JP2008307203A - ミシンの押え金 - Google Patents

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Abstract

【課題】補助押えを交換せずに、幅方向のサイズを調節することのできるミシンの押え金を提供する。
【解決手段】針板3上に送り込まれる縫製対象物Sを針落ち位置において針板3に押圧するために、押え棒7の下端部に着脱可能に取り付けられる主押え12と、縫製対象物Sの折り返し部Lの折り目側を針板3に押圧するために、主押え12の縫製対象物Sの送り方向Yに対して直交する幅方向Xの一側に並設される補助押え14と、主押え12と補助押え14との間隔Gを調節するための間隔調節手段39とを設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミシンの押え金に係り、特に、ヘム縫いを行うミシンに設けられ、縫製対象物の折り返し部を針板上に押圧するのに好適なミシンの押え金に関する。
従来から、シャツあるいはTシャツなどの裾や袖口などの筒状部の端部には、縫製対象物としての生地の端縁を所定の幅に亘って裏面側に折り返して折り返し部を形成した状態でミシンのベッド部上に設定された針落ち位置に送り込み、生地の端縁の近傍を表面側の生地に縫い付けるヘム縫いが行われている。
ミシンによる縫製は、ミシンのベッド部上の針落ち位置に配設された針板と、この針板の上面に当接される押え金とにより、針落ち位置の前後および左右において対象となる生地を針板上に押圧し、ベッド部の内部に配設され針板上に出没する送り歯の動作により送りを加えつつ行われている。このヘム縫いを確実に行うためには、押え金による生地の押圧幅を折り返し部を含めるようにすることが望ましい。
そこで、ヘム縫いを行うミシンにおいては、針板上に送り込まれる生地を針落ち位置の両側の所定の幅に亘って押圧する主押えと、この主押えの縫製対象物の送り方向に対して直交する幅方向の一側に、生地の折り返し部を押圧する補助押えとが並設されており、全体として押圧幅が幅広の押え金が用いられている。
また、従来の押え金として、主押えの一側に補助押えを着脱自在とするとともに、補助押えを押えねじとの間に介装された押しばねの付勢力によって、生地の厚薄、硬軟などの縫製条件に応じて上下動するように構成したものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の押え金を備えるミシンによるヘム縫いの実施状態の一例の要部を示すものであり、このミシン1は、2本針偏平縫いミシンの基本構成を備えているものである。ミシン1のベッド部2上には針板3が配設されている。この針板3は、常時はベッド部2の上方に位置する2本の針N、Nのそれぞれの図6の1点鎖線にて示す移動経路NP上に位置する針落ち位置に配設されている。
押え金101は、針落ち位置の図6の左右両側、すなわち縫製対象物としての生地Sの送り方向(図6の紙面垂直方向)に対して直交する図6の両矢印にて示す幅方向Xに所定の幅Waを有する主押え102と、この主押え102の幅方向の一側である図6右側に並設された幅方向Xに所定の幅Wbを有する補助押え103とを有しており、押え金101の全体としての押圧幅W(W=Wa+Wb)が幅広とされ、針板3上に送り込まれる生地Sを針板3に押圧することができるように構成されている。
また、ベッド部2上には、生地Sを針落ち位置に送り込むときの生地Sの案内となるガイド板4が配設されている。このガイド板4は、その長手方向が送り方向に沿って補助押え103の右側に配置されている。なお、補助押え103とガイド板4とは、相互に干渉しないように、また、生地の折り目部Cが飛び出さないように、補助押え103の右端と、この補助押え103の右端と対向するガイド板4の左端とが、幅方向に沿って例えば1mm程度の隙間Zをおいて配置されている。
生地Sは、縫製対象となる端縁Eを所定の幅に亘って裏面側に折り返して折り返し部Lを形成した状態で、ミシン1のベッド部2上に設定された針落ち位置に送り込まれ、針落ち位置において折り返し部Lが上方から押え金101により針板3上に押圧されて生地Sの端縁Eの近傍を表面側の生地Sに縫い付けるヘム縫いが行われるようになっている。
また、生地Sは、針落ち位置に送り込まれるときに、折り返し部Lの折り目部Cをガイド板4に当接させるように操作されるようになっており、これにより、折り目部Cから縫い目の形成位置までの距離が送り方向に沿って変化しない、すなわち折り目部Cから縫い目までの距離をほぼ一定とすることができるようになっている。
さらに、押え金101は、主押え102が生地Sの折り返し部Lの2重になった部分のうちの端縁側の部分と、折り返し部Lに隣位する1重部分との両者を針板3上に押圧し、補助押え103が生地Sの折り返し部Lの2重になった部分のうちの折り目側の部分を針板3上に押圧することができるようになっている。
ところで、生地Sの折り返し部Lの幅LWのサイズは、1種類ではなく、種々のサイズがある。そこで、従来の押え金101は、生地Sの折り返し部Lの幅LWのサイズに対応するように、主押え102に対して補助押え103を着脱自在とするとともに、幅Wbのサイズの異なる複数の補助押え103を用意し、これらを折り返し部Lの幅LWのサイズに応じて選択し、交換して用いるようにされている。
特開2003−326041号公報
しかしながら、従来の折り返し部Lの幅LWのサイズに応じて補助押え103を交換する押え金101においては、生地Sの折り返し部Lの幅LWのサイズが大きくなったときに、予め用意した幅Wbの異なる複数の補助押え103のいずれかを選択する構成とされているために、多種多様の折り返し部Lの幅LWのサイズに対応することができないという問題点があった。
すなわち、複数の補助押え103の幅Wbのサイズの差が最小調節単位とされており、最小調節単位より細かい調節をすることができず、多種多様の折り返し部Lの幅LWのサイズに対応することができないという問題点があった。
例えば、補助押え103の幅Wbのサイズの差を2mm毎とした場合、すなわち、幅Wbのサイズを、10、12、14・・・mmなどとした場合、最小調節単位が2mmとなり、2mm単位でのみ補助押え103を選択し、交換することになる。
したがって、幅Wbのサイズを、11、13、15・・・mmとすることはできない。
また、最小調節単位を細かくするには、補助押え103の種類を多くすればよいが、作成コストや保管スペースが増加するとともに、部品管理が煩雑になる。
そこで、補助押えを交換せずに、幅方向のサイズを調節することのできるミシンの押え金が求められている。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、補助押えを交換せずに、幅方向のサイズを調節することのできるミシンの押え金を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明に係るミシンの押え金の特徴は、針板上に送り込まれる縫製対象物を針落ち位置において針板に押圧するために、押え棒の下端部に着脱可能に取り付けられる主押えと、前記縫製対象物の折り返し部の折り目側を前記針板に押圧するために、前記主押えの前記縫製対象物の送り方向に対して直交する幅方向の一側に並設される補助押えと、 前記主押えと前記補助押えとの間隔を調節するための間隔調節手段とを有している点にある。そして、このような構成を採用したことにより、従来と異なり、補助押え14を交換せずに、生地Sの折り返し部Lの幅LWのサイズに応じて、幅方向Xのサイズ、すなわち押圧幅を容易に調節することができる。
前記間隔調節手段が、前記主押えと前記補助押えとの間隔を無段階調節するものであることが好ましい。そして、このような構成を採用したことにより、主押えと補助押えとの間隔の細かい調節を容易に行うことができる。
前記間隔調節手段が、前記主押えの前記送り方向の上流側に位置する上方に湾曲した先端部の一側に形成されたピン挿入穴と、前記主押えの後端部の上面に凸設された取付部と、前記取付部の一側に着脱可能に取り付けられる連結部材と、前記補助押えの前記送り方向の上流側に位置する上方に湾曲した先端部の前記主押えと対向する側面に幅方向に沿って凸設されその先端部が前記ピン挿入穴に挿入されるピン体と、前記補助押えの後端部に配設され、前記連結部材の後端部に対して幅方向に沿って挿脱自在に挿入される支持溝部と、前記ピン挿入穴に挿入された前記ピン体を固定するために、前記主押えの先端部に螺入される止めねじとを有していることが好ましい。そして、このような構成を採用したことにより、補助押えを交換せずに、生地の折り返し部の幅のサイズに応じて、幅方向のサイズ、すなわち押圧幅を容易に調節することが容易かつ確実にできる。
本発明に係るミシンの押え金によれば、主押えと補助押えとの間隔を調節する間隔調節手段を有しているから、補助押えを交換せずに、生地の折り返し部の幅のサイズに応じて、幅方向のサイズを容易に調節することができるなどの優れた効果を奏する。
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
まず、本実施形態のミシン押え金を備えたミシンについて図1により簡単に説明する。
図1は本発明に係るミシンの押え金の実施形態を備えたミシンの要部を示す概略外観斜視図である。なお、前述した従来のミシンと同一ないし相当する構成については図面中に同一の符号を付してある。
本実施形態のミシンの押え金11(以下、押え金と記す。)が備えられたミシン1は、従来公知のヘム縫いを行うことのできる2本針扁平縫いミシンの基本構成を備えているものである。
図1に示すように、本実施形態のミシン1は、アーム部5の先端部に針棒6および押え棒7がそれぞれの軸心を上下方向に向けて相互に平行に配設されている。
ここで、説明の便宜上、図1の右斜め下方を前側FS、図1の左斜め上方を後側BS、図1の左斜め下方を左側LS、図1の右斜め上方を右側RSとして以下に説明する。
前記針棒6と押え棒7とは、図1の矢印にて示す縫製対象物としての生地Sの送り方向Y(以下、単に送り方向Yと記す)に沿って配置されているとともに、図1の右斜め下側に示す送り方向Yの上流側となる前側FSに針棒6が配置され、この針棒6より図1の左斜め上側に示す送り方向Yの下流側となる後側BSに押え棒7が配置されている。
前記針棒6は、従来公知の如く、アーム部5の先端部(自由端部)内部に回転自在に配設されミシンモータによって回転駆動される上軸(ミシン主軸)の回転に連動する針棒駆動機構によって上下方向に沿って所定のストロークをもって往復動自在とされている。そして、針棒6の下端部は、アーム部5の下方に突出されて外部に露出されており、この針棒6の下端部には、2本の針N、Nの基端部が針留め8を介して着脱自在に取り付けられている。また、2本の針N、Nは、それぞれの長手方向を上下方向に向けて相互に平行に、かつ送り方向Yと直交する図1の両矢印にて示す幅方向X(図1の左右方向)に沿って所定の間隔をおいて配置されている。そして、2本の針N、Nは、針棒6とともに上下方向に沿って所定のストローク、詳しくは、針棒6の上下動により、それぞれの先端に設けられた上糸(針糸)を通す図示しない針孔が後述する押え金11の主押え12に設けられた針落ち孔13、および針板3の該当位置に設けられた図示しない針落ち孔を通過してベッド部2の内部に達する所定のストロークにて上下方向に往復動するように構成されている。
前記押え棒7は、従来公知の如く、アーム部5の先端部に配設された図示しない上下1対の押え棒軸受によって、上下方向に垂直、かつ、上下方向に往復移動可能に支持されている。また、押え棒7の下部は、アーム部5の下方に突出されて外部に露出されており、この押え棒7の下端部には、押え金11が着脱自在に取着されている。この押え金11は、押え棒7の上部に配設された図示しない付勢ばねの付勢力をもって常に生地Sが載置されるベッド部2、詳しくはベッド部2の上面の針落ち位置に設けられた針板3に向かって付勢されて当接されている。
前記ベッド部2には、針棒6に対向してルーパーおよびこのルーパーを針棒6の動作に同期して駆動させるための各種駆動機構(共に図示せず)が配設されている。
前記ミシン1のその他の構成は、従来公知の2本針扁平縫いミシンと同様に形成されているので、その詳しい説明については省略する。
なお、ミシン1としては、2本針扁平縫いミシンに限らず、3本針扁平縫いミシンや、ロックミシンなどのヘム縫いを行うことのできるものであればよい。
つぎに、本発明のミシンの押え金の実施形態について図1から図3により説明する。
図2および図3は、本発明に係るミシンの押え金の実施形態を示すものであり、図2は要部の外観斜視図、図3は図2の要部の分解斜視図である。なお、図2および図3は、図1とは反対の後側から見た斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の押え金11は、針の針落ち位置として設けられた針落ち孔13の左右両側に幅方向Xの両端が位置する幅方向Xに所定の幅Waを有する主押え12と、この主押え12の一側たる右側RSに並設された幅方向Xに所定の幅Wbを有する補助押え14とを有している。
図1から図3に示すように、主押え12は、その長手方向が送り方向Yに沿って延在する平板状の主本体部15を有しており、この主本体部15の送り方向Yの上流側に位置する長手方向の一端たる前側FSは、縫製状態において針板3との間に生地Sの挿入を容易とするための上方に湾曲した主案内部16とされている。また、主本体部15の上面の後端部の左側LSには、固定ブラケット17が立設されており、主押え12は、固定ブラケット17を押え棒7の下端に差し込み、固定ねじ18の締め付けにより抱持して、主本体部15の上下両面が押え棒7とほぼ直角をなすように着脱自在に取り付けられている。
前記主本体部15の上面の後端部の右側RSには、後述する連結部材26を取り付けるためのブロック状の取付部19が凸設されている。この取付部19の右側面は、主本体部15の右側面と面一とされている。また、取付部19の右側面には、連結部材26を取り付けるための2つの取付ねじ20、20が螺着される2つの取付用ねじ穴21が送り方向Yに沿って所定の間隔をおいて形成されている。
前記主案内部16の前部は、肉厚の肉厚部16aとされており、この肉厚部16aの右側面には、後述するピン体38を挿入するためのピン挿入穴22が幅方向Xに沿って凹設されている。
すなわち、ピン挿入穴22は、主押え12の送り方向Yの上流側に位置する上方に湾曲した先端部の一側に形成されている。
なお、ピン挿入穴22の深さ寸法は、後述するピン体38の長さ寸法より大きく(長く)形成されていることが好ましい。また、ピン挿入穴22としては、肉厚部16aを幅方向に貫通する貫通孔であってもよい。
前記肉厚部16aの先端面は、上を向く平坦な平面状に形成されており、この先端面の右端近傍には、ピン挿入穴22に挿入されたピン体38を固定するための止めねじ23が螺入される固定用ねじ穴24がピン挿入穴22に連通するように形成されている。
前記連結部材26は、前記主押え12の主本体部15とほぼ同様に、その長手方向が送り方向Yに沿って延在する幅方向Xに所定の幅Wcを有する平板状の連結本体部27を有しており、この連結本体部27の送り方向Yの上流側に位置する長手方向の一端たる前側FSは、上方に湾曲した連結案内部28とされている。また、連結本体部27は、後端が主本体部15の後端より若干前側FSに位置し、先端が主案内部16の中間部分に位置するように送り方向Yに沿った長さが設定されている。
前記連結本体部27の長手方向の中間部分より後側BSには、連結本体部27の左端縁から上方に向かって延出された平板状の取付フランジ部29が形成されている。この取付フランジ部29と連結本体部27とは、プレスによる折り曲げ形成などにより、前側FSから見てL字状をなすように形成されている。また、取付フランジ部29には、2つの取付ねじ20、20が個別に挿通される2つのねじ挿通孔30、30が送り方向Yに沿って所定の間隔をおいて形成されている。また、2つのねじ挿通孔30、30は、相互に平行で上下方向に長い長孔状に形成されており、連結部材26の下面が主押え12の上面とほぼ面一となるように、主押え12の取付部19に対して上下方向の高さ位置を調節して取り付けることができるようになっている。
すなわち、連結部材26は、取付ねじ20をねじ挿通孔30を介して取付用ねじ穴21に螺着させることにより、主押え12の幅方向Xの一側である右側面に沿うように取り付けられるようになっている。
前記補助押え14は、前記主押え12の主本体部15とほぼ同様に、その長手方向が送り方向Yに沿って延在する平板状の補助本体部32を有しており、この補助本体部32の送り方向Yの上流側に位置する長手方向の一端たる前側FSは、上方に湾曲した補助案内部33とされている。
前記補助本体部32の後端部には、後端縁から厚さ方向に対して直交するように上方に向かって延出された垂直板部34と、この垂直板部34の上端縁から補助本体部32の上面に沿って延出された水平板部35とが形成されており、補助本体部32の後端部は、右側RSから見て全体として側面コ字状をなすように形成されている。そして、補助本体部32の上面、垂直板部34および水平板部35により囲まれた部分により、連結部材26の後端部に対して幅方向Xの一側たる右側RSから幅方向Xに沿って挿脱自在に挿入される支持溝部36が形成されている。このため、補助本体部32の上面と水平板部35との対向面間の間隔は、連結部材26の後端部の厚さ寸法より若干大きく形成されている。
前記補助案内部33の前端縁には、幅方向Xに延在する円柱部37が形成されており、この円柱部37の左端面には、幅方向Xに沿って延在する円柱状のピン体38が一体に形成されている。
すなわち、補助押え14の先端部の主押え12と対向する側面には、先端部がピン挿入穴22に挿入されるピン体38が幅方向Xに沿って凸設されている。
なお、ピン体38としては、個別に形成された円柱状あるいは円筒状のピン体の一端を円柱部37の左端面に螺着あるいは嵌合によって取り付けるようにしてもよい。
前記補助押え14は、支持溝部36を連結部材26の後端部に側方から挿入させるとともに、ピン体38の先端をピン挿入穴22に挿入させることで、主押え12の側方に幅方向Xに沿って移動可能に配設されている。そして、ピン挿入穴22に対するピン体38の挿入量、および、連結部材26の後端部に対する支持溝部36の挿入量の両者をともに同じ方向に変化させることにより、主押え12と補助押え14との間隔Gを「ゼロ:ない」から「連結部材26の後端部が支持溝部36から抜けない」範囲内で調節することができるようになっている(図4および図5参照)。また、固定用ねじ穴24に螺入される止めねじ23によりピン体38を固定することで、主押え12に対して補助押え14を固定できるようになっている。
すなわち、補助押え14は、主押え12の幅方向Xの一側である右側面に沿うように間隔調節可能に取り付けられている。
なお、図2に示すように、補助押え14の左側面は、取付部19の右側面に当接するように構成されており、補助押え14の左側面が取付部19の右側面に当接した位置が、主押え12と補助押え14との間隔が最も小さい基準状態(間隔Gがないゼロの状態)となるように構成されている。
また、本実施形態の押え金11は、止めねじ23によりピン体38を固定した状態で、主押え11の主本体部15の下面と、補助押え14の補助本体部32の下面とが同一平面状に位置させることができるように形成されている。勿論、設計コンセプトなどの必要に応じて、主押え11の主本体部15の下面に対して、補助押え14の補助本体部32の下面の高さ位置を上下方向にずらすこともできるようになっている。
前記ピン挿入穴22、取付部19、連結部材26、ピン体38、支持溝部36および止めねじ23により、本実施形態の主押え12と補助押え14との間隔Gを調節するための間隔調節手段39が構成されている。
その他の構成は、従来のミシンの押え金101と同様とされているので、その詳しい説明については省略する。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のミシン1において、縫製対象物としての生地Sは、前述したように端縁Eを所定の幅に亘って裏面側に折り返して折り返し部Lを形成した状態で、ミシン1のベッド部2上に設定された針落ち位置に送り込まれ、針落ち位置において折り返し部Lが上方から押え金11の主押え12により針板3上に押圧され、折り返し部Lの折り目側が補助押え14により針板3上に押圧され、針落ち位置に下降する2本の針N、Nの動作と、針板3の下方に配置される図示しないルーパの動作との協働により、生地Sの端縁Eの近傍を表面側の生地Sに縫い付けるヘム縫いが行われる。
この時、本実施形態の押え金11によれば、止めねじ23を緩めることにより、主押え12に対して補助押え14を幅方向Xに連続的に無段階で移動させることができるので、折り返し部Lの幅LWのサイズの異なる生地Sに容易に対応することができる。
なお、押え金11の主押え12と補助押え14との間隔Gが最も小さい、本実施形態においては間隔Gが「ゼロ」の基準状態としたときのヘム縫いの実施状態を図4に示す。この基準状態においては、従来と同様に、主押え12の幅Waと補助押え14の幅Wbとの両者により、折り返し部Lの幅LWに対応する押え金11の全体としての押圧幅W(W=Wa+Wb)が構成されている。
また、押え金11の主押え12と補助押え14との間隔Gを拡げた拡幅状態としたときのヘム縫いの実施状態を図5に示す。この拡幅状態においては、従来と異なり、押え12の幅Waと補助押え14の幅Wbと間隔Gとの3者により、押え金11の全体としての押圧幅W(W=Wa+Wb+G)が構成されている。
ここで、押え金11の拡幅状態においては、主押え12と補助押え14との間の上方に連結部材26の下面が位置するので、押え金11が生地Sを針板3上に押圧した状態において、生地Sの折り目側の一部が主押え12と補助押え14との間に形成される隙間から上方に飛び出すことはないので、縫い目に影響を及ぼすことはない。
勿論、折り返し部Lの幅LWのサイズに応じてミシン1のベッド部2上に配置されるガイド板4の位置も変更されることになる。
このように、本実施形態の押え金11によれば、主押え12と補助押え14との間隔Gを調節する間隔調節手段39を有しているから、従来と異なり、補助押え14を交換せずに、生地Sの折り返し部Lの幅LWのサイズに応じて、幅方向Xのサイズを容易に調節することができる。
また、本実施形態の押え金11によれば、間隔調節手段39が、主押え12と補助押え14との間隔Gを無段階調節するものであるから、主押え12と補助押え14との間隔Gの細かい調節を容易に行うことができる。
また、本実施形態の押え金11によれば、間隔調節手段39が、ピン挿入穴22、取付部19、連結部材26、ピン体38、支持溝部36および止めねじ23とを有しているから、補助押え14を交換せずに、生地Sの折り返し部Lの幅LWのサイズに応じて、幅方向Xのサイズを容易に調節することが容易かつ確実にできる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本発明に係るミシンの押え金の実施形態を備えたミシンの要部を示す概略外観斜視図 図1のミシンの押え金の要部を示す外観斜視図 図2のミシンの押え金の要部を示す分解斜視図 図1のミシンの押え金を基準状態としたときのミシンによるヘム縫いの実施状態を示す正面図 図1のミシンの押え金を拡幅状態としたときのミシンによるヘム縫いの実施状態を示す図4と同様の図 従来の押え金を備えるミシンによるヘム縫いの実施状態の一例の要部を示す正面図
符号の説明
1 ミシン
2 ベッド部
3 針板
4 ガイド板
5 アーム部
6 針棒
7 押え棒
11 押え金
12 主押え
14 補助押え
15 主本体部
16 主案内部
19 取付部
20 取付ねじ
21 取付用ねじ穴
22 ピン挿入穴
23 止めねじ
24 固定用ねじ穴
26 連結部材
27 連結本体部
28 連結案内部
29 取付フランジ部
30 ねじ挿通孔
32 補助本体部
33 補助案内部
36 支持溝部
38 ピン体
39 間隔調節手段
N 針
NP (針の)移動経路
Y 送り方向
X 幅方向
G 間隔
S 生地
E 端縁
L 折り返し部
C 折り目部
LW (折り返し部の)幅
W 押圧幅
Wa (主押えの)幅
Wb (補助押えの)幅
Wc (連結部材の)幅

Claims (3)

  1. 針板上に送り込まれる縫製対象物を針落ち位置において針板に押圧するために、押え棒の下端部に着脱可能に取り付けられる主押えと、
    前記縫製対象物の折り返し部の折り目側を前記針板に押圧するために、前記主押えの前記縫製対象物の送り方向に対して直交する幅方向の一側に並設される補助押えと、
    前記主押えと前記補助押えとの間隔を調節するための間隔調節手段とを有していることを特徴とするミシンの押え金。
  2. 前記間隔調節手段が、前記主押えと前記補助押えとの間隔を無段階調節するものであることを特徴とする請求項1に記載のミシンの押え金。
  3. 前記間隔調節手段が、
    前記主押えの前記送り方向の上流側に位置する上方に湾曲した先端部の一側に形成されたピン挿入穴と、
    前記主押えの後端部の上面に凸設された取付部と、
    前記取付部の一側に着脱可能に取り付けられる連結部材と、
    前記補助押えの前記送り方向の上流側に位置する上方に湾曲した先端部の前記主押えと対向する側面に幅方向に沿って凸設されその先端部が前記ピン挿入穴に挿入されるピン体と、
    前記補助押えの後端部に配設され、前記連結部材の後端部に対して幅方向に沿って挿脱自在に挿入される支持溝部と、
    前記ピン挿入穴に挿入された前記ピン体を固定するために、前記主押えの先端部に螺入される止めねじとを有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のミシンの押え金。
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