JP5474309B2 - 縫い目形成装置及びミシン - Google Patents

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Description

本発明は、2本の針の針糸によって形成される縫い目の間隔を、針の位置を変えることによって調節する縫い目形成装置と、この縫い目形成装置を用いたミシンに関する。
従来のミシンには、2本の針によって、布、皮等の縫製物に略平行に縫い目を形成する縫い目形成装置を備えているものがある(例えば、特許文献1、2、3)。この2本の針によって形成される縫い目の幅は、薄物用で3.2mm以上、厚物用で4.8mm以上となっている(例えば、非特許文献1)。
特開平3−236895号公報 実開平3−103085号公報 実開昭54−47568号公報 ブラザー工業株式会社、製品カタログ「2本針本縫ダイレクトドライブミシン」、第11頁、[online]、平成19年5月、[平成20年3月4日検索]、インターネット〈URL:http://pub.brother.co.jp/pub/jp/j-ism/pdf/t8420b.pdf〉
従来のミシンに取り付けられる縫い目形成装置は、縫い目の幅を変更することができるが、縫い目の幅を0から微調節することができないという問題点があった。例えば、特許文献1に記載されている発明は、針カブ基部の両側に、針を取り付けた針カブ単体をネジで固定しているが、縫い目の幅を変えるために、針カブ単体を左右取り替えるようになっている。従って、特許文献1に記載されている発明は、図11(a)、(b)に示すように、縫い目P1,P2の幅を2種類(D1,D2)にしか変えることができず、縫い目の幅を0から微調節することができない。しかも、縫い目の幅を変える作業は、針カブ基部から、両側の針カブ単体をネジを緩めて外し、針カブ単体を左右入れ替えてからネジを締めて針カブ基部に固定するので、極めて手間がかかるという問題点があった。
また、特許文献2に記載されている発明は、針留本体に、補助針留が回動可能に取り付けられている。針留本体及び補助針留には、針が取り付けられている。縫い目の幅を変えるために、止めネジを緩めて補助針留を回動可能にし、補助針留を所定位置まで回動させてから、止めネジを締めて補助針留を固定する。このようにして、特許文献2に記載されている発明は、図12(a)、(b)に示すように、縫い目Q1,Q2の幅D3を幅D4に変えることができるが、縫い目の幅を0から微調節することができない。また、補助針留に取り付けられた針のみが回動して縫い目Q2の位置を変動させることができるが、針留本体に取り付けられた針は固定されているので、縫い目Q1の位置を変動させることができないという問題点があった。
さらに、特許文献3に記載されている発明は、支持枠の両側に、針を取り付けた取付部材をネジで固定しているが、縫い目の幅を変えるために、ネジを緩めて取付部材をスライド可能にし、両側の取付部材を左右方向にスライドさせてから、ネジを締めて取付部材を支持枠に固定する。このようにして、特許文献3に記載されている発明は、図13(a)、(b)、(c)に示すように、縫い目R1,R2の幅D5を幅D6又はD7に変えることができるが、縫い目の幅を0から微調節することができない。しかも、縫い目の幅を変える作業は、両側の取付部材のネジを緩めてから、取付部材を所定位置までスライドさせ、ネジを締めて取付部材を支持枠に固定するので、極めて手間がかかるという問題点があった。
2本針で縫い目を形成する現在のミシンで、皮革、帆布等の厚物に地縫いを行う場合、縫製の強度の関係から、2本の縫い目を出来るだけ近づける必要がある。何故ならば、皮ボール等のように、内側から外側に向かって常に拡がる方向に力が加わる製品の場合、2本の縫い目の間隔が広いと、両方の縫い目に均等に力が加わることがなく、内側の縫い目に力が加わらないで外側の縫い目だけに力が加わり、外側の縫い目が緩んでしまう場合があるからである。しかし、非特許文献1に記載されているように、2本針で縫い目を形成する現在のミシンは、針を取り付けているゲージの厚み、針自体の外径等により、縫い目の最小幅が3.2mmとなっており、この最小幅が現在の標準となっている。従って、現在のミシンでは、縫い目の幅を0にすることができないという問題点があった。
また、非特許文献1に記載されているように、2本針で縫い目を形成する現在のミシンは、針幅(縫い目の幅)を変えるために、針を取り付けているゲージを交換する必要があるが、そのゲージの交換作業が極めて面倒であり、簡単に針幅(縫い目の幅)を変更することができないという問題点があった。さらに、現在のミシンは、針幅(縫い目の幅)をゲージを交換することによって、例えば3.2mmの次が4.8mmとなるように、段階的に変更するので、例えば4mmに設定する等の無段階の微調節を行うことができないという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、簡単な手作業で、縫い目の幅を0から無段階で微調節することができる縫い目形成装置を提供することを第1の目的とする。また、前記縫い目形成装置を備えたミシンを提供することを第2の目的とする。
本願請求項1に係る縫い目形成装置は、上記第1の目的を達成するため、ミシンの針棒に取り付けられ、2本の針によって縫製方向と略平行に縫い目を形成する縫い目形成装置であって、針棒の下部に設けられる針留部材と、前記針留部材に取り付けられる2本の針とからなり、前記針留部材は、針棒の下端に固定される固定部材と、当該固定部材に回動可能に設けられ、前記2本の針を取り付ける回動部材とで構成され、回動部材は、固定部材の下部に水平回動可能に取り付けることができ、当該回動部材は、回動することにより2本の針の位置を変え、2本の針によって形成される縫い目の幅を調節することができることを特徴とする。
本願請求項2に係るミシンは、上記第2の目的を達成するため、請求項1記載の縫い目形成装置を備えたミシンであって、縫製物を反縫製方向に送る送り歯を備えた下送り部材を有し、前記下送り部材には、前記2本の針の回動に合わせられ、前記2本の針のどの回動位置でもそれぞれを挿通する長孔が一対形成されていることを特徴とする。
本願請求項3に係るミシンは、上記第2の目的を達成するため、縫製物を前記下送り部材とで挟み込んで反縫製方向に送る上送り部材を有し、前記上送り部材には、前記2本の針の回動に合わせられ、前記2本の針のどの回動位置でもそれぞれを挿通する長孔が一対形成されていることを特徴とする。
本願請求項4に係るミシンは、上記第2の目的を達成するため、前記2本の針にそれぞれ対応する一対の水平釜を備えており、前記一対の水平釜は、対応する針の回動位置に合わせて配置され、対応する針によって形成される針糸のループのみを掬うように構成されていることを特徴とする。
本願請求項5に係るミシンは、上記第2の目的を達成するため、前記下送り部材には、前記一対の長孔を仕切り、一方の長孔側で形成される針糸のループが他方の長孔側に、及び、他方の長孔側で形成される針糸のループが一方の長孔側に突出しないようにする仕切り部材が設けられていることを特徴とする。
本願発明に係る縫い目形成装置は、2本の針の針糸によって、縫製方向に略平行に縫い目を形成する。2本の平行に伸びる縫い目は、回動部材の回動中心を縫製方向に伸ばすように形成される中心線の両側に対称に形成されることになる。回動部材を一方に回動させ、一方の針を縫製方向前部の前記中心線上に配置せしめ、他方の針を縫製方向後部の前記中心線上に配置せしめると、一方の針によって形成される縫い目と、他方の針によって形成される縫い目が重なって、前記中心線上を縫うことになり、一対の縫い目の幅が0となる。回動部材を他方に回動させ、一方の針を縫製方向前部の前記中心線上から離間させて配置し、他方の針を縫製方向後部の前記中心線上から離間して配置すると、一対の針が前記中心線の両側の対称位置を縫うことになり、一方の針によって形成される縫い目と、他方の針によって形成される縫い目が離れて略平行に伸び、一対の縫い目の間に隙間ができる。このように、本願発明に係る縫い目形成装置は、回動部材を回動させることにより、一対の針によって形成される縫い目の幅を無段階で0から少しずつ拡げることができ、縫い目の幅の微調節ができるという効果がある。本願発明に係る縫い目形成装置は、縫い目の幅を略0にすることにより、縫製の強度を大幅に向上することができ、縫い目の幅を無段階で少しずつ変えることにより、装飾縫い目を形成することができる等、様々な縫い目を提供することができるという効果がある。
本願発明に係るミシンは、上記調節機能を備えた縫い目形成装置を備えており、縫い目が形成される縫製物を送る上送り部材及び/又は下送り部材に、2本の針をそれぞれ挿通する長孔が一対形成されているので、前記したように回動部材によって針の位置が変わっても、針が必ず長孔を挿通し、針の縫い作業を阻害することがなく、針の縫合作業をスムーズに行わせることができるという効果がある。
本願発明に係るミシンは、前記2本の針にそれぞれ対応する一対の水平釜を備えているが、前記一対の水平釜が、対応する針によって形成される針糸のループのみを掬うように構成されているので、一方の水平釜の剣先が一方の針糸のループを掬い、他方の水平釜の剣先が他方の針糸のループを掬うことを確実に行うことができる。従って、本願発明に係るミシンは、一方の水平釜の剣先が他方の針糸のループを掬うことがなく、他方の水平釜の剣先が一方の針糸のループを掬うことがないので、一対の縫い目の形成を確実に行うことができるという効果がある。
本願発明に係るミシンは、前記下送り部材に、前記一対の長孔を仕切る仕切り部材が設けられているので、一方の長孔側で形成される針糸のループが他方の長孔側に突出せず、及び、他方の長孔側で形成される針糸のループが一方の長孔側に突出しない。そのため、一方の水平釜の剣先が他方の針糸のループを掬うことを確実に阻止し、他方の水平釜の剣先が一方の針糸のループを掬うことを確実に阻止することができるという効果がある。
本願発明に係るミシンの実施の形態を図1乃至図10に基づいて説明する。図1は、ミシンに用いられる縫い目形成装置の全体斜視図である。図2は、針留部材の固定部材を説明する説明図であり、(a)が左側面図、(b)が正面図、(c)が右側面図、(d)が底面図である。図3は、針留部材の回動部材を説明する説明図であり、(a)が左側面図、(b)が正面図、(c)が右側面図、(d)が底面図である。図4は、縫製物の上送り部材を説明する説明図であり、(a)が左側面図、(b)が正面図、(c)が平面図、(d)が要部拡大図である。図5は、縫製物の下送り部材を説明する説明図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が底面図、(d)が左側面図、(e)が右側面図である。図6は、上送り部材及び下送り部材と針の回動軌道を説明する説明図である。図7は、一対の水平釜と、2本の針の位置関係を説明する説明図である。図8は、仕切り部材が取り付けられた下送り部材の説明図であり、(a)が正面図、(b)が底面図である。図9は、本願発明に係る縫い目形成装置によって縫製された縫い目の説明図である。図10は、本願発明に係るミシンによって実際に縫製された縫い目の正面図であって、(a)が異なる針糸で形成された縫い目の正面図、(b)が同じ針糸で形成された縫い目の正面図、(c)が異なる針糸でピッチを拡げた縫い目の正面図である。
図1に示すように、縫い目形成装置1は、ミシン51の針棒52に取り付けられ、2本の針3,4によって縫製方向Xと略平行に縫い目3a,4aを形成するものであって、針棒52の下部に設けられる針留部材2と、前記針留部材2に取り付けられる2本の針3,4とからなる。前記針留部材2は、針棒52に固定される固定部材11と、当該固定部材11に回動可能に設けられ、前記2本の針3,4を取り付ける回動部材21とで構成されている。当該回動部材21は、回動することにより2本の針3,4の位置を変え、2本の針3,4によって形成される縫い目3a,4aの幅を調節することができる。
図9(a)に示すように、縫い目形成装置1は、2本の針3,4の針糸によって、縫製方向Xと略平行に縫い目3a,4aを形成する。2本の略平行に伸びる縫い目3a,4aは、回動部材21の回動中心を縫製方向に伸ばすように形成される中心線Aの両側に対称に形成されることになる。図9(b)に示すように、回動部材21を一方に回動させ、一方の針3を縫製方向X前部の前記中心線A上に配置せしめ、他方の針4を縫製方向X後部の前記中心線A上に配置せしめると、一方の針3によって形成される縫い目3aと、他方の針4によって形成される縫い目4aが重なって、前記中心線A上を縫うことになり、一対の縫い目3a,4aの幅が0となる。
図9(a)に示すように、回動部材21を他方に回動させ、一方の針3を縫製方向X前部の前記中心線A上から離間させて配置し、他方の針4を縫製方向X後部の前記中心線A上から離間して配置すると、一対の針3,4が前記中心線Aの両側の対称位置を縫うことになり、一方の針3によって形成される縫い目3aと、他方の針4によって形成される縫い目4aが離れて略平行に伸び、一対の縫い目3a,4aの間に隙間ができる。このように、縫い目形成装置1は、回動部材21を回動させることにより、一対の針3,4によって形成される縫い目3a,4aの幅を無段階で0から少しずつ拡げることができ、縫い目の幅の微調節ができる。縫い目形成装置1は、縫い目3a,4aの幅を略0にすることにより、縫製の強度を大幅に向上することができ、縫い目3a,4aの幅を無段階で少しずつ変えることにより、装飾縫い目を形成することができる等、様々な縫い目を提供することができる。
ミシン51は、上記縫い目形成装置1を備え、縫製物を反縫製方向(Y方向)に送る上送り部材61と送り歯76,77を備えた下送り部材71とを有し、前記上送り部材61と前記下送り部材71には、前記2本の針3,4をそれぞれ挿通する長孔68,78、69,79が一対形成されている。ミシン51は、回動部材21によって針3,4の位置が変わっても、針3,4が必ず長孔68,78、69,79を挿通し、針3,4の縫い作業を阻害することがなく、針3,4の縫合作業をスムーズに行わせることができる。
図7に示すように、ミシン51は、前記2本の針3,4にそれぞれ対応する一対の水平釜81,82を備えており、前記一対の水平釜81,82は、対応する針3,4の回動位置に合わせて配置され、対応する針3,4によって形成される針糸のループのみを掬うように構成されている。ミシン51は、一方の水平釜81の剣先が一方の針糸のループを掬い、他方の水平釜82の剣先が他方の針糸のループを掬うことを確実に行うことができる。従ってミシン51は、一方の水平釜81の剣先が他方の針糸のループを掬うことがなく、他方の水平釜82の剣先が一方の針糸のループを掬うことがないので、一対の縫い目3a,4aの形成を確実に行うことができる。
図8に示すように、ミシン51は、前記下送り部材71に、前記一対の長孔78,79を仕切り、一方の長孔78側で形成される針糸のループが他方の長孔79側に、及び、他方の長孔79側で形成される針糸のループが一方の長孔側78に突出しないようにする仕切り部材85が設けられている。この仕切り部材85により、ミシン51は、一方の水平釜81の剣先が他方の針糸のループを掬うことを確実に阻止し、他方の水平釜82の剣先が一方の針糸のループを掬うことを確実に阻止することができる。
さらに、縫い目形成装置1について詳細に説明する。縫い目形成装置1は針留部材2と、2本の針3,4とからなる。針留部材2は、針棒52に固定される固定部材11と、当該固定部材11に回動可能に設けられ、前記2本の針3,4が取り付けられた回動部材21とで構成される。
図2に示すように、固定部材11は、固定軸12と、固定軸12の下端に連設された取付体13とで構成されている。固定軸12の上部には、雄ネジ部15が設けられている。取付体13は、六面体形状に形成され、これの下面16に軸受け穴17が形成されている。また、取付体13の側面18には、軸受け穴17と連通する雌ネジ穴19が形成されている。
図3に示すように、回動部材21は、回動軸22と、回動軸22の下端に連設された保持体25とで構成されている。回動軸22は、上部と下部にフランジ23,24が設けられている。保持体25は、六面体状に形成され、正面26と、右側面27と、左側面28と、背面29と、上面30と、下面31とで構成されている。前記回動軸22は、下端が保持体25の上面30に連設されている。
保持体25の下面31には、針3,4を装着する装着孔32,33が形成されている。装着孔32と33の中心を結ぶ線は、右側面27と略平行となっている。保持体25の右側面27には、前記装着孔32と連通する雌ネジ穴35が形成され、さらに前記装着孔33と連通する雌ネジ穴36が形成されている。
雌ネジ穴35の直上には、装着孔32と連通すると共に右側面27と左側面28を貫通する位置決め孔37が形成されている。雌ネジ穴36の直上には、装着孔33と連通すると共に右側面27と左側面28を貫通する位置決め孔38が形成されている。正面26の下端には突出片40が形成されている。当該突出片40には、針糸を案内するガイド孔41が穿設されている。同様に、左側面28の下端には突出片43が形成されている。当該突出片43にも、針糸を案内するガイド孔45が穿設されている。
図1に示すように、縫い目形成装置1は、回動部材21を固定部材11に回動可能に取り付けることによって構成される。回動部材21は、回動軸22を固定部材11の軸受け穴17に挿入し、固定部材11の雌ねじ穴19に六角穴付きボルト20を螺着すると、ボルト20の先端が回動軸22のフランジ23,24間に入り込み、固定部材11に取り付けられる。回動部材21は、フランジ23,24が六角穴付きボルト20の先端に当接する範囲で上下の動きが規制される。回動部材21は、さらに六角穴付きボルト20を捩込むと、ボルト20の先端が回動軸22に圧接するので、固定部材21に固定される。
上記縫い目形成装置1は、ミシン51の針棒52の雌ねじ部に固定部材11の固定軸12の雄ネジ部15を螺合することによって、ミシン51の針棒52に固定して取り付けられる。針3,4は、基部を回動部材21の装着孔32,33内に差し込み、回動部材21の雌ネジ穴35,36に六角穴付きボルト34,34を螺着すると、六角穴付きボルト34,34の先端が針3,4の基部に圧接するので、回動部材21に固定される。
ミシン51は、縫い動作の時に、縫製物を反縫製方向(Y方向)に送る上送り部材61と下送り部材71を有している。図4に示すように、上送り部材61は、略L字状に形成され、押圧軸部62と、押圧軸部62の下端に略直角に設けられた上送り板63と、上送り板63の先端に形成された傾斜片65とからなる。押圧軸部62は、上端に差込孔66が形成され、上部側面に差込孔66と連通するネジ穴67が設けられている。上送り板63には、前記針3,4を挿通する長孔68,69が形成されている。長孔68,69の周縁は、面取りが形成されている。
図1に示すように、上送り部材61は、前記ミシン51の前記針棒52と略平行となるよう垂下された支軸53に固定して取り付けられている。即ち、支軸53には、下端に差込軸が形成され、差込軸を押圧軸部62の差込孔66に差し込み、図示しないボルトをネジ穴67に螺合することにより、当該ボルトの先端が支軸53の差込軸に圧接して、上送り部材61が、支軸53に回動不能に固定される。上送り板63は、針3,4が縫製物の縫い動作時(下動時)に押し下げられて、縫製物を下送り部材71の下送り板72に押し付けるようになっている。また、針3,4は、縫製物の縫い動作時に上送り板63と同様に後方(縫製方向Y)に移動する。
図5に示すように、下送り部材71は、下送り板72と、下送り板72の前方下部に設けられた取付脚73と、下送り板72の後方下部に設けられた取付アーム74とからなる。下送り板72は、中間部75を挟んで前部と後部に送り歯76,77が形成されている。この中間部75には、前記針3,4を挿通する長孔78,79が形成されている。なお、長孔78,79は、前記上送り部材61の長孔68,69と略同じ形状に形成されている。
図1に示すように、下送り部材71は、下送り板72が針板54に形成された開口55に配置されるようにして、針3,4と連動する機構部に取付脚73と取付アーム74が固定されている。下送り板72は、針3,4が縫製物の縫い動作時(下動時)に押し上げられて、縫製物を上送り部材61の上送り板63に押し付けるようになっている。また、針3,4は、縫製物の縫い動作時に下送り板72と同様に後方(縫製方向Y)に移動する。
図6に示すように、ミシン51に上送り部材61と下送り部材71が取り付けられると、上送り部材61の前方(X方向)に位置する長孔68と下送り部材71の前方に位置する長孔78が対向し、上送り部材61の後方に位置する長孔69と下送り部材71の後方に位置する長孔79が対向する。なお、前述したように、上送り部材61及び下送り部材71は、縫製物を送る動作をするので、上送り部材61の長孔68と下送り部材71の長孔78、及び上送り部材61の長孔69と下送り部材71の長孔79が、針3,4の縫い動作時に必ず一致するようになっている。前述したように、針3,4は、回動軸22を中心として回動するが、どの位置に回動しても針3が長孔68,78内を挿通し、針4が長孔69,79内を挿通する。なお、針3,4も、縫い動作時に、上送り部材61及び下送り部材71と同期して後方に移動する。
図7に示すように、ミシン51には、前記針3,4にそれぞれ対応した水平釜81,82が設けられている。縫い方向(X方向)前方に位置する針3に対応する水平釜81の方が、縫い方向(X方向)後方に位置する針4に対応する水平釜82よりも前方に配置されている。水平釜81は、針3の回動位置に合わせて配置されており、どの位置に針3が移動しても針3のループのみを掬うようになっている。同様に、水平釜82は、針4の回動位置に合わせて配置されており、どの位置に針4が移動しても針4のループのみを掬うようになっている。
水平釜81,82の間に仕切り部材85を設けても良い。この仕切り部材85によって、対応していない針のループを水平釜が掬ってしまう虞を回避することができる。例えば、本来なら、水平釜81が針3の針糸のループのみを掬うようになっているが、何らかの関係で針4の針糸のループが長く突出してしまった場合、針4の針糸のループまで掬ってしまう可能性がある。しかし、前記仕切り部材85によって、針4の針糸のループが水平釜81の掬う位置まで突出することがないので、水平釜81が針4の針糸のループを掬うことはない。勿論、仕切り部材85によって、針3の針糸のループが水平釜82の掬う位置まで突出することがないので、水平釜82が針3の針糸のループを掬うことはない。
前記仕切り部材85は、弾性板によって形成され、ミシン51の一側に設けられているが、図8に示すように、下送り部材71に直接設けても構わないのは勿論である。また、仕切り部材85は、弾性を備えていなくても良く、下送り部材71と同一素材で一体成形しても構わない。
ミシン51に取り付けた縫い目形成装置1は、六角穴付きボルト20を緩めるという単純作業で、回動部材21が回動可能となり、回動部材21を回動させて針3,4の位置を動かして縫い目幅を微調節することができる。この微調節後、六角穴付きボルト20を締めて、回動部材21を固定し、針3,4の位置を設定する。この微調節は、縫い作業中に針糸を針3,4に通したまま行うことができるので、例えば図10に示すように、縫い目の幅を連続的に変化させていくことができる。なお、従来のミシンでは、縫い目幅を変更する場合、針から針糸を外してゲージを交換しなければならないので、縫い目幅を連続的に変化させることができない。
ミシン51に取り付けた縫い目形成装置1は、縫い目の幅を0にすることによって、縫製の強度を向上させることができる。また、縫い目幅を拡げることによって、飾り縫いを行うこともできる。さらに、図10(a)に示すように、異なる針糸で形成された縫い目、図10(b)に示すように、同じ針糸で形成された縫い目、図10(c)に示すように、異なる針糸でピッチを拡げた縫い目等、様々な縫い目を形成することができるのである。
本願発明に係る縫い目は、衣服等の布製品、鞄等の革製品に利用可能である。
本願発明に係るミシンに用いられる縫い目形成装置の全体斜視図である。 針留部材の固定部材を説明する説明図である。 針留部材の回動部材を説明する説明図である。 縫製物の上送り部材を説明する説明図である。 縫製物の下送り部材を説明する説明図である。 上送り部材及び下送り部材と針の回動軌道を説明する説明図である。 一対の水平釜と、2本の針の位置関係を説明する説明図である。 仕切り部材が取り付けられた下送り部材の説明図である。 本願発明に係る縫い目形成装置によって縫製された縫い目の説明図である。 本願発明に係るミシンによって実際に縫製された縫い目の正面図である。 従来のミシンよって縫製された縫い目の説明図である。 従来のミシンよって縫製された縫い目の説明図である。 従来のミシンよって縫製された縫い目の説明図である。
符号の説明
A 中心線
X 縫製方向
Y 送り方向
1 縫い目形成装置
2 針留部材
3 針
3a 縫い目
4 針
4a 縫い目
11 固定部材
12 固定軸
13 取付体
15 雄ネジ部
16 下面
17 軸受け穴
18 側面
19 雌ネジ穴
20 六角穴付きボルト
21 回動部材
22 回動軸
23 フランジ
24 フランジ
25 保持体
26 正面
27 右側面
28 左側面
29 背面
30 上面
31 下面
32 装着孔
33 装着孔
34 六角穴付きボルト
35 雌ネジ穴
36 雌ネジ穴
37 位置決め孔
38 位置決め孔
40 突出片
41 ガイド孔
43 突出片
45 ガイド孔
51 ミシン
52 針棒
53 支軸
54 針板
55 開口
61 上送り部材
62 押圧軸部
63 上送り板
65 傾斜片
66 差込孔
67 ネジ穴
68 長孔
69 長孔
71 下送り部材
72 下送り板
73 取付脚
74 取付アーム
75 中間部
76 送り歯
77 送り歯
78 長孔
79 長孔
81 水平釜
82 水平釜
85 仕切り部材

Claims (5)

  1. ミシンの針棒に取り付けられ、2本の針によって縫製方向と略平行に縫い目を形成する縫い目形成装置であって、
    針棒の下部に設けられる針留部材と、
    前記針留部材に取り付けられる2本の針とからなり、
    前記針留部材は、針棒の下端に固定される固定部材と、当該固定部材に回動可能に設けられ、前記2本の針を取り付ける回動部材とで構成され、
    回動部材は、固定部材の下部に水平回動可能に取り付けることができ、
    当該回動部材は、回動することにより2本の針の位置を変え、2本の針によって形成される縫い目の幅を調節することができることを特徴とする縫い目形成装置。
  2. 請求項1記載の縫い目形成装置を備えたミシンであって、縫製物を反縫製方向に送る送り歯を備えた下送り部材を有し、
    前記下送り部材には、前記2本の針の回動に合わせられ、前記2本の針のどの回動位置でもそれぞれを挿通する長孔が一対形成されていることを特徴とするミシン。
  3. 縫製物を前記下送り部材とで挟み込んで反縫製方向に送る上送り部材を有し、
    前記上送り部材には、前記2本の針の回動に合わせられ、前記2本の針のどの回動位置でもそれぞれを挿通する長孔が一対形成されていることを特徴とする請求項2記載のミシン。
  4. 前記2本の針にそれぞれ対応する一対の水平釜を備えており、
    前記一対の水平釜は、対応する針の回動位置に合わせて配置され、対応する針によって形成される針糸のループのみを掬うように構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のミシン。
  5. 前記下送り部材には、前記一対の長孔を仕切り、一方の長孔側で形成される針糸のループが他方の長孔側に、及び、他方の長孔側で形成される針糸のループが一方の長孔側に突出しないようにする仕切り部材が設けられていることを特徴とする請求項4記載のミシン。
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