JP2003294872A - 電子機器及び電子機器の制御方法 - Google Patents

電子機器及び電子機器の制御方法

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JP2003294872A
JP2003294872A JP2003080486A JP2003080486A JP2003294872A JP 2003294872 A JP2003294872 A JP 2003294872A JP 2003080486 A JP2003080486 A JP 2003080486A JP 2003080486 A JP2003080486 A JP 2003080486A JP 2003294872 A JP2003294872 A JP 2003294872A
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Japan
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power supply
circuit
voltage
signal
electric energy
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JP2003080486A
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Hiroshi Yabe
宏 矢部
Makoto Oketani
誠 桶谷
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降圧回路を有する電子機器において、昇降
圧倍率の変更に伴う電源電圧の急激な変動による電子機
器の誤動作を防止する。 【解決手段】 大容量2次電源48から昇降圧回路を介
して昇降圧倍率M’(M’は1以外の正の実数)で補助
コンデンサ80への電荷の転送を行っている状態から大
容量2次電源48と補助コンデンサ80とを電気的に直
結する状態に移行させるに際し、大容量2次電源48か
ら前記昇降圧回路を介して昇降圧倍率M=1の非昇降圧
状態で補助コンデンサ80への前記電気エネルギーの転
送を行わせ、大容量2次電源48と補助コンデンサ80
の電位差を所定電位差未満とするので、昇圧倍率の変更
による急激な電源電圧変動を招くことがないので、電源
電圧の急激な電圧変動に伴う電子機器の誤動作を防止す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器及び電子
機器の制御方法に係り、特に発電機構を内蔵する携帯型
電子制御時計の電源制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、腕時計タイプなどの小型の電子時
計に太陽電池などの発電装置を内蔵し、電池交換なしに
動作するものが実現されている。これらの電子時計にお
いては、発電装置で発生した電力をいったん大容量コン
デンサなどに充電する機能を備えており、発電が行われ
ないときはコンデンサから放電される電力で時刻表示が
行われるようになっている。このため、電池なしでも長
時間安定した動作が可能であり、電池の交換の手間ある
いは電池の廃棄上の問題などを考慮すると、今後、多く
の電子時計に発電装置が内蔵されるものと期待されてい
る。
【0003】このような発電装置を内蔵した電子時計に
おいては、電子時計の駆動回路に安定して電源を供給す
べく、発電装置で発電した電気エネルギーを大容量の電
源装置(例えば、2次電池)に蓄え、この2次電源装置
の電圧を昇降圧するための昇降圧コンデンサを有する昇
降圧回路を介して小容量の電源装置(例えば、コンデン
サ)に蓄えて駆動回路に供給するように構成することが
考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した電
子時計における電源部では、昇降圧コンデンサを介して
昇降圧を行っている昇降圧状態から、昇降圧なしに電気
的に大容量電源装置と小容量電源装置とを直結した直結
状態に移行する際には、大容量電源装置と小容量電源装
置との相対的な電圧関係に応じて、大容量電源装置側か
ら小容量電源装置側へあるいは小容量電源装置側から大
容量電源装置側へと急激に電荷(電気エネルギー)が移
動する可能性がある。
【0005】このような場合には、小容量電源装置の駆
動回路への供給電圧に急激な変動が生じ、駆動回路や制
御回路が誤動作する恐れがあるという問題点があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、昇降圧状態から
直結状態に移行する際にも駆動回路や制御回路などが誤
動作を防止することが可能な電子機器および電子機器の
制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
第1のエネルギーを第2のエネルギーである電気エネル
ギーに変換することにより発電を行う発電ユニットと、
前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える第1電
源ユニットと、前記第1電源ユニットから供給される電
気エネルギーの電圧を電圧変換倍率M(Mは正の実数)
で変換する電源電圧変換ユニットと、前記電源電圧変換
ユニットを介して前記第1電源ユニットに蓄えられた電
気エネルギーが転送され、転送された電気エネルギーを
蓄える第2電源ユニットと、前記第1電源ユニットまた
は前記第2電源ユニットから供給される電気エネルギー
により駆動される被駆動ユニットと、前記第1電源ユニ
ットから前記電源電圧変換ユニットを介して電圧変換倍
率M’(M’は1以外の正の実数)で前記第2電源ユニ
ットへの前記電気エネルギーの転送を行っている状態か
ら前記第1電源ユニットと前記第2電源ユニットとを電
気的に直結する状態に移行させるに際し、前記第1電源
ユニットから前記電源電圧変換ユニットを介して電圧変
換倍率M=1の非電圧変換状態で前記第2電源ユニット
への前記電気エネルギーの転送を行わせ、前記第1電源
ユニットと前記第2電源ユニットの電位差を所定電位差
未満とする非電圧変換転送制御ユニットと、を備えたこ
とを特徴としている。
【0008】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、さらに前記第2電源ユニットへの前記電気エネルギ
ーの転送は、前記電源電圧変換ユニットに前記第1電源
ユニットからの電気エネルギーを蓄える蓄電サイクル
と、前記電源電圧変換ユニットに蓄えた前記電気エネル
ギーを前記第2電源ユニットに転送する転送サイクル
と、により実現され、前記非電圧変換転送制御ユニット
は、前記蓄電サイクルと前記転送サイクルとを繰り返す
に際し、前記転送サイクルの単位時間当たりの回数であ
る転送回数を要求される電気エネルギー転送能力に基づ
いて変化させる転送回数制御ユニットを備えたことを特
徴としている。
【0009】本発明の第3の態様は、第2の態様におい
て、さらに前記転送回数制御ユニットは、前記被駆動ユ
ニットの消費電力に基づいて前記転送回数を定めること
を特徴としている。
【0010】本発明の第4の態様は、第3の態様におい
て、さらに前記被駆動ユニットの消費電力を検出する消
費電力検出ユニットを備えたことを特徴としている。本
発明の第5の態様は、第2の態様において、さらに前記
転送回数制御ユニットは、複数の被駆動ユニットに対応
する前記転送回数を予め記憶する転送回数記憶ユニット
と、前記複数の被駆動ユニットのうち実際に駆動しよう
とする被駆動ユニットに対応させて前記転送回数記憶ユ
ニットから読み出すべき前記転送回数を判別する転送回
数判別ユニットと、を備えたことを特徴としている。
【0011】本発明の第6の態様は、第2の態様におい
て、前記電源電圧変換ユニットは、電圧変換を行うため
の昇降圧用コンデンサを有し、前記転送回数制御ユニッ
トは、前記昇降圧用コンデンサの容量に基づいて前記転
送回数を定めることを特徴としている。
【0012】本発明の第7の態様は、第2の態様におい
て、前記転送回数制御ユニットは、1回の前記転送サイ
クルにおいて、転送可能な電気エネルギー量をQ0と
し、前記単位時間当たりの転送回数をNとし、前記被駆
動ユニットの前記単位時間当たりの消費電力をQDRVと
した場合に、次式を満たすように前記単位時間当たりの
転送回数Nを定めることを特徴としている。 QDRV≦Q0×N
【0013】本発明の第8の態様は、第1の態様におい
て、さらに前記非電圧変換転送制御ユニットは、前記非
電圧変換状態で前記第2電源ユニットへの前記電気エネ
ルギーの転送を行わせている状態においては、前記転送
で供給可能な電気エネルギーに相当する電力を越える電
力を消費する前記被駆動ユニットの駆動を禁止する転送
時高負荷駆動禁止ユニットを備えたことを特徴としてい
る。
【0014】本発明の第9の態様は、第1の態様におい
て、さらに前記被駆動ユニットは、時刻表示を行う計時
ユニットを備えたことを特徴としている。
【0015】本発明の第10の態様は、第1のエネルギ
ーを第2のエネルギーである電気エネルギーに変換する
ことにより発電を行う発電装置と、前記発電により得ら
れた電気エネルギーを蓄える第1電源装置と、前記第1
電源装置から供給される電気エネルギーの電圧を電圧変
換倍率M(Mは正の実数)で電圧変換する電源電圧変換
装置と、前記電源電圧変換装置を介して前記第1電源装
置に蓄えられた電気エネルギーが転送され、転送された
電気エネルギーを蓄える第2電源装置と、前記第1電源
装置または前記第2電源装置から供給される電気エネル
ギーにより駆動される被駆動装置と、を備えた電子機器
の制御方法において、前記第1電源装置から前記電源電
圧変換装置を介して電圧変換倍率M’(M’は1以外の
正の実数)で前記第2電源装置への前記電気エネルギー
の転送を行っている状態から前記第1電源装置と前記第
2電源装置とを電気的に直結する状態に移行させるに際
し、前記第1電源装置から前記電源電圧変換装置を介し
て電圧変換倍率M=1の非電圧変換状態で前記第2電源
装置への前記電気エネルギーの転送を行わせ、前記第1
電源装置と前記第2電源装置の電位差を所定電位差未満
とする非電圧変換転送制御工程を備えたことを特徴とし
ている。
【0016】本発明の第11の態様は、第10の態様に
おいて、さらに前記第2電源装置への前記電気エネルギ
ーの転送は、前記電源電圧変換装置に前記前記第1電源
装置からの電気エネルギーを蓄える蓄電サイクルと、前
記電源電圧変換装置に蓄えた前記電気エネルギーを前記
第2電源装置に転送する転送サイクルと、により実現さ
れ、前記非電圧変換転送制御工程は、前記蓄電サイクル
と前記転送サイクルとを繰り返すに際し、前記転送サイ
クルの単位時間当たりの回数である転送回数を要求され
る電気エネルギー転送能力に基づいて変化させる転送回
数制御工程を備えたことを特徴としている。
【0017】本発明の第12の態様は、第11の態様に
おいて、さらに前記転送回数制御工程は、前記被駆動装
置の消費電力に基づいて前記転送回数を定めることを特
徴としている。
【0018】本発明の第13の態様は、第12の態様に
おいて、さらに前記被駆動装置の消費電力を検出する消
費電力検出工程を備えたことを特徴としている。
【0019】本発明の第14の態様は、第11の態様に
おいて、さらに前記転送回数制御工程は、予め記憶した
複数の被駆動装置に対応する前記転送回数のうち実際に
駆動しようとする被駆動装置に対応させて前記転送回数
を判別する転送回数判別工程を備えたことを特徴として
いる。
【0020】本発明の第15の態様は、第11の態様に
おいて、さらに前記電源電圧変換装置は、電圧変換を行
うための昇降圧用コンデンサを有し、前記転送回数制御
工程は、前記昇降圧用コンデンサの容量に基づいて前記
転送回数を定めることを特徴としている。
【0021】本発明の第16の態様は、第11の態様に
おいて、さらに前記転送回数制御工程は、1回の前記転
送サイクルにおいて、転送可能な電気エネルギー量をQ
0とし、前記単位時間当たりの転送回数をNとし、前記
被駆動装置の前記単位時間当たりの消費電力をQDRVと
した場合に、次式を満たすように前記単位時間当たりの
転送回数Nを定めることを特徴としている。 QDRV≦Q0×N
【0022】本発明の第17の態様は、第10の態様に
おいて、さらに前記非電圧変換転送制御工程は、前記非
電圧変換状態で前記第2電源装置への前記電気エネルギ
ーの転送を行わせている状態においては、前記転送で供
給可能な電気エネルギーに相当する電力を越える電力を
消費する前記被駆動装置の駆動を禁止する転送時高負荷
駆動禁止工程を備えたことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。
【0024】[1] 第1実施形態 [1.1] 概要構成 図1に、本発明の第1実施形態に係る計時装置1の概略
構成を示す。計時装置1は、腕時計であって、使用者は
装置本体に連結されたベルトを手首に巻き付けて使用す
るようになっている。
【0025】本実施形態の計時装置1は、大別すると、
交流電力を発電する発電部Aと、発電部Aからの交流電
圧を整流するとともに昇圧した電圧を蓄電し、各構成部
分へ電力を給電する電源部Bと、発電部Aの発電状態を
検出する発電状態検出部91(図10参照)を備えその
検出結果に基づいて装置全体を制御する制御部23と、
秒針53をステッピングモータ10を用いて駆動する秒
針運針機構CSと、分針76及び時針77をステッピン
グモータ60を用いて駆動する時分針運針機構CHMと、
制御部23からの制御信号に基づいて秒針運針機構CS
を駆動する秒針駆動部30Sと、制御部23からの制御
信号に基づいて時分針運針機構CHMを駆動する時分針駆
動部30HMと、計時装置1の動作モードを時刻表示モー
ドからカレンダ修正モード、時刻修正モードあるいは強
制的に後述する節電モードに移行させるための指示操作
を行う外部入力装置100(図10参照)とを備えて構
成されている。
【0026】ここで、制御部23は、発電部Aの発電状
態に応じて、運指機構CS、CHMを駆動して時刻表示を
行う表示モード(通常動作モード)と、秒針運針機構C
S及び時分針運針機構CHMへの給電を停止して電力を節
電を行う節電モードとを切り換えるようになっている。
また、節電モードから表示モードへの移行は、ユーザが
計時装置1を手に持ってこれを振ることによって、発電
を強制的に行うことにより、所定の発電電圧が検出され
たことにより強制的に移行されるようになっている。
【0027】[1.2] 詳細構成 以下、計時装置1の各構成部分について説明する。な
お、制御部23については後述する。
【0028】[1.2.1] 発電部 まず発電部Aについて説明する。発電部Aは、発電装置
40、回転錘45および増速用ギア46を備えて構成さ
れている。発電装置40としては、発電用ロータ43が
発電用ステータ42の内部で回転し発電用ステータ42
に接続された発電コイル44に誘起された電力を外部に
出力できる電磁誘導型の交流発電装置が採用されてい
る。
【0029】また、回転錘45は、発電用ロータ43に
運動エネルギーを伝達する手段として機能する。そし
て、この回転錘45の動きが増速用ギア46を介して発
電用ロータ43に伝達されるようになっている。
【0030】この回転錘45は、腕時計型の計時装置1
では、ユーザの腕の動きなどを捉えて装置内で旋回でき
るようになっている。したがって、使用者の生活に関連
したエネルギーを利用して発電を行い、その電力を用い
て計時装置1を駆動できるようになっている。
【0031】[1.2.2] 電源部 次に、電源部Bについて説明する。電源部Bは、過大電
圧が後段の回路に印加されるのを防止するためのリミッ
タ回路LMと、整流回路として作用するダイオード47
と、大容量2次電源48と、昇降圧回路49と、補助コ
ンデンサ80と、を備えて構成されている。
【0032】昇降圧回路49は、複数のコンデンサ49
aおよび49bを用いて多段階の昇圧および降圧ができ
るようになっている。昇降圧回路49の詳細については
後述する。
【0033】そして、昇降圧回路49により昇降圧され
た電源は、補助コンデンサ80に蓄えられる。この場合
において、昇降圧回路49は、制御部23からの制御信
号φ11によって補助コンデンサ80に供給する電圧、
ひいては、秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMに
供給する電圧を調整することができる。
【0034】ここで、電源部Bは、Vdd(高電圧側)
を基準電位(GND)に取り、Vss(低電圧側)を電
源電圧として生成している。ここで、リミッタ回路LM
について説明する。リミッタ回路LMは、等価的には発
電部Aを短絡させるためのスイッチとして機能してお
り、発電部Aの発電電圧VGENが予め定めた所定のリミ
ット基準電圧VLMを越えた場合に、オン(閉)状態とな
る。この結果、発電部Aは、大容量2次電源48から電
気的に切り離されることとなる。
【0035】あるいは、リミッタ回路LMは、大容量2
次電源48あるいは補助コンデンサ80の電圧が予め定
めた所定の電圧を超えた場合に、発電部Aを大容量2次
電源48との間の結線をスイッチで切断する構成を採
る。これにより、いずれの場合においても、過大な発電
電圧VGENが大容量2次電源48に印加されることがな
くなり、大容量2次電源の耐圧を越えた発電電圧VGEN
が印加されることによる大容量2次電源48の破損、ひ
いては、計時装置1の破損を防止することが可能となっ
ている。
【0036】次に昇降圧回路49について図2ないし図
9を参照して説明する。昇降圧回路49は、図2に示す
ように、高容量2次電源48の高電位側端子に一方の端
子が接続されたスイッチSW1と、スイッチSW1の他
方の端子に一方の端子が接続され、他方の端子が高容量
2次電源48の低電位側端子に接続されたスイッチSW
2と、スイッチSW1とスイッチSW2との接続点に一
方の端子が接続されたコンデンサ49aと、コンデンサ
49aの他方の端子に一方の端子が接続され、他方の端
子が高容量2次電源48の低電位側端子に接続されたス
イッチSW3と、一方の端子が補助コンデンサ80の低
電位側端子に接続され、他方の端子がコンデンサ49a
とスイッチSW3との接続点に接続されたスイッチSW
4と、高容量2次電源48の高電位側端子と補助コンデ
ンサ80の高電位側端子との接続点に一方の端子が接続
されたスイッチSW11と、スイッチSW11の他方の
端子に一方の端子が接続され、他方の端子が高容量2次
電源48の低電位側端子に接続されたスイッチSW12
と、スイッチSW11とスイッチSW12との接続点に
一方の端子が接続されたコンデンサ49bと、コンデン
サ49bの他方の端子に一方の端子が接続され、スイッ
チSW12と高容量2次電源48の低電位側端子との接
続点に他方の端子が接続されたスイッチSW13と、一
方の端子がコンデンサ49bとスイッチSW13との接
続点に接続され、他方の端子が補助コンデンサの低電位
側端子に接続されたスイッチSW14と、スイッチSW
11とスイッチSW12との接続点に一方の端子が接続
され、コンデンサ49aとスイッチSW3との接続点に
他方の端子が接続されたスイッチSW21と、を備えて
構成されている。
【0037】[1.2.2.1] 昇降圧回路の動作 ここで、昇降圧回路の動作の概要を図3ないし図9を参
照して、3倍昇圧時、2倍昇圧時、1.5倍昇圧時、1
倍昇圧時(ショートモード)、1/2降圧時および1倍
昇圧時(電荷転送モード)を例として説明する。
【0038】[1.2.2.1.1] 3倍昇圧時 昇降圧回路49は、クロック生成回路104(図11参
照)からのクロック信号CKからリミッタ・昇降圧制御
回路105(図11参照)が生成した昇降圧クロックC
KUDに基づいて動作しており、3倍昇圧時には、図3
(a)に示すように、第1の昇降圧クロックタイミング
(パラレル接続タイミング)においては、スイッチSW
1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオ
ン、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオン、
スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオン、ス
イッチSW14をオフ、スイッチSW21をオフとす
る。
【0039】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は、図4(a)に示すようなものとなり、コンデンサ
49aおよびコンデンサ49bに大容量2次電源48か
ら電源が供給され、コンデンサ49aおよびコンデンサ
49bの電圧が大容量2次電源48の電圧とほぼ等しく
なるまで充電がなされる。
【0040】次に第2の昇降圧クロックタイミング(シ
リアル接続タイミング)においては、スイッチSW1を
オフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、
スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオフ、スイ
ッチSW12をオフ、スイッチSW13をオフ、スイッ
チSW14をオン、スイッチSW21をオンとする。
【0041】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は、図4(b)に示すようなものとなり、大容量2次
電源48、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bは
シリアルに接続されて、大容量2次電源48の電圧の3
倍の電圧で補助コンデンサ80が充電され、3倍昇圧が
実現されることとなる。
【0042】[1.2.2.1.2] 2倍昇圧時 昇降圧回路49は、クロック生成回路104(図11参
照)からのクロック信号CKからリミッタ・昇降圧制御
回路105(図11参照)が生成した昇降圧クロックC
KUDに基づいて動作しており、2倍昇圧時には、図3
(a)に示すように、第1の昇降圧クロックタイミング
(パラレル接続タイミング)においては、スイッチSW
1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオ
ン、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオン、
スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオン、ス
イッチSW14をオフ、スイッチSW21をオフとす
る。
【0043】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は、図5(a)に示すようなものとなり、コンデンサ
49aおよびコンデンサ49bに大容量2次電源48か
ら電源が供給され、コンデンサ49aおよびコンデンサ
49bの電圧が大容量2次電源48の電圧とほぼ等しく
なるまで充電がなされる。
【0044】次に第2の昇降圧クロックタイミング(シ
リアル接続タイミング)においては、スイッチSW1を
オフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、
スイッチSW4をオン、スイッチSW11をオフ、スイ
ッチSW12をオン、スイッチSW13をオフ、スイッ
チSW14をオン、スイッチSW21をオフとする。
【0045】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は、図5(b)に示すようなものとなり、並列に接続
されたコンデンサ49aおよびコンデンサ49bに対
し、大容量2次電源48がシリアルに接続されて、大容
量2次電源48の電圧の2倍の電圧で補助コンデンサ8
0が充電され、2倍昇圧が実現されることとなる。
【0046】[1.2.2.1.3] 1.5倍昇圧時 昇降圧回路49は、クロック生成回路104(図11参
照)からのクロック信号CKからリミッタ・昇降圧制御
回路105(図11参照)が生成した昇降圧クロックC
KUDに基づいて動作しており、1.5倍昇圧時には、図
3(a)に示すように、第1の昇降圧クロックタイミン
グ(パラレル接続タイミング)においては、スイッチS
W1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3を
オフ、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオ
フ、スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオ
ン、スイッチSW14をオフ、スイッチSW21をオン
とする。
【0047】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は、図6(a)に示すようなものとなり、コンデンサ
49aおよびコンデンサ49bに大容量2次電源48か
ら電源が供給され、コンデンサ49aおよびコンデンサ
49bの電圧が大容量2次電源48の電圧の1/2の電
圧とほぼ等しくなるまで充電がなされる。
【0048】次に第2の昇降圧クロックタイミング(シ
リアル接続タイミング)においては、スイッチSW1を
オフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、
スイッチSW4をオン、スイッチSW11をオフ、スイ
ッチSW12をオン、スイッチSW13をオフ、スイッ
チSW14をオン、スイッチSW21をオフとする。
【0049】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は、図6(b)に示すようなものとなり、並列に接続
されたコンデンサ49aおよびコンデンサ49bに対
し、大容量2次電源48がシリアルに接続されて、大容
量2次電源48の電圧の1.5倍の電圧で補助コンデン
サ80が充電され、1.5倍昇圧が実現されることとな
る。
【0050】[1.2.2.1.4] 1倍昇圧時(非
昇降圧時;ショートモード) 昇降圧回路49は、1倍昇圧時には、図3(a)に示す
ように、常に、スイッチSW1をオフ、スイッチSW2
をオン、スイッチSW3をオン、スイッチSW4をオ
ン、スイッチSW11をオフ、スイッチSW12をオ
ン、スイッチSW13をオン、スイッチSW14をオ
ン、スイッチSW21をオフとする。
【0051】この場合における昇降圧回路49の接続状
態は、図7(a)に示すようなものとなり、その等価回
路は図7(b)に示すようなものとなって、大容量2次
電源48が補助コンデンサ80に直結された状態とな
る。
【0052】[1.2.2.1.5] 1/2降圧時 昇降圧回路49は、クロック生成回路104(図11参
照)からのクロック信号CKからリミッタ・昇降圧制御
回路105(図11参照)が生成した昇降圧クロックC
KUDに基づいて動作しており、1/2倍降圧時には、図
3に示すように、第1の昇降圧クロックタイミング(パ
ラレル接続タイミング)においては、スイッチSW1を
オン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオフ、
スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオフ、スイ
ッチSW12をオフ、スイッチSW13をオン、スイッ
チSW14をオフ、スイッチSW21をオンとする。
【0053】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は、図8(a)に示すようなものとなり、コンデンサ
49aおよびコンデンサ49bは直列に接続された状態
で、大容量2次電源48から電源が供給され、コンデン
サ49aおよびコンデンサ49bの電圧が大容量2次電
源48の電圧の1/2の電圧とほぼ等しくなるまで充電
がなされる。
【0054】次に第2の昇降圧クロックタイミング(シ
リアル接続タイミング)においては、スイッチSW1を
オン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオフ、
スイッチSW4をオン、スイッチSW11をオン、スイ
ッチSW12をオフ、スイッチSW13をオフ、スイッ
チSW14をオン、スイッチSW21をオフとする。
【0055】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は、図8(b)に示すようなものとなり、コンデンサ
49aおよびコンデンサ49bがパラレルに接続され
て、大容量2次電源48の電圧の1/2倍の電圧で補助
コンデンサ80が充電され、1/2倍降圧が実現される
こととなる。
【0056】[1.2.2.1.6] 1倍昇圧時(非
昇降圧時;電荷転送モード) 次に本発明の特徴である電荷転送モードについて説明す
る。電荷転送モードとは、中央制御回路93(図10参
照;非昇降圧転送制御手段に相当)が大容量2次電源4
8(第1電源手段に相当)から昇降圧回路49(電源昇
降圧手段に相当)を介して昇降圧倍率M’(M’は1以
外の正の実数;上記例においては、M’=3,2,1.
5,1/2))で補助コンデンサ80(第2電源手段に
相当)への電荷(=電気エネルギー)の転送を行ってい
る状態から大容量2次電源48と補助コンデンサ80を
電気的に直結する状態、すなわち、上述の1倍昇圧時
(非昇降圧時;ショートモード)に移行させるに際し、
大容量2次電源48から昇降圧回路49を介して昇降圧
倍率M=1の非昇降圧状態で補助コンデンサ80に電荷
転送を行わせるモードである。
【0057】この電荷転送モードを設ける理由は、発電
装置で発電した電気エネルギーを大容量2次電源48に
蓄え、この大容量2次電源48の電圧を昇降圧するため
の昇降圧コンデンサ49a、49bを有する昇降圧回路
18を介して補助コンデンサ80蓄えて供給しているた
め、昇降圧コンデンサ49a、49bを介して昇降圧を
行っている昇降圧状態から、昇降圧なしに電気的に大容
量電源装置と小容量電源装置とを直結した直結状態(上
述のショートモード)に移行する際には、大容量2次電
源48と補助コンデンサ80との相対的な電圧関係に応
じて、大容量2次電源側から補助コンデンサ80へある
いは補助コンデンサ80側から大容量2次電源側へと急
激に電荷(電気エネルギー)が移動する可能性があり、
小容量電源装置の駆動回路への供給電圧に急激な変動が
生じ、秒針駆動部30Sおよび時分針駆動部30HM(被
駆動手段に相当)、さらには、制御回路23が誤動作す
る恐れがあるからである。
【0058】そこで、電荷転送モードにおいては、昇降
圧倍率M’で補助コンデンサ80への電荷の転送を行っ
ている状態から大容量2次電源48と補助コンデンサ8
0を電気的に直結するショートモードへ移行するに際
し、昇降圧コンデンサ49a、49bを介した昇降圧を
行わずに、電荷の転送を行うように構成することにより
徐々にショートモード時の電圧に移行させることによ
り、電源電圧の急激な変動を抑制し、秒針駆動部30S
および時分針駆動部30HM、さらには、制御回路23の
誤動作を防止しているのである。
【0059】より具体的には、昇降圧回路49は、クロ
ック生成回路104(図11参照)からのクロック信号
CKからリミッタ・昇降圧制御回路105(図11参
照)が生成した昇降圧クロックCKUDに基づいて動作し
ており、電荷転送モードは充電サイクルと、電荷転送サ
イクルとにより構成されている。
【0060】充電サイクル時には、図3(b)に示すよ
うに、第1の昇降圧クロックタイミング(パラレル接続
タイミング)においては、スイッチSW1をオン、スイ
ッチSW2をオフ、スイッチSW3をオン、スイッチS
W4をオフ、スイッチSW11をオン、スイッチSW1
2をオフ、スイッチSW13をオン、スイッチSW14
をオフ、スイッチSW21をオフとする。
【0061】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は図9(a)に示すようなものとなって、大容量2次
電源48に対し、コンデンサ49aおよびコンデンサ4
9bがパラレルに接続されて、大容量2次電源48の電
圧でコンデンサ49aおよびコンデンサ49bが充電さ
れる。
【0062】そして、電荷転送サイクル時には、図3
(b)に示すように、第2の昇降圧クロックタイミング
(シリアル接続タイミング)においては、スイッチSW
1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオ
フ、スイッチSW4をオン、スイッチSW11をオン、
スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオフ、ス
イッチSW14をオン、スイッチSW21をオフとす
る。
【0063】この場合における昇降圧回路49の等価回
路は図9(b)に示すようなものとなって、補助コンデ
ンサ80に対し、コンデンサ49aおよびコンデンサ4
9bがパラレルに接続されて、コンデンサ49aおよび
コンデンサ49bの電圧、すなわち、大容量2次電源4
8の電圧で補助コンデンサ80が充電され、電荷転送が
なされることとなる。
【0064】そして、補助コンデンサの充電状態が進ん
で、ショートモードに移行させても電源電圧変動が少な
いと認められる電圧になると、ショートモードに移行さ
せる。これにより電源電圧の急激な変動を抑制し、秒針
駆動部30Sおよび時分針駆動部30HM、さらには、制
御回路23の誤動作を防止できることとなる。
【0065】上記電荷転送モードにおいて、パラレル接
続とシリアル接続との状態遷移周期を消費電力の大きさ
に反比例して設定する、例えば、消費電力が2倍になれ
ば状態遷移周期を1/2とし、消費電力が3倍になれば
状態遷移周期を1/3とすることにより、消費電力の大
きさによらず、電圧安定状態にいたるまでの時間を一定
に制御することが可能となる。
【0066】さらに消費電力が大きい場合はさらに状態
遷移周期を短くして電荷(電気エネルギー)供給能力を
増加させることができ、電源電圧の安定化を図ることが
できる。
【0067】より具体的には、1回の電荷転送サイクル
において、転送可能な電気エネルギー量をQ0とし、単
位時間当たりの転送回数をNとし、必要とされる単位時
間当たりの消費電力をQDRVとした場合に、次式を満た
すように単位時間当たりの転送回数N、ひいては、状態
遷移周期を定めるようにすればよい。 QDRV≦Q0×N 同様にコンデンサ49aおよびコンデンサ49bの容量
に応じてパラレル接続とシリアル接続との状態遷移周期
を変更するようにしても良い。
【0068】すなわち、制御回路23が秒針駆動部30
Sおよび時分針駆動部30HM等の全被駆動ユニットのう
ち実際に駆動している被駆動ユニットの消費電力を検出
する消費電力検出ユニット106により検出した消費電
力およびパルス合成回路22の出力パルス信号からクロ
ック生成回路104(図11参照)により生成されるク
ロック信号CKに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路
105(図11参照)により転送回数に相当する昇降圧
クロックCKUDを生成させ、昇降圧回路49に出力させ
るように構成すればよい。
【0069】また、上記構成に代えて、消費電力検出ユ
ニット106により検出された消費電力に基づいてクロ
ック生成回路104(図11参照)が内蔵するデコーダ
にパルス合成回路22から出力される複数の出力パルス
信号のうちから必要な出力パルス信号を選択させ、クロ
ック生成回路104がこの選択された出力パルス信号に
基づいてクロック信号CKを生成し、このクロック信号
CKに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路105(図
11参照)により転送回数に相当する昇降圧クロックC
KUDを生成させて、昇降圧回路49に出力させるように
構成することも可能である。なお、デコーダは必ずしも
クロック生成回路104が内蔵する必要はなく、クロッ
ク生成回路104とは独立した回路として、消費電力検
出ユニット106との間に別個に設けたり、消費電力検
出ユニット106に内蔵したりするように構成すること
も可能である。
【0070】さらに消費電力検出ユニット106に代え
て、消費電力記憶判別ユニット106を設け、電力を消
費しているユニットを特定し、予め記憶しておいた当該
ユニットの消費電力、コンデンサ49aおよびコンデン
サ49bの容量に応じた転送回数との関係についてデー
タテーブルなどの形式により記憶しておき、この記憶デ
ータに基づいて対応する転送回数を読み出し、読み出し
た転送回数およびクロック生成回路104(図11参
照)により生成されるクロック信号CKに基づいて、リ
ミッタ・昇降圧制御回路105(図11参照)により転
送回数に相当する昇降圧クロックCKUDを生成させ、昇
降圧回路49に出力させるように構成することも可能で
ある。これらの結果、コンデンサ49aおよびコンデン
サ49bの容量に応じて電荷(電気エネルギー)供給能
力を増加させることができ、電源電圧の安定化を図るこ
とができる。
【0071】[1.2.3] 運針機構 次に運針機構CS、CHMについて説明する。
【0072】[1.2.3.1] 秒針運針機構 まず秒針運針機構CSについて説明する。秒針運針機構
CSに用いられているステッピングモータ10は、パル
スモータ、ステッピングモータ、階動モータあるいはデ
ジタルモータなどとも称され、デジタル制御装置のアク
チュエータとして多用されている、パルス信号によって
駆動されるモータである。近年、携帯に適した小型の電
子装置あるいは情報機器用のアクチュエータとして小
型、軽量化されたステッピングモータが多く採用されて
いる。このような電子装置の代表的なものが電子時計、
時間スイッチ、クロノグラフといった計時装置である。
【0073】本実施形態のステッピングモータ10は、
秒針駆動部30Sから供給される駆動パルスによって磁
力を発生する駆動コイル11と、この駆動コイル11に
よって励磁されるステータ12と、さらに、ステータ1
2の内部において励磁される磁界により回転するロータ
13を備えている。
【0074】また、ステッピングモータ10は、ロータ
13がディスク状の2極の永久磁石によって構成された
PM型(永久磁石回転型)で構成されている。ステータ
12には、駆動コイル11で発生した磁力によって異な
った磁極がロータ13の回りのそれぞれの相(極)15
および16に発生するように磁気飽和部17が設けられ
ている。
【0075】また、ロータ13の回転方向を規定するた
めに、ステータ12の内周の適当な位置には内ノッチ1
8が設けられており、コギングトルクを発生させてロー
タ13が適当な位置に停止するようにしている。
【0076】ステッピングモータ10のロータ13の回
転は、かなを介してロータ13に噛合された秒中間車5
1及び秒車(秒指示車)52からなる輪列50によって
秒針53に伝達され、秒表示がなされることとなる。
【0077】[1.2.3.2] 時分運針機構 次に時分針運針機構CHMについて説明する。時分運針機
構CHMに用いられているステッピングモータ60は、ス
テッピングモータ10と同様の構成となっている。
【0078】本実施形態のステッピングモータ60は、
時分駆動部30HMから供給される駆動パルスによって磁
力を発生する駆動コイル61と、この駆動コイル61に
よって励磁されるステータ62と、さらに、ステータ6
2の内部において励磁される磁界により回転するロータ
63を備えている。
【0079】また、ステッピングモータ60は、ロータ
63がディスク状の2極の永久磁石によって構成された
PM型(永久磁石回転型)で構成されている。ステータ
62には、駆動コイル61で発生した磁力によって異な
った磁極がロータ63の回りのそれぞれの相(極)65
および66に発生するように磁気飽和部67が設けられ
ている。また、ロータ63の回転方向を規定するため
に、ステータ62の内周の適当な位置には内ノッチ68
が設けられており、コギングトルクを発生させてロータ
63が適当な位置に停止するようにしている。
【0080】ステッピングモータ60のロータ63の回
転は、かなを介してロータ63に噛合された四番車7
1、三番車72、二番車(分指示車)73、日の裏車7
4および筒車(時指示車)75からなる輪列70によっ
て各針に伝達される。二番車73には分針76が接続さ
れ、さらに、筒車75には時針77が接続されている。
ロータ63の回転に連動してこれらの各針によって時分
が表示される。
【0081】さらに輪列70には、図示してはいない
が、年月日(カレンダ)などの表示を行うための伝達系
(例えば、日付表示を行う場合には、筒中間車、日回し
中間車、日回し車、日車等)を接続することももちろん
可能である。この場合においては、さらにカレンダ修正
系輪列(例えば、第1カレンダ修正伝え車、第2カレン
ダ修正伝え車、カレンダ修正車、日車等)を設けること
が可能である。
【0082】[1.2.4] 秒針駆動部及び時分針駆
動部 次に、秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMについ
て説明する。この場合において、秒針駆動部30S及び
時分針駆動部30HMは同様の構成であるので、秒針駆動
部30Sについてのみ説明する。秒針駆動部30Sは、制
御部23の制御下でステッピングモータ10に様々な駆
動パルスを供給する。
【0083】秒針駆動部30Sは、直列に接続されたp
チャンネルMOS33aとnチャンネルMOS32a、
およびpチャンネルMOS33bとnチャンネルMOS
32bによって構成されたブリッジ回路を備えている。
【0084】また、秒針駆動部30Sは、pチャンネル
MOS33aおよび33bとそれぞれ並列に接続された
回転検出用抵抗35aおよび35bと、これらの抵抗3
5aおよび35bにチョッパパルスを供給するためのサ
ンプリング用のpチャンネルMOS34aおよび34b
を備えている。したがって、これらのMOS32a、3
2b、33a、33b、34aおよび34bの各ゲート
電極に制御部23からそれぞれのタイミングで極性およ
びパルス幅の異なる制御パルスを印加することにより、
駆動コイル11に極性の異なる駆動パルスを供給した
り、あるいは、ロータ13の回転検出用および磁界検出
用の誘起電圧を励起する検出用のパルスを供給したりす
ることができるようになっている。
【0085】[1.2.5] 制御回路 次に、制御回路23の構成について図10および図11
を参照しつつ説明する。図10に、制御回路23とその
周辺構成(電源部を含む)の概要構成ブロック図を、図
11にその要部構成ブロック図を示す。
【0086】制御回路23は、大別すると、パルス合成
回路22と、モード設定部90と、時刻情報記憶部96
と、駆動制御回路24と、を備えている。まず、パルス
合成回路22は、水晶振動子などの基準発振源21を用
いて安定した周波数の基準パルスを発振する発振回路
と、基準パルスを分周して得た分周パルスと基準パルス
とを合成してパルス幅やタイミングの異なるパルス信号
を発生する合成回路と、を備えて構成されている。
【0087】次に、モード設定部90は、発電状態検出
部91、発電状態の検出のために用いる設定値を切り換
える設定値切換部95、大容量2次電源48の充電電圧
Vcおよび昇降圧回路49の出力電圧を検出する電圧検
出回路92と、発電状態に応じて時刻表示のモードを制
御するとともに充電電圧に基づいて昇圧倍率を制御する
中央制御回路93と、モードを記憶するモード記憶部9
4と、を備えて構成されている。
【0088】この発電状態検出部91は、発電装置40
の起電圧Vgenを設定電圧値Voと比較して発電が検
出されたか否かを判断する第1の検出回路97と、設定
電圧値Voよりもかなり小さな設定電圧値Vbas以上
の起電圧Vgenが得られた発電継続時間Tgenを設
定時間値Toと比較して発電が検出されたか否かを判断
する第2の検出回路98とを備えており、第1の検出回
路97あるいは第2の検出回路98のいずれか一方の条
件が満足すると、発電状態であると判断し、発電状態検
出信号SPDETを出力するようになっている。ここで、設
定電圧値VoおよびVbasは、いずれもVdd(=G
ND)を基準としたときの負電圧であり、Vddからの
電位差を示している。
【0089】[1.2.5.1] 第1および第2の検
出回路 ここで、第1の検出回路97および第2の検出回路98
の構成について図12を参照して説明する。図12にお
いて、まず、第1の検出回路97は、コンパレータ97
1、定電圧Vaを発生する基準電圧源972、定電圧V
bを発生する基準電圧源973、スイッチSW1、リト
リガブルモノマルチ974から大略構成されている。
【0090】基準電圧源972の発生電圧値は、表示モ
ードにおける設定電圧値Vaとなっており、一方、基準
電圧源973の発生電圧値は、節電モードの設定電圧値
Vbとなっている。基準電圧源972,973は、スイ
ッチSW1を介してコンパレータ971の正入力端子に
接続されている。このスイッチSW1は、設定値切換部
95によって制御され、表示モードにおいて基準電圧源
972を、節電モードにおいて基準電圧源973をコン
パレータ971の正入力端子に接続する。また、コンパ
レータ971の負入力端子には、発電部Aの起電圧Vg
enが供給されている。したがって、コンパレータ97
1は、起電圧Vgenを設定電圧値Vaまたは設定電圧
値Vbと比較し、起電圧Vgenがこれらを下回る場合
(大振幅の場合)には“H”レベルとなり、起電圧Vg
enがこれらを上回る場合(小振幅の場合)には“L”
レベルとなる比較結果信号を生成する。
【0091】次に、リトリガブルモノマルチ974は、
比較結果信号が“L”レベルから“H”レベルに立ち上
がる際に発生する立上エッジでトリガされ、“L”レベ
ルから“H”レベルに立ち上がり、所定時間が経過した
後に“L”レベルから“H”レベルに立ち上がる信号を
生成する。また、リトリガブルモノマルチ974は、所
定時間が経過する前に再度トリガされると、計測時間を
リセットして新たに時間計測を開始するように構成され
ている。
【0092】次に、第1の検出回路97の動作を説明す
る。現在のモードが表示モードであるとすれば、スイッ
チSW1は基準電圧源972を選択し、設定電圧値Va
をコンパレータ971に供給する。すると、コンパレー
タ971は設定電圧値Vaと起電圧Vgenとを比較し
て、比較結果信号を生成する。この場合、リトリガブル
モノマルチ974は、比較結果信号の立ち上がりエッジ
に同期して、“L”レベルから“H”レベルに立ち上が
る。
【0093】一方、現在のモードが表示モードであると
すれば、スイッチSW1は基準電圧源973を選択し、
設定電圧値Vbをコンパレータ971に供給する。この
例では、起電圧Vgenは設定電圧値Vbを越えないの
で、リトリガブルモノマルチ974にトリガが入力され
ない。したがって、電圧検出信号Svはローレベルを維
持することになる。
【0094】このように第1の検出回路97では、モー
ドに応じた設定電圧値VaまたはVbと起電圧Vgen
とを比較することによって、電圧検出信号Sを生成して
いる。図12において、第2の検出回路98は、積分回
路981、ゲート982、カウンタ983、デジタルコ
ンパレータ984およびスイッチSW2から構成されて
いる。
【0095】まず、積分回路981はMOSトランジス
タ2、コンデンサ3、プルアップ抵抗4、インバータ回
路5及びインバータ回路5’から構成されている。起電
圧VgenがMOSトランジスタ2のゲートに接続され
ており、起電圧VgenによってMOSトランジスタ2
はオン、オフ動作を繰り返し、コンデンサ3の充電を制
御する。スイッチング手段を、MOSトランジスタで構
成すればインバータ回路5も含めて、積分回路981は
安価なCMOS−ICで構成できるが、これらのスイッ
チング素子、電圧検出手段はバイポーラトランジスタで
構成しても構わない。プルアップ抵抗4は、コンデンサ
3の電圧値V3を非発電時にVss電位に固定するとと
もに、非発電時のリーク電流を発生させる役割がある。
これは数十から数百MΩ程度の高抵抗値であり、オン抵
抗が大きなMOSトランジスタでも構成可能である。コ
ンデンサ3に接続されたインバータ回路5によりコンデ
ンサ3の電圧値V3を判定し、さらにインバータ回路5
の出力を反転することにより検出信号Voutを出力す
る。ここで、インバータ回路5の閾値は、第1の検出回
路97で用いられる設定電圧値Voよりもかなり小さな
設定電圧値Vbasとなるように設定されている。
【0096】ゲート982には、パルス合成回路22か
ら供給される基準信号SREFと検出信号Voutが供給
されている。したがって、カウンタ983は検出信号V
outがハイレベルの期間、基準信号SREFをカウント
する。このカウント値はデジタルコンパレータ983の
一方の入力に供給される。また、デジタルコンパレータ
983の他方の入力には、設定時間に対応する設定時間
値Toが供給されるようになっている。ここで、現在の
モードが表示モードである場合にはスイッチSW2を介
して設定時間値Taが供給され、現在のモードが節電モ
ードである場合にはスイッチSW2を介して設定時間値
Tbが供給されるようになっている。なお、スイッチS
W2は、設定値切換部95によって制御される。
【0097】デジタルコンパレータ984は、検出信号
Voutの立ち下がりエッジに同期して、その比較結果
を発電継続時間検出信号Stとして出力する。発電継続
時間検出信号Stは、設定時間を越えた場合に“H”レ
ベルとなり、一方、設定時間を下回った場合に“L”レ
ベルとなる。
【0098】次に、第2の検出回路98の動作を説明す
る。発電部Aによって交流電力の発電が始まると、発電
装置40は、ダイオード47を介して起電圧Vgenを
生成する。
【0099】発電が始まり起電圧Vgenの電圧値がV
ddからVssへ立ち下がるとMOSトランジスタ2が
オンして、コンデンサ3の充電が始まる。V3の電位
は、非発電時はプルアップ抵抗4によってVss側に固
定されているが、発電が起こり、コンデンサ3の充電が
始まるとVdd側に上がり始める。次に起電圧Vgen
の電圧がVssへ増加に転じ、MOSトランジスタ2が
オフすると、コンデンサ3への充電は止まるが、V3の
電位はコンデンサ3によってそのまま保持される。 以
上の動作は、発電が持続されている間、繰り返され、V
3の電位はVddまで上がっていき安定する。V3の電
位がインバータ回路5の閾値より上がると、インバータ
回路5’の出力である検出信号Voutが“L”レベル
から“H”レベルに切り替わり、発電の検出ができる。
発電検出までの応答時間は、電流制限抵抗を接続した
り、MOSトランジスタの能力を変えてコンデンサ3へ
の充電電流の値を調整したり、またコンデンサ3の容量
値を変えることによって任意に設定できる。
【0100】発電が停止すると起電圧VgenはVdd
レベルで安定するため、MOSトランジスタ2はオフし
た状態のままとなる。V3の電圧はコンデンサ3によっ
てしばらくは保持され続けるが、プルアップ抵抗4によ
るわずかなリーク電流によってコンデンサ3の電荷が抜
けるため、V3はVddからVssへ徐々に下がり始め
る。そしてV3がインバータ回路5の閾値を越えるとイ
ンバータ回路5’の出力である検出信号Voutは
“H”レベルから“L”レベルに切り替わり、発電がさ
れていないことの検出ができる。この応答時間はプルア
ップ抵抗4の抵抗値を変え、コンデンサ3のリーク電流
を調整することで任意に設定可能である。
【0101】この検出信号Voutがゲート982によ
って基準信号でゲートされると、これをカウンタ983
がカウントする。このカウント値は、デジタルコンパレ
ータ984によって、設定時間に対応する値とタイミン
グT1で比較される。ここで、検出信号Voutのハイ
レベル期間Txが設定時間値Toよりも長いならば、発
電継続時間検出信号Stは、“L”レベルから“H”レ
ベルに変化する。
【0102】さてここで、発電用ロータ43の回転速度
の違いによる起電圧Vgenおよび該起電圧Vgenに
対する検出信号Voutを説明する。起電圧Vgenの
電圧レベルおよび周期(周波数)は、発電用ロータ43
の回転速度に応じて変化する。すなわち、回転速度が大
きいほど、起電圧Vgenの振幅は大となり、かつ周期
が短くなる。このため、発電用ロータ43の回転速度、
すなわち発電装置40の発電の強さに応じて、検出信号
Voutの出力保持時間(発電継続時間)の長さが変化
することになる。すなわち、発電用ロータ43の回転速
度が小さい場合、すなわち、発電が弱い場合には、出力
保持時間はtaとなり、発電用ロータ43の回転速度が
大きい場合、すなわち、発電が強い場合には、出力保持
時間はtbとなる。両者の大小関係は、ta<tbであ
る。このように、検出信号Voutの出力保持時間の長
さによって、発電装置40の発電の強さを知ることがで
きる。
【0103】この場合において、設定電圧値Voおよび
設定時間値Toは、設定値切換部95によって切換制御
できるになっている。設定値切換部95は、時刻表示を
行う表示モードから秒針駆動部30S及び時分針駆動部
30HMの駆動を停止し、時刻表示を行わない節電モード
(但し、制御回路などは動作している。)に切り換わる
と、発電検出回路91の第1および第2の検出回路97
および98の設定値VoおよびToの値を変更する。
【0104】本例においては、表示モードの設定値Va
およびTaとして、節電モードの設定値VbおよびTb
よりも低い値がセットされるようになっている。したが
って、節電モードから表示モードへ切り換えるために
は、大きな発電が必要とされる。ここで、その発電の程
度は、計時装置1を通常携帯して得られる程度では足ら
ず、ユーザが手振りによって強制的に充電する際に生じ
る大きなものである必要がある。換言すれば、節電モー
ドの設定値VbおよびTbは手振りによる強制充電を検
出できるように設定されている。
【0105】また、中央制御回路93は、第1および第
2の検出回路97および98で発電が検出されない非発
電時間Tnを計測する非発電時間計測回路99を備えて
おり、非発電時間Tnが所定の設定時間以上継続すると
表示モードから節電モードに移行するようになってい
る。
【0106】一方、節電モードから表示モードへの移行
は、発電状態検出部91によって、発電部Aが発電状態
にあることが検出され、かつ、大容量2次電源48の充
電電圧VCが十分であるという条件が整うと実行され
る。
【0107】この場合において、節電モードへ移行して
いる状態で、リミッタ回路LMが動作し、オン(閉)状
態となっていると、発電部Aは短絡状態となり、発電部
Aの電気的情報が全く後段に伝わらないため、発電状態
検出部91は、発電部Aが発電状態にあってもそれを検
出することができなくなってしまい、節電モードから表
示モードへ移行することができなくなってしまうことと
なる。
【0108】そこで、本実施形態においては、動作モー
ドが節電モードにある場合には、発電部Aの発電状態に
拘わらず、リミッタ回路LMをオフ(開)状態として、
発電状態検出部91は、発電部Aの発電状態を確実に検
出することができるようにしている。
【0109】また、電圧検出回路92は、リミッタ回路
LMを動作状態とするか否かを大容量2次電源48の充
電電圧VCあるいは補助コンデンサ80の充電電圧VC1
と、予め定めたリミッタオン基準電圧VLMONと、を比較
することにより検出し、リミッタオン信号SLMONを出力
するリミッタオン電圧検出回路92Aと、リミッタオン
電圧検出回路92Aを動作させるか否かを大容量2次電
源48の充電電圧VCあるいは補助コンデンサ80の充
電電圧VC1と、予め定めたリミッタ回路動作基準電圧
(以下、プレ電圧という)VPREと比較することにより
検出し、リミッタ動作許可信号SLMENを出力するプレ電
圧検出回路92Bと、大容量2次電源48の充電電圧V
Cあるいは補助コンデンサ80の充電電圧VC1を検出
し、電源電圧検出信号SPWを出力する電源電圧検出回路
92Cと、備えて構成されている。
【0110】この場合において、リミッタオン電圧検出
回路92Aは、プレ電圧検出回路92Bに比較して高精
度で電圧検出が可能な回路構成を採用しており、プレ電
圧検出回路92Bと比較して回路規模が大きくなり、そ
の消費電力も大きなものとなっている。
【0111】ここで、リミッタオン電圧検出回路92
A、プレ電圧検出回路92B及びリミッタ回路LMの詳
細構成および動作について図13及び図14を参照して
説明する。プレ電圧検出回路92Bは、図13に示すよ
うに、Vdd(高電圧側)にドレインが接続され、発電
検出回路91の出力する発電状態検出信号SPDETに基づ
いて発電状態においてオン状態となるPチャネルトラン
ジスタTP1と、ドレインがPチャネルトランジスタT
P1のソースに接続され、ゲートに所定の一定電圧VCO
NSTが印加されたPチャネルトランジスタTP2と、ド
レインがPチャネルトランジスタTP1のソースに接続
され、ゲートに所定の一定電圧VCONSTが印加され、P
チャネルトランジスタTP2に並列に接続されたPチャ
ネルトランジスタTP3と、ソースがPチャネルトラン
ジスタTP2のソースに接続され、ゲートおよびドレイ
ンが共通接続されたNチャネルトランジスタTN1と、
ソースがNチャネルトランジスタTN1のドレインに接
続され、ゲートおよびドレインが共通接続されたNチャ
ネルトランジスタTN2と、ソースがNチャネルトラン
ジスタTN2のドレインに接続され、ゲートおよびソー
スが共通接続され、ドレインがVss(低電圧側)に接
続されたNチャネルトランジスタTN3と、ソースがP
チャネルトランジスタTP3のソースに接続され、ゲー
トがNチャネルトランジスタTN3のゲートに共通接続
され、ドレインがVss(低電圧側)に接続されたNチ
ャネルトランジスタTN4と、を備えて構成されてい
る。
【0112】この場合において、Nチャネルトランジス
タTN3およびNチャネルトランジスタTN4とは、カ
レントミラー回路を構成している。
【0113】プレ電圧検出回路92Bは、発電検出回路
91により発電が検出されたことを示す発電状態検出信
号SPDETを受けて、動作を開始する。基本的な動作とし
ては、作動対のトランジスタの能力のアンバランスによ
り発生する電位差を検出電圧とする回路構成となってい
る。
【0114】すなわち、PチャネルトランジスタTP
2、NチャネルトランジスタTN1、Nチャネルトラン
ジスタTN2およびNチャネルトランジスタTN3の第
1のトランジスタ群と、PチャネルトランジスタTP3
及びNチャネルトランジスタTN4の第2のトランジス
タ群との間の能力のアンバランスにより発生する電位差
を検出することにより、リミッタオン電圧検出回路92
Aにリミッタ動作許可信号SLMENを出力するか否かを決
定している。
【0115】図13に示すプレ電圧検出回路92Bにお
いては、Nチャネルトランジスタのしきい値のおよそ3
倍の電圧が検出電圧となっている。本回路構成において
は、トランジスタの動作電流で全体回路の消費電流が決
定されているため、非常に小さな消費電流(10[n
A]程度)での電圧検出動作が可能となる。しかしなが
ら、トランジスタのしきい値は様々な要因でばらつくた
め、精度の高い電圧検出は困難となっている。
【0116】これに対し、リミッタオン電圧検出回路9
2Aは、消費電流は大きいが高精度で電圧検出が可能と
なる回路構成を採用している。すなわち、図13に示す
ように、リミッタオン電圧検出回路92Aは、一方の入
力端子に、リミッタオン電圧検出タイミングに相当する
サンプリング信号SSPが入力され、他方の入力端子にリ
ミッタ動作許可信号SLMENが入力され、リミッタ動作許
可信号SLMENが“H”レベルかつサンプリング信号SSP
が“H”レベルの場合に、“L”レベルの動作制御信号
を出力するNAND回路NAと、“L”レベルの動作制
御信号が出力された場合にオン状態となるPチャネルト
ランジスタTP11、TP12と、Pチャネルトランジ
スタTP12がオン状態である場合に動作電源が供給さ
れ、基準電圧VREFと発電電圧あるいは蓄電電圧である
被検出電圧をスイッチSWa、SWb、SWcを排他的
にオン状態として抵抗分割した電圧を順次比較する電圧
コンパレータCMPと、を備えて構成されている。
【0117】NAND回路NAは、リミッタ動作許可信
号SLMENが“H”レベルかつサンプリング信号SSPが
“H”レベルの場合に、“L”レベルの動作制御信号を
PチャネルトランジスタTP11及びPチャネルトラン
ジスタTP12に出力する。これにより、Pチャネルト
ランジスタTP11、TP12は双方ともオン状態とな
る。この結果、電圧コンパレータCMPは、動作電源が
供給され、基準電圧VREFと発電電圧あるいは蓄電電圧
である被検出電圧をスイッチSWa、SWb、SWcを
排他的にオン状態として抵抗分割した電圧を順次比較す
ることとなり、検出結果をリミッタ回路LMあるいは昇
降圧回路49に出力することとなる。
【0118】[1.2.5.2] リミッタ回路 図14にリミッタ回路LMの一例を示す。図14(a)
は、スイッチングトランジスタSWLMにより発電装置4
0の出力を短絡して発電電圧が外部出力されないように
した場合の構成例である。また、図14(b)は、スイ
ッチングトランジスタSWLM’により発電装置40を開
放状態として、発電電圧が外部出力されないようにした
場合の構成例である。
【0119】また、本実施形態の電源部Bは昇降圧回路
49を備えているため、充電電圧VCがある程度低い状
態でも昇降圧回路49を用いて電源電圧を昇圧すること
により、運針機構CS、CHMを駆動することが可能であ
る。
【0120】また、逆に充電電圧VCがある程度高く、
運針機構CS、CHMの駆動電圧よりも高い状態でも昇降
圧回路49を用いて電源電圧を降圧することにより、運
針機構CS、CHMを駆動することが可能である。
【0121】そこで、中央制御回路93は、充電電圧V
Cに基づいて昇降圧倍率を決定し、昇降圧回路49を制
御している。しかし、充電電圧VCがあまりに低いと、
昇圧しても運針機構CS、CHMを動作させることができ
る電源電圧を得ることができない。そのような場合に、
節電モードから表示モードに移行すると、正確な時刻表
示を行うことができず、また、無駄な電力を消費してし
まうことになる。
【0122】そこで、本実施形態においては、充電電圧
VCを予め定められた設定電圧値Vcと比較することによ
り、充電電圧VCが十分であるか否かを判断し、これを
節電モードから表示モードへ移行するための一条件とし
ている。
【0123】さらに中央制御回路93は、ユーザにより
外部入力装置100が操作された場合に、予め定めた強
制的な節電モードへの移行の指示動作が所定時間内に行
われたか否かを監視するための節電モードカウンタ10
1と、常時サイクリックにカウントを継続するととも
に、カウント値=0の秒針位置が予め定めた所定の節電
モード表示位置(例えば、1時の位置)に相当する秒針
位置カウンタ102と、パルス合成回路22における発
振が停止したか否かを検出し、発振停止検出信号SOSC
を出力する発振停止検出回路103と、パルス合成回路
22の出力に基づいてクロック信号CKを生成し、出力す
るクロック生成回路104と、リミッタオン信号SLMO
N、電源電圧検出信号SPW、クロック信号CKおよび発電
状態検出信号SPDETに基づいて、リミッタ回路LMのオ
ン/オフ制御および昇降圧クロック信号CKUDによる昇
降圧回路49の昇降圧倍率制御を行うリミッタ・昇降圧
制御回路105と、を備えて構成されている。
【0124】このように設定されたモードは、モード記
憶部94に記憶され、その情報が駆動制御回路24、時
刻情報記憶部96および設定値切換部95に供給されて
いる。駆動制御回路24においては、表示モードから節
電モードに切り換わると、秒針駆動部30S及び時分針
駆動部30HMに対しパルス信号を供給するのを停止し、
秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMの動作を停止
させる。これにより、モータ10は回転しなくなり、時
刻表示は停止する。
【0125】次に、時刻情報記憶部96は、より具体的
にはアップダウンカウンタで構成されており(図示せ
ず)、表示モードから節電モードに切り換わると、パル
ス合成回路22によって生成された基準信号を受けて時
間計測を開始してカウント値をアップし(アップカウン
ト)、節電モードの継続時間がカウント値として計測さ
れることになる。
【0126】また、節電モードから表示モードに切り換
わると、前記アップダウンカウンタのカウント値をダウ
ンし(ダウンカウント)、ダウンカウント中は、駆動制
御回路24から秒針駆動部30S及び時分針駆動部30H
Mに供給される早送りパルスを出力する。
【0127】そして、アップダウンカウンタのカウント
値が零、すなわち、節電モードの継続時間および早送り
運針中の経過時間に相当する早送り運針時間が経過する
と、早送りパルスの送出を停止するための制御信号を生
成し、これを秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HM
に供給している。
【0128】この結果、時刻表示は現在時刻に復帰され
ることとなる。このように時刻情報記憶部96は、再表
示された時刻表示を現在時刻に復帰させる機能も備えて
いる。
【0129】次に、駆動制御回路24は、パルス合成回
路22から出力される各種のパルスに基づいて、モード
に応じた駆動パルスを生成する。まず、節電モードにあ
っては、駆動パルスの供給を停止する。次に、節電モー
ドから表示モードへの切換が行われた直後には、再表示
された時刻表示を現時刻に復帰させるために、パルス間
隔が短い早送りパルスを駆動パルスとして秒針駆動部3
0S及び時分針駆動部30HMに供給する。
【0130】次に、早送りパルスの供給が終了した後に
は、通常のパルス間隔の駆動パルスを秒針駆動部30S
及び時分針駆動部30HMに供給する。
【0131】[1.2.5.3] リミッタ・昇降圧制
御回路 ここで図15ないし図17を参照してリミッタ・昇降圧
制御回路105の構成について詳細に説明する。リミッ
タ・昇降圧制御回路105は、大別すると、図15に示
すリミッタ・昇降圧倍率制御回路201と、図16に示
す昇降圧倍率制御用クロック生成回路202と、図17
に示す昇降圧制御回路203と、を備えて構成されてい
る。
【0132】[1.2.5.3.1] リミッタ・昇降
圧倍率制御回路 リミッタ・昇降圧倍率制御回路201は、図15に示す
ように、一方の入力端子にリミッタ回路LMを動作状態
とする場合に“H”レベルとなるリミッタオン信号SLM
ONが入力され、他方の入力端子に発電装置40が発電状
態にある場合に出力される発電状態検出信号SPDETが入
力されるAND回路211と、入力端子に1/2降圧時
に“H”レベルとなる1/2倍信号S1/2が入力され、
1/2倍信号S1/2を反転して反転1/2倍信号/S1/2
を出力するインバータ212と、一方の入力端子にイン
バータ212の出力端子が接続され、他方の入力端子に
信号SPW1が入力されたAND回路213と、一方の入
力端子にAND回路211の出力端子が接続され、他方
の入力端子にAND回路213の出力端子が接続され、
昇降圧倍率を設定するためのカウント値をアップするた
めのアップクロック信号UPCLを出力するOR回路21
4と、入力端子に3倍昇圧時に“H”レベルとなる3倍
信号SX3が入力され、3倍信号SX3を反転して反転3倍
信号/SX3を出力するインバータ215と、一方の入力
端子にインバータ215の出力端子が接続され、他方の
入力端子に信号SPW2が入力され、昇降圧倍率を設定す
るためのカウント値をダウンするためのダウンクロック
信号DNCLを出力するたAND回路216と、入力端子
に昇降圧倍率変更を禁止する際に“H”レベルとなる昇
降圧倍率変更禁止信号INHが入力され、昇降圧倍率変
更禁止信号INHを反転して反転昇降圧倍率変更禁止信
号/INHを出力するインバータ217と、を備えて構
成されている。
【0133】さらにリミッタ・昇降圧倍率制御回路20
1は、一方の入力端子にアップクロック信号UPCLが入
力され、他方の入力端子に反転昇降圧倍率変更禁止信号
/INHが入力され、反転昇降圧倍率変更禁止信号/I
NHが“L”レベル、すなわち、昇降圧倍率変更禁止時
にアップクロック信号UPCLの入力を無効とするAND
回路221と、一方の入力端子にダウンクロック信号D
NCLが入力され、他方の入力端子に反転昇降圧倍率変更
禁止信号/INHが入力され、反転昇降圧倍率変更禁止
信号/INHが“L”レベル、すなわち、昇降圧倍率変
更禁止時にダウンクロック信号DNCLの入力を無効とす
るAND回路222と、を備えて構成されている。な
お、AND回路221及びAND回路222は、昇降圧
倍率変更禁止ユニット223として機能している。
【0134】またリミッタ・昇降圧倍率制御回路201
は、一方の入力端子にAND回路221の出力端子が接
続され、他方の入力端子にAND回路222の出力端子
が接続されたNOR回路225と、NOR回路225の
出力信号を反転して出力するインバータ226と、クロ
ック端子CL1にインバータ226の出力信号が入力さ
れ、反転クロック端子/CL1にNOR回路225の出
力信号が入力され、リセット端子R1に倍率設定信号SS
ETが入力され、第1カウントデータQ1及び反転第1カ
ウントデータ/Q1を出力する第1カウンタ227と、
一方の入力端子にAND回路221の出力端子が接続さ
れ、他方の入力端子に第1カウントデータQ1が入力さ
れるAND回路228と、一方の入力端子にAND回路
222の出力端子が接続され、他方の入力端子に反転第
1カウントデータ/Q1が入力されるAND回路229
と、一方の入力端子にAND回路228の出力端子が接
続され、他方の入力端子にAND回路229の出力端子
が接続されたNOR回路230と、を備えて構成されて
いる。
【0135】またさらにリミッタ・昇降圧倍率制御回路
201は、NOR回路230の出力信号を反転して出力
するインバータ236と、クロック端子CL2にインバ
ータ236の出力信号が入力され、反転クロック端子/
CL2にNOR回路230の出力信号が入力され、リセ
ット端子R2に倍率設定信号SSETが入力され、第2カウ
ントデータQ2及び反転第2カウントデータ/Q2を出力
する第2カウンタ237と、一方の入力端子にAND回
路221の出力端子が接続され、他方の入力端子に第2
カウントデータQ2が入力されるAND回路238と、
一方の入力端子にAND回路222の出力端子が接続さ
れ、他方の入力端子に反転第2カウントデータ/Q2が
入力されるAND回路239と、一方の入力端子にAN
D回路238の出力端子が接続され、他方の入力端子に
AND回路239の出力端子が接続されたNOR回路2
40と、を備えて構成されている。
【0136】またリミッタ・昇降圧倍率制御回路201
は、NOR回路240の出力信号を反転して出力するイ
ンバータ246と、クロック端子CL3にインバータ2
46の出力信号が入力され、反転クロック端子/CL3
にNOR回路240の出力信号が入力され、リセット端
子R3に倍率設定信号SSETが入力され、第3カウントデ
ータQ3(=1/2倍信号S1/2として機能)及び反転第
3カウントデータ/Q3を出力する第3カウンタ247
と、第1の入力端子に反転第3カウントデータ/Q3が
入力され、第2の入力端子に第2カウントデータQ2が
入力され、第3の入力端子に第1カウントデータQ1が
入力され、これらのデータの論理積の否定をとって出力
するNAND回路251と、第1の入力端子に反転第3
カウントデータ/Q3が入力され、第2の入力端子に第
2カウントデータQ2が入力され、第3の入力端子に反
転第1カウントデータ/Q1が入力され、これらのデー
タの論理積をとって昇降圧倍率1.5倍昇圧の際に
“H”レベルとなる1.5倍信号SX1.5として出力する
NAND回路252と、第1の入力端子に反転第3カウ
ントデータ/Q3が入力され、第2の入力端子に第1カ
ウントデータQ1が入力され、第3の入力端子に反転第
2カウントデータ/Q2が入力され、これらのデータの
論理積をとって昇降圧倍率2倍昇圧の際に“H”レベル
となる2倍信号SX2として出力するNAND回路253
と、第1の入力端子に反転第3カウントデータ/Q3が
入力され、第2の入力端子に反転第1カウントデータ/
Q1が入力され、第3の入力端子に反転第2カウントデ
ータ/Q2が入力され、これらのデータの論理積をとっ
て昇降圧倍率3倍昇圧の際に“H”レベルとなる3倍信
号SX3として出力するNAND回路254と、を備えて
構成されている。
【0137】さらにリミッタ・昇降圧倍率制御回路20
1は、昇降圧倍率が1.5倍昇圧から1倍昇圧(=非昇
降圧)に移行した場合、あるいは、昇降圧倍率が1/2
倍降圧から1倍昇圧に移行した場合に、クロック信号C
Lの1〜2周期(この範囲で不定)の期間、電荷転送モ
ード信号STRNを“H”レベルとするための移行期間信
号を出力するタイマ260と、NAND回路251の出
力信号を反転して出力するインバータ261と、一方の
入力端子に移行期間信号が入力され、他方の入力端子に
インバータ261の出力信号が入力され、これらの信号
の論理積をとって昇降圧倍率1倍昇圧(非昇降圧)の際
に“H”レベルとなる1倍信号SX1として出力するAN
D回路262と、一方の入力端子に移行期間信号が入力
され、他方の入力端子にNAND回路251の出力信号
が入力され、これらの信号の論理和の否定をとって電荷
転送モード時に“H”レベルとなる電荷転送モード信号
STRNとして出力するNOR回路263と、を備えて構
成されている。
【0138】タイマ260は、クロック信号CLを反転
して反転クロック信号/CLとして出力するインバータ
265と、クロック端子CLに反転クロック信号/CL
が入力され、反転クロック端子/CL1にクロック信号
CLが入力され、リセット端子RにNAND回路251
の出力信号が入力される第1カウンタ266と、クロッ
ク端子CLに第1カウンタ266の出力端子Qが接続さ
れ、反転クロック端子/CLに第1カウンタ266の出
力端子/Qが接続され、リセット端子RにNAND回路
251の出力信号が入力され、出力端子Qから移行期間
信号が出力される第2カウンタ267と、を備えて構成
されている。
【0139】図18にリミッタ・昇降圧倍率制御回路の
動作説明図を示す。上記構成において、第1カウントデ
ータQ1、第2カウントデータQ2及び第3カウントデー
タQ3の関係は、図18に示すようになっており、例え
ば、 Q1=0(=“L”)、Q2=0(=“L”)、Q3=0
(=“L”) であるならば、昇降圧倍率は、3倍であり、3倍信号S
x3が“H”レベルとなる。 また、Q1=0(=
“L”)、Q2=1(=“H”)、Q3=0(=“L”)
であるならば、昇降圧倍率は、1.5倍であり、1.5
倍信号Sx1.5が“H”レベルとなる。さらに、Q3=1
(=“H”)であるならば、昇降圧倍率は、1/2であ
り、1/2倍信号S1/2が“H”レベルとなる。
【0140】[1.2.5.3.2] 昇降圧倍率制御
用クロック生成回路 昇降圧倍率制御用クロック生成回路202は、図16に
示すように、クロック信号CKを反転するインバータ2
71と、インバータ271の出力の高域成分を除去して
出力するロウパスフィルタ部272と、ロウパスフィル
タ部272の出力信号を反転して出力するインバータ2
73と、一方の入力端子にクロック信号CKが入力さ
れ、他方の入力端子にインバータ273の出力信号が入
力され、両入力信号の論理積をとってパラレル信号Para
llelとして出力するAND回路274と、一方の入力端
子にクロック信号CKが入力され、他方の入力端子にイ
ンバータ273の出力信号が入力され、両入力信号の論
理和の否定をとってシリアル信号Serialとして出力する
NOR回路275と、を備えて構成されている。
【0141】図19にパラレル信号及びシリアル信号の
波形説明図を示す。上記構成において、パラレル信号Pa
rallel及びシリアル信号Serialの波形は、例えば、図1
9に示すようなものとなっている。
【0142】[1.2.5.3.3] 昇降圧制御回路 昇降圧制御回路203は、図17に示すように、パラレ
ル信号Parallelを反転して反転パラレル信号/Parallel
として出力するインバータ281と、シリアル信号Seri
alを反転して反転シリアル信号/Serialとして出力する
インバータ282と、1倍信号SX1を反転し反転1倍信
号/SX1として出力するインバータ283と、反転1倍
信号/SX1を再び反転して1倍信号SX1として出力する
インバータ284と、1/2倍信号S1/2を反転し反転
1/2倍信号/S1/2として出力するインバータ285
と、反転1/2倍信号/S1/2を再び反転し1/2倍信
号S1/2として出力するインバータ286と、一方の入
力端子に1/2倍信号S1/2が入力され、他方の入力端
子に転送モード信号STRNが入力され、1/2倍信号S1
/2と転送モード信号STRNとの論理和の否定をとって出
力するNOR回路287と、を備えて構成されている。
【0143】また昇降圧制御回路203は、一方の入力
端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の
入力端子に1倍信号SX1が入力される第1OR回路29
1と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入
力され、他方の端子にはNOR回路287の出力信号が
入力される第2OR回路292と、一方の入力端子には
第1OR回路291の出力端子が接続され、他方の入力
端子には第2OR回路292の出力端子が接続され、両
OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW1を制
御すべく、スイッチSW1をオン状態とする場合に
“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW1を出力する
NAND回路293と、一方の入力端子に反転パラレル
信号/Parallelが入力され、他方の入力端子に反転1倍
信号/SX1が入力される第3OR回路294と、NOR
回路287の出力信号を反転して出力するインバータ2
95と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが
入力され、他方の端子にはインバータ295の出力信号
が入力される第4OR回路296と、一方の入力端子に
は第3OR回路294の出力端子が接続され、他方の入
力端子には第4OR回路296の出力端子が接続され、
両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW2を
制御すべく、スイッチSW2をオン状態とする場合に
“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW2を出力する
NAND回路297と、を備えて構成されている。
【0144】さらに昇降圧制御回路203は、一方の入
力端子に1/2倍信号S1/2が入力され、他方の入力端
子に1.5倍信号SX1.5が入力され、両信号の論理和を
とって出力するOR回路298と、一方の入力端子に反
転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子
にOR回路298の出力信号が入力される第5OR回路
299と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Serial
が入力され、他方の入力端子には、反転1倍信号/SX1
が入力される第6OR回路301と、一方の入力端子に
は第5OR回路299の出力端子が接続され、他方の入
力端子には第6OR回路301の出力端子が接続され、
両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW3を
制御すべく、スイッチSW3をオン状態とする場合に
“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW3を出力する
NAND回路302と、一方の入力端子に反転パラレル
信号/Parallelが入力され、他方の入力端子に反転1倍
信号/SX1が入力される第7OR回路303と、一方の
入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方
の端子には3倍信号SX3が入力される第8OR回路30
4と、一方の入力端子には第7OR回路303の出力端
子が接続され、他方の入力端子には第8OR回路304
の出力端子が接続され、両OR回路の出力の論理積をと
って、スイッチSW4を制御すべく、スイッチSW4を
オン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御
信号SSW4を出力するNAND回路305と、を備えて
構成されている。
【0145】さらにまた昇降圧制御回路203は、第1
の入力端子に3倍信号SX3が入力され、第2の入力端子
に2倍信号SX2が入力され、第3の入力端子に転送モー
ド信号STRNが入力され、これらの入力信号の論理和の
否定をとって出力するNOR回路306と、一方の入力
端子にNOR回路306の出力信号が入力され、他方の
入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入力される第
9OR回路307と、一方の入力端子に転送モード信号
STRNが入力され、他方の入力端子に1/2倍信号S1/2
が入力されるNOR回路308と、一方の入力端子に反
転シリアル信号/Serialが入力され、他方の入力端子に
NOR回路308の出力端子が接続された第10OR回
路309と、一方の入力端子には第9OR回路307の
出力端子が接続され、他方の入力端子には第10OR回
路309の出力端子が接続され、両OR回路の出力の論
理積をとって、スイッチSW11を制御すべく、スイッ
チSW11をオン状態とする場合に“H”レベルとなる
スイッチ制御信号SSW11を出力するNAND回路310
と、第1の入力端子に2倍信号SX2が入力され、第2の
入力端子に1.5倍信号SX1.5が入力され、第3の入力
端子に1倍信号SX1が入力され、これらの入力信号の論
理和の否定をとって出力するNOR回路311と、一方
の入力端子にNOR回路311の出力信号が入力され、
他方の入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され
る第11OR回路312と、一方の入力端子に反転パラ
レル信号/Parallelが入力され、他方の入力端子に反転
1倍信号/SX1が入力された第12OR回路313と、
一方の入力端子には第11OR回路312の出力端子が
接続され、他方の入力端子には第12OR回路313の
出力端子が接続され、両OR回路の出力の論理積をとっ
て、スイッチSW12を制御すべく、スイッチSW12
をオン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制
御信号SSW12を出力するNAND回路314と、を備え
て構成されている。
【0146】また昇降圧制御回路203は、一方の入力
端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方の入
力端子に反転1倍信号/SX1が入力される第13OR回
路315と、一方の入力端子に反転パラレル信号/Para
llelが入力され、他方の入力端子に第13OR回路31
5の出力信号が入力され、反転パラレル信号/Parallel
と第13OR回路315の出力信号の論理積をとって、
スイッチSW13を制御すべく、スイッチSW13をオ
ン状態とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信
号SSW13を出力するNAND回路316と、一方の入力
端子に反転パラレル信号/Parallelが入力され、他方の
入力端子に反転1倍信号/SX1が入力される第14OR
回路317と、一方の入力端子に反転シリアル信号/Se
rialが入力され、他方の端子に第14OR回路317の
出力信号が入力され、反転シリアル信号/Serialと第1
4OR回路317の出力信号の論理積をとって、スイッ
チSW14を制御すべく、スイッチSW14をオン状態
とする場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW
14を出力するNAND回路318と、を備えて構成され
ている。
【0147】さらに昇降圧制御回路203は、一方の入
力端子に1/2倍信号S1/2が入力され、他方の入力端
子に1.5倍信号SX1.5が入力されるNOR回路319
と、一方の入力端子に反転パラレル信号/Parallelが入
力され、他方の入力端子にNOR回路319の出力信号
が入力される第15OR回路320と、入力端子に3倍
信号SX3が入力され、3倍信号SX3を反転して反転3倍
信号/SX3として出力するインバータ321と、一方の
入力端子に反転シリアル信号/Serialが入力され、他方
の入力端子に反転3倍信号/SX3が入力され、反転シリ
アル信号/Serialと反転3倍信号/SX3の論理和をとっ
て出力する第16OR回路322と、一方の入力端子に
は第15OR回路320の出力端子が接続され、他方の
入力端子には第16OR回路322の出力端子が接続さ
れ、両OR回路の出力の論理積をとって、スイッチSW
21を制御すべく、スイッチSW21をオン状態とする
場合に“H”レベルとなるスイッチ制御信号SSW21を出
力するNAND回路323と、を備えて構成されてい
る。
【0148】これらの構成の結果、昇降圧制御回路20
3は、図3に示した昇降圧回路の動作説明図に対応する
スイッチ制御信号SSW1、SSW2、SSW3、SSW4、SSW1
1、SSW12、SSW13、SSW14、SSW21をパラレル信号Par
allel及びシリアル信号/Serialに基づくタイミングで
出力することとなる。
【0149】[1.2.5.3.4] 基準クロック信
号出力回路 ここで、昇降圧倍率制御用クロック生成回路202にお
いてパラレル信号Parallel及びシリアル信号Serialを生
成する際に用いられるクロック信号CKを被駆動部L1
〜Lnの消費電流(=消費電力)に応じて出力する基準
クロック信号出力回路について図20を参照して説明す
る。
【0150】基準クロック信号出力回路400は、大別
すると、被駆動部L1〜Lnの総消費電力を総消費電流
として検出する消費電流検出部401と、消費電流検出
部401の検出結果に基づいてパルス合成回路22が生
成したクロック信号CL1〜CL4を選択して昇降圧制
御クロックの基準となるクロック信号CKとして昇降圧
倍率制御用クロック生成回路202に出力するクロック
選択部402と、を備えて構成されている。
【0151】この場合において、クロック信号CL1〜
CL4の周波数は、以下の関係にあるものとする。 (周波数 高) CL1>CL2>CL3>CL4 (周波数 低) これにより、クロック信号CLとしてクロック信号CL
1が出力される場合が最も電力供給能力が高く、高消費
電力に対応するものとなり、クロック信号CLとしてク
ロック信号CL4が出力される場合が最も電力供給能力
が低く、低消費電力に対応するものとなるように設定さ
れている。
【0152】また、図20中、被駆動部L1〜Lnは、
状態制御信号L1ON〜LnONにより駆動状態/非駆動状
態が切り換えられるものとする。消費電流検出部401
は、電源ラインに挿入した小抵抗値を有する抵抗Rと、
モータ駆動回路を含む被駆動部L1〜Lnの消費電力を
抵抗Rに発生する電圧に変換し、各1ビッのディジタル
データAD1、AD2で表される2ビットのデータに変
換するA/D変換器405と、を備えて構成されてい
る。
【0153】クロック選択部402は、ディジタルデー
タAD1が入力され、反転ディジタルデータ/AD1を
出力する第1インバータ410と、ディジタルデータA
D2が入力され、反転ディジタルデータ/AD2を出力
する第2インバータ411と、一方の入力端子にディジ
タルデータAD1が入力され、他方の入力端子にディジ
タルデータAD2が入力され、第1クロック選択信号を
出力する第1AND回路412と、一方の入力端子にデ
ィジタルデータAD1が入力され、他方の入力端子に反
転ディジタルデータ/AD2が入力され、第2クロック
選択信号を出力する第2AND回路413と、一方の入
力端子に反転ディジタルデータ/AD1が入力され、他
方の入力端子にディジタルデータAD2が入力され、第
3クロック選択信号を出力する第3AND回路414
と、一方の入力端子に反転ディジタルデータ/AD1が
入力され、他方の入力端子に反転ディジタルデータ/A
D2が入力され、第4クロック選択信号を出力する第4
AND回路415と、一方の入力端子にパルス合成回路
22が生成したクロック信号CL1が入力され、他方の
入力端子に入力された第1クロック選択信号が“H”レ
ベルの場合に、クロック信号CL1をクロック信号CK
として出力する第5AND回路416と、一方の入力端
子にパルス合成回路22が生成したクロック信号CL2
が入力され、他方の入力端子に入力された第2クロック
選択信号が“H”レベルの場合に、クロック信号CL2
をクロック信号CKとして出力する第6AND回路41
7と、一方の入力端子にパルス合成回路22が生成した
クロック信号CL3が入力され、他方の入力端子に入力
された第3クロック選択信号が“H”レベルの場合に、
クロック信号CL3をクロック信号CKとして出力する
第7AND回路418と、一方の入力端子にパルス合成
回路22が生成したクロック信号CL4が入力され、他
方の入力端子に入力された第4クロック選択信号が
“H”レベルの場合に、クロック信号CL4をクロック
信号CKとして出力する第8AND回路419と、第5
AND回路〜第8AND回路の出力の論理和をとって、
クロック信号CL1〜CL4のいずれか一のクロック信
号をクロック信号CKとして出力するOR回路420
と、を備えて構成されている。
【0154】次に図20を参照して基準クロック出力回
路の動作を説明する。消費電流検出部401のA/D変
換器405は、モータ駆動回路を含む被駆動部L1〜L
nの消費電力を抵抗Rに発生する電圧を各1ビッのディ
ジタルデータAD1、AD2で表される2ビットのデー
タに変換してクロック選択部402に出力する。
【0155】より具体的には、図21に示すように、A
/D変換器405は、抵抗Rの両端に発生する電圧を4
段階に分け、最も抵抗Rの両端の電圧が低い第1段階の
場合には、 AD1=0、AD2=0 とし、同様に、 第2段階: AD1=0、AD2=1 第3段階: AD1=1、AD2=0 とし、最も抵抗Rの両端の電圧が高い第4段階の場合に
は、 AD1=1、AD2=1 とする。この場合において、抵抗Rの両端の電圧が第1
段階から第4段階に向かうに従って、被駆動部L1〜L
nにおける消費電力が増大していることになる。
【0156】一方、クロック選択部402の第1インバ
ータ410は、ディジタルデータAD1が入力され、反
転ディジタルデータ/AD1を第3AND回路414お
よび第4AND回路415に出力する。また第2インバ
ータ411は、ディジタルデータAD2が入力され、反
転ディジタルデータ/AD2を第2AND回路413お
よび第4AND回路415に出力する。これらの結果、
抵抗Rの両端の電圧が第1段階の場合、すなわち、被駆
動部L1〜Lnの消費電力が最も低い場合には、第4A
ND回路415の出力のみが“H”レベルとなり、他の
第1〜第3AND回路412〜414の出力は“L”レ
ベルとなる。
【0157】従って、第5〜第8AND回路416〜4
19のうち、第8AND回路419のみが、クロック信
号CL4をOR回路に出力し、第5〜第7AND回路の
出力416〜418は常に“L”レベルとなり、OR回
路420はクロック信号CL4をクロック信号CKとし
て出力することとなる。
【0158】また、抵抗Rの両端の電圧が第2段階の場
合には、第3AND回路414の出力のみが“H”レベ
ルとなり、他の第1、第2、第4AND回路412、4
14、415の出力は“L”レベルとなる。従って、第
7AND回路414が、クロック信号CL3をOR回路
420に出力し、第5、第6、第8AND回路416、
417、419の出力は常に“L”レベルとなり、OR
回路420はクロック信号CL3をクロック信号CKと
して出力することとなる。
【0159】さらに、抵抗Rの両端の電圧が第3段階の
場合には、第2AND回路413の出力のみが“H”レ
ベルとなり、他の第1、第3、第4AND回路412、
414、415の出力は“L”レベルとなる。従って、
第6AND回路417が、クロック信号CL2をOR回
路420に出力し、第5、第7、第8AND回路41
6、418、419の出力は常に“L”レベルとなり、
OR回路420はクロック信号CL2をクロック信号C
Kとして出力することとなる。
【0160】さらにまた、抵抗Rの両端の電圧が第4段
階の場合、すなわち、被駆動部L1〜Lnの消費電力が
最も高い場合には、第1AND回路412の出力のみが
“H”レベルとなり、他の第2〜第4AND回路413
〜415の出力は“L”レベルとなる。従って、第5A
ND回路416が、クロック信号CL3をOR回路42
0に出力し、第6〜第8AND回路417〜419の出
力は常に“L”レベルとなり、OR回路420はクロッ
ク信号CL1をクロック信号CKとして出力することと
なる。
【0161】これらの結果、抵抗Rの両端電圧が大き
い、すなわち、消費電力が大きいほど高周波のクロック
信号が選択され、単位時間当たりの電荷転送回数を多く
することができ、消費電力が大きな負荷の駆動に耐える
ことが可能となる。 [1.3] 第1実施形態の動作 次に図22を参照して第1実施形態の動作を説明する。
初期状態において、発電状態検出回路91は動作状態、
リミッタ回路LMは非動作状態、昇降圧回路49は非動
作状態、リミッタオン電圧検出回路92Aは非動作状
態、プレ電圧検出回路92Bは非動作状態、電源電圧検
出回路92Cは動作状態にあるものとする。また、初期
状態においては、大容量2次電源48の電圧は、0.4
5[V]未満であるものとする。さらに運針機構CS、
CHMを駆動するための最低電圧は、1.2[V]未満に
設定されているものとする。
【0162】[1.3.1] 大容量2次電源電圧上昇
時 [1.3.1.1] 0.0〜0.62[V]時 大容量2次電源の電圧が0.45[V]未満の場合に
は、昇降圧回路49は、非動作状態にあり、電源電圧検
出回路92Cにより検出される電源電圧も0.45
[V]未満となるため、運針機構CS、CHMは非駆動状
態のままである。その後、発電状態検出回路91により
発電装置40の発電が検出されると、プレ電圧検出回路
92Bは、動作状態となる。
【0163】そして、大容量2次電源の電圧が0.45
[V]を越えると、電源電圧検出回路92Cの電源電圧
検出信号SPWに基づいて、リミッタ・昇降圧制御回路1
05が昇降圧回路49に3倍昇圧動作を行わせるべく制
御を行う。これにより昇降圧回路49は、3倍昇圧動作
を行い、この3倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧が
0.62[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回路
105により継続される。この結果、補助コンデンサ8
0の充電電圧は、1.35[V]以上となり、運針機構
CS、CHMは駆動状態となる。
【0164】なお、この場合において、発電状態によっ
ては、例えば、計時装置を急激に振った場合などには、
急激に電圧が上昇し、絶対定格電圧などを超過してしま
う可能性があるため、3倍昇圧動作に移行させずに、2
倍あるいは1.5倍昇圧などのように昇降圧倍率を発電
状態に応じて制御すれば、より安定した動作電圧の供給
が可能となる。以下の場合においても同様である。
【0165】[1.3.1.2] 0.62[V]〜
0.83[V]時 大容量2次電源の電圧が0.62[V]を越えると、電
源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づい
て、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49
に2倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
【0166】これにより昇降圧回路49は、2倍昇圧動
作を行い、この2倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧
が0.83[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回
路105により継続される。この結果、補助コンデンサ
80の充電電圧は、1.24[V]以上となり、運針機
構CS、CHMは相変わらず、駆動状態を継続することと
なる。
【0167】[1.3.1.3] 0.83[V]〜
1.23[V]時 大容量2次電源の電圧が0.83[V]を越えると、電
源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づい
て、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49
に1.5倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
【0168】これにより昇降圧回路49は、1.5倍昇
圧動作を行い、この1.5倍昇圧動作は、大容量2次電
源の電圧が1.23[V]となるまで、リミッタ・昇降
圧制御回路105により継続される。この結果、補助コ
ンデンサ80の充電電圧は、1.24[V]以上とな
り、運針機構CS、CHMは相変わらず、駆動状態を継続
することとなる。
【0169】[1.3.1.4] 1.23[V]以上
時 大容量2次電源の電圧が1.23[V]を越えると、電
源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づい
て、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49
に最終的には1倍昇圧動作(ショートモード)、すなわ
ち、非昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
【0170】より詳細には、まず、昇降圧回路49は、
クロック生成回路104(図11参照)からのクロック
信号CKからリミッタ・昇降圧制御回路105(図11
参照)が生成した昇降圧クロックCKUDに基づいて電荷
転送モードにおける充電サイクルと、電荷転送サイクル
とを交互に繰り返す。
【0171】そして、充電サイクル時には、図3(b)
に示したように、第1の昇降圧クロックタイミング(パ
ラレル接続タイミング)においては、スイッチSW1を
オン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオン、
スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオン、スイ
ッチSW12をオフ、スイッチSW13をオン、スイッ
チSW14をオフ、スイッチSW21をオフとし、大容
量2次電源48に対し、コンデンサ49aおよびコンデ
ンサ49bがパラレルに接続されて、大容量2次電源4
8の電圧でコンデンサ49aおよびコンデンサ49bが
充電される。
【0172】そして、電荷転送サイクル時には、図3
(b)に示すように、第2の昇降圧クロックタイミング
(シリアル接続タイミング)においては、スイッチSW
1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオ
フ、スイッチSW4をオン、スイッチSW11をオン、
スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオフ、ス
イッチSW14をオン、スイッチSW21をオフとし、
補助コンデンサ80に対し、コンデンサ49aおよびコ
ンデンサ49bがパラレルに接続されて、コンデンサ4
9aおよびコンデンサ49bの電圧、すなわち、大容量
2次電源48の電圧で補助コンデンサ80が充電され、
電荷転送がなされることとなる。
【0173】そして、補助コンデンサの充電状態が進ん
で、ショートモードに移行させても電源電圧変動が少な
いと認められる電圧になると、ショートモードに移行さ
せる。これにより昇降圧回路49は、1倍昇圧動作(シ
ョートモード)を行い、この1倍昇圧動作は、大容量2
次電源48の電圧が1.23[V]未満となるまで、リ
ミッタ・昇降圧制御回路105により継続される。この
結果、補助コンデンサ80の充電電圧は、1.23
[V]以上となり、運針機構CS、CHMは相変わらず、
駆動状態を継続することとなる。
【0174】そして、プレ電圧検出回路92Bにより大
容量2次電源48の電圧がプレ電圧VPRE(図12で
は、2.3[V])を超過すると、プレ電圧検出回路9
2Bはリミッタ動作許可信号SLMENをリミッタオン電圧
検出回路92Aに出力し、リミッタオン電圧検出回路9
2Aは、動作状態に移行し、大容量2次電源48の充電
電圧VCと、予め定めたリミッタオン基準電圧VLMON
と、所定サンプリング間隔で比較することによりリミッ
タ回路LMを動作状態とするか否かを検出する。この場
合において、発電部Aは断続的に発電を行うものであ
り、その発電周期が第1周期以上の間隔であるとした場
合に、リミッタオン電圧検出回路92Aは、第1周期以
下の周期である第2周期を有するサンプリング間隔で検
出を行っている。そして、大容量2次電源48の充電電
圧VCが2.5[V]を超過すると、リミッタ回路LM
をオン状態とすべく、リミッタオン信号SLMONをリミッ
タ回路LMに出力する。
【0175】この結果、リミッタ回路LMは、発電部A
を大容量2次電源48から電気的に切り離されることと
なる。これにより、過大な発電電圧VGENが大容量2次
電源48に印加されることがなくなり、大容量2次電源
の耐圧を越えた電圧が印加されることによる大容量2次
電源48の破損、ひいては、計時装置1の破損を防止す
ることが可能となっている。その後、発電検出部91に
おいて、発電が検出されなくなり、発電状態検出部91
から発電状態検出信号SPDETが出力されなくなると、大
容量2次電源48の充電電圧VCに拘わらず、リミッタ
回路LMはオフ状態となり、リミッタオン電圧検出回路
92A、プレ電圧検出回路92Bおよび電源電圧検出回
路92Cは、非動作状態となる。
【0176】[1.3.1.5] 昇圧倍率増加時の処
理 リミッタ回路LMのオン状態において、大容量2次電源
48の電圧を昇降圧回路49により昇圧している最中で
ある場合には、安全確保のため、昇圧倍率を低下させ、
あるいは、昇圧動作を停止する必要がある。
【0177】より一般的には、リミッタオン電圧検出回
路92Aにおける検出結果に基づいて発電装置40にお
ける発電電圧が予め定めたリミッタオン電圧以上とな
り、かつ、電源昇降圧回路49が昇圧を行っている場合
に昇圧倍率Nを昇圧倍率N’(N’は、実数、かつ、1
≦N’<N)に設定すれば良い。これは、非発電状態か
ら発電状態に移行した場合のように、急激な電圧上昇が
想定される場合に、昇圧していることに起因する絶対定
格電圧超過などによる破損を確実に防止するためであ
る。
【0178】[1.3.2] 大容量2次電源電圧下降
時 [1.3.2.1] 1.20[V]以上時 大容量2次電源48の充電電圧VCが2.5[V]を超
過した状態では、リミッタオン信号SLMONをリミッタ回
路LMに出力されており、リミッタ回路LMをオン状態
となって、リミッタ回路LMは、発電部Aを大容量2次
電源48から電気的に切り離された状態となっている。
この状態においては、リミッタオン電圧検出回路92
A、プレ電圧検出回路92Bおよび電源電圧検出回路9
2Cは、全て動作状態となっている。
【0179】その後、大容量2次電源48充電電圧VC
が2.5[V]未満となると、リミッタオン電圧検出回
路92Aは、リミッタ動作許可信号SLMENをリミッタ回
路LMに出力するのを停止し、リミッタ回路LMはオフ
状態となる。さらに大容量2次電源48の充電電圧VC
が低下し、2.3[V]未満となると、プレ電圧検出回
路92Bはリミッタ動作許可信号SLMENをリミッタオン
電圧検出回路92Aに出力しなくなり、リミッタオン電
圧検出回路92Aは、非動作状態に移行し、リミッタ回
路LMは、オフ状態となる。
【0180】なお、上記常態化においては、電源電圧検
出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づいて、リミ
ッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49に1倍昇
圧動作、すなわち、非昇圧動作を行わせるべく制御を行
っており、運針機構CS、CHMは相変わらず、駆動状態
を継続することとなる。
【0181】[1.3.2.2] 1.20[V]〜
0.80[V]時 大容量2次電源の電圧が1.23[V]未満となると、
電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づ
いて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路4
9に1.5倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。これ
により昇降圧回路49は、1.5倍昇圧動作を行い、こ
の1.5倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧が0.8
0[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回路105
により継続される。
【0182】この結果、補助コンデンサ80の充電電圧
は、1.2[V]以上1.8[V]未満となり、運針機
構CS、CHMは相変わらず、駆動状態を継続することと
なる。
【0183】[1.3.2.3] 0.80[V]〜
0.60[V]時 大容量2次電源の電圧が0.80[V]未満となると、
電源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づ
いて、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路4
9に2倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
【0184】これにより昇降圧回路49は、2倍昇圧動
作を行い、この2倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧
が0.60[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回
路105により継続される。この結果、補助コンデンサ
80の充電電圧は、1.20[V]以上1.6[V]未
満となり、運針機構CS、CHMは相変わらず、駆動状態
を継続することとなる。
【0185】[1.3.2.4] 0.6[V]〜0.
45[V]時 大容量2次電源の電圧が0.6[V]未満となると、電
源電圧検出回路92Cの電源電圧検出信号SPWに基づい
て、リミッタ・昇降圧制御回路105が昇降圧回路49
に3倍昇圧動作を行わせるべく制御を行う。
【0186】これにより昇降圧回路49は、3倍昇圧動
作を行い、この3倍昇圧動作は、大容量2次電源の電圧
が0.45[V]となるまで、リミッタ・昇降圧制御回
路105により継続される。この結果、補助コンデンサ
80の充電電圧は、1.35[V]以上1.8[V]未
満となり、運針機構CS、CHMは駆動状態となる。
【0187】[1.3.2.5] 0.45[V]未満 大容量2次電源48の電圧が0.45[V]未満となっ
た場合には、昇降圧回路49を非動作状態とし、運針機
構CS、CHMは非駆動状態として、大容量2次電源48
の充電のみを行う。これにより昇圧にともなう無駄な電
力消費を低減し、運針機構CS、CHMの再駆動までの時
間を短縮することができる。
【0188】[1.3.2.6] 昇圧倍率低下時の処
理 前回の昇圧倍率を低下させた(例えば、2倍→1.5
倍)タイミングから実際の充電電圧Vcが安定するのに
十分な期間が経過するまでは、昇圧倍率の再度の低下は
行わないようにする必要がある。
【0189】これは、昇圧倍率を低下させたとしても、
実際の昇圧後の電圧は一瞬にして変化するわけではな
く、徐々に昇圧倍率低下後の電圧に近づいて行くことと
なるため、昇圧倍率が低くなりすぎてしまうからであ
る。より一般的には、昇圧倍率N(Nは実数)を昇圧倍
率N’(N’は、実数、かつ、1≦N’<N)に変更し
たタイミングから予め定めた所定の倍率変更禁止時間が
経過したか否かを判別し、前回の前記昇圧倍率Nを前記
昇圧倍率N’に変更したタイミングから予め定めた所定
の倍率変更禁止時間が経過するまでは、昇圧倍率の変更
を禁止すればよい。
【0190】[1.4] 第1実施形態の効果 以上の説明のように、本第1実施形態によれば、大容量
2次電源48から昇降圧回路を介して昇降圧倍率M’
(M’は1以外の正の実数)で補助コンデンサ80への
電荷の転送を行っている状態から大容量2次電源48と
補助コンデンサ80とを電気的に直結する状態に移行さ
せるに際し、大容量2次電源48から前記昇降圧回路を
介して昇降圧倍率M=1の非昇降圧状態で補助コンデン
サ80への前記電気エネルギーの転送を行わせ、大容量
2次電源48と補助コンデンサ80の電位差を所定電位
差未満とするので、昇圧倍率の変更による急激な電源電
圧変動を招くことがないので、電源電圧の急激な電圧変
動に伴う電子機器、特に携帯用電子機器(計時装置)の
誤動作を防止することができる。
【0191】[2] 第2実施形態 上記第1実施形態において説明したように、図20およ
び図21においては、消費電力を検出し、検出した消費
電力に基づいて、単位時間当たりの電荷転送回数を設定
していたが、本第2実施形態は、転送回数を記憶するR
OM(転送回数記憶手段として機能)を備え、被駆動部
L1〜Lnに対応する状態制御信号L1ON〜LnONに基
づいてROMの記憶内容を呼び出し、パルス合成回路2
2が生成したクロック信号に基づいて負荷の大小に対応
するクロック信号CKをクロック選択部(転送回数判別
手段として機能)により出力するものである。以下の説
明においては、説明の簡略化のため、被駆動部が3つの
場合、すなわち、被駆動部L1〜L3を備える場合につ
いて説明し、負荷の大きさは、 (負荷 大) L1>L2>L3 (負荷 小) であるものとする。
【0192】まず、図23を参照して本第2実施形態の
構成について説明する。基準クロック信号出力回路45
0は、大別すると、被駆動部L1〜L3の駆動状態/被
駆動状態に対応する状態制御信号L1ON〜L3ONの信号
状態に基づいて出力端子D1〜D8のうちいずれか一の
出力端子を“H”レベルとするROM451と、ROM
の出力端子D1〜D8の信号状態に基づいて、パルス合
成回路22が生成したクロック信号CL1〜CL8を選
択して昇降圧制御クロックの基準となるクロック信号C
Kとして昇降圧倍率制御用クロック生成回路202に出
力するクロック選択部452と、を備えて構成されてい
る。
【0193】クロック選択部452は、一方の入力端子
に出力端子D1が接続され、他方の入力端子にパルス合
成回路22が生成したクロック信号CL8が入力され、
出力端子D1が“H”レベルの場合に、クロック信号C
L8をクロック信号CKとして出力する第1AND回路
452-1と、一方の入力端子に出力端子D2が接続さ
れ、他方の入力端子にパルス合成回路22が生成したク
ロック信号CL7が入力され、出力端子D2が“H”レ
ベルの場合に、クロック信号CL7をクロック信号CK
として出力する第2AND回路452-2と、一方の入力
端子に出力端子D3が接続され、他方の入力端子にパル
ス合成回路22が生成したクロック信号CL6が入力さ
れ、出力端子D3が“H”レベルの場合に、クロック信
号CL6をクロック信号CKとして出力する第3AND
回路452-3(図示せず)と、一方の入力端子に出力端
子D4が接続され、他方の入力端子にパルス合成回路2
2が生成したクロック信号CL5が入力され、出力端子
D4が“H”レベルの場合に、クロック信号CL5をク
ロック信号CKとして出力する第4AND回路452-4
(図示せず)と、一方の入力端子に出力端子D5が接続
され、他方の入力端子にパルス合成回路22が生成した
クロック信号CL4が入力され、出力端子D5が“H”
レベルの場合に、クロック信号CL4をクロック信号C
Kとして出力する第5AND回路452-5(図示せず)
と、一方の入力端子に出力端子D6が接続され、他方の
入力端子にパルス合成回路22が生成したクロック信号
CL3が入力され、出力端子D6が“H”レベルの場合
に、クロック信号CL3をクロック信号CKとして出力
する第6AND回路452-6(図示せず)と、一方の入
力端子に出力端子D7が接続され、他方の入力端子にパ
ルス合成回路22が生成したクロック信号CL2が入力
され、出力端子D7が“H”レベルの場合に、クロック
信号CL2をクロック信号CKとして出力する第7AN
D回路452-7(図示せず)と、一方の入力端子に出力
端子D8が接続され、他方の入力端子にパルス合成回路
22が生成したクロック信号CL1が入力され、出力端
子D8が“H”レベルの場合に、クロック信号CL1を
クロック信号CKとして出力する第8AND回路452
-8と、第1AND回路〜第8AND回路の出力の論理和
をとって、クロック信号CL1〜CL8のいずれか一の
クロック信号をクロック信号CKとして出力するOR回
路453と、を備えて構成されている。
【0194】ここで、図23および図24を参照して動
作を説明する。図24に示すように、被駆動部L1〜L
3に対応する状態制御信号L1ON〜L3ONの状態に応じ
て、ROMの出力端子D1〜D8のいずれかが排他的に
“H”レベルとなる。
【0195】より具体的に、一例を挙げて説明する。例
えば、被駆動部L1〜L3の全てが非駆動状態にある場
合には、状態制御信号L1ON〜L3ONは全て“L”レベ
ル、すなわち、“0”であるため、ROM451の出力
端子D1のみが“H”レベルとなる。この結果、クロッ
ク選択部452の第1AND回路452-1の一方の端子
が“H”レベルとなり、第1AND回路452-1の出力
端子からクロック信号CL8がOR回路に出力される。
また、第2〜第8AND回路452-2〜452-8の出力
は全て“L”レベルとなる。従って、OR回路453か
らはクロック信号CL8がクロック信号CKとして出力
されることとなる。
【0196】同様に、被駆動部L2のみが駆動状態にあ
る場合には、状態制御信号L2ONが“H”レベル、すな
わち、“1”、状態制御信号L1ON、L3ONは“L”レ
ベル、すなわち、“0”であるため、ROM451の出
力端子D3のみが“H”レベルとなる。この結果、第3
AND回路452-3の一方の端子が“H”レベルとな
り、第3AND回路の出力端子からクロック信号CL6
がOR回路に出力される。また、第1、第2、第4〜第
8AND回路452-1、452-2〜452-8の出力は全
て“L”レベルとなる。従って、OR回路453からは
クロック信号CL6がクロック信号CKとして出力され
ることとなる。
【0197】さらに被駆動部L1〜L3の全てが駆動状
態にある場合には、状態制御信号L1ON〜L3ONは全て
“H”レベル、すなわち、“1”であるため、ROM4
51の出力端子D8のみが“H”レベルとなる。この結
果、第8AND回路452-8の一方の端子が“H”レベ
ルとなり、第8AND回路452-8の出力端子からクロ
ック信号CL1がOR回路453に出力される。また、
第1〜第7AND回路452-1〜452-7の出力は全て
“L”レベルとなる。従って、OR回路453からはク
ロック信号CL1がクロック信号CKとして出力される
こととなる。他の動作および効果については、第1実施
形態と同様である。
【0198】[3] 第3実施形態 次に昇降圧用のコンデンサの容量値に基づいて転送回数
を決定する場合に用いられるパルス合成回路を有する第
3実施形態の構成ついて説明する。本第3実施形態のパ
ルス合成回路22Aは、第2実施形態のパルス合成回路
22に代えて用いることが可能となっている。
【0199】図25に第3実施形態のパルス合成回路の
概要構成ブロック図を示す。パルス合成回路22Aは、
図25に示すように、発振器21の基準パルス信号を分
周して第1分周信号S1を出力する第1分周回路501
と、第1分周信号S1がクロック端子に入力され、1/
2分周して第2分周信号S2として出力する1/2分周
回路502と、昇降圧用のコンデンサの容量が所定の基
準容量より大きい場合に“H”レベルとなるコンデンサ
容量信号SCNDに基づいて第1分周信号S1あるいは第
2分周信号S2のいずれかを選択的に出力する選択回路
503と、選択回路503の出力信号を分周してクロッ
ク信号CL1〜CL8を生成する第2分周回路504
と、を備えて構成されている。
【0200】選択回路503は、一方の入力端子に第2
分周信号S2が入力され、他方の入力端子にコンデンサ
容量信号SCNDが入力される第1AND回路505と、
コンデンサ容量信号SCNDを反転して反転コンデンサ容
量信号/SCNDを出力するインバータ506と、一方の
入力端子に第1分周信号S1が入力され、他方の入力端
子に反転コンデンサ容量信号が入力される第2AND回
路507と、一方の入力端子に第1AND回路505が
接続され、他方の入力端子に第2AND回路507が接
続されたOR回路508と、を備えて構成されている。
【0201】次に動作を説明する。パルス合成回路22
Aの第1分周回路501は、発振器21の基準パルス信
号を分周して第1分周信号S1を1/2分周回路502
および選択回路503の第2AND回路507に出力す
る。
【0202】1/2分周回路502は、第1分周信号S
1を1/2分周して第2分周信号S2として第1AND
回路505に出力する。一方、インバータ506は、コ
ンデンサ容量信号SCNDを反転して反転コンデンサ容量
信号/SCNDを第2AND回路507に出力する。
【0203】これらの結果、昇降圧用のコンデンサ容量
信号SCNDが“H”レベルの場合、すなわち、コンデン
サの容量が所定の基準容量より大きい場合には、第2分
周信号S2がOR回路508に出力され、コンデンサ容
量信号SCNDが“L”レベルの場合、すなわち、昇降圧
用のコンデンサの容量が所定の基準容量より小さい場合
には、第1分周信号S1がOR回路508に出力される
こととなる。
【0204】これにより第2分周回路504は、選択回
路503の出力信号を分周してクロック信号CL1〜C
L8を生成するので、コンデンサの容量が基準容量より
大きい場合には、分周することにより生成されるクロッ
ク信号CL1〜CL8の周波数は、コンデンサの基準容
量が小さい場合に生成されるクロック信号CL1〜CL
8の周波数よりもそれぞれ1/2倍の値を有しているこ
ととなる。このことは、昇降圧用のコンデンサの容量が
小さい場合には、1回あたりの電荷転送量が小さいの
で、転送回数、すなわち、転送クロックを大きくし、昇
降圧用のコンデンサの容量が大きい場合には、1回あた
りの電荷転送量が大きいので、転送回数を低減させるべ
く、転送クロックを小さくするのである。
【0205】本第3実施形態によれば、昇降圧用のコン
デンサの容量に応じて最適な転送クロックを得ることが
可能となり、より効率的な電荷転送を行うことができ
る。
【0206】[4] 第4実施形態 上記各実施形態においては、電荷転送時においても、強
制的に負荷の駆動を停止することはなかったが、本第4
実施形態においては、電荷転送時に高負荷の被駆動部の
駆動を強制的に禁止している。
【0207】図26に第4実施形態の計時装置の要部の
概要構成図を示す。計時装置1Aは、4つの被駆動部L
1〜L4を備えており、被駆動部L1および被駆動部L
2は、被駆動部L3および被駆動部L4に比較して、高
負荷となっているものとする。
【0208】さらに計時装置1Aは、昇降圧倍率が1.
5倍昇圧から1倍昇圧(=非昇降圧)に移行した場合、
あるいは、昇降圧倍率が1/2倍降圧から1倍昇圧に移
行した場合に、クロック信号CLの1〜2周期(この範
囲で不定)の期間、すなわち、電荷転送時に“H”レベ
ルとなる電荷転送モード信号STRNを反転して反転電荷
転送モード信号/STRNを出力するインバータ521
と、一方の入力端子に被駆動部L1を駆動状態とする際
に“H”レベル、被駆動部L1を非駆動状態とする際に
“L”レベルとなる状態制御信号L1ONが入力され、他
方の入力端子に反転電荷転送モード信号/STRNが入力
され、非電荷転送モード時には状態制御信号L1ONに基
づいて駆動状態/非駆動状態を切り換え、電荷転送モー
ド時には状態制御信号L1ONの信号レベルに拘わらず被
駆動部L1を強制的に非駆動状態とするためのAND回
路522と、一方の入力端子に被駆動部L2を駆動状態
とする際に“H”レベル、被駆動部L1を非駆動状態と
する際に“L”レベルとなる状態制御信号L2ONが入力
され、他方の入力端子に反転電荷転送モード信号/STR
Nが入力され、非電荷転送モード時には状態制御信号L
2ONに基づいて駆動状態/非駆動状態を切り換え、電荷
転送モード時には状態制御信号L2ONの信号レベルに拘
わらず被駆動部L2を強制的に非駆動状態とするAND
回路523と、を備えて構成されている。この場合にお
いて、インバータ521、AND回路522およびAN
D回路523は、転送時高負荷駆動禁止手段として機能
している。
【0209】次に動作を説明する。まず、非転送モード
時の動作について説明する。非転送モード時において
は、電荷転送モード信号STRNは“L”レベルであるの
で、インバータ521から出力される反転電荷転送モー
ド信号/STRNは“H”レベルとなる。
【0210】従って、AND回路522は、状態制御信
号L1ONに基づいて駆動状態/非駆動状態を切り換え、
AND回路523は、状態制御信号L2ONに基づいて駆
動状態/非駆動状態を切り換えることとなる。このと
き、被駆動部L3は、状態制御信号L3ONに基づいて駆
動状態/非駆動状態を切り換え、被駆動部L4は、状態
制御信号L4ONに基づいて駆動状態/非駆動状態を切り
換えることとなる。
【0211】一方、転送モード時においては、電荷転送
モード信号STRNは“H”レベルであるので、インバー
タ521から出力される反転電荷転送モード信号/STR
Nは“L”レベルとなる。従って、AND回路522
は、状態制御信号L1ONの信号レベルに拘わらずに
“L”レベルを出力することとなり、被駆動部L1は非
駆動状態となる。同様にAND回路522は、状態制御
信号L2ONの信号レベルに拘わらずに“L”レベルを出
力することとなり、被駆動部L2は非駆動状態となる。
この場合においても、被駆動部L3は、状態制御信号L
3ONに基づいて駆動状態/非駆動状態を切り換え、被駆
動部L4は、状態制御信号L4ONに基づいて駆動状態/
非駆動状態を切り換えることとなる。
【0212】従って、本第4実施形態によれば、電荷転
送モード時には、高負荷の被駆動部L1、L2は、常に
非駆動状態となって、計時装置の安定駆動を行うことが
可能となる。すなわち、電荷転送サイクルを上げても電
荷転送モードにおける電力供給能力では、後段の回路を
安定して駆動できず、1倍昇圧時(ショートモード)で
のみ駆動可能な高消費電力の後段回路(例えば、モータ
駆動回路、アラーム駆動回路、センサ駆動回路、照明装
置駆動回路等)を駆動する場合には、電荷転送モードで
の高消費電力の後段回路の動作を禁止し、電源電圧の安
定化を図ることができるので、高消費電力の後段回路を
動作させることにより電源電圧が低下し、中央制御回路
93やパルス合成回路22などが誤動作することを防止
でき、しかも、これらの高消費電力の後段回路の動作を
安定させることができる。
【0213】[5] 実施形態の変形例 [5.1] 第1変形例 以上の説明においては、1.5倍昇圧から1倍昇圧(非
昇降圧)に移行させる際に電荷転送モードを介して昇圧
倍率を変更する場合について説明したが、L(Lは1未
満の正の実数)倍降圧から1倍昇圧(非昇降圧)に移行
させる際にも電荷転送モードを介して昇圧倍率を変更す
る場合にも適用することが可能である。この場合におい
ても、補助コンデンサ80と大容量2時電源48との間
で急激に電荷が移動することがなくなり、安定した電源
供給を行うことができる。
【0214】[5.2] 第2変形例 以上の説明における各種電圧値は、一例であり、対応す
る電子機器(携帯用電子機器)に応じて適宜変更される
ことは当然である。
【0215】[5.3] 第3変形例 上記実施形態においては、2つのモータで時分および秒
を表示する計時装置を例に説明しているが、時分および
秒を一つのモータを用いて時刻表示する計時装置につい
ても本発明の適用が可能である。逆に3個以上のモータ
(秒針、分針、時針、カレンダ、クロノグラフなどを個
別に制御するモータ)を有する計時装置についても本発
明の適用が可能である。
【0216】[5.4] 第4変形例 上記実施形態では、発電装置40として、回転錘45の
回転運動を発電用ロータ43に伝達し、該ロータ43の
回転により発電コイル44に起電力Vgenを発生させ
る電磁発電装置を採用しているが、本発明はこれに限定
されることなく、例えば、ゼンマイの復元力(第1のエ
ネルギーに相当)により回転運動を生じさせ、該回転運
動で起電力を発生させる発電装置や、外部あるいは自励
による振動または変位(第1のエネルギーに相当)を圧
電体に加えることにより、圧電効果によって電力を発生
させる発電装置であってもよい。
【0217】さらに太陽光等の光エネルギー(第1のエ
ネルギーに相当)を利用した光電変換により電力を発生
させる発電装置であっても良い。さらにまた、ある部位
と他の部位との温度差(熱エネルギー;第1のエネルギ
ーに相当)による熱発電により電力を発生させる発電装
置であっても良い。また、放送、通信電波などの浮遊電
磁波を受信し、そのエネルギー(第1のエネルギーに相
当)を利用した電磁誘導型発電装置を用いるように構成
することも可能である。また、異なる発電装置を複数用
いた構成を採ることも可能である。
【0218】[5.5] 第5変形例 上記実施形態では、腕時計型の計時装置1を一例として
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
腕時計以外にも、懐中時計などであってもよい。また、
電卓、携帯電話、携帯用パーソナルコンピュータ、電子
手帳、携帯ラジオ、携帯型VTRなどの各種電子機器、
特に携帯用電子機器に適用することもできる。
【0219】[5.6] 第6変形例 上記実施形態においては、基準電位(GND)をVdd
(高電位側)に設定したが、基準電位(GND)をVs
s(低電位側)に設定してもよいことは勿論である。こ
の場合には、設定電圧値VoおよびVbasは、Vss
を基準として、高電圧側に設定される検出レベルとの電
位差を示すものとなる。
【0220】[6] 実施形態の効果 上記各実施形態によれば、第1の電源から電源昇降圧回
路を介して昇降圧倍率M’(M’は1以外の正の実数)
で第2の電源への電気エネルギーの転送を行っている状
態から第1の電源と第2の電源とを電気的に直結する状
態に移行させるに際し、第1の電源から電源昇降圧回路
を介して昇降圧倍率M=1の非昇降圧状態で第2の電源
への電気エネルギーの転送を行わせ、第1の電源と第2
の電源の電位差を所定電位差未満とするので、昇圧倍率
の変更による急激な電源電圧変動を招くことがなく、電
源電圧の急激な電圧変動に伴う電子機器(携帯用電子機
器)の誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面の簡単な説明
【図1】 本発明の第1実施形態に係る計時装置の概略
構成を示す図である。
【図2】 昇降圧回路の概要構成図である。
【図3】 昇降圧回路の動作説明図である。
【図4】 3倍昇圧時の等価回路である。
【図5】 2倍昇圧時の等価回路である。
【図6】 1.5倍昇圧時の等価回路である。
【図7】 1倍昇圧時(ショートモード時)の回路構成
および等価回路である。
【図8】 1/2降圧時の等価回路である。
【図9】 1倍昇圧時(電荷転送モード時)の等価回路
である。
【図10】 第1実施形態に係る制御部とその周辺構成
の概要構成ブロック図である。
【図11】 第1実施形態に係る制御部とその周辺構成
の要部詳細構成ブロック図である。
【図12】 発電状態検出部の詳細構成ブロック図であ
る。
【図13】 リミッタオン電圧検出回路およびプレ電圧
検出回路の詳細構成ブロック図である。
【図14】 リミッタ回路の詳細構成図である。
【図15】 リミッタ・昇降圧倍率制御回路の詳細構成
ブロック図である。
【図16】 昇降圧倍率制御用クロック生成回路の詳細
構成ブロック図である。
【図17】 昇降圧制御回路の詳細構成ブロック図であ
る。
【図18】 リミッタ・昇降圧倍率制御回路の動作説明
図である。
【図19】 パラレル信号及びシリアル信号の波形説明
図である。
【図20】 基準クロック信号出力回路の詳細構成ブロ
ック図である。
【図21】 基準クロック信号出力回路の動作説明図で
ある。
【図22】 第1実施形態の動作を説明する図である。
【図23】 第2実施形態の基準クロック信号出力回路
の概要構成ブロック図である。
【図24】 第2実施形態の基準クロック信号出力回路
の動作説明図である。
【図25】 第3実施形態のパルス合成回路の概要構成
ブロック図である。
【図26】 第4実施形態の要部概要構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1・・・計時装置 23・・・制御回路 24・・・駆動制御回路 30S・・・秒針駆動部 30MH・・・時分駆動部 40・・・発電装置 45・・・回転錘 48・・・高容量2時電源(大容量コンデンサ) 49・・・昇降圧回路 80・・・補助コンデンサ 90・・・モード選択部 91・・・発電状態検出部 92・・・電圧検出部 92A・・・リミッタオン電圧検出回路 92B・・・プレ電圧検出回路 92C・・・電源電圧検出回路 93・・・中央制御回路 94・・・モード記憶部 95・・・設定値切換器 97・・・第1の検出回路 98・・・第2の検出回路 100・・・外部入力装置 101・・・節電モードカウンタ A・・・発電部 B・・・電源部 LM・・・リミッタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F002 AA12 AE01 2F084 AA01 BB09 CC03 GG01 GG02 JJ01 JJ07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のエネルギーを第2のエネルギーで
    ある電気エネルギーに変換することにより発電を行う発
    電手段と、 前記発電により得られた電気エネルギーを蓄える第1電
    源手段と、 前記第1電源手段から供給される電気エネルギーの電圧
    を電圧変換倍率M(Mは正の実数)で変換する電源電圧
    変換手段と、 前記電源電圧変換手段を介して前記第1電源手段に蓄え
    られた電気エネルギーが転送され、転送された電気エネ
    ルギーを蓄える第2電源手段と、 前記第1電源手段または前記第2電源手段から供給され
    る電気エネルギーにより駆動される被駆動手段と、 前記第1電源手段から前記電源電圧変換手段を介して電
    圧変換倍率M’(M’は1以外の正の実数)で前記第2
    電源手段への前記電気エネルギーの転送を行っている状
    態から前記第1電源手段と前記第2電源手段とを電気的
    に直結する状態に移行させるに際し、前記第1電源手段
    から前記電源電圧変換手段を介して電圧変換倍率M=1
    の非電圧変換状態で前記第2電源手段への前記電気エネ
    ルギーの転送を行わせ、前記第1電源手段と前記第2電
    源手段の電位差を所定電位差未満とする非電圧変換転送
    制御手段と、を備え、 前記第2電源手段への前記電気エネルギーの転送は、前
    記電源電圧変換手段に前記第1電源手段からの電気エネ
    ルギーを蓄える蓄電サイクルと、前記電源電圧変換手段
    に蓄えた前記電気エネルギーを前記第2電源手段に転送
    する転送サイクルと、により実現され、 前記非電圧変換転送制御手段は、前記蓄電サイクルと前
    記転送サイクルとを繰り返すに際し、前記転送サイクル
    の単位時間当たりの回数である転送回数を要求される電
    気エネルギー転送能力に基づいて変化させる転送回数制
    御手段をさらに備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 第1のエネルギーを第2のエネルギーで
    ある電気エネルギーに変換することにより発電を行う発
    電装置と、前記発電により得られた電気エネルギーを蓄
    える第1電源装置と、前記第1電源装置から供給される
    電気エネルギーの電圧を電圧変換倍率M(Mは正の実
    数)で電圧変換する電源電圧変換装置と、前記電源電圧
    変換装置を介して前記第1電源装置に蓄えられた電気エ
    ネルギーが転送され、転送された電気エネルギーを蓄え
    る第2電源装置と、前記第1電源装置または前記第2電
    源装置から供給される電気エネルギーにより駆動される
    被駆動装置と、を備えた電子機器の制御方法において、 前記第1電源装置から前記電源電圧変換装置を介して電
    圧変換倍率M’(M’は1以外の正の実数)で前記第2
    電源装置への前記電気エネルギーの転送を行っている状
    態から前記第1電源装置と前記第2電源装置とを電気的
    に直結する状態に移行させるに際し、前記第1電源装置
    から前記電源電圧変換装置を介して電圧変換倍率M=1
    の非電圧変換状態で前記第2電源装置への前記電気エネ
    ルギーの転送を行わせ、前記第1電源装置と前記第2電
    源装置の電位差を所定電位差未満とする非電圧変換転送
    制御工程と、を備え、 前記第2電源装置への前記電気エネルギーの転送は、前
    記電源電圧変換装置に前記前記第1電源装置からの電気
    エネルギーを蓄える蓄電サイクルと、前記電源電圧変換
    装置に蓄えた前記電気エネルギーを前記第2電源装置に
    転送する転送サイクルと、により実現され、 前記非電圧変換転送制御工程は、前記蓄電サイクルと前
    記転送サイクルとを繰り返すに際し、前記転送サイクル
    の単位時間当たりの回数である転送回数を要求される電
    気エネルギー転送能力に基づいて変化させる転送回数制
    御工程をさらに備えたことを特徴とする電子機器の制御
    方法。
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