JP5489674B2 - 金属表面処理剤ならびにイミダゾール系化合物 - Google Patents

金属表面処理剤ならびにイミダゾール系化合物 Download PDF

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Description

本発明は、金属表面の防錆性能に優れた金属表面処理剤に関するものであり、とりわけプリント配線板の製造に有用な銅および銅合金の表面処理剤に関するものである。
従来、金属表面の防錆を目的として、イミダゾール骨格、ベンゾイミダゾール骨格、ベンゾトリアゾール骨格を有する化合物が、金属表面処理剤として用いられていた。
また、特に銅で形成される電気部品や、銅で回路が形成されるプリント配線板、その他銅のメッキを表面に形成した部品などにおいては、銅の表面は容易に腐食されて変色されるために、防錆剤を含む変色防止剤を塗布して腐食変色を防ぐことがおこなわれていた。
このような防錆性能を持った表面処理剤として、例えば、特許文献1には、ベンゾトリアゾール又はその誘導体からなる防錆剤が記載されており、また、特許文献2には、銅および銅合金の防錆剤、特にプリント配線板の銅回路部のプレフラックス処理剤として好適なイミダゾール系化合物が記載されている。
しかしながら、上記特許文献1および2に記載の表面処理剤は、変色防止や防食等の防錆効果を謳ってはいるものの、かかる効果に関する評価は行なわれていない。更に、現在では、防錆性の付与を目的として表面処理された金属の用途は、多種多様に広がっており、より厳しい条件下での使用にも耐えうる防錆性能が要求されている。したがって、上記特許文献1および2の表面処理剤の苛酷な条件下での防錆性能は未だ十分なものとは言えないものであった。
特開2005−171366号公報 特開平6−329635号公報
そこで、本発明ではこのような背景下において、高温条件下においても、金属の表面処理剤として用いた際の防錆性能に優れる金属表面処理剤の提供を目的とする。
しかるに本発明者等は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、従来表面処理剤として使用されていなかった、ベンジル基で窒素原子上の水素が置換された特定構造のイミダゾール系化合物を含む表面処理剤が、高温条件下においても優れた防錆性能を発揮することを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の要旨は、下記一般式(1)または(2)で示されるアゾール系化合物の少なくとも1種を有効成分として含有する金属表面処理剤である。
(式中、R1〜R3は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子であり、同一でも異なっていてもよい。Xは、カルボキシル基、又はカルボン酸エステル基であり、Yは、炭素原子または窒素原子である。)
(式中、R4は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子である。Xは、カルボキシル基、又はカルボン酸エステル基である。)
なお、金属表面処理剤中のイミダゾール骨格のN原子のローンペアは、金属表面の空軌道に配位し、薄い有機皮膜を形成し、金属表面を保護することで熱や湿気から金属酸化を防いでいると考えられている。本発明における一般式(1)または(2)で示されるアゾール系化合物は、分子内に嵩高いベンシル基を有していることから、上記金属との結合状態が変化することで皮膜形成能が向上しており、特にベンジル基がカルボキシル基を有する場合には、これら置換基が金属表面に配位した分子とは別の分子と塩を形成することで強固な皮膜となり、防錆性の向上に更に寄与しているものと考えられる。
本発明の表面処理剤は、高温下における変色防止や防食等の防錆性能に優れるものである。
以下、本発明の構成につき詳細に説明するが、これらは望ましい実施態様の一例を示すものである。
本発明の金属表面処理剤は、下記一般式(1)または(2)で示されるアゾール系化合物(以下、単に「アゾール系化合物(A)」と記すことがある。)の少なくとも1種を有効成分として含有するものである。
なお、本発明における「有効成分として含有する」とは、金属表面処理剤全量に対して、アゾール系化合物(A)を通常0.000001重量%以上、好ましくは0.00001重量%以上、特に好ましくは0.0001重量%以上含有するものである。
(式中、R1〜R3は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子であり、同一でも異なっていてもよい。Xは、カルボキシル基、又はカルボン酸エステル基であり、Yは、炭素原子または窒素原子である。)
(式中、R4は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子である。Xは、カルボキシル基、又はカルボン酸エステル基である。)
上記一般式(1)のR1〜R3は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子のいずれかである。
上記アルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、通常ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、スルファニル基、アリール基、ヘテロアリール基などが挙げられる。かかるアルキル基としては、通常、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12のものが用いられる。
上記フェニル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、通常ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、スルファニル基、アリール基、ヘテロアリール基などが挙げられる。
上記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
かかるR1、R2、R3は全て同一であってもよいし、一部又は全てが異なるものであってもよい。
上記一般式(1)中のXは、カルボキシル基(−COOH)又はカルボン酸エステル基(−COOR)である。かかるカルボン酸エステル基の置換基Rとしては、特に限定されるものではなく、例えば、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアリール基等が挙げられる。
また、上記一般式(1)中のXがカルボキシル基、カルボン酸エステル基である場合に、ベンジル基のベンゼン環上でのXの置換位置としては、オルト位、メタ位、パラ位のいずれであってもよいが、好ましくはパラ位である。
上記一般式(1)中のYは炭素原子または窒素原子である。
上記一般式(2)のR4は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子のいずれかである。
上記アルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、通常ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、スルファニル基、アリール基、ヘテロアリール基などが挙げられる。かかるアルキル基としては、通常、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12のものが用いられる。
上記フェニル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、通常ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、スルファニル基、アリール基、ヘテロアリール基などが挙げられる。
上記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
上記一般式(2)中のXは、カルボキシル基(−COOH)又はカルボン酸エステル基(−COOR)である。かかるカルボン酸エステル基の置換基Rとしては、特に限定されるものではなく、例えば、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアリール基等が挙げられる。
また、上記一般式(2)中のXがカルボキシル基、カルボン酸エステル基である場合に、ベンジル基のベンゼン環上でのXの置換位置としては、オルト位、メタ位、パラ位のいずれであってもよいが、好ましくはパラ位である。
本発明におけるアゾール系化合物(A)は、防錆性能、安全性、及び合成の容易さの点で、上記一般式(1)中のYを炭素原子とした下記一般式(3)で示されるイミダゾール系化合物であることが好ましい。
(式中、R1〜R3は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子であり、同一でも異なっていてもよい。Xは、カルボキシル基、又はカルボン酸エステル基である。)
上記一般式(3)を満たすイミダゾール系化合物としては、具体的には、4−(1H−2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸エチル、4−(1H−2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸プロピル、4−(1H−2−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−プロピルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−オクチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−ウンデジルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−フェニルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−メチル−4−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−プロピルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−オクチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−ウンデジルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−フェニルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−メチル−4−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸エチル、4−(1H−2−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸エチル、4−(1H−2−プロピルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸エチル、4−(1H−2−オクチルイミダゾール-1-イルメチル1H−2−オクチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸エチル、4−(1H−2−ウンデジルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸エチル、4−(1H−2−フェニルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸エチル、4−(1H−2−メチル−4−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸エチル、4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸エチル、4−(1H−2−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸プロピル、4−(1H−2−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸プロピル、4−(1H−2−プロピルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸プロピル、4−(1H−2−オクチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸プロピル、4−(1H−2−ウンデジルイミダゾール-1-イルメチル1H−2−ウンデジルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸プロピル4−(1H−2−フェニルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸プロピル、4−(1H−2−メチル−4−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸プロピル、4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸プロピル等が挙げられるが、これらの中でも、防錆性能に優れる点で4−(1H−2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−メチル−4−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−メチル−4−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチルが好ましく、特には4−(1H−2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2,4−ジフェニルイミダール−1−イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−メチル−4−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2−メチル−4−エチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸、4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル、4−(1H−2−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸が好ましい。
アゾール系化合物(A)の分子量としては、通常200〜1000であり、好ましくは200〜800、特に好ましくは200〜600である。かかる分子量が小さすぎると防錆被膜の耐熱性が劣る傾向があり、大きすぎると化合物の溶媒への溶解性が劣り、処理液の調整、防錆処理が困難になる傾向がある。
アゾール系化合物(A)の製造方法に関しては、特に限定されるものではなく、例えば、アゾールがイミダゾールについて説明すると、下記反応式([化6]参照)で示されるベンジル基のベンゼン環上にカルボキシル基またはカルボン酸エステル基を有する化合物の場合には、1位無置換のイミダゾール系化合物をハロメチル安息香酸エステルを用いてアルキル化、次いでエステル基を加水分解する方法や、アミノメチル安息香酸エステル、アルデヒド化合物、アンモニア、α‐ジケトン化合物との反応によりイミダゾール環を形成後、エステル基を加水分解する等の方法により製造することができる。


ここでは、上記アルキル化法について、簡単に説明する。
1位無置換イミダゾール系化合物、水酸化ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基、トリエチルアミンなどの有機塩基及び有機溶媒との混合液に、攪拌下、4−クロロメチル安息香酸メチル、4−ブロモメチル安息香酸メチルなどのハロメチル安息香酸エステルの有機溶媒の溶液を滴下した後、攪拌下反応させる。
上記有機溶媒としては、THF(テトラヒドロフラン)、ジオキサンなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどが挙げられる。
かかるアルキル化反応のハロメチル安息香酸エステルの仕込み量は、イミダゾール系化合物に対し、通常0.5〜5倍モル、好ましくは、0.7〜3倍モル、さらに好ましくは0.8〜2倍モルである。かかるハロメチル安息香酸エステルの仕込み量がこれより少なすぎると、未反応のイミダゾール系化合物が多くなり収率の低下、分離、精製が困難になる傾向があり、これより多すぎると、イミダゾール系化合物の4級塩などの副生物が多くなり、収率が低下する傾向がある。
かかるアルキル化反応の塩基の仕込み量はイミダゾール化合物に対し、通常0.5〜10倍モル、好ましくは0.7〜8倍モル、さらに好ましくは0.8〜6倍モルである。かかる塩基の使用量がこれより少なすぎると、収率が低下する傾向が見られ、多すぎても不経済であり好ましくない。
かかるアルキル化反応に使用する反応溶媒はイミダゾール系化合物に対して通常1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、さらに好ましくは1〜20重量%である。かかる溶媒の使用量がこれより少なすぎると、攪拌が困難になることや、4級塩の副生により収率が低下する傾向が見られ、これより使用量が多いと反応速度の低下、収率が低下する傾向が見られる。
かかるアルキル化反応の反応温度は、通常−20から150℃、好ましくは−10〜130℃、さらに好ましくは0〜120℃である。かかる反応温度がこれより低すぎると反応を追い込むことができず収率が低下する傾向が見られ、これより高すぎると4級塩の副生などにより収率が低下する傾向が見られる。
かかるアルキル化反応の反応時間は、通常1分〜100時間、好ましくは3分〜90時間、さらに好ましくは5分〜80時間である。かかる反応時間がこれより短いと反応が追い込めず低下する傾向が見られ、反応温度が長くなると、化合物が分解する傾向が見られる場合もある。
ここに記載したアルキル化反応の反応条件は一例を挙げているのみであり、用いるイミダゾール系化合物、ハロメチル安息香酸エステルより異なり適宜調整することが可能である。
かかるアルキル化反応の反応終了後、加水し、そのまま加水分解しても、ろ過、濃縮、再結晶などの方法によりエステル体を単離した後、加水分解を行っても良い。
かかるアルキル化反応の後、エステル体を単離せずに続けて加水分解を行う際には、仕込んだイミダゾール系化合物に対し、通常0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜15重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%の水を加える。かかる加水量がこれより少なすぎると反応速度が遅く、収率が低下する傾向があり、多すぎるとイミダゾール系化合物が析出し収率が低下することがある。
かかる加水分解反応において、必要に応じて水酸化ナトリウムなどの無機塩基を反応系中にイミダゾール系化合物に対して通常0.5〜20倍モル、好ましく0.8〜10倍モル、さらに好ましくは0.9〜5倍モル含まれるように添加する。かかる塩基の量が少なすぎると加水分解反応が進まず、収率が低下する傾向があり、多すぎてもイミダゾール系化合物の分解などにより収率が低下する傾向がある。
かかる加水分解反応の反応温度は、通常0〜150℃、好ましくは5〜120℃、さらに好ましくは10〜100℃にて行う。かかる反応温度が低すぎる場合には、反応速度が遅く、収率が低下する傾向があり、高すぎるとイミダゾール系化合物の分解により収率が低下する傾向がある。
かかる加水分解反応の反応時間は、通常1分〜100時間、好ましくは3分〜90時間、さらに好ましくは5分〜80時間である。かかる反応時間がこれより短いと十分に反応が進行せずに収率が低下する傾向が見られ、反応温度が長くなると、化合物が分解する傾向が見られる場合もある。
上記、エステル体を単離した場合にも、単離せずに加水分解反応をさせたときと同様に、塩基と水を加え、必要に応じてメタノール、エタノールなどのアルコール類、THF、ジオキサンなどのエーテル類などの有機溶媒を添加し、加水分解反応を行う。
かかる加水分解終了後、反応液を塩酸等の酸で中和、ろ過、抽出、晶析などの後処理により、目的とするイミダゾール系化合物を得るのである。
次に、上記アゾール系化合物(A)を用いた金属表面処理剤について説明する。
なお、本発明における金属表面処理とは、金属表面の防錆処理に有効なものであるが、その他にも、洗浄処理、エッチング処理、フラックス処理等も含むものである。
アゾール系化合物(A)を表面処理剤として用いる場合には、アゾール系化合物(A)を溶媒に溶解させて使用することが一般的であるが、固体のまま、又は気化、昇華させるなどして使用することもできる。
かかる溶媒としては、アゾール系化合物(A)を完全に溶解させるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類、ジメチルホルムアミドなどのアミド類等を挙げることができるが、これらの中でも、取り扱いの容易さ、作業性の点で水、または水と混和する有機溶媒、もしくは水と有機溶媒との混合溶媒が特に好ましい。
アゾール系化合物(A)の溶媒中での濃度としては、通常0.000001〜20重量%であり、好ましくは0.00001〜10重量%、特に好ましくは0.0001〜5重量%である。かかる濃度が濃すぎると不経済であり、薄すぎるとアゾール系化合物の有機被膜が十分に形成されない傾向がある。
本発明における表面処理剤は、アゾール系化合物(A)以外に、有機酸や無機酸、アミン系化合物、無機塩基、金属塩、界面活性剤、キレート剤などを含有していてもよい。
かかる有機酸としては、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、ラウリル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、グリコール酸、グリオキシル酸、乳酸、リンゴ酸、安息香酸、メタンスルホン酸、アクリル酸等が挙げられる。
かかる無機酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸などが上げられる。
かかるアミン系化合物としては、例えばアンモニア、メチルアミン、エチルアミンなどのアルキルアミン、ベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2,4−ジフェニルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾールなどのアゾール類が挙げられる。
かかる無機塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどが挙げられる。
かかる金属塩としては、例えば、酢酸銅、塩化銅、臭化銅、硫酸銅、硝酸銅などの銅塩、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛などの亜鉛塩、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウムなどのハロゲン化アルカリ金属塩などが挙げられる。
ついで、本発明の金属表面処理剤を用いた金属の表面処理方法について説明する。
金属表面処理剤を用いて表面処理される金属としては、特に限定されるものではなく、公知一般の金属を用いることができるが、中でも銅、ニッケル、銀、亜鉛、鉄、アルミニウムまたはこれらの合金が、本発明の金属表面処理剤に対して好適であり、特に好ましくは、銅、銅合金である。
金属表面の処理方法については、処理する金属を上記アゾール系化合物(A)を含んだ処理液に含浸したり、処理する金属に上記アゾール系化合物(A)を含んだ処理液を吹き付けたり、スピンコーターを用いて塗布したりした後、乾燥、もしくは余分な処理液を水などにより洗浄後、乾燥する等の方法により処理することができる。
かかる処理温度は、通常10〜80℃、好ましくは15〜70℃、より好ましくは20〜60℃である。かかる処理温度が低すぎる場合には、金属表面へ十分な被膜を形成させることができない傾向があり、高すぎる場合にはアゾール系化合物の分解などが起こる可能性がある。
かかる処理時間は、通常1秒〜30分、好ましくは5秒〜25分、より好ましくは10秒〜20分である。かかる処理時間が短すぎると、金属表面へ十分な被膜を形成させることができない傾向があり、長すぎても、必要以上の被膜を形成させることで不経済であったり、分厚い被膜による導電性の低下などが起きる傾向がある。
表面処理された後の金属上の塗布膜の厚みに関しては、通常0.1nm〜2μmであるが、表面処理された金属の用途、求められる性能により、適宜処理方法、条件を変えて膜厚をコントロールすることができる。
また、本発明は、下記一般式(4)〜(6)で示される新規イミダゾール系化合物も提供するものである。

(式中、Rは、水素原子またはアルキル基である。)

(式中、Rは、水素原子またはアルキル基である。)

(式中、Rは、水素原子またはアルキル基である。)
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
<化合物の製造方法>
(製造例1)
4−(1H−2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸(A−1)の合成
2,4−ジフェニルイミダゾール9.6g(44mmol)、水酸化ナトリウム4.6g(115mmol)のアセトニトリル60mL溶液に、室温で攪拌下、4−ブロモメチル安息香酸メチル10.0g(44mmol)のアセトニトリル20mL溶液を滴下した後、更に2時間攪拌した。ついで水30mLを加え、40℃に昇温し、1時間攪拌した後、20℃まで冷却し、20%塩酸水溶液でpHを4.9とした。析出した結晶を濾取し、水20mLで2回、次いでメタノール15mLで2回洗浄後乾燥し、イミダゾール系化合物(A−1)を11.1g(収率71.8%)で得た。
LC-MS:[M+1]=355
1H-NMR (DMSO-d6):5.5(s, 2H), 7.2〜7.9(m, 15H)
13C-NMR (DMSO-d6):50.4, 119.6, 125.0, 127.2, 129.0, 129.2, 129.3, 129.5, 130.5, 130.8, 131.0, 134.8, 140.7, 143.1, 148.0, 167.7
(製造例2)
4−(1H−2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸メチル(A−2)の合成
2,4−ジフェニルイミダゾール17.0g(77mmol)、及び4−ブロモメチル安息香酸メチル18.6g(81mmol)のアセトニトリル800mL溶液に、水酸化ナトリウム3.8g(95mmol)を加え、室温下で4時間攪拌した。不溶物をろ過し、ろ液に濃塩酸を加え酸性とした後、減圧下濃縮した。残渣に水300mLを加えて攪拌し、水をデカンテーションにて除去した。残った固体を必要最小量のメタノールに溶解させ、酢酸エチルを加えて結晶を析出させた。析出した結晶を濾取し、酢酸エチルで洗浄後乾燥し、イミダゾール系化合物(A−2)を15.8g(収率55.5%)で得た。
LC-MS:[M+1]=369
1H-NMR (DMSO-d6):3.8(s,3H),5.6(s, 2H), 7.4〜8.4(m, 15H)
13C-NMR (DMSO-d6):51.4,53.0,120.4,123.7,126.3、128.0,128.3,129.8,129.9,130.1,130.3,130.6,132.6,134.4,140.9,146.3,166.5
(製造例3)
2,4−ジフェニル−1−ベンジルイミダゾール(A−3)の合成
2,4−ジフェニルイミダゾール10.0g(45mmol)、水酸化ナトリウム6.3g(115mmol)のアセトニトリル30mL溶液に、室温で攪拌下、ベンジルクロリド6.3g(50mmol)を滴下した後、更に6時間攪拌した。不溶物をろ過し、ろ過固体を更にアセトニトリル20mLで洗浄した。ろ液と洗液をまとめて減圧下濃縮し、得られたオイル状残渣に水10mLと酢酸エチル30mLを加え結晶化させた。析出した結晶を濾取し、水10mL、次いで酢酸エチル10mLで洗浄後乾燥し、イミダゾール系化合物(A−3)を6.5g(収率46.1%)で得た。
LC-MS:[M+1]=311
1H-NMR (DMSO-d6): 5.4(s, 2H), 7.1〜7.8(m, 16H)
(製造例4)
4−(1H−2−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸(A−4)の合成
2−メチルイミダゾール4.0g(49mmol)、水酸化ナトリウム3.9g(98mmol)のアセトニトリル30mL溶液に、室温で攪拌下、4−ブロモメチル安息香酸メチル11.2g(49mmol)のアセトニトリル22mL溶液を滴下し、更に3時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、アセトニトリル30mLで洗浄した後、固形分を水15mLに溶解させ、酢酸エチル10mLを添加し、分液後、20%塩酸水溶液でpHを5.8とした後、減圧下濃縮乾固した。残渣にメタノール5mLを加え、不溶分を濾取により除去し、アセトンを加え、析出した結晶を濾取し、アセトンで洗浄後、乾燥しイミダゾール系化合物(A−4)を3.7g(収率35.0%)で得た。
LC-MS:[M+1]=217
1H-NMR (DMSO-d6):2.2(s, 3H), 5.2(s, 2H), 6.8(d, 1H), 7.17(d, 1H), 7.19(d, 2H), 7.9(d, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):13.3, 49.0, 121.2, 127.1, 127.4, 130.3, 132.8, 142.1, 144.7, 168.3
(製造例5)
4−(1H−2−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル(A−5)の合成
2−メチルイミダゾール4.0g(49mmol)、水酸化ナトリウム3.9g(98mmol)のアセトニトリル30mL溶液に、室温で攪拌下、4−ブロモメチル安息香酸メチル11.2g(49mmol)のアセトニトリル22mL溶液を滴下し、更に3時間攪拌した。反応液をろ過し、ろ過固体を更にアセトニトリル30mL洗浄した。ろ液と洗液をあわせて減圧下濃縮し、残渣に酢酸エチル/トルエン混合液(=1/1)を4mL添加し、不溶物をろ過し、ろ液を減圧下濃縮乾固することで、イミダゾール系化合物(A−5)を4.3g(収率38.4%)で得た。
LC-MS:[M+1]=231
1H-NMR (DMSO-d6):2.2(s, 3H), 3.8(s, 3H), 5.2(s, 2H), 6.8(d, 1H), 7.1(d, 1H), 7.2(d, 2H), 7.9(d, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):13.3, 48.9, 52.8, 121.1, 127.3, 127.8, 129.4, 130.3, 143.7, 144.7, 166.6
(製造例6)
4−(1H−2−エチル−4−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル(A−6)の合成
2−エチル−4−メチルイミダゾール11.0g(100mmol)、水酸化ナトリウム5.0g(125mmol)、4−ブロモメチル安息香酸メチル24.0g(105mmol) のアセトニトリル400mL溶液を室温下で12時間攪拌した。析出した結晶をろ過し、アセトニトリル50mLで洗浄し、得られたろ液を減圧下濃縮した。残渣に水50mL、次いで20%塩酸19.6gを添加、溶解させた後、酢酸エチル50mLを加えた後、分液した。水層に20%水酸化ナトリウム水溶液21.4gを加え、中和後、酢酸エチル100mLで2回抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mL、次いで水50mLで2回洗浄した。有機層を減圧下濃縮し、イミダゾール系化合物(A−6)を17.5g(収率67.8%)で得た。得られたイミダゾール系化合物(A−6)は、4−(1H−2−エチル−4−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチルと4−(1H−2−エチル−5−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチルの混合物であった。
LC-MS:[M+1]=259
1H-NMR (DMSO-d6):1.1,1.2(t, 3H), 2.0,2.1(s, 3H), 2.5(q, 2H), 3.9,4.1(s, 3H), 5.20,5.23(s, 2H), 6.7,6.8(s, 1H), 7.1,7.2(d, 2H), 8.0(d, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):9.9, 12.7, 14.2, 14.7, 19.9, 20.5, 21.3, 46.1, 48.5, 52.7, 60.4, 117.1, 125.0, 126.8, 127.5, 127.6, 129.3, 129.4, 129.8, 130.2, 130.3, 135.5, 143.8, 144.0, 148.5, 149.1, 166.6, 171.0
(製造例7)
4−(1H−2−エチル−4−メチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸(A−7)の合成
イミダゾール系化合物(A−6)6.7g(26mmol)のメタノール20mL溶液に20%水酸化ナトリウム水溶液10.7gを加え、室温下で4時間反応させた。反応終了後、20%塩酸9.8gを加え、中和し、減圧下濃縮した。得られた残渣にメタノール15mLを加え、ろ過し、メタノール5mLで洗浄した。得られたろ液を減圧下濃縮し、イミダゾール系化合物(A−7)を5.8g(収率91.5%)で得た。
LC-MS:[M+1]=245
1H-NMR (DMSO-d6):1.1(t, H), 2.1(s, 3H), 2.6(q, 2H), 5.3(s, 2H), 6.8(s, 1H), 7.5(d, 2H), 8.0(d, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):12.6, 13.2, 19.6, 48.8, 117.6, 127.5, 130.4, 131.9, 134.0, 142.3, 148.6, 168.1
(製造例8)
4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル(A−8)の合成
2,4,5−トリメチルイミダゾール19.8g(180mmol)のメタノール40mL溶液に5mol/Lナトリウムメトキシド/メタノール溶液36mL(180mmol)を加えた後、減圧下濃縮乾固した。残渣にDMF140mLを加え、氷浴下にて冷却した。これに4−ブロモメチル安息香酸メチル41.2g(180mol)のDMF80mL溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、氷浴をはずし、室温で2時間攪拌した。不溶物をろ過し、DMF50mLで洗浄し、得られたろ液を減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチル300mLを加え、不溶物をろ過し、酢酸エチル100mLで洗浄した。得られた酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mLで2回、次いで水100mLで2回洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、イミダゾール系化合物(A−8)を41.1g(収率88.5%)で得た。
LC-MS:[M+1]=259
1H-NMR (DMSO-d6):1.9(s, 3H), 2.0(s, 3H), 2.1(s, 3H), 3.8(s, 3H), 5.2(s, 2H), 7.1(d, 2H), 7.9(sd, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):9.2, 13.2, 13.5, 46.6, 52.8, 122.1, 126.9, 129.2, 130.3, 131.3, 142.6, 143.9, 166.6
(製造例9)
4−(1H−2,4,5−トリメチルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸(A−9)の合成
イミダゾール系化合物(A−8)17.0g(66mmol)のメタノール50mL溶液に20%水酸化ナトリウム水溶液26.3gを加え、室温下で2時間反応させた。反応終了後、20%塩酸24.0gを加え、中和し、減圧下、約半分になるまで濃縮した。濃縮物に水50mLを加え攪拌し、析出した結晶をろ過、水30mLで2回、次いでアセトン30mLで洗浄後、乾燥し、イミダゾール系化合物(A−9)を12.8g(収率79.6%)で得た。
LC-MS:[M+1]=245
1H-NMR (DMSO-d6):2.0(s, 3H), 2.1(s, 3H), 2.3(s, 3H), 5.2(s, 2H), 7.1(d, 2H), 7.9(d, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):9.1, 12.4, 13.0, 46.8, 122.9, 126.7, 123.0, 130.4, 132.3, 142.0, 142.8, 168.3
(製造例10)
4−(1H−2−フェニルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸メチル(A−10)の合成
2−フェニルイミダゾール14.4g(100mmol)、水酸化ナトリウム8.0g(200mmol)のアセトニトリル100mL溶液に、室温で攪拌下、4−ブロモメチル安息香酸メチル22.9g(100mmol)のアセトニトリル50mL溶液を2時間かけて滴下し、更に30分間攪拌した。析出した結晶をろ過し、アセトニトリル30mLで2回洗浄した後、得られたろ液を減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチル100mLを加え、不溶物をろ過した後、酢酸エチル10mLで洗浄し、得られたろ液を減圧下濃縮した。残渣にトルエン30mLを加え溶解後、極少量の水を添加、冷却し、析出した結晶をろ過、冷トルエン10mLで洗浄後、乾燥しイミダゾール系化合物(A−10)を8.5g(収率29.1%)で得た。
LC-MS:[M+1]=293
1H-NMR (DMSO-d6):3.8(s, 3H), 5.4(s, 2H), 7.1(m, 3H), 7.4(m, 4H), 7.5(m, 2H), 7.9(d, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):50.1, 52.8, 123.5, 127.2, 128.9, 129.0, 129.2, 129.4, 130.3, 131.3, 143.9, 147.5, 166.6
(製造例11)
4−(1H−2−フェニルイミダゾール-1-イルメチル)−安息香酸(A−11)の合成
イミダゾール系化合物(A−10)8.0g(27mmol)のメタノール24mL溶液に20%水酸化ナトリウム水溶液10.9gを加え、室温下で1.5時間反応させた。反応終了後、20%塩酸9.9gを加え、中和した後、冷却し、析出した結晶をろ過し、水16mLで洗浄後、乾燥し、イミダゾール系化合物(A−11)を6.9g(収率91.0%)で得た。
LC-MS:[M+1]=279
1H-NMR (DMSO-d6):5.4(s, 2H), 7.1(m, 3H), 7.4(m, 4H), 7.5(m, 2H), 7.9(d, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):50.1, 123.5, 127.1, 128.9, 129.0, 129.2, 130.4, 131.2, 143.3, 147.5, 167.7
(製造例12)
4−(1H−2−ウンデシルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸メチル(A−12)の合成
2−ウンデシルイミダゾール7.0g(31mmol)、及び4−ブロモメチル安息香酸メチル7.6g(33mmol)のアセトニトリル300mL溶液に、水酸化ナトリウム1.6g(39mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。不溶物をろ過し、ろ液に濃塩酸を加え酸性とした後、減圧下濃縮した。残渣に水100mLを加え、炭酸水素ナトリウムを加えてアルカリ性とし、酢酸エチルで抽出した後、酢酸エチル層を減圧下、濃縮した。残渣にメタノールを加え、不溶物をろ別した後、減圧下濃縮乾固した。残渣を少量の酢酸エチルで洗浄後乾燥し、イミダゾール系化合物(A−12)を8.3g(収率71.6%)で得た。
LC-MS:[M+1]=371
1H-NMR (DMSO-d6):0.9(t, 3H), 1.1-1.2(m, 16H), 1.5(m, 2H), 3.0(t, 2H), 5.6(s, 2H), 7.4(d, 2H), 7.7(d, 1), 7.8(d, 1H), 8.0(d, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):14.6, 22.7, 24.5, 27.1, 28.8, 29.0, 29.4, 29.6, 31.9, 50.1, 52.9, 119.2, 123.3, 128.3, 130.1, 130.4, 141.1, 148.2, 166.4
(製造例13)
4−(1H−2−ウンデシルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸(A−13)の合成
イミダゾール系化合物(A−12)8.0g(27mmol)のメタノール24mL溶液に20%水酸化ナトリウム水溶液10.9gを加え、室温で1.5時間反応させた。反応終了後、20%塩酸9.9gを加え中和し、冷却後、析出した結晶をろ過し、水16mLで洗浄後、乾燥し、イミダゾール系化合物(A−13)を6.9g(収率91.0%)で得た。
LC-MS:[M+1]=357
1H-NMR (DMSO-d6):0.9(t, 3H), 1.1-1.3(m, 16H), 1.5(m, 2H), 3.0(t, 2H), 5.6(s, 2H), 7.4(d, 2H), 7.7(d, 2H), 7.8(d, 2H), 8.0(d, 2H)
13C-NMR (DMSO-d6):14.6, 22.8, 24.5, 27.1, 28.9, 29.1, 29.4, 29.6, 31.9, 50.2, 119.2, 123.3, 128.2, 130.5, 131.4, 140.6, 148.2, 167.5
(製造例14)
4−(1H−2−ベンズイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸メチル(A−14)の合成
ベンズイミダゾール5.0g(42mmol)、及び4−ブロモメチル安息香酸メチル10.2g(45mmol)のアセトニトリル200mL溶液に、水酸化ナトリウム2.1g(53mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。不溶物をろ過し、ろ液に濃塩酸を加え酸性とした後、減圧下濃縮した。残渣に水100mLを加えた後、炭酸水素ナトリウムを加えてアルカリ性とした後、析出した結晶をろ過、水で洗浄後乾燥し、イミダゾール系化合物(A−14)を11.2g(収率99.5%)で得た。
LC-MS:[M+1]=267
1H-NMR (DMSO-d6):3.8(s, 3H), 5.6(s, 2H), 7.2(m, 2H), 7.4(d, 2H), 7.5(m, 1H), 7.7(m, 1H), 7.9(d, 2H), 8.5(s, 1H)
13C-NMR (DMSO-d6):47.9, 52.8, 111.3, 120.2, 122.4, 123.3, 128.2, 129.7, 130.3, 134.3, 143.0, 144.1, 145.0, 166.6
(製造例15)
4−(1H−ベンズイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸(A−15)の合成
イミダゾール系化合物(A−12)の代わりにイミダゾール系化合物(A−14)6.7g(25mmol)を用いた以外は製造例13と同様の操作を行い、イミダゾール系化合物(A−15)を5.5g(収率87.3%)で得た。
LC-MS:[M+1]=253
1H-NMR (DMSO-d6):5.6(s, 2H), 7.2(d, 2H), 7.4(m 2H), 7.5(dd, 1H), 7.7(dd, 1H), 7.9(d, 2H), 8.5(s, 1H)
13C-NMR (DMSO-d6):48.0, 111.3, 120.2, 122.4, 123.2, 128.1, 130.4, 130.6, 130.9, 134.3, 142.5, 144.2, 145.0, 167.7
(製造例16)
4−(1H−2−ベンズトリアゾール−1−イルメチル)−安息香酸メチル(A−16)の合成
ベンズイミダゾールをベンズトリアゾール5.0g(42mmol)に変えた以外は製造例14と同様に反応を行い、トリアゾール系化合物(A−16)を11.1g(収率99.5%)で得た。HPLC分析より、アルキル基がベンズトリアゾール環の2位がアルキル化されたものを21%含むものであった。
LC-MS:[M+1]=268
1H-NMR (DMSO-d6):3.8(3H), 6.1(2H), 7.4-7.6(m, 4H), 7.9(d, 2H), 8.0(m, 2H), 8.1(d, 2HH)
13C-NMR (DMSO-d6):51.1, 52.8, 59.6, 111.3, 118.6, 120.0, 124.8, 127.3, 128.3, 128.6, 129.1, 130.0, 130.3, 130.4, 133.5, 141.2, 141.9, 144.7, 146.0, 166.5
(製造例17)
4−(1H−ベンズトリアゾール−1−イルメチル)−安息香酸(A−17)の合成
イミダゾール系化合物(A−14)の代わりにトリアゾール系化合物(A−16)6.7g(25mmol)を用いた以外は製造例15と同様の操作を行い、トリアゾール系化合物(A−17)を収率99.9%で得た。これは、位置異性体を21%含むものであった。
LC-MS:[M+1]=254
1H-NMR (DMSO-d6):6.1(s, 2H), 7.4-7.6(m, 4H), 7.9(d, 1H), 8.0(m, 2H), 8.1(d, 1H), 13.1(s, 1H)
13C-NMR (DMSO-d6):51.2, 59.7, 111.3, 118.6, 112.0, 124.8, 127.3, 128.3, 128.4, 129.0, 130.4, 130.5, 131.2, 133.4, 140.7, 141.3, 144.7, 146.0, 167.6
(製造例18)
4−(1H−5−フェニルテトラゾール−1−イルメチル)−安息香酸メチル(A−18)の合成
ベンズイミダゾールを5−フェニルテトラゾール8.5g(58mmol)に変えた以外は製造例14と同様に反応を行い、テトラゾール系化合物(A−18)を収率51.8%得た。
LC-MS:[M+1]=295
1H-NMR (DMSO-d6):3.9(s, 3H), 6.1(s, 2H), 7.5-7.6(m, 5H), 8.0-8.1(m, 4H)
13C-NMR (DMSO-d6):52.9, 56.2, 127.1, 127.4, 129.2, 130.0, 130.4, 130.5, 131.4, 139.9, 165.2, 166.5
(製造例19)
4−(1H−5−フェニルテトラゾール−1−イルメチル)−安息香酸(A−19)の合成
イミダゾール系化合物(A−14)の代わりにテトラゾール系化合物(A−18)8.5g(30mmol)を用いた以外は製造例15と同様の操作を行い、テトラゾール系化合物(A−19)を収率92.5%で得た。
LC-MS:[M+1]=281
1H-NMR (DMSO-d6):6.2(s, 2H), 7.5-7.6(m, 5H), 8.0-8.1(m, 4H), 13.1(brs, 1H)
13C-NMR (DMSO-d6):56.3, 127.1, 127.4, 129.0, 129.9, 130.6, 131.3, 131.6, 139.5, 165.2, 167.6
<金属表面処理試験>
上記で得られたアゾール系化合物(A−1)〜(A−19)、更に1,2,3−ベンゾトリアゾールについて、金属表面処理試験(耐熱試験)を行った。
(実施例1)
銅板(山本鍍金試験器製:ハルセル用陰極板;B-60-P05)を酸性クリーナー:LAC−41(ロームアンドハース製)の20%水溶液に40℃で5分浸漬した後、純水に1分間浸漬し、次いで5%硫酸水溶液に30℃、1分浸漬した。得られた銅板を濃度100ppmのイミダゾール系化合物(A−1)のイソプロピルアルコール溶液に30℃、1分間浸漬し、次いで純水に1分浸漬洗浄した後、ドライヤーで乾燥させた。得られた銅板について、表面処理試験(耐熱試験)を行った。評価結果は下記表1に示す。
(実施例2〜18、参考例1) 実施例1において、イミダゾール系化合物(A−1)の代わりに、アゾール系化合物(A−2)〜(A−19)を用い、表1に示した溶媒で100ppmの試験液を調整した以外は同様にして、銅板を得た。次いで、表面処理試験(耐熱試験)を実施した。
(比較例1)
実施例1において、イミダゾール系化合物(A−1)のイソプロピルアルコール溶液の代わりに、1,2,3−ベンゾトリアゾールの水溶液を用いた以外は同様にして、銅板を得た。次いで、表面処理試験(耐熱試験)を実施した。
(耐熱試験)
オーブン(SAKURA社製:HOT−AIR STERILIZER HE−11)を用いて、150℃で1時間加熱した。
・評価(目視判定)
1:変色なし、
2:僅かに変色、
3:少し変色、
4:明らかに変色、
5:ひどく変色
上記表1の結果より、実施例1〜1のアゾール系化合物(A−1)、(A−2)及び(A−4)〜(A−19)は、比較例1のベンゾトリアゾール系化合物よりも優れた防錆性を示すことがわかる。 なお、耐熱試験は、通常の環境よりも過酷な条件下での表面処理試験であるため、化合物のもつ防錆性能の差がより顕著に現れる試験であると考えられる。
本発明の表面処理剤は、高温条件下においても、優れた防錆性能を示すものであるため、プリント配線板の製造における銅箔やリードフレーム用の処理剤、またはプレフラックス処理剤に非常に有用である。

Claims (7)

  1. 下記一般式(1)または(2)で示されるアゾール系化合物の少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする金属表面処理剤。
    (式中、R1〜R3は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子であり、同一でも異なっていてもよい。Xは、カルボキシル基、又はカルボン酸エステル基であり、Yは、炭素原子または窒素原子である。)
    (式中、R4は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子である。Xは、カルボキシル基、又はカルボン酸エステル基である。)
  2. アゾール系化合物が、下記一般式(3)で示されるイミダゾール系化合物であることを特徴とする請求項1記載の金属表面処理剤。
    (式中、R1〜R3は、水素原子、アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子であり、同一でも異なっていてもよい。Xは、カルボキシル基、又はカルボン酸エステル基である。)
  3. 銅、ニッケル、銀、亜鉛、鉄、アルミニウムまたはこれらの合金から選ばれる金属に用いることを特徴とする請求項1または2記載の金属表面処理剤。
  4. 金属表面防錆剤として用いることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の金属表面処理剤。
  5. 下記一般式(4)で示されるイミダゾール系化合物。
    (式中、Rは、水素原子またはアルキル基である。)
  6. 下記一般式(5)で示されるイミダゾール系化合物。
    (式中、Rは、水素原子またはアルキル基である。)
  7. 下記一般式(6)で示されるイミダゾール系化合物。
    (式中、Rは、水素原子またはアルキル基である。)
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