JP5465327B2 - ヒンジ機構およびモニタ開閉機構 - Google Patents

ヒンジ機構およびモニタ開閉機構 Download PDF

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Description

この発明は、モニタ装置に対しモニタを開閉自在に連結するヒンジ機構およびモニタ開閉機構に関する。
従来のクリック作用を有するヒンジ機構の一例として、特許文献1に記載された回動取付機構がある。この回動取付機構は、シャフトがベース、クリックバネおよびクリックプレートを挿通すると共に、このシャフトにクリックプレートが固定されている。クリックバネは、シャフトの軸心に平行な方向に弾性を有する板バネであり、その板バネの湾曲した頂上部に相当する位置に、クリックプレートの凹部に嵌るクリック機能用の凸部が形成されている。また、クリックバネには上下に折り曲げられた端部が設けられ、この端部がベースに設けられた係合孔に係合して、ベースとクリックバネとが若干のガタをもって嵌り込んだ構成に固定されている。シャフト回転時、シャフトと共にクリックプレートが回転して、クリックプレートの凹部がクリックバネの凸部に嵌ったり、抜け出たりすることでクリック作用が発生する。
シャフト回転時、クリックバネがガタの分だけ回転方向に寄せられ、さらにクリックプレートとの摩擦によって回転方向に捻られた結果、クリックバネの端部がベースから浮いてしまった。そのため、クリックバネの凸部がクリックプレートの凹部に嵌り込む瞬間に、クリックバネのバネ力の解放によってクリックバネとクリックプレートとが衝突し、非常に大きな衝突音(クリック音)が発生してしまうという課題があった。
また、従来のヒンジ機構に用いられている、回転トルクを発生させるための板バネとシャフトの固定方法としてはカシメを一般的に用いるが、板バネを直接カシメると、板バネがたわんだ時にカシメ部分に応力集中が発生し、カシメが緩む恐れがある。また、板バネがたわむ方向に押さえが無いため、高荷重が得られない。そこで、従来は、板バネのたわむ方向に固定プレートを重ね、固定プレートとシャフトとをカシメる構成とすることで、板バネがたわんだときの応力を固定プレートに分散させてカシメ部分の緩みを防止すると共に、板バネが固定プレートより外方でたわむようになり高荷重を得ることが出来るようにしている。
特開2000−55031号公報
従来のヒンジ機構は、板バネとシャフトとに隙間が生じているため回転ガタとなる課題があった。そのため、振動が加わると、シャフトに固定された回転体が振れる等の問題が生じていた。
板バネとシャフトとに隙間が生じないように、板バネをシャフトに圧入する方法もあるが、圧入作業が必要となり組立性が悪くなり、さらに、シャフトを圧入するための板バネの穴と、シャフトの軸径との寸法精度を厳しく管理する必要がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、回転ガタの発生を防止したヒンジ機構、およびこのヒンジ機構をモニタ装置に適用したモニタ開閉機構を提供することを目的とする。
この発明のヒンジ機構は、回転軸となるシャフト部と、シャフト部を回転自在に軸支すると共に、回転軸を中心とした円周上にクリック用凹凸部の一方を有するベース部と、シャフト部と一体に回転し、ベース部に設けられたクリック用凹凸部の一方に嵌り込むクリック用凹凸部の他方を有する板バネ部と、板バネ部をベース部との間に挟んでベース部側に押圧しながら、シャフト部と一体に回転する応力緩和部とを備え、板バネ部および応力緩和部は、同一部材を折り曲げ加工し、密着して形成され、応力緩和部は、シャフト部の先端側を貫通させてカシメ固着するカシメ穴を有し、板バネ部は、シャフト部に嵌合する嵌合穴を有し、シャフト部の先端側をカシメ穴に貫通させてカシメ固着するようにしたものである。
この発明によれば、板バネ部および応力緩和部を同一部材を折り曲げ加工し、密着して形成し、応力緩和部をシャフト部にカシメ固着するようにしたので、板バネ部および応力緩和部がシャフト部と一体になりガタ無く回転できる。よって、回転ガタの発生を防止したヒンジ機構を提供することができる。
また、この発明のモニタ開閉機構は、モニタと、モニタ装置と、このモニタをモニタ装置に対して開閉自在に連結する上記ヒンジ機構とを備えるようにしたものである。
この発明によれば、回転ガタの発生を防止したヒンジ機構を用いてモニタ開閉機構を構成するようにしたので、回転ガタによって生じるモニタの振れを抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係るヒンジ機構の構成を示す外観斜視図である。 実施の形態1に係るヒンジ機構の分解斜視図である。 実施の形態1に係るヒンジ機構を、図1に示すAA線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係るヒンジ機構の板バネの構成を示す正面図である。 実施の形態1に係るヒンジ機構の板バネの構成を示す背面図である。 この発明の実施の形態2に係るヒンジ機構の構成を示す外観斜視図である。 実施の形態2に係るヒンジ機構の分解斜視図である。 実施の形態2に係るヒンジ機構を、図5に示すBB線に沿って切断した断面図である。 実施の形態2に係るヒンジ機構の板バネの構成を示す正面図である。 実施の形態2に係るヒンジ機構の板バネの構成を示す背面図である。 この発明の実施の形態3に係るヒンジ機構の構成を示す外観斜視図である。 実施の形態3に係るヒンジ機構の分解斜視図である。 実施の形態3に係るヒンジ機構を、図9に示すCC線に沿って切断した断面図である。 実施の形態3に係るヒンジ機構の板バネの構成を示す正面図である。 実施の形態3に係るヒンジ機構の板バネの構成を示す背面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
以下では、この発明の実施の形態1に係るヒンジ機構を、モニタとモニタ装置とを開閉自在に連結するモニタ開閉機構に適用する例を用いて説明する。
図1は、モニタ50が開閉するときの回転中心軸部51に連結されたヒンジ機構10の構成を示す外観斜視図であり、図2に分解斜視図を示す。このヒンジ機構10は、ベース20、回転シャフト30および板バネ40から構成され、ベース20にモニタ装置側(不図示)を固定し、回転シャフト30にモニタ50の回転中心軸部51を連結する。図1および図2ではモニタ50の片側の回転中心軸部51のみ図示しているが、もう一方の回転中心軸部51にもヒンジ機構10と同一構成であり回転軸の垂直面に対し対称形状のヒンジ機構(図示せず)を連結して、モニタ装置に対してモニタ50を開閉させる。
ベース20には、回転軸穴21と、この回転軸穴21を中心とした円周上に複数のクリック用凹部22,23,24とが設けられている。回転軸穴21には、回転シャフト30の円筒部32が挿入され、回転自在に軸支される。
図3に、ヒンジ機構10を図1のAA線に沿って切断した断面図を示す。図3に示すように、回転シャフト30の一端側には、回転軸穴21の穴径より大径のフランジ31と、回転軸穴21の穴径よりもはめあい程度小さい軸径でありベース20の板厚(t1)より若干長い円筒部32(円筒部長さL1=t1+α)と、円筒部32よりも小さい軸径(または同一の軸径)で更にI字状にカットされた挿入部33とが設けられている。また、挿入部33の先端側をカシメて、カシメ部34にする。
また、回転シャフト30の他端側には、図1および図2に示すようにモニタ50が固定されている。
板バネ40は、図3に示すように、同一部材を折り曲げ部41の位置で折り曲げ加工して密着させるようにした二重構造になっており、一方を板バネ部42、もう一方を応力緩和部43とする。図4Aの正面図および図4Bの背面図に示すように、板バネ部42には、ベース20のクリック用凹部22,23,24に嵌り込んでモニタ50の回転角度位置を保持するためのクリック用凸部44と、回転シャフト30の挿入部33を挿入して嵌合する嵌合穴46とが設けられている。もう一方の応力緩和部43には、回転シャフト30の先端部をカシメ固着するカシメ穴45と、舌状部47とが設けられている。カシメ穴45および嵌合穴46は、それぞれ回転シャフト30の挿入部33の外形形状に合わせたI字形状、かつ、この挿入部33の断面よりもはめあい程度大きい面積の穴となっている。
ヒンジ機構10の組み立て時、回転シャフト30の挿入部33から円筒部32へベース20の回転軸穴21を通すと共に、挿入部33に板バネ40の嵌合穴46およびカシメ穴45を通して、挿入部33の先端部を応力緩和部43のカシメ穴45にカシメる。すると、図3に示す通り、カシメにより潰された挿入部33の肉(カシメ部34)により板バネ40の応力緩和部43がカシメ固着され、さらに、板バネ部42が押さえ込まれるので、回転シャフト30と板バネ40とが確実に固定される。これにより、挿入部33と嵌合穴46とにはめあい程度の隙間があったとしても、回転シャフト30と板バネ部42のガタが生じない。また、板バネ部42と応力緩和部43を一体に形成したので、部品点数が少なくなり、組立作業性が向上する。
モニタ50が回転すると、それに同期して回転シャフト30と板バネ40とがベース20の回転軸穴21を中心にして回転する。板バネ部42のクリック用凸部44が応力緩和部43と板バネ部42の弾性力によりベース20の表面を押圧しながら摺動して回転トルクを生じさせ、更にこの板バネ部42のクリック用凸部44がベース20のクリック用凹部22,23,24に嵌り込んだり抜け出たりすることで、クリック作用を発生させる。
クリック用凸部44は、クリック用凹部22〜24から抜け出ると、板バネ部42をベース20表面から押し上げるようにして摺動するので、この摺動中は板バネ部42がたわむ。このたわんだ状態の板バネ部42に追従して応力緩和部43もたわみつつ面で押圧して板バネ部42の応力集中を分散させ、嵌合穴46付近に応力が集中するのを緩和する。よって、カシメ緩みを防止できる。また、舌状部47が、板バネ部42がたわむ際に応力緩和部43の外縁部分に応力が集中するのを緩和して、板バネ部42が応力緩和部43の外縁部分で折れないようにする。さらに、板バネ40を板バネ部42のみで構成した場合と比較して、応力緩和部43を設けることにより強いバネ性が得られる。
また、回転シャフト30と応力緩和部43とがカシメ固着し、かつ、応力緩和部43と一体である板バネ部42が回転シャフト30と同期してガタなく回転するため、板バネ40の回転方向のガタも無くなる。よって、バネ力の解放による衝突音の発生およびモニタ50の振動を防ぐことができる。
以上より、実施の形態1によれば、ヒンジ機構10は、回転軸となる回転シャフト30と、回転シャフト30を回転軸穴21に挿通して回転自在に軸支すると共に、回転軸を中心とした円周上にクリック用凹部22,23,24を有するベース20と、回転シャフト30と一体に回転し、ベース20に設けられたクリック用凹部22,23,24に嵌り込むクリック用凸部44を有する板バネ部42と、板バネ部42をベース20との間に挟んでベース20側に押圧しながら、回転シャフト30と一体に回転する応力緩和部43とを備え、この板バネ部42および応力緩和部43は同一部材を折り曲げ加工して形成され、応力緩和部43のカシメ穴45に、回転シャフト30の先端側を貫通させてカシメ固着し、板バネ部42の嵌合穴46に回転シャフト30を嵌合させるように構成した。このため、板バネ40の一方の応力緩和部43と回転シャフト30とがカシメ固着して一体に回転し、他方の板バネ部42が応力緩和部43と一体的にガタ無く回転するようになり、板バネ40の回転方向のガタを防止することができる。また、部品点数が少なくなるため、組立作業性が向上する効果がある。
また、実施の形態1によれば、このヒンジ機構10を用いて、モニタ50とモニタ装置とを開閉自在に連結するようにしたので、回転ガタにより生じるモニタ50の振れを抑制することができる。
実施の形態2.
図5は、本実施の形態2に係るヒンジ機構10の構成を示す外観斜視図であり、図6に分解斜視図を示す。また図7に、図5に示すBB線に沿って切断したヒンジ機構10の断面図を示す。さらに、本実施の形態2の板バネ40の構成を示す正面図を図8Aに、背面図を図8Bに示す。なお、図5〜図8Bにおいて図1〜図4Bと同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
板バネ40は、上記実施の形態1と同様に、同一部材を折り曲げ部41の位置で折り曲げ加工して密着させるようにした二重構造になっている。ただし、回転シャフト30の先端部をカシメ固着するカシメ穴45を、応力緩和部43ではなく板バネ部42に設ける。また、応力緩和部43には、回転シャフト30の先端部を板バネ部42のカシメ穴45にカシメるときにカシメ治具(不図示)が当たらない程度のカシメ逃げ穴48を設ける。
ヒンジ機構10の組み立て時、回転シャフト30の挿入部33から円筒部32へベース20の回転軸穴21を通すと共に、挿入部33に板バネ40のカシメ穴45を通し、さらにカシメ治具をカシメ逃げ穴48に差し込んで、挿入部33の先端部と板バネ部42とをカシメる。すると、図7に示す通り、カシメにより潰された挿入部33の肉(カシメ部34)により板バネ40の板バネ部42がカシメ固着されるので、板バネ部42が回転シャフト30と同期してガタ無く回転すれば、応力緩和部43もガタ無く一体的に回転する。
そのため、モニタ50の回転中、クリック用凸部44がベース20表面を摺動することにより板バネ部42がたわんだ状態になると、板バネ部42に追従して応力緩和部43もたわむので、応力集中が板バネ部42のカシメ穴45周辺と折り曲げ部41に分散される。よって、カシメ緩みを防止できる。また、舌状部47が、板バネ部42がたわむ際に応力緩和部43の外縁部分に応力が集中するのを緩和して、板バネ部42が応力緩和部43の外縁部分で折れないようにする。さらに、板バネ40を板バネ部42のみで構成した場合と比較して、応力緩和部43を設けることにより強いバネ性が得られる。ただし、このバネ性は、応力緩和部43が回転シャフト30に対して固定されていない分、上記実施の形態1で得られるバネ性よりは弱い。
また、回転シャフト30と板バネ部42とがカシメ固着したので、板バネ40は回転シャフト30と同期してガタなく回転する。よって、板バネ40の回転方向のガタも無くなり、バネ力の解放による衝突音の発生およびモニタ50の振動を防ぐことができる。
また、応力緩和部43のカシメ逃げ穴48と板バネ部42のカシメ穴45の中心軸が多少ずれたとしても、カシメ逃げ穴48を大きく形成しているので、回転シャフト30の挿入部33は板バネ40のカシメ逃げ穴48およびカシメ穴45に問題なく挿入することができる。従って、ヒンジ機構10の組立性が向上する。さらに、カシメ逃げ穴48とカシメ穴45の同軸度精度が必要ないため、板バネ40の生産性が向上する。
以上より、実施の形態2によれば、ヒンジ機構10の板バネ部42および応力緩和部43は同一部材を折り曲げ加工して形成され、板バネ部42のカシメ穴45に、回転シャフト30の先端側を貫通させてカシメ固着し、回転シャフト30の先端側をカシメ穴45にカシメ固着させるカシメ治具を差し込むカシメ逃げ穴48を応力緩和部43に設けるように構成した。このため、板バネ40の一方の板バネ部42と回転シャフト30とがカシメ固着して一体にガタ無く回転するようになり、板バネ40の回転方向のガタを防止することができる。また、部品点数が少なくなり、かつ、板バネ部42のカシメ穴45と応力緩和部43のカシメ逃げ穴48の中心軸が多少ずれたとしても問題なく回転シャフト30を挿入できるので、ヒンジ機構10の組立性が向上する効果がある。さらに、カシメ穴45とカシメ逃げ穴48の同軸度精度が必要ないため、板バネ40の生産性が向上する効果もある。
また、実施の形態2によれば、このヒンジ機構10を用いて、モニタ50とモニタ装置とを開閉自在に連結するようにしたので、回転ガタにより生じるモニタ50の振れを抑制することができる。
実施の形態3.
図9は、本実施の形態3に係るヒンジ機構10の構成を示す外観斜視図であり、図10に分解斜視図を示す。また図11に、図9のCC線に沿って切断したヒンジ機構10の断面図を示す。さらに、本実施の形態3の板バネ40の構成を示す正面図を図12Aに、背面図を図12Bに示す。なお、図9〜図12Bにおいて図1〜図4Bと同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
回転シャフト30は、上記実施の形態1と同様に、一端側にフランジ31、円筒部32および挿入部33が設けられ、他端側にモニタ50が固定されている。ただし、円筒部32は、ベース20の板厚(t1)と板バネ40の板バネ部42の板厚(t2)より若干長くする(円筒部長さL2=t1+t2+α)。
板バネ40は、上記実施の形態1と同様に、同一部材を折り曲げ部41の位置で折り曲げ加工して密着させるようにした二重構造になっている。ただし、板バネ部42には、回転シャフト30の挿入部33に嵌合する嵌合穴46ではなく、円筒部32を挿通するための挿通穴49を設ける。この挿通穴49の穴径(φD3)は、応力緩和部43のカシメ穴45の穴径(φD1)よりも大きく、かつ回転シャフト30の円筒部32の軸径(φD2)よりも大きくして、回転シャフト30の回転時に円筒部32と挿通穴49が接触しないようにする。
ヒンジ機構10の組み立て時、回転シャフト30の挿入部33から円筒部32へベース20の回転軸穴21および板バネ40の挿通穴49を通すと共に、挿入部33に板バネ40のカシメ穴45を通して、挿入部33の先端部と応力緩和部43のカシメ穴45とをカシメる。すると、図11に示す通り、カシメにより潰された挿入部33の肉(カシメ部34)により板バネ40の応力緩和部43がカシメ固着されるので、応力緩和部43が回転シャフト30と同期して回転すれば、板バネ部42も一体的に回転する。
回転シャフト30の円筒部32と板バネ40の挿通穴49とは隙間が有るため、振動が加わった際には、板バネ部42と応力緩和部43とにねじれが生じてダンピング効果となり、振動がモニタ50に伝わりにくくなる。よって、モニタ50の振動を防ぐことができる。
また、板バネ40の挿通穴49を、応力緩和部43のカシメ穴45より大きく形成するので、挿通穴49とカシメ穴45の中心軸が多少ずれたとしても問題なく回転シャフト30を挿入でき、ヒンジ機構10の組立性が向上する。さらに、挿通穴49とカシメ穴45の同軸度精度が必要ないため、板バネ40の生産性が向上する。
また、回転シャフト30と応力緩和部43とがカシメ固着したので、板バネ40は回転シャフト30と同期してガタなく回転する。よって、板バネ40の回転方向のガタも無くなり、バネ力の解放による衝突音の発生およびモニタ50の振動を防ぐことができる。
以上より、実施の形態3によれば、ヒンジ機構10の板バネ部42および応力緩和部43は同一部材を折り曲げ加工して形成され、応力緩和部43のカシメ穴45に、回転シャフト30の先端側を貫通させてカシメ固着し、板バネ部42の挿通穴49に回転シャフト30を挿通させるように構成した。このため、板バネ40の一方の応力緩和部43と回転シャフト30とがカシメ固着して一体に回転し、他方の板バネ部42が応力緩和部43と一体的にガタ無く回転するようになり、板バネ40の回転方向のガタを防止することができる。また、部品点数が少なくなり、かつ、板バネ部42の挿通穴49と応力緩和部43のカシメ穴45の中心軸が多少ずれたとしても問題なく回転シャフト30を挿入できるので、ヒンジ機構10の組立性が向上する効果がある。さらに、カシメ穴45と挿通穴49の同軸度精度が必要ないため、板バネ40の生産性が向上する効果もある。
また、実施の形態3によれば、このヒンジ機構10を用いて、モニタ50とモニタ装置とを開閉自在に連結するようにしたので、回転ガタにより生じるモニタ50の振れを抑制することができる。さらに、振動が加わった際には板バネ部42と応力緩和部43とはねじれが生じてダンピング効果となるので、振動がモニタ50に伝わりにくくなり、モニタ50の振れをより抑制することができる。
以上のように、この発明に係るヒンジ機構は回転ガタを防止したので、例えば車載用の天吊りモニタ装置のように、振動を受けやすいモニタを開閉させるモニタ開閉機構などに用いるのに適している。

Claims (3)

  1. 回転軸となるシャフト部と、
    前記シャフト部を回転自在に軸支すると共に、前記回転軸を中心とした円周上にクリック用凹凸部の一方を有するベース部と、
    前記シャフト部と一体に回転し、前記ベース部に設けられた前記クリック用凹凸部の一方に嵌り込むクリック用凹凸部の他方を有する板バネ部と、
    前記板バネ部を前記ベース部との間に挟んで前記ベース部側に押圧しながら、前記シャフト部と一体に回転する応力緩和部とを備え、
    前記板バネ部および前記応力緩和部は、同一部材を折り曲げ加工し、密着して形成され、前記応力緩和部は、前記シャフト部の先端側を貫通させてカシメ固着するカシメ穴を有し、前記板バネ部は、前記シャフト部に嵌合する嵌合穴を有し、前記シャフト部の先端側を前記カシメ穴に貫通させてカシメ固着することを特徴とするヒンジ機構。
  2. 前記板バネ部の前記嵌合穴を前記シャフト部の軸径より大径にて形成した前記シャフト部を挿通させる挿通穴を有することを特徴とする請求項1記載のヒンジ機構。
  3. モニタと、モニタ装置と、前記モニタを前記モニタ装置に対して開閉自在に連結する請求項1記載のヒンジ機構とを備えるモニタ開閉機構。
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