JP4775465B2 - 回転電機の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機の駆動装置に関し、特に、界磁巻線に直流電流が流れることで界磁磁束を発生し、電機子巻線に交流電流が流れることで界磁磁束と相互作用する磁界を発生する回転電機の界磁巻線及び電機子巻線に電流を流す装置に関する。
界磁巻線に直流電流が流れることで界磁磁束を発生し、電機子巻線に交流電流が流れることで界磁磁束と相互作用する磁界を発生する回転電機の関連技術が下記特許文献1に開示されている。特許文献1の回転電機においては、図19,20に示すように、電機子であるステータ101のコア102が軸方向に2分割されており、便宜上、2分割された片側の部分をN極側コア102a、他の片側の部分をS極側コア102bとすると、N極側コア102aとS極側コア102bは、その間に環状の界磁巻線105を挟むように軸方向に沿って設けられている。N極側コア102aとS極側コア102bは、その外周側に設けられたステータヨーク104を介して機械的且つ磁気的に連結されている。電機子巻線103は、N極側コア102aとS極側コア102bとをまたぐようにして設けられている。また、ロータ111のコア112は、シャフト115に連結されたロータヨーク114に機械的且つ磁気的に連結されている。ロータコア112は、部分的に突き出た構造で突極状をなし、永久磁石113N,113Sが設けられる部分以外の箇所にて突極状部112aを形成する。この突極状部112aは、便宜上、N極側コア102aに対応して設けられたN極側突極状部112aNと、S極側コア102bに対応して設けられたS極側突極状部112aSとに分けられる。ロータ111におけるN極側コア102aと対向する部分には、N極永久磁石113NとN極側突極状部112aNとが周方向に交互に並んで配置され、ロータ111におけるS極側コア102bと対向する部分には、S極永久磁石113SとS極側突極状部112aSとが周方向に交互に並んで配置されている。さらに、軸方向に関しては、N極側突極状部112aNとS極永久磁石113Sとが並んで配置され、N極永久磁石113NとS極側突極状部112aSとが並んで配置されている。
特許文献1の回転電機においては、永久磁石113N,113Sによる界磁磁束は、N極永久磁石113N→ギャップ→N極側コア102a→ステータヨーク104→S極側コア102b→ギャップ→S極永久磁石113S→ロータコア112→ロータヨーク114→ロータコア112→N極永久磁石113Nによる閉磁路を通る。さらに、界磁巻線105に直流電流を流すことで、図19に示すように、ステータヨーク104→S極側コア102b→ギャップ→S極側突極状部112aS→ロータコア112→ロータヨーク114→ロータコア112→N極側突極状部112aN→ギャップ→N極側コア102a→ステータヨーク104による閉磁路を通る直流磁束(界磁磁束)が発生する。その際に、界磁磁束の方向は直流電流の向きにより制御可能であり、界磁磁束の大きさは直流電流の大きさにより制御可能である。界磁巻線105に流れる直流電流による界磁磁束が永久磁石113N,113Sによる界磁磁束と同一方向である場合は、界磁巻線105に直流電流を流さない場合よりも電機子巻線103に鎖交する界磁磁束が減少するため、弱め界磁制御を行うことが可能である。一方、界磁巻線105に流れる直流電流による界磁磁束が永久磁石113N,113Sによる界磁磁束と反対方向である場合は、界磁巻線105に直流電流を流さない場合よりも電機子巻線103に鎖交する界磁磁束が増加するため、強め界磁制御を行うことが可能である。なお、一方向の直流電流を界磁巻線105に流す場合でも、界磁巻線105に流す直流電流の大きさを制御することで、界磁制御(電機子巻線103に鎖交する界磁磁束の制御)を行うことが可能である。
特許文献1の回転電機において、界磁巻線105に直流電流を流すための駆動回路の構成例を図21に示す。図21に示す構成例では、駆動回路はブリッジタイプのチョッパ回路(DC−DCコンバータ)であり、スイッチング素子Tr1,Tr4とスイッチング素子Tr2,Tr3とをスイッチング制御することで、界磁巻線105に流す直流電流を双方向に制御することが可能となる。また、電機子巻線103に交流電流を流すための駆動回路としては、インバータが用いられ、インバータのスイッチング素子をスイッチング制御することで、電機子巻線103に流す交流電流を制御することが可能となる。
特開平6−351206号公報 特開2008−187826号公報
特許文献1においては、界磁巻線105に流す直流電流を制御するための駆動回路(DC−DCコンバータ)と、電機子巻線103に流す交流電流を制御するための駆動回路(インバータ)との両方にスイッチング素子がそれぞれ必要となる。その結果、スイッチング素子の数が増加し、駆動回路のコスト高を招くことになる。
本発明は、回転電機の界磁巻線及び電機子巻線に流す電流を制御する場合に、スイッチング素子の数を削減することで低コスト化を実現することを目的とする。
本発明に係る回転電機の駆動装置は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る回転電機の駆動装置は、界磁巻線に直流電流が流れることで界磁磁束を発生し、電機子巻線に交流電流が流れることで界磁磁束と相互作用する磁界を発生する回転電機の界磁巻線及び電機子巻線に電流を流す回転電機の駆動装置であって、直流電源からの直流電流を交流に変換して電機子巻線に流すことが可能なインバータと、インバータで交流に変換された電流を直流に整流して界磁巻線に流すことが可能な整流回路と、を備え、電機子巻線は3相巻線であり、インバータは、電機子巻線の各相毎に対応して設けられた複数のスイッチングアームであって、その各々が直流電源の正側端子と負側端子との間で直列接続された1対のスイッチング素子を含む複数のスイッチングアームを有し、整流回路は、電機子巻線の各相毎に対応して設けられた複数の整流アームであって、その各々が界磁巻線の一端と他端との間で直列接続された1対の整流素子を含む複数の整流アームを有し、電機子巻線の各相の一端が、対応するスイッチングアームのスイッチング素子間の中点と接続されており、電機子巻線の各相の他端が、対応する整流アームの整流素子間の中点と接続されており、インバータのスイッチング制御により、電機子巻線に流れる交流電流の大きさと界磁巻線に流れる直流電流の大きさとが比例関係を保ちながら制御されることを要旨とする。
また、本発明に係る回転電機の駆動装置は、界磁巻線に直流電流が流れることで界磁磁束を発生し、電機子巻線に交流電流が流れることで界磁磁束と相互作用する磁界を発生する回転電機の界磁巻線及び電機子巻線に電流を流す回転電機の駆動装置であって、直流電源からの直流電流を交流に変換して電機子巻線に流すことが可能なインバータと、インバータで交流に変換された電流を直流に整流して界磁巻線に流すことが可能な整流回路と、を備え、電機子巻線は3相巻線であり、インバータは、電機子巻線の各相毎に対応して設けられた複数のスイッチングアームであって、その各々が直流電源の正側端子と負側端子との間で直列接続された1対のスイッチング素子を含む複数のスイッチングアームを有し、整流回路は、電機子巻線の各相毎に対応して設けられた複数の整流アームであって、その各々が界磁巻線の一端と他端との間で直列接続された1対の整流素子を含む複数の整流アームを有し、電機子巻線の各相の一端が、対応するスイッチングアームのスイッチング素子間の中点、及び対応する整流アームの整流素子間の中点と接続されており、電機子巻線の各相の他端同士が互いに接続されており、インバータのスイッチング制御により、電機子巻線に流れる交流電流の大きさと界磁巻線に流れる直流電流の大きさとが比例関係を保ちながら制御されることを要旨とする
本発明の一態様では、整流回路は、インバータで交流に変換された電流を直流に整流して回転電機のステータに設けられた界磁巻線に流すことが好適である。
本発明によれば、回転電機の界磁巻線及び電機子巻線に流す電流を制御する場合に、スイッチング素子の数を削減することができ、低コスト化を実現することができる。
回転電機の構成例を示す図である。 回転電機の構成例を示す図である。 回転電機の構成例を示す図である。 回転電機の構成例を示す図である。 回転電機の構成例を示す図である。 回転電機の構成例を示す図である。 回転電機の構成例を示す図である。 回転電機における界磁制御を説明する図である。 回転電機における界磁制御を説明する図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の駆動装置の概略構成を示す図である。 回転電機の回転数とトルクとの関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機の駆動装置の他の概略構成を示す図である。 回転電機の他の構成例を示す図である。 回転電機の他の構成例を示す図である。 回転電機における界磁制御を説明する図である。 回転電機における界磁制御を説明する図である。 回転電機の他の構成例を示す図である。 回転電機の回転数とトルクとの関係を計算したシミュレーション結果を示す図である。 回転電機の他の構成例を示す図である。 回転電機の他の構成例を示す図である。 関連技術に係る回転電機の駆動装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
まず本発明の実施形態に係る駆動装置からの電流が流れる界磁巻線及び電機子巻線を有する回転電機10の構成例について、図1〜5を用いて説明する。図1,2は回転軸22と直交する方向から見たロータ及びステータの内部構成の概略を示す断面図であり、図3はロータの構成を示す斜視図であり、図4,5はステータの構成を示す斜視図である。図1は図3のA−A断面に相当する位置での断面図を示し、図2は図3のB−B断面に相当する位置での断面図を示す。回転電機10は、ケーシング11に固定されたステータ12と、ステータ12と対向配置され、ステータ12に対し回転可能なロータと、を備える。そして、ロータは、ロータ回転軸線(回転軸22)と直交する径方向(以下単に径方向とする)においてステータ12と対向配置されたラジアルロータ14と、ロータ回転軸線(回転軸22)と平行方向(以下回転軸方向とする)においてステータ12と対向配置され、ラジアルロータ14と機械的且つ磁気的に連結された2つのアキシャルロータ64,84と、を有する。ラジアルロータ14及びアキシャルロータ64,84はいずれも非磁性の回転軸22に機械的に連結されており、ラジアルロータ14とアキシャルロータ64,84と回転軸22とが一体となって回転する。図1〜5に示す例では、ラジアルロータ14が、ステータ12の径方向内側に配置され、ステータ12の内周面(ラジアル面)と所定の空隙(エアギャップ)を空けて対向している。そして、2つのアキシャルロータ64,84が、ステータ12の回転軸方向外側にステータ12を挟んで配置され、ステータ12の両側面(アキシャル面)と所定の空隙を空けて対向している。
ステータ12は、環状コア部26と、この環状コア部26にトロイダル巻きされた複数相(例えば3相)の電機子巻線28と、を含む。ステータ12には、環状コア部26の内周面から径方向(径方向内側)にラジアルロータ14へ向けて突出する複数のラジアルティース30がロータ回転軸線まわりの周方向(以下単に周方向とする)に沿って互いに間隔をおいて(等間隔で)配列されており、各ラジアルティース30間にスロットが形成されている。さらに、ステータ12には、環状コア部26の両側面から回転軸方向(回転軸方向外側)にアキシャルロータ64へ向けて突出する複数(ラジアルティース30と同数)のアキシャルティース80が周方向に沿って互いに間隔をおいて(等間隔で)配列されており、各アキシャルティース80間にスロットが形成されている。ラジアルティース30とアキシャルティース80は、周方向に関する位置が互いにずれることなく配置され、ラジアルティース30間のスロットとアキシャルティース80間のスロットも、周方向に関する位置が互いにずれることなく配置されている。3相の電機子巻線28は、ラジアルティース30間のスロット及びアキシャルティース80間のスロットを通って(例えば分布巻等で)トロイダル巻きされている。ここでの環状コア部26、ラジアルティース30、及びアキシャルティース80、つまりステータ12の鉄心部分については、例えば、鉄等の強磁性体の微小粒の表面に電気を通さない膜のコーティングを施した粉体を押し固めた圧粉磁心材料等の3次元等方性磁性材料により成形することができる。
ラジアルロータ14は、略円筒形状のラジアルコア16と、径方向においてステータ12(ラジアルティース30)と対向してラジアルコア16の外周部に配設された複数のラジアル永久磁石18と、を含む。ラジアルコア16の外周部には、ステータ12(ラジアルティース30)へ向けて径方向外側に突出した複数(ラジアル永久磁石18と同数)のラジアル突極部19が周方向に沿って互いに間隔をおいて(等間隔で)配列されている。各ラジアル突極部19は、径方向においてステータ12(ラジアルティース30)と対向している。複数のラジアル永久磁石18は、周方向に沿って互いに間隔をおいて(等間隔で)配列され、周方向に関して各ラジアル突極部19間の位置に配置されている。つまり、各ラジアル永久磁石18は、ラジアル突極部19に対して周方向に関する位置をずらして配置されており、周方向においてラジアル永久磁石18とラジアル突極部19とが交互に並んでいる。各ラジアル永久磁石18の着磁方向は互いに同方向であり、各ラジアル永久磁石18の表面(ステータ12と対向する磁極面)は互いに同じ極性(例えばN極)に着磁されている。
アキシャルロータ64は、略環状のアキシャルコア66と、回転軸方向においてステータ12(アキシャルティース80)と対向してアキシャルコア66の側面に配設された複数のアキシャル永久磁石68と、を含む。アキシャルコア66は、ラジアルコア16と機械的且つ磁気的に連結されている。アキシャルコア66の側面には、ステータ12(アキシャルティース80)へ向けて回転軸方向(回転軸方向内側)に突出した複数(アキシャル永久磁石68と同数)のアキシャル突極部69が周方向に沿って互いに間隔をおいて(等間隔で)配列されている。各アキシャル突極部69は、回転軸方向においてステータ12(アキシャルティース80)と対向している。複数のアキシャル永久磁石68は、周方向に沿って互いに間隔をおいて(等間隔で)配列され、周方向に関して各アキシャル突極部69間の位置に配置されている。つまり、図6に示すように、各アキシャル永久磁石68は、アキシャル突極部69に対して周方向に関する位置をずらして配置されており、周方向においてアキシャル永久磁石68とアキシャル突極部69とが交互に並んでいる。各アキシャル永久磁石68の着磁方向は互いに同方向であり、各アキシャル永久磁石68の表面(ステータ12と対向する磁極面)は互いに同じ極性(例えばS極)に着磁されている。
同様に、アキシャルロータ84は、略環状のアキシャルコア86と、回転軸方向においてステータ12(アキシャルティース80)と対向してアキシャルコア86の側面に配設された複数のアキシャル永久磁石88と、を含む。アキシャルコア86は、ラジアルコア16と機械的且つ磁気的に連結されている。アキシャルコア86の側面には、ステータ12(アキシャルティース80)へ向けて回転軸方向(回転軸方向内側)に突出した複数(アキシャル永久磁石88と同数)のアキシャル突極部89が周方向に沿って互いに間隔をおいて(等間隔で)配列されている。各アキシャル突極部89は、回転軸方向においてステータ12(アキシャルティース80)と対向している。複数のアキシャル永久磁石88は、周方向に沿って互いに間隔をおいて(等間隔で)配列され、周方向に関して各アキシャル突極部89間の位置に配置されている。つまり、図7に示すように、各アキシャル永久磁石88は、アキシャル突極部89に対して周方向に関する位置をずらして配置されており、周方向においてアキシャル永久磁石88とアキシャル突極部89とが交互に並んでいる。各アキシャル永久磁石88の着磁方向は互いに同方向であり、各アキシャル永久磁石88の表面(ステータ12と対向する磁極面)は互いに同じ極性(例えばS極)に着磁されている。
アキシャル永久磁石88はアキシャル永久磁石68と同数設けられ、アキシャル突極部89もアキシャル突極部69と同数設けられている。アキシャル永久磁石88は、アキシャル永久磁石68に対して周方向に関する位置をずらすことなく配置され、回転軸方向においてステータ12を挟んでアキシャル永久磁石68と対向している。アキシャル突極部89も、アキシャル突極部69に対して周方向に関する位置をずらすことなく配置され、回転軸方向においてステータ12を挟んでアキシャル突極部69と対向している。各アキシャル永久磁石88の表面(ステータ12と対向する磁極面)は、各アキシャル永久磁石68の表面(ステータ12と対向する磁極面)と同じ極性(例えばS極)に着磁されている。
さらに、ラジアル永久磁石18はアキシャル永久磁石68(アキシャル永久磁石88)と同数設けられ、ラジアル突極部19もアキシャル突極部69(アキシャル突極部89)と同数設けられている。アキシャル永久磁石68,88は、ラジアル永久磁石18に対して周方向に関する位置をずらして配置され、アキシャル突極部69,89も、ラジアル突極部19に対して周方向に関する位置をずらして配置されている。そして、アキシャル永久磁石68,88とラジアル突極部19が、周方向に関する位置が互いにずれることなく配置され、アキシャル突極部69,89とラジアル永久磁石18も、周方向に関する位置が互いにずれることなく配置されている。また、各アキシャル永久磁石68,88の表面(ステータ12と対向する磁極面)は、各ラジアル永久磁石18の表面(ステータ12と対向する磁極面)と逆の極性に着磁されている。図3,6,7に示す例では、各ラジアル永久磁石18の表面がN極に着磁され、各アキシャル永久磁石68,88の表面がS極に着磁されている。ただし、各ラジアル永久磁石18の表面がS極に着磁され、各アキシャル永久磁石68,88の表面がN極に着磁されていてもよい。
複数相(3相)の電機子巻線28に複数相(3相)の交流電流を流すことで、ラジアルティース30及びアキシャルティース80が順次磁化され、周方向に回転する回転磁界がステータ12に形成される。ステータ12に発生した回転磁界は、ラジアルティース30及びアキシャルティース80からラジアルロータ14及びアキシャルロータ64,84にそれぞれ作用し、ラジアル永久磁石18及びアキシャル永久磁石68,88の発生する磁界(界磁磁束)がこの回転磁界と相互作用して、吸引及び反発作用が生じる。このラジアルティース30及びアキシャルティース80の回転磁界とラジアル永久磁石18及びアキシャル永久磁石68,88の界磁磁束との電磁気相互作用(吸引及び反発作用)により、ラジアルロータ14及びアキシャルロータ64,84にトルク(磁石トルク)を作用させることができる。したがって、回転電機10を、電機子巻線28への供給電力を利用してラジアルロータ14及びアキシャルロータ64,84に動力(機械的動力)を発生させる電動機として機能させることができる。一方、回転電機10を、ラジアルロータ14及びアキシャルロータ64,84の動力を利用して電機子巻線28に電力を発生させる発電機として機能させることもできる。
さらに、ステータ12の回転磁界と相互作用する界磁磁束の制御を行うために、界磁巻線70,90がステータ12に設けられている。各界磁巻線70,90は周方向に沿って環状に巻回されている。界磁巻線70が通る(巻回された)位置は、径方向に関して環状コア部26よりもラジアルロータ14(ラジアル永久磁石18及びラジアル突極部19)寄りの位置で、且つ回転軸方向に関して環状コア部26よりもアキシャルロータ64(アキシャル永久磁石68及びアキシャル突極部69)寄りの位置である。そして、界磁巻線90が通る(巻回された)位置は、径方向に関して環状コア部26よりもラジアルロータ14(ラジアル永久磁石18及びラジアル突極部19)寄りの位置で、且つ回転軸方向に関して環状コア部26よりもアキシャルロータ84(アキシャル永久磁石88及びアキシャル突極部89)寄りの位置である。図1〜5に示す例では、界磁巻線70,90は、径方向に関して各アキシャルティース80よりもラジアルロータ14側(内側)で、且つ回転軸方向に関して各ラジアルティース30よりもアキシャルロータ64,84側(外側)の位置に、各ラジアルティース30、各アキシャルティース80、及び各電機子巻線28と近接して配置されている。界磁巻線70,90は、絶縁体により電機子巻線28と電気的に絶縁されている。さらに、各電機子巻線28の外周面における界磁巻線70,90に近接する部分には、凸曲面28aが形成されている。各電機子巻線28の凸曲面28aに近接する界磁巻線70の外周面の外径は、回転軸方向に関してアキシャルロータ64側から環状コア部26側へ(外側から内側へ)向かうにつれて徐々に減少し、各電機子巻線28の凸曲面28aに近接する界磁巻線90の外周面の外径は、回転軸方向に関してアキシャルロータ84側から環状コア部26側へ向かうにつれて徐々に減少している。なお、界磁巻線70,90のステータ12への固定については、例えば、図4に示すように、電機子巻線28の上から繊維71等で縛ることで固定してもよいし、ステータ全体を樹脂等でモールドして固定してもよい。
図3,6,7に示す例(ラジアル永久磁石18の表面がN極、アキシャル永久磁石68,88の表面がS極に着磁されている例)では、ラジアル永久磁石18及びアキシャル永久磁石68,88による界磁磁束は、ラジアル永久磁石18→エアギャップ→ラジアルティース30→環状コア部26→アキシャルティース80→エアギャップ→アキシャル永久磁石68,88→アキシャルコア66,86→ラジアルコア16→ラジアル永久磁石18による閉磁路を通る(ラジアル永久磁石18の表面がS極、アキシャル永久磁石68,88の表面がN極に着磁されている場合は界磁磁束の向きが逆になる)。さらに、界磁巻線70,90に直流電流を流すことで、ラジアル突極部19、ラジアルコア16、アキシャルコア66,86、アキシャル突極部69,89、エアギャップ、アキシャルティース80、環状コア部26、ラジアルティース30、エアギャップ、及びラジアル突極部19による閉磁路を通る界磁磁束が発生し、この界磁磁束が電機子巻線28に交流電流を流すことでステータ12に発生する回転磁界と相互作用する。その際に、各ラジアル突極部19の表面(ステータ12との対向面)は互いに同じ極性に磁化し、各アキシャル突極部69,89の表面(ステータ12との対向面)は互いに同じ極性に磁化する。ただし、各アキシャル突極部69,89の表面は、各ラジアル突極部19の表面と逆の極性に磁化する。界磁巻線70,90による界磁磁束の大きさは、界磁巻線70,90に流す直流電流の大きさにより制御可能である。
図8,9に示すように、各ラジアル突極部19の表面が各ラジアル永久磁石18の表面と逆の極性(例えばS極)に磁化し、各アキシャル突極部69,89の表面が各アキシャル永久磁石68,88の表面と逆の極性(例えばN極)に磁化する方向に界磁巻線70,90に直流電流(界磁電流)を流すことで、界磁巻線70,90による界磁磁束72,92は、アキシャル突極部69,89→エアギャップ→アキシャルティース80→環状コア部26→ラジアルティース30→エアギャップ→ラジアル突極部19→ラジアルコア16→アキシャルコア66,86→アキシャル突極部69,89による閉磁路を通る。図8,9において、○(白丸印)内に●(黒丸印)の部分は図面の手前方向の電流が流れる場合を表し、○(白丸印)内に×(バツ印)の部分は図面の奥方向の電流が流れる場合を表す(以下の図でも同様)そして、図8,9において、○(白丸印)内に→Aの部分は断面A−A(図8)へ磁束が流れる場合を表し、○(白丸印)内にA→の部分は断面A−A(図8)から磁束が流れ込む場合を表し、○(白丸印)内に→Bの部分は断面B−B(図9)へ磁束が流れる場合を表し、○(白丸印)内にB→の部分は断面B−B(図9)から磁束が流れ込む場合を表す(以下の図でも同様)。この場合は、界磁巻線70,90による界磁磁束72,92とラジアル永久磁石18及びアキシャル永久磁石68,88による界磁磁束とが、環状コア部26を周方向に通るときに互いに同方向となる。そのため、界磁巻線70,90に流す直流電流の大きさを増加させることで、電機子巻線28に鎖交する界磁磁束を増加させることができ、強め界磁制御を行うことができる。一方、界磁巻線70,90に流す直流電流の大きさを減少させることで、電機子巻線28に鎖交する界磁磁束を減少させることができ、弱め界磁制御を行うことができる。このように、界磁巻線70,90に流す直流電流を制御して、ラジアルロータ14(ラジアル突極部19)とアキシャルロータ64,84(アキシャル突極部69,89)と環状コア部26とを通る界磁磁束を制御することで、電機子巻線28に鎖交する界磁磁束を制御することができ、界磁制御を行うことが可能である。
次に、本実施形態に係る回転電機の駆動装置、つまり回転電機10の界磁巻線70,90及び電機子巻線28に電流を流す駆動装置の構成について、図10を用いて説明する。本実施形態に係る回転電機の駆動装置は、直流電源40からの直流電流を交流に変換して電機子巻線28に流すことが可能なインバータ41と、インバータ41で交流に変換され電機子巻線28に流れる交流電流を直流に整流して界磁巻線70,90に流すことが可能な整流回路42と、を備える。
インバータ41は、直流電源40の正側ラインPLと負側ラインSLとの間で互いに並列接続され、電機子巻線28の各相28U,28V,28W毎にそれぞれ対応して設けられた複数(図10では3本)のスイッチングアーム43,44,45を備える。スイッチングアーム43においては、1対のスイッチング素子S1,S2が直流電源40の正側ラインPLと負側ラインSLとの間で直列接続され、さらに、スイッチング素子S1,S2のそれぞれと逆並列接続された1対のダイオード(整流素子)D1,D2が設けられている。同様に、スイッチングアーム44においては、1対のスイッチング素子S3,S4が直流電源40の正側ラインPLと負側ラインSLとの間で直列接続され、さらに、スイッチング素子S3,S4のそれぞれと逆並列接続された1対のダイオードD3,D4が設けられており、スイッチングアーム45においては、1対のスイッチング素子S5,S6が直流電源40の正側ラインPLと負側ラインSLとの間で直列接続され、さらに、スイッチング素子S5,S6のそれぞれと逆並列接続された1対のダイオードD5,D6が設けられている。電機子巻線28の各相28U,28V,28Wの一端は、対応するスイッチングアーム43,44,45のスイッチング素子間の中点46,47,48とそれぞれ接続されている。インバータ41は、スイッチング素子S1〜S6のオンオフを繰り返すスイッチング動作により、直流電源40からの直流電力を3相交流に変換して3相の電機子巻線28U,28V,28Wへ供給することが可能である。さらに、インバータ41は、電機子巻線28U,28V,28Wの3相交流電力を直流に変換して直流電源40に回収する方向の変換も可能である。
整流回路42は、界磁巻線70,90の一端と他端との間で互いに並列接続され、電機子巻線28の各相28U,28V,28W毎にそれぞれ対応して設けられた複数(図10では3本)の整流アーム53,54,55を備える。整流アーム53においては、1対のダイオード(整流素子)D11,D12が界磁巻線70,90の一端と他端との間で直列接続されている。同様に、整流アーム54においては、1対のダイオードD13,D14が界磁巻線70,90の一端と他端との間で直列接続され、整流アーム55においては、1対のダイオードD15,D16が界磁巻線70,90の一端と他端との間で直列接続されている。電機子巻線28の各相28U,28V,28Wの他端は、対応する整流アーム53,54,55のダイオード間の中点56,57,58とそれぞれ接続されている。整流回路42は、インバータ41で交流に変換され電機子巻線28に供給された3相交流電力をダイオード(整流素子)D11〜D16により整流することで直流に変換してから界磁巻線70,90に供給することが可能である。このように、本実施形態では、3相の電機子巻線28U,28V,28Wの中性点部分に整流回路42を接続し、電機子巻線28U,28V,28Wから整流回路42を介して界磁巻線70,90に直流電流を流す。
本実施形態では、インバータ41のスイッチング素子S1〜S6のスイッチング動作により、直流電源40からの直流電流が交流に変換されて3相の電機子巻線28U,28V,28Wに流れる。さらに、電機子巻線28U,28V,28Wに流れる交流電流は、整流回路42のダイオードD11〜D16により直流に整流されて界磁巻線70,90にも流れる。電機子巻線28U,28V,28Wに流れる交流電流の大きさ(振幅)と、界磁巻線70,90に流れる直流電流の大きさとは、比例関係になり、電機子巻線28U,28V,28Wに流れる交流電流の大きさが増加するのに対して、界磁巻線70,90に流れる直流電流の大きさも増加する。そして、スイッチング素子S1〜S6のスイッチング制御により、電機子巻線28U,28V,28Wに流れる交流電流の大きさ、及び界磁巻線70,90に流れる直流電流の大きさの両方がこの比例関係を保ちながら制御される。なお、電機子巻線28U,28V,28Wに流れる交流電流の大きさと、界磁巻線70,90に流れる直流電流の大きさとの比は、界磁巻線70,90のターン数(巻数)を調整することで調整可能である。
回転電機10の回転数−トルク特性は、例えば図11に示すように、低回転数では高トルクであることが望ましい。また、高回転数では、電機子巻線28の誘起電圧を減少させることで、回転電機10の運転範囲をより高回転側に拡大することが望ましい。そのためには、界磁巻線70,90に流す界磁電流(直流電流)については、低回転数時にはトルクを増加させるために大きくし、高回転時には誘起電圧を抑制するために小さくすることが望ましい。同様に、電機子巻線28に流す交流電流の大きさについても、低回転数時には大きくし、高回転時には小さくすることが望ましい。すなわち、界磁巻線70,90に流す界磁電流の大きさと、電機子巻線28に流す交流電流の大きさとは、比例した関係で所望される。
これに対して本実施形態では、ロータ(ラジアルロータ14及びアキシャルロータ64,84)の回転数が低いときには、電機子巻線28U,28V,28Wに流れる交流電流の大きさを増加させるようにインバータ41(スイッチング素子S1〜S6)のスイッチング制御を行うことで、界磁巻線70,90に流れる直流電流の大きさを増加させることができ、電機子巻線28に鎖交する界磁磁束を増加させることができる(強め界磁制御を行うことができる)。その結果、ロータの回転数が低いときに、ロータのトルクを増加させることができる。一方、ロータの回転数が高いときには、電機子巻線28U,28V,28Wに流れる交流電流の大きさを減少させるようにインバータ41のスイッチング制御を行うことで、界磁巻線70,90に流れる直流電流の大きさを減少させることができ、電機子巻線28に鎖交する界磁磁束を減少させることができる(弱め界磁制御を行うことができる)。その結果、ロータの回転数が高いときに、電機子巻線28の誘起電圧を減少させることができ、回転電機10の運転範囲をより高回転側に拡大することができる。したがって、本実施形態によれば、回転電機10の制御性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、インバータ41(スイッチング素子S1〜S6)のスイッチング制御だけで、界磁巻線70,90に流す界磁電流の大きさと、電機子巻線28に流す交流電流の大きさとの両方を、比例関係を保ちながら制御することができるので、界磁巻線70,90に流す界磁電流を制御するためのスイッチング素子を含むDC−DCコンバータを別途設ける必要がなくなる。その結果、スイッチング素子の数を削減することができ、駆動装置の低コスト化・小型化を実現することができる。
本実施形態では、例えば図12に示すように、整流回路42を電機子巻線28に並列に接続して構成することも可能である。図12に示す構成例では、図10に示す構成例と比較して、電機子巻線28の各相28U,28V,28Wの一端が、対応するスイッチングアーム43,44,45のスイッチング素子間の中点46,47,48、及び対応する整流アーム53,54,55のダイオード間の中点56,57,58とそれぞれ接続されている。そして、電機子巻線28の各相28U,28V,28Wの他端同士が互いに接続されている。つまり、3相の電機子巻線28U,28V,28WがY(スター)結線されている。図12に示す構成例でも、インバータ41のスイッチング制御だけで、界磁巻線70,90に流す界磁電流の大きさと、電機子巻線28に流す交流電流の大きさとの両方を、比例関係を保ちながら制御することができる。
また、回転電機10においては、例えば図13,14に示すように、ラジアル永久磁石18及びアキシャル永久磁石68,88を省略することも可能である。この場合でも、例えば図15,16に示すように、整流回路42から界磁巻線70,90に界磁電流(直流電流)を流すことで、ラジアル突極部19、ラジアルコア16、アキシャルコア66,86、アキシャル突極部69,89、エアギャップ、アキシャルティース80、環状コア部26、ラジアルティース30、エアギャップ、及びラジアル突極部19による閉磁路を通る界磁磁束72,92が発生し、この界磁磁束72,92がインバータ41から電機子巻線28に交流電流を流すことでステータ12に発生する回転磁界と相互作用する。その際にも、各アキシャル突極部69,89の表面は、各ラジアル突極部19の表面と逆の極性に磁化する。図13,14に示す構成例でも、インバータ41のスイッチング制御により界磁巻線70,90に流す界磁電流の大きさを増加させることで、電機子巻線28に鎖交する界磁磁束を増加させることができ、強め界磁制御を行うことができる。一方、インバータ41のスイッチング制御により界磁巻線70,90に流す界磁電流の大きさを減少させることで、電機子巻線28に鎖交する界磁磁束を減少させることができ、弱め界磁制御を行うことができる。また、回転電機10においては、界磁巻線70,90のいずれか一方を省略することも可能である。
また、本実施形態に係る回転電機の駆動装置は、図19,20に示した特許文献1の回転電機の界磁巻線105及び電機子巻線103に電流を流す場合に対しても適用可能である。その場合は、界磁巻線105による界磁磁束が永久磁石113N,113Sによる界磁磁束と反対方向となる向きに、整流回路42から界磁巻線105に直流電流を流すことで、ロータの回転数が低いときにロータのトルクを増加させることができ、ロータの回転数が高いときに電機子巻線103の誘起電圧を減少させることができる。さらに、本実施形態に係る回転電機の駆動装置は、図19,20に示す回転電機から永久磁石113N,113Sを除いた構成に対しても適用可能である。また、本実施形態に係る回転電機の駆動装置は、特許文献2の回転電機の界磁巻線及び電機子巻線に電流を流す場合に対しても適用可能である。
また、本実施形態に係る回転電機の駆動装置は、例えば図17に示すような、界磁巻線70がロータ214に設けられた回転電機10に対しても適用可能である。図17に示す構成例では、ステータ12(ステータコア)に3相の電機子巻線28U,28V,28Wが設けられている。ロータ214(ロータコア)の外周部には、複数の永久磁石218と、ステータ12へ向けて径方向外側に突出した複数(永久磁石218と同数)の突極部219とが周方向に沿って互いに間隔をおいて(等間隔で)配列されている。複数の永久磁石218は、周方向に関して各突極部219間の位置に配置されている。つまり、各永久磁石218は、突極部219に対して周方向に関する位置をずらして配置されており、周方向において永久磁石218と突極部219とが交互に並んでいる。界磁巻線70は各突極部219に装着されており、整流回路42からスリップリングを介して界磁巻線70に直流電流を流すことで界磁磁束が発生し、この界磁磁束がインバータ41から電機子巻線28U,28V,28Wに交流電流を流すことでステータ12に発生する回転磁界と相互作用する。その際には、各突極部219の表面(ステータ12と対向する磁極面)が各永久磁石218の表面(ステータ12と対向する磁極面)と異なる極性に磁化する方向に、界磁巻線70に直流電流(界磁電流)を流す。図17に示す構成例でも、インバータ41のスイッチング制御により界磁巻線70に流す界磁電流の大きさを増加させることで、電機子巻線28U,28V,28Wに鎖交する界磁磁束を増加させることができ、強め界磁制御を行うことができる。一方、インバータ41のスイッチング制御により界磁巻線70に流す界磁電流の大きさを減少させることで、電機子巻線28U,28V,28Wに鎖交する界磁磁束を減少させることができ、弱め界磁制御を行うことができる。なお、図17に示す構成例では、各永久磁石218の代わりに、界磁巻線が装着された突極部を設けることもできる。
以上説明したように、本実施形態に係る回転電機の駆動装置は、界磁巻線に直流電流が流れることで界磁磁束を発生し、電機子巻線に交流電流が流れることで界磁磁束と相互作用する磁界を発生する回転電機に対して適用可能である。
ここで、表面磁石型の回転電機において、磁石磁束のうちの半分を界磁巻線に流れる界磁電流による磁束で補う場合を例に、回転数とトルクとの関係を計算したシミュレーション結果を図18に示す。図18において、「界磁巻線なし」は、界磁磁束を磁石磁束φaのみで電機子巻線電流(3相電流)によらずに一定とした場合のシミュレーション結果を示し、「実施形態」は、界磁磁束を磁石磁束1/2×φaと界磁電流による磁束φiとの和とした場合(ただし、最大電流時にφi=1/2×φa)のシミュレーション結果を示す。図18に示すように、「界磁巻線なし」よりも「実施形態」の方が、回転電機の運転範囲をより高回転側に拡大できることがわかる。なお、シミュレーションの際には、「実施形態」の界磁電流最大時の界磁磁束を、「界磁巻線なし」の界磁磁束と同じにしているため、低回転数での最大トルクは変化しないが、界磁電流による磁束φiを増加させる等すれば、低回転数でのトルク増加も可能である。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 回転電機、11 ケーシング、12 ステータ、14 ラジアルロータ、16,36 ラジアルコア、18 ラジアル永久磁石、19,39 ラジアル突極部、22 回転軸、26 環状コア部、28 電機子巻線、30 ラジアルティース、40 直流電源、41 インバータ、42 整流回路、43,44,45 スイッチングアーム、46,47,48,56,57,58 中点、53,54,55 整流アーム、64,84 アキシャルロータ、66,86 アキシャルコア、68,88 アキシャル永久磁石、69,89 アキシャル突極部、70,90 界磁巻線、72,92 界磁磁束、80 アキシャルティース、218 永久磁石、219 突極部、D1〜D6,D11〜D16 ダイオード、S1〜S6 スイッチング素子。

Claims (3)

  1. 界磁巻線に直流電流が流れることで界磁磁束を発生し、電機子巻線に交流電流が流れることで界磁磁束と相互作用する磁界を発生する回転電機の界磁巻線及び電機子巻線に電流を流す回転電機の駆動装置であって、
    直流電源からの直流電流を交流に変換して電機子巻線に流すことが可能なインバータと、
    インバータで交流に変換された電流を直流に整流して界磁巻線に流すことが可能な整流回路と、
    を備え
    電機子巻線は3相巻線であり、
    インバータは、電機子巻線の各相毎に対応して設けられた複数のスイッチングアームであって、その各々が直流電源の正側端子と負側端子との間で直列接続された1対のスイッチング素子を含む複数のスイッチングアームを有し、
    整流回路は、電機子巻線の各相毎に対応して設けられた複数の整流アームであって、その各々が界磁巻線の一端と他端との間で直列接続された1対の整流素子を含む複数の整流アームを有し、
    電機子巻線の各相の一端が、対応するスイッチングアームのスイッチング素子間の中点と接続されており、電機子巻線の各相の他端が、対応する整流アームの整流素子間の中点と接続されており、
    インバータのスイッチング制御により、電機子巻線に流れる交流電流の大きさと界磁巻線に流れる直流電流の大きさとが比例関係を保ちながら制御される、回転電機の駆動装置。
  2. 界磁巻線に直流電流が流れることで界磁磁束を発生し、電機子巻線に交流電流が流れることで界磁磁束と相互作用する磁界を発生する回転電機の界磁巻線及び電機子巻線に電流を流す回転電機の駆動装置であって、
    直流電源からの直流電流を交流に変換して電機子巻線に流すことが可能なインバータと、
    インバータで交流に変換された電流を直流に整流して界磁巻線に流すことが可能な整流回路と、
    を備え、
    電機子巻線は3相巻線であり、
    インバータは、電機子巻線の各相毎に対応して設けられた複数のスイッチングアームであって、その各々が直流電源の正側端子と負側端子との間で直列接続された1対のスイッチング素子を含む複数のスイッチングアームを有し、
    整流回路は、電機子巻線の各相毎に対応して設けられた複数の整流アームであって、その各々が界磁巻線の一端と他端との間で直列接続された1対の整流素子を含む複数の整流アームを有し、
    電機子巻線の各相の一端が、対応するスイッチングアームのスイッチング素子間の中点、及び対応する整流アームの整流素子間の中点と接続されており、電機子巻線の各相の他端同士が互いに接続されており
    インバータのスイッチング制御により、電機子巻線に流れる交流電流の大きさと界磁巻線に流れる直流電流の大きさとが比例関係を保ちながら制御される、回転電機の駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機の駆動装置であって、
    整流回路は、インバータで交流に変換された電流を直流に整流して回転電機のステータに設けられた界磁巻線に流す、回転電機の駆動装置。
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