JP4188722B2 - 半導体装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部電源発生回路を備え、パワーダウンモード時に内部電源発生回路における内部電源電圧の発生を停止する半導体装置に関するものである。
【0002】
半導体装置(LSI)に搭載される内部電源発生回路は、外部電源の供給に基づいて、その外部電源の電圧とは異なる内部電源電圧を生成して内部回路に供給する。バッテリで動作する携帯型機器等に使用される半導体装置では、待機時における電流消費の削減が求められるため、内部電源発生回路を非活性化させるパワーダウン機能を有するものが実用化されている。
【0003】
【従来の技術】
従来、半導体装置における電流削減の具体的な手法として、待機時に内部電源発生回路を非活性化させ、該内部電源発生回路の出力電圧である内部電源電圧を外部電源電圧よりも低い電圧にする方法や、外部電源電圧が供給される電源経路を遮断する方法等が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
内部電源発生回路や内部回路を構成する半導体トランジスタには、サブシュレッショルド特性によりテーリング電流が流れるが、上記の方法により、テーリング電流が削減され、半導体装置の待機時における消費電流が極小の状態とされる。なおこのとき、内部電源電圧が供給される内部回路は、動作停止状態となるか、動作保証ができない状態となる。本明細書では、半導体装置における消費電流を極小とする動作モードをディープパワーダウンモード(DPDモード)と呼ぶことにする。
【0005】
以下、従来の半導体装置において、通常モードからDPDモードに移行させるための回路構成について説明する。図12には、従来の半導体装置(具体的には、シンクロナスDRAM:SDRAM)1のブロック回路図を示している。
【0006】
半導体装置1には、入力回路2、モード制御回路3、内部電源発生回路4、内部回路5が設けられている。
入力回路2には、クロック信号CLK及び各種制御信号(クロックイネーブル信号CKE,チップセレクト信号/CS,ロウアドレスストローブ信号/RAS,コラムアドレスストローブ信号/CAS,ライトイネーブル信号/WE)が入力され、その入力回路2の出力信号はモード制御回路3に入力される。
【0007】
モード制御回路3は、制御信号CKE,/CS,/RAS,/CAS,/WEの論理レベルの組み合わせにより、装置外部から要求される各種のコマンドを認識し、そのコマンドに対応するモード信号を内部電源発生回路4及び内部回路5に出力する。モード信号としては、DPDモードのモード信号(パワーダウンモード信号)INTDPD1を含み、そのパワーダウンモード信号INTDPD1は内部電源発生回路4に入力される。
【0008】
半導体装置1において、パワーダウンモード信号INTDPD1がLレベルであるとき内部電源発生回路4が活性化され、装置外部から供給される外部電源電圧VEXT(例えば、3.3V)に基づいて、内部回路5の動作電圧である内部電源電圧VINT(例えば、2.0V)が生成される。また、パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルであるときには、内部電源発生回路4が非活性化されて内部電源電圧VINTの生成動作が停止される。
【0009】
図13には、内部回路5に設けられるレベルシフト回路7を示している。このレベルシフト回路7は、内部電源電圧VINTの電圧レベルで振幅する入力信号AINTを、外部電源電圧VEXTの電圧レベルで振幅する出力信号AEXTにレベルシフトして出力する。
【0010】
詳しくは、レベルシフト回路7は、ノア回路8と複数のNMOSトランジスタTn1,Tn2,Tn3及びPMOSトランジスタTp1,Tp2,Tp3,Tp4とにより構成されている。レベルシフト回路7において、PMOSトランジスタTp1,Tp2とNMOSトランジスタTn1とが直列に接続され、PMOSトランジスタTp3,Tp4とNMOSトランジスタTn2とが直列に接続されている。
【0011】
PMOSトランジスタTp1のソースには外部電源電圧VEXTが供給され、該トランジスタTp1のゲートは、PMOSトランジスタTp4とNMOSトランジスタTn2との接続部に接続されている。PMOSトランジスタTp3のソースには外部電源電圧VEXTが供給され、該トランジスタTp3のゲートは、PMOSトランジスタTp2とNMOSトランジスタTn1との接続部に接続されている。
【0012】
NMOSトランジスタTn1,Tn2のソースはグランドに接地されている。PMOSトランジスタTp2とNMOSトランジスタTn1との接続部にNMOSトランジスタTn3のドレインが接続され、該トランジスタTn3のソースはグランドに接続されている。
【0013】
PMOSトランジスタTp2及びNMOSトランジスタTn1のゲートには入力信号AINTが入力され、NMOSトランジスタTn3のゲートには、モード拡張信号INTDPD2が入力される。このモード拡張信号INTDPD2は、パワーダウンモード信号INTDPD1に基づいて生成される信号であって、そのパワーダウンモード信号INTDPD1のオン期間(Hレベルとなる期間)を所定時間だけ拡張した信号である。
【0014】
また、そのモード拡張信号INTDPD2はノア回路8の第1入力端子に入力され、ノア回路8の第2入力端子には入力信号AINTが入力される。ノア回路8の出力信号がPMOSトランジスタTp4及びNMOSトランジスタTn2のゲートに入力される。PMOSトランジスタTp4とNMOSトランジスタTn2との接続部の電位レベルが出力信号AEXTとして出力される。
【0015】
パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルとなる期間(動作モードがDPDモードである期間)では、内部電源発生回路4における内部電源電圧VINTの生成動作が停止される。そのため、レベルシフト回路7の入力信号AINTの電圧レベルが不定となる場合がある。
【0016】
レベルシフト回路7の入力信号AINTが不定となる場合に、Hレベルのモード拡張信号INTDPD2に基づいてNMOSトランジスタTn3をオンさせるとともにノア回路8の出力信号をLレベルにする。この場合、レベルシフト回路7が非活性化されることで、該レベルシフト回路7に流れる異常電流(貫通電流)が防止される。
【0017】
因みに、ディープパワーダウンの機能がなく、内部電源発生回路4が常に活性化されている場合では、入力信号AINTの電圧レベルが不定となることがない。この場合に用いられるレベルシフト回路としては、図13のレベルシフト回路7に対して、NMOSトランジスタTn3が省略されるとともに、ノア回路8に代えてインバータ回路が設けられる。また、モード拡張信号INTDPD2の入力も省略される。そのレベルシフト回路において、入力信号AINTが不定になると、トランジスタTp1,Tp2,Tn1を介した貫通電流が流れてしまう。
【0018】
これに対し、図13のレベルシフト回路7では、入力信号AINTが不定となる場合、Hレベルのモード拡張信号INTDPD2に基づいて、NMOSトランジスタTn3がオンされ、PMOSトランジスタTp3がオンされる。また、ノア回路8の出力信号により、PMOSトランジスタTp4がオンされ、NMOSトランジスタTn2がオフされる。これにより、レベルシフト回路7の出力信号AEXTはHレベルに固定される。このとき、PMOSトランジスタTp1がオフされるので、入力信号AINTの不定時においても貫通電流が流れることが防止される。
【0019】
図14には、モード拡張信号INTDPD2を生成するための信号発生回路9を示しており、図15には、その動作波形図を示している。
詳述すると、信号発生回路9において、PMOSトランジスタTp5,Tp6及びNMOSトランジスタTn4が直列に接続されている。PMOSトランジスタTp5のソースには内部電源電圧VINTが供給され、NMOSトランジスタTn4のソースはグランドに接続されている。
【0020】
PMOSトランジスタTp5のゲートにはパワーオンリセット信号PORが入力され、PMOSトランジスタTp6及びNMOSトランジスタTn4のゲートには、パワーダウンモード信号INTDPD1が入力される。パワーオンリセット信号PORは、内部電源電圧VINTの電位レベルを検知する信号であって、該内部電源電圧VINTが所定電圧以上のときにはLレベル(接地電位レベル)となり、所定電圧未満に低下するとHレベル(内部電源電圧VINTの電位レベル)となる。
【0021】
パワーオンリセット信号PORは、NMOSトランジスタTn5のゲートに入力されている。このNMOSトランジスタTn5のドレインは、PMOSトランジスタTp6とNMOSトランジスタTn4との接続部に接続され、トランジスタTn5のソースはグランドに接続されている。従って、パワーオンリセット信号PORによりトランジスタTn5がオンされると、PMOSトランジスタTp6とNMOSトランジスタTn4との接続部が接地電位となる。
【0022】
PMOSトランジスタTp6とNMOSトランジスタTn4との接続部には、NMOSトランジスタTn6のゲートが接続されている。NMOSトランジスタTn6のソースはグランドに接続されており、NMOSトランジスタTn6のドレインは、インバータ回路10aの入力端子とインバータ回路10bの出力端子とに接続されている。
【0023】
また、インバータ回路10aの出力端子とインバータ回路10bの入力端子にはNMOSトランジスタTn7のドレインが接続され、該トランジスタTn7のソースはグランドに接続されている。このNMOSトランジスタTn7のゲートにはパワーダウンモード信号INTDPD1が入力される。
【0024】
そして、この信号発生回路9において、インバータ回路10aの入力端子とインバータ回路10bの出力端子との接続部の電位レベルがモード拡張信号INTDPD2として出力される。
【0025】
次に、信号発生回路9の動作を説明する。
図15に示すように、半導体装置1の動作モードが通常モードである場合(時刻t1以前)では、パワーダウンモード信号INTDPD1とパワーオンリセット信号PORはLレベルとなっている。この場合、PMOSトランジスタTp5,Tp6がオン、NMOSトランジスタTn4,Tn5がオフされるため、NMOSトランジスタTn6のゲート電位はHレベルになり、該トランジスタTn6がオンされる。また、NMOSトランジスタTn7は、Lレベルのパワーダウンモード信号INTDPD1によりオフされる。従って、信号発生回路9から出力されるモード拡張信号INTDPD2はLレベルとなる。
【0026】
時刻t1において、半導体装置1の動作モードが通常モードからDPDモードに移行され、パワーダウンモード信号INTDPD1がLレベルからHレベルに反転されると、内部電源発生回路4における内部電源電圧VINTの生成動作が停止されて該内部電源電圧VINTが徐々に低下する。
【0027】
このとき、Hレベルのパワーダウンモード信号INTDPD1により、PMOSトランジスタTp6がオフされ、NMOSトランジスタTn4がオンされるため、NMOSトランジスタTn6のゲート電位はLレベルになり、該トランジスタTn6がオフされる。また、NMOSトランジスタTn7は、Hレベルのパワーダウンモード信号INTDPD1によりオンされる。従って、信号発生回路9から出力されるモード拡張信号INTDPD2はLレベルからHレベルに反転される。
【0028】
また、内部電源電圧VINTの低下に伴いパワーオンリセット信号PORがHレベルになる。このHレベルのパワーオンリセット信号PORにより、PMOSトランジスタTp5がオフされ、NMOSトランジスタTn5がオンされる。なおこのとき、信号発生回路9から出力されるモード拡張信号INTDPD2はHレベルに維持される。
【0029】
時刻t2にて、パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルからLレベルに反転されると、内部電源発生回路4が活性化され内部電源電圧VINTが徐々に上昇される。ここで、内部電源電圧VINTが所定の電圧値になるまでの期間T1(時刻t2〜t3)では、パワーオンリセット信号PORがHレベルとなっているため、PMOSトランジスタTp5がオフされ、NMOSトランジスタTn5がオンされる。このとき、NMOSトランジスタTn6とNMOSトランジスタTn7が共にオフになり、信号発生回路9から出力されるモード拡張信号INTDPD2はHレベルで維持される。
【0030】
内部電源電圧VINTが上昇し、時刻t3においてパワーオンリセット信号PORがLレベルとなると、PMOSトランジスタTp5がオンされNMOSトランジスタTn5がオフされる。またこのとき、パワーダウンモード信号INTDPD1によってトランジスタTp6がオンされ、トランジスタTn4がオフされるため、NMOSトランジスタTn6がオンされる。また、パワーダウンモード信号INTDPD1によりNMOSトランジスタTn7がオフされるため、信号発生回路9から出力されるモード拡張信号INTDPD2はHレベルからLレベルに反転される。
【0031】
このように、内部電源電圧VINTが低電圧でありパワーオンリセット信号PORがHレベルである期間T1で、モード拡張信号INTDPD2がHレベルに維持される。
【0032】
【特許文献1】
特開2002−170383号公報
【0033】
【特許文献2】
特開2002−305245号公報
【0034】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パワーオンリセット信号PORは、通常、内部電源電圧VINTが所定の電圧値まで復帰する復帰期間T2の途中(時刻t3)でHレベルからLレベルに反転してしまう。そのため、モード拡張信号INTDPD2のオン期間の拡張が、前述した貫通電流の対策として十分に補償することができない可能性がある。
【0035】
また、半導体装置1に搭載される内部電源発生回路4としては、外部電源電圧VEXT(例えば、3.3V)に基づいて、複数の内部電源電圧VINT1(例えば、2.0V)、VINT2(例えば、4.0V)を発生するものも実用化されている。すなわち、内部電源発生回路4において、一方の内部電源電圧VINT1が外部電源電圧VEXTを降圧して生成され、他方の内部電源電圧VINT2が外部電源電圧を昇圧して生成される。
【0036】
この場合、図16に示すように、内部電源電圧VINT2が定電圧になるまでの復帰期間T3が内部電源電圧VINT1の復帰期間T4よりも長くなるため、内部電源電圧VINT2の復帰期間T3に対してモード拡張信号INTDPD2のオン期間の拡張が不十分になってしまう。そのため、内部電源電圧VINT2と外部電源電圧VEXTとの間でレベルシフトするレベルシフト回路や内部電源電圧VINT1とVINT2との間でレベルシフトするレベルシフト回路においては、上述した貫通電流が問題となる。
【0037】
また一般に、内部電源電圧VINT1を生成する回路(降圧回路)の駆動能力は、内部電源電圧VINT2を生成する回路(昇圧回路)よりも大きい。そのため、貫通電流の対策が十分でないと、その貫通電流により内部電源電圧VINT2を昇圧することができなくなり、DPDモードの復帰後において半導体装置1の再起動を正常に行うことができないといった問題も生じてしまう。
【0038】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、パワーダウンモードの復帰時に内部回路に流れる貫通電流を防止することができる半導体装置、及びその制御方法を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置では、内部電源発生回路により、内部電源電圧が発生され該内部電源電圧が内部回路に供給される。また、モード制御回路により、装置外部から入力される制御信号に基づいてパワーダウンモード信号が生成される。このパワーダウンモード信号のオン時に内部電源発生回路が非活性化され内部電源電圧の発生が停止され、その後、パワーダウンモード信号のオフ時に内部電源発生回路が活性化されて内部電源電圧が所定の電圧値に復帰される。
【0040】
請求項1に記載の発明によれば、内部タイマーにより、パワーダウンモード信号のオフ後の経過時間が計測されてパワーダウンモード信号のオン期間を所定時間だけ拡張したモード拡張信号が生成される。そして、内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路にモード拡張信号が入力されることで該回路が非活性化される。なおここで、内部回路の動作電圧となる2つの電源電圧は、一方のみが内部電源電圧であってもよいし、両方が内部電源電圧であってもよい。
【0041】
このようにすれば、内部電源発生回路が活性化されて内部電源電圧が所定の電圧値までに復帰される期間において、モード拡張信号を確実にオンさせることができる。そして、そのモード拡張信号により内部回路を非活性化させることで、その回路に流れる貫通電流を防止することが可能となる。
【0042】
請求項2に記載の発明によれば、信号発生回路において、内部電源電圧に基づいて動作する発振部の発振周波数が周波数検出手段により検出され、その周波数検出手段から出力される検出信号に基づいてモード拡張信号が生成される。そして、内部回路の少なくとも一部回路にモード拡張信号が入力されることで該回路が非活性化される。このようにすれば、請求項1に記載の発明と同様に、内部電源電圧の復帰期間において、モード拡張信号を確実にオンさせることができ、内部回路に流れる貫通電流を防止することが可能となる。
【0043】
請求項3に記載の発明によれば、信号発生回路において、パワーダウンモード信号のオフ後に電圧レベルが徐々に上昇する電圧信号が電圧発生手段により出力され、その電圧信号が所定電圧以上に上昇したことが電圧検出手段により検出される。この電圧検出手段から出力される検出信号に基づいてモード拡張信号が生成され、内部回路の少なくとも一部回路にモード拡張信号が入力されることで該回路が非活性化される。このようにすれば、請求項1に記載の発明と同様に、内部電源電圧の復帰期間において、モード拡張信号を確実にオンさせることができ、内部回路に流れる貫通電流を防止することが可能となる。
【0044】
請求項4に記載の発明によれば、信号発生回路において、装置外部から入力される制御信号に基づいて所定のコマンドがコマンド認識部で認識され、そのコマンド認識部の出力信号に基づいてモード拡張信号が生成される。そして、内部回路の少なくとも一部回路にモード拡張信号が入力されることで該回路が非活性化される。このようにすれば、請求項1に記載の発明と同様に、内部電源電圧の復帰期間において、モード拡張信号を確実にオンさせることができ、内部回路に流れる貫通電流を防止することが可能となる。
【0045】
請求項5に記載の発明によれば、信号発生回路は、フリップフロップ回路を備え、該フリップフロップ回路にはコマンド認識部の出力信号と前記パワーダウンモード信号とが入力される。
【0046】
請求項6に記載の発明によれば、フリップフロップ回路は、セット入力部とリセット入力部とを有し、セット入力部に入力されるパワーダウンモード信号によりモード拡張信号がオンされ、リセット部に入力されるコマンド認識部の出力信号によりモード拡張信号がオフされる。
【0047】
請求項7に記載の発明によれば、内部電源電圧と外部電源電圧との間で電圧変換を行うレベルシフト回路にモード拡張信号が入力され、そのレベルシフト回路が非活性化される。よって、内部電源電圧の復帰期間においてレベルシフト回路の入力が不定となり貫通電流が流れるといった問題が回避される。
【0048】
請求項8に記載の発明によれば、内部電源発生回路により、第1内部電源電圧と、その電圧とは異なる第2内部電源電圧とが生成される。そして、第1内部電源電圧と第2内部電源電圧との間で電圧変換を行うレベルシフト回路にモード拡張信号が入力され、そのレベルシフト回路が非活性化される。よって、各内部電源電圧の復帰期間においてレベルシフト回路の入力が不定となり貫通電流が流れるといった問題が回避される。
【0049】
請求項9,10に記載の発明では、パワーダウンモード信号のオン時に、内部電源発生回路が非活性化され内部電源電圧が第1電位レベルから第2電位レベルに制御される。その後、パワーダウンモード信号のオフ時には、内部電源発生回路が活性化され内部電源電圧が第2電位レベルから第1電位レベルに復帰される。
【0050】
請求項9に記載の発明によれば、パワーダウンモード信号のオフ後の時間経過が内部タイマーにより計測され、その内部タイマーの出力信号により、内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する内部回路の少なくとも一部回路が所定時間非活性化される。このようにすれば、パワーダウンモードの解除後、内部電源発生回路が活性化されて内部電源電圧が第2電位レベルから第1電位レベルに復帰する期間において、内部回路を非活性化させることにより、その回路に流れる貫通電流を防止することが可能となる。
【0051】
請求項10に記載の発明によれば、パワーダウンモード信号のオフ後において、パワーダウンモード以外の動作モードに移行するための所定のコマンドが認識されるまで内部回路の少なくとも一部回路が非活性化される。このようにすれば、請求項9に記載の発明と同様に、内部電源電圧の復帰期間において、内部回路に流れる貫通電流を防止することが可能となる。
【0052】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
【0053】
図1は、本実施形態の半導体装置(具体的には、SDRAM)11を示している。尚、図1において、従来例と同様の構成(入力回路2、モード制御回路3、内部電源発生回路4、内部回路5)については同一の符号を付し、その説明を一部省略する。
【0054】
図1に示すように、半導体装置11には、入力回路2と、モード制御回路3と、内部電源発生回路4と、内部回路5と、内部タイマー12とが設けられている。内部回路5は、内部処理回路6とレベルシフト回路7とを備える。内部処理回路6は、半導体装置11における各種処理を実行するためのCPUやその周辺回路を含む。レベルシフト回路7は、従来技術にて説明したレベルシフト回路(図13参照)と同一の回路構成であり、内部処理回路6から入力される入力信号AINTに対して、内部電源電圧VINTから外部電源電圧VEXTの電圧レベルに電圧変換した出力信号AEXTを出力する。
【0055】
内部タイマー12には、モード制御回路3からパワーダウンモード信号INTDPD1が入力される。内部タイマー12は、パワーダウンモード信号INTDPD1のオン期間(Hレベルとなる期間)を所定時間だけ拡張したモード拡張信号INTDPD2を生成して出力する。
【0056】
図2には内部タイマー12の回路構成を示し、図3にはその動作波形図を示す。
図2に示すように、内部タイマー12は、DPD信号生成部14、発振部15、カウント部16、解除信号出力部17を備える。この内部タイマー12において、DPD信号生成部14(ノア回路14a,14b)、発振部15、カウント部16、解除信号出力部17には、動作電圧として外部電源電圧VEXTが供給されている。
【0057】
発振部15は所定周波数の発振信号OSCを出力する。カウント部16は、パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルからLレベルに反転するとき、その信号の立下りエッジを検出して前記発振部15の発振信号OSCのカウント動作を開始する。解除信号出力部17は、カウント部16のカウント値C1が所定値を越えたか否かを判定し、カウント値C1が所定値を越えたときに、パルス状の解除信号CAを出力する。
【0058】
DPD信号生成部14は、2つのノア回路14a,14bからなるフリップフロップ回路である。DPD信号生成部14のノア回路14aには、第1入力端子にパワーダウンモード信号INTDPD1が入力され、第2入力端子にクリア信号CLRBが入力され、第3入力端子にノア回路14bの出力信号が入力されている。ノア回路14aの出力信号はノア回路14bの第1入力端子に入力され、該ノア回路14bの第2入力端子には、解除信号CAが入力される。そして、ノア回路14bの出力信号がモード拡張信号INTDPD2として出力される。
【0059】
なお、DPD信号生成部14において、ノア回路14aの入力端子がセット入力部に相当し、ノア回路14bの入力端子がリセット入力部に相当する。
このように構成した内部タイマー12の動作を説明する。
【0060】
図3に示すように、半導体装置11の動作モードがDPDモードであり、モード制御回路3からのパワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルであるとき、ノア回路14aの出力信号がLレベル、ノア回路14bの出力信号がHレベルとなる。このとき、DPD信号生成部14からHレベルのモード拡張信号INTDPD2が出力される。
【0061】
時刻t11において、パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルからLレベルに反転すると、内部電源発生回路4が活性化され、同内部電源発生回路4の出力電圧である内部電源電圧VINTが徐々に上昇される。また、内部タイマー12において、カウント部16により発振部15から出力される発振信号OSCのカウント動作が開始され、時刻t11以降ではそのカウント値C1が「1」ずつカウントアップされる。
【0062】
時刻t11から所定時間が経過した時刻t12では、解除信号出力部17により、カウント値C1が所定値を越えたことが判定され、パルス状の解除信号CAが出力される。この解除信号CAにより、DPD信号生成部14におけるノア回路14bの出力信号がLレベルになり、DPD信号生成部14から出力されるモード拡張信号INTDPD2がHレベルからLレベルに反転される。
【0063】
半導体装置11において、内部電源電圧VINTが所定の電圧値(=2.0V)まで復帰する復帰期間T11は、内部回路5の動作状態に応じて異なる。そのため、本実施形態では、内部タイマー12における解除信号CAの出力タイミング(時刻t12)は、内部回路5の動作状態を考慮して、モード拡張信号INTDPD2の拡張時間(時刻t11〜t12)が内部電源電圧VINTの復帰期間T11よりも長くなるよう設定されている。
【0064】
そして、このモード拡張信号INTDPD2がレベルシフト回路7(図13参照)に入力されることにより、該レベルシフト回路7における貫通電流が防止される。
【0065】
以上記述したように、上記実施形態によれば、下記の効果を奏する。
内部タイマー12は、外部電源電圧VEXTが供給されて動作し、パワーダウンモード信号INTDPD1のオフ後の経過時間を正確に計測することができる。従って、その内部タイマー12により、パワーダウンモード信号INTDPD1に対するモード拡張信号INTDPD2の拡張時間(時刻t11〜時刻t12の期間)が的確に設定される。具体的には、内部電源電圧VINTの復帰期間T11において、モード拡張信号INTDPD2がHレベルに維持され、そのモード拡張信号INTDPD2によりレベルシフト回路7が非活性化される。このように、内部電源電圧VINTの復帰期間T11において、レベルシフト回路7を非活性化させることにより、レベルシフト回路7に流れる貫通電流を防止することができる。
【0066】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を説明する。
本実施形態の半導体装置11は、第1実施形態の内部タイマー12に代えて、図4に示す信号発生回路21を備える。
【0067】
詳述すると、信号発生回路21は、発振部22と、周波数検出部23と、解除信号出力部24と、DPD信号生成部14とにより構成されている。なお、DPD信号生成部14は、上記第1実施形態と同一の回路構成である。
【0068】
発振部22は、奇数段(図4では3段)のインバータ回路22a,22b,22cがループ状に接続されており、リングオシレータを構成している。この発振部22には、内部電源発生回路4からの内部電源電圧VINTが供給されており、内部電源電圧VINTの電圧値に応じた周波数の発振信号OSC1が発振部22から出力される。
【0069】
周波数検出部23及び解除信号出力部24には外部電源電圧VEXTが供給されており、周波数検出部23及び解除信号出力部24の各回路は、外部電源電圧VEXTに基づいて動作する。
【0070】
すなわち、周波数検出部23は、発振部22の発振信号OSC1を取り込み、発振信号OSC1の周波数を検出する。ここで、発振信号OSC1が所定の周波数よりも低い場合、周波数検出部23は、Lレベルの検出信号MON1を出力し、発振信号OSC1が所定の周波数以上となると、Hレベルの検出信号MON1を出力する。なお、所定の周波数としては、通常モード時(内部電源電圧VINTが2.0Vである時)での発振部22の発振周波数よりも若干低い周波数が設定されている。また、解除信号出力部24は、検出信号MON1の立ち上がりエッジを検出し、その検出時にパルス状の解除信号CAを出力する。
【0071】
このように構成した信号発生回路21の動作を説明する。
図5に示すように、時刻t21において、パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルからLレベルに反転すると、内部電源発生回路4が活性化され、内部電源電圧VINTが徐々に上昇される。この内部電源電圧VINTの上昇に伴い、発振部15の発振信号OSC1の周波数は徐々に高くなる。
【0072】
時刻t22では、周波数検出部23により、発振信号OSC1が所定の周波数を越えたことが検出され、検出信号MON1がLレベルからHレベルに反転される。そして、解除信号出力部24からパルス状の解除信号CAが出力される。この解除信号CAにより、DPD信号生成部14におけるノア回路14bの出力信号がLレベルになり、DPD信号生成部14から出力されるモード拡張信号INTDPD2がHレベルからLレベルに反転される。
【0073】
以上記述したように、上記実施形態によれば、下記の効果を奏する。
発振部22の発振周波数が所定の周波数以上となるタイミング(時刻t22)を周波数検出部23で検出し、その周波数検出部23から出力される検出信号MON1に基づいてモード拡張信号INTDPD2がオフされる。このようにすれば、パワーダウンモード信号INTDPD1に対するモード拡張信号INTDPD2の拡張時間(時刻t21〜時刻t22の期間)を内部電源電圧VINTの電圧レベルに応じて的確に設定することができる。つまり、内部電源電圧VINTの復帰期間に、モード拡張信号INTDPD2を確実にオンさせることができる。そして、そのモード拡張信号INTDPD2をレベルシフト回路7(図13参照)に入力し、内部電源電圧VINTの復帰期間においてレベルシフト回路7を非活性化させることにより、レベルシフト回路7に流れる貫通電流を防止することができる。
【0074】
(第3実施形態)
以下、本発明を具体化した第3実施形態を説明する。
本実施形態の半導体装置11は、第1実施形態の内部タイマー12に代えて、図6に示す信号発生回路31を備える。
【0075】
信号発生回路31は、電圧発生部32と、電圧検出部33と、解除信号出力部34と、DPD信号生成部14とにより構成されている。DPD信号生成部14は、上記第1実施形態と同一の回路構成である。
【0076】
詳述すると、電圧発生部32において、PMOSトランジスタTp11,Tp12が直列に接続されている。PMOSトランジスタTp11のソースには外部電源電圧VEXTが供給され、PMOSトランジスタTp12のドレインは、抵抗R11を介してグランドに接続されている。PMOSトランジスタTp11のゲートには、モード制御回路3からのパワーダウンモード信号INTDPD1が入力される。また、PMOSトランジスタTp12は、そのゲートとドレインとが接続されており、それら接続部から電圧信号VRが出力される。
【0077】
電圧検出部33は、インバータ回路35、PMOSトランジスタTp13及びNMOSトランジスタTn11を備え、電圧発生部32から出力される電圧信号VRが所定電圧に達したことを検出して検出信号MON2を活性化する。
【0078】
具体的には、電圧検出部33において、PMOSトランジスタTP13とNMOSトランジスタTn11が直列に接続されている。PMOSトランジスタTp13のソースには外部電源電圧VEXTが供給され、NMOSトランジスタTn11のソースはグランドに接続されている。PMOSトランジスタTp13のゲートはグランドに接続されており、NMOSトランジスタTn11のゲートには電圧信号VRが入力される。
【0079】
PMOSトランジスタTP13とNMOSトランジスタTn11とにより論理反転回路が構成され、PMOSトランジスタTP13とNMOSトランジスタTn11との接続部が論理反転回路の出力端子となる。その出力端子には、インバータ回路35が接続され、該インバータ回路35を介して検出信号MON2が出力される。
【0080】
電圧検出部33において、PMOSトランジスタTP13とNMOSトランジスタTn11とからなる論理反転回路のしきい値電圧は、PMOSトランジスタTp13のコンダクタンスとNMOSトランジスタTn11のコンダクタンスとのバランスにより設定される。
【0081】
具体的に、パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルからLレベルに反転され、半導体装置11の動作モードがDPDモードから通常モードへ復帰するとき、電圧信号VRは接地電圧から上昇して予め設定された所定電圧になる。その所定電圧に至るまでの一定の電圧値がしきい値電圧として設定されている。従って、電圧信号VRがそのしきい値電圧を超えたときには電圧検出部33からHレベルの検出信号MON2が出力される。
【0082】
解除信号出力部34は、バッファ回路36とインバータ回路37とアンド回路38とを備える。この解除信号出力部34において、電圧検出部33からの検出信号MON2が、アンド回路38の第1入力端子に入力されるとともに、バッファ回路36とインバータ回路37とを介してアンド回路38の第2入力端子に入力される。ここで、検出信号MON2がLレベルからHレベルに反転されると、そのアンド回路38からパルス状の解除信号CAが出力され、その解除信号CAはDPD信号生成部14に入力される。
【0083】
このように構成した信号発生回路31の動作を説明する。
図7に示すように、モード制御回路3から出力されるパワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルになると、内部電源発生回路4が非活性化されるため、内部電源電圧VINTが接地電圧まで徐々に低下する。このとき、電圧発生部32において、PMOSトランジスタTp11がオフされるため、電圧信号VRも接地電圧まで徐々に低下する。そして、電圧信号VRが低下することにより、電圧検出部33の検出信号MON2は、HレベルからLレベルに反転される。また、パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルとなることで、ノア回路14aの出力信号がLレベル、ノア回路14bの出力信号がHレベルとなり、DPD信号生成部14からHレベルのモード拡張信号INTDPD2が出力される。
【0084】
時刻t31において、パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルからLレベルに反転すると、内部電源発生回路4が活性化され、内部電源電圧VINTが徐々に上昇される。またこのとき、電圧発生部32において、PMOSトランジスタTp11がオンされ、電圧信号VRが所定電圧となるまで徐々に上昇される。そして、時刻t32において、電圧信号VRが電圧検出部33のしきい値電圧を越えたとき、電圧検出部33の検出信号MON2がLレベルからHレベルに反転される。
【0085】
この時刻t32において、パルス状の解除信号CAが解除信号出力部34から出力され、DPD信号生成部14におけるノア回路14bの出力信号がLレベルになり、DPD信号生成部14から出力されるモード拡張信号INTDPD2がHレベルからLレベルに反転される。
【0086】
半導体装置11では、内部電源電圧VINTの復帰期間は内部回路5の動作状態に応じて異なるのに対し、電圧信号VRの復帰期間(時刻t31〜t32)は、内部回路5の動作状態にかかわらず一定の時間となる。本実施形態では、その電圧信号VRの復帰期間が、モード拡張信号INTDPD2の拡張時間(時刻t31〜t32)であり、内部電源電圧VINTの復帰期間よりも長くなるよう設定されている。
【0087】
以上記述したように、上記実施形態によれば、下記の効果を奏する。
パワーダウンモード信号INTDPD1のオフ後において、電圧発生部32から出力される電圧信号VRが徐々に上昇され、電圧検出部33によりその電圧信号VRが所定の電圧値以上に達したことが検出される。この電圧検出部33の検出信号MON2に基づいてモード拡張信号INTDPD2がオフされる。このようにすれば、内部電源電圧VINTの復帰期間において、モード拡張信号INTDPD2を確実にオンさせることができる。そして、そのモード拡張信号INTDPD2をレベルシフト回路7(図13参照)に入力し、内部電源電圧VINTの復帰期間にてレベルシフト回路7を非活性化させることにより、レベルシフト回路7に流れる貫通電流を防止することができる。
【0088】
(第4実施形態)
以下、本発明を具体化した第4実施形態を説明する。
本実施形態の半導体装置11は、第1実施形態の内部タイマー12に代えて、図8に示す信号発生回路41を備える。
【0089】
半導体装置11では、DPDモードから通常モードへ復帰するとき、メモリをアクセスするための初期化処理として、モードレジスタセットのコマンド等が発行される。本実施形態では、そのモードレジスタセットコマンドを利用して、モード拡張信号INTDPD2のオン期間を拡張するよう構成している。
【0090】
詳しくは、信号発生回路41は、コマンド認識部42とDPD信号生成部14とを備える。DPD信号生成部14は、上記第1実施形態と同一の回路構成である。
【0091】
コマンド認識部42は、アンド回路43,44、バッファ回路45、及びインバータ回路46を備える。コマンド認識部42のアンド回路43は、多入力の論理ゲートであり、その第1入力端子に制御信号INTCSQBが入力され、第2入力端子に制御信号INTRASQBが入力される。さらに、アンド回路43の第3入力端子に制御信号INTCASQBが入力され、第4入力端子に制御信号INTWEQBが入力される。
【0092】
そして、アンド回路43の出力信号は、アンド回路44、バッファ回路45、インバータ回路46からなるパルス生成部に入力される。具体的には、アンド回路43の出力信号は、アンド回路44の第1入力端子に入力されるとともに、バッファ回路45及びインバータ回路46を介してアンド回路44の第2入力端子に入力される。
【0093】
ここで、アンド回路43に入力される各制御信号は、モード制御回路3において、各種モードを判定するために使用する信号であり、装置外部から入力回路2を介して入力される制御信号に基づいて生成される。
【0094】
本実施形態の半導体装置11では、モードレジスタセットのコマンドが発行されるときには、アンド回路43の入力信号である各制御信号INTCSQB,INTRASQB,INTCASQB,INTWEQBがHレベルとなる。従って、そのコマンドが発行されるとき、コマンド認識部42おいてアンド回路43の出力信号がLレベルからHレベルに反転され、アンド回路44からパルス状の解除信号CAが出力される。
【0095】
このように構成した信号発生回路41の動作を説明する。
図9に示すように、時刻t41において、DPDモードを解除するコマンドDPDEXが発行される。このとき、パワーダウンモード信号INTDPD1がHレベルからLレベルに反転される。そのため、内部電源発生回路4が活性化されて、内部電源電圧VINTが徐々に上昇される。
【0096】
また、コマンドDPDEXが発行されて所定時間が経過した時刻t42において、モードレジスタセットのコマンドMRSが発行される。このコマンドMRSが発行されるとき、信号発生回路41のコマンド認識部42において、アンド回路43の出力信号がLレベルからHレベルに反転され、アンド回路44からパルス状の解除信号CAが出力される。そして、その解除信号CAにより、モード拡張信号INTDPD2がHレベルからLレベルに反転される。
【0097】
このように、本実施形態では、DPDモードの解除コマンドDPDEXが発行される時刻t41からモードレジスタセットのコマンドMRSが発行される時刻t42までの期間が、モード拡張信号INTDPD2の拡張時間(時刻t41〜t42)となる。
【0098】
以上記述したように、上記実施形態によれば、下記の効果を奏する。
モードレジスタセットのコマンドMRSがコマンド認識部42で認識され、そのコマンド認識部42から出力される解除信号CAに基づいてモード拡張信号INTDPD2がオフされる。このようにすれば、内部電源電圧VINTの復帰期間において、モード拡張信号INTDPD2を確実にオンさせることができる。そして、そのモード拡張信号INTDPD2をレベルシフト回路7(図13参照)に入力し、レベルシフト回路7を非活性化させることにより、レベルシフト回路7に流れる貫通電流を防止することができる。
【0099】
上記実施形態は、次に示すように変更することもできる。
・上記各実施形態の半導体装置11では、内部電源電圧VINTと外部電源電圧VEXTとの間で電圧変換を行うレベルシフト回路7に適用するものであるが、これに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、内部電源発生回路4から出力される第1内部電源電圧VINT1と第2内部電源電圧VINT2との間で電圧変換を行うレベルシフト回路7に適用してもよい。
【0100】
具体的には、図10の半導体装置11において、内部電源発生回路4は第1発生部4aと第2発生部4bとを備える。第1発生部4aは、外部電源電圧VEXT(=3.3V)を降圧することで第1内部電源電圧VINT1(=2.0V)を生成し、その内部電源電圧VINT1を内部処理回路6及びレベルシフト回路7に供給する。また、第2発生部4bは、外部電源電圧VEXTを昇圧することで第2内部電源電圧VINT2(=4.0V)を生成し、その内部電源電圧VINT2をレベルシフト回路7に供給する。
【0101】
また、レベルシフト回路7には、内部タイマー12からのモード拡張信号INTDPD2が入力され、各内部電源電圧VINT1,VINT2の復帰期間において、レベルシフト回路7が非活性化される。ここで、外部電源電圧VEXTを昇圧することで生成される第2内部電源電圧VINT2の復帰期間は、内部電源電圧VINT1の復帰期間よりも長くなる。そのため、内部タイマー12におけるモード拡張信号INTDPD2の拡張時間は、その第2内部電源電圧VINT2の復帰期間よりも長くなるよう設定される。
【0102】
このようにすれば、レベルシフト回路7における貫通電流を防止できる。また、外部電源電圧VEXTよりも高い第2内部電源電圧VINT2を確実に昇圧することが可能となる。
【0103】
・上記各実施形態では、レベルシフト回路7で電圧変換する電源電圧として、正電位の内部電源電圧VINT1(=2.0V),VINT2(=4.0V)を用いるものであるが、それ以外に負電位の内部電源電圧を用いてもよい。
【0104】
・上記各実施形態において、内部電源発生回路4は、非活性時(DPDモード時)に内部電源電圧VINTを接地電位にするものであるが、内部電源電圧VINTをフローティング電位にするものでもよい。
【0105】
・上記各実施形態の半導体装置11では、レベルシフト回路7の貫通電流を防止する構成であるが、これに限定されるものではなく、内部回路5におけるレベルシフト回路7以外の回路にモード拡張信号INTDPD2を供給して貫通電流を防止するよう構成してもよい。
【0106】
図11には、その具体例としての信号伝達回路を示している。この信号伝達回路において、入力信号AINはインバータ回路51に入力され、そのインバータ回路51の出力信号がNMOSトランジスタTn51を介してインバータ回路52に伝達され、該インバータ回路52から出力信号AOUTとして出力される。各インバータ回路51,52の電源端子には、外部電源電圧VEXTが供給されている。つまり、入力信号AINと出力信号AOUTとは、外部電源電圧VEXTの電圧レベルで振幅する信号である。
【0107】
また、NMOSトランジスタTn51のゲートには、制御信号S1がインバータ回路53を介して入力される。そのインバータ回路53の電源端子には、外部電源電圧VEXT(例えば、3.3V)よりも高い昇圧電圧Vpp(例えば、4.0V)が供給されている。昇圧電圧Vppは、内部電源発生回路4での昇圧動作により生成される内部電源電圧である。このように、NMOSトランジスタTn51を外部電源電圧VEXTよりも高いゲート電圧で駆動することにより、外部電源電圧VEXTの電圧レベルで振幅する入力信号AINをNMOSトランジスタTn51を介して伝達できるようにしている。
【0108】
また、NMOSトランジスタTn51とインバータ回路52との間には、PMOSトランジスタTp51のドレインが接続され、該トランジスタTp51のソースには外部電源電圧VEXTが供給されている。また、そのトランジスタTp51のゲートには、内部タイマー12からのモード拡張信号INTDPD2がインバータ回路54を介して入力される。
【0109】
ここで、DPDモード時に内部電源電圧Vppが低下するとインバータ回路52の入力が不定となり該インバータ回路52を介して貫通電流が流れる可能性がある。その貫通電流を防止するために、DPDモード時には、モード拡張信号INTDPD2に基づいてPMOSトランジスタTp51をオンすることでインバータ回路52の入力を外部電源電圧VEXTの電圧レベルに固定するようにしている。また、DPDモードから通常モードに移行して内部電源電圧Vppが復帰する期間においても、モード拡張信号INTDPD2によりPMOSトランジスタTp51をオンすることで、貫通電流を確実に防止することができる。
【0110】
・上記第1実施形態の内部タイマー12は、カウント部16が発振部22の発振信号OSCをカウントアップすることで、パワーダウンモード信号INTDPD1のオフ後の経過時間を計測する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、カウントアップするのではなく、カウントダウンするカウント部を用いてもよい。また、発振部22の発振信号OSCをカウントするのではなく、外部から入力されるクロック信号CLKをカウントするカウント部を用いてもよい。
【0111】
・上記第4実施形態では、モードレジスタセットのコマンドMRSを認識した時にモード拡張信号INTDPD2をオフする構成であるが、初期化処理を行うための別のコマンド(例えば、プリチャージやオートリフレッシュのコマンド)を認識した時にモード拡張信号INTDPD2をオフする構成としてもよい。
【0112】
・内部タイマー12及び信号発生回路21,31,41は、外部電源電圧VEXTが供給され動作する構成であるが、これに限定されるものではない。具体的に、半導体装置には、DPDモード時においても活性化されている内部電源発生回路を備えるものもある。その内部電源発生回路で生成される内部電源電圧は、パワーダウンモード信号INTDPD1のオン・オフにかかわらず、常に一定の電圧値で維持されるため、その内部電源電圧を内部タイマー12及び信号発生回路21,31,41に供給する構成としてもよい。
【0113】
・上記実施形態では、半導体装置11としてクロック同期型の半導体記憶装置(SDRAM)に具体化するものであったが、それ以外の半導体装置に具体化してもよい。
【0114】
以上の様々な実施の形態をまとめると、以下のようになる。
(付記1)内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいてパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備え、前記パワーダウンモード信号のオン時に前記内部電源発生回路を非活性化させて内部電源電圧の発生を停止させ、前記パワーダウンモード信号のオフ時に前記内部電源発生回路を活性化させて内部電源電圧を所定の電圧値に復帰させる半導体装置において、
前記パワーダウンモード信号のオフ後の経過時間を計測して前記パワーダウンモード信号のオン期間を所定時間だけ拡張したモード拡張信号を生成する内部タイマーを備え、
前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路に、前記モード拡張信号を入力して該回路を非活性化させることを特徴とする半導体装置。
(付記2)前記内部タイマーは、所定周波数の発振信号を出力する発振部と、発振部の発振信号をカウントするカウント部と、前記カウント部のカウント値が所定値に達したとき解除信号を出力する解除信号出力部と、前記パワーダウンモード信号と前記解除信号とが入力されるフリップフロップ回路を含むことを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)前記フリップフロップ回路は、前記モード拡張信号をオンするためのセット入力部と、前記モード拡張信号をオフするためのリセット入力部とを有し、前記セット入力部には前記パワーダウンモード信号が入力され、前記リセット入力部には前記解除信号が入力されることを特徴とする付記2に記載の半導体装置。
(付記4)内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいてパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備え、前記パワーダウンモード信号のオン時に前記内部電源発生回路を非活性化させて内部電源電圧の発生を停止させ、前記パワーダウンモード信号のオフ時に前記内部電源発生回路を活性化させて内部電源電圧を所定の電圧値に復帰させる半導体装置において、
前記内部電源電圧が供給されて動作する発振部の発振信号が所定周波数に達したことを検出する周波数検出手段を含み、該周波数検出手段から出力される検出信号に基づいて前記パワーダウンモード信号のオン期間を所定時間だけ拡張したモード拡張信号を生成する信号発生回路を備え、
前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路に、前記モード拡張信号を入力して該回路を非活性化させることを特徴とする半導体装置。
(付記5)内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいてパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備え、前記パワーダウンモード信号のオン時に前記内部電源発生回路を非活性化させて内部電源電圧の発生を停止させ、前記パワーダウンモード信号のオフ時に前記内部電源発生回路を活性化させて内部電源電圧を所定の電圧値に復帰させる半導体装置において、
前記パワーダウンモード信号のオフ後に電圧レベルが徐々に上昇する電圧信号を出力する電圧発生手段と、前記電圧信号が所定電圧以上に上昇したことを検出する電圧検出手段とを含み、該電圧検出手段から出力される検出信号に基づいて前記パワーダウンモード信号のオン期間を所定時間だけ拡張したモード拡張信号を生成する信号発生回路を備え、
前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路に、前記モード拡張信号を入力して該回路を非活性化させることを特徴とする半導体装置。
(付記6)内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいてパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備え、前記パワーダウンモード信号のオン時に前記内部電源発生回路を非活性化させて内部電源電圧の発生を停止させ、前記パワーダウンモード信号のオフ時に前記内部電源発生回路を活性化させて内部電源電圧を所定の電圧値に復帰させる半導体装置において、
装置外部から入力される制御信号に基づいて所定のコマンドを認識するコマンド認識部を含み、該コマンド認識部の出力信号に基づいて前記パワーダウンモード信号のオン期間を所定コマンドが外部から印加されるまで拡張したモード拡張信号を生成する信号発生回路を備え、
前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路に、前記モード拡張信号を入力して該回路を非活性化させることを特徴とする半導体装置。
(付記7)前記信号発生回路は、前記コマンド認識部に加えて、該コマンド認識部の出力信号と前記パワーダウンモード信号とが入力されるフリップフロップ回路を含むことを特徴とする付記6に記載の半導体装置。
(付記8)前記フリップフロップ回路は、前記モード拡張信号をオンするためのセット入力部と、前記モード拡張信号をオフするためのリセット入力部とを有し、前記セット入力部には前記パワーダウンモード信号が入力され、前記リセット入力部には前記コマンド認識部の出力信号が入力されることを特徴とする付記7に記載の半導体装置。
(付記9) 前記コマンド認識部は、コマンドを認識するための複数の制御信号が入力される多入力の論理ゲートと、該論理ゲートの出力信号によりパルス信号を生成するパルス生成部とを備えることを特徴とする付記6に記載の半導体装置。
(付記10)前記コマンド認識部が認識するコマンドは、前記内部回路の初期化処理を行うためのコマンドであることを特徴とする付記6に記載の半導体装置。
(付記11)前記内部回路の一部回路として、前記内部電源電圧と、それ以外の電源電圧との間で電圧変換を行うレベルシフト回路を備えることを特徴とする付記1〜10のいずれかに記載の半導体装置。
(付記12)前記内部回路の一部回路として、前記内部電源電圧と外部電源電圧との間で電圧変換を行うレベルシフト回路を備えることを特徴とする付記1〜10のいずれかに記載の半導体装置。
(付記13)前記内部電源発生回路は、第1内部電源電圧と、その電圧とは異なる第2内部電源電圧とを生成するものであり、
前記内部回路の一部回路として、前記第1内部電源電圧と第2内部電源電圧との間で電圧変換を行うレベルシフト回路を備えることを特徴とする付記1〜10のいずれかに記載の半導体装置。
(付記14)前記内部タイマーには、前記パワーダウンモード信号のオン・オフにかかわらず一定の電圧値で維持される電源電圧が供給されることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記15)前記信号発生回路には、前記パワーダウンモード信号のオン・オフにかかわらず一定の電圧値で維持される電源電圧が供給されることを特徴とする付記4〜6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記16)前記内部電源発生回路の非活性化時に、前記内部電源電圧が第1電位レベルから第2電位レベルに制御され、前記内部電源発生回路の活性化時に前記内部電源電圧が第2電位レベルから第1電位レベルに復帰されることを特徴とする付記1,4〜6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記17)内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいて前記内部電源発生回路を活性化または非活性化させるためのパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備える半導体装置の制御方法において、
前記パワーダウンモード信号のオン時に、前記内部電源発生回路を非活性化させて前記内部電源電圧を第1電位レベルから第2電位レベルにするステップと、前記パワーダウンモード信号のオフ時に、前記内部電源発生回路を活性化させて前記内部電源電圧を第2電位レベルから第1電位レベルに復帰させるステップと、
前記パワーダウンモード信号のオフ後の時間経過を内部タイマーで計測し、該内部タイマーの出力信号により、前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路を所定時間非活性化させるステップと
を備えた特徴とする半導体装置の制御方法。
(付記18)前記パワーダウンモード信号がオンからオフに反転された時刻に前記内部タイマーのカウント動作を開始させ、そのカウント値により所定時間の経過を計測することにより、モード拡張信号をオフする時刻を遅延させることを特徴とする付記17に記載の半導体装置の制御方法。
(付記19)内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいて前記内部電源発生回路を活性化または非活性化させるためのパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備える半導体装置の制御方法において、
前記パワーダウンモード信号のオン時に、前記内部電源発生回路を非活性化させて前記内部電源電圧を第1電位レベルから第2電位レベルにするステップと、前記パワーダウンモード信号のオフ時に、前記内部電源発生回路を活性化させて前記内部電源電圧を第2電位レベルから第1電位レベルに復帰させるステップと、
前記パワーダウンモード信号のオフ後において、パワーダウンモード以外の動作モードに移行するための所定のコマンドを認識するまで、前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路を非活性化させるステップと
を備えたことを特徴とする半導体装置の制御方法。
(付記20)前記内部回路の一部回路において、入力信号を前記内部電源電圧から所定の電源電圧に電圧変換することを特徴とする付記17〜19のいずれかに記載の半導体装置の制御方法。
(付記21)前記所定の電源電圧は、外部電源電圧よりも高い内部電源電圧もしくは負電位の内部電源電圧であることを特徴とする付記20に記載の半導体装置の制御方法。
(付記22)前記外部電源電圧よりも高い内部電源電圧もしくは負電位の内部電源電圧を前記内部電源発生回路で生成することを特徴とする付記21に記載の半導体装置の制御方法。
【0115】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、パワーダウンモードの復帰時に内部回路に流れる貫通電流を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の半導体装置を示すブロック回路図である。
【図2】 内部タイマーを示す回路図である。
【図3】 内部タイマーの動作波形図である。
【図4】 第2実施形態の信号発生回路を示す回路図である。
【図5】 図4の信号発生回路の動作波形図である。
【図6】 第3実施形態の信号発生回路を示す回路図である。
【図7】 図6の信号発生回路の動作波形図である。
【図8】 第4実施形態の信号発生回路を示す回路図である。
【図9】 図8の信号発生回路の動作波形図である。
【図10】 別の半導体装置を示すブロック回路図である。
【図11】 信号伝達回路を示す回路図である。
【図12】 従来の半導体装置を示すブロック回路図である。
【図13】 レベルシフト回路を示す回路図である。
【図14】 信号発生回路を示す回路図である。
【図15】 図14の信号発生回路を示す動作波形図である。
【図16】 別例の動作波形図である。
【符号の説明】
3 モード制御回路
4 内部電源発生回路
5 内部回路
7 レベルシフト回路
11 半導体装置
12 内部タイマー
21,31,41 信号発生回路
22 発振部
23 周波数検出手段としての周波数検出部
32 電圧発生手段としての電圧発生部
33 電圧検出手段としての電圧検出部
42 コマンド認識部
CKE,/CS,/RAS,/CAS,/WE 制御信号
INTDPD1 パワーダウンモード信号
INTDPD2 モード拡張信号
MON1,MON2 検出信号
MRS コマンド
OSC1 発振信号
VEXT 外部電源電圧
VINT,VINT1,VINT2,Vpp 内部電源電圧
VR 電圧信号

Claims (10)

  1. 内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいてパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備え、前記パワーダウンモード信号のオン時に前記内部電源発生回路を非活性化させて内部電源電圧の発生を停止させ、前記パワーダウンモード信号のオフ時に前記内部電源発生回路を活性化させて内部電源電圧を所定の電圧値に復帰させる半導体装置において、
    前記パワーダウンモード信号のオフ後の経過時間を計測して前記パワーダウンモード信号のオン期間を所定時間だけ拡張したモード拡張信号を生成する内部タイマーを備え、
    前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路に、前記モード拡張信号を入力して該回路を非活性化させることを特徴とする半導体装置。
  2. 内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいてパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備え、前記パワーダウンモード信号のオン時に前記内部電源発生回路を非活性化させて内部電源電圧の発生を停止させ、前記パワーダウンモード信号のオフ時に前記内部電源発生回路を活性化させて内部電源電圧を所定の電圧値に復帰させる半導体装置において、
    前記内部電源電圧が供給されて動作する発振部の発振信号が所定周波数に達したことを検出する周波数検出手段を含み、該周波数検出手段から出力される検出信号に基づいて前記パワーダウンモード信号のオン期間を所定時間だけ拡張したモード拡張信号を生成する信号発生回路を備え、
    前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路に、前記モード拡張信号を入力して該回路を非活性化させることを特徴とする半導体装置。
  3. 内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいてパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備え、前記パワーダウンモード信号のオン時に前記内部電源発生回路を非活性化させて内部電源電圧の発生を停止させ、前記パワーダウンモード信号のオフ時に前記内部電源発生回路を活性化させて内部電源電圧を所定の電圧値に復帰させる半導体装置において、
    前記パワーダウンモード信号のオフ後に電圧レベルが徐々に上昇する電圧信号を出力する電圧発生手段と、前記電圧信号が所定電圧以上に上昇したことを検出する電圧検出手段とを含み、該電圧検出手段から出力される検出信号に基づいて前記パワーダウンモード信号のオン期間を所定時間だけ拡張したモード拡張信号を生成する信号発生回路を備え、
    前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路に、前記モード拡張信号を入力して該回路を非活性化させることを特徴とする半導体装置。
  4. 内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいてパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備え、前記パワーダウンモード信号のオン時に前記内部電源発生回路を非活性化させて内部電源電圧の発生を停止させ、前記パワーダウンモード信号のオフ時に前記内部電源発生回路を活性化させて内部電源電圧を所定の電圧値に復帰させる半導体装置において、
    装置外部から入力される制御信号に基づいて所定のコマンドを認識するコマンド認識部を含み、該コマンド認識部の出力信号に基づいて前記パワーダウンモード信号のオン期間を所定コマンドが外部から印加されるまで拡張したモード拡張信号を生成する信号発生回路を備え、
    前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路に、前記モード拡張信号を入力して該回路を非活性化させることを特徴とする半導体装置。
  5. 前記信号発生回路は、前記コマンド認識部に加えて、該コマンド認識部の出力信号と前記パワーダウンモード信号とが入力されるフリップフロップ回路を含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記フリップフロップ回路は、前記モード拡張信号をオンするためのセット入力部と、前記モード拡張信号をオフするためのリセット入力部とを有し、前記セット入力部には前記パワーダウンモード信号が入力され、前記リセット入力部には前記コマンド認識部の出力信号が入力されることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記内部回路の一部回路として、前記内部電源電圧と外部電源電圧との間で電圧変換を行うレベルシフト回路を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記内部電源発生回路は、第1内部電源電圧と、その電圧とは異なる第2内部電源電圧とを生成するものであり、
    前記内部回路の一部回路として、前記第1内部電源電圧と第2内部電源電圧との間で電圧変換を行うレベルシフト回路を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいて前記内部電源発生回路を活性化または非活性化させるためのパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備える半導体装置の制御方法において、
    前記パワーダウンモード信号のオン時に、前記内部電源発生回路を非活性化させて前記内部電源電圧を第1電位レベルから第2電位レベルにするステップと、前記パワーダウンモード信号のオフ時に、前記内部電源発生回路を活性化させて前記内部電源電圧を第2電位レベルから第1電位レベルに復帰させるステップと、
    前記パワーダウンモード信号のオフ後の時間経過を内部タイマーで計測し、該内部タイマーの出力信号により、前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路を所定時間非活性化させるステップと
    を備えた特徴とする半導体装置の制御方法。
  10. 内部電源電圧を発生し、該内部電源電圧を内部回路に供給する内部電源発生回路と、入力される制御信号に基づいて前記内部電源発生回路を活性化または非活性化させるためのパワーダウンモード信号を生成するモード制御回路とを備える半導体装置の制御方法において、
    前記パワーダウンモード信号のオン時に、前記内部電源発生回路を非活性化させて前記内部電源電圧を第1電位レベルから第2電位レベルにするステップと、前記パワーダウンモード信号のオフ時に、前記内部電源発生回路を活性化させて前記内部電源電圧を第2電位レベルから第1電位レベルに復帰させるステップと、
    前記パワーダウンモード信号のオフ後において、パワーダウンモード以外の動作モードに移行するための所定のコマンドを認識するまで、前記内部電源電圧を含む2つの電源電圧が供給されて動作する前記内部回路の少なくとも一部回路を非活性化させるステップと
    を備えたことを特徴とする半導体装置の制御方法。
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