JP5475330B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
前記ビードワイヤは、タイヤ径方向に対して傾斜して直線状に延びるとともに相互に平行する2つの直線部を有し、タイヤ幅方向に隣接する前記ビードワイヤは、それぞれのタイヤ径方向内側及び外側の前記直線部が相互に同一直線上に配置され、
タイヤ幅方向断面にて、前記ビードコアは前記ビードワイヤを複数段及び複数列に積み重ねて形成されており、タイヤ径方向最内側から数えて少なくとも一段の前記ビードワイヤ段の列数は残余の段の列数よりも多く、タイヤ幅方向最外側から数えて少なくとも一列の前記ビードワイヤ列からなり且つ各列の段数が残余の列の段数よりも少ないタイヤ幅方向外側部のタイヤ径方向外側に、タイヤ径方向外側にかかる力によって前記ビードワイヤが離散するのを抑止する拘束部材を備え、
前記ビードコアと前記カーカスとの間、及び前記ビードコアのタイヤ径方向上側の少なくとも一方に、85Hs以上のゴム硬度を有する高硬度ゴムが配置され、
前記拘束部材の圧縮弾性率は、前記高硬度ゴムの圧縮弾性率より大きいことを特徴としている。
なお、ここで言う「ゴム硬度」とは、JIS K6253に従う、デュロメータ硬さ・タイプA試験機を用いて、試験温度23℃にて測定したときのゴム硬さを意味する。
また、上記理由から、タイヤ径方向内側ではなく外側のビードワイヤの段数を減らせば、ビードコアのタイヤ径方向内側部分(すなわち、ビードコア断面形状における上記底辺)を維持することができるので、リムベースからの反力によってビードコアが支えられる範囲を十分に確保して、反力による作用を効果的に利用することが可能となる。
また更に、この削除したビードワイヤ分だけビードコアを軽くすることができ、タイヤ全体の軽量化を図ることが可能となる。
これにより、タイヤ幅方向外側且つタイヤ径方向外側のビードワイヤの段数が少ないビードコア部分が、リムからの反力によってタイヤ径方向外側へ変位し、ビードワイヤが離散してしまうのを、効果的に抑制することができる。従って、ビードコアの断面形状を安定化させることができ、ビードコアの変形を防ぐことができるので、タイヤ全体の耐久性を向上させることができる。なお、上記のように拘束部材6を、少なくとも、残余の列の段数よりも少ないタイヤ幅方向外側部のタイヤ径方向外側に配置するのは、この部分のビードワイヤ段数が最も少なく隣接するビードワイヤ同士の係合強度が弱いためにビードワイヤの離散が生じやすいので、これを抑制しようとするためである。また上述の通り、各ビードワイヤは、隣接する直線部が同一直線上に位置するように配置されている。従って、ビードコアのタイヤ径方向下側及び上側に凹凸が生じることがないので、このように拘束部材を配置する際にも、より効果的にビードワイヤを拘束することができる。
このように、少なくともタイヤ幅方向外側部のタイヤ径方向外側に高硬度ゴム20よりも硬い部材を配置することによって、ビードワイヤをタイヤ径方向外側からより強固に押さえることができるので、高硬度ゴム20だけを配置する場合と比較して、リムからの反力によってビードワイヤが離散してしまうことを更に効果的に抑制することができる。
なお、このゴム部材は、ビードコアのタイヤ径方向外側に載置した場合に、タイヤ幅方向最外側の列を形成するビードワイヤと載置したゴム部材とによって形成される、ビードコア全体形状の上記底辺に対して垂直方向の高さが、タイヤ幅方向最内側の列の高さと同じか、又はそれ以上であることが好ましい。すなわち、ビードコア2に載置した際のゴム部材の高さは、底辺に対して垂直な方向において、最も多い段数を有するビードワイヤの列の高さと最も少ない段数を有するビードワイヤの列の高さとの差以上であることが好ましい。従って、図1で示すように、タイヤ径方向外側且つタイヤ幅方向外側のビードワイヤの段数が少ない部分だけでなく、ビードコアの断面形状全体が覆われるように、タイヤ径方向外側全体にゴム部材を載置することもできる。
係合長さLが直線部7の長さの10%未満であると、回転応力が加えられた場合に、隣接するビードワイヤが互いに離散して、ビードコアの崩れが生じてしまう。すなわち、隣接するビードワイヤが相互に拘束されるように、効果的に係合されていない。従って、係合長さLは、直線部7の長さの少なくとも10%以上とするのが好ましい。
このように、隣接するビードワイヤ3を相互に直接接触させることで、被覆ゴムを介在させた場合に比べてビードコア2の全体としての経時的変化を小さくすることができるので、さらにカーカス4の引き抜けを抑制することができるとともにカーカス4の端部の歪みを小さくすることができる。
2 ビードコア
3 ビードワイヤ
4 カーカス
5 リム
6 拘束部材
6a くせ付けバンド
7 直線部
7a 上側直線部
7b 下側直線部
9 相補的形状部
9a 補完形状部
9b 被補完形状部
10 角部
15 巻き始め端
17 巻き終わり端
20 高硬度ゴム
30 トゥ部
Claims (6)
- タイヤ幅方向に並列するビードワイヤで構成されるビードコアを埋設した一対のビード部と、前記ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間に跨って延びるトレッド部とを具え、これら各部に亘ってトロイド状に延び、両端部を前記ビードコアの周りに折り返してなるカーカスを有する空気入りタイヤにおいて、
前記ビードワイヤは、タイヤ径方向に対して傾斜して直線状に延びるとともに相互に平行する2つの直線部を有し、タイヤ幅方向に隣接する前記ビードワイヤは、それぞれのタイヤ径方向内側及び外側の前記直線部が相互に同一直線上に配置され、
タイヤ幅方向断面にて、前記ビードコアは前記ビードワイヤを複数段及び複数列に積み重ねて形成されており、タイヤ径方向最内側から数えて少なくとも一段の前記ビードワイヤ段の列数は残余の段の列数よりも多く、タイヤ幅方向最外側から数えて少なくとも一列の前記ビードワイヤ列からなり且つ各列の段数が残余の列の段数よりも少ないタイヤ幅方向外側部のタイヤ径方向外側に、タイヤ径方向外側にかかる力によって前記ビードワイヤが離散するのを抑止する拘束部材を備え、
前記ビードコアと前記カーカスとの間、及び前記ビードコアのタイヤ径方向上側の少なくとも一方に、85Hs以上のゴム硬度を有する高硬度ゴムが配置され、
前記拘束部材の圧縮弾性率は、前記高硬度ゴムの圧縮弾性率より大きい、空気入りタイヤ。 - 前記ビードコアおよび前記拘束部材が、前記高硬度ゴムに埋め込まれる、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記拘束部材は、85Hs以上のゴム硬度を有するゴム部材である、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ビードワイヤは、前記2つの直線部の間に延びるとともにタイヤ幅方向に隣接する前記ビードワイヤ間で相互補完的な係合を完結する相補的形状部と、前記直線部及び前記相補的形状部間をつなぐ角部とからなる輪郭形状を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 隣接する前記ビードワイヤは、互いに接触している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ビードワイヤの前記相補的形状部は、少なくとも1つの凸部を有する補完形状部と、少なくとも1つの凹部を有する被補完形状部とを具え、
前記ビードワイヤと、タイヤ幅方向に隣接する前記ビードワイヤと同一形状の他のビードワイヤとを係合する場合に、
前記ビードワイヤの前記被補完形状部及び前記他のビードワイヤの前記補完形状部で形成される係合部の、前記直線部と水平方向の距離を表す係合長さが、前記直線部の長さの少なくとも10%の長さである請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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