JP5483156B2 - 可変バルブタイミング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングを変更する可変バルブタイミング装置に関するものである。
自動車の運転状況に応じて、エンジンの吸気バルブと排気バルブの一方または両方のバルブの開閉タイミングを変更する可変バルブタイミング装置は、油圧を駆動源として、エンジンの回転とバルブを駆動するカムシャフトの回転との位相を変更する油圧式のものが多いが、油圧式のものは、寒冷時やエンジン始動時に油圧が不足したり、油圧制御の応答性が低下したりして、可変バルブタイミング制御精度が低下することから、アクチュエータとして電動モータを用いた電動式のものが提案されている。
このような電動式の可変バルブタイミング装置としては、図16(a)、(b)に示すように、エンジンのバルブを駆動するカムシャフト51と、エンジンから回転を伝達され、カムシャフト51を回転駆動するスプロケット52とを、相対回転可能に同軸上に配置して、カムシャフト51と同軸上に配置した電動モータ53の出力軸54の回転を減速機構55とリンク機構56を介してカムシャフト51に伝達し、カムシャフト51をスプロケット52に対して相対回転させて、両者の回転位相差を変化させ、バルブの開閉タイミングを変更するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
前記減速機構55は、電動モータ53の出力軸54の偏心軸部54aに軸受で回転自在に支持された内歯車57の歯の一部が、スプロケット52と一体化したハウジング58に設けた外歯車59と噛み合うようにして、出力軸54をスプロケット52に対して相対回転させたときに、内歯車57が偏心軸部54aの回りに回転するようにしたものであり、この内歯車57の回転をガイドプレート60に伝達し、さらに、ガイドプレート60の回転を、アーム56a、56bで構成されるリンク機構56を介して、カムシャフト51と一体回転するカムプレート51aに伝達し、カムシャフト51をスプロケット52に対して相対回転させるようにしている。
特開2008−57349号公報
特許文献1に記載された電動式の可変バルブタイミング装置は、電動モータの回転をカムシャフトに伝達する機構が、減速機構とリンク機構を組み合わせた複雑な構造となり、装置をコンパクトに設計できない問題がある。
この問題に対して、本発明者らは、電動モータの出力軸の回転をカムシャフトに伝達する減速機構を、電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に複数のカム山を形成した内歯車を偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸をカムシャフトと同軸上に配置して、電動モータの出力軸を回転させたときに、ポケットに保持されたローラが偏心軸部の外径面に沿って公転するようにし、これらのローラの公転を中間軸を介してカムシャフトに伝達する可変バルブタイミング装置を先に出願している(特願2008−215547)。
この先に出願した可変バルブタイミング装置は、電動モータの回転を減速機構のみでカムシャフトに伝達することができ、コンパクトな設計が可能であるが、保持器部に保持されたローラは、高面圧下でスリップを伴って偏心軸部の外径面や内歯車に転接するので、ローラにエッジロードが発生したり、ローラの転接面で焼付きや摩耗が生じる恐れがあり、伝達効率が低下したり、耐久寿命が短くなる問題がある。
そこで、本発明の課題は、電動モータの回転を、偏心軸部の外径面と内歯車とにローラを転接させる減速機構のみでカムシャフトに伝達する可変バルブタイミング装置で、ローラのエッジロードの発生と、ローラの転接面での焼付きと摩耗を防止することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、エンジンの吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方のバルブを駆動するカムシャフトと、エンジンから回転を伝達され、前記カムシャフトを回転駆動するスプロケットとを、相対回転可能に同軸上に配置して、前記カムシャフトと同軸上に配置した電動モータの出力軸の回転を減速機構を介して前記カムシャフトに伝達し、前記カムシャフトの前記スプロケットに対する回転位相差を変化させて、前記バルブの開閉タイミングを変更するようにした可変バルブタイミング装置において、前記減速機構を、前記電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、前記スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に、複数のカム山を円周方向に等ピッチで形成した内歯車を前記偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸を前記カムシャフトと同軸上に配置して、前記環状の保持器部を円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、前記カム山の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、前記ローラを保持するポケットを設けて、前記カム山の1ピッチ分の形状を、前記電動モータの出力軸を回転させたときに、前記ポケットに保持されたローラが前記偏心軸部の外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致させて、これらのローラの公転を前記中間軸を介して前記カムシャフトに伝達するものとし、前記ローラの胴部の少なくとも両端部にクラウニングを設けた構成を採用した。
すなわち、電動モータの出力軸の回転をカムシャフトに伝達する減速機構を、電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に、複数のカム山を円周方向に等ピッチで形成した内歯車を偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸をカムシャフトと同軸上に配置して、環状の保持器部を円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、カム山の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、ローラを保持するポケットを設けて、カム山の1ピッチ分の形状を、電動モータの出力軸を回転させたときに、ポケットに保持されたローラが偏心軸部の外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致させて、これらのローラの公転を中間軸を介してカムシャフトに伝達するものとし、ローラの胴部の少なくとも両端部にクラウニングを設けることにより、減速機構のみで電動モータの回転をカムシャフトに伝達でき、減速機構の偏心軸部の外径面と内歯車とに転接するローラにエッジロードが発生しないようにした。
また、本発明は、エンジンの吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方のバルブを駆動するカムシャフトと、エンジンから回転を伝達され、前記カムシャフトを回転駆動するスプロケットとを、相対回転可能に同軸上に配置して、前記カムシャフトと同軸上に配置した電動モータの出力軸の回転を減速機構を介して前記カムシャフトに伝達し、前記カムシャフトの前記スプロケットに対する回転位相差を変化させて、前記バルブの開閉タイミングを変更するようにした可変バルブタイミング装置において、前記減速機構を、前記電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、前記スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に、複数のカム山を円周方向に等ピッチで形成した内歯車を前記偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸を前記カムシャフトと同軸上に配置して、前記環状の保持器部を円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、前記カム山の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、前記ローラを保持するポケットを設けて、前記カム山の1ピッチ分の形状を、前記電動モータの出力軸を回転させたときに、前記ポケットに保持されたローラが前記偏心軸部の外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致させて、これらのローラの公転を前記中間軸を介して前記カムシャフトに伝達するものとし、前記ローラの少なくとも胴部の表面に、微小な凹部を無数にランダムに形成し、その表面粗さのパラメータSK値を−1.6以下とした構成も採用した。
すなわち、前記可変バルブタイミング装置と同様に、電動モータの回転を、偏心軸部の外径面と内歯車とにローラを転接させる減速機構のみでカムシャフトに伝達する可変バルブタイミング装置で、ローラの少なくとも胴部の表面に、微小な凹部を無数にランダムに形成し、その表面粗さのパラメータSK値を−1.6以下とすることにより、偏心軸部の外径面と内歯車とのローラの転接面に十分な油膜が形成されるようにして、ローラの転接面での焼付きと摩耗を防止できるようにした。
前記表面粗さのパラメータSK値は、図5に示すように、表面粗さの平均線に対しての振幅分布曲線の相対性を表す値であり、以下の式(1)で定義されている。
SK = ∫(x−x・P(x)dx/σ (1)
ここに、x:粗さの高さ、x:粗さの平均高さ、P(x):粗さの振幅の確率密度関数、σ:自乗平均粗さである。
前記パラメータSK値は、図5の(A)に示すように、表面粗さの平均線に対して振幅分布曲線の山が多いときは正、(B)に示すように、山と谷が等しいときは零、(C)に示すように、谷が多いときは負の値となる。したがって、パラメータSK値を負の−1.6以下とすることにより、ローラの転接面に十分な油膜を形成することができる。
前記ローラに、浸炭窒化処理後に1次焼入れしてA1変態点未満の温度に冷却したのち、前記1次焼入れよりも低温で2次焼入れする熱処理を施すことにより、ローラのオーステナイト結晶粒を微細化して、ローラの転動疲労強度を高めることができる。したがって、ローラを短くして、よりコンパクト化できるとともに、摩擦トルクを低減して伝達効率を向上させることができる。
前記ローラの潤滑に、極圧性を有するグリースまたはオイルを用いることにより、ローラの転接面での焼付きや摩耗をより確実に防止することができる。
前記保持器部の少なくとも前記ポケットの内面に、低摩擦係数の皮膜を設けることにより、ローラのポケット内面との摺接によるトルクロスを低減することができる。低摩擦係数の皮膜としては、リン酸塩被膜や樹脂被膜等を採用することができる。
また、電動モータの出力軸としては、これを前記カムシャフトと同軸上に支持する出力軸支持軸受を備え、前記出力軸支持軸受の軸方向中央を、前記偏心軸部に外嵌した転がり軸受の軸受幅の範囲内、または前記中間軸の外周部に設けた中間軸支持軸受の軸受幅の範囲内に位置するようにした構成を採用することができる。
この構成によると、電動モータの出力軸が、出力軸支持軸受によって、転がり軸受の軸受幅の範囲内、または中間軸支持軸受の軸受幅の範囲内で支持される。このため、ハウジング内での電動モータの出力軸および中間軸を合わせた軸幅寸法を短くすることが可能となり、可変バルブタイミング装置が薄型化される。
前記出力軸支持軸受の軸方向中央を偏心軸部に外嵌した転がり軸受の軸受幅の範囲内に位置させるために、前記電動モータの出力軸が出力軸円筒部を備え、前記出力軸円筒部の外周部に前記偏心軸部を形成し、前記出力軸円筒部と前記カムシャフトの間に前記出力軸支持軸受を嵌合した構成を採用することができる。
この構成により、出力軸支持軸受は、出力軸の偏心軸部の軸幅寸法の範囲内に位置するものとなる。このため、ハウジング内における電動モータの出力軸の軸幅寸法が短くなり、可変バルブタイミング装置を薄型化することができる。
一方、前記出力軸支持軸受の軸方向中央を中間軸支持軸受の軸受幅の範囲内に位置させるために、前記電動モータの出力軸が出力軸円筒部を備え、前記出力軸円筒部と前記中間軸が有する中間軸円筒部との間に前記出力軸支持軸受を嵌合した構成を採用することができる。
このようにすると、出力軸支持軸受は、中間軸の中間軸円筒部の幅寸法の範囲内に位置するものとなる。このため、ハウジング内における電動モータの出力軸および中間軸を合わせた軸寸法が短くなり、可変バルブタイミング装置を薄型化することができる。
また、前記ローラが転接する偏心軸部の外径面を、偏心軸部に外嵌した転がり軸受の外輪の外径面で形成することにより、ローラと偏心軸部の外径面とのスリップを抑制することができる。
また、前記偏心軸部に外嵌した転がり軸受が、保持器の無いころ軸受とされ、前記ころ軸受の内輪が前記偏心軸部の外周部で形成された構成を採用すると、ころの数を増加させ、ラジアル方向の負荷容量を大きくすることが可能となる。また、ころの数が多いほど、ころ端面とつばとの間の接触面圧を下げることができるため、アキシアル方向の負荷容量も向上するとともに、これらの間の摩耗低減を図ることができる。
前記転がり軸受が、保持器の無いころ軸受とされた構成を採用した場合、前記偏心軸部が、前記電動モータの出力軸に外嵌した偏心リングとされ、前記ころ軸受の内輪が前記偏心リングで形成された構成とすることができる。電動モータの出力軸に偏心リングを外嵌すれば、出力軸は、外周部を偏心させる必要がなく、容易に偏心軸部を設けることができる。
また、円筒ころの外径端部にクラウニングを施し、エッジロードの発生を防止することができる。さらに、強度や耐摩耗性の向上を目的として、前記ころ軸受の軌道面に高周波焼き入れを施すことも可能である。
本発明の可変バルブタイミング装置は、電動モータの出力軸の回転をカムシャフトに伝達する減速機構を、電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に、複数のカム山を円周方向に等ピッチで形成した内歯車を偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸をカムシャフトと同軸上に配置して、環状の保持器部を円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、カム山の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、ローラを保持するポケットを設けて、カム山の1ピッチ分の形状を、電動モータの出力軸を回転させたときに、ポケットに保持されたローラが偏心軸部の外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致させて、これらのローラの公転を中間軸を介してカムシャフトに伝達するものとし、ローラの胴部の少なくとも両端部にクラウニングを設けたので、減速機構のみで電動モータの回転をカムシャフトに伝達でき、減速機構の偏心軸部の外径面と内歯車とに転接するローラにエッジロードが発生しないようにすることができる。
また、本発明の可変バルブタイミング装置は、前記可変バルブタイミング装置と同様に、電動モータの回転を、偏心軸部の外径面と内歯車とにローラを転接させる減速機構のみでカムシャフトに伝達する可変バルブタイミング装置で、ローラの少なくとも胴部の表面に、微小な凹部を無数にランダムに形成し、その表面粗さのパラメータSK値を−1.6以下としたので、ローラの転接面での焼付きと摩耗を防止することができる。
可変バルブタイミング装置の第1実施形態を示す縦断面図 図1のII−II線に沿った断面図 aは図1のローラを示す正面図、bはaの胴部の表面を拡大して示す展開平面図 図3のローラの熱処理パターンを示す模式図 表面粗さのパラメータSK値の定義を説明する概念図 第1実施形態の変形例1を示す縦断面図 図6のVII−VII線に沿った断面図 第1実施形態の変形例2を示す縦断面図 図8のIX−IX線に沿った断面図 第2実施形態を示す縦断面図 第2実施形態の変形例1を示す縦断面図 第2実施形態の変形例2を示す縦断面図 第3実施形態を示す縦断面図 第3実施形態の変形例1を示す縦断面図 第3実施形態の変形例2を示す縦断面図 aは従来の可変バルブタイミング装置を示す縦断面図、bはaのXVI−XVI線に沿った断面図
以下、図面に基づき、本発明の第1実施形態を説明する。この可変バルブタイミング装置は、図1に示すように、エンジンの吸気バルブ(図示省略)を駆動するカムシャフト1と、エンジンから回転を伝達され、カムシャフト1を回転駆動するスプロケット2とを、相対回転可能に同軸上に配置し、カムシャフト1と同軸上に配置した電動モータ3の出力軸4の回転を減速機構5を介してカムシャフト1に伝達し、カムシャフト1のスプロケット2に対する回転位相差を変化させて、吸気バルブの開閉タイミングを変更するものである。
図1および図2に示すように、前記減速機構5は、電動モータ3の出力軸4に円形断面の偏心軸部4aを設けて、この偏心軸部4aに玉軸受6を外嵌固定し、スプロケット2と一体化したハウジング7の円筒部の内径面に、複数のカム山8aを形成した別体の内歯車8を、玉軸受6の外輪6aの外径面と対向するように内嵌固定して、これらの対向する外輪6aの外径面と内歯車8とに転接する複数のローラ9を保持するポケット10aを設けた環状の保持器部10bを有する中間軸10をカムシャフト1と同軸上に配置し、その中間軸10をスプライン11によってカムシャフト1に連結したものであり、後述するメカニズムによって、電動モータ3の出力軸4の回転を中間軸10を介してカムシャフト1に伝達する。
前記偏心軸部4aの偏心側には、出力軸4の軸心の回りの重量バランスを調整するバランス調整部としての貫通孔4bが設けられている。また、電動モータ3の出力軸4は玉軸受12によってハウジング7に支持され、中間軸10は玉軸受13によって内歯車8の延長円筒部を介してハウジング7に支持されている。
図2に示すように、前記内歯車8のカム山8aは円周方向に等ピッチで29個形成され、ローラ9を保持するポケット10aは、環状の保持器部10bを円周方向に等ピッチで30分割したときの分割点に対して1つおきに間引いた15箇所の位置に設けられており、分割点の数がカム山8aよりも1つだけ多くなっている。また、カム山8aの1ピッチ分の形状は、出力軸4を回転させたときに、ポケット10aに保持されたローラ9が偏心軸部4aに外嵌された玉軸受6の外輪6aの外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致している。
図3(a)に示すように、前記ローラ9は胴部の両端部にクラウニング9aを設けられている。したがって、外輪6aの外径面と内歯車8とに転接するローラ9のエッジロードを防止することができる。クラウニング9aは胴部の全長に設けてもよい。
図3(b)に拡大して示すように、前記ローラ9の胴部の表面には、微小な凹部9bが無数にランダムに形成され、その表面粗さのパラメータSK値が−1.6以下とされている。また、ローラ9の潤滑には、極圧性を有するオイルが用いられている。したがって、外輪6aの外径面と内歯車8とのローラ9の転接面に十分な油膜が形成され、ローラ9の転接面での焼付きと摩耗が防止される。
前記ローラ9は、高炭素クロム軸受鋼SUJ2を素材として、図4に示すような、浸炭窒化処理後に温度T1で1次焼入れしてA1変態点未満の温度に冷却したのち、1次焼入れよりも低い温度T2で油中に2次焼入れし、焼戻しする熱処理を施されており、ミクロ組織のオーステナイト結晶粒が微細化されている。
また、図示は省略するが、前記保持器部10bは、ローラ9を保持するポケット10aの内面を含めて、低摩擦係数の皮膜としてのリン酸塩被膜処理を施されている。
以下に、前記減速機構5の減速メカニズムを説明する。図2に矢印で示したように、出力軸4が時計回りに回転し、偏心した外輪6aの外径面とカム山8aが形成された内歯車8との環状空間の極小部Aが時計回りに0°の位置、極大部Bが180°の位置にあるとすると、出力軸4の回転に伴って、極小部Aと極大部Bは時計回りに移動し、環状空間の右半分は狭くなる傾向、環状空間の左半分は広くなる傾向となる。このため、環状空間の右半分に存在するローラ9は内歯車8のカム山8aを下る外径方向へ、環状空間の左半分に存在するローラ9はカム山8aを上る内径方向へ移動し、図中に矢印で示すように、ローラ9を保持する中間軸10の保持器部10bは、出力軸4と同じ時計回りに回転する。
この実施形態では、保持器部10bの分割点の数Nがカム山8aの数よりも1つだけ多いので、出力軸4が1回転すると各ローラ9はカム山8aの1ピッチ分だけ時計回りに公転し、出力軸4と中間軸10の減速比は、分割点の数Nと等しくなる。なお、分割点の数Nがカム山8aの数よりも1つだけ少ない場合は、各ローラ9は反時計回りに公転し、中間軸10は出力軸4と逆方向に回転する。
この第1実施形態において、電動モータ3の出力軸4の偏心軸部4aに外嵌された転がり軸受6は、玉軸受が適用されているが、例えば、転がり軸受6の変形例1として、図6、7に示すように、保持器の無い針状ころ軸受を適用することができる。
この針状ころ軸受は、内輪が偏心軸部4aの外周部で形成され、その偏心軸部4aの外周部に軌道面4dが形成されている。円筒ころ6cの外径端部には、エッジロードの発生を防止するために、クラウニングが施されている。
また、円筒ころ6cは、転走時の潤滑性を向上させるため、その表面(特に転走面)に無数の微小凹形状のくぼみを設ける加工(HL加工)が施されている。加工方法としては、特殊なバレル研磨によって所望の面粗さとなる仕上げ面を得ることができるが、ショットピーニングやショットブラスト等を用いてもよい。さらに、円筒ころ6cに浸炭窒化処理(AS処理)を施して硬度を高め、耐摩耗性を向上させるようにしてもよい。
偏心軸部4aの外周部の軌道面4dの軸方向両側には、円筒ころ6cの軸方向への移動を規制する一対のつば部が形成されている。一対のつば部のうち、軌道面4dに対して中間軸10と反対側のつば部が偏心軸部4aに沿う環状のつば輪14によって形成される。
また、外輪6aの軌道面および、偏心軸部4aの軌道面4dに、高周波焼き入れを施すことができる。この場合、焼き入れ部分が硬化し、強度や耐摩耗性が向上する。
この変形例1では、転がり軸受6を保持器の無い針状ころ軸受とすることで、円筒ころ6cの数を増加させ、ラジアル方向の負荷容量を大きくすることが可能となる。また、円筒ころ6cが多い程、ころ端面とつばとの間の接触面圧を下げることができるため、アキシアル方向の負荷容量も向上するとともに、これらの間の摩耗低減を図ることができる。
また、転がり軸受6の変形例2としては、転がり軸受6に針状ころ軸受を適用し、その針状ころ軸受の内輪を偏心軸部4aの外周部で形成する代わりに、電動モータ3の出力軸4に外嵌された偏心リング6bで形成することができる(図8、図9参照)。
偏心リング6bは、金属製であり、その外周部には軌道面4dが形成され、軌道面4dの軸方向両側部には、円筒ころ6cの軸方向への移動を規制する一対のつば部が形成されている。一対のつば部のうち、軌道面4dに対して中間軸10と反対側のつば部が偏心リング6bに沿う環状のつば輪14によって形成されている。偏心リング6bは、これにのみ熱処理が施されている。このため、電動モータ3の出力軸4に熱処理を施す必要がなく、出力軸4の熱処理による寸法精度の影響を抑えることができる。
また、各円筒ころ6cの外径端部には、エッジロードの発生を防止するために、クラウニングが施され、転がり軸受6の外輪6aの軌道面および、偏心リング6bの軌道面4dに、高周波焼き入れが施される。この場合、焼き入れ部分が硬化し、強度や耐摩耗性が向上する。
この変形例2では、電動モータ3の出力軸4に偏心リング6bを外嵌すれば、出力軸4は、外周部を偏心させる必要がなく、容易に偏心軸部4aを設けることができる。また、予め偏心リング6bを内輪とした針状ころ軸受を組み立て、その針状ころ軸受を電動モータ3の出力軸4の外側に嵌合固定することができる。このため、組み立て性を向上させることが可能となる。
前記電動モータ3の出力軸4の支持構造は、ハウジング7に玉軸受12によって支持されるものであるが、その電動モータ3の出力軸4の回転を減速機構5を介してカムシャフト1に伝達し、カムシャフト1のスプロケット2に対する回転位相差を変化させることが可能である限り、適宜に変更することができる。一例として、この発明の第2実施形態を図10に示す。なお、以下においては、上記第1実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成に同符号を用いて説明を省略する。
この第2実施形態では、電動モータ3の出力軸4をカムシャフトと同軸上に支持する玉軸受12(出力軸支持軸受)の軸方向中央を、偏心軸部4aに外嵌した玉軸受6(転がり軸受)の軸受幅の範囲内に位置するようにしたのである。
より具体的には、電動モータ3の出力軸4に出力軸円筒部4cを備え、その出力軸円筒部4cの外周部に偏心軸部4aが形成され、その出力軸円筒部4cとカムシャフト1の間に玉軸受12が嵌合されたものである。玉軸受12の嵌合によって、その玉軸受12の軸方向中央を、偏心軸部4aに外嵌している玉軸受6の軸受幅の範囲内に位置させることができる。
これにより、玉軸受12は、軸方向の中央が電動モータ3の出力軸4の偏心軸部4aの軸幅寸法の範囲内に位置するものとなる。このため、ハウジング7内における電動モータ3の出力軸4の軸方向長さを、前述の第1実施形態の場合と比較して短くすることが可能となり、可変バルブタイミング装置を薄型化することができる。
また、中間軸10は玉軸受13によってハウジング7に支持されており、スプロケット2はその軸方向幅が、前述の第1実施形態のものと比較して小さく形成されている。このスプロケット2の形状によっても、可変バルブタイミング装置の薄型化が図られている。
この第2実施形態において、電動モータ3の出力軸4に備えた出力軸円筒部4cの偏心軸部4aに外嵌された転がり軸受6は、玉軸受が適用されているが、前述の第1実施形態の転がり軸受6と同様、適宜変形することができる。
転がり軸受6の変形例1としては、例えば、図11に示すように、保持器の無い針状ころ軸受を適用可能である。
この変形例1では、第1実施形態での変形例1の転がり軸受6と同様の構成が適用されている。すなわち、前記針状ころ軸受は、内輪が偏心軸部4aの外周部で形成され、その偏心軸部4aの外周部に軌道面4dが形成される。軌道面4dの軸方向両側には、円筒ころ6cの軸方向への移動を規制する一対のつば部が形成されている。一対のつば部のうち、軌道面4dに対して中間軸10と反対側のつば部が偏心軸部4aに沿う環状のつば輪14によって形成される。
また、円筒ころ6cの外径端部には、エッジロードの発生を防止するために、クラウニングが施され、外輪6aの軌道面および、偏心軸部4aの軌道面4dに、高周波焼き入れが施されている。
転がり軸受6の変形例2としては、保持器の無い針状ころ軸受を適用し、第1実施形態での変形例2の転がり軸受6と同様の構成を適用することができる。すなわち、図12に示すように、針状ころ軸受の内輪を、電動モータ3の出力軸4に外嵌された偏心リング6bで形成している。
偏心リング6bの外周部に軌道面4dが形成され、軌道面4dの軸方向両側部には、円筒ころ6cの軸方向への移動を規制する一対のつば部が形成されている。一対のつば部のうち、軌道面4dに対して中間軸10と反対側のつば部が偏心リング6bに沿う環状のつば輪14によって形成されている。
また、各円筒ころ6cの外径端部には、エッジロードの発生を防止するために、クラウニングが施され、転がり軸受6の外輪6aの軌道面および、偏心リング6bの軌道面4dに、高周波焼き入れが施される。
この発明の第3実施形態を図13に基づいて説明する。
この実施形態では、電動モータ3の出力軸4をカムシャフトと同軸上に支持する玉軸受12(出力軸支持軸受)の軸方向中央を、中間軸10の外周部に設けられた玉軸受13(中間軸支持軸受)の軸受幅の範囲内に位置するようにしたものである。
すなわち、電動モータ3の出力軸4に出力軸円筒部4cを備え、中間軸10が保持器部10bを有する中間軸円筒部10cと、中間軸円筒部10cのスプロケット2側端部に一体に形成された中間軸円環部10dとからなる。
中間軸円筒部10cの外周部に玉軸受13が設けられ、中間軸円筒部10cの内周部には、玉軸受12が出力軸4の出力軸円筒部4cの外周部との間に嵌合される。また、中間軸円環部10dの内周部がカムシャフト1に対して一体回転可能に設けられる。玉軸受12の嵌合によって、玉軸受12の軸方向中央が中間軸10に外嵌している玉軸受13の軸受幅の範囲内に位置した状態となる。
これにより、玉軸受12は、軸方向中央が中間軸10(中間軸円筒部10cおよび中間軸円環部10d)の軸幅寸法の範囲内に位置するものとなり、電動モータ3の出力軸4および中間軸10の軸幅寸法が、前述の第1実施形態のものと比較して小さくなり、可変バルブタイミング装置を薄型化することができる。
また、この実施形態では、前述の実施形態2の場合と同様、スプロケット2の軸方向幅が、前述の第1実施形態のものと比較して小さく形成されている。このため、スプロケット2の形状によっても、可変バルブタイミング装置の薄型化が図られている。
この第3実施形態において、電動モータ3の出力軸4に備えた偏心軸部4aに外嵌された転がり軸受6は、玉軸受が適用されているが、前述の第1実施形態の転がり軸受6と同様、適宜変形することができる。転がり軸受6の変形例1としては、例えば、図14に示すように、保持器の無い針状ころ軸受を適用可能である。
この変形例1では、第1実施形態での変形例1の転がり軸受6と同様の構成が適用されている。すなわち、前記針状ころ軸受は、内輪が偏心軸部4aの外周部で形成され、その偏心軸部4aの外周部に軌道面4dが形成される。軌道面4dの軸方向両側には、円筒ころ6cの軸方向への移動を規制する一対のつば部が形成されている。一対のつば部のうち、軌道面4dに対して中間軸10と反対側のつば部が偏心軸部4aに沿う環状のつば輪14によって形成される。
また、円筒ころ6cの外径端部には、エッジロードの発生を防止するために、クラウニングが施され、外輪6aの軌道面および、偏心軸部4aの軌道面4dに、高周波焼き入れが施されている。
転がり軸受6の変形例2としては、保持器の無い針状ころ軸受を適用し、第1実施形態での変形例2の転がり軸受6と同様の構成を適用することができる。すなわち、図15に示すように、針状ころ軸受の内輪を、電動モータ3の出力軸4に外嵌された偏心リング6bで形成している。
偏心リング6bの外周部には軌道面4dが形成され、軌道面4dの軸方向両側部には、円筒ころ6cの軸方向への移動を規制する一対のつば部が形成されている。一対のつば部のうち、軌道面4dに対して中間軸10と反対側のつば部が偏心リング6bに沿う環状のつば輪14によって形成されている。
また、各円筒ころ6cの外径端部には、エッジロードの発生を防止するために、クラウニングが施され、転がり軸受6の外輪6aの軌道面および、偏心リング6bの軌道面4dに、高周波焼き入れが施される。
1 カムシャフト
2 スプロケット
3 電動モータ
4 出力軸
4a 偏心軸部(内輪)
4b 貫通孔
4c 出力軸円筒部
4d 軌道面
5 減速機構
6 玉軸受(転がり軸受)
6a 外輪
6b 偏心リング(内輪)
6c 円筒ころ
7 ハウジング
8 内歯車
8a カム山
9 ローラ
9a クラウニング
9b 凹部
10 中間軸
10a ポケット
10b 保持器部
10c 中間軸円筒部
10d 中間軸円環部
11 スプライン
12 玉軸受(出力軸支持軸受)
13 玉軸受(中間軸支持軸受)
14 つば輪

Claims (13)

  1. エンジンの吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方のバルブを駆動するカムシャフトと、エンジンから回転を伝達され、前記カムシャフトを回転駆動するスプロケットとを、相対回転可能に同軸上に配置して、前記カムシャフトと同軸上に配置した電動モータの出力軸の回転を減速機構を介して前記カムシャフトに伝達し、前記カムシャフトの前記スプロケットに対する回転位相差を変化させて、前記バルブの開閉タイミングを変更するようにした可変バルブタイミング装置において、
    前記減速機構を、前記電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、前記スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に、複数のカム山を円周方向に等ピッチで形成した内歯車を前記偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸を前記カムシャフトと同軸上に配置して、前記環状の保持器部を円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、前記カム山の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、前記ローラを保持するポケットを設けて、前記カム山の1ピッチ分の形状を、前記電動モータの出力軸を回転させたときに、前記ポケットに保持されたローラが前記偏心軸部の外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致させて、これらのローラの公転を前記中間軸を介して前記カムシャフトに伝達するものとし、前記ローラの胴部の少なくとも両端部にクラウニングを設けたことを特徴とする可変バルブタイミング装置。
  2. エンジンの吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方のバルブを駆動するカムシャフトと、エンジンから回転を伝達され、前記カムシャフトを回転駆動するスプロケットとを、相対回転可能に同軸上に配置して、前記カムシャフトと同軸上に配置した電動モータの出力軸の回転を減速機構を介して前記カムシャフトに伝達し、前記カムシャフトの前記スプロケットに対する回転位相差を変化させて、前記バルブの開閉タイミングを変更するようにした可変バルブタイミング装置において、前記減速機構を、前記電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、前記スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に、複数のカム山を円周方向に等ピッチで形成した内歯車を前記偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸を前記カムシャフトと同軸上に配置して、前記環状の保持器部を円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、前記カム山の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、前記ローラを保持するポケットを設けて、前記カム山の1ピッチ分の形状を、前記電動モータの出力軸を回転させたときに、前記ポケットに保持されたローラが前記偏心軸部の外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致させて、これらのローラの公転を前記中間軸を介して前記カムシャフトに伝達するものとし、前記ローラの少なくとも胴部の表面に、微小な凹部を無数にランダムに形成し、その表面粗さの平均線に対しての振幅分布曲線の相対性を表す値であるパラメータSK値を−1.6以下としたことを特徴とする可変バルブタイミング装置。
  3. 前記ローラに、浸炭窒化処理後に1次焼入れしてA1変態点未満の温度に冷却したのち、前記1次焼入れよりも低温で2次焼入れする熱処理を施した請求項1または2に記載の可変バルブタイミング装置。
  4. 前記ローラの潤滑に、極圧性を有するグリースまたはオイルを用いた請求項1乃至3のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
  5. 前記保持器部の少なくとも前記ポケットの内面に低摩擦係数の皮膜を設けた請求項1乃至4のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
  6. 前記電動モータの出力軸は、これを前記カムシャフトと同軸上に支持する出力軸支持軸受を備え、前記出力軸支持軸受の軸方向中央を、前記偏心軸部に外嵌した転がり軸受の軸受幅の範囲内、または前記中間軸の外周部に設けた中間軸支持軸受の軸受幅の範囲内に位置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
  7. 前記電動モータの出力軸が出力軸円筒部を備え、前記出力軸円筒部の外周部に前記偏心軸部を形成し、前記出力軸円筒部と前記カムシャフトの間に前記出力軸支持軸受を嵌合したことを特徴とする請求項6に記載の可変バルブタイミング装置。
  8. 前記電動モータの出力軸が出力軸円筒部を備え、前記出力軸円筒部と前記中間軸が有する中間軸円筒部との間に前記出力軸支持軸受を嵌合したことを特徴とする請求項6に記載の可変バルブタイミング装置。
  9. 前記ローラが転接する偏心軸部の外径面を、偏心軸部に外嵌した転がり軸受の外輪の外径面で形成した請求項1乃至6のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
  10. 前記偏心軸部に外嵌した転がり軸受が、保持器の無いころ軸受とされ、前記ころ軸受の内輪が前記偏心軸部の外周部で形成されたことを特徴とする請求項9に記載の可変バルブタイミング装置。
  11. 前記偏心軸部に外嵌した転がり軸受が、保持器の無いころ軸受とされ、前記偏心軸部が、前記電動モータの出力軸に外嵌した偏心リングとされ、前記ころ軸受の内輪が前記偏心リングで形成されたことを特徴とする請求項9に記載の可変バルブタイミング装置。
  12. 前記ころ軸受のころの外径端部にクラウニングが施されたことを特徴とする請求項10または11に記載の可変バルブタイミング装置。
  13. 前記ころ軸受の軌道面に高周波焼き入れが施されたことを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
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