JP7118752B2 - 吸収体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品用の吸収体の製造方法に関する。
使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に用いられる吸収体として、例えば、パルプ繊維及び合成繊維を含む吸収体が知られている。パルプ繊維及び合成繊維を含む吸収体の製造方法として、本出願人は、先に特許文献1を提案した。また、パルプ繊維及び合成繊維を含む吸収体の製造方法として、例えば、特許文献2が知られている。
特許文献1には、帯状の合成繊維シートと帯状のパルプ繊維シートとを、それぞれ解繊手段により解繊した後、解繊された合成繊維及びパルプ繊維を混合積繊して吸収性物品用の吸収体を製造する吸収体の製造方法が記載されている。
また、特許文献2には、予め合成繊維どうしを結合させた三次元構造を有する不織布を成形した後、前記不織布をカッターミル方式により粉砕して不織布片を成形し、該不織布片を親水性繊維と混合しながら集積する吸収性物品用の吸収体の製造方法が記載されている。
特開2017-047212号公報 特開2002-301105号公報
特許文献1に記載の吸収体の製造方法によれば、吸収体に合成繊維が含まれているため、体液を高速吸収することができる。しかし、近年、体液を更に高速吸収したいとのニーズが増えている。
特許文献2に記載の吸収体の製造方法によれば、ある程度の大きさを有する合成繊維を含む不織布片を集積させて、吸収体を形成しているため、体液を更に高速吸収することができる。
しかし、単に合成繊維を含む不織布片を集積して形成した吸収体用の集積体では、該集積体を搬送中に搬送時のテンションによって集積体が破断してしまったり、搬送中の空気抵抗によって不織布片が集積体の表面から飛散してしまったりする場合があり、集積体を効率的に搬送することが難しい。このような問題を解決することに関して、特許文献2には、何ら記載されていない。
したがって本発明の課題は、合成繊維を含むシート片を集積させた集積体を効率的に搬送することができる吸収体の製造方法を提供することにある。
本発明は、合成繊維を含む複数のシート片を集積用凹部に向けて飛散状態で搬送する搬送工程と、
搬送された前記シート片を前記集積用凹部に集積し、該集積用凹部内に吸収体の構成部材となる集積体を得る集積工程と、
前記集積体を前記集積用凹部内に保持しながら搬送する移送工程と、
前記集積体を前記集積用凹部から離型させ、離型した前記集積体を、搬送されている帯状の被覆シート上に載置し、該被覆シートで被覆する被覆工程とを備え、
前記集積工程後であって且つ前記被覆工程において前記集積体を被覆する前に、該集積体に熱処理を施し、該集積体中の複数の前記シート片どうしを融着させる、吸収体の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、合成繊維を含むシート片を集積させた集積体を効率的に搬送することができる。
図1は、本発明の吸収体の製造方法で製造される吸収体の好ましい一実施形態を示す断面図である。 図2は、図1に示す吸収体の製造方法に用いられる製造装置の好ましい一実施形態を示す概略斜視図である。 図3は、図2に示す製造装置を側部側から視た概略側面図である。 図4(a)は、熱処理を施す前の集積用凹部に集積された集積体を示す断面図であり、図4(b)は、熱処理を施した後の集積用凹部に集積された集積体を示す断面図である。 図5は、本発明の吸収体の製造方法に用いられる他の実施形態の製造装置を示す概略斜視図である。 図6は、図5に示す製造装置を側部側から視た概略側面図である。 図7は、本発明の吸収体の製造方法に用いられる別の実施形態の製造装置を示す概略斜視図である。
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明は、合成繊維を含むシート片を有する吸収体の製造方法に係るものである。本発明で製造する吸収体は、吸収性物品用の吸収体として好ましく用いられる。吸収性物品とは、主として尿、経血等の身体から排泄される体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含する。吸収性物品は、典型的には、液透過性の表面シート、液不透過性又は撥水性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を具備している。該吸収体が、本発明の吸収体の製造方法で形成された吸収体である。
図1には、本発明の吸収体の製造方法で製造される吸収体の一実施形態が示されている。同図に示す吸収体100は集積体100aを被覆シート100bで被覆して形成されている。集積体100aは、合成繊維10bを少なくとも含んでおり、合成繊維10bに加えて親水性繊維10aを含んでいてもよい。ここで、「合成繊維10bを含んで」いるとは、合成繊維10bを含むシート片10bhを有する意味である。集積体100aは、合成繊維10bを含む形態であれば単層でも2層以上の複数層でもよい。例えば集積体100aは、シート片10bh及び親水性繊維10aが分散した状態となっている単層の構造を有している。単層の集積体100aは、シート片10bh及び親水性繊維10aが均一に存在していてもよい。これに代えて単層の集積体100aは、シート片10bh及び親水性繊維10aが厚み方向に沿って偏在していてもよい。図1には、シート片10bhが厚み方向の一方側に偏在している状態の吸収体100が示されている。吸収体100は、吸収性物品の着用時に、着用者の前後方向に対応する縦方向に長い形状となっている。
集積体100aは、図1に示すように、シート片10bhどうしが重なり合った部分に、合成繊維10bどうしが融着した融着部10fを有している。各シート片10bhは、それらどうしが分離しないように、融着部10fを介して相互に連結されている。各シート片10bhは、合成繊維10bを含む複数の繊維がまとまって一体となった繊維集合体であり、平面視して略矩形状の形状を有している。シート片10bhは、後述するように、互いに直交する2方向の切断方向で切断して形成されており、一定のサイズを有している。
吸収体100を形成する繊維材料としては、従来、吸収性物品用の吸収体に用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。親水性繊維10aとしては、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維等が挙げられる。合成繊維10bとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂からなる繊維が挙げられ、典型的にはこれらの樹脂の1種又は2種以上からなる短繊維を用いることができる。シート片10bhとしては、シート形状であれば特に限定されるものではないが、不織布であることが好ましい。被覆シート100bとしては、ティッシュペーパー又は透液性の不織布等が挙げられる。
次に、本発明の吸収体の製造方法を、前述した吸収体100の製造方法を例にとり図2~図4を参照して説明する。吸収体100の製造方法を説明するに当たり、吸収体100の製造に好ましく用いられる吸収体100の製造装置1を先に説明する。図2及び図3には、吸収体100の製造装置1の全体の概略図が示されている。
製造装置1は、図2及び図3に示すように、搬送方向の上流側から下流側に向かって、親水性シート10asを解繊する解繊部2と、吸収体100の原料を空気流に乗せて搬送するダクト3と、ダクト3の途中からダクト3の内部にシート片10bhを供給する供給部5と、ダクト3の下流側に隣接して配置され且つ吸収体100の原料を集積する集積部を有する回転ドラム4と、集積体100aに熱処理を施す熱処理部7と、回転ドラム4の下方に配された離型部であるバキュームコンベア8とを備えている。既に解繊された親水性繊維10aを使用する場合には、製造装置1は解繊部2を備える必要はない。また、既に形成されたシート片10bhを使用する場合には、製造装置1は供給部5を備える必要はない。
以下の説明では、帯状の合成繊維シート10bs及び吸収体100を搬送する方向をY方向とし、搬送する方向と直交する幅方向をX方向とし、搬送する合成繊維シート10bs及び吸収体100の厚み方向をZ方向とする。また、後述する第1方向とは、搬送方向Yに延びる方向であり、搬送方向Yとのなす角が45度未満の範囲で延びる方向を意味する。本実施形態では、第1方向は搬送方向Yと一致している。また、後述する第2方向とは、第1方向に交差する方向である。本実施形態では、第2方向は、第1方向に直交する方向であり、搬送する合成繊維シート10bs及び吸収体100の幅方向Xとも一致している。
解繊部2は、図2及び図3に示すように、親水性シート10asを解繊する解繊機21と、解繊機21の上側を覆うケーシング22とを備えている。解繊部2は、ダクト3の内部に、吸収体100の原料である解繊された親水性繊維10aを供給する部分である。
ダクト3は、図2及び図3に示すように、解繊部2から回転ドラム4に亘って延びており、ダクト3の下流側の開口が、負圧に維持される回転ドラム4の空間Aに位置する外周面4fに位置している。ダクト3は、天面を形成する天板31、底面を形成する底板32、及び両側面を形成する両側壁33,34を有している。回転ドラム4の吸気ファン(不図示)の作動により、ダクト3の天板31、底板32及び両側壁33,34で囲まれた内部に、回転ドラム4の外周面4fに向けて空気流が生じるようになっている。つまり、ダクト3の内部は流路30となっている。吸収体100の原料は空気流に乗り、回転ドラム4の外周面4fに向けて搬送される。ダクト3の天板31には、吸収性粒子をダクト3内に供給する吸収性粒子散布管36が配されている。吸収体100に吸収性粒子を含有させる場合には、吸収性粒子散布管36を介して、吸収性粒子をダクト3内に供給する。
供給部5は、図2及び図3に示すように、第1方向(Y方向)及び第2方向(X方向)に切断する複数のカッター刃51,52を備えたカッターローラ53,54と、該カッターローラ53,54に対向して配された受けローラ55とを有している。供給部5は、カッター刃51,52よりも合成繊維シート10bsの搬送方向Yの下流側にカッター刃51,52を用いて形成されたシート片10bhを吸引する吸引ノズル58を備えている。
図2及び図3に示すように、第1のカッターローラ53の表面には、第1のカッターローラ53の円周方向に沿って第1のカッターローラ53の外周全周に亘って連続して延びる複数のカッター刃51,51,51,・・・が第1のカッターローラ53の軸方向であるX方向に並んで配されている。第1のカッターローラ53は、モータ等の駆動源からの動力を受けて、矢印R3方向に回転するようになっている。第1のカッターローラ53の軸方向に隣り合うカッター刃51,51,51,・・・どうしの間隔は、切断により形成されるシート片10bhの幅に概ね対応している。
図2及び図3に示すように、第2のカッターローラ54の表面には、第2のカッターローラ54の軸方向に沿って且つ第2のカッターローラ54の全幅に亘って連続して延びる複数のカッター刃52,52,52,・・・が第2のカッターローラ54の円周方向に間隔を空けて配されている。第2のカッターローラ54は、モータ等の駆動源からの動力を受けて、矢印R4方向に回転するようになっている。
受けローラ55は、図2及び図3に示すように、その表面がフラットなフラットローラである。受けローラ55は、モータ等の原動機からの動力を受けて、矢印R5方向に回転するようになっている。
供給部5は、図2及び図3に示すように、第1のカッターローラ53、第2のカッターローラ54及び受けローラ55以外に、受けローラ55と第1のカッターローラ53との間に帯状の合成繊維シート10bsを導入するフリーローラ56と、第1方向に切断された第1方向に延びる複数の帯状のシート片連続体10bh1を受けローラ55と第2のカッターローラ54との間に導入するニップローラ57とを有している。
供給部5は、図2及び図3に示すように、形成されたシート片10bhを吸引する吸引ノズル58を有している。吸引ノズル58は、その吸引口が、第2のカッターローラ54の下方、すなわち、第2のカッターローラ54と受けローラ55との最近接点よりも第2のカッターローラ54の回転方向(矢印R4方向)下流側に配置されている。供給部5は、吸引管59を介してダクト3の天板31側に接続されている。そして、供給部5においてカットされたシート片10bhが、吸引管59を介してダクト3の途中からダクト3の内部に供給されるようになっている。吸引管59とダクト3との接続位置は、ダクト3における解繊部2側と後述する回転ドラム4側との間に位置している。尤も、吸引管59とダクト3との接続位置はこれに限るものではなく、例えば、ダクト3の天板31側ではなく、底板32側でも構わない。
回転ドラム4は、図2に示すように、その外周面4fに吸収体の原料を集積して集積体を得る集積用凹部41を有している。回転ドラム4は、円筒状をなし、モータ等の駆動源(不図示)からの動力を受けて、その外周面4fを形成する部材40が水平軸回りを矢印R1方向に回転する。回転ドラム4は、外周面4fを形成する部材40と、部材40よりも内側に位置するドラム本体42とを有している。ドラム本体42は固定されていて回転しないものである。回転ドラム4の集積用凹部41は、外周面4fを形成する部材40に形成されており、回転ドラム4の周方向(図3中、2Yで示す方向)の全周に亘って連続的に配置されている。図中、2Yが回転ドラム4の周方向、Xが回転ドラム4の幅方向(回転ドラム4の回転軸と平行な方向)である。集積用凹部41は、製造装置1では、回転ドラム4の周方向2Yの全周に亘って連続的に配置されている形態であるが、回転ドラム4の周方向2Yに所定の間隔で複数配置されている形態であってもよい。
回転ドラム4のドラム本体42は、図2及び図3に示すように、内部に相互に独立した複数の空間を有しており、例えば3つの空間A~Cを有している。空間A~Cどうしの間は、回転ドラム4の回転軸側から外周面4f側に向かって設けられたプレートにより仕切られている。回転ドラム4には吸気機構としての吸気ファン(不図示)が接続されており、該吸気ファンの駆動により、回転ドラム4内の仕切られた複数の空間の圧力が調整できるようになっている。製造装置1においては、外周面4fがダクト3で覆われた領域に位置する上流側領域である空間Aに対応する領域の吸引力を、下流側領域である空間B~Cに対応する領域の吸引力よりも強くしたり弱くしたりすることができ、空間Aが負圧に維持されるようになっている。
集積用凹部41の底面は多孔性部材から構成されており、外周面4fの内の集積用凹部41が、回転ドラム4内における負圧に維持された空間上を通過している間、該多孔性部材が吸収体100の原料を吸引する吸引孔として機能する。
バキュームコンベア8は、図2及び図3に示すように、回転ドラム4の下方に配されており、回転ドラム4の弱い陽圧又は圧力ゼロ(大気圧)に設定されている空間Cに位置する外周面4fに対向して配されている。例えば、ドラム本体42の内部から外周面4fの外側へ向かってエアブローすることで、弱い陽圧とすることができる。バキュームコンベア8は、駆動ローラ81及び従動ローラ82,82に架け渡された無端状の通気性ベルト83と、通気性ベルト83を挟んで回転ドラム4の空間Cに位置する外周面4fと対向する位置に配されたバキュームボックス84とを備えている。バキュームコンベア8上には、帯状の被覆シート100bが導入されるようになっている。
次に、図1製造装置1を用いた吸収体100の製造方法について説明する。本製造方法は、図2及び図3に示すように、シート片10bhを集積用凹部41に向かって搬送する搬送工程と、シート片10bhを集積用凹部41に集積して集積体100aを得る集積工程と、集積体100aを離型部であるバキュームコンベア8まで搬送する移送工程と、集積体100aを被覆シート100b上に載置し、被覆シート100bで集積体100aを被覆する被覆工程とを備えている。吸収体100の製造方法は、集積工程後、被覆工程において被覆する前に、集積体100aに熱処理を施す熱処理工程を備えている。図2に示す吸収体100の製造方法では、熱処理工程を、集積工程の直後に備えている。また、図2に示す吸収体100の製造方法では、搬送工程の前に、親水性繊維10aを得る解繊工程と、シート片10bhを形成する切断工程とを備えている。以下、吸収体100の製造方法について詳述する。
先ず、回転ドラム4内の空間A、及びバキュームコンベア8用のバキュームボックス84内を、それぞれに接続された吸気ファン(不図示)を作動させて負圧にする。空間A内を負圧にすることで、ダクト3内に、吸収体100の原料を回転ドラム4の外周面4fに向かって搬送する空気流が生じる。また解繊機21及び回転ドラム4を回転させ、且つ第1のカッターローラ53、第2のカッターローラ54及び受けローラ55を回転させ、バキュームコンベア8を作動させる。
次いで、解繊部2では、帯状の親水性シート10asを解繊機21に供給して解繊して親水性繊維10aを得る解繊工程を行う。解繊された繊維材料である親水性繊維10aは、解繊機21からダクト3内に供給される。
図2及び図3に示すように、供給部5では、帯状の合成繊維シート10bsを、複数のカッター刃51、52を備えたカッターローラ53、54と、カッターローラ53、54に対向して配された受けローラ55との間に供給して、第1方向であるY方向と、第2方向であるX方向とに所定の長さで切断して複数のシート片10bhを形成する切断工程を行う。切断工程は、第1方向に切断するカッター刃51を備えた第1のカッターローラ53を用いて第1方向に切断して複数のシート片連続体10bh1を形成する第1切断工程と、第2方向に切断するカッター刃52を備えた第2のカッターローラ54を用いて第2方向に切断して複数のシート片10bhを形成する第2切断工程を有する。
第1切断工程においては、帯状の合成繊維シート10bsを、フリーローラ56を介して、矢印R5方向に回転する受けローラ55と、矢印R3方向に回転する第1のカッターローラ53との間に導入し、複数のカッター刃51,51,51,・・・によって、合成繊維シート10bsを、第2方向であるX方向に所定の間隔を空けた位置において、第1方向であるY方向に切断する。このように切断することによって、第2方向に所定の長さを有し、且つ第1方向に延びるシート片連続体10bh1が複数形成される。本実施形態においては、複数のカッター刃51,51,51,・・・は、それぞれ第2方向に等間隔で第1のカッターローラ53の表面に配されている。したがって、合成繊維シート10bsは等間隔で切断されるので、幅の等しいシート片連続体10bh1が複数形成される。第1切断工程で形成されたシート片連続体10bh1の平均幅は、シート片10bhが所定の効果を発現する上で必要な寸法を確保する観点などから、0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、0.3mm以上6mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上5mm以下であることが特に好ましい。第1のカッターローラ53にて切断されるシート片連続体10bh1の幅は、最終的に形成されるシート片10bhの短手方向の辺の長さに相当する。第1のカッターローラ53にて切断されるシート片連続体10bh1の幅が、最終的に形成されるシート片10bhの長手方向の辺の長さに相当するように切断してもよい。形成された複数のシート片連続体10bh1は、矢印R5方向に回転する受けローラ55で搬送され、受けローラ55とニップローラ57との間に搬送され、ニップローラ57を介して、受けローラ55と第2のカッターローラ54との間に導入される。
第2切断工程においては、矢印R5方向に回転する受けローラ55と、矢印R4方向に回転する第2のカッターローラ54との間に、第2方向に並置された第1方向に延びる複数のシート片連続体10bh1を導入し、複数のカッター刃52,52,52,・・・によって、複数のシート片連続体10bh1を、第1方向に所定の長さで間欠的に第2方向に亘って切断する。このように切断することによって、第2方向の長さよりも第1方向の長さの方が長い、矩形状のシート片10bhが複数形成される。本実施形態においては、複数のカッター刃52,52,52,・・・は、それぞれ第2のカッターローラ54の円周方向に等間隔で表面に配されている。したがって、複数のシート片連続体10bh1は等間隔で切断されるので、搬送方向Yの長さの等しい矩形状のシート片10bhが複数形成される。第2切断工程で形成されたシート片10bhの平均長さは、シート片10bhが所定の効果を発現する上で必要な寸法を確保する観点などから、0.3mm以上30mm以下であることが好ましく、1mm以上15mm以下であることがより好ましく、2mm以上10mm以下であることが特に好ましい。切断工程で形成されるシート片10bhの平均長さは、シート片10bhが所定の効果を発現する上で必要な寸法を確保する観点などから、0.3mm以上30mm以下であることが好ましく、1mm以上15mm以下であることがより好ましく、2mm以上10mm以下であることが特に好ましい。第2のカッターローラ54によって切断されるシート片10bhの長さは、シート片10bhの長手方向の辺の長さに相当する。第2のカッターローラ54によって切断されるシート片10bhの長さが、シート片10bhの短手方向の辺の長さに相当するように切断してもよい。
第1切断工程及び第2切断工程を経て、第1方向と第2方向とに所定の長さに切断して、シート片10bhを得ているので、同じサイズのシート片10bhを精度良く多量に製造し易い。このように、意図したサイズのシート片10bhを精度良く形成することができるので、目的とする吸収性能を備えた吸収体を効率的に連続して製造することができる。得られたシート片10bhは、第2のカッターローラ54の下方に吸引口(図示せず)が配された吸引ノズル58により吸引され、ダクト3内に供給される。
次いで、ダクト3内に供給されたシート片10bhを飛散状態で回転ドラム4の集積用凹部41に向かって搬送する搬送工程を行う。図2及び図3に示すように、搬送工程においては、先に解繊工程にて得られた親水性繊維10aがダクト3内部に供給され、吸引工程で吸引された複数のシート片10bhがダクト3の途中の位置にてダクト3の内部に供給されている。そのため、親水性繊維10aを空気流に乗せて、集積用凹部41に飛散状態にて搬送している途中から、シート片10bhを空気流に乗せて搬送するようになり、シート片10bhと親水性繊維10aとを混合しながら、シート片10bh及び親水性繊維10aを空気流に乗せて集積用凹部41に向かって搬送する。
次いで、搬送されたシート片10bh及び親水性繊維10aを、回転ドラム4の外周面4fに配された集積用凹部41に集積して吸収体の構成部材である集積体100aを得る集積工程を行う。集積工程では、集積用凹部41内に集積体100aを、回転ドラム4の周方向(2Y方向)に連続的に製造する。上述のとおり、親水性繊維10aがダクト3の搬送方向の上流側から搬送されている途中に、ダクト3の天板31側からシート片10bhが導入されるので、ダクト3の底板32寄りに搬送されている親水性繊維10aは、シート片10bhと混合され難い。またダクト3の天板31寄りに搬送されている親水性繊維10aの方が、ダクト3の天板31側から導入されるシート片10bhと混合され易い。したがって、集積用凹部41内に集積された集積体100aは、図4(a)に示すように、厚み方向Zにおいて、集積用凹部41の底部側では、シート片10bhの存在が相対的に少なく、集積用凹部41の底部とは反対側の外周面4f側では、シート片10bhの存在が相対的に多くなる。このようにシート片10bh及び親水性繊維10aは、集積体100aの厚み方向に、シート片10bhの存在密度が異なるように集積される。
集積工程において、集積体100aの厚み方向におけるシート片10bh及び親水性繊維10aの存在密度は、例えば、ダクト3の搬送方向の途中からシート片10bhを導入する位置を上流側あるいは下流側に変更することによって変更できる。あるいは、厚み方向におけるシート片10bh及び親水性繊維10aの存在密度は、例えば、ダクト3の吸引管59を繋ぐ位置を天板31側又は底板32側にするか否かで変更することができる。例えば、ダクト3の搬送方向の途中からシート片10bhを導入する吸引管59を繋ぐ位置が天板31側で且つ上流側になればなるほど、集積体100aの厚み方向に混合されるシート片10bh及び親水性繊維10aが均一となる。
次いで、集積体100aを集積用凹部41内に保持しながらバキュームコンベア8まで搬送する移送工程を行う。図2及び図3に示すように、移送工程においては、集積用凹部41内に形成された集積体100aを集積用凹部41内に保持しながら、回転ドラム4を回転させ、集積体100aを回転ドラム4の空間Bに位置する外周面4fまで搬送し、バキュームコンベア8まで搬送する。
本製造方法では、移送工程における集積用凹部41内の集積体100aに熱処理を施して、集積した複数のシート片10bh,10bhどうしを融着させる熱処理工程を行う。熱処理工程は熱処理部7において行う。熱処理部7は、図2及び図3に示すように、ダクト3で覆われた回転ドラム4の空間Aよりも下流側の回転ドラム4の空間Bに対応する位置に配されている。熱処理部7は、回転ドラム4の外周面4fに向かって熱風を噴射する熱風噴射装置71と、熱風噴射装置71が噴射した熱風を吸引する吸引部72と、熱風噴射装置71及び吸引部72を繋ぐ循環ダクト73とを有している。吸引部72は、回転ドラム4の空間B内に配されている。熱処理部7は、外周面4fに向かって熱風噴射装置71が噴射した熱風を、空間B内の吸引部72で吸引し、吸引した熱風を、循環ダクト73を通して熱風噴射装置71に戻すことができ、熱風を再利用することができるようになっている。空間Bは、空間Aよりも弱い負圧に設定されている。熱処理を施す方法としては、熱風を吹き付ける方法、水蒸気を吹き付ける方法、加熱ロール等の加熱部に接触させる方法、遠赤外線を照射する方法等が挙げられる。嵩高な集積体100aが得易い観点から、熱風を吹き付けて集積体100aに熱処理を施すことが好ましい。
熱処理工程では、図2及び図3に示すように、熱風噴射装置71により回転ドラム4の空間Bに位置する外周面4fに向かって、合成繊維10bの融点を超える温度の熱風を噴射し、集積用凹部41内に集積されている集積体100aに対して熱処理を施す。熱処理を施すと、図4(b)に示すように、シート片10bhどうしが重なり合った部分に、合成繊維10bどうしが融着した融着部10fが形成される。熱処理後の集積体100aは、シート片10bhどうしが融着部10fを介して相互に連結されている。集積用凹部41内に集積されている集積体100aに対して熱処理を施すと、集積体100aの形状が維持され易く、型崩れし難い。また、熱処理が集積体100aに熱風を吹き付ける処理であるため、嵩高な集積体100aを得ることができる。
上述したように、本実施形態では、集積用凹部41内に集積された集積体100aは、図4(a)に示すように、厚み方向Zにおいて、集積用凹部41の底部側では、合成繊維10bを含むシート片10bhの存在が相対的に少なく、集積用凹部41の底部とは反対側の外周面4f側では、合成繊維10bを含むシート片10bhの存在が相対的に多くなっている。このように熱風噴射装置71により熱風を吹き付ける回転ドラム4の外周面4f側に、合成繊維10bを含むシート片10bhの存在が相対的に多くなっていると、効率的に集積体100aが熱処理され易い。
尚、図2及び図3に示す製造装置1では、熱処理工程において、回転ドラム4の外側に配された熱風噴射装置71により回転ドラム4の外側から内側の空間B内に向かって熱風を噴射しているが、これに代えて図5及び図6に示す製造装置1のように、回転ドラム4の空間B内に熱風噴射装置71を配し、回転ドラム4の外周面4fに吸引部72を配し、回転ドラム4の内側から外側に向かって熱風噴射装置71によって噴射した熱風を回転ドラム4の外側の吸引部72により吸引するようにしてもよい。回転ドラム4の内側から外側に向かって熱風を噴射したときに、集積用凹部41内に集積されている集積体100aが飛散してしまうことを防ぐために、図5及び図6に示す製造装置1のように、熱風噴射装置71の配された回転ドラム4の空間Bに対応する外周面4fに通気性ベルト74を配し、該通気性ベルト74で集積用凹部41内の集積体100aを外周面4f側から押さえながら集積体100aに熱風を噴射することが好ましい。回転ドラム4の内側から外側に向かって熱風を噴射する図5及び図6に示す製造装置1によっても、図2及び図3に示す製造装置1と同様の効果を奏することができる。特に、図5及び図6に示す製造装置1は、回転ドラム4の集積用凹部41の底部側で合成繊維10bを含むシート片10bhの存在が相対的に多くなっている集積体100aに熱処理を施すときに用いることが好ましい。
本実施形態では、熱処理部7において、熱風噴射装置71により集積体100aに対して熱風を吹き付けるとともに、吹き付けた熱風の全部又は一部を、集積用凹部41の多孔性部材の底面を介して、吸引部72を用いて吸引により回収する。そして、吸引した熱風を、循環ダクト73を通して熱風噴射装置71に戻し、熱風を集積体100aに吹き付け集積体100aの熱処理に再利用している。再利用される熱風を吹き付ける集積体100aは、既に熱風を吹き付けた集積体100aであってもよく、熱風が吹き付けられた集積体100aの搬送方向下流側の新たな集積体100aであってもよい。このように、熱風を再利用することができるようになっているので、エネルギー効率が高い。
次いで、バキュームコンベア8において集積体100aを集積用凹部41から離型させ、離型した集積体100aを搬送されている帯状の被覆シート100b上に載置し、集積体100aを被覆シート100bで被覆する被覆工程を行う。図2及び図3に示すように、集積用凹部41内の集積体100aに対して熱処理を施した後、更に回転ドラム4を回転させ、集積体100aを回転ドラム4の空間Cに位置するバキュームコンベア8上まで移送する。集積用凹部41内の集積体100aは、回転ドラム4の空間Cに位置するバキュームボックス84の対向位置に到達すると、バキュームボックス84からの吸引によって、集積用凹部41から離型し、バキュームコンベア8上に導入された帯状の被覆シート100b上に受け渡され、被覆シート100b上に集積体100aが載置された状態で搬送される。被覆シート100b上に載置された集積体100aは、既に熱処理されていることから、シート片10bhどうしが融着部10fを介して相互に連結されている。このことに起因して、搬送時のテンションによって集積体100aが破断し難く、搬送中の空気抵抗によってシート片10bhが集積体100aの表面から飛散し難くなっており、集積体100aを効率的に搬送することができる。
被覆工程では、図2及び図3に示すように、被覆シート100bの搬送方向Yに沿う両側部の内の一方の側部を、折りガイド板(不図示)により幅方向X内側に集積体100a上に折り返す。そして、他方の側部を、折りガイド板(不図示)により幅方向X内側に集積体100a上に折り返し、集積体100aを被覆シート100bで被覆して帯状の吸収体100を製造する。
帯状の吸収体100は、その後、切断装置(不図示)によって、搬送方向Yに所定の間隔にて切断され、個々の吸収体100に分離される。このように製造された吸収体100は、図1に示すように、被覆シート100bで被覆された集積体100aを有している。集積体100a中には意図したサイズで且つ柔らかさの低減が抑えられたシート片10bhが分散している。したがって、この集積体100aを有する吸収体100を備えた吸収性物品は、柔らかく、着用状態において異物感が生じ難い。また、安定的に体液を吸収することができる。
次に、本発明の他の実施形態を、図7を参照して説明する。本実施形態については、上述した実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、上述した実施形態についての説明が適宜適用される。
図7には、吸収体100の製造装置1の他の実施形態が示されている。図7に示す製造装置1では、熱処理部7による熱処理を、加熱ロールや加熱板等の加熱部に集積体100aを接触させて行う。図7に示す熱処理部7は、回転ドラム4の空間Bに位置する外周面4fに対向配置された第1加熱ロール7aと、バキュームコンベア8よりも搬送方向Yの下流側に配された一対の第2加熱ロール7b,7bとを有している。第1加熱ロール7aは図7に示す矢印方向に回転するようになっている。一対の第2加熱ロール7b,7bは、少なくとも一方のローラが駆動装置(不図示)によって、図7に示す矢印方向に回転するようになっている。第1加熱ロール7a及び第2加熱ロール7bは、内蔵あるいは外付けのヒーターなどの加熱手段(図示せず)によって、集積体100aと接触する周面が加熱されている。その加熱状態の周面を、加熱対象である集積体100aの表面に当接させることで、集積体100aに熱処理が施される。本実施形態によっても、合成繊維10bを含むシート片10bhどうしが融着部10fを介して相互に融着され易いので、集積体100aの成形性が向上する。
本実施形態では、集積工程で集積用凹部41内に集積体100aを形成した後、回転ドラム4の空間Bに位置する第1加熱ロール7aを、移送工程における集積用凹部41内に集積されている集積体100a表面に接触させて集積体100aに熱処理を施す。この場合、集積用凹部41の外周面4f側に、合成繊維10bを含むシート片10bhの存在割合が相対的に多くなっていれば、第1加熱ロール7aによって効率的に集積体100aを熱処理し易い。
図7に示すとおり、集積体100aは、バキュームコンベア8により搬送されている帯状の被覆シート100bに受け渡される。被覆シート100b上に受け渡された集積体100aは、被覆シート100bで被覆される前に、一対の第2加熱ロール7b,7b間に導入される。これによって、第2加熱ロール7bを、集積体100aの表面に接触させて熱処理を施す。このように、被覆シート100b上に載置されている集積体100aに対して熱処理を施しているので、効率的に集積体100aを熱処理し易い。図7に示す製造装置1では、一対の第2加熱ロール7b,7bを用いているが、一対のロールの内、一方が加熱ロールで、他方が押さえロールであってもよい。
本実施形態では、回転ドラム4の空間Bに対応する位置に配された第1加熱ロール7aと、バキュームコンベア8よりも搬送方向Y下流側に配された第2加熱ロール7bとを用いている。換言すれば、一つの集積体100aを、製造工程における異なる複数の箇所においてそれぞれ熱処理し、合成繊維10bを含むシート片どうしを融着させている。そのことに起因して、合成繊維10bを含むシート片10bhどうしが融着部10fを介して連結され易く、集積体100aを確実に熱処理することができる。集積体100aに熱処理を複数回に分けて施すときには、各回毎に合成繊維10bの融点を超える温度で熱処理する必要はなく、いずれかの回に合成繊維10bの融点を超える温度で熱処理すればよい。具体的には、下流側の第2加熱ロール7bの加熱温度を合成繊維10bの融点を超える温度に設定し、上流側の第1加熱ロール7aの加熱温度を、第2加熱ロール7bの加熱温度よりも低い温度に設定してもよい。このように温度を設定すれば、第1加熱ロール7aによって集積体100aを予熱し、その後第2加熱ロール7bによってシート片10bhどうしを融着する熱処理を施すことができる。この操作は、シート片10bhの硬化を抑制し得る点から有利である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されず適宜変更可能である。
例えば、前記実施形態では、親水性繊維10aを得る解繊工程と、シート片10bhを形成する切断工程とを行ったが、既に解繊された親水性繊維10aを使用したり、既に形成されたシート片10bhを使用したりする場合には、これらの工程を行わなくてもよい。
また、図7に示す吸収体100の製造方法では、熱処理部7に、第1加熱ロール7a及び第2加熱ロール7bが備えられていたが、これらに代えていずれか一方のロールを用いて、集積体100aに熱処理を施してもよい。また、第1加熱ロール7a及び第2加熱ロール7bの少なくとも一方を、熱風を吹き付ける熱処理、水蒸気を吹き付ける熱処理、あるいは遠赤外線を照射する熱処理に変更してもよい。
製造の対象となる吸収体100には、吸収性粒子を含有させることもできる。吸収性粒子としては、例えば、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系、高吸収性ポリマー系のものが挙げられる。高吸収性ポリマーとしては、例えば、デンプン-アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン-アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重合体からなるもの等を用いることができる。また、吸収体100には、更に消臭剤や抗菌剤等を必要に応じて含有させることもできる。
また前記実施形態においては、シート片10bh及び親水性繊維10aが、図4(a)に示すように集積用凹部41の厚み方向Zにおいて存在密度が異なるように集積されたが、これに代えてシート片10bh及び親水性繊維10aが均一に集積されてもよい。また、集積用凹部41の底部側に親水性繊維10aのみ存在する層が形成されていてもよい。
1 製造装置
2 解繊部
3 ダクト
4 回転ドラム
41 集積用凹部
5 供給部
51,52 カッター刃
53 第1のカッターローラ
54 第2のカッターローラ
55 受けローラ
7 熱処理部
7a 第1加熱ロール(加熱部), 7b 第2加熱ロール(加熱部)
8 バキュームコンベア(離型部)
10a 親水性繊維
10b 合成繊維
10bh シート片
100 吸収体
100a 集積体
100b 被覆シート

Claims (8)

  1. 合成繊維を含む複数のシート片及び親水性繊維を集積用凹部に向けて飛散状態で搬送する搬送工程と、
    搬送された前記シート片及び前記親水性繊維を前記集積用凹部に集積し、該集積用凹部内に吸収体の構成部材となる集積体を得る集積工程と、
    前記集積体を前記集積用凹部内に保持しながら搬送する移送工程と、
    前記集積体を前記集積用凹部から離型させ、離型した前記集積体を、搬送されている帯状の被覆シート上に載置し、該被覆シートで被覆する被覆工程とを備え、
    前記集積工程では、前記集積体の厚み方向において、前記集積用凹部の底部とは反対側に、前記シート片が多く存在するように、該集積用凹部に前記シート片と前記親水性繊維とを集積し、
    前記集積工程後であって且つ前記被覆工程において前記集積体を被覆する前に、該集積体に熱処理を施し、該集積体中の複数の前記シート片どうしを融着させる、吸収体の製造方法。
  2. 前記熱処理を、前記移送工程における前記集積用凹部内の前記集積体に対して施す、請求項1に記載の吸収体の製造方法。
  3. 前記熱処理を、前記帯状の被覆シート上に載置されている前記集積体に対して施す、請求項1又は2に記載の吸収体の製造方法。
  4. 前記熱処理は、前記集積体に熱風又は水蒸気を吹き付ける処理である、請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収体の製造方法。
  5. 前記熱処理において、前記集積体に熱風を吹き付けるとともに、該集積体に吹き付けた熱風の全部又は一部を吸引により回収して、集積体の熱処理に再利用する、請求項4に記載の吸収体の製造方法。
  6. 前記熱処理は、前記集積体に加熱部を接触させて行う処理である、請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収体の製造方法。
  7. 前記搬送工程においては、前記集積用凹部に向けて延び且つ天板及び底板を有するダクト内を前記シート片及び前記親水性繊維が搬送され、
    前記シート片は、前記ダクト内を前記親水性繊維が搬送される途中に、該ダクトの天板から該ダクト内に導入される、請求項1~6のいずれか1項に記載の吸収体の製造方法。
  8. 一つの前記集積体を、前記製造方法の製造工程における異なる複数の箇所においてそれぞれ熱処理する、請求項1~7のいずれか1項に記載の吸収体の製造方法。
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