JP3601375B2 - 携帯用電子機器及び携帯用電子機器の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯用電子機器及び携帯用電子機器の制御方法に係り、特に発電機構を内蔵する携帯型電子制御時計の電源制御技術に関する。
【従来の技術】
近年、腕時計タイプなどの小型の電子時計に太陽電池などの発電装置を内蔵し、電池交換なしに動作するものが実現されている。これらの電子時計においては、発電装置で発生した電力をいったん大容量コンデンサなどに充電する機能を備えており、発電が行われないときはコンデンサから放電される電力で時刻表示が行われるようになっている。このため、電池なしでも長時間安定した動作が可能であり、電池の交換の手間あるいは電池の廃棄上の問題などを考慮すると、今後、多くの電子時計に発電装置が内蔵されるものと期待されている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
このような発電装置を内蔵した電子時計においては、発電装置の発電電圧が大容量コンデンサ等の蓄電機能を有する電源装置の耐圧を越えないようにしたり、時刻表示回路に印加される電源装置の電源電圧が当該時刻表示回路の耐圧を越えないようにするために、電源電圧を制限するためのリミッタ回路が設けられている。
このリミッタ回路は、電源装置の前段で発電装置と電気的に切り離したり、電源装置の後段で時刻表示回路と電気的に切り離したり、発電装置の出力を短絡し後段に発電電圧が伝わらないようにしたりすることにより、発電装置の発電電圧が電源装置の耐圧を越えて印加されたり、時刻表示回路に印加される電源電圧が当該時刻表示回路の耐圧を越えて印加されるのを防止するようにされている。
【0003】
一方、発電装置を内蔵した電子時計においては、安定して電源を供給すべく、発電装置が所定時間以上非発電状態におかれた場合には、その状態を検出し、動作モードを時刻表示を行う通常動作モード(表示モード)から時刻表示を行わない節電モードへと移行するように構成している。
ところで、上記リミッタ回路を動作させるためには、印加電圧を検出するための電圧検出回路を設ける必要があり、この電圧検出回路も消費電力の増大を招くこととなる。
特に高精度で電圧検出を行うための回路を構成すると、回路規模も大きくなり、より消費電力が大きくなってしまうという問題点があった。
また、発電装置を内蔵した電子時計においては、より動作時間を長く保持するために、電源電圧を昇圧して後段の回路の駆動電圧とする昇圧回路が設けられているが、昇圧回路の昇圧倍率を正しく設定しないと、動作適正電圧値や絶対定格電圧を超える電圧が回路に印加され、最悪の場合、電子時計が破損してしまう可能性がある。
そこで、本発明の目的は電源電圧を制限するためのリミッタ回路あるいはリミッタ回路および昇圧回路が設けられた携帯用電子機器において、的確な電源制御機能を実現するとともに、より消費電力の低減を図ることが可能な携帯用電子機器および携帯用電子機器の制御方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の構成は、携帯用電子機器において、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電手段と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギーにより駆動される被駆動手段と、前記発電手段における発電がなされているか否かを検出する発電検出手段と、前記発電手段における発電電圧あるいは前記電源手段の蓄電電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出手段と、前記発電電圧あるいは前記蓄電電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出された場合に、前記電源手段に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ手段と、前記発電手段において発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止手段と、を備えたことを特徴としている。
【0005】
請求項2記載の構成は、請求項1記載の構成において、前記リミッタオン電圧検出禁止手段は、前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止すべく、前記リミッタオン電圧検出手段の動作を停止させることを特徴としている。
【0006】
請求項3記載の構成は、請求項1記載の構成において、前記発電手段における発電電圧を検出する発電電圧検出手段と、前記発電電圧検出手段により検出された発電電圧が前記リミッタオン電圧よりも低い所定のリミッタ制御電圧以下である場合には、前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止するとともに、前記発電電圧が前記リミッタ制御電圧を超過した場合に前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を行わせるリミッタオン電圧検出制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
請求項4記載の構成は、請求項3記載の構成において、前記発電電圧あるいは前記蓄電電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出された場合に、前記リミッタ手段を動作状態にするリミッタオン手段と、前記発電手段における発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合、あるいは、前記発電電圧検出手段により検出された発電電圧が前記リミッタ制御電圧以下である場合に、前記リミッタ手段を非動作状態とする動作状態制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項5記載の構成は、請求項1記載の構成において、前記リミッタオン電圧検出手段は、前記発電手段の発電電圧の変化を検出するのに必要な周期以下の周期で前記リミッタオン電圧を超過したか否かを検出することを特徴としている。
【0009】
ここで、携帯用電子機器が、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電手段と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギーの電圧を昇圧倍率N(Nは1より大きい実数)で昇圧して駆動電源として供給する電源昇圧手段と、前記電源昇圧手段から供給される駆動電源により駆動される被駆動手段と、前記発電手段における発電がなされているか否かを検出する発電検出手段と、前記発電手段における発電電圧、前記電源手段の蓄電電圧あるいは前記昇圧後の駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出手段と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出された場合に、前記電源手段に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ手段と、前記発電手段において発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止手段と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出され、かつ、前記電源昇圧手段が前記昇圧を行っている場合に、前記昇圧倍率Nを昇圧倍率N’(N’は、実数、かつ、1≦N’<N)に設定する昇圧倍率変更手段と、を備える構成も好ましい。
【0010】
この好ましい構成の携帯用電子機器において、前記昇圧倍率変更手段は、前回の前記昇圧倍率Nを前記昇圧倍率N’に変更したタイミングから予め定めた所定の倍率変更禁止時間が経過したか否かを判別する時間経過判別手段と、前回の前記昇圧倍率Nを前記昇圧倍率N’に変更したタイミングから、前記時間経過判別手段により前記倍率変更禁止時間が経過したと判別されるまでは、昇圧倍率の変更を禁止する変更禁止手段と、を備えた構成も好ましい。
【0011】
請求項6記載の構成は、携帯用電子機器において、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電手段と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギーの電圧を昇降圧倍率N(Nは正の実数)で昇降圧して駆動電源として供給する電源昇降圧手段と、前記電源昇降圧手段から供給される駆動電源により駆動される被駆動手段と、前記発電手段における発電がなされているか否かを検出する発電検出手段と、前記発電手段における発電電圧、前記電源手段の蓄電電圧あるいは前記昇降圧後の駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出手段と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出された場合に、前記電源手段に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ手段と、前記発電手段において発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止手段と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出された場合に、前記昇降圧倍率Nを昇降圧倍率N’(N’は、正の実数、かつ、N’<N)に設定する昇降圧倍率変更手段と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項7記載の構成は、請求項6記載の構成において、前記昇降圧倍率変更手段は、前回の前記昇降圧倍率Nを前記昇降圧倍率N’に変更したタイミングから予め定めた所定の倍率変更禁止時間が経過したか否かを判別する時間経過判別手段と、前回の前記昇降圧倍率Nを前記昇降圧倍率N’に変更したタイミングから、前記時間経過判別手段により前記倍率変更禁止時間が経過したと判別されるまでは、昇降圧倍率の変更を禁止する変更禁止手段と、を備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項8記載の構成は、請求項6または請求項7記載の構成において、前記電源昇降圧手段は、昇降圧に用いるM個(M:2以上の整数)の昇降圧用コンデンサを有し、前記昇降圧時において、前記M個の昇降圧用コンデンサのうちL個(L:2以上かつM以下の整数)の昇降圧用コンデンサを直列に接続して前記電源手段からの電気エネルギーにより充電し、前記L個の昇降圧用コンデンサを並列に接続することにより前記電源手段から供給される電気エネルギーの電圧よりも低い電圧を生成し、当該低い電圧を降圧後の電圧として用い、あるいは、当該低い電圧を前記電源手段から供給される電気エネルギーの電圧に加算して昇圧後の電圧を生成して用いることを特徴としている。
【0014】
請求項9記載の構成は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の構成において、前記発電手段において発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合に、前記リミッタ手段を非動作状態とするリミッタ制御手段を備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項10記載の構成は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の構成において、前記携帯用電子機器の動作モードが節電モードにある場合に、前記リミッタ手段を非動作状態とするリミッタ制御手段を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項11記載の構成は、請求項1または請求項6に記載の構成において、前記発電検出手段は、前記発電手段の発電電圧レベル及び発電継続時間に基づいて前記発電がなされているか否かを検出することを特徴としている。
【0017】
ここで、携帯用電子機器が、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電手段と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギーにより駆動される被駆動手段と、前記発電手段における発電がなされているか否かを検出する発電検出手段と、前記発電手段における発電電圧あるいは前記電源手段の蓄電電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出手段と、前記発電電圧あるいは前記蓄電電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出された場合に、前記電源手段に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ手段と、前記発電手段において発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合に、前記リミッタ手段を非動作状態とするリミッタ制御手段と、を備える構成も好ましい。
【0018】
また、携帯用電子機器が、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電手段と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギーの電圧を変換して駆動電源として供給する電源電圧変換手段と、前記電源電圧変換手段から供給される駆動電源により駆動される被駆動手段と、前記電源手段の電圧が予め定めた所定の電圧未満であり、かつ、前記発電手段の発電量が予め定めた所定の発電量未満である場合に、前記電源電圧変換手段の動作を禁止する変換禁止手段と、前記電源電圧変換手段の動作が禁止状態にある場合に、前記電源手段の蓄電時または蓄電終了時の電圧を検出する蓄電電圧検出手段と、前記蓄電電圧検出手段により検出された前記蓄電時または前記蓄電終了時の電圧に基づいて、前記電源電圧変換手段の動作禁止状態の解除後の前記変換倍率を設定する変換倍率制御手段と、を備える構成も好ましい。
【0019】
なお、上述した携帯用電子機器のいずれかの構成において、前記被駆動手段は、時刻表示を行う計時手段を有することが好ましい。
【0020】
請求項12記載の構成は、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーにより駆動される被駆動装置と、を備えた携帯用電子機器の制御方法において、前記発電装置おいて発電がなされているか否かを検出する発電検出工程と、前記発電装置における発電電圧あるいは前記電源装置の蓄電電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出工程と、前記発電電圧あるいは前記蓄電電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記電源装置に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ工程と、前記発電装置において発電がなされていないことが前記発電検出工程において検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出工程における検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止工程と、を備えたことを特徴としている。
【0021】
ここで、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーの電圧を昇圧倍率N(Nは1より大きい実数)で昇圧して駆動電源として供給する電源昇圧装置と、前記電源昇圧手段から供給される駆動電源により駆動される被駆動装置と、を備えた携帯用電子機器の制御方法において、前記発電装置における発電がなされているか否かを検出する発電検出工程と、前記発電装置における発電電圧、前記電源手段の蓄電電圧あるいは前記昇圧後の駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出工程と、前記発電電圧あるいは前記蓄電電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記電源装置に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ工程と、前記発電装置において発電がなされていないことが前記発電検出工程において検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出工程における検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止工程と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出され、かつ、前記電源昇圧装置が前記昇圧を行っている場合に、前記昇圧倍率Nを昇圧倍率N’(N’は、実数、かつ、1≦N’<N)に設定する昇圧倍率変更工程と、を備える構成も好ましい。
【0022】
請求項13記載の構成は、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーの電圧を昇降圧倍率N(Nは正の実数)で昇降圧して駆動電源として供給する電源昇降圧装置と、前記電源昇降圧装置から供給される駆動電源により駆動される被駆動装置と、前記発電装置における発電がなされているか否かを検出する発電検出装置と、を備えた携帯用電子機器の制御方法において、前記発電装置における発電電圧、前記電源装置の蓄電電圧あるいは前記昇降圧後の駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出工程と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記電源装置に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ工程と、前記発電装置において発電がなされていないことが前記発電検出装置により検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出工程における検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止工程と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記昇降圧倍率Nを昇降圧倍率N’(N’は、正の実数、かつ、N’<N)に設定する昇降圧倍率変更工程と、を備えたことを特徴としている。
【0023】
また、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーの電圧を変換して駆動電源として供給する電源電圧変換装置と、前記電源電圧変換装置から供給される駆動電源により駆動される被駆動装置と、を備えた携帯用電子機器の制御方法において、前記電源装置の電圧が予め定めた所定の電圧未満であり、かつ、前記発電装置の発電量が予め定めた所定の発電量未満である場合に、前記電源電圧変換装置の動作を禁止する変換禁止工程と、前記電源電圧変換装置の動作が禁止状態にある場合に、前記電源装置の蓄電時または蓄電終了時の電圧を検出する蓄電電圧検出工程と、前記蓄電電圧検出工程において検出された前記蓄電時または前記蓄電終了時の電圧に基づいて、前記電源電圧変換装置の動作禁止状態の解除後の前記変換倍率を設定する変換倍率制御工程と、を備える構成も好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
[1] 概要構成
図1に、本発明の一実施形態に係る計時装置1の概略構成を示す。
計時装置1は、腕時計であって、使用者は装置本体に連結されたベルトを手首に巻き付けて使用するようになっている。
本実施形態の計時装置1は、大別すると、交流電力を発電する発電部Aと、発電部Aからの交流電圧を整流するとともに昇圧した電圧を蓄電し、各構成部分へ電力を給電する電源部Bと、発電部Aの発電状態を検出する発電状態検出部91(図6参照)を備えその検出結果に基づいて装置全体を制御する制御部23と、秒針55をステップモータ10を用いて駆動する秒針運針機構CSと、分針及び時針をステップモータを用いて駆動する時分針運針機構CHMと、制御部23からの制御信号に基づいて秒針運針機構CSを駆動する秒針駆動部30Sと、制御部23からの制御信号に基づいて時分針運針機構CHMを駆動する時分針駆動部30HMと、計時装置1の動作モードを時刻表示モードからカレンダ修正モード、時刻修正モードあるいは強制的に後述する節電モードに移行させるための指示操作を行う外部入力装置100(図6参照)と、を備えて構成されている。
【0025】
ここで、制御部23は、発電部Aの発電状態に応じて、運指機構CS、CHMを駆動して時刻表示を行う表示モード(通常動作モード)と、秒針運針機構CS及び時分針運針機構CHMのいずれか一方あるいは双方への給電を停止して電力を節電を行う節電モードとを切り換えるようになっている。また、節電モードから表示モードへの移行は、ユーザが計時装置1を手に持ってこれを振ることによって、発電を強制的に行うことにより、所定の発電電圧が検出されたことにより強制的に移行されるようになっている。
【0026】
[2] 詳細構成
以下、計時装置1の各構成部分について説明する。なお、制御部23については後述する。
[2.1] 発電部
まず発電部Aについて説明する。
発電部Aは、発電装置40、回転錘45および増速用ギア46を備えて構成されている。
発電装置40としては、発電用ロータ43が発電用ステータ42の内部で回転し発電用ステータ42に接続された発電コイル44に誘起された電力を外部に出力できる電磁誘導型の交流発電装置が採用されている。
また、回転錘45は、発電用ロータ43に運動エネルギーを伝達する手段として機能する。そして、この回転錘45の動きが増速用ギア46を介して発電用ロータ43に伝達されるようになっている。
この回転錘45は、腕時計型の計時装置1では、ユーザの腕の動きなどを捉えて装置内で旋回できるようになっている。したがって、使用者の生活に関連したエネルギーを利用して発電を行い、その電力を用いて計時装置1を駆動できるようになっている。
【0027】
[2.2] 電源部
次に、電源部Bについて説明する。
電源部Bは、過大電圧が後段の回路に印加されるのを防止するためのリミッタ回路LMと、整流回路として作用するダイオード47と、大容量2次電源48と、昇降圧回路49と、補助コンデンサ80と、を備えて構成されている。なお、図1に示すように、発電部A側から順にリミッタ回路LM、整流回路(ダイオード47)、大容量コンデンサ48と配置する他、整流回路(ダイオード47)、リミッタ回路LM、大容量コンデンサ48の順番で配置するようにすることも可能である。
昇降圧回路49は、複数のコンデンサ49aおよび49bを用いて多段階の昇圧および降圧ができるようになっている。昇降圧回路49の詳細については後述する。
そして、昇降圧回路49により昇降圧された電源は、補助コンデンサ80に蓄えられる。
この場合において、昇降圧回路49は、制御部23からの制御信号φ11によって補助コンデンサ80に供給する電圧、ひいては、秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMに供給する電圧を調整することができる。
【0028】
ここで、電源部Bは、Vdd(高電圧側)を基準電位(GND)に取り、Vss(低電圧側)を電源電圧として生成している。
ここで、リミッタ回路LMについて説明する。
リミッタ回路LMは、等価的には発電部Aを短絡させるためのスイッチとして機能しており、発電部Aの発電電圧VGENが予め定めた所定のリミット基準電圧VLMを越えた場合に、オン(閉)状態となる。
この結果、発電部Aは、大容量2次電源48から電気的に切り離されることとなる。
これにより、過大な発電電圧VGENが大容量2次電源48に印加されることがなくなり、大容量2次電源の耐圧を越えた発電電圧VGENが印加されることによる大容量2次電源48の破損、ひいては、計時装置1の破損を防止することが可能となっている。
【0029】
次に昇降圧回路49について図2ないし図5を参照して説明する。
昇降圧回路49は、図2に示すように、高容量2次電源48の高電位側端子に一方の端子が接続されたスイッチSW1と、スイッチSW1の他方の端子に一方の端子が接続され、他方の端子が高容量2次電源48の低電位側端子に接続されたスイッチSW2と、スイッチSW1とスイッチSW2との接続点に一方の端子が接続されたコンデンサ49aと、コンデンサ49aの他方の端子に一方の端子が接続され、他方の端子が高容量2次電源48の低電位側端子に接続されたスイッチSW3と、一方の端子が補助コンデンサ80の低電位側端子に接続され、他方の端子がコンデンサ49aとスイッチSW3との接続点に接続されたスイッチSW4と、高容量2次電源48の高電位側端子と補助コンデンサ80の高電位側端子との接続点に一方の端子が接続されたスイッチSW11と、スイッチSW11の他方の端子に一方の端子が接続され、他方の端子が高容量2次電源48の低電位側端子に接続されたスイッチSW12と、スイッチSW11とスイッチSW12との接続点に一方の端子が接続されたコンデンサ49bと、コンデンサ49bの他方の端子に一方の端子が接続され、スイッチSW12と高容量2次電源48の低電位側端子との接続点に他方の端子が接続されたスイッチSW13と、一方の端子がコンデンサ49bとスイッチSW13との接続点に接続され、他方の端子が補助コンデンサの低電位側端子に接続されたスイッチSW14と、スイッチSW11とスイッチSW12との接続点に一方の端子が接続され、コンデンサ49aとスイッチSW3との接続点に他方の端子が接続されたスイッチSW21と、を備えて構成されている。
【0030】
ここで、昇降圧回路の動作の概要を図3ないし図5を参照して、3倍昇圧時および1/2降圧時を例として説明する。
昇降圧回路49は、図示しない所定の昇降圧クロックに基づいて動作しており、3倍昇圧時には、図3に示すように、第1の昇降圧クロックタイミング(パラレル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオン、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオン、スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオン、スイッチSW14をオフ、スイッチSW21をオフとする。
この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図4(a)に示すようなものとなり、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bに大容量2次電源48から電源が供給され、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bの電圧が大容量2次電源48の電圧とほぼ等しくなるまで充電がなされる。
【0031】
次に第2の昇降圧クロックタイミング(シリアル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオフ、スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオフ、スイッチSW14をオン、スイッチSW21をオンとする。この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図4(b)に示すようなものとなり、大容量2次電源48、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bはシリアルに接続されて、大容量2次電源48の電圧の3倍の電圧で補助コンデンサ80が充電され、3倍昇圧が実現されることとなる。
【0032】
1/2倍降圧時には、図3に示すように、第1の昇降圧クロックタイミング(パラレル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオフ、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオフ、スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオン、スイッチSW14をオフ、スイッチSW21をオンとする。
この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図5(a)に示すようなものとなり、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bは直列に接続された状態で、大容量2次電源48から電源が供給され、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bの容量値が等しい場合、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bのそれぞれの電圧が大容量2次電源48の電圧の1/2の電圧とほぼ等しくなるまで充電がなされる。
【0033】
次に第2の昇降圧クロックタイミング(シリアル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオフ、スイッチSW4をオン、スイッチSW11をオン、スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオフ、スイッチSW14をオン、スイッチSW21をオフとする。この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図5(b)に示すようなものとなり、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bがパラレルに接続されて、大容量2次電源48の電圧の1/2倍の電圧で補助コンデンサ80が充電され、1/2倍降圧が実現されることとなる。
同様に2倍昇圧、1.5倍昇圧、昇圧なし(昇圧倍率1倍)についても昇降圧が実現されることとなっている。
【0034】
[2.3] 運針機構
次に運針機構CS、CHMについて説明する。
[2.3.1] 秒針運針機構
まず秒針運針機構CSについて説明する。
秒針運針機構CSに用いられているステッピングモータ10は、パルスモータ、ステッピングモータ、階動モータあるいはデジタルモータなどとも称され、デジタル制御装置のアクチュエータとして多用されている、パルス信号によって駆動されるモータである。近年、携帯に適した小型の電子装置あるいは情報機器用のアクチュエータとして小型、軽量化されたステッピングモータが多く採用されている。このような電子装置の代表的なものが電子時計、時間スイッチ、クロノグラフといった計時装置である。
本実施形態のステッピングモータ10は、秒針駆動部30Sから供給される駆動パルスによって磁力を発生する駆動コイル11と、この駆動コイル11によって励磁されるステータ12と、さらに、ステータ12の内部において励磁される磁界により回転するロータ13を備えている。
【0035】
また、ステッピングモータ10は、ロータ13がディスク状の2極の永久磁石によって構成されたPM型(永久磁石回転型)で構成されている。
ステータ12には、駆動コイル11で発生した磁力によって異なった磁極がロータ13の回りのそれぞれの相(極)15および16に発生するように磁気飽和部17が設けられている。
また、ロータ13の回転方向を規定するために、ステータ12の内周の適当な位置には内ノッチ18が設けられており、コギングトルクを発生させてロータ13が適当な位置に停止するようにしている。
ステッピングモータ10のロータ13の回転は、かなを介してロータ13に噛合された秒中間車51及び秒車(秒指示車)52からなる輪列50によって秒針53に伝達され、秒表示がなされることとなる。
【0036】
[2.3.2] 時分運針機構
次に時分針運針機構CHMについて説明する。
時分運針機構CHMに用いられているステッピングモータ60は、ステッピングモータ10と同様の構成となっている。
本実施形態のステッピングモータ60は、時分駆動部30HMから供給される駆動パルスによって磁力を発生する駆動コイル61と、この駆動コイル61によって励磁されるステータ62と、さらに、ステータ62の内部において励磁される磁界により回転するロータ63を備えている。
また、ステッピングモータ60は、ロータ63がディスク状の2極の永久磁石によって構成されたPM型(永久磁石回転型)で構成されている。ステータ62には、駆動コイル61で発生した磁力によって異なった磁極がロータ63の回りのそれぞれの相(極)65および66に発生するように磁気飽和部67が設けられている。また、ロータ63の回転方向を規定するために、ステータ62の内周の適当な位置には内ノッチ68が設けられており、コギングトルクを発生させてロータ63が適当な位置に停止するようにしている。
【0037】
ステッピングモータ60のロータ63の回転は、かなを介してロータ63に噛合された四番車71、三番車72、二番車(分指示車)73、日の裏車74および筒車(時指示車)75からなる輪列70によって各針に伝達される。二番車73には分針76が接続され、さらに、筒車75には時針77が接続されている。ロータ63の回転に連動してこれらの各針によって時分が表示される。
さらに輪列70には、図示してはいないが、年月日(カレンダ)などの表示を行うための伝達系(例えば、日付表示を行う場合には、筒中間車、日回し中間車、日回し車、日車等)を接続することももちろん可能である。この場合においては、さらにカレンダ修正系輪列(例えば、第1カレンダ修正伝え車、第2カレンダ修正伝え車、カレンダ修正車、日車等)を設けることが可能である。
【0038】
[2.4] 秒針駆動部及び時分針駆動部
次に、秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMについて説明する。この場合において、秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMは同様の構成であるので、秒針駆動部30Sについてのみ説明する。
秒針駆動部30Sは、制御部23の制御下でステッピングモータ10に様々な駆動パルスを供給する。
秒針駆動部30Sは、直列に接続されたpチャンネルMOS33aとnチャンネルMOS32a、およびpチャンネルMOS33bとnチャンネルMOS32bによって構成されたブリッジ回路を備えている。
また、秒針駆動部30Sは、pチャンネルMOS33aおよび33bとそれぞれ並列に接続された回転検出用抵抗35aおよび35bと、これらの抵抗35aおよび35bにチョッパパルスを供給するためのサンプリング用のpチャンネルMOS34aおよび34bを備えている。したがって、これらのMOS32a、32b、33a、33b、34aおよび34bの各ゲート電極に制御部23からそれぞれのタイミングで極性およびパルス幅の異なる制御パルスを印加することにより、駆動コイル11に極性の異なる駆動パルスを供給したり、あるいは、ロータ13の回転検出用および磁界検出用の誘起電圧を励起する検出用のパルスを供給することができるようになっている。
【0039】
[2.5] 制御回路
次に、制御回路23の構成について図6および図7を参照しつつ説明する。
図6に、制御回路23とその周辺構成(電源部を含む)の概要構成ブロック図を、図7にその要部構成ブロック図を示す。
制御回路23は、大別すると、パルス合成回路22と、モード設定部90と、時刻情報記憶部96と、駆動制御回路24と、を備えている。
まず、パルス合成回路22は、水晶振動子などの基準発振源21を用いて安定した周波数の基準パルスを発振する発振回路と、基準パルスを分周して得た分周パルスと基準パルスとを合成してパルス幅やタイミングの異なるパルス信号を発生する合成回路と、を備えて構成されている。
【0040】
次に、モード設定部90は、発電状態検出部91、発電状態の検出のために用いる設定値を切り換える設定値切換部95、大容量2次電源48の充電電圧Vcおよび昇降圧回路49の出力電圧を検出する電圧検出回路92と、発電状態に応じて時刻表示のモードを制御するとともに充電電圧に基づいて昇圧倍率を制御する中央制御回路93と、モードを記憶するモード記憶部94と、を備えて構成されている。
この発電状態検出部91は、発電装置40の起電圧Vgenを設定電圧値Voと比較して発電が検出されたか否かを判断する第1の検出回路97と、設定電圧値Voよりもかなり小さな設定電圧値Vbas以上の起電圧Vgenが得られた発電継続時間Tgenを設定時間値Toと比較して発電が検出されたか否かを判断する第2の検出回路98とを備えており、第1の検出回路97あるいは第2の検出回路98のいずれか一方の条件が満足すると、発電状態であると判断し、発電状態検出信号SPDETを出力するようになっている。ここで、設定電圧値VoおよびVbasは、いずれもVdd(=GND)を基準としたときの負電圧であり、Vddからの電位差を示している。
【0041】
ここで、第1の検出回路97および第2の検出回路の構成について図12を参照して説明する。
図12において、まず、第1の検出回路97は、コンパレータ971、定電圧Vaを発生する基準電圧源972、定電圧Vbを発生する基準電圧源973、スイッチSW1、リトリガブルモノマルチ974から大略構成されている。
基準電圧源972の発生電圧値は、表示モードにおける設定電圧値Vaとなっており、一方、基準電圧源973の発生電圧値は、節電モードの設定電圧値Vbとなっている。基準電圧源972,973は、スイッチSW1を介してコンパレータ971の正入力端子に接続されている。このスイッチSW1は、設定値切換部95によって制御され、表示モードにおいて基準電圧源972を、節電モードにおいて基準電圧源973をコンパレータ971の正入力端子に接続する。また、コンパレータ971の負入力端子には、発電部Aの起電圧Vgenが供給されている。したがって、コンパレータ971は、起電圧Vgenを設定電圧値Vaまたは設定電圧値Vbと比較し、起電圧Vgenがこれらを下回る場合(大振幅の場合)には“H”レベルとなり、起電圧Vgenがこれらを上回る場合(小振幅の場合)には“L”レベルとなる比較結果信号を生成する。
【0042】
次に、リトリガブルモノマルチ974は、比較結果信号が“L”レベルから“H”レベルに立ち上がる際に発生する立上エッジでトリガされ、“L”レベルから“H”レベルに立ち上がり、所定時間が経過した後に“L”レベルから“H”レベルに立ち上がる信号を生成する。また、リトリガブルモノマルチ974は、所定時間が経過する前に再度トリガされると、計測時間をリセットして新たに時間計測を開始するように構成されている。
【0043】
次に、第1の検出回路97の動作を説明する。
現在のモードが表示モードであるとすれば、スイッチSW1は基準電圧源972を選択し、設定電圧値Vaをコンパレータ971に供給する。すると、コンパレータ971は設定電圧値Vaと起電圧Vgenとを比較して、比較結果信号を生成する。この場合、リトリガブルモノマルチ974は、比較結果信号の立ち上がりエッジに同期して、“L”レベルから“H”レベルに立ち上がる。
一方、現在のモードが節電モードであるとすれば、スイッチSW1は基準電圧源973を選択し、設定電圧値Vbをコンパレータ971に供給する。この例では、起電圧Vgenは設定電圧値Vbを越えないので、リトリガブルモノマルチ974にトリガが入力されない。したがって、電圧検出信号Svはローレベルを維持することになる。
このように第1の検出回路97では、モードに応じた設定電圧値VaまたはVbと起電圧Vgenとを比較することによって、電圧検出信号Sを生成している。
【0044】
図12において、第2の検出回路98は、積分回路981、ゲート982、カウンタ983、デジタルコンパレータ984およびスイッチSW2から構成されている。
まず、積分回路981はMOSトランジスタ2、コンデンサ3、プルアップ抵抗4、インバータ回路5及びインバータ回路5’から構成されている。
起電圧VgenがMOSトランジスタ2のゲートに接続されており、起電圧VgenによってMOSトランジスタ2はオン、オフ動作を繰り返し、コンデンサ3の充電を制御する。スイッチング手段を、MOSトランジスタで構成すればインバータ回路5も含めて、積分回路981は安価なCMOS−ICで構成できるが、これらのスイッチング素子、電圧検出手段はバイポーラトランジスタで構成しても構わない。プルアップ抵抗4は、コンデンサ3の電圧値V3を非発電時にVss電位に固定するとともに、非発電時のリーク電流を発生させる役割がある。これは数十から数百MΩ程度の高抵抗値であり、オン抵抗が大きなMOSトランジスタでも構成可能である。コンデンサ3に接続されたインバータ回路5によりコンデンサ3の電圧値V3を判定し、さらにインバータ回路5の出力を反転することにより検出信号Voutを出力する。ここで、インバータ回路5の閾値は、第1の検出回路97で用いられる設定電圧値Voよりもかなり小さな設定電圧値Vbasとなるように設定されている。
【0045】
ゲート982には、パルス合成回路22から供給される基準信号と検出信号Voutが供給されている。したがって、カウンタ983は検出信号Voutがハイレベルの期間、基準信号をカウントする。このカウント値はデジタルコンパレータ983の一方の入力に供給される。また、デジタルコンパレータ983の他方の入力には、設定時間に対応する設定時間値Toが供給されるようになっている。ここで、現在のモードが表示モードである場合にはスイッチSW2を介して設定時間値Taが供給され、現在のモードが節電モードである場合にはスイッチSW2を介して設定時間値Tbが供給されるようになっている。なお、スイッチSW2は、設定値切換部95によって制御される。
デジタルコンパレータ984は、検出信号Voutの立ち下がりエッジに同期して、その比較結果を発電継続時間検出信号Stとして出力する。発電継続時間検出信号Stは、設定時間を越えた場合に“H”レベルとなり、一方、設定時間を下回った場合に“L”レベルとなる。
【0046】
次に、第2の検出回路98の動作を説明する。発電部Aによって交流電力の発電が始まると、発電装置40は、ダイオード47を介して起電圧Vgenを生成する。
発電が始まり起電圧Vgenの電圧値がVddからVssへ立ち下がるとMOSトランジスタ2がオンして、コンデンサ3の充電が始まる。V3の電位は、非発電時はプルアップ抵抗4によってVss側に固定されているが、発電が起こり、コンデンサ3の充電が始まるとVdd側に上がり始める。次に起電圧Vgenの電圧がVssへ増加に転じ、MOSトランジスタ2がオフすると、コンデンサ3への充電は止まるが、V3の電位はコンデンサ3によってそのまま保持される。
【0047】
以上の動作は、発電が持続されている間、繰り返され、V3の電位はVddまで上がっていき安定する。V3の電位がインバータ回路5の閾値より上がると、インバータ回路5’の出力である検出信号Voutが“L”レベルから“H”レベルに切り替わり、発電の検出ができる。発電検出までの応答時間は、電流制限抵抗を接続したり、MOSトランジスタの能力を変えてコンデンサ3への充電電流の値を調整したり、またコンデンサ3の容量値を変えることによって任意に設定できる。
発電が停止すると起電圧VgenはVddレベルで安定するため、MOSトランジスタ2はオフした状態のままとなる。V3の電圧はコンデンサ3によってしばらくは保持され続けるが、プルアップ抵抗4によるわずかなリーク電流によってコンデンサ3の電荷が抜けるため、V3はVddからVssへ徐々に下がり始める。そしてV3がインバータ回路5の閾値を越えるとインバータ回路5’の出力である検出信号Voutは“H”レベルから“L”レベルに切り替わり、発電がされていないことの検出ができる。この応答時間はプルアップ抵抗4の抵抗値を変え、コンデンサ3のリーク電流を調整することで任意に設定可能である。
【0048】
この検出信号Voutがゲート982によって基準信号でゲートされると、これをカウンタ983がカウントする。このカウント値は、デジタルコンパレータ984によって、設定時間に対応する値とタイミングT1で比較される。ここで、検出信号Voutのハイレベル期間Txが設定時間値Toよりも長いならば、発電継続時間検出信号Stは、“L”レベルから“H”レベルに変化する。
さてここで、発電用ロータ43の回転速度の違いによる起電圧Vgenおよび該起電圧Vgenに対する検出信号Voutを説明する。
起電圧Vgenの電圧レベルおよび周期(周波数)は、発電用ロータ43の回転速度に応じて変化する。すなわち、回転速度が大きいほど、起電圧Vgenの振幅は大となり、かつ周期が短くなる。このため、発電用ロータ43の回転速度、すなわち発電装置40の発電の強さに応じて、検出信号Voutの出力保持時間(発電継続時間)の長さが変化することになる。すなわち、発電用ロータ43の回転速度が小さい場合、すなわち、発電が弱い場合には、出力保持時間はtaとなり、発電用ロータ43の回転速度が大きい場合、すなわち、発電が強い場合には、出力保持時間はtbとなる。両者の大小関係は、ta<tbである。このように、検出信号Voutの出力保持時間の長さによって、発電装置40の発電の強さを知ることができる。
【0049】
この場合において、設定電圧値Voおよび設定時間値Toは、設定値切換部95によって切換制御できるになっている。設定値切換部95は、表示モードから節電モードに切り換わると、発電検出回路91の第1および第2の検出回路97および98の設定値VoおよびToの値を変更する。
本例においては、表示モードの設定値VaおよびTaとして、節電モードの設定値VbおよびTbよりも低い値がセットされるようになっている。したがって、節電モードから表示モードへ切り換えるためには、大きな発電が必要とされる。ここで、その発電の程度は、計時装置1を通常携帯して得られる程度では足らず、ユーザが手振りによって強制的に充電する際に生じる大きなものである必要がある。換言すれば、節電モードの設定値VbおよびTbは手振りによる強制充電を検出できるように設定されている。
また、中央制御回路93は、第1および第2の検出回路97および98で発電が検出されない非発電時間Tnを計測する非発電時間計測回路99を備えており、非発電時間Tnが所定の設定時間以上継続すると表示モードから節電モードに移行するようになっている。
【0050】
一方、節電モードから表示モードへの移行は、発電状態検出部91によって、発電部Aが発電状態にあることが検出され、かつ、大容量2次電源48の充電電圧VCが十分であるという条件が整うと実行される。
この場合において、節電モードへ移行している状態で、リミット回路LMが動作可能状態にあると、発電部Aの発電電圧VGENが予め定めた所定のリミット基準電圧VLMを越えた場合にリミッタ回路LMがオン(閉)状態となってしまう。この結果、発電部Aは短絡状態となり、発電状態検出部91は、発電部Aが発電状態にあってもそれを検出することができなくなってしまい、節電モードか表示モードへ移行することができなくなってしまうこととなる。
そこで、本実施形態においては、動作モードが節電モードにある場合には、発電部Aの発電状態に拘わらず、リミッタ回路LMをオフ(開)状態として、発電状態検出部91は、発電部Aの発電状態を確実に検出することができるようにしている。
【0051】
また、電圧検出回路92は、図7に示すように、リミッタ回路LMを動作状態とするか否かを大容量2次電源48の充電電圧VCあるいは補助コンデンサ80の充電電圧VC1と、図示しないリミッタオン基準電圧生成回路により生成された予め定めたリミッタオン基準電圧VLMONと、を比較することにより検出し、リミッタオン信号SLMONを出力するリミッタオン電圧検出回路92Aと、リミッタオン電圧検出回路92Aを動作させるか否かを大容量2次電源48の充電電圧VCあるいは補助コンデンサ80の充電電圧VC1と、図示しないプレ電圧生成回路により生成された予め定めたリミッタ回路動作基準電圧(以下、プレ電圧という)VPREと比較することにより検出し、リミッタ動作許可信号SLMENを出力するプレ電圧検出回路92Bと、大容量2次電源48の充電電圧VCあるいは補助コンデンサ80の充電電圧VC1を検出し、電源電圧検出信号SPWを出力する電源電圧検出回路92Cと、備えて構成されている。
この場合において、リミッタオン電圧検出回路92Aは、プレ電圧検出回路92Bに比較して高精度で電圧検出が可能な回路構成を採用しており、プレ電圧検出回路92Bと比較して回路規模が大きくなり、その消費電力も大きなものとなっている。
【0052】
ここで、リミッタオン電圧検出回路92A、プレ電圧検出回路92B及びリミッタ回路LMの詳細構成および動作について図13及び図14を参照して説明する。
プレ電圧検出回路92Bは、図13に示すように、Vdd(高電圧側)にドレインが接続され、発電検出回路91の出力する発電状態検出信号SPDETに基づいて発電状態においてオン状態となるPチャネルトランジスタTP1と、ドレインがPチャネルトランジスタTP1のソースに接続され、ゲートに所定の一定電圧VCONSTが印加されたPチャネルトランジスタTP2と、ドレインがPチャネルトランジスタTP1のソースに接続され、ゲートに所定の一定電圧VCONSTが印加され、PチャネルトランジスタTP2に並列に接続されたPチャネルトランジスタTP3と、ソースがPチャネルトランジスタTP2のソースに接続され、ゲートおよびドレインが共通接続されたNチャネルトランジスタTN1と、ソースがNチャネルトランジスタTN1のドレインに接続され、ゲートおよびドレインが共通接続されたNチャネルトランジスタTN2と、ソースがNチャネルトランジスタTN2のドレインに接続され、ゲートおよびソースが共通接続され、ドレインがVss(低電圧側)に接続されたNチャネルトランジスタTN3と、ソースがPチャネルトランジスタTP3のソースに接続され、ゲートがNチャネルトランジスタTN3のゲートに共通接続され、ドレインがVss(低電圧側)に接続されたNチャネルトランジスタTN4と、を備えて構成されている。
【0053】
この場合において、NチャネルトランジスタTN3およびNチャネルトランジスタTN4とは、カレントミラー回路を構成している。
プレ電圧検出回路92Bは、発電検出回路91により発電が検出されたことを示す発電状態検出信号SPDETを受けて、動作を開始する。
基本的な動作としては、作動対のトランジスタの能力のアンバランスにより発生する電位差を検出電圧とする回路構成となっている。
すなわち、PチャネルトランジスタTP2、NチャネルトランジスタTN1、NチャネルトランジスタTN2およびNチャネルトランジスタTN3の第1のトランジスタ群と、PチャネルトランジスタTP3及びNチャネルトランジスタTN4の第2のトランジスタ群との間の能力のアンバランスにより発生する電位差を検出することにより、リミッタオン電圧検出回路92Aにリミッタ動作許可信号SLMENを出力するか否かを決定している。
【0054】
図13に示すプレ電圧検出回路92Bにおいては、Nチャネルトランジスタのしきい値のおよそ3倍の電圧が検出電圧となっている。
本回路構成においては、トランジスタの動作電流で全体回路の消費電流が決定されてるため、非常に小さな消費電流(10[nA]程度)での電圧検出動作が可能となる。
しかしながら、トランジスタのしきい値は様々な要因でばらつくため、精度の高い電圧検出は困難となっている。
これに対し、リミッタオン電圧検出回路92Aは、消費電流は大きいが高精度で電圧検出が可能となる回路構成を採用している。
【0055】
すなわち、図13に示すように、リミッタオン電圧検出回路92Aは、一方の入力端子に、リミッタオン電圧検出タイミングに相当するサンプリング信号SSPが入力され、他方の入力端子にリミッタ動作許可信号SLMENが入力され、リミッタ動作許可信号SLMENが“H”レベルかつサンプリング信号SSPが“H”レベルの場合に、“L”レベルの動作制御信号を出力するNAND回路NAと、“L”レベルの動作制御信号が出力された場合にオン状態となるPチャネルトランジスタTP11、TP12と、PチャネルトランジスタTP12がオン状態である場合に動作電源が供給され、基準電圧VREFと発電電圧あるいは蓄電電圧である被検出電圧をスイッチSWa、SWb、SWcを排他的にオン状態として抵抗分割した電圧を順次比較する電圧コンパレータCMPと、を備えて構成されている。NAND回路NAは、リミッタ動作許可信号SLMENが“H”レベルかつサンプリング信号SSPが“H”レベルの場合に、“L”レベルの動作制御信号をPチャネルトランジスタTP11及びPチャネルトランジスタTP12に出力する。
【0056】
これにより、PチャネルトランジスタTP11、TP12は双方ともオン状態となる。
この結果、電圧コンパレータCMPは、動作電源が供給され、基準電圧VREFと発電電圧あるいは蓄電電圧である被検出電圧をスイッチSWa、SWb、SWcを排他的にオン状態として抵抗分割した電圧を順次比較することとなり、検出結果をリミッタ回路LMあるいは昇降圧回路49に出力することとなる。
図14にリミッタ回路LMの一例を示す。
図14(a)は、スイッチングトランジスタSWLMにより発電装置40の出力を短絡して発電電圧が外部出力されないようにした場合の構成例である。
また、図14(b)は、スイッチングトランジスタSWLM’により発電装置40を開放状態として、発電電圧が外部出力されないようにした場合の構成例である。
【0057】
また、本実施形態の電源部Bは昇降圧回路49を備えているため、充電電圧VCがある程度低い状態でも昇降圧回路49を用いて電源電圧を昇圧することにより、運針機構CS、CHMを駆動することが可能である。
また、逆に充電電圧VCがある程度高く、運針機構CS、CHMの駆動電圧よりも高い状態でも昇降圧回路49を用いて電源電圧を降圧することにより、運針機構CS、CHMを駆動することが可能である。
そこで、中央制御回路93は、充電電圧VCに基づいて昇降圧倍率を決定し、昇降圧回路49を制御している。
しかし、充電電圧VCがあまりに低いと、昇圧しても運針機構CS、CHMを動作させることができる電源電圧を得ることができない。そのような場合に、節電モードから表示モードに移行すると、正確な時刻表示を行うことができず、また、無駄な電力を消費してしまうことになる。
【0058】
そこで、本実施形態においては、充電電圧VCを予め定められた設定電圧値Vcと比較することにより、充電電圧VCが十分であるか否かを判断し、これを節電モードから表示モードへ移行するための一条件としている。
さらに中央制御回路93は、ユーザにより外部入力装置100が操作された場合に、予め定めた強制的な節電モードへの移行の指示動作が所定時間内に行われたか否かを監視するための節電モードカウンタ101と、常時サイクリックにカウントを継続するとともに、カウント値=0の秒針位置が予め定めた所定の節電モード表示位置(例えば、1時の位置)に相当する秒針位置カウンタ102と、パルス合成回路22における発振が停止したか否かを検出し、発振停止検出信号SOSCを出力する発振停止検出回路103と、パルス合成回路22の出力に基づいてクロック信号CKを生成し、出力するクロック生成回路104と、リミッタオン信号SLMON、電源電圧検出信号SPW、クロック信号CKおよび発電状態検出信号SPDETに基づいて、リミッタ回路LMのオン/オフおよび昇降圧回路49の昇降圧倍率制御を行うリミッタ・昇降圧制御回路105と、を備えて構成されている。
【0059】
ここで図15ないし図17を参照してリミッタ・昇降圧制御回路105の構成について詳細に説明する。
リミッタ・昇降圧制御回路105は、大別すると、図15に示すリミッタ・昇降圧倍率制御回路201と、図16に示す昇降圧倍率制御用クロック生成回路202と、図17に示す昇降圧制御回路203と、を備えて構成されている。
リミッタ・昇降圧倍率制御回路201は、図15に示すように、一方の入力端子にリミッタ回路LMを動作状態とする場合に“H”レベルとなるリミッタオン信号SLMONが入力され、他方の入力端子に発電装置40が発電状態にある場合に出力される発電状態検出信号SPDETが入力されるAND回路211と、入力端子に1/2降圧時に“H”レベルとなる1/2倍信号S1/2が入力され、1/2倍信号S1/2を反転して反転1/2倍信号/S1/2を出力するインバータ212と、一方の入力端子にインバータ212の出力端子が接続され、他方の入力端子に信号SPW1が入力されたAND回路213と、一方の入力端子にAND回路211の出力端子が接続され、他方の入力端子にAND回路213の出力端子が接続され、昇降圧倍率を設定するためのカウント値をアップするためのアップクロック信号UPCLを出力するOR回路214と、入力端子に3倍昇圧時に“H”レベルとなる3倍信号SX3が入力され、3倍信号SX3を反転して反転3倍信号/SX3を出力するインバータ215と、一方の入力端子にインバータ215の出力端子が接続され、他方の入力端子に信号SPW2が入力され、昇降圧倍率を設定するためのカウント値をダウンするためのダウンクロック信号DNCLを出力するたAND回路216と、入力端子に昇降圧倍率変更を禁止する際に“H”レベルとなる昇降圧倍率変更禁止信号INHが入力され、昇降圧倍率変更禁止信号INHを反転して反転昇降圧倍率変更禁止信号/INHを出力するインバータ217と、を備えて構成されている。
【0060】
さらにリミッタ・昇降圧倍率制御回路201は、一方の入力端子にアップクロック信号UPCLが入力され、他方の入力端子に反転昇降圧倍率変更禁止信号/INHが入力され、反転昇降圧倍率変更禁止信号/INHが“L”レベル、すなわち、昇降圧倍率変更禁止時にアップクロック信号UPCLの入力を無効とするAND回路221と、一方の入力端子にダウンクロック信号DNCLが入力され、他方の入力端子に反転昇降圧倍率変更禁止信号/INHが入力され、反転昇降圧倍率変更禁止信号/INHが“L”レベル、すなわち、昇降圧倍率変更禁止時にダウンクロック信号DNCLの入力を無効とするAND回路222と、を備えて構成されている。なお、AND回路221及びAND回路222は、昇降圧倍率変更禁止ユニット223として機能している。
またリミッタ・昇降圧倍率制御回路201は、一方の入力端子にAND回路221の出力端子が接続され、他方の入力端子にAND回路222の出力端子が接続されたNOR回路225と、NOR回路225の出力信号を反転して出力するインバータ226と、クロック端子CL1にインバータ226の出力信号が入力され、反転クロック端子/CL1にNOR回路225の出力信号が入力され、リセット端子R1に倍率設定信号SSETが入力され、第1カウントデータQ1及び反転第1カウントデータ/Q1を出力する第1カウンタ227と、一方の入力端子にAND回路221の出力端子が接続され、他方の入力端子に第1カウントデータQ1が入力されるAND回路228と、一方の入力端子にAND回路222の出力端子が接続され、他方の入力端子に反転第1カウントデータ/Q1が入力されるアンド回路229と、一方の入力端子にAND回路228の出力端子が接続され、他方の入力端子にAND回路229の出力端子が接続されたNOR回路230と、を備えて構成されている。
【0061】
またさらにリミッタ・昇降圧倍率制御回路201は、NOR回路230の出力信号を反転して出力するインバータ236と、クロック端子CL2にインバータ236の出力信号が入力され、反転クロック端子/CL2にNOR回路230の出力信号が入力され、リセット端子R2に倍率設定信号SSETが入力され、第2カウントデータQ2及び反転第2カウントデータ/Q2を出力する第2カウンタ237と、一方の入力端子にAND回路221の出力端子が接続され、他方の入力端子に第2カウントデータQ2が入力されるAND回路238と、一方の入力端子にAND回路222の出力端子が接続され、他方の入力端子に反転第2カウントデータ/Q2が入力されるアンド回路239と、一方の入力端子にAND回路238の出力端子が接続され、他方の入力端子にAND回路239の出力端子が接続されたNOR回路240と、を備えて構成されている。
【0062】
またリミッタ・昇降圧倍率制御回路201は、NOR回路240の出力信号を反転して出力するインバータ246と、クロック端子CL3にインバータ246の出力信号が入力され、反転クロック端子/CL3にNOR回路240の出力信号が入力され、リセット端子R3に倍率設定信号SSETが入力され、第3カウントデータQ3(=1/2倍信号S1/2として機能)及び反転第3カウントデータ/Q3を出力する第3カウンタ247と、第1の入力端子に反転第3カウントデータ/Q3が入力され、第2の入力端子に第2カウントデータQ2が入力され、第3の入力端子に第1カウントデータQ1が入力され、これらのデータの論理積をとって昇降圧倍率1倍昇圧(=昇圧なし)の際に“H”レベルとなる1倍信号SX1として出力する出力するAND回路251と、第1の入力端子に反転第3カウントデータ/Q3が入力され、第2の入力端子に第2カウントデータQ2が入力され、第3の入力端子に反転第1カウントデータ/Q1が入力され、これらのデータの論理積をとって昇降圧倍率1.5倍昇圧の際に“H”レベルとなる1.5倍信号SX1.5として出力するNAND回路252と、第1の入力端子に反転第3カウントデータ/Q3が入力され、第2の入力端子に第1カウントデータQ1が入力され、第3の入力端子に反転第2カウントデータ/Q2が入力され、これらのデータの論理積をとって昇降圧倍率2倍昇圧の際に“H”レベルとなる2倍信号SX2として出力するNAND回路253と、第1の入力端子に反転第3カウントデータ/Q3が入力され、第2の入力端子に反転第1カウントデータ/Q1が入力され、第3の入力端子に反転第2カウントデータ/Q2が入力され、これらのデータの論理積をとって昇降圧倍率3倍昇圧の際に“H”レベルとなる3倍信号SX3として出力するNAND回路254と、を備えて構成されている。
【0063】
この場合において、第1カウントデータQ1、第2カウントデータQ2及び第3カウントデータQ3の関係は、図18に示すようになっており、例えば、
Q1=0(=“L”)、Q2=0(=“L”)、Q3=0(=“L”)
であるならば、昇降圧倍率は、3倍であり、3倍信号Sx3が“H”レベルとなる。 また、
Q1=0(=“L”)、Q2=1(=“H”)、Q3=0(=“L”)
であるならば、昇降圧倍率は、1.5倍であり、1.5倍信号Sx1.5が“H”レベルとなる。
さらに
Q3=1(=“H”)
であるならば、昇降圧倍率は、1/2であり、1/2倍信号S1/2が“H”レベルとなる。
昇降圧倍率制御用クロック生成回路202は、図16に示すように、クロック信号CKを反転するインバータ271と、インバータ271の出力信号を遅延させる信号遅延部272と、信号遅延部272の出力信号を反転して出力するインバータ273と、一方の入力端子にクロック信号CKが入力され、他方の入力端子にインバータ273の出力信号が入力され、両入力信号の論理積をとってパラレル信号Parallelとして出力するAND回路274と、一方の入力端子にクロック信号CKが入力され、他方の入力端子にインバータ273の出力信号が入力され、両入力信号の論理和の否定をとってシリアル信号Serialとして出力するNOR回路275と、を備えて構成されている。
【0064】
このときのパラレル信号Parallel及びシリアル信号Serialの波形は、例えば、図19に示すようなものとなっている。
昇降圧制御回路203は、図17に示すように、パラレル信号Parallelを反転して反転パラレル信号/Parallelとして出力するインバータ281と、
シリアル信号Serialを反転して反転シリアル信号/Serialとして出力するインバータ282と、1倍信号SX1を反転し反転1倍信号/SX1として出力するインバータ283と、反転1倍信号/SX1を再び反転して1倍信号SX1として出力するインバータ284と、1/2倍信号S1/2を反転し反転1/2倍信号/S1/2として出力するインバータ285と、反転1/2倍信号/S1/2を再び反転し1/2倍信号S1/2として出力するインバータ286と、を備えて構成されている。
【0065】
また昇降圧制御回路203は、一方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子に1倍信号SX1が入力される第1OR回路291と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方の入力端子には反転1/2倍信号/S1/2が入力される第2OR回路292と、一方の入力端子には第1OR回路291の出力端子が接続され、他方の入力端子には第2OR回路292の出力端子が接続され、両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW1を制御すべく、スイッチSW1をオン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW1を出力するNAND回路293と、一方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子に反転1倍信号/SX1が入力される第3OR回路294と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方の入力端子に1倍信号SX1が入力される第4OR回路296と、一方の入力端子には第3OR回路294の出力端子が接続され、他方の入力端子には第4OR回路296の出力端子が接続され、両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW2を制御すべく、スイッチSW2をオン状態とする場合に“H”レベルとなるるためのスイッチ制御信号SSW2を出力するNAND回路297と、を備えて構成されている。
【0066】
さらに昇降圧制御回路203は、第1の入力端子に1倍信号SX1が入力され、第2の入力端子に3倍信号SX3が入力され、第3の入力端子に2倍信号SX2が入力され、これら3入力信号の論理和の否定をとって出力するNOR回路298と、
一方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子にNOR回路298の出力信号が入力される第5OR回路299と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方の入力端子には、反転1倍信号/SX1が入力される第6OR回路301と、一方の入力端子には第5OR回路299の出力端子が接続され、他方の入力端子には第6OR回路301の出力端子が接続され、両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW3を制御すべく、スイッチSW3をオン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW3を出力するNAND回路302と、一方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子に反転1倍信号/SX1が入力される第7OR回路303と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方の端子には3倍信号SX3が入力される第8OR回路304と、一方の入力端子には第7OR回路303の出力端子が接続され、他方の入力端子には第8OR回路304の出力端子が接続され、両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW4を制御すべく、スイッチSW4をオン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW4を出力するNAND回路305と、を備えて構成されている。
【0067】
さらにまた昇降圧制御回路203は、一方の入力端子に3倍信号SX3が入力され、他方の入力端子に2倍信号SX2が入力され、両入力信号の論理和の否定をとって出力するNOR回路306と、一方の入力端子にNOR回路306の出力信号が入力され、他方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力される第9OR回路307と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方の入力端子に反転1/2倍信号/S1/2が入力され、両入力信号の論理和の否定をとって出力する第10OR回路309と、一方の入力端子には第9OR回路307の出力端子が接続され、他方の入力端子には第10OR回路309の出力端子が接続され、両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW11を制御すべく、スイッチSW11をオン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW11を出力するNAND回路310と、第1の入力端子に2倍信号SX2が入力され、第2の入力端子に1.5倍信号SX1.5が入力され、第3の入力端子に1倍信号SX1が入力され、これらの入力信号の論理和の否定をとって出力するNOR回路311と一方の入力端子にNOR回路311の出力信号が入力され、他方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力される第11OR回路312と、一方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子に反転1倍信号SX1が入力された第12OR回路313と、一方の入力端子には第11OR回路312の出力端子が接続され、他方の入力端子には第12OR回路313の出力端子が接続され、両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW12を制御すべく、スイッチSW12をオン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW12を出力するNAND回路314と、を備えて構成されている。
【0068】
また昇降圧制御回路203は、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方の入力端子に反転1倍信号/SX1が入力される第13OR回路315と、一方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子に第13OR回路315の出力信号が入力され、反転パラレル信号/Parallelと第13OR回路315の出力信号の論理積をとって、スイッチSW13を制御すべく、スイッチSW13をオン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW13を出力するNAND回路316と、一方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子に反転1倍信号/SX1が入力される第14OR回路317と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方の端子に第14OR回路317の出力信号が入力され、反転シリアル信号/Serialと第14OR回路317の出力信号の論理積をとって、スイッチSW14を制御すべく、スイッチSW14をオン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW14を出力するNAND回路318と、を備えて構成されている。
【0069】
さらに昇降圧制御回路203は、一方の入力端子に1/2倍信号S1/2が入力され、他方の入力端子に1.5倍信号SX1.5が入力されるNOR回路319と、一方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子にNOR回路319の出力信号が入力される第15OR回路320と、入力端子に3倍信号SX3が入力され、3倍信号SX3を反転して反転3倍信号/SX3として出力するインバータ321と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方の入力端子に反転3倍信号/SX3が入力され、反転シリアル信号/Serialと反転3倍信号/SX3の論理和をとって出力する第16OR回路322と、一方の入力端子には第15OR回路320の出力端子が接続され、他方の入力端子には第16OR回路322の出力端子が接続され、両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW21を制御すべく、スイッチSW21をオン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW21を出力するNAND回路323と、を備えて構成されている。
【0070】
これらの構成の結果、昇降圧制御回路203は、図3に示した昇降圧回路の動作説明図に対応するスイッチ制御信号SSW1、SSW2、SSW3、SSW4、SSW11、SSW12、SSW13、SSW14、SSW21をパラレル信号Parallel及びシリアル信号/Serialに基づくタイミングで出力することとなる。
こうして設定されたモードは、モード記憶部94に記憶され、その情報が駆動制御回路24、時刻情報記憶部96および設定値切換部95に供給されている。駆動制御回路24においては、表示モードから節電モードに切り換わると、パルス信号を秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMに供給するのを停止し、秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMの動作を停止させる。これにより、モータ10は回転しなくなり、時刻表示は停止する。
次に、時刻情報記憶部96は、より具体的にはアップダウンカウンタで構成されており(図示せず)、表示モードから節電モードに切り換わると、パルス合成回路22によって生成された基準信号を受けて時間計測を開始してカウント値をアップし(アップカウント)、節電モードの継続時間がカウント値として計測されることになる。
【0071】
また、節電モードから表示モードに切り換わると、前記アップダウンカウンタのカウント値をダウンし(ダウンカウント)、ダウンカウント中は、駆動制御回路24から秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMに供給される早送りパルスを出力する。
そして、アップダウンカウンタのカウント値が零、すなわち、節電モードの継続時間および早送り運針中の経過時間に相当する早送り運針時間が経過すると、早送りパルスの送出を停止するための制御信号を生成し、これを秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMに供給している。
この結果、時刻表示は現在時刻に復帰されることとなる。
このように時刻情報記憶部96は、再表示された時刻表示を現在時刻に復帰させる機能も備えている。
【0072】
次に、駆動制御回路24は、パルス合成回路22から出力される各種のパルスに基づいて、モードに応じた駆動パルスを生成する。まず、節電モードにあっては、駆動パルスの供給を停止する。次に、節電モードから表示モードへの切換が行われた直後には、再表示された時刻表示を現時刻に復帰させるために、パルス間隔が短い早送りパルスを駆動パルスとして秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMに供給する。
次に、早送りパルスの供給が終了した後には、通常のパルス間隔の駆動パルスを秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMに供給する。
【0073】
[3] 実施形態の動作
[3.1]
次に実施形態の計時装置における動作を説明するに先立ち、発電状態と、昇降圧回路49の動作との関係について図8を参照して説明する。
強力に充電する場合と、穏やかに充電する場合とでは、発電部Aから出力される充電電流の大きさに差が生じることとなる。
具体的には、発電装置として太陽電池を用いる場合、計時装置としての腕時計サイズの太陽電池に晴天時の野外照度に相当する5万LX(lux;ルクス)の外光の照射があった場合と、一般的な机上照度に相当する1000LXの外光照射があった場合とでは、その充電電流は、それぞれ2.5[mA]、0.05[mA]となり、その充電時電圧(=初期電圧+充電時内部抵抗×充電電流)は、図8に示すように、それぞれ1.50[V]、1.01[V]となる。
【0074】
また、発電装置として、回転錘を用いた腕時計サイズの電磁誘導型発電装置を用いる場合、発電ロータを速く回転させた場合(電磁誘導型発電装置を内蔵した計時装置を強く振った場合)と、発電ロータをゆっくりと回転させた場合(電磁誘導型発電装置を内蔵した計時装置を弱く振った場合)とでは、その充電電流は、それぞれ5[mA]、0.1[mA]となり、その充電時電圧(=初期電圧+充電時内部抵抗×充電電流)は、図8に示すように、それぞれ2.00[V]、1.02[V]となる。
ところで、計時装置を動作させる場合においては、動作適正電圧値や越えてはならない絶対定格電圧値があり、仮に動作適正電圧値あるいは絶対定格電圧値を3.1[V]である場合には、昇降圧後の電圧が3.1[V]を越えてはならないこととなる。
より具体的には、上述の太陽電池を用いる場合、5万LX(lux;ルクス)の外光の照射があった場合には、昇圧倍率は2倍以下とし、1000LXの外光照射があった場合には、昇圧倍率は3倍まで許容される。
同様に上述の電磁誘導型発電装置を用いる場合、 発電ロータを速く回転させた場合には、昇圧倍率は1.5倍以下とし、発電ロータをゆっくりと回転させた場合には、昇圧倍率は3倍まで許容される。
【0075】
[3.2] 実施形態の動作
次に図9および図10を参照して実施形態の動作を説明する。
初期状態において、発電状態検出回路91は動作状態、リミッタ回路LMは非動作状態、昇降圧回路49は非動作状態、リミッタオン電圧検出回路92Aは非動作状態、プレ電圧検出回路92Bは非動作状態、電源電圧検出回路92Cは動作状態にあるものとする。
また、初期状態においては、大容量2次電源48の電圧は、0.45[V]未満であるものとする。
さらに運針機構CS、CHMを駆動するための最低電圧は、1.2[V]未満に設定されているものとする。
【0076】
[3.2.1] 大容量2次電源電圧上昇時
[3.2.1.1] 0.0〜0.62[V]時
大容量2次電源の電圧が0.45[V]未満の場合には、昇降圧回路49は、非動作状態にあり、電源電圧検出回路92Cにより検出される電源電圧も0.45[V]未満となるため、運針機構CS、CHMは非駆動状態のままである。
その後、図10の時刻t1に示すように発電状態検出回路91により発電装置40の発電が検出されると、図10(c)に示すように、プレ電圧検出回路92Bは、動作状態となる。
そして、大容量2次電源の電圧が0.45[V]を越えると、電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49に3倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
【0077】
これにより昇降圧回路49は、3倍昇圧動作を行い、この3倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧が0.62[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回路105により継続される。
この結果、補助コンデンサ80の充電電圧は、1.35[V]以上となり、運針機構CS、CHMは駆動状態となる。
なお、この場合において、発電状態によっては、例えば、計時装置を急激に振った場合などには、急激に電圧が上昇し、絶対定格電圧などを超過してしまう可能性があるため、3倍昇圧動作に移行させずに、2倍あるいは1.5倍昇圧などのように昇降圧倍率を発電状態に応じて制御すれば、より安定した動作電圧の供給が可能となる。以下の場合においても同様である。
【0078】
[3.2.1.2] 0.62[V]〜0.83[V]時
大容量2次電源の電圧が0.62[V]を越えると、電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49に2倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
これにより昇降圧回路49は、2倍昇圧動作を行い、この2倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧が0.83[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回路105により継続される。
この結果、補助コンデンサ80の充電電圧は、1.24[V]以上となり、運針機構CS、CHMは相変わらず、駆動状態を継続することとなる。
【0079】
[3.2.1.3] 0.83[V]〜1.23[V]時
大容量2次電源の電圧が0.83[V]を越えると、電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49に1.5倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
これにより昇降圧回路49は、1.5倍昇圧動作を行い、この1.5倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧が1.23[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回路105により継続される。
この結果、補助コンデンサ80の充電電圧は、1.24[V]以上となり、運針機構CS、CHMは相変わらず、駆動状態を継続することとなる。
【0080】
[3.2.1.4] 1.23[V]以上時
大容量2次電源の電圧が1.23[V]を越えると、電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49に1倍昇圧動作、すなわち、非昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
これにより昇降圧回路49は、1倍昇圧動作を行い、この1倍昇圧動作は、大容量2次電源48の電圧が1.23[V]未満となるまで、リミッタ・昇降圧制御回路105により継続される。
この結果、補助コンデンサ80の充電電圧は、1.23[V]以上となり、運針機構CS、CHMは相変わらず、駆動状態を継続することとなる。
【0081】
そして、図10に示す時刻t2において、プレ電圧検出回路92Bにより大容量2次電源48の電圧がプレ電圧VPRE(図9および図10では、2.3[V])を超過すると、プレ電圧検出回路92Bはリミッタ動作許可信号SLMENをリミッタオン電圧検出回路92Aに出力し、リミッタオン電圧検出回路92Aは、動作状態に移行し、大容量2次電源48の充電電圧VCと、予め定めたリミッタオン基準電圧VLMONと、を図10(e)に示すように、所定サンプリング間隔で比較することによりリミッタ回路LMを動作状態とするか否かを検出する。
この場合において、発電部Aは断続的に発電を行うものであり、その発電周期が第1周期以上の間隔であるとした場合に、リミッタオン電圧検出回路92Aは、第1周期以下の周期である第2周期を有するサンプリング間隔で検出を行っている。
【0082】
そして、図10の時刻t3に示すように、大容量2次電源48の充電電圧VCが2.5[V]を超過すると、リミッタ回路LMをオン状態とすべく、リミッタオン信号SLMONをリミッタ回路LMに出力する。
この結果、リミッタ回路LMは、発電部Aを大容量2次電源48から電気的に切り離されることとなる。
これにより、過大な発電電圧VGENが大容量2次電源48に印加されることがなくなり、大容量2次電源の耐圧を越えた電圧が印加されることによる大容量2次電源48の破損、ひいては、計時装置1の破損を防止することが可能となっている。
その後、図10の時刻t4において、発電検出部91において、発電が検出されなくなり、発電状態検出部91から発電状態検出信号SPDETが出力されなくなると、大容量2次電源48の充電電圧VCに拘わらず、リミッタ回路LMはオフ状態となり、リミッタオン電圧検出回路92A、プレ電圧検出回路92Bおよび電源電圧検出回路92Cは、非動作状態となる。
【0083】
[3.2.1.5] 昇圧倍率増加時の処理
リミッタ回路LMのオン状態において、大容量2次電源48の電圧を昇降圧回路49により昇圧している最中である場合には、安全確保のため、昇圧倍率を低下させ、あるいは、昇圧動作を停止する必要がある。
より一般的には、リミッタオン電圧検出回路92Aにおける検出結果に基づいて発電装置40における発電電圧が予め定めたリミッタオン電圧以上となり、かつ、電源昇降圧回路49が昇圧を行っている場合に昇圧倍率Nを昇圧倍率N’(N’は、実数、かつ、1≦N’<N)に設定すれば良い。
これは、非発電状態から発電状態に移行した場合のように、急激な電圧上昇が想定される場合に、昇圧していることに起因する絶対定格電圧超過などによる破損を確実に防止するためである。
【0084】
[3.2.2] 大容量2次電源電圧下降時
[3.2.2.1] 1.20[V]以上時
大容量2次電源48の充電電圧VCが2.5[V]を超過した状態では、リミッタオン信号SLMONをリミッタ回路LMに出力されており、リミッタ回路LMをオン状態となって、リミッタ回路LMは、発電部Aを大容量2次電源48から電気的に切り離された状態となっている。
この状態においては、リミッタオン電圧検出回路92A、プレ電圧検出回路92Bおよび電源電圧検出回路92Cは、全て動作状態となっている。
その後、大容量2次電源48の充電電圧VCが2.5[V]未満となると、リミッタオン電圧検出回路92Aは、リミッタオン信号SLMONをリミッタ回路LMに出力するのを停止し、リミッタ回路LMはオフ状態となる。
【0085】
さらに大容量2次電源48の充電電圧VCが低下し、2.3[V]未満となると、プレ電圧検出回路92Bは、リミッタ動作許可信号SLMENをリミッタオン電圧検出回路92Aに出力しなくなり、リミッタオン電圧検出回路92Aは、非動作状態に移行し、リミッタ回路LMもオフ状態となる。
なお、上記状態下においては、電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49に1倍昇圧動作、すなわち、非昇圧動作を行わせるべく制御を行っており、運針機構CS、CHMは相変わらず、駆動状態を継続することとなる。
【0086】
[3.2.2.2] 1.20[V]〜0.80[V]時
大容量2次電源の電圧が1.23[V]未満となると、電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49に1.5倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
これにより昇降圧回路49は、1.5倍昇圧動作を行い、この1.5倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧が0.80[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回路105により継続される。
この結果、補助コンデンサ80の充電電圧は、1.2[V]以上1.8[V]未満となり、運針機構CS、CHMは相変わらず、駆動状態を継続することとなる。
【0087】
[3.2.2.3] 0.80[V]〜0.60[V]時
大容量2次電源の電圧が0.80[V]未満となると、電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49に2倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
これにより昇降圧回路49は、2倍昇圧動作を行い、この2倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧が0.60[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回路105により継続される。
この結果、補助コンデンサ80の充電電圧は、1.20[V]以上1.6[V]未満となり、運針機構CS、CHMは相変わらず、駆動状態を継続することとなる。
【0088】
[3.2.2.4] 0.6[V]〜0.45[V]時
大容量2次電源の電圧が0.6[V]未満となると、電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49に3倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
これにより昇降圧回路49は、3倍昇圧動作を行い、この3倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧が0.45[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回路105により継続される。
この結果、補助コンデンサ80の充電電圧は、1.35[V]以上1.8[V]未満となり、運針機構CS、CHMは駆動状態となる。
【0089】
[3.2.2.5] 0.45[V]未満
大容量2次電源48の電圧が0.45[V]未満となった場合には、昇降圧回路49を非動作状態とし、運針機構CS、CHMは非駆動状態として、大容量2次電源48の充電のみを行う。
これにより昇圧にともなう無駄な電力消費を低減し、運針機構CS、CHMの再駆動までの時間を短縮することができる。
【0090】
[3.2.2.6] 昇圧倍率低下時の処理
前回の昇圧倍率を低下させた(例えば、2倍→1.5倍)タイミングから実際の充電電圧Vcが安定するのに十分な期間が経過するまでは、昇圧倍率の再度の低下は行わないようにする必要がある。
これは、昇圧倍率を低下させたとしても、実際の昇圧後の電圧は一瞬にして変化するわけではなく、徐々に昇圧倍率低下後の電圧に近づいて行くこととなるため、昇圧倍率が低くなりすぎてしまうからである。
より一般的には、昇圧倍率N(Nは実数)を昇圧倍率N’(N’は、実数、かつ、1≦N’<N)に変更したタイミングから予め定めた所定の倍率変更禁止時間が経過したか否かを判別し、前回の前記昇圧倍率Nを前記昇圧倍率N’に変更したタイミングから予め定めた所定の倍率変更禁止時間が経過するまでは、昇圧倍率の変更を禁止すればよい。
【0091】
[3.3] 実施形態の効果
以上の説明のように、本実施形態によれば、発電部Aが発電状態となり、発電状態検出部91から発電状態検出信号SPDETが出力されるまでは、過充電防止のためにリミッタ回路LMを動作させる必要はないため、リミッタオン電圧検出回路92A、プレ電圧検出回路92Bおよび電源電圧検出回路92Cの全ての検出回路は非動作状態にしておくことができ、消費電力の低減を図ることができる。
また、発電状態検出部91から発電状態検出信号SPDETが出力された場合であっても、大容量2次電源48の電圧がプレ電圧VPREを超過するまでは、プレ電圧検出回路92Bからリミッタ動作許可信号SLMENが出力されないため、高精度の電圧検出を行うために大消費電力であるリミッタオン電圧検出回路92Aは、非動作状態とされるため、消費電力を低減することができる。
【0092】
さらに、リミッタ回路LMをオン状態としている状況下、あるいは、リミッタオン電圧検出回路92Aが動作状態にある状況下であっても、発電状態検出部91から発電状態検出信号SPDETが出力されなくなると、リミッタオン電圧検出回路92A、プレ電圧検出回路92Bは非動作状態となる。
また、発電状態検出信号SPDETが出力されなくなるということは、発電がなく、それ以上大容量2次電源48の充電電圧VCが上昇することがないということを意味しており、リミッタ回路LMを非動作状態(オフ)としても差し支えないため、リミッタ回路LMを非動作状態とする。
従って、非発電状態においては、電圧検出および当該電圧検出を行うべき回路を動作状態とする必要がないため、確実に消費電流を減少させることが可能となる。
【0093】
[3.4] 実施形態の変形例
[3.4.1] 第1変形例
以上の説明においては、リミッタオン電圧の検出をサンプリングタイミングに行っていたが、継続して検出するようにすることも可能である。
【0094】
[3.4.2] 第2変形例
以上の説明における各種電圧値は、一例であり、対応する携帯用電子機器に応じて適宜変更されることは当然である。
【0095】
[3.4.3] 第3変形例
以上の説明においては、リミッタ回路LMのオン状態への移行後に、非発電状態となった場合には、リミッタ回路LM、リミッタオン電圧検出回路92A、プレ電圧検出回路92B、電源電圧検出回路92Cなどを非駆動状態としていたが、図11に示すように、リミッタ回路LMのオン状態への移行後であって、プレ電圧検出回路92Bがプレ電圧VPREの非検出状態となった場合に、リミッタ回路LM、リミッタオン電圧検出回路92A、プレ電圧検出回路92B、電源電圧検出回路92Cなどを非駆動状態とするように構成することも可能である。
この場合においては、所定周期TPRE毎にプレ電圧検出回路92Bを動作状態として、プレ電圧VPREを検出する必要がある。
【0096】
[3.4.4] 第4変形例
上記実施形態においては、2つのモータで時分および秒を表示する計時装置を例に説明しているが、時分および秒を一つのモータを用いて時刻表示する計時装置についても本発明の適用が可能である。
逆に3個以上のモータ(秒針、分針、時針、カレンダ、クロノグラフなどを個別に制御するモータ)を有する計時装置についても本発明の適用が可能である。
【0097】
[3.4.5] 第5変形例
上記実施形態では、発電装置40として、回転錘45の回転運動をロータ43に伝達し、該ロータ43の回転により出力用コイル44に起電力Vgenを発生させる電磁発電装置を採用しているが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、ゼンマイの復元力(第1のエネルギーに相当)により回転運動を生じさせ、該回転運動で起電力を発生させる発電装置や、外部あるいは自励による振動または変位(第1のエネルギーに相当)を圧電体に加えることにより、圧電効果によって電力を発生させる発電装置であってもよい。
【0098】
さらに太陽光等の光エネルギー(第1のエネルギーに相当)を利用した光電変換により電力を発生させる発電装置であっても良い。
さらにまた、ある部位と他の部位との温度差(熱エネルギー;第1のエネルギーに相当)による熱発電により電力を発生させる発電装置であっても良い。
また、放送、通信電波などの浮遊電磁波を受信し、そのエネルギー(第1のエネルギーに相当)を利用した電磁誘導型発電装置を用いるように構成することも可能である。
【0099】
[3.4.6] 第6変形例
上記実施形態では、腕時計型の計時装置1を一例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、腕時計以外にも、懐中時計などであってもよい。また、電卓、携帯電話、携帯用パーソナルコンピュータ、電子手帳、携帯ラジオ、携帯型VTRなどの携帯用電子機器に適応することもできる。
【0100】
[3.4.7] 第7変形例
上記実施形態においては、基準電位(GND)をVdd(高電位側)に設定したが、基準電位(GND)をVss(低電位側)に設定してもよいことは勿論である。この場合には、設定電圧値VoおよびVbasは、Vssを基準として、高電圧側に設定される検出レベルとの電位差を示すものとなる。
【0101】
[3.4.8] 第8変形例
以上の説明においては、大容量2次電源48の充電電圧VCに基づいて制御を行っていたが、補助コンデンサ80の充電電圧VC1に基づいて制御を行ったり、昇降圧回路49の出力電圧に基づいて制御を行うように構成することも可能である。
【0102】
[4] 本発明の態様
本発明の好適な態様としては、さらに以下のような各種態様が考えられる。
[4.1] 第1の態様
本発明の第1の態様は、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーにより駆動される被駆動装置と、を備えた携帯用電子機器の制御方法において、前記発電装置おいて発電がなされているか否かを検出する発電検出工程と、前記発電装置における発電電圧あるいは前記電源装置の蓄電電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出工程と、前記発電電圧あるいは前記蓄電電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記電源装置に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ工程と、前記発電装置において発電がなされていないことが前記発電検出工程において検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出工程における検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止工程と、を備える構成としてもよい(第1の態様の基本態様)。
【0103】
また、上記基本態様において、前記発電装置における発電電圧を検出する発電電圧検出工程と、前記発電電圧検出工程において検出された発電電圧が前記リミッタオン電圧よりも低い所定のリミッタ制御電圧以下である場合には、前記リミッタオン電圧検出工程における検出動作を禁止するとともに、前記発電電圧が前記リミッタ制御電圧を超過した場合に前記リミッタオン電圧検出工程において検出動作を行わせるリミッタオン電圧検出制御工程とを備えるように構成することも可能である。
さらに、上記基本態様において、前記発電工程は、第1周期以上の間隔で断続的に発電を行う発電装置であり、前記リミッタオン電圧検出工程は、前記第1周期以下の周期である第2周期で前記リミッタオン電圧を超過したか否かを検出するように構成することも可能である。
【0104】
[4.2] 第2の態様
本発明の第2の態様は、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーの電圧を昇圧倍率N(Nは1より大きい実数)で昇圧して駆動電源として供給する電源昇圧装置と、前記電源昇圧手段から供給される駆動電源により駆動される被駆動装置と、を備えた携帯用電子機器の制御方法において、前記発電装置における発電がなされているか否かを検出する発電検出工程と、前記発電装置における発電電圧、前記電源手段の蓄電電圧あるいは前記昇圧後の駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出工程と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記電源装置に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ工程と、前記発電装置において発電がなされていないことが前記発電検出工程において検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出工程における検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止工程と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出され、かつ、前記電源昇圧装置が前記昇圧を行っている場合に、前記昇圧倍率Nを昇圧倍率N’(N’は、実数、かつ、1≦N’<N)に設定する昇圧倍率変更工程と、を備え、前記昇圧倍率変更工程は、前回の前記昇圧倍率Nを前記昇圧倍率N’に変更したタイミングから予め定めた所定の倍率変更禁止時間が経過したか否かを判別する時間経過判別工程と、前回の前記昇圧倍率Nを前記昇圧倍率N’に変更したタイミングから、前記時間経過判別工程において前記倍率変更禁止時間が経過したと判別されるまでは、昇圧倍率の変更を禁止する変更禁止工程と、を備える構成としてもよい。
【0105】
[4.3] 第3の態様
本発明の第3の態様は、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーの電圧を昇降圧倍率N(Nは正の実数)で昇降圧して駆動電源として供給する電源昇降圧装置と、前記電源昇降圧装置から供給される駆動電源により駆動される被駆動装置と、前記発電装置における発電がなされているか否かを検出する発電検出装置と、を備えた携帯用電子機器の制御方法において、前記発電装置における発電電圧、前記電源装置の蓄電電圧あるいは前記昇降圧後の駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出工程と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記電源装置に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ工程と、前記発電装置において発電がなされていないことが前記発電検出工程において検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出工程における検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止工程と、前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記昇降圧倍率Nを昇降圧倍率N’(N’は、正の実数、かつ、N’<N)に設定する昇降圧倍率変更工程と、を備える構成としても良い(第3の態様の基本態様)。
【0106】
また、上記基本態様において、前記昇降圧倍率変更工程は、前回の前記昇降圧倍率Nを前記昇降圧倍率N’に変更したタイミングから予め定めた所定の倍率変更禁止時間が経過したか否かを判別する時間経過判別工程と、前回の前記昇降圧倍率Nを前記昇降圧倍率N’に変更したタイミングから、前記時間経過判別工程において前記倍率変更禁止時間が経過したと判別されるまでは、昇降圧倍率の変更を禁止する変更禁止工程と、を備えるように構成してもよい(第3の態様の第1の変形態様)。
【0107】
さらに上記基本態様及び第1の変形態様において、前記電源昇降圧装置は、昇降圧に用いるM個(M:2以上の整数)の昇降圧用コンデンサを有し、前記昇降圧時において、前記M個の昇降圧用コンデンサのうちL個(L:2以上かつM以下の整数)の昇降圧用コンデンサを直列に接続して前記電源装置からの電気エネルギーにより充電し、前記L個の昇降圧用コンデンサを並列に接続することにより前記電源手段から供給される電気エネルギーの電圧よりも低い電圧を生成し、当該低い電圧を降圧後の電圧として用い、あるいは、当該低い電圧を前記電源装置から供給される電気エネルギーの電圧に加算して昇圧後の電圧として用いるように構成してもよい。
【0108】
[4.4] 第4の態様
本発明の第4の態様は、上記各態様において、前記発電装置において発電がなされていない場合に、前記リミッタ装置を非動作状態とするように構成してもよい。
【0109】
[4.5] 第5の態様
本発明の第5の態様は、上記各態様において、前記携帯用電子機器の動作モードが節電モードにある場合に、前記リミッタ装置を非動作状態とするように構成してもよい。
【0110】
[4.6] 第6の態様
本発明の第6の態様は、前記発電装置の発電電圧レベル及び発電継続時間に基づいて前記発電がなされているか否かを検出するように構成してもよい。
【0111】
[4.7] 第7の態様
本発明の第7の態様は、第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーの電圧を変換して駆動電源として供給する電源電圧変換装置と、前記電源電圧変換装置から供給される駆動電源により駆動される被駆動装置と、備えた携帯用電子機器の制御方法において、前記電源装置の電圧が予め定めた所定の電圧未満であり、かつ、前記発電装置の発電量が予め定めた所定の発電量未満である場合に、前記電源電圧変換装置の動作を禁止する変換禁止工程と、前記電源電圧変換装置の動作が禁止状態にある場合に、前記電源装置の蓄電時または蓄電終了時の電圧を検出する蓄電電圧検出工程と、前記蓄電電圧検出工程において検出された前記蓄電時または前記蓄電終了時の電圧に基づいて、前記電源電圧変換装置の動作禁止状態の解除後の前記変換倍率を設定する変換倍率制御工程と、を備えるように構成してもよい。
【0112】
[4.8] 第8の態様
本発明の第8の態様は、上記各態様において、時刻表示を行う計時工程を備えるように構成してもよい。
【0113】
【発明の効果】
本発明によれば、発電手段における発電電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出し、発電手段における発電電圧が予め定めたリミッタオン電圧以上となった場合に電源手段に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するとともに、発電検出手段の検出結果に基づいて発電手段において発電がなされていない場合には、リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止するので、リミッタオン電圧検出手段の動作に必要な消費電力を低減することができる。
【0114】
また、発電電圧がリミッタオン電圧よりも低い所定のリミッタ制御電圧以下である場合には、リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止するとともに、前記発電電圧がリミッタ制御電圧を超過した場合にリミッタオン電圧検出手段の検出動作を行わせるので、より消費電力を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る計時装置の概略構成を示す図である。
【図2】昇降圧回路の概要構成図である。
【図3】昇降圧回路の動作説明図である。
【図4】3倍昇圧時の等価回路である。
【図5】1/2降圧時の等価回路である。
【図6】実施形態に係る制御部とその周辺構成の概要構成ブロック図である。
【図7】実施形態に係る制御部とその周辺構成の要部詳細構成ブロック図である。
【図8】発電状態と、昇降圧回路の動作との関係を説明する図である。
【図9】実施形態の動作を説明する図(その1)である。
【図10】実施形態の動作を説明する図(その2)である。
【図11】実施形態の第3変形例の動作を説明する図である。
【図12】発電状態検出部の詳細構成図である。
【図13】リミッタオン電圧検出回路及びプレ電圧検出回路の詳細構成図である。
【図14】リミッタ回路の一例を説明する図である。
【図15】リミッタ昇降圧倍率制御回路の詳細構成図である。
【図16】昇降圧倍率制御用クロック生成回路の詳細構成図である。
【図17】昇降圧制御回路の詳細構成図である。
【図18】リミッタ昇降圧倍率制御回路の動作説明図である。
【図19】昇降圧倍率制御用クロックの説明図である。
【符号の説明】
1…計時装置
23…制御回路
24…駆動制御回路
30S…秒針駆動部
30HM…時分針駆動部
40…発電装置
45…回転錘
48…高容量2次電源(大容量コンデンサ)
49…昇降圧回路
80…補助コンデンサ
90…モード設定部
91…発電状態検出部
92…電圧検出部
92A…リミッタオン電圧検出回路
92B…プレ電圧検出回路
92C…電源電圧検出回路
93…中央制御回路
94…モード記憶部
95…設定値切換器
97…第1の検出回路
98…第2の検出回路
100…外部入力装置
101…節電モードカウンタ
A…発電部
B…電源部
LM…リミッタ回路
Claims (13)
- 第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電手段と、
前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源手段と、
前記電源手段から供給される電気エネルギーにより駆動される被駆動手段と、
前記発電手段における発電がなされているか否かを検出する発電検出手段と、
前記発電手段における発電電圧あるいは前記電源手段の蓄電電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出手段と、
前記発電電圧あるいは前記蓄電電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出された場合に、前記電源手段に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ手段と、
前記発電手段において発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止手段と、
を備えたことを特徴とする携帯用電子機器。 - 請求項1記載の携帯用電子機器において、
前記リミッタオン電圧検出禁止手段は、前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止すべく、前記リミッタオン電圧検出手段の動作を停止させることを特徴とする携帯用電子機器。 - 請求項1記載の携帯用電子機器において、
前記発電手段における発電電圧を検出する発電電圧検出手段と、
前記発電電圧検出手段により検出された発電電圧が前記リミッタオン電圧よりも低い所定のリミッタ制御電圧以下である場合には、前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止するとともに、前記発電電圧が前記リミッタ制御電圧を超過した場合に前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を行わせるリミッタオン電圧検出制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯用電子機器。 - 請求項3記載の携帯用電子機器において、
前記発電電圧あるいは前記蓄電電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出された場合に、前記リミッタ手段を動作状態にするリミッタオン手段と、
前記発電手段における発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合、あるいは、前記発電電圧検出手段により検出された発電電圧が前記リミッタ制御電圧以下である場合に、前記リミッタ手段を非動作状態とする動作状態制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯用電子機器。 - 請求項1記載の携帯用電子機器において、
前記リミッタオン電圧検出手段は、前記発電手段の発電電圧の変化を検出するのに必要な周期以下の周期で前記リミッタオン電圧を超過したか否かを検出することを特徴とする携帯用電子機器。 - 第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電手段と、
前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源手段と、
前記電源手段から供給される電気エネルギーの電圧を昇降圧倍率N(Nは正の実数)で昇降圧して駆動電源として供給する電源昇降圧手段と、
前記電源昇降圧手段から供給される駆動電源により駆動される被駆動手段と、
前記発電手段における発電がなされているか否かを検出する発電検出手段と、
前記発電手段における発電電圧、前記電源手段の蓄電電圧あるいは前記昇降圧後の駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出手段と、
前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検 出された場合に、前記電源手段に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ手段と、
前記発電手段において発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出手段の検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止手段と、
前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出手段により検出された場合に、前記昇降圧倍率Nを昇降圧倍率N’(N’は、正の実数、かつ、N’<N)に設定する昇降圧倍率変更手段と、
を備えたことを特徴とする携帯用電子機器。 - 請求項6記載の携帯用電子機器において、
前記昇降圧倍率変更手段は、前回の前記昇降圧倍率Nを前記昇降圧倍率N’に変更したタイミングから予め定めた所定の倍率変更禁止時間が経過したか否かを判別する時間経過判別手段と、
前回の前記昇降圧倍率Nを前記昇降圧倍率N’に変更したタイミングから、前記時間経過判別手段により前記倍率変更禁止時間が経過したと判別されるまでは、昇降圧倍率の変更を禁止する変更禁止手段と、
を備えたことを特徴とする携帯用電子機器。 - 請求項6または請求項7記載の携帯用電子機器において、
前記電源昇降圧手段は、昇降圧に用いるM個(M:2以上の整数)の昇降圧用コンデンサを有し、
前記昇降圧時において、前記M個の昇降圧用コンデンサのうちL個(L:2以上かつM以下の整数)の昇降圧用コンデンサを直列に接続して前記電源手段からの電気エネルギーにより充電し、前記L個の昇降圧用コンデンサを並列に接続することにより前記電源手段から供給される電気エネルギーの電圧よりも低い電圧を生成し、当該低い電圧を降圧後の電圧として用い、あるいは、当該低い電圧を前記電源手段から供給される電気エネルギーの電圧に加算して昇圧後の電圧を生成して用いることを特徴とする携帯用電子機器。 - 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の携帯用電子機器において、
前記発電手段において発電がなされていないことが前記発電検出手段により検出された場合に、前記リミッタ手段を非動作状態とするリミッタ制御手段を備えたことを特徴とする携帯用電子機器。 - 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の携帯用電子機器において、
前記携帯用電子機器の動作モードが節電モードにある場合に、前記リミッタ手段を非動作状態とするリミッタ制御手段を備えたことを特徴とする携帯用電子機器。 - 請求項1または請求項6に記載の携帯用電子機器において、
前記発電検出手段は、前記発電手段の発電電圧レベル及び発電継続時間に基づいて前記発電がなされているか否かを検出することを特徴とする携帯用電子機器。 - 第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーにより駆動される被駆動装置と、を備えた携帯用電子機器の制御方法において、
前記発電装置おいて発電がなされているか否かを検出する発電検出工程と、
前記発電装置における発電電圧あるいは前記電源装置の蓄電電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出工程と、
前記発電電圧あるいは前記蓄電電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記電源装置に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ工程と、
前記発電装置において発電がなされていないことが前記発電検出工程において検出され た場合に、前記リミッタオン電圧検出工程における検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止工程と、
を備えたことを特徴とする携帯用電子機器の制御方法。 - 第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換することにより発電を行う発電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える電源装置と、前記電源装置から供給される電気エネルギーの電圧を昇降圧倍率N(Nは正の実数)で昇降圧して駆動電源として供給する電源昇降圧装置と、前記電源昇降圧装置から供給される駆動電源により駆動される被駆動装置と、前記発電装置における発電がなされているか否かを検出する発電検出装置と、を備えた携帯用電子機器の制御方法において、
前記発電装置における発電電圧、前記電源装置の蓄電電圧あるいは前記昇降圧後の駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が予め定めたリミッタオン電圧を超過したか否かを検出するリミッタオン電圧検出工程と、
前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記電源装置に供給される電気エネルギーの電圧を予め定めた所定基準電圧に制限するリミッタ工程と、
前記発電装置において発電がなされていないことが前記発電検出装置により検出された場合に、前記リミッタオン電圧検出工程における検出動作を禁止するリミッタオン電圧検出禁止工程と、
前記発電電圧、前記蓄電電圧あるいは前記駆動電源の電圧のうち少なくともいずれか一の電圧が前記リミッタオン電圧を超過したことが前記リミッタオン電圧検出工程において検出された場合に、前記昇降圧倍率Nを昇降圧倍率N’(N’は、正の実数、かつ、N’<N)に設定する昇降圧倍率変更工程と、
を備えたことを特徴とする携帯用電子機器の制御方法。
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