JP5475434B2 - 吸収体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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本発明は、吸収体の製造方法及び製造装置に関する。
使い捨ておむつや生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の吸収体の製造においては、空気流に乗せて供給した吸収体の原料(解繊パルプ等の繊維材料等)を、回転ドラムの外周面に形成された凹部に吸引して堆積させ、該凹部に対応する形状に成形された堆積物を、トランスファーロール上に転写させ、該トランスファーロール上に保持しつつで搬送した堆積物をコンベア等に移して後の工程に送ることが行われている(例えば、特許文献1,2参照)。
そして、その離型された堆積物が、そのまま、又は他のシート材と組み合わされて吸収体として用いられる。また、回転ドラムの凹部内に堆積した堆積物を該凹部から離型させる方法としては、該凹部の底面部からエアーを吹き出させる共に、該堆積物を転写させるトランスファーロール側から吸引を行うことが行われている。
特開2002−272782号公報 特開2006−115911号公報
しかし、本発明者らが、複数の堆積物(原料の成形物)が所定のパターンで配列した吸収体を製造するために、回転ドラムの外周面に、原料を堆積させる凹部を、その外周面の周方向及び幅方向に複数形成し、それらの凹部に原料を吸引堆積させて得られた複数の堆積物をトランスファーロール上やバキュームコンベア上に転写および保持させて搬送したところ、転写あるいは搬送中に、搬送方向と直交する方向である幅方向両端寄りの堆積物が中央寄りの堆積物に倒れかかったり、堆積物相互間の配置に乱れが生じたりする場合があった。そのような現象が生じることは、複数の堆積物(原料の成形物)が所定のパターンで配列した吸収体を歩留まり良く製造する観点、また、吸収体の柔軟性や吸収性能に影響する観点等から好ましくない。
従って、本発明は、回転ドラムの凹部に原料を吸引堆積させて得られる堆積物(原料の成形物)がトランスファーロール上で倒れたり、該ロール上で堆積物の配置に乱れが生じたりすることを防止することができ、複数の堆積物(原料の成形物)が、所定のパターンに配列した吸収体を効率良く製造することのできる吸収体の製造方法及び製造装置に関する。
本発明は、空気流に乗せて供給した吸収体原料を、回転ドラムの外周面に設けた凹部に吸引して堆積させる堆積工程、該凹部内の堆積物を、搬送部上に転写させた後、該堆積物を該搬送部上に保持しつつ搬送する搬送工程を具備する吸収体の製造方法であって、前記堆積工程においては、前記回転ドラムの幅方向に形成された複数の凹部に前記吸収体原料を堆積させ、前記搬送工程においては、前記搬送部の搬送方向に直交する方向に、前記凹部にそれぞれ個別に対応させて配置した複数の吸引孔からの吸引力により、前記凹部内の堆積物を該凹部から前記搬送部上に離型させ、また、離型した堆積物をそれぞれ個別に吸引しながら搬送する吸収体の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、底面に多数の細孔を有する凹部を外周面に有する回転ドラムを備え、該回転ドラムの外周面に吸収体原料を供給して前記凹部内に堆積させた堆積物を、該凹部から離型して搬送部上に転写させ、該搬送部上に保持しつつ搬送するように構成されている吸収体の製造装置であって、前記凹部が、前記回転ドラムの周方向及び幅方向に離間させて多数形成されており、前記搬送部に、複数の前記凹部にそれぞれ個別に対応させ前記凹部内の堆積物をそれぞれ個別に吸引可能な吸引孔が設けられている吸収体の製造装置を提供するものである。
本発明の吸収体の製造方法及び製造装置によれば、回転ドラムの凹部に原料を吸引堆積させて得られる堆積物(原料の成形物)が、搬送部への転写の際や搬送中に、搬送部上で倒れたり、堆積物の形状がくずれたり配置に乱れが生じたりすることを防止することができ、複数の堆積物(原料の成形物)が、所定のパターンに配列した吸収体を効率良く製造することができる。
図1は、本発明の吸収体の製造装置の一実施形態を示す概略図である。 図1の装置のトランスファーロール近傍を拡大して示す模式図である。 図3(a)は、図1に示す装置における回転ドラムの外周面の一部の展開図であり、図3(b)は、同回転ドラムの外周部の断面を示す断面図である。 図4は、図1に示す装置におけるトランスファーロールの外周面の一部の展開図である。 図1に示す装置における風除けプレートを図2中矢印A方向から見た図である。 図1に示す装置におけるトランスファーロール及び風除けプレートを示す斜視図である。 図1に示す装置で製造する吸収体の一例を示す図であり、図7(a)は、一部破断平面図、図7(b)は図7(a)のB−B線模式断面図である。 風除けプレート間に列間仕切りプレートを設けた例を示す図(図5相当図)である。 風除けプレート間に列間仕切りプレートを設けた例を示す斜視図(図6相当図)である。 本発明の吸収体の製造装置の他の実施形態を示す概略図である。 図10の装置で製造される吸収体を模式的に示す斜視図である。 図12(a)は、回転ドラムの外周面に形成する凹部の他の例を示す断面図であり、図12(b)は、図12(a)に示す回転ドラムを用いて製造した吸収体の一例を示す断面図である。 本発明で製造する吸収体の別の例を示す斜視図である。
以下に、本発明について、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態である吸収体の製造装置1は、図1及び図2に示すように、矢印R2方向に回転駆動される回転ドラム2と、回転ドラム2の外周面に吸収体の原料である繊維材料を供給するダクト4と、回転ドラム2の斜め下方に配置され、矢印R5方向に回転駆動されるトランスファーロール5と、回転ドラム2の周方向におけるダクト4とトランスファーロール5との間に配置されたバキュームボックス6と、バキュームボックス6と回転ドラム2との間及びトランスファーロール5と回転ドラム2との間を通るように配されたメッシュベルト7と、トランスファーロール5の下方に配されたバキュームコンベア8、トランスファーロール5の外周面の形状に沿ったメッシュベルト7に近接させて設けられた風除けプレート9とを備えている。
回転ドラム2は、図1に示すように、円筒状をなし、モータ等の原動機からの動力を受けて水平軸回りを回転する。回転ドラム2は、図3に示すように、外周面21に、底面部がメッシュプレート22からなる凹部23が多数形成されている。図3中、2X方向が回転ドラム2の外周面の周方向、2Y方向が回転ドラム2の外周面の幅方向(回転ドラム2の回転軸と平行な方向)である。
回転ロール2の凹部23は、図3に示すように、回転ドラム2の周方向(2X方向)及び幅方向(2Y方向)に離間させて多数形成されている。
より詳細には、回転ロール2の外周面の周方向(2X方向)に複数個の凹部23が直列してなる凹部列L2が、回転ロール2の幅方向(2Y方向)に複数列形成されており、隣り合う吸引孔列L2間には、凹部23が存在しない領域が、2X方向に連続して形成されている。
多数の凹部23は、凹部23と同様の断面形状を有する貫通孔が多数形成されたパターン形成プレート24を、回転ドラム2の外周部に、メッシュプレート22に重ねた状態に固定することによって形成されている。凹部23の内周面は、パターン形成プレート24の貫通孔の内周面からなる。メッシュプレート22は、多数の細孔を有し、空気流に乗せて供給された吸収体の原料を透過させずに空気のみを透過させる得るものである。
回転ドラム2の内側(回転軸側)の非回転部分には内部を減圧可能な空間Bが形成されている。空間Bには、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置を作動させることにより、該空間B内を負圧に維持可能である。
他方、回転ドラム2の内側(回転軸側)の空間Cには、後述するバキュームボックス6側からの吸引によって外から空気が流入し、空間Dには、トランスファーロール5側の吸引によって空気が流入する。なお、各空間は回転ドラム内側に回転軸に向かった設けられたプレートにより仕切られて形成されている。
ダクト4は、図1に示すように、その一端側が、前記空間B上に位置する回転ドラム2の外周面を覆っており、図示しない他端側には、繊維材料導入装置を有している。繊維材料導入装置は、例えば、シート状の木材パルプを粉砕して解繊パルプとし、その解繊パルプ(繊維材料)をダクト内に送り込む粉砕器を備えている。ダクト4の途中に吸水性ポリマーを導入する吸水性ポリマー導入部を設けることもできる。
回転ドラム2の個々の凹部23は、負圧に維持された空間B上を通過している間、底面部の細孔からの吸引が行われる。凹部23の底面部の細孔からの吸引によって、ダクト4内に、繊維材料導入部や吸水性ポリマー導入部から導入された吸収体の原料を回転ドラム2の外周面に搬送する空気流が生じ、該空気流に乗せて搬送された原料が凹部23内に堆積する。
トランスファーロール5は、通気性を有する円筒状の外周部を有しており、モータ等の原動機からの動力を受けて、その外周部が水平軸回りを回転する。トランスファーロール5の内側(回転軸側)の非回転部分には、内部を減圧可能な空間Eが形成されている。空間Eには、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置を作動させることにより、該空間E内を負圧に維持可能である。
トランスファーロール5の外周面51には、図4に示すように、多数の吸引孔53が設けられている。図4中、5X方向がトランスファーロール5の外周面の周方向、5Y方向がトランスファーロール5の外周面51の幅方向(該ロール5の回転軸と平行な方向)である。
トランスファーロール5の吸引孔53は、図4に示すように、トランスファーロール5の周方向(5X方向)及び幅方向(5Y方向)に離間させて多数形成されている。より詳細には、トランスファーロール5の周方向(5X方向)に複数個の吸引孔53が直列してなる吸引孔列L5が、該トランスファーロールの幅方向(5Y方向)に複数列形成されており、隣り合う吸引孔列L5間には、吸引孔53が存在しない領域が、5X方向に連続して形成されている。
多数の吸引孔53は、吸引孔53と同様の断面形状を有する貫通孔が多数形成されたプレート52を、トランスファーロール5の外周部に固定することによって形成されている。トランスファーロール5の個々の吸引孔53は、負圧に維持された空間E上を通過している間、外部の空気を吸い込む吸引孔として機能する。
トランスファーロール5の吸引孔53は、回転ドラム2の凹部23のそれぞれに対応させて設けられており、回転ドラム2の凹部23内に原料が堆積して生じた堆積物32を、対応する吸引孔53で個別に吸引して、トランスファーロール5上に移行させることができるようになっている。
より詳細には、回転ドラム2の凹部23とトランスファーロール5の吸引孔53とは、凹部23の中心点の配置パターンや中心点間距離が、トランスファーロール5の吸引孔53の中心点の配置パターンや中心点間距離と同じになっている。また、回転ドラム2とトランスファーロール5は、一つの凹部23に一つの吸引孔53が重なるように位相を合わせ且つ同期させて回転させる。これにより、凹部23毎に一つの吸引孔53による吸引が行われる。
本実施形態の装置1においては、吸収性物品1枚に含まれる堆積物32を形成するための複数の凹部23の集合からなる凹部群23Gが、回転ドラム2の周方向に間隔を設けて複数群設けられており、また、吸収性物品1枚に含まれる堆積物32をそれぞれ吸引するための複数の吸引孔53の集合からなる吸引孔群53Gが、トランスファーロール5の周方向に間隔を設けて複数設けられている。回転ドラム2の外周面に形成する凹部群23Gの個数は、特に制限されるものではないが、例えば、2〜20個とすることができ、トランスファーロール5の外周面51に形成する吸引孔群53Gの個数は、例えば1〜10個等とすることができる。
バキュームボックス6は、回転ドラム2の回転方向において、ダクト4の下流側端部41と、トランスファーロール5との間に配置されている。
バキュームボックス6は、図1に示すように、上下面、左右の両側面及び背面を有する箱状の形状を有し、背面に対向する部位に、回転ドラム2方向に向かって開口する開口部を有している。
バキュームボックス6は、図示しない排気管等を介して、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置の作動により、バキュームボックス6内を負圧に維持可能である。
メッシュベルト7は、網目を有する帯状の通気性ベルトが無端状に連結されたものであり、複数のフリーロール71及びトランスファーロール5に案内されて所定の経路を連続的に移動する。メッシュベルト7は、トランスファーロール5の回転によって駆動される。メッシュベルト7は、図1に示すように、ダクト4の下流側端部41の近傍において、回転ドラム2の外周面上に導入された後、図1及び図2に示すように、バキュームボックス6と回転ドラム2との間及びトランスファーロール5と回転ドラム2との間を順次通過するように配されている。
メッシュベルト7は、バキュームボックス6の開口部の前を通過している間は、回転ドラム2の外周面に接触しており、トランスファーロール5と回転ドラム2とが最も接近している最接近部付近で、回転ドラム2の外周面から離れてトランスファーロール5上へと移行する。
メッシュベルト7は、トランスファーロール5の外周面51に形成された吸引孔53の大きさに比して顕著に小さい網目(細孔)を有している。メッシュベルト7の吸引孔53に重ねられた部分には、平面視形状が吸引孔53と同形の吸引領域が形成され、該吸引領域に、凹部内から離型された堆積物が吸着される。
本実施形態における「搬送部」は、吸引孔53を有するトランスファーロール5及びその外周面51上に配されたメッシュベルト7からなる。本実施形態における吸引孔は、トランスファーロール5の外周面51に設けられた吸引孔53、又は該吸引孔53と、メッシュベルト7における該吸引孔53上に重ねられた部分(前記吸引領域)とからなる。
メッシュベルト7のメッシュ開口率は、10〜90%であることが好ましく、より好ましくは40〜60%である。
また、メッシュベルト7のメッシュサイズは、φ0.1mm〜φ3.0mmであることが好ましく、より好ましくはφ1.0mm〜φ2.0mmである。
メッシュベルトの材料は、各種公知の材料を用いることができるが、樹脂製のメッシュベルトが好ましい。
バキュームコンベア8は、駆動ロール81及び従動ロール82,82・に架け渡された無端状の通気性ベルト83と、通気性ベルト83を挟んでトランスファーロール5と対向する位置に配されたバキュームボックス84とを備えている。
風除けプレート9は、図5及び図6に示すように、トランスファーロールの外周面51の幅方向(5Y方向)における吸引孔53が形成されている領域5Mを挟んで、その両側に一対設けられている。風除けプレート9は、トランスファーロール5の外周面51に対して略垂直に設けられている。
また、風除けプレート9は、図2に示すように、円弧状の縁部91を有し、該円弧状の縁部91は、トランスファーロール5の外周面51に沿ったメッシュベルト7の表面に沿う形状を有し、該メッシュベルト7の表面に近接配置されている。また、風除けプレート9は、回転ドラム2とトランスファーロール5との最接近部から、トランスファーロール5とバキュームコンベア8の通気性ベルト83との最接近部までのなるべく広い範囲において、側方からのエアーの流入を軽減可能とするために、回転ドラム2とトランスファーロール5との再接近部に向かって延びている先細り形状の第1の角部92と、トランスファーロール5とバキュームコンベア8の通気性ベルト83との再接近部に延びている先細り形状の第2の角部93とを有している。また、風除けプレート9は、前記領域5Mを挟む領域の両側に、トランスファーロール5の外周面に吸着された堆積物32の高さよりも高い壁を形成し得るものが好ましい。
風除けプレート9は、円弧状の縁部91と、トランスファーロール5の外周面51(本実施形態のようにメッシュベルト7をトランスファーロール5の外周面51上に供給した場合は、メッシュベルト7の表面)との間のクリアランス(間隔)が、10mm以下、より好ましくは1mm以下とすることが、エアーの流入による堆積物の倒れ等を防止する観点から好ましい。
風除けプレート9は、どのような支持具で支持されていても良いが、図5及び図6に示す実施形態においては、壁面に固定される固定部95aと、固定部95aに立設された棒状部95bと、該棒状部95bの雄ねじ部に螺合されるナット95c,95cと、筒状のスペーサー95dとからなる支持具95を用いている。
次に、上述した吸収体の製造装置1を用いて吸収体3を連続的に製造する方法、即ち、本発明の吸収体の製造方法の一実施態様について説明する。
吸収体の製造装置1を用いて吸収体3を製造するためには、回転ドラム2内の空間B、トランスファーロール5内の空間E、及びバキュームボックス6内を、それぞれに接続された排気装置を作動させて負圧にする。空間B内を負圧にすることで、ダクト4内に、吸収体の原料を回転ドラム2の外周面に搬送する空気流が生じる。また、回転ドラム2及びトランスファーロール5を、前述した凹部群23Gと吸引孔群53Gとが重なり、且つその凹部群23G中の各凹部23と吸引孔群53G中の各吸引孔53とも重なるように、同期させて回転させる。また、バキュームコンベア8を作動させる。
そして、繊維材料導入装置を作動させて、ダクト4内に繊維材料を供給すると、該繊維材料は、ダクト4内を流れる空気流に乗り、飛散状態となって回転ドラム2の外周面に向けて供給される。
ダクト4に覆われた部分を搬送されている間に、回転ドラム2の凹部23には、繊維材料31が吸引されて堆積する。また、凹部23内に堆積した堆積物32は、凹部23の内周面の形状に応じた形状となっている。
そして、回転ドラム2が回転して、凹部23がバキュームボックス6の対向位置にくると、凹部23内の堆積物32がバキュームボックス6からの吸引によって、メッシュベルト7に吸い付けられた状態となる。凹部23内の堆積物32は、その状態で、トランスファーロール5と回転ドラム2との最接近部Pの直前まで搬送される。
そして、トランスファーロール5と回転ドラム2との最接近部P付近で、凹部23内の堆積物32は、個々の凹部23毎に吸引孔53による吸引を受けながら凹部23より離型し、メッシュベルト7と共にトランスファーロール5上へと移行する。
そして、メッシュベルト7と共にトランスファーロール5上に移行した堆積物32は、そのまま、個々の凹部23毎に吸引孔53による吸引を受けながら、バキュームコンベア8との受け渡し部Qまで搬送され、受け渡し部Qにおいて、バキュームボックス84による吸引によりバキュームコンベア8上へと移行する。
本実施形態においては、図1及び2に示すように、堆積物32が載置される前のバキュームコンベア8上に、ティッシュペーパー又は透液性の不織布等からなる第1コアラップシート33が導入され、その第1コアラップシート33上に堆積物32が移行する。
そして、下流にて第1コアラップシート33上の堆積物32の上に第2コアラップシート34が積層された後、第1及び第2コアラップシート33,34に被覆された状態の堆積物32が、所定の間隔で切断されて、吸収性物品1枚分の寸法に切断された図7に示すような吸収体3が得られる。
第1及び第2コアラップシート33,34は、何れも折り返さずに両者を接合することもできるが、図7に示す吸収体のように、一方のシートの両側部を、他方のシート側に巻き上げ又は巻き下げて接着剤等により固定することもできる。
本実施形態の製造方法によれば、回転ドラム2の凹部23のそれぞれに対応させて設けた吸引孔53により、複数の凹部23内の堆積物32をそれぞれ個別に吸引してトランスファーロール5上のメッシュベルト7上に転写し、また、複数の凹部23から離型した堆積物32をそれぞれ個別に吸引しながら搬送するようにしたため、堆積物32間の隙間を通ってトランスファーロール5内に流れ込む空気(風)の量を、堆積物32間の隙間も同様に吸引する場合に比較して顕著に低減させることができる。そのため、搬送部への転写の際や搬送中に、ロール5の幅方向両端寄りの堆積物が中央寄りの堆積物に倒れかかったり、堆積物の形状がくずれたり、堆積物相互間の配置に乱れが生じる等の不都合を防止することができる。
また、本実形態の製造装置によれば、原料を堆積させる凹部23が、回転ドラム2の周方向及び幅方向に離間させて多数形成されており、トランスファーロール5の外周面に、複数の凹部23内の堆積物をそれぞれ個別に吸引可能な吸引孔53が設けられているため、複数の凹部23から離型した堆積物32を吸引孔53によりそれぞれ個別に吸引させることができる。それにより、堆積物32間の隙間を通ってトランスファーロール5内に流れ込む空気(風)の量を、堆積物32間の隙間も同様に吸引する場合に比較して顕著に低減させることができる。そのため、ロール5の幅方向両端寄りの堆積物が中央寄りの堆積物に倒れかかったり、堆積物相互間の配置に乱れが生じる等の不都合を防止することができる。
凹部からの堆積物の離型性、堆積物の倒れや配置の乱れを防止する観点から、トランスファーロール5に設ける吸引孔53は、該トランスファーロール5の幅方向の寸法L6(図4参照)が、回転ドラム2に設ける凹部23の、該回転ドラム2の幅方向の寸法L3(図3参照)以下であることが好ましく、トランスファーロール5の周方向の寸法L7(図4参照)が、前記凹部23の、回転ドラム2の周方向(2X方向)の寸法L4(図3参照)以下であることが好ましい。
また、吸引孔53の断面積(外周面51と平行な面による断面積)は、凹部23の開口部の面積以下であることが好ましく、吸引孔53の断面積は、凹部23の開口部の面積の20〜100%、特に30〜60%であることが好ましい。
凹部23の寸法L3は、5〜25mmであることが好ましく、より好ましくは10〜20mmである。凹部23の寸法L4は、5〜25mmであることが好ましく、より好ましくは10〜20mmである。
凹部23の深さは、1〜20mmであることが好ましく、より好ましくは4〜12mmである。
回転ドラム2の周方向における凹部23どうし間の間隔L8(図3参照)は、0.5〜10mmであることが好ましく、より好ましくは1〜5mmである。
回転ドラム2の幅方向における凹部23どうし間の間隔L9(図3参照)は、0.5〜10mmであることが好ましく、より好ましくは1〜5mmである。
吸引孔53(前述したメッシュベルトの吸引領域も同様)の寸法L6は、5〜25mmであることが好ましく、より好ましくは10〜20mmである。吸引孔53の寸法L7は、5〜25mmであることが好ましく、より好ましくは10〜20mmである。
トランスファーロール5の周方向(5X方向,搬送部の搬送方向)における吸引孔53どうし間の間隔L10(図4参照)は、0.5〜10mmであることが好ましく、より好ましくは1〜5mmである。
トランスファーロール5の幅方向(5Y方向,搬送部の搬送方向に直交する方向)における吸引孔53どうし間の間隔L11(図4参照)は、0.5〜10mmであることが好ましく、より好ましくは1〜5mmである。
搬送部への転写性および搬送部での搬送性の観点から、上記寸法はそれぞれL3≧L6、L4≧L7、L8≦L10、L9≦L11の関係が好ましく、特にL3>L6、L4>L7、L8<L10、L9<L11の関係であることが好ましく、更には上記寸法がこのような関係を満たすことが一層好ましい。
また、本実形態の製造方法及び装置によれば、トランスファーロール5に近接させて設けた風除けプレート9,9により、ロール5の幅方向の左右外方から、吸引孔53を有する領域5Mに風が流れ込むことが防止又は軽減されるため、特にロール5の幅方向両端寄りの堆積物が中央寄りの堆積物に倒れかかったり、堆積物相互間の配置に乱れが生じる等の不都合を一層効果的に防止することができる。風除けプレート9の材質は、特に制限されないが、風に抵抗できる剛性を持たせる観点から、金属又は合成樹脂製であり、0.5〜10mm程度の厚みを有することが好ましい。
図8及び図9は、本発明の更に好ましい実施形態を示す図であり、同実施形態においては、上述した実施形態と同様に、トランスファーロール5の周方向(5X方向)に複数個の吸引孔53が直列してなる吸引孔列L5が、該トランスファーロールの周方向の幅方向(5Y方向)に複数列形成されているが、その隣り合う吸引孔列L5,L5間に位置するように列間仕切りプレート9Aが設けられている。トランスファーロール5上に保持されつつ搬送される堆積物32は、列間仕切りプレート9Aどうし間又は列間仕切りプレート9Aと風除けプレート9との間を移動する。列間仕切りプレート9Aが倒れ防止ガイドとして機能することにより、堆積物32が倒れることが一層確実に防止される。本実施形態について特に説明しない点は上述した実施形態と同様である。また、列間仕切りプレート9Aは、図8及び図9に示すように、上述した風除けプレート9と同様の形状を有しているが、同様の形状を有するものでなくても良い。
図10は、本発明の別の実施形態を示す図である。
図10に示す吸収体の製造装置1’は、底面に多数の細孔を有する凹部23を外周面に有し、矢印R2方向に回転駆動される回転ドラム2と、回転ドラム2の外周面に吸収体の原料31を供給するダクト4と、回転ドラム2の下方に配されたバキュームコンベア8Aと、バキュームコンベア8Aに近接させて設けられた風除けプレート9’とを備えている。そして、回転ドラム2の外周面に吸収体原料31を供給して前記凹部内に堆積させた堆積物32’を、バキュームコンベア8Aに設けた吸引孔53’からの吸引により、該凹部23から離型してバキュームコンベア8A上に転写させると共に該バキュームコンベア8A上に保持しつつ搬送できるように構成されている。
図10に示す製造装置1’における回転ドラム2にも、吸収体原料31を吸引して堆積させる凹部23が、その周方向及び幅方向に離間させて複数形成されている。但し、周方向に離間した凹部23は、複数枚の吸収性物品(使い捨ておむつ、生理用ナプキン等)に対応するものである。
即ち、図10に示す製造装置1’における回転ドラム2にも、吸収性物品1枚に含まれる堆積物32’を形成するための複数の凹部23の集合からなる凹部群が、回転ドラム2の周方向に間隔を設けて複数群設けられているが、個々の凹部群に含まれる凹部23は、回転ドラム2の幅方向にのみ離間しており、回転ドラム2の周方向においては連続している。図11に、本装置により得られる吸収性物品1枚分の吸収体(又は吸収性コア)3Aを示すが、該吸収体3Aに含まれる堆積物32’は、回転ドラム2の周方向及びバキュームコンベア8の搬送方向8Xに対応する長手方向(3X方向)に長い形状を有し、該方向と直交する幅方向(3Y方向)にのみ複数配置されている。
図10に示す製造装置1’におけるバキュームコンベア8Aは、駆動ロール81及び従動ロール82に架け渡された無端状のパターン吸引コンベアベルト83Aを有しており、該パターン吸引コンベアベルト83Aに、回転ドラム2の個々の凹部23に対応する吸引孔53’が設けられている。パターン吸引コンベアベルト83Aが、バキュームボックス84上を通過している間、吸引孔53’からの吸引が行われる。
図10に示すように、パターン吸引コンベアベルト83Aに設けられた吸引孔53’は、回転ドラム2の凹部23及び該凹部23から離型された堆積物32’よりも一回り小さい平面視形状を有している。パターン吸引コンベアベルト83Aの外周面(特に吸引孔53’上)や吸引孔53’内には、繊維材料等を吸い込ませないようにするための部材(メッシュ等)を設けることが好ましい。
なお、図11に示すように、堆積物32’がその搬送方向に直交する方向にのみ複数配置されている吸収体3Aを製造するような場合、パターン吸引コンベアベルト83A等に設ける吸引孔53’は、1つの長い凹部23に対して1つの長い形状の吸引孔53’を設けるのに代えて、複数の短い吸引孔53’を、1つの長い凹部23の長手方向に対応する方向に直列させて設けることもできる。その場合も、複数の吸引孔からなる吸引孔列は、1つの長い凹部23に対して、堆積物の搬送方向及びその直交方向にはみ出さないように形成されていることが好ましい。
風除けプレート9’は、パターン吸引コンベアベルト83Aの幅方向(8Y方向)における吸引孔53’が形成されている領域を挟んで、その両側に一対設けられている。なお、回転ドラムからバキュームコンベア8Aへの転写性の観点から、回転ドラム2の凹部23が、空間C’上を通過している間は、空間B’上を通過している間に比して弱めに凹部23の底面部からの吸引が行われ、空間D’上を通過している間は、凹部23の底面部からの吸引が行われないことが好ましい。
製造装置1’及びそれを用いた吸収体3Aの製造方法によれば、回転ドラム2の凹部23のそれぞれに対応させて設けた吸引孔53’により、複数の凹部23’内の堆積物32’をそれぞれ個別に吸引してバキュームコンベア8A上に転写し、また、離型した堆積物32’をそれぞれ個別に吸引しながら搬送できるため、上述した製造装置1及びそれを用いた吸収体の製造方法と同様の作用効果が奏される。
吸収体の原料としての繊維材料としては、従来、生理用ナプキンやパンティライナー、使い捨ておむつ等の吸収性物品の吸収体に用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、解繊パルプ等のパルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維等のセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン等の合成繊維の短繊維等が用いられる。これらの繊維は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、吸収体3の原料として、ダクト4内に、繊維材料と共に、吸水性ポリマーを導入しても良いし、更に、繊維材料等と共に、消臭剤や抗菌剤等を必要に応じて供給することもできる。
以上、本発明の吸収体の製造方法及び製造装置のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、それぞれ適宜変更可能である。
例えば、図3及び図4には、吸収性物品1枚の吸収体に対応する、凹部群23G及び吸引孔群53Gを、回転ドラム2及びトランスファーロール5の周方向に間隔を設けて複数群設ける例を示したが、凹部列L2及び吸引孔列L5が、回転ドラム2及びトランスファーロール5の外周面にそれぞれ全周に亘って連続的に形成されていても良い。
また、吸収性物品1枚の吸収体に対応する、凹部群23G及び吸引孔群53Gを、回転ドラム2及びトランスファーロール5の周方向に複数群設ける場合、一つの凹部群23G又は一つの吸引孔群53G中の凹部列L2又は吸引孔列L5を構成する凹部23又は吸引孔53の個数(図3,図4に示す例では8個又は9個)は、1〜7個、あるいは10〜20個等とすることもできる。
また、吸収性物品1枚の吸収体に対応する凹部群や吸引孔群は、回転ドラム2、トランスファーロール5、バキュームコンベア8A等の搬送方向に対して傾斜する凹部列や吸引孔列を含むものでも良い。
また、2Y方向又は5Y方向に並べる凹部列L2及び吸引孔列L5の本数は、図3及び図4に示す7本に代えて、2〜6本又は8〜30本等とすることもできる。但し、3本以上が好ましく、4本以上がより好ましい。
また、凹部列L2及び吸引孔列L5を複数列設ける場合、隣り合う凹部列L2及び吸引孔列L5で、凹部23又は吸引孔53の周方向(2X又は5X方向)の位置がずれていても良いが、総ての列で凹部23又は吸引孔53の位置が揃っていても良い。
また、凹部内の堆積物32を、トランスファーロール5上に供給したメッシュベルト7上等に転写させるのに代えて、メッシュベルト7を供給していないトランスファーロール5の外周面上に直接転写させることもできる。その場合、トランスファーロール5の外周面の吸引孔53上や吸引孔53内に繊維材料等を吸い込ませないようにするための部材(メッシュ等)を設けることが好ましい。また、メッシュベルト7をトランスファーロール5上に供給するのに代えて、第2コアラップシート34のようなコアラップシートをトランスファーロール5上に供給し、該コアラップシート上に堆積物32を転写させることもできる。
また、メッシュベルト7に通気部と非通気部を形成し、該通気部を吸引孔とすることもできる。
また、本発明で製造する吸収体は、上述した実施態様で製造する吸収体3のように、堆積物32の両面が異なるコアラップシート33,34で被覆されているものであっても良いし、堆積物32の全面が一枚のコアラップシートで被覆されているもの、例えば、堆積物32の片面が一枚のコアラップシートの中央部で被覆され、該堆積物32の他面の全域が、そのコアラップシートにおける、堆積物32の前記片面側に折り返した部分によって被覆されているもの等であっても良い。また、一枚のシートの片面に複数個の堆積物32がそれぞれ接着剤等により固定され、該堆積物の他面側がシートによって被覆されていないもの等であっても良い。更に、複数の堆積物32からなる層を含む多層構造の吸収体、例えば大型の一枚の吸収層上に、複数の堆積物32が配置されたものであっても良い。
また、堆積物32は、トランスファーロール5で搬送した後、吸引機構を有しないベルトコンベア上に移しても良いし、他の搬送手段上に移しても良い。また、吸引孔53の形状は、凹部23の形状と同一又は相似のものに限られない。また、吸引孔53の断面ないし開口周縁部の形状は、円形、楕円形、菱形等任意の形状とすることもできる。
また、本発明における回転ドラムの凹部は、図12(a)に示すように、回転ドラム2の幅方向(X方向)、又は幅方向及び周方向に分割された複数の小凹部25からなる下層26と、複数の小凹部25上に跨って存在する上層27とを有するものであっても良い。図12(b)に、図12(a)に示す回転ドラムを用いて製造した吸収体の一例を示す。図12(b)に示す吸収体3’は、小凹部25内に堆積した堆積物からなる凸部32’と、上層27内に堆積した堆積物からなる連続層35とからなる吸収性コア36を有している。図13に、回転ドラム2の凹部が、幅方向及び周方向に分割された複数の小凹部25からなる下層26を有する場合に製造される吸収体の一例を示す斜視図である。
トランスファーロールやバキュームコンベアに、個々の小凹部25に対応する吸引孔を設けることで、小凹部25内に堆積した堆積物からなる凸部32’の倒れやくずれ等を防止することができる。
本発明で製造する吸収体は、吸収性物品の吸収体として好ましく用いられる。吸収性物品は、主として尿や経血等の身体から排泄される体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含する。
吸収性物品は、典型的には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を具備している。表面シートは、吸収体3の表面を被覆するコアラップシートが兼ねていても良い。裏面シートは水蒸気透過性を有していても良い。吸収性物品は更に、該吸収性物品の具体的な用途に応じた各種部材を具備していてもよい。そのような部材は当業者に公知である。例えば吸収性物品を使い捨ておむつや生理用ナプキンに適用する場合には、吸収体の起立した両側部の更に外側に、一対又は二対以上の立体ガードを配置することができる。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。例えば、図10に示す装置1’のように、回転ドラムの凹部23内の堆積物をベルトコンベア8A上に離型させる装置における凹部23やベルトコンベア8Aの吸引孔53’の配置を、図1や図2に示す装置1の凹部23や吸引孔53と同様の配置とすることができ、逆に、図1や図2に示す装置1における凹部23や吸引孔53の配置を、図10に示す装置1’の凹部23や吸引孔53’と同様の配置とすることもできる。
1 吸収体の製造装置
2 回転ドラム
21 外周面
23 凹部
L2 凹部列
3 吸収体
32 堆積物
33 第1のコアラップシート
34 第2のコアラップシート
4 ダクト
5 トランスファーロール
53 吸引孔
L5 吸引孔列
6 バキュームボックス
7 メッシュベルト(シート状の通気性部材)
8 バキュームコンベア
9 風除けプレート
9A 列間仕切りプレート

Claims (7)

  1. 空気流に乗せて供給した吸収体原料を、回転ドラムの外周面に設けた凹部に吸引して堆積させる堆積工程、該凹部内の堆積物を、搬送部上に転写させた後、該堆積物を該搬送部上に保持しつつ搬送する搬送工程を具備する吸収体の製造方法であって、
    前記堆積工程においては、前記回転ドラムの幅方向に形成された複数の凹部に前記吸収体原料を堆積させ、
    前記搬送工程においては、前記搬送部の搬送方向に直交する方向に前記凹部にそれぞれ個別に対応させて配置した複数の吸引孔からの吸引力により、前記凹部内の堆積物を該凹部から前記搬送部上に離型させ、また、離型した堆積物をそれぞれ個別に吸引しながら搬送し、
    前記吸引孔は、前記搬送部の搬送方向に直交する方向の寸法が、前記凹部の、前記回転ドラム幅方向の寸法以下であり、且つ該搬送部の搬送方向の寸法が、前記凹部の、前記回転ドラム周方向の寸法以下である、吸収体の製造方法。
  2. 前記堆積工程においては、前記回転ドラムの周方向及び幅方向にそれぞれ複数形成された凹部に前記吸収体原料を堆積させ、
    前記搬送工程においては、前記搬送部の搬送方向及び該搬送方向に交差する方向に、前記凹部にそれぞれ個別に対応させて配置した複数の吸引孔からの吸引力により、前記凹部内の堆積物を該凹部から前記搬送部上に離型させ、また、離型した堆積物をそれぞれ個別に吸引しながら搬送する、請求項1記載の吸収体の製造方法。
  3. 前記搬送部が、トランスファーロール及びその外周面上に配されたメッシュベルトからなるか、バキュームコンベアからなる、請求項1又は2記載の吸収体の製造方法。
  4. 底面に多数の細孔を有する凹部を外周面に有する回転ドラムを備え、該回転ドラムの外周面に吸収体原料を供給して前記凹部内に堆積させた堆積物を、該凹部から離型して搬送部上に転写させ、該搬送部上に保持しつつ搬送するように構成されている吸収体の製造装置であって、
    前記凹部が、前記回転ドラムの周方向及び幅方向に離間させて複数形成されており、前記搬送部に、複数の前記凹部にそれぞれ個別に対応させ前記凹部内の堆積物をそれぞれ個別に吸引可能な吸引孔が設けられており、
    前記吸引孔は、前記搬送部の搬送方向に直交する方向の寸法が、前記凹部の、前記回転ドラム幅方向の寸法以下であり、且つ該搬送部の搬送方向の寸法が、前記凹部の、前記回転ドラム周方向の寸法以下である、吸収体の製造装置。
  5. 底面に多数の細孔を有する凹部を外周面に有する回転ドラムを備え、該回転ドラムの外周面に吸収体原料を供給して前記凹部内に堆積させた堆積物を、該凹部から離型して搬送部上に転写させ、該搬送部上に保持しつつ搬送するように構成されている吸収体の製造装置であって、
    前記凹部が、前記回転ドラムの周方向及び幅方向に離間させて複数形成されており、前記搬送部に、複数の前記凹部にそれぞれ個別に対応させ前記凹部内の堆積物をそれぞれ個別に吸引可能な吸引孔が設けられており、
    前記搬送部に近接させて設けた風除けプレートにより、該搬送部の搬送方向に直交する方向における前記吸引孔を有する領域への風の流れ込みが防止又は軽減されている吸収体の製造装置。
  6. 底面に多数の細孔を有する凹部を外周面に有する回転ドラムを備え、該回転ドラムの外周面に吸収体原料を供給して前記凹部内に堆積させた堆積物を、該凹部から離型して搬送部上に転写させ、該搬送部上に保持しつつ搬送するように構成されている吸収体の製造装置であって、
    前記凹部が、前記回転ドラムの周方向及び幅方向に離間させて複数形成されており、前記搬送部に、複数の前記凹部にそれぞれ個別に対応させ前記凹部内の堆積物をそれぞれ個別に吸引可能な吸引孔が設けられており、
    前記搬送部の搬送方向に複数個の前記吸引孔が直列してなる吸引孔列が、該搬送方向に直交する方向に複数列形成されており、隣り合う吸引孔列間に位置するように列間仕切りプレートが設けられている吸収体の製造装置。
  7. 前記搬送部が、トランスファーロール及びその外周面上に配されたメッシュベルトからなるか、バキュームコンベアからなる、請求項4〜6の何れか1項に記載の吸収体の製造装置。
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