JP5479104B2 - バイアル用ゴム栓 - Google Patents

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Description

本発明は、医薬品などの容器であるバイアル、注射器等(以下、単にバイアルと記す)の開口部を密封するゴム栓に関し、特に密封性を損なうことなく優れた打栓性をシリコーンコートなしで実現し得たバイアル用ゴム栓に関する。
医薬品等の薬液を収容したバイアルの開口部を密封する栓体には、密封性、ガスバリア性、耐薬品性、耐針刺性、低反応性などの多くの項目の品質性能が要求されており、これらの項目の要求品質を満足する栓体としては、一般に、弾性変形に優れたゴム製の栓体(以下、ゴム栓と記す)が多用されている。
この種のゴム栓では、その天面から注射針が差し込まれてバイアル内の薬液が抽出されることが多々ある。このため、ゴム栓は、バイアル内の薬液が医薬品である場合には、当然、第十五改正日本薬局方の輸液用ゴム栓試験法に適合する品質特性を有するものでなければならず、特に、耐熱性の要求される高圧蒸気滅菌器を使用しての121℃1時間での溶出物試験をクリアしなければならない。
このような要求に対応できるバイアル用ゴム栓の素材としては、従来から、ブチルゴムやイソプレンゴムなどの合成ゴム、SEBS等のスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリイソブチレンやポリブタジエンを主成分とする熱可塑性エラストマー等が使用されている。
ここで、ゴム素材からなるバイアル用ゴム栓の形状としては、円板状天板部の下面からこれより小径の円筒状脚部が突出した形状を呈することで上部にフランジを有する形状が一般的である。このバイアル用ゴム栓は、円筒状脚部がバイアルの開口部の内周に打ち込まれることで、円板状天板部の周縁のフランジの下面がバイアルの開口部の端面に密着する。
このような一般的な形状を有するバイアル用ゴム栓として、バイアルの開口部内に打ち込まれる円筒状脚部の外周面に、バイアルの開口部の内径より若干大きな外径のリング状突起部を形成したものも提案されている(例えば特許文献1〜2参照)。
ところで、一般にゴム素材の表面には粘着性があるため、この種のゴム素材からなるバイアル用ゴム栓においては、製造工程の搬送ライン上でゴム栓同士が粘着して搬送ラインのトラブルの原因となることもある。
そこで、このようなゴム栓同士の粘着を防止するため、ゴム栓の表面にシリコーン樹脂(オイル)をコーティングする対策が従来から実施されている。しかしながら、シリコーン樹脂オイルによる人体への悪影響が指摘されるようになってきた近年においては、シリコーンオイルの使用が敬遠されつつある。
一方、この種のバイアル用ゴム栓として、薬液などと接触する円筒状脚部の全面および円板状天板部の下面を不活性な樹脂フィルム、例えば耐薬品性に優れたフッ素系樹脂フィルムでラミネートして、内部の薬液などの変質を防止すると共に、ゴム栓同士の粘着を防止したり、打栓時の摺動特性を改良したゴム栓も知られている(例えば、特許文献3〜5)。
あるいは、円筒状脚部の全面か、フランジの下面に連続する円筒状脚部の根元の外周部(バイアルの開口部を密封するためのフランジ下円環部)を除く部位をラミネートしたゴム栓も知られている(例えば、特許文献6〜9)。
しかしながら、円筒状脚部の全面およびフランジの下面をラミネートしたゴム栓は、バイアルの開口部との接触面が全てラミネートフィルムで覆われているためバイアルの密封性に問題がある。
一方、円筒状脚部の根本の外周部(フランジ下円環部)を除く部位をラミネートしたゴム栓は、円筒状脚部の根本の外周部(フランジ下円環部)がゴム素地のままであるため、バイアルの密封性は改善されているが、反面、ゴム素地の摩擦抵抗力と反発力が強いため、バイアルの開口部に打ち込む際にゴム栓が浮き上がることがあり、複数回の打栓を必要としたり、完全打栓が出来なかったりする問題がある。
また、円筒状脚部のみ全面をラミネートしたゴム栓の場合は、ゴム素地の摩擦抵抗力は低減できるが、円筒状脚部を円板状天板部に一体化する段階で、円板状天板部の下面に接続される円筒状脚部の根本の外周部(フランジ下円環部)にゴム生地が漏れだし、成形不良となる不具合が数多く発生する。
その理由としては、円板状天板部のフランジを形成するゴム生地の流動に、金型内に載置してある円筒状脚部が巻き込まれて位置がずれ、金型と円筒状脚部の隙間にゴム生地が流入するためと考えられる。
このような理由により、従来は、図5に示すようなバイアル用ゴム栓GPが開発されて多用されている。このゴム栓GPは、バイアルの開口部の密閉性を保持するように、円筒状脚部Lの上部に幅広帯状の環状突起部Rを形成したものであり、この環状突起部Rおよび円板状天板部Tの周縁であるフランジT1の下面T2を除く部位の表面は、不活性フィルムでラミネートされている(図5の濃い網掛け模様部分を参照のこと)。
そして、ゴム栓GPのフランジT1の下面T2は、ラミネートされないゴム素地のままとされ、円筒状脚部Lの上部の環状突起部Rは、バイアルの開口部に円筒状脚部Lを打ち込む際の摩擦抵抗が低下するように、シリコーンコーティングされている(図5の薄い網掛け模様部分を参照のこと)。
しかしながら、近年においては、シリコーンコーティングに使用されたシリコーンオイルによる種々の弊害、例えばシリコーンオイルがバイアルに充填される薬液に接触し、薬液の有効成分がオイルに吸着されて力価が低下すること、シリコーンオイル自体の剥離物(微粒子)によって薬液汚染が発生し、この剥離物が注射されると人体に悪影響があることなどの弊害が指摘されるようになり、シリコーンオイルの使用が敬遠ないし回避の方向にある。そして、図5に示したバイアル用ゴム栓GPにおいても、環状突起部Rへのシリコーンコーティングを回避する方向で検討がなされている。
実開昭61−2233号公報 特開平1−176435号公報 特開平2−136139号公報 特開2002−209975号公報 特開昭63−296756号公報 米国特許6,165,402 特公昭57−53184号公報 実開昭61−31441号公報 実開昭62−17545号公報
本発明は、以上のような現状の下でなされたものであって、密封性、ガスバリア性、耐薬品性、耐針刺性、低反応性等に優れ、製剤工程での生産性に優れ、機械搬送性が高く、シリコーンコーティングの必要のないバイアル用ゴム栓を提供することを課題とするものである。
このような課題を解決するため、本発明に係るバイアル用ゴム栓は、円板状天板部の下面からこれより小径の円筒状脚部が突出した形状を呈することで上部にフランジを有するバイアル用ゴム栓であって、円筒状脚部の外周面には、フランジの下面に連続するフランジ下円環部が区画されると共に、このフランジ下円環部より下方に配置されて周方向に延びる少なくとも一つのリング状突起部が形成されており、フランジの上面を含む円板状天板部の上面と、フランジの周面の最大径部位と、円筒状脚部3の内側となる円板状天板部の下面と、フランジ下円環部を除く円筒状脚部の表面とが合成樹脂フィルムでラミネートされ、フランジの下面と、フランジ下円環部の表面とがゴム素地のままととされていることを特徴とする。
ここで、本発明のバイアル用ゴム栓において、フランジの下面からこれに最も近いリング状突起部までの最短距離は、そのリング状突起部の全高の1/3〜5倍の範囲内であるのが好ましい。また、フランジの下面に最も近いリング状突起部の最大径は、円筒状脚部が挿入されるバイアルの開口部の口径の1〜30%増であるのが好ましい。
また、フランジ下円環部は、フランジの下面と、円筒状脚部の外周面にラミネートされる合成樹脂フィルムの上縁部との間に区画されているのが好ましい。この合成樹脂フィルムの材質は、フッ素樹脂または超高分子量ポリエチレンであるのが好ましい。
本発明のバイアル用ゴム栓は、円筒状脚部のプレス成形と、円筒状脚部に対する合成樹脂フィルムのラミネートとが同時になされ、円板状天板部のプレス成形と、円板状天板部に対する合成樹脂フィルムのラミネートと、円板状天板部の円筒状脚部に対する一体化とが同時になされてなるものであるのが好ましい。
図1は、本発明の一実施形態に係るバイアル用ゴム栓を斜め下方から見た斜視図であり、図中、網掛け模様部分はラミネート部分を示す。
図2は、図1に示したバイアル用ゴム栓の変形例を示す斜視図である。
図3は、図2に示したバイアル用ゴム栓の金型による一体成形状態を示す側面図である。
図4は、図2に示したバイアル用ゴム栓が開口部に打栓された状態を示すバイアルの断面図である。
図5は、従来例のバイアル用ゴム栓を斜め下方から見た斜視図であり、図中、濃い網掛け模様部分はラミネート部分を示し、薄い網掛け模様部分はシリコーンコーティング部分を示す。
発明の効果
本発明に係るバイアル用ゴム栓の好ましい形態において、円筒状脚部の外周面には、バイアルの開口部の口径よりわずかに大きな径のリング状突起部が少なくとも一つ形成されており、その表面はフッ素系樹脂などの摩擦抵抗の少ない不活性な合成樹脂のフィルムでラミネートされている。ここで、円板状天板部の周縁のフランジの下面に連続する円筒状脚部のフランジ下円環部はゴム素地のままとされているが、フランジの下面からこれに最も近いリング状突起部までの距離は、そのリング状突起部の全高の1/3〜5倍の範囲内とされている。
このため、本発明のバイアル用ゴム栓では、バイアルの開口部の内周に円筒状脚部が押し込まれる際にも、フランジの下面に最も近いリング状突起部がバイアルの開口部の内周面に押されて縮径することにより、ゴム素地のままのフランジ下円環部がバイアルの開口部の内周面に接触することがない。その結果、本発明のバイアル用ゴム栓によれば、従来のようなシリコーンコーティングを必要とせずに、良好な摺動性が発現して、優れた打栓性を確保することができる。
また、円筒状脚部の表面は、殆どの部分が不活性な合成樹脂フィルムでラミネートされているため、ゴム素材等からの微粒子異物がバイアル内の薬液に混入するのを防止することができる。
しかも、フランジの下面および円筒状脚部のフランジ下円環部は、表面がゴム素地のままとされているため、本発明のバイアル用ゴム栓をバイアルの開口部に冠着した際には、フランジの下面のゴム素地がバイアルの開口部の端面に密着して優れた密封性を確保することが出来る。
更には、バイアル用ゴム栓にバイアルの開口部から抜け出る上方向の力が加わった場合には、フランジ下円環部のゴム素地とバイアルの開口部の内周面との接触を妨げていたリング状突起に、フランジ下円環部とは反対側の下方向へ引っ張られるような力が働き、この力によってリング状突起が変形してフランジ下円環部のゴム素地がバイアルの開口部の内周面に押しつけられることになる。その結果、バイアル用ゴム栓にバイアルの開口部から抜ける方向の力が加わった場合には、円筒状脚部のゴム素地のままのフランジ下円環部もバイアルの開口部の内周面に接触するようになり、さらに優れた密封性を発揮する。
そして、本発明のバイアル用ゴム栓は、フランジの下面を除く円板状天板部の上面および下面と、フランジの周面の最大径部位と、フランジ下円環部を除く円筒状脚部の表面とがフッ素系樹脂などの摩擦抵抗の少ない不活性な合成樹脂のフィルムでラミネートされているため、ゴム栓同士の粘着が防止され、その機械搬送性も優れている。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るバイアル用ゴム栓1は、厚い円板状天板部2の下面からこれより小径の円筒状脚部3が同心状に突出した形状を呈するものであり、円板状天板部2の周縁が円筒状脚部3の上部から張り出してフランジ2Aをなしている。
ここで、円筒状脚部3の外周面の上端部には、フランジ2Aの下面2A1に連続するフランジ下円環部3Aが所定幅の環状に区画されている。そして、このフランジ下円環部3Aより下方において、円筒状脚部3の外周面には、フランジ下円環部3Aと平行に周方向に延びる第1リング状突起部3Bおよび第2リング状突起部3Cが上下の軸方向に所定間隔を開けて形成されている。
ここで、図1に示したバイアル用ゴム栓1の変形例として、図2に示すバイアル用ゴム栓1では、円筒状脚部3に切欠き部3Eが形成されると共に、円筒状脚部3の外周面に分割状突起部3Dが形成されている。
切欠き部3Eは、円筒状脚部3のフランジ下円環部3Aとは反対側の先端側から第1リング状突起部3Bと第2リング状突起部3Cとの間の部位まで軸方向に沿って上方に欠かれたものであり、所定の広幅に形成されている。なお、切欠き部3Eは、図2に示した例では1個設けてあるが、2個以上の複数個であってもよく、複数個設ける場合には、円筒状脚部3の相互に対向する位置に同じ大きさで設けてもよいし、ランダムな位置にランダムな大きさで設けてもよい。
分割状突起部3Dは、第2リング状突起部3Cとの間に所定間隔を開けてその下方に平行に形成されている。この分割状突起部3Dは、周方向に分割されたものであり、その断面形状は、例えば安定性の高い概略三角形とされている。
ここで、切欠き部3Eの上方に配置される第1リング状突起部3Bおよび切欠き部3Eにより分断される第2リング状突起部3Cの断面形状は、半円形状、半楕円形状、三角形状、長方形状、台形状その他適宜の形状より自由に選択可能である。図1に示した第1リング状突起部3Bおよび第2リング状突起部3Cの断面形状についても同様である。
なお、図2に示したバイアル用ゴム栓1において、円筒状脚部3の切欠き部3Eの上方に配置されるリング状突起部は、第1リング状突起部3Bの一本に限らず複数本としてもよい。
ここで、図1に示した第1リング状突起部3Bおよび第2リング状突起部3Cの最大外径、または、図2に示した第1リング状突起部3Bおよび第2リング状突起部3Cの最大外径は、図4に示すバイアルBの開口部の口径(開口部内周面B1の直径)よりやや大きくし、具体的には開口部内周面B1の直径の1〜30%増し程度とすることが好ましい。この程度の大きさにすることで、バイアル用ゴム栓1をバイアルBの開口部に冠着した際の密封性を高度に確保できると共に、打栓感をも保持することができる。
なお、第1リング状突起部3Bおよび第2リング状突起部3Cの最大外径の大きさの度合いは、ゴム栓1に使用するゴム素材の弾性や、バイアルBの素材(硝子や合成樹脂)が有する弾性によって異なり、一概には決められないが、バイアルBの素材が弾性率2〜2.5GPa程度の合成樹脂で、ゴム栓1のゴム素材がショアA硬度15〜45程度の場合は、上記のようにバイアルBの口径の1〜30%増し程度に大きくすることが適している。
特に、バイアルBの開口部に対する密封性および打栓感に強い影響を及ぼす最上部の第1リング状突起部3Bの最大外径の大きさは、バイアルBの開口部の口径の1〜30%増し程度とすることが適している。小さすぎれば、バイアルBの開口部に対する密封性も打栓感をも確保することができず、逆に大きすぎると、打栓が困難になり、良好に打栓できなければ、良好な密封をもできなくなる。
ここで、最上部の第1リング状突起部3Bは、フランジ2Aの下面2A1と一致するフランジ下円環部3Aの上縁から下方に第1リング状突起部3Bの全高の1/3〜5倍の長さの範囲内にあることが好ましい。すなわち、フランジ2Aの下面2A1からこれに最も近い第1リング状突起部3Bまでの最短距離は、第1リング状突起部3Bの全高の1/3〜5倍の範囲内であるのが好ましい。
最上部の第1リング状突起部3Bが余り低い位置にあると、すなわち、フランジ2Aの下面2A1から第1リング状突起部3Bまでの最短距離が第1リング状突起部3Bの全高の5倍以上であると、ゴム栓1の打栓時にフランジ下円環部3Aのゴム素地がバイアルBの開口部内周面B1に接触して打栓不良を起こし、バイアルBの密封性が損なわれることとなる。
逆に、最上部の第1リング状突起部3Bが余り高い位置にあると、すなわち、フランジ2Aの下面2A1から第1リング状突起部3Bまでの最短距離が第1リング状突起部3Bの全高の1/3未満であると、ゴム栓1の成形が困難となり、成形時の歩留まりが悪くなる。
第1リング状突起部3Bの位置は、ゴム栓1の硬度や大きさによって最適な位置が異なる。最適な設計値が上記の範囲に入るゴムの硬度(ショアA)は約15〜45程度で、ゴム栓1の大きさは直径5〜50mm程度である。
また、本発明のバイアル用ゴム栓1では、フランジ2Aの下面2A1はゴム素地のままとする。更に、フランジ2Aの下面2A1は、図4に示したバイアルBの開口部の端面B2に密着するように形成する。すなわち、バイアルBが合成樹脂製の場合、その開口部の端面B2の形状は通常はフラットであるので、フランジ2Aの下面2A1はフラットとすることが好ましい。
ここで、本発明のバイアル用ゴム栓1では、図1または図2に示すように、フランジ2Aの上面を含む円板状天板部2の上面と、フランジ2Aの周面の最大径部位2A2と、円筒状脚部3の内側となる円板状天板部2の下面と、フランジ下円環部3Aを除く円筒状脚部3の外周面から内周面にわたる表面とが合成樹脂フィルムでラミネートされている(網掛け模様部分参照)。そして、フランジ2Aの下面2A1と、円筒状脚部3のフランジ下円環部3Aの表面とがゴム素地のままととされている。
円筒状脚部3の外周面をラミネートする合成樹脂フィルムの上縁は、フランジ2Aの下面2A1に最も近い第1リング状突起部3Bの上方に臨んでおり、フランジ2Aの下面2A1との間にフランジ下円環部3Aを区画している。
ここで、フランジ下円環部3Aの上下幅が狭すぎると、バイアル用ゴム栓1の成型が困難となり、広すぎるとゴム素地による摩擦抵抗が大きくなって、バイアル用ゴム栓1の打栓性が低下する。そこで、フランジ下円環部3Aの上下幅が0.5mm以上の適宜の幅となるように、合成樹脂フィルムの上縁は、フランジ2Aの下面2A1から0.5mm以上下方にあることが好ましい。
なお、図2に示したバイアル用ゴム栓1の円筒状脚部3に形成される切欠き部3Eは、例えば、次のような作用効果を有する。すなわち、図4に示すバイアルB内に充填した薬剤中の溶剤や水分の除去が必要な場合において、薬剤をバイアルBに充填後、バイアル用ゴム栓1を半打栓状態に保持したまま、例えば真空乾燥機に投入する。この後、真空乾燥機の運転を開始すれば、バイアルB内部の溶剤や水分が気化し、前記の切欠き部3Eより吸引され、真空乾燥される。このとき、周方向に分割された三角形断面の分割状突起部3Dによりバイアル用ゴム栓1の半打栓状態が良好に保持される。
図3は、図1、図2に示したバイアル用ゴム栓1の成形途中における金型内での概念図を示しており、プレス成形により合成樹脂フィルム(図3中、網掛け模様で示す部分)を一体成形(ラミネート)した円筒状脚部3を打ち抜き、図示省略した下金型内に装填した。
この状態の円筒状脚部3上に円板状天板部2の素材が載置され、該素材上に合成樹脂フィルムが載置され、図示省略した上金型により該素材をプレス成形することにより、円板状天板部2のプレス成形と、この円板状天板部2に対する合成樹脂フィルムのラミネート(図3中、網掛け模様で示した部分、すなわちフランジ2Aの上面を含む円板状天板部2の上面からフランジ2Aの周面の最大径部位2A2までの連続した表面)と、この円板状天板部2と円筒状脚部3との一体化が同時になされる。
前述した円筒状脚部3をラミネートしている合成樹脂フィルムと、円板状天板部2の上面およびフランジ2Aの周面の最大径部位2A2をラミネートしている合成樹脂フィルムとは、同一の合成樹脂フィルムであってもよいし、異なる合成樹脂フィルムであってもよい。同一の場合も、異なる場合も、フッ素系樹脂フィルムであることが好ましく、異なる場合には異なるフッ素系樹脂製のフィルムを選択して使用することが好ましい。なお、フッ素系樹脂フィルム以外の樹脂フィルムとしては、超高分子量ポリエチレン樹脂フィルムも耐熱性、耐薬品性等の面から好ましい。
円筒状脚部3と円板状天板部2とを一体化する際には、図1〜図3に示すように、ゴム素地同士が接触一体化するため、円筒状脚部3と、円板状天板部2とに使用するゴム素材を一体化が容易な同一もしくは異なるゴム素材としておけば、ラミネート用の合成樹脂フィルムは異なる材質であっても、一体化には何ら悪影響を及ぼすことはない。
本発明のバイアル用ゴム栓1における円板状天板部2、円筒状脚部3を構成するゴム素材としては、強靱で、適切な硬度、反発弾性を持ち、耐熱性、耐老化性、耐化学薬品性、ガスバリア性、低溶出性、低反応性などに優れた素材であれば特に限定されるものではない。
このようなゴム素材としては、例えば、イソプレンとイソブチレンとの共重合ゴムであるブチルゴム、ブチルゴムを塩素化または臭素化したハロゲン化ブチルゴム、アクリロニトリルとブタジエンとの共重合ゴム、イソプレン三重共重合体、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、クロロスルホン化ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン(SEBS)系熱可塑性エラストマー、ポリイソブチレンやポリブタジエンを主成分とする熱可塑性エラストマー、スチレン−イソプレンゴムなどの合成ゴム、あるいは天然ゴムを主原料とし、それに充填剤、架橋剤などを配合し、ゴム栓としての物理的性質、耐熱性を保つようにしたものが挙げられる。
中でも、上記の条件に適合するのみならず、気体不透過性、耐オゾン性、耐老化性、接着性に優れる素地として、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム又は、ポリイソブチレンやポリブタジエンを主成分とする熱可塑性エラストマーが好ましい。
本発明のバイアル用ゴム栓1を構成するラミネート用の合成樹脂フィルムとしては、ゴム素地にラミネートでき、耐熱性、耐薬品性に優れ、ゴム素地に比べて摩擦抵抗の小さい、不活性な合成樹脂製のフィルムが使用でき、フッ素系樹脂フィルムが好ましく、例えば、テトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ペルフルオロエチレンコポリマー(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマー(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレンコポリマー(ETFE)、トリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)などが挙げられる。
中でも、テトラフルオロエチレン樹脂(以下、PTFE)は殆どすべての薬品に対し溶解や膨潤が見られないという極めて優れた安定性を有し、耐熱性が有機材料中では最高の部類にあり、融点は約327℃で溶融した際には透明なゲル状となるだけで溶融流動性は示さず、連続使用温度が約260℃と極めて高いこと、その表面は優れた疎水性、疎油性、非粘着性を示すこと、摩擦係数が小さく優れた摺動性を示すことなどの長所を有するため、製剤工程などにおける高温の殺菌処理工程には十分に耐えるばかりでなく、長期にわたり内部に充填した薬剤と接触しても薬剤がラミネート材に吸着することはないし、またラミネート材からの溶出物がなく化学的に安定していること、薬剤充填後にゴム栓を滑らかに圧入できる高い摺動性を有し、バイアル容器を密封する密封栓としての表面ラミネートフィルム材に望まれる物理的特性、化学的特性を満足できる特性を持っていることから、特に好ましい。
なお、フッ素系樹脂フィルム以外の樹脂フィルムとしては、超高分子量ポリエチレン樹脂フィルムも耐熱性、耐薬品性等の面から好ましく使用可能である。超高分子量ポリエチレンとは分子量が100万〜700万程度のポリエチレンをいう。
前述したフッ素系樹脂フィルムなどの不活性合成樹脂フィルムの厚さは、0.001mm〜0.3mm程度が好ましく、より好ましくは0.01〜0.2mm、特に好ましくは0.02〜0.15mmであり、この範囲が薄膜の空隙率が低く製品不良率が少なく好適である。薄すぎると製造が困難であり、加工時に破損し、製品保証が不充分になる惧れがあり、厚すぎると、フィルムの剛性が高くなりすぎて、ゴム栓となった際の密封性や針刺性が不適となる。
上記のフッ素系樹脂フィルムなどの不活性な合成樹脂フィルムとゴム素地面との強力な接着面を得るために、合成樹脂フィルム表面を、清浄化したり、あるいはプライマー処理例えば、コロナ放電処理、プラズマ放電処理、グロー放電処理、アーク放電処理、スパッタエッチングなどにより処理しておくことが好ましく、これらの処理によりフィルムとゴム素地面との強固な接着を得ることができる。
この接着強度は、1〜30kg/cm程度にすることが好ましく、接着強度が小さすぎれば、製剤工程中はもとより、製剤後の保管時にも、あるいは針刺などの使用時にも、ゴム素地との剥離が生じる可能性があり、大きすぎても効果が飽和し経済的でなくなる。
本発明のバイアル用ゴム栓1は、図3を用いて説明したように、予めプレス成形によりラミネートがなされた円筒状脚部3が図示しない下金型に装填され、この上面に円板状天板部2の成形用の素材とラミネート用の合成樹脂フィルムとが載置され、図示しない上金型により合成樹脂フィルムと成形用の素材とをプレス成形することにより、円板状天板部2の成形、円板状天板部2に対する合成樹脂フィルムのラミネート、円筒状脚部3との一体化がなされる。
詳細には、例えば、先ず、円筒状脚部3の成型用下金型(不図示)上にラミネート用の合成樹脂フィルムを配置し、その上に円筒状脚部3の成形用の未加硫配合ゴムを載置する。そして、プレス成形により、円筒状脚部3を成形・加硫すると同時に、円筒状脚部3の内周面から外周面の前記第1リング状突起部3B、第2リング状突起部3C、分割状突起部3Dを越えて連続した表面をラミネートする。この後、金型を開け、合成樹脂フィルムがラミネートされた円筒状脚部3を取り出し、所定の形状にカッティングする。
Figure 0005479104
浄後、図示しない下金型内に装填し、その上に円板状天板部2成形用の未加硫配合ゴムを載置し、さらに該ゴムの上面にラミネート用の合成樹脂フィルムを重ね合わせた後、図示しない上金型を合わせ型締し、圧力50〜150kg/cm程度、温度150〜200℃程度でプレス成形する。
これにより、円板状天板部2の加硫・成形と、円板状天板部2の上面からフランジ2Aの周面の最大径部位2A2までの連続した表面のラミネートと、円板状天板部2とラミネート済みの円筒状脚部3との一体化とが同時になされる。この後、図示しない上金型を開き、脱型し、図3のx線で示すように、フランジ2Aの周面の中間より斜め内側方向にカットし、洗浄して本発明のバイアル用ゴム栓1を得る。
なお、上記した例は、円板状天板部2の成形と、この円板状天板部2に対するラミネートとを、円板状天板部2の成形用金型を使用して行う態様であるが、円筒状足部3を成形するときの下金型を使用して行う態様であってもよい。
また、円筒状脚部3の成形用のゴム素材と、円板状天板部2の成形用のゴム素材とは、前述したように、プレス成形により一体化するものであれば、同一組成のものであっても、異なる組成のものであってもよい。
前述した本発明のバイアル用ゴム栓1の使用例を図4に示す。図4において、バイアルB内に薬液Mを充填後、本発明のバイアル用ゴム栓1の円筒状脚部3をバイアルBの開口部の内周面B1に挿入して打栓し、開口部の端面B2に円板状天板部2のフランジ2Aの下面2A1を密着させる。その後、円板状天板部2をアルミキャップAで覆ってバイアルBの開口部の周縁にカシメ付けることにより、バイアルBの開口部を密封する。これにより、バイアルBの完全な密封性を確保することができる。
円筒状脚部3の成形用のゴム素材と、円板状天板部2の成形用のゴム素材として、表1に示す組成の板状未加硫ゴム素材を使用した。一方、円筒状脚部3のラミネート用と、円板状天板部2のラミネート用の不活性合成樹脂(PTFE)フィルムとして、日東電工(株)社製商品名″ダイD3″(厚さ0.05mm)を使用した。
Figure 0005479104
そして、図3に示すように、図示しない下金型を使用し、成形圧力100kg/cm、成形温度165℃の条件下で、円筒状脚部3のプレス成形とラミネートとを同時に行った後、開型し、脱型後、洗浄を行った。
下金型としては、(1)表2に示す全高を有する半円状断面の第1リング状突起部3B、第2リング状突起部3Cが形成されるような凹部を有するものと、(2)これらの第1リング状突起部3B、第2リング状突起部3C用の凹部に加えて、表2に示す全高を有する概略三角形断面の分割状突起部3Dが形成されるような凹部を有するものとの2種類を使用した。
上記2種類の下金型において、第1リング状突起部3B、第2リング状突起部3C、分割状突起部3Dの最大外径(突起の最大高さ)は、表2に示すそれらの全高の2倍の寸法を表2に示す円筒状脚部3の直径に加算した寸法とした。
また、円筒状脚部3の上端部に区画されるフランジ下円環部3Aの上下幅は、表2に示す通りとした。
Figure 0005479104
そして、洗浄後のラミネート済みの円筒状脚部3を、図示しない下金型内に装填し、その上に表1の組成を有する板状未加硫ゴム素材とラミネート用の合成樹脂フィルムとを載置し、下記の圧力と温度条件で、円板状天板部2のプレス成形と、合成樹脂フィルムのラミネートと、円板状天板部2と円筒状脚部3との一体化とを同時に行った後、開型し、図3に示すX線でのカッティングを行い、洗浄した。
得られたバイアル用ゴム栓1を市販のバイアルBの開口部に打栓したところ、全てのゴム栓1が良好に打栓できた。また、これらのバイアルB内に水を充填し、ゴム栓1を半打栓状態に保持して、真空乾燥機に投入し、圧力0.5気圧、温度25℃で真空乾燥機を24時間運転したところ、分割状突起部3Dを有するゴム栓1を打栓したものはバイアルB内の水を90%除去することができたが、分割状突起部3Dを有しないゴム栓1を打栓したものは乾燥途上でゴム栓1の半打栓状態が崩れたものが多数あり、水を50%未満しか除去できないものや、24時間の乾燥後の完全打栓が良好に行われないものが多数あった。
比較例
図5に示す従来のバイアル用ゴム栓GPを用いて、上記と同様の打栓試験と、真空乾燥試験を行ったが、打栓試験では幅広帯状の環状突起部Rのゴム素地による大きな摩擦抵抗で打栓操作が良好に行かず、真空乾燥試験では真空乾燥自体は良好に進行しても、真空乾燥後の打栓操作は良好に進行しなかった。
本発明のバイアル用ゴム栓は、開口部の口径の異なる各種のバイアルに適用できる。また、注射針が天板部を貫通する使用態様に限らず、注射針が天板部を貫通しない使用態様にも適用することができる。

Claims (5)

  1. 円板状天板部の下面からこれより小径の円筒状脚部が突出した形状を呈することで上部にフランジを有するバイアル用ゴム栓であって、
    前記円筒状脚部の外周面には、前記フランジの下面に連続するフランジ下円環部が区画されると共に、このフランジ下円環部より下方に配置されて周方向に延びる少なくとも一つのリング状突起部が形成されており、
    前記フランジの上面を含む前記円板状天板部の上面と、フランジの周面の最大径部位と、前記円筒状脚部の内側となる円板状天板部の下面と、前記フランジ下円環部を除く円筒状脚部の表面とが合成樹脂フィルムでラミネートされ、
    前記フランジの下面と、前記フランジ下円環部の表面とがゴム素地のままとされており、
    前記フランジの下面からこれに最も近いリング状突起部までの最短距離は、そのリング状突起部の全高の1/3〜5倍であることを特徴とするバイアル用ゴム栓。
  2. 円板状天板部の下面からこれより小径の円筒状脚部が突出した形状を呈することで上部にフランジを有するバイアル用ゴム栓であって、
    前記円筒状脚部の外周面には、前記フランジの下面に連続するフランジ下円環部が区画されると共に、このフランジ下円環部より下方に配置されて周方向に延びる少なくとも一つのリング状突起部が形成されており、
    前記フランジの上面を含む前記円板状天板部の上面と、フランジの周面の最大径部位と、前記円筒状脚部の内側となる円板状天板部の下面と、前記フランジ下円環部を除く円筒状脚部の表面とが合成樹脂フィルムでラミネートされ、
    前記フランジの下面と、前記フランジ下円環部の表面とがゴム素地のままとされており、
    前記フランジの下面からこれに最も近いリング状突起部までの最短距離は、そのリング状突起部の全高の1/3〜5倍であり、
    前記フランジの下面に最も近いリング状突起部の最大径は、前記円筒状脚部が挿入されるバイアルの開口部の口径の1〜30%増であることを特徴とするバイアル用ゴム栓。
  3. 前記フランジ下円環部は、前記フランジの下面と、前記円筒状脚部の外周面にラミネートされる合成樹脂フィルムの上縁部との間に区画されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバイアル用ゴム栓。
  4. 前記合成樹脂フィルムの材質がフッ素樹脂または超高分子量ポリエチレンであることを特徴とする請求項1〜の何れか1の請求項に記載のバイアル用ゴム栓。
  5. 前記円筒状脚部のプレス成形と、この円筒状脚部に対する合成樹脂フィルムのラミネートとが同時になされ、前記円板状天板部のプレス成形と、この円板状天板部に対する合成樹脂フィルムのラミネートと、この円板状天板部の前記円筒状脚部に対する一体化とが同時になされてなることを特徴とする請求項1〜の何れか1の請求項に記載のバイアル用ゴム栓。
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