JP5474572B2 - 圧電トランス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電子機器類の電源回路に用いられる圧電トランス装置に係り、特に複数個の圧電トランスを用いて変圧を行う圧電トランス装置に関するものである。
この種の圧電トランス装置に関する先行技術として、例えば特開2007−165342号公報の図3及び図4には、複数個の圧電トランスが上下に重ねて実装され、全体として実装面積が小さくされたものが開示されている。この先行技術によれば、複数個の圧電セラミックスが、各々のケース内に組み込まれた状態で積み重ねられ、一体化した状態で基板に実装される。従って、この先行技術によれば、横方向に圧電セラミックスを並べた構造と比較して、圧電トランスの実装面積が一つ分で済み、それだけ省スペース化を図ることができる。
上述した先行技術は、実装部品の高密度化や電子機器の小型化に適した圧電トランス装置として優れた構造を提供したものであり、その技術的価値は依然として高いものである。その上で、本発明の発明者等は、先行技術を更に改良すべく、鋭意研究を重ねた。具体的には、発明者等は、先行技術の構造では上側のケース内に下側の圧電トランスが収納されているため、上側のケースの寸法が下側のケースよりも若干長く設定されており、それだけ実装面積が僅かに拡大されている点に着目し、研究を重ねた。
本発明の目的の一つは、より一層の実装面積の低減や、生産性の改善である。
本発明の発明者等は、少なくとも上下2段に重ねて実装される2つの圧電トランスについて、回路基板内で下段の圧電トランスが占める実装面積の範囲内(実装領域内)に2段目以降の圧電トランスを収めることで上記の目的を達成した。
本発明の一態様によれば、第1のケース体に第1の圧電体を収容した状態で回路基板に実装される第1の圧電トランスと、第2のケース体に第2の圧電体を収容し、かつ第1の圧電トランスの上方に積載した状態で第1の圧電トランスを介して回路基板に実装され、回路基板上に投影した実装面積が第1の圧電トランスの回路基板内に占める実装面積の範囲内である第2の圧電トランスとを備えた圧電トランス装置が提供される。
本発明の一態様の圧電トランス装置では、複数の、例えば2個以上の圧電トランスを積層して実装する構造であっても、2段目以降に積載される第2の圧電トランスの実装面積又は実装領域が、第1の圧電トランスの実装面積又は実装領域よりも大きくなることがない。つまり、圧電トランスの実装面積が1個分に収められる。したがって、圧電トランス装置における圧電トランス全体の実装面積が常に最小化され、それだけ高密度な圧電トランスの実装が実現される。
好ましくは、第1及び第2のケース体は、互いに共通の所定形状を有する。この場合、複数の圧電トランスでケース体の形状を共通化しているため、第2の圧電トランスは、回路基板上に投影した実装面積又は実装領域が、第1の圧電トランスの回路基板内に占める実装面積又は実装領域に合致した状態で重なり合う。
また、全ての圧電トランスについてケース体の形状が共通化されるため、ケース体の位置を合わせて積層した場合、何段に重ねても回路基板上での実装面積がケース体の1個分よりも拡大することはない。これは、圧電トランスを3段目以降に積層する場合についても同様である。
更に、複数の圧電トランスでケース体を個別の形状とする必要がなく、部品の共通化が可能であるため、個別にケース体を設計・製造する場合に比較して製造コストを低減することができる。
本発明において、好ましくは、複数の圧電トランスの電気的な接続は以下の構成により行われる。すなわち、第1及び第2のケース体は、それぞれ側面から突出して形成された突出部を有する。
第1の圧電トランスは、第1のケース体の突出部を上下方向に貫通して延びる第1の導電部材を有する。第1の導電部材の下端部は、回路基板の配線パターンに接続される第1の実装用端子として形成される。第1の導電部材の上端部は、突出部の上面に沿って屈曲されて、第2の圧電トランスと接続される第1の接続用端子として形成されている。
第2の圧電トランスは、第2のケース体の突出部を上下方向に貫通して延びる第2の導電部材を有する。第2の導電部材の下端部は、突出部の下面に沿って屈曲されて第1の圧電トランスの接続用端子と接続される第2の実装用端子として形成されている。第1の圧電トランス上に第2の圧電トランスを積載した状態で、第2の実装用端子と第1の接続用端子とは相互に接合される。
上記のように、第1の圧電トランスと第2の圧電トランスとの間では、第1の接続用端子及び第2の実装用端子が、対応する上面及び下面に沿ってそれぞれ屈曲されている。このため、第1の圧電トランス上に第2の圧電トランスを積載すると、第1の接続用端子と第2の実装用端子とが略同一面内で平行に重なり合う。この結果として、第1の接続用端子及び第2の実装用端子の互いの接合作業、例えば半田付け作業や熱硬化型の導電性ペーストの塗布作業等、が容易に行われる。
本発明の一態様では、第1及び第2のケース体の各側面から第1の接続用端子及び第2の実装用端子が離隔して設けられていることにより、これらの間に接合作業用の空間が確保されている形態であってもよい。
これにより、第1の接続用端子と第2の実装用端子との接合作業がよりしやすくなり、圧電トランス装置の生産効率が大きく向上する。
また第1の圧電トランスは、第1のケース体の上部に設けられ、第2の圧電トランスを積載した状態で第2のケース体を第1のケース体に対して位置決めする案内部を有する形態であってもよい。
上記の形態であれば、圧電トランス装置の組み立て作業時に第2の圧電トランスの座りが安定させられ、第1の接続用端子と第2の実装用端子との接合作業性がさらに向上する。
より具体的には、上記の案内部は第1のケース体の上面から上方に突出した形態である。また突出部は、少なくとも第2のケース体の下面から下方に突出している形態である。これにより、第2の圧電トランスが第1の圧電トランス上に積載された状態で、突出部が案内部に案内されることで第2のケース体が第1のケース体に対して位置決めされる。
この場合、第1の圧電トランス上に第2の圧電トランスを積載する際、案内部が突出部を引っかけながら第2のケース体を位置決めする。また、位置決めした後も引き続き案内部が突出部に接するので、第1の接続用端子と第2の実装用端子との接合作業時に第2の圧電トランスが位置ずれすることがなく、より作業性が向上する。
また本発明の一態様において、好ましくは、突出部及び導電部材は、第1及び第2のケース体にそれぞれ4箇所ずつ設けられている。第1の圧電トランスでは、第1のケース体に形成された4箇所の突出部のうち2箇所については、第1の実装用端子及び第1の接続用端子が圧電体の2つの一次側電極にそれぞれ接続される。4箇所の突出部のうちその他の2箇所では、一方の第1の実装用端子及び第1の接続用端子が圧電体の二次側電極に接続され、その他方の第1の実装用端子及び第1の接続用端子が圧電体とは非接続である。
また第2の圧電トランスでは、第2のケース体に形成された4箇所の突出部のうち2箇所については、第2の実装用端子が圧電体の2つの一次側電極にそれぞれ接続されている。4箇所の突出部のうちその他の2箇所では、一方の第2の実装用端子が圧電体とは非接触であり、その他方の第2の実装用端子が圧電体の二次側電極に接続されている。
このとき第1の圧電トランス上に第2の圧電トランスを積載した状態で、第2の圧電トランスについて圧電体の二次側電極に接続された他方の第2の実装用端子は、第1の圧電トランスについて圧電体とは非接続である他方の第1の接続用端子と接合されている。そして、第2の圧電トランスについて圧電体の二次側電極とは非接続である一方の第2の実装用端子は、第1の圧電トランスについて圧電体の二次側電極に接続された一方の第1の接続用端子と接合されている。
本発明の一態様のように、複数の圧電トランスを積載して実装する場合、回路基板上に直接実装されない圧電トランスの電気的な接続をどのようにするかが1つのポイントとなる。先に挙げた先行技術では、上側の圧電トランスについてはケース体の側面にアーム状の端子支持部が形成され、その下部に二次側端子が配置され、これを用いて回路基板に直接実装する構造が採用されている。しかしながら、この場合には、上側の圧電トランスと下側の圧電トランスとでケース体の構造が別々となるし、下側と上側とでそれぞれ圧電トランスを個々に回路基板に実装する必要があり、それだけ作業工数がかかる。
この点、本発明の好ましい態様では、複数の圧電トランスでケース体の形状を共通化しており、第2の圧電トランスを直接回路基板に実装することは基本的にできないので、第2の圧電トランスの端子を第1の圧電トランスの端子と接合して実装する構造を採用している。これにより、圧電トランス装置全体を回路基板に実装する際、使用する端子は第1の圧電トランスの端子のみであるため、それだけ作業工数が減らされる。また、第1の圧電トランスと第2の圧電トランスとで互いの端子同士を予め接合しておくことにより、圧電トランス装置全体としての構造が強固になり、実装作業時の安定性を高めることができる。
また第1及び第2のケース体は、外側から視認可能な位置に互いの組み付け方向を指示する指示手段を有することが好ましい。
上記のように圧電体には一次側電極と二次側電極とがあり、これら一次側電極及び二次側電極の位置を正しく合わせた上で、2つの圧電トランスを組み付ける必要がある。しかしながら、圧電体はケース体に収容される構造であるため、組み付け作業時に外見からどの方向に一次側電極及び二次側電極がそれぞれ位置しているのかが直ちには分かりづらい。
そこで本発明の好ましい態様では、ケース体に外部から視認可能な指示手段を設けている。指示手段によって、2つの圧電トランスの組み付け時において、一見してこれらの組み付け方向が容易に判別され、組み付け作業時のミスがなくなり、それだけ生産効率が向上する。
上述したように本発明に係る圧電トランス装置は、複数の圧電トランスを用いた場合であっても、回路基板上での実装面積を最小化し、より高密度な実装を可能とする。また、本発明に係る圧電トランス装置によれば、複数の圧電トランス同士を組み付ける際の作業性が向上し、圧電トランス装置の生産効率が大きく向上する。
一実施形態の圧電トランス装置の構造を示した一側面図である。 図1と反対側から圧電トランス装置の構造を示した一側面図である。 上段の圧電トランスを単独で示す底面図である。 上段の圧電トランスを単独で示す平面図である。 圧電トランス装置全体の正面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の圧電トランス装置の構造を示した一側面図である。また図2は、同じく圧電トランス装置の構造を示した一側面図(図1と反対側)である。
本実施形態の圧電トランス装置は、下段の圧電トランス100の上に、上段の圧電トランス200を積載した構造を有する。これら2つの圧電トランス100,200は構造的・電気的に相互に連結されており、図示しない回路基板に対し、下段の圧電トランス100を向き合わせた状態で実装される。
〔圧電体〕
下段及び上段の圧電トランス100,200は、いずれも樹脂製のケース体14に長板状又は平板状の圧電セラミックス12を収容した基本的な構造を有する。全体としての実装高さを抑えるため、圧電セラミックス12が平置き状態で収容され、圧電セラミックス12の厚み方向が上下方向に一致している。
個々の圧電セラミックス12には、図1及び図2に示される状態で上下の面にそれぞれ一次側電極12aが形成されている。圧電セラミックス12の下面には、一次側電極12aと反対側の一端部に二次側電極12bが形成されている。圧電セラミックス12においては、一次側電極12aが形成されている部分が駆動部として機能し、一次側電極12aが形成されていない部分が発電部として機能する。
〔ケース体〕
本実施形態では、下段及び上段の圧電トランス100,200について、共通した形状のケース体14が用いられている。各ケース体14は、圧電セラミックス12よりも大きな外形をなし、その内部には凹形状の収容部14cが形成されている。ケース体14の下面は開口しており、この開口からケース体14の内部に向けて収容部14cが延びている。
収容部14cには、図示のように圧電セラミックス12を平置きした姿勢で収容することができ、収容部14cは、圧電セラミックス12よりも一回り大きい形状又は容積を有している。圧電セラミックス12は、ケース体14すなわち収容部14cに収容された状態で、例えば図示しないシリコーン接着剤等によって接着される。このため圧電セラミックス12は、駆動時にケース体14の内部で自在に振動することができ、その振動はシリコーン接着剤で吸収される。
〔突出部〕
ケース体14には、その両側面にそれぞれ2箇所ずつ、合計4箇所にブロック形状の突出部14aが一体に形成されている。これら突出部14aは、それぞれケース体14の側面から、ある程度の厚みをもって側方へ突出している。さらに突出部14aは、ケース体14の下面の開口から僅かに下方へも突出している。なお、図示の例では、4箇所の突出部14aが同じ形状として示されているが、場所ごとに突出部14aの形状が異なっていてもよい。
〔導電部材〕
各突出部14aには、それぞれ導電部材18,18,20,22が挿通されている。各突出部14aには、導電部材18,18,20,22のための挿通穴14bが形成されており、この挿通穴14bは、各突出部14aの内部を縦方向に貫通して延びている。各導電部材18,18,20,22は、例えば金属製の棒体、いわゆるリードピンである。図示の例では断面が角形状となっているが、導電部材18,18,20,22は平板状でもよいし、丸棒形状であってもよい。なお導電部材18,18,20,22の形態は、下段の圧電トランス100と上段の圧電トランス200とでは異なる。以下、この点について説明する。
〔第1の実装用端子〕
下段の圧電トランス100では、各導電部材18,18,20,22が逆L字形状に屈曲された状態で、各突出部14aの挿通穴14bに挿通されている。導電部材18,18,20,22の下端部は、各突出部14aから下方に突出しており、これら下端部がそれぞれ実装用端子18a,18a,20a,22aとして形成されている。圧電トランス装置は全体として、これら実装用端子18a,18a,20a,22aを用いて図示しない回路基板に実装、例えば挿入実装される。なお、圧電トランス装置は、実装用端子18a,18a,20a,22aを屈曲した状態で、回路基板に面実装されてもよい。
〔第1の接続用端子〕
一方、導電部材18,18,20,22の上端部は、各突出部14aの上面にてケース体14の上面に沿って水平方向に屈曲されており、図示の例では、ケース体14の長手方向に沿って両外側に向けて各上端部が延びている。これら上端部はそれぞれ接続用端子18b,18b,20b,22bとして形成されており、上段の圧電トランス200は、これら接続用端子18b,18b,20b,22bを介して下段の圧電トランス100に連結される。
ここで、導電部材18,18,20,22の違いについて説明する。
導電部材18,18は、圧電セラミックス12の2箇所の一次側電極12aにそれぞれ接続される。導電部材18,18は、図1中では、ケース体14の左側の一端寄り、図2中では右側の一端寄りの位置でそれぞれ両側に対をなして設けられている。ケース体14の収容部14c内で各一次側電極12aにはそれぞれ導電線16、例えば金糸線が半田付けされている。これら導電線16,16は収容部14cからケース体14の両外側に1本ずつ引き出され、両側の接続用端子18b,18bに絡げ付けた状態で半田付けされている。なお、導電線16は実装用端子18aに半田付けされていてもよい。
次に導電部材20,22は、ケース体14の長手方向でみて導電部材18,18と反対側寄りの位置でそれぞれ両側に対をなして設けられている。圧電セラミックス12の二次側電極12bにも導電線16が半田付けされているが、二次側電極12bは1箇所だけである。このため、導電線16は、一方の導電部材20だけに半田付けされている。なお二次側電極12bについても、導電線16は収容部14cからケース体14の一方の外側に引き出され、そして接続用端子20b(図2参照)に絡げ付けた状態で半田付けされている。
他方の導電部材22は、下段の圧電トランス100に関しては、圧電セラミックス12と電気的に非接続であり、いわゆる空端子となっている。これに対し、上段の圧電トランス200に関しては、導電部材22は、圧電セラミックス12の二次側電極12bと電気的に接続されている。なお、導電部材22の接続関係についてはさらに後述する。
次に上段の圧電トランス200では、各導電部材18,18,20,22が各突出部14aの挿通穴14bに挿通された状態で、全体として略C字形状に屈曲されている。すなわち、導電部材18,18,20,22の上端部が、各突出部14aの上方でケース体14の上面に沿うように、且つ、導電部材18,18,20,22の下端部が、各突出部14aの下方でケース体14の下面に沿うように、導電部材18,18,20,22が屈曲されている。なお図示の例では、ケース体14の長手方向でみた両外側に向けて各上端部及び下端部が延びている。
〔第2の実装用端子〕
図3は、上段の圧電トランス200を単独で示す底面図である。また図4は、上段の圧電トランス200を単独で示す平面図である。以下、図1及び図2に加えて、これら図3及び図4を参照しつつ説明する。
上段の圧電トランス200に関しては、各導電部材18,18,20,22の下端部がそれぞれ実装用端子18c,18c,20c,22cとして形成されている。図1及び図2に示されているように、上段の圧電トランス200は、これら実装用端子18c,18c,20c,22cを下段の接続用端子18b,18b,22b,20bにそれぞれ接続することで、下段の圧電トランス100を介して回路基板に実装される。
なお本実施形態では、上段の圧電トランス200に関しては、導電部材18,18,20,22の各上端部18d,18d,20d,22dは特に接続用端子として使用されないが、図示されていない3段目以降の他の圧電トランスが設けられる場合、各上端部18d,18d,20d,22dが接続用端子として使用される。
導電部材18,18,20,22の違いについては、下段の圧電トランス100と同様である。すなわち、導電部材18,18は、図1、図3及び図4中では、ケース体14の左側の一端寄り、図2中では右側の一端寄りの位置でそれぞれ両側に対をなして設けられている。一次側電極12aに半田付けされた2本の導電線16,16は、収容部14cからケース体14の両外側に1本ずつ引き出され、そして両側の上端部18d,18dにそれぞれ絡げ付けた状態で半田付けされている。なお、導電線16は実装用端子18cに半田付けされていてもよい。
また導電部材20,22は、下段の圧電トランス100と同様に、ケース体14の長手方向でみて導電部材18と反対側寄りの位置でそれぞれ両側に対をなして設けられている。図3及び図4に示されているように、二次側電極12bに半田付けされた導電線16は、一方の導電部材20の上端部20dに絡げ付けた状態で半田付けされている。二次側電極12bについても、導電線16は実装用端子20cに半田付けされていてもよい。なお下段の圧電トランス100に関しても、他方の導電部材22は圧電セラミックス12と電気的に非接続であり、いわゆる空端子となっている。
ここで図1及び図2に示されているように、上段の圧電トランス200と下段の圧電トランス100とでは、導電部材20,22の配置が両側面で逆となっている。すなわち、2つの圧電トランス100,200を上下に重ね合わせると、ケース体14の一方の側面では下段の導電部材20の上に上段の導電部材22が位置し、他方の側面では下段の導電部材22の上に上段の導電部材20が位置する。
〔組み付け作業性の改善〕
次に、圧電トランス装置の組み付け作業において、上段の圧電トランス200の積載時に座りを安定化させるための構成について説明する。
図5は、圧電トランス装置全体の正面図である。なお図5では、二次側電極12bを正面の方向としている。以下、図1〜図4に図5を追加して説明する。
〔案内部〕
各ケース体14には、予めその上面の4箇所に突起状の案内部14dが一体として形成されている。案内部14dは、例えば各突出部14aの上方で、ケース体14の各側面と面一に位置し、ケース体14の上面からある程度の高さまで上方へ突出している。なお図示の例では、ケース体14の長手方向で案内部14dの長さが突出部14aの幅と同等となっているが、特にこれに限られるものではない。
一方、各突出部14aの下端部は、ケース体14の下面からある程度の長さだけ下方に突出している。このため図1、図2及び図5に示されているように、下段の圧電トランス100の上に上段の圧電トランス200を積載すると、上段の突出部14aの下端部が下段の案内部14dの側面に沿って案内され、ケース体14同士が相互に位置決めされる。またこのとき、互いの接続用端子18b,18b,20b,22bと実装用端子18c,18c,22c,20cとがそれぞれ上下に重なり合う。
上記のように下段の圧電トランス100の上に上段の圧電トランス200を積載すると、今度は各案内部14dに突出部14aの下端部が接した状態となり、そのまま上段の圧電トランス200の座りを安定化させることができる。これにより、接続用端子18b,18b,20b,22bと実装用端子18c,18c,22c,20cとの接合作業、例えば、半田付けや熱硬化型導電性ペーストの塗布を効率よく行うことができる。
〔接合作業用空間〕
また図3及び図4に示されているように、各導電部材18,18,20,22は、ケース体14の両側面からある程度の間隔だけ離れた位置に設けられている。これは下段の圧電トランス100についても同様である。このように、ケース体14の両側面と接続用端子18b,18b,20b,22b、実装用端子18c,18c,22c,20cとの間には、接合作業用の空間が確保されているため、圧電トランス装置の製造過程で、これらの接合作業を極めて容易に行うことができる。
〔上段の圧電トランスの電気的接続〕
上段の圧電トランス200については、互いに極性の異なる2箇所の一次側電極12aがそれぞれ実装用端子18cを通じて下段の圧電トランス100の接続用端子18bに接続される。このとき上段と下段とで一次側電極12aの極性を互いに一致させることで、2つの圧電トランス100,200の入力側を並列に構成することができる。
また図5に示されているように、上段の圧電トランス200については、二次側電極12bが一方の、図5では左側の実装用端子20cを通じて下段の接続用端子22bに接続されることで、下段で空端子となっていた実装用端子22aを介して実装用端子20cが回路基板に接続される。これにより、上段の圧電トランス200が、特別に長い端子を用いることなく、容易に回路基板へ実装される。
〔方向の指示〕
なおケース体14には、例えば長手方向でみた一端面にマーカ部14eが一体にして形成されている。このマーカ部14eは、圧電トランス100,200の組み付け時に互いの方向を合わせるための印である。マーカ部14eは、外部から容易に視認可能な位置に突出して形成されているため、例えば組み付け作業者は、マーカ部14eの向きを合わせながら上下段の圧電トランス100,200を組み付ければよい。これにより、単純な作業ミス、例えば一次側電極12aと二次側電極12bを接合する等のミスが確実に防止される。
上述した一実施形態の圧電トランス装置は、複数ある圧電トランス100,200で互いのケース体14の形状が共通であるため、以下のような利点を生じる。
(1)ケース体14の設計や製造過程、例えば金型等が共通化され、それだけ設計や製造にかかる工数が抑えられ、製造コストの低減が実現される。
(2)複数段に圧電トランス100,200を重ねて圧電トランス装置を構成しても、全体として1個分以上に実装面積が増大することがない。このため、回路基板に対してより高密度に圧電トランス100,200が実装される。
またケース体14の構造上の改良、例えば突出部14aや作業用空間等により、圧電トランス100,200の組み付け作業や半田付の作業性が向上し、圧電トランス装置の生産効率が大きく向上する。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施可能である。例えば、圧電セラミックス12の形状は図示のものに限られず、その他の形状であってもよい。またケース体14の形状は、圧電セラミックス12の外形に合わせて適宜に変形が可能である。
一実施形態では、上下段の圧電トランス100,200で共通形状のケース体14を使用しているが、異なる形状のケース体を使用してもよい。例えば、下段の圧電トランス100については一実施形態と同じ形状のケース体14を使用し、上段の圧電トランス200については、ケース体14よりも回路基板上に投影したときの実装面積又は実装領域が小さいものを使用してもよい。この場合であっても、上段の圧電トランス200は下段の圧電トランス100の実装面積又は実装領域の範囲内に収めることで、回路基板内での圧電トランス装置の実装面積が最小化される。
一実施形態では、圧電トランス100,200を上下2段に積層した例を挙げているが、圧電トランス装置は3段以上の圧電トランスを有していてもよい。一実施形態では上下の圧電トランス100,200で二次側電極12b同士を絶縁しているが、これらを接続してもよい。
一実施形態では、マーカ部14eとして突起形状のものを例に挙げているが、窪み形状のものであってもよい。また、方向の指示を行う手段は、ケース体14の外面に印刷やレーザー捺染等で施されたマーキングであってもよい。
その他、一実施形態において図示とともに挙げた構造はあくまで好ましい一例であり、基本的な構造に各種の要素を付加し、あるいは一部を置換しても本発明を好適に実施可能であることはいうまでもない。
符号の説明
12 圧電セラミックス(圧電体)
12a 一次側電極
12b 二次側電極
14 ケース体
14a 突出部
14c 収容部
14d 案内部
14e マーカ部(指示手段)
16 導電線
18,20,22 導電部材
18a,20a,22a 実装用端子
18b,20b,22b 接続用端子
18c,20c,22c 実装用端子
100,200 圧電トランス

Claims (7)

  1. 第1のケース体に第1の圧電体を収容した状態で回路基板に実装される第1の圧電トランスと、
    第2のケース体に第2の圧電体を収容し、かつ前記第1の圧電トランスの上方に積載した状態で前記第1の圧電トランスを介して前記回路基板に実装され、前記回路基板上に投影した実装面積が前記第1の圧電トランスの前記回路基板内に占める実装面積の範囲内である第2の圧電トランスと
    を備え、
    前記第1及び第2のケース体は、
    それぞれ側面から突出して形成された突出部を有しており、
    前記第1の圧電トランスは、
    前記第1のケース体の突出部を上下方向に貫通して延び、その下端部が前記回路基板の配線パターンに接続される第1の実装用端子として形成され、上端部が前記突出部の上面に沿って屈曲されて前記第2の圧電トランスと接続される第1の接続用端子として形成された第1の導電部材を有し、
    前記第2の圧電トランスは、
    前記第2のケース体の突出部を上下方向に貫通して延び、下端部が前記突出部の下面に沿って屈曲されて前記第1の圧電トランスの接続用端子と接続される第2の実装用端子として形成された第2の導電部材を有し、
    前記第1の圧電トランス上に前記第2の圧電トランスを積載した状態で、前記第2の実装用端子と前記第1の接続用端子とが相互に接合されている
    ことを特徴とする圧電トランス装置。
  2. 請求項1に記載の圧電トランス装置であって、
    前記第1及び第2のケース体は、互いに共通の所定形状を有する。
  3. 請求項1乃至2のいずれかに記載の圧電トランス装置であって、
    前記第1及び第2のケース体の各側面から前記第1の接続用端子及び前記第2の実装用端子が離隔して設けられていることにより、これらの間に接合作業用の空間が確保されている。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の圧電トランス装置であって、
    前記第1の圧電トランスは、
    前記第1のケース体の上部に設けられ、前記第2の圧電トランスを積載した状態で前記第2のケース体を前記第1のケース体に対して位置決めする案内部を有する。
  5. 請求項4に記載の圧電トランス装置であって、
    前記案内部は、前記第1のケース体の上面から上方に突出しており、かつ、
    前記突出部は、少なくとも前記第2のケース体の下面から下方に突出しており、
    前記第2の圧電トランスが前記第1の圧電トランス上に積載された状態で、前記突出部が前記案内部に案内されることで前記第2のケース体が前記第1のケース体に対して位置決めされる。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の圧電トランス装置であって、
    前記突出部及び前記導電部材は、前記第1及び第2のケース体にそれぞれ4箇所ずつ設けられており、
    前記第1の圧電トランスは、
    前記第1のケース体に形成された4箇所の前記突出部のうち、2箇所については前記第1の実装用端子及び第1の接続用端子が前記圧電体の2つの一次側電極にそれぞれ接続されるとともに、その他の2箇所では一方の前記第1の実装用端子及び第1の接続用端子が前記圧電体の二次側電極に接続され、その他方の前記第1の実装用端子及び第1の接続用端子が前記圧電体とは非接続であり、
    前記第2の圧電トランスは、
    前記第2のケース体に形成された4箇所の前記突出部のうち、2箇所については前記第2の実装用端子が前記圧電体の2つの一次側電極にそれぞれ接続されるとともに、その他の2箇所では一方の前記第2の実装用端子が前記圧電体とは非接触であり、その他方の前記第2の実装用端子が前記圧電体の二次側電極に接続されており、
    前記第1の圧電トランス上に前記第2の圧電トランスを積載した状態で、
    前記第2の圧電トランスについて前記圧電体の二次側電極に接続された他方の前記第2の実装用端子は、前記第1の圧電トランスについて前記圧電体とは非接続である他方の前記第1の接続用端子と接合されており、かつ、前記第2の圧電トランスについて前記圧電体の二次側電極とは非接続である一方の前記第2の実装用端子は、前記第1の圧電トランスについて前記圧電体の二次側電極に接続された一方の前記第1の接続用端子と接合されている。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の圧電トランス装置であって、
    前記第1及び第2のケース体は、外側から視認可能な位置に互いの組み付け方向を指示する指示手段を有する。
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