JP2010136523A - 回転電機の駆動制御装置 - Google Patents

回転電機の駆動制御装置 Download PDF

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健二 平本
Hideo Nakai
英雄 中井
Kosuke Aiki
宏介 相木
Kazutaka Tatematsu
和高 立松
Shinya Sano
新也 佐野
Eiji Yamada
英治 山田
Norimoto Minoshima
紀元 蓑島
Kenji Endo
研二 遠藤
Toshihiko Yoshida
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Abstract

【課題】ステータ巻線の3相電流の平衡を保ちながらステータ巻線の相電流のピーク値を増加させずにロータ巻線に誘導電流を発生させる。
【解決手段】制御装置41は、ロータ巻線18n,18sに誘導電流を発生させるために、ステータ巻線28u,28v,28wの3相交流電流に高周波成分を重畳させるようにインバータ40のスイッチング動作を制御する。制御装置41は、3相のステータ巻線28u,28v,28wのうち1つの相の電流がほぼ最大となるときに、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに当該2相の電流の平均を前記1つの相の電流のほぼ−0.5倍にするように、ステータ巻線28u,28v,28wの電流を制御する。
【選択図】図10

Description

本発明は、ステータとロータとが対向配置された回転電機の駆動制御装置に関し、特に、整流素子を介して短絡された巻線がロータに巻装された回転電機の駆動制御装置に関する。
この種の回転電機の関連技術が下記特許文献1に開示されている。ダイオードで単相短絡されたロータ巻線を持つ特許文献1の回転電機において、ステータ多相巻線は、ロータと同じ速度で回転する回転座標系(dq軸)に変換した場合に、d,q軸単相巻線に置き換えることができる。この場合において、d軸電流(励磁電流)をロータ回転数とは関係ないバイアス周波数で変動させると、ロータ巻線には誘導起電力が発生してダイオードで半波整流された電流が流れる。それとともに、q軸電流(トルク電流)を一定で流すと、ロータ巻線の電流による磁束との間でトルクが発生する。
特開平7−95790号公報 特開昭62−23348号公報 特開平4−285454号公報 特開平8−65976号公報 特開平11−220857号公報
特許文献1のように、ロータ巻線に誘導電流を発生させるために励磁電流に高周波成分を重畳させると、ステータ巻線の相電流のピーク値は、重畳させた高周波成分の振幅に依存して増加する。その結果、ステータ巻線に3相電流を流すインバータでの発熱量が増加し、インバータの相電流許容値の容量を増加させる必要がある。そのため、ステータ巻線の相電流のピーク値を増加させずにロータ巻線に誘導電流を発生させることが要求される。その際には、3相電流の平衡が保たれないと中性点回路が必要となるため、3相電流の平衡が保たれることが望ましい。
また、ステータとロータとの相対位置関係による磁気抵抗変動が小さく、ステータとロータとのギャップ中の起磁力分布が理想的な正弦波に近い場合には、特許文献1のように励磁電流に高周波成分を重畳させることで、ロータ巻線に誘導電流を効率的に発生させることが可能となる。しかし、実際には、ステータとロータとの相対位置関係により磁気抵抗は変動し、ステータ巻線に交流電流が流れることで生じる起磁力には、ステータの形状やステータ巻線の配置に起因する空間高調波成分が生じるため、ステータとロータとのギャップ中の起磁力分布は正弦波にはならない。そのため、特許文献1のように励磁電流に高周波成分を重畳させた場合は、ロータ巻線に誘導電流を必ずしも効率的に発生できていない。
本発明は、ステータ巻線の3相電流の平衡を保ちながらステータ巻線の相電流のピーク値を増加させずにロータ巻線に誘導電流を発生させることを目的の1つとする。また、本発明は、ロータ巻線に誘導電流を効率的に発生させることを目的の1つとする。
本発明に係る回転電機の駆動制御装置は、上述した目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る回転電機の駆動制御装置は、ステータとロータとが対向配置された回転電機の駆動制御装置であって、ステータは、ステータコアと、ステータコアに巻装された3相のステータ巻線と、を有し、該3相のステータ巻線に交流電流が流れることで回転磁界を形成し、ロータは、ロータコアと、ロータコアに巻装されたロータ巻線と、ロータ巻線に流れる電流を整流する整流素子と、を有し、ロータコアは、ステータと対向配置され、整流素子で整流された電流がロータ巻線に流れるのに応じて磁化することで磁極が固定された磁石として機能する磁極部を含み、3相のステータ巻線のうち1つの相の電流がほぼ最大となるときに、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに当該2相の電流の平均を前記1つの相の電流のほぼ−0.5倍にするように、3相のステータ巻線の電流を制御する電流制御部を備えることを要旨とする。
本発明の一態様では、ステータコアには、ロータへ突出する複数のステータティースがロータ回転軸まわりの周方向に互いに間隔をおいて形成され、3相のステータ巻線は、該ステータティースに集中巻で巻装され、複数の磁極部が前記周方向に互いに間隔をおいた状態でステータと対向配置され、電流制御部は、3相のステータ巻線のうち1つの相が巻装されたステータティースがロータの磁極部間の位置とほぼ対向するときに、当該1つの相の電流をほぼ最大とし、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに当該2相の電流の平均を前記1つの相の電流のほぼ−0.5倍にするように、3相のステータ巻線の電流を制御することが好適である。
本発明の一態様では、電流制御部は、ロータの回転数が所定回転数よりも低い場合には、3相のステータ巻線のうち1つの相の電流がほぼ最大となるときに、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに当該2相の電流の平均を前記1つの相の電流のほぼ−0.5倍にするように、3相のステータ巻線の電流を制御することが好適である。
また、本発明に係る回転電機の駆動制御装置は、ステータとロータとが対向配置された回転電機の駆動制御装置であって、ステータは、ロータへ突出する複数のステータティースがロータ回転軸まわりの周方向に互いに間隔をおいて形成されたステータコアと、該ステータティースに集中巻で巻装された3相のステータ巻線と、を有し、該3相のステータ巻線に交流電流が流れることで回転磁界を形成し、ロータは、ロータコアと、ロータコアに巻装されたロータ巻線と、ロータ巻線に流れる電流を整流する整流素子と、を有し、ロータコアは、整流素子で整流された電流がロータ巻線に流れるのに応じて磁化することで磁極が固定された磁石として機能する磁極部であって、前記周方向に互いに間隔をおいた状態でステータと対向配置された複数の磁極部を含み、3相のステータ巻線のうち1つの相が巻装されたステータティースがロータの磁極部間の位置とほぼ対向するときに、他の2相の電流に高周波成分を重畳するように、3相のステータ巻線の電流を制御する電流制御部を備えることを要旨とする。
本発明の一態様では、電流制御部は、ロータの回転数が所定回転数よりも低い場合には、3相のステータ巻線のうち1つの相が巻装されたステータティースがロータの磁極部間の位置とほぼ対向するときに、他の2相の電流に高周波成分を重畳するように、3相のステータ巻線の電流を制御することが好適である。
本発明によれば、3相のステータ巻線のうち1つの相の電流がほぼ最大となるときに、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに当該2相の電流の平均を前記1つの相の電流のほぼ−0.5倍にするように、3相のステータ巻線の電流を制御することで、ステータ巻線の3相電流の平衡を保ちながらステータ巻線の相電流のピーク値を増加させずにロータ巻線に誘導電流を発生させることができる。
また、本発明によれば、3相のステータ巻線のうち1つの相が巻装されたステータティースがロータの磁極部間の位置とほぼ対向するときに、他の2相の電流に高周波成分を重畳するように、3相のステータ巻線の電流を制御することで、ロータ巻線に誘導電流を効率的に発生させることができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1〜3は、本発明の実施形態に係る回転電機10の概略構成を示す図である。図1はロータ回転軸22と平行方向から見たステータ12及びロータ14の構成の概略を示し、図2はステータ12の構成の概略を示し、図3はロータ14の構成の概略を示す。本実施形態に係る回転電機10は、図示しないケーシングに固定されたステータ12と、ステータ12と所定の空隙を空けて対向配置されステータ12に対し回転可能なロータ14と、を備える。図1〜3は、ステータ12とロータ14とが回転軸22と直交する径方向(以下単に径方向とする)において対向配置されたラジアル型の回転電機の例を示しており、ロータ14がステータ12の径方向内側に配置されている。
ステータ12は、ステータコア26と、ステータコア26に配設された3相のステータ巻線28u,28v,28wと、を含む。ステータコア26には、径方向内側へ(ロータ14へ向けて)突出した複数のステータティース30が回転軸22まわりの周方向(以下単に周方向とする)に沿って互いに間隔をおいて配列されており、各ステータティース30間にスロット31が形成されている。つまり、ステータコア26には、複数のスロット31が周方向に互いに間隔をおいて形成されている。各相のステータ巻線28u,28v,28wは、ステータティース30間のスロット31を通ってステータティース30に巻装されている。図1,2は、ステータ巻線28u,28v,28wがステータティース30に短節集中巻で巻装された例を示している。3相のステータ巻線28u,28v,28wに3相の交流電流を流すことで、周方向に並べられたステータティース30が順次磁化し、周方向に回転する回転磁界をステータ12に形成することができる。ステータ12に形成された回転磁界はロータ14に作用する。
ステータ12においては、1組のステータ巻線28u,28v,28wがステータティース30に巻装されることで2極(1極対)分の磁極が構成され(回転磁界が形成され)、n組(nは2以上の整数)のステータ巻線28u,28v,28wがステータティース30に巻装されることで2n極(n極対)分の磁極が構成される(回転磁界が形成される)。図1,2に示す例では、4組のステータ巻線28u,28v,28wがステータティース30に巻装されることで、8極(4極対)分の磁極が構成され、8極(4極対)分の回転磁界が形成される。ステータ巻線28u,28v,28wに交流電流が流れることで生じる起磁力は、周方向に関して変動する分布を有する。1組のステータ巻線28u,28v,28wに流れる交流電流による起磁力は、周方向に関して1周期分の変動分布を有し、周方向に関して起磁力分布の変動が繰り返される回数は、ステータ巻線28u,28v,28wの組数n(図1,2に示す例では4回)に等しい。つまり、周方向に関する起磁力の変動周期がステータ全周の1/n(図1,2に示す例ではステータ1/4周)である。図2に示すように、周方向に関する起磁力変動の1周期分に相当する角度を電気角360°とすると、(電気角=機械角×極対数)の関係が成立する。
ロータ14は、ロータコア16と、ロータコア16に配設された複数のロータ巻線18n,18sと、を含む。ロータコア16には、径方向外側へ(ステータ12へ向けて)突出した複数のロータティース(突極)19が周方向に沿って互いに間隔をおいて配列されており、各ロータティース19間にスロット51が形成されている。つまり、ロータコア16には、複数のスロット51が周方向に互いに間隔をおいて形成されている。各ロータティース19は、ステータ12(ステータティース30)と対向している。ロータ14においては、このロータティース(突極)19により、ステータ12からの磁束が通る場合の磁気抵抗が回転方向に応じて変化し、ロータティース19の位置で磁気抵抗が低くなり、ロータティース19間の位置で磁気抵抗が高くなる。周方向に関して隣接するロータティース19同士の間隔(スロット51同士の間隔)は、前述の起磁力の周方向に関する変動周期の1/2(電気角180°)に等しい(あるいはほぼ等しい)。
ロータ巻線18n,18sは、周方向において交互に並ぶように、スロット51を通って各突極19に巻装されている。ここでは、各ロータ巻線18n,18sの巻回中心軸が径方向と一致している。図3に示すように、磁気抵抗の高い突極19間の磁路をd軸磁路とし、磁気抵抗の低い突極19の部分の磁路をq軸磁路とするロータ回転座標系(dq軸)を定義すると、各ロータ巻線18n,18sは、磁気抵抗の低いq軸磁路に配置されている。図3に示す例では、各突極19に巻装されたロータ巻線18n,18sが、互いに電気的に接続されておらず分断(絶縁)されている。そして、電気的に分断された各ロータ巻線18n,18s毎にダイオード21n,21s(整流素子)が接続されている。各ロータ巻線18nがダイオード21nを介して短絡されていることで、各ロータ巻線18nに流れる電流の方向がダイオード21nにより一方向に整流される。同様に、各ロータ巻線18sがダイオード21sを介して短絡されていることで、各ロータ巻線18sに流れる電流の方向がダイオード21sにより一方向に整流される。ここでは、周方向において交互に配置されたロータ巻線18nとロータ巻線18sとで流れる電流の向き(ダイオード21n,21sによる整流方向)が互いに逆になるように、ダイオード21n,21sが互いに逆向きでロータ巻線18n,18sにそれぞれ接続される。
ロータ巻線18nにダイオード21nの整流方向に応じた直流電流が流れると、ロータ巻線18nが巻装された突極19が磁化することで、この突極19が磁極の固定された磁石(磁極部)として機能する。同様に、ロータ巻線18sにダイオード21sの整流方向に応じた直流電流が流れると、ロータ巻線18sが巻装された突極19が磁化することで、この突極19が磁極の固定された磁石(磁極部)として機能する。周方向に隣接するロータ巻線18nとロータ巻線18sとで直流電流の方向が互いに逆方向であるため、周方向に隣接する突極19同士で磁化方向が互いに逆方向となって異なる磁極の磁石が形成され、周方向において突極19の磁極が交互する。ここでは、ロータ巻線18nが巻装された突極19にN極が形成され、ロータ巻線18sが巻装された突極19にS極が形成されるように、ダイオード21n,21sによるロータ巻線18n,18sの電流の整流方向をそれぞれ設定する。これによって、周方向においてN極とS極が交互に並ぶように、各突極19に磁石が形成される。そして、周方向に隣接する2つの突極19(N極及びS極)により、1つの極対が構成される。図3に示す例では、8極の突極19が形成されており、ロータ14の極対数が4極対である。
ステータ12に回転磁界を発生させる起磁力の周方向に関する分布は、各相のステータ巻線28u,28v,28wの配置や、ステータティース30及びスロット31によるステータコア26の形状に起因して、(基本波のみの)正弦波分布にはならず、高調波成分を含むものとなる。特に、集中巻においては、各相のステータ巻線28u,28v,28wが互いに重なり合わないため、ステータ12の起磁力分布に生じる高調波成分の振幅レベルが増大する。そして、例えばステータ巻線28u,28v,28wが3相集中巻の場合は、高調波成分として、入力電気周波数3次成分の振幅レベルが増大する。以下の説明では、ステータ巻線28u,28v,28wの配置やステータコア26の形状に起因して起磁力に生じる高調波成分を空間高調波とする。
3相のステータ巻線28u,28v,28wに3相の交流電流を流すことでステータ12に形成された回転磁界(基本波成分)がロータ14に作用するのに応じて、ロータ14の磁気抵抗が小さくなるように、ロータティース19がステータ12の回転磁界に吸引される。これによって、ロータ14にトルク(リラクタンストルク)が作用して、ロータ14がステータ12で形成される回転磁界(基本波成分)に同期して回転駆動する。
さらに、ステータ12に形成された空間高調波成分を含む回転磁界がロータ14のロータ巻線18n,18sに鎖交すると、各ロータ巻線18n,18sには、空間高調波成分によりロータ14の回転周波数(回転磁界の基本波成分)と異なる周波数の磁束変動が生じる。この磁束変動によって、各ロータ巻線18n,18sに誘導起電力が発生する。この誘導起電力の発生に伴って各ロータ巻線18n,18sに流れる電流は、各ダイオード21n,21sにより整流されることで一方向(直流)となる。そして、各ダイオード21n,21sで整流された直流電流が各ロータ巻線18n,18sに流れるのに応じて各ロータティース19が磁化することで、磁極が(N極かS極のいずれか一方に)固定された磁石が各ロータティース19に生じる。前述のように、ダイオード21n,21sによるロータ巻線18n,18sの電流の整流方向が互いに逆方向であるため、各ロータティース19に生じる磁石は、周方向においてN極とS極が交互に配置されたものとなる。そして、各ロータティース19(磁極が固定された磁石)の磁界がステータティース30の回転磁界(基本波成分)と相互作用して、吸引及び反発作用が生じる。このステータティース30の回転磁界(基本波成分)とロータティース19(磁石)の磁界との電磁気相互作用(吸引及び反発作用)によっても、ロータ14にトルク(磁石トルクに相当するトルク)を作用させることができ、ロータ14がステータ12で形成される回転磁界(基本波成分)に同期して回転駆動する。このように、本実施形態に係る回転電機10を、ステータ巻線28u,28v,28wへの供給電力を利用してロータ14に動力(機械的動力)を発生させる電動機として機能させることができる。一方、本実施形態に係る回転電機10を、ロータ14の動力を利用してステータ巻線28u,28v,28wに電力を発生させる発電機として機能させることもできる。
ここで、空間高調波によるロータ巻線18n,18sへの鎖交磁束を計算した結果を図4A,4Bに示す。図4Aにおける各波形は、ステータ巻線28u,28v,28wに流す交流電流の位相(ロータ位置に対する電流進角)を変化させた場合におけるロータ巻線18n,18sへの鎖交磁束の波形を示す。そして、図4Bは、ロータ巻線18n,18sへの鎖交磁束波形の周波数分析結果を示す。図4Bに示す周波数分析結果から、入力電気周波数3次成分が主に発生する。図4Aに示すように、電流進角を変化させると、鎖交磁束のバイアスは変わるが、鎖交磁束波形はあまり変化していないことがわかる。
ロータ巻線18n,18sへの鎖交磁束の振幅(変動幅)は、周方向に関するロータ巻線18n,18sの幅θにより影響を受ける。ここでのロータ巻線18n,18sの幅θについては、ロータ巻線18n,18sの断面積を考慮して、ロータ巻線18n,18sの断面の中心幅で表すことができる。つまり、ロータ巻線18n,18sの内周面の幅と外周面の幅との平均値でロータ巻線18n,18sの幅θを表すことができる。周方向に関するロータ巻線18n,18sの幅θを変化させながら、ロータ巻線18n,18sへの鎖交磁束の振幅(変動幅)を計算した結果を図5に示す。図5では、コイル幅θを電気角に換算して示している。図5に示すように、コイル幅θが180°から減少するにつれてロータ巻線18n,18sへの鎖交磁束の変動幅が増大している。そこで、コイル幅θを180°よりも小さくする、つまりロータ巻線18n,18sを短節巻とすることで、全節巻と比較して、空間高調波による鎖交磁束の振幅を増大させることができる。その結果、ロータ巻線18n,18sに発生する空間高調波による誘導起電力を効率よく増大させることができ、誘導電流により各突極19に発生する磁石の磁束を効率よく増大させることができる。さらに、図5に示すように、コイル幅θが90°の場合に、空間高調波による鎖交磁束の振幅が最大となる。そこで、ロータ巻線18n,18sの幅θを電気角で90°に相当する幅に等しく(あるいはほぼ等しく)することで、ロータ巻線18n,18sに発生する空間高調波による誘導起電力を最大にすることができ、誘導電流により各突極19に発生する磁石の磁束を最も効率よく増大させることができる。
なお、ロータ14については、例えば図6に示すように、周方向において1つおきに配置されたロータ巻線18n同士を電気的に直列接続し、周方向において1つおきに配置されたロータ巻線18s同士を電気的に直列接続することもできる。つまり、同じ磁極(N極)の磁石として機能する突極19に巻装されたロータ巻線18n同士を電気的に直列接続し、同じ磁極(S極)の磁石として機能する突極19に巻装されたロータ巻線18s同士を電気的に直列接続することもできる。ただし、周方向に隣接する(異なる磁極の磁石が形成される)突極19に巻装されたロータ巻線18n,18sは、互いに電気的に分断されている。ダイオード21n,21sは、電気的に分断されたロータ巻線18n,18s毎に(2つ)設けられており、ダイオード21nは、電気的に直列接続されたロータ巻線18nに流れる電流を整流し、ダイオード21sは、電気的に直列接続されたロータ巻線18sに流れる電流を整流する。ここでも、ロータ巻線18nが巻装された突極19とロータ巻線18sが巻装された突極19とで(周方向に隣接する突極19同士で)異なる磁極の磁石が形成されるように、ダイオード21n,21sによるロータ巻線18n,18sの電流の整流方向を互いに逆方向にする。図6に示す構成例によれば、ダイオード21n,21sの数を2つに減らすことができる。
図7は、本実施形態に係る回転電機10の駆動制御装置の概略構成を示す図である。直流電源として設けられた充放電可能な蓄電装置42は、例えば二次電池により構成することができ、電気エネルギーを蓄える。インバータ40は、スイッチング素子(図示せず)を備えており、スイッチング素子のスイッチング動作により蓄電装置42からの直流電力を3相交流に変換して、ステータ巻線28u,28v,28wの各相に供給することが可能である。さらに、インバータ40は、ステータ巻線28u,28v,28wの各相に流れる交流電流を直流に変換して、電気エネルギーを蓄電装置42に回生する方向の変換も可能である。回転角センサ43は、ロータ14の回転角を検出する。制御装置41は、回転角センサ43で検出されたロータ14の回転角に基づいて、インバータ40のスイッチング素子のスイッチング動作を制御してステータ巻線28u,28v,28wに流す交流電流の振幅や位相(電流進角)を制御することで、ロータ14のトルクを制御する。
本実施形態では、ステータ12に形成された回転磁界の空間高調波成分を利用してロータ巻線18n,18sに発生させる誘導電流をダイオード21n,21sにより整流することで、ロータティース19を磁化させて磁極が固定された磁石として機能させる。ただし、ロータ14の回転数が低いとき等、ロータ巻線18n,18sに発生する誘導電流が小さいときは、ロータティース19が磁石として機能することによる磁石トルクがほとんど発生せず、ほぼリラクタンストルクのみとなるため、ロータ14のトルクが低下する。そこで、制御装置41は、ステータ巻線28u,28v,28wの3相交流電流にその基本周波数成分よりも高い高周波成分(例えば基本周波数の6倍以上)を重畳させるようにインバータ40のスイッチング動作を制御することで、時間高調波成分を利用してロータ巻線18n,18sに発生させる誘導電流を増加させることが可能となり、ロータ14のトルクを増加させることが可能となる。
ここで、図3に示すようにロータ巻線18n,18sがロータ回転座標系においてq軸上にあることを考慮して、図8に示すようにd軸電流idに高周波成分を重畳させずにq軸電流iqのみに高周波成分を重畳させる場合を考える(前述の特許文献1とはdq軸の関係が逆となる)。しかし、その場合は、図9のA部に示すように、ステータ巻線28u,28v,28wの相電流のピーク値は、高周波成分を重畳しない正弦波電流の場合よりも増加し、重畳させた高周波成分の振幅に依存して増加する。その結果、インバータ40での発熱量が増加し、インバータ40の相電流許容値の容量を増加させる必要がある。
そこで、本実施形態では、制御装置41は、3相のステータ巻線28u,28v,28wのうち1つの相の電流の大きさが最大(あるいはほぼ最大)となるときに、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに他の2相の電流の平均を前記1つの相の電流の−0.5倍(あるいはほぼ−0.5倍)にするように、インバータ40のスイッチング動作によりステータ巻線28u,28v,28wの電流を制御する。その場合におけるステータ巻線28u,28v,28wの相電流波形の例を、高周波成分を重畳しない正弦波電流の場合と対比させて図10に示す。図10に示す例では、制御装置41は、ステータ巻線28u,28v,28w間で相電流の大きさが一定の最大値となる1相のステータ巻線を電気角60°毎に順次切り替える。そして、ステータ巻線28uの相電流(U相電流)の大きさが一定の最大値となる期間(図10のt1〜t2の期間)において、ステータ巻線28v,28wの相電流(V相電流及びW相電流)に重畳された高周波成分が互いに逆位相であり、ステータ巻線28v,28wの相電流の平均値が互いに等しくステータ巻線28uの相電流の−0.5倍である。同様に、ステータ巻線28wの相電流(W相電流)の大きさが一定の最大値となる期間(図10のt2〜t3の期間)において、ステータ巻線28u,28vの相電流(U相電流及びV相電流)に重畳された高周波成分が互いに逆位相であり、ステータ巻線28u,28vの相電流の平均値が互いに等しくステータ巻線28wの相電流の−0.5倍である。そして、ステータ巻線28vの相電流(V相電流)の大きさが一定の最大値となる期間(図10のt3〜t4の期間)において、ステータ巻線28u,28wの相電流(U相電流及びW相電流)に重畳された高周波成分が互いに逆位相であり、ステータ巻線28u,28wの相電流の平均値が互いに等しくステータ巻線28vの相電流の−0.5倍である。なお、図10に示す例では、高周波成分の振幅がステータ巻線28u,28v,28wの最大電流値の1/2で一定であるが、2相のステータ巻線の電流に重畳される高周波成分が互いに逆位相となる関係を保ちながら、高周波成分の振幅を変化させることも可能である。
このように、本実施形態では、高周波成分を最大電流でない2相に対して重畳させるため、各ステータ巻線28u,28v,28wの相電流のピーク値は、図10に示すように、高周波成分を重畳しない正弦波電流の場合と比べて増加しない。また、1相が一定の電流値であり、他の2相において電流の極性がこの1相と反対で且つ電流の大きさがこの1相の半分である場合、3相の電流値の合計は常に0である。そして、高周波成分は常に2相にしか重畳せず、しかも互いに逆位相の関係で重畳するため、高周波成分が重畳された3相の電流値の合計も常に0である。そのため、3相電流の平衡が常に保たれる。したがって、本実施形態によれば、ステータ巻線28u,28v,28wの3相電流の平衡を保ちながらステータ巻線28u,28v,28wの相電流のピーク値を増加させずにロータ巻線18n,18sに発生させる誘導電流を増加させることができる。その結果、インバータ40での発熱量の増加を抑えることができ、インバータ40の相電流許容値の容量を増加させずにロータ14のトルクを増加させることができる。さらに、中性点回路も不要となる。
また、ステータティース30とロータ形状の位置関係により磁気抵抗が変動し、ステータ巻線28u,28v,28wの配置やステータコア26の形状に起因してステータ12の起磁力に空間高調波成分が生じるため、ステータ12とロータ14とのギャップ中の起磁力分布は正弦波にはならない。そのため、q軸電流のみに高周波成分を重畳させた場合は、ロータ巻線18n,18sに誘導電流を必ずしも効率的に発生できていない。
そこで、本実施形態では、制御装置41は、3相のステータ巻線28u,28v,28wのうち1つの相が巻装されたステータティース30がロータ14のd軸(ロータティース19間の位置)と対向する(あるいはほぼ対向する)ときに、他の2相の電流に高周波成分を重畳するように、インバータ40のスイッチング動作によりステータ巻線28u,28v,28wの電流を制御する。その際には、ロータ14のd軸と対向する1相の電流に高周波成分を重畳することなくその大きさを最大(あるいはほぼ最大)にし、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに他の2相の電流の平均をこの1相の電流の−0.5倍(あるいはほぼ−0.5倍)にする。
ここで、ステータ巻線28uが巻装されたステータティース30をU相ステータティース、ステータ巻線28vが巻装されたステータティース30をV相ステータティース、ステータ巻線28wが巻装されたステータティース30をW相ステータティース、ロータ巻線18sが巻装されたロータティース19をA相ロータティース、ロータ巻線18nが巻装されたロータティース19をB相ロータティースとする。そして、B相ロータティースの中心がV相ステータティースの中心と一致する状態でのロータ14の回転角を電気角で0°とする。図11に示すように、ロータ14のd軸がW相ステータティースの中心と一致する電気角30°の状態では、B相ロータティースがV相ステータティースと対向し、A相ロータティースがU相ステータティースと対向するため、U相及びV相ステータティースとA相及びB相ロータティースとを含んで構成される磁気回路の磁気抵抗が低くなる。そのため、W相ステータティースに巻装されたステータ巻線28wの相電流に高周波成分を重畳させずに、U相及びV相ステータティースに巻装されたステータ巻線28u,28vの相電流に高周波成分を重畳させることで、ロータ巻線18n,18sに誘導電流を効率的に発生させることができる。その際には、ロータ14のd軸がW相ステータティースの中心と一致する前後の期間(例えば電気角で前後30°の期間)において、図10のt2〜t3の期間に示すように、ステータ巻線28wの相電流の大きさを一定の最大値にし、ステータ巻線28u,28vの相電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともにステータ巻線28u,28vの相電流の平均値をステータ巻線28wの相電流の−0.5倍にする。
同様に、ロータ14のd軸がV相ステータティースの中心と一致する電気角90°の状態では、図12に示すように、B相ロータティースがW相ステータティースと対向し、A相ロータティースがU相ステータティースと対向するため、ステータ巻線28vの相電流に高周波成分を重畳させずにステータ巻線28u,28wの相電流に高周波成分を重畳させることで、ロータ巻線18n,18sに誘導電流を効率的に発生させることができる。その際には、ロータ14のd軸がV相ステータティースの中心と一致する前後の期間(例えば電気角で前後30°の期間)において、図10のt3〜t4の期間に示すように、ステータ巻線28vの相電流の大きさを一定の最大値にし、ステータ巻線28u,28wの相電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともにステータ巻線28u,28wの相電流の平均値をステータ巻線28vの相電流の−0.5倍にする。同様に、ロータ14のd軸がU相ステータティースの中心と一致する電気角150°の状態では、図13に示すように、B相ロータティースがW相ステータティースと対向し、A相ロータティースがV相ステータティースと対向するため、ステータ巻線28uの相電流に高周波成分を重畳させずにステータ巻線28v,28wの相電流に高周波成分を重畳させることで、ロータ巻線18n,18sに誘導電流を効率的に発生させることができる。その際には、ロータ14のd軸がU相ステータティースの中心と一致する前後の期間(例えば電気角で前後30°の期間)において、ステータ巻線28uの相電流の大きさを一定の最大値にし、ステータ巻線28v,28wの相電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともにステータ巻線28v,28wの相電流の平均値をステータ巻線28uの相電流の−0.5倍にする。
このように、本実施形態では、A相及びB相ロータティースと対向する2相のステータティース30に巻装されたステータ巻線に高周波成分が重畳されるように、ステータ巻線28u,28v,28w間で高周波成分を重畳する2相のステータ巻線を電気角60°毎に順次切り替えることで、時間高調波成分を利用してロータ巻線18n,18sに誘導電流を効率的に発生させることができる。その結果、ロータ14のトルクを効率的に増加させることができる。図14の計算結果に示すように、本実施形態によれば、q軸電流のみに高周波成分を重畳させた場合と比較して、ロータ14のトルクを遜色なく増加させることができる。
なお、本実施形態では、ロータ巻線18n,18sの誘導電流によってロータティース19が磁石として機能することによる磁石トルクだけでなく、リラクタンストルクも発生する。そのため、ロータ14の全体のトルクが最大になるステータ12とロータ14の位相関係は、ステータティース30やロータティース19の幅等の形状により、ロータ14のd軸がステータティース30の中心と一致する角度から多少前後する可能性がある。その場合は、ロータ14の全体のトルクが最大になる前後の期間(例えば電気角で前後30°の期間)において、ロータティース19間の位置と対向する1相の電流の大きさを一定の最大値にし、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに他の2相の電流の平均をこの1相の電流の−0.5倍にすることが好ましい。
また、本実施形態では、特にロータ14の回転数が低い場合に、空間高調波成分によりロータ巻線18n,18sに発生する誘導電流が小さくなり、ロータ14のトルクが低下する。そこで、制御装置41は、ロータ14の回転数が所定回転数よりも低い場合には、3相のステータ巻線28u,28v,28wのうち1つの相の電流の大きさが最大(あるいはほぼ最大)となるときに、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに他の2相の電流の平均を前記1つの相の電流の−0.5倍(あるいはほぼ−0.5倍)にするように、ステータ巻線28u,28v,28wの電流を制御することもできる。また、制御装置41は、ロータ14の回転数が所定回転数よりも低い場合には、3相のステータ巻線28u,28v,28wのうち1つの相が巻装されたステータティース30がロータ14のd軸(ロータティース19間の位置)と対向する(あるいはほぼ対向する)ときに、他の2相の電流に高周波成分を重畳するように、ステータ巻線28u,28v,28wの電流を制御することもできる。一方、ロータ14の回転数が高い場合は、空間高調波成分によりロータ巻線18n,18sに発生する誘導電流が大きくなるため、ロータティース19が磁石として機能することによる磁石トルクも増加する。そこで、制御装置41は、ロータ14の回転数が所定回転数以上である場合には、ステータ巻線28u,28v,28wの電流に高周波成分を重畳させないようにステータ巻線28u,28v,28wの電流を制御することもできる。
また、本実施形態では、制御装置41は、ステータ巻線28u,28v,28wの電流に高周波成分を重畳する際には、d軸電流指令値及びq軸電流指令値を演算し、回転角センサ43で検出されたロータ14の回転角を基準として、このd軸電流指令値及びq軸電流指令値を3相(U相、V相、W相)の電流指令値に変換することで、ステータ巻線28u,28v,28wの電流を制御することもできる。図10のステータ巻線28u,28v,28wの相電流波形に対応するd軸電流指令値id及びq軸電流指令値iqの波形を図15に示す。
本実施形態では、ステータ巻線28u,28v,28wの相電流に重畳する高周波成分の周波数を、例えば図16に示すようにさらに高くすることもでき、任意に設定することが可能である。また、高周波成分の波形は必ずしも正弦波である必要はなく、例えば図17に示すような三角波であってもよい。
以上の実施形態の説明では、ステータ12とロータ14とが回転軸22と直交する径方向において対向配置されているものとした。ただし、本実施形態に係る回転電機10は、ステータ12とロータ14とが回転軸22と平行方向(回転軸方向)において対向配置されたアキシャル型の回転電機であってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の概略構成を示す図である。 空間高調波によるロータ巻線への鎖交磁束を計算した結果を示す図である。 空間高調波によるロータ巻線への鎖交磁束を計算した結果を示す図である。 周方向に関するロータ巻線の幅θを変化させながらロータ巻線への鎖交磁束の振幅を計算した結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の駆動制御装置の概略構成を示す図である。 q軸電流に高周波成分を重畳させた場合におけるd軸電流及びq軸電流の波形の一例を示す図である。 q軸電流に高周波成分を重畳させた場合におけるステータ巻線の電流波形の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるステータ巻線の電流波形の一例を示す図である。 ロータのd軸がW相ステータティースの中心と一致する状態を示す図である。 ロータのd軸がV相ステータティースの中心と一致する状態を示す図である。 ロータのd軸がU相ステータティースの中心と一致する状態を示す図である。 本発明の実施形態においてロータのトルクを計算した結果を示す図である。 本発明の実施形態におけるd軸電流指令値及びq軸電流指令値の波形の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるステータ巻線の電流波形の他の例を示す図である。 本発明の実施形態におけるステータ巻線の電流波形の他の例を示す図である。
符号の説明
10 回転電機、12 ステータ、14 ロータ、16 ロータコア、18n,18s ロータ巻線、19 ロータティース(突極)、21n,21s ダイオード、22 回転軸、26 ステータコア、28u,28v,28w ステータ巻線、30 ステータティース、31,51 スロット、40 インバータ、41 制御装置、42 蓄電装置、43 回転角センサ。

Claims (5)

  1. ステータとロータとが対向配置された回転電機の駆動制御装置であって、
    ステータは、ステータコアと、ステータコアに巻装された3相のステータ巻線と、を有し、該3相のステータ巻線に交流電流が流れることで回転磁界を形成し、
    ロータは、ロータコアと、ロータコアに巻装されたロータ巻線と、ロータ巻線に流れる電流を整流する整流素子と、を有し、
    ロータコアは、ステータと対向配置され、整流素子で整流された電流がロータ巻線に流れるのに応じて磁化することで磁極が固定された磁石として機能する磁極部を含み、
    3相のステータ巻線のうち1つの相の電流がほぼ最大となるときに、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに当該2相の電流の平均を前記1つの相の電流のほぼ−0.5倍にするように、3相のステータ巻線の電流を制御する電流制御部を備える、回転電機の駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載の回転電機の駆動制御装置であって、
    ステータコアには、ロータへ突出する複数のステータティースがロータ回転軸まわりの周方向に互いに間隔をおいて形成され、3相のステータ巻線は、該ステータティースに集中巻で巻装され、
    複数の磁極部が前記周方向に互いに間隔をおいた状態でステータと対向配置され、
    電流制御部は、3相のステータ巻線のうち1つの相が巻装されたステータティースがロータの磁極部間の位置とほぼ対向するときに、当該1つの相の電流をほぼ最大とし、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに当該2相の電流の平均を前記1つの相の電流のほぼ−0.5倍にするように、3相のステータ巻線の電流を制御する、回転電機の駆動制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機の駆動制御装置であって、
    電流制御部は、ロータの回転数が所定回転数よりも低い場合には、3相のステータ巻線のうち1つの相の電流がほぼ最大となるときに、他の2相の電流に互いに逆位相の高周波成分を重畳するとともに当該2相の電流の平均を前記1つの相の電流のほぼ−0.5倍にするように、3相のステータ巻線の電流を制御する、回転電機の駆動制御装置。
  4. ステータとロータとが対向配置された回転電機の駆動制御装置であって、
    ステータは、ロータへ突出する複数のステータティースがロータ回転軸まわりの周方向に互いに間隔をおいて形成されたステータコアと、該ステータティースに集中巻で巻装された3相のステータ巻線と、を有し、該3相のステータ巻線に交流電流が流れることで回転磁界を形成し、
    ロータは、ロータコアと、ロータコアに巻装されたロータ巻線と、ロータ巻線に流れる電流を整流する整流素子と、を有し、
    ロータコアは、整流素子で整流された電流がロータ巻線に流れるのに応じて磁化することで磁極が固定された磁石として機能する磁極部であって、前記周方向に互いに間隔をおいた状態でステータと対向配置された複数の磁極部を含み、
    3相のステータ巻線のうち1つの相が巻装されたステータティースがロータの磁極部間の位置とほぼ対向するときに、他の2相の電流に高周波成分を重畳するように、3相のステータ巻線の電流を制御する電流制御部を備える、回転電機の駆動制御装置。
  5. 請求項4に記載の回転電機の駆動制御装置であって、
    電流制御部は、ロータの回転数が所定回転数よりも低い場合には、3相のステータ巻線のうち1つの相が巻装されたステータティースがロータの磁極部間の位置とほぼ対向するときに、他の2相の電流に高周波成分を重畳するように、3相のステータ巻線の電流を制御する、回転電機の駆動制御装置。
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