JP6772492B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に関する。
永久磁石の磁束を利用してトルクを出力する回転電機では、永久磁石による有効磁束量を可変することができる回転電機が知られている。例えば、特許文献1には、電機子巻線が巻かれた固定子と、該固定子と空隙を介して回転可能に設けられた回転子を有する回転電機において、固定子が回転軸方向に第1回転子と第2回転子とに二分割され、それぞれに極性の異なる界磁用磁石が回転方向に交互に配置された構造が記載されている。
このような構造から、特許文献1に記載の回転電機は、トルクや回転数の変化に応じて第2回転子を動作させ、第1回転子の永久磁石の極性と第2回転子の永久磁石の極性との位置関係を可変することによって、永久磁石による有効磁束量を調整することができる。このとき、特許文献1に記載の回転電機は、第1回転子の永久磁石の極性と第2回転子の永久磁石の極性との位置関係を可変するにあたって、アクチュエータに入力された制御信号により第2回転子を所定状態に位置させるように制御している。
第2回転子を第1回転子から回転軸方向に離隔させた任意所定位置に移動させた状態では、固定子鉄心に設けられた磁気抵抗層によって回転軸方向に生じる磁束流れを遮断することができる。これにより、磁束可変型回転電機の高速回転領域における鉄損を低減することができる。
特開2010−246196号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回転電機は、上述したように、第2回転子を所定状態に位置させるため、アクチュエータや該アクチュエータを制御するための制御装置が必要である。また、第1回転子と第2回転子とが所定の位置関係となるように第2回転子を機械的に移動させていることから精密な制御が必要である。このため、低コストな構成で永久磁石の磁束を可変させることができない。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、低コストな構成で永久磁石の磁束を可変させることができる回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、電機子コイルを有するステータと永久磁石を有するロータとを備えた回転電機であって、前記ステータは、所定の間隔で配置される複数のステータティースを有する環状のステータコアと、隣り合う前記ステータティースの間にトロイダル巻された前記電機子コイルと、を有し、前記ロータは、前記ステータコアの軸方向の少なくとも何れか一方の面側に前記永久磁石を内包するロータコアを有し、前記ステータコアの径方向の内面側に配置され、前記ステータ側で発生した磁束に重畳された高調波成分に基づいて誘導電流を発生する誘導コイル及び該誘導コイルの巻かれた誘導コアと、前記永久磁石の周囲に配置され、前記永久磁石の磁束の一部を導く磁路部材と、前記磁路部材に設けられ前記誘導コイルで発生した誘導電流に基づいて前記磁路部材に導かれる磁束の磁束量を調整可能な可変界磁コイルと、を有し、前記磁路部材は、前記永久磁石に隣接し、前記永久磁石の軸方向の一方の面側と他方の面側にそれぞれ配置されている隣接部と、前記隣接部とは分離されている分離部とを有し、前記隣接部と前記分離部とによって、前記永久磁石の周囲に環状に形成されており、前記隣接部の端部と前記分離部の端部との間には高磁気抵抗の領域が形成されており、前記可変界磁コイルは、前記分離部に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、低コストな構成で永久磁石の磁束を可変させることができる回転電機を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る回転電機の一部断面斜視図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る回転電機における誘導コイル及び可変界磁コイルと整流回路との結線図である。 図3は、本発明の一実施の形態に係る回転電機のロータが低回転しているときのロータからステータに鎖交する磁束量を示す模式図である。 図4は、本発明の一実施の形態に係る回転電機のロータが高回転しているときのロータからステータに鎖交する磁束量を示す模式図である。 図5は、本発明の他の実施の形態に係る回転電機のロータが低回転しているときのロータからステータに鎖交する磁束量を示す模式図である。 図6は、本発明の他の実施の形態に係る回転電機のロータが高回転しているときのロータからステータに鎖交する磁束量を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1から図6は本発明の一実施の形態に係る回転電機を説明する図である。
図1および図3に示すように、回転電機1は、ステータ10とロータ20とを備えている。回転電機1は、ロータ20をステータ10の軸方向に配置したパンケーキ型のアキシャルギャップ構造を有する。ステータ10は、通電により磁束を発生させるW相、V相、U相の三相の電機子コイル11を有する。ロータ20は、永久磁石223を有し、ステータ10で発生した磁束の通過により回転する。
(ステータ)
ステータ10は、高透磁率の磁性材料からなる環状のステータコア12と、このステータコア12に巻き回された電機子コイル11とを備えている。ステータ10は、ステータコア12の外周面に設けられた非磁性体からなる図示しない連結片を介して図示しないモータケースに磁気的に遮断された状態で固定されている。これにより、例えば漏れ磁束の発生等が抑制される。
ステータコア12には、軸方向の両側と径方向の内方側に突出したステータティース13が周方向に所定の間隔で複数形成されている。各ステータティース13は、軸方向の両側に突出した側面部13aと、径方向の内方側に突出した内面部13bとを有する。周方向に隣り合うステータティース13の間には、溝状の空間であるスロット14が形成されている。ここで、軸方向とは、ロータ20の回転軸2(図3参照)が延伸する方向を示す。径方向とは、ロータ20の回転軸2が延伸する方向と直交する方向を示す。径方向の内方側とは、径方向においてロータ20の回転軸2に近い側を示し、径方向の外方側とは、径方向においてロータ20の回転軸2から遠い側を示す。周方向とは、ロータ20の回転軸2を中心とする円周方向を示す。なお、径方向は、回転軸を中心として放射方向に示される。
電機子コイル11は、ステータコア12の周方向において隣り合うステータティース13の間に形成されたスロット14にトロイダル巻されている。W相、V相、U相の各電機子コイル11は、集中巻によりスロット14に巻き回されている。トロイダル巻とは、ステータコア12の環の内側と外側を交互に通るよう周回させて、ステータコア12に電機子コイル11の巻線を巻き回す方法である。
電機子コイル11は、断面が長方形の平角線からなり、エッジワイズ巻によるトロイダル巻の状態で、スロット14に巻回されている。エッジワイズ巻とは、スロット14に対して、平角線の短辺を回転電機1の径方向の内側と外側に対向させて、平角線を縦に巻き回す方法である。
これにより、巻ピッチ方向に隣り合う平角線同士が長辺で面接触するため、電流に応じた断面積を維持したまま巻数を増加できる。このため、電機子コイル11の占積率を向上でき、ステータ10の起磁力を増大できる。
ステータティース13の側面部13aには、後述するロータコア211が対向するようになっている。ステータティース13の内面部13bには、後述する誘導コア214が対向するようになっている。
ステータ10は、電機子コイル11に三相交流が供給されることで、周方向に回転する回転磁界を発生させる。ステータ10で発生した磁束(以下、この磁束を「主磁束」という)は、ロータ20に鎖交するようになっている。これにより、ステータ10は、ロータ20を回転させることができる。
具体的には、電機子コイル11は、ステータティース13の周方向における両隣に配置されており、この一対の電機子コイル11は、一方の電機子コイル11から発生する磁束と、他方の電機子コイル11から発生する磁束とで、磁束の方向が周方向において反対方向となるように、その巻方向及び通電方向が設定されている。
これにより、例えば一方の電機子コイル11がV+相で、他方の電機子コイル11がV−相の場合、この一対の電機子コイル11から発生する磁束は、一対の電機子コイル11によって挟まれるステータティース13に向かい、ステータティース13においてぶつかり合うように発生する。そして、ステータティース13で発生した磁束は、ステータコア12の周方向と直交する側の方向に向きを変え、ステータティース13からロータ20に向かう。
そして、ロータ20に向かった磁束の一部は、後述するロータコア211を通過した後、W+相とW−相の一対の電機子コイル11によって挟まれたステータティース13に向かう。また、ロータ20に向かった磁束の一部は、後述するロータコア211を通過した後、U+相とU−相の一対の電機子コイル11によって挟まれたステータティース13に向かう。
このように、ステータティース13とロータ20とが対向する面では、電機子コイル11で発生した磁束の磁気回路が構成される。回転電機1は、ステータティース13とロータ20とが対向する面をトルク発生面としてロータ20を回転させる。
また、ステータ10は、上述の通り、電機子コイル11がトロイダル巻で、かつ集中巻されている。このため、電機子コイル11に三相交流を供給した場合、ステータ10には、ロータ20の回転と同期して回転する回転磁界の他に、ロータ20の回転と非同期の高調波回転磁界が発生する。この高調波回転磁界には、静止座標系における第2次空間高調波(同期回転座標系における第3次時間高調波)が含まれる。したがって、ステータ10で発生する磁束には、高調波成分が重畳されていることとなる。
(ロータ)
ロータ20は、軸方向においてステータ10を挟むようにして配置された一対のアキシャルギャップロータ210を含んで構成されている。
一対のアキシャルギャップロータ210は、互いに同期して回転するように回転軸2(図3参照)に対して一体回転可能に固定されている。一対のアキシャルギャップロータ210は、軸方向においてステータ10に対して対称に構成されている。以下、一対のアキシャルギャップロータ210のうち、軸方向の一方側(図1、図3の紙面上側)のアキシャルギャップロータ210について説明する。
アキシャルギャップロータ210は、高透磁率の磁性材料からなる環状のロータコア211と、永久磁石223と、誘導コア214と、誘導コイル215と、磁路部材225と、可変界磁コイル226a、226bとを備えている。
ロータコア211は、軸方向におけるステータコア12の一方の面側でステータティース13に対向するようになっている。このため、一対のロータコア211は、ステータコア12の軸方向の両面側、すなわちステータコア12の軸方向の一方側及び他方側でステータティース13に対向するようになっている。
ロータコア211は、永久磁石223を内包している。永久磁石223は、ロータコア211のステータ10側の面に配置されている。永久磁石223は、例えばネオジウム磁石(Nd−Fe−B磁石)で構成されている。永久磁石223として、フェライト磁石やアルニコ磁石を採用してもよい。
誘導コア214は、径方向におけるステータ10の内面側に配置されている。誘導コア214は、ロータコア211の周方向に沿って所定の間隔をおいて複数設けられている。誘導コア214は、回転軸2に対して一体回転可能に固定されており、一対のロータコア211と同期して回転するようになっている。誘導コア214は、ステータティース13に対してギャップG2を隔てて配置されている。誘導コア214は、径方向に延伸する形状に形成されている。
誘導コイル215は、周方向に沿って誘導コア214の周囲に巻回されている。誘導コイル215は、絶縁材料で被覆した巻線からなる。
誘導コイル215は、ステータ10側で発生した磁束に重畳された高調波成分に基づいて誘導電流を発生するようになっている。
具体的には、三相交流が電機子コイル11に供給されてステータ10に回転磁界が発生すると、ステータ10側で発生した高調波成分の磁束が誘導コイル215に鎖交する。これにより、誘導コイル215は、誘導電流を誘起させる。
誘導コア214は、樹脂等の非磁性材料からなる図示しない固定部材を介して、回転軸2に一体回転可能に固定されている。これら誘導コア214は、互いに磁気的に分離されている。すなわち、複数の誘導コア214は、所謂セグメント構造に構成されている。このため、誘導コア214には、ステータ10側で発生した主磁束を通過させず、高調波成分の磁束のみを通過させることができる。
誘導コア214をセグメント構造にしたことで、磁束が鎖交する面積を最小限にできる。このため、ステータ10側から誘導コア214に磁束が鎖交するときの鉄損の発生を低減できる。
また、誘導コア214をセグメント構造にしたことで、誘導コア214は、第2次空間高調波のみの磁路を形成し、主磁束の磁路を形成しない。このため、ステータティース13とステータティース13の内面部13bとの間で、径方向に主磁束が通過した場合におけるドラッグトルク(ブレーキトルク)の発生を大幅に低減できる。
また、このようにドラッグトルクによるトルクの低下を防止しつつ、漏れ磁束の制御用のエネルギとなる第2次空間高調波を、ステータ10側からロータ20の可変界磁コイル226に非接触で供給することができる。
ステータティース13の内面部13bの数と誘導コア214の数との比は、3:2となっている。これにより、第2次空間高調波を界磁エネルギとして最も効率的に活用できる。
磁路部材225は、永久磁石223の磁束の一部を導くもので、永久磁石223の周囲に環状に形成されている。具体的には、磁路部材225は、永久磁石223で発生した磁束のうち、永久磁石223からロータコア211の径方向に漏れる磁束(以下、この磁束を「漏れ磁束」という)を導くものである。
磁路部材225は、永久磁石223に隣接する隣接部225aと、この隣接部225aとは分離されている分離部225b、225cとを備えている。分離部225b、225cは、本発明における第1の分離部、第2の分離部をそれぞれ構成する。
隣接部225aは、永久磁石223を軸方向で挟み込むようにして永久磁石223の軸方向の一方の面側と他方の面側にそれぞれ配置されている。隣接部225aは、永久磁石223からステータ10に鎖交する磁束を通すようになっている。隣接部225aは、例えば強磁性体の微細な粉末が圧縮して固められた圧粉磁心によって成形されている。
分離部225bは、磁路部材225のロータコア211から径方向の内面側に分離された部分に相当し、高磁気抵抗の領域(後述するギャップG3)を介してロータコア211の径方向の内面側に設けられている。
分離部225bは、例えば強磁性体の微細な粉末が圧縮して固められた圧粉磁心によってコの字状に成形されている。分離部225bは、ロータコア211側の端面のそれぞれが各隣接部225aの径方向の内面側の端面と対向するように配置されている。
分離部225bは、隣接部225aとは別体として構成されており、図示しない連結部材を介してロータコア211に保持されている。これにより、隣接部225aと分離部225bとは、ロータコア211の径方向で分離されている。
隣接部225aの径方向の内面側の端面と、分離部225bのロータコア211側の端面との間には、所定の大きさのギャップG3(図3参照)が形成されている。このギャップG3が高磁気抵抗の領域として形成されている。ギャップG3の大きさは、後述する可変界磁コイル226aに直流電流が供給されていないときには、永久磁石223の漏れ磁束が隣接部225aから分離部225bに流れることがない、又は流れても微量となるような大きさである。また、ギャップG3は、後述する可変界磁コイル226aに直流電流が供給されているときには、永久磁石223の漏れ磁束が隣接部225aから分離部225bに流れるような大きさに設定されている。
分離部225bには、ロータコア211の周方向に沿って可変界磁コイル226aが巻き回されている。可変界磁コイル226aは、誘導コイル215で発生した誘導電流の大きさに応じて、永久磁石223から磁路部材225に導かれる漏れ磁束(すなわち磁路部材225内を短絡する永久磁石223の漏れ磁束)の磁束量を調整可能なコイルである。
可変界磁コイル226aは、磁路部材225内を短絡して永久磁石223の漏れ磁束を磁路部材225に導く方向(図4に矢印で示す方向)に磁束(以下、この磁束を「誘導磁束」という)が流れるように、磁路部材225の分離部225bに対して巻き回されている。
分離部225cは、磁路部材225の軸方向の一方側に分離された部分に相当し、高磁気抵抗の領域(後述するギャップG4)を介して設けられている。分離部225cは、磁路部材225において、軸方向でステータ10とは反対側に分離されている。分離部225cは、隣接部225aの径方向外側の端部の軸方向における一方側から分離されており、この分離されている部分から軸方向の一方側に延伸し、さらに径方向の内側に向かって延伸した形状に形成されている。
分離部225cは、例えば強磁性体の微細な粉末が圧縮して固められた圧粉磁心によってコの字状に成形されている。分離部225cは、ロータコア211側の端面のそれぞれが、隣接部225aの径方向外側の端部に対して軸方向で対向するように配置されている。
分離部225cは、隣接部225aとは別体として構成されており、図示しない連結部材を介してロータコア211に保持されている。このようにして、隣接部225aと分離部225cとは、ロータコア211の軸方向で分離されている。
また、隣接部225aの径方向外側の端部の側面と、分離部225cのロータコア211側の端面との間には、所定の大きさのギャップG4(図3参照)が形成されている。このギャップG4が高磁気抵抗の領域として形成されている。ギャップG4の大きさは、後述する可変界磁コイル226bに直流電流が供給されていないときには、永久磁石223の漏れ磁束が隣接部225aから分離部225cに流れることがない、又は流れても微量となるような大きさである。また、ギャップG4は、可変界磁コイル226bに直流電流が供給されているときには、永久磁石223の漏れ磁束が隣接部225aから分離部225cに流れるような大きさに設定されている。
分離部225cには、ロータコア211の周方向に沿って可変界磁コイル226bが巻き回されている。可変界磁コイル226bは、誘導コイル215で発生した誘導電流の大きさに応じて、永久磁石223から磁路部材225に導かれる漏れ磁束(すなわち磁路部材225内を短絡する永久磁石223の漏れ磁束)の磁束量を調整可能なコイルである。
可変界磁コイル226bは、磁路部材225内を短絡して永久磁石223の漏れ磁束を磁路部材225に導く方向(図4に矢印で示す方向)へ磁束(以下、この磁束を「誘導磁束」という)が流れるように、磁路部材225の分離部225cに対して巻き回されている。
これにより、可変界磁コイル226a、226bは、後述する整流回路30で整流された直流電流が供給されることにより誘導磁束を発生させて、図4に示すように、永久磁石223の漏れ磁束の磁路部材225内での短絡を補助するようになっている。この誘導磁束の磁束量が調整されることによって、磁路部材225内を短絡する永久磁石223の漏れ磁束の磁束量が調整される。
誘導磁束の磁束量は、可変界磁コイル226a、226bに供給される直流電流が大きいほど、可変界磁コイル226の巻き数が多いほど大きくなる。可変界磁コイル226a、226bの巻き数は、予め実験的に求められた巻き数に設定される。
可変界磁コイル226a、226bに供給される直流電流は、誘導コイル215に発生する誘導電流の大きさに応じて可変される。これにより、磁路部材225内を短絡する永久磁石223の漏れ磁束の磁束量は、誘導コイル215に発生する誘導電流の大きさに応じて調整される。誘導コイル215に発生する誘導電流は、ロータ20回転速度が上昇するにつれて大きくなる。したがって、磁路部材225内を短絡する永久磁石223の漏れ磁束の磁束量は、ロータ20回転速度が上昇するにつれて大きくなる。
(整流回路)
また、回転電機1は、誘導コイル215で発生した誘導電流を整流して可変界磁コイル226に供給する整流回路30を備えている。
図2に示すように、整流回路30は、2つのダイオードD1,D2を整流素子として備え、これらダイオードD1,D2と2つの誘導コイル215および2つの可変界磁コイル226a、226bとを結線した閉回路として構成されている。整流回路30は、2つの誘導コイル215が、ロータ20の軸方向の一方側及び他方側に設けられている4対の可変界磁コイル226a、226bに対応するように設けられる。
整流回路30における2つの誘導コイル215は、アキシャルギャップロータ210の周方向に隣り合う誘導コイル215である。4対の可変界磁コイル226a、226bは、アキシャルギャップロータ210の周方向に隣り合う可変界磁コイル226である。より詳しくは、4対の可変界磁コイル226a、226bは、ロータ20の軸方向の一方側においてアキシャルギャップロータ210の周方向に隣り合う2対の可変界磁コイル226と、ロータ20の軸方向の他方側の対称位置において周方向に隣り合う2対の可変界磁コイル226からなる。言い換えると、4対の可変界磁コイル226a、226bは、ロータ20の周方向の同位置において軸方向の一方側及び他方側に設けられている2対の可変界磁コイル226(図4参照)と、この2対の可変界磁コイル226にロータ20の周方向で隣り合う2対の可変界磁コイル226からなる。このように、4対の可変界磁コイル226a、226bは、アキシャルギャップロータ210の周方向に隣り合い、かつ、軸方向の対称位置にある8つの可変界磁コイル226からなる。
ダイオードD1,D2は、例えば図示しないダイオードケースに収納された状態でアキシャルギャップロータ210に設けられている。ダイオードD1,D2は、アキシャルギャップロータ210の内部に実装するようにしてもよい。
整流回路30において、2つの誘導コイル215で発生した交流の誘導電流は、ダイオードD1,D2により整流される。このようにして整流された直流電流は、直列接続されている4対(8つ)の可変界磁コイル226a、226bに界磁電流として供給される。これらの可変界磁コイル226a、226bは、直流電流が供給されることにより誘導磁束を発生させる。
(回転電機の作用)
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態に係る回転電機1の作用について説明する。
本実施の形態に係る回転電機1は、以上説明したように、ロータ20に永久磁石223を備え、その永久磁石223の磁束を利用してトルクを出力する永久磁石型同期モータである。
従来の永久磁石型同期モータでは、永久磁石の磁束が一定のため、ロータの回転速度が上昇するにつれて永久磁石の磁束によってステータの電機子コイルに生じる逆起電力が増加する。そして、ロータの回転速度がある回転速度に達すると、電機子コイルに生じた逆起電力が永久磁石型同期モータの電源電圧と等しくなる。これにより、永久磁石型同期モータにはそれ以上電流を流すことができなくなる。この結果、ロータの回転速度を上昇させることができなくなってしまう。
従来、こうした問題を解決するために、ステータの電機子コイルに永久磁石による磁束を打ち消す電流を流すことにより電機子コイルに生じる逆起電力を等価的に低減させる弱め界磁制御が行われていた。
しかしながら、この弱め界磁制御は、永久磁石の磁束を打ち消す方向の磁束を発生させるべく電流を流すことから、トルクに寄与しない磁束を発生させることになる。このため、出力に対して無駄なエネルギを消費しており、効率の低下を招いていた。
また、弱め界磁制御では、高調波磁束が生じるため、その高調波磁束に起因して永久磁石型同期モータの鉄損や電磁振動が増加するおそれがある。さらに、弱め界磁制御では、永久磁石の磁束に対して逆向きの磁束を発生させて永久磁石の磁束を抑え込むため、永久磁石の不可逆減磁が生じるおそれがある。このため、比較的保磁力の高い永久磁石を用いる必要があり、コストが増加してしまう。
また、永久磁石としてネオジウム磁石を用いた場合には、弱め界磁制御による外部磁場の変動により永久磁石に渦電流が生じ、永久磁石が発熱する。この発熱によって永久磁石の不可逆減磁が生じるおそれがある。したがって、耐熱性の高いレアアース等の材料を永久磁石に添加する必要がある。しかし、この場合には、添加されたレアアース等の材料が永久磁石にとって不純物となるため、永久磁石本来の性能を発揮させることができないおそれがある。
そこで、本実施の形態に係る回転電機1では、弱め界磁制御を行わずに、上述した磁路部材225及び可変界磁コイル226a、226bの作用によって、永久磁石223からステータ10に鎖交する磁束量を調整可能な構成とした。これにより、本実施の形態に係る回転電機1は、上述したような弱め界磁制御による問題を解決することができる。
また、本実施の形態の回転電機1は、ロータ20をステータ10の軸方向に配置するパンケーキ型のアキシャルギャップ構造であるため、ステータの径方向の内面側にロータを配置するラジアルギャップ構造の回転電機と比較して、トルク発生面を拡大することができ、トルク密度を向上させることができる。
一方で、パンケーキ型のアキシャルギャップ構造では、永久磁石223から電機子コイル11に鎖交する磁束量が増加するため、ラジアルギャップ構造よりも基底回転速度が低回転側にシフトし、可変速トルク特性が狭まることも考えられる。
そこで、本実施の形態では、高回転域では電機子コイル11の逆方向の誘起電圧の増加を防ぎ、可変速特性を拡大できる構成とした。
(ロータ低回転時)
本実施の形態に係る回転電機1において、ロータ20の回転速度が低いときは、ステータ10に高調波成分の磁束が発生していないか、あるいは発生していても微量である。このため、可変界磁コイル226a、226bは、誘導磁束を発生してないか、あるいは発生していても微量である。したがって、ギャップG3、G4においては、磁気抵抗が高い状態である。
この結果、図3に示すように、永久磁石223の漏れ磁束は、磁路部材225内を短絡しない。これにより、永久磁石223の磁束の全てがステータ10に鎖交する。
このように、ロータ20の回転速度が低いときは、ロータ20の回転速度が高いときと比べて永久磁石223からステータ10に鎖交する磁束の磁束量を増加させることができる。
(ロータ高回転時)
一方、本実施の形態に係る回転電機1において、ロータ20の回転速度が高いときは、ステータ10に高調波成分の磁束が発生する。その高調波成分の磁束の磁束量は、ロータ20の回転速度が上昇するにつれて増加する。
これにより、アキシャルギャップロータ210の誘導コイル215に誘導電流が誘起される。この誘起された誘導電流が、整流回路30によって整流されて直流電流として可変界磁コイル226a、226bに供給される。
直流電流が供給された可変界磁コイル226a、226bは、永久磁石223の漏れ磁束が磁路部材225内を短絡する方向へ流れるように誘導磁束を発生させる。これにより、ギャップG3、G4における磁気抵抗が低下する。
この結果、図4に示すように、永久磁石223の磁束の一部が磁路部材225内を短絡する。これにより、永久磁石223の磁束のうち、磁路部材225内を短絡する磁束を除いた磁束がステータ10に鎖交する。すなわち、永久磁石223からステータ10に鎖交する磁束の磁束量が抑えられる。
したがって、ロータ20の回転速度が高い場合であっても弱め界磁制御を不要とすることができる。このため、弱め界磁制御により生ずる高調波磁束に起因した鉄損や電磁振動を防止することができる。
さらに、弱め界磁制御を不要としたので、保磁力の高い永久磁石を用いる必要がなく、また耐熱性の高いレアアース等の材料を永久磁石に添加する必要もない。これにより、回転電機1のコストを低減させることができる。
このように、本実施の形態に係る回転電機1では、弱め界磁制御を行わずに永久磁石223からステータ10に鎖交する磁束量を調整可能としたので、ロータ20の回転速度が高いときであっても効率の低下を防止することができる。また、ロータ20の回転速度が低いときには出力の向上を図ることができる。
(他の実施の形態)
磁路部材225は、永久磁石223に隣接する隣接部225aと、この隣接部225aとは分離されている分離部225bとから構成されていてもよい。すなわち、分離部225cを設けずに、軸方向の両側に分離部225bをそれぞれ設けてもよい。
図5において、分離部225bは、磁路部材225のロータコア211から径方向の内面側に分離した部分と、径方向の外面側に分離した部分とにそれぞれ設けられている。
図5に示す構成において、ロータ20の回転速度が低いときは、ギャップG3において磁気抵抗が高い状態となり、永久磁石223の漏れ磁束は、磁路部材225内を短絡しない。これにより、永久磁石223の磁束の全てがステータ10に鎖交する。このため、ロータ20の回転速度が低いときは、ロータ20の回転速度が高いときと比べて永久磁石223からステータ10に鎖交する磁束の磁束量を増加させることができる。
一方、ロータ20の回転速度が高いときは、図6に示すように、ステータ10に高調波成分の磁束が発生し、ギャップG3における磁気抵抗が低下する。これにより、永久磁石223の磁束の一部が磁路部材225内を短絡し、永久磁石223からステータ10に鎖交する磁束の磁束量が抑えられる。
このように、図5に示す構成においても、ロータ20の回転速度が高いときには効率の低下を防止することができ、ロータ20の回転速度が低いときには出力の向上を図ることができる。
以上のように、本実施の形態の回転電機1によれば、ステータ10側で発生した磁束に重畳された高調波成分に基づきアキシャルギャップロータ210の誘導コイル215に誘導電流を発生させて、その誘導電流を整流回路30で整流して可変界磁コイル226a、226bに供給する。これにより、磁路部材225を流れる永久磁石223の磁束の磁束量を調整することができる。
また、ステータ10側で発生した磁束に重畳される高調波成分は、ステータ10にトロイダル巻で、かつ集中巻された電機子コイル11に三相交流を供給することによって得られる。このため、可変界磁コイル226a、226bに供給される直流電流を発生させるために、例えばDC/DCコンバータ等の特別な装置を必要としない。
これによって、本実施の形態の回転電機1は、例えばDC/DCコンバータ等の特別な装置を利用することなく簡易な構成で、永久磁石223からステータ10に鎖交する磁束の磁束量を調整することができる。この結果、本実施の形態の回転電機1は、低コストな構成で永久磁石223の磁束を可変させることができる。
また、本実施の形態では、高回転域では自励的にロータ20内で短絡磁束が発生し、ステータ10からロータ20に鎖交する磁束が低減される。このため、電機子コイル11の逆方向の誘起電圧の増加を防ぐことができ、可変速特性を拡大できる。
回転電機1は、例えば車載用の電動機、風力発電用の発電機や工作機械用の電動機として好適に採用することができる。
本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 回転電機
2 回転軸
10 ステータ
11 電機子コイル
12 ステータコア
13 ステータティース
13a 側面部
13b 内面部
14 スロット
20 ロータ
30 整流回路
210 アキシャルギャップロータ
211 ロータコア
214 誘導コア
215 誘導コイル
223 永久磁石
225 磁路部材
225a 隣接部
225b 分離部(第1の分離部)
225c 分離部(第2の分離部)
226、226a、226b 可変界磁コイル
D1、D2 ダイオード
G2、G3、G4 ギャップ

Claims (3)

  1. 電機子コイルを有するステータと永久磁石を有するロータとを備えた回転電機であって、
    前記ステータは、
    所定の間隔で配置される複数のステータティースを有する環状のステータコアと、
    隣り合う前記ステータティースの間にトロイダル巻された前記電機子コイルと、を有し、
    前記ロータは、
    前記ステータコアの軸方向の少なくとも何れか一方の面側に前記永久磁石を内包するロータコアを有し、
    前記ステータコアの径方向の内面側に配置され、前記ステータ側で発生した磁束に重畳された高調波成分に基づいて誘導電流を発生する誘導コイル及び該誘導コイルの巻かれた誘導コアと、
    前記永久磁石の周囲に配置され、前記永久磁石の磁束の一部を導く磁路部材と、
    前記磁路部材に設けられ前記誘導コイルで発生した誘導電流に基づいて前記磁路部材に導かれる磁束の磁束量を調整可能な可変界磁コイルと、を有し、
    前記磁路部材は、
    前記永久磁石に隣接し、前記永久磁石の軸方向の一方の面側と他方の面側にそれぞれ配置されている隣接部と、
    前記隣接部とは分離されている分離部とを有し、
    前記隣接部と前記分離部とによって、前記永久磁石の周囲に環状に形成されており、
    前記隣接部の端部と前記分離部の端部との間には高磁気抵抗の領域が形成されており、
    前記可変界磁コイルは、前記分離部に設けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記分離部は、前記隣接部とは径方向に分離されている第1の分離部を含むことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記分離部は、前記隣接部とは軸方向で分離され、前記隣接部の径方向外側の端部から軸方向の一方側と径方向の内側に向かって順次延伸した形状の第2の分離部を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
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