JP5476755B2 - 移動式クレーン - Google Patents

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Description

本発明は、小型のクレーンに関するものである。
従来から、例えば、特許文献1に開示されるような小型のクレーンが知られている。図12は、特許文献1に係るクレーンの概略構成を示す側面図である。図13は、図12のクレーンの概略構成を示す平面図である。
図12及び図13を参照して、クレーン100は、下部走行体101と、下部走行体101上に旋回可能に搭載された上部旋回体102と、上部旋回体102に起伏可能に設けられたブーム103と、ブーム103を起伏させるためのブーム起伏シリンダ104とを備えている。
上部旋回体102は、アッパーフレーム105と、このアッパーフレーム105上における運転席120と機械室121との間に立設された取付フレーム106とを備えている。
取付フレーム106は、図13に示すように、前後方向に長い左右一対の板材107、108を備え、これら板材107、108には、ブーム103の起伏中心となるブームフットピン109(図12参照)が設けられている。また、ブーム103と取付フレーム106との間には、ブーム起伏シリンダ104が設けられている。
前記上部旋回体102の前端下部で、ブーム起伏シリンダ104の下方には、フック115を昇降させるためのロープRを繰り出し、及び巻き取り可能なウィンチ110が設けられている。ウィンチ110は、ロープRを巻回するためのウィンチドラム111と、このウィンチドラム111を回転駆動する油圧モータ等の駆動部112とを備えている。ウィンチドラム111から繰り出されたロープRは、各板材107、108間に設けられたシーブ114を介してブーム103先端のフック115まで導かれる。
ウィンチドラム111は、図13に示されるように両板材107、108同士の間に配置されている一方、駆動部112は、右側の板材107よりも右側で、かつ、図12に示すようにウィンチドラム111よりも下となるアッパーフレーム105の前側に配置されている。
特許文献1に係るクレーン100では、ウィンチ110が上部旋回体102の前端下部で、ブーム起伏シリンダ104の下方に配置されているので、ブーム103の高さ位置がウィンチ110によって制限されるのを抑制することにより、ブーム103の位置を下げることができる。つまり、特許文献1に係るクレーン100によれば、上部旋回体102の後部で、機械室121よりも高い位置にウィンチ110を配置するとともに、当該ウィンチ110よりも上方にブーム103を配置する場合と比較して、ブーム103の位置を下げることができる。
特開2006−96506号公報
前記駆動部112に含まれるウィンチ駆動用の油圧モータは、アッパーフレーム105上に設けられた油圧機器との間で作動油のやりとりを行うために当該油圧機器と油圧配管を介して接続される必要があるが、そのための配管構造は、複雑にならざるを得ない。
具体的に、前記油圧モータは、アッパーフレーム105の前端部に支持されたウィンチドラム111に連結される一方、油圧機器は、その保護のために機械室121内に格納されているため、これら油圧モータと油圧機器とを接続するには、例えば、機械室121の壁に穴を開けて、これに接続用配管を通す必要がある。このように機械室121の穴を通した接続用配管により油圧モータと油圧機器とを接続するにあたっては、当該接続用配管の取り回しが難しい。また、各配管を機械室121の共通の穴を通すには接続用配管を著しく遠回りさせなければならず、このことは当該配管の配管長を増大させる。
本発明は、ウィンチ駆動用の油圧モータと油圧機器との接続のための配管構造を簡素化することができる移動式クレーンを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、移動式のクレーンであって、自走式の下部走行体と、前記下部走行体上に設けられたベースフレームと、前記ベースフレームに対して起伏可能に支持された基端部を有するブームと、前記ブームから左右方向に外れた位置で前記ベースフレーム上に立設されたキャブと、前記ブームを挟んで前記キャブと左右方向の反対側となるベースフレーム上の位置に設けられた油圧機器と、前記ブームよりも前記油圧機器側に配置され、当該油圧機器を上方及び周囲から覆う被覆部材と、前記ブームの基端部の前側となるベースフレームの前部に設けられ、前記ブームの先端に吊持されたフックを昇降させるためのロープを巻回するウィンチドラムと、前記ウィンチドラムが回転駆動可能となるように当該ウィンチドラムに連結されるとともに、前記油圧機器に接続された油圧モータとを備え、前記油圧モータの少なくとも一部は、前記キャブと反対側に突出して前記ブームよりも前記被覆部材側に配置され、前記被覆部材は、前記ブームよりも突出した油圧モータの少なくとも一部及び前記油圧機器を上方及び周囲から覆うように構成され、前記被覆部材は、天井部と、この天井部の前端から前下がりに傾斜するとともに前記天井部に昇るための階段部を有する傾斜部とを有し、前記油圧モータは、前記被覆部材の傾斜部に対応する位置に配置され、前記油圧機器のうち、前記油圧モータよりも背の高いものは、前記被覆部材の天井部に対応する位置に配置されているとともに、前記油圧モータと同等又はこれよりも背の低いものは、前記被覆部材の傾斜部に対応する位置に配置されていることを特徴とする移動式クレーンを提供する。
本発明によれば、ウィンチドラムに連結される油圧モータをウィンチドラムからキャブと反対側に突出させて、この油圧モータを油圧機器とともに共通の被覆部材により被覆するようにしているため、当該被覆部材の内側で油圧モータと油圧機器とを簡素な配管構造で接続することができる。さらに、被覆部材により油圧モータを上方及び側方から被覆することができるので、当該油圧モータの保護を行うことも可能となる。
また、本発明によれば、被覆部材の内外を繋ぐ油圧配管によって油圧モータと油圧機器とを接続する従来の構成と異なり、被覆部材による制約を受けずに油圧モータと油圧機器との相対位置関係を設定することができるので、配管構造の簡素化を図るためのレイアウトの自由度が高い。
さらに、本発明によれば、油圧モータよりも背の高い油圧機器が内部スペースの制限の少ない被覆部材の天井部に対応して配置されているとともに、油圧モータと同等又はこれよりも背の低い油圧機器が内部スペースの制限の多い被覆部材の傾斜部に対応して配置されているため、被覆部材の内部スペースを有効に活用しつつ油圧モータの配管を容易に行うことが可能となる。
具体的に、前記油圧機器を、前記油圧モータに対して前記ブームから離れる側に隣接する位置、前記油圧モータに対してその後ろ側に隣接する位置の少なくとも一方の位置に配置することができる。
この構成によれば、従来のように被覆部材の穴を通して油圧配管を配索する場合と比べ、油圧モータとこれに接続する油圧機器とを短い配管によって直接的に接続することができ、これにより、より簡素で効率的な配管構造を実現することができる。
前記移動式クレーンにおいて、前記油圧モータは、前記ウィンチドラムの左右方向の側面に連結されているとともに、前記ウィンチドラムの側面から被覆部材側に突出していることが好ましい。
この構成によれば、ウィンチドラムと油圧モータとを左右に並べて配置しているため、大容量のウィンチドラムを採用した場合であっても、被覆部材が嵩高くなるのを抑制することができる。
つまり、大容量のウィンチドラムを採用するとその占有スペースが左右に広がるため、このウィンチドラムの前後又は上下に油圧モータが連結されている場合にはウィンチドラム及び油圧モータのためのスペースとしては左右だけでなく上下又は前後にも広いスペースが必要となるのに対し、前記構成のようにウィンチドラムと油圧モータとを左右に並べることにより、これらを配置するためのスペースとしても左右方向に広いスペースを確保すればよく、上下や前後のスペースを広げることが不要となるため、油圧モータを被覆する被覆部材が嵩高くなるのを抑制することができる。特に近年では、揚程を大きくする等を目的としてウィンチドラムの大容量化が望まれることがあるため、このような場合に前記構成が有効である。
前記移動式クレーンにおいて、前後方向で前記ブームの基端部とウィンチドラムとの間に設けられ、前記ウィンチドラムからのロープを前記ブームの先端側へ導くとともに、左右方向に移動可能なシーブをさらに備え、前記ウィンチドラムの左右方向の中央位置は、前記ブームの左右方向の中央位置に対して前記キャブから離れる側に位置ずれして配置され、前記シーブの移動範囲の中央位置は、前記ブームの中央位置に対して、前記ウィンチドラムの中央位置側に位置ずれしていることが好ましい。
この構成によれば、ウィンチドラムの中央位置及びシーブの移動範囲の中央位置がブームの中央位置に対して左右方向で同じ側に位置ずれしているため、大容量のウィンチドラムを採用しつつ、フリートアングルを小さくすることができる。
つまり、キャブの横に大容量のウィンチドラムを配置する場合には、キャブと干渉しないようにウィンチドラムの位置をキャブから離れる側にシフトする必要があり、その結果、当該ウィンチドラムの中央位置とブームの中央位置とが位置ずれすることになるが、前記構成のように、シーブの移動範囲の中央位置をウィンチドラムの中央位置と同じ側に敢えて位置ずれさせることにより、両中央位置を近づけることができるので、フリートアングルを小さくすることができる。
前記移動式クレーンにおいて、前記油圧モータに対する作動油の供給、及び前記油圧モータからの作動油の排出の方向を切り換えることにより、前記油圧モータの作動方向を制御可能な方向制御弁と、入力操作を受けて前記方向制御弁にパイロット圧を供給可能な操作部材と、前記操作部材が非操作の状態で、前記油圧モータの作動をロックするブレーキ部材と、前記操作部材が操作されたときに、前記ブレーキ部材にパイロット圧を供給して前記油圧モータのロックを解除する解除部材とをさらに備え、前記油圧機器は、前記方向制御弁と前記解除部材とを含む構成とすることができる。
本発明によれば、ウィンチ駆動用の油圧モータと油圧機器との接続のための配管構造を簡素化することができる。
本発明の実施形態に係る移動式クレーンの全体構成を示す斜視図である。 図1の移動式クレーンの一部を省略して示す左側面図である。 図1の移動式クレーンの上部旋回体のフレームを主に示す斜視図である。 図1に示す移動式クレーンの上部旋回体のフレームを主に示す平面図である。 図1に示す移動式クレーンに設けられた油圧系統の一部を示す回路図である。 図3の一部を拡大して示す斜視図である。 図6のウィンチを別の視点から見たときの斜視図である。 旋回フレームと各立設板と支持部との関係を示す平面図である。 旋回フレームと各立設板と支持部との関係を示す平面図である。 旋回フレームと各立設板と支持部との関係を示す平面図である。 ウィンチドラム、シーブ、及びブームの左右方向の位置関係を示す平面図である。 特許文献1に係るクレーンの概略構成を示す側面図である。 図12のクレーンの概略構成を示す平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る移動式クレーンの全体構成を示す斜視図である。図2は、図1の移動式クレーンの一部を省略して示す左側面図である。図3は、図1の移動式クレーンの上部旋回体のフレームを主に示す斜視図である。図4は、図1に示す移動式クレーンの上部旋回体のフレームを主に示す平面図である。
図1〜図4を参照して、移動式クレーン1は、一対のクローラ2aを有する下部走行体2と、下部走行体2上に設けられ、キャブ20を有する上部旋回体3と、上部旋回体3に起伏可能に軸支されたブーム4とを備えている。なお、キャブ20内の乗員から見た前後左右方向を用いて以下説明する。
ブーム4の基端部は、ブームフットピン5回りに回動可能な状態で上部旋回体3に支持されている。そして、ブーム4は、上部旋回体3との間に設けられた起伏シリンダ6の伸縮に応じて前後に起伏するようになっている。具体的に、ブーム4は、図1に示す前倒姿勢と、図2に示す起立姿勢との間で起伏可能とされている。また、ブーム4は、1段目ブーム7〜5段目ブーム11と、5段目ブーム11の先端から吊持されるフックFとを有する5段伸縮式のブームであり、図外の油圧シリンダの伸縮に応じて各ブーム7〜11が相対変位することにより、全体として伸縮するようになっている。
上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に取り付けられた旋回フレーム(ベースフレーム)12と、旋回フレーム12の左右方向の略中央位置に立設された左右一対の立設板(図3参照)14、15と、旋回フレーム12の前部に設けられた支持部16(図10参照)と、支持部16によって支持されたウィンチ17と、ウィンチ17からのロープRを前記ブーム4のフックFに導くためのシーブ18と、ウィンチ17を駆動するための油圧系統(図5参照)19と、左の立設板15の左側に立設されたキャブ20と、右の立設板14の右側に設けられた被覆部材21と、この被覆部材21の後部で左右に並ぶ作動油タンク22及び燃料タンク23(図3参照)と、旋回フレーム12の後部に設けられたエンジン24(図2参照)と、このエンジン24を覆うガード25とを備えている。
立設板14、15は、それぞれ厚み方向を左右方向に沿わせた姿勢で前後方向に延びる板部材である。各立設板14、15の側面形状について説明すると、図2及び図3に示すように、旋回フレーム12との連結部分26が前後方向に長く、この連結部分26の前後方向の略中央位置から延出部27が上に延びており、この延出部27の上端から傾斜部28が上方斜め後ろに延びている。
図2に示すように、各傾斜部27の間には、左右方向に延びるブームフットピン5が設けられ、このブームフットピン5回りにブーム4が起伏可能に軸支されている。また、各延出部27の間には、左右方向に延びるシーブ軸29が設けられ、このシーブ軸29回りにシーブ18が回転可能に軸支されている。さらに、各延出部27の間には、前記シーブ軸29よりも前で、かつ、下となる位置に左右方向に延びる支軸30が設けられ、この支軸30回りに回動可能となるように、前記起伏シリンダ6の基端部が軸支されている。
そして、前記各立設板14、15の前端部14a、15a(連結部分26の前部:図2及び図8参照)は、他の部分に比べて背が低くなっている。これら各立設板14、15の前端部14a、15aは、後述する支持部16の一部を構成し、ウィンチ17を支持するようになっている。支持部16により支持されたウィンチ17は、図2に示すように、起伏シリンダ6よりも前側かつ下側に配置される。したがって、ブーム4の高さ位置がウィンチ17によって制限されなくなり、ブーム4を低く配置することができる。
図6は、図3の一部を拡大して示す斜視図である。図7は、図6のウィンチを別の視点から見たときの斜視図である。図8〜図10は、それぞれ旋回フレームと各立設板と支持部との関係を示す平面図である。
図6〜図10を参照して、ウィンチ17は、ブーム4のフックFを昇降するためのロープRを巻回するためのウィンチドラム31と、このウィンチドラム31の右端部に設けられ、当該ウィンチドラム31を左右方向の軸回りに回転駆動するためのウィンチモータ(駆動部)32とを備えている。このウィンチ17を旋回フレーム12上に支持するための支持部16について、以下説明する。
支持部16は、前記立設板14、15の前端部14a、15a(図8参照)と、これら前端部14a、15a上に固定された支持板33(図9参照)と、この支持板33と旋回フレーム12との間に設けられた4枚の補強板34、35、36、37(図8参照)と、支持板33上に取り付けられた左右一対の取付板38、39(図10参照)と、これら取付板38、39上にそれぞれ立設された保持部材40、41(図10参照)とを備えている。
支持板33は、図9に示すように、前記各立設板14、15の前端部14a、15aに跨るように配置され、前方へ開くコの字型の平面形状とされた板部材である。具体的に、支持板33は、立設板14の前端部14a上に位置する右支持部42と、立設板15の前端部15a上に位置する左支持部43と、これら支持部42、43同士を後部で連結する連結部44とを有し、各立設板14、15の前端部14a、15aの上端面に溶接されている。右支持部42には、立設板14よりも右側で支持板33を上下に貫通する前後一対の挿通孔42a、42bが形成されている。また、左支持部43には、立設板15よりも右側で支持板33を上下に貫通する前後一対の挿通孔43a、43bが形成されている。
補強板34、35は、図6に示すように、略長方形の板材である。これら補強板34、35は、図6及び図8に示すように、旋回フレーム12と支持板33との間に配置され、旋回フレーム12の上面、支持板33の下面、及び立設板14の右側面にそれぞれ溶接され、これら3者の接合を強固にする役割を果たす。
補強板36、37は、補強板34、35と同様に略長方形の板材である。これら補強板36、37は、図8に示すように、旋回フレーム12と支持板33との間に配置され、旋回フレーム12の上面、支持板33の下面、及び立設板15の右側面にそれぞれ溶接されている。なお、各補強板36、37が立設板15の左側ではなく右側に配置されているのは、立設板15の左側に位置するキャブ20との干渉を避けるためである。
取付板38は、図10に示すように、前記右支持部42と同等の大きさとされた板部材である。この取付板38には、前記挿通孔42a、42bと同じピッチで一対の雌ねじ部38a、38bが形成されている。同様に、取付板39には、前記挿通孔43a、43bと同じピッチで一対の雌ねじ部39a、39bが形成されている。雌ねじ部38a、38bと挿通孔42a、42bとが一致し、かつ、雌ねじ部39a、39bと挿通孔43a、43bとが一致するように支持板33上に取付板38を載置し、支持板33の下からボルトを螺合することによって、支持板33に対して各取付板38を取り付けることができる。
保持部材40は、図10に示すように、取付板38の右縁部に沿って立設された縦板45と、取付板38の前後の縁部に沿ってそれぞれ立設された前後一対の横板46、47とを備えている。横板46、47は、それぞれ縦板45よりも背が低く形成されており(図6参照)、それぞれ縦板45の前後の端面にそれぞれ溶接されている。
保持部材41は、図7及び図10に示すように、取付板39の右縁部に沿って立設された縦板48と、この縦板48の左側で取付板39上に立設された前後一対の横板49、50とを備えている。横板49、50は、それぞれ縦板48の左側面と取付板39の上面とに溶接されている。
図6及び図7に示すように、ウィンチ17は、前記縦板45と縦板48との間に挟まれた状態で旋回フレーム12上に支持されている。具体的に、縦板45は、ウィンチモータ32の右側面に複数のボルトB1によって固定されている。一方、縦板48は、ウィンチドラム31の左側面に固定されている。各縦板45、48の高さ寸法は、各縦板45、48間で保持されたウィンチドラム31の下面が取付板38の上面よりも高くなるように設定されている。
また、図11に示すように、支持部16によって支持されたウィンチドラム31の左右方向の中央位置C1は、ブーム4(各立設板14、15間の距離)の左右方向の中央位置C2に対して位置ずれしている。これは、ウィンチドラム31の左側面をキャブ20の右側面よりも右側に配置する結果であり、ウィンチドラム31が左右方向に大きくなるほど、中心位置C1とC2との位置ずれの幅も大きくなることになる。
そして、本実施形態では、シーブ18の移動範囲の左右方向の中央位置C3がブーム4の左右方向の中央位置C2に対してウィンチドラム31の中央位置C1が位置ずれしている側にシフトして配置されている。より具体的には、ウィンチドラム31の中央位置C1と、シーブ18の移動範囲の左右方向の中央位置C3とが合致するようにシーブ18の移動範囲が設定されている。したがって、ウィンチドラム31の中央位置C1とブームの中央位置C2とが位置ずれして配置されていても、フリートアングルが大きくなるのを抑制することができる。
図5は、図1に示す移動式クレーンに設けられた油圧系統の一部を示す回路図である。
図5を参照して、油圧系統19は、油圧ポンプ51と、この油圧ポンプ51からの作動油を受けて回転駆動する前記ウィンチモータ32と、このウィンチモータ32に設けられたネガティブブレーキ52と、油圧ポンプ51からウィンチモータ32への作動油の供給方向及びウィンチモータ32からタンクTへの排出方向を切換可能な方向制御弁53と、この方向制御弁53に対してパイロット圧を供給するためのパイロット油路54と、オペレータによる操作を受けて前記パイロット油路54にパイロット圧を供給する操作レバー55と、前記パイロット圧に応じて操作されるブレーキ解除弁56と、操作レバー55の操作の有無にかかわらず前記パイロット回路54をタンクTに開放可能な強制停止弁57とを備えている。
ネガティブブレーキ52は、通常時にウィンチモータ32を制動し、ブレーキ解除弁56から作動油が供給されることにより制動状態を解除するように構成されている。
ブレーキ解除弁56は、シャトル弁58を介して供給されるパイロット圧に応じて切換操作され、ネガティブブレーキ52による制動状態を解除するようになっている。具体的に、ブレーキ解除弁56は、パイロット圧が供給されていない状態においてネガティブブレーキ52側の油路をタンクTに開放し、パイロット圧が供給されると、ネガティブブレーキ52に作動油を供給する位置に切換操作される。
強制停止弁57は、上部旋回体3に設けられたコントローラ59からの電気信号に応じて切換操作されることにより、方向制御弁53を中立位置に復帰させるとともにブレーキ解除弁56を初期位置(図4に示す位置)に復帰させる。具体的に、強制停止弁57は、通常時にパイロット油路54を閉じ、コントローラ59からの信号に応じてパイロット油路54をタンクTに開放する位置に切換操作される。また、コントローラ59は、吊り荷重が予め設定された値を超えたか否かを検出する図外の過負荷検出センサ、及びウィンチによるロープの巻き過ぎ(過巻き)が生じているか否かを検出する図外の過巻き検出センサに接続され、これらのセンサから過負荷又は過巻きである旨の信号を受けたときに、強制停止弁57に対して電気信号を出力する。
前記方向制御弁53及びブレーキ解除弁56は、図3及び図4に示すように、ウィンチモータ32の近傍に配置されている。これらウィンチモータ32、ブレーキ解除弁56及び方向制御弁53は、図1に示すように、共通の被覆部材21によって上方及び側方(前及び左)から被覆されている。このように、ウィンチモータ32とこれに接続される油圧機器(ブレーキ解除弁56及び方向制御弁53)とが共通の被覆部材21内に配置されているので、これらの機器の配管を容易に行うことができる。
以下、被覆部材21と、ウィンチモータ32、方向制御弁53及びブレーキ解除弁56との位置関係について説明する。
被覆部材21は、図1に示すように、燃料タンク23及び作動油タンク22と同等の高さとされた天井部60と、この天井部60の前端から前下がりに延びる傾斜部61と、この傾斜部61の前端から垂下された前面62と、これら天井部60、傾斜部61及び前面62の右側に設けられた右側面63とを備えている。前記傾斜部61には、給油やエンジン24のメンテナンスの際に、被覆部材21やガード25の上にオペレータが昇るための階段61aが形成されている。
図3に示すように、方向制御弁53、ウィンチモータ32及びブレーキ解除弁56のうち、最も上面の位置が高いのは多数のスプールを有する方向制御弁53であり、その次に高いのはウィンチモータ32であり、最も低いのはブレーキ解除弁56である。そして、本実施形態では、被覆部材21の最も高い部分である天井部60に対応して最も背の高い方向制御弁53を配置し、被覆部材21の傾斜部61に対応する部分にウィンチモータ32及びブレーキ解除弁56を左右に並べて配置しているので、被覆部材21の内部スペースを有効に活用することができる。
以上説明したように、前記実施形態によれば、ウィンチドラム31に連結されるウィンチモータ32をウィンチドラム31からキャブ20と反対側に突出させて、このウィンチモータ32を方向制御弁53及びブレーキ解除弁56(以下、油圧機器53、56と称す)とともに共通の被覆部材21により被覆するようにしているので、当該被覆部材21の内側でウィンチモータ32と油圧機器53、56とを簡素な配管構造で接続することができる。さらに、被覆部材によりウィンチモータ32を上方及び側方(前方及び左方)から被覆することができるので、当該ウィンチモータ32の保護を行うことも可能となる。
また、前記実施形態によれば、被覆部材の内外を繋ぐ油圧配管によってウィンチモータと油圧機器とを接続する従来の構成と異なり、被覆部材21による制約を受けずにウィンチモータ32と油圧機器53、56との相対位置関係を設定することができるので、配管構造の簡素化を図るためのレイアウトの自由度が高い。
具体的に、前記実施形態のように、ブーム4から離れる側(右側)に隣接する位置にブレーキ解除弁56を、ウィンチモータ32の後ろ側に隣接する位置に方向制御弁53をそれぞれ配置することにより、従来のように被覆部材の穴を通して油圧配管を配索する場合と比べ、ウィンチモータ32とこれに接続する油圧機器53、56とを短い配管によって直接的に接続することとができ、より簡素で効率的な配管構造を実現することができる。
前記実施形態のように、ウィンチドラム31とウィンチモータ32とを左右に並べた構成によれば、大容量のウィンチドラム32を採用した場合であっても、被覆部材21が嵩高くなるのを抑制することができる。
つまり、大容量のウィンチドラム31を採用すると、その占有スペースが左右に広がるため、このウィンチドラム31の前後又は上下にウィンチモータ32が連結されている場合にはウィンチドラム31及びウィンチモータ32のためのスペースとしては左右だけでなく上下又は前後にも広いスペースが必要となるのに対し、前記実施形態のように、ウィンチドラム31とウィンチモータ32とを左右に並べることにより、これらを配置するためのスペースとしても左右方向に広いスペースを確保すればよく、上下や前後のスペースを広げることが不要となるため、ウィンチモータ32を被覆する被覆部材21が嵩高くなるのを抑制することができる。
前記実施形態のように、ウィンチモータ32よりも背の高い方向制御弁53を被覆部材21の天井部60に対応して配置するとともに、ウィンチモータ32よりも背の低いブレーキ解除弁56を被覆部材21の傾斜部61に対応して配置した構成によれば、被覆部材21の内部スペースを有効に活用しつつウィンチモータ32の配管を容易に行うことが可能となる。
前記実施形態のように、ウィンチドラム31の中央位置C1及びシーブ18の移動方向の中央位置C3がブーム4の中央位置C2に対して左右方向で同じ側に位置ずれしている構成によれば、大容量のウィンチドラム32を採用しつつ、フリートアングルを小さくすることができる。
つまり、キャブ20の横に大容量のウィンチドラム31を配置する場合には、キャブ20と干渉しないようにウィンチドラム31の位置をキャブ20から離れる側にシフトする必要があり、その結果、当該ウィンチドラム31の中央位置C1とブーム4の中央位置C2とが位置ずれすることになるが、前記実施形態のように、シーブ18の移動範囲の中央位置C3をウィンチドラム31の中央位置C1と同じ側(右側)に敢えて位置ずれさせることにより、両中央位置C1、C3を近づけることができるので、フリートアングルを小さくすることができる。
C1〜C3 中央位置
F フック
R ロープ
1 移動式クレーン
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 ブーム
5 ブームフットピン
6 起伏シリンダ
12 旋回フレーム(ベースフレーム)
14、15 立設板
17 ウィンチ
18 シーブ
20 キャブ
21 被覆部材
31 ウィンチドラム
32 ウィンチモータ
33 支持板
38、39 取付板
40、41 保持部材
42、43 支持部
53 方向制御弁
56 ブレーキ解除弁
60 上面
61 傾斜面
61a 階段

Claims (5)

  1. 移動式のクレーンであって、
    自走式の下部走行体と、
    前記下部走行体上に設けられたベースフレームと、
    前記ベースフレームに対して起伏可能に支持された基端部を有するブームと、
    前記ブームから左右方向に外れた位置で前記ベースフレーム上に立設されたキャブと、
    前記ブームを挟んで前記キャブと左右方向の反対側となるベースフレーム上の位置に設けられた油圧機器と、
    前記ブームよりも前記油圧機器側に配置され、当該油圧機器を上方及び周囲から覆う被覆部材と、
    前記ブームの基端部の前側となるベースフレームの前部に設けられ、前記ブームの先端に吊持されたフックを昇降させるためのロープを巻回するウィンチドラムと、
    前記ウィンチドラムが回転駆動可能となるように当該ウィンチドラムに連結されるとともに、前記油圧機器に接続された油圧モータとを備え、
    前記油圧モータの少なくとも一部は、前記キャブと反対側に突出して前記ブームよりも前記被覆部材側に配置され、
    前記被覆部材は、前記ブームよりも突出した油圧モータの少なくとも一部及び前記油圧機器を上方及び周囲から覆うように構成され
    前記被覆部材は、天井部と、この天井部の前端から前下がりに傾斜するとともに前記天井部に昇るための階段部を有する傾斜部とを有し、
    前記油圧モータは、前記被覆部材の傾斜部に対応する位置に配置され、
    前記油圧機器のうち、前記油圧モータよりも背の高いものは、前記被覆部材の天井部に対応する位置に配置されているとともに、前記油圧モータと同等又はこれよりも背の低いものは、前記被覆部材の傾斜部に対応する位置に配置されていることを特徴とする移動式クレーン。
  2. 前記油圧機器は、前記油圧モータに対して前記ブームから離れる側に隣接する位置、前記油圧モータに対してその後ろ側に隣接する位置の少なくとも一方の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の移動式クレーン。
  3. 前記油圧モータは、前記ウィンチドラムの左右方向の側面に連結されているとともに、前記ウィンチドラムの側面から被覆部材側に突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動式クレーン。
  4. 前後方向で前記ブームの基端部とウィンチドラムとの間に設けられ、前記ウィンチドラムからのロープを前記ブームの先端側へ導くとともに、左右方向に移動可能なシーブをさらに備え、
    前記ウィンチドラムの左右方向の中央位置は、前記ブームの左右方向の中央位置に対して前記キャブから離れる側に位置ずれして配置され、
    前記シーブの移動範囲の中央位置は、前記ブームの中央位置に対して、前記ウィンチドラムの中央位置側に位置ずれしていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の移動式クレーン。
  5. 前記油圧モータに対する作動油の供給、及び前記油圧モータからの作動油の排出の方向を切り換えることにより、前記油圧モータの作動方向を制御可能な方向制御弁と、
    入力操作を受けて前記方向制御弁にパイロット圧を供給可能な操作部材と、
    前記操作部材が非操作の状態で、前記油圧モータの作動をロックするブレーキ部材と、
    前記操作部材が操作されたときに、前記ブレーキ部材にパイロット圧を供給して前記油圧モータのロックを解除する解除部材とをさらに備え、
    前記油圧機器は、前記方向制御弁と前記解除部材とを含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の移動式クレーン。
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