JP5479841B2 - L字型同軸コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、L字型同軸コネクタに係り、さらに詳しくは外部導体となるコネクタハウジングをL字型にして、このコネクタハウジングを鋳造品で構成したL字型同軸コネクタに関するものである。
同軸ケーブルと電子機器との電気的接続には、同軸コネクタが使用されている。この同軸コネクタは、用途に応じて様々なタイプのものがあり、このうち外部導体となるコネクタハウジングをL字型にしたL字型同軸コネクタも多く使用されている。L字型同軸コネクタは、通常、外部導体となるコネクタハウジング(以下、ハウジングという)材を2分割して、これらの分割したハウジングの内部に中空孔を設けて互いの端部をろう付けしてL字型にした後に、内部のL字状中空孔に2本の導体ピンからなる芯導体の一先端部を交差させて挿入し、この交差部を半田付けし、中空孔内で両導体ピンをそれぞれ絶縁体で支持固定したものとなっている。このハウジングは、所定大きさの金属ブロックを旋盤、研削盤などの工作機械を使って機械加工して所定形状に成形したものとなっている(下記特許文献1参照)。
このL字型同軸コネクタは、機械加工が必要でしかも部品のろう付け作業などが必須となることから、この機械加工などを不要にしたL字型同軸コネクタが提案されている。(例えば、下記特許文献2参照)。
図7を参照して、下記特許文献2に開示されたL字型同軸コネクタを説明する。なお、図7は下記特許文献2に記載されたL字型同軸コネクタを示し、図7Aは分解斜視図、図7Bは図1の金属ハウジングの縦断面図である。
L字型同軸コネクタ10は、L字状の芯材11と、この芯材を電気的に絶縁する2個に分割された絶縁ブッシング部材12、13と、内部にL字状の中空孔14を設けた金属ハウジング15とで構成されている。金属ハウジング15は、中空孔14が直立状部分14a、14cと湾曲状部分14bとに分かれて、一端にネジ15及び他端にフランジ15が形成されるようにして金属粉末射出成形法、いわゆるメタルインジェクションモールド法(MIM;Metal Injection Molding Process)で作製されている。この製造方法は、直交する上方および側方カップリング手段(ネジ15及びフランジ15部分)と下方平坦面との輪郭形状を有する金型にカップリング手段の相互を連通する直立状部分14a、14cと湾曲状部分14bとを有する中空孔14の形状の中子を位置決めするインサート工程と、前記中子が配置された金型に金属質粉を充填する射出工程と、前記中子を気化または溶解により除去してグリーン体にする成形工程と、グリーン体から前記バインダーを排除する脱脂工程および脱脂されたグリーン体を焼結する焼結工程とを含んだ製法となっている。
特開2002−334754号公報(段落〔0002〕、〔0003〕、図4) 特開2000−340303号公報(段落〔0022〕、〔0023〕、図3、図6)
上記特許文献1に開示されたL字型同軸コネクタは、部品点数が多く、しかも作製に高温炉などの設備が必要になる。すなわち、部品点数は、2個のハウジング、2本の導体ピン及び2個の絶縁体とからなり、うち分割されたハウジングはろう付けするために高価な高温炉での処理及び2本の導体ピンの結合には半田付けなどの面倒な作業が必要になっている。また、ハウジングは、切削、研削などの機械加工も必要になる。そのために、高価な設備が必要であると共に、部品点数の増加が作業効率の低下を招き、製品のバラツキが発生し易くなり、特性や信頼性が低下するなどの課題が内在している。これに対して、上記特許文献2に開示されたL字型同軸コネクタは、内外部導体、すなわち芯材及び金属ハウジングをL字状にし、うち金属ハウジングはMIM法で作製されるので、上記の課題がほぼ解決される。
しかしながら、上記特許文献2のL字型同軸コネクタも幾つか課題が潜在している。その一つの課題は、金属ハウジングは、形状が複雑になっているので鋳造法での作製が困難でMIM法によらざるを得ないものとなっている。すなわち、中空孔14は湾曲状部分14bを含みしかも内壁面に絶縁ブッシング部材を固定する突起14,14を設けなければならない形状、いわゆる三次元形状となっているので、これらの三次元形状のものを鋳造法で成形しようとすると金型形状が複雑になり、鋳造法での成形が極めて困難となり、より複雑な形状の成形に適したMIM法によらざるを得ない。
鋳造法は、金属を流して型作りした後に固めるだけの簡単な3ステップ(工程)で済むのに対して、MIM法は、金属粉末とバインダーとの混合・混練工程、所定の形状にする成形工程、脱バインダー工程(脱油工程)・焼結工程などの工程を経て行わなければならない。また、これらの工程では高品質の粉末を使用し、焼結工程での分子結合により均質な密度と歪みを少なくする工程管理などが必須となり、鋳造法のような簡単な3ステップでは作製できない。その結果、製品コストの低減が困難になる。また、他の課題は、中空孔内への芯材の挿入及び固定が、まず、L字状芯材を中空孔へ挿入し、その後、中空孔の両端部でそれぞれの絶縁ブッシング部材の装着となるので、その組立て作業が面倒になる。さらに、このL字状芯材は、中空孔内の湾曲状部分が絶縁ブッシング部材で支持されないので、中空孔内では芯材が絶縁ブッシング部材で支持された部分と支持されない空間となり、L字状芯材の周りでの特性インピーダンスに差異が生じて高周波特性に悪影響を及ぼす恐れがある。
そこで本発明は、このような従来技術が抱える課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、外部導体となるコネクタハウジングを鋳造品で作製してコストの低減を図ったL字型同軸コネクタを提供することにある。
本発明の他の目的は、芯導体、外部導体となるコネクタハウジング及びこれらの導体を電気絶縁する絶縁体をL字型にして組立てを簡単にしたL字型同軸コネクタを提供することにある。
本発明のまた他の目的は、芯導体の太さを絶縁体及び外部導体の形状に対応して変えて高周波特性の改善を図ったL字型同軸コネクタを提供することにある。
上記目的は、以下の構成によって達成できる。すなわち、請求項1に記載されたL字型同軸コネクタに係る発明は、芯導体と、前記芯導体を電気絶縁する絶縁体と、前記芯導体及び絶縁体が収容されて外部導体となるコネクタハウジングとを備えたL字型同軸コネクタにおいて、
前記コネクタハウジングは、内部に前記芯導体を組込んだ前記絶縁体が挿入される中空孔を設けた筒状部及び該筒状部の一端から所定角度に曲げて内部に前記芯導体を組込んだ前記絶縁体及び前記絶縁体を支持する支持体が収容される収容室を設けた収容部を有し、前記収容室の側壁に前記芯導体、前記絶縁体及び前記支持体の組立体が収容される収容開口を設けて鋳造成型体で形成され
前記収容部は、矩形状の天板と、前記天板の三辺の周囲から所定長さ延設された対向する一対の対向側板及び該対向側板の一方の側辺縁を連結する連結側板とを有し、
前記対向側板は、対向する内壁面に前記支持体を位置決め固定する固定手段が設けられ、
前記支持体は、前記絶縁体が挿入される凹み穴を設けた連結支持部と、前記凹み穴に連通して支持孔を設けた柱支持部とを有し、前記連結支持部及び前記柱支持部は直方体ブロックからなり、
前記絶縁体に前記芯導体が組込まれ、前記絶縁体が前記支持体に支持されて前記コネクタハウジングに収容されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のL字型同軸コネクタにおいて、前記固定手段は、前記対向側板の対向する内壁面に設けられたガイド突起と、前記柱支持部の対向する側壁面に設けられたガイド溝とが嵌入されることを特徴とする
請求項3の発明は、請求項1に記載のL字型同軸コネクタにおいて、前記筒状部は、円形筒状体からなり、該筒状体の外周囲に螺子が鋳造成型により形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項に記載のL字型同軸コネクタにおいて、前記収容部は、前記連結側板の外面に前記中空孔に連通させた貫通孔を設けて前記筒状部が結合されて、前記対向側板の他方の側辺縁間が前記収容開口となっていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項に記載のL字型同軸コネクタにおいて、前記対向側板は、前記天板の反対側の端辺縁から所定長さ延設された端子片が設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1に記載のL字型同軸コネクタにおいて、前記芯導体は、所定長さ及び太さの第1導体部及び該第1導体部の端部から前記コネクタハウジングの角度と略同じ角度に折曲し所定長さ及び太さの第2導体部で形成され、前記絶縁体は、前記第1導体部が挿入される貫通孔を設けた第1柱状部及び該第1柱状部の端部から前記コネクタハウジングの角度と略同じ角度に折曲した連結部により連結された第2柱状部を有し、前記第2柱状部の側壁に前記第2導体部を収容する収容溝が形成され、前記支持体の前記連結支持部の前記凹み孔は、前記絶縁体の前記連結部が挿入され、前記柱支持部は、前記絶縁体の前記第2柱状部を支持していることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5又は6に記載のL字型同軸コネクタにおいて、前記芯導体は、良導電性の丸棒からなり、前記第1導体部の直径及び前記第2導体部の直径が前記絶縁体の大きさによって異ならせてあることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1又は6に記載のL字型同軸コネクタにおいて、前記コネクタハウジングは、亜鉛ダイカストで作製されていることを特徴とする。
請求項1及び2の発明によれば、コネクタハウジングは、筒状部と収容部とを有し、収容部の収容室が収容開口で開口され、内部に湾曲状部分が無く直線状部分になっているので、成型する際に使用する金型が簡単なものとなり、金属を流し込み、成形及び固める簡単な3ステップ(工程)の鋳造法で作製できる。その結果、従来技術のように金属ブロックからの切削、研磨などの機械加工が不要になり、また、MIM法などによらない鋳造法で作製が可能になり製造コストの低減ができる。さらに、収容部は、矩形状の天板と、この天板の三辺の周囲から所定長さ延設した対向する一対の対向側板及び該対向側板の一方の側辺縁を連結する連結側板とを有し、対向側板は、対向する内壁面に絶縁体を前記収容室内で支持する支持体を位置決め固定する固定手段が設けられているので、金型が簡単なものでよく、鋳造法での作製が容易になる。
請求項の発明によれば、筒状部は、円形筒状体からなり、この筒状体の外周囲に螺子を設けるので、簡単な金型を用いて鋳造法で螺子を形成できる。
請求項の発明によれば、収容部は、矩形状の天板と、この天板の三辺の周囲から所定長さ延設した対向する一対の対向側板及び該対向側板の一方の側辺縁を連結する連結側板とを有し、この連結側板外面に中空孔に連通させた貫通孔を設けて筒状部が結合されて、対向側板の他方の側辺縁間が収容開口となっており、中空孔及び収容開口を利用して、金型が作成できるので、金型形状が簡単なものでよく、鋳造法での作製が容易になる。
請求項の発明によれば、端子片は、対向側板の端辺縁を所定長さ延設した延設片で形成できるので、簡単に作成できる。
請求項6の発明によれば、内部芯導体及び絶縁体は、コネクタハウジングと略同じ角度で折曲した形状に形成されて、これらの部品が全て略同じ形状となり、これら部品の組立てが同じ形状の部品の組立てとなり、組立て作業が簡単になる。
請求項7の発明によれば、芯導体の第1導体部の直径及び第2導体部の直径は、絶縁体の大きさによって異ならせてあるので、高周波特性の改善を図ることができる。芯導体は、例えば、絶縁体の太い箇所ではその直径を大きくし、細い箇所では直径を小さくすると、特定インピーダンスが均一になり、高周波特性が改善される。
請求項8の発明によれば、コネクタハウジングを亜鉛ダイカストで作製すると、ダイガスト法は、他の鋳造方法と比べて寸法精度が高く、量産が可能で後工程も省けて、金型寿命が長く、しかも鋳造温度が比較的に低いために金型の寿命がアルミダイガストに比べて圧倒的に長くなり、1つの金型で例えば数十万個の製品を製造することが可能となる。それにより、製品に占める金型のコストが低減することができる。亜鉛ダイカスト製ハウジングは、その表面処理が容易になり、例えばクロム・ニッケル、銅、金、銀などのメッキが容易になる。
図1は本発明の実施形態に係るL字型同軸コネクタを示し、図1Aは外観斜視図、図1Bは正面図、図1Cは図1AのIC―IC線の断面図である。 図2は図1のL字型同軸コネクタを分解したもので、図2Aは分解斜視図、図2Bは図2Aの部品を一部組立てた状態の分解斜視図である。 図3は図2の芯導体の外観斜視図である。 図4は図2の絶縁体を示し、図4Aは外観斜視図、図4Bは正面図。図4Cは図4BのIVC−IVC線の断面図である。 図5は図2の支持体を示し、図5Aは外観斜視図、図5Bは側面図、図5Cは図5BのVC−VC線の断面図である。 図6は図2のコネクタハウジングを示し、図6Aは外観斜視図、図6Bは正面図、図6Cは図6BのVIC−VIC線の断面図である。 従来技術のL字型同軸コネクタを示し、図7Aは分解斜視図、図7Bは図1の金属ハウジングの縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのL字型同軸コネクタを例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
図1、図2を参照して、本発明の実施形態に係るL字型同軸コネクタを説明する。なお、図1は本発明の実施形態に係るL字型同軸コネクタを示し、図1Aは外観斜視図、図1Bは正面図、図1Cは図1AのIC―IC線の断面図、図2は図1のL字型同軸コネクタを分解したもので、図2Aは分解斜視図、図2Bは図2Aの部品を一部組立てた状態の分解斜視図である。
本発明の実施形態に係るL字型同軸コネクタ1は、図示を省略した相手方コネクタと結合して使用されるもので、図1、図2に示すように、L字型の芯導体2と、この芯導体を電気絶縁する絶縁体3と、この絶縁体3を支持する支持体4と、この絶縁体3を支持体4で固定した状態で収容する電気導電製のコネクタハウジング(以下、ハウジングという)5とを有している。これらの部品のうち、ハウジング5は、外部導体となるもので電気導電材を用いて鋳造法によって作製された鋳造品となっている。以下、個々の部品の構成を詳述する。
まず、図3を参照して、芯導体を説明する。なお、図3は芯導体の外観斜視図である。
芯導体2は、図3に示すように、所定の太さ及び長さの第1導体部2aと、この第1導体部2aから所定角度、例えば略90°に折曲した第2導体部2bとを有し、全体形状がL字型をなし、良導電性の棒状導体を用い、この棒状導体を研削などの機械加工した後に所定角度に折曲されている。第1導体部2aは、その先端が相手方コネクタのコンタクトに差込まれるように先が尖った接触部2aとなっている。また、第2導体部2bの端部は、回路基板に設けた電極などに接続される端子部2bとなっている。
この芯導体2は、第1導体部2aの直径φ1が例えば1.40mm、第2導体部2bの直径φ2が例えば1.27mmで第1導体部2aが第2導体部2bより太くなっている。これらの直径φ1、φ2は、絶縁体3の太さ或いは形状に対応して、高周波特性が最良になるようにして決定される。すなわち、絶縁体3の太さが太い箇所では直径を大きく、反対に絶縁体の細い箇所では直径を小さくしてある。また、後述するが絶縁体3に設ける溝の大きさによってもその直径が変更される。したがって、この実施形態では、第1導体部2aを第2導体部2bより太くしたが、絶縁体の太さ及び形状により、最適な高周波特性にするために逆になることがある。また、第1導体部2aと第2導体部2bとの折曲角度を略90°としたが、この角度に限定されるものではない。なお、第1導体部2aの略中央部に所定高さ及び幅を有する突起2cが形成されている。この突起2cは、第1導体部2aの接触部2a方向に向かってテーパー2cが形成され、反対の第2導体部2b側は、直角の端面2cとなっている。
図2、図4を参照して、絶縁体を説明する。なお、図4は絶縁体を示し、図4Aは外観斜視図、図4Bは正面図。図4Cは図4BのIVC−IVC線の断面図である。
絶縁体3は、芯導体2の形状に合わせてL字型をなし、この芯導体2の第1導体部2aが先端部から差込まれる貫通孔3aを設けた第1柱状部3aと、第2導体部2bが側部から嵌め込まれる収容溝3bを設けた第2柱状部3bとを有し、第1、第2柱状部3a、3bが連結部3abで略90°に折曲されて電気絶縁性の合成樹脂の成型体で形成されている。第1、第2柱状部3a、3bの太さは、第1柱状部3aが第2柱状部3bより太くなっている。なお、この太さにより、芯導体2の直径が変更されている。第1柱状部3aは、中心部に貫通孔3aを設けた所定の長さ及び太さの円柱体からなり、貫通孔3aの直径は第1導体部2aが圧入される大きさで、その長さがこの第1導体部2aより短長になっている。この長さにより、絶縁体3に芯導体2が装着されたときに、芯導体2の接触部2aが第1柱状部3aの先端より前方に突出する(図1C参照)。
第2柱状部3bは、図2、図4Cに示したように、第1柱状部3aの反端側の側壁面に所定の幅長の開口3b11を有する収容溝3bを設け所定の長さ及び太さの円柱体からなり、収容溝3bは、円柱体の中心部まで達して第2導体部2bが長手方向の側面から圧入できる大きさになっている。この第2柱状部3bの長さは、芯導体2の第2導体部2bより短長になっている。この長さにより、絶縁体3に芯導体2が装着されたときに、芯導体2の端子部2bが第2柱状部3bの端部より下方に突出する(図1C参照)。
図5を参照して、支持体を説明する。なお、図5は支持体を示し、図5Aは外観斜視図、図5Bは側面図、図5Cは図5BのVC―VC線の断面図である。
支持体4は、絶縁体3の連結部3abが挿入される凹み穴4aを設けた連結支持部4Aと、この凹み穴に連通して第2柱状部3bを支持する支持孔4bを設けた柱支持部4Bとを有し、連結支持部4A及び柱支持部4Bは直方体ブロックからなり、連結支持部4Aを柱支持部4Bより若干大きくし、柱支持部4Bの対向する側壁面に後述するハウジング5のガイド突起が嵌め込まれるガイド溝4cを設けて、電気導電性の金属材、例えば亜鉛、亜鉛合金などの鋳造体で作製されている。なお、鋳造法は後述する。
図2、図6を参照して、ハウジングを説明する。なお、図6はハウジングを示し、図6Aは外観斜視図、図6Bは正面図、図6Cは図6BのVIC−VIC線の断面図である。
ハウジング5は、芯導体2の形状に合わせてL字型をなし、絶縁体3の第1柱状部3aが挿入される中空孔を設けた筒状部6と、第2柱状部3bが固定された支持体4が収容される収容室を設けた収容部7とを有し、収容部7の一側板外面に筒状部6が結合されて、電気導電性の金属材、例えば亜鉛、亜鉛合金などの鋳造体で作製されている。
筒状部6は、図2、図6Aに示すように、所定の長さ及び太さの円形状の筒状体からなり、内部に絶縁体3の第1柱状部3aが挿入される中空孔6a及び外周囲にオス螺子6bが設けられている。このオス螺子6bは、鋳造の際に金型成型によって形成されている。なお、このオス螺子には、図示を省略した相手方コネクタのメス螺子が螺子結合される。
収容部7は、図6Aに示す状態で、略四角形状の天井板7aと、この天井板7aの三辺から下方へ所定長さ垂下した垂下側板7b〜7dと、一対の対向する垂下側板7c、7dの下辺から所定長さ延設した4本の脚片7とを設け、天井板7a及び垂下側板7bのそれぞれの対向面が開口され、内部に所定大きさの空間を有する収容室7が形成された構造となっている。この収容室7は、天井板7a及び垂下側板7b〜7dで囲まれて、一側面及び下方に開口7e、7fが形成されたものとなっている。開口7eは、絶縁体3及び支持体4などを収容する収容開口となっている。一対の対向する垂下側板7c、7dは、対向する板面に支持体4の装着をガイドするガイド突起7c'、7d'が設けられている(図2参照)。
筒状部6は、垂下側板7bの外面から前方へ突出されて、筒状部の中空孔6aがこの垂下側板7bを貫通している。4本の脚片7は、図示を省略した回路基板のアース電極などに接続固定される取付け端子となっている。
ハウジング5は、筒状部6及び収容部7を有し、筒状部6の中空孔6aと収容部7の収容室7とが連通し、収容室7の一側面及び下面に開口7e、7fが形成されているので、これらの中空孔6a及び開口7e、7fを利用して、簡単な金型で鋳造加工により作製できる。すなわち、これらの中空孔及び開口は、湾曲状部がないのでこれに適合する金型形状が簡単になり、この金型に溶融した金属材、例えば亜鉛或いは亜鉛合金を注入することにより容易に作製できる。なお、天井板、垂下側板及び脚片は、特許請求の範囲で天板、対向側板及び端子片と表現されている。
実施形態に係る支持体4及びハウジング5は、鋳造法で作製するが、この製法は公知であるので、以下、これらの支持体及びハウジングとの関係においてその概要を説明する。
一般的な鋳造法(casting)は、材料(鉄、アルミ合金、銅、真鍮などの金属材)をそれらの融点より高い温度で熱して液体にした後に、型に流し込み、冷やして目的の形状に固める加工方法である。この鋳造法には、砂型鋳造法(Sand Mold Csting)、石膏鋳造法(PlasterCsting)、精密鋳造法(Precision Csting)、金型鋳造法(Metal Mold Casting)などあり、金型鋳造法は、重力鋳造法、ダイカスト法、低圧鋳造法及び高圧鋳造法に分類されており、この実施形態の支持体及びハウジングは、ダイガスト法(Die Casting)で作製するのが好ましい。支持体及びハウジングを亜鉛ダイカストで作製すると、このダイガスト法は、他の鋳造法と比べて寸法精度を高くでき、量産が可能で後工程も省くことができる。また、鋳造温度が比較的に低いために金型の寿命をアルミダイガストに比べて圧倒的に長くでき、1つの金型で例えば数十万個の製品を製造することが可能となる。そのために、製品に占める金型コストを低減でき製品価格に反映できる。亜鉛ダイカスト部品によると、その表面処理が容易になり、例えばクロム・ニッケル、銅、金、銀などのメッキが容易になる。
このL字型同軸コネクタ1は、上記の部品で構成されるが、以下これらの部品の組立てを主に図2を用い、適宜各部品に対応する図面を参照して説明する。まず、図2に示すように、絶縁体3に芯導体2を装着する。この装着は、芯導体2の第1導体部2aを絶縁体3の貫通孔3aを挿通し、第2導体部2bを開口3b11から収容溝3bへ押し込み、芯導体2と絶縁体3との組立体を形成する。このとき、第1導体部2aに形成された突起2cにより、絶縁体3の貫通孔3aに挿通するときは突起2cのテーパー2cを利用して容易に挿通することができるが、組立て後は、突起2cの端面2cがかえしとなり、芯導体2が絶縁体3から抜けるのを抑制している。
次いで、絶縁体3の第2柱状部3bを支持体4の凹み穴4aから差込んで、支持体4を絶縁体3に固定する。これにより、芯導体2を取付けた絶縁体3は、支持体4で支持されて、第2柱状部3bの収容溝3bが覆われる。その後、この支持体4を芯導体2及び絶縁体3を取付けた状態でハウジング5内へ組込む。この組込みは、絶縁体3の第1柱状部3aをハウジング5の中空孔6aに挿通し、ガイド突起7c'、7d'に支持体4のガイド溝4cを合わせて押し込み嵌入して、組立てを終了する。
このL字型同軸コネクタ1は、芯導体2、絶縁体3及びハウジング5がL字型となって、部品形状がL字型に揃っているので、部品組立ての際、各部品の方向の見極めが容易になり、組立てが簡単になる。
1 L字型同軸コネクタ
2 芯導体
2a 第1導体部
2b 第2導体部
3 絶縁体
3a 第1柱状部
3b 第2柱状部
3b 収容溝
3b11 開口
4 支持体
5 コネクタハウジング
6 筒状部
6a 中空孔
6b ネジ部
7 収容部
7a 天井板(天板)
7b〜7c 側板
収容室
7e 収容開口
脚片(端子片)

Claims (8)

  1. 芯導体と、前記芯導体を電気絶縁する絶縁体と、前記芯導体及び絶縁体が収容されて外部導体となるコネクタハウジングとを備えたL字型同軸コネクタにおいて、
    前記コネクタハウジングは、内部に前記芯導体を組込んだ前記絶縁体が挿入される中空孔を設けた筒状部及び該筒状部の一端から所定角度に曲げて内部に前記芯導体を組込んだ前記絶縁体及び前記絶縁体を支持する支持体が収容される収容室を設けた収容部を有し、前記収容室の側壁に前記芯導体、前記絶縁体及び前記支持体の組立体が収容される収容開口を設けて鋳造成型体で形成され
    前記収容部は、矩形状の天板と、前記天板の三辺の周囲から所定長さ延設された対向する一対の対向側板及び該対向側板の一方の側辺縁を連結する連結側板とを有し、
    前記対向側板は、対向する内壁面に前記支持体を位置決め固定する固定手段が設けられ、
    前記支持体は、前記絶縁体が挿入される凹み穴を設けた連結支持部と、前記凹み穴に連通して支持孔を設けた柱支持部とを有し、前記連結支持部及び前記柱支持部は直方体ブロックからなり、
    前記絶縁体に前記芯導体が組込まれ、前記絶縁体が前記支持体に支持されて前記コネクタハウジングに収容されていることを特徴とするL字型同軸コネクタ。
  2. 前記固定手段は、前記対向側板の対向する内壁面に設けられたガイド突起と、前記柱支持部の対向する側壁面に設けられたガイド溝とが嵌入されることを特徴とする請求項1に記載のL字型同軸コネクタ。
  3. 前記筒状部は、円形筒状体からなり、該筒状体の外周囲に螺子が鋳造成型により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のL字型同軸コネクタ。
  4. 前記収容部は、前記連結側板の外面に前記中空孔に連通させた貫通孔を設けて前記筒状部が結合されて、前記対向側板の他方の側辺縁間が前記収容開口となっていることを特徴とする請求項1に記載のL字型同軸コネクタ。
  5. 前記対向側板は、前記天板の反対側の端辺縁から所定長さ延設された端子片が設けられていることを特徴とする請求項に記載のL字型同軸コネクタ。
  6. 前記芯導体は、所定長さ及び太さの第1導体部及び該第1導体部の端部から前記コネクタハウジングの角度と略同じ角度に折曲し所定長さ及び太さの第2導体部で形成され、前記絶縁体は、前記第1導体部が挿入される貫通孔を設けた第1柱状部及び該第1柱状部の端部から前記コネクタハウジングの角度と略同じ角度に折曲した連結部により連結された第2柱状部を有し、前記第2柱状部の側壁に前記第2導体部を収容する収容溝が形成され、前記支持体の前記連結支持部の前記凹み孔は、前記絶縁体の前記連結部が挿入され、前記柱支持部は、前記絶縁体の前記第2柱状部を支持していることを特徴とする請求項1に記載のL字型同軸コネクタ。
  7. 前記芯導体は、良導電性の丸棒からなり、前記第1導体部の直径及び前記第2導体部の直径が前記絶縁体の大きさによって異ならせてあることを特徴とする請求項5又は6に記載のL字型同軸コネクタ。
  8. 前記コネクタハウジングは、亜鉛ダイカストで作製されていることを特徴とする請求項1又は6に記載のL字型同軸コネクタ。
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