JP5296663B2 - 吸収体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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本発明は、吸収体の製造方法及び製造装置に関する。
使い捨ておむつや生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の吸収体の製造においては、空気流に乗せて供給した吸収体の原料(解繊パルプ等の繊維材料等)を、回転ドラムの外周面に形成された凹部に吸引して堆積させ、該凹部に対応する形状に成形された堆積物を、トランスファーロールやバキュームコンベア上に離型することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
そして、その離型された堆積物が、そのまま、又は他のシート材と組み合わされて吸収体として用いられる。また、回転ドラムの凹部内に堆積した堆積物を該凹部から離型させる方法としては、該凹部の底面部からエアーを吹き出させる共に、該堆積物を転写させるトランスファーロールやバキュームコンベア側から吸引を行うことが行われている。
特表2007−521869号公報
しかし、従来の方法においては、回転ドラムに形成する凹部の形状や寸法、凹部の配置等によっては、堆積物をトランスファーロール等に転写させる際に、エアーによって堆積物の形が崩れたり、堆積物に位置ずれが生じて堆積物相互間の配置に乱れが生じることがあった。
また、特許文献1においては、回転ドラム(回転形成車輪)の外周面に原料が供給される原料供給領域と、該回転形成車輪上に堆積した堆積物をトランスファーロールに転写させる位置との間における回転ドラムの外周面上に気透過性ベルトを当接させ、同時に回転ドラムの内側からの吸引を行うことで、トランスファーロールに転写する前に堆積物から粒子が脱落することを防止している。しかし、その場合においても、堆積物をトランスファーロール等に転写する際に、堆積物の形が崩れたり、堆積物に位置ずれが生じて堆積物相互間の配置に乱れが生じる恐れがある。
従って、本発明は、回転ドラムの凹部内に堆積した堆積物を他の搬送手段上に転写する際に、堆積物の形が崩れたり堆積物の配置が乱れたりしにくく、所望の吸収体を効率良く製造することのできる製造方法に関する。
本発明は、空気流に乗せて供給した原料を、回転ドラムの外周面に形成された凹部に吸引して堆積させる堆積工程、及び該凹部内の堆積物を他の搬送手段上に移行させる転写工程を具備する吸収体の製造方法であって、前記堆積工程と前記転写工程との間に、前記凹部内の堆積物を、該凹部上に供給したシート状の通気性部材に吸い付けつつ搬送する工程を具備する吸収体の製造方法を提供するものである。
本発明は、底面に多数の細孔を有する凹部を外周面に有する回転ドラムを備え、回転ドラムの外周面上に原料を供給する原料供給領域で前記凹部内に堆積させた堆積物を、該回転ドラムの回転によりトランスファーロールまで搬送して該トランスファーロール上に転写させるように構成されている吸収体の製造装置であって、前記原料供給領域と前記トランスファーロールとの間に、前記回転ドラム側とは反対側から前記凹部内の堆積物を吸引するバキュームボックスが設けられている、吸収体の製造装置を提供するものである。
本発明の吸収体の製造方法及び製造方法によれば、回転ドラムの凹部内に堆積した堆積物を他の搬送手段上に転写する際に、堆積物の形が崩れたり堆積物の配置が乱れたりしにくく、所望の吸収体を効率よく製造することができる。
図1は、本発明の吸収体の製造装置の一実施形態を示す概略図である。 図2(a)及び図2(b)は、回転ドラムの外周面に形成された凹部の一例を示す図であり、図2(a)は、回転ドラムの外周面をその法線方向から視た図、図2(b)は図2(a)のA−A線模式断面図である。 図3は、図1に示す装置におけるトランスファーロール及びバキュームボックス並びにその周辺を示す斜視図である。 図4は、凹部内の堆積物を、回転ドラム側とは反対側から吸引しつつ搬送している間の堆積物の状態を示す模式断面図である。 図5(a)及び図5(b)は、図1に示す装置で製造する吸収体の一例を示す図であり、図5(a)は、一部破断平面図、図5(b)は図5(a)のF−F線模式断面図である。 図6(a)は、回転ドラムの外周面に形成する凹部の他の例を示す断面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す回転ドラムを用いて製造した吸収体の一例を示す断面図である。
以下に、本発明について、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態である吸収体の製造装置1は、図1に示すように、矢印R2方向に回転駆動される回転ドラム2と、回転ドラム2の外周面に吸収体3の原料である繊維材料31を供給するダクト4と、回転ドラム2の斜め下方に配置され、矢印R5方向に回転駆動されるトランスファーロール5と、回転ドラム2の周方向におけるダクト4とトランスファロール5との間に配置されたバキュームボックス6と、バキュームボックス6と回転ドラム2との間及びトランスファーロール5と回転ドラム2との間を通るように配された、シート状の通気性部材であるメッシュベルト7と、トランスファーロール5の下方に配されたバキュームコンベア8とを備えている。
回転ドラム2は、図1に示すように、円筒状をなし、モータ等の原動機からの動力を受けて水平軸回りを回転する。回転ドラム2は、図2(a)及び図2(b)に示すように、外周面21に、底面部が積繊メッシュ22からなる凹部23が多数形成されている。
回転ドラム2の凹部23は、図2に示すように、回転ドラム2の周方向(Y方向)及び幅方向(X方向)に離間させて多数形成されている。
より詳細には、回転ドラム2の周方向(Y方向)に複数個の凹部23が直列してなる凹部列が、回転ドラム2の幅方向(X方向)に複数列形成されている。
個々の凹部23間は、仕切り部材24によって仕切られている。仕切り部材24は、開口部の形状が凹部23と同形状の多数の貫通孔が形成された可撓性のプレートからなる。
多数の凹部23は、この可撓性のプレートを、回転ドラム2の外周面に沿うように円弧又は円筒状に曲げ、ボルトや接着剤等の公知の固定手段により、積繊メッシュ22に重ねた状態に固定することによって形成されている。凹部23の内周面は、可撓性のプレートの前記貫通孔の内周面からなる。可撓性のプレートは、当初から円弧状に形成されているものであっても良い。
積繊メッシュ22は、多数の細孔を有し、空気流に乗せて供給された吸収体の原料を透過させずに空気のみを透過させる得るものである。
回転ドラム2の内側(回転軸側)の非回転部分には内部を減圧可能な空間Bが形成されている。空間Bには、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置を作動させることにより、該空間B内を負圧に維持可能である。
他方、回転ドラム2の内側(回転軸側)の空間C及びDには、装置外の空気を取り込み可能な配管(図示せず)が接続されている。
ダクト4は、図1に示すように、その一端側が、前記空間B上に位置する回転ドラム2の外周面を覆っており、図示しない他端側には、繊維材料導入装置を有している。繊維材料導入装置は、例えば、シート状の木材パルプを粉砕して解繊パルプとし、その解繊パルプ(繊維材料)をダクト内に送り込む粉砕器を備えている。ダクト4の途中に吸水性ポリマーを導入する吸水性ポリマー導入部を設けることもできる。
回転ドラム2の個々の凹部23は、負圧に維持された空間B上を通過している間、底面部の細孔が吸引孔として機能する。凹部23の底面部の細孔からの吸引によって、ダクト4内に、繊維材料導入部や吸水性ポリマー導入部から導入された吸収体の原料を回転ドラム2の外周面に搬送する空気流が生じ、該空気流に乗せて搬送された原料が凹部23内に堆積する。
トランスファーロール5は、通気性を有する円筒状の外周部を有しており、モータ等の原動機からの動力を受けて、その外周部が水平軸回りを回転する。トランスファーロール5の内側(回転軸側)の非回転部分には、内部を減圧可能な空間Eが形成されている。空間Eには、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置を作動させることにより、該空間E内を負圧に維持可能である。
バキュームボックス6は、回転ドラム2の回転方向において、ダクト4の下流側端部41と、トランスファーロール5との間に配置されている。
バキュームボックス6は、図3に示すように、上下面、左右の両側面及び背面を有する箱状の形状を有し、背面に対向する部位に、回転ドラム2方向に向かって開口する開口部を有している。
バキュームボックス6は、排気管61を介して、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置の作動により、バキュームボックス6内を負圧に維持可能である。
メッシュベルト7は、シート状の通気性部材であり、網目を有する帯状の通気性ベルトが無端状に連結されたものであり、複数のフリーロール71及びトランスファーロール5に案内されて所定の経路を連続的に移動する。メッシュベルト7は、トランスファーロール5の回転によって駆動される。メッシュベルト7は、図1に示すように、ダクト4の下流側端部41の近傍において、回転ドラム2の外周面上に導入された後、図1及び図3に示すように、バキュームボックス6と回転ドラム2との間及びトランスファーロール5と回転ドラム2との間を順次通過するように配されている。
メッシュベルト7は、バキュームボックス6の開口部の前を通過している間は、回転ドラム2の外周面に接触しており、トランスファーロール5と回転ドラム2とが最も接近している最接近部付近で、回転ドラム2の外周面から離れてトランスファーロール5上へと移行する。
バキュームコンベア8は、駆動ロール81及び従動ロール82,82・に架け渡された無端状の通気性ベルト83と、通気性ベルト83を挟んでトランスファーロール5と対向する位置に配されたバキュームボックス84とを備えている。
次に、上述した吸収体の製造装置1を用いて吸収体3を連続的に製造する方法、即ち、本発明の吸収体の製造方法の一実施態様について説明する。
吸収体の製造装置1を用いて吸収体3を製造するためには、回転ドラム2内の空間B、トランスファーロール5内の空間E、及びバキュームボックス6内を、それぞれに接続された排気装置を作動させて負圧にする。空間B内を負圧にすることで、ダクト4内に、吸収体の原料を回転ドラム2の外周面に搬送する空気流が生じる。また、回転ドラム2及びトランスファロール5を回転させ、また、バキュームコンベア8を作動させる。
そして、繊維材料導入装置を作動させて、ダクト4内に繊維材料31を供給すると、該繊維材料31は、ダクト4内を流れる空気流に乗り、飛散状態となって回転ドラム2の外周面に向けて供給される。
ダクト4に覆われた部分を搬送されている間に、回転ドラム2の凹部23には、繊維材料31が吸引されて堆積する。本実施形態における原料供給領域は、回転ドラム2の、ダクト4に覆われた部分である。また、凹部23内に堆積した堆積物32は、凹部23の内周面の形状に応じた形状となっている。
そして、回転ドラム2が回転して、凹部23がバキュームボックス6の対向位置にくると、図4に示すように、凹部23内の堆積物32がバキュームボックス6からの吸引によって、メッシュベルト7に吸い付けられた状態となる。凹部23内の堆積物32は、その状態で、トランスファーロール5と回転ドラム2との最接近部Pの直前まで搬送される。なお、凹部23内の堆積物32のメッシュベルト7に対する吸い付けは、図4に示すように、堆積物32と凹部23の底面部との間に隙間が生じることは必須ではないが、そのような隙間を生じさせることが、堆積物32を他の搬送手段に移行させる際の転写性の向上の観点から好ましい。
そして、トランスファーロール5と回転ドラム2との最接近部P付近(図3参照)で、凹部23内の堆積物32は、トランスファーロール5側からの吸引により、メッシュベルト7に吸い付けられた状態のまま凹部23より離型し、トランスファーロール5上へと移行する。
そして、メッシュベルト7と共にトランスファーロール5上に移行した堆積物32は、トランスファーロール5上のメッシュベルト7に吸着されたまま、バキュームコンベア8との受け渡し部Qまで搬送され、受け渡し部Qにおいて、バキュームボックス84による吸引によりバキュームコンベア8上へと移行する。
本実施形態の装置1においては、図1に示すように、堆積物32が載置される前のバキュームコンベア8上に、ティッシュペーパー又は透液性の不織布等からなる第1コアラップシート33が導入され、その第1コアラップシート33上に堆積物32が移行する。
そして、更に、堆積物32の上面側に第2コアラップシート34が導入された後、第1及び第2コアラップシート33,34に被覆された状態の堆積物32が、所定の間隔で切断され、吸収性物品1枚分の寸法に切断された吸収体3が得られる。
第1及び第2コアラップシート33,34は、何れも折り返さずに両者を接合することもできるが、一方のシートの両側部を、他方のシート側に巻き上げ又は巻き下げて接着剤等により固定することもできる。図5(a)及び図5(b)に示す吸収体3は、第1コアラップシート33の両側部を、第2コアラップシート34側に巻き上げ又は巻き下げて製造した吸収体である。
本実施態様の製造装置及び製造方法によれば、回転ドラム2の凹部23から堆積物32を離型する前に、該堆積物32を、バキュームボックス6により回転ドラム2とは反対側から吸引しつつ搬送し、その後に凹部23から離型するようにしたため、堆積物32をトランスファーロール5(他の搬送手段)上に転写する際に、堆積物32の形が崩れたり堆積物32の配置が乱れたりしにくい。
特に本実施形態においては、図5に示すように、複数のブロック状の堆積物(原料の成形物)32が、長手方向及び幅方向の両方向にそれぞれ間隔を設けて多数配置されている吸収体3を製造している。このような吸収体を製造する場合、従来の方法では、特に、凹部23内の堆積物32を他の搬送手段上に転写する際に、堆積物相互間の位置関係に乱れが生じ易かったが、本実施形態のように、バキュームボックス6により回転ドラム2とは反対側から吸引しつつ搬送した後に凹部23から離型することにより、凹部23の配置パターンがそのまま転写されたような状態に堆積物32を配置することができ、複数の堆積物32が所望の状態に精度良く配置された吸収体3を得ることができる。なお、図5に示す吸収体3においては、堆積物(原料の成形物)32が、千鳥状に配置されている。また、吸収体3の長手方向の端部に、堆積物32が配されていない所定幅の領域が形成されていても良い。図5に示す吸収体3は、その製造時のMD方向に対応する長手方向が、使い捨ておむつや生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の前後方向に一致するように吸収性物品に組み込まれても良いし、CD方向に対応する幅方向が、吸収性物品の前後方向に一致するように吸収性物品に組み込まれて使用されても良い。吸収性物品の前後方向は、該吸収性物品を身体に装着した際ときに着用者の前後方向と一致する方向である。
回転ドラム2の周方向(Y方向)における凹部23の長さL〔回転ドラムの外周面に沿って測定)及び回転ドラム2の幅方向(X方向)における凹部23の長さWは特に制限されないが、例えば、複数の堆積物(原料の成形物)32が、相互間に間隔を設けて多数配置されている吸収体を製造する場合、前記長さLは、例えば、1.5〜15cmとすることができ、好ましくは5〜10cmである。他方、前記長さWは、例えば、1〜10cmとすることができ、好ましくは2〜5cmである。完成した吸収体3における堆積物(原料の成形物)32のX方向及びY方向に対応する寸法も、同様の範囲であることが好ましい。
なお、バキュームボックス6によって吸引される領域の幅(回転ドラムの幅方向と同方向の長さ)は、回転ドラムの凹部のある領域の幅(回転ドラムの幅方向の長さ)に対して、同じ又は広い。
堆積物の形の崩れや配置の乱れを防止する観点から、個々の堆積物32を、回転ドラム2とは反対側から吸引しつつ搬送する距離(以下、吸引搬送距離ともいう)は、回転ドラムの周方向における凹部23の長さ〔回転ドラムの外周面に沿って測定)の1.5倍以上であることが好ましく、より好ましくは当該長さの1.5〜10倍、特に好ましくは2〜5倍である。吸引搬送距離は、内部に堆積物32が堆積した凹部23が、回転ドラム2とは反対側から吸引を最初に受ける点S(図3参照)から、トランスファーロール5と回転ドラム2との最接近部Pに達するまでに移動する距離である。
トランスファーロール5との間に吸引しない領域はトランスファーロール5を用いずに、凹部23内の堆積物32をバキュームコンベア8上に直接離型する場合の吸引搬送距離は、前記点Sから、バキュームコンベア8と回転ドラム2の最接近部に達するまでの移動距離である。
本発明においては、凹部23内の堆積物32をトランスファーロール5上に離型させるのに代えて、凹部23内の堆積物32を、直接、バキュームコンベア8上に離型させることもできる。しかし、本実施形態のように、トランスファーロール5上に離型させ、次いでバキュームコンベア8に移行させることが、凹部23内の堆積物32の形の崩れや配置の乱れ防止の点から好ましい。
また、本発明においては、無端状のメッシュベルト7を凹部23上に供給するのに代えて、第2コアラップシート34のようなコアラップシートを凹部23上に供給し、そのコアラップシートに凹部23内の堆積物32を吸い付けつつ搬送した後、該堆積物32を、トランスファーロール5やバキュームコンベア8等の他の搬送手段上に移行させることもできる。しかし、本実施形態のように、無端状のメッシュベルト7を用いることで、安定な吸引が確保でき、搬送テンション変動による形の崩れや配置の乱れ防止の点から好ましい。
また、バキュームボックス6内には、整流プレートを配置して、ボックス6表面からボックス6内部に向かう風の流れを整えることが好ましい。それにより、凹部23内の堆積物32を均等に無端状のメッシュベルト7方向に吸引でき、移行中の堆積物32の変形、乱れを防止することができる。
整流プレートは、例えば、板状の複数枚のプレートを、シート状の通気性部材に対して略垂直となるように、該通気性部材に臨む開口部に配置したり、公知のハニカムパネルを、筒状の流通路が、シート状の通気性部材に対して略垂直とあるように、該通気性部材に臨む開口部に配置したりすることができる。板状の複数枚のプレートは、各プレートの面が上下を向くように互いに平行に配置したり、断面形状が三角形、矩形、菱形等の角筒状の流通路が多数生じるように組み合わせて配置することもできる。
また、バキュームボックス6内は、回転ドラム2の周方向に並ぶ複数の小空間に分割されていることが好ましい。周方向に並ぶ複数の小空間を設けることで、吸引搬送中の吸引力を調節することができより安定した搬送が可能となる。
また、その場合、回転ドラム2の周方向に並ぶ複数の小空間は、少なくとも2つの小空間で、凹部23内の堆積物32に作用させる吸引力が異なることが好ましい。
また、回転ドラム2の周方向に並ぶ小空間の個数は、2以上、特に2〜5個とすることが好ましい。なお、図1には、仕切り壁62により内部が2つの小空間に分割されたバキュームボックス6が示されている。
また、堆積物32の転写性の向上の観点から、回転ドラム2とトランスファーロール5の最接近部Pを通るメッシュベルト7(シート状の通気性部材)の移動速度は、回転ドラムの移動速度を100としたときに102以下であることが好ましく、95以上100未満であることがより好ましい。
また、トランスファーロール5と回転ドラム2との間のクリアランス(厳密にはトランスファーロール5の外周面に接触したメッシュベルト7と回転ドラム2の外周面との間の間隔)は3.0〜7.0mm、特に5.0〜6.5mmであることが好ましい。
吸収体3の原料としての繊維材料としては、従来、生理用ナプキンやパンティライナー、使い捨ておむつ等の吸収性物品の吸収体に用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、解繊パルプ等のパルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維等のセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン等の合成繊維の短繊維等が用いられる。これらの繊維は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、吸収体3の原料として、ダクト4内に、繊維材料31と共に、吸水性ポリマーを導入しても良いし、更に、繊維材料31等と共に、消臭剤や抗菌剤等を必要に応じて供給することもできる。
以上、本発明の吸収体の製造方法及び製造装置の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、それぞれ適宜変更可能である。
例えば、図2(a)に示す回転ドラム2には、回転ドラムの周方向(Y方向)に直列に並んだ複数の凹部23からなる凹部列(以下、周方向凹部列ともいう)が、回転ドラムの軸方向(X方向)に複数列形成されているが、これに代えて、周方向凹部列が、回転ドラムの軸方向(X方向)に一列のみ形成されていても良い。また、一つの回転ドラム2に、周方向凹部列と、回転ドラムの周方向(Y方向)に連続的に形成された溝状の凹部との両者が形成されていても良い。
周方向凹部列を複数列形成する場合、総ての周方向凹部列で凹部の周方向(Y方向)の位置が揃っていても良いし、隣接する周方向凹部列の凹部の位置がずれていても良い。また、周方向凹部列は、回転ドラムの周方向の長さが異なる複数種類の凹部を含むものであっても良い。
また、回転ドラム2の外周面に、該周方向の長さが異なる複数種類の凹部が形成されている場合、前記吸引搬送距離は、最も短い凹部の長さに対する割合が、上述した割合となっていることが好ましい。
また、回転ドラム2の周方向に、凹部が形成された領域と、凹部が形成されていない領域とを交互に形成し、凹部が形成された領域のみに、前述した各種の態様で周方向凹部列等が形成されていても良い。例えば、吸収性物品1枚分の堆積物を形成するための凹部群が、回転ドラム2の周方向に、所定の間隔を開けて複数群形成されており、その各凹部群内の凹部の配置が前述した各種の態様であっても良い。
また、凹部23は、回転ドラム2の周方向の全周に亘って一定のピッチで形成されていても良いし、複数の凹部23が相互に異なるピッチで配されている領域が、回転ドラム2の周方向に複数形成されていても良い。
また、本発明で製造する吸収体は、上述した実施態様で製造する吸収体3のように、堆積物32の両面が異なるコアラップシート33,34で被覆されているものであっても良いし、堆積物32の全面が一枚のコアラップシートで被覆されているもの、例えば、堆積物32の片面が一枚のコアラップシートの中央部で被覆され、該堆積物32の他面の全域が、そのコアラップシートにおける、堆積物32の前記片面側に折り返した部分によって被覆されているもの等であっても良い。また、一枚のシートの片面に複数個の堆積物32がそれぞれ接着剤等により固定され、該堆積物の他面側がシートによって被覆されていないもの等であっても良い。
また、本発明における回転ドラムの凹部は、図6(a)に示すように、回転ドラム2の周方向及び幅方向(X方向)に分割された複数の小凹部25からなる下層26と、複数の小凹部25上に跨って存在する上層27とを有するものであっても良い。図6(b)に、図6(a)に示す回転ドラムを用いて製造した吸収体の一例を示す。図6(b)に示す吸収体3’は、小凹部25内に堆積した堆積物からなる凸部32’と、上層27内に堆積した堆積物からなる連続層35とからなる吸収性コア36を有している。
本発明で製造する吸収体は、吸収性物品の吸収体として好ましく用いられる。吸収性物品は、主として尿や経血等の身体から排泄される体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー(下り物シート)等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含する。
吸収性物品は、典型的には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を具備している。表面シートは、吸収体3の表面を被覆するコアラップシートが兼ねていても良い。裏面シートは水蒸気透過性を有していても良い。吸収性物品は更に、該吸収性物品の具体的な用途に応じた各種部材を具備していてもよい。そのような部材は当業者に公知である。例えば吸収性物品を使い捨ておむつや生理用ナプキンに適用する場合には、吸収体の起立した両側部の更に外側に、一対又は二対以上の立体ガードを配置することができる。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
1 吸収体の製造装置
2 回転ドラム
21 外周面
22 積繊メッシュ
23 凹部
24 仕切り部材
3 吸収体
31 繊維材料(原料)
32 堆積物
33 第1のコアラップシート
34 第2のコアラップシート
4 ダクト
5 トランスファーロール
6 バキュームボックス
7 メッシュベルト(シート状の通気性部材)
8 バキュームコンベア

Claims (8)

  1. 空気流に乗せて供給した原料を、回転ドラムの外周面に形成された凹部に吸引して堆積させる堆積工程、及び該凹部内の堆積物を他の搬送手段上に移行させる転写工程を具備する吸収体の製造方法であって、
    前記堆積工程と前記転写工程との間に、前記凹部内の堆積物を、該凹部上に供給したシート状の通気性部材に吸い付けつつ搬送する工程を具備する吸収体の製造方法。
  2. 前記転写工程は、前記凹部内の堆積物をトランスファーロール上に移行させる工程である請求項1記載の吸収体の製造方法。
  3. 前記凹部は、前記回転ドラムの周方向及び幅方向のそれぞれに複数形成されている、請求項1又は2記載の吸収体の製造方法。
  4. 底面に多数の細孔を有する凹部を外周面に有する回転ドラムを備え、回転ドラムの外周面上に原料を供給する原料供給領域で前記凹部内に堆積させた堆積物を、該回転ドラムの回転によりトランスファーロールまで搬送して該トランスファーロール上に転写させるように構成されている吸収体の製造装置であって、
    前記原料供給領域と前記トランスファーロールとの間に、前記回転ドラム側とは反対側から前記凹部内の堆積物を吸引するバキュームボックスが設けられている、吸収体の製造装置。
  5. 前記堆積物が内部に堆積した前記凹部上に、シート状の通気性部材を供給する機構を備えており、前記バキュームボックスは、該通気性部材を介して前記凹部内の堆積物を吸引するようになされている請求項4記載の吸収体の製造装置。
  6. 前記シート状の通気性部材は、無端状のメッシュベルトである、請求項5記載の吸収体の製造装置。
  7. 前記シート状の通気性部材は、前記バキュームボックスと前記トランスファーロールを連続して通過するようになされている請求項5記載の吸収体の製造装置。
  8. 前記凹部は、前記回転ドラムの周方向及び幅方向のそれぞれに複数形成されている、請求項4〜7の何れかに記載の吸収体の製造装置。
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