JP5479330B2 - ディーゼルポンプ - Google Patents

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Description

関連する出願
本出願では、2008年5月14日に日本国に出願された特許出願番号2008−127407の利益を主張し、当該出願の内容は引用することによりここに組み込まれているものとする。
本発明は、ディーゼルエンジンへと高圧で燃料を供給するディーゼルポンプに関し、特に、低コストで高い信頼性をもつディーゼルポンプを提供する技術に関する。
ディーゼルエンジンは、燃料を高圧で供給するためのディーゼルポンプを備えている。従来一般にはエンジンの各気筒に1つのディーゼルポンプが備えられていた。しかし、最近は、高圧化の要求に応えるため、コモンレールシステムが一般化している。コモンレールシステムは、ディーゼルポンプからコモンレールを介して複数の気筒に燃料を供給するように構成される。
従来、商業者用のディーゼルエンジンでは、燃料圧力が1000bar(100MPa)以下であった。この場合、インナープランジャタイプのディーゼルポンプが一般に使われていた。この種のディーゼルポンプでは、プランジャをポンプ中心へ向けて駆動することにより燃料が加圧される。
これに対して、最近の乗用車用のディーゼルエンジンでは、燃料圧力が1400bar(140Mpa)以上であり、2000bar(200Mpa)に達している。燃料圧力はさらに増大すると予想される。このようなディーゼルエンジンでは、アウタープランジャタイプのディーゼルポンプが採用されている。この場合、複数のプランジャが放射状に設けられ、それらプランジャが外向きに押されて燃料が加圧される。プランジャの数は一般に2又は3本である。
従来のアウタープランジャタイプのディーゼルポンプは、例えば、特開2003−49745号公報に開示されている。同文献では、ハウジングが、ハウジング本体とシリンダヘッドからなる分割構造を有する。ハウジング本体はアルミニウム製であり、シリンダヘッドは鉄製であり、シリンダヘッドがハウジング本体にボルトで締結される。シリンダヘッドにはシリンダ部が一体に構成されている。シリンダ部はハウジング本体に向けて突出し、ハウジング本体の開口内に位置している。シリンダ部にプランジャが挿入されており、プランジャがハウジング本体の駆動機構によって駆動される。
プランジャが駆動機構により駆動されてシリンダ内を往復すると、シリンダには高い圧力が繰り返し作用する。従来のディーゼルポンプは、燃料の高圧に耐えられる強度を得るために、上記のように鉄製のシリンダヘッドを備えている。
しかしながら、従来のディーゼルポンプでは、シリンダの内面に、シリンダ材料の硫黄等の微量成分の偏析が現れることがある。このような偏析は、クラックの起点になり、ディーゼルポンプの耐久性を低下させる要因になる。偏析はランダムに現れるので、シリンダの加工面に偏析が現れるのを防ぐのは難しい。
特に、最近は燃料圧力が増大しており、前述のように2000bar(200MPa)に達している。このような高圧ディーゼルポンプでは、高い信頼性が要求され、偏析による耐久性の低下が問題になる。
偏析の発生を回避するために、硫黄のように偏析の可能性のある成分を出来る限り少なくした特殊合金鋼を使用することも考えられる。しかし、そのような特殊合金鋼は、高価で加工性が悪い。そして、従来のシリンダヘッドはサイズが大きく、加工箇所も多い。したがって、シリンダヘッドに上記のような特殊合金鋼を適用した場合、生産性が悪く、コストも大幅に増大する。
本発明は上記背景の下でなされたものであり、その目的は、高圧下での耐久性を向上でき、生産性が高く、低コストなディーゼルポンプを提供することにある。
本発明のディーゼルポンプは、ポンプハウジングと、ポンプハウジングに設けられるシリンダと、シリンダに往復可能に設けられるプランジャと、プランジャを駆動する駆動機構とを備え、シリンダは、ポンプハウジングと別体の部品であって、ポンプハウジングに取り付けられている。
上記のように、本発明では、シリンダが、ポンプハウジングと別体の部品であって、ポンプハウジングに取り付けられているので、シリンダのサイズを小さくできる。シリンダが小さいので、信頼性が高い材料を容易に採用できる。より詳細には、信頼性は高いが高価で加工性が悪い材料を採用したとしても、生産性の大幅低下とコストの大幅増加を避けることができる。したがって、高圧下での耐久性を向上できるディーゼルポンプを、より高い生産性と共に低いコストで提供できる。
シリンダは、硫黄レス合金鋼でよい。本明細書及び特許請求の範囲において、硫黄レス合金鋼とは、一般に超高圧機器に用いられる硫黄レスといわれる特殊合金鋼であり、硫黄のような偏析の可能性の高い成分を出来る限り少なくした合金鋼である(以下、同じ)。シリンダは筒型の部品でよく、ポンプハウジングに圧入されてよい。複数のシリンダが駆動機構を中心に放射状に配置されてよく、複数のシリンダに複数のプランジャがそれぞれ設けられてよく、駆動機構がポンプハウジングの外方向に複数のプランジャを駆動して燃料を加圧してよい。
プランジャは、シリンダに挿入されるプランジャ軸と、駆動機構に押されるプランジャフランジ部とを有してよく、シリンダは、プランジャフランジ部が駆動機構により押されてプランジャ軸が燃料を加圧するときのプランジャ軸に対応する範囲に設けられてよい。シリンダの軸方向の端部にインレットバルブが配置されてよく、シリンダが軸方向にインレットバルブを超えない範囲に設けられてよい。
ディーゼルポンプは、ポンプハウジングに取り付けられ、シリンダから燃料を排出するアウトレットジョイントを有してよく、アウトレットジョイントの先端がシリンダに達してよく、燃料排出経路がシリンダからアウトレットジョイントへとポンプハウジングを介さずに直接続いていてよい。
アウトレットジョイントは外周にネジ部を有してよく、ポンプハウジングに締結されてよく、締結荷重によってアウトレットジョイントの先端がシリンダに押圧されてよい。
シリンダは外周にジョイント接触領域を有してよく、ジョイント接触領域は平坦でよく、アウトレットジョイントの先端がシリンダのジョイント接触領域に接してよい。
シリンダへの燃料供給経路が、シリンダの軸方向の端面部分にあるシリンダ端空間を通ってシリンダに燃料を導くように設けられてよい。ディーゼルポンプは、シリンダとアウトレットジョイントの先端との接触部位から漏れた燃料がポンプハウジングとシリンダの間を通ってシリンダ端空間に戻る構造を備えてよい。
シリンダは、ポンプハウジングに形成された保持孔に圧入されてよく、シリンダの軸方向端面から離れた位置で保持孔が塞ぎ部材により塞がれてよく、シリンダの軸方向端面と保持孔の内面と塞ぎ部材との間にシリンダ端空間が形成されてよく、シリンダ端空間がシリンダへの燃料供給経路の一部を構成してよい。シリンダは外周にジョイント接触領域を有してよく、アウトレットジョイントの先端がシリンダのジョイント接触領域に位置してよく、保持孔の内面とジョイント接触領域の間であってシリンダとアウトレットジョイントの接触部位の周囲に隙間が形成されてよく、該隙間がシリンダ端空間と通じてよい。
シリンダに軸方向と交差する方向のシリンダ段差が形成されてよく、ポンプハウジングの保持孔にシリンダ段差と係合するようにハウジング段差が形成されてよく、シリンダが保持孔に外側から圧入されてよく、シリンダ段差が、ハウジング段差に突き当たってよく、突当てによりシリンダが軸方向に位置決めされると共に、ハウジング段差にて隙間のシリンダ軸方向終端が規定されてよい。
シリンダは、シリンダ段差から軸方向に外側の第1部分と、シリンダ段差から軸方向に内側の第2部分とを有してよく、第1部分と第2部分は一体化されてよく、第1部分が保持孔に圧入されてよく、第2部分の直径が第1部分の直径より小さくてよく、第2部分と保持孔の間にスプリング隙間が形成されてよく、プランジャスプリングが、スプリング隙間に配置され、シリンダ段差に支持されて、プランジャを軸方向に内側に向けて付勢してよい。外側とは、ポンプの外面により近い側であり、内側は、ポンプの中心により近い側(ポンプの外面から遠い側)である。
また、シリンダは、プランジャが内部で摺動するシリンダ機能を提供する摺動部分と、加圧室及び燃料排出孔を有し燃料吸排機能を提供する吸排部分とで構成される分割構造を有してよい。吸排部分が摺動部分より、シリンダの軸方向に外側に配置されてよい。
本発明の別の態様は、ディーゼルポンプの製造方法であり、シリンダ保持部を有するポンプハウジングを用意し、シリンダ保持部にポンプハウジングと別体のシリンダを取り付け、シリンダに往復可能にプランジャを設け、プランジャを駆動する駆動機構をポンプハウジングに取り付ける。
シリンダは、硫黄レス合金鋼でよい。シリンダ取付ステップは、ポンプハウジングのハウジング保持部に設けられた保持孔に筒型のシリンダを圧入することを含んでよい。
本発明の方法は、シリンダから燃料を排出するアウトレットジョイントを、アウトレットジョイントの先端がシリンダに到達するように、ポンプハウジングに取り付けることを含んでよく、燃料排出経路をシリンダからアウトレットジョイントへとポンプハウジングを介さずに直接続かせてよい。
アウトレットジョイント取付ステップは、アウトレットジョイントの外周のネジ部を用いてアウトレットジョイントをポンプハウジングに締結し、締結荷重によってアウトレットジョイントの先端をシリンダに押圧してよい。
シリンダ取付ステップは、ポンプハウジングに形成された保持孔にシリンダを圧入してよく、さらに、本発明は、シリンダの軸方向端面から離れた位置で保持孔を塞ぎ部材により塞ぎ、シリンダの軸方向端面と保持孔の内面と塞ぎ部材との間にシリンダ端空間を形成してよく、該シリンダ端空間はシリンダへの燃料供給経路の一部を構成してよい。アウトレットジョイント取付ステップは、シリンダの外周に設けられたジョイント接触領域に、アウトレットジョイントの先端を位置させて、保持孔の内面とジョイント接触領域の間であってシリンダとアウトレットジョイントの接触部位の周囲に隙間を形成し、該隙間をシリンダ端空間と通じさせてよい。
シリンダに軸方向と交差する方向のシリンダ段差が形成されてよく、ポンプハウジングの保持孔にシリンダ段差と係合するようにハウジング段差が形成されてよい。シリンダ取付ステップは、シリンダを保持孔に外側から圧入して、シリンダ段差をハウジング段差に突き当て、突当てによりシリンダを軸方向に位置決めすると共に、ハウジング段差にて隙間のシリンダ軸方向終端を形成してよい。
シリンダは、シリンダ段差から軸方向に外側の第1部分と、シリンダ段差から軸方向に内側の第2部分とを有し、第1部分と第2部分は一体化されており、第1部分が保持孔に圧入されており、第2部分の直径が第1部分の直径より小さくてよい。シリンダ取付ステップは、シリンダを保持孔に圧入することにより、第2部分と保持孔の間にスプリング隙間を形成してよい。さらに、本発明は、スプリング隙間にプランジャスプリングを配置し、シリンダ段差にてプランジャスプリングを支持し、プランジャを軸方向に内側に向けて付勢してよい。
また、シリンダは、プランジャが内部で摺動するシリンダ機能を提供する摺動部分と、加圧室及び燃料排出孔を有し燃料吸排機能を提供する吸排部分とで構成される分割構造を有してよい。シリンダ取付ステップは、ポンプハウジングの前記ハウジング保持部に設けられた保持孔に摺動部分を挿入し、更に保持孔に前記吸排部分を圧入することを含んでよい。吸排部分が摺動部分より、シリンダの軸方向に外側に配置されてよく、吸排部分が外側から保持孔に圧入されてよい。
本発明は、上記のように、高圧下での耐久性を向上でき、生産性が高く、低コストなディーゼルポンプを提供できる。
以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。
図1は、本発明の実施の形態におけるディーゼルポンプの断面図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるディーゼルポンプの断面図である。 図3は、本発明の実施の形態におけるディーゼルポンプの外観図である。 図4は、図1の要部の拡大図である。 図5Aは、シリンダを単独で示す図である。 図5Bは、シリンダを単独で示す図である。 図6は、燃料の供給経路を示す図である。 図7は、シリンダが分割構造を有する場合におけるディーゼルポンプの要部の断面図である。 図8Aは、分割構造を有するシリンダを示す図である。 図8Bは、分割構造を有するシリンダを示す図である。
以下に本発明の詳細な説明を述べる。以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。代わりに、発明の範囲は添付の請求の範囲により規定される。
図1〜図3は、本実施の形態に係るディーゼルポンプを示している。図1及び図2は断面図であり、図3は外観図である。各図は、ポンプ構造が分かりやすいようにポンプの断面を示しており、そのため、断面が一つの単純な平面でないことがある。
図示のように、ディーゼルポンプ1は、ポンプハウジング3と、ポンプハウジング3に放射状に設けられた2つのシリンダ5と、2つのシリンダ5に往復可能にそれぞれ設けられる2つのプランジャ7と、2つのプランジャ7を駆動する駆動機構9とを備える。駆動機構9はライダー機構であり、ポンプハウジング3の中央部にて2つのシリンダ5の間に設けられている。
本実施の形態では、上記のようにシリンダ5の数が2つである。しかし、本発明はこれに限定されない。3つ以上のシリンダが設けられてもよい。
ポンプハウジング3は、高圧の燃料にはさらされない部品である。そこで、ポンプハウジング3は、アルミニウム合金又は鋳鉄等の、入手しやすく、加工性を含めた生産性の良い材料で作られてよい。本実施の形態では、ポンプハウジング3の材料がアルミニウム合金である。ポンプハウジング3は、概略的には、中央のライダーケース部11と、ライダーケース部11から両側に突き出す2つのシリンダ保持部13とで構成されている。
ライダーケース部11の内部は、ライダー室15である。ライダー室15には、ドライブシャフト17が回転可能に軸支されている。ドライブシャフト17は例えばエンジン回転力によって回転される。
ドライブシャフト17にはオフセット軸19(オフセットジャーナル)が一体的に設けられている。オフセット軸19は円形であり、オフセット軸19の中心がドライブシャフト17の回転中心からオフセットしている。したがって、ドライブシャフト17が回転すると、オフセット軸19の中心は図示の円軌跡を描く。
オフセット軸19の外側にはライダー21が嵌っている。ライダー21とオフセット軸19の間に別体の軸受が介在している。ライダー21は、図示のように、両側に平坦面を有し、それら平坦面にて2つのプランジャ7に接している。これらプランジャ7にライダー21の回転が制限される。したがって、ドライブシャフト17が回転すると、ライダー21は、図1の姿勢を保ったままオフセット軸19の中心の軌跡に沿って移動する。その結果、ライダー21は、シリンダ5(プランジャ7)の軸方向に対して垂直方向に揺動しながら、両側のプランジャ7に向かって往復する。
次に、図4を参照し、シリンダ5とその周辺部分の構成について説明する。図4はポンプハウジング3のシリンダ保持部13の拡大図である。
概略的には、シリンダ5はシリンダ保持部13に保持されており、シリンダ5にプランジャ7が設けられている。プランジャ7は、プランジャスプリング31によりポンプ中心の駆動機構9(ライダー21)に向けて付勢されている。シリンダ5に対して軸方向に外側には、インレットバルブ33(入口バルブ)及びインレットバルブシート35が配置されている。インレットバルブ33は、インレットバルブスプリング37により外側に向けて付勢されて、インレットバルブシート35に接している。インレットバルブ33の外側では、ヘッドプラグ39がポンプハウジング3の開口を塞いでいる。また、シリンダ5に対して横方向にアウトレットジョイント41が取り付けられている。アウトレットジョイント41には、球型のアウトレットバルブ43(出口バルブ)とアウトレットバルブスプリング45が設けられている。以下、これら構成の詳細を説明する。
シリンダ保持部13は前述のようにライダーケース部11から突き出している。シリンダ保持部13には、先端部からライダー室15に至る貫通孔である保持孔51が設けられている。より詳細には、保持孔51は段差付きの孔であり(保持孔51の段差は後述のようにハウジング段差95という)、かつ、保持孔51の入口側には後述するヘッドプラグ39を締め付けるためにねじ穴が形成されている。
シリンダ5は、一般に超高圧機器に用いられる硫黄レスといわれる特殊合金鋼で作られている。この特殊合金鋼は、硫黄のような偏析の可能性の高い成分を出来る限り少なく、又は出来る限りゼロに近づけた合金鋼である。例えば、1800bar(180MPa)を超える超高圧条件で使用される機器では、耐久性、信頼性を確保するためにこのような特殊合金鋼が好適に用いられる。既に述べた通り、このような特殊合金鋼を、本明細書及び特許請求の範囲においては、硫黄レス合金鋼と呼ぶ。
シリンダ5は、ポンプハウジング3とは別体の部品であり、筒型の形状を有している。そして、シリンダ5がシリンダ保持部13の保持孔51に軽圧入されており、これによりシリンダ保持部13に保持され、そしてポンプハウジング3に取り付けられ、シリンダ5の全体がポンプハウジング3に収容されている。
プランジャ7はシリンダ5に挿入されており、シリンダ5の中心軸方向に往復可能である。プランジャ7はプランジャ軸53とプランジャフランジ部55とを有する。プランジャ軸53がシリンダ5に挿入されており、プランジャフランジ部55がライダー室15でライダー21の平坦部に接している。また、シリンダ5とポンプハウジング3間にスプリング隙間57が形成されており、スプリング隙間57にプランジャスプリング31が設けられている。プランジャスプリング31はコイルスプリングであり、プランジャフランジ部55を押圧し、プランジャ7をライダー21に向けて付勢している。
シリンダ5の先端側(軸方向外側)の凹部にはインレットバルブシート35が受け入れられている。そして、インレットバルブシート35にインレットバルブ33が挿入されている。インレットバルブ33はシリンダ5の中心軸に沿って往復可能である。インレットバルブ33は、負圧によって開くポペット弁であり、シリンダ5の先端部の加圧室61に燃料を吸い込むために機能する。インレットバルブ33は、インレットバルブスプリング37(コイルスプリング)によって、シリンダ5から離れる方向に、すなわち軸方向に外側へ向けて付勢されている。インレットバルブスプリング37は、ワッシャ及びe型クリップを用いて取り付けられている。
インレットバルブシート35及びインレットバルブ33の外側には、ヘッドプラグ39が設けられている。ヘッドプラグ39は外周におねじを有し、ポンプハウジング3のシリンダ保持部13の保持孔51に締結されている。より詳細には、保持孔51の上部にネジ穴が形成されており、ネジ穴の内径は保持孔51より少し大きく、このネジ穴にヘッドプラグ39が締結されている。そして、ヘッドプラグ39は、インレットバルブシート35を押さえており、また、ヘッドプラグ39は、保持孔51を塞いでおり、本発明の塞ぎ部材として機能している。ヘッドプラグ39とシリンダ5の端面75の間にはシリンダ端空間77が形成されている。シリンダ端空間77はシリンダ5への燃料供給経路の一部を構成する。ヘッドプラグ39とポンプハウジング3の間にはOリングが配置されている。
また、図4に示されるように、ポンプハウジング3のシリンダ保持部13には、アウトレットジョイント41(アウトレットバルブジョイント)が取り付けられている。アウトレットジョイント41は、シリンダ保持部13の側面に設けられた突起部を貫通する穴に取り付けられている。アウトレットジョイント41も硫黄レス合金鋼製であり、加圧された燃料をシリンダ5の加圧室61から排出するための管状の部品である。
アウトレットジョイント41は横方向、すなわち、シリンダ5の中心軸に垂直方向に設けられている。アウトレットジョイント41には、中心軸に沿って燃料排出用の通路63が設けられている。一方、シリンダ5には、燃料排出孔65が加圧室61から横方向、すなわち、シリンダ5の中心軸に対して直角な方向に設けられている。アウトレットジョイント41の先端がシリンダ5に達しており、燃料排出孔65と通路63がつながっている。すなわち、燃料排出経路が、シリンダ5からアウトレットジョイント41へとポンプハウジング3を介さずに直接続いている。燃料排出経路は、アウトレットジョイント41からディーゼルエンジンのコモンレールへと通じている。
アウトレットジョイント41の燃料排出用の通路63には、アウトレットバルブ43が設けられている。アウトレットバルブ43は球状のバルブであり、アウトレットバルブスプリング45(コイルスプリング)によりシリンダ5に向けて付勢されて、シリンダ5の燃料排出孔65を塞いでいる。加圧室61の圧力が増大すると、アウトレットバルブ43が開き、燃料が排出される。
アウトレットジョイント41の外周にはおねじが形成されている。アウトレットジョイント41はポンプハウジング3に締結されている。締結荷重によってアウトレットジョイント41の先端がシリンダ5の外面に押圧されている。また、アウトレットジョイント41とポンプハウジング3の間にはOリングが配置されている。
また、シリンダ5とアウトレットジョイント41の先端との接触部位71の外側(周囲)には隙間73(ジョイント周囲隙間)がある。図の例では、隙間73は、シリンダ5の外面と、アウトレットジョイント41と、ポンプハウジング3の保持孔51の内面とにより作られている。この隙間73は、シリンダ5の端面75(軸方向の先端面)のシリンダ端空間77と通じている。このシリンダ端空間77は、シリンダ5の端面75とヘッドプラグ39の間にあり、そして、シリンダ端空間77は、シリンダ5への燃料供給経路の一部を形成している。したがって、本実施の形態では、シリンダ5とアウトレットジョイント41の接触部位71の周囲の隙間73が、シリンダ5の端面部分のシリンダ端空間77に通じており、これにより燃料供給経路に通じている。
図5A及び図5Bは、シリンダ5を単独で示している。これらの図を参照し、シリンダ5とそれに関連する構成についてさらに詳細に説明する。
既に説明したように、シリンダ5は硫黄レス合金鋼でできており、概ね円筒形状を有している。シリンダ5の外周には、軸方向と交差する方向にシリンダ段差81が設けられている。シリンダ段差81よりも軸方向に外側の部分を第1部分83(圧入部)といい、シリンダ段差81よりも軸方向に内側の部分を第2部分85(スプリング保持部)という。既に述べたように、外側(ポンプ外側)は、ポンプの外面により近い側であり、内側(ポンプ内側)は、ポンプの中心により近い側(ポンプの外面から遠い側)である。第1部分83と第2部分85は一体化されており、第2部分85の直径が第1部分83の直径より小さい。
シリンダ孔87は、シリンダ5の中心軸に沿った貫通孔であり、第1部分83及び第2部分85を含むシリンダ5の全体を貫通している。シリンダ孔87内でプランジャ7がスライドする。シリンダ孔87の先端部には加圧室61が形成されている。シリンダ5の先端とは、軸方向の端部であって、駆動機構であるライダー21と反対側の端部である。プランジャ7がシリンダ孔87内を往復すると、燃料が加圧室61に吸い込まれ、続いて加圧される。
シリンダ5の端面75(先端面)にはバルブシート受部89が設けられている。バルブシート受部89は円形の凹部であり、前述のようにインレットバルブシート35が取り付けられる。さらにシリンダ5の端面75には溝部91が設けられている。溝部91はシリンダ5の半径方向に延びており、シリンダ5への燃料供給経路の一部を形成する。
また、シリンダ5の加圧室61には前述したように燃料排出孔65が設けられている。燃料排出孔65は、シリンダ5の中心軸から直角に延びている。燃料排出孔65の出口は、シリンダ5の外面の平坦なジョイント接触領域93に設けられている。すなわち、ジョイント接触領域93は、アウトレットジョイント41に対応する位置の外面に設けられている。第1部分83は円形断面の一部を平面で切除した断面形状を有し、切除部分がジョイント接触領域93に相当する。
図5A及び図5Bを前述の図4と共に参照して、上記のシリンダ5の詳細構造と周辺部品の関係をさらに説明する。上記のように、シリンダ5は第1部分83及び第2部分85を有している。このうち、第1部分83がポンプハウジング3の保持孔51へ圧入され、密着する。保持孔51には、シリンダ段差81と係合するようにハウジング段差95が形成されている。シリンダ5は、シリンダ段差81がハウジング段差95に突き当たるまで圧入される。また、シリンダ5の第1部分83のジョイント接触領域93にアウトレットジョイント41の先端の平坦面が接しており、その結果アウトレットジョイント41の先端がシリンダ5に密着している。保持孔51は円形であり、ジョイント接触領域93は平坦である。したがって、アウトレットジョイント41の先端の周囲に隙間73が形成される。隙間73は、保持孔51の内面とジョイント接触領域93の間であって、シリンダ5とアウトレットジョイント41の接触部位71の周囲に形成される。ジョイント接触領域93がシリンダ5の軸方向端部(先端側端部)まで達しているので、隙間73はシリンダ端空間77につながる。前述したように、シリンダ端空間77は、シリンダ5の端面75とヘッドプラグ39(本発明の塞ぎ部材の例)の間の空間であり、燃料供給路を形成している。
また、ハウジング段差95は、内側(ポンプ中心に近い側)における隙間73の壁面97を形成している。すなわち、ハウジング段差95が、隙間73のシリンダ軸方向終端(内方向の終端)を規定している。したがって、本実施の形態では、シリンダ段差81とハウジング段差95の突当て構造が、シリンダ5を軸方向に位置決めすると共に、隙間73のシリンダ軸方向終端を規定している。簡単な構造でもって、シリンダを位置決めでき、かつ、アウトレットジョイント周囲に適切な隙間を形成できる。
また、シリンダ5の第2部分85と保持孔51の間には、筒状のスプリング隙間57が形成される。このスプリング隙間57にプランジャスプリング31が配置される。プランジャスプリング31の一方の端面がシリンダ段差81に支持され、そして、プランジャスプリング31の他方の端面がプランジャ7を内側に向けて付勢している。このように、本実施の形態では、シリンダ段差81とハウジング段差95の突当構造を利用して、プランジャスプリング31を支持する構造も提供できる。したがって、簡単な構造でもって、シリンダ5の位置決めと、アウトレットジョイント周囲の隙間73の形成と、プランジャスプリング31の支持構造を実現できる。
次に、シリンダ5の適当なサイズの設定について説明する。シリンダ5は硫黄レス合金鋼であり、加工性が悪く、高価である。生産性及びコストの観点では、シリンダ5は小さいことが望ましい。そこで、シリンダ5の直径は、プランジャ7を支持するのに必要な剛性が得られる範囲で好適に小さく設定される。また、シリンダ5の軸方向の範囲は下記のように設定される。
図4に示されるように、本実施の形態では、プランジャフランジ部55が駆動機構9により押されてプランジャ軸53が燃料を加圧するときのプランジャ軸53に対応する範囲に設けられている。言い換えれば、シリンダ5は、プランジャ7が上死点に位置するときのプランジャ軸53に対応する範囲に設けられている。
また、シリンダ5は、プランジャ軸53が燃料を加圧するときの(プランジャ7が上死点に位置するときの)プランジャフランジ部55よりも軸方向に外側に設けられている。さらに、シリンダ5は、軸方向に外側端については、インレットバルブ33を超えない範囲に好適に設けられ、より好ましくは、図示のようにインレットバルブシート35を超えない範囲に設けられる。図4の例では、シリンダ5の軸方向の外側端は、インレットバルブシート35の途中に位置している。
次に、ディーゼルポンプ1の燃料経路について説明する。ディーゼルポンプ1へは、圧力5〜6bar(0.5〜0.6MPa)の燃料が供給される。燃料供給経路は、通路101、103、105、107、109を通ってシリンダ端空間77に至る。シリンダ端空間77はシリンダ5の先端部に位置しており、より詳細にはシリンダ5、外側のヘッドプラグ39及び周囲のポンプハウジング3により作られる空間である。シリンダ5の端面75の溝91は、通路109に面しており、シリンダ端空間77への通路109の開口を提供している。さらに、燃料供給経路は、インレットバルブシート35内の通路111を通り、シリンダ5の加圧室61へ至る。通路111は、インレットバルブ33によって開閉される。
図6は、燃料供給経路に沿ってディーゼルポンプ1を切断した断面図である。図示のように、通路101は、管状部品であるフューエルコネクタ113によって形成されている。そしてフューエルコネクタ113(通路101)は、フューエルボルト115を介して通路103に接続されている。より詳細には、燃料は、通路101からフューエルボルト115内の通路を通って通路103に至る。
また、フューエルボルト115の取付孔の底部には、オリフィス117が設けられている。オリフィス117は、燃料供給経路をライダー室15と連通している。燃料がオリフィス117を介してライダー室15に供給されて、駆動機構9(ライダー機構)が燃料により潤滑される。さらに、フューエルリターンジョイント119がライダー室15から燃料を排出し、循環するように設けられている。
一方、燃料排出経路は、既に説明した通りであり、シリンダ5の燃料排出孔65からアウトレットジョイント41の燃料排出用の通路63を通ってディーゼルエンジンのコモンレールへ至る。燃料排出孔65と通路63はポンプハウジング3を介さずに直接つながっている。また、既に説明したように、本実施の形態では、シリンダ5とアウトレットジョイント41の接触部位71の周囲の隙間73が、シリンダ5の端部に設けられたシリンダ端空間77にて燃料供給経路に通じている。
以上に本実施の形態に係るディーゼルポンプ1の構成を説明した。次に、ディーゼルポンプ1の製造方法について説明する。ここでは、ディーゼルポンプ1の組立方法を中心に説明する。
まず、ポンプハウジング3が用意される。ポンプハウジング3は、ライダーケース部11(駆動機構収容部)とポンプ保持部13を備える。ポンプ保持部13の保持孔51にシリンダ5が外側から取り付けられる。ここでは、シリンダ5の第1部分83が圧入される。シリンダ段差81がハウジング段差95に突き当たるまでシリンダ5が圧入され、これによりシリンダ5が位置決めされる。
次に、インレットバルブ33、インレットバルブシート35及びインレットバルブスプリング37がシリンダ5の軸方向外側に取り付けられ、保持孔51がヘッドプラグ39で塞がれる。ヘッドプラグ39の下面はシリンダ5から離れた場所に位置し、これにより、シリンダ5の軸方向端面75、ヘッドプラグ39の下面及び保持孔51の内面の間に、燃料供給経路の一部であるシリンダ端空間77を形成する。
また、アウトレットジョイント41がシリンダ保持部13に取り付けられる。アウトレットジョイント41の先端がシリンダ5に到達するように、アウトレットジョイント41がポンプハウジング3に取り付けられる。これにより、燃料排出経路がシリンダ5からアウトレットジョイント41へとポンプハウジング3を介さずに直接連通する。なお、アウトレットジョイント41の通路63とシリンダ5からの燃料排出孔65が連通するように、シリンダ5の圧入時に位置合せが行われる。
アウトレットジョイント41は、アウトレットバルブ43及びアウトレットバルブスプリング45と共にハウジング保持部13に取り付けられ、アウトレットバルブ43がシリンダ5に向けて付勢される。
また、アウトレットジョイント41はシリンダ保持部13へと締結され、締結荷重によりアウトレットジョイント41の先端がシリンダ5の平坦なシリンダ接触領域95に押圧される。アウトレットジョイント41の先端の周囲には隙間73が形成される。隙間73は前述のように、保持孔51内面とシリンダ5外面との間であって、アウトレットジョイント41とシリンダ5の接触部位71の周囲に形成される。そして、隙間73はシリンダ端空間77と連通する。なお、隙間73の内側の終端(壁面97)はハウジング段差95によって形成されている。
一方、シリンダ5の下端側からは、プランジャスプリング31及びプランジャ7が挿入される。プランジャスプリング31は、シリンダ5の第2部分85と保持孔51の間に形成されたプランジャ隙間57に挿入される。また、プランジャ7はシリンダ5の中央のシリンダ孔87に往復可能に挿入される。プランジャスプリング31は、シリンダ段差81とプランジャフランジ部55の間に挟まれる。そして、プランジャスプリング31は、シリンダ段差81に支持され、プランジャ7を付勢する。さらに、駆動機構9であるドライブシャフト17とライダー21が、両側のプランジャ7の間に組み付けられる。
次に、ディーゼルポンプ1の動作を説明する。駆動機構9のドライブシャフト17が回転すると、ライダー21が上下に動き、プランジャ7を往復させる。より詳細には、ドライブシャフト17のオフセット軸19が回転し、オフセット軸19の中心が円形の軌跡を描く。オフセット軸19の回転により、ライダー21が往復し、ライダー21の平坦面がプランジャ7を周期的に押圧する。ライダー21の押圧力とプランジャスプリング31の付勢力によってプランジャ7が往復する。
ところで、プランジャ7の中心(シリンダ5の中心)は、ドライブシャフト17の中心からオフセットしている。これは、プランジャ7の燃料加圧過程においてプランジャ7の中心とライダー中心(オフセット軸中心)をより接近させるためである。このオフセットにより、プランジャ7の傾きを低減することができる。
ディーゼルポンプ1の動作の説明に戻り、図1及び図2では、上側のプランジャ7がライダー21に押されて上死点に位置している。ライダー21が回転すると、ライダー21の平坦面が下がり、プランジャ7がプランジャスプリング31の付勢力で下降する。プランジャ7の下降により負圧が加圧室61に生じ、インレットバルブ33が下降して開く。そして、燃料が、シリンダ端空間77からインレットバルブシート35を通ってシリンダ5の加圧室61に吸い込まれる。
図1、図2の下側のプランジャ7は下死点にある。また、図4でも、プランジャ7が下死点にある。プランジャ7は下死点を過ぎて上昇する。プランジャ7が上昇すると、インレットバルブ33が閉じ、加圧室61の燃料がプランジャ7により加圧される。プランジャ7が上昇し、加圧室61の圧力がアウトレットバルブスプリング45の付勢力に打ち勝つと、アウトレットバルブ43が開く。加圧された燃料は、アウトレットジョイント41の通路63を通ってディーゼルエンジンのコモンレールへと排出される。
上記の動作では、加圧室61に高圧が繰り返し作用する。しかし、本実施の形態では、シリンダ5が硫黄レス合金鋼でできているので、硫黄の偏析がシリンダ5の内面に現れることがなく、クラックの起点が存在しない。したがって、高い耐久性と信頼性が得られる。2000bar(200MPa)レベルの高圧化でも耐久性と信頼性を確保できる。
また、上記の動作において、仮に、シリンダ5とアウトレットジョイント41の先端との接触部位71から燃料が漏れたとする。漏れた燃料は、接触部位71の周囲の隙間73を通ってシリンダ端空間77に戻る。したがって、アウトレットジョイント41を締結によりシリンダ5に接触させる簡単な構造を採用しているにも拘わらず、ポンプ外への燃料の漏れが回避される。
以上に本発明の実施の形態について説明した。本実施の形態では、シリンダ5が、ポンプハウジング3と別体の部品であって、ポンプハウジング3に取り付けられている。したがって、シリンダ5のサイズを小さくできる。シリンダ5が小さいので、信頼性が高い材料を容易に採用できる。より詳細には、信頼性が高いが高価で加工性が悪い材料を採用したとする。本実施の形態では、シリンダ5のサイズが小さく、加工箇所も少ない。したがって、生産性の大幅低下とコストの大幅増加を避けることができる。こうして、高圧下での耐久性を向上でき、生産性が高く、低コストなディーゼルポンプ1を提供できる。
また、本実施の形態では、シリンダ5が、硫黄レス合金鋼でよい。硫黄レス合金鋼は、信頼性が高いが高価で加工性が悪い。このような材料を採用したとしても、シリンダ5が小さいので、生産性の大幅低下とコストの大幅増加を避けることができる。したがって、高圧下での耐久性を向上でき、生産性が高く、低コストなディーゼルポンプを提供できる。
また、本実施の形態では、シリンダ5は筒型の部品でよく、ポンプハウジング3に圧入されてよい。したがって、シリンダ5を好適にポンプハウジング3に設けることができる。
また、本実施の形態では、複数のシリンダ5が駆動機構9を中心に放射状に配置されてよく、複数のシリンダ5に複数のプランジャ7がそれぞれ設けられてよく、駆動機構9がポンプハウジング3の外方向に複数のプランジャ7を駆動して燃料を加圧してよい。この構成は、アウタプランジャタイプのディーゼルポンプに相当する。アウタプランジャタイプのディーゼルポンプでは、燃料圧力が高く設定される。本実施の形態は、このような高圧力に対して高い信頼性を提供することができる。
また、本実施の形態では、プランジャ7は、シリンダ5に挿入されるプランジャ軸53と、駆動機構9に押されるプランジャフランジ部55とを有してよく、シリンダ5は、プランジャフランジ部55が駆動機構9により押されてプランジャ軸53が燃料を加圧するときのプランジャ軸53に対応する範囲に設けられてよい。シリンダ5は、プランジャ7が上死点に位置するときのプランジャ軸53に対応する範囲に設けられてよい。このようにして、限られた範囲にシリンダ5を設けることにより、シリンダ5を好適に小さくできる。
また、本実施の形態では、シリンダ5の端部にインレットバルブ33が配置されてよく、シリンダ5は、軸方向にインレットバルブ33を超えない範囲に設けられてよい。より好ましくは、シリンダ5は、軸方向にインレットバルブシート35を超えない範囲に設けられてよく、軸方向にインレットバルブシート35の途中にシリンダ5の端部が位置してよい。また、シリンダ5は、駆動機構9がプランジャフランジ部55を押してプランジャ軸53がシリンダ5内の燃料を加圧するときのプランジャフランジ部55より外側に設けられてよい。このようにして、限られた範囲にシリンダ5を設けることにより、シリンダ5を好適に小さくできる。
また、本実施の形態では、アウトレットジョイント41がポンプハウジング3に取り付けられ、シリンダ5から燃料を排出してよい。アウトレットジョイント41の先端がシリンダ5に達してよく、燃料排出経路がシリンダ5からアウトレットジョイント41へとポンプハウジング3を介さずに直接続いてよい。このような構成では、シリンダ5からの燃料排出経路の耐久性を好適に確保できる。
また、本実施の形態では、アウトレットジョイント41は外周にネジ部を有してよく、アウトレットジョイント41がポンプハウジング3に締結されてよく、締結荷重によってアウトレットジョイント41の先端がシリンダ5に押圧されてよい。このように、締結荷重によってアウトレットジョイント41をシリンダ5に押しつけることにより、簡単な構成で確実にシリンダ5とアウトレットジョイント41を連結でき、信頼性を向上できる。
また、本実施の形態では、シリンダ5は外周にジョイント接触領域93を有してよく、ジョイント接触領域93は平坦でよく、アウトレットジョイント41の先端がシリンダ5のジョイント接触領域93に接してよい。ジョイント接触領域93は、アウトレットジョイント41に対応する位置に好適に設けられる。このように、平坦なジョイント接触領域93にアウトレットジョイント41の先端を接触させることにより、簡単な構成で確実にシリンダ5とアウトレットジョイント41を連結でき、信頼性を向上できる。
また、本実施の形態では、シリンダ5への燃料供給経路が、シリンダ5の軸方向の端面部分にあるシリンダ端空間77を通ってシリンダ5に燃料を導くように設けられてよく、シリンダ5とアウトレットジョイント41の先端との接触部位71から漏れた燃料がポンプハウジング3とシリンダ5の間を通ってシリンダ端空間77に戻る構造が設けられてよい。接触部位71の縁部がシリンダ端空間77に直接又は間接的に好適に通じる。このような構成では、仮にシリンダ5とアウトレットジョイント41の接触部位71から燃料が漏れても、漏れた燃料がシリンダ5に戻るので、信頼性を向上できる。
ディーゼルポンプの燃料圧力は、既に説明したように、2000bar(200MPa)に達しようとしている。今後は、更に高い燃料圧力が要求されることも考えられる。このような高圧ディーゼルポンプでは、上記の燃料を還流する構造が、信頼性確保のために特に有効であると考えられる。
また、本実施の形態では、シリンダ5は、ポンプハウジング3に形成された保持孔51に圧入されてよく、シリンダ5の軸方向端面75から離れた位置で保持孔51が塞ぎ部材により塞がれてよく、シリンダ5の軸方向端面と保持孔51の内面と塞ぎ部材との間にシリンダ端空間77が形成されてよく、シリンダ端空間77がシリンダ5への燃料供給経路の一部を構成してよい。シリンダ5は外周にジョイント接触領域93を有してよく、アウトレットジョイント41の先端がシリンダ5のジョイント接触領域93に位置してよく、保持孔51の内面とジョイント接触領域93の間であってシリンダ5とアウトレットジョイント41の接触部位の周囲に隙間73が形成されてよく、隙間73がシリンダ端空間77と通じていてよい。好ましくは、少なくとも圧入部分において保持孔51が円形であり、ジョイント接触領域93が平坦である。
このように、本実施の形態では、アウトレットジョイント41の先端周囲の隙間73が、シリンダ5の端面部分にて燃料供給経路に通じている。したがって、仮にシリンダ5とアウトレットジョイント41の接触部位71から燃料が漏れても、漏れた燃料がシリンダ5に戻るので、信頼性を向上できる。しかも、隙間73と燃料供給経路の連通が、円形の保持孔51とシリンダ5のジョイント接触領域93を利用した簡単な構成によって実現されている。したがって、簡単な構成でもって信頼性を向上できる。
また、本実施の形態では、シリンダ5に軸方向と交差する方向のシリンダ段差81が形成されてよく、ポンプハウジング3の保持孔51にシリンダ段差81と係合するようにハウジング段差95が形成されてよく、シリンダ5が保持孔51に外側から圧入されて、シリンダ段差81がハウジング段差95に突き当たってよく、突当てによりシリンダ5が軸方向に位置決めされると共に、ハウジング段差95にて隙間73のシリンダ軸方向終端が規定されよい。このようにして、シリンダ段差81とハウジング段差95の突当て構造を利用して、シリンダ5が軸方向に位置決めされると共に、アウトレットジョイント41周囲の隙間73のシリンダ軸方向終端が規定される。したがって、簡単な構造でもって、シリンダ5を位置決めでき、かつ、アウトレットジョイント41周囲の隙間を形成できる。
また、本実施の形態では、シリンダ5は、シリンダ段差81から軸方向に外側の第1部分83と、シリンダ段差81から軸方向に内側の第2部分85とを有してよく、第1部分83と第2部分85は一体化されてよく、第1部分83が保持孔51に圧入されてよく、第2部分85の直径が第1部分83の直径より小さくてよく、第2部分85と保持孔51にスプリング隙間57が形成されてよく、プランジャスプリング31が、スプリング隙間57に配置されてよく、シリンダ段差81に支持されて、プランジャ7を内側に向けて付勢してよい。このように、本実施の形態では、シリンダ段差81とハウジング段差95の突当構造を利用して、プランジャスプリング31を支持する構造も提供できる。したがって、簡単な構造でもって、シリンダ5の位置決めと、アウトレットジョイント41周囲の隙間の形成と、プランジャスプリング7の支持構造を実現できる。
「分割構造を有するシリンダ」
次に、図7、図8A及び図8Bを参照し、上述の実施の形態の変形例を説明する。上述の実施の形態では、シリンダが一体構造を有していた。これに対して、以下に説明する実施の形態では、シリンダが分割構造を有している。以下では、上述の実施の形態と共通する事項の説明を省略し、上述の実施の形態との相違点を説明する。
図7及び図8Aに示されるように、本実施の形態では、ディーゼルポンプ1が、上述のシリンダ5に代えて、シリンダ500を備える。そして、シリンダ500は分割構造を有しており、分割面Dにて摺動部分502と吸排部分504に分割されている。摺動部分502及び吸排部分504とも硫黄レス合金鋼でできている。
摺動部分502は、シリンダ500の軸方向に沿って分割面Dより内側(中心に近い側)の部分であり、図5Aに示したシリンダ5の第2部分85と対応している。したがって、摺動部分502はシリンダ孔87有し、シリンダ孔87内をプランジャ7が摺動し、これによりシリンダ機能が提供される。また、摺動部分502の外径は吸排部分504の外径より小さく、摺動部分502とポンプハウジング3の保持孔51の間にスプリング隙間57が形成される。ただし、図5Aの第2部分85と異なり、摺動部分502は、吸排部分504側の端部(軸方向に外側の端部)に円形のフランジ506を有する。
吸排部分504は、シリンダ500の軸方向に沿って分割面Dより外側(ポンプ外面に近い側)の部分であり、図5Aに示したシリンダ5の第1部分83と対応する。吸排部分504の構成は、概ねシリンダ5の第1部分83と同様であり、加圧室61、燃料排出孔65、バルブシート受部89等を有する。平坦面であるジョイント接触領域93も吸排部分54に設けられている。こうした構成により、吸排部分504は、燃料の吸入及び排出機能を提供する。
上述の図4及び図5Aの実施の形態では、シリンダ5がシリンダ段差81を有し、シリンダ段差81が、ポンプハウジング3の保持孔51におけるハウジング段差95と係合し、また、プランジャスプリング31を支持している。これに対し、本実施の形態では、摺動部分502のフランジ506が段差508を有する。段差508は、吸排部分504との接触面と反対側のフランジ端面であり、この段差508がシリンダ段差に相当する。したがって、本実施の形態では、フランジ506(段差508)がハウジング段差95と係合する。また、フランジ506が、摺動部分502と保持孔51の間に形成されるスプリング隙間57に配置されたプランジャスプリング31を支持する。そしてプランジャスプリング31がプランジャ7を押圧する。
上記のフランジ506を設けたことに伴い、ポンプハウジング3の保持孔51の形状が変更されている。具体的には、ハウジング段差95の位置が、フランジ506の厚さ分だけ、ポンプハウジング3の中心に近い側へ変更されている。また、プランジャスプリング31の全長も、フランジ506の厚さに応じて短く変更されている。
また、上記構成において、吸排部分504の外径は、シリンダ5の第1部分83の外径と同様であり、したがって、吸排部分504はポンプハウジング3の保持孔51に圧入される。一方、摺動部分502のフランジ506の外径は、圧入が生じない程度に保持孔51の内径よりわずかに小さく設定されている。したがって、摺動部分502は保持孔51に圧入されない。
シリンダ500をポンプハウジング3に取り付けるときは、摺動部分502が外側から保持孔51に挿入され、続いて吸排部分504が外側から保持孔51に圧入される。摺動部分502のフランジ506がポンプハウジング3のハウジング段差95に突き当たり、これによりシリンダ500(摺動部分502及び吸排部分504)が軸方向に位置決めされる。また、フランジ506が、吸排部分504とハウジング段差95に挟まれて、摺動部分502が固定される。
本実施の形態では、摺動部分502のフランジ506は、下記のような複数の機能を提供している。
第1の機能は、摺動部分502の落下防止である。本実施の形態では、分割構造が採用されており、摺動部分502は小径部分であり、かつ、摺動部分502が吸排部分504により押さえつけられる。そこで、摺動部分502がライダー室15に落ちないように、フランジ506がハウジング段差95に突き当たっている。
第2の機能は、横方向の位置決めである。前述のように、フランジ506の径は、保持孔51よりもわずかに小さく、したがって、フランジ506により摺動部分502の横方向の位置が決まる。
第3の機能は、既述の通り、プランジャスプリング31の支持である。前述の実施の形態では、シリンダ5のシリンダ段差81がプランジャスプリング31を支持していた。本実施の形態では、フランジ506の段差508がシリンダ段差としてプランジャスプリング31を支持する。
第4の機能は、隙間73の壁面を形成することである。隙間73は、既に説明したように、シリンダ500の接触領域93とポンプハウジング3の間に形成され、アウトレットジョイント41とシリンダ500の接触部から漏れる燃料を燃料供給経路へ戻す働きをする。前述の実施の形態では、ハウジング段差95が、隙間73のシリンダ軸方向終端の壁面を形成する。本実施の形態では、摺動部分502がフランジ506を有しており、フランジ506が、隙間73のシリンダ軸方向終端の壁面を形成する。
また、本実施の形態では、吸排部分504が中央に貫通孔510を有し、貫通孔510の内径が、摺動部分502のシリンダ孔87の内径より大きく設定されている。貫通孔510の径は、貫通孔510とプランジャ7の間に必ず隙間が形成されるように設定されている。より詳細には、各部品の寸法公差及び摺動部分502の位置誤差を考慮して、貫通孔510がプランジャ7と直接接触しないように、貫通孔510の径が設定されている。貫通孔510とプランジャ7の隙間は例えば0.1mm程度である。このような構成により、吸排部分504は吸排機能のみを担い、摺動部分502のみが摺動機能(シリンダ機能)を提供する。したがって、吸排部分504とプランジャ7の接触による損傷等を防止できる。
以上に、図7、図8A及び図8Bを参照し、本発明の別の実施の形態を説明した。本実施の形態によれば、シリンダ500が、摺動部分502及び吸排部分504からなる分割構造を有する。このような構成により、シリンダ500の加工が容易になり、生産性を向上することができる。
以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。
以上のように、本発明に係るディーゼルポンプは、高圧下での耐久性を向上でき、生産性が高く、低コストであり、例えば高圧用ディーゼルポンプとして有用である。

Claims (19)

  1. ポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに設けられるシリンダと、
    前記シリンダに往復可能に設けられるプランジャと、
    前記プランジャを駆動する駆動機構とを備え、
    前記シリンダは、前記ポンプハウジングと別体の部品であって、前記ポンプハウジングに取り付けられており、
    前記ポンプハウジングに取り付けられ、前記シリンダから燃料を排出するアウトレットジョイントを有し、前記アウトレットジョイントの先端が前記シリンダに達しており、燃料排出経路が前記シリンダから前記アウトレットジョイントへと前記ポンプハウジングを介さずに直接続いており、
    前記シリンダへの燃料供給経路が、前記シリンダの軸方向の端面部分にあるシリンダ端空間を通って前記シリンダに燃料を導くように設けられており、前記シリンダと前記アウトレットジョイントの先端との接触部位から漏れた燃料が前記ポンプハウジングと前記シリンダの間を通って前記シリンダ端空間に戻る構造が設けられていることを特徴とするディーゼルポンプ。
  2. ポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに設けられるシリンダと、
    前記シリンダに往復可能に設けられるプランジャと、
    前記プランジャを駆動する駆動機構とを備え、
    前記シリンダは、前記ポンプハウジングと別体の部品であって、前記ポンプハウジングに取り付けられており、
    前記ポンプハウジングに取り付けられ、前記シリンダから燃料を排出するアウトレットジョイントを有し、前記アウトレットジョイントの先端が前記シリンダに達しており、燃料排出経路が前記シリンダから前記アウトレットジョイントへと前記ポンプハウジングを介さずに直接続いており、
    前記シリンダは、前記ポンプハウジングに形成された保持孔に圧入されており、前記シリンダの軸方向端面から離れた位置で前記保持孔が塞ぎ部材により塞がれており、前記シリンダの前記軸方向端面と前記保持孔の内面と前記塞ぎ部材との間にシリンダ端空間が形成されており、該シリンダ端空間が前記シリンダへの燃料供給経路の一部を構成しており、
    前記シリンダは外周にジョイント接触領域を有し、前記アウトレットジョイントの先端が前記シリンダの前記ジョイント接触領域に位置しており、前記保持孔の内面と前記ジョイント接触領域の間であって前記シリンダと前記アウトレットジョイントの接触部位の周囲に隙間が形成され、該隙間が前記シリンダ端空間と通じていることを特徴とするディーゼルポンプ。
  3. 前記シリンダは、硫黄レス合金鋼であることを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルポンプ。
  4. 前記シリンダは筒型の部品であり、前記ポンプハウジングに圧入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルポンプ。
  5. 複数の前記シリンダが前記駆動機構を中心に放射状に配置されており、前記複数のシリンダに複数の前記プランジャがそれぞれ設けられ、前記駆動機構が前記ポンプハウジングの外方向に前記複数のプランジャを駆動して燃料を加圧することを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルポンプ。
  6. 前記プランジャは、前記シリンダに挿入されるプランジャ軸と、前記駆動機構に押されるプランジャフランジ部とを有し、前記シリンダは、前記プランジャフランジ部が前記駆動機構により押されて前記プランジャ軸が燃料を加圧するときの前記プランジャ軸に対応する範囲に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルポンプ。
  7. 前記シリンダの軸方向の端部にインレットバルブが配置されており、前記シリンダが前記軸方向に前記インレットバルブを超えない範囲に設けられていることを特徴とする請求項に記載のディーゼルポンプ。
  8. 前記アウトレットジョイントは外周にネジ部を有し、前記ポンプハウジングに締結されており、締結荷重によって前記アウトレットジョイントの先端が前記シリンダに押圧されていることを特徴とする請求項に記載のディーゼルポンプ。
  9. 前記シリンダは外周にジョイント接触領域を有し、前記ジョイント接触領域は平坦であり、前記アウトレットジョイントの先端が前記シリンダの前記ジョイント接触領域に接していることを特徴とする請求項に記載のディーゼルポンプ。
  10. 前記シリンダに前記軸方向と交差する方向のシリンダ段差が形成されており、前記ポンプハウジングの前記保持孔に前記シリンダ段差と係合するようにハウジング段差が形成されており、前記シリンダが前記保持孔に外側から圧入されて、前記シリンダ段差が、前記ハウジング段差に突き当たっており、突当てにより前記シリンダが前記軸方向に位置決めされると共に、前記ハウジング段差にて前記隙間のシリンダ軸方向終端が規定されていることを特徴とする請求項に記載のディーゼルポンプ。
  11. 前記シリンダは、前記シリンダ段差から前記軸方向に外側の第1部分と、前記シリンダ段差から前記軸方向に内側の第2部分とを有し、前記第1部分と前記第2部分は一体化されており、前記第1部分が前記保持孔に圧入されており、前記第2部分の直径が前記第1部分の直径より小さく、前記第2部分と前記保持孔の間にスプリング隙間が形成されており、プランジャスプリングが、前記スプリング隙間に配置され、前記シリンダ段差に支持されて、前記プランジャを前記軸方向に内側に向けて付勢していることを特徴とする請求項10に記載のディーゼルポンプ。
  12. 前記シリンダは、前記プランジャが内部で摺動するシリンダ機能を提供する摺動部分と、加圧室及び燃料排出孔を有し燃料吸排機能を提供する吸排部分とで構成される分割構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルポンプ。
  13. シリンダ保持部を有するポンプハウジングを用意し、
    前記シリンダ保持部に前記ポンプハウジングと別体のシリンダを取り付け、
    前記シリンダに往復可能にプランジャを設け、
    前記プランジャを駆動する駆動機構を前記ポンプハウジングに取り付け
    前記シリンダから燃料を排出するアウトレットジョイントを、前記アウトレットジョイントの先端が前記シリンダに到達するように、前記ポンプハウジングに取り付け、燃料排出経路を前記シリンダから前記アウトレットジョイントへと前記ポンプハウジングを介さずに直接続かせ、
    前記シリンダ取付ステップは、前記ポンプハウジングに形成された保持孔に前記シリンダを圧入し、
    さらに、前記シリンダの軸方向端面から離れた位置で前記保持孔を塞ぎ部材により塞ぎ、前記シリンダの前記軸方向端面と前記保持孔の内面と前記塞ぎ部材との間にシリンダ端空間を形成し、該シリンダ端空間は前記シリンダへの燃料供給経路の一部を構成し、
    アウトレットジョイント取付ステップは、前記シリンダの外周に設けられたジョイント接触領域に、前記アウトレットジョイントの先端を位置させて、前記保持孔の内面と前記ジョイント接触領域の間であって前記シリンダと前記アウトレットジョイントの接触部位の周囲に隙間を形成し、該隙間を前記シリンダ端空間と通じさせることを特徴とするディーゼルポンプの製造方法。
  14. 前記シリンダは、硫黄レス合金鋼であることを特徴とする請求項13に記載のディーゼルポンプの製造方法。
  15. シリンダ取付ステップは、前記ポンプハウジングの前記ハウジング保持部に設けられた保持孔に筒型の前記シリンダを圧入することを含むことを特徴とする請求項13に記載のディーゼルポンプの製造方法。
  16. アウトレットジョイント取付ステップは、前記アウトレットジョイントの外周のネジ部を用いて前記アウトレットジョイントを前記ポンプハウジングに締結し、締結荷重によって前記アウトレットジョイントの先端を前記シリンダに押圧することを特徴とする請求項13に記載のディーゼルポンプの製造方法。
  17. 前記シリンダに前記軸方向と交差する方向のシリンダ段差が形成されており、前記ポンプハウジングの前記保持孔に前記シリンダ段差と係合するようにハウジング段差が形成されており、
    前記シリンダ取付ステップは、前記シリンダを前記保持孔に外側から圧入して、前記シリンダ段差を前記ハウジング段差に突き当て、突当てにより前記シリンダを前記軸方向に位置決めすると共に、前記ハウジング段差にて前記隙間のシリンダ軸方向終端を形成することを特徴とする請求項13に記載のディーゼルポンプの製造方法。
  18. 前記シリンダは、前記シリンダ段差から前記軸方向に外側の第1部分と、前記シリンダ段差から前記軸方向に内側の第2部分とを有し、前記第1部分と前記第2部分は一体化されており、前記第1部分が前記保持孔に圧入されており、前記第2部分の直径が前記第1部分の直径より小さく、
    前記シリンダ取付ステップは、前記シリンダを前記保持孔に圧入することにより、前記第2部分と前記保持孔の間にスプリング隙間を形成し、
    さらに、前記スプリング隙間にプランジャスプリングを配置し、前記シリンダ段差にて前記プランジャスプリングを支持し、前記プランジャを前記軸方向に内側に向けて付勢することを特徴とする請求項17に記載のディーゼルポンプの製造方法。
  19. 前記シリンダは、前記プランジャが内部で摺動するシリンダ機能を提供する摺動部分と、加圧室及び燃料排出孔を有し燃料吸排機能を提供する吸排部分とで構成される分割構造を有し、
    前記シリンダ取付ステップは、前記ポンプハウジングの前記ハウジング保持部に設けられた保持孔に前記摺動部分を挿入し、更に前記保持孔に前記吸排部分を圧入することを含むことを特徴とする請求項13に記載のディーゼルポンプの製造方法。
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