JP5484090B2 - サドル型分岐継手 - Google Patents

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Description

本発明は、サドル型分岐継手に関する。
水道本管から家庭内配管への給水用の枝管への分岐に用いられるサドル型分岐継手として、本管側が不断水状態であっても本管側を流れる水道水が枝管側へ流入するのを止めることができるようにした図10に示すサドル型分岐継手100が本発明者らによって既に提案されている(特許文献1)。
図10に示すように、このサドル型分岐継手100は、継手本体200と、シールプラグ300とを備えている。
継手本体200は、サドル部210と、分岐管部220とを備え、サドル部210が水道本管400等に融着されるようになっている。
シールプラグ300は、周面に雄ねじが形成された雄ねじ部310と、この雄ねじ部310の端面から段状に縮径した状態で延出する柱状のシール部320とを有し、雄ねじ部310が分岐管部220に設けられた雌ねじ筒部221に螺合している。
そして、このサドル型分岐継手100は、シール部320と略同じ内径に形成された分岐管部220のシール孔部222にシール部320が入り込むまで、シールプラグ300を本管400側にねじ込むことによって、シール部320に設けられたOリング330がシール部320の周面に設けられたOリング嵌合溝321に嵌合していて、正常にOリング嵌合溝321に嵌合している限り、シール孔部222の内周面と、Oリング嵌合溝321の底に圧接して、シール孔部222と、シール部320との隙間を水密に塞ぎ、本管400側から分岐管部220側への水道水の流入を完全に止めるようになっている。
また、不断水分岐でサドル型分岐継手100を施工する際の手順を図11を参照しつつ詳しく説明する。
(1)サドル部210を本管400に融着後、図11(a)に示すように、分岐管部220の上部にバルブ500を装着し、その上に穿孔機600を装着した後、穿孔機600を用いて本管400を穿孔する。
(2)バルブ500を閉にし、穿孔機600を取外し、図11(b)に示すように、バルブ500上部にシールプラグ300を取り付けた挿入機700を装着する。
(3)図11(c)に示すように、バルブ500を開にし、挿入機700のハンドル710を回転させてシールプラグ300を分岐管部220の内部の開栓位置まで挿入する。
(4)シールプラグ300の挿入完了後、挿入機700、バルブ500を取り外し、PE製のキャップ800を分岐管部220に取り付ける。
そして、通常施工では、上記のように、シールプラグ300を開栓位置にセットした状態で施工し、本管400から分岐管部220側への通水が不要になった場合、図12に示すように、キャップ800を取り外し、治具(図示せず)を用いて、シールプラグ300を本管400側にねじ込み本管400側から分岐管部220側への水道水の流入を止めるようになっている。
しかし、上記サドル型分岐継手100は、水圧試験時等のように分岐管部220に接続された枝管側で開放されていて、シールプラグ300を締めこんでいく際に、締め込み方向に逆行する本管400側から分岐管部220に向かって多量の水の流れがある場合や、枝管側が閉塞されているが、本管400内の水圧が例えば1.5MPa以上と高い場合などにおいて、極稀ではあるが、止水を完全に行なえないことがある。
本発明者は、その原因を検討した結果、枝管側が開放された状態でシールプラグ300を締めこんでいくと、締め込み方向に逆行する本管400側から分岐管部220に向かって多量の水の流れがあるため、Oリング330がシール孔部222の端縁に当たり始めると、水がOリング330を押し出そうとする。そして、シールプラグ300はネジ込まれながら挿入されるので、図12に示すように、最後にシール孔部222の端縁にあたるOリング330の一部が局部的にはみ出すためであると考えられる。また、その発生度合いは、Oリング330をOリング嵌合溝321に装着後の時間経過とともに大きくなる傾向がある。理由としては、Oリング330が時間経過に伴い延びて収縮力が小さくなるためであると考えられる。
また、枝管側が閉塞されていても、本管400内の水圧が高いは、シールプラグ300が高い水圧に抗してねじ込まれていくため同様の現象が発生すると考えられる。

特開2008-180373号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、枝管側が開放状態であっても、本管内の水圧が高い場合であっても、Oリングの嵌合溝からの一部離脱を招くことがなく、シールプラグが常に安定した止水性能を発揮するサドル型分岐継手を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のサドル型分岐継手(以下、「請求項1の分岐継手」と記す)は、本管に融着されるサドル部と、このサドル部から突出した分岐管部本体及び分岐管部本体の中間位置で分岐管部本体から分岐された枝管部からなる分岐管部とを有する継手本体と、前記分岐管部本体内に内蔵されたシールプラグとを備え、このシールプラグが、分岐管部本体内面に沿って設けられた雌ねじ筒部に螺合される雄ねじ部と、この雄ねじ部の端面から段状に縮径した状態で本管方向に延出する柱状のシール部とを備えるとともに、本管側にねじ込まれ、シール部が分岐管部本体の本管側端部に設けられたシール孔部に嵌り込み、前記シール部の周面に設けられたOリング嵌合溝に嵌着された本管側用Oリングがシール孔部と、シール部との隙間を水密に塞ぐことによって本管側から分岐管部側への流体の流れ込みを止めるようにしたサドル型分岐継手であって、前記シール孔部に入り込み、本管側から前記本管側用Oリングにかかる水圧を緩和する補助シールパッキンが、前記シール部の先端面に先端面から外周側に外縁がはみ出すように固着されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項3に記載のサドル型分岐継手(以下、「請求項2の分岐継手」と記す)は、管に融着されるサドル部と、このサドル部から突出した分岐管部本体及び分岐管部本体の中間位置で分岐管部本体から分岐された枝管部からなる分岐管部とを有する継手本体と、前記分岐管部本体内に内蔵されたシールプラグとを備え、このシールプラグが、分岐管部本体内面に沿って設けられた雌ねじ筒部に螺合される雄ねじ部と、この雄ねじ部の端面から段状に縮径した状態で本管方向に延出する柱状のシール部とを備えるとともに、本管側にねじ込まれ、シール部が分岐管部本体の本管側端部に設けられたシール孔部に嵌り込み、前記シール部の周面に設けられたOリング嵌合溝に嵌着された本管側用Oリングがシール孔部と、シール部との隙間を水密に塞ぐことによって本管側から分岐管部側への流体の流れ込みを止めるようにしたサドル型分岐継手であって、前記シールプラグは、前記分岐管部本体の開口端側に他のOリング嵌合溝をさらに備え、この他のOリング嵌合溝に分岐管部本体開口端側用Oリングが嵌合されていて、前記分岐管部は、前記分岐管部本体が、雌ねじ筒部より先端側に前記分岐管部本体開口端側用Oリングが水密に嵌り込むシール筒部を有し、分岐管部本体開口端に前記シール筒部に連設され前記シール筒部より大径の非シール筒部を備えていることを特徴としている。
シールプラグは、分岐管部本体と連通する貫通孔を本管の壁面に穿設するためのホルソー部がシール部の本管側端面に連設されている構成としても構わない。
サドル部及び分岐管部の材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂が挙げられ、ポリエチレンが好ましい。
シールプラグの材質としては、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、真鍮やステンレス鋼等の金属が挙げられ、ホルソー部を設ける場合は、少なくともホルソー部がステンレス鋼等の金属で形成されていることが好ましい。
シールプラグのOリング嵌合溝の深さは、特に限定されないが、Oリングの厚み寸法の 55〜80%程度が好ましい。
Oリングの材質としては、特に限定されないが、例えば、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム)が挙げられる。
Oリングの断面形状としては、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、かまぼこ形等が挙げられる。
シール孔部は、特に限定されていないが、Oリングがスムーズにシール孔部内に入り込むように、雌ねじ筒部側の端縁がR状に面取りされていることが好ましい。
Rの曲率半径は、Oリングの断面形状や材質によって適宜決定され、特に限定されないが、一般的に1mm〜2mmが好ましく、1.5mm前後が特に好ましい。すなわち、曲率半径が小さすぎるとその効果が乏しく、大きすぎると、止水性を損なわれるおそれがある。
助シールパッキンは、本管内が高水圧になった場合においてもOリングにかかる水圧をOリングが離脱しない程度に緩和できる程度のシール性を備えていればよく、本管側から分岐管部側への水の入り込みを完全にシールできなくても構わない。
補助シールパッキンの材質は、特に限定されないが、例えば、EPDMやフッ素ゴムが挙げられる。
補助シールパッキンの厚みは、特に限定されないが、1〜2mm程度が好ましい。
本発明の分岐継手は、シールプラグを、分岐管部本体の開口端側に他のOリング嵌合溝をさらに備え、この他のOリング嵌合溝に分岐管部本体開口端側用Oリングが嵌合されていている構成とするとともに、分岐管部を、前記分岐管部本体の先端に、内径が非圧縮状態の分岐管部本体開口端側用Oリングの外径とほぼ同径か少し大径で、前記シールプラグの分岐管部本体開口端側用Oリングより分岐管部本体の開口端側に配置される部分の管軸方向の長さとほぼ同じか少し長い非シール筒部が設けられ、前記分岐管部本体の非シール筒部よりサドル部側に内周面に分岐管部本体開口端側用Oリングが圧接されるシール筒部が非シール筒部に連続して設けられている構成とすることが好ましい。
本発明にかかるサドル型分岐継手は、以上のように構成されているので、枝管側が開放状態であっても、本管内の水圧が高い場合であっても、Oリングの嵌合溝からの一部離脱を招くことがなく、シールプラグが常に安定した止水性能を発揮する。
したがって、本管を不断水の状態で、枝管側への水の流出を確実、かつ、容易に止めることができる。
本発明のサドル型分岐継手の第1の実施の形態であって、その本管に取り付けられシールプラグが非止水位置にある状態をあらわす半断面図である。 図1のサドル型分岐継手のシールプラグの断面図である。 図1のサドル型分岐継手のシールプラグが止水位置にある状態をあらわす要部半断面図である。 本発明のサドル型分岐継手の第2の実施の形態であって、その本管に取り付けられシールプラグが止水位置にある状態をあらわす半断面図である。 本発明のサドル型分岐継手の第3の実施の形態であって、そのシールプラグの断面図である。 本発明のサドル型分岐継手の第4の実施の形態であって、その継手本体の断面図である。 図6の継手本体にシールプラグを開栓位置に装着した状態の断面図である。 本発明のサドル型分岐継手の第5の実施の形態であって、その継手本体の断面図である。 図8の継手本体にシールプラグを開栓位置に装着した状態の断面図である。 公知のサドル型分岐継手のであって、その本管に取り付けられシールプラグを止水位置ねじ込んでいく途中の状態をあらわす断面図である。 不断水分岐でサドル型分岐継手100を施工する際の手順を説明する説明図である。 図10のサドル型分岐継手の止水不具合状態を説明する要部断面図である。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図3は、本発明にかかるサドル型分岐継手の第1の実施の形態をあらわしている。
図1に示すように、このサドル型分岐継手Aは、継手本体1aと、シールプラグ2aと、キャップ3とを備えている。
継手本体1aは、ポリエチレン樹脂からなり、サドル部4と、分岐管部5とを備えている。
サドル部4は、融着される本管6の外周面に沿う形状をしていて、図示していないが、電熱線が本管6との接触面近傍に埋設されていて、サドル部4の外壁面から突出するように設けられた2つの端子(図1では一方しかあらわていない)41間に給電装置(図示せず)から給電することによって前記電熱線を発熱させてサドル部4の本管6との界面を溶融状態にして本管6に融着する所謂電気融着継手(エレクトロフュージョン継手あるいはEF継手ともいう)構造となっている。
分岐管部5は、分岐管部本体51と、枝管接続部52とを備えている。
分岐管部本体51は、一端に雌ねじ筒部51aを有し、他端にシール孔部51bを備えた筒状をしていて、シール孔部51bの先端縁がサドル部4の内壁面側で開口している。
雌ねじ筒部51aは、内面に雌ねじが設けられるとともに、一端側の外周面に後述するキャップ3が螺合する雄ねじ51dが設けられている。
シール孔部51bは、雌ねじ筒部51aと同心で雌ねじ筒部51aより少し小径の円筒状をしていて、図では詳細にあらわれていないが、雌ねじ筒部51a側の端縁が1.5mm程度の曲率半径を有するR状に面取りされている。
枝管接続部52は、雌ねじ筒部51aの中間位置から側方に延出するように設けられた筒状をしていて、雌ねじ筒部51a内に連通している。
シールプラグ2aは、ポリ塩化ビニルからなり、図2に示すように、一端に雄ねじ部21を有し、他端にシール部22を備えている。
雄ねじ部21は、雌ねじ筒部51aの雌ねじ5サドル型分岐継手Eに螺合する雄ねじ21aが周囲に設けられているとともに、一端面に回転治具(図示せず)の断面六角形をした先端部が嵌り込む治具受け穴21bが穿設されるとともに、一端面近傍の外周面に第1Oリング嵌合溝21cが穿設され、この第1Oリング嵌合溝21cに分岐管部開口端側用Oリングとしての第1Oリング23が嵌合されている。
第1Oリング23は、その外径が雌ねじ筒部51aの内径と略同じか少し大径になっている。
シール部22は、雄ねじ部21の端面から段状に縮径した状態で本管方向に延出する柱状をしていて、シール孔部51bの内径と略同じか少し小径になっている。
また、シール部22は、雄ねじ部21の端面と一方の側壁21bが面一になるように第2Oリング嵌合溝22aが穿設され、この第2Oリング嵌合溝22aに本管側用Oリングとしての第2Oリング24が嵌合されている。
キャップ3は、雌ねじ筒部51aの雄ねじ51dに螺合する雌ねじを備えた雌ねじ筒部31と、雌ねじ筒部31の一端を閉鎖する蓋部32とを備え、蓋部32の内壁面に雌ねじ筒部51aの端面に圧接されるリング状のシールパッキン33を備えている。
このサドル型分岐継手Aは、上記のようになっており、以下のようにしてたとえば、流体としての水道水が流れる水道本管(以下、「本管」とのみ記す)6に取り付けられて使用される。
すなわち、まず、本管6の分岐部外壁面にサドル部が密着するようにセットしたのち、端子41間に給電してサドル部4を本管6に融着する。
つぎに、分岐管部本体51の雌ねじ筒部51a側からホルソー(図示せず)を差し入れて、本管6の管壁にシール孔部51bに連通する貫通孔61を穿設したのち、ホルソーを取り除き、シールプラグ2aを雌ねじ筒部51a内に挿入し、その雄ねじ21aを雌ねじ筒部51aの雌ねじ5サドル型分岐継手Eに螺合させて、シール部22の先端が枝管接続部52の雌ねじ筒部51a側の開口を塞がない程度までねじ込んだのち、キャップ3の雌ねじ31aと雌ねじ筒部51aの雄ねじ51dとを螺合させてシールパッキン33が雌ねじ筒部51aの端面に圧接されるまで、キャップ3をねじ込んで、分岐管部本体51の端部を止水状態に封鎖する。
そして、枝管接続部52に枝管(図示せず)を接続して枝管を介して本管6の水道水を家庭内等に給水する。
なお、枝管接続部52への枝管の接続は、貫通孔61の穿設前に行なうようにしても構わない。
一方、本管6側を不断水状態で枝管側への止水の必要が生じた場合には、キャップ3を
取り外し、治具(図示せず)の先端を差し入れてシールプラグ2aの治具受け穴21bに治具先端部を嵌合させて、治具を用いてシールプラグ2aを第2Oリング24がシール孔部51b内に入り込むまでシールプラグ2aを本管6側に向かってねじ込む。
すなわち、第2Oリング24がシール孔部51b内に嵌り込むことによって、第2Oリング24がシールプラグ2aとシール孔部51bとの隙間を水密に塞ぎ、本管6から分岐管部1側への水道水の流入を完全に止めることができる。
しかも、このサドル型分岐継手Aは、第2Oリング嵌合溝22aの一方の側壁22bがシール部22より大径の雄ねじ部21の端面と面一となっているので、本管6側からの水圧で第2Oリング24が押し出されようとしても、雄ねじ部21の端面で受けられて第2Oリング嵌合溝22aから離脱することがない。したがって、シールプラグ2aによって確実に止水を図ることができる。
また、シール孔部51bの端縁がR状に面取りされているので、第2Oリング24がよりスムーズにシール孔部51b内に入り込む。
図4は、本発明にかかるサドル型分岐継手の第2の実施の形態をあらわしている。
図4に示すように、このサドル型分岐継手Bは、シールプラグ2bがステンレス鋼等の金属材料から形成されているとともに、シール部22の端面からさらに延設されたホルソー部25を備えている以外は、上記サドル型分岐継手Aと同様になっている。
このサドル型分岐継手Bは、上記サドル型分岐継手Aと同様にサドル部4を本管6に融着したのち、一旦シールプラグ2bを雌ねじ筒部51a内にねじ込み、ホルソー部25によって貫通孔61を形成したのち、シールプラグ2bを逆転してシールプラグ2bのホルソー部25先端が枝管接続部52の雌ねじ筒部51a側の開口を塞がない程度まで後退させる。
そして、上記のサドル型分岐継手Aと同様に雌ねじ筒部51aの端部をキャップ3で水密に塞ぎ、本管6から分岐管部1側への水道水の給水を行う。
一方、本管6側を不断水状態で枝管側への止水の必要が生じた場合には、キャップ3を取り外し、上記サドル型分岐継手Aと同様にして、図4に示すように、シールプラグ2bを第2Oリング24がシール孔部51b内に入り込むまでねじ込むようになっている。
このサドル型分岐継手Bは、上記のようになっており、上記サドル型分岐継手Aと同様にシールプラグ2aによって確実に止水を図ることができることができるとともに、ホルソー部25を備えているので、貫通孔61を穿設する際に別途ホルソーを用意する必要がなく、部品点数を少なくすることができる。
図5は、本発明にかかるサドル型分岐継手の第3の実施の形態に用いられるシールプラグをあらわしている。
このシールプラグ2cは、図1に示す継手本体1aにシールプラグ2aと同様にして取り付けられ、図5に示すように、前述の公知のサドル型分岐継手100のシールプラグ300と同様に、第2Oリング嵌合溝27aがシール部27の雄ねじ部21の端面から少し離れた位置に穿設されているとともに、シール孔部51bの内径と略同じか少し大きな円形をした板状の補助シールパッキン28がシール部27の端面にビス28aによって固定されている。
そして、シールプラグ2aに代えてこのシールプラグ2cを用いたサドル型分岐継手は、上記サドル型分岐継手Aと同様にして本管6に融着され、サドル型分岐継手Aと同様にして本管6を不断水状態で本管6から分岐管部1側への水道水の流入を止めることができる。
しかも、このサドル型分岐継手は、シールプラグ2cが補助シールパッキン28を備えているので、第2Oリング嵌合溝27aが従来のシールプラグ300と同じ位置に設けられていても、本管6側からの水圧を受けて第2Oリング24が第2Oリング嵌合溝27aから離脱することがない。
すなわち、シールプラグ2cをねじ込んでいくと、まず、補助シールパッキン28がシール孔部51b内に入り込む。補助シールパッキン28は、板状をしているので、シール孔部51b内に入り込んでも、本管6側から枝管側への水道水の流入を完全には防止できない。しかし、補助シールパッキン28によって第2Oリング24に当たる水圧が緩和されるので、第2Oリング24が第2Oリング嵌合溝27aから離脱することがない。
したがって、さらにシールプラグ2cをねじ込んで第2Oリング24がシール孔部51b内に入り込むことによって完全に本管6から分岐管部1側への水道水の流入を止めることができる。
図6及び図7は、本発明にかかるサドル型分岐継手の第4の実施の形態をあらわしている。
図6及び図7に示すように、このサドル型分岐継手Dは、継手本体1bの分岐管部本体51が、雌ねじ筒部51aより先端側(サドル部52と反対側)に、シール筒部51eを備えている以外は、上記第1の実施の形態のサドル型分岐継手Aと同様になっている。
すなわち、シール筒部51eは、図6に示すように、その内周面に第1Oリング23が圧接されて、シールプラグ2aを開栓状態にした場合において、本管6側から分岐管部本体51内に入り込んだ水の分岐管部本体51からの漏水を防ぐようになっている。
図8及び図9は、本発明にかかるサドル型分岐継手の第5の実施の形態をあらわしている。
図8及び図9に示すように、このサドル型分岐継手Eは、継手本体1cの分岐管部本体51が、シール筒部51eより先端(サドル部52と反対側)側に非シール筒部51fを備えるとともに、シール筒部51eと雌ねじ筒部51aとの間にねじ逃げ部51gを備えている以外は、上記第1の実施の形態のサドル型分岐継手Aと同様になっている。
すなわち、非シール筒部51fは、その内径が第1Oリング23の外径とほぼ同径か少し大径で、かつ、シールプラグ2aの外径よりできるだけ近い外径に形成されているとともに、その分岐管部本体51の軸方向の長さが、シールプラグ2aの第1Oリング23より分岐管部本体の先端側に配置される部分の管軸方向の長さとほぼ同じか少し長くなっている。
シール筒部51eは、その内周面に第1Oリング23が圧接されて、シールプラグ2aを開栓状態にしたとき、本管6側から分岐管部本体51内に入り込んだ水の分岐管部本体51からの漏水を防ぐようになっている。
また、非シール筒部51fと、シール筒部51eの境界部分はR状に面取りあるいはテーパ状になっている。
ねじ逃げ部51gは、内径が、非シール筒部51fとほぼ同じか少し小さく、シール筒部51eより大きく形成されている。
このサドル型分岐継手Eは、上記のようになっており、非シール筒部51fを分岐管部本体51の先端に備えているので、第1Oリング23の圧縮率を高め、止水性能を高めようとして、シール筒部51eの内径を小さくしたり、第1Oリング23を外径の大きなものに変更したりする場合でも、シールプラグ2aを先端側から分岐管部本体51内に挿入する際に第1Oリング23の離脱事故を防止することができる。
すなわち、例えば、上記第4の実施の形態のサドル型分岐継手Dのように、分岐管部本体51をシール筒部51eのみを先端側に設けたものにおいては、本管6側が高水圧である場合、第1Oリング23の圧縮率を高めて高い止水性を確保するために、シール筒部51eの内径を小さくしたり、第1Oリング23を外径の大きなものに変更したりすると、シールプラグ2aを分岐管部本体51内に挿入していく場合に、本管6側の水圧と、シール筒部51eへの挿入圧とによって第1Oリング23が第1Oリング嵌合溝21cから離脱するおそれがある。したがって、上記第4の実施の形態のサドル型分岐継手Dのように、分岐管部本体51をシール筒部51eのみを先端側に設けたものにおいては、シール筒部51eの内径をあまり小さくしたり、第1Oリング23を外径の大きなものに変更したりすることができない。
結果として、本管6側の水圧が高いと、第1Oリング23で十分に止水できず、分岐管部本体51の先端からの漏水が多く、キャップ3を取り付けにくいという問題点を生じる恐れがある。
また、上記第4の実施の形態のシール筒部51eに代えて、非シール筒部のみを先端に設けた場合、第1Oリング23の離脱の問題は少なくなるが、開栓状態では、第1Oリング23と雌ねじ筒部51aとの間で行うことになり、十分な止水を図ることがよりできなくなる。
一方、上記サドル型分岐継手Eの場合、上記のように、分岐管部本体51が、非シール筒部51fとシール筒部51eとを備えているので、シールプラグ2aの挿入の際には、第1Oリング23がまずこの非シール筒部51fに入り、その後、分岐管部本体51のシール筒部51eに入り込む。そして、シール筒部51eに第1Oリング23が入り込む際には、第1Oリング23より分岐管部本体51の先端側に配置される部分(以下、「ガイド部」と記す)21dが非シール筒部51f内に入り込んでおり、非シール筒部51fとガイド部21dとの間に極わずかな隙間しか生じない。したがって、本管6側の水圧が高圧であっても第1Oリング23が第1Oリング嵌合溝21cから離脱することがない。すなわち、シール筒部51eの内径を小さくしたり、第1Oリング23を外径の大きなものに変更したりすることによって止水性を高めることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、上記実施の形態では、分岐管本体部に対し枝管接続部が1つであったが、2つ以上設けるようにしても構わない。
上記実施の形態では、サドル部を本管に電気融着するようにしていたが、高周波により融着することもできる。
また、第1の実施の形態のシールプラグのシール部端面にも第3の実施の形態のシールプラグと同様の補助シールパッキンを設けるようにしても構わない。
また、上記の実施の形態では、流体が水道水であったが、他の液体でも構わない。
さらに、上記分岐管部本体51の内部構造は、上記第2の実施の形態や第3の実施の形態の分岐継手に採用しても構わないし、従来の分岐継手の分岐管部本体に採用しても構わない。
A,B,D,E サドル型分岐継手
1a,1b,1c 継手本体
2a,2b,2c シールプラグ
21 雄ねじ部
21a 第1Oリング嵌合溝
22,27 シール部
22a,27a 第2Oリング嵌合溝
23 第1Oリング(分岐管部本体開口端側用Oリング)
24 第2Oリング(本管側用Oリング)
25 ホルソー部
28 補助シールパッキン
3 キャップ
4 サドル部
5 分岐管部
51 分岐管部本体
51a 雌ねじ筒部
51e シール筒部
51f 非シール筒部
6 本管
61 貫通孔

Claims (3)

  1. 本管に融着されるサドル部と、このサドル部から突出した分岐管部本体及び分岐管部本体の中間位置で分岐管部本体から分岐された枝管部からなる分岐管部とを有する継手本体と、前記分岐管部本体内に内蔵されたシールプラグとを備え、
    このシールプラグが、分岐管部本体内面に沿って設けられた雌ねじ筒部に螺合される雄ねじ部と、この雄ねじ部の端面から段状に縮径した状態で本管方向に延出する柱状のシール部とを備えるとともに、
    本管側にねじ込まれ、シール部が分岐管部本体の本管側端部に設けられたシール孔部に嵌り込み、前記シール部の周面に設けられたOリング嵌合溝に嵌着された本管側用Oリングがシール孔部と、シール部との隙間を水密に塞ぐことによって本管側から分岐管部側への流体の流れ込みを止めるようにしたサドル型分岐継手であって、
    前記シール孔部に入り込み、本管側から前記本管側用Oリングにかかる水圧を緩和する補助シールパッキンが、前記シール部の先端面に先端面から外周側に外縁がはみ出すように固着されていることを特徴とするサドル型分岐継手。
  2. シールプラグは、分岐管部本体の開口端側に他のOリング嵌合溝をさらに備え、この他のOリング嵌合溝に分岐管部本体開口端側用Oリングが嵌合されていて、
    分岐管部は、前記分岐管部本体が、雌ねじ筒部より先端側に前記分岐管部本体開口端側用Oリングが水密に嵌り込むシール筒部を有し、分岐管部本体開口端に前記シール筒部に連設され前記シール筒部より大径の非シール筒部を備えている請求項1に記載のサドル型分岐継手。
  3. 本管に融着されるサドル部と、このサドル部から突出した分岐管部本体及び分岐管部本体の中間位置で分岐管部本体から分岐された枝管部からなる分岐管部とを有する継手本体と、前記分岐管部本体内に内蔵されたシールプラグとを備え、
    このシールプラグが、分岐管部本体内面に沿って設けられた雌ねじ筒部に螺合される雄ねじ部と、この雄ねじ部の端面から段状に縮径した状態で本管方向に延出する柱状のシール部とを備えるとともに、
    本管側にねじ込まれ、シール部が分岐管部本体の本管側端部に設けられたシール孔部に嵌り込み、前記シール部の周面に設けられたOリング嵌合溝に嵌着された本管側用Oリングがシール孔部と、シール部との隙間を水密に塞ぐことによって本管側から分岐管部側への流体の流れ込みを止めるようにしたサドル型分岐継手であって、
    前記Oリング嵌合溝の一方の側壁面が雄ねじ部の本管側の端面と面一に形成されているとともに、
    前記シールプラグは、前記分岐管部本体の開口端側に他のOリング嵌合溝をさらに備え、この他のOリング嵌合溝に分岐管部本体開口端側用Oリングが嵌合されていて、
    前記分岐管部は、前記分岐管部本体が、雌ねじ筒部より先端側に前記分岐管部本体開口端側用Oリングが水密に嵌り込むシール筒部を有し、分岐管部本体開口端に前記シール筒部に連設され前記シール筒部より大径の非シール筒部を備えていることを特徴とするサドル型分岐継手。
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