装されている。
特開昭62−23348号公報 特開平4−285454号公報 特開平8−65976号公報 特開平11−220857号公報
ところで、図16のような構成のモータでは、ロータ500が回転すると、ロータコア42の突極46に集中して巻回されているロータ巻線44a,44bに遠心力が働き、ロータ巻線44a,44bが突極46から抜け落ちてしまう可能性がある。そこで、ロータ巻線44a,44bの脱落を防止するために突極46の先端部付近にロータ巻線44a,44bを押さえる巻線飛散防止構造を設ける必要がある。このような巻線飛散防止構造は、ロータ巻線44a,44bの全体の重さを支える程度に丈夫でなければならない。一般的には、図18に示すように、突極46の先端部の径を拡大させ、ロータ巻線44a,44bに対する遠心力に対抗できる程度の厚い巻線飛散防止構造49を形成する。
ところが、巻線飛散防止構造49が厚くなると、ロータ巻線44a,44bがステータ502とのギャップから離れた位置に配置されることになり、ロータ巻線44a,44bでの起磁力が低下し、誘導電流が大きく減少することになる。
また、図17のような構成のモータでは、ロータ500が回転した場合であっても、ロータコア42の環状コア部47にロータ巻線44a,44bが巻回されているので、ロータ巻線44a,44bがロータコア42から抜け落ちてしまう可能性はない。
しかしながら、この場合も、ロータ巻線44a,44bがステータ502とのギャップから離れた位置に配置されているので、ロータ巻線44a,44bでの起磁力は低く、大きな誘導電流を得ることが難しい。
本発明の1つの態様は、ステータと、ロータと、を備え、前記ロータは、第1ロータ巻線と前記第1ロータ巻線とは別体の第2ロータ巻線を備え、前記第1ロータ巻線は前記第2ロータ巻線よりも前記ロータと前記ステータとのギャップに近い位置に配置されるモータである。ここで、前記第1ロータ巻線は、主に誘起起電力を発生すると共に、界磁巻線としても機能するものであることが好適である。また、前記第2ロータ巻線は、主に界磁巻線として機能するものであることが好適である。このモータは、前記ステータによって形成される磁界の空間高調波成分、特に偶数次の空間高調波成分を利用して前記第1ロータ巻線における誘起起電力を得るものであることが好適である。
ここで、前記第1ロータ巻線は、前記ロータのギャップ面での鎖交磁束に対して50%以下40%以上の鎖交磁束の強度となる範囲まで配置されていることが好適である。
また、前記第1ロータ巻線の巻線面積は、前記第2ロータ巻線の巻線面積よりも小さいことを特徴とするモータ。一般的なモータでは、前記第1ロータ巻線の巻線面積は、前記第1ロータ巻線と前記第2ロータ巻線との巻線面積の和の25%以上30%以下であることが好適である。
ここで、前記第1ロータ巻線は、複数の極に分けられ、前記第2ロータ巻線は、複数の極の前記第1ロータ巻線に共通に接続されることが好適である。
また、前記第1ロータ巻線と前記第2ロータ巻線との間に前記第2ロータ巻線の抜けを防止する巻線脱落防止部を有することが好適である。また、前記第2ロータ巻線は、前記ロータのバックヨークに巻回されていることが好適である。また、前記第1ロータ巻線は、前記ロータのロータティースに巻回されていることを特徴とするモータ。
また、前記第1ロータ巻線の巻数が、前記第1ロータ巻線と前記第2ロータ巻線の巻数の総和の25%以上30%以下であることが好適である。
本発明によれば、ロータ巻線の脱落を防止しつつ、高効率のモータを実現することができる。
本発明の実施の形態におけるモータの全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるモータのステータの構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるモータのロータの構成を示す図である。 本発明の実施の形態における磁界の形成を説明する図である。 本発明の実施の形態における磁界の形成を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるギャップ面からの距離に対する鎖交磁束の強度の関係を示す図である。 本発明の実施の形態における巻線面積を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるモータのロータの別構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるロータ巻線の等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態におけるロータ巻線を流れる誘導電流を示す図である。 本発明の実施の形態におけるモータのロータの別構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるロータ巻線の等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態におけるロータ巻線を流れる誘導電流を示す図である。 本発明の実施の形態におけるロータ巻線の面積比とトルク、銅損の関係を示す図である。 本発明の実施の形態におけるモータのロータの別構成を示す図である。 従来技術におけるモータの構成を示す図である。 従来技術におけるモータの構成を示す図である。 従来技術におけるモータの問題点を説明する図である。
図1〜3は、本発明の実施の形態におけるモータ100の構成を示す。図1は、ロータ回転軸10と平行方向から見たステータ102及びロータ104の構成の概略を示している。図2は、ステータ102の構成の概略を示している。図3は、ロータ104の構成の概略を示している。図1〜3は、ステータ102とロータ104とが回転軸10と直交する径方向(以下単に径方向とする)において対向配置されたラジアル型の回転電機の例を示している。
ステータ102は、ケーシング(図示しない)に固定される。ロータ104は、ステータ102と所定の空隙を空けて、ステータ102に対して相対的に回転軸10を中心軸として回転可能に対向配置される。ロータ104がステータ102の径方向内側に配置されている。
ステータ102は、図2に示すように、ステータコア20と、ステータコア20に配設された複数相(より具体的には奇数相で例えば3相)のステータ巻線22u,22v,22wと、を含んで構成される。ステータコア20には、径方向内側(ロータ104側)へ突出した複数のティース24が回転軸10の周方向(以下単に周方向とする)に沿って互いに間隔をおいて配列される。各ティース24間はスロット26となる。すなわち、ステータコア20には、複数のスロット26が周方向に互いに間隔をおいて形成されている。各相のステータ巻線22u,22v,22wは、スロット26を通ってティース24に短節集中巻で巻回されて構成される。このように、ティース24にステータ巻線22u,22v,22wを設けることでステータ102の磁極が構成される。
ロータ104は、図3に示すように、ロータコア12と、ロータコア12に配設された複数のロータ巻線14a,14af,14b,14bfと、を含んで構成される。ロータコア12には、径方向外側へ(ステータ102へ向けて)突出した複数の突極16が周方向に沿って互いに間隔をおいて配列されており、各突極16がステータ102(ティース24)と対向している。ロータ104においては、この突極16により、ステータ102(ティース24)からの磁束が通る場合の磁気抵抗が回転方向に応じて変化し、突極16の位置で磁気抵抗が低くなり、突極16間の位置で磁気抵抗が高くなる。また、周方向においてロータ巻線14a,14afの組とロータ巻線14b,14bfの組が交互に並ぶように突極16に巻装されている。図3に示すように、磁気抵抗の高い突極16間の磁路をd軸磁路とし、磁気抵抗の低い突極16の部分の磁路をq軸磁路とすると、各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfは、磁気抵抗の高いd軸磁路と磁気抵抗の低いq軸磁路との間に配置されている。
各突極16に巻回されたロータ巻線14a,14afの組とロータ巻線14b,14bfの組とは互いに電気的に接続されておらず絶縁されている。すなわち、ロータ巻線14a,14afの組とロータ巻線14b,14bfの組とは別の極として作用する。各突極16に巻回されるロータ巻線14a,14afは直列に接続され、1つ置きに隣り合う突極16に巻回されるロータ巻線14a,14afとも直列に接続される。このとき、ロータ巻線14a,14afの直列回路は少なくとも1つのダイオード18a(整流素子)で接続されている。また、各突極16に巻回されるロータ巻線14b,14bfは直列に接続され、1つ置きに隣り合う突極16に巻回されるロータ巻線14b,14bfとも直列に接続される。このとき、ロータ巻線14b,14bfの直列回路は少なくとも1つのダイオード18b(整流素子)で接続されている。本実施形態では、周方向において1つおきに配置されたロータ巻線14a,14af同士を電気的に直列接続し、周方向において1つおきに配置されたロータ巻線14b,14bf同士を電気的に直列接続している。つまり、同じ磁極(N極)の磁石として機能する突極16に巻装されたロータ巻線14a,14af同士を電気的に直列接続し、同じ磁極(S極)の磁石として機能する突極16に巻装されたロータ巻線14b,14bf同士を電気的に直列接続している。言い換えると、周方向に隣接する(異なる磁極の磁石が形成される)突極16に巻装されたロータ巻線14a,14afの組とロータ巻線14b,14bfの組は、互いに電気的に分断されている。ダイオード18a,18bは、電気的に分断されたロータ巻線14a,14b毎に(2つ)設けられており、ダイオード18aは、電気的に直列接続されたロータ巻線14a,14afに流れる電流を一方向に整流し、ダイオード18bは、電気的に直列接続されたロータ巻線14b,14bfに流れる電流を一方向に整流する。ここでは、ロータ巻線14a,14afが巻装された突極16とロータ巻線14b,14bfが巻装された突極16とで(周方向に隣接する突極16同士で)異なる磁極の磁石が形成されるように、ダイオード18a,18bが互いに逆向きに接続され、ロータ巻線14a,14afとロータ巻線14b,14bfの電流の整流方向を互いに逆方向にする。
本実施の形態では、ロータ巻線14a,14bは、主に誘起電流を励起する作用をもたらすような構成とする。また、ロータ巻線14af,14bfは、主に誘起電流に伴って磁界を形成する作用をもたらすような構成とする。
具体的には、ロータ巻線14a,14bは突極16のステータ102とのギャップ近傍側に巻回され、ロータ巻線14af,14bfはロータ巻線14a,14bよりもステータ102から離れた位置に、ロータ巻線14a,14bとは分割して巻回される。
ロータ巻線14af,14bfは、突極16に設けられた巻線脱落防止部16aによって、ロータ104の回転に伴う遠心力で脱落しないように係止されている。例えば、各突極16の突出方向の中間部に、突極16の周方向に巻線脱落防止部16aとなる突出部を設けることが好適である。ロータ巻線14af,14bfを、各突極16の根元から巻線脱落防止部16aの間に巻回することによって、ロータ104が回転した際にもロータ巻線14af,14bfが遠心力で脱落することを防ぐことができる。
本実施形態では、周方向に関する各突極16の幅がロータ104の電気角で180°に相当する幅よりも短く設定されている。そして、周方向に関する各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfの幅θはロータ104の電気角で180°に相当する幅よりも短く設定されており、ロータ巻線14a,14afの組及びロータ巻線14b,14bfの組はそれぞれ各突極16に短節巻で巻装されている。ここでのロータ巻線14a,14af,14b,14bfの幅θについては、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfの断面積を考慮して、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfの断面の中心幅で表すことができる。つまり、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfの内周面の幅と外周面の幅との平均値でロータ巻線14a,14af,14b,14bfの幅θを表すことができる。
なお、ロータ104の電気角は、ロータ104の機械角にロータ104の極対数p(図3に示す例ではp=4)を乗じた値で表される(電気角=機械角×p)。そのため、周方向に関する各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfの幅θは、回転軸10の中心からロータ巻線14a,14af,14b,14bfまでの距離をrとすると、以下の(1)式を満たす。
θ<π×r/p (1)
ロータ巻線14a,14af,14b,14bfへの鎖交磁束の振幅(変動幅)は、周方向に関するロータ巻線14a,14af,14b,14bfの幅θにより影響を受ける。コイル幅θが180°から減少するにつれてロータ巻線14a,14af,14b,14bfへの鎖交磁束の変動幅は増大するため、コイル幅θを180°よりも小さくする、つまりロータ巻線14a,14af,14b,14bfを短節巻とすることで、全節巻と比較して、空間高調波による鎖交磁束の振幅を増大させることができる。
本実施形態では、周方向に関する各突極16の幅を電気角で180°に相当する幅よりも小さくし、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfを各突極16に短節巻で巻装することで、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfに発生する空間高調波による誘導起電力を効率よく増大させている。そのため、空間高調波を利用してロータ巻線14a,14af,14b,14bfに誘導電流を効率よく発生することができ、誘導電流により各突極16に発生する磁石の磁束を効率よく増大させることができる。その結果、ロータ104に作用するトルクを効率よく増大させることができる。さらに、ステータ巻線22u,22v,22w以外の種類の巻線(例えば特許文献1〜4における励磁巻線やリアクトル)をステータ102に設けることなく、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfに空間高調波による誘導起電力を効率よく発生させることができるので、ステータ102に設ける巻線を1種類(ステータ巻線22u,22v,22wのみ)に簡略化することができ、ステータ102の巻線構造を簡略化することができる。そして、誘導起電力に伴って生じる誘導電流をダイオード18a,18bで整流することで、ロータ巻線14a,14af,14b,14bf以外の種類の巻線(例えば特許文献1,2における界磁補助巻線)をロータ104に設けることなく、ロータ104(各突極16)に磁極が固定された磁石を発生させることができる。その結果、モータ100の巻線構造を簡略化することができ、モータ100の小型化が可能となる。
また、コイル幅θが90°の場合に、空間高調波による鎖交磁束の振幅が最大となる。したがって、本実施形態において、空間高調波によるロータ巻線14a,14af,14b,14bfへの鎖交磁束の振幅をより増大させるためには、周方向に関する各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfの幅θがロータ104の電気角で90°に相当する幅に等しい(あるいはほぼ等しい)ことが好ましい。そのため、周方向に関する各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfの幅θは、以下の(2)式を満たす(あるいはほぼ満たす)ことが好ましい。
θ=π×r/(2×p) (2)
このように、周方向に関する各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfの幅θを電気角で90°に相当する幅に等しく(あるいはほぼ等しく)することで、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfに発生する空間高調波による誘導起電力を最大にすることができ、誘導電流により各突極16に発生する磁石の磁束を最も効率よく増大させることができる。その結果、ロータ104に作用するトルクをさらに効率よく増大させることができる。
次に、本実施の形態におけるモータ100の動作について説明する。複数相(3相もしくは奇数相)のステータ巻線22u,22v,22wに複数相(3相もしくは奇数相)の交流電流を流すことで、周方向に並べられたティース24が順次磁化される。これにより、ティース24の先端面からロータ104が配置されている空間に周方向に回転する回転磁界を形成することができる。図2に示す例では、3相(u相、v相、w相)のステータ巻線22u,22v,22wが装着された3つのティース24の各々に1つの極対が構成されるので、4極3相のステータ巻線22u,22v,22wが各ティース24に巻装され、ステータ102の極対数が4極対となる。
ステータ102に回転磁界を発生させる起磁力の分布は、各相のステータ巻線22u,22v,22wの配置や、ティース24及びスロット26によるステータコア20の形状に起因して、(基本波のみの)正弦波分布にはならず、高調波成分を含むものとなる。特に、集中巻においては、各相のステータ巻線22u,22v,22wが互いに重なり合わないため、ステータ102の起磁力分布に生じる高調波成分の振幅レベルが増大する。以下の説明では、ステータ巻線22u,22v,22wの配置やステータコア20の形状に起因して起磁力に生じる高調波成分を空間高調波とする。
3相のステータ巻線22u,22v,22wに3相の交流電流を流すことでティース24に形成された回転磁界(基本波成分)がロータ104に作用する。ティース24に形成された空間高調波成分を含む回転磁界がロータ104の各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfに鎖交すると、各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfには、空間高調波成分によりロータ104の回転周波数(回転磁界の基本波成分)と異なる周波数の磁束変動が生じる。
ロータコア12はロータヨークを介して磁気的に繋がっているので、図4(a)の矢印で示すように、ロータ104への鎖交磁束の大部分は互いに打ち消しあう。ロータ巻線14a,14af,14b,14bfが巻回されていなければ、図4(b)の矢印で示すように、ロータ104の突極16間の空間に漏れ出す磁束のみが発生する。
実際には、漏れ磁束が発生する空間にはロータ巻線14a,14af,14b,14bfが巻回されているので、この漏れ磁束の変動によって、図5(a)及び図5(b)に示すように、各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfに誘導起電力が発生する。ロータ巻線14a,14afにダイオード18aの整流方向に応じた直流電流が流れると、ロータ巻線14a,14afが巻装された突極16が磁化することで、この突極16が磁極の固定された磁石(磁極部)として機能する。同様に、ロータ巻線14b,14bfにダイオード18bの整流方向に応じた直流電流が流れると、ロータ巻線14b,14bfが巻装された突極16が磁化することで、この突極16が磁極の固定された磁石(磁極部)として機能する。周方向に隣接するロータ巻線14a,14afの組とロータ巻線14b,14bfの組とで直流電流の方向が互いに逆方向であるため、周方向に隣接する突極16同士で磁化方向が互いに逆方向となって異なる磁極の磁石が形成され、周方向において突極16の磁極が交互する。ここでは、ロータ巻線14a,14afが巻装された突極16にN極が形成され、ロータ巻線14b,14bfが巻装された突極16にS極が形成されるように、ダイオード18a,18bによるロータ巻線14a,14afの組,ロータ巻線14b,14bfの組の電流の整流方向をそれぞれ設定する。これによって、周方向においてN極とS極が交互に並ぶように、ロータ104の各突極16が磁化される。そして、周方向に隣接する2つの突極16(N極及びS極)により、1つの極対が構成される。図3に示す例では、8極の突極16が形成されており、ロータ104の極対数が4極対である。したがって、図1〜3に示す例では、ステータ102の極対数とロータ104の極対数がいずれも4極対で、ステータ102の極対数とロータ104の極対数が等しい。ただし、ステータ102の極対数及びロータ104の極対数は、いずれも4極対以外であってもよい。
そして、各突極16(磁極が固定された磁石)の磁界がティース24の回転磁界(基本波成分)と相互作用して、吸引及び反発作用が生じる。このティース24の回転磁界(基本波成分)と突極16(磁石)の磁界との電磁気相互作用(吸引及び反発作用)によっても、ロータ104にトルク(磁石トルクに相当するトルク)を作用させることができ、ロータ104がステータ102で形成される回転磁界(基本波成分)に同期して回転駆動する。このように、本実施形態に係るモータ100を、ステータ巻線22u,22v,22wへの供給電力を利用してロータ104に動力(機械的動力)を発生させる電動機として機能させることができる。一方、本実施形態に係るモータ100を、ロータ104の動力を利用してステータ巻線22u,22v,22wに電力を発生させる発電機として機能させることもできる。
図6に、ティース24とのギャップに面するロータ104の突極16のギャップ面A(突極16の先端)からの距離に対するロータ巻線14a,14af,14b,14bfとの鎖交磁束振幅の関係を示す。奇数次の空間高調波成分の鎖交磁束振幅(図中、四角及び太破線で示す)は、ギャップ面Aからの距離に対して大きく減少しない。一方、偶数次の空間高調波成分の鎖交磁束振幅(図中、丸及び太実線で示す)は、ギャップ面Aで最も高く、ギャップ面Aからの距離に対して急激に減少する。
したがって、偶数次の空間高調波成分を利用する場合、ロータ104の突極16のギャップ面Aに近いロータ巻線14a,14bは鎖交磁束が大きく、ロータ巻線14a,14bに主として誘導起電力が発生する。一方、ロータ104の突極16のギャップ面Aから遠いロータ巻線14af,14bfは鎖交磁束が小さく、ロータ巻線14af,14bfは誘導起電力の発生に対する役割が小さい。すなわち、ロータ巻線14a,14bは誘導電流を誘起すると共に電磁石として磁束を生成する役割を果たし、ロータ巻線14af,14bfは誘導電流の誘起への寄与は小さく、ロータ巻線14a,14bで誘起された誘導電流によって磁束を生成する役割が主となる。
本実施の形態におけるモータ100は、このような偶数次の空間高調波成分の鎖交磁束振幅の特性を利用して、ロータ巻線14a,14bのみをロータ104の突極16のギャップ面Aに近い領域に配置し、ロータ巻線14af,14bfは巻線脱落防止部16aを挟んで突極16の根元側に配置する。
これによりロータ巻線14a,14bにおける誘導機電力の発生及びロータ巻線14a,14af,14b,14bfによる起磁力を維持しつつ、ロータ巻線14af,14bfに対するロータ104の回転に伴う遠心力による突極16からの抜けを防止することができる。また、ロータ巻線14af,14bfが巻線脱落防止部16aによって押さえられているので、ロータ巻線14af,14bfに掛かる遠心力がロータ巻線14a,14bへ伝わることがなく、ロータ巻線14a,14bの突極16からの抜けも抑制される。
なお、ロータ巻線14a,14bの突極16からの脱落をより防止するために、ロータ巻線14a,14bを樹脂等で突極16に固定する等の方法を併用してもよい。
ここで、ロータ巻線14a,14bとロータ巻線14af,14bfとの配分比を最適化すれば、誘導機電力の低下を最小限に抑えつつ、上記効果を得ることができる。図6に示すように、突極16の先端(ギャップ面A)から、突極16の先端(ギャップ面A)での鎖交磁束に対して50%以下40%以上の鎖交磁束の強度となる範囲までロータ巻線14a,14bを配置することが好適である。
これは、一般的なモータの構成では、ロータ巻線14a,14bの巻線面積がロータ巻線14a,14af,14b,14bfの総巻線面積の25%以上30%以下とすることに相当する。また、巻数比では、ロータ巻線14a,14bの巻数がロータ巻線14a,14af,14b,14bfの総巻数の25%以上30%以下とすることが好適である。ここで、巻線面積とは、図7に示すように、ロータ104を回転軸10に対して直交する面で切断したときの断面における巻線の占める面積をいう(図中、ロータ巻線14a,14bの巻線面積をハッチングで示す)。従来技術のモータでは、ロータ巻線14a,14bとは分割されたロータ巻線14af,14bfは設けられていないので、ロータ巻線14a,14bの巻線面積比は100%となる。
次に、他の構成例について説明する。図8に示すように、ロータ巻線14af,14bfをトロイダル巻にしたモータとすることもできる。この場合、ロータコア12は環状コア部17を含み、各突極16は、環状コア部17から径方向外側へ(ステータ102へ向けて)突出している。ロータ巻線14af,14bfは、環状コア部17における各突極16付近の位置にトロイダル巻で巻装されている。この構成においても、ステータ102で形成された空間高調波成分を含む回転磁界が突極16の先端部に巻回されたロータ巻線14a,14bに鎖交することで、各ロータ巻線14a,14af,14b,14bfに各ダイオード18a,18bで整流された直流電流が流れ、各突極16が磁化する。その結果、ロータ巻線14a付近に位置する突極16がN極として機能し、ロータ巻線14b付近に位置する突極16がS極として機能する。その際には、周方向に関する各突極16の幅θをロータ104の電気角で180°に相当する幅よりも短く設定することで、ロータ巻線14a,14bに発生する空間高調波による誘導起電力を効率よく増大させることができる。さらに、ロータ巻線14a,14bに発生する空間高調波による誘導起電力を最大にするためには、周方向に関する各突極16の幅θを、ロータ104の電気角で90°に相当する幅に等しく(あるいはほぼ等しく)することが好ましい。なお、図8では、周方向に隣接するロータ巻線14a,14afの組とロータ巻線14b,14bfを互いに電気的に分断し、周方向において1つおきに配置されたロータ巻線14a,14afの組同士を電気的に直列接続し、周方向において1つおきに配置されたロータ巻線14b,14bfの組同士を電気的に直列接続した例を示している。
図9に、図1〜3に示したモータ及び図8に示したモータにおけるロータ巻線14a,14af,14b,14bfの等価回路を示す。ロータ巻線14af,14bfをギャップ面Aから離した位置に配置することになるため、ロータ巻線14af,14bfでの起電力は期待できなくなり、その分だけ誘導電流が減少し、トルクがわずかながら低下する。
また、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfには、ダイオード18a,18bで半波整流された誘導電流が流れる。図10に、ロータ巻線14a,14afの組とロータ巻線14b,14bfの組とに流れる誘導電流の時間的変化をそれぞれ示す。図10では、ロータ巻線14a,14afの組に流れる電流を実線で示し、ロータ巻線14b,14bfの組に流れる電流を破線で示す。ロータ巻線14a,14afの組に流れる誘導電流及びロータ巻線14b,14bfの組に流れる誘導電流にはそれぞれ電流が流れない期間が存在する。この期間では、ロータ巻線14a,14afの組及びロータ巻線14b,14bfの組のそれぞれによる起磁力も弱まり、モータ全体としてのトルクが上がらないことになる。
そこで、図11に示すように、ロータ巻線14af,14bfをロータ巻線14aからなる回路とロータ巻線14bからなる回路に独立に接続するのでなく、共通に接続する構成を有するモータとすることが好適である。
図11の構成では、ロータ104のロータ巻線14a,14af,14b,14bfの機械的な構成は同様であるが、その電気的な接続方法が異なる。隣り合う突極に巻回されているロータ巻線14af,14bfは互いに直列に接続される。1つ置きに隣り合う突極16に巻回されたロータ巻線14aはダイオード18aを介して直列に接続され、その直列接続とロータ巻線14af,14bfの直列接続とが直列に接続される。また、1つ置きに隣り合う突極16に巻回されたロータ巻線14bはダイオード18aとは逆向きのダイオード18bを介して直列に接続され、その直列接続とロータ巻線14af,14bfの直列接続とが直列に接続される。
図12に、図11のロータ巻線14a,14af,14b,14bfの等価回路を示す。ロータ104において主に磁束を発生させるロータ巻線14af,14bfがロータ巻線14aの組からなる回路とロータ巻線14bの組からなる回路に共通に接続されている。したがって、ロータ巻線14aで発生する誘導電流とロータ巻線14bで発生する誘導電流とが共通にロータ巻線14af,14bfに流れることになる。すなわち、図13に実線で示すように、ロータ巻線14af,14bfに流れる電流はロータ巻線14aとロータ巻線14bにおいて発生する誘導電流の和となる。これにより、ロータ104における起磁力の時間的変動(脈動)を低減することができる。その結果、モータ全体としてのトルクも向上させることができる。
この場合も、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfのコイル幅θの電気角は180°より小さく、90°に近い値とすることが好適である。
また、突極16の先端での鎖交磁束に対して50%以下40%以上の鎖交磁束の強度となる範囲までロータ巻線14a,14bを配置することが好適である。
このような条件を満たすためには、ロータ巻線14a,14bとロータ巻線14af,14bfとで同じ断面積の巻線を使用する場合、ロータ巻線14a,14bの巻数がロータ巻線14a,14af,14b,14bfの総巻数の25%以上30%以下とすることが好適である。この場合、ロータ巻線14a,14bとロータ巻線14af,14bfの巻線内の最大電流密度は同一となる。
また、ロータ巻線14a,14bの巻線面積がロータ巻線14a,14af,14b,14bfの総巻線面積の25%以上30%以下となるようにすることが好適である。特に、ロータ巻線14a,14bとロータ巻線14af,14bfとで異なる断面積の巻線を使用する場合においては巻線面積比を上記範囲とすることが好適である。ただし、巻線内の電流密度をロータ巻線14a,14bとロータ巻線14af,14bfとにおいて揃えるために巻数及び等価回路の直並列を変更して調整することが好適である。具体的には、ロータ巻線14af,14bfに対して、断面積が1/2倍のロータ巻線14a,14bを用いる場合、ロータ巻線14a,14bを2つ並列にしてロータ巻線14af,14bfに接続する。
図14(a),(b)に、ロータ巻線14a,14bの巻線面積比に対するモータの出力トルク及び巻線の銅損の関係を示す。図14(a),(b)に示すように、ロータ巻線14a,14bの巻線面積比を25%以上30%以下とすることによって、モータ100のトルクを5%程度増加させ、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfにおける銅損を10%程度低減することができる。これは、突極16の先端(ギャップ面A)から鎖交磁束が50%に低下する位置までロータ巻線14a,14bを設けなかった場合、ロータ巻線14a,14bにおける誘導起電力が十分でなくなり、モータ100のトルクが大幅に減少してしまい、突極16の先端(ギャップ面A)から鎖交磁束が40%より低下する位置を越えてロータ巻線14a,14bを設けた場合、ロータ巻線14a,14af,14b,14bfの銅損の影響が大きくなり、モータ100の効率が低下してしまうからである。
また、図15に示すように、ロータ巻線14af,14bfをトロイダル巻にしたモータしてもよい。図8と同様に、ロータ巻線14af,14bfはロータコア12の環状コア部17にトロイダル巻で巻回され、ロータ巻線14a,14bは環状コア部17から突出している突極16に巻回されている。ここでも、隣り合うロータ巻線14af,14bfは互いに直列に接続される。1つ置きに隣り合う突極16に巻回されたロータ巻線14aはダイオード18aを介して直列に接続され、その直列接続とロータ巻線14af,14bfの直列接続とが直列に接続される。また、1つ置きに隣り合う突極16に巻回されたロータ巻線14bはダイオード18aとは逆向きのダイオード18bを介して直列に接続され、その直列接続とロータ巻線14af,14bfの直列接続とが直列に接続される。
以上の実施形態の説明では、ステータ102とロータ104とが回転軸10と直交する径方向において対向配置されているものとした。ただし、ステータ102とロータ104とが回転軸10と平行方向(回転軸方向)において対向配置されたアキシャル型のモータであってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 回転軸、12 ロータコア、14a,14af,14b,14bf ロータ巻線、16 突極、16a 巻線脱落防止部、17 環状コア部、18a,18b ダイオード、20 ステータコア、22u,22v,22w ステータ巻線、24 ティース、26 スロット、40 回転軸、42 ロータコア、44a,44b ロータ巻線、46 突極、47 環状コア部、48a,48b ダイオード、49 巻線飛散防止構造、50 ステータコア、52u,52v,52w ステータ巻線、54 ティース、56 スロット、100 モータ、102 ステータ、104 ロータ、500 ロータ、502 ステータ。

Claims (10)

  1. ステータと、ロータと、を備え、
    前記ロータは、第1ロータ巻線と前記第1ロータ巻線とは別体の第2ロータ巻線を備え、前記第1ロータ巻線は前記第2ロータ巻線よりも前記ロータと前記ステータとのギャップに近い位置に配置され、
    前記第1ロータ巻線は、複数の極に分けられ、
    前記第2ロータ巻線は、複数の極の前記第1ロータ巻線に共通に接続されることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記第1ロータ巻線は、前記ロータのギャップ面での鎖交磁束に対して50%以下40%以上の鎖交磁束の強度となる範囲まで配置されていることを特徴するモータ。
  3. 請求項1に記載のモータであって、
    前記第1ロータ巻線の巻線面積は、前記第2ロータ巻線の巻線面積よりも小さいことを特徴とするモータ。
  4. 請求項1に記載のモータであって、
    前記第1ロータ巻線の巻線面積は、前記第1ロータ巻線と前記第2ロータ巻線との巻線面積の和の25%以上30%以下であることを特徴とするモータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のモータであって、
    前記第1ロータ巻線と前記第2ロータ巻線との間に前記第2ロータ巻線の抜けを防止する巻線脱落防止部を有することを特徴とするモータ。
  6. 請求項4に記載のモータであって、
    前記第2ロータ巻線は、前記ロータのバックヨークに巻回されていることを特徴とするモータ。
  7. 請求項4に記載のモータであって、
    前記第1ロータ巻線は、前記ロータのロータティースに巻回されていることを特徴とするモータ。
  8. 請求項4に記載のモータであって、
    前記第1ロータ巻線の巻数が、前記第1ロータ巻線と前記第2ロータ巻線の巻数の総和の25%以上30%以下であることを特徴とするモータ。
  9. ステータと、ロータと、を備え、
    前記ロータは、第1ロータ巻線と前記第1ロータ巻線とは別体の第2ロータ巻線、及び、第3ロータ巻線と前記第3ロータ巻線とは別体の第4ロータ巻線、を備え、
    前記第1ロータ巻線は前記第2ロータ巻線よりも前記ロータと前記ステータとのギャップに近い位置に配置され、前記第1ロータ巻線は第1ダイオードを介して第1閉回路となるように接続され、
    前記第3ロータ巻線は前記第4ロータ巻線よりも前記ロータと前記ステータとのギャップに近い位置に配置され、前記第3ロータ巻線は第2ダイオードを介して第2閉回路となるように接続され、
    前記第1閉回路と前記第2閉回路とは互いに独立しており、前記第1ダイオード及び前記第2ダイオードは、前記第1ロータ巻線が巻回されたロータティースと、前記第3ロータ巻線が巻回されたロータティースと、が異なる極に励磁されるように接続されており、前記第1ロータ巻線が巻回されたロータティースと、前記第3ロータ巻線が巻回されたロータティースと、が異なる極に励磁されることを特徴とするモータ。
  10. 請求項9に記載のモータであって、
    前記第1ロータ巻線及び前記第3ロータ巻線は、複数の極に分けられ、
    前記第2ロータ巻線及び前記第4ロータ巻線は、複数の極の前記第1ロータ巻線及び前記第3ロータ巻線に共通に接続されることを特徴とするモータ。
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