JP5465022B2 - 電子回路 - Google Patents
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Description
また、内部回路がアナログ処理を行うアナログ回路を有し、このアナログ回路が内部電源電圧を基準バイアスとして動作する場合、内部電源電圧が不安定状態であれば、アナログ回路は正常動作ができず、これを原因としてレベルシフタから不正信号が出力される可能性もある。
システム電圧を供給されて動作する第1の内部回路と、
電源電圧を供給されて動作する第2の内部回路と、
第1の内部回路からの信号を入力し、電源電圧の電圧レベルに変換し第2の内部回路へ出力するレベルシフタと、
レベルシフタを制御する制御回路と、を備える電子回路であって、
システム電圧発生回路が停止状態から動作状態へ移行するとき、
制御回路は、第1の内部回路が動作状態であることを判定する第1の判定手段と、システム電圧が所定値に達したか、または所定値に収束したかを判定する第2の判定手段と、を備え、双方の判定手段の結果に基づいて出力される動作開始信号に基づいてレベルシフタを活性化するように制御することを特徴とする。
、レベルシフタからの不正信号の出力を解消することができる。
電圧レベル調整回路は、動作開始信号を入力し、その電圧レベルを、レベルシフタを活性化できる電圧レベルに変換して、レベルシフタ制御信号として出力し、
制御回路は、レベルシフタ制御信号により、レベルシフタを活性化するようにしてもよい。
リファレンス電圧生成回路は、電源電圧を降圧して、電源電圧に依存しない定電圧であるリファレンス電圧を生成し、
差動増幅回路は、一方の入力をリファレンス電圧とし、他方の入力を出力回路からフィードバックされた電圧として、双方の入力の差を増幅して出力するものであり、
出力回路は、差動増幅回路の出力に基づいて制御される電圧をシステム電圧として出力する回路であるようにしてもよい。
発振回路は、所定の発振信号を出力し、
発振検出回路は、発振信号を検出することで動作開始信号を出力し、
第2の判定手段は、遅延回路を含み、
遅延回路は、動作開始信号にシステム電圧またはリファレンス電圧に応じた所定の遅延時間を与えたレベルシフタ制御信号を出力し、
制御回路は、レベルシフタ制御信号によってレベルシフタを活性化するように制御するようにしてもよい。
発振回路は、所定の発振信号を出力し、
発振検出回路は、発振信号を検出することで動作開始信号を出力し、
第2の判定手段は、電圧検出回路を含み、
電圧検出回路は、システム電圧が所定値に達したかをリファレンス電圧の電圧値で検出して電圧検出信号を出力し、
制御回路は、動作開始信号と電圧検出信号との論理積であるレベルシフタ制御信号によってレベルシフタを活性化するように制御するようにしてもよい。
を行なわせるクロック信号であるようにしてもよい。
発振回路は、所定の時間を経過するまでの間だけは、電源電圧で駆動されるようにしてもよい。
これによって、パワーダウンモードからの復帰において、レベルシフタへの入力信号である内部回路からの信号が適正になるまで、その信号を遮断することができるのである。
なお、本発明の実施形態は、太陽電池と二次電池とを備えたアナログ時計システムを制御する電子回路を例にして説明する。つまり、光の照射により太陽電池で生成される起電力が元になる電池電圧VBT、その電池電圧VBTより生成される電源電圧VSS、及びグランド電位である電源電圧VDDの各電圧を有する電源系を備えたアナログ時計システムである。電池電圧VBTと電源電圧VSSとは同一の電圧値を有していてもよいが、実際の時計システムにおいては、上述のように、電池電圧VBTから電源電圧VSSを生成する場合が多いため、その例で説明することにする。
まず、図1を用いて第1の実施形態の電子回路の構成について説明する。
第1の実施形態の特徴は、第1の判定手段として独立した発振回路と発振検出回路とを備え、第2の判定手段としてシステム電圧が所定値に達したかを検出する電圧検出回路を備え、2つの判定結果の論理積によってレベルシフタの活性または非活性を制御することである。これによって、内部回路が正常に動作し、かつ、システム電圧が所定値に達した条件で、レベルシフタを活性化することができる。
また、内部回路30の発振回路34から出力される基準クロック信号P22は、一定の発振周波数を有する発振信号であり、図1の例では、Aブロック31に供給しているが、この信号を、内部回路30全体を動作させるための基準の発振信号として用いてもよい。そして、この内部回路30は、計時情報を含んだ計時制御信号P1を出力する。なお、内部回路30の詳細な構成例は後述する。
次に、第1の実施形態の制御回路に含まれる第1の判定手段の回路構成の一例を図2を用いて説明する。
図2において、第1の判定手段41は、発振回路50、発振検出回路60、及び電源切替回路70によって構成されている。発振回路50は、後述する発振回路電源電圧VOSCを電源として動作し、発振インバータ51の入出力端子に水晶振動子52が接続された水晶発振回路であり、発振信号P11を出力する。なお、発振回路50は、CR発振回路などで構成してもかまわない。
(以下、Nchトランジスタと略す)63、インバータ64が直列接続され、バッファ61は発振信号P11を入力し、インバータ64は動作開始信号P5を出力する。また、Nchトランジスタ63とインバータ64の入力端子の接続点と電源電圧VDDとの間には、コンデンサ65と定電流源66とが並列接続されている。
すなわち、発振回路50の発振回路電源電圧VOSCとしてスイッチ素子72を介してシステム電圧VREGが供給される際、システム電圧VREGから抵抗を介して発振回路電源電圧VOSCが供給される構成としてもよい。
その理由は、発振回路50の動作電流と抵抗との電圧降下によって発振回路電源電圧VOSCの実効電圧を低下させて発振回路50の消費電流を低下することができるためである。なお、その抵抗はMΩの範囲(または程度)とすることができ、一例を挙げると1MΩである。
発振回路50が水晶発振回路であった場合には、電源電圧VSSが高電圧であると所定の周波数より高次の周波数で発振(オーバートーン)することがあり、所定の動作が得られなくなることがある。このため、前述と同様、発振回路50の動作電流と抵抗との電圧降下によって発振回路電源電圧VOSCの実効電圧を低下させることでオーバートーンを防止することができる。なお、その抵抗は数百kΩの値とすることができ、一例を挙げると500kΩである。
。もちろん、発振回路50は発振を継続しているから、発振回路50の消費電流が低減されると共に、安定した発振振幅の定常発振状態が妨げられることはないのである。
次に、以上説明した第1の実施形態の電子回路の動作をタイミングチャートの図3を主に用い、図1、図2を適宜参照して説明する。
図3において、起動信号P4が論理“0”であるとき、電子回路1はパワーダウンモードであり、スイッチ素子21、22はONとなるので、電源電圧VSSとシステム電圧VREGは、共に電源電圧VDDにプルアップされている。ここで、電子回路1がパワーダウンモードになる条件は、一例として、SC2に長時間光が照射されず、二次電池3によって電子回路1は動作を継続するが、二次電池3の充電量が減少して電池電圧VBTが所定の電圧値以下になった場合である。この場合、二次電池3の過放電を防ぐために、電子回路1の入出力回路24が図示しない手段によって電池電圧VBTの電圧低下を検出し、起動信号P4を論理“0”として、パワーダウンモードに移行する。
ータなどで電圧を比較するなどして電池電圧VBTの電圧上昇を検出して起動信号P4を論理“1”とする(図3:タイミングT11)。
図3において、システム電圧VREGが最低動作電圧Vminに到達する前は、発振検出回路60に入力される発振信号P11の電圧レベルは、図示するように、ほぼ電源電圧VSSの電圧レベルに推移し、その論理は“0”であるので、発振検出回路60のバッファ61の出力も論理“0”が保持され、これによって、Nchトランジスタ63はOFF状態であり、コンデンサ65は定電流源66によって放電されるので、インバータ64の入力は電源電圧VDDに等しい状態が保持されて論理“1”となる。この結果、インバータ64の出力である動作開始信号P5は、発振回路50が発振を開始するまでは論理“0”の状態が保持される。
図3において、システム電圧VREGを入力する電圧検出回路80は、システム電圧VREGが目標電圧Vtgに達する以前は、電圧検出信号P13を論理“0”として出力する。そして、システム電圧VREGが最低動作電圧Vminを越えてマイナス側に低下し続け、所定値である目標電圧Vtgに達すると、電圧検出回路80は、システム電圧VREGが目標電圧Vtgに達したことを検出して電圧検出信号P13を論理“1”とする(
タイミングT14)。なお、目標電圧Vtgは、内部回路30が十分に正常動作を維持できる電圧値に設定されていればよく、システム電圧VREGと同一であってもかまわない。
論理積回路90は、第1の判定手段41からの動作開始信号P5と第2の判定手段42からの電圧検出信号P13とを入力して論理積反転を実施し、LS制御信号P10を出力する。すなわち、図3において、動作開始信号P5と電圧検出信号P13との双方が論理“1”となるタイミングT14で、LS制御信号P10が論理“0”となる。ここで、レベルシフタ23は、イネーブル端子ENに入力されるLS制御信号P10が論理“1”で非活性状態を保持し、LS制御信号P10が論理“0”で活性状態に移行するので、レベルシフタ23はタイミングT14で活性状態となる。
次に、図4を用いて第2の実施形態の電子回路の構成例を説明する。
なお、第2の実施形態は、前述の第1の実施形態の電子回路に含まれる制御回路の一部が異なるだけであるので、電子回路、及びその周辺部の同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
う2つの条件で、レベルシフタを活性化することができる。
なお、以下の説明では、発振回路の動作検出及びシステム電圧VREGが所定の電圧値に達したことを判定する構成を、第1及び第2の判定手段と呼ぶことにする。
発振回路50は、電源電圧VSSまたはシステム電圧VREGを電源として動作し、発振検出回路60´はシステム電圧VREGを電源として動作する。なお、内部回路30の発振回路34と制御回路110の発振回路50とは、すでに説明した例と同様に回路構成と電源を同一にすることが好ましい。これは発振回路50の動作状態が内部回路30の動作状態と同じであることが好ましいからである。
次に、第2の実施形態の制御回路110の第1及び第2の判定手段111に含まれる発振検出回路60´と電圧変換回路120の構成を図5を用いて説明する。
なお、第1及び第2の判定手段111の発振回路50の回路構成は、前述した第1の実施形態の制御回路40の発振回路50(図2参照)と同一であるので、ここでの説明は省略する。また、発振検出回路60´は、システム電圧VREGを電源として動作することに違いがあるものの、前述した第1の実施形態の制御回路40の発振検出回路60(図2参照)と基本構成は同じであるので、重複する説明は一部省略する。
図5の電圧変換回路120において、インバータ121は起動信号P4を入力し、その出力はNchトランジスタ122とPchトランジスタ123とのゲート端子Gに接続されている。Nchトランジスタ122のソース端子Sは電池電圧VBTに接続され、Nchトランジスタ122のドレイン端子Dは、スイッチ素子であるPchトランジスタ124のドレイン端子Dと、インバータ125の入力端子と容量素子であるコンデンサ126の一方の端子とに接続され、この接続点をEと定義する。
この電圧変換回路120は、動作開始信号P5´の電圧レベル(システム電圧VREG)をレベルシフタ23の活性化を制御する電池電圧VBTのレベルであるLS制御信号P10に変換する機能を有するが、その動作の詳細は後述する。
次に、以上説明した第2の実施形態の電子回路の動作をタイミングチャートの図6を主に用い、図4、図5を適宜参照して説明する。
なお、第2の実施形態の基本動作は、前述の第1の実施形態の動作と同様であるので、重複する説明は一部省略する。
図6において、起動信号P4が論理“0”であるとき、電子回路100はパワーダウンモードであり、スイッチ素子21、22はONとなるので、電源電圧VSSとシステム電圧VREGとは、共に電源電圧VDDにプルアップされている。
ここで、この発振検出回路60´の動作は、前述の第1実施形態の発振検出回路60(図2参照)と基本動作は同様であるので、異なる動作を中心に説明する。
図6において、システム電圧VREGが最低動作電圧Vminに到達する前は、発振検出回路60´に入力される発振信号P11の電圧レベルは、図示するように、ほぼシステム電圧VREGの電圧レベルに推移し、その論理は“0”であるので、発振検出回路60´のバッファ61の出力も論理“0”が保持される。
図6において、起動信号P4が論理“1”となったタイミングT21から発振回路50が発振開始するまでのタイミングT23の期間は、電圧変換回路120のNchトランジスタ122はOFFであり、Pchトランジスタ123はONであり、Pchトランジスタ124は動作開始信号P5´が論理“1”なのでOFFである。これにより、コンデンサ126に溜まっている電荷は、放電されずに保持されるので、接続点Eは、図示するように、電池電圧VBTの電圧レベルが保持され、インバータ125の出力であるLS制御
信号P10は、論理“1”(電源電圧VDDの電圧レベル)が保持されている。
第3の実施形態の特徴は、第2の判定手段が動作開始信号をシステム電圧の収束に応じて遅延する遅延回路を備えて、レベルシフタを活性または非活性にする制御信号を出力することでレベルシフタを制御することである。
構成例1は、制御回路の第1の判定手段を構成する発振回路と第1の内部回路に含まれる発振回路とが独立している例である。
構成例2は、第1の内部回路の発振回路を省き、第1の判定手段の発振回路による発振信号を第1の内部回路に入力するものであり、1つの発振回路を共用する例である。
構成例3は、第1の判定手段の発振回路を省き、第1の内部回路に含まれる発振回路による発振信号を第1の判定手段に入力するものであり、1つの発振回路を共用する例である。
構成例4は、構成例3の改良であり、第1の内部回路に発振検出回路も含まれる例である。
まず、図7を用いて第1の実施形態の電子回路の構成例1について説明する。
図7において、200は第3の実施形態の電子回路である。電子回路200は、ワンチップICによる時計用電子回路であり、システム電圧発生回路10、2つのスイッチ素子21と22、レベルシフタ23、第1の内部回路としての内部回路30、第2の内部回路としての入出力回路24を含んでいる。内部回路30は、発振回路34、Aブロック31、Bブロック32を有している。これらの回路は、図1で示した第1の実施形態と同様であるので、同一番号を付し詳細な説明は省略する。
なお、発振回路50は、発振回路34と同一の回路構成であることが好ましい。発振回路50および発振検出回路60´の詳細は後述する。
詳しくは後述するが、本実施形態のLS制御信号P10は、動作開始信号P5´にシステム電圧VREGの収束状態に応じた所定の遅延時間が与えられて出力される信号である。つまり、システム電圧VREGが所定の電圧値に収束されていないとLS制御信号P10が出力されることはないのである。
先の説明の通り、第3の実施形態の動作は、各構成例の説明の後に詳細に行なうが、ここで構成例1の動作を簡単に説明しておく。
内部回路30からの計時制御信号P1の電圧レベルは、電源電圧VDD(0V)とシステム電圧VREG(−0.8V)との間の振幅である。第2の内部回路である入出力回路24からの駆動信号P3は、電源電圧VDDと電池電圧VBT(−1.2V)との間の振幅である。そこで、これらの電圧レベルを変換するのが、レベルシフタ23である。
レベルシフタ23の活性または非活性とする制御は、内部回路30の動作状態を判定す
る第1の判定手段211と、システム電圧VREGが所定値に収束したことを判定する第2の判定手段212と、を用いて判定するものである。
パワーダウンモードから復帰するときは、スイッチ素子21、22がOFFとなり、電子回路1には、電源電圧VSSとシステム電圧VREGとが供給される。
そこで、第1の判定手段211の発振回路50から出力される発振信号P11を用いて発振検出回路60´で発振を検出することで、発振回路34から出力される基準クロック信号P22を直接検出せずとも、内部回路30の発振回路34も動作しているとみなすことができる。
つまり、基準クロック信号P22が内部回路30全体を動作させるための基準の発振信号となっているときは、発振信号P11をもって、内部回路30が動作しているとみなすこともできる。
遅延回路220は、システム電圧VREGが所定値(所定の電圧値)に収束されるとLS制御信号P10を出力する。レベルシフタ23は、このLS制御信号P10により、非活性状態から活性状態に移行する。
次に、第3の実施形態の構成例2を図8を用いて説明する。
なお、構成例2は、図7で示した構成例1の電子回路の内部構成の一部が異なるだけであるので、電子回路とその周辺部の同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
また、310は第1の内部回路としての内部回路であり、電源電圧VSSとシステム電圧VREGとの供給を受けて動作し、回路ブロックとしてAブロック311とBブロック312とを含むことは、構成例1と同様であるが、基準クロック信号を発生する発振回路は存在せず、後述する制御回路からの基準クロック信号P12を入力する構成である。
次に、第3の実施形態の構成例3の電子回路を図9によって説明する。
なお、構成例3は、すでに説明した構成例の電子回路の内部構成の一部が異なるだけであるので、電子回路とその周辺部の同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
また、410は第1の内部回路としての内部回路であり、電源電圧VSSとシステム電圧VREGとの供給を受けて動作し、回路ブロックとしてAブロック411とBブロック412とを含むと共に、基準クロック源として、発振回路34を有しており、基準クロック信号P22を出力する。なお、発振回路34は、すでに説明したように、水晶振動子の振動を用いた公知の水晶発振回路としてもよい。
第1の判定手段421は、電源電圧VSSとシステム電圧VREGの供給を受けて動作し、発振検出回路60´を内蔵して動作開始信号P5´を出力する。この発振検出回路60´は、前述の内部回路410の発振回路34からの基準クロック信号P22を入力して動作する。すなわち、制御回路420の第1の判定手段421は、内部回路410の発振回路34を共用するので、図示するように、制御回路420の一部の回路は、内部回路410に含まれる構成である。
次に、第3の実施形態の構成例4の電子回路を図10によって説明する。
なお、構成例4は、すでに説明した構成例の電子回路の内部構成の一部が異なるだけであるので、電子回路とその周辺部の同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
次に、第3の実施形態の制御回路に含まれる第1の判定手段の回路構成の一例を図11を用いて説明する。
なお、第1の判定手段は、図7に示した第3の実施形態の構成例1の第1の判定手段211に基づいて説明するが、構成例2〜4のそれぞれの第1の判定手段321、421、521についても、発振回路がどの回路に含まれるかの違いはあるが、基本的な構成は同様である。
バッファ64の入力端子の接続点と電源電圧VDDとの間には、コンデンサ65と定電流源66が並列接続されている。この発振検出回路60´は、前述の第2の実施形態の発振検出回路60´(図5参照)と同等であるので、同一番号で記載している。
次に、第3の実施形態の電子回路の制御回路に含まれる第2の判定手段の構成例1としての遅延回路220を図12を用いて説明する。
なお、遅延回路220は、第3の実施形態の全ての構成例1〜4の電子回路に適応される。そして、この遅延回路220は、2つのインバータと、3つのトランジスタと、1つのコンデンサによって構成されている。
次に、以上説明した第3の実施形態の電子回路の動作をタイミングチャートの図13を主に用い、図7、図11、図12を適宜参照して説明する。
なお、電子回路の構成は構成例1(図7参照)に基づき、第1の判定手段211は図11、第2の判定手段212は図12に基づいて説明する。また、構成例2〜4についても基本的動作は、同様である。また、第3の実施形態の基本動作の一部は、前述の第1の実施形態の動作と同様であるので、重複する説明は一部省略する。
図13において、起動信号P4が論理“1”となったタイミングT31から発振回路50が発振開始するまでのタイミングT33の期間は、遅延回路220のNchトランジス
タ222はOFFであり、Pchトランジスタ223はONであり、Pchトランジスタ224は動作開始信号P5´が論理“1”なのでOFFである。これにより、コンデンサ226に溜まっている電荷は、放電されずに保持されるので、接続点Aは、図示するように、電池電圧VBTの電圧レベルが保持され、インバータ225の出力であるLS制御信号P10は、論理“1”が保持されている。
されることになる。ここで、レベルシフタ23は、イネーブル端子ENに入力されるLS制御信号P10が論理“1”で非活性状態を保持し、LS制御信号P10が論理“0”で活性状態に移行するので、レベルシフタ23はシステム電圧VREGの収束状態に応じて、システム電圧VREGの変化に連動して活性化するタイミングが遅延することになる。なお、LS制御信号P10に与えられる遅延時間は、システム電圧VREGに応じて変化するので、以降の説明では、遅延時間Tとして記載する。
ここで、本実施例の特徴である制御回路210の動作をまとめると、制御回路210は、システム電圧VREGで動作する第1の判定手段211によって、同じシステム電圧VREGで動作する内部回路30が動作状態になったことを判定して動作開始信号P5´を出力する。また、制御回路210は第2の判定手段212によって、システム電圧VREGの収束状態に応じて動作開始信号P5´に遅延時間Tを与えたLS制御信号P10を出力することで、システム電圧VREGが所定値に収束したことを判定する。すなわち、LS制御信号P10は、第1の判定手段211と第2の判定手段212との双方の判定結果に基づいてレベルシフタ23を活性化する。
次に、第3の実施形態の電子回路の制御回路に含まれる第2の判定手段の他の構成としての構成例2を図14を用いて説明する。
なお、第2の判定手段の構成例2も発振検出回路60´から動作開始信号P5´を所定の時間、遅延させるものであるが、その特徴は、容量素子を放電するとき、放電電流I1はシステム電圧発生回路10からのリファレンス電圧VREF1またはVREF2によって制御されることである。このような構成にする理由は、同じ値の放電電流I1を確保するのに、Pchトランジスタのサイズを小さくできるためである。
また、このような構成にすれば、動作開始信号P5´が必ずしもシステム電圧VREGの電圧レベルを有している必要はない。システム電圧VREGの元となるリファレンス電圧VREF1またはVREF2を用いるため、システム電圧VREGに応じた時間の遅延を発生させることができるからである。
ランジスタ724のドレイン端子DはPchトランジスタ727のソース端子Sと接続されている。さらに、Nchトランジスタ722のソース端子Sは電池電圧VBTに接続され、Nchトランジスタ722のドレイン端子Dは、Pchトランジスタ727のドレイン端子Dと、インバータ725の入力端子とコンデンサ726の一方の端子とに接続されており、この接続点をAと定義する。
次に、第3の実施形態の電子回路の制御回路に含まれる第2の判定手段の他の構成としての構成例3を図15を用いて説明する。
なお、第2の判定手段の構成例2の特徴は、容量素子をバイパスして放電するバイパス手段を備えていることである。このような構成にする理由は、遅延回路に含まれるインバータに流れる貫通電流を低減させるためである。
た、Pchトランジスタ237のソース端子Sは、Pchトランジスタ234のソース端子Sに接続され、Pchトランジスタ237のゲート端子Gは、インバータ235の出力端子に接続されている。そして、インバータ235の出力端子からはLS制御信号P10が出力されている。
次に、第2の判定手段の構成例3の遅延回路230の動作を説明するために、前述の第3の実施形態の構成例1の第2の判定手段212を遅延回路230に置き換えた場合の動作をタイミングチャートの図16を主に用い、図7、図11、図15を適宜参照して説明する。
なお、電子回路200の構成は図7に基づき、第1の判定手段211は図11、第2の判定手段212の構成例3の遅延回路230は図15を参照して説明する。なお、第2の判定手段の構成例3を用いた動作は、前述した第3の実施形態の電子回路200の動作説明(図13のタイミングチャート)と基本的には同様であるので、発振回路50や発振検出回路60´等の動作説明は一部省略する。
図16において、起動信号P4が論理“1”となった時点(タイミングT41)から発振回路50が発振開始するまで(タイミングT43)の期間は、遅延回路230のNchトランジスタ232はOFFであり、Pchトランジスタ233はONであり、Pchトランジスタ234は動作開始信号P5´が論理“1”であるのでOFFである。これにより、コンデンサ236に溜まっている電荷は、放電されずに保持されるので、接続点Aは、図示するように、電池電圧VBTの電圧レベルが保持され、インバータ235の出力であるLS制御信号P10は、論理“1”が保持されている。これにより、Pchトランジスタ237はOFFが保持されるので、コンデンサ236のバイパス手段は遮断されている。
と増加するが、タイミングT45において接続点Aの電圧レベルは電源電圧VDDに瞬時に引き上げられるので、貫通電流I3は瞬時に零となる。すなわち、Pchトランジスタ237がコンデンサ236の電荷を瞬時に放電させるバイパス回路となることで、インバータ235に流れる貫通電流I3を約半減させることができる。
次に、第3の実施形態の制御回路の他の構成例を図17を主に、一部図11を参照して説明する。
この制御回路の特徴は、第1の判定手段を電源電圧VSSで駆動し、電圧変換回路によって動作開始信号をシステム電圧VREGの電圧レベルに変換して出力することである。
その場合は、発振回路50が発振開始時に電源電圧VSSや電池電圧VBTで駆動されていれば、発振検出回路60´も電源電圧VSSや電池電圧VBTで駆動させてもよい。つまり、発振回路50が発振開始時に供給している電源電圧と同一の電源電圧で動作させてもよいのである。
電圧変換回路は、図11に示すバッファ67の出力に、システム電圧VREGを電源とする別のバッファやインバータなどの回路で構成することができる。このようにすれば、発振検出回路の出力である動作開始信号の電圧レベルは、システム電圧VREGとする(システム電圧VREGに応じた信号とする)ことができる。
形態における第1の判定手段の構成と同じである。(図2参照)。よって、発振検出回路60´ではなく発振検出回路60と表記している。
発振回路50は発振信号P11を出力し、発振検出回路60は発振信号P11を入力して電源電圧VSSレベルの動作検出信号P5(同じく、動作検出信号P5´ではなく動作開始信号P5と表記)を出力する。また、253は信号のレベル変換を行う変換回路であり、動作検出信号P5を入力して、システム電圧VREGの電圧レベルである動作検出変換信号P14を出力する。
次に、図18を用いて第4の実施形態の電子回路の構成例を説明する。
なお、第4の実施形態は、前述の第3の実施形態の電子回路に含まれる制御回路が異なるだけであるので、電子回路、及びその周辺部の同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
また、第4の実施形態の電子回路の特徴は、システム電圧の基準となるリファレンス電圧を検出して制御回路の第2の判定手段とすることである。つまり、システム電圧が所定値に達したかをリファレンス電圧の電圧値で検出するのである。
また、630は論理積回路であり、この論理積回路630は動作開始信号P5´と電圧検出信号P15の論理積を行い、LS制御信号P10を出力し、レベルシフタ23のイネーブル端子ENに入力する。なお、電圧検出回路620と論理積回路630の詳細な回路構成は後述する。
次に、第4の実施形態の電子回路の制御回路に含まれる第2の判定手段612の回路構成を図19を用いて説明する。
なお、第2の判定手段612は、前述したように電圧検出回路620によって構成される。また、電圧検出回路620に入力されるリファレンス電圧VREF1、VREF2を説明するために、このリファレンス電圧VREF1、VREF2を出力するシステム電圧発生回路10の回路構成の一例も説明する。
また、出力回路10cは、Pchトランジスタ15aとNchトランジスタ15bと定電流源17とコンデンサ16等によって構成され、差動増幅回路10bの出力に基づいて制御される電圧をシステム電圧VREGとして出力する。
出力のシステム電圧VREGの電圧値は、すでに説明した例では、−0.8Vを例示していたが、電源電圧VDDに対して−0.7V〜−0.8Vと、若干の電圧幅を持っていてもよく、同様に、リファレンス電圧VREF1、VREF2は、−0.4V〜−0.5V位である。なお、システム電圧発生回路10が正常に動作し、システム電圧VREGが安定出力している場合、リファレンス電圧VREF2は、差動増幅回路10bの働きによってリファレンス電圧VREF1と等しい電圧値となる。
次に、第4の実施形態の電子回路の制御回路に含まれる論理積回路630の構成を図20を用いて説明する。
この論理積回路630は、2つのインバータと、4つのトランジスタと、1つの容量素子であるコンデンサによって構成される。このような構成にする理由は、論理積回路630の入力信号が電源電圧VSS、あるいはシステム電圧VREGの電圧レベルであっても出力信号は電源電圧VBTの電圧レベルとして得られるためである。
次に、第4の実施形態の電子回路600の動作をタイミングチャートの図21を中心に説明する。
なお、電子回路600の全体構成は図18に基づき、電圧検出回路620と論理積回路630は図19、図20を参照して説明する。また、第4の実施形態の動作の基本は、前
述した第1の実施形態の動作(図3参照)と基本的には同様であるので、重複する説明は一部省略する。
図21において、起動信号P4が論理“1”となったタイミングT51からシステム電圧VREGが所定値に収束して安定領域に達するタイミングT54まで、システム電圧発生回路10は、不安定動作を続けるので、2つのリファレンス電圧VREF1とVREF2は、図示するように電圧値が不安定であり、一致した電圧値は出力されない。そして、システム電圧発生回路10がタイミングT54において安定状態に達すると、2つのリファレンス電圧VREF1とVREF2の電圧値が一致し、システム電圧VREGは収束して安定領域となる。
図21において、タイミングT51以前、すなわち、パワーダウンモードにおいて起動信号P4が論理“0”であるとき、前述したように論理積回路630のNchトランジスタ632がONするので、コンデンサ636に充電電流が流れて電池電圧VBTの電荷が
蓄積される。これにより、接続点Bの電圧レベルは電池電圧VBTに保たれ、論理“0”となるので、インバータ637の出力であるLS制御信号P10は、論理“1”が継続する。
次に、図22を用いて第5の実施形態の電子回路の構成例を説明する。
なお、第5の実施形態は、前述の第3の実施形態の電子回路の一部が異なるだけであるので、電子回路、及びその周辺部の同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
第5の実施形態の電子回路の特徴は、レベルシフタを活性化する制御信号を内部回路の初期状態を解除する信号として共用することである。これによって、パワーダウンモードから論理的にも誤動作のない確実な動作状態へ復帰することができる。
例1(図7参照)と同様であるので、同一番号を付し重複する説明は省略する。
次に、第5の実施形態の電子回路700の動作をタイミングチャートの図23を中心に説明する。
なお、電子回路700の全体構成は図22を参照して説明する。また、第5の実施形態の動作の基本は、前述した第3の実施形態の動作(図13参照)と基本的には同様であるので、重複する説明は一部省略する。
が、遅延回路220(図12参照)の接続点Aの電圧レベルが、電池電圧VBTの1/2付近に達すると、LS制御信号P10は、論理“1”から論理“0”に変化する(タイミングT64)。すなわち、LS制御信号P10は、動作開始信号P5´が論理“0”になったタイミングT63からタイミングT64までの遅延時間Tが与えられて出力されることになる。そして、この遅延時間Tは、第3の実施形態と同様にシステム電圧VREGの収束状態に応じた時間となる。
次に、本発明の第1〜第5の実施形態の電子回路に含まれる第1の内部回路の各ブロックは様々な構成が考えられるので、4つの構成例、及びアナログブロックの回路例として図24〜図26を用いて説明する。なお、これらの構成例は、第1〜第5の実施形態のすべての電子回路に適応できるが、説明の都合上、第1の実施形態で示した電子回路1の内部回路30に基づいて説明する。
図24(a)において、内部回路30は、前述したように、回路ブロックとしてAブロック31とBブロック32とによって構成される。ここで、Aブロック31は比較的高速で動作する計時処理回路等によって構成され、システム電圧発生回路10からのシステム電圧VREGによって動作する。また、Bブロック32は、計時情報を記憶するメモリ等によって構成され、電源電圧VSSによって動作する。そして、Aブロック31とBブロック32は、制御バスB1によって接続され、様々な情報伝達が実施される。
次に、第1の内部回路の構成例Bを図24(b)を用いて説明する。
図24(b)において、内部回路30は、回路ブロックとして電源電圧VSSを電源とするBブロック32と、電源電圧VSSを電源とし、システム電圧VREGをDCバイアスとして入力するアナログブロック33によって構成される。また、Bブロック32とアナログブロック33は、制御バスB3によって接続され、情報伝達が実施される。
電源ラインの分離が不要であり、回路構成がシンプルなことが特徴である。また、アナログブロックを有することで、アナログ処理が可能な内部回路を実現できる。なお、アナログブロック33の詳細は後述する。
次に、第1の内部回路の構成例Cを図25(a)を用いて説明する。
図25(a)において、内部回路30は、回路ブロックとしてAブロック31とBブロック32、及び、アナログブロック33によって構成される。ここで、Aブロック31はシステム電圧発生回路10からのシステム電圧VREGによって動作する。また、Bブロック32は、電源電圧VSSによって動作する。また、アナログブロック33は電源電圧VSSを電源とし、システム電圧VREGをDCバイアスとして入力する。
次に、第1の内部回路の構成例Dを図25(b)を用いて説明する。
図25(b)において、内部回路30は、回路ブロックとしてAブロック31とアナログブロック33によって構成される。ここで、Aブロック31はシステム電圧発生回路10からのシステム電圧VREGによって動作する。また、アナログブロック33は電源電圧VSSを電源とし、システム電圧VREGをDCバイアスとして入力する。
次に、本発明の電子回路の第1の内部回路に含まれるアナログブロック33の構成の一例を図26によって説明する。
図26において、アナログブロック33は、一例として電源電圧監視手段の機能を有し、差動増幅器33aと2つの抵抗33b、33cとによって構成される。
電子回路を実現することができる。
2 太陽電池(SC)
3 二次電池
4 ダイオード
5 モータ
10 システム電圧発生回路
10a リファレンス電圧生成回路
10b 差動増幅回路
10c 出力回路
21、22 スイッチ素子
23 レベルシフタ
24、720 入出力回路
30、310、410、510、710 内部回路
31、311、411、511、711 Aブロック
32、312、412、512、712 Bブロック
33 アナログブロック
34、50 発振回路
40、110、210、320、420、520、610 制御回路
41、211、321、421、521、611 第1の判定手段
42、212、322、422、522、612 第2の判定手段
60、60´ 発振検出回路
80、620 電圧検出回路
90、630 論理積回路
111 第1及び第2の判定手段
120 電圧変換回路
220、230 遅延回路
P1 計時制御信号
P2 出力信号
P3 駆動信号
P4 起動信号
P5、P5´ 動作検出信号
P7 切り替え制御信号
P10 レベルシフタ制御信号(LS制御信号)
P11 発振信号
P12、P22 基準クロック信号
P13、P15 電圧検出信号
P14 動作検出変換信号
VDD、VSS 電源電圧
VBT 電池電圧
VREG システム電圧
VREF1、VREF2 リファレンス電圧
Claims (12)
- 電源電圧から降圧してシステム電圧を発生するシステム電圧発生回路と、
前記システム電圧を供給されて動作する第1の内部回路と、
前記電源電圧を供給されて動作する第2の内部回路と、
前記第1の内部回路からの信号を入力し、前記電源電圧の電圧レベルに変換し前記第2の内部回路へ出力するレベルシフタと、
前記レベルシフタを制御する制御回路と、を備える電子回路であって、
前記システム電圧発生回路が停止状態から動作状態へ移行するとき、
前記制御回路は、前記第1の内部回路が動作状態であることを判定する第1の判定手段と、
前記システム電圧が所定値に達したか、または所定値に収束したかを判定する第2の判定手段と、を備え、前記第1の判定手段の判定結果と前記第2の判定手段の判定結果との論理積により2つの条件が揃ったことを検出して、前記レベルシフタを活性化するように制御することを特徴とする電子回路。 - 電源電圧から降圧してシステム電圧を発生するシステム電圧発生回路と、
前記システム電圧を供給されて動作する第1の内部回路と、
前記電源電圧を供給されて動作する第2の内部回路と、
前記第1の内部回路からの信号を入力し、前記電源電圧の電圧レベルに変換し前記第2の内部回路へ出力するレベルシフタと、
前記レベルシフタを制御する制御回路と、を備える電子回路であって、
前記システム電圧発生回路が停止状態から動作状態へ移行するとき、
前記制御回路は、前記第1の内部回路が動作状態であることを判定する第1の判定手段と、前記システム電圧が所定値に達したか、または所定値に収束したかを判定する第2の判定手段と、を備え、双方の判定手段の結果に基づいて出力される動作開始信号に基づいて前記レベルシフタを活性化するように制御し、
さらに、前記制御回路は、電圧レベル調整回路を有し、
前記電圧レベル調整回路は、前記動作開始信号を入力し、その電圧レベルを、前記レベルシフタを活性化できる電圧レベルに変換して、レベルシフタ制御信号として出力し、
前記制御回路は、前記レベルシフタ制御信号により、前記レベルシフタを活性化することを特徴とする電子回路。 - 電源電圧から降圧してシステム電圧を発生するシステム電圧発生回路と、
前記システム電圧を供給されて動作する第1の内部回路と、
前記電源電圧を供給されて動作する第2の内部回路と、
前記第1の内部回路からの信号を入力し、前記電源電圧の電圧レベルに変換し前記第2の内部回路へ出力するレベルシフタと、
前記レベルシフタを制御する制御回路と、を備える電子回路であって、
前記システム電圧発生回路が停止状態から動作状態へ移行するとき、
前記制御回路は、前記第1の内部回路が動作状態であることを判定する第1の判定手段
と、
前記システム電圧が所定値に達したか、または所定値に収束したかを判定する第2の判定手段と、を備え、双方の判定手段の結果に基づいて出力される動作開始信号に基づいて前記レベルシフタを活性化するように制御し、
さらに、前記システム電圧発生回路は、リファレンス電圧生成回路と差動増幅回路と出力回路とを有する電圧レギュレータ回路であり、
前記リファレンス電圧生成回路は、電源電圧を降圧して、電源電圧に依存しない定電圧であるリファレンス電圧を生成し、
前記差動増幅回路は、一方の入力を前記リファレンス電圧とし、他方の入力を前記出力回路からフィードバックされた電圧として、双方の入力の差を増幅して出力するものであり、
前記出力回路は、前記差動増幅回路の出力に基づいて制御される電圧を前記システム電圧として出力する回路であることを特徴とする電子回路。 - 電源電圧から降圧してシステム電圧を発生するシステム電圧発生回路と、
前記システム電圧を供給されて動作する第1の内部回路と、
前記電源電圧を供給されて動作する第2の内部回路と、
前記第1の内部回路からの信号を入力し、前記電源電圧の電圧レベルに変換し前記第2の内部回路へ出力するレベルシフタと、
前記レベルシフタを制御する制御回路と、を備える電子回路であって、
前記システム電圧発生回路が停止状態から動作状態へ移行するとき、
前記制御回路は、前記第1の内部回路が動作状態であることを判定する第1の判定手段と、前記システム電圧が所定値に達したか、または所定値に収束したかを判定する第2の判定手段と、を備え、双方の判定手段の結果に基づいて出力される動作開始信号に基づいて前記レベルシフタを活性化するように制御し、
さらに、前記第1の判定手段は、発振回路と発振検出回路とを含み、
前記発振回路は、所定の発振信号を出力し、
前記発振検出回路は、前記発振信号を検出することで動作開始信号を出力し、
前記第2の判定手段は、遅延回路を含み、
前記遅延回路は、前記動作開始信号に前記システム電圧に応じた所定の遅延時間を与えた前記レベルシフタ制御信号を出力し、
前記制御回路は、前記レベルシフタ制御信号によって前記レベルシフタを活性化するように制御することを特徴とする電子回路。 - 電源電圧から降圧してシステム電圧を発生するシステム電圧発生回路と、
前記システム電圧を供給されて動作する第1の内部回路と、
前記電源電圧を供給されて動作する第2の内部回路と、
前記第1の内部回路からの信号を入力し、前記電源電圧の電圧レベルに変換し前記第2の内部回路へ出力するレベルシフタと、
前記レベルシフタを制御する制御回路と、を備える電子回路であって、
前記システム電圧発生回路が停止状態から動作状態へ移行するとき、
前記制御回路は、前記第1の内部回路が動作状態であることを判定する第1の判定手段と、前記システム電圧が所定値に達したか、または所定値に収束したかを判定する第2の判定手段と、を備え、双方の判定手段の結果に基づいて出力される動作開始信号に基づいて前記レベルシフタを活性化するように制御し、
さらに、前記システム電圧発生回路は、リファレンス電圧生成回路と差動増幅回路と出力回路とを有する電圧レギュレータ回路であり、
前記リファレンス電圧生成回路は、電源電圧を降圧して、電源電圧に依存しない定電圧であるリファレンス電圧を生成し、
前記差動増幅回路は、一方の入力を前記リファレンス電圧とし、他方の入力を前記出力回路からフィードバックされた電圧として、双方の入力の差を増幅して出力するものであり、
前記出力回路は、前記差動増幅回路の出力に基づいて制御される電圧を前記システム電圧として出力する回路であり、
前記第1の判定手段は、発振回路と発振検出回路とを含み、
前記発振回路は、所定の発振信号を出力し、
前記発振検出回路は、前記発振信号を検出することで動作開始信号を出力し、
前記第2の判定手段は、電圧検出回路を含み、
前記電圧検出回路は、前記システム電圧が所定値に達したかを前記リファレンス電圧の電圧値で検出して電圧検出信号を出力し、
前記制御回路は、前記動作開始信号と前記電圧検出信号との論理積である前記レベルシフタ制御信号によって前記レベルシフタを活性化するように制御することを特徴とする電子回路。 - 前記発振回路から出力される前記発振信号は、前記第1の内部回路に入力して前記第1の内部回路の動作を行なわせるクロック信号であることを特徴とする請求項4または5に記載の電子回路。
- 前記発振回路は、前記システム電圧で駆動することを特徴とする請求項4から6のいずれか1つに記載の電子回路。
- 前記発振回路は、発振開始から所定の時間を経過した後に安定した発振振幅となる定常発振状態になり、
前記発振回路は、前記所定の時間を経過するまでの間だけは、前記電源電圧で駆動されることを特徴とする請求項7に記載の電子回路。 - 前記第1の判定手段は、発振回路と発振検出回路とを含み、
前記発振回路は、所定の発振信号を出力し、
前記発振検出回路は、前記発振信号を検出することで動作開始信号を出力し、
前記第2の判定手段は、遅延回路を含み、
前記遅延回路は、前記動作開始信号に前記システム電圧または前記リファレンス電圧に応じた所定の遅延時間を与えた前記レベルシフタ制御信号を出力し、
前記制御回路は、前記レベルシフタ制御信号によって前記レベルシフタを活性化するように制御することを特徴とする請求項3に記載の電子回路。 - 前記遅延回路は、容量素子と、前記システム電圧または前記リファレンス電圧に基づく放電電流で該容量素子を放電する放電手段と、
を備えたことを特徴とする請求項4から9のいずれか1つに記載の電子回路。 - 前記遅延回路は、前記容量素子の電圧に基づいて前記放電手段をバイパスするバイパス手
段をさらに備えたことを特徴とする請求項10に記載の電子回路。 - 前記レベルシフタ制御信号は、前記第1の内部回路と前記第2の内部回路との一方、または双方の初期状態を解除することを特徴とする請求項4から11のいずれか1つに記載の電子回路。
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